JP6731822B2 - 自転車用自動変速システム - Google Patents

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Description

本発明は、傾斜センサを搭載した自転車用自動変速システムに関する。
傾斜が変化する道路を走行中の自転車が常に最適なギアを選択するために、路面の傾斜情報を利用する技術が知られている。例えば特許文献1では、所定時間内の車輪の累積回転数から走行距離を求め、気圧センサによる気圧情報と、気圧と高度の関係を示すテーブルを参照することによって当該時間内の高度差を求める。この走行距離と高度差からその間の路面の傾斜角を求める。
また、一般的に知られる傾斜センサを自転車の所定位置に取り付けて傾斜を測定すれば、取付位置の路面に対する角度を差し引くことによって路面の傾斜角を求めることができる。傾斜センサは加速度センサを用いる方式では、本体が静止した状態で、加速度センサにかかる重力と加速度センサの内部座標軸との角度が、重力に対する加速度センサの姿勢と等しいことを利用して、本体の傾斜角を求める。
また、路面の傾斜角とギアチェンジ変換テーブルに基づいて最適ギアを選択することができる。
特開平7−17460号公報
上述のような、車輪の累積回転数による走行距離と高度差から傾斜角を得るためには所定時間の走行が必要であり、得られた傾斜角は常に走行済の道路に関する情報となり、現在位置における路面の傾斜角とは一般的には異なってしまう。
また、加速度センサを用いて傾斜角を得る方式では、自転車が加速運動しているとそれに伴う慣性力と重力の判別ができず、正確な傾斜角が得られない。
上記課題を解決するため、本発明の第1の特徴は、自転車に取り付けられるとともに前記自転車に対して移動可能に配置され気圧を検出する圧力センサと、前記圧力センサの出力と前記圧力センサの移動情報とに基づいて前記自転車の傾斜情報を検出する傾斜情報検出部と、を有する傾斜センサと、前記自転車に備えられ前記自転車を変速する変速機と、前記傾斜情報に基づいて前記変速機を制御する制御部と、を備えることである。
当該発明によると、自転車が加速運動中であっても圧力センサを用いて傾斜情報を検出するため、正確な傾斜情報が得られ、それに基づいて最適なギアを選択し続けることができ、走行中にリアルタイムで傾斜情報に基づいた正確な変速が可能になり、これにより自転車の走行中に傾斜情報に基づいた自動変速が可能になる。
また、本発明の第2の特徴は、傾斜センサは、自転車に対して圧力センサを所定の移動経路で移動させる移動機構を備え、傾斜情報検出部は、移動機構によって所定の移動経路を移動された圧力センサの移動情報と、圧力センサの出力とに基づいて、自転車の傾斜情報を検出することである。
当該発明によると、圧力センサの移動情報を正確に設定できるため、自転車の傾斜情報を正確に得ることができ、それに基づいて正確な変速が可能になる。
また、本発明の第3の特徴は、移動機構は、圧力センサが配置される回転体を備え、回転体を回転させることよって圧力センサを円状に移動させることである。
当該発明によると、圧力センサを安定して移動させることができ、正確な傾斜情報に基づいて正確な変速が可能になる。
また、本発明の第4の特徴は、移動機構は、圧力センサが配置され、直線状に移動可能な直線移動体を備え、直線移動体を直線状に移動させることによって圧力センサを直線移動させることである。
当該発明によると、ギア選択のために重要な進行方向の傾斜情報を正確に得ることができ、正確な変速が可能になる。
また、本発明の第5の特徴は、傾斜情報検出部は、圧力センサの移動距離と、移動距離に対する圧力センサの出力値の変化とに基づいて、傾斜情報を検出することである。
当該発明によると、簡便な数式による計算のみで正確な傾斜情報が得られ、正確な変速が可能になる。
また、本発明の第6の特徴は、制御部は、傾斜が既知の路面に自転車を設置したときの傾斜情報を初期値として記憶し、自転車が走行中の傾斜情報と初期値に基づいて自転車の変速機を制御することである。
当該発明によると、傾斜センサを任意の角度で自転車に取り付けても、正確な傾斜情報が得られるため、正確な変速が可能になる。
また、本発明の第7の特徴は、自転車用自動変速システムは速度センサを含み、制御部は、速度センサによって得られる自転車の速度情報と、傾斜情報と、に基づいて自転車の変速機を制御することである。
当該発明によると、速度情報も考慮することで、より適切なギアを選択することができる。
また、本発明の第8の特徴は、圧力センサは、空気が流入するキャビティを有するセンサ本体と、空気をキャビティの内外に流通させる連通孔を除くキャビティの開口面を塞ぐように基端部から先端部に向けて一方向に延びる板状であり、キャビティの内部と外部との圧力差に応じて撓み変形するカンチレバーと、カンチレバーの撓み変形に応じた気圧変動情報を検出する気圧変動検出部とを備えることである。
当該発明によると、微小な高さ変動を正確に検出できるため、正確な傾斜情報が得られ、適切なギアを選択することができる。
本発明にかかる自転車用自動変速システムは、加速運動中であってもリアルタイムで正確な傾斜角を取得し、その情報に基づいて姿勢制御を行うため、正確で安定したギア選択が可能となり、これにより自転車の走行中に傾斜情報に基づいた自動変速が可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る自転車用自動変速システム1の模式図である。 図1の自転車用自動変速システム1のブロック図である。 図1、図2の傾斜センサ3のブロック図である。 第1の実施形態における圧力センサ11の水平時における出力信号の一例を説明する図である。 第1の実施形態における圧力センサ11のY軸方向傾斜時における出力信号の一例を説明する図である。 第1の実施形態における自転車用自動変速システム1の動作を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る自転車用自動変速システム1aの動作を表すフローチャートの一部である。 本発明の第3の実施形態に係る傾斜センサ200のブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る自転車用自動変速システム300のブロック図である。 本発明の第4の実施形態における自転車用自動変速システム300の動作を表すフローチャートの一部である。 本発明の第5の実施形態における傾斜センサ400のブロック図である。 本発明の第6の実施形態による圧力センサ471の一例を示す構成図である。 本発明の第6の実施形態による圧力センサ471の一例を示す構成図である。 本発明の第6の実施形態による検出回路522の一例を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態における圧力センサ471の出力信号の一例を示す図である。 本発明の第6の実施形態における圧力センサ471の動作の一例を示す図である。
以下、本発明に係る自転車用自動変速システムの実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
<全体構成>
図1は本願の第1実施形態に係る自動変速システム1を自転車100に搭載した模式図を示す。自動変速システム1は自転車100のトップチューブ2に固定された傾斜センサ3と、シートステー4に固定された制御ユニット5と、リアハブのスプロケット6に固定された変速機7と、を持つ。図示は省略したが、自動変速システム1にはセンサとして傾斜センサ3以外に速度センサS1、加速度センサS2を持つ。傾斜センサ3はトップチューブ2の重力方向に垂直な水平面からの傾斜角をトップチューブ(取付位置の例)傾斜情報として制御ユニット5に送信する。制御ユニット5はその情報とあらかじめ保有している初期状態での傾斜角とから、道路傾斜情報を得る。重力と反対方向をZ方向、自転車100の前方方向をY方向、自転車100の左方向をX方向と定義する。
図2は自動変速システム1のブロック図を示す。制御ユニット5は制御部12、通信部13、電源部14、記憶部15、変速制御部16を持つ。傾斜センサ3、速度センサS1、加速度センサS2は、通信部13を介して制御部12と通信する。変速機7は変速制御部16により制御されたアクチュエータ17によって操作される。記憶部15には、制御部12において実行されるプログラム、後述する初期化によって得られる基準となる傾斜角データ、気圧差と出力波形振幅電圧の関係データ、気圧差と高低差の関係データ、路面傾斜角に対応した最適ギアの参照表データ、などの必要データが記憶されている。
図3は傾斜センサ3のブロック図である。傾斜センサ3はトップチューブ2に対して固定された移動機構20と、圧力センサ11と、磁石31と、回転検出部32と、同期クロック信号生成部33と、傾斜センサ電源部34と、スリップリング35と、傾斜情報検出部40とを備えている。また、移動機構20は、回転板21(回転体の一例)と、傾斜センサモータ制御部22と、傾斜センサモータ23とを備えている。移動機構20は、回転板21を回転させることよって圧力センサ11を円状に移動させる。回転板21は、傾斜センサモータ23によって回転軸C1回りに回転する。圧力センサ11は、例えば、空気などの流体の圧力を検出する。圧力センサ11は、例えば、圧力による物理的な変形により抵抗値が変化する差圧センサ(相対センサ)と、当該差圧センサを抵抗の一部とするホイートストンブリッジ回路と、出力アンプとを備えており、圧力による差圧センサの抵抗変化に基づいて、圧力(例えば、気圧)を検出する。XYZ直交座標系は図1と同一の定義であり、重力と反対方向をZ方向とする。基準状態として傾斜センサ3の姿勢が水平であるとすると、回転板21は重力に直交する水平面(XY平面)上を所定の回転速度で回転する。
磁石31は、回転板21の円周付近に配置されており、圧力センサ11(又は回転板21)の回転位置の検出に利用される。回転検出部32(移動情報検出部の一例)は、圧力センサ11の移動情報を検出する。なお、圧力センサ11の移動情報とは、例えば、圧力センサ11の移動位置(回転位置)、移動量、速度、方向、及び位相などの情報であり、ここでは、一例として、圧力センサ11の回転位置を示す情報(回転位置情報)として説明する。回転検出部32は、例えば、ホール素子などの磁気検出素子であり、回転板21に配置された磁石31が接近することにより、回転板21の基準位置を検出し、検出信号を出力する。
同期クロック信号生成部33(参照信号生成部の一例)は、回転検出部32が検出した移動情報に基づいて、所定の方向の傾斜に対応する同期クロック信号(参照信号)を生成する。すなわち、同期クロック信号生成部33は、回転板21の基準位置に応じて回転検出部32から出力された検出信号に基づいて、例えば、Y軸方向の傾斜を同期検波する同期クロック信号を生成する。具体的に、同期クロック信号生成部33は、回転検出部32から出力された検出信号をトリガとして、回転板21の回転周期と同一周期のクロック信号を生成する。そして、同期クロック信号生成部33は、Y軸方向の傾斜を同期検波するように、生成したクロック信号を遅延させて、同期クロック信号として傾斜情報検出部40に出力する。
傾斜センサ電源部34は、傾斜センサ3を動作させるための電源電圧を生成し、生成した電源電圧を各部に供給する。また、傾斜センサ電源部34は、スリップリング35を介して、回転板21上の圧力センサ11に電源電圧(電源電力)を供給する。
スリップリング35は、回転している回転板21上の圧力センサ11に、傾斜センサ電源部34が生成した電源電圧(電源電力)を供給するとともに、圧力センサ11から出力された出力信号を傾斜情報検出部40に伝送する信号伝送手段である。スリップリング35を用いることにより、傾斜センサ3は、回転している回転板21上に配置されている圧力センサ11の出力信号を適切に傾斜情報検出部40に伝送することが可能になる。
傾斜情報検出部40は、圧力センサ11の出力と、圧力センサ11の移動情報とに基づいて、移動体の傾斜情報を検出する信号処理部である。すなわち、傾斜情報検出部40は、移動機構20によって所定の移動経路を移動された圧力センサ11の移動情報と、圧力センサ11の出力とに基づいて、移動体の傾斜情報を検出する。ここで、傾斜情報には、例えば、傾斜角、水平度、傾斜の有無を示す情報などが含まれる。本実施形態では、一例として、傾斜情報検出部40が、トップチューブ2の傾斜角を検出する例について説明する。
また、傾斜情報検出部40は、例えば、圧力センサ11の移動距離と、移動距離に対する圧力センサ11出力値の変化とに基づいて、移動体の傾斜情報を検出する。ここで、図3及び図4、図5を参照して、傾斜情報検出部40による傾斜角の検出原理について説明する。
<傾斜角の検出原理>
図4は、本実施形態における圧力センサ11の水平時における出力信号の一例を説明する図である。図4(a)では、傾斜センサ3は、トップチューブ2に対して固定された傾斜センサモータ23と、傾斜センサモータ23によって回転軸C1回りに回転する回転板21と、回転板21の上に固定された圧力センサ11を持つ。図4(a)は、トップチューブ2が水平である場合の状態を示している。図4(b)は、このときの圧力センサ11の出力信号を示している。図4(b)において、グラフの縦軸は、圧力センサ11の出力信号の電圧を示し、グラフの横軸は、時間を示している。また、波形W1は、圧力センサ11の出力信号の波形を示している。図4(a)に示すように、トップチューブ2が水平状態である場合、回転板21とともに、円状に移動する圧力センサ11は、水平に移動するため、図4(b)の波形W1に示すように、一定の電圧を出力する。
図5は、本実施形態における圧力センサ11のY軸方向傾斜時における出力信号の一例を説明する図である。図5(a)はトップチューブ2が、重力に垂直な水平面から傾斜角θだけ傾斜した状態を示す。圧力センサ11は回転板21の回転に伴って回転するが、回転板21が傾斜しているため、圧力センサ11は重力に対して上下方向に振動し、大気圧の高さ依存性に従って高度が上がった瞬間は気圧が低いことを示す出力を出し、高度が下がった瞬間は気圧が高いことを示す出力を出す。そのため、一定の周波数で回転板21を回転させたときの圧力センサ11の出力は図5(b)のような正弦波W2になる。圧力センサ11の感度(単位高さ変化に対する出力電圧)をあらかじめ測定しておくと、W2振幅ΔV0から圧力センサ11の高さ方向における変位量ΔHが算出できる。圧力センサ11と回転軸C1との距離Rsは所定値に設計しておくと、式(1)から傾斜角θを算出できる。
Figure 0006731822
ここで、変数Rsは、図4(a)に示すように、圧力センサ11の回転半径を示している。また、変化量ΔV0に対応する高さの変化ΔHは、圧力センサ11の出力信号の変化量ΔV0をZ軸方向の高さの変化に変換したものである。傾斜情報検出部40は、例えば、演算により変化量ΔV0から高さの変化を変換してもよいし、変化量ΔV0と高さの変化とを対応付けた変換テーブルに基づいて、変化量ΔV0に対応する高さの変化ΔHを生成してもよい。圧力センサ11の出力信号から得られた気圧変動から高さ変動への変換の方法は数式で記憶しておくこともできるが、例えば式(2)が知られている。
ΔH=18410.0×(log10P1−log10P2)・・・式(2)
ここでP1とP2は気圧の変動前と後の値である。また、傾斜情報検出部40は式(1)を利用して、傾斜角θを傾斜情報として生成する。
図3の説明に戻り、傾斜情報検出部40は、同期クロック信号生成部33が生成した同期クロック信号と、圧力センサ11から出力される周期的な出力信号とに基づいて同期検波を実行し、当該同期検波の結果に基づいて、検出対象物の所定の方向の傾斜情報を検出する。同期検波部41は、上述した圧力センサ11の周期的な出力信号と、同期クロック信号生成部33が生成した同期クロック信号とに基づいて同期検波を実行する。同期検波部41は、例えば、ロックインアンプ回路とローパスフィルタ(LPF)とを含み、圧力センサ11の出力信号の振幅に比例した直流信号を生成する。
傾斜角生成部42は、同期検波部41が生成した圧力センサ11の出力信号の振幅に比例した直流信号に基づいて、式(1)を利用して、傾斜角θを傾斜情報として生成する。
<自動変速システム1の動作>
図6は本実施形態における自転車用自動変速システム1の動作を表すフローチャートである。まずSTEP1で、傾斜角が既知(典型的には0度(水平))の地面に自転車100を置いて、圧力センサ11の出力波形振幅を取得する。傾斜センサ3は本実施形態ではトップチューブ2に固定しているが、トップチューブ2の長手方向は一般的には水平ではないため、この方向に合わせて傾斜センサ3を固定すると、水平の地面に自転車100を置いた場合であっても圧力センサ11の出力波形振幅は0にはならない。このときの振幅から算出した傾斜角を、制御部12は初期値として記憶部15に記憶させる。これを初期化と呼ぶ。速度センサS1から速度がゼロ、すなわち静止している情報が得られている場合は、加速度センサS2が重力加速度のみを検出するため、検出した加速度の方向と傾斜センサ3の姿勢の相対角度から、傾斜センサ3の初期傾斜角を求めることもできる。次に自転車100の走行を開始し、STEP2で圧力センサ11の出力波形振幅を取得する。振幅は電圧の形で得られるが、気圧差と出力波形振幅電圧の関係は、あらかじめ所定の気圧差を発生させる装置を用いて計測したデータを記憶部15から呼び出して、気圧差を算出する(STEP3)。気圧差と高低差の関係もまた、記憶部15から呼び出して、高低差を算出する(STEP4)。気圧差から高低差への変換は、上述したように式(2)で算出することもできる。次にSTEP5で、上述したように式(1)を用いて、傾斜センサ3の傾斜角を算出する。次にSTEP6で、初期化の際に記憶した水平状態での出力を呼び出して、それを差し引くことにより、路面傾斜角を算出する。路面傾斜角と、それに対応した最適ギアの表を記憶部15から呼び出して、この瞬間の最適ギアを選択する(STEP7)。この路面傾斜角と最適ギアの表は、たとえば路面傾斜角が3°以下であれば5段、3°を超え5°以下であれば4段、5°を超え7°以下であれば3段、7°を超え10°以下であれば2段、10°を超えれば1段、が最適ギアであるという情報を保持している。この関係は自転車の設計によって異なるため、異なるモデルにおいてはこの表は異なる数値を持つ。次にSTEP8で、制御部12からの指示信号を受けた変速制御部16は、変速機7に対して最適ギアへの変速動作を行う。この動作を測定継続が終了するまで繰り返し行う(STEP9)。
これにより、本実施形態による傾斜センサ3は、圧力センサ11を用いて傾斜情報を検出するため、自転車が加速あるいは減速走行中であっても加速度の影響を受けることがない。例えば、本実施形態による傾斜センサ3は、水平方向の加速度の影響を受けることがないので、自転車100が加速運動している最中でも正確な傾斜情報を取得して、それに基づいたギア選択が可能である。また、本実施形態による傾斜センサ3は、圧力センサ11を移動させて傾斜情報を検出し、1つの圧力センサ11により傾斜情報を検出できる。よって、本実施形態による傾斜センサ3は、傾斜情報の検出精度を向上させることができ、自転車100はより正確な傾斜情報に基づいたギア選択が可能である。
ところで、自転車走行中の傾斜情報の検出に、加速度センサを使用した場合、加速度の変化を距離の変化に変換するためには、2回積分する必要がある。また、加速度センサの出力に基づいて遠心力から角速度を検出する場合、又はジャイロセンサ(角速度センサ)により角速度を検出する場合には、角速度から角度を算出するために、1回積分する必要がある。このように、加速度センサ又はジャイロセンサを使用した場合には、積分が必要となり、積分により誤差が蓄積され、傾斜情報の検出精度が低下する傾向にある。
これに対して、本実施形態による自動変速システム1においては、傾斜情報取得のために用いる傾斜センサ3が圧力センサ11を使用しているため、上述したような積分により誤差の蓄積がなく、傾斜情報の検出精度を向上させることができる。また、本実施形態による傾斜センサ3は、式(1)を利用して、簡易な演算処理により、傾斜角θを検出することができる。
このようにして得られた傾斜角θに基づいて制御部12は演算あるいは判断処理を行い、変速制御部16に対して適切な命令を出すことで、自転車100は最適ギアを選択し続けることができ、これにより自転車100の自動変速ができる。
(第2の実施形態)
図7は本発明の第2の実施形態に係る自転車用自動変速システム1aの動作を表すフローチャートの一部を示す。全体構成やブロック図など、第1実施形態と同様の部分については説明を省略する。本実施形態においては、最適ギアを選択する際に路面傾斜角情報以外に自転車100の速度情報も併せて利用する点が特徴である。図7に示すように、路面傾斜角を算出するSTEP6の後で、速度情報を取得するSTEP6aを行ってから、STEP7で最適ギアを選択する。速度情報は通常の速度計や車輪に取り付けられたエンコーダタイプの高精度速度センサなどから取得することができる。最適ギアは路面傾斜角だけでなく、その瞬間の自転車100の速度にも依存することは知られているため、本実施形態のように速度情報を利用することで、より適切なギアを選択することができる。この場合は、路面傾斜角と速度の組み合わせに対して最適ギアを与える表を記憶部15に記憶させておく。
(第3の実施形態)
本実施形態の特徴は傾斜センサ200の構成にあるので、全体構成と動作については説明を省略する。
<傾斜センサの構成>
図8は傾斜センサ200のブロック図である。傾斜センサ200は、圧力センサ190と、移動機構200bと、磁石211と、位置検出部212bと、同期クロック信号生成部213と、傾斜センサ電源部214と、フレキシブル基板215aと、傾斜情報検出部220とを備えている。本実施形態では、圧力センサ190の移動を、円状の移動の代わりに、直線状に往復移動させる直線移動にしている点が上述の実施形態とは異なっている。図8に示すY軸が自転車100の進行方向であり、Z軸が重力方向、X軸が自転車100の左右方向(図1の紙面に垂直方向)である。本実施形態ではトップチューブ2の傾斜はY軸方向に沿った傾斜のみが重要であるので、傾斜センサ200はY軸方向に沿った傾斜情報を取得するよう設計されている。移動機構200bは、圧力センサ190が配置され、直線状に移動可能な移動板205(直線移動体)を備え、移動板205を直線状に移動させることによって圧力センサ190を直線移動させる。すなわち、移動機構200bは、圧力センサ190を直線状に往復移動させる直線移動を可能にする。また、移動機構200bは、例えば、リニアトラッキング機構230と、モータ制御部202と、モータ203とを備えている。リニアトラッキング機構230は、回転板201と、クランクシャフト204と、移動板205と、レール206とを備え、回転板201の回転運動を、移動板205のY軸方向に沿った直線移動に変換する。移動板205は、圧力センサ190及び磁石211が配置され、モータ203によって、回転板201が回転されることによって、クランクシャフト204を介して、水平時にレール206上をY軸方向に直線状に移動する。モータ制御部202は、回転板201を所定の回転速度で回転させて、圧力センサ190を上述した直線移動させるように制御する。位置検出部212bは、圧力センサ190の移動情報を検出する。位置検出部212bは、例えば、ホール素子などの磁気検出素子であり、移動板205に配置された磁石211が接近することにより、移動板205の基準位置を検出し、検出信号を同期クロック信号生成部213に出力する。
本実施形態による傾斜センサ200では、圧力センサ190が、移動機構200bによって、直線移動されることにより、圧力センサ190は、トップチューブ2の傾斜に応じて、周期的な出力信号を出力する。また、同期クロック信号生成部213は、位置検出部212bによって検出された移動板205の位置を示す情報に基づいて、Y軸方向の傾斜を検出するための同期クロック信号を生成する。傾斜情報検出部220は、圧力センサ190がフレキシブル基板215aを介して出力した周期的な出力信号と、同期クロック信号とに基づいて、同期検波を実行し、当該同期検波の結果に基づいて、傾斜角を検出する。このような特徴を持つ傾斜センサ200を搭載することで、ギア選択にとって最も重要な方向の路面傾斜角を取得することができ、常に最適なギアを選択することができる。
(第4の実施形態)
図9は本実施形態にかかる自動変速システム300のブロック図を示す。図2に示した第1実施形態の自動変速システム1と同様の部分については同一符号を与え説明を省略する。本実施形態の特徴は、温度センサS3と気圧センサS4を持つ点である。本実施形態においては、路面傾斜情報を温度情報と気圧情報を用いて補正する。図10は自転車用自動変速システム300の動作を表すフローチャートの一部である。傾斜センサ3が内部に持つ圧力センサ11は、圧力変動を電気抵抗変化に変換し、更にそれを電圧変化として出力する。この電気抵抗は温度依存性を持つため、気温が変化すると電気抵抗が変化して、圧力変動の検出値に対してノイズとなってしまう。本実施形態では、電気抵抗の温度依存性をあらかじめ測定した温度依存性テーブルを記憶部15に保存しておき、傾斜センサ3からの出力信号を受けた制御部12は、温度センサS3からSTEP2aで取得した温度情報と上記温度依存性テーブルを参照して、気圧差を算出する(STEP3)。また、電圧変化を高さ変化に変換した値は、周囲の気圧に依存するため、高度や天候の変化が高さ変化計算値にノイズを与え、結果として得られる傾斜角にもノイズとなってしまう。本実施形態では、圧力変化と高さ変化の関係の気圧依存性をあらかじめ気圧依存性テーブルとして記憶部15に保存しておき、制御部12は、気圧センサS4からSTEP3aで取得した気圧情報と上記気圧依存性テーブルを参照して、高低差を算出する(STEP4)。
以上説明したように、温度や天候あるいは高度が異なる場所であっても正確な路面傾斜角を取得することで、常に最適なギアを選択することができる。
(第5の実施形態)
本実施形態の特徴は傾斜センサ400の構成にあるので、全体構成と動作については説明を省略する。
<傾斜センサの構成>
図11は傾斜センサ400のブロック図である。図8に示した第3実施形態の傾斜センサ200と同様の部分については同一符号を与え説明を省略する。本実施形態の特徴は、モータなど能動的に圧力センサの移動を制御する移動機構を持たない点である。圧力センサ190が固定された移動板205は、自転車100の加速運動や路面凹凸に起因する振動によって、レール206上をY軸方向に直線状に移動する。位置検出部212bが磁石211を利用して圧力センサ190の移動を検出して、検出信号を同期クロック信号生成部213に出力する点は第3実施形態と同様である。本実施形態では、移動板205の移動のタイミングや速度が制御されずに外部からの偶発的な力によって引き起こされるが、常に位置検出部212bが移動を検出しているため、移動情報を生成することができる。これにより、極めて小型で且つ低消費電力で路面傾斜角を取得することで、常に最適なギアを選択することができる。
(第6の実施形態)
本実施形態の特徴は圧力センサ471の構成にあるので、全体構成と動作については説明を省略する。
次に、図12から図14を参照して、本実施形態における圧力センサ471の詳細な構成について説明する。
図12と図13は、本実施形態による圧力センサ471の一例を示す構成図である。
図12は、本実施形態における圧力センサ471の一例を示す平面図であり、図13は、図12に示すA−A線に沿った圧力センサ471の断面図である。
図12と図13に示すように、圧力センサ471は、表裏の圧力差に応じて変形するカンチレバー474と、一端がカンチレバー474と対向するように配設された蓋部512と、カンチレバー474の変位を測定するための気圧変動検出部475と、カンチレバー474及び蓋部512の一面に配設されたキャビティ筐体473と、を有している。
キャビティ筐体473(センサ本体の一例)は、内部にキャビティ510が形成された箱状の部材である。キャビティ筐体473は、例えば、キャビティ510を構成するセラミック材よりなる第1筐体部473−1と、第1筐体部473−1上に配置され、かつ後述のシリコン支持層472a及びシリコン酸化膜等の酸化層472bよりなる第2筐体部473−2とを有している。
カンチレバー474は、例えば、シリコン支持層472a、シリコン酸化膜等の酸化層472b、及びシリコン活性層472cを熱的に貼り合わせたSOI基板472を加工することで形成されている。具体的には、カンチレバー474は、SOI基板472を構成するシリコン活性層472cよりなり、平板状のシリコン活性層472cから平面視コ字状に形成されたギャップ513を切り出した形状からなる。これにより、カンチレバー474は、基端部474aを固定端とし、蓋部512と対向する側の端部である先端部474bを自由端とした片持ち梁構造となる。
また、カンチレバー474は、キャビティ筐体473に形成されたキャビティ510の上面を囲うように配置されている。つまり、カンチレバー474は、キャビティ510の開口を略閉塞している。カンチレバー474は、基端部474aを介してキャビティ筐体473に第2筐体部473−2上に対して一体的に固定されることで、片持ち支持される。これにより、カンチレバー474は、基端部474aを固定端としてキャビティ510内部と外部との圧力差(差圧)に応じた撓み変形が可能になる。
このように、カンチレバー474は、空気をキャビティ510の内外に流通させるギャップ513(連通孔)を除くキャビティ510の開口面を塞ぐように基端部474aから先端部474bに向けて一方向に延びる板状であり、キャビティ510の内部と外部との圧力差に応じて撓み変形する。
なお、カンチレバー474の基端部474aには、カンチレバー474が撓み変形しやすいように、平面視コ字状の貫通孔515が形成される。ただし、この貫通孔515の形状は、カンチレバー474の撓み変形を容易にする形状ならば、上記コ字状に限定されるものではない。
蓋部512は、キャビティ510上方に位置し、ギャップ513を介して、カンチレバー474の周囲に配置されている。当該蓋部512は、シリコン活性層472cで構成される。
気圧変動検出部475は、外部から加わる応力に応じて電気抵抗値が変化するピエゾ抵抗520と、この電気抵抗値変化を取り出す検出回路522から構成されている。
ピエゾ抵抗520は、図12に示すように、図中縦方向において、貫通孔515を挟んだ両側に対となって配置される。これら一対のピエゾ抵抗520は、導電性材料からなる配線部521を介して相互に電気的に接続されている。
なお、この配線部521及びピエゾ抵抗520を含む全体的な形状は、例えば、図12に示すように平面視U字状とすることができるが、別の配置形状としてもよい。
検出回路522は、ピエゾ抵抗520と接続され、ピエゾ抵抗520の電気抵抗値変化に基づいた信号を出力する回路である。検出回路522は、例えば、図14に示すように、ブリッジ回路523及び増幅回路524で構成される。すなわち、検出回路522は、ピエゾ抵抗520と、固定抵抗Ro、可変抵抗Ro’を用いて、ブリッジ回路523を構成することで、ピエゾ抵抗520の電気抵抗値の変化を電圧変化として取り出すことができる。そして、検出回路522は、この電圧変化を増幅回路524により所定のゲインで増幅して出力する。
なお、上記のピエゾ抵抗520は、例えば、イオン注入法や拡散法等の各種方法によりリン等のドープ剤(不純物)をシリコン活性層472cにドーピングすることで形成される。また、ドープ剤は、シリコン活性層472c表面近傍のみに添加される。このため、ピエゾ抵抗520の電気抵抗値の変化は、カンチレバー474に加わる応力の圧縮/伸長の方向に対して正負逆となる。
また、一対のピエゾ抵抗520間は、配線部521のみで電気的に導通するように構成されている。このため、カンチレバー474のうち配線部521近傍におけるシリコン活性層472cは、配線部521以外でピエゾ抵抗520双方が導通しないよう、エッチング等によりシリコン活性層472cを除去して形成した溝部を有している。なお、上記の配線部521近傍におけるシリコン活性層472cは、部分的に不純物ドープされることで、エッチングを省略した構成としてもよい。
次に、図面を参照して、本実施形態による傾斜計測装置1の動作について説明する。
まず、図15及び図16を参照して、本実施形態における圧力センサ471の動作について説明する。ここでは、計測対象物の高度が変化することで、大気(空気)の圧力が変化した場合のカンチレバー474の動作と、その時の検出回路522の出力特性について説明する。なお、以下の説明において、空気の圧力は、以下、外圧Poutと表記することとする。外圧Poutは、カンチレバー474のキャビティ筐体473への配設面と対向する面(すなわち、図16における上面)側の圧力である。また、キャビティ510内部の内圧を内圧Pinと定義し、外圧Poutとする。
図15は、本実施形態における圧力センサ471の出力信号の一例を示す図である。
ここで、図15(a)は、外圧Pout及び内圧Pinの経時変化を示しており、図15(b)は、検出回路522の出力信号の経時変化を示している。
また、図16は、実施形態における圧力センサ471の動作の一例を示す図であり、図12及び図13に示すカンチレバー474の動作の一例を模式的に示す断面図である。
ここで、図16(a)は、初期状態のカンチレバー474の断面図を示し、(図16(b)は、外圧Poutが内圧Pinより高い状態のカンチレバー474の断面図を示している。また、図16(c)は、キャビティ510内外の圧力が同じに戻った状態のカンチレバー474の断面図を示している。なお、図16において、検出回路522の図示を省略する。
まず、図15(a)における期間Aのように、外圧Poutと内圧Pinとが等しく、差圧ΔPがゼロである場合には、図16(a)に示すように、カンチレバー474は、撓み変形しない。
次に、図15(b)における時刻t1以降の期間Bのように、例えば、外圧Poutがステップ状に上昇すると、内圧Pinは急激に変化できず、差圧ΔPが生じるため、図16(b)に示すように、カンチレバー474は、キャビティ510内部に向けて撓み変形する。すると、当該カンチレバー474の撓み変形に応じてピエゾ抵抗520に応力が加わり、電気抵抗値が変化するので、図15(b)に示すように、検出回路522の出力信号が増大する。
また、外圧Poutの上昇以降(時刻t1以降)において、ギャップ513を介してキャビティ510の外部から内部へと圧力伝達媒体が徐々に流動する。このため、図15(b)に示すように、内圧Pinは、時間の経過とともに、外圧Poutに遅れながら、かつ外圧Poutの変動よりも緩やかな応答で上昇する。
その結果、内圧Pinが外圧Poutに徐々に近づくので、カンチレバー474の撓みが徐々に小さくなり、図15(b)に示すように、上述の出力信号が、徐々に低下する。
そして、図15(b)に示す時刻t2以降の期間Cのように、内圧Pinが外圧Poutと同じになると、図16(c)に示すように、カンチレバー474の撓み変形が解消され、図16(c)に示す初期状態に復帰する。さらに、図15(b)に示すように、検出回路522の出力信号も期間Aの初期状態と同値に戻る。
なお、検出回路522の出力信号は、初期状態における基準電圧と、ピエゾ抵抗520の抵抗変化に基づいて増幅された信号との加算となる。初期状態における基準電圧は、カンチレバー474に加わる差圧ΔPがゼロの場合の、図14に図示したブリッジ回路523の分圧点Vaと分圧点Vbとの電圧差を増幅回路524で増幅した電圧値となる。
なお、上述した圧力センサ471では、SOI基板472のシリコン活性層472cを利用して半導体プロセス技術によりカンチレバー474を形成できるので、非常に薄型化(例えば数十から数百nm厚)しやすい。したがって、圧力センサ471では、微小な圧力変動の検出を精度よく行うことができる。
さらに、圧力センサ471では、外圧Poutが非常に緩やかに変化する場合、ギャップ513による圧力伝達媒体の流動制限機能が作用せず、内圧Pinは外圧Poutに対して時間遅れせず、ほぼ同じ圧力値となり、差圧ΔPが発生しない。本実施形態では、これを逆に利用し、外圧Poutが非常に遅い変化速度の場合(例えば、気象変化のような気圧変化の場合)、外圧Poutの変化を無視することが可能となる。よって、気象変化のような気圧変化をノイズとして除去することが可能になる。
このような高分解能で気圧変動を検出できる圧力センサ471を利用して微小な高度差を検出し、それに基づいて道路の傾斜情報を算出することで常に最適なギアを選択することができる。
すなわち、以上の実施形態に係る自転車用自動変速システムは、自転車に取り付けられるとともに前記自転車に対して移動可能に配置され気圧を検出する圧力センサと、前記圧力センサの出力と前記圧力センサの移動情報とに基づいて前記自転車の傾斜情報を検出する傾斜情報検出部と、を有する傾斜センサと、前記自転車に備えられ前記自転車を変速する変速機と、前記傾斜情報に基づいて前記変速機を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
また、以上の実施形態に係る自転車用自動変速システムは、前記傾斜センサが、前記自転車に対して前記圧力センサを所定の移動経路で移動させる移動機構を備え、前記傾斜情報検出部は、前記移動機構によって前記所定の移動経路を移動された前記圧力センサの移動情報と、前記圧力センサの出力とに基づいて、前記自転車の傾斜情報を検出することを特徴とする。
また、以上の実施形態に係る自転車用自動変速システムは、前記移動機構が、前記圧力センサが配置される回転体を備え、前記回転体を回転させることよって前記圧力センサを円状に移動させることを特徴とする。
また、以上の実施形態に係る自転車用自動変速システムは、前記移動機構が、前記圧力センサが配置され、直線状に移動可能な直線移動体を備え、前記直線移動体を直線状に移動させることによって前記圧力センサを直線移動させることを特徴とする。
また、以上の実施形態に係る自転車用自動変速システムは、前記傾斜情報検出部が、前記圧力センサの移動距離と、前記移動距離に対する前記圧力センサの出力値の変化とに基づいて、前記傾斜情報を検出することを特徴とする。
また、以上の実施形態に係る自転車用自動変速システムは、前記制御部が、傾斜が既知の路面に前記自転車を設置したときの前記傾斜情報を初期値として記憶し、前記自転車が走行中の前記傾斜情報と前記初期値に基づいて前記自転車の変速機を制御することを特徴とする。
また、以上の実施形態に係る自転車用自動変速システムは、速度センサを含み、前記制御部は、前記速度センサによって得られる前記自転車の速度情報と、前記傾斜情報と、に基づいて前記自転車の変速機を制御することを特徴とする。
また、以上の実施形態に係る自転車用自動変速システムは、前記圧力センサが、空気が流入するキャビティを有するセンサ本体と、前記空気を前記キャビティの内外に流通させる連通孔を除く前記キャビティの開口面を塞ぐように基端部から先端部に向けて一方向に延びる板状であり、前記キャビティの内部と外部との圧力差に応じて撓み変形するカンチレバーと、前記カンチレバーの撓み変形に応じた前記気圧変動情報を検出する気圧変動検出部とを備えることを特徴とする。
1 自動変速システム
1a 自動変速システム
2 トップチューブ
3 傾斜センサ
4 シートステー
5 制御ユニット
6 スプロケット
7 変速機
11 圧力センサ
12 制御部
13 通信部
14 電源部
15 記憶部
16 変速制御部
17 アクチュエータ
20 移動機構
21 回転板
22 傾斜センサモータ制御部
23 傾斜センサモータ
31 磁石
32 回転検出部
33 同期クロック信号生成部
34 傾斜センサ電源部
35 スリップリング
40 傾斜情報検出部
41 同期検波部
42 傾斜角生成部
100 自転車
200 傾斜センサ
300 自動変速システム
400 自動変速システム
471 圧力センサ
472 SOI基板
472a シリコン支持層
472b 酸化層
472c シリコン活性層
473 キャビティ筐体
473−1 第1筐体部
473−2 第2筐体部
474 カンチレバー
474a 基端部
474b 先端部
475 気圧変動検出部
510 キャビティ
512 蓋部
513 ギャップ
515 貫通孔
520 ピエゾ抵抗
521 配線部
522 検出回路
523 ブリッジ回路
524 増幅回路
C1 回転軸
S1 速度センサ
S2 加速度センサ
S3 温度センサ
S4 気圧センサ
W1 出力波形
W2 出力波形
ΔV0 出力波形W2のピーク間の変化量
ΔV1 出力波形W3のピーク間の変化量
θ、φ 傾斜角

Claims (8)

  1. 自転車に取り付けられるとともに前記自転車に対して移動可能に配置され気圧を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサの出力と前記圧力センサの移動情報とに基づいて前記自転車の傾斜情報を検出する傾斜情報検出部と、
    前記自転車に備えられ前記自転車を変速する変速機と、
    前記傾斜情報に基づいて前記変速機を制御する制御部と、を備えることを特徴とする自転車用自動変速システム。
  2. 前記傾斜センサは、前記自転車に対して前記圧力センサを所定の移動経路で移動させる移動機構を備え、前記傾斜情報検出部は、前記移動機構によって前記所定の移動経路を移動された前記圧力センサの移動情報と、前記圧力センサの出力とに基づいて、前記自転車の傾斜情報を検出することを特徴とする請求項1に記載の自転車用自動変速システム。
  3. 前記移動機構は、前記圧力センサが配置される回転体を備え、前記回転体を回転させることよって前記圧力センサを円状に移動させることを特徴とする請求項2に記載の自転車用自動変速システム。
  4. 前記移動機構は、前記圧力センサが配置され、直線状に移動可能な直線移動体を備え、前記直線移動体を直線状に移動させることによって前記圧力センサを直線移動させることを特徴とする請求項2に記載の自転車用自動変速システム。
  5. 前記傾斜情報検出部は、前記圧力センサの移動距離と、前記移動距離に対する前記圧力センサの出力値の変化とに基づいて、前記傾斜情報を検出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自転車用自動変速システム。
  6. 前記制御部は、傾斜が既知の路面に前記自転車を設置したときの前記傾斜情報を初期値として記憶し、前記自転車が走行中の前記傾斜情報と前記初期値に基づいて前記自転車の変速機を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の自転車用自動変速システム。
  7. 前記自転車用自動変速システムは速度センサを含み、前記制御部は、前記速度センサによって得られる前記自転車の速度情報と、前記傾斜情報と、に基づいて前記自転車の変速機を制御することを特徴とする請求項6に記載の自転車用自動変速システム。
  8. 前記圧力センサは、
    空気が流入するキャビティを有するセンサ本体と、
    前記空気を前記キャビティの内外に流通させる連通孔を除く前記キャビティの開口面を塞ぐように基端部から先端部に向けて一方向に延びる板状であり、前記キャビティの内部と外部との圧力差に応じて撓み変形するカンチレバーと、
    前記カンチレバーの撓み変形に応じた前記気圧変動情報を検出する気圧変動検出部と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の自転車用自動変速システム。
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