JP6831398B2 - フィールドフローフラクショネーション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高速回転するチャンネル内に微小粒子群を含んだ液体を通過させ、遠心力によって液体中の微小粒子群を粒子サイズごとに分級する遠心分離型のフィールドフローフラクショネーション装置(Field Flow Fractionation装置、以下FFF装置と称する)に関する。
試料液中の粒子を、粒子径に応じて分級する前処理を行ってから分析を行うことがある。そのような場合に、粒子サイズごとに分級するための前処理装置としてFFF装置が使用されている。
FFF装置にはクロスフロー方式、温度分布方式、電気フィールド方式、遠心分離方式と称される異なる分離手法によるものがあり、分離対象となる液体や粒子の性質に応じて適切な方式のものが選択され使用されている。このうち、遠心分離方式は高速回転するロータの遠心力場を利用するもので、粒子に電気的、熱的な影響を与えることなく分級することが可能であり、古くから使用されている(例えば特許文献1〜3参照)。
図6は、従来からの遠心分離型のFFF装置を用いた分析システムの概略構成を示す図である。同様の分析システムは、例えば特許文献1に記載された分析システムにも記載されている。
分析システム100は遠心分離型のFFF装置101と、FFF装置101に微小粒子を含む試料液を送り込む外部供給流路12と、FFF装置101から送り出される試料液を分析装置に送り出す外部排出流路13とからなる。
外部供給流路12は、溶媒タンク15に貯留されている溶媒を送液ポンプ16で送り、測定対象の微小粒子を含んだ試料を試料導入部17において溶媒中に注入して試料液体とし、FFF装置101に送り込むようにしてある。
外部排出流路13では、FFF装置101から送り出される試料液体を、分析装置18(例えば分光光度計)に送り出すようにしてある。
図7は遠心分離型のFFF装置101の概略断面図である。FFF装置101は、左右一対の固定軸22、23と、回転軸24と、ロータ105と、チャンネル26と、支持ベース27と、回転駆動機構28とを備えている。
固定軸22、23は、支持ベース27に支持されている。回転軸24は、固定軸22、23に装着してある軸受け22a、23aによって左右両端部が軸支され、回転駆動機構28により高速回転できるようにしてある。
右側の固定軸22には流路31、左側の固定軸23には流路32、回転軸24には固定軸22に近い側に流路33、固定軸23に近い側に流路34が形成されている。
流路33は一端が回転軸24の右側の端面35の中心に開口し、回転軸24の内部を回転中心となる軸線に沿って進み、途中で屈曲し、他端が回転軸24の側面36に開口するように形成されている。
流路34は一端が回転軸24の左側の端面37の中心に開口し、回転軸24の内部を回転中心となる軸線に沿って進み、途中で屈曲し、他端が回転軸24の側面36に開口するように形成されている。
流路31は、一端が外部供給流路12に流路接続され、他端が流路33に流路接続される。また、流路32は一端が外部排出流路13に流路接続され、他端が流路34に流路接続される。流路31と流路33との接続部分、および、流路32と流路34との接続部分は、周知のメカニカルシールやオイルシール等のシール構造によって液密構造にしてある。シール構造についての詳細については説明を省略するが、例えば上述した各特許文献1〜3にも開示されており、シール構造については特に限定されない。
ロータ105は、回転軸24の側面36(円周面)に固定支持され、径方向に広がる円板状のロータベース105aと、ロータベース105aの円形の外周端を基端として軸方向に延設される円筒状の周縁部105bとが一体に形成されたものであり、軸方向の断面がコの字状(カップ状)の回転体をなしている。断面をコの字状にするのは、ロータ105に遠心力が働いた状態で、後述するチャンネル26を支えることができるようにするとともに、チャンネル26の着脱を容易に行えるようにするためである。
そして周縁部105bの内周面105cに沿って、チャンネル26が固定されている。図8はチャンネル26を取り外したときの正面図である。チャンネル26は、ほぼ円環に近いC字状の流路38が内部に形成されたC字状の管体からなり、一端に流路38の入口39、他端に流路38の出口40が形成されている。チャンネル26の両端間の(入口39と出口40との間)の切欠き部分には、固定部材(不図示)が差し込まれ、これによりC字状のチャンネル26を押し広げて、内周面105cに密着させてある。
入口39、出口40は、それぞれ接続管41、42により回転軸24の流路33、34と流路接続される。
したがってFFF装置101は、試料液体が外部供給流路12、流路31、流路33、接続管41、流路38、接続管42、流路34、流路32、外部排出流路13の順に流れるようにしてある。
そして、このFFF装置101によって試料液体中の微小粒子群を分級する際には、外部供給流路12から試料液体を供給するとともにロータ105を回転駆動機構28によって高速回転させる。するとチャンネル26内の流路38を流れる試料液体中の粒子に遠心力が作用し、流路38の外周側の壁面に押しやられる力が働くことになる。このとき大きい(あるいは重い)粒子は、小さい(あるいは軽い)粒子よりも強い遠心力を受け、大きい粒子ほど流路38の外周壁側に強く押しやられることになる結果、小さい粒子は大きい粒子よりも流路38の中心側領域を流れ、大きい粒子は外周壁側領域を流れることになる。
一方、チャンネル26の流路38は、ストリームプロファイルが放物線状となる流れを形成するように構成してあるので、流れの速さは、流路38の中心領域の流れが速く、流路38の外周壁面に近い領域ほど流れが遅くなる。
したがって、試料液体に遠心力が働くと、流路38の外周壁面に近い領域を流れている大きい粒子よりも、流路38の中心領域側を流れている小さい粒子の方が、先にチャンネル26から流れ出すようになる。この作用によって、チャンネル26を流れる粒子は先に小さい粒子が流出し、後から大きい粒子が流出するようになるので、粒子サイズに応じて、液体中の粒子を分級することができる。
チャンネル26内の流路38は、上述したように遠心力が作用することによって粒子を分級することができるので、流路38を「分級流路」と称する。
そして、FFF装置101内で「分級流路」に試料液を供給するための流路31、流路33、接続管41をまとめて「供給流路」と称し、FFF装置101内で「分級流路」からの試料液体を排出するための接続管42、流路34、流路32をまとめて「排出流路」と称する。
米国特許第4448679号公報 米国特許第7442315号公報 欧州特許出願2524732号公報
近年、分析対象が多様化し、これまでよりも粒子サイズが小さいナノサイズ(10〜100nm)の粒子を含む試料の分析が行われるようになっている。ナノサイズの粒子の分析でも、試料液体を遠心分離型のFFF装置によって分級してから検出する方法がとられるが、粒子サイズが小さくなるほど、これまでよりも小さな径のナノ粒子を分級することが望まれている。その場合、より小さい粒子に対しても遠心力を作用させて外周壁側に押しやる必要があり、これまでよりも大きな遠心力を加えて分級することが必要になる。
一般に、FFF装置でチャンネルを通過する試料液体中の粒子に加えられる遠心力Fは、次式(1)によって現わすことができる。
F=m(1−ρ/ρs)rω ・・・(1)
ただし、mは粒子の質量、ρは溶媒の密度、ρsは粒子の密度、rはチャンネルの半径、ωは角速度(回転速度)
より大きな遠心力をかけるためには、ロータ半径rを大きくするか、回転数ωを大きくする必要がある。しかし、ロータ半径rを大きくすると装置が大型化・重量化してしまうため、これを避けるにはロータを高速回転して角速度ωをできるだけ大きくすればよいことになる。
しかしながら、図6、図7で示した従来のFFF装置101では、角速度(回転速度)を大きくしていくと、遠心力の影響で周縁部105b(チャンネル26も含む)が大きく変形するようになる。図9は、高速回転時のロータの変形状態を示す図である。なお、説明の便宜上、誇張して変形状態を示している。周縁部105bは、ロータベース105aに片端が支持されている片持ち構造なので、遠心力を受けると、ロータベース105aから離れた側が外側に広がるように力のモーメントが働き、周縁部105bが撓むことになり、さらに周縁部105bの撓みの影響でロータベース105aも固定軸22側に撓むようになる。その結果、流路38(分級流路)は軸方向に対して傾斜するようになり、流路38に加わる遠心力が分布するようになり、流路38を通過する粒子の分級の精度が劣化することとなる。
そして周縁部105bの撓み量が大きくなって限界を超すと、場合によってはロータ105が破壊してしまうおそれもある。
ロータ105の肉厚を増やすことで、高速回転による高重力場によるロータの変形を防ぐこともできるが、ロータ重量が大きくなるため、装置の大型化・重量化が避けられない。
そのため、従来のFFF装置では遠心力を高めるには限界があり、より小さな粒子の分級を行うことが困難であった。具体的には周縁部105bの半径が10cm(直径20cm)程度であれば、回転速度は約5000rpm程度(遠心力の大きさで言えば約2800G)が限界であった。
装置を大型化せずに、半径が10cm程度のロータで、10nm程度の粒子サイズまでの分級を精度よく行うには5000rpm程度では遠心力が不十分であり、約10000rpm程度(遠心力の大きさで言えば、10000G程度)まで回転速度を高めることが望まれる。
そこで本発明は、従来のFFF装置に比べて、ロータ(およびチャンネル)を安全に高速回転することを可能にし、より小さい粒子サイズの分級ができるようにするとともに、精度よく分級することができる遠心分離型のFFF装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明のフィールドフローフラクショネーション装置は、回転軸に支持され、前記回転軸から径方向に広がるとともに円形の外周を有するロータベース、および、前記ロータベースの外周に沿って周設され前記回転軸の軸線方向と平行な内周面が形成された周縁部を有するロータと、前記周縁部の内周面に取り付けられ、遠心力によるフィールドフローフラクショネーションを生じさせるための分級流路が形成されたチャンネルと、前記分級流路に試料液体を送り込む供給流路と、前記分級流路からの試料液体を送り出す排出流路と、前記回転軸を回転させる回転駆動機構を備えたフィールドフローフラクショネーション装置であって、
前記ロータの周縁部は、前記ロータベースを挟んで片側に前記内周面が形成されたチャンネル装着部が形成され、他方側に前記ロータの質量分布を調整する質量バランサ部が形成され、
前記質量バランサ部は、前記チャンネルが前記チャンネル装着部に取り付けられた状態で、前記ロータベースを挟んで前記チャンネル装着部側と前記質量バランサ部側の質量分布が均等になるように質量が調整されるようにしてある。
本発明によれば、チャンネルがロータの片側にあるチャンネル装着部に取り付けられた状態で、ロータベースの左右の質量分布が均等になるように質量バランサ部側の質量が調整されている。よって、ロータが高速回転して強い遠心力が加わったとしても、チャンネル装着部側に働く力のモーメントと、重量バランサ部側に働く力のモーメントとが相殺するようになるので、ロータベースの撓みが減少し、チャンネルの分級流路は軸線方向からの変形が抑えられるようになる。また、ロータの変形を抑えることができるので、装置を大型化することなく大きな遠心力に耐えうる装置にすることができる。
また、上記発明において、周縁部の軸方向の肉厚分布を、中央が厚く左右端が薄くなるように分布させてもよい。これにより、周縁部において肉厚を薄くした左右端にかかる遠心力が減り、遠心力により周縁部が撓むことに起因して接続部分にかかる応力が小さくなる。その結果、ロータベースと周縁部との境界部分(接続部分)の強度を増すことができる。さらに、肉厚が均一である場合と比較してロータの断面2次モーメントが小さくなるため、より効率的にロータを駆動させることができ(あるいは回転駆動機構を小型化でき)、装置の大型化・重量化を避けることができる。
本発明の一実施形態であるFFF装置の断面図。 図1のロータの断面図。 図1のロータの正面図。 周縁部の断面形状の変形例を示す図。 本発明の他の一実施形態であるロータの断面図。 従来からのFFF装置を用いた分析システムの概略構成図。 図6に示したFFF装置の概略断面図。 チャンネルの正面図。 高速回転時のロータの変形状態を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態であるFFF装置11の断面図である。このFFF装置11は、例えば図6で説明した分析システム100と同様の分析システムにおいて利用することができる。
FFF装置11と、図6、図7に示したFFF装置101とが異なる部分はロータの構造であり、FFF装置101のロータ105に代えてFFF装置11ではロータ51を備えている。よってロータ51以外の同一構成部分については同符号を付すことにより、説明の一部を省略する。
図2はロータ51の断面図であり、図3は正面図である。ロータ51は円板状のロータベース52と、ロータベース52の円形の外周に沿って左右両側にロータ51の軸線方向に平行な内周面53a、53bを有する縁が形成された周縁部53とが一体形成された左右対称の構造をしている。ロータベース52を挟んで片側(左側)はチャンネル装着部55、他方側(右側)は質量バランサ部56として用いられる。
チャンネル装着部55には、内周面53aに沿ってC字状のチャンネル26(図8参照)が固定してある。チャンネル26は内部に分級流路38が形成してあり、分級流路38の入口39は接続管41を介して流路33に接続され、出口40は接続管42を介して流路34に接続される。
一方、質量バランサ部56には、チャンネル装着部55に取り付けたチャンネル26と均等な質量を有する円環状のダミーリング57(バランス部材)が固定される。なお、ダミーリング57に代えてチャンネル26と同じものをダミーリングとして使用してもよい。後者の場合は分級流路38を流れる流体の質量分の差が生じるので、ダミー液を充填して入口39、出口40を閉栓させておくのが望ましい。
周縁部53の径方向の肉厚は軸方向に沿って分布しており、中央が厚く、左右両側が薄くなるように周縁部53の外周面側を山形の断面にしてある。なお、周縁部53の中央の肉厚を厚く、左右端の肉厚を薄くした断面形状を有するロータには、例えば図4に示すロータ71、81のようなバリエーションがあるので適宜選択すればよい。
次にこのロータ51を使用したFFF装置11の動作について説明する。ロータ51を高速回転すると、ロータ51の周縁部53にも(1)式で説明した遠心力が働く。周縁部53に働く遠心力による力のモーメントは、ロータベース52を挟んでチャンネル装着部55側と質量バランサ部56側とで互いに相殺される。よってロータベース52の撓みが減少し、ロータベース52の撓みに起因して生じていた、チャンネル26が軸線方向と平行な位置からずれる現象を抑えることができる。
また、チャンネル装着部55側の周縁部53はロータベース52との接続部分で片持ち構造になっているが、周縁部53の左端の質量が小さくなるように肉厚を薄くしてあるので、遠心力により周縁部が撓むことに起因して接続部分にかかる応力が小さくなり、ロータベースと周縁部との境界部分(接続部分)の強度を増すことができる。また、周縁部53の肉厚が均一である場合と比較して、ロータの断面2次モーメントが小さくなり、より効率的にロータを駆動することができるようになる。
図5は本発明の他の一実施形態であるロータ61の断面図である。ロータ61は図1のFFF装置11においてロータ51に代えて使用される。
ロータ61は円板状のロータベース62と、ロータベース62の円形の外周に沿って周縁部63が一体形成された構造をしている。ロータ61の片側(左側)はチャンネル装着部65、他方側(右側)は質量バランサ部66として用いられる。チャンネル装着部65には軸線方向に平行な内周面63aが形成され、内周面63aに沿ってチャンネル26(図8参照)が固定してある。チャンネル26は内部に分級流路38が形成してあり、ロータ51と同様に分級流路38の入口39は接続管41を介して流路33に接続され、出口40(不図示)は接続管42(不図示)を介して流路34に接続される。
一方、質量バランサ部66は、チャンネル26とチャンネル装着部65とを足し合わせた質量と均等な質量となるように周縁部63の肉厚がチャンネル装着部65より肉厚に形成され、左右非対称な構造のロータ61にしてある。
このロータ61によっても、高速回転時にはロータベース62の左右に働く力のモーメントが相殺するようになってロータベース62には撓みが生じない。また、周縁部63の断面形状を、中央の肉厚を厚くし、左右端の肉厚を薄くすることにより接続部分にかかる応力が小さくなり、ロータベースと周縁部との境界部分(接続部分)の強度を増すことができる。そして、この場合も周縁部63の軸方向の肉厚が均一である場合と比較して、ロータの断面2次モーメントが小さくなり、より効率的にロータを駆動することができるようになる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
本発明は、遠心分離型のFFF装置に利用することができる。
11 FFF装置
22、23 固定軸
24 回転軸
26 チャンネル
28 回転駆動機構
31、33、41 供給流路
38 分級流路
32、34、42 排出流路
51 ロータ
52 ロータベース
53 周縁部
53a 内周面
55 チャンネル装着部
56 質量バランサ部
57 ダミーリング
61 ロータ
62 ロータベース
63 周縁部
63a 内周面
65 チャンネル装着部
66 質量バランサ部

Claims (4)

  1. 回転軸に支持され前記回転軸から径方向に広がるとともに円形の外周を有するロータベース、および、前記ロータベースの外周に沿って周設され前記回転軸の軸線方向と平行な内周面が形成された周縁部を有するロータと、
    前記周縁部の内周面に取り付けられ、遠心力によるフィールドフローフラクショネーションを生じさせるための分級流路が形成されたチャンネルと、
    前記分級流路に試料液体を送り込む流路と、
    前記分級流路からの試料液体を送り出す流路と、
    前記回転軸を回転させる回転駆動機構を備えたフィールドフローフラクショネーション装置であって、
    前記ロータの周縁部は、前記ロータベースを挟んで片側に前記内周面が形成されたチャンネル装着部が形成され、他方側に前記ロータの質量分布を調整する質量バランサ部が形成され、
    前記質量バランサ部は、前記チャンネルが前記チャンネル装着部に取り付けられた状態で、前記ロータベースを挟んで前記チャンネル装着部側と前記質量バランサ部側の質量分布が均等になるように質量が調整されていることを特徴とするフィールドフローフラクショネーション装置。
  2. 前記チャンネル装着部と前記質量バランサ部とが、ロータベースを挟んで対称に形成され、前記質量バランサ部には前記チャンネルと質量分布が等価なバランサ部材が装着される請求項1に記載のフィールドフローフラクショネーション装置。
  3. 前記ロータの周縁部は、前記チャンネルの質量に相当する等価質量分を前記質量バランサ部側の周縁部に加重するようにしてロータベースを挟んで非対称に形成してある請求項1に記載のフィールドフローフラクショネーション装置。
  4. 前記周縁部の径方向の肉厚分布が、中央が厚く左右端が薄くなるように分布するようにしてある請求項1〜3のいずれかに記載のフィールドフローフラクショネーション装置。
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