JP6825631B2 - 測色装置および該方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被測定物の色を測定する測色装置および測色方法に関する。
近年、人間の目や経験だけでは正確に判別できない微妙な色合いを、国際的に規格化された数値によって、研究対象の分析や製品の色管理等を実現できることから、多くの様々な分野で測色装置が利用されている。この測色装置には、分光タイプの分光測色計や、三刺激値タイプの色彩色差計(カラーリーダ)等が含まれる。このような測色装置の一つとして、特許文献1に開示された測色装置がある。
この特許文献1に開示された測色装置は、測定用の開口部を有する本体内に、所定の角度で上記開口部に向けられた状態で取り付けられた光源と受光部とを有し、上記光源からの照射光であって上記開口部に位置する被測定物面からの反射光を受光し、この受光信号から上記被測定物の色彩に関する情報を得ている。
ところで、近年、測色装置で測定される被測定物の測定領域は、年々、小さくなってきている。このため、測定領域の面内分布は、測定結果に大きく影響するので、測定中、被測定物の測定領域に対し測色装置を固定しておく必要がある。前記特許文献1に開示された測色装置は、光源にキセノンランプを用い、測定の際に閃光発光させているため、閃光発光回路のコンデンサに電荷を充電する充電時間を要し、そのため、1回の測定に2〜3秒程度が必要である。このため、キセノンランプを用いた従来の測色装置では、同じ測定サンプルに対し連続で複数回測定する場合、特に小さな測定領域に対して、当該測色装置を、2〜3秒程度×測定回数、の間、確実に固定する必要があった。
一方、従来の測色装置では、測定の正否は、測定後に測定結果を見てユーザが判定するしか無く、複数回の測定でその再現性が確認されてから初めて判定できるため、1つの被測定物に対する測定に時間と手間がかかっていた。
特開平7−270238号公報
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、比較的小面積な測定領域にも適用でき、より短時間でより高い再現性を有する測定結果を得ることができる測色装置および測色方法を提供することである。
上述した目的のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映した測色装置および測色方法は、測定開口に照明光を、所定の時間、一定の光強度で照射し、前記測定開口に臨む被測定物による前記照明光の反射光を受光し、前記受光での、時間的に連続した複数個の出力に基づいて測色の正否を判定し、その判定結果を出力する。これによれば、本発明にかかる測色装置および測色方法は、比較的小面積な測定領域にも適用でき、より短時間でより高い再現性を有する測定結果を得ることができる。
発明の1または複数の実施形態により与えられる利点および特徴は、以下に与えられる詳細な説明および添付図面から十分に理解される。これら詳細な説明及び添付図面は、例としてのみ与えられるものであり本発明の限定の定義として意図されるものではない。
第1実施形態における測色装置の構成を示す図である。 図1に示す測色装置の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態における測色装置の構成を示す図である。 図3に示す測色装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の1または複数の実施形態が説明される。しかしながら、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
実施形態における測色装置は、測定対象である被測定物の色を求める装置であり、測色の正否を求め、その結果を出力できる装置である。このような測色装置は、例えば、分光タイプの分光測色計や、三刺激値タイプの色彩色差計(カラーリーダ)等であって良い。ここでは、代表的に、分光タイプの分光測色計について説明するが、三刺激値タイプの色彩色差計(カラーリーダ)等についても同様に説明できる。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における測色装置の構成を示す図である。より具体的には、第1実施形態における測色装置Daは、例えば、図1に示すように、光源部1と、積分球2と、受光部3と、制御処理部4aと、入力部5と、出力部6と、インターフェース部(IF部)7と、記憶部8と、筐体HSとを備える。
積分球2は、拡散反射する拡散反射面を持つ部材であり、より詳しくは、拡散反射率の高い材で内面を覆った中空の球体である。拡散反射率の高い前記材は、例えば、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、酸化亜鉛等である。拡散反射率の高い材を含む塗布剤が球体内面に塗布され、拡散反射面が形成される。本実施形態に測色装置Daは、拡散照明/8°受光のジオメトリで分光反射率を測定するために、積分球2には、例えば円形状の測定開口が貫通形成され、前記測定開口における開口面の法線方向から8°の位置に、例えば円形状の受光開口が貫通形成される。測色の際には、前記測定開口に被測定物SPが当てられ、前記測定開口に被測定物SPが臨む。なお、本実施形態では、拡散照明/8°受光のジオメトリが用いられるが、測色の規格等で規定された例えば45°照明/0°受光や45°照明/多角度受光等の他のジオメトリであっても良い。
光源部1は、制御処理部4aに接続され、積分球2の測定開口に照明光を、所定の時間、一定の光強度で制御処理部4aの制御に従って照射する装置である。前記所定の時間は、後述のように測色の正否を判定するために略同一な拡散照明の条件で複数個の出力を得るために必要な適宜な時間である。このような前記所定の時間は、比較的小面積な測定領域にも適用できるように、短いほど好ましく、例えば1、2秒等の数秒である。前記一定の光強度は、測色に適した適宜な強度である。光源部1は、例えば、前記照明光となる光を、前記所定の時間、一定の光強度で発光する光源1−1と、制御処理部4aに接続され、制御処理部4aの制御に従って前記光源1−1を駆動する駆動回路1−2とを備える。より具体的には、本実施形態では、光源1−1は、例えば、所定の時間、一定の光強度の発光に適した、白色光を発光する白色発光ダイオード(白色LED)を備え、駆動回路1−2は、前記白色LED1−1を定電流で駆動する回路を備える。白色LED1−1は、発光面が積分球2の内面に臨むように積分球2に配設される。
受光部3は、制御処理部4aに接続され、前記測定開口に臨む被測定物SPによる前記照明光の反射光を測定可能に受光し、その受光強度を制御処理部4aへ出力する装置である。本実施形態では、分光反射率を求めるために、前記照明光の反射光を所定の波長間隔で分光し、各波長ごとの各受光強度を制御処理部4aへ出力する。前記所定の波長間隔は、当該測色装置Daの仕様によって適宜に設定され、例えば、5nm、10nmおよび15nm等である。受光部3は、例えば、分光部3−1と、受光光学系3−2とを備える。受光光学系3−2は、積分球2の受光開口を介して前記照明光の反射光が入射され、前記反射光を分光部3−1へ導光する光学系であり、例えば、1または複数の、例えばレンズ等の光学素子を備える。なお、受光光学系3−2は、分光部3−1に導光される前記反射光の光束径を調整するために焦点距離可変レンズや、光束径をメカ的に切り換える切換機構を光路中にさらに備えても良い。受光光学系3−2は、分光部3−1の配置位置の自由度を向上させ、測色装置Dの小型化を実現するために、光ファイバを備えても良い。分光部3−1は、受光光学系3−2を介して入射された前記反射光を所定の波長間隔で分光し、各波長ごとの各受光強度を制御処理部4aへ出力する装置である。より具体的には、分光部3−1は、凹面回折格子と、一方向に並置された複数のシリコンホトダイオード(SPD)を備えるリニアセンサと、リニアセンサを制御する制御回路とを備える。このような分光部3−1では、前記反射光は、スリット状で前記凹面回折格子に入射され、前記凹面回折格子で回折反射される。前記凹面回折格子で回折反射された前記反射光は、前記リニアセンサの各SPDで受光され、前記リニアセンサは、前記制御回路の制御に従って各SPDで受光された各波長ごとの各受光強度を出力する。
なお、三刺激値タイプでは、分光部3−1に代え、例えばXYZの三刺激値を出力する装置が用いられる。このような装置は、例えば、前記反射光をXフィルタ、YフィルタおよびZフィルタそれぞれを介して受光するXフィルタ用、Yフィルタ用およびZフィルタ用の3個のホトダイオード(PD)を備え、各PDからXYZの三刺激値を出力する。
入力部5は、制御処理部4aに接続され、例えば、被測定物SPの測定を指示するコマンド等の各種コマンド、および、例えば被測定物SPにおける識別子の入力等の測定する上で必要な各種データを測色装置Daに入力する装置であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ等である。出力部6は、制御処理部4aに接続され、制御処理部4aの制御に従って、入力部5から入力されたコマンドやデータ、および、当該測色定装置Daによって測定された被測定物の色(本実施形態では分光反射率)等を出力する装置であり、例えばCRTディスプレイ、LCD(液晶表示装置)および有機ELディスプレイ等の表示装置やプリンタ等の印刷装置等である。本実施形態では、出力部6は、さらに、後述する測色正否判定部43の判定結果を出力する。より具体的には、出力部6は、測色正否判定部43によって測色が正しくないと判定された場合に、前記測色が正しくない旨(警告)を少なくとも出力する。なお、出力部6は、測色正否判定部43によって測色が正しいと判定された場合に、前記測色が正しい旨を少なくとも出力しても良い。
なお、入力部5および出力部6からタッチパネルが構成されてもよい。このタッチパネルを構成する場合において、入力部5は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力装置であり、出力部6は、表示装置である。このタッチパネルでは、表示装置の表示面上に位置入力装置が設けられ、表示装置に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、ユーザが、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、位置入力装置によってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容がユーザの操作入力内容として測色装置Dに入力される。このようなタッチパネルでは、ユーザは、入力操作を直感的に理解し易いので、ユーザにとって取り扱い易い測色装置Daが提供される。
IF部7は、制御処理部4aに接続され、制御処理部4aの制御に従って、外部機器との間でデータの入出力を行う回路であり、例えば、シリアル通信方式であるRS−232Cのインターフェース回路、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA(Infrared Data Asscoiation)規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB(Universal Serial Bus)規格を用いたインターフェース回路等である。
記憶部8は、制御処理部4aに接続され、制御処理部4aの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、測色装置Daの各部を制御する制御プログラムや、受光部3の出力に基づいて被測定物SPの色を求める色処理プログラムや、受光部3における時間的に連続した複数個の出力に基づいて測色の正否を判定する測色正否判定プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、被測定物SPの識別子や、受光部3の出力、後述の測色正否判定で用いられる所定の範囲等の、これら各プログラムを実行する上で必要なデータが含まれる。このような記憶部8は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。記憶部8は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆる制御処理部4aのワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。
制御処理部4aは、測色装置Daの各部1、3、5〜8を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被測定物SPの色を求めるための回路である。制御処理部4aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。制御処理部4aは、制御処理プログラムが実行されることによって、制御部41a、色処理部42および測色正否判定部43を機能的に備える。
制御部41aは、測色装置Daの各部1、3、5〜8を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、測色装置Daの全体制御を司るものである。第1実施形態では、制御部41aは、測色正否判定部43によって測色が正しくないと判定された場合に、前記測色が正しくない旨(警告)を少なくとも出力部6から出力する。なお、制御部41aは、測色正否判定部43によって測色が正しいと判定された場合に、前記測色が正しい旨を少なくとも出力部6から出力しても良い。
色処理部42は、受光部3の出力に基づいて被測定物SPの色を求めるものである。より具体的には、本実施形態では、色処理部42は、受光部3から出力された各波長ごとの各受光強度(カウント値)から、公知の演算手法によって分光反射率を求め、この求めた分光反射率から、公知の演算手法によって色彩値を求める。
測色正否判定部43は、受光部3における時間的に連続した複数個の出力に基づいて測色の正否(測色が正しいか否か)を判定するものである。
より具体的には、測色正否判定部43は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた被測定物SPにおける複数個の色、および、前記複数個の出力から被測定物SPにおける複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかが所定の範囲内であるか否かを判定することによって、前記測色の正否を判定する。
上述の例では、例えば、測色正否判定部43は、制御部41aによって、受光部3から出力される各波長ごとの各受光強度(カウント値)を、所定のサンプリング間隔で複数個サンプリングする。すなわち、受光部3から出力される各波長ごとの各受光強度(カウント値)をセット(組)とした場合、制御部41aは、複数個のセットをサンプリングする。そして、測色正否判定部43は、これら複数個のセットが、予め設定された所定の第1範囲内であるか否かを判定する。前記第1範囲は、複数のサンプルを測定することによって、予め適宜な値に設定され、記憶部8に記憶される。この判定の結果、これら複数個のセットが前記第1範囲内である場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しいと判定し、一方、これら複数個のセットが前記第1範囲内ではない場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しくないと判定する。この判定は、各波長ごとに実施されて良く、各波長のうちの1または複数(例えば3個や5個や10個や20個等)について代表的に実施されて良い。
あるいは、例えば、測色正否判定部43は、制御部41aによって、受光部3から出力される各波長ごとの各受光強度を、セットとして、所定のサンプリング間隔で複数個サンプリングする。次に、測色正否判定部43は、これら複数個のセットそれぞれから、公知の演算手法によって複数個の分光反射率を求める。そして、測色正否判定部43は、これら複数個の分光反射率が、予め設定された所定の第2範囲内であるか否かを判定する。前記第2範囲は、複数のサンプルを測定することによって、予め適宜な値に設定され、記憶部8に記憶される。この判定の結果、これら複数個の分光反射率が前記第2範囲内である場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しいと判定し、一方、これら複数個の分光反射率が前記第2範囲内ではない場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しくないと判定する。この判定は、各波長ごとに実施されて良く、各波長のうちの1または複数(例えば3個や5個や10個や20個等)について代表的に実施されて良い。
あるいは、例えば、測色正否判定部43は、制御部41aによって、受光部3から出力される各波長ごとの各受光強度を、セットとして、所定のサンプリング間隔で複数個サンプリングする。次に、測色正否判定部43は、これら複数個のセットそれぞれから、公知の演算手法によって複数個の分光反射率を求める。次に、測色正否判定部43は、これら複数個の分光反射率それぞれから、公知の演算手法によって複数個の色彩値を求める。そして、測色正否判定部43は、これら複数個の色彩値が、予め設定された所定の第3範囲内であるか否かを判定する。前記第3範囲は、複数のサンプルを測定することによって、予め適宜な値に設定され、記憶部8に記憶される。この判定の結果、これら複数個の色彩値が前記第3範囲内である場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しいと判定し、一方、これら複数個の色彩値が前記第3範囲内ではない場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しくないと判定する。
なお、上述において、測色正否判定部43は、分光反射率や色彩値を色処理部42に求めさせても良い。
筐体HSは、これら光源部1、積分球2、受光部3、制御処理部4a、入力部5、出力部6、ID部7および記憶部8を収容する例えば箱形の部材である。筐体HSには、積分球2の前記測定開口に対応する位置に開口が貫通形成されている。
次に、第1実施形態における測色装置Daの動作について説明する。図2は、図1に示す測色装置の動作を示すフローチャートである。
まず、図略の電源スイッチがオンされると、測色装置Daが起動され、制御処理部4aによって必要な各部の初期化が行われ、制御処理部4aには、制御処理プログラムが実行されることによって、機能的に、制御部41a、色処理部42および測色正否判定部43が構成される。
ユーザ(オペレータ)によって被測定物SPが測定開口に臨むように測色装置Daにセットされ、測定指示が前記ユーザによって入力部5から入力されると、図2において、測色装置Daは、制御処理部4aによって、光源部1に、一定の光強度の白色光を発光させ(S1)、受光部3で照明光の反射光を複数回測定する(S2)。
より具体的には、制御処理部4aは、制御部41aによって駆動回路1−2を制御し、駆動回路1−2は、定電流で白色LED1−1を駆動する。制御部41aの制御に従った駆動回路1−2によって定電流で白色LED1−1が駆動されると、白色LED1−1は、駆動電流の電流値に応じた一定の光強度で白色光を発光する。白色LED1−1で発光した前記白色光は、積分球2内に入射され、積分球2の内面で拡散反射され、拡散光の照明光となる。前記測定開口に臨む被測定物SPは、前記拡散光の照明光によって照明される。前記照明光は、被測定物SPの表面で反射し、前記照明光の反射光は、前記受光開口を介して受光光学系3−2に入射される。受光光学系3−2に入射した前記反射光は、受光光学系3−2によって導光され、分光部3−1に入射される。分光部3−1に入射された前記反射光は、分光部3−1で分光されて受光され、各波長ごとに各出力を制御処理部4aに出力する。制御部41aは、受光部3から出力される各波長ごとの各受光強度(カウント値)を、セットとして、所定のサンプリング間隔で複数個サンプリングする。一例では、制御部41aは、受光部3から出力される各波長ごとの各受光強度を、セットとして、0.2秒間隔で5個サンプリングする。
次に、制御処理部4aは、色処理部42によって、受光部3の出力に基づいて被測定物SPの色を求める(S3)。より具体的には、色処理部42は、前記複数のセットのうちのいずれかから、例えば最初にサンプリングされたセットから、また例えば時間的に中央でサンプリングされたセットから、公知の演算手法によって分光反射率を求め、この求めた分光反射率から、公知の演算手法によって色彩値を求める。
次に、制御処理部4aは、測色正否判定部43によって、受光部3における時間的に連続した複数個の出力に基づいて測色の正否(測色が正しいか否か)を判定する(S4)。この判定の結果、前記測色が正しいと判定された場合(正、Yes)には、制御処理部4aは、次に処理S5を実行する。一方、前記判定の結果、前記測色が正しくないと判定された場合(否、No)には、制御処理部4aは、次に処理S6を実行する。
より具体的には、例えば、測色正否判定部43は、処理S2で測定された複数個のセットが前記第1範囲内であるか否かを判定する。測色正否判定部43は、この判定の結果、前記複数個のセットが前記第1範囲内である場合には前記測色が正しいと判定し、一方、前記判定の結果、前記複数個のセットが前記第1範囲内ではない場合には前記測色が正しくないと判定する。あるいは、例えば、測色正否判定部43は、処理S2で測定された複数個のセットそれぞれから、複数個の分光反射率を求め、これら複数個の分光反射率が前記第2範囲内であるか否かを判定する。測色正否判定部43は、この判定の結果、前記複数個の分光反射率が前記第2範囲内である場合には前記測色が正しいと判定し、一方、前記判定の結果、前記複数個の分光反射率が前記第2範囲内ではない場合には前記測色が正しくないと判定する。あるいは、例えば、測色正否判定部43は、処理S2で測定された複数個のセットそれぞれから、複数個の分光反射率を求め、これら複数個の分光反射率から複数個の色彩値を求め、これら複数個の色彩値が前記第3範囲内であるか否かを判定する。測色正否判定部43は、この判定の結果、前記複数個の色彩値が前記第3範囲内である場合には前記測色が正しいと判定し、一方、前記判定の結果、前記複数個の色彩値が前記第3範囲内ではない場合には前記測色が正しくないと判定する。
処理S5では、制御処理部4aは、制御部41aによって、処理S3で求めた被測定物SPの色(本実施形態では色彩値)を出力部6に出力し、本処理を終了する。なお、この場合において、制御部41aは、前記測色が正しい旨のメッセージを出力部6に出力しても良い。また、必要に応じて、制御処理部4aは、制御部41aによって、処理S3で求めた被測定物SPの色(本実施形態では色彩値)をIF部7に出力しても良い。
処理S6では、制御処理部4aは、制御部41aによって、前記測色が正しくない旨のメッセージ(警告)を出力部6に出力し、本処理を終了する。なお、この場合において、制御部41aは、被測定物SPを測色装置Daに再セットし直し、再測定を促すメッセージを出力部6にさらに出力しても良い。
なお、上述の処理S5および処理S6において、制御部41aは、前記処理S4における測色の正否判定で用いた数値の最大値、最小値、標準偏差等も出力部6に出力しても良い。
以上説明したように、第1実施形態における測色装置Daおよびこれに実装された測色方法は、所定の時間、一定の光強度で照明光を測定開口に照射するので、充電時間が必要となる従来の閃光発光を用いる場合に較べて、より短い時間で、受光部3から、複数個の出力を時間的に連続して次々と得ることができる。一方、1回の閃光発光で複数個の出力を得ようとすると、閃光発光では、光強度が時間経過に対し鮮鋭な山形に変化するため、略同一の条件で複数回測定することが難しい。したがって、被測定物SPにより短い時間だけ前記固定を行えばよいので、上記測色装置Daおよび測色方法は、比較的小面積な測定領域にも適用できる。そして、上記測色装置Daおよび測色方法は、これら複数個の出力に基づいて測色の正否を判定するので、姿勢を検出するセンサが必要なく、その判定結果を出力するから、前記判定結果から前記測色が正しい場合の測定を利用でき、前記判定結果から前記測色が正しい場合の測定を利用することで、より高い再現性を有する測定結果を得ることができる。したがって、上記測色装置Daおよび測色方法は、比較的小面積な測定領域にも適用でき、より短時間でより高い再現性を有する測定結果を得ることができる。
上記測色装置Daおよび測色方法は、白色LED1−1を用いるので、白色LED1−1を定電流で駆動することによって、測定開口に照明光を、所定の時間、一定の光強度で照射する光源部1を、容易に、実現できる。
上記によれば、前記測色が正しくない旨の警告を出力部6に出力する測色装置Daが提供できる。
測色が正しく実施された場合には、前記複数個の出力が一定の範囲内に収まる一方、測色が正しく実施されなかった場合には、前記複数個の出力がばらつく。この結果、前記複数個の出力に基づいて求められた被測定物SPにおける複数個の色も、同様に、測色が正しく実施された場合には、一定の範囲内に収まる一方、測色が正しく実施されなかった場合には、ばらつく。前記複数個の出力から被測定物SPにおける複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータも、同様に、測色が正しく実施された場合には、一定の範囲内に収まる一方、測色が正しく実施されなかった場合には、ばらつく。上記測色装置Daおよび測色方法は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた被測定物SPにおける複数個の色、および、前記複数個の出力から被測定物SPにおける複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータ(上述の例では分光反射率)のうちのいずれかが所定の範囲内であるか否かを判定することによって前記測色の正否を判定するので、前記測色の正否を適切に判定できる。
次に、別の実施形態について説明する。
(第2実施形態)
第1実施形態における測色装置Daは、測色が正しくない旨のメッセージ(警告)を出力部6に出力する装置であるが、第2実施形態における測色装置Dbは、前記測色正否判定部の判定結果に基づいて前記出力部から出力される前記判定結果の出力方法を変える装置である。
図3は、第2実施形態における測色装置の構成を示す図である。より具体的には、第2実施形態における測色装置Dbは、例えば、図3に示すように、光源部1と、積分球2と、受光部3と、制御処理部4bと、入力部5と、出力部6と、IF部7と、記憶部8と、筐体HSとを備える。これら第2実施形態の測色装置Dbにおける光源部1、積分球2、受光部3、入力部5、出力部6、IF部7、記憶部8および筐体HSは、それぞれ、第1実施形態の測色装置Daにおける光源部1、積分球2、受光部3、入力部5、出力部6、IF部7、記憶部8および筐体HSと同様であるので、その説明を省略する。
制御処理部4bは、制御処理部4aと同様に、光源部1、受光部3、入力部5、出力部6、IF部7および記憶部8それぞれと接続され、測色装置Dbの各部1、3、5〜8を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被測定物SPの色を求めるための回路である。制御処理部4bは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。制御処理部4bは、制御処理プログラムが実行されることによって、制御部41b、色処理部42および測色正否判定部43を機能的に備える。これら第2実施形態の制御処理部4bにおける色処理部42および測色正否判定部43は、それぞれ、第1実施形態の制御処理部4aにおける色処理部42および測色正否判定部43と同様であるので、その説明を省略する。
制御部41bは、測色装置Dbの各部1、3、5〜8を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、測色装置Dbの全体制御を司るものである。第2実施形態では、制御部41bは、測色正否判定部43の判定結果に基づいて出力部6から出力される判定結果の出力方法を変える。
より具体的には、例えば、測色正否判定部43が、前記複数個のセットが前記第1範囲内であるか否かを判定する場合において、前記測色が正しくないと判定された場合に、制御部41bは、測色正否判定部43によって前記第1範囲内であるセットの個数(セット数)を求め、この求めたセット数と、予め設定された所定の第1閾値とを比較し、この比較の結果、前記求めたセット数が前記第1閾値以上である場合、前記第1範囲内であるセットから求めた色(本実施形態では色彩値)を出力部6から出力する一方、前記求めたセット数が前記第1閾値未満である場合、前記測色が正しくない旨のメッセージ(警告)を出力部6から出力する。前記第1閾値は、測色装置Dbの仕様に応じて適宜に設定される。
あるいは、例えば、測色正否判定部43が、前記複数個の分光反射率が前記第2範囲内であるか否かを判定する場合において、前記測色が正しくないと判定された場合に、制御部41bは、測色正否判定部43によって前記第2範囲内である分光反射率のセット数を求め、この求めた分光反射率のセット数と、予め設定された所定の第2閾値とを比較し、この比較の結果、前記求めた分光反射率のセット数が前記第2閾値以上である場合、前記第2範囲内である分光反射率のセットから求めた色(本実施形態では色彩値)を出力部6から出力する一方、前記求めた分光反射率のセット数が前記第2閾値未満である場合、前記測色が正しくない旨のメッセージ(警告)を出力部6から出力する。前記第2閾値は、測色装置Dbの仕様に応じて適宜に設定される。
あるいは、例えば、測色正否判定部43が、前記複数個の色彩値が前記第3範囲内であるか否かを判定する場合において、前記測色が正しくないと判定された場合に、制御部41bは、測色正否判定部43によって前記第3範囲内である色彩値の個数数を求め、この求めた色彩値の個数と、予め設定された所定の第3閾値とを比較し、この比較の結果、前記求めた色彩値の個数が前記第3閾値以上である場合、前記第3範囲内である色彩値を出力部6から出力する一方、前記求めた色彩値の個数が前記第2閾値未満である場合、前記測色が正しくない旨のメッセージ(警告)を出力部6から出力する。前記第3閾値は、測色装置Dbの仕様に応じて適宜に設定される。
なお、これら第1ないし第3閾値は、例えば出力部6に設定画面等を表示し、この設定画面を用いて入力部5から入力され、記憶部8に記憶されることで、予め設定されても良い。
次に、第2実施形態における測色装置Dbの動作について説明する。図4は、図3に示す測色装置の動作を示すフローチャートである。
まず、図略の電源スイッチがオンされると、測色装置Dbが起動され、測色装置Daと同様に、制御処理部4bによって必要な各部の初期化が行われ、制御処理部4bには、制御処理プログラムが実行されることによって、機能的に、制御部41b、色処理部42および測色正否判定部43が構成される。
ユーザによって被測定物SPが測定開口に臨むように測色装置Dbにセットされ、測定指示が前記ユーザによって入力部5から入力されると、図4において、測色装置Daは、測色装置Daと同様に、制御処理部4bによって、処理S1、処理S2、処理S3および処理S4の各処理を順に実行する(S1〜S4)。
処理S4における判定の結果、前記測色が正しいと判定された場合(正、Yes)には、制御処理部4bは、次に、測色装置Daと同様に処理S5を実行する。一方、前記判定の結果、前記測色が正しくないと判定された場合(否、No)には、制御処理部4bは、次に処理S11を実行する。
処理S11では、制御処理部4bは、制御部41bによって、測色正否判定部43の判定結果に基づいて出力部6から出力される判定結果の出力方法を判定する。
より具体的には、例えば、測色正否判定部43が、前記複数個のセットが前記第1範囲内であるか否かを判定する場合では、制御部41bは、測色正否判定部43によって前記第1範囲内であるセット数を求め、この求めたセット数と、前記第1閾値とを比較することによって前記判定結果の出力方法を判定する。この比較の結果、前記求めたセット数が前記第1閾値以上である場合、前記第1範囲内であるセットから求めた色(本実施形態では色彩値)を出力部6から出力する出力方法であると判定され(一部出力)、制御部41bは、次に、処理S12を実行する。一方、前記比較の結果、前記求めたセット数が前記第1閾値未満である場合、前記測色が正しくない旨のメッセージ(警告)を出力部6から出力する出力方法であると判定され(警告)、制御部41bは、次に、処理S6を実行する。
あるいは、例えば、測色正否判定部43が、前記複数個の分光反射率が前記第2範囲内であるか否かを判定する場合では、制御部41bは、測色正否判定部43によって前記第2範囲内である分光反射率のセット数を求め、この求めた分光反射率のセット数と、前記第2閾値とを比較することによって前記判定結果の出力方法を判定する。この比較の結果、前記求めた分光反射率のセット数が前記第2閾値以上である場合、前記第2範囲内である分光反射率のセットから求めた色(本実施形態では色彩値)を出力部6から出力する出力方法であると判定され(一部出力)、制御部41bは、次に、処理S12を実行する。一方、前記比較の結果、前記求めた分光反射率のセット数が前記第2閾値未満である場合、前記測色が正しくない旨のメッセージ(警告)を出力部6から出力する出力方法であると判定され(警告)、制御部41bは、次に、処理S6を実行する。
あるいは、例えば、測色正否判定部43が、前記複数個の色彩値が前記第3範囲内であるか否かを判定する場合では、制御部41bは、測色正否判定部43によって前記第3範囲内である色彩値の個数を求め、この求めた色彩値の個数と、前記第3閾値とを比較することによって前記判定結果の出力方法を判定する。この比較の結果、前記求めた色彩値の個数が前記第3閾値以上である場合、前記第3範囲内である色彩値を出力部6から出力する出力方法であると判定され(一部出力)、制御部41bは、次に、処理S12を実行する。一方、前記比較の結果、前記求めた色彩値のセット数が前記第3閾値未満である場合、前記測色が正しくない旨のメッセージ(警告)を出力部6から出力する出力方法であると判定され(警告)、制御部41bは、次に、処理S6を実行する。
処理S12では、制御処理部4bは、制御部41bによって、前記複数個のセットのうちの一部から求めた色を出力部6から出力し、本処理を終了する。
より具体的には、制御部41bは、例えば、測色正否判定部43が、前記複数個のセットが前記第1範囲内であるか否かを判定する場合では、制御部41bは、前記第1範囲内であるセットから求めた色(本実施形態では色彩値)を出力部6から出力する。なお、この場合において、前記第1範囲内であるセットから求めた色が一覧で出力部6から出力されて良く、あるいは、前記第1範囲内であるセットから求めた色の代表値が出力部6から出力されても良い。前記代表値は、例えば平均値や中央値等である。
あるいは、例えば、測色正否判定部43が、前記複数個の分光反射率が前記第2範囲内であるか否かを判定する場合では、制御部41bは、前記第2範囲内である分光反射率のセットから求めた色(本実施形態では色彩値)を出力部6から出力する。なお、この場合において、上述と同様に、前記第1範囲内であるセットから求めた色が、一覧で、あるいは、その代表値で、出力部6から出力されて良い。
あるいは、例えば、測色正否判定部43が、前記複数個の色彩値が前記第3範囲内であるか否かを判定する場合では、制御部41bは、前記第3範囲内である色彩値を出力部6から出力する。なお、この場合において、上述と同様に、前記第3範囲内である色彩値が、一覧で、あるいは、その代表値で、出力部6から出力されて良い。
処理S6では、制御処理部4bは、制御部41bによって、測色装置Daと同様に、前記測色が正しくない旨のメッセージ(警告)を出力部6に出力し、本処理を終了する。なお、この場合において、制御部41bは、被測定物SPを測色装置Dbに再セットし直し、再測定を促すメッセージを出力部6にさらに出力しても良い。
以上説明したように、第2実施形態における測色装置Dbおよびこれに実装された測色方法は、第1実施形態における測色装置Daおよびこれに実装された測色方法と同様な作用効果を奏する。
そして、上記測色装置Dbおよび測色方法は、測色正否判定部43の判定結果に基づいて出力部6から出力される判定結果の出力方法を変えるので、より適切に判定結果を出力部6から出力できる。上記によれば、前記測色が正しくない旨の警告を出力部6に出力する測色装置Dbが提供できる。また、上記によれば、前記複数個のセットのうちの一部から求めた色を出力部6に出力する測色装置Daが提供できる。
なお、上述の第2実施形態では、前記第1ないし第3閾値を用いた閾値判定で、出力方法が変更されたが、測定のたびに、処理S11を実行するか否かをユーザに問い合わせるように、測色装置Dbが構成されても良い。この場合において、処理S11の不実行が選択された場合には、処理S6のみが実行される。
また、上述の第2実施形態において、処理S12では、一部出力が実施されたが、一部出力の実施に代え、あるいは、追加して測定にバラツキがある旨が出力されても良い。この場合において、測定にバラツキがある旨の出力は、測定にバラツキがある旨のメッセージが出力部6から出力され良く、あるいは、測定にバラツキがある旨を表すランプが出力部6の他の一例として測色装置Dbにさらに設けられ、測定にバラツキがある旨を表すために、前記ランプが点灯あるいは点滅されて良い。
なお、上述の第1および第2実施形態では、測色正否判定部43は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた被測定物SPにおける複数個の色、および、前記複数個の出力から被測定物SPにおける複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかが所定の範囲内であるか否かを判定することによって、前記測色の正否を判定したが、これに限定するものではなく、他の手法によって前記測色の正否を判定しても良い。
例えば、他の一態様では、測色正否判定部43は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた被測定物SPにおける複数個の色、および、前記複数個の出力から被測定物SPにおける複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかにおける標準偏差または分散が所定の範囲内であるか否かを判定することによって、前記測色の正否を判定する。これによっても、前記測色の正否を適切に判定できる。
上述の例では、例えば、測色正否判定部43は、制御部41(41a、41b)によって、受光部3から出力される各波長ごとの各受光強度(カウント値)を、セットとして、所定のサンプリング間隔で複数個サンプリングする。そして、測色正否判定部43は、これら複数個のセットにおける標準偏差または分散が、予め設定された所定の第4範囲内であるか否かを判定する。前記第4範囲は、複数のサンプルを測定することによって、予め適宜な値に設定され、記憶部8に記憶される。この判定の結果、これら複数個のセットにおける標準偏差または分散が前記第4範囲内である場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しいと判定し、一方、これら複数個のセットにおける標準偏差または分散が前記第4範囲内ではない場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しくないと判定する。この判定は、各波長ごとに実施されて良く、各波長のうちの1または複数(例えば3個や5個や10個や20個等)について代表的に実施されて良い。
あるいは、例えば、測色正否判定部43は、制御部41(41a、41b)によって、受光部3から出力される各波長ごとの各受光強度を、セットとして、所定のサンプリング間隔で複数個サンプリングする。次に、測色正否判定部43は、これら複数個のセットそれぞれから、公知の演算手法によって複数個の分光反射率を求める。そして、測色正否判定部43は、これら複数個の分光反射率における標準偏差または分散が、予め設定された所定の第5範囲内であるか否かを判定する。前記第5範囲は、複数のサンプルを測定することによって、予め適宜な値に設定され、記憶部8に記憶される。この判定の結果、これら複数個の分光反射率における標準偏差または分散が前記第5範囲内である場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しいと判定し、一方、これら複数個の分光反射率が前記第5範囲内ではない場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しくないと判定する。この判定は、各波長ごとに実施されて良く、各波長のうちの1または複数(例えば3個や5個や10個や20個等)について代表的に実施されて良い。
あるいは、例えば、測色正否判定部43は、制御部41(41a、41b)によって、受光部3から出力される各波長ごとの各受光強度を、セットとして、所定のサンプリング間隔で複数個サンプリングする。次に、測色正否判定部43は、これら複数個のセットそれぞれから、公知の演算手法によって複数個の分光反射率を求める。次に、測色正否判定部43は、これら複数個の分光反射率それぞれから、公知の演算手法によって複数個の色彩値を求める。そして、測色正否判定部43は、これら複数個の色彩値における標準偏差または分散が、予め設定された所定の第6範囲内であるか否かを判定する。前記第6範囲は、複数のサンプルを測定することによって、予め適宜な値に設定され、記憶部8に記憶される。この判定の結果、これら複数個の色彩値における標準偏差または分散が前記第6範囲内である場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しいと判定し、一方、これら複数個の色彩値における標準偏差または分散が前記第6範囲内ではない場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しくないと判定する。
なお、上述において、測色正否判定部43は、分光反射率や色彩値を色処理部42に求めさせても良い。
このような標準偏差または分散が正否の判定に用いられる場合では、第2実施形態において、処理S11では、制御部41bは、測色正否判定部43によって前記第4ないし第6範囲のいずれかの範囲内である標準偏差または分散のセット数を求め、この求めたセット数と、予め設定された所定の閾値とを比較することによって前記判定結果の出力方法を判定する。この比較の結果、前記求めたセット数が前記閾値以上である場合、前記第4ないし第6範囲のいずれかの範囲内であるセットから求めた色を出力部6から出力する出力方法であると判定され(一部出力)、制御部41bは、次に、処理S12を実行する。一方、前記比較の結果、前記求めたセット数が前記閾値未満である場合、前記測色が正しくない旨のメッセージ(警告)を出力部6から出力する出力方法であると判定され(警告)、制御部41bは、次に、処理S6を実行する。処理S12では、制御部41bは、前記第4ないし第6範囲のいずれかの範囲内であるセットから求めた色を出力部6から出力する。
あるいは、例えば、さらに他の一態様では、測色正否判定部43は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた被測定物SPにおける複数個の色、および、前記複数個の出力から被測定物SPにおける複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかにおいて、その中に、同一値を含むか否かを判定することによって、前記測色の正否を判定する。これによっても、前記測色の正否を適切に判定できる。
上述の例では、例えば、測色正否判定部43は、制御部41(41a、41b)によって、受光部3から出力される各波長ごとの各受光強度(カウント値)を、セットとして、所定のサンプリング間隔で複数個サンプリングする。そして、測色正否判定部43は、これら複数個のセットそれぞれを比較して、その中に、同一値を含むか否かを判定する。この判定の結果、同一値を含む場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しいと判定し、一方、同一値を含まない場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しくないと判定する。この比較および判定は、各波長ごとに実施されて良く、各波長のうちの1または複数(例えば3個や5個や10個や20個等)について代表的に実施されて良い。
あるいは、例えば、測色正否判定部43は、制御部41(41a、41b)によって、受光部3から出力される各波長ごとの各受光強度を、セットとして、所定のサンプリング間隔で複数個サンプリングする。次に、測色正否判定部43は、これら複数個のセットそれぞれから、公知の演算手法によって複数個の分光反射率を求める。そして、測色正否判定部43は、これら複数個の分光反射率それぞれを比較して、その中に、同一値を含むか否かを判定する。この判定の結果、同一値を含む場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しいと判定し、一方、同一値を含まない場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しくないと判定する。この比較および判定は、各波長ごとに実施されて良く、各波長のうちの1または複数(例えば3個や5個や10個や20個等)について代表的に実施されて良い。
あるいは、例えば、測色正否判定部43は、制御部41(41a、41b)によって、受光部3から出力される各波長ごとの各受光強度を、セットとして、所定のサンプリング間隔で複数個サンプリングする。次に、測色正否判定部43は、これら複数個のセットそれぞれから、公知の演算手法によって複数個の分光反射率を求める。次に、測色正否判定部43は、これら複数個の分光反射率それぞれから、公知の演算手法によって複数個の色彩値を求める。そして、測色正否判定部43は、これら複数個の色彩値の中に同一値を含むか否かを判定する。この判定の結果、同一値を含む場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しいと判定し、一方、同一値を含まない場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しくないと判定する。
なお、上述において、測色正否判定部43は、分光反射率や色彩値を色処理部42に求めさせても良い。また、上述において、測色正否判定部43は、同一値を、予め設定された所定の個数以上含むか否かを判定し、この判定の結果、同一値を所定の個数以上含む場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しいと判定し、一方、同一値を所定の個数以上含まない場合には、測色正否判定部43は、前記測色が正しくないと判定しても良い。
このような同一値の有無が正否の判定に用いられる場合では、第2実施形態において、処理S11では、制御部41bは、同一値の個数を求め、この求めた個数と、予め設定された所定の閾値とを比較することによって前記判定結果の出力方法を判定する。この比較の結果、前記求めた個数数が前記閾値以上である場合、この同一値から求めた色を出力部6から出力する出力方法であると判定され(一部出力)、制御部41bは、次に、処理S12を実行する。一方、前記比較の結果、前記求めた個数が前記閾値未満である場合、前記測色が正しくない旨のメッセージ(警告)を出力部6から出力する出力方法であると判定され(警告)、制御部41bは、次に、処理S6を実行する。処理S12では、制御部41bは、前記同一値から求めた色を出力部6から出力する。
また例えば、さらに他の一態様では、測色正否判定部43は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた被測定物SPにおける複数個の色、および、前記複数個の出力から被測定物SPにおける複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかである複数個の判定対象データが所定の第A範囲内であるか否かを判定した結果である第A判定結果、前記複数個の判定対象データにおける標準偏差または分散が所定の第B範囲内であるか否かを判定した結果である第B判定結果、および、前記複数個の判定対象データの中に、同一値を含むか否かを判定した結果である第C判定結果、のうちの複数に基づいて、前記測色の正否を判定する。これによれば、これら第Aないし第C判定結果のうちの複数に基づいて前記測色の正否を判定するので、前記測色の正否をより適切に判定できる。
例えば、測色正否判定部43は、第Aおよび第B判定結果に基づいて、前記測色の正否を判定し、第Aおよび第B判定結果が前記測色が正しいとの判定である場合に、最終的に前記測色が正しいと判定し、第Aおよび第B判定結果のうちの少なくとも一方が前記測色が正しくないとの判定である場合に、最終的に前記測色が正しくないと判定する。あるいは、例えば、測色正否判定部43は、第Aおよび第C判定結果に基づいて、前記測色の正否を判定し、第Aおよび第C判定結果が前記測色が正しいとの判定である場合に、最終的に前記測色が正しいと判定し、第Aおよび第C判定結果のうちの少なくとも一方が前記測色が正しくないとの判定である場合に、最終的に前記測色が正しくないと判定する。あるいは、例えば、測色正否判定部43は、第Bおよび第C判定結果に基づいて、前記測色の正否を判定し、第Bおよび第C判定結果が前記測色が正しいとの判定である場合に、最終的に前記測色が正しいと判定し、第Bおよび第C判定結果のうちの少なくとも一方が前記測色が正しくないとの判定である場合に、最終的に前記測色が正しくないと判定する。
あるいは、例えば、測色正否判定部43は、第Aないし第C判定結果に基づいて、前記測色の正否を判定し、第Aないし第C判定結果が前記測色が正しいとの判定である場合に、最終的に前記測色が正しいと判定し、第Aないし第C判定結果のうちの少なくとも一方が前記測色が正しくないとの判定である場合に、最終的に前記測色が正しくないと判定する。なお、この場合において、測色正否判定部43は、第Aないし第C判定結果のうちの少なくとも2個以上が前記測色が正しいとの判定である場合に、最終的に前記測色が正しいと判定し、この場合を除く他の場合に、最終的に前記測色が正しくないと判定しても良い。
また、上述の第1および第2実施形態では、測色装置D(Da、Db)は、処理S3で被測定物SPの色を求めてから、処理S4で測色の正否を判定したが、測色の正否を判定してから、被測定物SPの色を求めても良い。この場合において、測色装置Dは、測色の正否を判定した結果、前記測色が正しいと判定された場合に、被測定物SPの色を求めても良い。さらに、この場合において、測色装置Dは、測色の正否の判定で、分光反射率や被測定物SPの色を求めている場合には、被測定物SPの色を求める際に、これらを利用しても良い。
また、上述の第1および第2実施形態では、測色装置D(Da、Db)は、光源部1、積分球2、受光部3、制御処理部4(4a、4b)、入力部5、出力部6、IF部7および記憶部8を一体に備えた装置であったが、測定を行う測定部と、前記測定部で測定した測定結果に基づいて被測定物SPの色と測色の正否を判定する本体部とを別体に備えた装置であっても良い。このような場合では、例えば、前記測定部は、光源部1、積分球2および受光部3を備えて構成され、前記本体部は、制御処理部4(4a、4b)、入力部5、出力部6、IF部7および記憶部8を備えて構成される。このような前記本体部は、例えばデスクトップ型やノート型等のコンピュータによって構成可能である。
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
一態様にかかる測色装置は、測定開口に照明光を、所定の時間、一定の光強度で照射する光源部と、前記測定開口に臨む被測定物による前記照明光の反射光を受光する受光部と、前記受光部の出力に基づいて前記被測定物の色を求める色処理部と、前記受光部における時間的に連続した複数個の出力に基づいて測色の正否を判定する測色正否判定部と、前記測色正否判定部の判定結果を出力する出力部とを備える。好ましくは、上述の測色装置において、前記光源部は、前記照明光となる光を、前記所定の時間、一定の光強度で発光する光源を備える。好ましくは、上述の測色装置において、前記出力部は、前記測色正否判定部によって測色が正しくないと判定された場合に、前記測色が正しくない旨を少なくとも出力する。好ましくは、上述の測色装置において、前記出力部は、前記測色正否判定部によって測色が正しいと判定された場合に、前記測色が正しい旨を少なくとも出力する。好ましくは、上述の測色装置において、前記光源部の前記光源で発光した光が入射され、前記測定開口が形成された積分球をさらに備える。
このような測色装置は、所定の時間、一定の光強度で照明光を測定開口に照射するので、従来の閃光発光を用いる場合に較べてより短い時間で、前記受光部から、複数個の出力を時間的に連続して次々と得ることができる。このため、より短い時間だけ固定を行えばよいので、上記測色装置は、比較的小面積な測定領域にも適用できる。ここで、測定装置は、ハンディタイプとベンチトップタイプとを含み、前記測定装置がハンディタイプである場合には、前記固定とは、本明細書の作用効果の記述に関し、測定装置および被測定物における所定の位置での固定を意味し、前記測定装置がベンチトップタイプである場合には、前記固定とは、本明細書の作用効果の記述に関し、被測定物における所定の位置での固定を意味する。そして、上記測色装置は、これら複数個の出力に基づいて測色の正否を判定し、その判定結果を出力するので、前記判定結果から前記測色が正しい場合の測定を利用でき、前記判定結果から前記測色が正しい場合の測定を利用することで、より高い再現性を有する測定結果を得ることができる。したがって、上記測色装置は、比較的小面積な測定領域にも適用でき、より短時間でより高い再現性を有する測定結果を得ることができる。
他の一態様では、上述の測色装置において、前記測色正否判定部の判定結果に基づいて前記出力部から出力される前記判定結果の出力方法を変える制御部をさらに備える。
このような測色装置は、測色正否判定部の判定結果に基づいて出力部から出力される判定結果の出力方法を変えるので、より適切に判定結果を出力部から出力できる。
他の一態様では、上述の測色装置において、前記判定結果の出力方法には、前記測色が正しくない旨の警告を前記出力部に出力する出力方法が含まれる。
これによれば、前記測色が正しくない旨の警告を前記出力部に出力する測色装置が提供できる。
他の一態様では、これら上述の測色装置において、前記複数個の出力のうちの一部から求めた色を前記出力部に出力する出力方法が含まれる。
これによれば、前記複数個の出力のうちの一部から求めた色を前記出力部に出力する測色装置が提供できる。
他の一態様では、これら上述の測色装置において、前記光源部は、白色光を発光する白色発光ダイオードを備える。好ましくは、上述の測色装置において、前記光源部は、前記白色発光ダイオードを定電流で駆動する駆動回路をさらに備える。
このような測色装置は、白色発光ダイオード(白色LED)を用いるので、前記白色LEDを定電流で駆動することによって、測定開口に照明光を、所定の時間、一定の光強度で照射する光源部を、容易に、実現できる。
他の一態様では、これら上述の測色装置において、前記測色正否判定部は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた前記被測定物における複数個の色、および、前記複数個の出力から前記被測定物における複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかが所定の範囲内であるか否かを判定することによって、前記測色の正否を判定する。
測色が正しく実施された場合には、前記複数個の出力が一定の範囲内に収まる一方、測色が正しく実施されなかった場合には、前記複数個の出力がばらつく。この結果、前記複数個の出力に基づいて求められた前記被測定物における複数個の色も、同様に、測色が正しく実施された場合には、一定の範囲内に収まる一方、測色が正しく実施されなかった場合には、ばらつく。前記複数個の出力から前記被測定物における複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータも、同様に、測色が正しく実施された場合には、一定の範囲内に収まる一方、測色が正しく実施されなかった場合には、ばらつく。上記測色装置は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた前記被測定物における複数個の色、および、前記複数個の出力から前記被測定物における複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかが所定の範囲内であるか否かを判定することによって前記測色の正否を判定するので、前記測色の正否を適切に判定できる。
他の一態様では、これら上述の測色装置において、前記測色正否判定部は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた前記被測定物における複数個の色、および、前記複数個の出力から前記被測定物における複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかにおける標準偏差または分散が所定の範囲内であるか否かを判定することによって、前記測色の正否を判定する。
このような測色装置は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた前記被測定物における複数個の色、および、前記複数個の出力から前記被測定物における複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかにおける標準偏差または分散が所定の範囲内であるか否かを判定することによって前記測色の正否を判定するので、前記測色の正否を適切に判定できる。
他の一態様では、これら上述の測色装置において、前記測色正否判定部は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた前記被測定物における複数個の色、および、前記複数個の出力から前記被測定物における複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかにおいて、その中に、同一値を含むか否かを判定することによって、前記測色の正否を判定する。
このような測色装置は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた前記被測定物における複数個の色、および、前記複数個の出力から前記被測定物における複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかにおいて、その中に、同一値を含むか否かを判定することによって前記測色の正否を判定するので、前記測色の正否を適切に判定できる。
他の一態様では、これら上述の測色装置において、前記測色正否判定部は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた前記被測定物における複数個の色、および、前記複数個の出力から前記被測定物における複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかである複数個の判定対象データが所定の第A範囲内であるか否かを判定した結果である第A判定結果、前記複数個の判定対象データにおける標準偏差または分散が所定の第B範囲内であるか否かを判定した結果である第B判定結果、および、前記複数個の判定対象データの中に、同一値を含むか否かを判定した結果である第C判定結果、のうちの複数に基づいて、前記測色の正否を判定する。
このような測色装置は、これら第Aないし第C判定結果のうちの複数に基づいて前記測色の正否を判定するので、前記測色の正否をより適切に判定できる。
他の一態様にかかる測色方法は、測定開口に照明光を、所定の時間、一定の光強度で照射する照射工程と、前記測定開口に臨む被測定物による前記照明光の反射光を受光する受光工程と、前記受光工程の出力に基づいて前記被測定物の色を求める色処理工程と、前記受光工程における時間的に連続した複数個の出力に基づいて測色の正否を判定する測色正否判定工程と、前記測色正否判定工程の判定結果を出力する出力工程とを備える。好ましくは、他の一態様にかかる測色方法は、光源部によって測定開口に照明光を照射する照射工程と、前記測定開口に臨む被測定物による前記照明光の反射光を受光する受光工程と、前記受光工程の出力に基づいて前記被測定物の色を求める色処理工程と、前記受光工程における時間的に連続した複数個の出力に基づいて測色の正否を判定する測色正否判定工程と、前記測色正否判定工程の判定結果を出力する出力工程とを備え、前記光源部は、前記照明光となる光を、所定の時間、一定の光強度で発光する光源を備える。
このような測色方法は、所定の時間、一定の光強度で照明光を測定開口に照射するので、従来の閃光発光を用いる場合に較べてより短い時間で、前記受光工程で複数個の出力を時間的に連続して次々と得ることができる。このため、より短い時間だけ前記固定を行えばよいので、上記測色方法は、比較的小面積な測定領域にも適用できる。そして、上記測色方法は、これら複数個の出力に基づいて測色の正否を判定し、その判定結果を出力するので、前記判定結果から前記測色が正しい場合の測定を利用でき、前記判定結果から前記測色が正しい場合の測定を利用することで、より高い再現性を有する測定結果を得ることができる。したがって、上記測色方法は、比較的小面積な測定領域にも適用でき、より短時間でより高い再現性を有する測定結果を得ることができる。
この出願は、2017年1月16日に出願された日本国特許出願特願2017−5041および2017年9月11日に出願された日本国特許出願特願2017−173773を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
本発明の実施形態が詳細に図示され、かつ、説明されたが、それは単なる図例及び実例であって限定ではない。本発明の範囲は、添付されたクレームの文言によって解釈されるべきである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
本発明によれば、被測定物の色を測定する測色装置および測色方法が提供できる。

Claims (10)

  1. 測定開口に照明光を、所定の時間、一定の光強度で照射する光源部と、
    前記測定開口に臨む被測定物による前記照明光の反射光を受光する受光部と、
    前記受光部の出力に基づいて前記被測定物の色を求める色処理部と、
    前記受光部における時間的に連続した複数個の出力に基づいて測色の正否を判定する測色正否判定部と、
    前記測色正否判定部の判定結果を出力する出力部とを備える、
    測色装置。
  2. 前記測色正否判定部の判定結果に基づいて前記出力部から出力される前記判定結果の出力方法を変える制御部をさらに備える、
    請求項1に記載の測色装置。
  3. 前記判定結果の出力方法には、前記測色が正しくない旨の警告を前記出力部に出力する出力方法が含まれる、
    請求項2に記載の測色装置。
  4. 前記判定結果の出力方法には、前記複数個の出力のうちの一部から求めた色を前記出力部に出力する出力方法が含まれる、
    請求項2または請求項3に記載の測色装置。
  5. 前記光源部は、白色光を発光する白色発光ダイオードを備える、
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の測色装置。
  6. 前記測色正否判定部は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた前記被測定物における複数個の色、および、前記複数個の出力から前記被測定物における複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかが所定の範囲内であるか否かを判定することによって、前記測色の正否を判定する、
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の測色装置。
  7. 前記測色正否判定部は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた前記被測定物における複数個の色、および、前記複数個の出力から前記被測定物における複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかにおける標準偏差または分散が所定の範囲内であるか否かを判定することによって、前記測色の正否を判定する、
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の測色装置。
  8. 前記測色正否判定部は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた前記被測定物における複数個の色、および、前記複数個の出力から前記被測定物における複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかにおいて、その中に、同一値を含むか否かを判定することによって、前記測色の正否を判定する、
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の測色装置。
  9. 前記測色正否判定部は、前記複数個の出力、前記複数個の出力に基づいて求められた前記被測定物における複数個の色、および、前記複数個の出力から前記被測定物における複数個の色を求めるまでに生成された複数個のデータのうちのいずれかである複数個の判定対象データが所定の第A範囲内であるか否かを判定した結果である第A判定結果、前記複数個の判定対象データにおける標準偏差または分散が所定の第B範囲内であるか否かを判定した結果である第B判定結果、および、前記複数個の判定対象データの中に、同一値を含むか否かを判定した結果である第C判定結果、のうちの複数に基づいて、前記測色の正否を判定する、
    請求項1または請求項1を引用する請求項5に記載の測色装置。
  10. 測定開口に照明光を、所定の時間、一定の光強度で照射する照射工程と、
    前記測定開口に臨む被測定物による前記照明光の反射光を受光する受光工程と、
    前記受光工程の出力に基づいて前記被測定物の色を求める色処理工程と、
    前記受光工程における時間的に連続した複数の出力に基づいて測色の正否を判定する測色正否判定工程と、
    前記測色正否判定工程の判定結果を出力する出力工程とを備える、
    測色方法。
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