JP6832204B2 - 弁装置、タービンハウジング、排気タービン過給機及びエンジン - Google Patents

弁装置、タービンハウジング、排気タービン過給機及びエンジン Download PDF

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Description

本発明は、排気タービン過給機の排気バイパス流路を開閉する弁装置、タービンハウジング、排気タービン過給機及びエンジンに関する。
排気タービン過給機について、タービン入口およびタービン出口の領域ならびにウエストゲート導管の領域において、高速で流れる高温の排気ガスと直接接触するタービンケーシング内の表面を減少させたタービンケーシングに関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術は、タービンケーシングのタービン入口およびタービン出口の領域ならびにウエストゲート導管の領域への熱の流入を抑えることができる。
米国特許出願公開第2015/0337858号明細書
排気バイパス流路を開閉する弁装置は、排気バイパス流路の開放時、高速で流れる高温の排気ガスと直接接触する。弁装置は、タービンケーシングと同様に熱容量の大きい材料で製造されている。このため、排気バイパス流路の開放時、弁装置と高温の排気ガスとが直接接触することで、高温の排気ガスの熱が弁装置に入熱し熱損失を生じる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、排気ガスの熱損失を低減することができる弁装置、タービンハウジング、排気タービン過給機及びエンジンを提供することを目的とする。
本発明の弁装置は、排気タービン過給機のタービンに供給する排気ガスをバイパスするバイパス流路を開閉する弁装置であって、前記バイパス流路を通過する排気ガスの流れ方向の上流側に表面が対面する第一弁体と、前記第一弁体の裏面と向かい合って表面が配置され、前記第一弁体と接合された第二弁体と、前記第一弁体の裏面と前記第二弁体の表面との間に形成された空間部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、排気ガスの熱損失を低減することができる。
本発明の弁装置は、前記空間部に充填された、空気より低い熱伝導率を有する断熱材を備えることが好ましい。この構成によれば、第一弁体から空間部を介した第二弁体への熱の伝達経路が遮断され、排気ガスの熱損失をより低減することができる。
本発明の弁装置は、前記第一弁体の表面に形成された、第一弁体より低い熱容量と第一弁体より低い熱伝導率とを有する遮熱コーティング層を備えることが好ましい。この構成によれば、第一弁体の表面における、排気ガスの熱損失をより低減することができる。
本発明の弁装置は、前記空間部に配置され、一方の端部が前記第一弁体の裏面に接触し、他方の端部が前記第二弁体の表面に接触する補強部材を備えることが好ましい。この構成によれば、第一弁体と第二弁体との剛性を高めることができる。
本発明のタービンハウジングは、前記排気タービン過給機のタービンを収容するハウジング本体と、前記ハウジング本体の内部に形成され、前記排気タービン過給機のタービンに排気ガスを供給する排気ガスの流路と、前記流路に接続され、前記排気タービン過給機のタービンに供給される排気ガスをバイパスするバイパス流路と、上記の弁装置とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、排気ガスの熱損失を低減することができる。
本発明の排気タービン過給機は、エンジンから排出された排気ガスによって駆動するタービンと、前記タービンの回転が回転軸を介して伝達されて駆動するコンプレッサと、前記タービンと前記コンプレッサとを回転自在に連結する回転軸と、上記のタービンハウジングとを備えることを特徴とする。
この構成によれば、排気ガスの熱損失を低減することができる。
本発明のエンジンは、上記の排気タービン過給機と、前記排気タービン過給機と接続されたエンジン本体とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、排気ガスの熱損失を低減することができる。
本発明によれば、排気ガスの熱損失を低減することができる。
図1は、第一実施形態に係る排気タービン過給機を示す断面図である。 図2は、第一実施形態に係るタービンハウジングを示す部分断面図である。 図3は、第一実施形態に係る弁装置を示す部分断面図である。 図4は、第二実施形態に係る弁装置を示す部分断面図である。 図5は、第三実施形態に係る弁装置を示す部分断面図である。 図6は、第四実施形態に係る弁装置を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係る排気タービン過給機を示す断面図である。図2は、第一実施形態に係るタービンハウジングを示す部分断面図である。タービンハウジング1は、排気タービン過給機200のタービン210を収容する。
排気タービン過給機200は、図示しないエンジンから排出された高速で流れる高温の排気ガス(以下、「高温の排気ガス」という。)によってタービン210が駆動して、タービン210の回転が回転軸220を介して伝達されてコンプレッサ230が駆動して、コンプレッサ230が燃焼用気体を圧縮してエンジンに供給する。
タービンハウジング1は、内部の空間に排気タービン過給機200のタービン210を収容する。タービンハウジング1は、ハウジング本体2の内部に、タービン翼211に供給する高温の排気ガスが通過する渦巻状の流路3が形成されている。
ハウジング本体2は、排気タービン過給機200のタービン210を収容する。ハウジング本体2は、鋳造によって鋳物として製造されている。ハウジング本体2は、鋳物であるので熱容量が大きい。ハウジング本体2は、流路3を通過する高温の排気ガスと直接接触することで高温になる。言い換えると、ハウジング本体2と高温の排気ガスとが直接接触することで高温の排気ガスからハウジング本体2に入熱する。
流路3は、ハウジング本体2の内部に空洞として形成されている。言い換えると、流路3の内壁は、ハウジング本体2の内周面である。流路3には、高温の排気ガスが流入する入口通路4と、高温の排気ガスを排出する出口通路5とが連通している。流路3には、高温の排気ガスをタービン210に供給せずにバイパスするバイパス流路6が連通している。
入口通路4は、流路3の外周から径方向外側に突出して配置されている。入口通路4は、鋳造によって鋳物として製造されている。入口通路4は、流路3と接合されて一体に形成されている。
出口通路5は、流路3からタービン210の軸方向に突出して配置されている。出口通路5は、鋳造によって鋳物として製造されている。出口通路5は、流路3と接合されて一体に形成されている。
このように構成された流路3における高温の排気ガスの流れを説明する。エンジンから排出された高温の排気ガスは、入口通路4から流路3に流入する。そして、流路3において、高温の排気ガスがタービンノズル113によって静圧膨張されて、軸方向の高温の排気ガス流が複数のタービン翼211に導かれる。そして、複数のタービン翼211が固定されたタービンディスク212を介してタービン210が駆動回転する。そして、複数のタービン翼211を駆動した高温の排気ガスを、出口通路5から外部に排出する。
バイパス流路6は、流路3を通過する高温の排気ガスの一部を、タービン翼211をバイパスさせて外部に排出する。バイパス流路6は、上流側が流路3に連通している。バイパス流路6は、下流側が出口通路5に連通している。バイパス流路6によってバイパスされた高温の排気ガスは、出口通路5から外部に排出される。本実施形態では、バイパス流路6は、軸方向に沿って配置されている。バイパス流路6には、バイパス流路6を開閉する弁装置10が配置されている。
図3を用いて、弁装置10について説明する。図3は、第一実施形態に係る弁装置を示す部分断面図である。弁装置10は、バイパス流路6を開閉して、バイパス流路6を通過する排気ガス量を調整する。弁装置10は、図示しない制御部からの制御信号で作動するアクチュエータで開閉する。弁装置10は、バイパス流路6と出口通路5との接続部である出口部61に対して進退可能に配置されている。弁装置10は、出口部61に対して進退することで、バイパス流路6を流れる高温の排気ガスの流量を調節する。より詳しくは、弁装置10が出口部61に対して後退し出口部61を開放すると、バイパス流路6を開放する。弁装置10が開状態となりバイパス流路6を開放すると、流路3を通過する高温の排気ガスの一部がバイパス流路6を通過しタービン翼をバイパスする。弁装置10が出口部61に対して進出し出口部61を閉塞すると、バイパス流路6を閉塞する。弁装置10が閉状態となりバイパス流路6を閉塞すると、流路3を通過する高温の排気ガスの全量をタービン翼211に供給する。弁装置10は、第一弁体11と、第二弁体12と、空間部13と、軸部14とを有する。
