JP6825371B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、スタッドブルタイヤに関する。
スタッドブルタイヤは、多数のスタッドピンを有している。スタッドピンは、トレッドに設けられた多数の穴(ピン穴)に装着されている。スタッドピンは、氷雪路でのタイヤのグリップ力に寄与する。
近年、環境への配慮から、スタッドブルタイヤには低燃費化が求められている。低燃費化のために、トレッドを低発熱のゴムにより構成する方法が採用されることがある。通常これは、トレッドを構成するゴムの主たる補強剤にシリカを採用することで達成されている。補強剤をシリカにすることは、ウエット性能の向上にも寄与する。
一方、シリカは絶縁材料である。トレッドの補強剤にシリカを採用したタイヤの導電性は低い。このタイヤを車両に装着した場合、この車両と地面との間の電気抵抗は大きい。この車両は静電気を帯び易くなる。低い転がり抵抗と高い導電性とを両立させるタイヤについての検討例が、特開平10−175403号公報に開示されている。
特開平10−175403号公報に開示されたタイヤでは、トレッドの非導電性であるキャップ層の中央近辺に、トレッド面から内側方向に延びる導電性ゴム材(貫通端子部)が設けられている。この導電性ゴム材を通して、車両と地面との間に導電パスが形成されている。キャップ層を低発熱ゴムで構成することで、転がり抵抗が低減されている。
特開平10−175403号公報
トレッドには、より高い耐摩耗性も求められている。非導電性であるキャップ層と、導電性のゴム材とは、通常、耐摩耗性は同じではない。トレッド面に現れる導電性ゴム材を無くすことができれば、トレッドの偏摩耗をより効果的に抑えることができる。
本発明の目的は、低い電気抵抗及び低い転がり抵抗が達成された上で、良好なトレッドの耐摩耗性が実現されたスタッドブルタイヤの提供にある。
この発明は、スタッドピンを有するスタッドブルタイヤに関する。このタイヤは、トレッドと、このトレッドの半径方向内側に位置する導電性の補強層とを備えている。上記トレッドは、その外面がトレッド面をなす非導電性のキャップ層と、このキャップ層の内側に位置する導電性のコネクタ層とを備えている。上記トレッドには、トレッド面から内側に延びるピン穴が設けられており、上記スタッドピンはこのピン穴に装着されている。上記コネクタ層は、その一部が上記ピン穴の内面に露出することで上記スタッドピンと接触し、かつ上記補強層とも接触している。
好ましくは、上記トレッドは、上記キャップ層の内側に積層された、非導電性のベース層をさらに備えている。
好ましくは、上記コネクタ層は、周方向に延在するリング状である。
上記トレッド面に複数の溝が刻まれており、上記コネクタ層が、一つの溝の内側から他の溝の内側まで延在する棒状であってもよい。
好ましくは、上記コネクタ層をその延在方向と垂直な面で切った断面において、上記コネクタ層の幅Tは1mm以上である。
好ましくは、上記コネクタ層をその延在方向と垂直な面で切った断面において、上記コネクタ層は、一様の幅で上記ピン穴の底面から上記補強層に至っている。
好ましくは、上記コネクタ層は、上記補強層の外側面の法線に対して傾斜している。
好ましくは、上記ベース層の硬さHbは50以上70以下であり、上記コネクタ層の硬さHeは30以上70以下である。
好ましくは、上記コネクタ層と接触する上記スタッドピンは、このタイヤのトレッド面の周方向長さ1mあたりに、10個以上200個以下存在する。
本発明に係るスタッドブルタイヤでは、トレッドは、非導電性のキャップ層と、キャップ層の内側に位置する導電性のコネクタ層とを備えている。非導電性であるキャップ層は、低発熱ゴムで構成されうる。このタイヤでは、低い転がり抵抗が実現されている。トレッドには、トレッド面から内側に延びるピン穴が設けられており、スタッドピンが、このピン穴に装着されている。コネクタ層は、その一部がピン穴の内面に露出することでスタッドピンと接触し、導電性の補強層とも接触している。このタイヤを装着した車両では、このスタッドピン、コネクタ層及び補強層を通して、リムと地面との間に導電パスが形成されている。このタイヤは導電性に優れる。このタイヤでは、コネクタ層はキャップ層の内側に位置する。コネクタ層はトレッド面に現れていない。このタイヤでは、良好な耐摩耗性が実現されている。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。 図3は、図2のピン穴にスタッドピンが挿入された図である。 図4(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)は、他の実施形態に係るコネクタ層が示された拡大断面図である。 図5は、他の実施形態に係るコネクタ層の平面形状が示された図である。 図6は、図1のタイヤが、電気抵抗測定装置と共に示された模式図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。このタイヤ2は、スタッドブルタイヤ2である。すなわち、このタイヤ2は、スタッドピンを備えている。後述するとおり、スタッドピンは、トレッドに取り付けられている。図1には、スタッドピンがトレッドに取り付けられる前の状態が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ2は、スタッドピンに加えて、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のクリンチ8、一対のビード10、カーカス12、ベルト14、バンド16、インナーライナー18及び一対のチェーファー20を備えている。ここでは、ベルト14及びバンド16で構成される層は補強層50と称される。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面22を形成する。トレッド面22には、溝24が刻まれている。トレッド4には、トレッド面22から内側に延びるピン穴26がさらに設けられている。通常、トレッド4には多数のピン穴26が設けられている。後述するとおり、それぞれのピン穴26にはスタッドピンが挿入されている。すなわち、トレッド4には多数のスタッドピンが装着されている。
この実施形態では、トレッド4は、キャップ層28、ベース層30及びコネクタ層32を備えている。キャップ層28は、ベース層30の半径方向外側に位置している。キャップ層28は、ベース層30に積層されている。キャップ層28はトレッド面22を形成している。キャップ層28は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れる。キャップ層28は、低発熱のゴムからなる。キャップ層28のゴム組成物は、主たる補強剤として、シリカを含んでいる。シリカは、タイヤ2の低燃費性能に寄与する。このゴムは非導電性である。キャップ層28は非導電性である。ピン穴26は、キャップ層28を貫通している。ピン穴26は、キャップ層28を貫通して、ベース層30まで至っている。
本明細書では、1×10Ω・cm未満の体積抵抗率を有する部材は導電性を有すると判断される。1×10Ω・cm以上の体積抵抗率を有する部材は導電性を有さない(非導電性)と判断される。
本明細書では、ゴムからなる部材の体積抵抗率は、JIS−K 6271に規定の二重リング電極法に準拠して、その温度が23℃とされた条件下で測定される。各部材の体積抵抗率は、各部材のためのゴム組成物を温度が170℃である金型内で30分保持することにより得られるシート(厚さ=2mm)を用いて計測される体積抵抗率により表される。なお、コードとトッピングゴムとからなる部材については、トッピングゴムのためのゴム組成物から形成されたシートが用いられる。
ベース層30は、キャップ層28の半径方向内側に位置している。ベース層30は、低発熱のゴムからなる。ベース層30のゴム組成物は、主たる補強剤として、シリカを含んでいる。シリカは、タイヤ2の低燃費性能に寄与する。このゴムは非導電性である。ベース層30は非導電性である。上記のとおり、ピン穴26は、ベース層30まで至っている。
図2には、図1のトレッド4の近辺が拡大されて示されている。図で示されるとおり、コネクタ層32は、キャップ層28の内側に位置している。コネクタ層32は、ピン穴26の底面と補強層50との間に位置している。コネクタ層32は、トレッド面22に露出していない。コネクタ層32は、ピン穴26の内面に露出している。コネクタ層32は、ピン穴26の内面の一部を構成している。さらにコネクタ層32は、導電性の補強層50(この実施形態では、バンド16)と接触している。この実施形態では、コネクタ層32は、一様の幅でピン穴26の底面から補強層50の外側面に至っている。ここでコネクタ層32の幅が一様であるとは、コネクタ層32の最大幅が最小幅の1.0倍から1.3倍であることを指している。図2で示されように、コネクタ層32は、補強層50の外側面の法線に対して傾斜している。このコネクタ層32は、周方向に延在している。このコネクタ層32はリング状である。
このコネクタ層32は、架橋ゴムからなる。このコネクタ層32のゴム組成物は、主たる補強剤として、カーボンブラックを含んでいる。このゴムは、導電性である。コネクタ層32は、導電性を有する。
図3は、トレッド4にスタッドピン34が取り付けられた状態が示されている。スタッドピン34は、トレッド4に設けられた多数のピン穴26のそれぞれに挿入さている。スタッドピン34は、トレッド面22に露出している。スタッドピン34は、ピン穴26の内面に露出したコネクタ層32と接触している。スタッドピン34は、導電性である。スタッドピン34は、通常金属からなる。典型的なスタッドピン34の材質は、タングステンカーバイト、スチール及びアルミニウム合金である。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6の半径方向外側部分は、トレッド4と接合されている。このサイドウォール6の半径方向内側端は、クリンチ8と接合されている。サイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。サイドウォール6のゴム組成物は、主たる補強剤として、シリカを含んでいる。このゴムは非導電性である。サイドウォール6は非導電性である。このサイドウォール6は、カーカス12の損傷を防止する。
それぞれのクリンチ8は、サイドウォール6の半径方向略内側に位置している。クリンチ8は、軸方向において、ビード10及びカーカス12よりも外側に位置している。クリンチ8は、リムのフランジと当接する。クリンチ8は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ8のゴム組成物は、主たる補強剤として、カーボンブラックを含んでいる。このゴムは、導電性である。クリンチ8は導電性を有する。
ビード10は、クリンチ8の軸方向内側に位置している。ビード10は、コア36と、このコア36から半径方向外向きに延びるエイペックス38とを備えている。コア36はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス38は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス38は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス12は、カーカスプライ40からなる。カーカスプライ40は、両側のビード10の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6に沿っている。カーカスプライ40は、コア36の周りにて、折り返されている。カーカスプライ40は、主部42と折返し部44とを有する。主部42は、一方のビード10の内側からもう一方のビード10の内側まで延びている。折返し部44は、ビード10の外側において略半径方向に延びている。カーカス12が、2枚以上のカーカスプライ40からなってもよい。
図示されないが、カーカスプライ40は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。このトッピングゴムのゴム組成物は、主たる補強剤として、カーボンブラックを含んでいる。このトッピングゴムは導電性を有する。このカーカス12は、導電性を有する。上記コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス12はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト14は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト14は、カーカス12と積層されている。ベルト14は、カーカス12を補強する。ベルト14は、内側層46及び外側層48からなる。図示されていないが、内側層46及び外側層48のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。このトッピングゴムのゴム組成物は、主たる補強剤として、カーボンブラックを含んでいる。このトッピングゴムは導電性を有する。このベルト14は導電性を有する。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、通常は10°以上35°以下である。内側層46のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層48のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト14が、3以上の層を備えてもよい。
バンド16は、トレッド4の半径方向内側に位置している。バンド16は、ベルト14の半径方向外側に位置している。バンド16は、ベルト14に積層されている。バンド16は、コードとトッピングゴムとからなる。このトッピングゴムのゴム組成物は、主たる補強剤として、カーボンブラックを含んでいる。このトッピングゴムは導電性を有する。このバンド16は導電性を有する。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド16は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト14が拘束されるので、ベルト14のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
上述のとおり、ベルト14及びバンド16は導電性を有する。補強層50は導電性を有する。補強層50がベルト14のみから構成されてもよい。補強層50がバンド16のみから構成されてもよい。
インナーライナー18は、カーカス12の内側に位置している。インナーライナー18は、カーカス12の内面に接合されている。インナーライナー18は、架橋ゴムからなる。インナーライナー18には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー18の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー18は、タイヤ2の内圧を保持する。
チェーファー20は、ビード10の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー20がリムと当接する。この当接により、ビード10の近傍が保護される。このタイヤ2では、チェーファー20は、布とこの布に含浸したゴムとから構成されている。チェーファー20が、クリンチ8と一体として構成されていてもよい。
上記のとおり、このタイヤ2では、スタッドピン34、コネクタ層32、補強層50、カーカス12及びクリンチ8は導電性である。前述のとおり、スタッドピン34はトレッド面22に露出している。クリンチ8は、リムと接触している。このタイヤ2を装着した車両では、地面から、スタッドピン34、コネクタ層32、補強層50、カーカス12及びクリンチ8を通ってリムに至る導電パスが形成されている。このタイヤ2を装着した車両では、地面からこの車両までの導電パスが形成されている。
上記の実施形態では、サイドウォール6は非導電性とされた。サイドウォール6が導電性を有していてもよい。
図4(a)から(e)には、他の実施形態に係るコネクタ層32がピン穴26とともに示されている。これらは、ピン穴が存在する位置において、コネクタ層32の延在方向と垂直な面で切った断面図である。図4(a)のコネクタ層32は、一様の幅でピン穴26の底面から補強層50の外側面に至っている。このコネクタ層32は、補強層50の外側面に対して垂直である。図4(b)では、一つのピン穴26の底面から、一対のコネクタ層32が一様の幅で補強層50の外側面まで延びている。それぞれのコネクタ層32は、補強層50の外側面に対して垂直である。図4(c)のコネクタ層32は、この断面において、上辺(半径方向外側の辺)が下辺(半径方向内側の辺)より長い台形状を呈している。図4(d)のコネクタ層32は、この断面において、上辺が下辺より短い台形状を呈している。図4(e)では、一つのピン穴26の底面から、一対のコネクタ層32が一様の幅で補強層50の外側面まで延びている。それぞれのコネクタ層32は、補強層50の外側面の法線に対して傾斜している。
図5は、トレッド4の展開図である。この図には、種々の実施形態における、コネクタ層32の平面形状が示されている。図5において、上下方向がタイヤ2の周方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の半径方向である。図で示されるように、このトレッド面22には、複数の溝24が刻まれている。これらの溝24に区切られた領域は、ランド52と称される。複数のスタッドピン34が、トレッド4に取り付けられている。それぞれのスタッドピン34は、ランド52に設けられたピン穴26に挿入されている。ランド52の表面全体に、サイプ54が刻まれている。
図5の符号32aで表されているコネクタ層32は、周方向に延びるリング状である。この形状は、図1及び図2のコネクタ層32と同じである。図5の符号32bで表されているコネクタ層32は、一つの溝24の内側から、他の溝24の内側まで延びている。このコネクタ層32bは、略周方向に延びる棒状である。図5の符号32cで表されているコネクタ層32は、一つの溝24の内側から、他の溝24の内側まで延びている。このコネクタ層32cは、略軸方向に延びる棒状である。コネクタ層32が、軸方向及び周方向に対して傾斜していてもよい。図5では、棒状のコネクタ層32は、隣接する一方の溝24の内側から他方の溝24の内側まで延びている。コネクタ層32が、隣接していない一方の溝24の内側から他方の溝24の内側まで延びていてもよい。リング状のコネクタ層32と棒状のコネクタ層32とが混在していてもよい。
他の実施形態として、ベース層30を導電性とし、このベース層30をコネクタ層としてもよい。すなわち、このタイヤのコネクタ層は、ベース層30全体である。このとき、ベース層30のゴム組成物は、主たる補強剤として、カーボンブラックを含んでいる。このタイヤ2を装着した車両では、地面から、スタッドピン34、ベース層30(コネクタ層)、補強層50、カーカス12及びクリンチ8を通ってリムに至る導電パスが形成されている。
以下では、本発明の作用効果が説明される。
本発明に係るスタッドブルタイヤ2では、トレッド4は、非導電性のキャップ層28と、キャップ層28の内側に位置する導電性のコネクタ層32とを備えている。非導電性であるキャップ層28は、低発熱ゴムで構成されうる。このタイヤ2では、低い転がり抵抗が実現されている。トレッド4には、トレッド面22から内側に延びるピン穴26が設けられており、スタッドピン34が、このピン穴26に装着されている。コネクタ層32は、その一部がピン穴26の内面に露出することでスタッドピン34と接触し、導電性の補強層50とも接触している。このタイヤ2を装着した車両では、スタッドピン34、コネクタ層32及び補強層50を通して、リムと地面との間に導電パスが形成されている。このタイヤ2は導電性に優れる。このタイヤ2では、コネクタ層32はキャップ層28の内側に位置する。コネクタ層32はトレッド面22に現れていない。このタイヤ2では、良好な耐摩耗性が実現されている。
前述のとおり、ベース層30は非導電性であるのが好ましい。このようにすることで、このベース層30は、主たる補強剤としてシリカを含む低発熱のゴムで構成されうる。体積の大きなベース層30を低発熱ゴムで構成することで、このタイヤ2では、低い転がり抵抗が実現されている。さらに、ベース層30を非導電性とすることで、このベース層30の硬さが高くされうる。これは、操縦安定性の向上に寄与する。このタイヤ2は操縦安定性に優れる。
このタイヤ2のトレッド面22の周方向長さ1mあたりに存在する、コネクタ層32と接触するスタッドピン34の数Nは、10以上が好ましい。この数Nが10以上となるようにコネクタ層32を構成することで、これらのスタッドピン34を通して、車両から地面に効果的に放電がされうる。この観点から、この数Nは20以上とするのがより好ましい。コネクタ層32と接触するスタッドピン34の数Nは200以下が好ましい。この数Nが200以下となるようにコネクタ層32を構成することで、このコネクタ層32が生産性に与える影響が抑えられている。このタイヤ2は生産性に優れる。この観点からこの数Nは、100以下がより好ましい。
コネクタ層32と接触するスタッドピン34がトレッド面22の周方向に均等の間隔で存在するように、コネクタ層32を構成するのが好ましい。このようにすることで、車両の走行時においても、ほぼ一定の数のスタッドピン34が接地されうる。これらのスタッドピン34を通して、車両から地面に効果的に放電がされうる。
トレッド4の軸方向の中央近辺に位置するスタッドピン34がコネクタ層32と接触するように、コネクタ層32が構成されるのが好ましい。トレッド4の軸方向中央近辺に位置するスタッドピン34は、直進走行においても旋回走行においても接地し易い。車両の走行時においても、これらのスタッドピン34を通して、車両から地面に効果的に放電がされうる。なお、軸方向中央付近に位置するスタッドピン34とは、軸方向において、赤道面からの距離が、赤道面からトレッド端までの距離の50%以下であるスタッドピン34を指す。
スタッドブルタイヤ2では、スタッドピン34が路面に押し当てられる圧力(ピン圧)が高くなり過ぎないことが求められる。ピン圧を適正に抑えることで、スタッドピン34が路面を傷つけることが防止される。発明者らは、ピン穴26の底面の内側に位置するコネクタ層32の形状が、ピン圧に影響を及ぼすことを見出した。ピン穴26の底面の内側に位置するコネクタ層32の形状を整えることで、ピン圧が適正に抑えられることを見出した。
図2又は図4(a)に示されるように、ピン穴26の底面の内側においては、一つのコネクタ層32が一様の幅でピン穴26の底面から補強層50の外側面に至っているのが好ましい。コネクタ層32をこのような形状とすることで、このピン穴26に取り付けられたスタッドピン34のピン圧が適性に抑えられる。
ピン穴26の底面の内側に位置するコネクタ層32の形状は、タイヤ2の操縦安定性及び生産性にも影響を与える。コネクタ層を有するトレッドの形成には、未架橋ゴムからなるストリップを周方向に螺旋巻きする、ストリップワインド法が用いられる。図2又は図4(a)に示されるように、コネクタ層32を一様の幅でピン穴26の底面から補強層50の外側面に至る形状とすることで、これらのコネクタ層32は、ストリップワインド法において、形状のバラツキが少なく形成されうる。このコネクタ層32は、操縦安定性に寄与する。このタイヤ2は操縦安定性に優れる。さらにこの形状のコネクタ層32は、ストリップワインド法での形成が容易である。この形状のコネクタ層32は、生産性に寄与する。このタイヤ2は生産性に優れる。
図2に示されるように、一様の幅でピン穴26の底面から補強層50の外側面に延びるコネクタ層32は、補強層50の外側面の法線に対して傾斜しているのが好ましい。このようにすることで、このコネクタ層32は、ストリップワインド法により、さらに容易に形成されうる。この形状のコネクタ層32は、生産性により効果的に寄与する。このタイヤ2は生産性に優れる。
図2において、角度θはコネクタ層32と補強層50の外側面の法線とがなす角度である。角度θは、10°以上が好ましく60°以下が好ましい。角度θをこのようにすることで、このコネクタ層32は、生産性により効果的に寄与する。このタイヤ2は生産性に優れる。
図2において、両矢印Tは、コネクタ層32の幅である。図4(c)や(d)のように幅が一様ではないコネクタ層32の場合は、その外側端から内側端までの幅の平均がTとされる。図4(b)や(e)のように、一つのピン穴26の内側に複数のコネクタ層32が存在するときは、これらのコネクタ層32の幅の和がTとされる。Tは1mm以上が好ましい。幅Tを1mm以上とすることで、このコネクタ層32の抵抗が低く抑えられ得る。このタイヤ2は導電性に優れる。この観点から幅Tは、2mm以上がより好ましい。幅Tは4mm以下が好ましい。幅Tを4mm以下とすることで、このコネクタ層32の生産性に与える影響が抑えられる。このタイヤ2は生産性に優れる。さらに、幅Tを4mm以下とすることで、コネクタ層の体積が抑えられる。このコネクタ層32からの発熱が抑えられる。このタイヤ2では、低い転がり抵抗が実現されている。
ピン穴26の内側に位置するコネクタ層32の硬さHeは、70以下が好ましい。硬さHeを70以下とすることで、このピン穴26に取り付けられたスタッドピン34のピン圧が適正に抑えられる。この観点からHeは、65以下がより好ましい。硬さHeは、30以上が好ましい。硬さHeを30以上とすることで、このコネクタ層32は、スタッドピン34が接地したときでも、このスタッドピン34を支えるのに十分な硬さを有する。このコネクタ層32は、その内側の補強層50を保護しうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、硬さHeは、35以上がより好ましい。
ベース層30の硬さHbは、70以下が好ましい。硬さHbを70以下とすることで、スタッドピン34のピン圧が適正に抑えられる。この観点からHbは、65以下がより好ましい。硬さHbは、50以上が好ましい。硬さHbを50以上とすることで、このベース層30はトレッド4の剛性に効果的に寄与する。このタイヤ2では、良好な操縦安定性が実現されている。さらに硬さHbを50以上とすることで、このベース層30は、スタッドピン34が接地したときでも、このスタッドピン34を支えるのに十分な硬さを有する。このベース層30は、その内側の補強層50を保護しうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。これらの観点から、硬さHbは、55以上がより好ましい。
キャップ層28の硬さHcは、65以下が好ましい。硬さHcを65以下とすることで、このキャップ層28は路面からの衝撃を効果的に吸収する。このタイヤ2は乗り心地に優れる。この観点から硬さHcは60以下がより好ましい。硬さHcは、45以上が好ましい。硬さHcを45以上とすることで、このキャップ層28はトレッド4の剛性に効果的に寄与する。このタイヤ2では、良好な操縦安定性が実現されている。さらに硬さHcが45以上のキャップ層28は、耐摩耗性に優れる。このタイヤ2は耐摩耗性に優れる。これらの観点から、硬さHcは50以上がより好ましい。
本発明では、コネクタ層32の硬さHe、ベース層30の硬さHb及びキャップ層28の硬さHcは、「JIS K6253」の規定に準じ、タイプAのデュロメータによって測定される。コネクタ層32、ベース層30及びキャップ層28のそれぞれの材料からできた試験片にこのデュロメータが押し付けられて、硬さが測定される。測定は、23℃の温度下でなされる。
タイヤ2の電気抵抗Rtは、1.0×10Ω未満が好ましい。電気抵抗Rtが1.0×10Ω未満であるタイヤ2では、静電気が帯電しにくい。この観点から、電気抵抗Rtは8.8×10Ω以下がより好ましく、7.1×10Ω以下が特に好ましい。
タイヤ2の電気抵抗Rtは、図6に示された電気抵抗測定装置60で測定される。この図には、この装置60が、タイヤ2及びリム62と共に示されている。この装置60は、絶縁板64、金属板66、軸68及び抵抗計70を備えている。絶縁板64の電気抵抗は、1.0×1012Ω以上である。金属板66の表面は、研磨されている。この金属板66の電気抵抗は、10Ω以下である。この装置60が用いられ、ISO16392規格に準拠して、タイヤ2の電気抵抗Rtが測定される。測定前に、タイヤ2の表面に付着した汚れ及び離型剤が除去される。このタイヤ2は、十分に乾燥させられる。このタイヤ2が、アルミニウム合金製のリム62に組み込まれる。組み込みのとき、タイヤ2とリム62との接触部に、潤滑剤として石けん水が塗布される。このタイヤ2に、内圧が200kPaとなるように、空気が充填される。このタイヤ2及びリム62が、試験室で2時間保持される。試験室の、温度は25℃であり、湿度は50%である。このタイヤ2及びリム62が、軸68に取り付けられる。このタイヤ2及びリム62に、5.3kNの荷重が0.5分間負荷されてから、この荷重が開放される。このタイヤ2及びリム62に、再度5.3kNの荷重が0.5分間負荷されてから、この荷重が開放される。さらに、このタイヤ2及びリム62に、5.3kNの荷重が2.0分間負荷されてから、この荷重が開放される。その後、軸68と金属板66との間に、1000Vの電圧が印可される。印可が開始されてから5分経過後の、軸68と金属板66との間の電気抵抗が、抵抗計70で測定される。測定は、タイヤ2の周方向に沿って90°刻みの4カ所で行われる。得られた4つの電気抵抗のうちの最大値が、このタイヤ2の電気抵抗Rtである。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。乗用車用タイヤ2の場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。本明細書において正規荷重とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最高負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−3に示された構造を備えた実施例1のタイヤを得た。このタイヤのサイズは、「205/55R16 94T」である。このタイヤの諸元が表1に示されている。このタイヤのコネクタ層の断面形状は、図2の通りである。このことが、表1のコネクタ層の形状の欄に、「図2」として示されている。このコネクタ層は、周方向に延びるリング状を呈する。このタイヤでは、ベース層は非導電性である。このことが、ベース層の導電性の欄に、「No」として示されている。このタイヤでは、キャップ層の硬さは56とされた。
[比較例1]
比較例1のタイヤでは、トレッド面から導電性の補強層まで延びる導電性部材が設けられている。この導電性部材の幅は1.5mmであった。このタイヤでは、ピン穴の内面に露出したコネクタ層は存在しない。このタイヤのベース層の硬さは、表1の通りである。比較例1のタイヤでは、これらの他は実施例1のタイヤと同じとされた。これは、従来のタイヤである。
[実施例2−6]
コネクタ層の断面形状を表1及び2のとおりとした他は実施例1と同様にして、実施例2−6のタイヤを得た。
[実施例7]
コネクタ層の硬さHeと幅Tを表2の通りとした他は実施例5と同様にして、実施例7のタイヤを得た。このコネクタ層の体積抵抗率は、実施例5のコネクタ層の体積抵抗率よりも大きくなっている。
[実施例8−9]
コネクタ層の硬さHeを表3のとおりとした他は実施例2と同様にして、実施例8−9のタイヤを得た。これらのコネクタ層の体積抵抗率は、実施例2のコネクタ層の体積抵抗率よりも大きくなっている。
[実施例10−12]
コネクタ層の幅Tを表3の通りとした他は実施例9と同様にして、実施例10−12のタイヤを得た。
[実施例13−15]
スタッドピンの数Nを表4のとおりとした他は実施例11と同様にして、実施例13−15のタイヤを得た。
[実施例16−17]
コネクタ層の硬さHeを表4の通りとした他は実施例11と同様にして、実施例16−17のタイヤを得た。
[操縦安定性]
タイヤを正規リム(サイズ:16×6.5)に組み込み、空気を充填してこのタイヤを市販の乗用車の四輪全てに装着した。前輪には、内圧が240kPaとなるように空気が充填され、後輪には、内圧が220kPaとなるように空気が充填された。ドライバーにこの車両を乾燥したテストコースで運転させて、操縦安定性を官能評価させた。この結果が、10を満点とした段階評価で表1−4に示されている。数値が大きいほど好ましい。
[耐摩耗性]
タイヤを正規リム(サイズ:16×6.5)に組み込み、空気を充填してこのタイヤを市販の乗用車の四輪全てに装着した。前輪には、内圧が240kPaとなるように空気が充填され、後輪には、内圧が220kPaとなるように空気が充填された。この車両を市街地で30000km走行させた。トレッドの摩耗量が計測された。この逆数が、比較例1のタイヤを100とした指数で表1−4に示されている。数値が大きいほど好ましい。
[耐久性]
上記耐摩耗性の評価をしたタイヤについて、損傷の有無が確認された。損傷がない場合がA、損傷が発生した場合がBとして、表1−4に示されている。Aが好ましい。
[タイヤ電気抵抗]
図6に示された方法にて、タイヤの電気抵抗Rtを測定した。その測定結果が、比較例1のタイヤを100とした指数で表1−4に示されている。数値が小さいほど好ましい。
[ピン圧]
タイヤを正規リム(サイズ:16×6.5)に組み込み、空気を充填して内圧を220kPaとした。タイヤに正規荷重を負荷して、STRO規格(規格番号(フィンランド):The Ministry of Communication 466/2009(スタッドタイヤ規制)、711/2007 (スタッドフォース測定法))に準拠してピン圧を測定(規格値:最大120N)した。その測定結果が、比較例1のタイヤを100とした指数で表1−4に示されている。数値が小さいほどピン圧が小さいことを示す。数値が小さいほど好ましい。
[生産性]
タイヤ一本あたりの試作に要した時間が計測された。この結果が、比較例1のタイヤを100とした指数で表1−4に示されている。数値が小さいほど好ましい。
Figure 0006825371
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Figure 0006825371
Figure 0006825371
表1−4に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたタイヤは、様々な車両にも適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・クリンチ
10・・・ビード
12・・・カーカス
14・・・ベルト
16・・・バンド
18・・・インナーライナー
20・・・チェーファー
22・・・トレッド面
24・・・溝
26・・・ピン穴
28・・・キャップ層
30・・・ベース層
32・・・コネクタ層
34・・・スタッドピン
36・・・コア
38・・・エイペックス
40・・・カーカスプライ
42・・・主部
44・・・折返し部
46・・・内側層
48・・・外側層
50・・・補強層
52・・・ランド
54・・・サイプ
60・・・電気抵抗測定装置
62・・・リム
64・・・絶縁板
66・・・金属版
68・・・軸
70・・・抵抗計

Claims (9)

  1. スタッドピンを有するスタッドブルタイヤであって、
    トレッドと、このトレッドの半径方向内側に位置する導電性の補強層とを備えており、
    上記トレッドが、その外面がトレッド面をなす非導電性のキャップ層と、このキャップ層の内側に位置する導電性のコネクタ層とを備えており、
    上記トレッドには、トレッド面から内側に延びるピン穴が設けられており、上記スタッドピンがこのピン穴に装着されており、
    上記コネクタ層が、その一部が上記ピン穴の内面に露出することで上記スタッドピンと接触し、かつ上記補強層とも接触している空気入りのスタッドブルタイヤ。
  2. 上記トレッドが、上記キャップ層の内側に積層された、非導電性のベース層をさらに備えている請求項1に記載のスタッドブルタイヤ。
  3. 上記コネクタ層が、周方向に延在するリング状である請求項2に記載のスタッドブルタイヤ。
  4. 上記トレッド面に複数の溝が刻まれており、
    上記コネクタ層が、一つの溝の内側から他の溝の内側まで延在する棒状である請求項2に記載のスタッドブルタイヤ。
  5. 上記コネクタ層をその延在方向と垂直な面で切った断面において、上記コネクタ層の幅Tが1mm以上である請求項3又は4に記載のスタッドブルタイヤ。
  6. 上記コネクタ層をその延在方向と垂直な面で切った断面において、上記コネクタ層が、一様の幅で上記ピン穴の底面から上記補強層に至っている請求項3から5のいずれかに記載のスタッドブルタイヤ。
  7. 上記コネクタ層が、上記補強層の外側面の法線に対して傾斜している請求項3から6のいずれかに記載のスタッドブルタイヤ。
  8. 上記ベース層の硬さHbが50以上70以下であり、上記コネクタ層の硬さHeが30以上70以下である請求項2から7のいずれかに記載のスタッドブルタイヤ。
  9. 上記コネクタ層と接触する上記スタッドピンが、このタイヤのトレッド面の周方向長さ1mあたりに、10個以上200個以下存在する請求項1から8のいずれかに記載のスタッドブルタイヤ。
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