JP6829108B2 - 高度計、及び高度検出方法 - Google Patents
高度計、及び高度検出方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6829108B2 JP6829108B2 JP2017034015A JP2017034015A JP6829108B2 JP 6829108 B2 JP6829108 B2 JP 6829108B2 JP 2017034015 A JP2017034015 A JP 2017034015A JP 2017034015 A JP2017034015 A JP 2017034015A JP 6829108 B2 JP6829108 B2 JP 6829108B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- altitude
- pressure sensor
- difference
- altimeter
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 title claims description 271
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims description 117
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims description 80
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 claims description 61
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 45
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 claims description 15
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims description 6
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 5
- 230000008859 change Effects 0.000 description 57
- 238000000034 method Methods 0.000 description 23
- 241001125929 Trisopterus luscus Species 0.000 description 21
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 20
- 230000008569 process Effects 0.000 description 19
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 19
- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 description 15
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 14
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 14
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 14
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 9
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 5
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 4
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 3
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 2
- 239000002019 doping agent Substances 0.000 description 2
- 238000005530 etching Methods 0.000 description 2
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 2
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 2
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 2
- 230000004044 response Effects 0.000 description 2
- 229910052814 silicon oxide Inorganic materials 0.000 description 2
- OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N Phosphorus Chemical compound [P] OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 1
- 229910010293 ceramic material Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 238000004590 computer program Methods 0.000 description 1
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000001934 delay Effects 0.000 description 1
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 238000005468 ion implantation Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 229910052698 phosphorus Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011574 phosphorus Substances 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 1
- 230000008054 signal transmission Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Measuring Fluid Pressure (AREA)
Description
まず、図1を参照して、第1の実施形態による高度計1の構成について説明する。
図1は、第1の実施形態による高度計1の一例を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、高度計1は、圧力センサ10と、移動機構20と、磁石31と、回転検出部32と、同期クロック信号生成部33と、電源部34と、スリップリング35と、記憶部36と、傾斜センサ37と、検出処理部40とを備えている。
なお、図1において、XYZ直交座標系を設定し、圧力センサ10が移動する平面をXY平面とし、XY平面の直交方向をZ軸方向とする。また、図1において、X軸方向は、紙面の左右方向とし、Y軸方向は、紙面の上下方向をとする。また、本実施形態では、傾斜センサ37が検出する傾斜角θ(傾斜情報)の検出方向を、図1に示すX軸方向とし、高度の方向をZ軸方向として説明する。
また、移動機構20は、回転板21と、モータ制御部22と、モータ23とを備えている。移動機構20は、回転板21を回転させることよって圧力センサ10を円状に移動させる。
モータ制御部22は、例えば、モータドライバを含み、モータ23を制御する。モータ制御部22は、回転板21を所定の回転速度で回転させて、圧力センサ10を円状に移動させる。
モータ23は、回転軸C1を介して回転板21と接続され、回転板21を回転させる。また、モータ23は、対象物に固定されているものとする。
回転検出部32(移動情報検出部の一例)は、圧力センサ10の移動情報を検出する。なお、圧力センサ10の移動情報とは、例えば、圧力センサ10の移動位置(回転位置)、移動量、速度、方向、及び位相などの情報であり、ここでは、一例として、圧力センサ10の回転位置を示す情報(回転位置情報)として説明する。回転検出部32は、例えば、ホール素子などの磁気検出素子であり、回転板21に配置された磁石31が接近することにより、回転板21の基準位置を検出し、検出信号を出力する。
なお、本実施形態では、回転板21が基準位置になった場合に、圧力センサ11と圧力センサ12とを結ぶ方向である検出方向が、X軸方向になるように、磁石31及び回転検出部32が配置されているものとする。
スリップリング35は、回転している回転板21上の圧力センサ10に、電源部34が生成した電源電圧(電源電力)を供給するとともに、圧力センサ10から出力された出力信号を検出処理部40に伝送する信号伝送手段である。スリップリング35を用いることにより、高度計1は、回転している回転板21上に配置されている圧力センサ10の出力信号を適切に検出処理部40に伝送することが可能になる。
図2(a)は、高度と気圧との関係を示しグラフである。図2(a)において、横軸は、高度[m(メートル)]を示し、縦軸は、気圧を示している。また、波形W1は、高度と気圧との関係を示す特性情報である。
例えば、高度差に対する大気の圧力差の傾きαは、高度が0[m(メートル)]では、120m[mPa(ミリパスカル)/cm(センチメートル)]であり、高度が1000[m]では、109m[mPa/cm]である。また、高度が3000[m]では、傾きαは、89m[mPa/cm]である。このように、高度差に対する大気の圧力差の傾きαは、高度に依存する。
図2(b)において、横軸は、高度[m]を示し、縦軸は、単位高度当たりの気圧変化(傾きα)[mPa/cm]を示している。また、波形W2は、上述した波形W1を高度で微分した特性波形を示している。
また、検出処理部40は、同期検波部41と、高度差検出部42と、高度検出部43とを備えている。
図3は、本実施形態による圧力センサ10の一例を示す構成図である。
図3(a)は、本実施形態における圧力センサ10の一例を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)に示すA−A線に沿った圧力センサ10の断面図である。
なお、カンチレバー4の基端部4aには、カンチレバー4が撓み変形しやすいように、平面視コ字状の貫通孔55が形成される。ただし、この貫通孔55の形状は、カンチレバー4の撓み変形を容易にする形状ならば、上記コ字状に限定されるものではない。
気圧変動検出部5は、外部から加わる応力に応じて電気抵抗値が変化するピエゾ抵抗60と、この電気抵抗値変化を取り出す検出回路62から構成されている。
ピエゾ抵抗60は、図2に示すように、Y方向において、貫通孔55を挟んだ両側に対となって配置される。これら一対のピエゾ抵抗60は、導電性材料からなる配線部61を介して相互に電気的に接続されている。
なお、この配線部61及びピエゾ抵抗60を含む全体的な形状は、例えば、図2に示すように平面視U字状とすることができるが、別の配置形状としてもよい。
なお、上記のピエゾ抵抗60は、例えば、イオン注入法や拡散法等の各種方法によりリン等のドープ剤(不純物)をシリコン活性層2cにドーピングすることで形成される。また、ドープ剤は、シリコン活性層2c表面近傍のみに添加される。このため、ピエゾ抵抗60の電気抵抗値の変化は、カンチレバー4に加わる応力の圧縮/伸長の方向に対して正負逆となる。
まず、図5及び図6を参照して、本実施形態における圧力センサ10の動作について説明する。ここでは、対象物の高度が変化することで、大気(空気)の圧力が変化した場合のカンチレバー4の動作と、その時の検出回路62の出力特性について説明する。なお、以下の説明において、空気の圧力は、外圧Poutと表記することとする。外圧Poutは、カンチレバー4のキャビティ筐体3への配設面と対向する面(すなわち、図2における上面)側の圧力である。また、キャビティ50内部の内圧を内圧Pinと定義し、外圧Poutとする。
ここで、図5(a)は、外圧Pout及び内圧Pinの経時変化を示しており、図5(b)は、検出回路62の出力信号の経時変化を示している。
また、図6は、実施形態における圧力センサ10の動作の一例を示す図であり、図3に示すカンチレバー4の動作の一例を模式的に示す断面図である。
ここで、図6(a)は、初期状態のカンチレバー4の断面図を示し、図6(b)は、外圧Poutが内圧Pinより高い状態のカンチレバー4の断面図を示している。また、図6(c)は、キャビティ50内外の圧力が同じに戻った状態のカンチレバー4の断面図を示している。なお、図6において、検出回路62の図示を省略する。
その結果、内圧Pinが外圧Poutに徐々に近づくので、カンチレバー4の撓みが徐々に小さくなり、図5(b)に示すように、上述の出力信号が、時刻t2以降において、徐々に低下する(期間C)。
なお、検出回路62の出力信号は、初期状態における基準電圧と、ピエゾ抵抗60の抵抗変化に基づいて増幅された信号との加算となる。初期状態における基準電圧は、カンチレバー4に加わる差圧ΔP0がゼロの場合の、図4に図示したブリッジ回路621の分圧点Vaと分圧点Vbとの電圧差を差動増幅回路622で増幅した電圧値となる。
さらに、圧力センサ10では、外圧Poutが非常に緩やかに変化する場合、ギャップ53による圧力伝達媒体の流動制限機能が作用せず、内圧Pinは外圧Poutに対して時間遅れせず、ほぼ同じ圧力値となり、差圧ΔP0が発生しない。本実施形態では、これを逆に利用し、外圧Poutが非常に遅い変化速度の場合(例えば、気象変化のような気圧変化の場合)、外圧Poutの変化を無視することが可能となる。よって、気象変化のような気圧変化をノイズとして除去することが可能になる。
図7は、本実施形態における圧力センサ10の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、対象物が、上述したX軸方向に傾斜している場合に、移動機構20の回転板21の回転により、傾斜による高さ変化分だけ圧力センサ10に大気圧(上述した外圧Pout)が変化する(ステップS101)。
図8(a)において、移動機構20のモータ23が、対象物OBに取り付けされており、対象物OBがX軸方向に傾斜角θだけ傾斜している場合(対象物OBの傾斜時)の状態を示している。また、図8(b)は、対象物OBの傾斜時における圧力センサ10の出力信号を示している。
なお、図8(b)において、縦軸は、圧力センサ10の出力信号の電圧を示し、横軸は、時間を示している。また、波形W3は、圧力センサ10の出力信号の波形を示している。
図9は、本実施形態による高度計1の動作の一例を示すフローチャートである。
図9に示すように、まず、高度計1の検出処理部40は、傾斜情報を取得する(ステップS201)。すなわち、検出処理部40は、傾斜センサ37が検出した傾斜角θを取得する。
これにより、本実施形態による高度計1は、検出精度の低い絶対圧センサの代わりに、精度の高い差圧センサを圧力センサ10に使用することが可能になるため、高度を高精度に検出することができる。
これにより、本実施形態による高度計1では、圧力センサ10が、キャビティ50の内部と外部との圧力差に応じて大きく撓み変形するカンチレバー4を有するため、大気の圧力差ΔPを高精度に検出することができる。よって、本実施形態による高度計1は、高度を高精度に検出することができる。
これにより、本実施形態による高度計1は、簡易な手法により、高度を高精度に検出することができる。
これにより、圧力センサ10が、所定の移動経路を移動するため、本実施形態による高度計1は、位置情報(例えば、回転位置情報)を検出することで、容易に圧力センサ10の移動距離を算出することが可能になる。よって、本実施形態による高度計1は、移動距離の算出を簡略化することができる。
これにより、本実施形態による高度計1は、正弦波状の周期的な出力信号を圧力センサ10から容易に得ることができるため、例えば、同期検波などの簡易な検出手法を利用することができる。また、本実施形態による高度計1は、圧力センサ10の回転半径Rsから圧力センサ10の移動距離を容易に算出することできる。よって、本実施形態による高度計1は、対象物の高度の検出処理を簡略化することができる。
これにより、本実施形態による高度計1は、同期検波を利用するため、大気の圧力差ΔPの検出処理を簡略化することができる。
これにより、本実施形態による高度検出方法は、上述した高度計1と同様の効果を奏し、高度を高精度に検出することができる。
次に、図面を参照して、第2の実施形態による高度計1aについて説明する。
図10は、第2の実施形態による高度計1aの一例を示す機能ブロック図である。
図10に示すように、高度計1aは、圧力センサ10と、移動機構20と、磁石31と、回転検出部32と、同期クロック信号生成部33と、電源部34と、スリップリング35と、記憶部36と、傾斜センサ37と、検出処理部40aとを備えている。
なお、図10において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、対象物が等速運動している状態には、対象物が静止している状態が含まれる。
図11は、本実施形態による高度計1aの動作の一例を示すフローチャートである。
図11において、まず、高度計1aの検出処理部40aは、対象物が等速運動状態であるか否かの有無判定を実行する(ステップS301)。すなわち、検出処理部40aの等速運動判定部44に、例えば、対象物が等速運動状態であるか否かの判定を実行する。
ところで、傾斜センサ37が、例えば、加速度センサを使用していると、対象物が加速運動をしている場合には、正確に傾斜情報(例えば、傾斜角θ)を検出できない。そのため、本実施形態による高度計1aでは、傾斜センサ37が、対象物が等速運動している場合に、傾斜情報(例えば、傾斜角θ)を検出するようにしたので、傾斜情報(例えば、傾斜角θ)を正確に検出することができる。よって、本実施形態による高度計1aは、高度差ΔHを正確に検出することができるため、高度をさらに高精度に検出することができる。
これにより、本実施形態による高度計1aでは、高度差ΔHを正確に検出することができるため、高度をさらに高精度に検出することができる。
次に、図面を参照して、第3の実施形態による高度計1bについて説明する。
図12は、第3の実施形態による高度計1bの一例を示す機能ブロック図である。
図12に示すように、高度計1bは、圧力センサ10と、移動機構20と、磁石31と、回転検出部32と、同期クロック信号生成部33と、電源部34と、スリップリング35と、記憶部36と、傾斜センサ37と、検出処理部40bとを備えている。
なお、図12において、図1及び図10に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図13において、横軸は、高度[m]を示し、縦軸は、単位高度当たりの気圧変化(傾きα)[mPa/cm]を示している。また、波形W4は、較正(キャリブレーション)前の高度特性情報を示しており、波形W5は、較正後の高度特性情報を示している。
なお、本実施形態による高度計1bの高度検出の動作は、上述した第2の実施形態による高度計1aと同様であるため、ここではその説明を省略する。
これにより、本実施形態による高度計1bは、例えば、天候の変化による気圧の変化などにより、高度特性情報にずれが生じた場合であっても、高度特性情報を適切に調整することができる。
次に、図面を参照して、第4の実施形態による高度計1cについて説明する。
図14は、第4の実施形態による高度計1cの一例を示す機能ブロック図である。
図14に示すように、高度計1cは、圧力センサ(11、12)と、移動機構20と、磁石31と、回転検出部32と、同期クロック信号生成部33と、電源部34と、スリップリング35と、記憶部36と、傾斜センサ37と、検出処理部40cとを備えている。
なお、図14において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
圧力センサ11及び圧力センサ12は、回転板21の回転運動により円状に移動可能に、回転板21に配置されている。また、圧力センサ11と、圧力センサ12とは、円状の移動によって互いに逆位相の出力信号を出力するように配置されている。例えば、圧力センサ11と、圧力センサ12とは、回転板21の同心円上に配置され、回転板21の中心角が互いに180度ずれた位置に配置されている。
なお、本実施形態では、同期検波部41は、差分生成部47が生成した差分出力信号を用いる点を除いて、第1の実施形態と同様である。また、高度検出部43は、差分出力信号の振幅が、圧力センサ10の振幅の2倍になっている点を除いて、第1の実施形態と同様である。
図15は、本実施形態における差分生成部47の動作の一例を示す図である。
図15において、各グラフの縦軸は、各出力信号の電圧を示し、各グラフの横軸は、時間を示している。また、波形W11〜波形W13は、順に、圧力センサ11の出力信号、圧力センサ12の出力信号、及び差分出力信号の各波形を示している。
図15に示す例では、時刻T11、時刻T12、時刻T13、及び時刻T14において、ノイズが発生し、圧力センサ11の出力信号及び圧力センサ12の出力信号にノイズが重畳されている。このような場合であっても、圧力センサ11の出力信号(波形W11)と圧力センサ12の出力信号(波形W12)とを差分することで、ノイズがキャンセルされる。そのため、差分生成部47は、波形W13に示すように、ノイズの除去された差分出力信号を出力する。
また、本実施形態における同期検波部41及び高度検出部43の動作は、第1の実施形態と同様であるが、上述したように、差分出力信号の振幅が2倍になっているため、同期検波の実行結果において、振幅に比例した直流信号の値(電圧)が2倍となる。
また、本実施形態による高度計1cは、互いに逆位相の2つの出力信号の差分を取ることにより、上述したように、S/N比を向上させることができる。また、本実施形態による高度計1cは、互いに逆位相の2つの出力信号の差分を取ることにより、高度の検出感度を向上させることができる。
次に、第5の実施形態による高度計1dについて、図面を参照して説明する。
図16は、第5の実施形態による高度計1dの一例を示すブロック図である。
図16に示すように、高度計1dは、圧力センサ10と、移動機構20aと、磁石31と、位置検出部32aと、同期クロック信号生成部33と、電源部34と、フレキシブル基板35aと、検出処理部40とを備えている。
なお、図16において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
移動機構20aは、圧力センサ10が配置され、直線状に移動可能な移動板25(直線移動体)を備え、移動板25を直線状に移動させることによって圧力センサ10を直線移動させる。すなわち、移動機構20aは、圧力センサ10を直線状に往復移動させる直線移動を可能にする。また、移動機構20aは、例えば、リニアトラッキング機構30と、モータ制御部22と、モータ23とを備えている。
