JP6825334B2 - モールドコネクタの製造方法、モールドコネクタ、及びワイヤハーネス - Google Patents

モールドコネクタの製造方法、モールドコネクタ、及びワイヤハーネス Download PDF

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Description

本発明は、モールドコネクタの製造方法、モールドコネクタ、及びワイヤハーネスに関する。
自動車等に用いる防水のコネクタとして、ケーブルに端子とワイヤシールを圧着し、その端子をハウジングに差込んだのち、リテーナーで固定した構造のものが一般的に知られている。
しかし、このようなコネクタでは、コネクタとケーブルの接続部分でシースから心線(絶縁電線)が露出した状態となってしまうため、例えば自動車の足回りに使用するような場合には、露出した心線に石が当たるなどして、断線等の不具合が発生してしまうおそれがある。
そこで、自動車の足回り等に使用するコネクタとしては、心線が露出しないように、ケーブルの先端部を覆うように樹脂をモールドしたモールドコネクタが用いられている。
モールドコネクタは、ケーブルに電気的に接続された接続端子と、接続端子とケーブルの先端部とを覆うように設けられたモールド樹脂と、を備えている。モールド樹脂は、射出成形により形成される。モールドコネクタでは、モールド樹脂を形成する際に、そのモールド樹脂に用いる樹脂とシースとを溶け合わせて、防水をとるように構成されている。
また、モールドコネクタでは、接続端子をホルダに支持させると共に、そのホルダの接続端子が設けられた先端面に位置合わせ用穴を形成しておき、その位置合わせ用穴に、コネクタ開口部を形成するための金型の一部であるコマ(入駒)に設けられた位置合わせピンを差し込み、金型にセットすることで、端子の位置合わせを行うようにしている。コマを除いた後に形成されるコネクタ開口部は相手側のコネクタの先端部を収容する部分になるため、このコマに対して接続端子の位置を厳密に位置合わせしておけば、コネクタ開口部に挿入される相手側のコネクタの先端部に対する接続端子の位置合わせも厳密に行うことが可能である(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−222628号公報
ところで、複数の絶縁電線を撚り合わせたコアと、当該コアの周囲を被覆しているシースと、を有するケーブルが一般に知られている。このようなケーブルを用いてモールドコネクタを形成する場合、以下のような課題があった。
上述のケーブルの端部にモールド樹脂を形成する際には、まず、ケーブルの端部におけるシースを除去してコアを露出させ、コアの撚りをほどいた後に、各絶縁電線の導体に接続端子を加締めや溶接等により接続する。このとき、絶縁電線のシースからの露出長は、少なくとも接続端子の接続作業が容易に行える程度の長さとする必要がある。その後、接続端子をホルダに挿入して固定し、ホルダとケーブルの端部とを金型にセットして射出成形を行うことになる。
しかしながら、コアの撚りの影響によって絶縁電線に曲がり癖が付与されているため、金型にホルダ等をセットする作業の際に、ケーブルが所望の位置に配置されずケーブルの位置合わせが困難となる場合があった。絶縁電線の曲がり癖が大きくケーブルの位置ずれが大きくなると、本来樹脂モールドに覆われる部分のシースや絶縁電線が樹脂モールドから露出し、防水がとれなくなってしまうおそれがある。特に、複数のケーブルの端部に一括してモールド樹脂を設けるような場合には、絶縁電線の曲がり癖の影響により、金型へのセット時の各ケーブルの位置合わせがより困難となるため、改善が求められる。
また、金型に溶融樹脂を流し込む際に、流し込まれる溶融樹脂の圧力により絶縁電線があばれ、本来樹脂モールドに覆われる部分のシースや絶縁電線が樹脂モールドから露出し、防水がとれなくなってしまうおそれもあった。
