JP6825600B2 - 物品搬送設備 - Google Patents

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Description

本発明は、レールと、前記レールに支持されると共に物品を支持した状態で前記レールに沿って走行する物品搬送車と、物品を載置搬送するコンベヤと、昇降装置と、を備えた物品搬送設備に関する。
以下、背景技術について説明する。以下の説明において、かっこ書きの符号又は名称は、先行技術文献における符号又は名称とする。かかる物品搬送設備の従来例が、特開平11−334864号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1の物品搬送装置は、レール〔レール軌道1〕が、第1レール部〔ステーション3f,3g〕と、この第1レール部より上方に設置された第2レール部〔待機レール15〕と、上下方向に昇降可能な昇降レール部〔リニア軌道12a,12b〕と、を備えている。そして、昇降装置〔リフタシャフト10〕は、昇降レール部を支持するリフタゲージ〔11〕を上下方向に沿って移動させる。
特許文献1の物品搬送装置では、第1レール部と第2レール部とは異なる階に設置されており、次のようにして物品を異なる階に搬送する。つまり、特許文献1の物品搬送装置では、まず、昇降レール部を第1レール部(又は第2レール部)に接続させた状態で、物品搬送車〔無人搬送車5〕を第1レール部(又は第2レール部)から昇降レール部に乗り移らせる。次に、物品搬送車を支持する昇降レール部が第2レール部(又は第1レール部)に接続されるように、昇降装置により昇降レール部を昇降させる。このように、昇降レール部を第2レール部(又は第1レール部)に接続させた状態で、物品搬送車を昇降レール部から第2レール部(又は第1レール部)に乗り移らせる。
特開平11−334864号公報
上述のような物品搬送設備において、レールに沿って走行する物品搬送車に加えて、物品を載置搬送するコンベヤが設置されている場合がある。このようにコンベヤが設置されている場合において、物品を異なる階に搬送する場合は、コンベアによって搬送された物品を物品搬送車がコンベヤから受け取った後、上述の如く物品搬送車の乗り移り及び昇降レール部の昇降により物品を異なる階に搬送し、その後、当該物品搬送車が物品を異なる階のコンベヤに渡すようにしていた。このように、コンベヤが搬送する物品を、異なる高さに設置されている別のコンベヤに搬送する場合に、一旦物品搬送車に物品を渡し、再度別のコンベヤに物品を渡すという構成では、物品の搬送に時間を要し、物品の搬送効率を高めることが難しいという問題があった。
そこで、異なる高さに物品を搬送する場合における物品の搬送効率を高めることができる物品搬送設備の実現が望まれる。
上記に鑑みた、物品搬送設備の特徴構成は、レールと、前記レールに支持されると共に物品を支持した状態で前記レールに沿って走行する物品搬送車と、物品を載置搬送するコンベヤと、昇降装置と、を備え、
前記コンベヤは、第1コンベヤ部と、当該第1コンベヤ部に対して上方に設置された第2コンベヤ部と、上下方向に昇降可能な昇降コンベヤ部と、を備え、前記第1コンベヤ部は、前記昇降コンベヤ部が前記上下方向における第1位置にある状態で前記昇降コンベヤ部に接続され、前記第2コンベヤ部は、前記昇降コンベヤ部が前記上下方向における前記第1位置よりも上方の第2位置にある状態で前記昇降コンベヤ部に接続され、前記レールは、第1レール部と、当該第1レール部に対して上方に設置された第2レール部と、前記上下方向に昇降可能な昇降レール部と、を備え、前記第1レール部は、前記昇降レール部が前記上下方向における第3位置にある状態で前記昇降レール部に接続され、前記第2レール部は、前記昇降レール部が前記上下方向における前記第3位置よりも上方の第4位置にある状態で前記昇降レール部に接続され、前記第1位置と前記第3位置との前記上下方向の間隔と、前記第2位置と前記第4位置との前記上下方向の間隔と、が互いに等しい規定間隔とされており、前記昇降装置は、前記昇降コンベヤ部と前記昇降レール部とを互いに連結した状態で支持する支持体を備え、前記支持体に支持された前記昇降コンベヤ部と前記昇降レール部との前記上下方向の間隔が、前記規定間隔とされている点にある。
この特徴構成によれば、昇降コンベヤ部が第1位置にあり且つ昇降レール部が第3位置にある状態では、昇降コンベヤ部が第1コンベヤ部に接続され且つ昇降レール部が第1レール部に接続される。そのため、昇降コンベヤ部及び第1コンベヤ部の一方から他方に物品を乗り移らせることと、昇降レール部及び第1レール部の一方から他方に物品搬送車を乗り移らせることとを同時並行的に行うことができる。また、昇降コンベヤ部が第2位置にあり且つ昇降レール部が第4位置にある状態では、昇降コンベヤ部が第2コンベヤ部に接続され且つ昇降レール部が第2レール部に接続される。そのため、昇降コンベヤ部及び第2コンベヤ部の一方から他方に物品を乗り移らせることと、昇降レール部及び第2レール部の一方から他方に物品搬送車を乗り移らせることとを同時並行的に行うことができる。更に、昇降装置の支持体は、昇降コンベヤ部と昇降レール部とを互いに連結した状態で支持しているため、支持体を上下方向に沿って移動させることで、昇降コンベヤ部に支持された物品と昇降レール部に支持された物品搬送車とを同時に上下方向に沿って移動させることができる。このように、本構成によれば、コンベヤで搬送する物品と、物品を搬送する物品搬送車とを同時に昇降させることができるため、異なる高さに物品を搬送する場合における物品の搬送効率を高めることができる。
第1の実施形態における物品搬送設備の側面図 第1の実施形態における支持体が下階用位置にある状態を示す側面図 第1の実施形態における支持体が上階用位置にある状態を示す側面図 第1の実施形態における支持体が中階用位置にある状態を示す側面図 第1の実施形態における第1昇降制御により支持体が昇降した状態を示す側面図 第1の実施形態における修正制御により支持体が昇降した状態を示す側面図 第1の実施形態における制御装置による制御フローチャート 第1の実施形態における下階の物品搬送設備の平面図 第2の実施形態における第1昇降制御により支持体が昇降した状態を示す側面図 第2の実施形態における修正制御により支持体が昇降した状態を示す側面図 第2の実施形態における制御装置による制御フローチャート 別の実施形態における物品搬送設備の平面図
1.第1の実施形態
物品搬送設備の第1の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、物品搬送設備には、レール1と、レール1に支持されると共に物品Wを支持した状態でレール1に沿って走行する物品搬送車2と、物品Wを載置搬送するコンベヤ3と、昇降装置4と、を備えている。物品搬送設備は、複数階(本実施形態では3階構成であり、下側の階から順に下階D、中階M、上階Uと称する)に亘って設置されている。物品搬送車2は、レール1に沿って一方向に走行し、コンベヤ3は、物品Wを一方向に搬送する。尚、本実施形態では、物品搬送設備は、物品Wとして、容器(具体的には、半導体基板を収容するFOUP(Front Opening Unified Pod))を搬送する。
複数階(下階D、中階M、及び上階U)の夫々は、天井から吊り下げられた状態でHEPAフィルタ等のフィルタ6が天井近くに設けられ、床により下方から支持された状態でグレーチング等の多孔板7が床近く設けられている。フィルタ6から下方に向けて通過した清浄空気が床に向けて流動して多孔板7を下方に向けて通過する。上下方向Zにおいて、各階のフィルタ6と多孔板7との間にレール1やコンベヤ3などが設置されている。
以下の説明において、一対のレール部が接続されるとは、一対のレール部の位置関係が一方のレール部から他方のレール部に物品搬送車2が乗り移り可能となっている状態を示している。また、一対のコンベヤ部が接続されるとは、一対のコンベヤ部の位置関係が一方のコンベヤ部から他方のコンベヤ部に物品Wが乗り移り可能となっている状態を示している。
また、昇降レール部1Lが延在する方向を延在方向Xとし、延在方向Xの一方側を上流側X1とし、その反対側を下流側X2としている。昇降レール部1Lに沿って走行する物品搬送車2は、上流側X1から下流側X2に向けて一方向に走行する。また、本実施形態では、昇降コンベヤ部3Lは、昇降レール部1Lに対して上下方向Zに沿う上下方向Z視で平行状に延在するように配置されている。また、本例では、昇降コンベヤ部3Lは、昇降レール部1Lに対して上下方向Z視で重なるように配置されている。昇降コンベヤ部3Lは、上流側X1から下流側X2に向けて一方向に物品Wを搬送する。
図1から図4に示すように、コンベヤ3は、第1コンベヤ部3Aと、当該第1コンベヤ部3Aに対して上方に設置された第2コンベヤ部3Bと、上下方向Zに昇降可能な昇降コンベヤ部3Lと、を備えている。レール1は、第1レール部1Aと、当該第1レール部1Aに対して上方に設置された第2レール部1Bと、上下方向Zに昇降可能な昇降レール部1Lと、を備えている。
第1コンベヤ部3Aは、昇降コンベヤ部3Lが上下方向Zにおける第1位置P1(図2及び図4参照)にある状態で昇降コンベヤ部3Lに接続される。第2コンベヤ部3Bは、昇降コンベヤ部3Lが上下方向Zにおける第1位置P1よりも上方の第2位置P2(図3及び図4参照)にある状態で昇降コンベヤ部3Lに接続される。
第1レール部1Aは、昇降レール部1Lが上下方向Zにおける第3位置P3(図2及び図4参照)にある状態で昇降レール部1Lに接続される。第2レール部1Bは、昇降レール部1Lが上下方向Zにおける第3位置P3よりも上方の第4位置P4(図3及び図4参照)にある状態で昇降レール部1Lに接続される。
図1及び図2に示すように、昇降装置4は、昇降コンベヤ部3Lと昇降レール部1Lとを互いに連結した状態で支持する支持体11と、支持体11を上下方向Zに沿って移動させる昇降駆動部12と、を備えている。昇降コンベヤ部3L及び昇降レール部1Lは支持体11に固定されている。昇降装置4は、昇降駆動部12により支持体11を上下方向Zに沿って移動させることで、下階Dに対応する下階用位置PD(図1の下側の仮想線及び図2参照)と、中階Mに対応する中階用位置PM(図1の上側の仮想線及び図4参照)と、上階Uに対応する上階用位置PU(図1の実線及び図3参照)と、に支持体11を移動させる。
〔コンベヤ〕
次に、コンベヤ3について説明を加える。コンベヤ3は、下階Dに設置された下階コンベヤ部3Dと、中階Mに設置された中階コンベヤ部3Mと、上階Uに設置された上階コンベヤ部3Uと、上下方向Zに沿って昇降自在な昇降コンベヤ部3Lと、を備えている。なお、下階コンベヤ部3Dを第1コンベヤ部3Aとした場合は、中階コンベヤ部3M及び上階コンベヤ部3Uが第2コンベヤ部3Bに相当し、中階コンベヤ部3Mを第1コンベヤ部3Aとした場合は、上階コンベヤ部3Uが第2コンベヤ部3Bに相当する。
図1に示すように支持体11が下階用位置PDにある状態において、昇降コンベヤ部3Lの上流側X1と下流側X2との双方に位置するように下階コンベヤ部3Dが設置されている。つまり、下階コンベヤ部3Dは、支持体11が下階用位置PDにある状態において、昇降コンベヤ部3Lの上流側X1に隣接する下階コンベヤ上流部16Dと、昇降コンベヤ部3Lの下流側X2に隣接する下階コンベヤ下流部17Dと、を有している。支持体11が下階用位置PDにある状態では、昇降コンベヤ部3Lの上流側端部が、下階コンベヤ上流部16Dの下流側端部に接続され、昇降コンベヤ部3Lの下流側端部が、下階コンベヤ下流部17Dの上流側端部に接続される。このように、支持体11が下階用位置PDにある状態では、昇降コンベヤ部3Lは上下方向Zにおける第1位置P1にあり、昇降コンベヤ部3Lは下階コンベヤ部3Dに接続される。
また、支持体11が中階用位置PMにある状態において、昇降コンベヤ部3Lの上流側X1と下流側X2との双方に位置するように中階コンベヤ部3Mが設置されている。つまり、中階コンベヤ部3Mは、支持体11が中階用位置PMにある状態において、昇降コンベヤ部3Lの上流側X1に隣接する中階コンベヤ上流部16Mと、昇降コンベヤ部3Lの下流側X2に隣接する中階コンベヤ下流部17Mと、を有している。支持体11が中階用位置PMにある状態では、昇降コンベヤ部3Lの上流側端部が、中階コンベヤ上流部16Mの下流側端部に接続され、昇降コンベヤ部3Lの下流側端部が、中階コンベヤ下流部17Mの上流側端部に接続される。このように、支持体11が中階用位置PMにある状態では、昇降コンベヤ部3Lは上下方向Zにおける第1位置P1(中階コンベヤ部3Mを第1コンベヤ部3Aとした場合)及び第2位置P2(下階コンベヤ部3Dを第1コンベヤ部3Aとした場合)にあり、昇降コンベヤ部3Lは中階コンベヤ部3Mに接続される。
また、支持体11が上階用位置PUにある状態において、昇降コンベヤ部3Lの上流側X1と下流側X2との双方に位置するように上階コンベヤ部3Uが設置されている。つまり、上階コンベヤ部3Uは、支持体11が上階用位置PUにある状態において、昇降コンベヤ部3Lの上流側X1に隣接する上階コンベヤ上流部16Uと、昇降コンベヤ部3Lの下流側X2に隣接する上階コンベヤ下流部17Uと、を有している。支持体11が上階用位置PUにある状態では、昇降コンベヤ部3Lの上流側端部が、上階コンベヤ上流部16Uの下流側端部に接続され、昇降コンベヤ部3Lの下流側端部が、上階コンベヤ下流部17Uの上流側端部に接続される。このように、支持体11が上階用位置PUにある状態では、昇降コンベヤ部3Lは上下方向Zにおける第2位置P2にあり、昇降コンベヤ部3Lは上階コンベヤ部3Uに接続される。
〔レール〕
次に、レール1について説明を加える。レール1は、下階Dに設置された下階レール部1Dと、中階Mに設置された中階レール部1Mと、上階Uに設置された上階レール部1Uと、上下方向Zに沿って昇降自在な昇降レール部1Lと、を備えている。なお、下階レール部1Dを第1レール部1Aとした場合は、中階レール部1M及び上階レール部1Uが第2レール部1Bに相当し、中階レール部1Mを第1レール部1Aとした場合は、上階レール部1Uが、第2レール部1Bに相当する。
図1に示すように支持体11が下階用位置PDにある状態において、昇降レール部1Lの上流側X1と下流側X2との双方に位置するように下階レール部1Dが設置されている。つまり、下階レール部1Dは、支持体11が下階用位置PDにある状態において、昇降レール部1Lの上流側X1に隣接する下階レール上流部18Dと、昇降レール部1Lの下流側X2に隣接する下階レール下流部19Dと、を有している。支持体11が下階用位置PDにある状態では、昇降レール部1Lの上流側端部が、下階レール上流部18Dの下流側端部に接続され、昇降レール部1Lの下流側端部が、下階レール下流部19Dの上流側端部に接続される。このように、支持体11が下階用位置PDにある状態では、昇降レール部1Lは上下方向Zにおける第3位置P3にあり、昇降レール部1Lは下階レール部1Dに接続される。
また、支持体11が中階用位置PMにある状態において、昇降レール部1Lの上流側X1と下流側X2との双方に位置するように中階レール部1Mが設置されている。つまり、中階レール部1Mは、支持体11が中階用位置PMにある状態において、昇降レール部1Lの上流側X1に隣接する中階レール上流部18Mと、昇降レール部1Lの下流側X2に隣接する中階レール下流部19Mと、を有している。支持体11が中階用位置PMにある状態では、昇降レール部1Lの上流側端部が、中階レール上流部18Mの下流側端部に接続され、昇降レール部1Lの下流側端部が、中階レール下流部19Mの上流側端部に接続される。このように、支持体11が中階用位置PMにある状態では、昇降レール部1Lは上下方向Zにおける第3位置P3(中階レール部1Mを第1レール部1Aとした場合)及び第4位置P4(下階レール部1Dを第1レール部1Aとした場合)にあり、昇降レール部1Lは中階レール部1Mに接続される。
また、支持体11が上階用位置PUにある状態において、昇降レール部1Lの上流側X1と下流側X2との双方に位置するように上階レール部1Uが設置されている。つまり、上階レール部1Uは、支持体11が上階用位置PUにある状態において、昇降レール部1Lの上流側X1に隣接する上階レール上流部18Uと、昇降レール部1Lの下流側X2に隣接する上階レール下流部19Uと、を有している。支持体11が上階用位置PUにある状態では、昇降レール部1Lの上流側端部が、上階レール上流部18Uの下流側端部に接続され、昇降レール部1Lの下流側端部が、上階レール下流部19Uの上流側端部に接続される。このように、支持体11が上階用位置PUにある状態では、昇降レール部1Lは上下方向Zにおける第4位置P4にあり、昇降レール部1Lは上階レール部1Uに接続される。
〔コンベヤ及びレールの位置関係〕
第1位置P1と第3位置P3との上下方向Zの間隔と、第2位置P2と第4位置P4との上下方向Zの間隔と、は互いに等しい規定間隔Eとされている。説明を加えると、昇降コンベヤ部3Lと昇降レール部1Lとは、上下方向Zの間隔が規定間隔Eとなる状態で支持体11に固定されている。そのため、支持体11を下階用位置PD、中階用位置PM、及び上階用位置PUの何れの位置に昇降させた場合でも、昇降コンベヤ部3Lと昇降レール部1Lとの上下方向Zの間隔は規定間隔Eとなる。
そして、下階コンベヤ上流部16Dの下流側端部と下階レール上流部18Dの下流側端部との上下方向Zの間隔、下階コンベヤ下流部17Dの上流側端部と下階レール下流部19Dの上流側端部との上下方向Zの間隔、中階コンベヤ上流部16Mの下流側端部と中階レール上流部18Mの下流側端部との上下方向Zの間隔、中階コンベヤ下流部17Mの上流側端部と中階レール下流部19Mの上流側端部との上下方向Zの間隔、上階コンベヤ上流部16Uの下流側端部と上階レール上流部18Uの下流側端部との上下方向Zの間隔、及び、上階コンベヤ下流部17Uの上流側端部と上階レール下流部19Uの上流側端部との上下方向Zの間隔は、いずれも等しい規定間隔Eとなるように設置されている。
〔壁体、防火扉〕
物品搬送設備は、上下方向Zに移動する支持体11の移動経路を囲むように上下方向Zに延在する筒状の壁体31を更に備えている。次に、この壁体31について説明する。
図1及び図2に示すように、壁体31の側壁32における下階Dに位置する部分に、下階上流側開口34Dと下階下流側開口35Dとが形成されている。下階上流側開口34Dは、下階コンベヤ上流部16Dから昇降コンベヤ部3Lに乗り移る物品Wが通過すると共に下階レール上流部18Dから昇降レール部1Lに乗り移る物品搬送車2が通過する開口である。つまり、下階上流側開口34Dの下部を物品Wが通過し、下階上流側開口34Dの上部を物品搬送車2が通過するように下階上流側開口34Dが形成されており、物品Wが通過するための開口と物品搬送車2が通過するための開口とが連続する1つの開口となるように形成されている。下階下流側開口35Dは、昇降コンベヤ部3Lから下階コンベヤ下流部17Dに乗り移る物品Wが通過すると共に昇降レール部1Lから下階レール下流部19Dに乗り移る物品搬送車2が通過する開口である。つまり、下階上流側開口34Dの下部を物品Wが通過し、下階下流側開口35Dの上部を物品搬送車2が通過するように下階下流側開口35Dが形成されており、物品Wが通過するための開口と物品搬送車2が通過するための開口とが連続する1つの開口となるように形成されている。
また、図1、図3及び図4に示すように、側壁32における中階Mに位置する部分には、上階Uに位置する部分と同様に、中階上流側開口34Mと中階下流側開口35Mとが形成されている。更に、側壁32における上階Uに位置する部分には、下階Dや中階Mに位置する部分と同様に、上階上流側開口34Uと上階下流側開口35Uとが形成されている。
下階上流側開口34Dに対して防火扉33が設置されている。この防火扉33は、下階上流側開口34Dを閉塞する閉塞位置(図2参照)と下階上流側開口34Dを開口する開口位置(図5及び図6参照)とに移動可能に構成されている。本実施形態では、防火扉33は、開口位置から下方側に移動することで閉塞位置に移動する。防火扉33は、通常は閉塞位置にあり、下階上流側開口34Dを物品Wや物品搬送車2が通過する場合に開口位置に移動し、下階上流側開口34Dを物品Wや物品搬送車2が通過した後に閉塞位置に移動する。このように、下階上流側開口34Dは、単一の防火扉33により開閉される。
下階下流側開口35D、中階上流側開口34M、中階下流側開口35M、上階上流側開口34U、及び上階下流側開口35Uの夫々に対しても、下階上流側開口34Dと同様に防火扉33が設置されており、これらの開口は、単一の防火扉33により開閉される。
図1に示すように、下階上流側開口34Dの下部や下階下流側開口35Dの下部は、昇降コンベヤ部3L及び第1コンベヤ部3Aの一方から他方に乗り移る物品Wが通過する第1開口36Aに相当する。また、下階上流側開口34Dの上部や下階下流側開口35Dの上部は、昇降レール部1L及び第1レール部1Aの一方から他方に乗り移る物品搬送車2が通過する第2開口36Bに相当する。また、中階上流側開口34Mの下部や中階下流側開口35Mの下部は、第1開口36A、及び、昇降コンベヤ部3L及び第2コンベヤ部3Bの一方から他方に乗り移る物品Wが通過する第3開口36Cに相当する。また、中階上流側開口34Mの上部や中階下流側開口35Mの上部は、第2開口36B、及び、昇降レール部1L及び第2レール部1Bの一方から他方に乗り移る物品搬送車2が通過する第4開口36Dに相当する。また、上階上流側開口34Uの下部や上階下流側開口35Uの下部は、第3開口36Cに相当する。また、上階上流側開口34Uの上部や上階下流側開口35Uの上部は、第4開口36Dに相当する。
そして、下階上流側開口34Dや下階下流側開口35Dに対して設置された防火扉33は、第1防火扉33Aに相当する。また、中階上流側開口34Mや中階下流側開口35Mに対して設置された防火扉33は、第1防火扉33A及び第2防火扉33Bに相当する。また、上階上流側開口34Uや上階下流側開口35Uに対して設置された防火扉33は、第2防火扉33Bに相当する。
このように、壁体31の側壁32には、第1開口36Aと第2開口36Bと第3開口36Cと第4開口36Dとが形成されている。そして、第1開口36Aと第2開口36Bとは、上下方向Zに並ぶ状態で配置されていると共に単一の第1防火扉33Aにより開閉されている。第3開口36Cと第4開口36Dとは、上下方向Zに並ぶ状態で配置されていると共に単一の第2防火扉33Bにより開閉される。
〔制御装置〕
図1に示すように、物品搬送設備は、昇降装置4を制御する制御装置Hを更に備えている。以下、第1コンベヤ部3A(又は第2コンベヤ部3B)から昇降コンベヤ部3Lに物品Wが載り移る物品Wの搬送や、昇降コンベヤ部3Lから第1コンベヤ部3A(又は第2コンベヤ部3B)に物品Wが乗り移る物品Wの搬送を、コンベヤ搬送と称する。また、第1レール部1A(又は第2レール部1B)から昇降レール部1Lに物品搬送車2が乗り移る物品搬送車2の走行や昇降レール部1Lから第1レール部1A(又は第2レール部1B)に物品搬送車2が乗り移る物品搬送車2の走行を、物品搬送車2の乗降と称する。
図7に示すように、制御装置Hは、支持体11を下階用位置PD、中階用位置PM及び上階用位置PUの何れかに昇降させた後、コンベヤ搬送と物品搬送車2の乗降とのうち、コンベヤ搬送と物品搬送車2の乗降との双方を行う場合や、物品搬送車2の乗降のみを行う場合は、第1昇降制御を実行(S11,S12)し、コンベヤ搬送のみを行う場合は、第2昇降制御を実行する(S11,S16)。
第1昇降制御及び第2昇降制御は、上位のコントローラ(図示せず)から指令された階に支持体11を昇降させる制御であり、コントローラからの指令に応じて、支持体11を下階用位置PD、中階用位置PM、又は上階用位置PUに昇降させる。
説明を加えると、第1昇降制御は、コントローラからの指令に応じて、昇降レール部1Lを第1レール部1Aに接続される位置(第3位置P3)又は第2レール部1Bに接続される位置(第4位置P4)に昇降させる制御である。具体的には、第1昇降制御は、上位のコントローラから昇降先として下階Dが指令されている場合は、昇降レール部1Lを下階レール部1Dに接続される位置(第3位置P3)に昇降させるように、昇降駆動部12を制御する。また、第1昇降制御は、上位のコントローラから昇降先として中階Mが指令されている場合は、昇降レール部1Lを中階レール部1Mに接続される位置(第3位置P3であり且つ第4位置P4である位置)に昇降させるように、昇降駆動部12を制御する。また、第1昇降制御は、上位のコントローラから昇降先として上階Uが指令されている場合は、昇降レール部1Lを上階レール部1Uに接続される位置(第4位置P4)に昇降させるように、昇降駆動部12を制御する。
第2昇降制御は、コントローラからの指令に応じて、昇降コンベヤ部3Lが第1コンベヤ部3Aに接続される位置(第1位置P1)又は第2コンベヤ部3Bに接続される位置(第2位置P2)に昇降させる制御である。具体的には、第2昇降制御は、上位のコントローラから行先として下階Dが指令されている場合は、昇降コンベヤ部3Lを下階コンベヤ部3Dに接続される位置(第1位置P1)に昇降させるように、昇降駆動部12を制御する。また、第2昇降制御は、上位のコントローラから行先として中階Mが指令されている場合は、昇降コンベヤ部3Lを中階コンベヤ部3Mに接続される位置(第1位置P1であり且つ第2位置P2である位置)に昇降させるように、昇降駆動部12を制御する。また、第2昇降制御は、上位のコントローラから行先として上階Uが指令されている場合は、昇降コンベヤ部3Lを上階コンベヤ部3Uに接続される位置(第2位置P2)に昇降させるように、昇降駆動部12を制御する。
昇降コンベヤ部3Lと昇降レール部1Lとの上下方向Zの間隔と、各階に設置されているコンベヤ部(下階コンベヤ部3Dや中階コンベヤ部3Mや上階コンベヤ部3U)とレール部(下階レール部1Dや中階レール部1Mや上階レール部1U)との上下方向Zの間隔と、に上下方向Zのずれ(以下、接続ずれと称する)が生じていない場合は、第1昇降制御の実行により、昇降レール部1Lを行先の階のレール部に適切に接続されると共に、昇降コンベヤ部3Lが行先の階のコンベヤ部に適切に接続される。しかし、経年変化等により、これらの間隔に接続ずれが生じている場合は、第1昇降制御の実行により昇降レール部1Lを行先の階のレール部に接続したとしても、昇降コンベヤ部3Lは行先の階のコンベヤ部に対して相対的に上下方向Zにずれるため、昇降コンベヤ部3Lがコンベヤ部に適切に接続されない場合がある。ちなみに、本実施形態では、昇降コンベヤ部3Lと昇降レール部1Lとの上下方向Zの間隔に対する、各階に設置されているコンベヤ部とレール部との上下方向Zの間隔の接続ずれ量Gは、予め制御装置Hに記憶することができるように構成されている。
そのため、本実施形態では、第1昇降制御を実行した後に、物品搬送車2の乗降とコンベヤ搬送との双方を行う場合において、昇降コンベヤ部3Lと昇降レール部1Lとの上下方向Zの間隔と、行先の階に設置されているコンベヤ部とレール部との上下方向Zの間隔と、に規定値以上の接続ずれが生じている場合は、第1昇降制御を実行した後に修正制御を実行する(S12〜S15)。尚、修正制御は、第1昇降制御を実行した後、物品搬送車2の乗降が完了した後で且つコンベヤ搬送を行う前に実行する。
修正制御では、昇降コンベヤ部3Lと昇降レール部1Lとの上下方向Zの間隔に対する、行先の階に設置されているコンベヤ部とレール部との上下方向Zの間隔の接続ずれ量Gを支持体11の昇降量として、支持体11を上下方向Zに沿って昇降量移動させる。すなわち、昇降レール部1Lが第1レール部1A又は第2レール部1Bに適切に接続する位置に支持体11を移動(第1昇降制御)させた後、昇降コンベヤ部3Lが第1コンベヤ部3A又は第2コンベヤ部3Bに適切に接続する位置となるように、昇降駆動部12を制御して支持体11を前記昇降量移動させる。なお、第1昇降制御を実行した後に、コンベヤ搬送を行わない場合は、仮に接続ずれが生じている場合でも、第1昇降制御を実行した後に修正制御を実行しない(S12,S13)。
第1昇降制御及び修正制御が、段階停止制御に相当する。説明を加えると、上位のコントローラから昇降先として下階D又は中階Mが指令されている場合において実行する第1昇降制御及び修正制御が、昇降コンベヤ部3Lを第1位置P1に停止させると共に昇降レール部1Lを第3位置P3に停止させる場合に実行する第1の段階停止制御に相当する。本実施形態では、この第1の段階停止制御は、第1コンベヤ部3Aと昇降コンベヤ部3Lとの接続と第1レール部1Aと昇降レール部1Lとの接続とのうちの、第1レール部1Aと昇降レール部1Lとの接続を優先させる位置に支持体11を停止させ、その後、第1コンベヤ部3Aと昇降コンベヤ部3Lとの接続を優先させる位置に支持体11を停止させる制御である。
また、上位のコントローラから昇降先として上階Uが指令されている場合において実行する第1昇降制御及び修正制御が、昇降コンベヤ部3Lを第2位置P2に停止させると共に昇降レール部1Lを第4位置P4に停止させる場合に実行する第2の段階停止制御に相当する。本実施形態では、この第2の段階停止制御は、第2コンベヤ部3Bと昇降コンベヤ部3Lとの接続と第2レール部1Bと昇降レール部1Lとの接続とのうちの、第2レール部1Bと昇降レール部1Lとの接続を優先させる位置に支持体11を停止させ、その後、第2コンベヤ部3Bと昇降コンベヤ部3Lとの接続を優先させる位置に支持体11を停止させる制御である。
また、上位のコントローラから昇降先として中階Mが指令されている場合において実行する第1昇降制御及び修正制御は、支持体11の昇降の方向に応じて、第1の段階停止制御と第2の段階停止制御のいずれにも相当する。
〔下階のレール及びコンベヤ〕
図8に示すように、下階レール部1Dは、延在方向Xに沿って延びる並行レール部21を備えている。下階レール上流部18Dは、並行レール部21のレール分岐部22から分岐し、下階レール下流部19Dは、並行レール部21のレール合流部23に合流している。本実施形態では、第1レール部1A(下階レール部1D)を、第1レール部1A及び第2レール部1Bのうちの少なくとも一方である特定レール部1Cとしている。そして、下階レール上流部18D及び下階レール下流部19Dが、昇降レール部1Lに接続されると共にその接続部24から連続して延びる接続レール領域25を有している。そして、並行レール部21におけるレール分岐部22とレール合流部23との間の領域が、接続レール領域25に対して分岐又は合流すると共に昇降レール部1L及び接続レール領域25に対して並行する並行レール領域26に相当する。このように、本実施形態では、第1レール部1Aは、接続レール領域25と並行レール領域26とを有している。
図8に示すように、下階コンベヤ部3Dは、下階コンベヤ上流部16Dに合流する合流コンベヤ部27と、下階コンベヤ下流部17Dから分岐する分岐コンベヤ部41と、を備えている。合流コンベヤ部27及び分岐コンベヤ部41の夫々は、上下方向Z視で並行レール部21と交差するように配置されており、並行レール部21と上下方向Z視で重なる位置に受渡し部Pを有している。本実施形態では、第1コンベヤ部3A(下階コンベヤ部3D)を、第1コンベヤ部3A及び第2コンベヤ部3Bのうちの特定レール部1Cに対応する方である特定コンベヤ部3Cとしている。そして、下階コンベヤ上流部16Dにおけるコンベヤ合流部29及びこのコンベヤ合流部29より下流側の領域と、合流コンベヤ部27における受渡し部P及びこの受渡し部Pより下流側の領域とが、昇降コンベヤ部3Lに接続されると共に並行レール領域26と上下方向Z視で重なる位置まで延在する接続コンベヤ領域28に相当する。また、下階コンベヤ下流部17Dにおけるコンベヤ分岐部42及びこのコンベヤ分岐部42より上流側の領域と、分岐コンベヤ部41における受渡し部P及びこの受渡し部Pより上流側の領域とも、接続コンベヤ領域28に相当する。このように、本実施形態では、第1コンベヤ部3Aは、接続コンベヤ領域28を有すると共に、接続コンベヤ領域28における並行レール領域26と上下方向Z視で重なる位置に、物品搬送車2と特定コンベヤ部3Cとで物品Wの受け渡しを行う受渡し部Pが設けられている。
下階Dを走行する物品搬送車2が中階M又は上階Uに移動する場合は、レール分岐部22において下階レール上流部18Dに分岐走行して、昇降レール部1Lまで走行する。また、下階Dを走行する物品搬送車2が中階M又は上階Uに移動しない場合は、レール分岐部22において並行レール部21を走行する。そして、下階Dにおいて下階コンベヤ部3Dにより搬送されている物品Wを中階M又は上階Uに移動させる場合は、下階コンベヤ上流部16Dにより物品Wを搬送して、昇降コンベヤ部3Lまで搬送する。下階Dを走行する物品搬送車2を中階M又は上階Uに移動させないが、当該物品搬送車2によって搬送されている物品Wを中階M又は上階Uに移動させる場合は、物品搬送車2は支持している物品Wを受渡し部Pに渡し、当該物品Wを合流コンベヤ部27及び下階コンベヤ上流部16Dにより昇降コンベヤ部3Lまで搬送する。
昇降装置4により中階M又は上階Uから下階Dに移動してきた物品Wは、下階コンベヤ下流部17Dにより搬送する。この下階コンベヤ下流部17Dにより搬送される物品Wは、コンベヤ分岐部42において分岐コンベヤ部41に分岐搬送することで、当該物品Wを、受渡し部Pまで搬送して物品搬送車2に渡すことができる。分岐コンベヤ部41の受渡し部Pは、合流コンベヤ部27の受渡し部Pに対して、並行レール部21を走行する物品搬送車2の走行方向の下流側に位置しており、並行レール部21を走行する物品搬送車2は、合流コンベヤ部27の受渡し部Pに物品Wを渡した後、分岐コンベヤ部41の受渡し部Pから物品Wを受け取ることができるようになっている。
尚、図8では、下階Dにおけるレール1及びコンベヤ3の配置を例示したが、中階Mと上階Uについても、下階Dと同じようにレール1及びコンベヤ3を配置してもよく、中階Mと上階Uを、下階Dと異なるようにレール1及びコンベヤ3を配置してもよい。また、中階Mと上階Uとにおいて、レール1及びコンベヤ3を同じように配置してもよく、また、レール1及びコンベヤ3を異なるように配置してもよい。
2.第2の実施形態
次に、物品搬送設備の第2の実施形態について、図9から図11を用いて説明する。本実施形態では、昇降装置4の昇降コンベヤ部3L及び昇降レール部1Lを支持する構成及び制御装置Hの制御が異なる点で、上記第1の実施形態とは異なる。以下では、本実施形態に係る昇降装置4の昇降コンベヤ部3L及び昇降レール部1Lを支持する構成及び制御装置Hの制御について、上記第1の実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記第1の実施形態と同様とする。
昇降装置4は、支持体11と昇降駆動部12とに加えて、昇降コンベヤ部3Lと昇降レール部1Lとの上下方向Zの間隔を調整する間隔調整部38を備えている。本実施形態では、間隔調整部38は、支持体11に対して昇降コンベヤ部3Lを上下方向Zに移動させる圧力シリンダにて構成されている。間隔調整部38は、昇降コンベヤ部3Lを支持体11に対して上下方向Zに移動させることにより、昇降コンベヤ部3Lと昇降レール部1Lとの上下方向Zの間隔を調整するように構成されている。間隔調整部38は、昇降コンベヤ部3Lと昇降レール部1Lとの上下方向Zの間隔を、規定間隔Eや、規定間隔Eより広い間隔や、規定間隔Eより狭い間隔に調整可能に構成されている。
図11に示すように、第1昇降制御を実行した後に、物品搬送車2の乗降に続いてコンベヤ搬送を行う場合において、昇降コンベヤ部3Lと昇降レール部1Lとの上下方向Zの間隔と、行先の階に設置されているコンベヤ部とレール部との上下方向Zの間隔と、に規定値以上の接続ずれが生じている場合は、第1昇降制御を実行した後に間隔調整制御を実行する(S22〜S25)。ここでは、間隔調整制御は、第1昇降制御を実行した後、コンベヤ搬送を行う前に実行する。なお、第1昇降制御を実行した後に、コンベヤ搬送を行わない場合は、仮に接続ずれが生じている場合でも、第1昇降制御を実行した後に間隔調整制御を実行しない(S22,S23)。
第1昇降制御及び間隔調整制御が、調整制御に相当する。説明を加えると、上位のコントローラから昇降先として下階D又は中階Mが指令されている場合において実行する第1昇降制御及び修正制御が、昇降コンベヤ部3Lを第1位置P1に停止させると共に昇降レール部1Lを第3位置P3に停止させる場合に実行する第1の調整制御に相当する。本実施形態では、この第1の調整制御は、第1コンベヤ部3Aと昇降コンベヤ部3Lとの接続と第1レール部1Aと昇降レール部1Lとの接続とのうちの、第1レール部1Aと昇降レール部1Lとの接続を優先させる位置に支持体11を停止させると共に、第1コンベヤ部3Aと昇降コンベヤ部3Lとの接続の上下方向Zの接続ずれを間隔調整部38により調整する制御である。
また、上位のコントローラから昇降先として上階Uが指令されている場合において実行する第1昇降制御及び修正制御が、昇降コンベヤ部3Lを第2位置P2に停止させると共に昇降レール部1Lを第4位置P4に停止させる場合に実行する第2の調整制御に相当する。本実施形態では、この第2の調整制御は、第2コンベヤ部3Bと昇降コンベヤ部3Lとの接続と第2レール部1Bと昇降レール部1Lとの接続とのうちの、第2レール部1Bと昇降レール部1Lとの接続を優先させる位置に支持体11を停止させると共に、第2コンベヤ部3Bと昇降コンベヤ部3Lとの接続の上下方向Zの接続ずれを間隔調整部38により調整する制御である。
3.その他の実施形態
次に、物品搬送設備のその他の実施形態について説明する。
(1)上記実施形態では、昇降コンベヤ部3Lを、昇降レール部1Lに対して、上下方向Z視で平行状に延在するように配置したが、図12に示すように、昇降コンベヤ部3Lを、昇降レール部1Lに対して、上下方向Z視で交差する方向に延在するように配置してもよい。図示の例では、昇降コンベヤ部3Lと昇降レール部1Lとが直交するように配置されている。そして、昇降コンベヤ部3Lに接続された第1コンベヤ部3A又は第2コンベヤ部3Bであるコンベヤ部の全体が接続コンベヤ領域28となっている。そして、接続コンベヤ領域28における並行レール領域26と上下方向Z視で重なる位置に受渡し部Pが設けられている。また、上記実施形態では、接続コンベヤ領域28を、昇降装置4に対して上流側X1と下流側X2とのそれぞれに設置したが、図12に示すように、接続コンベヤ領域28を、昇降装置4に対して1つだけ設けてもよい。この場合、接続コンベヤ領域28において、物品が双方向に搬送される構成とすると好適である。
(2)上記実施形態では、第1開口36Aと第2開口36Bとを連続する1つの開口としたが、第1開口36Aと第2開口36Bとが分離していてもよい。また、第3開口36Cと第4開口36Dとを連続する1つの開口としたが、第3開口36Cと第4開口36Dとが分離していてもよい。
(3)上記実施形態では、第1開口36Aと第2開口36Bとを単一の防火扉33により開閉したが、第1開口36A用の防火扉33と第2開口36B用の防火扉33とを各別に備えて、第1開口36Aと第2開口36Bとを別々の防火扉33により開閉してもよい。
また、第3開口36Cと第4開口36Dとを単一の防火扉33により開閉したが、第3開口36C用の防火扉33と第4開口36D用の防火扉33とを各別に備えて、第3開口36Cと第4開口36Dとを別々の防火扉33により開閉してもよい。
(4)上記実施形態では、物品搬送設備を、下階Dと中階Mと上階Uとの3階層としたが、物品搬送設備を、2階層や4階層以上としてもよい。
(5)上記第1の実施形態では、第1の段階停止制御において、第1コンベヤ部3Aと昇降コンベヤ部3Lとの接続(第1接続と称する)と第1レール部1Aと昇降レール部1Lとの接続(第3接続と称する)とのうち、第3接続を優先させる位置に支持体11を停止させ、第2の実施形態では、第1の調整制御において、第1接続と第3接続とのうち、第3接続を優先させる位置に支持体11を停止させた。しかし、第1の段階停止制御や第1の調整制御において、第1接続と第3接続とのうち、第1接続を優先させる位置に支持体11を停止させてもよい。また、同様に、第2の段階停止制御や第2の調整制御において、第2コンベヤ部3Bと昇降コンベヤ部3Lとの接続(第2接続と称する)と第2レール部1Bと昇降レール部1Lとの接続(第4接続と称する)とのうち、第2接続を優先させる位置に支持体11を停止させてもよい。ちなみに、第1の段階停止制御や第1の調整制御において、第1接続を優先させ、第2の段階停止制御や第2の調整制御において、第2接続を優先させてもよい。また、第1の段階停止制御や第1の調整制御において、第3接続を優先させ、第2の段階停止制御や第2の調整制御において、第4接続を優先させてもよい。
(6)上記第2の実施形態では、第1昇降制御を実行した後に間隔調整制御を実行したが、第1昇降制御の前や第1昇降制御の実行中に間隔調整制御を実行してもよい。
(7)上記第2の実施形態では、間隔調整部38が、昇降コンベヤ部3Lを支持体11に対して上下方向Zに移動させるように構成されていたが、これには限定されない。例えば、間隔調整部38が、昇降レール部1Lを支持体11に対して上下方向Zに移動させる構成であっても良い。或いは、間隔調整部38が、支持体11に対して昇降コンベヤ部3L及び昇降レール部1Lの双方を独立して上下方向Zに移動させる構成であっても良い。
(8)上記実施形態では、第1防火扉33Aは、通常は閉塞位置にあり、第1開口36Aを物品Wが通過する場合や第2開口36Bを物品搬送車2が通過する場合に開口位置に移動に移動させ、物品Wや物品搬送車2が開口を通過した後に閉塞位置に移動させた。また、第2防火扉33Bは、通常は閉塞位置にあり、第3開口36Cを物品Wが通過する場合や第4開口36Dを物品搬送車2が通過する場合に開口位置に移動に移動させ、物品Wや物品搬送車2が開口を通過した後に閉塞位置に移動させた。しかし、第1防火扉33A及び第2防火扉33Bを、通常は開口位置にあり、火災が発生した場合に閉塞位置に移動させるようにしてもよい。
(9)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
4.上記実施形態の概要
以下、上記において説明した物品搬送設備の概要について説明する。
物品搬送設備は、レールと、前記レールに支持されると共に物品を支持した状態で前記レールに沿って走行する物品搬送車と、物品を載置搬送するコンベヤと、昇降装置と、を備え、
前記コンベヤは、第1コンベヤ部と、当該第1コンベヤ部に対して上方に設置された第2コンベヤ部と、上下方向に昇降可能な昇降コンベヤ部と、を備え、前記第1コンベヤ部は、前記昇降コンベヤ部が前記上下方向における第1位置にある状態で前記昇降コンベヤ部に接続され、前記第2コンベヤ部は、前記昇降コンベヤ部が前記上下方向における前記第1位置よりも上方の第2位置にある状態で前記昇降コンベヤ部に接続され、前記レールは、第1レール部と、当該第1レール部に対して上方に設置された第2レール部と、前記上下方向に昇降可能な昇降レール部と、を備え、前記第1レール部は、前記昇降レール部が前記上下方向における第3位置にある状態で前記昇降レール部に接続され、前記第2レール部は、前記昇降レール部が前記上下方向における前記第3位置よりも上方の第4位置にある状態で前記昇降レール部に接続され、前記第1位置と前記第3位置との前記上下方向の間隔と、前記第2位置と前記第4位置との前記上下方向の間隔と、が互いに等しい規定間隔とされており、前記昇降装置は、前記昇降コンベヤ部と前記昇降レール部とを互いに連結した状態で支持する支持体を備え、前記支持体に支持された前記昇降コンベヤ部と前記昇降レール部との前記上下方向の間隔が、前記規定間隔とされている。
この構成によれば、昇降コンベヤ部が第1位置にあり且つ昇降レール部が第3位置にある状態では、昇降コンベヤ部が第1コンベヤ部に接続され且つ昇降レール部が第1レール部に接続される。そのため、昇降コンベヤ部及び第1コンベヤ部の一方から他方に物品を乗り移らせることと、昇降レール部及び第1レール部の一方から他方に物品搬送車を乗り移らせることとを同時並行的に行うことができる。また、昇降コンベヤ部が第2位置にあり且つ昇降レール部が第4位置にある状態では、昇降コンベヤ部が第2コンベヤ部に接続され且つ昇降レール部が第2レール部に接続される。そのため、昇降コンベヤ部及び第2コンベヤ部の一方から他方に物品を乗り移らせることと、昇降レール部及び第2レール部の一方から他方に物品搬送車を乗り移らせることとを同時並行的に行うことができる。更に、昇降装置の支持体は、昇降コンベヤ部と昇降レール部とを互いに連結した状態で支持しているため、支持体を上下方向に沿って移動させることで、昇降コンベヤ部に支持された物品と昇降レール部に支持された物品搬送車とを同時に上下方向に沿って移動させることができる。このように、本構成によれば、コンベヤで搬送する物品と、物品を搬送する物品搬送車とを同時に昇降させることができるため、異なる高さに物品を搬送する場合における物品の搬送効率を高めることができる。
ここで、前記第1レール部及び前記第2レール部のうちの少なくとも一方である特定レール部が、前記昇降レール部に接続されると共にその接続部から連続して延びる接続レール領域と、前記接続レール領域に対して分岐又は合流すると共に前記昇降レール部及び前記接続レール領域に対して並行する並行レール領域と、を有し、前記第1コンベヤ部及び前記第2コンベヤ部のうちの前記特定レール部に対応する方である特定コンベヤ部が、前記昇降コンベヤ部に接続されると共に前記並行レール領域と前記上下方向に沿う上下方向視で重なる位置まで延在する接続コンベヤ領域を有し、前記接続コンベヤ領域における前記並行レール領域と前記上下方向視で重なる位置に、前記物品搬送車と前記特定コンベヤ部とで物品の受け渡しを行う受渡し部が設けられていると好適である。
この構成によれば、特定レール部の並行レール領域を走行する物品搬送車は、特定コンベヤ部に設けられた受渡し部に物品を渡すことができると共に当該受渡し部から物品を受けることができる。また、昇降レール部に乗り移る又は昇降レールから乗り移った物品搬送車は、特定レール部の接続レール領域を走行する。ここで、接続レール領域と並行レール領域とは互いに並行しているため、接続レール領域を走行する物品搬送車は、物品の受渡しのために並行レール領域に停止している物品搬送車に妨げられることなく走行することができる。従って、物品の搬送効率を高めることができる。
また、前記昇降コンベヤ部が、前記昇降レール部に対して、前記上下方向に沿う上下方向視で平行状に延在するように配置されていると好適である。
この構成によれば、昇降コンベヤ部及び第1コンベヤ部(又は第2コンベヤ部)の一方から他方に物品が乗り移る方向と、昇降レール部及び第1レール部(又は第2レール部)の一方から他方に物品搬送車が乗り移る方向と、を平行状に配置できる。そのため、第1コンベヤ部と第1レール部との配置関係や、第2コンベヤ部と第2レール部との配置関係を、上下方向視で重なるように配置し易い為、コンベヤ及びレールの設置面積の省スペース化を図ることが容易となる。
また、前記昇降コンベヤ部が、前記昇降レール部に対して、前記上下方向に沿う上下方向視で交差する方向に延在するように配置されていると好適である。
この構成によれば、昇降コンベヤ部及び第1コンベヤ部(又は第2コンベヤ部)の一方から他方に物品が乗り移る方向と、昇降レール部及び第1レール部(又は第2レール部)の一方から他方に物品搬送車が乗り移る方向と、を交差する方向に配置できる。そのため、第1コンベヤ部による物品搬送経路と第1レール部に沿って走行する物品搬送車の走行経路とが干渉し難いようにし易く、また、第2コンベヤ部による物品搬送経路と第2レール部に沿って走行する物品搬送車の走行経路とが干渉し難いようにし易い。よって、これらの経路の配置自由度を高めることができる。
また、前記昇降装置を制御する制御装置を更に備え、前記制御装置は、前記昇降コンベヤ部を前記第1位置に停止させると共に前記昇降レール部を前記第3位置に停止させる制御を実行する場合に、第1の段階停止制御を実行し、前記昇降コンベヤ部を前記第2位置に停止させると共に前記昇降レール部を前記第4位置に停止させる制御を実行する場合に、第2の段階停止制御を実行し、前記第1の段階停止制御は、前記第1コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第1レール部と前記昇降レール部との接続との何れか一方を優先させる位置に前記支持体を停止させ、その後、前記第1コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第1レール部と前記昇降レール部との接続との何れか他方を優先させる位置に前記支持体を停止させる制御であり、前記第2の段階停止制御は、前記第2コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第2レール部と前記昇降レール部との接続との何れか一方を優先させる位置に前記支持体を停止させ、その後、前記第2コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第2レール部と前記昇降レール部との接続との何れか他方を優先させる位置に前記支持体を停止させる制御であると好適である。
据付誤差や経年変化などによって、昇降コンベヤ部が第1位置にあり且つ昇降レール部が第2位置にある状態で、昇降コンベヤ部と第1コンベヤ部とに接続ずれが生じる場合や、昇降レール部と第1レール部とに接続ずれが生じる場合がある。また、同様に、昇降コンベヤ部が第3位置にあり且つ昇降レール部が第4位置にある状態で、昇降コンベヤ部と第2コンベヤ部とに接続ずれが生じる場合や、昇降レール部がと第2レール部とに接続ずれが生じる場合がある。
しかし、上記した構成によれば、制御装置が第1の段階停止制御を実行することで、昇降コンベヤ部の第1コンベヤ部への接続と、昇降レール部の第1レール部への接続とを、順次適切に行うことができる。そのため、昇降コンベヤ部及び第1コンベヤ部の一方から他方に物品を乗り移らせることと、昇降レール部及び第1レール部の一方から他方に物品搬送車を乗り移らせることとを、コンベヤ又はレールの接続ずれがほとんどない状態で順次適切に行うことができる。また、制御装置が第2の段階停止制御を実行することで、昇降コンベヤ部の第2コンベヤ部への接続と、昇降レール部の第2レール部への接続とを、順次適切に行うことができる。そのため、昇降コンベヤ部及び第2コンベヤ部の一方から他方に物品を乗り移らせることと、昇降レール部及び第2レール部の一方から他方に物品搬送車を乗り移らせることとを、コンベヤ又はレールの接続ずれがほとんどない状態で順次適切に行うことができる。
また、前記昇降装置を制御する制御装置を更に備え、前記昇降装置は、前記昇降レール部と前記昇降コンベヤ部との前記上下方向の間隔を調整する間隔調整部を備え、前記制御装置は、前記昇降コンベヤ部を前記第1位置に停止させると共に前記昇降レール部を前記第3位置に停止させる制御を実行する場合に、第1の調整制御を実行し、前記昇降コンベヤ部を前記第2位置に停止させると共に前記昇降レール部を前記第4位置に停止させる制御を実行する場合に、第2の調整制御を実行し、前記第1の調整制御は、前記第1コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第1レール部と前記昇降レール部との接続との何れか一方を優先させる位置に前記支持体を停止させると共に、前記第1コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第1レール部と前記昇降レール部との接続との何れか他方の前記上下方向の接続ずれを前記間隔調整部により調整する制御であり、前記第2の調整制御は、前記第2コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第2レール部と前記昇降レール部との接続との何れか一方を優先させる位置に前記支持体を停止させると共に、前記第2コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第2レール部と前記昇降レール部との接続との何れか他方の前記上下方向の接続ずれを前記間隔調整部により調整する制御であると好適である。
据付誤差や経年変化などによって、昇降コンベヤ部が第1位置にあり且つ昇降レール部が第2位置にある状態で、昇降コンベヤ部と第1コンベヤ部とに接続ずれが生じる場合や、昇降レール部と第1レール部とに接続ずれが生じる場合がある。また、同様に、昇降コンベヤ部が第3位置にあり且つ昇降レール部が第4位置にある状態で、昇降コンベヤ部と第2コンベヤ部とに接続ずれが生じる場合や、昇降レール部と第2レール部とに接続ずれが生じる場合がある。
しかし、上記構成によれば、制御装置が第1の調整制御を実行することで、昇降コンベヤ部の第1コンベヤ部への接続と昇降レール部の第1レール部への接続とのうちの一方を適切に行った状態で、これらの他方についても接続ずれを調整して適切に接続することができる。そのため、昇降コンベヤ部及び第1コンベヤ部の一方から他方に物品を乗り移らせることと、昇降レール部及び第1レール部の一方から他方に物品搬送車を乗り移らせることとを同時並行的に適切に行うことができる。また、制御装置が第2の調整制御を実行することで、昇降コンベヤ部の第2コンベヤ部への接続と昇降レール部の第2レール部への接続とのうちの一方を適切に行った状態で、これらの他方についても接続ずれを調整して適切に接続することができる。そのため、昇降コンベヤ部及び第2コンベヤ部の一方から他方に物品を乗り移らせることと、昇降レール部及び第2レール部の一方から他方に物品搬送車を乗り移らせることとを同時並行的に適切に行うことができる。
また、前記上下方向に移動する前記支持体の移動経路を囲むように前記上下方向に延在する筒状の壁体を更に備え、前記壁体の側壁に、前記昇降コンベヤ部及び前記第1コンベヤ部の一方から他方に乗り移る物品が通過する第1開口と、前記昇降レール部及び前記第1レール部の一方から他方に乗り移る前記物品搬送車が通過する第2開口と、前記昇降コンベヤ部及び前記第2コンベヤ部の一方から他方に乗り移る物品が通過する第3開口と、前記昇降レール部及び前記第2レール部の一方から他方に乗り移る前記物品搬送車が通過する第4開口と、が形成され、前記第1開口と前記第2開口とは、前記上下方向に並ぶ状態で配置されていると共に単一の第1防火扉により開閉され、前記第3開口と前記第4開口とは、前記上下方向に並ぶ状態で配置されていると共に単一の第2防火扉により開閉されると好適である。
この構成によれば、第1開口と第2開口とを単一の第1防火扉により開閉でき、また、第3開口と第4開口とを単一の第2防火扉により開閉できる。従って、防火扉の設置数を少なくできる。なお、第1開口と第2開口が明確に分かれている必要はなく、これらが連続する1つの開口とされていてもよい。同様に、第3開口と第4開口とが明確に分かれている必要はなく、これらが連続する1つの開口とされていてもよい。
本開示に係る技術は、レールに沿って走行する物品搬送車と、物品を載置搬送するコンベヤと、を備えた物品搬送設備に利用することができる。
1:レール
1A:第1レール部
1B:第2レール部
1C:特定レール部
1L:昇降レール部
2:物品搬送車
3:コンベヤ
3A:第1コンベヤ部
3B:第2コンベヤ部
3C:特定コンベヤ部
3L:昇降コンベヤ部
4:昇降装置
24:接続部
25:接続レール領域
26:並行レール領域
28:接続コンベヤ領域
31:壁体
32:側壁
33A:第1防火扉
33B:第2防火扉
36A:第1開口
36B:第2開口
36C:第3開口
36D:第4開口
E:規定間隔
H:制御装置
P:受渡し部
W:物品
Z:上下方向

Claims (7)

  1. レールと、前記レールに支持されると共に物品を支持した状態で前記レールに沿って走行する物品搬送車と、物品を載置搬送するコンベヤと、昇降装置と、を備えた物品搬送設備であって、
    前記コンベヤは、第1コンベヤ部と、当該第1コンベヤ部に対して上方に設置された第2コンベヤ部と、上下方向に昇降可能な昇降コンベヤ部と、を備え、
    前記第1コンベヤ部は、前記昇降コンベヤ部が前記上下方向における第1位置にある状態で前記昇降コンベヤ部に接続され、
    前記第2コンベヤ部は、前記昇降コンベヤ部が前記上下方向における前記第1位置よりも上方の第2位置にある状態で前記昇降コンベヤ部に接続され、
    前記レールは、第1レール部と、当該第1レール部に対して上方に設置された第2レール部と、前記上下方向に昇降可能な昇降レール部と、を備え、
    前記第1レール部は、前記昇降レール部が前記上下方向における第3位置にある状態で前記昇降レール部に接続され、
    前記第2レール部は、前記昇降レール部が前記上下方向における前記第3位置よりも上方の第4位置にある状態で前記昇降レール部に接続され、
    前記第1位置と前記第3位置との前記上下方向の間隔と、前記第2位置と前記第4位置との前記上下方向の間隔と、が互いに等しい規定間隔とされており、
    前記昇降装置は、前記昇降コンベヤ部と前記昇降レール部とを互いに連結した状態で支持する支持体を備え、
    前記支持体に支持された前記昇降コンベヤ部と前記昇降レール部との前記上下方向の間隔が、前記規定間隔とされている、物品搬送設備。
  2. 前記第1レール部及び前記第2レール部のうちの少なくとも一方である特定レール部が、前記昇降レール部に接続されると共にその接続部から連続して延びる接続レール領域と、前記接続レール領域に対して分岐又は合流すると共に前記昇降レール部及び前記接続レール領域に対して並行する並行レール領域と、を有し、
    前記第1コンベヤ部及び前記第2コンベヤ部のうちの前記特定レール部に対応する方である特定コンベヤ部が、前記昇降コンベヤ部に接続されると共に前記並行レール領域と前記上下方向に沿う上下方向視で重なる位置まで延在する接続コンベヤ領域を有し、
    前記接続コンベヤ領域における前記並行レール領域と前記上下方向視で重なる位置に、前記物品搬送車と前記特定コンベヤ部とで物品の受け渡しを行う受渡し部が設けられている、請求項1に記載の物品搬送設備。
  3. 前記昇降コンベヤ部が、前記昇降レール部に対して、前記上下方向に沿う上下方向視で平行状に延在するように配置されている、請求項1又は2に記載の物品搬送設備。
  4. 前記昇降コンベヤ部が、前記昇降レール部に対して、前記上下方向に沿う上下方向視で交差する方向に延在するように配置されている、請求項1又は2に記載の物品搬送設備。
  5. 前記昇降装置を制御する制御装置を更に備え、
    前記制御装置は、前記昇降コンベヤ部を前記第1位置に停止させると共に前記昇降レール部を前記第3位置に停止させる制御を実行する場合に、第1の段階停止制御を実行し、前記昇降コンベヤ部を前記第2位置に停止させると共に前記昇降レール部を前記第4位置に停止させる制御を実行する場合に、第2の段階停止制御を実行し、
    前記第1の段階停止制御は、前記第1コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第1レール部と前記昇降レール部との接続との何れか一方を優先させる位置に前記支持体を停止させ、その後、前記第1コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第1レール部と前記昇降レール部との接続との何れか他方を優先させる位置に前記支持体を停止させる制御であり、
    前記第2の段階停止制御は、前記第2コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第2レール部と前記昇降レール部との接続との何れか一方を優先させる位置に前記支持体を停止させ、その後、前記第2コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第2レール部と前記昇降レール部との接続との何れか他方を優先させる位置に前記支持体を停止させる制御である、請求項1から4のいずれか一項に記載の物品搬送設備。
  6. 前記昇降装置を制御する制御装置を更に備え、
    前記昇降装置は、前記昇降レール部と前記昇降コンベヤ部との前記上下方向の間隔を調整する間隔調整部を備え、
    前記制御装置は、前記昇降コンベヤ部を前記第1位置に停止させると共に前記昇降レール部を前記第3位置に停止させる制御を実行する場合に、第1の調整制御を実行し、前記昇降コンベヤ部を前記第2位置に停止させると共に前記昇降レール部を前記第4位置に停止させる制御を実行する場合に、第2の調整制御を実行し、
    前記第1の調整制御は、前記第1コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第1レール部と前記昇降レール部との接続との何れか一方を優先させる位置に前記支持体を停止させると共に、前記第1コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第1レール部と前記昇降レール部との接続との何れか他方の前記上下方向の接続ずれを前記間隔調整部により調整する制御であり、
    前記第2の調整制御は、前記第2コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第2レール部と前記昇降レール部との接続との何れか一方を優先させる位置に前記支持体を停止させると共に、前記第2コンベヤ部と前記昇降コンベヤ部との接続と前記第2レール部と前記昇降レール部との接続との何れか他方の前記上下方向の接続ずれを前記間隔調整部により調整する制御である、請求項1から4のいずれか一項に記載の物品搬送設備。
  7. 前記上下方向に移動する前記支持体の移動経路を囲むように前記上下方向に延在する筒状の壁体を更に備え、
    前記壁体の側壁に、前記昇降コンベヤ部及び前記第1コンベヤ部の一方から他方に乗り移る物品が通過する第1開口と、前記昇降レール部及び前記第1レール部の一方から他方に乗り移る前記物品搬送車が通過する第2開口と、前記昇降コンベヤ部及び前記第2コンベヤ部の一方から他方に乗り移る物品が通過する第3開口と、前記昇降レール部及び前記第2レール部の一方から他方に乗り移る前記物品搬送車が通過する第4開口と、が形成され、
    前記第1開口と前記第2開口とは、前記上下方向に並ぶ状態で配置されていると共に単一の第1防火扉により開閉され、
    前記第3開口と前記第4開口とは、前記上下方向に並ぶ状態で配置されていると共に単一の第2防火扉により開閉される、請求項1から6のいずれか一項に記載の物品搬送設備。
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