クランクシャフト24は、回転板21の回転運動を、移動板25に伝達し、直線移動(例えば、X軸方向(水平時)の直線移動)に変換する。
移動板25(直線移動体の一例)は、圧力センサ10及び磁石31が配置され、モータ23によって、回転板21が回転されることによって、クランクシャフト24を介して、水平時にレール26上をX軸方向に直線状に移動する。
位置検出部32a(移動情報検出部の一例)は、圧力センサ10の移動情報を検出する。位置検出部32aは、例えば、ホール素子などの磁気検出素子であり、移動板25に配置された磁石31が接近することにより、移動板25の基準位置を検出し、検出信号を同期クロック信号生成部33に出力する。
本実施形態による高度計1dでは、圧力センサ10が、移動機構20aによって、直線移動されることにより、圧力センサ10は、対象物の傾斜に応じて、周期的な出力信号を出力する。また、同期クロック信号生成部33は、位置検出部32aによって検出された移動板25の位置を示す情報に基づいて、所定の方向(例えば、X軸方向)の傾斜を検出するための同期クロック信号を生成する。検出処理部40は、圧力センサ10がフレキシブル基板35aを介して出力した周期的な出力信号と、同期クロック信号とに基づいて、同期検波を実行し、当該同期検波の結果に基づいて、傾斜情報(例えば、傾斜角θ)を検出する。
なお、検出処理部40の動作の詳細は、上述した第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
これにより、本実施形態による高度計1dは、第1の実施形態と同様に、高度をさらに高精度に検出することができる。また、本実施形態による高度計1dは、直線移動により、圧力センサ10が周期的な出力信号を出力するため、同期検波を利用して、対象物の圧力差ΔPの検出処理を簡略化することができる。
次に、第6の実施形態による高度計1eについて、図面を参照して説明する。
図17は、第6の実施形態による高度計1eの一例を示すブロック図である。
図17に示すように、高度計1eは、圧力センサ10と、移動板25と、レール26と、磁石31と、位置検出部(32a−1、32a−2、・・・、32a−N)と電源部34と、フレキシブル基板35aと、検出処理部40dとを備えている。
なお、図17において、図16に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、位置検出部(32a−1、32a−2、・・・、32a−N)の位置関係は、予め定められているものとする。例えば、位置検出部(32a−1、32a−2、・・・、32a−N)は、所定の位置間隔で配置され、位置検出部(32a−1、32a−2、・・・、32a−N)の出力により、圧力センサ10の移動距離が検出可能である。
これにより、本実施形態による高度計1eは、上述した同期検波を使用する場合に比べて、簡易な構成により、高度を検出することができる。
例えば、上記の各実施形態において、高度計1(1a〜1e)は、高度特性情報に、高度差ΔHに対する大気の圧力差ΔPの傾きαと高度との関係を用いる例を説明したが、これに限定されるものではない。高度計1(1a〜1e)は、高度特性情報に、例えば、大気の圧力差ΔPに対する高度差ΔHの傾きと高度との関係を用いるようにしてもよいし、他の特性情報を用いてもよい。
また、圧力センサ10の移動経路は、上述した移動経路に限定されるものではなく、他の移動経路で移動させるようにしてもよい。
また、上述した検出処理部40(40a〜40d)が備える機能の一部又は全部を、コンパレータなどのディスクリート部品(例えば、単機能部品、単体素子など)を用いた簡易な回路として実現してもよい。
2 SOI基板
2a シリコン支持層
2b 酸化層
2c シリコン活性層
3 キャビティ筐体
3a 第1筐体部
3b 第2筐体部
4 カンチレバー
4a 基端部
4b 先端部
5 気圧変動検出部
10、11、12 圧力センサ
20、20a 移動機構
21 回転板
22 モータ制御部
23 モータ
24 クランクシャフト
25 移動板
26 レール
30 リニアトラッキング機構
31 磁石
32 回転検出部
32a、32a−1、32a−2、32a−N 位置検出部
33 同期クロック信号生成部
34 電源部
35 スリップリング
35a フレキシブル基板
36 記憶部
37 傾斜センサ
40、40a、40b、40c、40d 検出処理部
41 同期検波部
42、42a 高度差検出部
43、43a 高度検出部
44 等速運動判定部
45 高度取得部
46 較正処理部
47 差分生成部
50 キャビティ
52 蓋部
53 ギャップ
55 貫通孔
56 溝部
60 ピエゾ抵抗
61 配線部
62 検出回路
621 ブリッジ回路
622 差動増幅回路
OB 対象物
Claims (10)
- 対象物の高度を計測する高度計であって、
前記対象物に対して相対的に移動可能に配置され、前記対象物に対して前記高度計内部で相相対的に移動した移動距離に対する大気の圧力差を検出可能な圧力センサと、
前記対象物の傾斜情報を検出する傾斜センサと、
前記傾斜センサによって検出された前記傾斜情報と、前記移動距離とに基づいて、前記圧力センサの相対的な移動によって生じた前記圧力センサの高度差を検出する高度差検出部と、
前記圧力センサの出力に基づいて検出された前記大気の圧力差と、前記高度差検出部によって検出された前記高度差とに基づいて、前記対象物の高度を検出する高度検出部と
を備えることを特徴とする高度計。 - 前記圧力センサは、
空気が流入するキャビティを有するセンサ本体と、
前記空気を前記キャビティの内外に流通させる連通孔を除く前記キャビティの開口面を塞ぐように基端部から先端部に向けて一方向に延びる板状であり、前記キャビティの内部と外部との圧力差に応じて撓み変形するカンチレバーと、
を有し、前記カンチレバーの撓み変形に応じた出力をする
ことを特徴とする請求項1に記載の高度計。 - 前記高度検出部は、
前記大気の圧力差と、前記高度差とに基づいて、前記高度差に対する前記大気の圧力差の傾きを算出し、算出した前記傾きと、前記傾きと高度と関係を示す高度特性情報とに基づいて、前記対象物の高度を検出する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高度計。 - 前記対象物の現在の高度を外部から取得する高度取得部と、
前記高度取得部によって取得した前記現在の高度と、前記圧力センサの出力に基づいて検出された前記大気の圧力差と、前記高度差検出部によって検出された前記高度差とに基づいて、前記高度特性情報を調整する較正処理部と
を備えることを特徴とする請求項3に記載の高度計。 - 前記対象物に対して、前記圧力センサを所定の移動経路で移動させる移動機構を備え、
前記高度差検出部は、前記移動機構によって前記所定の移動経路を移動された前記圧力センサの移動距離と、前記傾斜情報とに基づいて、前記高度差を検出し、
前記高度検出部は、前記移動機構によって前記所定の移動経路を移動された前記圧力センサの出力に基づいて検出された前記大気の圧力差と、前記高度差とに基づいて、前記対象物の高度を検出する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の高度計。 - 前記移動機構は、
前記圧力センサが配置される回転体を備え、前記回転体を回転させることよって前記圧力センサを円状に移動させる
ことを特徴とする請求項5に記載の高度計。 - 前記移動機構は、
前記圧力センサが配置され、直線状に移動可能な直線移動体を備え、前記直線移動体を直線状に移動させることによって前記圧力センサを直線移動させる
ことを特徴とする請求項5に記載の高度計。 - 前記高度検出部は、
前記所定の移動経路を移動されて前記圧力センサから出力される周期的な出力信号と、前記圧力センサの移動情報に基づく参照信号とに基づいて同期検波を実行した当該同期検波の結果に基づいて、前記大気の圧力差を検出する
ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の高度計。 - 前記対象物が等速運動しているか否かを判定する等速運動判定部を備え、
前記高度差検出部は、前記等速運動判定部によって前記対象物が等速運動していると判定された場合に前記傾斜センサによって検出された前記傾斜情報と、前記移動距離とに基づいて、前記高度差を検出する
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の高度計。 - 対象物に対して相対的に移動可能に配置され、前記対象物に対して高度計内部で相対的に移動した移動距離に対する大気の圧力差を検出可能な圧力センサを使用して、前記対象物の高度を検出する前記高度計の高度検出方法であって、
傾斜センサが、前記対象物の傾斜情報を検出する傾斜検出ステップと、
高度差検出部が、前記傾斜検出ステップによって検出された前記傾斜情報と、前記移動距離とに基づいて、前記圧力センサの相対的な移動によって生じた前記圧力センサの高度差を検出する高度差検出ステップと、
高度検出部が、前記圧力センサの出力に基づいて検出された前記大気の圧力差と、前記高度差検出ステップによって検出された前記高度差とに基づいて、前記対象物の高度を検出する高度検出ステップと
を含むことを特徴とする高度検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017034015A JP6829108B2 (ja) | 2017-02-24 | 2017-02-24 | 高度計、及び高度検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017034015A JP6829108B2 (ja) | 2017-02-24 | 2017-02-24 | 高度計、及び高度検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018138911A JP2018138911A (ja) | 2018-09-06 |
JP6829108B2 true JP6829108B2 (ja) | 2021-02-10 |
Family
ID=63451208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017034015A Active JP6829108B2 (ja) | 2017-02-24 | 2017-02-24 | 高度計、及び高度検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6829108B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6979538B2 (ja) * | 2019-05-17 | 2021-12-15 | 博由 田中 | 高低差測定装置および高低差測定方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0518653Y2 (ja) * | 1988-09-13 | 1993-05-18 | ||
JPH06221851A (ja) * | 1993-01-27 | 1994-08-12 | Yasuhiko Takahashi | 管路の勾配測定方法および装置 |
EP1136788A1 (fr) * | 2000-03-22 | 2001-09-26 | Asulab S.A. | Récepteur GPS portable utilisant un altimètre barométrique |
JP2011089842A (ja) * | 2009-10-21 | 2011-05-06 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 風向風速計測装置および風向風速計測システム |
JP2011122996A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Sony Corp | 高度出力装置、高度出力方法及びプログラム |
JP5712789B2 (ja) * | 2011-05-20 | 2015-05-07 | オムロン株式会社 | 高度計測装置、高度計測方法、および高度計測プログラム |
WO2013122716A2 (en) * | 2012-01-20 | 2013-08-22 | Sandel Avionics, Inc. | Pressure altitude stabilization |
JP5867820B2 (ja) * | 2012-03-08 | 2016-02-24 | セイコーインスツル株式会社 | 圧力センサ |
JP6418972B2 (ja) * | 2015-02-06 | 2018-11-07 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 風向風速計及び風向風速計測方法 |
-
2017
- 2017-02-24 JP JP2017034015A patent/JP6829108B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018138911A (ja) | 2018-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
ES2418605T3 (es) | Sistema de calibrado de un sensor de movimiento dinámico y procedimiento para calibrar un sensor de movimiento dinámico | |
JP6030339B2 (ja) | 形状測定装置 | |
CN104760039B (zh) | 基于激光位移传感器的并联平台振动检测控制装置与方法 | |
CN101140161A (zh) | 表面形状测定装置 | |
AU2007214177B2 (en) | Angle measuring device | |
US20150097508A1 (en) | Method for measuring displacement of planar motor rotor | |
US20090150029A1 (en) | Capacitive integrated mems multi-sensor | |
CN106644052B (zh) | 一种微振镜的反馈系统及方法 | |
JP6629691B2 (ja) | センサパッケージおよび自動運転車両 | |
Das et al. | Laser beam position-dependent PSD-based calibrated self-vibration compensated noncontact vibration measurement system | |
JP6829108B2 (ja) | 高度計、及び高度検出方法 | |
JP6731822B2 (ja) | 自転車用自動変速システム | |
RU2466435C1 (ru) | Прибор метеорологический автоматизированный | |
JP6893100B2 (ja) | 傾斜情報計測装置および気圧変動センサの調整方法 | |
US10823560B2 (en) | Tilt sensor | |
US20140157892A1 (en) | Mems element, electronic device, altimeter, electronic apparatus, and moving object | |
JP2005037197A (ja) | 接触式表面形状測定装置及び測定方法 | |
JP6758202B2 (ja) | 傾斜計測装置、傾斜計測システム、及び傾斜計測方法 | |
JP6782647B2 (ja) | 傾斜計測装置、傾斜計測システム、及び傾斜計測方法 | |
CN201116875Y (zh) | 微机械惯性导航装置 | |
JP6727863B2 (ja) | 傾斜計測装置、傾斜計測システム、及び気圧変動センサの調整方法 | |
KR100887737B1 (ko) | 6자유도 검출센서 | |
TW479131B (en) | Processing method for motion measurement | |
JP6388384B2 (ja) | 計測装置、および処理装置 | |
KR20070072319A (ko) | 두 개의 가속도 센서를 이용한 각속도 측정방법 및 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181026 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191209 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200923 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200929 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210105 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210121 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6829108 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |