JP6831732B2 - 軸シール装置、回転機械 - Google Patents
軸シール装置、回転機械 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6831732B2 JP6831732B2 JP2017057991A JP2017057991A JP6831732B2 JP 6831732 B2 JP6831732 B2 JP 6831732B2 JP 2017057991 A JP2017057991 A JP 2017057991A JP 2017057991 A JP2017057991 A JP 2017057991A JP 6831732 B2 JP6831732 B2 JP 6831732B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foreign matter
- rotor
- sealing device
- shaft sealing
- seal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Description
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、シール体の上流側で異物を捕捉し、シール体への異物の影響を低減させることができる軸シール装置、回転機械を提供することを目的とする。
この発明の第一態様によれば、軸シール装置は、ロータと前記ロータを囲うステータとの間に設けられて、前記ロータと前記ステータとの間の空間を前記ロータの中心軸方向において高圧領域と低圧領域とに仕切る。前記軸シール装置は、前記ステータに設けられたハウジングに保持され、前記ロータに向かって突出するシール部と、前記ステータ又は前記ハウジングに固定され、前記シール部の上流側の高圧領域に設けられて、内部に異物回収空間が形成されているとともに、前記高圧領域の異物を前記異物回収空間に導入する導入孔が形成された異物回収部と、を備える。
このように構成することで、導入孔から異物回収空間に導入される異物は、フィルター部の開口部を通過することで、高圧領域に戻りにくくなる。
このように構成することで、導入孔から異物回収空間に導入される異物が、より一層高圧領域に戻りにくくなる。
このように構成することで、ロータの回転にともなってロータ回りに旋回しながら高圧領域から低圧領域に向かって流れる異物を、フィルター部の開口部から異物回収空間に導きやすくなる。
このように構成することで、フィルター部の開口部を通過した異物が凹部に入り込むと、この異物は、開口部を通して高圧領域に戻りにくくなる。
ようにしてもよい。
このように構成することで、異物が流れてくる方向に導入孔を開口させ、異物を効率良く異物回収部に導くことができる。
このように構成することで、異物回収空間で回収した異物を捕捉部材で捕捉することで、異物が高圧領域に戻ることを抑える。
このように構成することで、異物回収空間で回収した異物を回収することができる。これによって、異物回収部で回収した異物が溜まったときに、異物回収部を清掃したり交換したりする手間が掛からない。
このように構成することで、シール部の上流側に設けられた異物回収部で異物を回収し、異物によってシール体が影響を受けることを抑える。
図1は、この発明の一実施形態における回転機械に設けられた軸シール装置の構成を、ロータの中心軸方向から見た図である。図2は、図1のX−X矢視断面図である。図3は、上記軸シール装置に設けられた異物回収部の構成を示す断面図である。図4は、上記異物回収部の構成を示す図であり、図3のY−Y矢視断面図である。
図1、図2に示すように、蒸気タービンやガスタービン等の回転機械100は、その車室(図示無し)に取り付けられたステータ103と、ステータ103の径方向Drの内側に配置され、軸受(図示無し)によって回転自在に設けられたロータ102と、を備えている。
図2に示すように、軸シール装置1は、環状空間を、ロータ102の中心軸方向Daの第一の側に形成された低圧領域S1と、中心軸方向Daの第二の側に形成された高圧領域S2とを区分する。
溝105は、収容凹部106と、連通部107と、を有している。収容凹部106は、断面矩形状に形成されている。連通部107は、収容凹部106とハウジング104の内周面104fとを連通する。連通部107に対し、中心軸方向Daの両側には、収容凹部106の内壁面106aよりも中心軸方向Daの内側に向かって突出する突出部108がそれぞれ形成されている。これら突出部108,108により、連通部107は、中心軸方向Daの開口寸法が、収容凹部106の中心軸方向Daの幅寸法よりも小さくなっている。
ここで、シール部材本体21は、周方向Dcに間隔をあけた複数個所に、切欠き35を備えている。これら切欠き35は、受圧面22fと収容凹部106の径方向Drの外側に位置する内周面106gとの間の空間106sと、高圧領域S2とを連通する。
連結部24は、連通部107を通して受圧部22とベース部23とを連結している。
異物回収部50Aは、ロータ102に対して径方向Drの外側に配置された円環状をなしている。
図3、図4に示すように、異物回収部50Aは、ケーシング51Aと、フィルター部52,53と、異物回収空間54と、捕捉部材55と、を備えている。
この異物回収空間54の径方向外側に位置するケーシング51Aの外周壁部51cには、異物排出孔58が形成されていても良い。異物排出孔58は、異物回収空間54に回収された異物をケーシング51Aの外部に排出する。そのため、異物排出孔58には、バキューム装置(図示無し)等を接続し、異物回収空間54に回収された異物を吸引して回収するようにすることもできる。
このような捕捉部材55は、その径方向外側の縁部に、外周壁部51cに向かって延びるツバ部59を設けて、異物を回収するようにしてもよい。
さらに、複数のフィルター部52,53は、開口部52h,53hの径が互いに異なるようにしたので、これによっても、開口部52h,53hを経て異物回収空間54に到達した異物は、より一層高圧領域S2に戻りにくくなる。
また、フィルター部52の開口部52hを通過した異物が凹部57に入り込むことで、この異物が開口部52hを通して高圧領域S2に戻ることを低減できる。
上述した実施形態においては、異物回収部50Aを、シールセグメント20に対して上流側の高圧領域S2に設けたが、その具体的な設置位置は、叙述した実施形態で例示したものに限定されない。
図5は、上記軸シール装置の第1変形例の構成を示す断面図である。
図5に示すように、異物回収部50Bは、上述した異物回収部50Aに対し、その内周端部51sを、より径方向Dr内側に突出させるように設けている。
この場合、異物回収部50Bは、ケーシング51B内に異物を導入する導入孔60を、中心軸方向Daの上流側を向くように開口させている。
ケーシング51Bは、シールセグメント20を保持するハウジング104において、中心軸方向Daにおいて高圧側を向く側面104sに固定され、径方向Dr内側の内周端部51sが、ロータ102の外周面に近接して対向するよう設けられている。
このようなケーシング51Bには、中心軸方向Daの上流側を向く側壁部51fに、ケーシング51Bの内外を連通する導入孔60が形成されている。
さらに、シールセグメント20の上流側に設けられた異物回収部50Bで異物を捕捉することで、異物によって薄板シール25が悪影響を受けることを抑えることができる。
図6は、上記軸シール装置の第2変形例の構成を示す断面図である。
図6に示すように、異物回収部50Cは、シールセグメント20の上流側において、径方向Dr内側から外側に向かって延びる流路110の外周端部110sに設けるようにしても良い。
このケーシング51Cは、径方向Dr内側から外側に向かって延びる流路110の外周端部110sにおいて、ステータ103に固定されている。これにより、異物回収部50Cは、導入孔51dが、流路110の径方向Dr内側に向いて開口している。
また、導入孔51dが、径方向Drの内側から外側に向かって延びる流路110に対向する方向、つまり異物が流れてくる方向に開口しているので、異物をケーシング51C内に効率良く導いて回収することが可能となる。
この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、異物回収部50A〜50Cは、2つのフィルター部52,53を備えるようにしたが、1つのみ、あるいは3つ以上のフィルター部を備えるようにしてもよい。
また、異物回収部50Cは、開口部52h,53hの構成が互いに異なる2種類のフィルター部52,53を備えるようにしたが、1種類のみ、あるいは3種類以上のフィルター部を備えるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態及び変形例の軸シール装置1は、蒸気タービンや、ガスタービン以外の回転機械にも適用可能である。
5 シールリング
20 シールセグメント
21 シール部材本体
22 受圧部
22f 受圧面
23 ベース部
24 連結部
25 薄板シール
26 シールフィン
27 薄板シール片
27a 基端部
27b 先端部
28 保持部材
30 凹溝
31 外周溝部
32 内周溝部
33 板バネ
35 切欠き
50A,50B,50C 異物回収部
51A,51B,51C ケーシング
51a,51b,51e,51f 側壁部
51c,51g 外周壁部
51d,60 導入孔
51h 内周壁部
51s 内周端部
52 フィルター部
52h 開口部
52j 端部
52k 端部
53 フィルター部
53h 開口部
54 異物回収空間
55 捕捉部材
57 凹部
57w 立ち上がり壁
58 異物排出孔
59 ツバ部
100 回転機械
102 ロータ
103 ステータ
104 ハウジング
104f 内周面
104s 側面
105 溝
106 収容凹部
106a 内壁面
106g 内周面
106s 空間
107 連通部
108 突出部
110 流路
110s 外周端部
Da 中心軸方向
Dc 周方向
Dr 径方向
Ph 背面圧力
R 回転方向
S1 低圧領域
S2 高圧領域
Claims (9)
- ロータと前記ロータを囲うステータとの間に設けられて、前記ロータと前記ステータとの間の空間を前記ロータの中心軸方向において高圧領域と低圧領域とに仕切る軸シール装置であって、
前記ステータに設けられたハウジングに保持され、前記ロータに向かって突出するシール部と、
前記ステータ又は前記ハウジングに固定され、前記シール部の上流側の高圧領域に設けられて、内部に異物回収空間が形成されているとともに、前記高圧領域の異物を前記異物回収空間に導入する導入孔が形成された異物回収部と、
を備える軸シール装置。 - 前記異物回収部は、
前記異物が通過する開口部を複数有したフィルター部をさらに備える請求項1に記載の軸シール装置。 - 前記異物回収部は、前記フィルター部を複数備え、
複数の前記フィルター部は、前記開口部の径が互いに異なる請求項2に記載の軸シール装置。 - 前記導入孔は、径方向内側を向いて開口し、
前記フィルター部は、前記導入孔の前記径方向内側を塞ぐように配置され、
前記フィルター部の前記開口部は、少なくとも前記径方向内側で前記ロータの回転方向上流側を向いて開口するように傾斜している請求項2又は3に記載の軸シール装置。 - 前記フィルター部は、径方向外側を向く外周面に、径方向内側に向かって窪む凹部を有している請求項2から4の何れか一項に記載の軸シール装置。
- 前記導入孔は、軸方向高圧側または径方向内側を向いて開口している請求項1から5の何れか一項に記載の軸シール装置。
- 前記異物回収空間に、前記異物を捕捉する捕捉部材が設けられている請求項1から6のいずれか一項に記載の軸シール装置。
- 前記異物回収空間に回収された前記異物を排出する異物排出孔をさらに有している請求項1から7の何れか一項に記載の軸シール装置。
- 請求項1から8の何れか一項に記載の軸シール装置を備えた回転機械。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017057991A JP6831732B2 (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | 軸シール装置、回転機械 |
PCT/JP2017/030942 WO2018173315A1 (ja) | 2017-03-23 | 2017-08-29 | 軸シール装置、回転機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017057991A JP6831732B2 (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | 軸シール装置、回転機械 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018159454A JP2018159454A (ja) | 2018-10-11 |
