JP6829986B2 - 耐圧容器 - Google Patents

耐圧容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6829986B2
JP6829986B2 JP2016235411A JP2016235411A JP6829986B2 JP 6829986 B2 JP6829986 B2 JP 6829986B2 JP 2016235411 A JP2016235411 A JP 2016235411A JP 2016235411 A JP2016235411 A JP 2016235411A JP 6829986 B2 JP6829986 B2 JP 6829986B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
lid portion
resistant container
central axis
curves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016235411A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018091410A (ja
Inventor
香那子 倉橋
香那子 倉橋
香織 沼田
香織 沼田
英人 黒川
英人 黒川
裕人 田口
裕人 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP2016235411A priority Critical patent/JP6829986B2/ja
Publication of JP2018091410A publication Critical patent/JP2018091410A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6829986B2 publication Critical patent/JP6829986B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)

Description

本発明は、耐圧容器に関する。
水等の液体や、水素等の各種気体を溜めておいたり、搬送するために、各種耐圧容器が従来から用いられている。
例えば特許文献1には、深絞り形状で略半球状のタンク上部と、深絞り形状で略半球状のタンク下部と、略円筒状のタンク胴部とを備え、前記タンク上部と前記タンク胴部と前記タンク下部とは、前記タンク上部、前記タンク下部が前記タンク胴部の内方となるように勘合するとともに、前記タンク胴部の上端部及び下端部の近傍には内方に突出する略円周状のリブ部を設け、前記タンク上部と前記タンク胴部とは、前記タンク上部の端部が前記タンク胴部のリブ部と接するように内方から溶接を行い、前記タンク下部と前記タンク胴部とは、前記タンク下部の端部が前記タンク胴部のリブ部と接するように外方から溶接を行うことで、密閉容器を形成することを特徴とする貯湯タンクが開示されている。
また、特許文献2には、高圧タンクであって、ライナーと、前記ライナーの外表面に形成された補強層とを備え、前記ライナーは、前記補強層と接触する領域の少なくとも一部に、前記補強層との固着を抑制する固着抑制加工が施されている高圧タンクが開示されている。
特開2010−145066号公報 特開2015−017641号公報
しかしながら、特許文献1に開示された貯湯タンクにおいては、ステンレス等の金属が用いられており、コストが高くなるという問題があった。
また、特許文献2に開示された高圧タンクでは、タンクの壁部分がライナー及び補強層の複数の層から構成されており、この場合もコストが高くなるという問題があった。
そこで上記従来技術が有する問題に鑑み、本発明の一側面では、壁部が単層であり、樹脂で形成された耐圧容器を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、壁部が単層であり、かつ樹脂で形成されており、
前記壁部は、胴部と、
前記胴部の一方の端部、及び前記一方の端部と反対側に位置する他方の端部に、それぞれ配置され、前記胴部と接続された第1蓋部と、第2蓋部と、を有し、
前記胴部は円筒形状を有し、中心軸方向の前記胴部の長さは、前記胴部の外径の1.0倍以上であり、
前記第1蓋部、及び前記第2蓋部は、外形形状が、中心軸を通り、かつ前記中心軸と平行な断面において、前記胴部側から外部方向に向かって凸状の曲線形状を有し、
前記壁部の肉厚が、8mm以上であり、
前記樹脂が変性ポリフェニレンエーテルを含む耐圧容器を提供する。

本発明の一態様によれば、壁部が単層であり、樹脂で形成された耐圧容器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る耐圧容器の断面模式図。 実験例1における耐圧容器の胴部の長さL/胴部の外径Dと、発生最大応力との関係説明図。 実験例2における耐圧容器の肉厚と、発生最大応力との関係説明図。 実験例3における耐圧容器の第1蓋部、第2蓋部と、媒体出入管との接続部の半径r3と、発生最大応力との関係説明図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明するが、本発明は、下記の実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、下記の実施形態に種々の変形および置換を加えることができる。
本実施形態の耐圧容器は、壁部が単層であり、かつ樹脂で形成されており、壁部は、胴部と、胴部の一方の端部、及び一方の端部と反対側に位置する他方の端部に、それぞれ配置され、胴部と接続された第1蓋部と、第2蓋部と、を有することができる。そして、胴部は円筒形状を有し、中心軸方向の胴部の長さは、胴部の外径の1.0倍以上とすることができる。また、第1蓋部、及び第2蓋部は、外形形状が、中心軸を通り、かつ中心軸と平行な断面において、胴部側から外部方向に向かって凸状の曲線形状を有することができる。
従来、耐圧容器においては、十分な耐圧性能を発揮させるため、耐圧容器の壁部は、ステンレス等の金属で形成したり、複数の層を積層した構造を有したりしていた。しかしながら、既述のように、ステンレス等の金属を用いたり、複数の層を積層した構造を有する場合、コストが高くなるという問題があった。
そこで、本発明の発明者らは、壁部を単層、すなわち一層で構成し、かつ樹脂で形成した耐圧容器とすることについて鋭意検討を行った。その結果、胴部の形状を所定の形状とすることで、耐圧容器内部に圧力が加わった際の発生最大応力を抑制し、耐圧性能を高められることを見出し、本発明を完成させた。
以下、本実施形態の耐圧容器の構成について、図1を用いながら説明する。
図1は、本実施形態の耐圧容器10の中心軸Cを通り、かつ中心軸Cと平行な面における、本実施形態の耐圧容器10の断面を模式的に示した図である。
本実施形態の耐圧容器10は、図1に示したように、液体や気体等の媒体を貯蔵する領域を画する壁部11を有することができる。そして壁部11は、胴部111と、第1蓋部112と、第2蓋部113とを有することができる。
第1蓋部112、及び第2蓋部113は、胴部111の一方の端部111a、及び一方の端部111aの反対側に位置する他方の端部111bに、胴部111に接続して配置することができる。なお、本実施形態の耐圧容器10は、例えばブロー法等により一体成形することができることから、胴部111と、第1蓋部112と、第2蓋部113とは、連続した一体の部材とすることができる。
そして、本発明の発明者らの検討によれば、胴部111について、円筒形状とし、中心軸C方向、すなわち図中のz軸方向の長さLを、胴部111の外径Dの1.0倍以上とすることで、十分な耐圧性を有する耐圧容器とすることができることを見出した。これは、胴部111の中心軸C方向の長さLを、胴部111の外径Dの1.0倍以上とすることで、耐圧容器10内部に収容した物質等により、耐圧容器10に加えられる圧力を、胴部111へと逃がすことができ耐圧容器10全体としての耐圧性能を高めることができるからである。
胴部111の中心軸C方向の長さLは、胴部111の外径Dの1.2倍以上であることがより好ましい。なお、胴部111の外径Dとは、胴部111の外形形状の直径を意味している。
胴部111の中心軸C方向の長さLの、胴部111の外径Dに対する比の上限値は特に限定されるものではなく、設置する場所等に応じて任意に選択することができる。例えば胴部111の中心軸C方向の長さLは、胴部111の外径Dの10倍以下であることが好ましく、5倍以下であることがより好ましい。
胴部111の中心軸C方向の長さLの具体的なサイズは特に限定されるものではなく、耐圧容器10に要求される容量や、製造の容易さ等により選択することができる。胴部111の中心軸C方向の長さLは、例えば100mm以上2000mm以下とすることが好ましく、300mm以上1000mm以下とすることがより好ましい。
また、胴部111の外径Dの具体的なサイズについても特に限定されるものではなく、耐圧容器10に要求される容量や、製造の容易さ等により選択することができる。胴部111の外径Dは、例えば100mm以上500mm以下とすることが好ましく、150mm以上300mm以下とすることがより好ましい。
既述のように、胴部111の一方の端部111a、及び一方の端部111aと反対側に位置する他方の端部111bには、第1蓋部112、及び第2蓋部113をそれぞれ配置することができる。
第1蓋部112、及び第2蓋部113について以下に説明する。なお、第1蓋部112、及び第2蓋部113は、同様の構成を有することができるため、以下の説明では一部、例えば曲線112a、112bは、第1蓋部112側を例に用いて説明を行っている。
第1蓋部112、及び第2蓋部113の外形形状は特に限定されるものではないが、例えば、耐圧容器10の中心軸Cを通り、かつ中心軸Cと平行な断面において、胴部111側から、外部側に向かって凸状の曲線形状を有することができる。すなわち胴部111側から外部側に向かって凸の略半球形状と呼ぶこともできる。
第1蓋部112、及び第2蓋部113は、耐圧容器10の中心軸Cを通り、かつ中心軸Cと平行な断面において、その外形形状はそれぞれ単一の円弧曲線、すなわち単一の扇形形状とすることもできる。第1蓋部112、及び第2蓋部113は、耐圧容器10の中心軸Cを通り、かつ中心軸Cと平行な断面での外形の曲線を、中心軸Cを回転軸として回転させた外形形状を有することができる。このため、上述の場合、第1蓋部112、及び第2蓋部113の形状は、球の一部の形状、すなわち球冠、もしくは球帯とすることができる。
ただし、第1蓋部112、及び第2蓋部113の、耐圧容器10の中心軸Cを通り、かつ中心軸Cと平行な断面での外形形状を、単一の円弧曲線とすると、耐圧容器10の高さ方向、すなわち図1中のz軸方向の長さが長くなる恐れがある。
そこで、本実施形態の耐圧容器10においては、中心軸Cを通り、かつ中心軸Cと平行な断面において、第1蓋部112、及び第2蓋部113の外形形状は、円弧形状である2以上の曲線を有していることが好ましい。そして、係る2以上の曲線のうち、胴部111側に配置された曲線112aは、胴部111と同一接線Aを有し、係る2以上曲線のうち、隣接する曲線、例えば図1中の曲線112aと、曲線112bとは、同一接線Bを有することが好ましい。
このように、第1蓋部112、第2蓋部113の外形形状について、中心軸Cを通り、かつ中心軸Cと平行な断面において、円弧形状である2以上の曲線を有することで、耐圧容器10の高さ方向のサイズを短くすることができる。
また、第1蓋部112、第2蓋部113の外形形状について、上述のように中心軸Cを通り、かつ中心軸Cと平行な断面において、円弧形状である2以上の曲線を有する場合に、胴部111側に配置された曲線112aは、胴部111と同一接線Aを有し、係る2以上曲線のうち、隣接する曲線が、同一接線を有することで、全体として滑らかな曲線となる。このため、特に耐圧性を高める観点からも好ましい。
第1蓋部112、第2蓋部113の外形形状について、中心軸Cを通り、かつ中心軸Cと平行な断面において、円弧形状である2以上の曲線を有する場合において、係る2以上の曲線のうち、胴部111側に配置された曲線112aは、中心角θが40°以上60°以下であることが好ましい。
係る曲線112aの中心角θを60°以下とすることで、耐圧容器内に圧力が加わった際の発生最大応力を十分に抑制でき、耐圧性能を高めることができるため好ましい。また、曲線112aの中心角θを40°以上とすることで、胴部111側に配置された曲線112aの長さを十分な長さとすることができ、第1蓋部112、第2蓋部113をより容易に形成することができるため好ましい。
曲線112aの半径r1は特に限定されないが、例えば胴部111の半径Rよりも短いことが好ましく、例えば胴部111の半径Rの1/3以上2/3以下とすることができる。
曲線112aの中心Oの位置は特に限定されるものではなく、胴部111の一方の端部111a、他方の端部111bの面上の、曲線112aの半径r1に応じた位置とすることができる。
胴部111側に配置された曲線112a以外の曲線についても特に限定されないが、例えば胴部111側に配置された曲線112a以外の曲線、例えば曲線112bは、中心Oが、中心軸C上に位置することが好ましい。これは中心軸C上とすることで、蓋部形状を左右対称とすることができ、蓋部へかかる応力を上手く胴部へ分散させることができるからである。胴部111側に配置された曲線112a以外の曲線、例えば曲線112bの半径r2は特に限定されないが、隣接する曲線と、同一の接線を有するように設定することが好ましい。
なお、第1蓋部112と、第2蓋部113とは、同じ外形形状である必要はなく、異なっていてもよい。ただし、製造の容易さ等を考慮すると同じ外形形状を有していることが好ましい。
第1蓋部112、及び第2蓋部113から選択される1以上に、円筒形状の媒体出入管12、13を接続しておくこともできる。係る媒体出入管12、13を接続しておくことで、耐圧容器10内に液体や、気体等の媒体を供給し、耐圧容器10内から該媒体を外部へ供給することができる。
第1蓋部112、及び第2蓋部113から選択される1以上と、媒体出入管12、13との接続部121、131の形状は特に限定されないが、凹状であり、かつ半径r3が4mm以上の円弧形状を有していることが好ましい。
これは、係る接続部121、131の形状が、凹状であり、かつ半径r3が4mm以上の場合、特に耐圧容器内部に圧力がかかった際の発生最大応力を抑制し、耐圧性能を高めることができるからである。
半径r3の上限値は特に限定されないが、例えば10mm以下であることが好ましい。
本実施形態の耐圧容器10の壁部11の肉厚は特に限定されないが、8mm以上であることが好ましい。これは、耐圧容器10の壁部11の肉厚を8mm以上とすることで、例えば耐圧容器10内に圧力が加わった際に、耐圧容器に生じる発生最大応力を抑制し、耐圧容器10の耐圧性能を十分に高めることができるからである。
また、壁部11の肉厚の上限値についても特に限定されないが、過度に厚くすると耐圧容器10の重量が増加するため、例えば10mm以下とすることが好ましい。
なお、ここまで本実施形態の耐圧容器の外形形状を中心に説明してきたが、本実施形態の耐圧容器10は、所定の略均一な肉厚を有する壁部11により、その領域を形成することができる。このため、耐圧容器10の内部側の形状についても外形形状に沿った形状を有しており、外形形状に準じた形状となっている。
また、既述の媒体出入管12、13を接続する場合、該媒体出入管12、13についてもブロー法等により、壁部11と一体に形成することができるため、その肉厚は壁部11と同様に構成することができる。
本実施形態の壁部11を形成する樹脂については特に限定されるものではなく、例えば
変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、及びポリエーテルイミドの樹脂群から選択される1種以上の樹脂を用いることができる。なお、上記樹脂群から選択された2種以上の樹脂を混合して用いることもできる。
また、上記樹脂群から選択された1種以上の樹脂と、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、及びポリフェニレンサルファイドの第2樹脂群から選択された1種以上の樹脂との混合物を用いることもできる。
耐圧性能、及び耐熱性能を併せて高める場合、本実施形態の耐圧容器10の壁部を形成する樹脂は変性ポリフェニレンエーテルを含むことが好ましい。
本実施形態の壁部11を形成する樹脂としては、さらに各種繊維を含有する繊維強化樹脂を用いることもできる。この際に用いる繊維としては、例えばガラスファイバー、カーボンナノファイバー、セルロースナノファイバー等から選択された1種以上を用いることができる。樹脂については既述の樹脂を用いることができる。
なお、既述の媒体出入管12、13を設ける場合、その材料は特に限定さないが、例えば壁部11と同じ材料を用いることができる。
また、既述の媒体出入管12、13を設ける場合、必要に応じて該媒体出入管12、13に図示しないキャップを設け、密閉することもできる。キャップの構成は特に限定されるものではなく、媒体出入管12、13に装着でき、媒体出入管12、13の開口部を塞ぐことができるように構成されていればよい。
キャップを設ける場合、その材料は特に限定されるものではないが、例えば変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、及びポリエーテルイミドから選択された1種以上を用いることができる。
本実施形態の耐圧容器の用途は特に限定されるものではなく、各種液体や、気体等の各種媒体を収容するために用いることができる。
例えば、本実施形態の耐圧容器は、各種ガスを収容するガスタンクとすることができる。
また、本実施形態の耐圧容器は、各種液体を収容する液体タンクとすることができる。特に、近年では水や、加温したお湯を貯留しておき、必要に応じて供給することが求められる場合があることから、水タンクや、温水タンクとして用いることもできる。
以下に具体的な実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実験例1]
図1に示した耐圧容器10をモデルとし、解析ソフトウエアLISA Finite Elemental Analysisを用いて、有限要素解析により耐圧容器内での発生最大応力を算出した。
実験例1では、耐圧容器10は、壁部11、及び媒体出入管12、13を有しており、壁部11、及び媒体出入管12、13は単層であり、肉厚は8mmとした。
また、第1蓋部112、及び第2蓋部113は、同じ形状を有しており、第1蓋部112、及び第2蓋部113の外形形状は、中心軸Cを通り、かつ中心軸Cと平行な断面において、胴部111側から外部方向に向かって凸状の曲線形状を有する形状とした。具体的には、中心軸Cを通り、かつ中心軸Cと平行な断面において、第1蓋部112、及び第2蓋部113は、円弧形状である2つの曲線、すなわち曲線112aと、曲線112bを有する外形形状とした。そして、胴部111と、曲線112aとはその接点で同一接線Aを有し、曲線112aと、曲線112bとはその接点で同一接線Bを有する構成とした。なお、内部側の形状についても外形に準じた形状となっている。
この際、曲線112aの半径r1は70mmとし、その中心角θは50°とした。また、曲線112bの中心Oは中心軸C上に位置するように形成した。
さらに、媒体出入管12、13の外径は10mmとし、第1蓋部112、第2蓋部113との接続部121、131は、凹状であり、かつ半径r3が10mmの円弧形状とした。
係る構成の耐圧容器10について、胴部111の外径Dを180mm〜340mmの範囲内で、中心軸C方向の胴部111の長さLを170mm〜650mmの範囲内で、耐圧容器10の内容積が略同一になるように変化させ、耐圧容器10内を85℃、内圧1.75MPaとした場合の最大発生応力の変化を算出した。
なお、媒体出入管12、13の端部は、キャップにより閉塞されているものとして最大発生応力の算出を行っている。
結果を表1、図2に示す。表1中、実験例1−1、実験例1−2が比較例であり、実験例1−3〜実験例1−6が実施例となる。
Figure 0006829986
表1に示した結果からも明らかなように、胴部の長さL/胴部の外径Dが1.0以上となることで、大幅に発生最大応力を抑制できていることが確認できる。
例えば変性ポリフェニレンエーテルの85℃における破断強度が29.1MPaであることから、耐圧容器10の壁部11、及び媒体出入管12、13を単層であり、かつ変性ポリフェニレンエーテルで形成した場合でも、胴部の長さL/胴部の外径Dが1.0以上であれば、85℃に加熱した場合でも1.75MPa以上の耐圧性能を有することを確認できた。
[実験例2]
胴部の長さL/胴部の外径Dを1.2に固定し、壁部11、及び媒体出入管12、13の肉厚を7mm〜11mmの範囲で変化させた点以外は、実験例1の場合と同様にして発生最大応力を算出した。
結果を表2、図3に示す。実験例2−1〜実験例2−5はいずれも実施例になる。
Figure 0006829986
表2に示した結果からも明らかなように肉厚を8mm以上とすることで、特に発生最大応力を低減できることが確認できた。
[実験例3]
胴部の長さL/胴部の外径Dを1.2に固定し、媒体出入管12、13と、第1蓋部112、第2蓋部113との接続部121、131の半径r3を3mm〜10mmの範囲で変化させた点以外は、実験例1の場合と同様にして発生最大応力を算出した。
結果を表3、図4に示す。実験例3−1〜実験例3−5はいずれも実施例になる。
Figure 0006829986
表3に示した結果からも明らかなように半径r3を4mm以上とすることで、特に発生最大応力を低減できることが確認できた。
10 耐圧容器
11 壁部
111 胴部
111a 一方の端部
111b 他方の端部
112 第1蓋部
113 第2蓋部
114、115 媒体取り出し口
C 中心軸

Claims (6)

  1. 壁部が単層であり、かつ樹脂で形成されており、
    前記壁部は、胴部と、
    前記胴部の一方の端部、及び前記一方の端部と反対側に位置する他方の端部に、それぞれ配置され、前記胴部と接続された第1蓋部と、第2蓋部と、を有し、
    前記胴部は円筒形状を有し、中心軸方向の前記胴部の長さは、前記胴部の外径の1.0倍以上であり、
    前記第1蓋部、及び前記第2蓋部は、外形形状が、中心軸を通り、かつ前記中心軸と平行な断面において、前記胴部側から外部方向に向かって凸状の曲線形状を有し、
    前記壁部の肉厚が、8mm以上であり、
    前記樹脂が変性ポリフェニレンエーテルを含む耐圧容器。
  2. 中心軸を通り、かつ前記中心軸と平行な断面において、
    前記第1蓋部、及び第2蓋部の外形形状は、円弧形状である2以上の曲線を有しており、
    前記2以上の曲線のうち、前記胴部側に配置された曲線は、前記胴部と同一接線を有し、
    前記2以上の曲線のうち、隣接する曲線は、同一の接線を有する、請求項1に記載の耐圧容器。
  3. 前記2以上の曲線のうち、前記胴部側に配置された曲線は、中心角が40°以上60°以下である請求項2に記載の耐圧容器。
  4. 前記第1蓋部、及び前記第2蓋部から選択される1以上に、円筒形状の媒体出入管が接続されており、
    前記第1蓋部、及び前記第2蓋部から選択される1以上と、前記媒体出入管との接続部は、凹状であり、かつ半径が4mm以上の円弧形状を有している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の耐圧容器。
  5. ガスタンクである、請求項1乃至のいずれか一項に記載の耐圧容器。
  6. 液体タンクである、請求項1乃至のいずれか一項に記載の耐圧容器。
JP2016235411A 2016-12-02 2016-12-02 耐圧容器 Active JP6829986B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016235411A JP6829986B2 (ja) 2016-12-02 2016-12-02 耐圧容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016235411A JP6829986B2 (ja) 2016-12-02 2016-12-02 耐圧容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018091410A JP2018091410A (ja) 2018-06-14
JP6829986B2 true JP6829986B2 (ja) 2021-02-17

Family

ID=62565465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016235411A Active JP6829986B2 (ja) 2016-12-02 2016-12-02 耐圧容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6829986B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0535278Y2 (ja) * 1987-04-08 1993-09-07
JP3498324B2 (ja) * 1993-06-22 2004-02-16 日本ゼオン株式会社 密封接合構造
JP2004196926A (ja) * 2002-12-18 2004-07-15 Toray Ind Inc 熱可塑性樹脂製耐圧容器および高圧体封入容器
EP2058887A1 (en) * 2006-08-23 2009-05-13 Toyo Seikan Kaisya, Ltd. Fuel bottle for fuel cell and fuel cartridge employing it
JP2013002492A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Nissan Motor Co Ltd 圧力容器
JP2014052030A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Sanko Gosei Ltd 耐圧容器及び耐圧容器の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018091410A (ja) 2018-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102038793B1 (ko) 나노 텍스처링된 표면을 통해 배출하는 압력 용기 라이너
US8550286B2 (en) High-pressure container
US11073240B2 (en) Pressure vessel dome vents
BRPI0510010B1 (pt) Vaso de pressão com camisa de proteção
JP2019527321A (ja) テープベースの補強構造を有する圧力容器
JP6994829B2 (ja) 高圧容器
JP2005113958A (ja) 耐圧容器製造方法
CN106662290A (zh) 高压罐和高压罐制造方法
KR20200037786A (ko) 섬유 강화 압력 용기
JP6829986B2 (ja) 耐圧容器
US20210404603A1 (en) Compressed gas storage unit with preformed endcaps
KR20240005680A (ko) 복합 상호 직조 가스 봉입 조립체
PL228200B1 (pl) Pojemnik wysokocisnieniowy
JP2021076194A (ja) 圧力容器及びその製造方法
WO2018079818A1 (ja) 圧力容器及び容器本体
JP2017145962A (ja) 高圧タンク及び高圧タンクの製造方法
JP2020131430A (ja) 高圧タンクの製造方法
JP2020175564A (ja) 高圧タンクの製造方法
JP2006519961A (ja) 圧力容器
KR102717282B1 (ko) 두개의 원통형 섹션들을 갖는 탱크 라이너
JP6733228B2 (ja) 圧力容器
JP2024520748A (ja) フィラメントワインディング方法およびこれによって製造された圧力容器
JP2020128010A (ja) 高圧タンクの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6829986

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250