JP6830382B2 - 食品容器 - Google Patents
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Description
このような場合、容器に外力を加えて強引に冷凍食品を取り出すことになるが、その結果、冷凍食品が変形してしまったり、切断されてしまったりして、料理の外観を損ねてしまう。また、冷凍食品を取り出した後の容器内に、冷凍食品の一部が残ってしまうこともある。
そこで、本発明は、容器の一部を破断することなく、収容空間に収容された収容物を容易に取り出すことができる食品容器を目的とする。
[1]底壁と前記底壁の周縁から立ち上がる側壁とを備え、前記側壁の上端で囲まれた開口部が形成され、内部に収容空間が形成された容器において、前記底壁には、任意の領域を囲み、前記底壁の一方の面に突出する段部と、前記段部の突出端間に形成された押出壁部とを備え、前記押出壁部を前記収容空間方向に押圧したときに、前記押出壁部が前記収容空間内に撓むことを特徴とする、食品容器。
[2]平面視において、前記段部は前記押出壁部の周縁を周回していることを特徴とする、[1]に記載の食品容器。
[3]前記押出壁部と前記段部との境界は、前記押出壁部の厚み及び前記段部の厚みよりも薄肉に形成されたヒンジ部を備えることを特徴とする、[1]又は[2]に記載の食品容器。
[4]前記底壁には、前記側壁の下端と前記段部の基端との間に低位壁部が形成され、前記低位壁部には、前記段部の突出方向に隆起する隆起部が形成されていることを特徴とする、[1]〜[3]のいずれかに記載の食品容器。
[5]前記段部は、前記収容空間方向に突出し、前記押出壁部は、その周縁から中心に向かうに従い、前記開口部から離れる方向に膨出することを特徴とする、[1]〜[4]に記載の食品容器。
[6]前記側壁の上端には、外方へ張り出す把持部が設けられていることを特徴とする、[1]〜[5]のいずれかに記載の食品容器。
[7]前記押出壁部は、平面視円形であることを特徴とする、[1]〜[6]のいずれかに記載の食品容器。
以下、本発明の一実施形態にかかる食品容器について、図面を用いて説明する。
図1〜5に示すように、食品容器1は、平面視略正方形の底壁10と底壁10の周縁から立ち上がる側壁20とを備える。食品容器1には、側壁20の上端で囲まれた開口部30が形成されている。食品容器1の内部には、収容空間40が形成されている。
側壁20の上端には、外方へ張り出す把持部21が設けられている。把持部21は、開口部30を周回する。把持部21の外周は、各辺の中央付近が外方へ張り出すように形成されている。把持部21の外端には、底壁10方向に屈曲し、次いで外方に延びる段差22が形成されている。
押出壁部11は、平面視円形である。
押出壁部11と段部12の境界には、開口部30方向に突出する凸条15が形成されている。凸条15は、押出壁部11の周縁を周回する。押出壁部11は、その周縁から中心に向かうに従い、開口部30から離れる方向に膨出している。
低位壁部13の各辺の中央付近には、段部12の突出方向に隆起する隆起部14が1個ずつ計4個形成されている。隆起部14は、平面視において、低位壁部13の周回方向を長手とする略長方形である。隆起部14は、低位壁部13における周回方向の両端から中央に向かうに従い、開口部30方向に膨出している。隆起部14の高さは、ヒンジ部Hよりも低く形成されている。
段部12の厚みT2は、押出壁部11の厚みT1と同様である。段部12の厚みT2と押出壁部11の厚みT1とは同じでもよいし異なってもよい。厚みT2は、厚みT1と同様に測定される。
ヒンジ部Hの厚みT3は、押出壁部11の厚みT1及び段部12の厚みT2よりも薄く、例えば、0.1〜1.5mmの範囲で適宜決定される。厚みT3は、厚みT1と同様に測定される。厚みT3は、ヒンジ部Hの収容空間40側の上面の基準面と、開口部30から離れる方向の下面の基準面までの距離である。
ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンに基づく構成単位が、前記ポリプロピレン系樹脂の全構成単位に対して50質量%以上含まれるものが好ましく、70質量%以上含まれるものがより好ましく、80質量%以上含まれるものがさらに好ましい。また、100質量%であってもよい。
前記共重合体としては、例えば、プロピレンとその他の単量体とのブロック共重合体、プロピレンとその他の単量体とのランダム共重合体が挙げられる。
前記その他の単量体は、1種類でもよいし、2種類以上でもよい。
前記エチレン−α‐オレフィン共重合体を構成するα‐オレフィンは、プロピレンであってもよいし、プロピレン以外のα‐オレフィンであってもよい。
上記範囲の下限値以上であると、発泡シートに構造的な柔軟性を与え、当該発泡シートからなる容器の耐冷凍性をより高めることができる。
上記範囲の上限値以下であると、発泡シート及び当該発泡シートからなる容器の耐熱性が劣化することを抑制することができる。
ポリプロピレン系樹脂以外の樹脂としては、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリブタジエン系樹脂、オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー等、が挙げられる。
また、前記発泡剤として、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、炭酸水素ナトリウム、クエン酸等の有機酸又はその塩と炭酸水素ナトリウム(重曹)との混合物等の分解性の発泡剤が用いられてもよい。
これらの発泡剤は、いずれか1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
前記発泡剤としては、炭化水素が好ましい。炭化水素のなかでも、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタンまたはこれらの混合物が好ましい。
気泡調整剤は、いずれか1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
上記範囲の下限値以上であると、断熱性をより向上させることができる。
上記範囲の上限値以下であると、発泡倍率を制御し易く、均質な容器を容易に製造することができる。
ここで、前記発泡シートの厚みは、その幅方向(TD方向)に50mm間隔でシックネスゲージによって測定した厚みの算術平均値である。
上記範囲の下限値以上であると、断熱性をより向上させることができる。
上記範囲の上限値以下であると、発泡倍率を制御し易く、均質な容器を容易に製造することができる。
上記の組み合わせであると、容器の強度と軽量性を両立することができる。
押出法としては、例えば、発泡シートを構成する上述の熱可塑性樹脂、添加剤及び発泡剤を溶融混練して溶融樹脂を得る工程と、前記溶融樹脂を金型に供給しダイから押出して、発泡シートの形成を行う工程を有する方法が挙げられる。
押出法における前記溶融樹脂には、前記熱可塑性樹脂100質量部に対して、発泡剤が0.1〜10質量部、気泡調整剤が0.01〜5質量部含まれることが好ましい。
本発明にかかる容器を製造する方法は特に限定されず、例えば、公知の熱成型法が適用される。
食品容器1の収容空間40側の表層には、離型性のフィルムが積層されていることが好ましい。離型性のフィルムが積層されていることにより、収容空間40に収容された食品をより取り出しやすくすることができる。
食品容器1の収容空間40に食品を収容し、冷凍させる。冷凍された食品は、食品容器1を逆さまにしても剥離せず、落下しにくい。
収容空間40に食品が収容された食品容器1を冷凍庫から取り出す。移し替えたい食器の上に食品容器1を位置する。開口部30を食器に向け、把持部21の対向する2か所を両手で掴み、押出壁部11を指で収容空間40方向に押圧する。押圧された押出壁部11は、外力が加えられることにより、図5に示すごとく、ヒンジ部Hを軸として収容空間40側に撓んで変位する。その結果、食品が押出壁部11から、押し上げられるようにして底壁10から剥がれる。そして、収容空間40に収容された食品を食器の上にあける。その食器を電子レンジに入れて加熱し、食品を解凍する。
食品が取り出しにくい時は、押出壁部11を繰り返し押圧することで、収容空間40に収容された食品を取り出すことが可能となる。
また、把持部21を有することにより、側壁20や底壁10に触れることなく食品容器1を持ち運ぶことができる。
加えて、収容空間40に収容された収容物の押出壁部11と接する部分に均等に外力が加えられる。その結果、収容空間40に収容された収容物をより容易に取り出すことができる。また、収容空間40に収容された収容物をより多く収容することができる。
上述の実施形態では、平面視において段部12は、押出壁部11の周縁を周回しているが、段部12は、周回せず、円弧状であってもよく、一つの線分を一点で折り曲げたくの字状であってもよい。但し、周回している方が、収容物をより容易に取り出すことができるため好ましい。
また、上述の実施形態では、押出壁部11は、一つであるが、押出壁部11は、二つ以上であってもよい。
また、上述の実施形態では、隆起部14は4個であるが、隆起部14は、1個であってもよく、2個や3個であってもよい。また、隆起部14は、5個以上であってもよい。但し、隆起部14が4個の方が、収容物に均等に外力を加えることができ、収容物をより容易に取り出すことができるため好ましい。上述の実施形態では、隆起部14は、低位壁部13の各辺の中央付近に形成されているが、隆起部14は、低位壁部13のすべての角部または対向する一対の角部に形成されてもよい。
また、上述の実施形態では、押出壁部11は、その周縁から中心に向かうに従い、開口部30から離れる方向に膨出しているが、押出壁部11は、その周縁から中心に向かうに従い、開口部30の方向に膨出していてもよい。但し、押出壁部11が、その周縁から中心に向かうに従い、開口部30から離れる方向に膨出している方が、押出壁部11をより大きく撓ませることができるため、好ましい。
また、把持部21は段差22を有していなくてもよい。但し、把持部21や段差22を有している方が、食品容器1の剛直さを保つことができるため好ましい。
10 底壁
11 押出壁部
12 段部
13 低位壁部
14 隆起部
15 凸条
20 側壁
21 把持部
22 段差
30 開口部
40 収容空間
H ヒンジ部
T1 押出壁部の厚み
T2 段部の厚み
T3 ヒンジ部の厚み
Claims (7)
- 底壁と前記底壁の周縁から立ち上がる側壁とを備え、前記側壁の上端で囲まれた開口部が形成され、内部に収容空間が形成された容器において、
前記底壁には、任意の領域を囲み、前記底壁の一方の面に突出する段部と、前記段部の突出端間に形成された押出壁部とを備え、
前記押出壁部を前記収容空間方向に押圧したときに、前記押出壁部が前記収容空間内に撓み、
平面視において、前記段部は前記押出壁部の周縁を周回し、
前記押出壁部と前記段部との境界は、前記押出壁部の厚み及び前記段部の厚みよりも薄肉に形成されたヒンジ部を備え、
前記底壁には、前記側壁の下端と前記段部の基端との間に低位壁部が形成され、
前記低位壁部には、前記段部の突出方向に隆起する隆起部が形成され、
前記隆起部の高さは、前記ヒンジ部よりも低く形成されていることを特徴とする、食品容器。 - 前記段部は、前記収容空間方向に突出し、
前記押出壁部は、その周縁から中心に向かうに従い、前記開口部から離れる方向に膨出することを特徴とする、請求項1に記載の食品容器。 - 前記側壁の上端には、外方へ張り出す把持部が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の食品容器。
- 前記押出壁部は、平面視円形であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の食品容器。
- 発泡樹脂製である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の食品容器。
- 前記隆起部は、中央に向かうに従い、前記開口部方向に膨出している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の食品容器。
- 前記収容空間側の表層に、離型性のフィルムが積層されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の食品容器。
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