JP6831732B2 true JP6831732B2 (ja) | 2021-02-17 |
Family
ID=63584244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017057991A Active JP6831732B2 (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | 軸シール装置、回転機械 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6831732B2 (ja) |
WO (1) | WO2018173315A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021092234A (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-17 | 株式会社東芝 | シール装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6273426B1 (en) * | 1999-07-22 | 2001-08-14 | Avaya Technology Corp. | Hydrodynamic seal and a method for providing the same |
JP5851890B2 (ja) * | 2012-03-08 | 2016-02-03 | 三菱重工業株式会社 | 軸シール装置 |
JP5567077B2 (ja) * | 2012-08-23 | 2014-08-06 | 三菱重工業株式会社 | 回転機械 |
-
2017
- 2017-03-23 JP JP2017057991A patent/JP6831732B2/ja active Active
- 2017-08-29 WO PCT/JP2017/030942 patent/WO2018173315A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018159454A (ja) | 2018-10-11 |
WO2018173315A1 (ja) | 2018-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2470206C2 (ru) | Система масляного уплотнения и паровая турбина | |
US10281046B2 (en) | Fluid machine having a labyrinth seal | |
US6367806B1 (en) | Seal arrangement for a rotary machine such as a turbine | |
US20040239040A1 (en) | Nozzle interstage seal for steam turbines | |
EP3112632B1 (en) | Seal structure and supercharger provided with said seal structure | |
JP6831732B2 (ja) | 軸シール装置、回転機械 | |
EP2351952B1 (en) | Brush seals | |
JP2003526305A (ja) | 改良されたベアリング絶縁体 | |
CN110249114B (zh) | 排气壳体以及具备排气壳体的汽轮机 | |
US9915351B2 (en) | Seal | |
JP2017133654A (ja) | 軸封装置および回転機械 | |
JP4337965B2 (ja) | 回転機械用ラビリンス及びブラシ組合せシール | |
WO2018181331A1 (ja) | ドレン除去装置及び蒸気タービン | |
US4872690A (en) | Seal cavity protector | |
JP6842963B2 (ja) | 軸シール装置、回転機械 | |
JP2020165415A (ja) | 回転機械 | |
CN107810038B (zh) | 旋转的聚结器 | |
JP6809793B2 (ja) | 遠心回転機械 | |
WO2017138560A1 (ja) | 遠心回転機械 | |
JP2008240522A (ja) | タービン軸の油切り装置 | |
KR20090042793A (ko) | 샤프트 시일 | |
EP2305957A2 (en) | Improved staggered seal assembly | |
JP5976359B2 (ja) | 回転機械 | |
US1914891A (en) | Sealing device | |
KR20160054593A (ko) | 축 시일 장치, 및 이것을 구비하는 회전 기계 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20170324 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181109 |
|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20200110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201020 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210105 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210129 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6831732 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |