JP6833548B2 - 搬送システム、搬送方法、パターン形成装置、及び物品の製造方法 - Google Patents

搬送システム、搬送方法、パターン形成装置、及び物品の製造方法 Download PDF

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本発明は、搬送システム、搬送方法、パターン形成装置、及び物品の製造方法に関する。
微細なパターンを基板上に形成することができる装置の一つとして、型を用いて基板上にパターンを形成するインプリント装置が知られている。特許文献1には、基板を保持する保持部の外周を取り囲み、基板の外側の領域の高さを基板の表面と同一の高さにする板部材(同面板)が記載されている。メンテナンス用の基板を収納する収納部(ストッカ)から保持部に搬送する搬送手段が記載されている。
特開2015−122373
基板の搬入は、例えば、保持部に対して支持ピンを突出させた状態で支持ピンが基板を支持した後で支持ピンから保持部に基板を受け渡すことで行われる。特許文献1のような板部材が配置されている場合は、板部材よりも当該支持ピンを突出させて基板を受けとることとなる。
保持部の上方に高さ制約がある場合、搬送対象となる基板の厚さによっては、前述の板部材の上方を通過して基板を搬入すると当該基板が他の部材と干渉する恐れがある。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、板部材の上方を経由せずに基板の搬送を行うことができる搬送システム、搬送方法、及びパターン形成方法を提供することを目的とする。
本発明は、基板を保持する保持部を備えたステージと、前記保持部に保持された前記基板の表面に準ずる高さの面を備え、前記ステージ上で前記保持部の外周を取り囲む板部材と、前記保持部に対して前記基板の搬送動作を行う搬送手段と、前記板部材の少なくとも一部の部分を退避させる退避手段と、を有し、前記退避手段が前記部分を退避させた状態で、前記搬送手段は該部分が在った空間を経由して前記基板の搬送動作を行うことを特徴とする。
本発明によれば、板部材の上方を経由せずに基板の搬送を行うことができる。
第1実施形態に係る搬送システムの構成を示す図である。 ステージの断面図である。 第1板部材の退避動作を説明する図である。 物体の搬入の様子を示す図である。 第1実施形態に係る搬送方法のフローチャートである。 第2実施形態に係る搬送システムの構成を示す図である。 第4実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。 第5実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。 型が離脱したときの状態を示す図である。 型が離脱したときの対応を説明するためのフローチャートである。 物品の製造方法を説明する図である。
[第1実施形態]
(搬送システムの構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る搬送システム100の構成を示す図である。図2は図1のA−A断面図である。以下で説明する各図において、鉛直方向に平行な軸をZ軸、当該Z軸に垂直な平面内で互いに直交する2軸をX軸及びY軸としている。
基板1を搬送する搬送ロボット(搬送手段)30は、保持部12に対して搬送動作を行う。例えば、収納部20にストックされている基板(物体)1を搬送ロボットの30のハンド31を用いて取り出しステージ10の保持部12に搬入する。さらに、搬送ロボット30は、保持部12の上にある基板1を収納部20に向けて搬出する。ハンド31と基板1との接触面に、真空圧によって(排気によって)基板1をハンド31に吸着させる吸着機構(不図示)や静電気力によって基板1をハンド31に吸着させる吸着機構(不図示)を有していてもよい。
搬送ロボット30は、取り外された第1板部材13aを台40に一時的に載置し、その後基板1を搬送する。
ステージ10は、支持部材11、支持部材11の上の中央部に配置された保持部12を有する。保持部12は支持部材11と一体の構造体でもよい。
板部材(同面板)13は、保持部12の周囲を取り囲むように配置されている。板部材13の表面の高さが、基板1が保持部12上に保持されたときに基板1の表面に準ずる高さ(略同一の高さ)となることが好ましい。例えば、基板1と板部材13の高低差が0.5mm以下となることが好ましい。これにより、基板1に対して所定の処理を施す際に、基板1の中心部と基板1の縁部とをほぼ同じ状態にすることができ、当該処理のムラを低減することができる。