第一弁体11は、バイパス流路6を通過する高温の排気ガスの流れ方向の上流側に対面する弁体である。第一弁体11は、バイパス流路6の出口部61より大きい径を有する円盤状に形成されている。第一弁体11は、表面111がバイパス流路6を通過する高温の排気ガスの流れ方向の上流側に対面する。第一弁体11の表面111は、平面状に形成されている。第一弁体11の裏面112は、中央部が外周部よりも凹んだ凹状に形成されている。第一弁体11は、熱容量が大きい材料で構成されている。
このように構成された第一弁体11は、弁装置10が開状態となりバイパス流路6を開放したときでも、少なくとも一部が、バイパス流路6の出口部61に対面している。第一弁体11は、弁装置10が閉状態となりバイパス流路6を閉塞したとき、表面111の外周部が出口部61の外周部に押し付けられた状態で密着する。
第二弁体12は、第一弁体11と向かい合って配置されている。より詳しくは、第二弁体12は、表面121が第一弁体11の裏面112と向かい合っている。第二弁体12は、第一弁体11と同径を有する円盤状に形成されている。第二弁体12の表面111と裏面112とは、平面状に形成されている。第二弁体12は、熱容量が大きい材料で構成されている。
このように構成された第一弁体11と第二弁体12とは、第一弁体11の裏面112の外周部と第二弁体12の表面121の外周部と重ね合わせた状態で溶接によって接合されて一体に形成されている。
空間部13は、第一弁体11と第二弁体12との間に形成されている。より詳しくは、空間部13は、第一弁体11の裏面112と第二弁体12の表面121との間の空間である。空間部13が形成されていることで、第一弁体11の裏面112と第二弁体12の表面121とが面で接触する面積が小さくなる。これにより、空間部13は、高温の排気ガスによって第一弁体11の温度が上昇した際に、第一弁体11から第二弁体12へ直接伝達する熱の伝達経路が第一弁体11の外周と第二弁体12の外周との間に限定される。
第一弁体11の温度が上昇して空間部13の空気の温度が上昇すると、空間部13の空気を介して第二弁体12の温度が上昇する。ところが、第一弁体11から第二弁体12へ直接伝達する熱による第二弁体12の温度上昇に比べて、空間部13の空気を介した第二弁体12の温度上昇は時間を要する。このように、空間部13は、第一弁体11と第二弁体12との間で断熱材として機能する。
空間部13による断熱効果を高めるためには、空間部13は、一体に形成された第一弁体11および第二弁体12が高温の排気ガスの吹き付けに耐え得る剛性を有する範囲で体積を大きくすることが好ましい。空間部13の体積を大きくするためには、例えば、第一弁体11の裏面112の凹部の径を大きくしたり、凹部の深さを深くしたりすればよい。
軸部14は、一方の端部が第二弁体12の裏面に接合されている。軸部14は、他方の端部が図示しないアクチュエータに連結されている。軸部14は、アクチュエータの動力を第一弁体11と第二弁体12とに伝達して、第一弁体11と第二弁体12とを一体として動作する。より詳しくは、軸部14は、アクチュエータの動力によって、バイパス流路6の出口部61に対して第一弁体11と第二弁体12とを一体として進退する。軸部14は、例えば、鋳造によって鋳物として製造されている。鋳物である軸部14は、熱容量が大きい。
次に、高温の排気ガスがバイパス流路6を流れるときの、弁装置10の作用について説明する。
弁装置10が閉状態であるとき、弁装置10は、バイパス流路6の下流側の出口部61を閉塞する。このため、高温の排気ガスは、流路3からバイパス流路6へ流入しない。弁装置10は、高温の排気ガスと直接接して温度が上昇しているハウジング本体2より温度が低い。言い換えると、弁装置10の第一弁体11は、高温の排気ガスとの温度差が大きい。
例えば、エンジンの負荷状態や高温の排気ガスの流量などが所定条件を満たすと、制御部からの制御信号でアクチュエータが作動して、弁装置10が開状態となって、弁装置10は、バイパス流路6の出口部61を開放する。バイパス流路6を開放すると、流路3を通過する高温の排気ガスの少なくとも一部がバイパス流路6に流入して、タービン翼211をバイパスして、出口通路5から外部に排出する。
開状態となった弁装置10は、バイパス流路6の出口部61から離間する。第一弁体11の表面111は、少なくとも一部分がバイパス流路6の出口部61と離間した状態で向かい合っている。これにより、流路3からバイパス流路6へ流入して出口部61から流出した高温の排気ガスが、第一弁体11の表面111に直接吹き付けられる。
高温の排気ガスが第一弁体11の表面111に直接吹き付けられるので、第一弁体11は、短時間で高温になる。第一弁体11と第二弁体12との間には空間部13が形成されているので、第一弁体11の熱は、接合されている第一弁体11の裏面112の外周部から第二弁体12の表面121の外周部を介して、第二弁体12へ伝達する。または、第一弁体11の熱は、熱伝導率が第一弁体11と第二弁体12より低い空間部13の空気を介して第二弁体12に伝達する。このように、第一弁体11から第二弁体12へ直接伝達する熱の伝達経路が限定されているので、第二弁体12は温度が上昇するまでに時間を要する。言い換えると、第一弁体11の熱は、第二弁体12に伝達しにくくなっている。
バイパス流路6を通過した高温の排気ガスは、第一弁体11が高温になるまでは、第一弁体11に入熱し熱損失を生じる。上述したように、第一弁体11は、第二弁体12など他の部材に熱を伝達しにくいので、短時間で温度が上昇する。これにより、バイパス流路6を通過した高温の排気ガスと第一弁体11との温度差が短時間で縮小する。高温の排気ガスは、熱損失が抑制される。
このようにして、弁装置10が開状態になった直後から、高温の排気ガスを、温度を下げることなく、タービンハウジング1の下流側に供給する。タービンハウジング1の下流側において、高温のまま供給された排気ガスは、触媒の温度を短時間で昇温し、触媒を早期に活性化する。
弁装置10が開状態となってからしばらく時間が経過すると、第一弁体11の裏面112の外周部から第二弁体12の表面121の外周部を介して伝達した熱と、空間部13の空気を介して伝達した熱によって、第二弁体12の温度が上昇する。
さらに時間が経過すると、第二弁体12から軸部14を介して伝達した熱と、弁装置10の周囲を流れる高温の排気ガスからの入熱によって、弁装置10全体の温度が上昇する。弁装置10の周囲を流れる高温の排気ガスからの弁装置10全体への入熱は、第一弁体11の表面111に直接吹き付ける高温の排気ガスから第一弁体11への入熱よりも小さい。このため、弁装置10の周囲を流れる高温の排気ガスの熱損失は、小さく抑えられる。そして、弁装置10全体の温度が上昇することで、高温の排気ガスは、熱損失がさらに抑制される。
このように、弁装置10が開状態になると、第一弁体11は短時間で高温になる。バイパス流路6を通過した高温の排気ガスと第一弁体11との温度差が短時間で縮小する。これにより、弁装置10が開状態になった直後から、高温の排気ガスは、熱損失が抑制される。そして、弁装置10が開状態になってからしばらく時間が経過すると、弁装置10全体の温度が上昇する。弁装置10全体の温度が上昇することで、高温の排気ガスは、熱損失がさらに抑制される。
以上説明したように、本実施形態によれば、弁装置10が開状態になると、第一弁体11は、第二弁体12との間に空間部13が形成されていることにより、第二弁体12など他の部材に熱を伝達しにくく、短時間で高温になる。このため、本実施形態によれば、バイパス流路6を通過した高温の排気ガスと第一弁体11との温度差を短時間で縮小することができる。これにより、本実施形態は、弁装置10が開状態になった直後から、高温の排気ガスの熱損失を抑制することができる。
本実施形態によれば、弁装置10が開状態になってからしばらく時間が経過すると、弁装置10全体の温度が上昇する。本実施形態は、弁装置10全体の温度が上昇すると、高温の排気ガスの熱損失をさらに抑制することができる。
このようにして、本実施形態によれば、弁装置10が開状態となったとき、タービンハウジング1の出口における排気ガスの温度を、高温に維持することができる。
本実施形態は、高温の排気ガスの温度を下げることなく、タービンハウジング1より下流側に供給する。これにより、本実施形態によれば、タービンハウジング1の下流側において、触媒の温度を短時間で昇温することができるとともに、触媒を早期に活性化することができる。
これらにより、本実施形態によれば、排気タービン過給機200の運転効率を向上することができる。
本実施形態は、従来の弁装置と交換することで従来の排気タービン過給機200に適用することができる。排気タービン過給機200の点検時またはメンテナンス時に交換作業を行うことができるので、適用が容易である。
[第二実施形態]
図4を参照しながら、本実施形態に係る弁装置10Aについて説明する。図4は、第二実施形態に係る弁装置を示す部分断面図である。弁装置10Aは、基本的な構成は第一実施形態の弁装置10と同様である。以下の説明においては、弁装置10と同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。
弁装置10Aは、第一弁体11と、第二弁体12と、空間部13と、軸部14と、断熱材15Aとを有する。
第一弁体11と第二弁体12とは、第一弁体11の裏面112の外周部と第二弁体12の表面121の外周部と重ね合わせて、空間部13に断熱材15Aを配置した状態で溶接によって接合されて一体に形成されている。
断熱材15Aは、空間部13に充填されている。断熱材15Aは、第一弁体11の裏面112の熱が空間部13を介して第二弁体12に伝達することを抑制する。断熱材15Aは、空気より低い熱伝導率を有する。断熱材15Aの熱伝導率は、例えば、0.1W/m/K以下が好ましい。断熱材15Aは、例えば、セラミックファイバー、グラスウール、ロックウール、セルローズファイバーを含む繊維状のシート材、または、例えば、エアロゲルを含む多孔質材などで構成されている。
弁装置10Aが開状態になると、高温の排気ガスが第一弁体11の表面111に直接吹き付けられる。第一弁体11の熱は、接合されている第一弁体11の裏面112の外周部から第二弁体12の表面121の外周部を介して、第二弁体12へ伝達する。第一弁体11と第二弁体12との間の空間部13に断熱材15Aが充填されているので、第一弁体11の熱が空間部13の空気を介して第二弁体12に伝達する伝達経路が遮断される。第一弁体11の熱は、断熱材15Aによって、第二弁体12に、より伝達しにくくなっている。これにより、第一弁体11は、より短時間で高温になる。
弁装置10Aが開状態となってからしばらく時間が経過すると、第一弁体11の裏面112の外周部から第二弁体12の表面121の外周部を介して伝達した熱によって、第二弁体12の温度が上昇する。
上述したように、第一弁体11は、より短時間で温度が上昇する。これにより、バイパス流路6を通過した高温の排気ガスと第一弁体11との温度差がより短時間で縮小する。このように、高温の排気ガスは、熱損失がより抑制される。
このようにして、弁装置10Aが開状態になった直後から、高温の排気ガスの温度の低下をより抑制して、タービンハウジング1の下流側に供給する。タービンハウジング1の下流側において、温度の低下がより抑制されて、高温のまま供給された排気ガスは、触媒の温度をより短時間で昇温し、触媒をより早期に活性化する。
このように、弁装置10Aが開状態になると、断熱材15Aによって第一弁体11から空間部13の空気に入熱することが抑制され、第一弁体11は、より短時間で高温になる。これにより、バイパス流路6を通過した高温の排気ガスと第一弁体11との温度差がより短時間で縮小する。
以上説明したように、本実施形態によれば、弁装置10Aが開状態になると、第一弁体11は、空間部13に断熱材15Aが充填されていることにより、第一弁体11から空間部13の空気への入熱が抑制される。これにより、本実施形態によれば、第一弁体11は、第二弁体12など他の部材に熱をより伝達しにくく、より短時間で高温になる。このため、本実施形態によれば、バイパス流路6を通過した高温の排気ガスと第一弁体11との温度差をより短時間で縮小することができる。これにより、本実施形態は、弁装置10Aが開状態になった直後から、高温の排気ガスの熱損失をより抑制することができる。
本実施形態は、高温の排気ガスを温度の低下をより抑制し、タービンハウジング1より下流側に供給することができる。これにより、本実施形態は、触媒の温度をより短時間で昇温することができるとともに、触媒をより早期に活性化することができる。
これらにより、本実施形態によれば、排気タービン過給機200の運転効率をより向上することができる。
[第三実施形態]
図5を参照しながら、本実施形態に係る弁装置10Bについて説明する。図5は、第三実施形態に係る弁装置を示す部分断面図である。弁装置10Bは、遮熱コーティング層16Bを有する点で第二実施形態の弁装置10Bと異なる。
弁装置10Bは、第一弁体11と、第二弁体12と、空間部13と、軸部14と、断熱材15Bと、遮熱コーティング層16Bとを有する。
遮熱コーティング層16Bは、第一弁体11の表面111に直接吹き付けられる高温の排気ガスの熱が第一弁体11の表面111に入熱することを抑制する。遮熱コーティング層16Bは、第一弁体11の表面111に形成されている。より詳しくは、遮熱コーティング層16Bは、弁装置10Bが閉状態のときにバイパス流路6の出口部61の外周部と密着する表面111の外周部を除いて形成されている。表面111の外周部を除いて遮熱コーティング層16Bを形成することで、弁装置10Bが閉状態のときの、バイパス流路6の出口部61と弁装置10Bとの気密性を保持する。
遮熱コーティング層16Bは、第一弁体11より低い熱容量を有する。遮熱コーティング層16Bは、第一弁体11より低い熱伝導率を有する。遮熱コーティング層16Bは、熱伝導率の低い材料、例えば、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、CSZ(カルシウム安定化ジルコニア)、ムライトなどで構成された断熱膜と、例えば、NiCr(ニッケルクロム)、NiAl(ニッケルアルミニウム)などで構成されたボンディング層との二層構造である。断熱膜は、例えば、YSZ、CSZ、ムライトなどと、例えば、NiCr、NiAlなどとの混合膜または傾斜膜であってもよい。
弁装置10Bが開状態になると、高温の排気ガスが第一弁体11の表面111に吹き付けられる。第一弁体11の表面111には遮熱コーティング層16Bが形成されているため、高温の排気ガスから第一弁体11への入熱が抑制される。これにより、高温の排気ガスの熱損失がより抑制される。
弁装置10Bが開状態となってからしばらく時間が経過すると、弁装置10Bの周囲を流れる高温の排気ガスからの入熱によって、弁装置10B全体の温度が上昇する。
このようにして、弁装置10Bが開状態になった直後から、高温の排気ガスの温度の低下をより抑制して、タービンハウジング1の下流側に供給する。タービンハウジング1の下流側において、温度の低下がより抑制されて、高温のまま供給された排気ガスは、触媒の温度をより短時間で昇温し、触媒をより早期に活性化する。
以上説明したように、本実施形態によれば、弁装置10Bが開状態になると、表面111に遮熱コーティング層16Bが形成されていることにより、第一弁体11への入熱が抑制される。これにより、本実施形態は、弁装置10Bが開状態になった直後から、高温の排気ガスの熱損失をより抑制することができる。
本実施形態は、高温の排気ガスの温度の低下をより抑制し、タービンハウジング1より下流側に供給することができる。これにより、本実施形態は、触媒の温度をより短時間で昇温することができるとともに、触媒をより早期に活性化することができる。
これらにより、本実施形態によれば、排気タービン過給機200の運転効率をより向上することができる。
[第四実施形態]
図6を参照しながら、本実施形態に係る弁装置10Cについて説明する。図6は、第四実施形態に係る弁装置を示す部分断面図である。弁装置10Cは、補強部材17Cを有する点で第三実施形態の弁装置10Bと異なる。
弁装置10Cは、第一弁体11と、第二弁体12と、空間部13と、軸部14と、断熱材15Cと、遮熱コーティング層16Cと、補強部材17Cとを有する。
補強部材17Cは、一体に形成された第一弁体11および第二弁体12の剛性を高める。補強部材17Cは、断熱材15Cを避けて空間部13に複数が配置され、一方の端部17C1が第一弁体11の裏面112に接触し、他方の端部17C2が第二弁体12の表面121に接触する。補強部材17Cは、例えば、円柱状の棒材である。
このように、空間部13に補強部材17Cが配置されることにより、第一弁体11の表面111で受ける圧力を、表面111の外周部以外でも分散して受けられる。
以上説明したように、本実施形態によれば、空間部13に配置された補強部材17Cによって、一体に形成された第一弁体11および第二弁体12の剛性を高めることができる。
上記の説明では、弁装置10の第一弁体11と第二弁体12とは、熱容量が大きい材料で製造され、軸部14は、例えば鋳物として製造されているものとして説明したが、一部をセラミックなど熱容量が小さく、熱伝導率の低い材料で構成してもよい。これにより、弁装置10が開状態となったとき、高温の排気ガスの熱が弁装置10に入熱することをさらに抑制し、熱損失をさらに抑制することができる。
1 タービンハウジング
2 ハウジング本体
3 流路
4 入口通路
5 出口通路
6 バイパス流路
61 出口部
10 弁装置
11 第一弁体
111 表面
112 裏面
12 第二弁体
121 表面
13 空間部
14 軸部
200 排気タービン過給機
210 タービン
220 回転軸
230 コンプレッサ

Claims (7)

  1. 排気タービン過給機のタービンに供給する排気ガスをバイパスするバイパス流路を開閉する弁装置であって、
    前記バイパス流路を通過する排気ガスの流れ方向の上流側に表面が対面する第一弁体と、
    前記第一弁体の裏面と向かい合って表面が配置され、前記第一弁体と接合された第二弁体と、
    前記第一弁体の裏面と前記第二弁体の表面との間に形成された空間部と、
    を備え
    前記バイパス流路を閉塞したとき、前記第一弁体の表面の外周部が前記バイパス流路の出口部の外周部に押し付けられた状態で密着し、
    前記第一弁体の表面、前記第二弁体の表面及び裏面は、平面状に形成されている、
    ことを特徴とする弁装置。
  2. 前記空間部に充填された、空気より低い熱伝導率を有する断熱材、を備えることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
  3. 前記第一弁体の表面に形成された、第一弁体より低い熱容量と第一弁体より低い熱伝導率とを有する遮熱コーティング層、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の弁装置。
  4. 前記空間部に配置され、一方の端部が前記第一弁体の裏面に接触し、他方の端部が前記第二弁体の表面に接触する補強部材、を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の弁装置。
  5. 前記排気タービン過給機のタービンを収容するハウジング本体と、
    前記ハウジング本体の内部に形成され、前記排気タービン過給機のタービンに排気ガスを供給する排気ガスの流路と、
    前記流路に接続され、前記排気タービン過給機のタービンに供給される排気ガスをバイパスするバイパス流路と、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の弁装置と、
    を備えることを特徴とするタービンハウジング。
  6. エンジンから排出された排気ガスによって駆動するタービンと、
    前記タービンの回転が回転軸を介して伝達されて駆動するコンプレッサと、
    前記タービンと前記コンプレッサとを回転自在に連結する回転軸と、
    請求項5に記載のタービンハウジングと、
    を備えることを特徴とする排気タービン過給機。
  7. 請求項6に記載の排気タービン過給機と、
    前記排気タービン過給機と接続されたエンジン本体と、
    を備えることを特徴とするエンジン。
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