JP6833309B2 - ケラチン繊維用組成物及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪等のケラチン繊維用組成物、特に化粧用組成物、及び再整形方法、特にウェーブ化方法に関する。
毛髪等のケラチン繊維の長時間持続する変形においては、第一に、適した還元剤を含有する組成物を使用してケラチン(シスチン)のジスルフィド結合-S-S-を開裂し(還元段階)、次いで、このように処理された毛髪を任意選択ですすぎ、第二に、事前に張力(カーラー等)下においたケラチン繊維上に酸化組成物を適用することによってジスルフィド結合を再構成し(酸化段階、固定とも呼ばれる)、その結果、最終的にケラチン繊維に所望の形態を与える。したがって、この技法は、ケラチン繊維のウェーブ化又はストレート化のいずれかを行うことを可能にする。例えば、特公昭62-9566号公報又は米国特許第4459284号明細書は、上記の工程に従う毛髪等のケラチン繊維をパーマネントウェーブ化又はストレート化する標準的な方法を開示している。
上述した化学的処理によってケラチン繊維に与えられる新しい形状は、フォーム、スタイリングゲル、又はラッカーの使用による一時的なスタイリングである単純な従来の技法とは対照的に、相対的に長時間持続し、水又はシャンプーによる洗浄作用に対して著しく耐性がある。
上記の化学的処理のための多くの組成物及び方法が提案されている。一般に、それらは、処理の日に良好な性能を提供する。
しかしながら、消費者又は美容師の期待の観点から適さないことがある上記の化学的処理方法には、以下のような様々な欠点が存在する:
- 弱いウェーブ強度等の不十分な再整形効率、
- 着色及び非着色のケラチン繊維等のケラチン繊維の条件に依存する等しくない変形効果等の、乏しい使いやすさ、
- ケラチン繊維の変形による、特に繰り返される適用における、又は酸化着色等の他の化学的処理との組み合わせにおける、高いレベルのケラチン繊維の劣化又は損傷、
- 長い処置時間、並びに
- 変形プロセス中及び変形プロセス後のアンモニア又は硫黄含有化合物の悪臭。
特に、十分な再整形効率、使いやすさ、及びケラチン繊維へのより少ない損傷が重要である。実際に、ケラチン繊維を変形するための組成物を改善して、十分な再整形効率、例えばカールしたケラチン繊維の強いウェーブ強度及びカールの深さ(deepness)を提供し、ケラチン繊維の条件の違いによらず、任意の種類のケラチン繊維での使いやすさを提供すると共に、ケラチン繊維へのより少ない損傷等の優れた毛髪コンディショニング効果を提供するニーズがある。加えて、より少ない悪臭も要求される。
特公昭62-9566号公報 米国特許第4459284号明細書
本発明の目的は、ケラチン繊維に十分な再整形効率、例えばカールしたケラチン繊維の強いウェーブ強度及びカールの深さを提供でき、ケラチン繊維の条件の違いによらず、任意の種類のケラチン繊維に使いやすさを提供できると共に、ケラチン繊維へのより少ない損傷等の優れた毛髪コンディショニング効果を提供でき、また、悪臭をなくす又は減少させることができる、毛髪等のケラチン繊維用組成物、好ましくは化粧用組成物、及び再整形方法、特にウェーブ化方法を提供することである。
本発明の上記の目的は、
(a)システアミン、システアミン誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、
(b)システインを除くメルカプトカルボン酸、メルカプトカルボン酸誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、
(c)システイン、システイン誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と
を含むケラチン繊維用組成物であって、pHが、9.0未満、好ましくは8.5未満、より好ましくは8.0未満である、組成物により達成できる。
本発明による組成物は、pHが7.0以上であってよい。
本発明による組成物中のシステアミン誘導体は、N-アシルシステアミン、好ましくはN-アセチルシステアミンであってよい。
本発明による組成物中の(a)化合物の濃度は、0.1〜1mol/L、好ましくは0.2〜0.8mol/L、より好ましくは0.3〜0.6mol/Lであってよい。
本発明による組成物中のメルカプトカルボン酸は、チオグリコール酸、チオ乳酸、及び3-メルカプトプロピオン酸(3-mercaptopropropionic acid)からなる群から選択されてよい。
本発明による組成物中の(b)化合物の濃度は、0.01〜1mol/L、好ましくは0.05〜0.7mol/L、より好ましくは0.1〜0.4mol/Lであってよい。
本発明による組成物中のシステイン誘導体は、N-アシルシステイン、好ましくはN-アセチルシステインであってよい。
本発明による組成物中の(c)化合物の濃度は、0.01〜1mol/L、好ましくは0.05〜0.6mol/L、より好ましくは0.1〜0.3mol/Lであってよい。
組成物中の(a)化合物対(b)化合物のモル比は、10:1〜10:10、好ましくは10:2〜10:7、より好ましくは10:3〜10:5であってよい。
組成物中の(a)化合物対(c)化合物のモル比は、10:1〜10:10、好ましくは10:1.5〜10:6、より好ましくは10:2〜10:3であってよい。
本発明による組成物は、(d)少なくとも1種のアルカリ剤を含んでよい。
本発明による組成物は、チオグリセリンを含有しなくてもよい。
本発明による組成物は、好ましくは、ケラチン繊維の再整形用、より好ましくはケラチン繊維のパーマネントウェーブ化用である。
本発明は、ケラチン繊維、好ましくは毛髪用の再整形方法、特にパーマネントウェーブ化方法であって、
ケラチン繊維上へ組成物を適用する工程と、
任意選択でケラチン繊維をすすぐ工程と、
少なくとも1種の酸化剤を含む酸化組成物を、ケラチン繊維上へ適用する工程と、
任意選択でケラチン繊維をすすぐ且つ/又は乾燥させる工程と
を含み、組成物が、
(a)システアミン、システアミン誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、
(b)システインを除くメルカプトカルボン酸、メルカプトカルボン酸誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、
(c)システイン、システイン誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と
を含み、組成物のpHが、9.0未満、好ましくは8.5未満、より好ましくは8.0未満である、方法にも関する。
本発明による方法で使用される組成物のpHは、7.0以上であってよい。
鋭意研究の後、発明者は、特定の条件下での還元剤の特定の組み合わせが、ケラチン繊維に十分な再整形効率、例えばカールしたケラチン繊維の強いウェーブ強度及びカールの深さを提供でき、ケラチン繊維の条件の違いによらず、任意の種類のケラチン繊維に使いやすさを提供できると共に、ケラチン繊維へのより少ない損傷等の優れた毛髪コンディショニング効果を提供でき、また、悪臭をなくす又は減少させることができる、毛髪等のケラチン繊維用組成物、好ましくは化粧用組成物、及び再整形方法、特にウェーブ化方法を提供し得ることを見出した。
したがって、本発明の一態様は、
(a)システアミン、システアミン誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、
(b)システインを除くメルカプトカルボン酸、メルカプトカルボン酸誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、
(c)システイン、システイン誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と
を含む、ケラチン繊維用組成物であって、pHが、9.0未満、好ましくは8.5未満、より好ましくは8.0未満である組成物である。
本発明の別の態様は、ケラチン繊維、好ましくは毛髪用の再整形方法、特にパーマネントウェーブ化方法であって、
ケラチン繊維上へ組成物を適用する工程と、
任意選択でケラチン繊維をすすぐ工程と、
少なくとも1種の酸化剤を含む酸化組成物を、ケラチン繊維上へ適用する工程と、
任意選択でケラチン繊維をすすぐ且つ/又は乾燥させる工程と
を含み、組成物が、
(a)システアミン、システアミン誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、
(b)システインを除くメルカプトカルボン酸、メルカプトカルボン酸誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、
(c)システイン、システイン誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と
を含み、組成物のpHが、9.0未満、好ましくは8.5未満、より好ましくは8.0未満である、方法である。
以下では、本発明による組成物及び方法をそれぞれ詳細に説明する。
[組成物]
本発明による組成物は、好ましくは化粧用組成物であり、好ましくは、ケラチン繊維の再整形用、より好ましくはケラチン繊維のパーマネントウェーブ化用である。ケラチン繊維としては、毛髪が好ましい。
(還元剤)
本発明による組成物は、3種の特定の還元剤の組み合わせを含む。具体的に言うと、本発明の組成物は、
(a)システアミン、システアミン誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、
(b)システインを除くメルカプトカルボン酸、メルカプトカルボン酸誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、
(c)システイン、システイン誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と
を含む。
化合物(a)〜(c)は、互いに性質が異なる。したがって、化合物(a)〜(c)のそれぞれの範囲は、互いに重複しない。例えば、化合物(b)は、化合物(a)又は(c)とは異なる。
システアミン誘導体の例として、N-アシルシステアミンを挙げることができる。N-アシルシステアミンのアシル基として、アルカノイル基、例えばアセチル、オクタノイル、デカノイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイル、イソステアロイル、及びこれらに類するものを挙げることができる。システアミン誘導体としては、N-アセチルシステアミンが好ましい。
メルカプトカルボン酸は、本明細書において、少なくとも1個のメルカプト基及び少なくとも1個のカルボキシル基を有する化合物を意味する。メルカプトカルボン酸は、1個のメルカプト基及び1個のカルボキシル基を有することが好ましいことがある。本発明によると、メルカプトカルボン酸は、システインを包含しない。
メルカプトカルボン酸の例として、チオグリコール酸、チオ乳酸、3-メルカプトプロピオン酸、チオ酒石酸、メルカプトコハク酸(チオリンゴ酸)、ジメルカプトアジピン酸、及びホモシステインを挙げることができる。メルカプトカルボン酸は、チオグリコール酸、チオ乳酸、及び3-メルカプトプロピオン酸(3-mercapropropionic acid)からなる群から選択されることが好ましい。
メルカプトカルボン酸誘導体は、本明細書において、メルカプトカルボン酸のOH部分が、アルコキシ基及びアミノ基等の別の基で置換された化合物を意味する。したがって、メルカプトカルボン酸誘導体は、メルカプトカルボン酸と、例えばアルコール又はアミンとの間の反応によって調製され得る。
メルカプトカルボン酸誘導体の例として、メルカプトカルボキシレート(mercaptocaboxylate)、例えばメチルチオグリコレート、エチルチオグリコレート、グリコールモノチオグリコレート、1,2-プロピレングリコールモノチオグリコレート、グリセロールモノチオグリコレート、グリコールモノチオラクテート、グリセロールモノチオラクテート、グリセロールモノ-3-メルカプトプロピオネート、システインメチルエステル、システインエチルエステル、ホモシステインメチルエステル及びホモシステインエチルエステル;並びにメルカプトカルボン酸アミド、例えばチオグリコールアミド、N-ヒドロキシエチルチオグリコールアミド、3-メルカプトプロピオンアミド、N-ヒドロキシエチル-3-メルカプトプロピオンアミド及びシステインアミドを挙げることができる。
システイン誘導体の例として、N-アシルシステインを挙げることができる。N-アシルシステインのアシル基として、アルカノイル基、例えばアセチル、オクタノイル、デカノイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイル、イソステアロイル、及びこれらに類するものを挙げることができる。システイン誘導体としては、N-アセチルシステインが好ましい。
前述の塩として、例えば、アンモニウム塩;第一級、第二級又は第三級アミン塩;アルカリ金属塩、及びアルカリ土類金属塩を挙げることができる。第一級、第二級、又は第三級アミンとして、例えば、それぞれ、モノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、又はトリエタノールアミンを挙げることができる。
化合物(a)、(b)及び(c)の上記の組み合わせは、本発明による組成物が、毛髪等のケラチン繊維に十分な再整形効率、例えばカールしたケラチン繊維の強いウェーブ強度及びカールの深さを提供し、ケラチン繊維の条件の違いによらず、任意の種類のケラチン繊維に使いやすさを提供すると共に、ケラチン繊維へのより少ない損傷等の優れた毛髪コンディショニング効果を提供し、悪臭をなくす又は減少させるために必要である。
本発明による組成物中の(a)化合物の濃度は、0.1〜1mol/L、好ましくは0.2〜0.8mol/L、より好ましくは0.3〜0.6mol/Lであってよい。
本発明による組成物中の(b)化合物の濃度は、0.01〜1mol/L、好ましくは0.05〜0.7mol/L、より好ましくは0.1〜0.4mol/Lであってよい。
本発明による組成物中の(c)化合物の濃度は、0.01〜1mol/L、好ましくは0.05〜0.6mol/L、より好ましくは0.1〜0.3mol/Lであってよい。
本発明による組成物における(a)化合物の量は、組成物の総質量に対して、0.1〜15質量%、好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは1.0〜8質量%であってよい。
本発明による組成物における(b)化合物の量は、組成物の総質量に対して、0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜8質量%、より好ましくは1.0〜5質量%であってよい。
本発明による組成物における(c)化合物の量は、組成物の総質量に対して、0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜7質量%、より好ましくは1.0〜4質量%であってよい。
本発明による組成物中の(a)化合物対(b)化合物のモル比は、10:1〜10:10、好ましくは10:2〜10:7、より好ましくは10:3〜10:5であってよい。
本発明による組成物中の(a)化合物対(c)化合物のモル比は、10:1〜10:10、好ましくは10:1.5〜10:6、より好ましくは10:2〜10:3であってよい。
(pH)
本発明による組成物のpHは、9.0未満、好ましくは8.5未満、より好ましくは8.0未満である。
本発明による組成物のpHは、ケラチン繊維の再整形のための従来の組成物のpHよりも比較的穏やかであるので、本発明による組成物により引き起こされる損傷は、より高いpH(9.0以上、又は更には9.5以上)の従来の組成物により引き起こされる損傷よりも少ない。したがって、本発明による組成物は、従来の組成物よりも良好なコンディショニング効果を提供できる。
更に、特定の還元剤の上記の組み合わせを、比較的穏やかな(低い)pH下で使用することにより、着色及び非着色の毛髪等のケラチン繊維の条件の違いによらず、任意の種類のケラチン繊維に対して、より良好な使いやすさを提供できる。
更に、本発明による組成物のpHは、9.0未満、好ましくは8.5未満、より好ましくは8.0未満であるので、還元剤により引き起こされる悪臭は減少し得る。
加えて、本発明による組成物のpHは、9.0未満、好ましくは8.5未満、より好ましくは8.0未満であるので、本発明によるケラチン繊維用組成物により形成され得るカールの深さは、向上し得る。
本発明による組成物は、pHが7.0以上であってよい。本発明による組成物のpHは、7.2以上、より好ましくは7.4以上であることが好ましい。
本発明による組成物のpHは、7.0〜9.0未満、好ましくは7.0〜8.5、より好ましくは7.0〜8.0であってよい。
したがって、本発明の組成物は、水を含む。
組成物中の水の量は、組成物の総質量に対して、50〜99質量%、好ましくは60〜95質量%、より好ましくは70〜90質量%であってよい。
(チオグリセリン)
本発明による組成物は、チオグリセリンを含有しないことが好ましい。用語「チオグリセリンを含有しない(free of thioglycerin)」は、本発明による組成物が、相当量のチオグリセリンを含まないことを意味する。
本発明による組成物は、1質量%以下、好ましくは0.1質量%以下、より好ましくは0.01質量%以下のチオグリセリンを含んでもよく、特に、チオグリセリンを含まなくてもよい。或いは、本発明による組成物は、チオグリセリンを、濃度0.1mol/L以下、好ましくは0.01mol/L以下、より好ましくは0.001mol/L以下、特に0mol/Lで含んでもよい。
本発明による組成物が、非常に少量のチオグリセリンを含む場合、又はチオグリセリンを含まない場合、本発明による組成物の使用中に、チオグリセリンにより引き起こされる悪臭は、減少又は防止され得る。
(アルカリ剤)
本発明による組成物は、(d)少なくとも1種のアルカリ剤を含んでよい。2種以上の(d)アルカリ剤を組み合わせて使用してもよい。したがって、単一の種類のアルカリ剤、又は異なる種類のアルカリ剤の組み合わせを使用することができる。
アルカリ剤は、無機アルカリ剤であってよい。無機アルカリ剤は、アンモニア;アルカリ金属水酸化物;アルカリ土類金属水酸化物;リン酸ナトリウム又はリン酸一水素ナトリウム等のアルカリ金属リン酸塩及びリン酸一水素塩からなる群から選択されることが好ましい。
無機アルカリ金属水酸化物の例として、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムを挙げることができる。アルカリ土類金属水酸化物の例として、水酸化カルシウム及び水酸化マグネシウムを挙げることができる。無機アルカリ剤としては、水酸化ナトリウムが好ましい。
アルカリ剤は、有機アルカリ剤であってもよい。有機アルカリ剤は、モノアミン及びその誘導体;ジアミン及びその誘導体;ポリアミン及びその誘導体;塩基性アミノ酸及びその誘導体;塩基性アミノ酸及びその誘導体のオリゴマー;塩基性アミノ酸及びその誘導体のポリマー;尿素及びその誘導体;並びにグアニジン及びその誘導体からなる群から選択されることが好ましい。
有機アルカリ剤の例として、モノ、ジ及びトリエタノールアミン並びにイソプロパノールアミン等のアルカノールアミン;尿素、グアニジン及びそれらの誘導体;リシン、オルニチン又はアルギニン等の塩基性アミノ酸;並びに下記の構造:
Figure 0006833309
(式中、Rは、ヒドロキシル又はC1〜C4アルキル基により任意選択で置換されているプロピレン等のアルキレンを表し、R1、R2、R3及びR4は独立して、水素原子、アルキル基又はC1〜C4ヒドロキシアルキル基を表す)に記載されているもの等のジアミン(これは、1,3-プロパンジアミン及びその誘導体により例示することができる)を挙げることができる。アルギニン、尿素及びモノエタノールアミンが好ましい。
組成物中の(d)アルカリ剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01〜15質量%、好ましくは0.05〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%であってよい。
本発明による組成物は、アンモニアを含有しないことが好ましい。「〜を含有しない」の意味は、上記で説明した通りである。本発明による組成物のpHは、9.0未満、好ましくは8.5未満、より好ましくは8.0未満であるので、アンモニアにより引き起こされる悪臭は減少し得る。本発明による組成物が、アンモニアを含有しない場合、本発明による組成物の使用中に、アンモニアにより引き起こされる悪臭は、更に減少又は防止され得る。
(酸)
本発明による組成物は、(e)少なくとも1種の酸を含んでよい。2種以上の(e)酸を組み合わせて使用してもよい。したがって、単一の種類の酸又は異なる種類の酸の組み合わせを使用してよい。
(e)酸は、本発明による組成物のpHを調節するために使用できる。
本発明による組成物は、組成物のpHを9.0未満、好ましくは8.5未満、より好ましくは8.0未満に制御することが必要な場合、(e)酸を含むことが好ましい。
酸としては、クエン酸、乳酸、硫酸、リン酸又は塩酸(HCl)等の、化粧料中で一般に使用される任意の無機酸又は有機酸を挙げることができる。HClが好ましい。
(e)酸は、その溶解性に応じて、組成物の総質量に対して0.1〜15質量%、好ましくは0.2〜10質量%、より好ましくは0.3〜5質量%の総量で使用され得る。
(その他の成分)
本発明による組成物はまた、少なくとも1種の追加の成分も含んでよい。
追加の成分の量は限定されないが、本発明による組成物の総質量に対して0.1〜10質量%とすることができる。追加の成分は、油;増粘剤;陰イオン性、陽イオン性、非イオン性又は両性ポリマー;陰イオン性、陽イオン性、非イオン性又は両性界面活性剤;ペプチド及びそれらの誘導体;タンパク質加水分解物;膨張剤及び浸透剤;抜け毛防止剤;抗フケ剤;会合型又はそうではない、天然又は合成の油用増粘剤;懸濁化剤;金属イオン封鎖剤;不透明化剤;染料;日焼け止め剤;ビタミン又はプロビタミン;香料;保存剤、安定化剤;並びにそれらの混合物からなる群から選択することができる。
本発明による組成物のためのビヒクルは、好ましくは、水からなる水性媒体であり、有利には、化粧品として許容される1種又は数種の有機溶媒を含有してもよく、そのような有機溶媒としては、特に、アルコール(エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール及びフェニルエチルアルコール等)、又はポリオール若しくはポリオールエーテル(エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル及びエチレングリコールモノブチルエーテル等)、プロピレングリコール若しくはそのエーテル(プロピレングリコールモノメチルエーテル等)、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、並びにジエチレングリコールアルキルエーテル(ジエチレングリコールモノエチルエーテル若しくはジエチレングリコールモノブチルエーテル等)並びにグリセロールが挙げられる。
[方法]
本発明はまた、ケラチン繊維、好ましくは毛髪用の再整形方法、特にパーマネントウェーブ化方法にも関する。
本発明による再整形方法は、
(i)上述した組成物をケラチン繊維上へ適用する工程と、
(ii)任意選択でケラチン繊維をすすぐ工程と、
(iii)少なくとも1種の酸化剤を含む酸化組成物を、ケラチン繊維上へ適用する工程と、
(iv)任意選択でケラチン繊維をすすぐ且つ/又は乾燥させる工程と
によって実施され得る。
工程(i)は、ケラチン繊維中のジスルフィド結合を減少するためのものである。
ケラチン繊維中のジスルフィド結合を減少するために、工程(i)で使用される組成物は、ケラチン繊維用パーマネントウェーブ化組成物として使用され得る。
工程(i)では、上述した組成物がケラチン繊維に適用される。組成物の適用は、ブラシ及び櫛等の任意の手段により実施してもよい。組成物の適用後、ケラチン繊維を、必要に応じて、特定の長さの時間にわたり、通常1分間から1時間、好ましくは10〜30分間そのままの状態で放置して、組成物をケラチン繊維中に浸透させることが可能である。
工程(ii)では、ケラチン繊維を好ましくは水ですすいでもよい。
本発明によれば、毛髪等のケラチン繊維は、工程(i)の前及び/又は後、好ましくは工程(iii)の前に、ケラチン繊維のパーマネント変形に通常使用される機械的張力を受けてもよい。
機械的張力は、意図した形状にケラチン繊維を変形する任意の手段により、ケラチン繊維に加えることができる。例えば、機械的張力は、カーラー、ローラー、及びクリップからなる群から選択される少なくとも1つの再整形手段によって提供されてよい。再整形手段は、少なくとも1つのヒーターを含むことができる。ケラチン繊維をカーラーに巻き付ける場合、この巻上げは、ケラチン繊維の全長に対して、又は、例えばケラチン繊維の半分の長さに対して実施してもよい。例えば所望の髪型形状及びカールの量によっては、巻上げは、多少厚い束で実施してもよい。
工程(iii)では、ケラチン繊維を酸化組成物によって酸化させる。酸化組成物は、少なくとも1種の酸化剤を含む。好ましくは、酸化剤は、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属の臭素酸塩又はフェリシアン化物、並びに過酸化塩(peroxygenated salt)、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の過硫酸塩、過ホウ酸塩及び過炭酸塩、並びに過酸、並びにそれらの前駆体から選択される。酸化組成物は、臭素酸ナトリウム、とりわけその水溶液としての臭素酸ナトリウム(臭素酸ナトリウム水溶液)を含むことが好ましい。酸化組成物中の臭素酸ナトリウムの濃度は、酸化組成物の総質量に対して、0.1〜20質量%、好ましくは1〜10質量%の範囲であってもよい。一実施形態では、酸化組成物は、過酸化水素、とりわけその水溶液としての過酸化水素(過酸化水素水溶液)を含む。酸化組成物中の過酸化水素の濃度は、酸化組成物の総質量に対して、0.1〜20質量%、好ましくは1〜10質量%の範囲であってもよい。
酸化組成物は、水性でも非水性でもよい。用語「水性」は、顕色剤(developer)が、5質量%超の水、好ましくは10質量%超の水、更により有利には20質量%超の水を含むことを意味する。
通常、酸化組成物が水性である場合、酸化組成物のpHは8未満である。
酸化組成物は、本発明による組成物に関連して上で詳細に記述した少なくとも1種の追加の成分も含有することができる。
酸化組成物は、様々な形態、例えばシャンプー、ゲル、ムース、増粘されたローション及びクリームであってもよい。
本発明によれば、工程(iii)は、ケラチン繊維上に短い静置時間で又は静置時間なしで酸化組成物を適用することによって穏やかな酸化を実施することが好ましい。静置時間は、3分間から30分間、好ましくは5分間から15分間にすることができる。
工程(iv)では、ケラチン繊維を好ましくは水ですすぎ、且つ/又は乾燥させてもよい。ケラチン繊維の乾燥は、ヘアドライヤー等の従来の乾燥手段で実施することができる。
本発明を、実施例によって、より詳細に説明していく。しかし、これらの実施例は、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
(実施例1〜4及び比較例1〜5)
表1に示す実施例1〜4及び比較例1〜5の組成物を、表1に示す成分を混合することによって調製した。表1に示す成分の量についての数値は、*を除き、活性原料としての「質量%」に基づく。
Figure 0006833309
Figure 0006833309
[評価]
実施例1〜4及び比較例1〜5による組成物を、毛髪のパーマネントウェーブ化のために使用した。
実施例1〜4及び比較例1〜5による組成物のそれぞれを、100μLの量で、中国人の毛髪の束の20本の繊維に適用し、毛髪をロッドに巻き付け、毛髪を15分間放置した。その後、毛髪を水ですすいだ。次に、中和剤を毛髪に適用し、毛髪を10分間放置した。その後、ロッドを取り外し、毛髪を水ですすいで乾燥させた。
パネリストが、実施例1〜4及び比較例1〜5による組成物によって提供されるウェーブ強度、深さ、髪質許容差、コンディショニング及び悪臭等の化粧料特性を、以下に示す基準に従って評価した。比較例1による組成物によって提供される化粧料特性を、ベンチマークとして使用したことに留意されたい。
(ウェーブ強度)
ウェーブ強度:形成されるカールの数が多いほど、ウェーブ強度は強い。
評価の基準は、以下の通りである。
++: 著しく強いウェーブ強度
+: 強いウェーブ強度
0: ベンチマーク
-: 乏しいウェーブ強度
--: 著しく乏しいウェーブ強度
(深さ)
深さ(明確なウェーブ):パーマネントウェーブ化方法の後、毛髪の長さが短くなるほど、より大きな深さを有する。
評価の基準は、以下の通りである。
++: 著しく良好な明確なウェーブ
+: 良好な明確なウェーブ
0: ベンチマーク
-: より明確でないウェーブ
--: 著しく明確でないウェーブ
(髪質許容差)
髪質許容差:同じ長さの毛髪束を使用し、同じ直径のロッド上でのパーマネントウェーブ化方法の後、バージンヘア、着色済毛髪、並びに着色済及びパーマ済の毛髪について、束の外観(ウェーブ強度及び深さ)における差異が小さいほど、髪質許容差が大きい。
++: 著しく大きい髪質許容差
+: より大きい髪質許容差
0: ベンチマークと同等
-: より小さな髪質許容差
--: 著しく小さい髪質許容差
(コンディショニング)
コンディショニング:パーマネントウェーブ化方法の後、パネリストは、毛髪の感触を評価した。
++: 著しく高いコンディショニング感
+: より高いコンディショニング感
0: ベンチマークと同等
-: より低いコンディショニング感
--: 著しく低いコンディショニング感
(悪臭)
悪臭:残留する悪臭を、パネリストが評価した。
評価の基準は、以下の通りである。
++: 著しく少ない悪臭
+: より少ない悪臭
0: ベンチマークと同等
-: より多い悪臭
--: 著しく多い悪臭
評価の結果を表1に示す。
実施例1〜4による組成物は、pHが9.0未満であり、化合物(a)、(b)及び(c)の組み合わせを含むので、実施例1〜4による組成物によって提供される化粧料特性は優れている。
具体的に言うと、実施例1による組成物は、システアミンHCl{化合物(a)}、チオ乳酸アンモニウム{化合物(b)}及びシステイン{化合物(c)}の組み合わせを含み、pHが7.5である。したがって、実施例1による組成物は、毛髪の種類によらず、強いウェーブ強度、深いカール、より良好なコンディショニング効果を毛髪に提供できると共に、悪臭を与えない。
実施例2による組成物は、システアミンHCl{化合物(a)}、チオグリコール酸アンモニウム{化合物(b)}及びシステイン{化合物(c)}の組み合わせを含み、pHが7.5である。したがって、実施例2による組成物は、毛髪の種類によらず、強いウェーブ強度、深いカール、及びより良好なコンディショニング効果を毛髪に提供できると共に、悪臭を与えない。
実施例3による組成物は、システアミンHCl{化合物(a)}、チオグリコール酸アンモニウム及びチオ乳酸アンモニウム{化合物(b)}並びにシステイン{化合物(c)}の組み合わせを含み、pHが7.5である。したがって、実施例3による組成物は、毛髪の種類によらず、強いウェーブ強度、深いカール、及びより良好なコンディショニング効果を毛髪に提供できると共に、悪臭を与えない。
実施例4による組成物は、システアミンHCl{化合物(a)}、チオ乳酸アンモニウム{化合物(b)}並びにシステイン及びアセチルシステイン{化合物(c)}の組み合わせを含み、pHが7.5である。したがって、実施例4による組成物は、毛髪の種類によらず、深いカール、及びより良好なコンディショニング効果を毛髪に提供できると共に、悪臭を与えない。
比較例1〜4による組成物は、pHが9.0未満である。しかしこれらは、化合物(a)、(b)及び(c)の全てを含まないので、比較例1〜4による組成物によって提供される化粧料特性は、実施例1〜4による組成物によって提供される化粧料特性よりも劣る。
具体的に言うと、比較例1による組成物は、システアミンHCl{化合物(a)}のみを含む。したがって、比較例1による組成物は、例えば実施例1と比較して、毛髪の種類に依存する異なる程度で、より弱いウェーブ強度、より浅いカール、及びより悪いコンディショニング効果を毛髪に提供すると共に、より多い悪臭を与える。
比較例2による組成物は、システアミンHCl{化合物(a)}及びチオ乳酸アンモニウム{化合物(b)}のみを含む。したがって、比較例2による組成物は、例えば実施例1と比較して、毛髪の種類に依存する異なる程度で、より弱いウェーブ強度、より浅いカール、及びより悪いコンディショニング効果を毛髪に提供すると共に、より多い悪臭を与える。
比較例3による組成物は、システアミンHCl{化合物(a)}及びシステイン{化合物(c)}のみを含む。したがって、比較例3による組成物は、例えば実施例1と比較して、より弱いウェーブ強度、より浅いカール、及びより悪いコンディショニング効果を毛髪に提供すると共に、より多い悪臭を与える。
比較例4による組成物は、チオ乳酸アンモニウム{化合物(b)}及びシステイン{化合物(c)}のみを含む。したがって、比較例4による組成物は、例えば実施例1と比較して、毛髪の種類に依存する異なる程度で、より弱いウェーブ強度、より浅いカール、及びより悪いコンディショニング効果を毛髪に提供すると共に、より多い悪臭を与える。
比較例5による組成物は、化合物(a)、(b)及び(c)の全てを含む。しかしこれは、pHが9.5であるので、比較例5による組成物によって提供される化粧料特性は、実施例1〜4による組成物によって提供される化粧料特性よりも劣る。
実施例1〜4及び比較例1〜5についての評価結果の比較により、pHが9.0未満で、化合物(a)、(b)及び(c)を全て含む組成物の使用が、ターゲットの化粧料効果を提供するために必要であることが示される。

Claims (12)

  1. 濃度が0.3〜0.6mol/Lである(a)システアミン、システアミン誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、
    濃度が0.1〜0.4mol/Lである(b)システインを除くメルカプトカルボン酸、メルカプトカルボン酸誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、
    濃度が0.1〜0.3mol/Lである(c)システイン、システイン誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と
    を含む、ケラチン繊維用組成物であって、
    pHが、9.0未満であり、
    前記システアミン誘導体がN−アシルシステアミンであり、
    前記メルカプトカルボン酸誘導体がメルカプトカルボキシレート及びメルカプトカルボン酸アミドから選択され、
    前記システイン誘導体がN−アシルシステインであり、
    前記組成物中の前記(a)化合物対前記(b)化合物のモル比が10:1〜10:10であり、
    前記組成物中の前記(a)化合物対前記(c)化合物のモル比が10:1〜10:10であり、
    前記組成物中のチオグリセリンの濃度が0.1mol/L以下である、
    ケラチン繊維用組成物。
  2. pHが7.0以上である、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記システアミン誘導体がN−アセチルシステアミンである、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記メルカプトカルボン酸が、チオグリコール酸、チオ乳酸、及び3-メルカプトプロピオン酸からなる群から選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記システイン誘導体がN−アセチルシステインである、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記組成物中の前記(a)化合物対前記(b)化合物のモル比が10:2〜10:7である、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記組成物中の前記(a)化合物対前記(c)化合物のモル比が10:1.5〜10:6である、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. (d)少なくとも1種のアルカリ剤を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記組成物中のチオグリセリンの濃度が0.1質量%以下である、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. ケラチン繊維の再整形用の、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. ケラチン繊維の再整形方法であって、
    前記ケラチン繊維上へ組成物を適用する工程と、
    任意選択で前記ケラチン繊維をすすぐ工程と、
    少なくとも1種の酸化剤を含む酸化組成物を、前記ケラチン繊維上へ適用する工程と、
    任意選択で前記ケラチン繊維をすすぐ且つ/又は乾燥させる工程と
    を含み、前記組成物が、
    濃度が0.3〜0.6mol/Lである(a)システアミン、システアミン誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、
    濃度が0.1〜0.4mol/Lである(b)システインを除くメルカプトカルボン酸、メルカプトカルボン酸誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、
    濃度が0.1〜0.3mol/Lである(c)システイン、システイン誘導体、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と
    を含み、
    前記組成物のpHが、9.0未満であり、
    前記システアミン誘導体がN−アシルシステアミンであり、
    前記メルカプトカルボン酸誘導体がメルカプトカルボキシレート及びメルカプトカルボン酸アミドから選択され、
    前記システイン誘導体がN−アシルシステインであり、
    前記組成物中の前記(a)化合物対前記(b)化合物のモル比が10:1〜10:10であり、
    前記組成物中の前記(a)化合物対前記(c)化合物のモル比が10:1〜10:10であり、
    前記組成物中のチオグリセリンの濃度が0.1mol/L以下である、
    方法。
  12. 前記組成物のpHが7.0以上である、請求項11に記載の方法。
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