板部材13の中央部の開口の水平方向の長さ基板1の水平方向の一辺の長さよりも大きい。例えば、基板1と板部材13との間に、水平方向に1〜10mm程度の隙間が設けられている。
なお、「周囲を取り囲む」の範囲には、前述の基板1に対する処理に支障を与えない程度の隙間であれば多少の隙間があることにより完全に取り囲めてはいない場合も含まれるものとする。例えば板部材13が複数の部材に分割されており、それぞれの当該部材の境界部において隙間があっても構わない。
本実施形態に係る板部材13は、板部材13の一部の部分であり且つ退避可能な(取り外し可能な)第1板部材13a、支持部材11に後述のボルト17で締結された第2板部材13bとを有する。本実施形態では、搬送ロボット30が、第1板部材13aを退避させる。
保持部12上に基板1が載置されたときに、基板1を吸着する機構(不図示)を有していてもよい。保持部12のY軸方向の(基板の搬送を行う方向と交差する方向)長さは、基板1の外形のY軸方向の長さよりも短く構成されている。これにより、保持部12と第2板部材13bとの間に、ハンド31を挿入可能な空間(隙間)16を確保している。
支持部材11上の第1板部材13aと対向する部分には、吸着機構15と連通する、少なくとも1つの吸着孔14が設けられている。
吸着機構15は、例えば真空ポンプであり、吸着孔14を介して排気することにより、第1板部材13を支持部材11に吸着させる(引き寄せる)。後述の制御部50は、吸着機構15に基板1の吸着を開始及び停止を制御し、吸着機構15が吸着を停止した状態で搬送ロボット30に第1板部材13aを退避させる。吸着の停止が、支持部材11と第1板部材13aとの間の圧力を、搬送ロボット30によって第1板部材13aを保持できる程度に圧力を大気圧に近づけることでもよいし、大気開放することであってもよい。
また、吸着機構15が支持部材11の上面に電圧を印加する印加手段であって、静電気力により基板1を支持部材11に吸着させてもよい。
制御部(制御手段)50は吸着機構15及び搬送ロボット30と有線又は無線で接続されており、これらを制御する。制御部50はCPU及び記憶部(ROM,RAM等)を有し、当該記憶部には後述の図5のフローチャートに示すプログラムが記憶されている。制御部50のCPUにより、当該プログラムが実行される。
(搬送方法)
基板1の搬送方法について図3〜図5を用いて説明する。なお、前述の各図と同一の部材には同一の符号を付している。
図3(a)は第1板部材13aを定常位置から退避させる前の状態を+Z方向から見た図であり、図3(b)は第1板部材13bを定常位置から退避させた後の状態を+Z方向から見た図である。図3では搬送ロボット30のうち、ハンド31の部分のみを図示している。
図4は、基板1を保持部12から搬出する様子を示す図である。図5は、搬送システム100で実行するプログラムの内容を示すフローチャートである。制御部50の指示に基づいて、吸着機構15及び搬送ロボット30が制御されながら下記の工程を実行する。フローチャートに示す処理の開始時は、基板1が保持部12に載置されており、第1板部材13aが支持部材11上に吸着されている状態とする。
S10では、吸着機構15が第1板部材13aと支持部材11の間を大気開放する。S20では、退避可能な状態となった第1板部材13aを搬送ロボット30が退避させる。図3(a)に示すように空間16に−X方向からハンド31の一部を挿入し、第1板部材13aを支持可能な所定の位置まで挿入したら第1板部材13aが支持部材11から離れる位置までハンド31を上昇させる。
その後、搬送ロボット30はハンド31を−X方向に移動させる。このようにして、図3(b)に示すように第1板部材13aを退避させる。S30では、搬送ロボット30は、退避させた第1板部材13aを台40に搬送して台40上に載置する。
S40では、搬送ロボットは、第1板部材13aを退避させた空間、すなわち第1板部材13aが退避されるまで第1板部材13aが在った空間を経由しながら基板1の搬送動作を行う。図4に示すように、搬送ロボット30は、第1板部材13aを退避させた空間を経由するように+X方向にハンド31を移動させて空間16に挿入する。
搬送ロボット30は、基板1を支持可能な所定の位置まで挿入したら基板1が保持部12から離れる位置までハンド31を上昇させる。これにより、基板1が保持部12からハンド31に受け渡される。その後、搬送ロボット30はハンド31を−X方向に移動させながら、基板1を保持部12上から搬出する。搬送ロボット30は搬出した基板1を収納部20に搬送する。
S50では、搬送ロボット30は、保持部12から退避させた基板1とは別の基板1を収納部20から取り出して保持部12上に搬送する。保持部12と基板1が干渉しないような高さから空間16にハンド31を挿入し、所定の位置まで挿入した後でハンド31を下降させる。これにより、基板1がハンド31から保持部12に受け渡される。搬送ロボット30は、第1板部材13aを退避させた空間を経由するように−X方向にハンド31を移動させ、基板1の搬入動作を終える。
S60では、搬送ロボット30は台40上の第1板部材13aを再び支持して、元の位置に第1板部材13aを戻す。すなわち、支持部材11の上まで搬送する。S70では、第1板部材13aが搬送されたことを確認した後、吸着機構15が第1板部材13aの吸着を開始する。以上で本プログラムを終了する。
このように、搬送システム100において、搬送ロボット30は第1板部材13aを退避させた空間を経由して基板1を搬送する。板部材13の上方を通過させずに、基板1の下方である空間16を介して基板を搬送する。これにより、基板1が他の部材と干渉する可能性を低減できる。このように、搬送システム100では、保持部12の上方の空間に高さの制約があったとしても基板1を搬送できる。
さらに、保持部12又は背景技術で述べた基板1の受け渡し時に用いられる支持ピンを用いることなく、ハンド31の昇降動作のみで保持部12への基板1の受け渡しができる。これにより支持ピン等の駆動機構が不要となり、ステージ10の構成を簡素化することができる。
さらに、支持ピン機構を用いた場合は、搬送ロボット30と支持ピンとの受け渡し及び支持ピンと保持部12との受け渡し、と、2回の基板1の受け渡しが生じる。一方、本実施形態では1回の受け渡しで基板1を搬送することができる。このように受け渡し回数を減らすことで、搬送位置の再現精度を向上することができる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態に係る搬送システム200の構成を示す図である。搬送システム200は、搬送ロボット30の代わりに搬送ロボット60を有する。なお、前述の各図と同一の部材には同一の符号を付している。
搬送ロボット60は、1台で、基板1を保持するためのハンド61と第1板部材13aを保持するためのハンド62とを有する。第1板部材13aを退避後は、ハンド62がそのまま第1板部材13aを保持していればよく、台40が不要となる。また、第1板部材13aを退避後すぐに、第1板部材13aを退避させた空間を経由して基板1の搬送動作を行うことができる。
搬送システム200においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに搬送ロボット60を用いることで、第1板部材13aを台40まで搬送する時間及び、収納部20から新しい基板1を取り出す時間等を削減し、前述のS10〜S70の工程に要するトータルの所要時間を短縮することができる。
なお、搬送ロボット30を2台有しており、一方を基板1の搬入出用の搬送ロボットとして使用し、他方を第1板部材13aの搬入出用の搬送ロボットとして使用してもよい。台40が不要となり、第1板部材13aを退避後すぐに基板1の搬入出動作を行うことができる。これにより搬送システム200と同様の効果がある。
[第3実施形態]
第1実施形態及び第2実施形態に共通して適用可能な、その他の実施形態について説明する。S10における吸着機構15による吸着面の大気開放は、S20においてハンド31を空間16に挿入している状態で行ってもよいし、第1板部材13aと接触した後で行ってもよい。
保持部12に開口を設け、基板1を支持する支持ピンが当該開口から突出可能な基板1の受け渡し機構を有していてもよい。この場合、基板1の受け渡しのために行っていた前述のハンド31の微小な昇降動作のかわりに、支持ピンの昇降動作によって基板1の受け渡しを行えばよい。これにより搬送システム100と同様の効果がある。
[第4実施形態]
第4実施形態として、パターン形成装置の実施形態について説明する。本実施形態のパターン形成装置は、図7に示す、搬送システム100を有するインプリント装置300である。ただし、図7において吸着孔14、吸着機構15及び制御部50の図示を省略している。インプリント装置300は、基板1上に供給されたインプリント材301を型(原版)302と接触させ、インプリント材301に硬化用のエネルギーを与えることにより、型302の凹凸パターン303が転写された硬化物のパターンを形成する装置である。保持部305は型302を吸着保持する。インプリント材301の供給は型302よりも+Y方向側に設けられた液体噴射ヘッド304(図8参照)を用いて行う。定盤307は、型302を主にZ軸方向に沿って移動させる駆動機構を含む。ステージ10は、駆動機構306によってXY平面内で移動可能である。駆動機構306は、リニアモータ、電磁アクチュエータ、パルスモータ、等である。ステージ10の可動範囲は、液体噴射ヘッド304と対向する位置と型302と対向する位置との往復のためにY軸方向の可動範囲が、基板1の搬出位置に移動させるためのX軸方向の可動範囲よりも大きくなるように構成されている。制御部70は、搬送システム100の制御部50及びインプリント装置300のその他の部分を、有線または無線の通信回線を介して制御する。インプリント装置300おける、パターン形成前の基板1の搬入とパターン形成後の基板1の搬出時の基板1の搬送方法は、前述した方法と同じ方法で行う。
インプリント装置300は、第1板部材13aがステージ上に在る状態でパターンの形成を行う。板部材13が配置されていることにより、型302とインプリント材301とを接触させたときの押圧力のかかり方を、基板1の中央部と外周部とをほぼ均一にすることができる。さらに、型302とインプリント材301との間の狭空間に所定の気体を導入したい場合、板部材13に当該気体を衝突させれば衝突した気体をステージの移動に伴って型302の下に導くことができる。
[第5実施形態]
第5実施形態として、インプリント装置300の変形例について説明する。図8は本実施形態に係るインプリント装置300を+Z方向から見た図である。既に説明した部材と同一の部材には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
板部材13は、第1部材13aだけでなく、板部材13の−Y側の部分である第3部材13cも退避可能な(取り外し可能な)となっている。板部材13の残りの部分13dは支持部材11にボルトで締結されている。第3部材13cは、吸着機構15と同様に、真空吸着略や静電吸着力を用いて支持部材11へ固定される。第3板部材13cのX軸方向の長さも、基板1のX軸方向の長さよりも大きい。また、保持部12の上面(基板1が配置される側の面)の高さは、第3部材13cが載置される面の高さよりも高く構成されている。
インプリント装置300において図9に示すようにインプリント材301と接触させた型302がインプリント材301から引き離せなくなることがある。ステージ10及び型302のZ軸方向の可動範囲が狭い場合、基板1が板部材13に取り囲まれているため、型302と基板1とをそのまま水平方向に引き抜いて回収することが困難である。
このような場合に第3部材13cを一度退避させることによって、基板1とともに基板1とインプリント材301を介して接触している型302とを搬送し、かつインプリント装置300の外部へ回収することができるようになる。以下、その方法について説明する。
なお、インプリント装置300は、保持部305が真空吸着によって型302を保持する場合、排気流路の圧力が負圧から大気圧への変化を検知することによって型302の離脱を検知しうる。保持部305がこのような機能を有しない場合であっても、側方に配置されたカメラや、インプリント材301の観察用に設けられたカメラの画像の変化から型302の離脱を検知しうる。
図10に示すフローチャートを用いて、型302が保持部305から離脱したときの対応について説明する。フローチャートの開始時点において、型302の離脱が検知されているものとする。
S110では、制御部70からの指示により、型302を−Z方向に沿って移動させ、保持部305を用いて型302を再び保持する。S120では、制御部70からの指示を受けた制御部50を介して、基板1の保持を解除する。
S130では、人手により第3部材13cを−Y方向へ引き抜いて退避させる(取り外す)。S140では、制御部70からの指示により、駆動機構306がステージ10を+Y方向に移動させる。これにより、保持部305に型302と基板1とがインプリント材301を介して吊り下げられた状態となる。
S150では、制御部70からの指示により、保持部305が型302の保持を解除する。S160では、人手により型302及び基板1をインプリント装置300の外部に搬出する。S170では、人手により第3部材13cを板部材13の元の位置に戻す。その後、インプリント装置300の内部のパーティクルを空調によって除去してから、型302の搬入及び基板1の搬入をそれぞれ行い、通常のインプリント処理を開始する。
なお、第3部材13cの退避(取り外し)及び再設置と、型302と基板1との搬送と、の少なくとも一方は、人手ではなく専用の搬送装置(不図示)によって行っても良い。
本実施形態により、ステージ10及び型302のZ軸方向の可動範囲が狭い場合であっても、板部材13の上方を経由せずに、基板1とともに基板1とインプリント材301を介して接触している型302とを搬送(搬出)することができる。
また、本実施形態のように、第1部材13aではなく第3部材13cを退避させることによって型302と基板1とを水平方向に引き抜くように搬送できるように構成することが、インプリント装置300のフットプリントの都合上好ましい。第1部材13aを退避させて型302と基板1とを搬送する場合は、ステージ10のX軸方向への可動範囲を伸長させる必要が生じるためである。
フットプリントの仕様に余裕がある場合は、第3部材13cを取り外し可能に構成することなく第1部材13aを退避させることによって型302と基板1とを搬送してもよい。
なお、型302をインプリント材301から引き離す際に、基板1が保持部12から浮き上がることも生じうる。この場合は、前述のS130〜S170の工程を行うことによって、型302と基板1とを搬送し、インプリント装置300の外部に回収することができる。
[その他の実施形態]
第1〜第5実施形態において、基板1の外形は任意であり、矩形、円形、又はその他の形状でもよい。また、第1〜第5実施形態を適宜組み合わせてもよい。例えば、第2実施形態又は第3実施形態に係る搬送システムをインプリント装置300と組み合わせて実施してもよい。
次に、第4実施形態及び第5実施形態のその他の実施形態について説明する。インプリント材301には、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光である。
硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物である。このうち、光により硬化する光硬化性組成物は、重合性化合物と光重合開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。
インプリント材301は、スピンコーターやスリットコーターにより基板1上に膜状に付与される。或いは液体噴射ヘッド304により、液滴状、或いは複数の液滴が繋がってできた島状又は膜状となって基板1上に付与されてもよい。インプリント材301の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下である。
基板1は、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂等が用いられ、必要に応じて、その表面に基板1とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。基板1としては、具体的に、シリコンウエーハ、化合物半導体ウエーハ、石英ガラスなどである。石英ガラスを用いることで、型302の複製を作製してもよい。
インプリント装置300は、型302を用いて型302と同一または類似の外形及び材質を有するブランク型に対してパターンを形成することにより型302を複製してもよい。基板1のパターンが形成される領域が長方形の場合、搬送ロボット30は基板1の搬送方向(X軸方向)に対して当該長方形の短辺及び長辺のいずれが平行になるように搬送してもよい。例えば液体噴射ヘッド304のインプリント材301の吐出口の並びに応じて基板1を搬送してもよい。
本発明の実施形態に係るパターン形成装置は、前述のインプリント装置300に限られない。レチクル(原版)を用いて、g線(波長436nm)、i線(波長365nm)、ArFレーザ光(波長193nm)、EUV光(波長13nm)等の光線を基板に照射して当該基板上に潜像パターンを形成する露光装置でもよい。レーザビーム又は荷電粒子線を基板1に照射して当該基板上に潜像パターンを形成する描画装置でもよい。
また、前述の搬送システム100、200は、パターン形成装置以外の処理装置(エッチング装置等)にも搭載可能である。
[物品の製造方法]
実施形態に係る物品の製造方法は、パターン形成装置により基板1上にパターンを形成する工程と、パターン形成後の基板を加工する工程とを有する。以下、インプリント装置300による物品の製造方法を図11を用いて例示的に説明する。
インプリント装置300を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板1の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、物品の具体的な製造方法について説明する。図11(a)に示すように、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコンウエハ等の基板1を用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材301を付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材301が基板1上に付与された様子を示している。
図11(b)に示すように、インプリント用の型302を、その凹凸パターンが形成された側を基板1上のインプリント材301に向け、対向させる。図11(c)に示すように、インプリント材301が付与された基板1と型302とを接触させ、圧力を加える。インプリント材301は型302と被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型302を透して照射すると、インプリント材301は硬化する。
図11(d)に示すように、インプリント材301を硬化させた後、型302と基板1を引き離すと、基板1上にインプリント材301の硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凹部が硬化物の凸部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材301に型302の凹凸パターンが転写されたことになる。
図11S(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図11(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 基板
10 ステージ
12 保持部
13 板部材
13a 部分
30、60 搬送ロボット(退避手段、搬送手段)
100、200 搬送システム
300 インプリント装置(パターン形成装置)

Claims (9)

  1. 基板を保持する保持部を備えたステージと、
    前記保持部に保持された前記基板の表面に準ずる高さの面を有し、前記ステージ上で前記保持部の外周を取り囲む板部材と
    前記保持部に対して前記基板の搬送動作を行う搬送手段と、
    前記板部材の少なくとも一部の部分を退避させる退避手段と、を有し、
    前記退避手段が前記部分を退避させた状態で、前記搬送手段は該部分が在った空間を経由して前記基板の搬送動作を行うことを特徴とする搬送システム。
  2. 前記搬送手段は前記基板の搬送中に前記基板を保持するハンドを備え、
    前記ハンドから見て前記保持部の幅が前記基板の幅よりも狭く、前記保持部と前記板部材との間に隙間が在り、
    前記搬送手段は、前記隙間に前記ハンドの一部を挿入しながら前記基板の搬送動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の搬送システム。
  3. 前記部分を前記ステージに吸着させる吸着機構をさらに有し、
    前記吸着機構が前記部分の吸着を停止した状態で前記退避手段が前記部分を退避させることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送システム。
  4. 前記退避手段は前記基板の搬送動作の後に前記部分を前記空間に戻すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の搬送システム。
  5. 前記基板の搬送動作は、前記保持部への基板の搬入及び前記保持部からの前記基板の搬出を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の搬送システム。
  6. 基板を搬送する搬送方法であって、
    保持部に保持された基板の表面に準ずる高さの面を有し前記保持部の外周を取り囲む板部材の少なくとも一部の部分を退避させる工程と、
    前記部分が在った空間を経由して前記保持部に対する前記基板の搬送動作を行う工程と、を有することを特徴とする搬送方法。
  7. 原版を用いて基板上にパターンを形成するパターン形成装置であって、
    請求項1乃至6の搬送システムを有し、前記空間に前記部分が在る状態で前記パターンを形成することを特徴とするパターン形成装置。
  8. 前記パターン形成装置は、原版として型を用いて前記基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置であって、
    前記搬送システムは、前記基板の搬送とともに、前記インプリント材を介して前記基板に接触している前記型の搬送も行うことを特徴とする請求項7に記載のパターン形成装置。
  9. 請求項7又は8に記載のパターン形成装置を用いて、基板上にパターンを形成する工程と、
    前記工程でパターンの形成された基板を加工する工程と、を有し、
    前記加工した基板の少なくとも一部を含む物品を製造することを特徴とする物品の製造方法。
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