JP6834527B2 - 充放電装置 - Google Patents

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Description

本明細書で開示する充放電装置は、外部の充電用電源から二次電池への充電、及び、二次電池から外部の負荷への放電を行う充放電装置に関する。
特許文献1には、二次電池を内蔵した携帯型電子機器が開示されている。この携帯型電子機器は、外部電源であるACアダプタから二次電池への充電電流、及び、二次電池から外部の負荷への放電電流を計測するための監視回路と、外部電源であるACアダプタから二次電池への充電電圧及び充電電流を一定値にするための充電制御回路と、が別個に設けられている。
特開2007−330097号公報
特許文献1の技術によると、携帯型電子機器は、異なる2つの回路である監視回路と充電制御回路とを備えなければならないため、機器の実装面積が大きくなる傾向がある。
本明細書では、放電及び充電電流を監視するための機能と、充電電流を一定値にするための機能と、を共通する一つの回路で実現することにより、装置の実装面積を小さくすることができる技術を提供する。
本明細書で開示する充放電装置は、二次電池と、外部の充電用電源及び外部の負荷に接続可能な入出力端子と、入出力端子と二次電池の正極との間に設けられるトランジスタと、トランジスタと二次電池の正極との間に接続される検出用抵抗と、基準電圧を出力するための基準電圧出力手段と、第1オペアンプと、第1抵抗と、第2抵抗と、第3抵抗と、第4抵抗と、第2オペアンプと、入出力端子と二次電池との間に流れる電流の大きさを制御するための制御電圧を出力する制御電圧出力手段と、を備える。第1抵抗は、第1オペアンプの第1反転入力端子と、検出用抵抗及びトランジスタの接続点との間に接続される。第2抵抗は、第1反転入力端子及び第1抵抗の接続点と、第1オペアンプの第1出力端子と、の間に接続される。第3抵抗は、第1オペアンプの第1非反転入力端子と、検出用抵抗及び電池の正極の接続点との間に接続される。第4抵抗は、第1非反転入力端子及び第3抵抗の接続点と、基準電圧出力手段との間に接続される。第2オペアンプの第2反転入力端子は、第2抵抗及び第1出力端子の接続点と接続される。第2オペアンプの第2非反転入力端子は、制御電圧出力手段と接続される。第2オペアンプの第2出力端子は、トランジスタのゲートに接続される。
上記の充放電装置によると、入出力端子に外部の充電用電源を接続した状態で、制御電圧出力手段に基準電圧より小さい制御電圧を出力させることで、充電用電源から二次電池に、所定の目標電流値で電流を流し、二次電池を充電させることができる。即ち、入出力端子に外部の充電用電源を接続した状態で、制御電圧出力手段が基準電圧より小さい制御電圧を出力すると、第1オペアンプの第1出力端子の出力電圧(即ち第2オペアンプの第2反転入力端子に印加される電圧)は、基準電圧及び制御電圧より小さく、制御電圧に応じた大きさ(即ち、検出用抵抗に流れる電流及び印加される電圧に応じた大きさ)の電圧になる。そして、第2オペアンプの第2出力端子の出力電圧(即ちトランジスタのゲートに印加される電圧)は、比較的小さい正の電圧であって、制御電圧に応じた大きさの電圧になる。この結果、トランジスタには、制御電圧に応じた大きさに制御された電流であって、充電用電源から二次電池に向かう方向の電流が流れる。この電流が、二次電池に供給され、二次電池の充電が行われる。即ち、上記の充放電装置によると、充電電流を一定の大きさに保ちながら、二次電池への充電を行うことができる。また上記の通り、第1オペアンプの第1出力端子の出力電圧は、検出用抵抗に流れる電流及び印加される電圧に応じた大きさである。そのため、上記の充放電装置によると、第1出力端子の出力電圧の値を監視することにより、充電電流の値を監視することもできる。
一方、上記の充電が行われている間に、制御電圧出力手段に基準電圧以上の制御電圧を出力させることで、充電を停止することができる。即ち、制御電圧出力手段が出力する制御電圧が、基準電圧より小さい電圧から基準電圧以上の大きさの電圧に変化すると、第2オペアンプの第2出力端子の出力電圧(即ち、トランジスタのゲートに印加される電圧)が、第2オペアンプによって増幅された大きい正の電圧に向かって変化する。この結果、トランジスタに、充電用電源から二次電池に向かう方向の電流が流れなくなり、充電が停止する。
その後、入出力端子と充電用電源との接続が切断され、かつ、入出力端子に負荷が接続された状態で、制御電圧出力手段に基準電圧より小さい制御電圧を出力させることで、二次電池から負荷への放電が開始される。即ち、入出力端子に外部の負荷が接続された状態で、制御電圧出力手段が基準電圧より小さい制御電圧を出力すると、第2オペアンプの第2出力端子の出力電圧(即ち、トランジスタのゲートに印加される電圧の値)はゼロになる。この結果、トランジスタには、負荷の要求する出力に応じた大きさの電流であって、二次電池から負荷に向かう方向の電流が流れる。即ち、二次電池から負荷への放電が行われる。これに伴い、第1オペアンプの第1出力端子の出力電圧(即ち第2オペアンプの第2反転入力端子に印加される電圧)は、基準電圧及び制御電圧より大きく、負荷の要求電力に応じた大きさ(即ち、検出用抵抗に流れる電流及び印加される電圧に応じた大きさ)の電圧になる。そのため、上記の充放電装置によると、第1オペアンプの出力電圧の値を監視することにより、放電電流の値を監視することもできる。
以上の通り、上記の構成によると、入出力端子に充電用電源を接続して、制御電圧出力手段から基準電圧より小さい制御電圧を出力することで、二次電池への充電を行うことができ、入出力端子に充電用電源を接続しない状態で入出力端子に負荷を接続して、制御電圧出力手段から基準電圧より小さい制御電圧を出力することで、二次電池から負荷への放電を行うことができる。また、充電中に制御電圧出力手段が出力する制御電圧を基準電圧以上に上げることで、充電を停止することもできる。即ち、一つの回路で充電と放電の両方を行うことができる。また、上記の構成によると、第1オペアンプの出力電圧を監視することで、充電電流及び放電電流の値を監視することもできる。さらに、充電時には、充電電流を一定の大きさに保つこともできる。従って、上記の充放電装置によると、放電及び充電電流を監視するための機能と、充電電流を一定値にするための機能と、を共通する一つの回路で実現することができるため、両機能をそれぞれ別個の回路で実現していた従来の構成と比べて、装置の実装面積を小さくすることができる。
充放電装置の回路図を示す。 第1オペアンプの出力電圧とセンス抵抗30を流れる電流の関係を示すグラフを示す。 充電時のセンス抵抗における電流の変化を表わすグラフを示す。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に示す技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。
(特徴1)第1出力端子と接続され、第1出力端子の出力電圧値を監視することによって二次電池の残量を計測する残量計測手段をさらに備えてもよい。
第1オペアンプの第1出力端子は、検出用抵抗を流れる電流の大きさ(即ち、検出用抵抗において降下した電圧の大きさ)に応じた大きさの電圧を出力する。そのため、この構成によると、残量計測手段が、第1出力端子の出力電圧値を監視することによって、二次電池の残量を計測することで、現時点の電池の残量を適切に計測し得る。
(実施例)
(充放電装置2の構成;図1)
図1に示す充放電装置2は、外部電源4から二次電池10への充電、及び、二次電池10から外部の負荷8への放電を行うための装置である。充放電装置2は、例えば、携帯用の情報タグリーダ端末に備えられる充放電装置である。この充放電装置2は、二次電池10と、入出力端子20と、センス抵抗30と、第1抵抗40と、第2抵抗50と、第3抵抗60と、第4抵抗70と、基準電圧電源80と、第1トランジスタ90と、第1ダイオード92と、第2トランジスタ100と、第2ダイオード102と、トランジスタ間抵抗110と、第1オペアンプ200と、第2オペアンプ300と、制御電圧出力装置400と、残量計測装置500と、を備える。
二次電池10は、入出力端子20に接続される負荷8(例えば情報タグリーダ端末の各部)に電力を供給する電源として機能する。本実施例の二次電池10は、リチウムイオン二次電池である。変形例では、二次電池10は他の種類の二次電池であってもよい。二次電池10の正極はセンス抵抗30に接続され、負極は接地されている。
入出力端子20は、外部電源4及び負荷8に接続されている端子である。図1に示すように、外部電源4と入出力端子20の間には、外部電源4と入出力端子20の間の経路の導通/切断を切り替えるためのスイッチ6が設けられている。
第1トランジスタ90及び第2トランジスタ100は、入出力端子20と二次電池10の正極との間に設けられている。本実施例では、第1トランジスタ90及び第2トランジスタ100はpチャネル型のFETである。他の例では、第1トランジスタ90及び第2トランジスタ100は他のトランジスタが用いられてもよい。第1トランジスタ90及び第2トランジスタ100は、入出力端子20と二次電池10の間に、入出力端子20側から見て第2トランジスタ100、第1トランジスタ90、の順に直列に設けられている。第1トランジスタ90は、ドレインが二次電池10の正極側に接続され、ソースが第2トランジスタ100のソースと接続され、ゲートが第2オペアンプ300の出力端子と接続されている。第2トランジスタは、ドレインが入出力端子20側に接続され、ソースが第1トランジスタ90のソースと接続され、ゲートが第2オペアンプ300の出力端子と接続されている。
第1ダイオード92は、第1トランジスタ90と並列に接続されている。第1ダイオード92のアノードは、二次電池10の正極側に接続され、カソードは、第2トランジスタ100のソース側に接続されている。第2ダイオード102は、第2トランジスタ100と並列に接続されている。第2ダイオード102のアノードは、入出力端子20側に接続され、カソードは、第1トランジスタ90のソース側に接続されている。第1ダイオード92及び第2ダイオード102は、第1トランジスタ90及び第2トランジスタ100をオンからオフに切り替えた際の電流の逆流を防止する機能を果たす。
トランジスタ間抵抗110は、第1トランジスタ90のソース及び第2トランジスタ100のソースの接続点と、第1トランジスタ90のゲート及び第2オペアンプ300の出力端子との接続点(即ち第2トランジスタ100のゲート及び第2オペアンプ300の出力端子との接続点でもある)と、の間に接続されている。
センス抵抗30は、第1トランジスタ90のドレインと二次電池10の正極との間に接続される。
第1抵抗40は、第1オペアンプ200の反転入力端子(−入力端子)と、センス抵抗30及び第1トランジスタ90のソースとの接続点との間に接続される。
第2抵抗50は、第1オペアンプ200の反転入力端子及び第1抵抗40の接続点と、第1オペアンプ200の出力端子と、の間に接続される。
第3抵抗60は、第1オペアンプ200の非反転入力端子(+入力端子)と、センス抵抗30及び二次電池10の正極の接続点と、の間に接続されている。本実施例では、第3抵抗60の抵抗値は第1抵抗40の抵抗値と同じである。他の例では、第3抵抗60の抵抗値は第1抵抗40の抵抗値と異なっていてもよい。
第4抵抗70は、第1オペアンプ200の非反転入力端子及び第3抵抗60の接続点と、基準電圧電源80と、の間に接続されている。本実施例では、第4抵抗70の抵抗値は第2抵抗50の抵抗値と同じである。他の例では、第4抵抗70の抵抗値は第2抵抗50の抵抗値と異なっていてもよい。
基準電圧電源80は、所定の大きさの基準電圧Vrefを出力するための電源装置である。基準電圧電源80は、詳しく図示しないが、周知のシャントレギュレータである。
第1オペアンプ200の反転入力端子は、上記の通り、第1抵抗40及び第2抵抗50と接続されている。第1オペアンプ200の非反転入力端子は、上記の通り、第3抵抗60及び第4抵抗70と接続されている。第1オペアンプ200の出力端子は、上記の通り第2抵抗50と接続されているとともに、第2オペアンプ300の反転入力端子と接続されている。また、第1オペアンプ200の出力端子は、残量計測装置500にも接続されている。
本実施例の充放電装置2では、上述の第1抵抗40と、第2抵抗50と、第3抵抗60と、第4抵抗70と、第1オペアンプ200とによって、差動増幅回路が形成されている。そして、センス抵抗30と、第1抵抗40と、第2抵抗50と、第3抵抗60と、第4抵抗70と、第1オペアンプ200とによって、差動増幅回路を用いる電流センス回路が形成されている。
本実施例の充放電装置2では、外部電源4から二次電池10への充電が行われる際には、センス抵抗30には、図1の矢印32の方向の電流I(以下では充電電流と呼ぶ場合がある)が流れ、二次電池10から外部の負荷8への放電が行われる際には、センス抵抗30には、矢印34の方向の電流I(以下では放電電流と呼ぶ場合がある)が流れる。電流Iの値は、充電電流が流れる場合は負の値で表され、放電電流が流れる場合には正の値で表される(図2参照)。
そして、本実施例の充放電装置2では、第1オペアンプ200の出力端子から出力される出力電圧Vout1は、第1オペアンプ200のゲインをGainと表す場合、以下の式1によって表される。
Vout1=Gain×I+Vref・・・(式1)
そして、本実施例の充放電装置2において、センス抵抗30を流れる電流Iと、第1オペアンプ200の出力電圧Vout1との関係は図2のグラフのように表される。
即ち、図2に示すように、センス抵抗30に電流Iが流れていない場合、出力電圧Vout1は基準電圧Vrefと同じ値である。この場合、第1オペアンプ200の反転入力端子に入力される電圧値(即ち、基準電圧Vrefを第1抵抗40及び第2抵抗50で分圧した電圧値)と、非反転入力端子に入力される電圧値(即ち、基準電圧Vrefを第3抵抗60及び第4抵抗70で分圧した電圧値)が同じである。
また、センス抵抗30に充電電流(即ち、負の電流I)が流れる場合、出力電圧Vout1は基準電圧Vrefよりも小さい値(図2のV1参照)である。この場合、第1オペアンプ200の反転入力端子に入力される電圧値は、非反転入力端子に入力される電圧値より大きくなる。センス抵抗30における電圧降下のため、センス抵抗30のうちの充電電流の流れる方向における上流側(第1トランジスタ90側)には、下流側(二次電池10側)に比べて大きい電圧が印加されるためである。
一方、センス抵抗30に放電電流(即ち、正の電流I)が流れる場合、出力電圧Vout1は基準電圧Vrefよりも大きい値(図2のV2参照)である。この場合、第1オペアンプ200の反転入力端子に入力される電圧値は、非反転入力端子に入力される電圧値より小さくなる。センス抵抗30における電圧降下(即ち、二次電池10によって印加される電圧の電圧降下)のため、センス抵抗30のうちの放電電流の流れる方向における下流側(第1トランジスタ90側)には、上流側(二次電池10側)に比べて小さい電圧が印加されるためである。
第2オペアンプ300は比較器として動作するオペアンプである。第2オペアンプ300の反転入力端子(−入力端子)は、上記の通り第1オペアンプ200の出力端子と接続されている(より詳細に言うと、第2抵抗50及び第1オペアンプ200の出力端子の接続点と接続されている)。第2オペアンプ300の非反転入力端子(+入力端子)は、制御電圧出力装置400に接続されている。第2オペアンプ300の出力端子は、上記の通り第1トランジスタ90のゲート、第2トランジスタ100のゲート、及び、トランジスタ間抵抗110に接続されている。第2オペアンプ300は、制御電圧出力装置400が出力する制御電圧の値(即ち非反転入力端子に入力される電圧値)が、第1オペアンプ200の出力電圧Vout1の値よりも大きい場合に、正の電圧値(即ち、第2オペアンプ300のゲインによって増幅された値)を出力電圧Vout2として出力する。
制御電圧出力装置400は、制御電圧を出力する。制御電圧出力装置400は、図示しない制御装置を備えており、制御装置からの指示に従って制御電圧の値を変化させることができる。本実施例の充放電装置2では、制御電圧の値を変えることで、電流Iの向きを切り替える(即ち、充電と放電を切り替える)ことができるとともに、充電時において二次電池10に供給される電流Iの大きさを所定値に保つ制御を行うことができる。後で説明するように、制御電圧出力装置400は、充電時には、二次電池10に供給される電流I(即ち充電電流)の大きさを所定値に保つために、Vrefより小さい所定値Vc1の制御電圧を出力し、充電を停止する際には、Vrefより大きい所定値Vc2の制御電圧を出力し、放電時には、Vrefより小さい所定値Vc3の制御電圧を出力する。
残量計測装置500は、第1オペアンプ200の出力電圧Vout1の値を監視し、二次電池10に蓄えられている電力の残量を計測するための装置である。残量計測装置500は、出力電圧Vout1の値を監視することで、充電と放電のどちらが行われているのか、及び、センス抵抗30に流れる電流Iの値を把握することができる。そのため、残量計測装置500は、出力電圧Vout1の値と出力時間とに基づいて、二次電池10に蓄えられている電力の残量を計測することができる。
(充放電装置2の動作)
続いて、図1の充放電装置2の動作を説明する。以下では、充放電装置2を用いて二次電池10への充電を開始し、その後充電を終了し、負荷8への放電を開始する場合の動作を説明する。
(充電開始)
二次電池10への充電を開始する場合、入出力端子20に外部電源4を接続した状態(即ち、図1のスイッチ6を導通状態に切り替えた状態)で、制御電圧出力装置400は、基準電圧Vrefよりも小さい所定値Vc1の制御電圧を出力する。この時点では、電流Iは流れていない(即ち0Aである)ため、第1オペアンプ200の出力電圧Vout1(即ち、第2オペアンプ300の反転入力端子への入力電圧)はVrefである。この場合、第2オペアンプ300の出力電圧Vout2は0Vである。これにより、第1トランジスタ90のソース−ドレイン間に電圧Vsd(即ち外部電源4から出力される電圧)が印加され、ゲートに0Vが印加される状態になる。同様に、第2トランジスタ100のドレイン−ソース間に電圧Vds(即ち外部電源4から出力される電圧)が印加され、ゲートに0Vが印加される状態になる。そのため、第1トランジスタ90及び第2トランジスタ100がオンされ、第1トランジスタ90及び第2トランジスタ100に電流(即ち充電電流)が流れ始める。これにより、外部電源4から、第2トランジスタ100、第1トランジスタ90、センス抵抗30、二次電池10の順で充電電流が流れ、二次電池10への充電が開始される。図2及び図3に示すように、センス抵抗30には負の電流I(即ち、充電電流)が流れ始める(即ち、所定の負の電流値(この例では−0.5A)に向かって電流値が増加し始める)。
(充電中)
その後、制御電圧出力装置400は、引き続き制御電圧Vc1を出力する。センス抵抗30に負の電流Iが流れ始めることにより、第1オペアンプ200の反転入力端子に入力される電圧値は、非反転入力端子に入力される電圧値より大きくなる。センス抵抗30における電圧降下のため、センス抵抗30のうちの充電電流の流れる方向における上流側(第1トランジスタ90側)には、下流側(二次電池10側)に比べて大きい電圧が印加されるためである。そのため、第1オペアンプ200の出力電圧Vout1(即ち、第2オペアンプの反転入力端子に入力される電圧値)は、基準電圧Vrefよりも小さい所定の目標値であるV1(図2参照)に低下し、V1で安定する。V1の値は、この時点の制御電圧Vc1(即ち、第2オペアンプの非反転入力端子に入力される電圧値)よりわずかに小さくなる。本実施例では、充電時に制御電圧出力装置400が出力する制御電圧の値Vc1は、V1より小さくなる値に設定されている。これにより、第2オペアンプ300の出力電圧Vout2は比較的小さい所定の正の値Vo1となる。これにより、第1トランジスタ90及び第2トランジスタ100に流れる電流は、上記の電流開始時点よりも低くなる(絞られる)。この結果、図2及び図3に示すように、センス抵抗30を流れる電流Iは、所定の目標値である−0.5Aで安定する。以後、充電が行われている間、充電電流(即ち電流I)は、−0.5Aで安定する。この結果、二次電池10への充電電流は一定値で安定することになる。以後、この状態で二次電池10への充電が継続される。
(充電終了)
例えば、所定時間の充電が行われた結果、残量計測装置500が、二次電池10に十分な電力が蓄えられたことを計測する場合、制御電圧出力装置400は、出力する制御電圧の値を、Vc1から、Vrefより大きい所定値Vc2に変化させる。この結果、第2オペアンプ300の非反転入力端子に入力される電圧の値(即ちVc2)は、第2オペアンプ300の反転入力端子に入力される電圧の値(即ちV1)よりも大きくなる。そのため、第2オペアンプ300のゲインによって、第2オペアンプ300の出力電圧Vout2は、非常に大きい値Vo2に変化する。第2オペアンプ300の出力電圧Vout2がVo2に変化することにより、第1トランジスタ90及び第2トランジスタ100がオフされる。この結果、外部電源4から二次電池10に向かう電流が流れなくなり、充電が停止(終了)する。
(放電開始)
充電の終了後、負荷8への放電を開始する場合、入出力端子20に外部電源4が接続されていない状態(即ち、図1のスイッチ6を切断状態に切り替えた状態)で、制御電圧出力装置400は、基準電圧Vrefよりも小さい所定値Vc3の制御電圧を出力する。この時点では、電流Iは流れていない(即ち0Aである)ため、第1オペアンプ200の出力電圧Vout1(即ち、第2オペアンプ300の反転入力端子への入力電圧)はVrefである。そして、第2オペアンプ300の出力電圧Vout2は0Vである。これにより、第1トランジスタ90のドレイン−ソース間に電圧Vds(即ち二次電池10から出力される電圧)が印加され、ゲートに0Vが印加される状態になる。同様に、第2トランジスタ100のソース−ドレイン間に電圧Vsd(即ち二次電池10から出力される電圧)が印加され、ゲートに0Vが印加される状態になる。そのため、第1トランジスタ90及び第2トランジスタ100がオンされ、第1トランジスタ90及び第2トランジスタ100に電流(即ち放電電流)が流れ始める。センス抵抗30にも正の電流Iが流れ始める。これにより、二次電池10から、センス抵抗30、第1トランジスタ90、第2トランジスタ100、負荷8の順で放電電流が流れ、負荷8への放電が開始される。
(放電中)
その後、制御電圧出力装置400は、引き続き制御電圧Vc3を出力する。センス抵抗30に正の電流Iが流れ始める(即ち、二次電池10の電圧がセンス抵抗30に印加される)ことにより、第1オペアンプ200の反転入力端子に入力される電圧値は、非反転入力端子に入力される電圧値より小さくなる。センス抵抗30における電圧降下(即ち、二次電池10によって印加される電圧の電圧降下)のため、センス抵抗30のうちの放電電流の流れる方向における下流側(第1トランジスタ90側)には、上流側(二次電池10側)に比べて小さい電圧が印加されるためである。そのため、第1オペアンプ200の出力電圧Vout1(即ち、第2オペアンプの反転入力端子に入力される電圧値)は、基準電圧Vrefよりも大きく、負荷8の要求電力に応じた値(即ち、センス抵抗30に流れる電流I及び印加される電圧に応じた値)であるV2(図2参照)になる。この場合も、第2オペアンプ300の出力電圧Vout2は引き続き0Vである。従って、二次電池10から負荷8に向かって、負荷8の要求電力に応じた大きさの正の電流(図2の例では1A)が継続して流される(放電が継続される)。
(本実施例の作用効果)
以上、本実施例の充放電装置2の構成及び動作を説明した。上記の通り、本実施例の充放電装置2によると、入出力端子20に外部電源4を接続して、制御電圧出力装置400から基準電圧Vrefより小さい制御電圧Vc1を出力することで、二次電池10への充電を行うことができ、入出力端子20に外部電源4を接続しない状態で入出力端子20に負荷8を接続して、制御電圧出力装置400から基準電圧Vrefより小さい制御電圧Vc3を出力することで、二次電池10から負荷8への放電を行うことができる。また、充電中に制御電圧を基準電圧Vref以上のVc2に上げることで、充電を停止することもできる。即ち、一つの回路で充電と放電の両方を行うことができる。また、本実施例によると、残量計測装置500によって第1オペアンプの出力電圧Vout1を監視することで、充電電流及び放電電流の値を監視することもできる。また、本実施例の充放電装置2によると、充電時には、充電電流を一定の大きさに保つこともできる。従って、本実施例の充放電装置2によると、放電及び充電電流を監視するための機能と、充電電流を一定値にするための機能と、を共通する一つの回路で実現することができるため、両機能をそれぞれ別個の回路で実現していた従来の構成と比べて、装置の実装面積を小さくすることができる。
また、本実施例の充放電装置2は残量計測装置500を備える。残量計測装置500は、第1オペアンプの出力電圧Vout1を監視し、出力電圧Vout1の値と出力時間とに基づいて、二次電池10に蓄えられている電力の残量を計測することができる。これにより、二次電池10の現時点の残量を適切に計測することができる。
本実施例と請求項の対応関係を説明しておく。第1トランジスタ90及び第2トランジスタ100が「トランジスタ」の一例である。センス抵抗30が「検出用抵抗」の一例である。基準電圧電源80が「基準電圧出力手段」の一例である。制御電圧出力装置400が「制御電圧出力手段」の一例である。残量計測装置500が「残量計測手段」の一例である。
以上、本明細書で開示する技術の具体例を説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)上記の実施例では、充放電装置2には、第1トランジスタ90及び第2トランジスタ100の2個のトランジスタが設けられているが、トランジスタは1個のみ備えられていてもよい。
(変形例2)上記の実施例では、充放電装置2には、残量計測装置500が設けられているが、残量計測装置500を省略してもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:充放電装置
4:外部電源
6:スイッチ
8:負荷
10:二次電池
20:入出力端子
30:センス抵抗
40:第1抵抗
50:第2抵抗
60:第3抵抗
70:第4抵抗
80:基準電圧電源
90:第1トランジスタ
92:第1ダイオード
100:第2トランジスタ
102:第2ダイオード
110:トランジスタ間抵抗
200:第1オペアンプ
300:第2オペアンプ
400:制御電圧出力装置
500:残量計測装置

Claims (2)

  1. 充放電装置であって、
    二次電池と、
    外部の充電用電源及び外部の負荷に接続可能な入出力端子と、
    前記入出力端子と前記二次電池の正極との間に設けられるトランジスタと、
    前記トランジスタと前記二次電池の前記正極との間に接続される検出用抵抗と、
    基準電圧を出力するための基準電圧出力手段と、
    第1オペアンプと、
    第1抵抗と、
    第2抵抗と、
    第3抵抗と、
    第4抵抗と、
    第2オペアンプと、
    前記入出力端子と前記二次電池との間に流れる電流の大きさを制御するための制御電圧を出力する制御電圧出力手段と、
    を備え、
    前記トランジスタのソースが前記入出力端子と前記二次電池に接続されており、
    前記第1抵抗は、前記第1オペアンプの第1反転入力端子と、前記検出用抵抗及び前記トランジスタの接続点との間に接続され、
    前記第2抵抗は、前記第1反転入力端子及び前記第1抵抗の接続点と、前記第1オペアンプの第1出力端子と、の間に接続され、
    前記第3抵抗は、前記第1オペアンプの第1非反転入力端子と、前記検出用抵抗及び前記電池の前記正極の接続点との間に接続され、
    前記第4抵抗は、前記第1非反転入力端子及び前記第3抵抗の接続点と、前記基準電圧出力手段との間に接続され、
    前記第2オペアンプの第2反転入力端子は、前記第2抵抗及び前記第1出力端子の接続点と接続され、
    前記第2オペアンプの第2非反転入力端子は、前記制御電圧出力手段と接続され、
    前記第2オペアンプの第2出力端子は、前記トランジスタのゲートに接続され、
    前記第1のオペアンプと、前記第1抵抗と、前記第2抵抗と、前記第3抵抗と、前記第4抵抗と、前記検出用抵抗は、差動増幅回路を含む電流センス回路を形成しており、
    前記入出力端子から前記二次電池に電流が流れる場合には、前記制御電圧出力手段は、前記基準電圧より小さい第1の電圧を出力し、
    前記入出力端子から前記二次電池に電流が流れる場合には、前記電流センス回路によって、前記第1出力端子の電圧は、前記基準電圧よりも小さい電圧に調整され、
    前記二次電池から前記入出力端子に電流が流れる場合には、前記制御電圧出力手段は、前記基準電圧より小さい第2の電圧を出力し、
    前記二次電池から前記入出力端子に電流が流れる場合には、前記電流センス回路によって、前記第1出力端子の電圧は、前記基準電圧よりも大きい電圧に調整される、
    充放電装置。
  2. 前記第1出力端子と接続され、前記第1出力端子の出力電圧値を監視することによって前記二次電池の残量を計測する残量計測手段をさらに備える、
    請求項1に記載の充放電装置。
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