JP6830830B2 - 殺菌/洗浄方法、殺菌/洗浄システムおよびその製造方法 - Google Patents
殺菌/洗浄方法、殺菌/洗浄システムおよびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6830830B2 JP6830830B2 JP2017029617A JP2017029617A JP6830830B2 JP 6830830 B2 JP6830830 B2 JP 6830830B2 JP 2017029617 A JP2017029617 A JP 2017029617A JP 2017029617 A JP2017029617 A JP 2017029617A JP 6830830 B2 JP6830830 B2 JP 6830830B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compartment
- self
- compartments
- water
- circulation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Description
そういった環境を区画するチャンバの壁面や、チャンバ内に配置された容器の搬送装置および充填ノズル等の設備を含め、チャンバ内の全体が、所定時間、殺菌剤を散布することで殺菌される(特許文献1)。チャンバの壁面や、製造設備に付着した殺菌剤は水を用いることで洗い流される。
チャンバ内に散布された殺菌剤は、タンクに回収して再度チャンバ内に送るように、循環させることができる。
例えば、区画Aを殺菌する際には、タンク101内に貯留されている殺菌剤をポンプ102により区画Aへと送ってノズル104Aから区画A内に散布する殺菌を開始し、タンク101から所定の量だけ区画Aへと送られたならば、ポンプ103を作動させて区画Aの底部に溜まった殺菌剤をタンク101へと戻し、タンク101と区画Aとの間で殺菌剤を循環させながら、所定時間に亘り殺菌を行う。この殺菌が終われば、区画A内から殺菌剤を排出させてタンク101へと回収する。
一方、図8(b)に示すように、タンク101´から区画A〜Cに同時に殺菌剤を供給すると、区画A〜Cの殺菌工程が並行して行われるので、環境の殺菌に要する時間を短縮することができる。
しかも、区画A〜Cに同時に殺菌剤を所定流量で循環させることのできる能力の大きいポンプ102´,103´が必要となる。区画A〜Cに殺菌剤を循環させる主要な配管106,107として、殺菌剤の必要流量に見合う大径の配管も必要となる。
また、常時、新水を供給しつつ排出させながら洗浄する場合と比べて水の使用量を削減することができる。
〔殺菌洗浄システムの概要〕
図1に示す殺菌洗浄システム100は、容器に飲料や食品、医薬品等の内容物が入った製品を製造する設備を構成している。この殺菌洗浄システム100は、製品を製造するにあたり、図示しない容器の殺菌、洗浄、充填、容器への蓋の取り付け等の処理が行われる環境の殺菌および洗浄を行う。なお、製品は容器に入れられていなくてもよい。
なお、区画A〜Dの殺菌や洗浄は、必ずしも区画A,B,C,Dの順序で行う必要はない。
殺菌システム10(図1)は、複数の区画A〜Dのうちの一の区画の殺菌工程の一部と並行して他の区画の殺菌工程を行うために、自己循環系統3を備えている。
洗浄システム20も、複数の区画A〜Dのうちの一の区画の洗浄工程の一部と並行して他の区画の洗浄工程を行うために、殺菌システム10と共用される自己循環系統3を備えている。
自己循環系統3を用いる殺菌方法および洗浄方法によれば、区画A〜Dの殺菌、および区画A〜Dの洗浄をいずれも短時間で終えることができる。
図1および図2を参照し、殺菌洗浄システム100の構成を説明する。
殺菌洗浄システム100(図1)は、殺菌剤を貯留するタンク11(図1)と、殺菌剤または水を区画A〜Dへと供給する供給系統12と、区画A〜Dから殺菌剤をタンク11へと戻す戻り系統15と、区画A〜Dから水を排出させる排水系統14と、殺菌剤または水を自己循環させる自己循環系統3と、各系統3,12,14,15に設けられているポンプの作動やバルブの状態等を制御する図示しない制御部とを備えている。
本実施形態において自己循環系統3は、全ての区画A〜Dに個別に与えられている。区画Aには自己循環系統3Aが対応し、区画B〜Dについても同様である。3A〜3Dを区別していないときは、自己循環系統3と称する。
タンク11(図1)は、例えば、区画A〜Dの殺菌に用いられる殺菌剤を貯留する。例えば、過酢酸、過酸化水素等を殺菌成分として含む殺菌剤を用いることができる。その他、区画A〜Dに存在する菌に適合する任意の種類の殺菌剤を用いることができる。
過酢酸等、殺菌の効果が温度に依存する殺菌剤を用いる場合は、供給系統12におけるタンク11の近傍の位置等、殺菌剤を加熱するヒーター等の加熱装置が備えられることが好ましい。
供給系統12(図1)は、タンク11から区画A〜Dに向けて殺菌剤が流れる主要経路120と、主要経路120を通じて殺菌剤を圧送する供給ポンプ12Pと、主要経路120から分岐し、区画A〜Dにそれぞれ殺菌剤を導入する複数の導入経路12A〜12Dと、導入経路12A〜12Dを開閉可能な導入バルブ12vA〜12vDとを含んでいる。
水供給源21(図2)は、例えば、殺菌処理により無菌水を得る無菌水製造装置、およびその無菌水製造装置により得られた無菌水を貯留するタンクとを含んで構成することができる。
「水」には、純水、上水道からの水の他、少量の殺菌剤を含む水も含まれる。
導入経路12A〜12Dの終端にはそれぞれノズル12Nが設けられている。ノズル12Nにより、各区画A〜Dに殺菌剤または水が散布される。
戻り系統15(図1)は、区画A〜Dに個別に与えられている。区画Aには戻り系統15Aが対応し、区画B〜Dについても同様である。
戻り系統15Aは、戻り経路151Aと、戻りポンプ152Aと、戻りバルブ153Aを含んでおり、散布されて区画Aの底に溜まった殺菌剤を戻り経路151Aへと排出させ、戻り経路151Aを通じて戻りポンプ152Aによりタンク11まで圧送する。戻りバルブ153Aは、戻り経路151Aを開閉可能に構成されている。
戻り系統15Bも、戻り経路151Bと、戻りポンプ152Bと、戻りバルブ153Bとを含んでいる。戻り系統15Cおよび戻り系統15Dも、同様である。
区画Aに対応する排水系統14A(図2)は、戻り経路151Aの一部と、戻りポンプ152Aとを含んで構成されている。戻りポンプ152Aは、外部への排水を促進させる排水ポンプでもあり、区画Aの底に溜まった水を戻り経路151Aへと吸い出し、戻り経路151Aから分岐した排水系統14Aを通じて外部へと排水させる。
区画B,C,Dに対応する排水系統14B,14B,14Cも同様に構成されている。
図1および図2に示す自己循環系統3(3A〜3D)は、対応する区画(A〜E)を含んで閉じた経路を形成しているとき、殺菌剤または水を内部に留め、自己循環系統を通じて対応区画の内と外とを循環させる。
自己循環系統3は、区画A〜Dから離間したタンク11までは延びておらず、対応する区画の近くで取り回されている。
本実施形態は、区画A〜Dを殺菌する殺菌工程、および区画A〜Dを水で洗浄する洗浄工程において、自己循環のステップが含まれることを主要な特徴としている。
例えば、導入バルブ12vAと、戻りバルブ153Aとがいずれも閉じられていると、自己循環系統3Aが閉じた経路を形成している。
自己循環系統3は、殺菌システム10および洗浄システム20の両方に使用される。
自己循環系統3B〜3Dも、自己循環系統3Aと同様に構成されている。
例えば、導入バルブ12vAおよび戻りバルブ153Aが閉じられ、循環用バルブ32Aが開かれていると、自己循環系統3Aを通じて区画Aの内と外とを殺菌剤または水が循環する。
また、使用された殺菌剤を区画A〜Dの壁や、搬送装置の部材、充填バルブ等から十分に洗い流して除去、あるいは殺菌剤の濃度を閾値未満に下げることができるように、洗浄に必要な水の量、流量、および洗浄時間が決まる。
全ての区画A〜Dについて所定の殺菌能力および十分な洗浄能力を得ることができるように、各区画A〜Dの広さや各区画A〜Dに配置されている部材の表面積等を考慮し、主要経路120や導入経路12A〜12Dに用いる配管の径や、ポンプ12P,152A〜152Dの能力、導入バルブ12vA〜12vD、戻りバルブ153A〜153D、および循環用バルブ32A〜32Dの開度などを定めることができる。したがって、殺菌洗浄システム100により殺菌洗浄される区画A〜Dの一つあたりの所要時間を設定することが可能となる。
以上で説明した殺菌洗浄システム100を用いて複数の区画A〜Dの殺菌および洗浄を行う方法を説明する。
(殺菌方法)
まず、図3を参照し、本実施形態の殺菌方法の手順の例について説明する。
図3(a)は、本実施形態の殺菌方法を示し、図3(b)は、比較例の殺菌方法を示している。
図3の左端に示した経過時間は一例に過ぎない。
具体的には、ポンプ102(図8(a))を作動させてタンク101から区画Aへと殺菌剤を供給(送液)することで区画Aの殺菌工程を開始し、所定の量だけ送液されたならば、タンク101へと液を戻すポンプ103も作動させて、区画Aとタンク101との間で殺菌剤を循環させる。そうした送液・循環のステップS81(図3(b))を所定時間に亘り行ったならば、ポンプ103により区画Aから殺菌剤を排出させ(排液)、タンク101に回収する(排液ステップS82)。次いで、区画Bの殺菌工程に移行し、区画Aからタンク11へと戻された殺菌剤を用いて送液・循環ステップS81を行い、それに続いて排液ステップS82を行う。以降は、区画C,Dについて順次、処理を繰り返す。
本実施形態の殺菌方法は、第1送液ステップA1と、第1自己循環ステップA2と、第1排液ステップA3と、第2送液ステップB1と、第2自己循環ステップB2と、第2排液ステップB3とを備えている。
一区画の送液ステップ(A1)、自己循環ステップ(A2)、および排液ステップ(A3)からなる殺菌工程に要する殺菌時間T1は比較例(図3(b))と変わらない。
第1自己循環ステップA2の途中で、第2区画Bの送液ステップB1が終了し、循環用バルブ32Bを開いて導入バルブ12vBを閉じることによって第2区間Bの第2自己循環ステップB2に移行する。供給ポンプ12Pは停止させる。
この第2自己循環ステップB2は、第1自己循環ステップA2の開始に遅れ、第1自己循環ステップA2の一部と並行して行われる。
一部並行処理により得られる時間短縮の観点に加え、殺菌剤の使用量を削減するために送液を開始するタイミングに配慮して、自己循環を一部並行して行う区画を定めることができる。図3(a)に示す例では、区画Aの自己循環ステップA2と区画Bの自己循環ステップB2とがオーバーラップし、区画Cの自己循環ステップC2と区画Dの自己循環ステップD2とがオーバーラップしている。
その結果、自己循環ステップB2と自己循環ステップC2とがオーバーラップしなくても、自己循環ステップC2と自己循環ステップD2とをオーバーラップさせることができる。区画Dへの送液には、矢印R2で示すように、区画Bからの排液を用いることができる。
区画Dについても、先に殺菌を終えた区画Bから排液が発生するタイミングに合わせて、送液を開始するとよい。
したがって、区画A〜Dのうちの2以上の区画に同時に送液されたり2以上の区画から排液されたりすることがなく、送液と排液に関してはあくまで順次行われることとなる。
そうすると、図8(b)に示す並行処理の場合とは異なり、2以上の区画への送液および2以上の区画からの排液に対応できる能力の大きいポンプ102´,103´や太い配管106,107が必要なく、図8(a)に示す順次処理の場合と同等の能力のポンプ12P,152A〜152Dを使用し、同等の径の配管を供給系統12の主要経路120や戻り経路151A〜151Dに使用することができる。これは、次に述べる洗浄方法についても同様である。
次に、図4(a)を参照し、本実施形態の洗浄方法の手順の例について説明する。
上述した区画A〜Dの殺菌工程を終えた後、区画A〜Dの壁や搬送装置の部材等に付着した殺菌剤を水によって洗い流す(すすぐ)ことができる。
殺菌後は、図2に示すように、供給系統12に液を供給する供給元をタンク11(図1)から水供給源21へと図示しないバルブの開閉等により切り替える。また、区画A〜Dから排水系統14A〜14Dへと水を導くため、戻りバルブ153A〜153D(図1)を閉じて排水バルブ141A〜141Dを開いておく。
比較例では、注水しながら区画A〜Dを順次洗浄する。
比較例では、水供給源から区画Aへとポンプにより新水を継続して送る(新水ステップS91)。ここで、「新水」は、未だ区画A〜Dには導入されていない水、つまり洗浄に供される前の水を言うものとする。
区画Aへと供給される新水は、ノズル12Nから区画A内へと散布される。その間、床に溜まった水を区画Aの外部へと排出し、新水の供給開始から所定時間が経過した後も、残存する水を区画Aの外部へと排出させる(排液ステップS92)。
所定時間の経過により区画Aの洗浄が完了したならば、ポンプを引き続き作動させて区画Bへの新水供給(S91)に移行することができる。以降、区画C,Dについて順次、同様の処理を繰り返す。
区画A〜Dの数が多いほど、洗浄時間の短縮効果と水の使用量の削減効果とが大きい。
ステップa1からステップa5までが第1区画Aの洗浄工程を構成し、ステップb1からステップb5までが第2区画Bの洗浄工程を構成している。
一区画に対する送液ステップa1、自己循環ステップa2、および仕上げ洗浄ステップa4のそれぞれの所要時間を合算した時間は、比較例(図4(b))の洗浄時間T2と変わらない。
この自己循環ステップb2は、自己循環ステップa2の開始に遅れ、自己循環ステップa2の一部と並行して行われる。
つまり、区画Aの自己循環ステップa2と区画Bの自己循環ステップb2とがオーバーラップし、区画Bの自己循環ステップb2と区画Cの自己循環ステップc2とがオーバーラップし、区画Cの自己循環ステップc2と区画Dの自己循環ステップd2とがオーバーラップしている。
仕上げ洗浄ステップa4は、新水を供給しつつ、排出させながら、区画Aの注水すすぎを行う。仕上げ洗浄ステップa4,b4,c4,d4は、互いに並行して行うことなく、順次行う。仕上げ洗浄ステップに続く排液ステップa5,b5,c5,d5も同様に、順次行う。
本実施形態の洗浄システム20および洗浄方法は、必ずしも区画A〜Dの殺菌後に使用される必要はない。殺菌剤が使用されていない場合にも、仕上げ洗浄に先立ち、自己循環による洗浄を行うことが、節水および洗浄効果向上に有効である。
そうすると、これらのステップc1,d1により区画C,Dにそれぞれ送り込まれた水を使って自己循環系統3C,3Dを通じて洗浄を進める間に(自己循環ステップc2,d2)、そのとき使われていない主要経路120を通じて区画A,Bへと新水を供給する仕上げ洗浄ステップa4,b4と、同じく使われていない排水系統14を通じて区画A,Bから水を排出させる排液ステップ(a5,b5)とを行うことができる。
本実施形態では、区画Dへの送液ステップd1を終了した後すぐに区画Aに新水を供給する仕上げ洗浄ステップa4を行っており、図4(a)に矢印で示すように、水供給源21からの水の供給が間断なく継続される。つまり、供給ポンプ12Pを連続して作動させることができる。
但し、図4(a)に斜線で示した時間の分だけ、自己循環ステップa2,b2を延長したり、仕上げ洗浄ステップa4,b4を早期に開始してもよい。
図5に示す変形例では、自己循環ステップa2を終えた後、区画Aから水を排出させる処理(図4(a)のステップa3)を行うことなく、新水を区画Aに供給する仕上げ洗浄ステップa4を行う。他の区画B〜Dについても同様である。このようにしても、溜めすすぎの効果が得られる自己循環洗浄後に、新水が供給されるため、殺菌剤の濃度を許容値以下に下げることができる。
本実施形態の殺菌洗浄システム100(図1)を製造する方法の一例を説明する。
タンク11と、区画A〜Dとを用意する工程S1と、供給系統12を設置する工程S2と、戻り系統15を設置する工程S3と、区画A〜Dにそれぞれ自己循環系統3を与える工程S4とを実施すると、殺菌洗浄システム100を構成する殺菌システム10(図1)が製造される。
供給系統12は、供給ポンプ12Pや、主要経路120、導入経路12A〜12D、および導入バルブ12vA〜12vD等を組み上げることで設置される。
戻り系統15は、戻り経路151A〜151D、戻りポンプ152A〜152D、および戻りバルブ153A〜153D等を組み上げることで設置される。
自己循環系統3A〜3Dは、循環用経路31A〜31D、および循環用バルブ32A〜32D等を組み上げることで設置される。
主要経路120と水供給源21とを繋ぐ配管を施工し、排水系統14A〜14Dを戻り経路151A〜151Dに組み付ければ、殺菌洗浄システム100が完成する。
自己循環系統3A〜3Dは、殺菌システム10の自己循環系統3A〜3Dと全体の構成が共通しているため、追加の施工は不要である。
殺菌システム10、洗浄システム20、およびそれらを備えた殺菌洗浄システム100は、既存のシステムを改造することで製造することができる。
その場合は、殺菌システム10であれば、自己循環系統3を除いて、タンク11や区画A〜D、供給系統12、および戻り系統15が既に備わっているから、区画A〜Dに個別に自己循環系統3を与えるだけで足りる。
洗浄システム20も、やはり、自己循環系統3を除いて、水供給源21や区画A〜D、水供給源21からの水の供給系統12、および排水系統14が既に備わっているから、区画A〜Dに個別に自己循環系統3を与えるだけで足りる。
自己循環系統3は、各区画A〜Dの近くで取り回されるので、短い配管を組み上げて容易に設置することができる。
既存のシステムに自己循環系統3を付加するだけで、上述したように、区画A〜Dの殺菌や洗浄に要する時間を抑え、殺菌剤や水の使用量も抑えることができるので、製造効率を向上させることができる。
自己循環系統3は、必ずしも全ての区画A〜Dに個別に与えられる必要はない。例えば、区画Dには自己循環系統3が与えられていない場合でも、この区画Dに関しては、タンク11と区画との間で殺菌剤を循環させながら殺菌したり、水供給源21から水を供給しつつ排出させながら洗浄することが可能である。他の区画A〜Cの自己循環ステップを相互にオーバーラップさせる分だけ、区画A〜Dの殺菌や洗浄に要する時間を短くすることができる。
図7に示す構成によれば、区画Aに関し、タンク11から導入経路12Aおよびノズル12Nを通じて送液しつつ、ポンプ152Aを作動させて、循環用経路31Aおよびノズル33Nを通じて液を循環させることができる。
ここで、タンク11から導入バルブ12vAを通じて送液している間にはバルブ34vAを閉じて、戻りポンプ152Aにより区画Aに殺菌剤を循環させる。そうすると、供給ポンプ12Pによる流れと戻りポンプ152Aによる流れとの干渉により供給ポンプ12Pによる送液圧力が低下することを防止できる。
図6に示すように、区画Aへの送液(ステップA1)の途中で、循環可能な量だけ区画Aに供給されたならば、自己循環ステップA2に移行することができる。したがって、ステップA1とステップA2とがラップする分だけ、より一層時間短縮を図ることができる。
上記実施形態で示した配管経路や、ポンプおよびバルブの配置等、具体的なシステムの構成は、本発明の主旨を逸脱しない限りにおいて適宜に改変することができる。
また、殺菌システム10および洗浄システム20は、必ずしも統合されている必要はなく、いずれも単体のシステムとして成立する。
10 殺菌システム
11 タンク
12 供給系統
12A〜12D 導入経路
12N ノズル
12P 供給ポンプ
12vA〜12vD 導入バルブ
120 主要経路
14,14A〜14D 排水系統
141A〜141D 排水バルブ
15,15A〜15D 戻り系統
151A〜151D 戻り経路
152A〜152D 戻りポンプ
153A〜153D 戻りバルブ
20 洗浄システム
21 水供給源
31A〜31D 循環用経路
32A〜32D 循環用バルブ
100 殺菌洗浄システム
101 タンク
102 ポンプ
103 ポンプ
104A ノズル
105A バルブ
105B バルブ
106,107 配管
A〜D 区画
R1 矢印
R2 矢印
T1 殺菌時間
T2 洗浄時間
Claims (17)
- 殺菌に用いられる殺菌剤を散布して複数の区画を殺菌する方法であって、
前記殺菌剤を貯留するタンクから前記複数の区画のうちの第1区画へと前記殺菌剤を供給する第1送液ステップと、
前記タンクから前記第1区画へと供給された前記殺菌剤を、前記第1区画に与えられている自己循環系統を通じて前記第1区画の内と外とを循環させる第1自己循環ステップと、
前記第1区画から前記タンクへと前記殺菌剤を戻す第1排液ステップと、
前記第1区画への送液開始に遅れて、前記タンクから前記複数の区画のうちの第2区画へと前記殺菌剤を供給する第2送液ステップと、
前記タンクから前記第2区画へと供給された前記殺菌剤を、前記第1自己循環ステップの一部と並行して、前記第2区画に与えられている自己循環系統を通じて前記第2区画の内と外とを循環させる第2自己循環ステップと、
前記第2区画から前記タンクへと前記殺菌剤を戻す第2排液ステップと、を備える、
ことを特徴とする複数区画の殺菌方法。 - 前記第1排液ステップにより前記タンクに戻された前記殺菌剤を前記複数の区画のうちの第3区画へと供給する第3供給ステップを備える、
請求項1に記載の複数区画の殺菌方法。 - 前記第1送液ステップと前記第2送液ステップとを並行して行わずに順次行い、
前記第1排液ステップと前記第2排液ステップとを並行して行わずに順次行う、
請求項1または2に記載の複数区画の殺菌方法。 - 洗浄に用いられる水を散布して複数の区画を洗浄する方法であって、
前記水を供給する水供給源から複数の区画のうちの第1区画へと前記水を供給する第1送液ステップと、
前記水供給源から前記第1区画へと供給された前記水を、前記第1区画に与えられている自己循環系統を通じて前記第1区画の内と外とを循環させる第1自己循環ステップと、
前記第1区画から前記水を排出させる第1排液ステップと、
前記第1区画への送液開始に遅れて、前記水供給源から複数の区画のうちの第2区画へと前記水を供給する第2送液ステップと、
前記水供給源から前記第2区画へと供給された前記水を、前記第1自己循環ステップの一部と並行して、前記第2区画に与えられている自己循環系統を通じて前記第2区画の内と外とを循環させる第2自己循環ステップと、
前記第2区画から前記水を排出させる第2排液ステップと、を備える、
ことを特徴とする複数区画の洗浄方法。 - 前記第1送液ステップと前記第2送液ステップとを並行して行わずに順次行い、
前記第1排液ステップと前記第2排液ステップとを並行して行わずに順次行う、
請求項4に記載の複数区画の洗浄方法。 - 前記自己循環系統を通じて行われる洗浄を終えた後、前記水供給源からの水を用いて仕上げの洗浄を行う仕上げ洗浄ステップを備える、
請求項4または5に記載の複数区画の洗浄方法。 - 前記自己循環系統による洗浄に用いられた前記水を、前記仕上げ洗浄ステップに先立ち排出させる中間排液ステップを備える、
請求項6に記載の複数区画の洗浄方法。 - 殺菌に用いられる殺菌剤を散布して複数の区画を殺菌するシステムであって、
前記殺菌剤を貯留するタンクと、
前記タンクから前記複数の区画へと前記殺菌剤を供給する供給系統と、
前記複数の区画から前記タンクへと前記殺菌剤を戻す戻り系統と、
前記複数の前記区画の少なくとも一つに個別に与えられ、前記区画を含んで閉じた経路を形成可能な自己循環系統と、を備え、
前記自己循環系統が前記閉じた経路を形成していると、
前記殺菌剤を内部に留め、前記自己循環系統を通じて前記区画の内と外とを循環させる、
ことを特徴とする殺菌システム。 - 前記供給系統は、
前記タンクから前記複数の区画に向けて前記殺菌剤が流れる主要経路と、
前記主要経路を通じて前記殺菌剤を圧送する供給ポンプと、
前記主要経路から分岐し、前記複数の区画にそれぞれ前記殺菌剤を導入する複数の導入経路と、を含み、
前記戻り系統は、前記複数の区画に個別に与えられており、
前記区画から排出される前記殺菌剤を前記タンクまで導く戻り経路と、
前記戻り経路を通じて前記殺菌剤を圧送する戻りポンプと、を含み、
前記自己循環系統は、
前記区画を含んで閉じた経路を形成しているとき、前記区画の外に排出される前記殺菌剤を前記区画の内へと導く循環用経路と、
前記循環用経路を通じて前記殺菌剤を圧送することに兼用される前記戻りポンプと、を含んで構成される、
請求項8に記載の殺菌システム。 - 前記自己循環系統は、同一の前記区画に対応している前記導入経路に接続され、
前記導入経路を開閉可能な導入バルブと、前記自己循環系統を開閉可能な循環用バルブとを用いて、前記導入経路を通じた前記区画への送液と、前記自己循環系統を通じた自己循環とが切り替え可能に構成されている、
請求項9に記載の殺菌システム。 - 洗浄に用いられる水を散布して複数の区画を洗浄するシステムであって、
前記水を供給する水供給源から前記複数の区画へと前記水を供給する供給系統と、
前記複数の区画から前記水を排出させる排水系統と、を備え、
前記複数の前記区画の少なくとも一つに個別に与えられ、前記区画を含んで閉じた経路を形成可能な自己循環系統と、を備え、
前記自己循環系統が前記閉じた経路を形成していると、
前記水を内部に留め、前記自己循環系統を通じて前記区画の内と外とを循環させる、
ことを特徴とする洗浄システム。 - 前記供給系統は、
前記水供給源から前記複数の区画に向けて前記水が流れる主要経路と、
前記主要経路を通じて前記水を圧送する供給ポンプと、
前記主要経路から分岐し、前記複数の区画にそれぞれ前記水を導入する複数の導入経路と、を含み、
前記排水系統は、前記複数の区画に個別に与えられており、
前記区画から排出される前記水が流れる排水経路と、
前記排水経路を通じて前記水を圧送する排水ポンプと、を含み、
前記自己循環系統は、
前記区画を含んで閉じた経路を形成しているとき、前記区画から排出される前記水を前記区画の内へと導く循環用経路と、
前記循環用経路を通じて前記水を圧送することに兼用される前記排水ポンプと、を含んで構成される、
請求項11に記載の洗浄システム。 - 前記自己循環系統は、同一の前記区画に対応している前記導入経路に接続され、
前記導入経路を開閉可能な導入バルブと、前記自己循環系統を開閉可能な循環用バルブとを用いて、前記導入経路を通じた前記区画への送液と、前記自己循環系統を通じた自己循環とが切り替え可能に構成されている、
請求項12に記載の洗浄システム。 - 複数の区画を殺菌する請求項8から10のいずれか一項に記載の殺菌システムと、
前記複数の区画を洗浄する請求項11から13のいずれか一項に記載の洗浄システムと、を有し、
前記殺菌システムの前記供給系統の少なくとも一部は、前記洗浄システムの前記供給系統にも使用され、
前記殺菌システムの前記自己循環系統は、前記洗浄システムの前記自己循環系統にも使用され、
前記殺菌システムの前記戻り系統の少なくとも一部は、前記洗浄システムの前記排水系統にも使用される、
ことを特徴とする殺菌洗浄システム。 - 殺菌に用いられる殺菌剤を貯留するタンクと、前記殺菌剤が散布されることで殺菌される複数の区画へと前記タンクから前記殺菌剤を供給する供給系統と、前記複数の区画から前記タンクへと前記殺菌剤を戻す戻り系統と、を備える既存の殺菌システムに対して、前記複数の前記区画の少なくとも一つに個別に、前記区画を含んで閉じた経路を形成可能な自己循環系統を与える、
ことを特徴とする殺菌システムの改造による製造方法。 - 洗浄に用いられる水が散布されることで洗浄される複数の区画へと、前記水を供給する水供給源から前記水を供給する供給系統と、前記複数の区画から前記水を排出させる排水系統と、を備える既存の洗浄システムに対して、前記複数の前記区画の少なくとも一つに個別に、前記区画を含んで閉じた経路を形成可能な自己循環系統を与える、
ことを特徴とする洗浄システムの改造による製造方法。 - 殺菌に用いられる殺菌剤を貯留するタンクと、前記殺菌剤が散布されることで殺菌され水が散布されることで洗浄される複数の区画へと前記タンクから前記殺菌剤を供給する殺菌剤供給系統と、前記水の供給源から前記複数の区画へと前記水を供給する水供給系統と、前記複数の区画から前記タンクへと前記殺菌剤を戻す戻り系統と、前記複数の区画から前記水を排出させる排水系統と、を備える既存の殺菌洗浄システムに対して、前記複数の前記区画の少なくとも一つに個別に、前記区画を含んで閉じた経路を形成可能な自己循環系統を与える、
ことを特徴とする殺菌洗浄システムの改造による製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017029617A JP6830830B2 (ja) | 2017-02-21 | 2017-02-21 | 殺菌/洗浄方法、殺菌/洗浄システムおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017029617A JP6830830B2 (ja) | 2017-02-21 | 2017-02-21 | 殺菌/洗浄方法、殺菌/洗浄システムおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018135113A JP2018135113A (ja) | 2018-08-30 |
JP6830830B2 true JP6830830B2 (ja) | 2021-02-17 |
Family
ID=63364663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017029617A Active JP6830830B2 (ja) | 2017-02-21 | 2017-02-21 | 殺菌/洗浄方法、殺菌/洗浄システムおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6830830B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4151543A4 (en) * | 2020-05-14 | 2024-06-12 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | STERILIZATION PROCESS |
JP7147913B1 (ja) * | 2021-04-19 | 2022-10-05 | 井関農機株式会社 | 根菜類収穫機 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11342919A (ja) * | 1998-05-28 | 1999-12-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 殺菌処理方法及び殺菌処理装置 |
JP2010189034A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd | 無菌充填機のチャンバー殺菌方法 |
JP6056930B1 (ja) * | 2015-09-17 | 2017-01-11 | 大日本印刷株式会社 | 無菌充填装置及びその浄化方法 |
-
2017
- 2017-02-21 JP JP2017029617A patent/JP6830830B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018135113A (ja) | 2018-08-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107921162B (zh) | 洗消设备和洗消在洗消设备中的装载物的方法 | |
US10206552B2 (en) | Dishwasher and method for controlling the same | |
US6578586B2 (en) | Single chamber dishwashing machine | |
JP6830830B2 (ja) | 殺菌/洗浄方法、殺菌/洗浄システムおよびその製造方法 | |
US20110126861A1 (en) | Descaling arrangement for a dishwasher, and associated apparatus and method | |
CN105934186A (zh) | 瓶碟清洗装置 | |
CN108699753A (zh) | 家用洗衣机及其控制方法 | |
DK150790B (da) | Fremgangsmaade til rensning eller skylning af et tankanlaeg og anlaeg til udoevelse af fremgangsmaaden | |
US11659974B2 (en) | Apparatus and methods for cleaning dishes with an ozone sanitizing cycle | |
KR20190104629A (ko) | 음료 공급 장치 | |
US9277849B2 (en) | Combination dishwashing machine and sink | |
JP6846902B2 (ja) | 食品洗浄装置 | |
JP6579368B2 (ja) | 洗浄器 | |
US20060137716A1 (en) | Water treatment device for an article washer | |
KR101258314B1 (ko) | 냉온수기 세척 장치 및 그 방법 | |
JP2016144784A (ja) | 洗浄器 | |
JP2016140677A (ja) | 洗浄器 | |
JP2010187780A (ja) | リサイクル式洗濯水供給装置 | |
US9687138B2 (en) | Apparatus for introducing scale remover to a dishwasher | |
FI76256B (fi) | Anordning vid en spoldesinfektor foer desinficering av hygiengods. | |
KR20050104915A (ko) | 식기세척기의 헹굼수 탱크 | |
JPH07116117A (ja) | 内視鏡用洗浄消毒装置 | |
JP3210322U (ja) | 循環経路の洗浄装置 | |
JP2014172002A (ja) | 容器洗浄装置 | |
CN215457355U (zh) | 饮品机的奶路清洗装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20191108 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200730 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200908 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201019 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210105 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210127 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6830830 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |