JP6831554B2 - 正浸透圧利用システムの駆動溶液およびその再生方法 - Google Patents

正浸透圧利用システムの駆動溶液およびその再生方法 Download PDF

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Description

本発明は、正浸透圧利用システムの駆動溶液およびその再生方法に関する。
従前から正浸透圧を利用した水処理システムや浸透圧発電システム等(以下これらのシステムをまとめて「正浸透圧利用システム」と称する。)が提案されている。
ところで、近年、このよう正浸透圧利用システムにおいて、曇点を有する感温性高分子と塩析効果物質とを含有する溶液を駆動溶液として利用することが提案されている(例えば、特開2016−067989号公報等参照。)。このような正浸透圧利用システムでは、浸透水で希釈された駆動溶液を曇点以上に加熱して「感温性高分子を高濃度に含有する駆動溶液相」と「浸透水を主とする水相」との二相に分離させた後、水相を取り除き、残った駆動溶液相を曇点以下に冷却して感温性高分子を再溶解させることによって駆動溶液を再生する。
特開2016−067989号公報
ところが、上述のような正浸透圧利用システムでは、上述の通り、駆動溶液の濃縮時に駆動溶液を加熱する必要があると共に、駆動溶液の再生時に駆動溶液を冷却する必要がある。したがって、この駆動溶液では、正浸透圧利用システムにおけるエネルギー消費量を十分に抑制することは極めて難しい。
本発明の課題は、正浸透圧利用システムにおいて濃縮時および再生時にエネルギー消費量を十分に抑制することができる可能性を秘めた駆動溶液を提供することである。
本発明の一局面に係る駆動溶液は、正浸透圧利用システムの駆動溶液(ドロー溶液と称されることもある。)であって、「第1特定波長域の光に応答して疎水化し、第1特定波長域とは異なる第2特定波長域の光に応答して親水化する光応答基を有し、第1特定波長域の光または第2特定波長域の光に応答して光応答基が可逆的に疎水化、親水化することによって下限臨界溶液温度をシフトする高分子」を溶質として含有する。なお、以下、説明の便宜上、このような高分子を「LCST光シフト高分子」と称する。また、この駆動溶液には、本発明の趣旨を損ねない範囲で他の成分が含まれていてもよい。
この駆動溶液では、例えば、第1特定波長域の光が照射されると下限臨界溶液温度が低温側にシフトし、第2特定波長域の光が照射されると下限臨界溶液温度が高温側にシフトする。このため、この駆動溶液の温度を低温側の下限臨界溶液温度と高温側の下限臨界溶液温度との間に設定することができれば、特定波長域の光を選択的に照射することによって駆動溶液中の高分子を沈殿させたり再溶解させたりすることができる。そして、例えば、高温側および低温側の下限臨界溶液温度を共に室温付近に設定することができれば、駆動溶液の温調が不要となり、延いては正浸透圧利用システムにおいて駆動溶液を濃縮および再生する際のエネルギー消費量を十分に抑制することができる。また、下限臨界溶液温度をシフトさせるためのエネルギーが光であるため、エネルギー源として比較的低消費電力の発光ダイオード(LED)を利用することができる。このため、この駆動溶液を利用することによって正浸透圧利用システムにおいて駆動溶液を濃縮および再生する際のエネルギー消費量を十分に抑制することができる。さらに、第1特定波長域の光および第2特定波長域の光のいずれか一方の光を可視光とすることができれば、その光の光源として自然エネルギーである太陽光を利用することができ、上述のエネルギー消費量をさらに抑制することができる。したがって、本発明の一局面に係る駆動溶液は、正浸透圧利用システムにおいて駆動溶液の濃縮時および再生時にエネルギー消費量を十分に抑制することができる可能性を秘めている。
ところで、上述の駆動溶液において、LCST光シフト高分子は、第2特定波長域の光に応答してイオン化し、第1特定波長域の光に応答して非イオン化する光応答基を有することが好ましい。かかる場合、下限臨界溶液温度は、光応答基のイオン化、非イオン化に応じて可逆的にシフトする。ここで、第1特定波長域と第2特定波長域とは異なる波長領域であり、重複していないことが好ましいが、一部重複していてもかまわない。
上述の駆動溶液において、正浸透圧利用システムが浸透圧発電システムである場合、LCST光シフト高分子は、メトキシポリ(エチレングリコール)メタクリレートとスピロピランメタクリレートのビニル共重合体であることが好ましい。このビニル共重合体は、駆動溶液の浸透圧を高めることができるからである。
本発明の他の局面に係る正浸透圧利用システムの駆動溶液の再生方法は、沈殿工程、排出工程および再生工程を備える。沈殿工程では、上述の駆動溶液に第1特定波長域の光が照射されることによって下限臨界溶液温度が低温側にシフトし、その結果、LCST光シフト高分子が沈殿する。排出工程では、LCST光シフト高分子が沈殿した状態の駆動溶液から液体の一部が排出される。なお、この液体の一部には、正浸透圧利用後の駆動溶液よりも低濃度のLCST光シフト高分子が含まれていてもかまわない。再生工程では、LCST光シフト高分子の沈殿物に第2特定波長域の光が照射されることによって下限臨界溶液温度が高温側にシフトし、その結果、駆動溶液が再生される。
このため、この駆動溶液の再生方法では、例えば、高温側および低温側の下限臨界溶液温度を共に室温付近に設定することができれば、駆動溶液の温調が不要となり、延いては正浸透圧利用システムにおいて駆動溶液を濃縮および再生する際のエネルギー消費量を十分に抑制することができる。また、下限臨界溶液温度をシフトさせるためのエネルギーが光であるため、エネルギー源として比較的低消費電力の発光ダイオード(LED)を利用することができる。このため、この駆動溶液の再生方法を利用することによって正浸透圧利用システムにおいて駆動溶液を濃縮および再生する際のエネルギー消費量を十分に抑制することができる。さらに、第1特定波長域の光および第2特定波長域の光のいずれか一方の光を可視光とすることができれば、その光の光源として自然エネルギーである太陽光を利用することができ、上述のエネルギー消費量をさらに抑制することができる。したがって、本発明の他の局面に係る駆動溶液の再生方法は、正浸透圧利用システムにおいて駆動溶液の濃縮時および再生時にエネルギー消費量を十分に抑制することができる可能性を秘めている。
本発明の実施の形態の一応用例に係る浸透圧発電システムの模式図である。 実施例1に係る5.0mg/mlのP(NIPAAm−co−SPAA)水溶液に対して波長254nmの紫外光を所定時間照射した際の紫外可視吸収スペクトル変化を示す図である。 実施例1に係る5.0mg/mlのP(NIPAAm−co−SPAA)水溶液に対して波長400nm以上の可視光を所定時間照射した際の紫外可視吸収スペクトル変化を示す図である。 実施例1に係るP(NIPAAm−co−SPAA)水溶液の光線透過率の温度依存性を示す図である。 実施例1に係るP(NIPAAm−co−SPAA)水溶液に29℃で波長400nm以上の可視光を10秒照射した際の写真図である。 実施例1に係るP(NIPAAm−co−SPAA)水溶液の圧力差の経時変化を示す図である。 実施例2に係る5.0mg/mlのP(PEGMA−co−SPMA)水溶液に対して波長254nmの紫外光を所定時間照射した際の紫外可視吸収スペクトル変化を示す図である。 実施例2に係る5.0mg/mlのP(PEGMA−co−SPMA)水溶液に対して波長400nm以上の可視光を所定時間照射した際の紫外可視吸収スペクトル変化を示す図である。 実施例2に係るP(PEGMA−co−SPMA)水溶液の光線透過率の温度依存性を示す図である。 実施例2に係るP(PEGMA−co−SPMA)水溶液に42℃で波長400nm以上の可視光を30秒照射した際の写真図である。 実施例2に係るP(PEGMA−co−SPMA)水溶液の圧力差の経時変化を示す図である。
<正浸透圧利用システムの駆動溶液の構成>
本発明の実施の形態に係る正浸透圧利用システムの駆動溶液は、主に、LCST光シフト高分子および溶媒から構成されている。なお、ここで、「正浸透圧利用システム」には、例えば、浸透圧発電システムや、海水の淡水化システム、排水処理システム、ジュース等の飲食品の濃縮システム等が含まれ得る。また、この駆動溶液には、本発明の趣旨の範囲を逸脱しない範囲で他の成分が含まれていてもかまわない。以下、このLCST光シフト高分子および溶媒それぞれについて詳述する。
(1)LCST光シフト高分子
本発明の実施の形態に係るLCST光シフト高分子は、異なる2つ以上の特定波長域の光に応答して可逆的に下限臨界溶液温度(LCST:Lower Critical Solution Temperature)をシフトさせる性質を有する高分子であって、例えば、異なる2つ以上の特定波長域の光に応答して可逆的に疎水化あるいは親水化する光応答基を有する高分子等が挙げられる。なお、このような光応答基としては、異なる2つ以上の特定波長域の光に応答して可逆的にイオン化および非イオン化する官能基やシス−トランス異性化する官能基、例えば、以下の化学式に示されるようなスピロピラン基(可逆的に双性イオン化/非イオン化する)やアゾベンゼン基等が挙げられる。
このLCST光シフト高分子の合成に際しては、上述のような光応答基を有する単量体(以下「光応答官能基含有単量体」という。)と、下限臨界溶液温度を有する単独重合体(ホモポリマー)を構成する単量体とを共重合することが好ましいが、光応答官能基含有単量体と、下限臨界溶液温度を有しない単独重合体を構成する単量体とを共重合した結果、その共重合体が下限臨界溶液温度を有するようになるのであれば、合成方法は上記の方法に限られない。
なお、光応答官能基含有単量体としては、例えば、スピロピランアクリレートや、スピロピランメタクリレート、スピロピランノルボルネンカルボキシレート、メタクリル酸アゾベンゼン、メタクリル酸スチルベン、レチノールメタクリル酸エステル、ジアリールエテン4ビニル安息香酸エステル等が挙げられる。
また、下限臨界溶液温度を有する単独重合体(ホモポリマー)を構成する単量体としては、例えば、N−イソプロピルアクリルアミド,N−nプロピルアクリルアミド,N−nプロピルメタクリルアミド,N,N−ジエチルアクリルアミド等のアクリルアミド類や、メタクリル酸−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル,メトキシポリ(エチレングリコール)メタクリレート等のメタクリル酸エステル類、酢酸ビニル(重合後に部分ケン化を要する)、ビニルメチルエーテル、N−ビニルイソブチルアミド、Nービニルカプロラクタム、N−ポリエチレングリコールノルボルネンジカルボキシイミド、その他、ヒドロキシプロピルセルロース骨格,ポリエチレンオキシド骨格,ポリプロピレンオキシド骨格,ポリエチレンオキシド−ポリプロピレン共重合体骨格を有するビニル基含有単量体等のビニル基含有単量体等が挙げられる。
このLCST光シフト高分子の合成に際し、上記以外の単量体、例えば、下限臨界溶液温度を調整するための単量体を共重合してもかまわない。なお、下限臨界溶液温度を高温側に設定する場合は親水性基を有する単量体を共重合し、下限臨界溶液温度を低温側に設定する場合は疎水性基を有する単量体を共重合すればよい。
(2)溶媒
本発明の実施の形態において、溶媒は、低温側および高温側の下限臨界溶液温度よりも低い温度で上述のLCST光シフト高分子に対して高い溶解度を示し、同下限臨界溶液温度よりも高い温度で同LCST光シフト高分子に対して低い溶解度を示す液状体であればよい。この溶媒は典型的には水であるが、有機溶媒であってもよく、正浸透圧利用システムに供される被処理溶液(フィード溶液とも称されることもある)に応じて適宜選択すればよい。
<本発明の実施の形態に係る駆動溶液の一応用例に係る浸透圧発電システムの詳細>
本発明の実施の形態に係る駆動溶液の一応用例に係る浸透圧発電システム100は、図1に示されるように、主に、容器110、半透膜120、発電機130、三方弁140、駆動溶液再生回路150、紫外線ランプ160およびシャッター170から構成されている。以下、これらの構成要素について説明する。
容器110は、図1に示されるように、供給液および駆動溶液を収容する容器である。
半透膜120は、図1に示されるように容器110の内部空間を供給液循環側空間Ssと駆動溶液循環側空間Sdとに区画するように配設されている。なお、図1に示されるように、供給液循環側空間Ssには供給液が充填され、駆動溶液循環側空間Sdには駆動溶液が充填される。なお、この半透膜の機能は後述する。
発電機130は、図1に示されるように、駆動溶液循環側空間Sdの循環経路Cdの駆動溶液流れ上流側に配設されている。そして、供給液循環側空間Ssから半透膜120を介して駆動溶液循環側空間Sdに流入してくる供給液によって循環経路Cdに水流が生じ、その水流によってタービン131が回転駆動されて発電が行われる。
三方弁140は、図1に示されるように、循環経路Cdにおいて発電機130の駆動溶液流れ下流側に配設されている。この三方弁140は、「発電機130から流れ出た駆動溶液を循環経路Cdに流す状態」と「循環経路Cdにおける駆動溶液の流れを堰き止めて同駆動溶液を駆動溶液再生回路150へ流す状態」とを切り換える切換弁として機能する。
駆動溶液再生回路150は、図1に示されるように、三方弁140によって循環経路Cdから分岐し、三方弁140の駆動溶液流れ下流側において循環経路Cdに合流している。そして、この駆動溶液再生回路150には、図1に示されるように、主に、沈殿槽151および戻し弁152が配設されている。沈殿槽151には、窓部(図示せず)が2つ設けられている。そして、これらの窓部の外側には、それぞれ紫外線ランプ160およびシャッター170が配設されている。また、この沈殿槽151には、排出弁152が取り付けられていると共に、排出弁152の入口側にメッシュフィルタFmが配設されている。なお、この排出弁152およびメッシュフィルタFmの役割については後述する。戻し弁152は、開閉操作により、沈殿槽151に一時的に駆動溶液を貯める状態(閉状態)と、沈殿槽151に貯めた駆動溶液を循環経路Cdに戻す状態(開状態)とを切り換える切換弁として機能する。
紫外線ランプ160は、図示しない制御装置によって点灯制御されている。
シャッター170は、開閉操作により、太陽光を遮る状態(閉状態)と、窓部を介して沈殿槽内部に太陽光を照射させる状態(開状態)とを切り換える役目を有する。
<本発明の実施の形態に係る浸透圧発電システムにおける駆動溶液の再生方法>
浸透圧発電システム100では、上述の通り、供給液循環側空間Ssに供給液を充填すると共に駆動溶液循環側空間Sdに駆動溶液を充填しただけで、浸透現象により供給液循環側空間Ssから半透膜120を介して駆動溶液循環側空間Sdに供給液が流入してくる。このため、駆動溶液循環側空間Sd中の駆動溶液は、供給液との圧力差がなくなるまで徐々に希釈されることになる。そして、駆動溶液と供給液との間で圧力差がなくなると、駆動溶液循環側空間Sdへの供給液の流入がなくなり、発電機130のタービン131を回すことができなくなる。このため、このような浸透圧発電システム100では駆動溶液の再生操作が必要になる。以下、上述のLCST光シフト高分子の性質を利用した駆動溶液の再生方法について説明する。
通常運転時、三方弁140は「発電機130から流れ出た駆動溶液を循環経路Cdに流す状態」になっているが、駆動溶液と供給液との間で圧力差がなくなってしまう前のあるタイミングで三方弁140を「循環経路Cdにおける駆動溶液の流れを堰き止めて同駆動溶液を駆動溶液再生回路150へ流す状態」に切り換える。すると、発電機130から流れ出た駆動溶液が沈殿槽151に流れ込む。なお、このとき、駆動溶液中の溶質であるLCST光シフト高分子はイオン化された状態すなわち親水性が強い状態になっており、LCST光シフト高分子が溶媒に溶解するように駆動溶液の温度が同状態時の下限臨界溶液温度よりも低く保たれている。そして、ここで、シャッター170を開けて沈殿槽151内の駆動溶液に太陽光を供給すると、上述のLCST光シフト高分子が非イオン化された状態すなわち疎水性が強い状態になる。このとき、LCST光シフト高分子の下限臨界溶液温度が低温側にシフトして駆動溶液の温度よりも低くなり(すなわち、駆動溶液の温度が疎水化LCST光シフト高分子の下限臨界溶液温度より高くなり)、LCST光シフト高分子が沈殿する。LCST光シフト高分子の沈殿後に排出弁152を開状態にして一定量の液(主として水)を排出した後に、排出弁152を閉状態とする。そして、ここで、紫外線ランプ160を点灯させると、上述のLCST光シフト高分子がイオン化された状態すなわち親水性が強い状態に戻る。このとき、LCST光シフト高分子の下限臨界溶液温度が高温側にシフトして駆動溶液の温度よりも高くなり(すなわち、駆動溶液の温度が親水化LCST光シフト高分子の下限臨界溶液温度よりも低くなり)、LCST光シフト高分子が再溶解する。このようにして駆動溶液が再生される(言い換えると、希釈された駆動溶液中の溶質濃度が再度高められる。)。最後に、紫外線ランプ160の照射開始から一定時間経過後に戻し弁153を開状態として、再生された駆動溶液を循環経路Cdに戻す。
なお、上述の再生方法を実行する際、駆動溶液は、低温側の下限臨界溶液温度(すなわち、LCST光シフト高分子が非イオン化された状態すなわち疎水性が強い状態になった際の下限臨界溶液温度)と、高温側の下限臨界溶液温度(すなわち、LCST光シフト高分子がイオン化された状態すなわち親水性が強い状態になった際の下限臨界溶液温度)との間の温度に温調される必要があるが、この温調は浸透圧発電システム全体で行われてもよいし、沈殿槽151の内部のみで行われてもよい。
<実施例および比較例>
以下、実施例および比較例を示して本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施例に限定されない。
1.合成
(1)スピロピランアクリレートの合成
先ず、遮光のナスフラスコに0.6355g(1.8mmol)の1−(2−ヒドロキシエル)−3,3−ジメチルインドリノ−6−ニトロベンゾピリロスピランと、0.72ml(5.14mmol)のトリエチルアミンと、5.0mlのテトラヒドロフランとを加えた。次に、先のナスフラスコを氷浴しながらそのナスフラスコに0.20mlの塩化アクリロイルを滴下し、そのナスフラスコ中の内容物を1日撹拌した。次いで、減圧留去により先のナスフラスコからテトラヒドロフランを除去した後、ナスフラスコに酢酸エチルを加えてナスフラスコ中の残渣を酢酸エチルに溶解させた。続いて、その残渣の酢酸エチル溶液を200mLの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で6回、200mLの飽和塩化ナトリウム水溶液で4回洗浄した。その後、減圧留去によりその酢酸エチル溶液から酢酸エチルを除去し、その残渣を減圧下で乾燥させて桃色の固体を得た。そして、得られた桃色の固体を、ヘキサン:酢酸エチル=6:4(v/v)の混合溶媒を展開溶媒とするカラムクロマトグラフィーによって精製した。最後にその精製物を減圧乾燥させて黄色の固体を得た。なお、スピロピランアクリレートの収率は67%であった。また、このときの化学反応は以下の化学反応式に示される通りである。
(2)N−イソプロピルアクリルアミド−スピロピランアクリレート共重合体の合成
554.5mgの(4.90mmol)のN−イソプロピルアクリルアミドと、40.64mg(0.10mmol)のスピロピランアクリレートと、49.3mg(0.30mmol)のアゾビスイソブチロニトリル(開始剤)とをジメチルスルホキシドに溶解させた。そして、その溶液をアルゴン雰囲気下65℃で10時間撹拌することにより、N−イソプロピルアクリルアミドとスピロピランアクリレートとを共重合させた。得られた溶液を分画分子量3500のセルロース透析膜で3日間透析することによりその溶液から不純物を取り除いた。さらにその後、その溶液を凍結乾燥させることでN−イソプロピルアクリルアミド−スピロピランアクリレート共重合体(以下「P(NIPAAm−co−SPAA)」と略する。)を得た。なお、得られたP(NIPAAm−co−SPAA)の重量収率は41%であった。また、このときの共重合反応は以下の化学反応式に示される通りである。さらに、スピロピランアクリレート由来のユニットの含有率は1.3mol%であった。
2.物性測定
(1)スピロピラン基の光異性化反応の確認
上述のP(NIPAAm−co−SPAA)の可逆的な光異性化反応を紫外可視吸収スペクトル測定により確認した。図2には、5.0mg/mlのP(NIPAAm−co−SPAA)水溶液に対して波長254nmの紫外光を所定時間照射した際の紫外可視吸収スペクトル変化を示した。また、図3には、同一の水溶液に対して波長400nm以上の可視光を所定時間照射した際の紫外可視吸収スペクトル変化を示した。図2より、紫外線照射時間の増加に伴いスピロピラン基の開環体状態に由来する550nm付近の吸光度が増加したことがわかる。また、図3より、可視光照射時間の増加に伴いスピロピラン基の開環体状態に由来する吸光度が減少したことがわかる。これは、紫外線照射によりスピロピラン基が閉環体から開環体に異性化し、可視光照射によりスピロピラン基が開環体から閉環体に異性化したためである。これらの結果より、P(NIPAAm−co−SPAA)中のスピロピラン基が可逆的な光異性化反応を示すことが確認された。
(2)光照射による下限臨界溶液温度シフト現象の確認
波長400nm以上の可視光の照射前後におけるP(NIPAAm−co−SPAA)水溶液(5.0mg/ml)の各温度における光線透過率を測定した。図4には、その結果、すなわちP(NIPAAm−co−SPAA)水溶液の光線透過率の温度依存性を示した。図4より、可視光照射前後のP(NIPAAm−co−SPAA)水溶液の光線透過率が共に温度の増加に伴って急激に減少したことがわかる。また、P(NIPAAm−co−SPAA)水溶液の可視光照射後の光線透過率の減少が可視光照射前と比較して低温で生じた。これは、可視光照射によりP(NIPAAm−co−SPAA)中のスピロピラン基が開環体から閉環体に異性化し、P(NIPAAm−co−SPAA)の疎水性が増加したためと考えられる。したがって、P(NIPAAm−co−SPAA)には、光照射により水溶性が大きく変化する温度域が存在することが明らかになった。
図5には、P(NIPAAm−co−SPAA)水溶液に29℃で波長400nm以上の可視光を10秒照射した際の写真を示した。図5より、可視光照射によりP(NIPAAm−co−SPAA)水溶液が白濁したことがわかる。これは、P(NIPAAm−co−SPAA)中のスピロピラン基が開環体から閉環体に異性化し、P(NIPAAm−co−SPAA)が下限臨界溶液温度を超えたためと考えられる。したがって、P(NIPAAm−co−SPAA)は特定の温度において光を照射することにより水溶性が変化し、沈殿することが明らかになった。
(3)超純水に対する浸透圧の測定
次に、P(NIPAAm−co−SPAA)水溶液の浸透圧を測定した。P(NIPAAm−co−SPAA)水溶液の濃度を5.0mg/mlとし、スピロピランが開環体の状態で浸透圧の測定を行った。また、浸透圧は、半透膜(再生セルロース膜:膜面積12.25cm)を介して20mlの超純水と20mlのP(NIPAAm−co−SPAA)水溶液とを接触させた状態で超純水−P(NIPAAm−co−SPAA)水溶液間の圧力差を測定し、圧力差が平衡に達した時の値とした。図6には、P(NIPAAm−co−SPAA)水溶液の圧力差の経時変化を示した。図6より、P(NIPAAm−co−SPAA)水溶液の圧力差は時間と共に上昇した。この結果から、P(NIPAAm−co−SPAA)水溶液の浸透圧は0.36kPaであることがわかった。
1.合成
(1)スピロピランメタクリレートの合成
0.20mlの塩化アクリロイルを0.20mlの塩化メタクリロイルに代えた以外は実施例1の「(1)スピロピランアクリレートの合成」に示される合成方法と同一の合成方法でスピロピランメタクリレートを合成した。なお、このときのスピロピランメタクリレートの収率は62%であった。また、このときの化学反応は以下の化学反応式に示される通りである。
(2)メトキシポリ(エチレングリコール)メタクリレート−スピロピランメタクリレート共重合体の合成
554.5mg(4.90mmol)のN−イソプロピルアクリルアミドを0.200ml(0.70mmol)のメトキシポリ(エチレングリコール)メタクリレート(ポリ(エチレングリコール)ユニットの平均繰り返し単位数は約3〜4))に代えると共に、40.64mg(0.10mmol)のスピロピランアクリレートを126.0mg(0.30mmol)のスピロピランメタクリレートに代えた以外は実施例1の「(2)N−イソプロピルアクリルアミド−スピロピランアクリレート共重合体の合成」に示される合成方法と同一の合成方法でメトキシポリ(エチレングリコール)メタクリレート−スピロピランメタクリレート共重合体(以下「P(PEGMA−co−SPMA)」と略する。)を合成した。なお、得られたP(PEGMA−co−SPMA)の重量収率は70%であった。また、このときの共重合反応は以下の化学反応式に示される通りである。さらに、スピロピランメタクリレート由来のユニットの含有率は25.8mol%であった。
2.物性測定
(1)スピロピラン基の光異性化反応の確認
上述のP(PEGMA−co−SPMA)の可逆的な光異性化反応を紫外可視吸収スペクトル測定により確認した。図7には、5.0mg/mlのP(PEGMA−co−SPMA)水溶液に対して波長254nmの紫外光を所定時間照射した際の紫外可視吸収スペクトル変化を示した。また、図8には、同一の水溶液に対して波長400nm以上の可視光を所定時間照射した際の紫外可視吸収スペクトル変化を示した。図7より、紫外線照射時間の増加に伴いスピロピラン基の開環体状態に由来する550nm付近の吸光度が増加したことがわかる。また、図8より、可視光照射時間の増加に伴いスピロピラン基の開環体状態に由来する吸光度が減少したことがわかる。これは、紫外線照射によりスピロピラン基が閉環体から開環体に異性化し、可視光照射によりスピロピラン基が開環体から閉環体に異性化したためである。これらの結果より、P(PEGMA−co−SPMA)中のスピロピラン基が可逆的な光異性化反応を示すことが確認された。
(2)光照射による下限臨界溶液温度シフト現象の確認
波長400nm以上の可視光の照射前後におけるP(PEGMA−co−SPMA)水溶液(5.0mg/ml)の各温度における光線透過率を測定した。図9には、その結果、すなわちP(PEGMA−co−SPMA)水溶液の光線透過率の温度依存性を示した。図9より、可視光照射前後のP(PEGMA−co−SPMA)水溶液の光線透過率が共に温度の増加に伴って急激に減少したことがわかる。また、P(PEGMA−co−SPMA)水溶液の可視光照射後の光線透過率の減少が可視光照射前と比較して低温で生じた。これは、可視光照射によりP(PEGMA−co−SPMA)中のスピロピラン基が開環体から閉環体に異性化し、P(PEGMA−co−SPMA)の疎水性が増加したためと考えられる。したがって、P(PEGMA−co−SPMA)には、光照射により水溶性が大きく変化する温度域が存在することが明らかになった。
図10には、P(PEGMA−co−SPMA)水溶液に42℃で波長400nm以上の可視光を30秒照射した際の写真を示した。図10より、可視光照射によりP(PEGMA−co−SPMA)水溶液が白濁したことがわかる。これは、P(PEGMA−co−SPMA)水溶液中のスピロピラン基が開環体から閉環体に異性化し、P(PEGMA−co−SPMA)が下限臨界溶液温度を超えたためと考えられる。したがって、P(PEGMA−co−SPMA)は特定の温度において光を照射することにより水溶性が変化し、沈殿することが明らかになった。
(3)超純水に対する浸透圧の測定
次に、P(PEGMA−co−SPMA)水溶液の浸透圧を測定した。P(PEGMA−co−SPMA)水溶液の濃度を5.0mg/mlとし、スピロピランが開環体の状態で浸透圧の測定を行った。また、浸透圧は、半透膜(再生セルロース膜:膜面積12.25cm)を介して20mlの超純水と20mlのP(PEGMA−co−SPMA)水溶液とを接触させた状態で超純水−P(PEGMA−co−SPMA)水溶液間の圧力差を測定し、圧力差が平衡に達した時の値とした。図11には、P(PEGMA−co−SPMA)水溶液の圧力差の経時変化を示した。図11より、P(PEGMA−co−SPMA)水溶液の圧力差は時間と共に上昇した。この結果から、P(PEGMA−co−SPMA)水溶液の浸透圧は5.41kPaであることがわかった。
本発明に係る正浸透圧利用システムの駆動溶液は、上述の浸透圧発電のみならず海水の淡水化や、排水処理、ジュースの濃縮等の食品プロセス等に利用可能である。
100 浸透圧発電システム
110 容器
120 半透膜
130 発電機
131 タービン
140 三方弁
150 駆動溶液再生回路
151 沈殿槽
152 排出弁
153 戻し弁
160 紫外線ランプ
170 シャッター
Cd 駆動溶液循環経路
Fm メッシュフィルタ
Sd 駆動溶液循環側空間
Ss 供給液循環側空間

Claims (4)

  1. 第1特定波長域の光に応答して疎水化し前記第1特定波長域とは異なる第2特定波長域の光に応答して親水化する光応答基を有し、前記第1特定波長域の光または前記第2特定波長域の光に応答して前記光応答基が可逆的に疎水化、親水化することによって下限臨界溶液温度をシフトする高分子を溶質として含有する、正浸透圧利用システムの駆動溶液。
  2. 前記光応答基は、前記第2特定波長域の光に応答してイオン化し、前記第1特定波長域の光に応答して非イオン化し、
    前記下限臨界溶液温度は、前記光応答基のイオン化、非イオン化に応じて可逆的にシフトする
    請求項1に記載の駆動溶液。
  3. 前記高分子は、メトキシポリ(エチレングリコール)メタクリレートとスピロピランメタクリレートのビニル共重合体であり、
    前記正浸透圧利用システムは、浸透圧発電システムである
    請求項1または2に記載の駆動溶液。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の駆動溶液に第1特定波長域の光を照射することによって前記下限臨界溶液温度を低温側にシフトさせて前記高分子を沈殿させる沈殿工程と、
    前記高分子が沈殿した状態の前記駆動溶液から液体の一部を排出する排出工程と、
    前記高分子の沈殿物に第2特定波長域の光を照射することによって前記下限臨界溶液温度を高温側にシフトさせて前記駆動溶液を再生する再生工程と
    を備える、正浸透圧利用システムの駆動溶液の再生方法。
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