JP3872476B2 - 充放電制御回路と充電式電源装置 - Google Patents

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Description

この発明は、二次電池の充放電を制御することができる充放電制御回路とその回路を利用した充電式電源装置に関する。
従来の二次電池からなる充電式電源装置としては、図2の回路ブロック図に示されるような電源装置が知られていた。例えば、特開平4-75430号「充電式の電源装置」に開示されている。即ち、外部端子-VO又は+VOにスイッチ回路103を介して二次電池101が接続されている。さらに、二次電池101に並列に接続して充放電制御回路102が設けられている。充放電制御回路102は、二次電池101の電圧を検出する機能を備えている。そして、二次電池101の電圧が過充電状態(電圧が所定の高電圧値より高い状態)、または過放電状態(電圧が所定の低い電圧値より低い状態)のいずれかの場合は、スイッチ回路103をOFFするように充放電制御回路102から信号が出る。従って、過充電状態の場合は、スイッチ回路103がOFFして、外部端子-VO、+VOに接続している一次電源から二次電池101への充電をストップさせる。過放電状態の場合は、スイッチ回路103が同様にOFFして外部端子-VO、+VOに接続している負荷(例えば二次電池動作の携帯電話等)へのエネルギー供給をストップする。即ち、充放電制御回路102は、二次電池101と外部端子との間のスイッチ回路103を制御することにより、外部端子からの必要以上の二次電池101への充電を防止するとともに、二次電池101から外部端子に接続した負荷へのエネルギー供給による二次電池101の過渡の蓄電能力低下を防いでいる。
また他の実施例としては図30の回路ブロック図に示されるような充電式電源装置が知られている。図30において、外部端子-VOまたは+VOにスイッチ回路103、電流センス用抵抗104を介して二次電池101が接続されている。さらに二次電池101に並列に接続して充放電制御回路102、および過電流検出回路105が設けられている。充放電制御回路102は、二次電池101の電圧を検出する機能を備え、101の電圧が過充電状態、または過放電状態のいずれかの場合は、スイッチ回路103をOFFするように充放電制御回路102から信号が出る。また負荷に異常が起こり、過電流状態となった時は、電流センス用抵抗104の電圧をコンパレータ21がモニターし、基準電圧回路106の電圧と比較する。
仮に、基準電圧回路106の電圧値を、VREF〔V〕、電流センス用抵抗104の抵抗値をR〔Ω〕(この時、スイッチ回路103のON抵抗は、Rより十分小さいものとする)、そこに流れる電流をI〔A〕とすれば、
I≧VREF /R〔A〕 …(1)
の時、コンパレータ回路21の出力が“H”→“L”となり、トランジスタ107がOFFし、定電流源108によってコンデンサ109が充電され、ある遅延時間ののちに、コンパレータ回路302の出力が“H”→“L”となり、スイッチ回路103をOFFする。すなわち、定電流源108とコンデンサ109とトランジスタ107は、コンパレータ回路302の出力を遅延するための遅延回路を構成している。その遅延された信号は、基準電圧回路106の信号とともにコンパレータ回路302に入力される。コンパレータ回路302で比較処理されてその出力はスイッチ回路103をOFFするように動作する構成となっている。
更に、従来の二次電池と充放電制御回路とを用いた充電式電源装置としては、図37の
回路ブロック図に示されるような電源装置が知られている。例えば、特開平4-75430号公報「充電式の電源装置」に開示されている。即ち、外部端子+V、-Vにスイッチトランジスタ372及び373を介して、二次電池24及び充放電制御用IC21が各々並列に設けられている。充放電制御用IC21は、二次電池24の電圧を検出するとともに、検出電圧レベルに応じてスイッチトランジスタ372及び373のインピーダンスを制御する機能を有している。
例えば、二次電池24の電圧が外部端子+V、-Vに接続された充電電源により過充電電圧以上になると、スイッチトランジスタ372をONからOFFに切り換えることにより外部端子から二次電池24への充電をストップさせる。逆に、外部端子にビデオカメラなどの携帯機器が接続されて、二次電池24から携帯機器に電気が供給されることにより、二次電池の電圧が低下して過放電電圧以下に低下すると、スイッチトランジスタ373のONからOFFにして放電を防止する。トランジスタ372とトランジスタ373は一方がトランジスタとして機能して、他の一方がダイオードとして機能するように構成されている。充電時と放電時にトランジスタとしての機能できるように、各々のトランジスタの基板は各々のソースに接続している。

しかし、図2に示した従来の充放電制御回路では、それ自体での消費電流が大きいために、そのエネルギー供給源の二次電池の寿命を短くしてしまうという課題を有していた。その結果、二次電池で駆動される機器の使用時間を短くしてしまうという課題があった。さらに二次電池の蓄電能力が低下している過放電状態になった時は、スイッチ回路で二次電池から外部機器へのエネルギー供給をストップしているにもかかわらず、電源装置内に設けられている充放電制御回路自体の消費電流により、一層の過放電を助長し、電池の劣化及び寿命の短縮を加速するという課題を有していた。
そこで、本発明の目的は、従来のこのような課題を解決するために、充放電制御回路の消費電流を低減することにより、寿命の長い二次電池からなる充電式電源装置を得ることを目的としている。また、図30に示した従来例では次のような種々の欠点がある。即ち、外部から端子-VO、+VOに充電器を接続して、二次電池101を充電している状態において、二次電池が満充電状態になった時にスイッチ回路103をOFFする。OFFすることにより、二次電池101の両端の電位が低下し、再び充電状態、即ち、スイッチ回路103をONしてしまう。このような充電完了前後の電圧において、満充電の検出が不安定に発振してしまうことがあった。
従来の技術で説明したように、二次電池への充電中に過充電状態になると充放電制御回路が動作して二次電池への充電を制御するスイッチ回路をOFFする。しかしながら、前記充放電制御回路が二次電池と並列に接続されているため、動作時に消費する電流は二次電池より供給される。二次電池は電流を供給することで電圧降下が発生し、過充電検出電圧以下になりスイッチ回路はONになってしまう。このため(充電により二次電池の電圧上昇→過充電電圧まで上昇→充放電制御回路動作で二次電池の電圧低下→充電により再度二次電池の電圧上昇)となり、同じ動作を繰り返し過充電状態へ移行できなくなる課題を有していた。また過放電状態の電池を充電中に過放電状態が解除される時も同じ課題を有している。
また、充電制御回路を初めて二次電池へ接続するときにスイッチ回路の論理が確定していなければ、初期状態は不安定となってしまい、二次電池の電圧値が正常であっても過充電あるいは過放電状態になってしまう課題も有する。二次電池の過放電が進み、その電圧
値が充放電制御回路の中の電圧検出回路や制御回路の動作する最低電圧以下に下がってしまった時には、前記電圧検出回路や制御回路の出力は不定状態となる。すなわち、二次電池が過放電状態からさらに電圧が低下しているため、一次電源から充電を行おうとしても、充放電制御用回路がスイッチ回路を正常に動作させることができないため、充電が不可能となる。つまり、一度でも二次電池の電圧が充放電制御回路の最低電圧以下になってしまうと、充電ができなくなるため、二次電池でありながら再度の使用が不可能である。
また、従来例の他の問題としては、二次電池の両端に充電器を接続し、二次電池を充電する場合において、前記充電器の極性と二次電池の極性を異ならせて充放電制御回路に接続いわゆる逆接続をした場合に、充放電制御回路を構成するCMOSICがラッチアップすることによって、充放電制御回路が誤動作し、二次電池に大きな電流を流して劣化させてしまうという問題点があった。
更に他の問題として、二次電池の両端に接続される負荷に異常が起こった場合に、二次電池から過大な電流が流れると、過電流検出回路により、スイッチ回路103をOFFするか、このスイッチ回路をOFFすることによって、二次電池の電圧が急激に上昇し、これによって過電流検出回路の基準電圧値が上昇し、再びスイッチ回路103を閉じて、発振してしまうという課題があった。
そこで、本発明の目的は、従来のこのような課題を解決するために、誤動作しない充放電制御回路を供給することである。更に、2個の二次電池を直列接続して用いた場合、従来例では次のような欠点がある。即ち、2個の二次電池はその寿命により、片ベリを生じてくる。しかし、その場合でも2個の電圧の和がある電圧以上あれば、使用しても問題ない。従来例では各電池電圧をモニターしているために和の電圧をモニターすることができず、使用できる電池であるにもかかわらず、使用を中止せざるを得なくなるため、機器の使用時間が著しく短くなってしまう。また、片ベリが生じてまた電池を他方の正常な電池同様に充電すると、より一層片ベリを助長し、電池の寿命を著しく短くしてしまう。
また、従来の充電式電源装置においては図37のように、外部端子と二次電池との間に設けたスイッチトランジスタを二つ設ける構成になっており、さらに、各々の基板を外部端子側のトランジスタ及び二次電池側のトランジスタのソース電極の電位にする構成になっているために、充放電制御用ICと別々に組み立てられ、その結果、電池の小型化が困難であり、組み立てコストも高いという課題を有していた。
そこで、この発明の目的は、小型で安く、かつ高信頼性の充電式電池装置及び充電式電源装置用の充放電制御回路を得ることにある。
(手段1)
図2に示した従来技術の上記課題を解決するために、この発明は充放電制御回路において、二次電池の電圧をモニタするための電源電圧検出回路に消費電流を制限するためのスイッチ手段を設ける構成とした。より詳しくは、電源電圧検出回路の一部である電圧分割回路に消費電流を制限するスイッチ手段を設ける構成とした。
また、この発明は、誤差増幅器に流れる全体の消費電流を制限する電流制限手段により消費電流を抑えた。例えば、この発明は過充電検出回路の誤差増幅器に、電流制限手段としてパワーON/OFF機能を付加し、過放電検出回路の信号で、誤差増幅器のON/OFFを制御し、過放電時のバッテリーの消費電流を抑えるようにした。
また、この発明は充放電制御回路において、二次電池を構成している各電池の接続点の
電位を外部出力するためのバッファ回路に消費電流を制御するためのスイッチ手段を設ける構成とした。このスイッチ手段は、充放電制御回路に設けられている制御回路によって制御される構成とした。特に、二次電池の能力が低下した過放電状態に限って、バッファ回路のスイッチ手段をONするように制御回路でコントロールする構成とした。
また、この発明は充放電制御回路において、二次電池の電圧をモニタする各々の過充電用電圧検出回路と過放電用電圧検出回路の基準電圧源を一つで兼ねる構成とした。さらに、二次電池が複数の電池が直列接続している場合には、各々の電池の電圧をモニタする過充電用電圧検出回路と過放電用電圧検出回路とが構成されている。この各々の電池の電圧をモニタするための電圧検出回路の異なる基準電圧を一つの基準電圧発生回路で供給する構成とした。
また、この発明は充放電制御回路において、二次電池の過充電検出用の分割電圧を得るための過充電検出用電圧分割回路と過放電検出用の分割電圧を得るための過放電検出用電圧分割回路との両方の機能を一つの過放電・過充電検出用電圧分割回路で構成した。
(手段2)
図30に示した従来技術の上記課題を解決するために、この発明は充放電制御回路において、二次電池に設定された過充電または過放電を電圧検出回路が検出した後に、その設定した電圧より過充電・過放電に検出しやすい電圧に再設定するとともに、再設定後にスイッチ回路をOFFするように信号のタイミングを設定した。
また、本発明は充放電制御回路において、電圧検出用コンパレータと制御回路の間に遅延回路を設けるような構成とした。また、遅延回路は二次電池の接続時に一定期間、論理を確定することでスイッチ回路をONして、充電式電源装置が初期からも使用が可能になる構成としている。
また、本発明は充放電制御回路に電源装置の外部端子の電圧を入力すると共に、二次電池の電圧が充放電制御回路の最低動作電圧以下となっても充電器が電源装置に接続された時には、スイッチ回路を制御できるような回路構成とした。また、この発明は充放電制御回路において、二次電池が逆接続した場合に制御回路の出力信号がスイッチ回路をOFFする信号を常に出力する構成とした。さらに具体的には、制御回路の出力を決めている電圧検出回路の出力が常にスイッチ回路がOFFするような構成とした。さらに具体的には、電圧検出回路の出力にかかわる定電圧回路の出力をスイッチ回路がOFFするような構成とした。
また更に、この発明は充放電制御回路において過電流検出回路にラッチ機能を設け、一度過電流を検出したら負荷をはずさない限り、ラッチを解除しない構成とした。
(手段3)
図37に示した従来の上記課題を解決するために、この発明は充放電制御回路において、2つの二次電池のそれぞれの電圧をモニターし、そのモニター電圧値に応じて、他方の電圧検出値を切り換える構成とした。
また、この発明は2個の電池の和の電圧をモニターすることができるように、前記和の電圧が出力される端子間に抵抗を設け、電圧検出回路を構成した。また、この発明は、外部端子と二次電池との間に直列接続するトランジスタを1個にする構成とした。1個のトランジスタにするために、そのトランジスタの基板をスイッチングするトランジスタのソース電極とドレイン電極との間に各々設ける構成とした。
さらに、この発明はトランジスタの基板を自由に制御できる絶縁膜上に設けられた半導体膜を有する半導体基板(以下SOI基板と呼ぶ。SOIはSilicon On Insulator の略である)を用いた充放電制御用半導体集積回路装置の構成とした。

手段1のように構成された充放電制御回路においては、電圧検出回路に設けられた消費電流制限用スイッチ手段により、消費電流が低減される。上記のように構成されたバッテリー充放電制御回路においては、特にバッテリーが過放電状態の時は、過充電検出回路の消費電流をカットするので、バッテリーが過放電状態での電力消費を小さく抑えることができ、バッテリーの劣化を防ぐことになる。
また、複数個の誤差増幅器を1つの複数入力タイプの誤差増幅器としたため、チップ面積が著しく縮小できた。このような構成にすることにより、バッファ回路の消費電流を必要最小限に減少することにより、消費電流の少ない充放電制御回路、さらに、寿命の長い充電式電源装置を得ることができる。
上記のように構成された充放電制御回路においては、基準電圧源が半分より少ない数で構成できるので、その分の消費電流の削減及び部品数(集積回路の場合はチップサイズ)の削減ができる。上記のように構成された充放電制御回路においては、電圧検出用の電圧分割回路が原理的に半分で構成される。従って、そこに流れる電流も別々に電圧分割回路を構成した充放電制御回路に比べ、半分の値まで減少する。
また、過充電電圧検出用と過放電電圧検出用との電圧分割回路を兼ねて構成するために部品数の削減ができる。集積回路として形成した場合には、部品数の削減によりチップサイズの削減ができる。手段2のように構成された充放電制御回路において、過充電または過放電を検出後、過充電または過放電状態の検出電圧をより過充電または過放電と検出されるレベルに再設定する。さらに、その後、スイッチ回路をOFFすることにより、スイッチ回路OFFによる二次電池の電圧変動により電圧検出回路が反転誤動作しないようにした。
また、電圧検出用コンパレータが動作してから、ある時間の遅延期間をおいて、制御回路が動作するため、一度に過度の貫通電流が流れず、二次電池の電圧降下を防ぐことができる。また、たとえば充電時においては、二次電池の電圧が遅延期間中も上昇するため検出動作はより確実となる。更に、遅延回路は二次電池の初期接続時に一定期間論理を確定するため、制御回路はスイッチ回路をONすることになり、二次電池の初期接続時から充電式電源装置は使用可能となる。
また、二次電池の電圧値が充放電制御回路の最低動作電圧以下になってもスイッチ回路を確実に制御できることになり、二次電池の電圧が極端に低くなっても充電が確実に行われる。また、逆接続した場合、常にスイッチ回路をOFFする構成としたので、充電器と二次電池とが電気的に分離される。したがって二次電池は充電器の逆接続状態に全く影響されない。
また、過電流検出回路に設けられたラッチ機能により、過電流検出時の発振を回避することができるなどの作用を有するものである。上記の手段3のように構成された充放電制御回路においては、和の電圧が出力される端子間に抵抗を設け、これにより電圧検出を行うことができる。
また、一方の電池電圧値に応じて、他方の過充電検出電圧を切り換えることにより、両者の電圧値の差が小さい充放電制御ができる。さらに、基板電位を各々のトランジスタにおいて独立して設定できる。さらに、トランジスタの面積を小さくすることができる。


以下に、この発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の手段1における充放電制御回路の実施例1回路ブロック図である。この充放電制御回路は、電源装置に応用した場合には、その二次電池を電源として動作する。即ち、二次電池が電源端子-VB、+VBに接続して電源と供給する。
電源には、電源電圧を分割する電源電圧分割手段の抵抗1と、電源電圧分割手段の二つの出力電圧を各々電圧検出する電圧検出回路2及び3と、各々の電圧検出回路2及び3の出力信号により最終的な制御信号VSを出力する制御回路4とが互いに並列に接続されている。
電圧検出回路2及び3は、具体的には図3に示したような電源端子-VBに対する基準電圧源42と電圧分割抵抗の出力とを入力とするコンパレータ回路41とから形成されている。電圧検出回路2が過充電検出用であり、電圧検出回路3が過放電検出回路である。電源電圧分割回路1と電圧検出回路2とにより、電源である二次電池の過充電を検出する過充電電圧検出回路を構成している。また、電源電圧分割回路1と電圧検出回路3とにより電源である二次電池の過放電を検出する過放電電圧検出回路を構成している。本発明の場合、各々の電圧検出回路に入力される電源分割回路は別々に設けられてもよい。図1の場合は、電圧分割回路1は、互いの電圧検出回路に共通に設けられている充放電制御回路の例である。制御回路4は、各々の電圧検出回路2及び3から二次電池の過充電及び過放電に関する信号を入力して、電源装置のスイッチ回路をONまたはOFFするための信号VSを出力する。
また、制御回路4は電圧分割抵抗1に流れる電流を制限するために設けられたスイッチ素子5も制御する。電源電圧分割回路である電圧分割抵抗は単純に抵抗が複数直列に接続しただけの回路である。したがって、単純に電圧分割抵抗に電源ライン-VB、+VBを直接接続すると直流の大きな電流が流れてくる。スイッチ素子5は電源ライン-VBと電圧分割抵抗1との間に挿入して、制御回路4からの信号または、他の回路から作られた信号により制御される。
電圧分割抵抗1に直列接続しているスイッチ素子5の抵抗は、小さいほど好ましい。電圧分割抵抗1の抵抗値に比べ充分小さい値に設定しないと、電圧分割抵抗1の出力がスイッチ素子の抵抗値により影響されるからである。したがって、図1のように電圧分割抵抗1の中間に設けるよりは、電圧分割抵抗1の端に直接に電源ラインと接続して設けることが好ましい。。
図1のように、スイッチ素子が絶縁ゲート型電界効果トランジスタである場合には、トランジスタのソースとゲート電極間の電圧を電源電圧レベルに設定することにより、トランジスタのON抵抗を小さくすることができる。電圧分割抵抗1は、そこに流れる電流を小さくするために、シート抵抗が約10kΩ/□の高抵抗多結晶膜が用いられている。電圧分割抵抗1の抵抗値は、10MΩ程度の高抵抗値に設計している。スイッチ素子5のO
N抵抗は、高々数kΩの低い抵抗値に設計し、電圧分割抵抗1の抵抗値に比べ1/1000程度以下にしている。ON抵抗を小さくして電圧検出回路のずれを防いでいる。トランジスタ5のOFF抵抗は、電圧分割抵抗1の抵抗値に比べ充分大きいので、OFFの時にはほとんど電流の消費を防ぐことができる。
図4、は本発明の充放電制御回路において、電圧分割抵抗21に直列に電源端子+VB との間にP型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを挿入した回路ブロック図である。過充電検出用電圧検出器22、過放電検出用電圧検出器23及び制御回路24は、図1の実施例と同じように設計されている。但し、スイッチ素子25がP型絶縁ゲート型トランジスタであるので、スイッチ素子25をOFFしたい場合は、+VBが端子26からスイッチ素子のゲートに入力され、ONしたい場合は-VBが端子26に入力される。ON抵抗は、トランジスタ25のゲート電圧に-VBが印加されるので充分低くなる。
図5は、スイッチ素子を電圧分割抵抗の両側に挿入した場合の本発明の充放電制御回路の回路ブロック図である。電圧分割抵抗31の両端にN型絶縁ゲート型電界効果トランジスタ35とP型トランジスタ36とが形成されている。過充電用電圧検出回路32、過放電用電圧検出回路33及び制御回路34は、図1及び図4の実施例と同様に形成されている。図5のように電源側に各々両方スイッチ素子35及び36を挿入することにより、速く電源電圧分割回路を動作することができる。また、分割回路にほぼ対等に挿入されるので、スイッチ素子のON抵抗が電圧分割回路の出力に影響しにくくする効果がある。
本発明の充放電制御回路は、電圧分割抵抗1の分割電圧のバラツキの少ない同一半導体基板上に設けられた集積回路に適している。

以下に、この発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図6において、基準電圧回路11の電圧値をVrefとすれば、バッテリーの電圧が式(2)の過放電検出電圧VKAH以下になると、端子16の電圧が、“Low”レベルになり、バッテリーが過放電状態であることを示し、式(3)の過充電検出電圧VKAJ以上になると、端子17の電圧が“High”レベルになり、バッテリーが過充電状態であることを示す。
VKAH=(R1+R2+R3 )×Vref/(R2 +R3 ) ・・・(2)
VKAJ=(R1+R2+R3 )×Vref/(R3 ) ・・・(3)
すなわち、電池の特性に合うように、R1 〜R3 の値、及びVrefの値を設定することで、VKAH、VKAJは任意に設定することが可能である。過充電検出回路の誤差増幅器13は、パワーON/OFF機能を持ち、過放電検出回路の誤差増幅器12の出力が、“Low”レベルの時、パワーOFFとなり、“High”レベルの時、パワーONとなる。パワーOFF時は誤差増幅器13は、動作させずに消費電流をカットし、出力端子17は“Low”レベルに固定する。すなわち、誤差増幅器13は、誤差増幅器12の出力によって動作を制御され
ている。
過放電検出電圧VKAHと過充電検出電圧VKAJは、式(2)、(3)より、式(4)の関係がある。
VKAH < VKAJ ・・・(4)
すなわち、過放電を検出している状態では、必らず過充電状態ではなく、過充電検出回路の誤差増幅器13を動作させる必要はない。従って、本発明が可能となる。
図7にパワーON/OFF機能を有する誤差増幅器の回路例を示す。
入力端子61、62に各々、分割電圧と基準電圧が入力される。動作制御端子63に“High”レベルの電圧が入力された期間中、誤差増幅の動作を実行する構成となっている。過放電状態となることで、端子16の電圧が“Low”レベルとなり、トランジスタM1、M2がOFFして、消費電流がカットされ、かつ、トランジスタM3、M4がONして出力端子17を“Low”レベルに固定する。
次に、図8を用いて本発明の別の実施例を説明する。バッテリー接続端子14、15に対して、基準電圧発生回路11と、第1の誤差増幅器(M11、M12、M13及びM14から構成)と、第2の誤差増幅器(M16、M17、M18及びM19から構成)とトランジスタM15から構成されている。第1及び第2の誤差増幅器には入力として基準電圧発生回路11からの出力が各々トランジスタM14,M18に入っている。また、図8には記載されていないが、分割電圧手段より得られたバッテリーの分割電圧が同様にトランジスタM13とM19に
入力b、dとして入っている。バッテリー充放電状態を示す信号は各々の誤差増幅器の出力aとcより出力されている。
図8においては、第1及び第2の誤差増幅器の両方の消費電流を制限するために、電流制限手段として電流制限トランジスタM15が各々の誤差増幅器に対して直列接続されている。この電流制限トランジスタM15によって、第1及び第2の誤差増幅器の消費電流の合計は、1個の誤差増幅器の消費電流並みに減少できる効果がある。
次に、図9を用いて複数個の誤差増幅器を1個の多入力タイプの誤差増幅器に集約する実施例を説明する。図10に2個のバッテリーを直列に接続した時のバッテリー充電制御回路図を示す。バッテリー18、19に対してそれぞれ図6の回路が配置されている。図8に示した誤差増幅器を構成しているトランジスタM12、M14と次段の誤差増幅器を構成しているトランジスタM16、M18の対は、同一構成の増幅回路なので一方のトランジスタ対を省略すると、図9に示す回路となる。図9は、誤差増幅手段として2入力タイプの誤差増幅器の回路及び基準電圧回路の図である。
図9においては、N1、N2、N3、N4、N5に着目すると、N5が定電流源N1、N2がアクティブブロード、N3、N4がソースカップルドペアになっている誤差増幅器であり、N3ゲート入力電圧(b)とN4ゲート入力電圧(基準電圧)を比較(又は増幅)して出力をaに得ることができる。
N1、N2のゲート、ソース間電圧が同じことからN1、N2に流れる電流、すなわち、N3、N4に流れる電流はいつでも同じであると考えられる。したがって、N4のゲート入力電圧(基準電圧)よりN3のゲート入力電圧(b)が高ければ、N3はN4よりもよりONし、N3の抵抗成分が減少し、出力aはLow側に下がる。又、N4のゲート入力電圧(基準電圧)よりN3のゲート入力電圧(b)が低ければ、N3はN4よりもよりOFFし、N3の抵抗成分が増し、出力aはHigh側に上がる。
同様にして、N2、N6、N4、N7、N5に着目すると、N5が定電流源、N2、N6がアクティブロード、N4、N7がソースカップルドペアになっている従来の誤差増幅器であり、N7ゲート入力電圧(d)とN4ゲート入力電圧(基準電圧)を比較(又は増幅)して出力をcに得ることができる。
N2、N6のゲート、ソース間電圧が同じことからN2、N6に流れる電流、すなわち、N4、N7に流れる電流はいつでも同じであると考えられる。したって、N4のゲート入力電圧(基準電圧)よりN7のゲート入力電圧(d)が高ければ、N4はN4よりもよりONし、N7の抵抗成分が減少し、出力cはLow側に下がる。又、N4のゲート入力電圧(基準電圧)よりN7のゲート入力電圧(d)が低ければ、N7はN4よりもよりOFFし、N7の抵抗成分が増加し、出力cはHigh側に上がる。
したがって、同一基準電圧に対し異なる電圧を比較(又は増幅)する場合、基準電圧をN4のゲートに、他の電圧をそれぞれN3、N7のゲートに入力することにより基準電圧を比較(又は増幅)した出力をそれぞれa、cに得ることができる。
また、誤差増幅器の消費電流を決めている電流制限トランジスタであるN5のトランジスタは共通に使用されるため、2個の誤差増幅器の働きを有する誤差増幅手段に対して1個分の誤差増幅器の消費電流で駆動することができる。本発明はNchトランジスタ入力タイプの誤差増幅器で説明したが、Pchトランジスタ入力タイプの誤差増幅器でも適用できる。

以下に、本発明の実施例3を図面に基づいて説明する。
図11は、本発明の充放電制御回路の回路ブロック図である。二次電池として2本の電池111と112が充放電制御回路の電源端子+VBと-VBとの間に直列に挿入されている。電池111の電圧は電圧分割回路113により分割され、その分割電圧を過充電及び過放電用電圧検出回路115で検出している。電圧検出回路115の出力は制御回路117に入力されている。制御回路117は各々の電池が過充電状態または過放電状態の時に、二次電池と電源の外部端子との間をOFFする信号VSを出力する。したがって、制御回路117は、論理回路だけで構成されている。また電池112に対しても同様に電圧分割回路114と電圧検出回路116により過充電状態及び過放電状態を検出する構成になっている。その検出結果はディジタル信号で制御回路117に同様に入力されている。したがって、制御回路117は電池111及び112のいずれか一つの電池が過充電または過放電状態になると電池と外部電源との電気接続を切って過充電及び過放電の進行を止める働きをする。二つの電池の充電特性および放電特性は全く同じでないので、別々に過充電・過放電を検出制御する必要がある。
バッファ118は、各々の電池の接続中、電位VIを外部に信号Bとして出力するための回路である。電池間の充放電のバランス状態を信号Bにより検出できる。バッファ回路118は接続点の電位VIから外部に電流が消費しないように設けられている。バッファ回路のさらに具体的な回路図を図12に示す。バッファ回路は二次電池+VB,-VB両方から電源供給されている。バッファ回路は、その構成要素である演算増幅器に、接続点電位VIがトランジスタ92と93に入力される。この接続点電位VIはほぼ二次電池電源全体の中間の電位となる。したがってトランジスタ92及び93には大きな電流が流れる。そこで、トランジスタ92及び93に直列に電流カット用のスイッチトランジスタ91を接続してある。この電流カット用トランジスタ91は、過放電状態にOFFするように制御回路からゲート電極95を介して制御されている。定電流回路94はバッファ回路の安定動作のために挿入されている。
以上説明したように、過放電状態にある時に中間電位を入力としたバッファ回路を動作
静止することで、充放電制御回路の消費電流を減少できる。また、電流カット用トランジスタ91の挿入により、バッファ回路が動作してない時には端子Bから独立の信号を出すことができる。例えば、B端子から過放電状態、通常状態または過充電状態を知らせる信号を出すことができる。通常状態では、二つの電池の接続電位が出力される。過放電または過充電状態には、B端子をプルアップまたはプルダウン接続しておくことにより、その状態を+VBまたは-VBのディジタル信号レベルで出力することができる。すなわち、バッファ回路に挿入した電流カット用トランジスタはバッファ回路の電流をカットするだけでなく、端子Bから異なる種類の信号を出力させる機能を有している。

以下に、本発明の実施例4を図面に基づいて説明する。
図13は、本発明の充放電制御回路の回路ブロック図である。充電される二次電池が電源端子-VBと+VBに接続する。電源端子-VB、+VBには、二次電池の電圧を分割する電圧分割回路である電圧分割抵抗1と、電圧分割抵抗1の分割電圧を検出する電圧検出回路であるコンパレータ52、53と、コンパレータ52及び53の出力信号を受けて最終的な制御信号VS を出力する制御回路4とがそれぞれ並列に接続されている。
電圧検出回路は、過充電用電圧検出回路と過放電用電圧検出回路との2つの電圧検出回路から構成されている。過充電用電圧検出回路は基準電圧源VRと抵抗R1とR2との間の分割電圧とを入力とするコンパレータ回路52で構成されている。過放電用電圧検出回路は、基準電圧源VRと抵抗R2とR3との間の分割電圧とを入力とするコンパレータ回路53で構成されている。電圧分割抵抗1のR1、R2、R3の抵抗値は、過充電の時にコンパレータ52の出力が反転し、過放電の時にはコンパレータ回路53の出力が反転するように基準電圧源VRと
関係して設計されている。過充電領域又は過放電領域に二次電池の電圧がなると各々のコンパレータ回路の出力が反転して制御回路4に入力される。制御回路4は、そのコンパレータ回路52及び53からの信号を受けて、過充電又は過放電がさらに進まないように、電源装置のスイッチ回路をOFFするような出力VS をスイッチ回路へ出力する。図13のように基準電圧VRは過充電用及び過放電用コンパレータ回路の両方に用いられている。
図14は、基準電圧源の回路図である。電圧が変動する二次電池を電源として、例えば、エンハンスタイプのN型絶縁ゲート型電界効果トランジスタ61とディプレィションタイプのN型絶縁ゲート型電界効果トランジスタ62とが直列に接続している。互いのゲート電極は互いの接続ターミナルに接続している。接続ターミナルから-VBを基準にして各々のトランジスタの閾値電圧差に対応する二次電池電圧変動に依存しない一定電圧Vrefが出力される。基準電圧源は図14の例に限らず、二次電池のエネルギーを消費する。従って、図13のように基準電圧源を両方の電圧検出回路で兼ねて用いることにより、別々に基準電圧源を設けた回路に対して、部品数の削減だけでなく消費電流を削減できる。充放電制御回路の消費電流は二次電池の寿命を決める重要なパラメータである。特に、二次電池の電圧が低下した過放電状態の場合には、二次電池の電圧は消費エネルギーとともに急に寿命が低下してしまう。従って、充放電制御回路を最低限の電流で機能させることが寿命の長い充電式電源装置をつくるポイントであった。
図15は、二次電池が2つの電池71と72とが直列接続して用いられる場合の充放電制御回路の回路ブロックを示している。図15に示す実施例のように、二次電池が複数の電池から構成されている場合は、各々の電池の電圧を独立に電圧検出するとともに充放電
圧制御する回路にする必要がある。一般に電池の電圧は、電池の構成物質の物質で決まる。従って、電源で機能する機器が高い電圧を必要とする場合には、図15のように電池を直列接続して高電圧化を図ることが多い。図15のように、互いの電池71及び72に対して、図13に示した充放
電制御回路が接続されている。共通の回路である制御回路79は、コンパレータ75、76、77及び78からの信号を受けて、スイッチ回路制御用の信号VSを出力する。
図15の回路において、各々の電池71と72は、グランド電圧レベルGに対して正電圧側+VBと負電圧側-VBの電圧となっている。従って、図15に示すように2つの電池71と72を直列接続した場合は、各々の電圧検出を+VB及び-VBからの電圧で検出することが好ましい。電池71の電圧検出回路であるコンパレータ75、76には、+VBを基準とする基準電圧源VR1が入力されている。一方、電池72の電圧検出回路であるコンパレータ77、78には、-VBを基準とする基準電圧源VBが入力されている。基準電圧源VR1及びVR2は、その基準が+VB、-VBと異なっている。一般的には、電池の充放電制御を目的とする場合、その過充電及び過放電の電圧は同じである。従って、基準は異なるが、その各々の基準に対しては同じ値を得る基準電圧源を必要とする。
図16は、+VB及び-VBから等しい一定電圧を出力する基準電圧回路の例である。図14に示した基準電圧回路に、さらにもう1つのエンハンス型絶縁ゲート電界効果トランジスタを直列に接続した回路である。即ち、図16のトランジスタ82と83の結線は、図14の基準電圧回路と同じになって、さらに、トランジスタ81が追加接続されている。この回路においては、各々のトランジスタの接続点からVR1及びVR2が出力される。VR1は+VBに対して一定電圧Vre fを出力する。また、VR2は-VBに対して同じ一定電圧Vrefを出力する。従って、図16の基準電圧回路は、消費電流を増加せずに2つの一定電圧を出力することができる。図16のような1つの基準電圧回路(電流通路が+VBと-VBとの間に1通りしかない)で、図15のVR1及びVR2を形成すれば、二次電池が複数の電池で構成されている場合でも充放電制御回路の消費電流を増加させないで形成できる。
以上、説明したように本発明は今まで電圧検出用のコンパレータ回路の数必要としていた基準電圧源を1つの回路で兼ねた構成とした。本発明の充放電制御回路は、その構成上コンパレータ回路が複数個必要であり、さらに、二次電池の寿命向上のために低消費電流化が最も重要なパラメータである。従って、本発明は簡略した充放電制御回路から発明され、その効果も大きいものである。
また、本発明に用いた共通の定電圧回路に電流カット用のトランジスタを直列に接続し、そのトランジスタを制御回路から制御して電流カットすれば、さらに低消費電流化を達成できる。この場合も定電流回路が1つであるために回路を複雑にせずに達成できる。

図17は、本発明の充放電制御回路の手段2における実施例1の回路ブロック図である。この充放電制御回路は、電源装置に応用した場合には、その二次電池を電源として動作する。即ち、二次電池が電源端子-VB、+VBに接続して電源を供給する。
電源には、電源電圧を分割する電源電圧分割手段の電圧分割抵抗1と、電源電圧分割手段の二つの出力電圧を各々電圧検出する電圧検出回路2及び3と、各々の電圧検出回路2及び3の出力信号により最終的な制御信号VSを出力する制御回路4とが互いに並列に接
続されている。
電圧検出回路2及び3は、具体的には図3に示したような電源端子-VBに対する基準電圧源42と電圧分割抵抗の出力とを入力とするコンパレータ回路41とから形成されている。電圧検出回路2が過充電検出用であり、電圧検出回路3が過放電検出回路である。電源電圧分割回路1と電圧検出回路2とにより、電源である二次電池の過充電を検出する過充電電圧検出回路を構成している。また、電源電圧分割回路1と電圧検出回路3とにより電源である二次電池の過放電を検出する過放電電圧検出回路を構成している。本発明の場合、各々の電圧検出回路に入力される電源分割回路1は別々に設けられてもよい。図17の場合は、電源分割回路1は、互いの電圧検出回路に共通に設けられている充放電制御回路の例である。制御回路4は、各々の電圧検出回路2及び3から二次電池の過充電及び過放電に関する信号を入力して、電源装置のスイッチ回路をONまたはOFFするための信号VSを出力する。
例えば、端子-VBと+VBとの間に接続されている二次電池にスイッチ回路を介して充電電源が接続されて、二次電池が充電されている場合について説明する。充電状態においては、二次電池の両端の電圧-VB、+VBは少しずつ増加する。二次電池が過充電状態になると過充電用電圧検出回路2の出力信号が反転する。この過充電状態を認識する電圧は二次電池によって異なる。例えば、リチウムイオン電池の場合は、4.3Vと設定されている。即ち、過充電用電圧検出回路2の出力は、電圧分割回路1の分割回路とから二次電池の電圧が4.3Vにまで充電されると反転するように設計されている。電圧検出回路2から出力された反転信号は、電圧分割回路1にフィードバックされている。即ち、電圧検出回路2の信号は、電圧分割回路1の分割電圧を制御する分圧制御トランジスタ175のゲート電極に入力されている。電圧検出回路2の反転した出力信号により、すぐに分圧制御トランジスタ175がONして分割電圧をさらに大きくして安定して電圧検出回路2が反転信号を出力できるように動作する。分圧制御トランジスタ175がONすることにより、二次電池の電圧が例えば、4.0Vと低く変動しても、抵抗R1の電圧は電圧検出回路2が充分反転するレベルになっている。
以上説明したように、電圧分割回路1と過充電用電圧検出回路とから構成されている過充電検出回路において、過充電を検出後、その検出信号で過充電検出電圧を低い値に再設定することにより安定した過充電検出を行う構成となっている。低い値に再設定した後に、制御回路4からスイッチ回路をOFFする信号VSを出力する。スイッチ回路をOFFすることにより、二次電池の電圧は充電電流とその電池の内部抵抗との積に対応した電圧だけ減少し、リチウムイオン電池固有の化学ポテンシャルによって生ずる電圧のみとなる。すなわち、内部抵抗による電圧降下分減少する。しかし、その前に過充電検出電圧は、4.3Vから4.0Vへの減少再設定しているために電圧検出回路2の出力は過充電を検出したままとなる。したがって、過充電再設定の減少電圧0.3V(4.3V-4.0V)は、充電時の二次電池の内部抵抗による電圧降下より大きく設定しておく必要がある。一般的には初期設定電圧と再設定電圧の差の電圧は、0.2Vから0.5Vの間である。0.5V以上に設定すると過充電範囲が広くなり、通常状態での使用範囲が狭くなる。即ち、寿命が短くなってしまう。
図18は、各回路の信号のタイミングを示した図である。過充電の検出電圧aは、過充電電圧4.3Vに二次電池が充電されるとともに、4.2Vに減少再設定される。4.3Vから4.2Vに減少するために、分割電圧制御トランジスタ175が設けられている。分割電圧制御トランジスタ175のゲート電圧には、電圧検出回路2の出力がフィードバックされている。即ち、二次電池の電圧が4.3Vになると、電圧検出回路2の出力は+VBから-VBに反転する。分圧制御トランジスタ175に-VBの電圧が入力される。分圧制御トランジスタ175はONし、ブリーダ抵抗の分割比が変化して、過充電検出ポイ
ントの電圧が4.3Vから4.2Vへと低い値に再設定される。制御回路4の出力信号Vs は、再設定後Δtの時間を過ぎて+VBから0Vと変化することによりスイッチ回路をONからOFFに変更する信号を出力する。Δtを形成するためには、電圧検出回路2の出力を遅延回路によって信号を遅くずらすことによって可能となる。
以上、過充電検出において説明した。過放電においても同様な構成にすることによって安定動作することができる。過放電の場合には再設定レベルを過充電とは逆に増加させる方向に設定する。

以下に、本発明の手段2における実施例2を図面に基づいて説明する。
図19は、本発明の充放電制御回路の手段2における実施例2回路ブロック図である。この充放電制御回路は、電源装置の場合に応用した場合には、その二次電池を電源として動作する。即ち、二次電池が電源端子-VB、+VBに接続して電源を供給する。電源には電源電圧を分割する電源電圧分割手段の抵抗1と、電源電圧分割手段の二つの出力電圧を各々電圧検出する電圧検出回路2及び3と、各々の電圧検出回路2及び3の出力信号を時間的に遅延させる遅延回路191及び192と、遅延回路191及び192の出力信号により最終的な制御信号VBを出力する制御回路4とが互いに並列に接続されている。
電圧検出回路2及び3は、具体的には図3に示したような電源端子-VBに対する基準電圧源42と電圧分割抵抗1の出力とを入力するコンパレータ回路41とから形成されている。電圧検出回路2が過充電検出用であり、電圧検出回路3が過放電検出回路である。電圧分割抵抗1と電圧検出回路2とにより、電源である二次電池の過充電を検出する過充電電圧検出回路を構成している。また、電圧分割抵抗1と電圧検出回路3とにより電源である二次電池の過放電を検出する過放電電圧検出回路を構成している。本発明の場合、各々の電圧検出回路に入力される電圧分割抵抗は別々に設けられてもよい。
図19の場合は、電圧分割抵抗1は各々の電圧検出回路に共通に設けられている充放電制御回路の例である。遅延回路191及び192は、前記電圧検出回路2及び3が過充電あるいは過放電を検出し、出力信号が反転した際に、時間的な遅延を発生させるための回路である。制御回路4は、各々の遅延回路191及び192から、二次電池の過充電及び過放電に関する信号が入力され、電源装置のスイッチ回路をONまたはOFFするための信号VSを出力する。このため、制御回路4は論理回路で構成されている。また信号VSにより、電源装置のスイッチ回路をONまたはOFFするのであるが、スイッチ回路の入力端子に容量あるいは抵抗成分等があっても信号VSを一定時間内に変化させる必要があるため、制御回路4の出力端子VSは低インピーダンスにする必要がある。制御回路4を例えばMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor-Field-Effect-Transistor)で実現する場合、論理回路を構成するためトランジスタ素子数が多くなると共に、出力端子VSを低インピーダンスにするため最終出力段はサイズを大きくする必要がある。このため、制御回路4が信号VSを反転してスイッチ回路をONあるいはOFFする際には、最終出力段に大きな貫通電流が流れ二次電池の電力を消費することになる。制御回路4だけでなく電圧検出回路2及び3も出力反転時には貫通電流を発生する。これらの貫通電流により、並列接続された二次電池の電圧を降下させることもある。
また、制御回路4は、遅延回路191及び192の信号を受けて信号VSの論理を確定している。しかし、初期の電池接続時に遅延回路191及び192の論理が不確定であると制御回路4から出力される信号VSは二次電池の電圧が正しく検出された論理とならず、スイッチ回路103が誤動作してしまう。これらの現象が発生すると、正常な電圧値を
示す二次電池を充放電制御回路に接続しても、充電あるいは放電が強制的に制御されてしまう。
これらの誤動作を防止するために設けられたのが遅延回路191及び192である。つまり、電圧検出回路2あるいは3の信号が反転したあとに時間的遅延を作り、制御回路4に信号を入力しているため、電圧検出時に電圧検出回路2あるいは3と制御回路4の貫通電流が同時に発生するのを防いでいる。また、時間的遅延があるため、例えば充電時には、二次電池が過充電電圧となり、それを電圧検出回路2が検出し出力信号を反転した後も制御回路4の信号VSが反転するまで二次電池への充電は続けられるため、検出の動作はより確実となる。
さらに遅延回路は初期電源投入時の論理も一定期間確保する構成としている。具体的には図20に示したように電源端子+VBと-VB間でCMOSFETによるインバータを形成して出力端子VOUTと電源端子-VB間に容量205を接続している。この場合、容量205により、入力端子VINに+VBから-VBへ変化する信号が入力された時、出力端子VOUTに-VBから+VBに変化する反転信号が出力されるまでに容量205とPchトランジスタ203のインピーダンスにより、CR回路が成立して遅延が発生する。また、初期の電源投入時(二次電池接続の際)にも出力端子VOUTの電圧は、容量205により+VB電圧になるまで遅延が発生する。すなわち、初期的には-VB電圧が一定期間保たれることになる。
図20では、入力端子VINに+VBから-VBへ変化する際に遅延を実現しているが、入力端子VINが-VBから+VBへ変化する際に遅延が必要な場合は、図21のように出力端子VOUTと電源端子+VB間に容量205を接続すればよい。遅延回路を実現するには、図22のように定電流回路226とPchトランジスタ203および容量205で構成しても、図20の回路と同様の効果が得られる。
図22は、出力端子VOUTが+VBから-VBへ変化する際に遅延を作る回路であり、初期電源投入時は-VBを一定期間保っている。図23のようにすると、出力端子VOUTが-VBから+VBへ変化する際の遅延を発生させることが可能となる。以上のように遅延回路は回路の構成により、遅延させるタイミングと初期投入時の論理は自由に設定することができる。ま
た、遅延回路は便宜上MOSFETで記述したが、その他の素子で実現できることは明らかである。また、これら遅延回路は一例であり、他の回路を用いても課題の解決は可能である。
本発明の充放電制御回路は電圧分割抵抗の分割電圧のバラツキの少ない同一半導体基板上に設けられた集積回路に適している。

以下に本発明の手段2における実施例3を図面に基づいて説明する。
図24は、本発明の充電式の電源装置の回路ブロック図である。従来の電源装置の回路と異なるのは、端子-VBOの電圧が充放電制御回路102に加えられた点である。図25が本発明の充放電制御回路の回路ブロック図である。この充放電制御回路は、電源装置に応用した場合には、その二次電池を電源として動作する。即ち、二次電池が電源端子-VB、+VBに接続して電源を供給する。また本発明で新たに用意した端子Veは、電源装置の外部端子-VOに接続される。電源には電源電圧を分割する電源電圧分割手段の電圧分割抵抗1と、電源電圧分割手段の二つの出力電圧を各々電圧検出する電圧検出回路2及
び3と、電圧検出回路2及び3の出力信号により最終的な制御信号VSを出力する制御回路4とが互いに並列に接続されている。
本発明の場合、各々の電圧検出回路に入力される分割電圧を発生するための電圧分割抵抗は別々に設けられてもよい。図25の場合は電圧分割回路1は、各々の電圧検出回路に共通に設けられている充放電制御回路の例である。制御回路4は、各々の電圧検出回路2及び3から二次電池の過充電及び過放電に関する信号と電源装置の端子-VOの信号がVeより入力されており、各々の信号により電源装置のスイッチ回路をONまたはOFFするための信号VSを出力する。すなわち、制御回路4は、論理回路で構成されており、電源は二次電池となっているため二次電池が過放電状態からさらに電圧が下がると、前記制御回路4の信号VSは不安定な状態となる。例えば、制御回路4の出力部をC-MOS(Complementary-Metal-Oxide-Semiconductor) インバータで構成した場合、+VB〜-VB間に回路を動作させるために充分な電圧が与えられており、入力端子VINに-VBと同じ電位が印加されていれば出力端子VSには、-VBの電圧が出力される。+VB〜-VB間の電圧がインバータの最低動作電圧以下になると出力端子VSは、-VBの電圧が出力されなくなる。制御回路の出力端子VSは、電源装置のスイッチ回路に接続されるため、制御回路の最低動作電圧以下では、電源装置の充放電の制御が不可能である。この場合には、次のような不都合が生じる。
つまり、図2のような電源装置で二次電池101が充放電状態となり、スイッチ回路103をOFFして外部負荷へのエネルギー供給をストップさせる。しかし、二次電池101は充放電制御回路102に接続されているため、前記充放電制御回路102の消費電流分だけは消費することになり、過放電状態へ移行した後かなりの時間を経過してから二次電池は制御回路4の最低動作電圧以下となり、図25に示された制御信号VSは不安定となる。電源装置が一度この状態になってしまうと一次電源から充電を試みても、スイッチ回路は不安定動作であるため、最悪の場合充電が不可能となる。そこで、これを解決するために本発明では、図25の制御回路4の出力部を図26のような構成とした。C-MOSインバータの電源は+VB〜Ve間の電圧であり、端子-VBの電位によっても出力端子VSの電圧が制御される構成となっている。
図24に示したように端子+VBは、二次電池の+端子、端子-VBは二次電池の-端子、端子Veは電源装置の外部端子-VOに各々接続されている。電源装置が放電を行っている際は、図24においてスイッチ回路103がONしているため、端子Aと端子-VOの電位は、ほぼ等しくなる。これは図26の出力回路では、+VB〜Ve間に二次電池の電圧が印加されており、端子-VBには端子Veとほぼ同じ電位が加えられており、Nchトランジスタ269又はカットオフされており、出力端子VSの出力は端子VINの電圧により制御されることになり、従来のCMOSインバータと同じ動作をする。二次電池の電圧が低下して図26の回路の最低動作電圧以下になると出力端子VSの信号は不安定になるが、一次電源から充電する際には安定した動作を示す。充電を行う際は図24の端子+VO〜-VO間に二次電池の電圧より大きな電圧が印加される。この時二次電池の+端子Bと充電器の+電圧が印加される外部端子+VOは共通であるため、二次電池の-端子Aよりも外部端子-VOは低くなる。この状態になると図26において+VB〜Ve間に充電器から電圧が印加され、+VB〜-VB間の電圧差が小さいため、Nchトランジスタ269がONしてC電位は端子Veの電位と同じくなり、出力端子VSの信号は+VBと等しくなる。これは、充電器を接続した際に二次電池の電圧が低くても制御回路の出力端子VSは、+VB電位と同じくなることになり、スイッチ回路の制御は確実に行われる。
制御回路4の出力部のC-MOSインバータは充電器の電圧(+VBB〜Ve間電圧)に比べて二次電池の電圧(+VB〜-VB間電圧)が小さいとNchトランジスタ269をONする働きをしている。インバータ回路266のしきい値電圧(反転電圧)は、Pc
hトランジスタあるいはNchトランジスタのサイズ等により変更が可能であり、これを制御回路4の最低動作電圧以上に設定することで今まで説明してきた動作は確実に行われる。
本発明の制御回路の出力部を便宜上CMOSで記述したが、その他の素子でも実現できることは明らかである。また出力部の回路は他の回路を用いても課題の解決は可能である。 本発明の充放電制御回路は電圧分割抵抗の分割電圧のバラツキの少ない同一半導体基板上に設けられた集積回路に適している。

以下に、この発明手段2における実施例4を図面に基づいて説明する。
図27は、本発明の充放電制御回路の実施例4の回路ブロック図である。この充放電制御回路は、電源装置の場合に応用した場合には、その二次電池を電源として動作する。即ち、二次電池が電源端子-VB、+VBに接続して電源を供給する。
電源には、電源電圧を分割する電源電圧分割手段の電圧分割抵抗1と、電源電圧分割手段の二つの出力電圧を各々電圧検出する電圧検出回路2及び3と、各々の電圧検出回路2及び3の出力信号により最終的な制御信号VSを出力する制御回路4とが互いに並列に接続されている。電圧検出回路2が過充電検出用であり、電圧検出回路3が過放電検出回路である。電圧分割抵抗1と電圧検出回路2とにより、電源である二次電池の過充電を検出する過充電電圧検出回路を構成している。また、電圧分割抵抗1と電圧検出回路3とにより電源である二次電池の過放電を検出する過放電電圧検出回路を構成している。本発明の場合、各々の電圧検出回路に入力される電圧分割抵抗1は別々に設けられてもよい。図27の場合は、電圧分割抵抗1は、互いの電圧検出回路に共通に設けられている充放電制御回路の例である。制御回路4は、各々の電圧検出回路2及び3から二次電池の過充電及び過放電に関する信号を入力して、電源装置のスイッチ回路をONまたはOFFするための信号VSを出力する。
図28は、電圧検出回路2または3のコンパレータ回路に入力される基準電圧を発生する基準電圧回路の回路図である。二次電池の電圧が基準電圧回路の両端に印加されている。基準電圧回路はトランジスタ201とトランジスタ202との接続点から二次電池の電圧変動に依存しない基準電圧VRを出力する回路である。トランジスタ201はディプリッション型のMOS電界効果トランジスタであり、トランジスタ202はエンハンスタイプのMOS電界効果トランジスタである。トランジスタ201及び202共に同じ導電型のN型トランジスタである。基準電圧出力端子に両方のゲート電極が接続されている。
さらに充放電制御回路を構成している半導体集積回路がCMOS回路で形成されている場合、電源にプラス・マイナス逆接続されると充放電制御回路がラッチアップしてしまう。ラッチアップした時に、基準電圧回路の出力を二次電池の中間電位に設定する手段として、基準電圧出力端子VRに中間電位設定手段を設けてある。図28の実施例においては、電圧分割抵抗の中間分圧出力IN2をダイオード283を介して接続してある。中間分割出力IN2 は、二次電池+VB、-VBの間のほぼ中間の値に設定されている。従って、充放電制御回路がラッチアップしてしまった時に、基準電圧出力は中間分圧出力IN2からダイオード283の順方向電圧である約0.6V減少した値となる。この値は、ほぼ二次電池の電圧の中間電圧であるために、電圧検出回路は、制御回路4を介してスイッチ回路がOFFするように信号を出力する。
図28に示した実施例の場合は、電圧検出回路の基準電圧回路の出力を中間電位に設定する手段を設けることにより、ラッチアップによるスイッチ回路の誤動作を防止した例である。ラッチアップによってスイッチ回路がOFFすれば暴走を防ぐことができる。したがって、制御回路4の出力そのものがラッチアップした時にスイッチ回路がOFFするように構成されてもよい。
本発明は、電源が逆接続した時にラッチアップにより誤動作してしまうCMOSICにとって必要不可欠である。

以下に、この発明の手段2における実施例5を図面に基づいて説明する。
図29は、本発明の手段2における充放電制御回路の実施例5回路ブロック図である。図29において、外部端子-VO、+VO、スイッチ回路103、電流センス用抵抗104、二次電池101、基準電圧回路106、トランジスタ107、定電流源108、コンデンサ109、プルダウン用高抵抗111は図30と同様である。
コンパレータ21は、図30と同様に前述の(1)式で示される電流を超えると、出力は“H”→“L”となり、トランジスタ107をOFFし、定電流源108によってコンデンサ109を充電する。コンデンサ109の電圧が基準電圧106の電圧値VREF よりも高くなると、コンパレータ22の出力は“H”→“L”になり、スイッチ回路103をOFFする。この時、コンパレータ22は、ラッチ機能があり、コンパレータ22の出力が“L”になることによって、この状態を保持する。
また、このラッチ機能はコンパレータ21の出力によって解除される。図31に、ラッチ機能付コンパレータの回路図を示す。プラスの入力端子313よりも、マイナスの入力端子314の電圧が高くなると、出力端子315の電圧は“L”となる。この時、インバータ317の出力が“H”となり、マイナス側の入力を“H”にする。これによって、プラスの入力端子の電圧が多少変動してもラッチ機能付コンパレータ22の出力は“L”にラッチされる。
負荷が接続されている間は、スイッチ回路103がOFFするため、コンパレータ21のマイナス側の入力端子は、ビデオなどの電子機器に接続されている負荷によって+VOにプルアップされ、過電流状態が保持される。 その後、負荷がはずされるとプルダウン用高抵抗111によって、コンパレータ21のマイナス入力電圧は“L”に下げられるので、コンパレータ21の出力は“H”となる。この“H”の出力でラッチ機能付コンパレータ22のラッチ解除端子316を“H”にするため、ラッチ機能付コンパレータ22の出力は“H”となり、ラッチは解除される。
図29おいては、過電流検出回路は、外部端子-VOとスイッチ回路103との間に設けられた過電流検出用抵抗104の両端の電圧を検出するための電圧検出器と、その電圧検出器の出力を時間的に遅延するための遅延回路と、その遅延回路の出力を電圧検出するラッチアップ機能付電圧検出回路から構成されている。電圧検出回路は、基準電圧発生回路106とコンパレータ回路21により構成されている。遅延回路は、定電流源108とコンデンサ109とトランジスタ107とにより構成されている。今までの説明では、充放電制御回路102と過電流検出回路105とを別々に構成したものとして説明した。
しかし、充放電制御回路が、本発明の実施例で説明した充放電制御回路102と過電流
検出回路105とを両方含む構成になっているということもできる。

図32は、本発明の充放電制御回路の手段3における実施例1を示す回路ブロック図である。この充放電制御回路は、電源装置に応用した場合には、その二次電池を電源として動作する。即ち、二次電池が電源端子-VB、+VBに2個直列に接続され、電源として供給される。電源には、電源電圧を分割する電源電圧分割手段の電圧分割抵抗1と、電源電圧分割手段の出力電圧を電圧検出する電圧検出回路2が接続されている。
電圧検出回路2は、具体的には図34に示したような電源端子-VBに対する基準電圧源43と電圧分割抵抗1の出力とを入力とするコンパレータ回路44とから形成されている。電圧分割抵抗1と電圧検出回路2とにより、電源である二次電池の和電圧を検出する回路を構成している。電圧検出回路2は、電源装置のスイッチ回路をONまたはOFFするための信号VSを出力する。
本発明の充放電制御回路は、電圧分割抵抗1の分割電圧のバラツキの少ない同一半導体基板上に設けられた集積回路に適している。また、本発明は3個以上直列にされた二次電池の場合にも適用できることは明白である。以上説明したように、二次電池で構成する各々の電池の和の電圧を各々検出することにより、各々の電池の電圧が片ベリが生じた状態においても最適な充放電制御が可能になる。そのために、二次電池の寿命の向上を図ることができる。

以下に、この発明の手段3における実施例2を図面に基づいて説明する。
図33は、本発明の手段3における実施例2の充放電制御回路の回路ブロック図である。電圧検出回路3は二次電池6の過充電検出電圧V1を、電圧検出回路5は二次電池7の過充電検出電圧V2をそれぞれ検出し制御回路8によって出力信号VSとして出力される。これと同時に電圧検出回路2により二次電池6の電圧を検出するが、この検出電圧V3は、前記過充電検出電圧V1より小さい電圧とする。また同様に、電圧検出回路4により、二次電池7の電圧を検出するが、この検出電圧V4は前記過充電検出電圧V2より小さい電圧とする。これらの電
圧検出回路2と4の出力信号は、前記電圧検出回路5と3にそれぞれ入力され、電圧検出回路5と3の過充電検出電圧V2とV1の電圧値を変化させるものである。
具体的には、端子+VBと-VBに外部より充電器が接続され、二次電池6と7を充電する場合において、電圧検出回路3と5の本来の過充電検出電圧V1及びV2を4.2Vとする。しかし、仮に二次電池6に異常が起こり、その充電性能が著しく劣化した場合には二次電池7だけが充電され、両者の電圧値の差が大きくなる。これを防止するため、電圧検出回路2の検出電圧V3を3.2V程度に設定しておくと、二次電池6の電圧が劣化により3.2Vを超えない場合には電圧検出回路5の検出電圧V2を4.2Vより低い値にし、超えた場合には本来の検出電圧値4.2Vに設定する。この設定を電圧検出回路2の出力信号により行うものである。
同様に、電圧検出回路4の出力信号により、二次電池7の劣化をモニターし、二次電池7の電圧が劣化により3.2Vを超えない場合には、電圧検出回路3の検出電圧V1を4
.2Vより低い値にし、超えた場合には本来の検出電圧値4.2Vに設定する。この設定を電圧検出回路4の出力信号により行うものである。
なお、説明において、3.2Vと4.2Vを例に用いたが、これらの値は電池特性に依存し、当然この値に限定されるものではない。図35に、図33のブロック図を実現するための具体的回路を示す。電圧検出回路4の出力は、抵抗R3の一部に並列に接続されたトランジスタ9のゲートに入力され、このトランジスタ9をONまたはOFFすることにより、電圧検出回路3の過充電検出電圧値V1を変化させることができる。
同様に電圧検出回路2の出力は、二次電池7に並列に接続されている抵抗の一部に並列に接続されているトランジスタ10をONまたはOFFすることにより、電圧検出回路5の過充電検出電圧V2を変化させることができる。

以下に、この発明の手段3における実施例3を図面に基づいて説明する。
図36は、本発明の充電式電源装置とそのための充放電制御回路のブロック図を示す。外部端子+V、-Vに対して二次電池101、二次電池の電圧を検出するための電圧検出回路2及びスイッチ回路5のインピーダンスを制御するための制御回路3が各々並列に接続されている。二次電池101と外部端子-Vとの間にはスイッチ回路5が直列接続されており、外部端子と二次電池101との電気接続を電気的制御によって行っている。制御回路3は電圧検出回路2の出力を入力論理処理してスイッチング回路5をON又はOFFする信号を出力する。
例えば、外部端子に充電するための電源が接続されて、その電源から二次電池101を充電している場合、二次電池101の電圧が過充電電圧レベル以上になると、電圧検出回路2の信号が反転して制御回路3に入力される。制御回路3からスイッチ回路5がOFFする信号が出力されて充電を停止させる。逆に、外部端子+V、-Vにビデオカメラ等の電力を消費する電子機器が接続されて、二次電池101から電力が電子機器に供給されている場合、二次電池101の電圧が過放電電圧レベル以下に低下すると、電圧検出回路2の信号が通常電圧範囲と逆の信号に反転する。すると、制御回路3よりスイッチ回路5がOFFするような信号が出力されて放電をストップさせる。通常電圧範囲とは、過充電レベルと過放電レベルの中間状態をいう。
以上説明した充電式電源装置において、電圧検出回路2と制御回路3とスイッチ回路5とは同一基板上に配置された半導体集積回路で構成できる。図38は、本発明の充放電制御回路に用いたスイッチ回路の実施例の回路図である。外部端子-Vと二次電池のマイナス端子34との間にスイッチ回路が設けられている。スイッチ回路は、外部端子-Vと二次電池のマイナス端子34との間にN型絶縁ゲート電界効果トランジスタ(以下N型MISFETと呼ぶ)31が設けられ、そのN型MISFETの基板と外部端子-V及び二次電池のマイナス端子34との間に各々N型MISFET32とN型MISFET33とが設けられている。3つのN型MISFETのゲート電極31G、32G及び33Gは制御回路によって制御されている。
例えば、外部端子に充電するための電源が接続されて、二次電池を充電している場合は、トランジスタ31及び32はONし、トランジスタ33はOFFしている。充電が過充電状態になると、電圧検出回路の出力が反転して、制御回路よりスイッチ回路がOFFするような信号が出力される。即ち、トランジスタ31及び33がOFFしてトランジスタ
32のみONを維持する。
外部端子にビデオカメラ等の携帯機器が接続されて、二次電池から携帯機器へ電力が供給されている場合には、図38のスイッチ回路はONするように制御されている。即ち、トランジスタ31及び33はONし、トランジスタ32がOFFしている。電力を供給することにより、過放電状態になると、電圧検出回路の出力信号が反転し、制御回路からスイッチ回路がOFFする信号が出力される。即ち、トランジスタ31及び32はOFFし、トランジスタ33のみON状態となる。
通常状態において、充電状態または放電状態のいずれかに動作しているかを検出するためには、外部端子-Vと二次電池のマイナス端子34との電圧比較を行うことにより可能となる。充電状態及び放電状態を検出してトランジスタ32と33のインピーダンスを制御回路により制御する。即ち、制御回路は、充電または放電を検出する機能を有している。
以上説明した図38のスイッチ回路においては、電池が流れるトランジスタはトランジスタ31の1個だけである。従って、一般的にスイッチ回路での電圧降下を減少するために電流駆動能力の大きなトランジスタが従来の半分で形成できる。本発明の充放電制御用ICのスイッチ回路のトランジスタ32と33は電流駆動用トランジスタ31の基板を外部端子又は二次電池のマイナス端子のいずれか一方を選択的に接続するためのスイッチングトランジスタである。従って、その基板電位スイッチング用トランジスタ32及び33の電流駆動能力は小さくて良い。トランジスタ31の電流駆動能力は一般的に数A必要であるのに対して、トランジスタ32及び33の電流駆動能力は、その1/1000以下と小さく、集積化した場合は、トランジスタ32及び33の面積は無視できる程小さい。
以上説明したように、図38に示したようなスイッチング回路にすることにより、電流駆動用トランジスタの電流駆動能力を従来のほぼ2倍に高めることができるので、同一の電流駆動能力に対して、トランジスタ面積を半分程度に縮小することができ、小型化を容易にすることができる。また、各々のトランジスタの基板の電位はNウェルで電気的に分離できる。従って、容易に同一半導体基板に設けることができるようになる。但し、トランジスタ31、32及び33は個別トランジスタで構成してもその動作には変わりなく機能する。
図39は、本発明の充放電制御用ICのトランジスタの断面図である。トランジスタは、シリコン基板51の上に形成された絶縁膜52の上に形成された単結晶シリコン膜53、54及び55を用いて形成されている。このように、絶縁膜の上に設けられた単結晶シリコン膜を有する基板を一般的にSOI基板という。SOI基板を用いて図39のような断面図のトランジスタを形成する。即ち、チャネル形成領域54の両側にN型ソース領域53とN型ドレイン領域55を設け、チャネル形成領域54の上にゲート絶縁膜56を介してゲート電極57が設けられている。図39のような構造のトランジスタにすることにより、トランジスタの基板でもあるチャネル形成領域54の電位を同一基板上に設けられたトランジスタと電気的に独立して形成することができる。即ち、トランジスタの基板電位を互いに電気的に分離して形成できるので容易にスイッチ回路を有する充放電制御用ICを実現できる。
図40は、基板であるチャネル形成領域の電位をソース領域の電位と同電位にしたトランジスタの平面図を示している。絶縁膜上に設けられた単結晶シリコン半導体膜71にN型ソース領域73とドレイン領域72及びその間のチャネル形成領域が形成され、そのチャネル形成領域の上にゲート絶縁膜を介してゲート電極77が設けられている。ソース領域73の一部にP型ソース領域74が設けられており、ソース電極75によりソース領域
73とチャネル形成領域との電位を同電位に設定している。
図41は、図40のA-A’線に沿った断面図である。シリコン基板61の上に絶縁膜68を介して単結晶シリコン半導体膜71が設けられている。単結晶シリコン半導体膜71は、P型ソース領域64とP型チャネル形成領域69とN型ドレイン領域62が形成されている。チャネル形成領域69の上にはゲート絶縁膜63を介してゲート電極67が設けられている。P型ソース領域64及びN型ソース領域はソース電極65に接続されている。N型ドレイン領域62はドレイン電極66に接続されている。
図42は、図41に示したようなトランジスタ構造MISFETを用いて構成した本発明の充放電制御用ICのスイッチ回路の回路図である。外部端子-Vと二次電池のマイナス端子80との間にSOI基板を用いたN型MISFET81と82とが直列接続されている。トランジスタ81と82の各々の基板はそれぞれ外部端子と二次電池の端子と同電位になるように接続されている。SOI基板を用いることにより、基板の電位を各々別の電位に設定することができる。
以上のように、スイッチ回路を同一基板上に配置した充放電制御回路を実現することができる。

本発明の充放電制御回路は、その内部に設けられている過充電及び過放電検出回路の電圧分割抵抗に消費電流低減用スイッチ素子を有する構成としたことにより、低消費電流化を図る効0果を有する。また、この充放電制御回路と二次電池とスイッチ回路とにより寿命の長い電源装置を供給できる。
また、過放電状態の時、過充電検出回路の誤差増幅器の消費電流をカットするので、過放電状態でのバッテリーの電力消費を小さく抑えることができ、バッテリーの劣化を防ぐことができるという効果がある。また、過充電検出回路の誤差増幅器の消費電流をカットするので、過放電状態でのバッテリーの電力消費を小さく抑えることができ、バッテリーの劣化を防ぐことができるという効果がある。
また、複数個のコンパレータ回路を集約することができるために、ICチップサイズの縮小及び消費電流が低減でき、安価で高性能なバッテリー充放電制御回路を実現できるという効果がある。また、内部に設けられている二次電池の電池間電圧検出用バッファ回路に電流カット用トランジスタを直列接続した構成としたことにより、低消費電流化を図る効果を有する。特に、二次電池の能力が急激に低下する過放電状態での消費電流の減少を図る効果を有する。さらにこの電流カット用トランジスタの挿入により、バッファ回路の出力端子である接続した電池間電圧検出端子に、過充電・過放電及び通常状態を示す信号を出力することができ効果がある。
また、内部に設けられている二次電池の過充電検出用と過放電検出用の基準電圧源を兼ねる構成とすることにより、充放電制御回路を部品数少なく構成して安価に作れるだけでなく、機能的に重要な消費電流の低減を可能にする効果がある。充放電制御回路の消費電流の低減により、充電式電源装置の寿命の向上を図る効果がある。また、本発明は二次電池が複数の電池で形成される場合においても、各々の電池の電圧検出のための基準電圧源を1つの回路で構成しているために、同様に充放電制御回路の消費電流を低減し、充電式電源装置の寿命向上を図る効果を有する。
また、内部に設けられている二次電池電圧検出用の電圧分割抵抗を過充電圧検出用と過放電圧検出用と兼ねた構成としたことにより、二次電池に並列接続する回路を減らして消費電流の削減をする効果を有する。また充放電制御回路の消費電流の削減により、二次電
池の寿命の向上を図る効果を有する。また電圧分割抵抗を過充電用と過放電用と兼ねた構成としたので、充放電制御回路を集積化した場合、チップサイズを小さく、安く提供できる効果がある。
この発明は、以上説明したように充放電制御回路において、過充電または過放電を電圧検出回路が検出するやいなや、その検出信号をフィードバックして過充電または過放電検出レベルをより過充電または過放電と検出するように再設定することにより、誤動作をなくす効果がある。また、再設定後、二次電池と充電電源との間のスイッチ回路を切り換えることにより、スイッチ回路のインピーダンス変更による二次電池の電圧変動による電圧検出回路の不安定な発振を防ぐ効果がある。
また、その内部に設けられている過充電及び過放電検出回路と制御回路の間に遅延回路を有する構成としたことにより、検出時の誤動作を防止する効果を有する。また、二次電池の初期接続時の誤動作をも防止する効果を有する。この充放電制御回路と二次電池とスイッチ回路により動作の安定した電源装置を供給できる。
また本発明の充放電制御回路には、電源装置の外部端子の電圧を入力するようにして、充放電制御回路の電源となる二次電池の電圧が、前記充放電制御回路の最低動作電圧以下となっても充電器が接続された時には、スイッチ回路を制御することが可能となり、二次電池の電圧によらず確実な充電が行える電源装置を供給できる。
またこの発明は、以上説明したように、CMOSICで構成された充放電制御回路において、充放電制御回路に通常とは逆の電圧が印加された時に、制御回路の出力がスイッチ回路をOFFするように構成することにより、二次電池への電流暴走を防ぐ効果がある。
また本発明の充放電制御回路は、過電流検出回路にラッチ機能を設けることにより、過電流検出時の発振現象を確実に防止できるという効果がある。 本発明の充放電制御回路は、2個以上直列接続された二次電池の和電圧が出力される端子間に電圧分割抵抗と電圧検出回路を設けることにより、寿命の長い電源装置を供給できる。
また、二次電池を2ケ直列接続して、充電する場合、片方の電池に異常が起こり充電性能が著しく劣化した場合でも、正常な電池のみが充電され、両者の電圧値の差が大きくなるということを防ぐことができる。さらに、本発明の充電式電源装置及び充放電制御回路は、スイッチ回路を含む集積回路として構成したので、以下に示す効果を有する
(1)組み立てコストを削減できる。
(2)小型化できる。
(3)装置としての信頼性向上。
本発明の充放電制御回路の実施例1の回路ブロック図である。 従来の充電式の電源装置の回路ブロック図である。 電圧検出器の回路図である。 本発明の充放電制御回路の他の実施例の回路ブロック図である。 本発明の充放電制御回路の他の実施例の回路ブロック図である。 本発明の実施例2のバッテリー充放電制御回路図である。 パワーON/OFF機能を有する誤差増幅器の回路例である。 本発明の別の実施例を示すバッテリー充放電制御回路図である。 本発明の別の実施例を示すバッテリー充放電制御回路図である。 本発明の別の実施例を示すバッテリー充放電制御回路図である。
電圧検出器の回路図である。
本発明の実施例3の充放電制御回路の回路ブロック図である。 バッファ回路を示す回路図である。 本発明の実施例4の充放電制御回路の回路ブロック図である。 基準電圧回路の回路図である。 二次電池が2本の電池の場合の充放電制御回路の回路ブロック図である。 図15のVR1、VR2の回路図である。 本発明の手段2における実施例1の充放電制御回路の回路ブロック図である。 本発明の手段2における実施例1の充放電制御回路の信号のタイミングチャート図である。 本発明の手段2における実施例2の充放電制御回路の回路ブロック図である。 本発明の手段2における実施例2の遅延回路の回路図である。 本発明の手段2における実施例2の遅延回路の回路図である。 本発明の手段2における実施例2の遅延回路の回路図である。 本発明の手段2における実施例2の遅延回路の回路図である。 本発明の手段2における実施例3の充電式の電源装置の回路ブロック図である。 本発明の手段2における実施例3の充放電制御回路の回路ブロック図である。 本発明の制御回路出力部の一例である。 本発明の手段2における実施例4の充放電制御回路の回路ブロック図である。 本発明の手段2における実施例4の基準電圧回路の回路図である。 本発明の手段2における実施例5の充電式制御回路図である。 従来の充電式制御回路図である。 本発明のラッチ機能付コンパレータの回路図である。 本発明の手段3における実施例1の充放電制御回路の回路ブロック図である。 本発明の手段3における実施例2の充放電制御回路の回路ブロック図である。 電圧検出器の回路図である。 本発明の手段3における実施例2の充放電制御回路の他の実施例の回路ブロック図である。 本発明に係る充電式電源装置及び充放電制御回路の手段3における実施例3の回路ブロック図である。 従来の充電式電源装置の回路ブロック図である。 本発明の手段3における充放電制御回路のスイッチ回路の回路図である。 本発明の手段3における充放電制御回路に用いたトランジスタの断面図である。 本発明の手段3における充放電制御回路に用いたトランジスタの平面図である。 図35のトランジスタのA-A’線に沿った断面図である。 本発明の手段3における充放電制御回路のスイッチ回路の回路図である。
符号の説明
1 電圧分割回路
2、3 電圧検出回路
4 制御回路
5 スイッチ素子
11 基準電圧回路
12 2’過放電検出回路の誤差増幅器
13 3’過充電検出回路の誤差増幅器
14 バッテリー接続端子
15 バッテリー接続端子
16 過放電検出回路出力端子
17 過充電検出回路出力端子
18、19 バッテリー
52、53 コンパレータ回路
21 コンパレータ
22 ラッチ機能付コンパレータ
23 ラッチ機能付コンパレータのプラス入力端子
24 ラッチ機能付コンパレータのマイナス入力端子
25 ラッチ機能付コンパレータの出力端子
26 ラッチ機能付コンパレータのラッチ解除信号入力端子
101 二次電池
102 充放電制御回路
103 スイッチ回路
104 電流センス用抵抗
106 基準電圧回路
111、112 電池
113、114 電圧分割回路
115、116 電圧検出回路
117 制御回路
118 バッファ回路
175 分圧値制御トランジスタ
191、192 遅延回路
203 Pchトランジスタ
204 Nchトランジスタ
205 容量
226 定電流回路
266 インバータ回路
267 最終出力段Pchトランジスタ
268 最終出力段Nchトランジスタ
269 出力制御用Nchトランジスタ

Claims (3)

  1. 外部端子にスイッチ回路を介して接続した二次電池の充放電の制御を、前記スイッチ回路を制御することによって行う、CMOS回路で構成した充放電制御回路であって、
    二次電池の電圧が供給される第1電源端子と第2電源端子間の電圧を分割するための複数の抵抗からなる電圧分割回路と、
    前記電圧分割回路の出力である分割電圧を検出するための電圧検出回路と、
    前記二次電池が過充電であることを検出し前記電圧検出回路の第1の出力信号が反転した場合に、前記第1の出力信号を遅延するための第1の遅延回路と、
    前記二次電池が過放電であることを検出し前記電圧検出回路の第2の出力信号が反転した場合に、前記第2の出力信号を遅延するための第2の遅延回路と、
    前記第1及び第2の遅延回路からの信号を入力処理して、前記二次電池の充放電を制御するために前記スイッチ回路へ出力する信号を反転する論理回路で構成された制御回路と、
    前記電圧検出回路の前記第1または第2の出力信号を入力し、前記電圧検出回路の検出結果が安定するように前記電圧分圧回路の複数の抵抗を切替える検出電圧再設定手段とを有し、
    前記電圧検出回路の前記第1または第2の出力信号を前記第1または第2の遅延回路により遅延させて前記制御回路に入力して、前記電圧検出回路と前記制御回路の信号の反転時期をずらすことによって、信号の反転により前記電圧検出回路と前記制御回路に貫通電流が同時に発生することを防止した充放電制御回路。
  2. 前記電圧検出回路は、前記二次電池の両端に直列に接続されたデプレッション型トランジスタとエンハンスメント型トランジスタの接続点から基準電圧を出力する基準電圧回路を備え、前記基準電圧回路は、カソードを前記二次電池の中間電位に接続しアノードを前記基準電圧回路の出力端子に接続したダイオードを有し、前記二次電池をプラス・マイナス逆接続した時に、前記電圧検出回路が常に前記二次電池の充放電を停止するための信号を前記制御回路に出力することを特徴とする請求項1に記載の充放電制御回路。
  3. 前記外部端子に接続したスイッチ回路と、前記外部端子に前記スイッチ回路を介して接続した二次電池と、前記二次電池と並列接続した前記スイッチ回路を制御する請求項1または2に記載の充放電制御回路と、を有する充電式電源装置。
JP2003427328A 1992-11-24 2003-12-24 充放電制御回路と充電式電源装置 Expired - Lifetime JP3872476B2 (ja)

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