そこで、本発明は、溶融樹脂を流し込む際の絶縁電線のあばれを抑制でき金型へのセット時のケーブルの位置合わせが容易なモールドコネクタの製造方法、モールドコネクタ、及びワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、複数の絶縁電線を撚り合わせてなるコアと該コアの周囲を被覆しているシースとを有するケーブルの端部に設けられるモールドコネクタの製造方法であって、前記ケーブルの端部にて露出されている前記複数の絶縁電線の端部にそれぞれ接続端子を設け、前記各接続端子と前記各絶縁電線の導体とを電気的に接続し、前記複数の接続端子をホルダに支持させ、前記ホルダの前記絶縁電線の延出側に、前記ホルダに固定されており、かつ、前記ケーブルの前記シースを支持するシース支持部を有するリアホルダを設け、前記ホルダと前記リアホルダと前記ケーブルの先端部とを金型に収容し、前記金型に溶融樹脂を流し込んで、前記ホルダと前記リアホルダと前記ケーブルの先端部とを覆うモールド樹脂を形成する、モールドコネクタの製造方法を提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、複数の絶縁電線を撚り合わせてなるコアと該コアの周囲を被覆しているシースとを有するケーブルの端部に設けられ、前記ケーブルの端部にて露出されている前記複数の絶縁電線の端部にそれぞれ設けられており、前記各絶縁電線の導体と電気的に接続されている複数の接続端子と、前記複数の接続端子を支持するホルダと、前記ホルダの前記絶縁電線の延出側に設けられていると共に前記ホルダに固定されており、かつ、前記ケーブルの前記シースを支持するシース支持部を有するリアホルダと、前記ホルダと前記リアホルダと前記ケーブルの先端部とを覆うように設けられているモールド樹脂と、を備えた、モールドコネクタを提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、複数の絶縁電線を撚り合わせてなるコアと該コアの周囲を被覆しているシースとを有するケーブルと、前記モールドコネクタと、を備えた、ワイヤハーネスを提供する。
本発明によれば、溶融樹脂を流し込む際の絶縁電線のあばれを抑制でき金型へのセット時のケーブルの位置合わせが容易なモールドコネクタの製造方法、モールドコネクタ、及びワイヤハーネスを提供できる。
(a)は、本発明の一実施の形態に係るモールドコネクタの製造方法を説明する図であり、(b)は、本発明の一実施の形態に係るモールドコネクタの断面図である。 図1(b)のモールドコネクタの外観を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図、(d)は正面図、(e)は(a)のA−A線断面図である。 図1(b)のモールドコネクタに用いるホルダを示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図、(d)は正面図、(e)は背面図、(f)は(d)のB−B線断面図である。 図3のホルダにおけるホルダ側突起の拡大斜視図である。 本発明で用いるコマを示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 図1(b)のモールドコネクタに用いるリアホルダを示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図、(d)は正面図、(e)は背面図、(f)は(d)のC−C線断面図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
(モールドコネクタの全体構成)
図1(a)は、本実施の形態に係るモールドコネクタの製造方法を説明する図であり、(b)は、本実施の形態に係るモールドコネクタの断面図である。また、図2は、モールドコネクタの外観を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図、(d)は正面図、(e)は(a)のA−A線断面図である。
図1,2に示すように、モールドコネクタ1は、ケーブル2の端部に設けられており、複数の接続端子3と、複数の接続端子3を支持するホルダ4と、ホルダ4に固定されたリアホルダ5と、ホルダ4とリアホルダ5とケーブル2の先端部とを覆うように設けられているモールド樹脂6と、を備えている。ケーブル2の端部にモールドコネクタ1を設けたものが、本実施の形態に係るワイヤハーネス100である。
ケーブル2は、導体7aと導体7aの周囲を被覆している絶縁体7bとを有する複数の絶縁電線7を有しており、複数の絶縁電線7を撚り合わせてなるコア2aと該コア2aの周囲を被覆しているシース2bとを有している。ここでは、2本の絶縁電線7を撚り合わせたツイストペア線をコア2aとして用いたが、絶縁電線7の数はこれに限定されない。また、ケーブル2は、コア2aを覆う外部導体を有していてもよい。さらに、ここでは、ケーブル2を2本有する場合について説明するが、ケーブル2の数は1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
両ケーブル2の端部においては、シース2bが除去され、コア2aが露出されている。露出された両ケーブル2のコア2aは撚りがほどかれている。ここでは、絶縁電線7を2本有するケーブル2を2本用いていることから、4本の絶縁電線7が両ケーブル2の端部から延出されていることになる。
接続端子3は、ケーブル2の端部にて露出されている複数の絶縁電線7の端部にそれぞれ設けられている。ここでは、4本の絶縁電線7と同数の4つの接続端子3が用いられる。接続端子3は、絶縁電線7の端部にて絶縁体7bから露出された導体7aが溶接や加締めにより固定されており導体7aと電気的に接続される導体接続部3aと、接続端子3をホルダ4に取り付けた際に後述する係止爪42bに係止される係止突起3bと、ホルダ4から前方に突出し図示しない相手側のコネクタに接続されるピン形状の端子部3cと、を一体に有している。
モールドコネクタ1では、モールド樹脂6を形成する際に、そのモールド樹脂6に用いる樹脂とシース2bの表面とを溶け合わせて、防水性を確保している。そのため、シース2b及びモールド樹脂6に用いる樹脂としては、モールド樹脂6を形成する際に溶け合う組み合わせとする必要がある。本実施の形態では、シース2bとモールド樹脂6に用いる樹脂として、ウレタン樹脂を用いた。シース2bとモールド樹脂6間の防水をより確実とするため、シース2bとモールド樹脂6とが直接接触している部分のケーブル長手方向に沿った長さ(つまり、リアホルダ5よりもケーブル延出側のモールド樹脂6の長さ)は、10mm以上とすることが望ましい。
なお、図1(b)では、各部材の配置を理解しやすくするために、後述するホルダ4やリアホルダ5の内部が中空であるかのように示しているが、実際には中空部分は略存在せず、当該部分にはモールド樹脂6である樹脂が充填されている。
(ホルダ4の説明)
ホルダ4は、略直方体形状に形成され、正面視で角を丸めた矩形状に形成されている。ホルダ4は、絶縁性の樹脂からなり、4本の接続端子3を整列した状態で支持するように構成されている。本実施の形態では、ホルダ4に用いる樹脂として、シース2b及びモールド樹脂6に用いる樹脂と同じウレタン樹脂を用いた。本実施の形態では、ホルダ4は、2本のケーブル2の絶縁電線7に設けられた接続端子3を一括して支持することになる。
図3(a)〜(f)に示すように、ホルダ4は、接続端子3を収容する複数(ここでは4つ)の端子収容穴41を有している。ホルダ4の先端面には、端子収容穴41と連通し接続端子3の端子部3cを通すための挿通穴41aが形成されている。接続端子3は、図3(f)における右側(背面側)から左側(正面側、先端側)へと挿通され、端子収容穴41内に固定される。
また、ホルダ4は、端子収容穴41の内壁の一部(図3(f)における上側の内壁)を構成すると共に、ホルダ4の先端側に固定端を有し接続端子3の挿入側へと開放端が延出されている舌片状の軸部42aと、軸部42aから端子収容穴41内に突出し端子収容穴41に収容された接続端子3を係止する係止爪42bと、を有する端子固定用フック42を有している。端子固定用フック42は、係止爪42bを、接続端子3の係止突起3bに干渉させることにより接続端子3をホルダ4に係止する。端子固定用フック42の軸部42aは、係止爪42bを係止突起3bに係止される係止位置に付勢する弾性部材としての役割を果たし、この弾性力に抗して軸部42aを弾性変形させる(図3(f)における上方へと軸部42aの開放端を持ち上げる)ことで、係止爪42bの係止突起3bへの係止が解除され、接続端子3を挿抜可能となる。
ホルダ4には、このような接続端子3の挿入時又は抜去時における端子固定用フック42の弾性変形を許容するためのフック逃がし穴43が形成されている。フック逃がし穴43は、端子収容穴41と端子固定用フック42を挟んで対向する位置に形成されている。換言すれば、フック逃がし穴43と端子収容穴41との間に、端子固定用フック42が設けられている(フック逃がし穴43と端子収容穴41とを隔てる隔壁の少なくとも一部が、端子固定用フック42となっている)。
本実施の形態では、ホルダ4を、金型8の溶融樹脂(モールド樹脂6に用いる樹脂を溶融させたもの)を流入させるゲート(樹脂流入口)10と対向する位置に配置してモールド樹脂6を形成する。ホルダ4を金型8に配置した際に、ホルダ4を挟んでゲート10と対向する位置には、ホルダ4にかかる射出圧力を金型8に当てることで受け止めるホルダ側突起9が設けられている。このホルダ側突起9は、溶融樹脂を流し込む際の射出圧力に抗してホルダ4の位置ずれを防ぐ役割を果たしている。ホルダ側突起9の機械的強度が弱いと、ホルダ側突起9が潰れてホルダ4の位置ずれが発生してしまうため、ホルダ側突起9は、ホルダ4に用いる樹脂の特性等を考慮し、溶融樹脂を流し込む際の射出圧力に十分に抗することができる程度の機械的強度が得られるように設計される。ホルダ側突起9は、ゲート10の直下に形成されていることが望ましいが、多少ずれていても問題はなく、ゲート10側から見たときに、ゲート10と重なる位置に形成されていればよい。
十分な機械的強度が得られるようにホルダ側突起9のサイズを大きくすると、金型8とホルダ側突起9との接触面積も大きくなり、金型8によりホルダ側突起9が冷却されるので、溶融樹脂を流し込んだ際にホルダ側突起9の表面が溶融せず、モールド樹脂6とホルダ側突起9との間に隙間が発生して十分な防水効果が得られなくなるおそれがある。そこで、本実施の形態では、図4に示すように、ホルダ4に、ホルダ側突起9から所定距離離間してホルダ側突起9の周囲を覆うように、薄い防水用リブ91を設けた。この防水用リブ91は、溶融樹脂を金型8に流し込んだ際に溶融して溶融樹脂と溶け合い、モールド樹脂6と一体化することにより防水性を向上させるものである。
本実施の形態では、溶融樹脂をゲート10の反対側に設けられたホルダ側突起9や防水用リブ91へと速やかに到達させるために、ホルダ4の基端部(接続端子3の挿入側)に、幅(上面視での幅)及び高さ(側面視での幅)を縮小した縮小部4bを形成し、縮小部4bの側方を通って溶融樹脂がホルダ側突起9側へと速やかに到達できるようにしている。
また、縮小部4bを形成することによる段差がゲート10と対向していると、その段差により溶融樹脂の流れが阻害されるおそれがあるため、ホルダ4のゲート10と対向する対向部4cを、溶融樹脂の流入方向に対して垂直な平坦面に形成している。なお、対向部4cは溶融樹脂の流入方向に対して厳密に垂直でなくてもよく、多少の誤差(例えば±10度程度の誤差)は許容される。なお、図3(a)では、破線Xにてゲート10の出口と対向する位置を示している。
また、図1及び図3(a),(d)に示すように、ホルダ4の先端面には、4つの接続端子3をその配列方向の両側から挟み込むように、2つの位置合わせ用穴4aが形成されている。位置合わせ用穴4aには、金型8の一部であり、相手側のコネクタの先端部を挿入するコネクタ開口部6aを形成するためのコマ(入駒)8aに設けられた位置合わせピン8bが挿入される。
図5(a),(b)に示すように、コマ8aには、2つの位置合わせ用穴4aに対応した2つの位置合わせピン8bが設けられており、かつ、4つの接続端子3(端子部3c)に対応して4つの端子挿入穴8cが形成されている。
位置合わせピン8bを位置合わせ用穴4aに、接続端子3の端子部3cを端子挿入穴8cにそれぞれ挿入することで、コマ8aに対する接続端子3の位置合わせ、すなわちコネクタ開口部6aに挿入される相手側のコネクタの先端部に対する接続端子3の位置合わせが行われることになる。なお、位置合わせピン8bは、接続端子3の位置合わせを行う役割と、射出成形時にホルダ4を支持し、ホルダ4の位置ずれが発生することを抑制する役割とを兼ねている。
(リアホルダ5の説明)
リアホルダ5は、絶縁性の樹脂からなり、ホルダ4の絶縁電線7の延出側に設けられていると共にホルダ4に固定されており、かつ、ケーブル2のシース2bを支持している。リアホルダ5を備えることで、ケーブル2のシース2bとホルダ4(接続端子3)との相対的な位置関係が固定されるので、絶縁電線7の曲がり癖の影響を受けてケーブル2の位置がずれるといった不具合を抑制可能になる。また、溶融樹脂を流し込む際の圧力による絶縁電線7のあばれを抑制し、本来樹脂モールド6に覆われる部分のシース2bや絶縁電線7が樹脂モールド6から露出し、防水がとれなくなってしまうといった不具合を抑制可能になる。本実施の形態では、リアホルダ5に用いる樹脂として、シース2b、モールド樹脂6、及びホルダ4に用いる樹脂と同じウレタン樹脂を用いた。
図6(a)〜(f)に示すように、リアホルダ5は、ケーブル2のシース2bを支持するシース支持部51と、シース支持部51のホルダ4側に形成され、ホルダ4から延出されている複数(ここでは4本)の絶縁電線7を収容する絶縁電線収容部52と、絶縁電線収容部52のシース支持部51と反対側の端部から先端側に突出している連結用突起53と、を有している。
本実施の形態では、2本のケーブル2を用いているため、リアホルダ5のシース支持部51は、両ケーブル2を整列させた状態で、両ケーブル2のシース2bをそれぞれ支持するように構成されている。なお、ケーブル2の整列方向と接続端子3の整列方向とは同じ方向である。
シース支持部51は、両ケーブル2のシース2bを収容する収容穴51aを有している。収容穴51aは、ケーブル2の整列方向及びケーブル2の長手方向と垂直な方向(図4(d),(e)では下方)に開口しており、この開口から、開口の周縁のシース支持部51を弾性変形させつつケーブル2(シース2b)が嵌め込まれるようになっている。
絶縁電線収容部52は、対向する一対の側壁52aと、側壁52aの上端部同士を連結する上壁52bと、を一体に有し、断面視でコの字状に形成されている。一対の側壁52aと上壁52bとに囲まれた空間に、シース2bから延出された複数(ここでは4本)の絶縁電線7が配置されることになる。本実施の形態では、絶縁電線収容部52において各絶縁電線7の位置を規制していないが、これに限らず、例えば、側壁52aや上壁52bに、内方に突出し絶縁電線7の位置を規制する突起を設ける等してもよい。
絶縁電線収容部52は、上壁52bと対向する位置が開口52cとなっており、この開口52cから絶縁電線収容部52内に溶融樹脂を流入させるようになっている。開口52cがゲート10側に位置した状態で溶融樹脂を流入すると、高温の溶融樹脂により絶縁体7bが溶けだしてしまったり、溶融樹脂の圧力によって絶縁電線7が断線してしまったりするおそれがある。そのため、本実施の形態では、リアホルダ5を、ゲート10と反対側に開口52cが向くように、金型8に配置する。
上壁52bは、側壁52aやシース支持部51の壁厚よりも厚く形成されており、背面(ケーブル延出側)から見たときに、上壁52bの一部が収容穴51a内に突出している。つまり、上壁52bと収容穴51aの内壁との間には段差が存在している。この段差がシース2bに干渉することによって、ケーブル2が押し込まれた際のケーブル2の前方(ホルダ4側)への移動が規制されている。
連結用突起53は、上壁52aの先端面(シース支持部51と反対側の端面)から先端側に突出するように形成されている。連結用突起53は、ホルダ4のフック逃がし穴43に嵌合されることで、ホルダ4とリアホルダ5とを互いに固定するためのものである。本実施の形態では、ホルダ4は、フック逃がし穴43と同数(すなわち、接続端子3や絶縁電線7の数と同数)の4つの連結用突起53を有しており、各連結用突起53を対応するフック逃がし穴43にそれぞれ嵌合させることで、ホルダ4とリアホルダ5とを互いに固定するようにしている。
連結用突起53をフック逃がし穴43に嵌合(挿入)することで、連結用突起53により端子固定用フック42の移動(弾性変形)が規制されることになり、接続端子3がホルダ4から抜けないようにロックされる。つまり、連結用突起53は、ホルダ4とリアホルダ5とを互いに固定する役割と、端子固定用フック42の移動(弾性変形)を規制して接続端子3がホルダ4から抜けないようにロックする役割とを兼ねている。
本実施の形態では、フック逃がし穴43と同数(すなわち、接続端子3や絶縁電線7の数と同数)の4つの連結用突起53を有する場合を説明したが、連結用突起53の数は、1つ以上フック逃がし穴43の数以下であればよい。ただし、上述の接続端子3のロックという観点からは、連結用突起53の数をフック逃がし穴43の数と同数とし、全ての接続端子3をロックすることがより望ましいといえる。
リアホルダ5のケーブル延出方向(接続端子3の長さ方向)における長さ(連結用突起53を除いた部分の長さ)は、絶縁電線7のシース2bからの露出長に応じて適宜調節可能であり、例えば10mm程度である。なお、絶縁電線7のシース2bからの露出長は、少なくとも接続端子3の接続作業が容易に行える程度の長さとする必要がある。この長さを考慮し、シース2bまでを覆うことができる長さにリアホルダ5を形成するとよい。
(モールドコネクタ1の製造方法の説明)
まず、両ケーブル2の端部におけるシース2bを除去してコア2aを露出させ、コア2aの撚りをほどく。その後、各絶縁電線7の端部における絶縁体7bを除去して導体7aを露出させ、露出させた導体7aに接続端子3の導体接続部3aを加締め固定(あるいは溶接)することで、導体7aと接続端子3とを電気的に接続する。
その後、各接続端子3をホルダ4の端子収容穴41に挿入し固定する。この際、端子固定用フック42が弾性変形されつつ接続端子3が端子収容穴41内に挿入され、係止爪42bが接続端子3の係止突起3bに係止され、ホルダ4に接続端子3が固定される。
その後、両ケーブル2のシース2bをリアホルダ5のシース支持部51に嵌め込み、リアホルダ5の連結用突起53を、ホルダ4のフック逃がし穴43に嵌合させることで、ホルダ4とリアホルダ5とを連結する。
その後、コマ8aの位置合わせピン8bを位置合わせ用穴4aに(接続端子3の端子部3cを端子挿入穴8cに)挿入し、ホルダ4とケーブル2の先端部を金型8にセットする。このとき、ホルダ側突起9がホルダ4を挟んでゲート10と対向する位置となり、対向部4cがゲート10と対向する位置となるように、ホルダ4が配置される。また、絶縁電線収容部52の開口52cがゲート10と反対側を向くように、リアホルダ5が配置される。またこのとき、リアホルダ5によりホルダ4とシース21との位置関係が固定されているため、絶縁電線7の曲がり癖の影響を受けにくくなり、ケーブル2の位置合わせを容易に行うことができる。
その後、ゲート10から溶融樹脂を流し込む。このとき、リアホルダ5によりホルダ4とシース2bとの位置関係が固定されているため、絶縁電線7のあばれが抑制される。またこのとき、ゲート10と対向する位置にホルダ側突起9が形成されているため、溶融樹脂を流し込む際の圧力に起因するホルダ4の位置ずれが抑制される。また、溶融樹脂を流し込むと、防水用リブ91が溶融して溶融樹脂と溶け合う。溶融樹脂が固化した後に金型8から離脱させれば、モールド樹脂6が形成されモールドコネクタ1が得られる。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係るモールドコネクタの製造方法では、ケーブル2の端部にて露出されている複数の絶縁電線7の端部にそれぞれ接続端子3を設け、各接続端子3と各絶縁電線7の導体7aとを電気的に接続し、複数の接続端子3をホルダ4に支持させ、ホルダ4の絶縁電線7の延出側に、ホルダ4に固定されており、かつ、ケーブル2のシース2bを支持するシース支持部51を有するリアホルダ5を設け、ホルダ4とリアホルダ5とケーブル2の先端部とを金型8に収容し、金型8に溶融樹脂を流し込んで、ホルダ4とリアホルダ5とケーブル2の先端部とを覆うモールド樹脂6を形成している。
リアホルダ5によってホルダ4とシース2bとの位置関係を固定することで、絶縁電線7を撚り合わせたコア2aを有するケーブル2を用いた場合であっても、絶縁電線7の曲がり癖の影響を受けにくくなり、金型8へのセット時のケーブル2の位置合わせが容易になる。また、リアホルダ5によってホルダ4とシース2bとの位置関係を固定することで、溶融樹脂を流し込む際の絶縁電線7のあばれを抑制可能となり、本来樹脂モールド6に覆われる部分のシース2bや絶縁電線7が樹脂モールド6から露出してしまうといった不具合を抑制できる。
また、本実施の形態では、リアホルダ5の連結用突起53を、ホルダ4のフック逃がし穴43に嵌合させることで、ホルダ4とリアホルダ5とを互いに固定している。これにより、連結用突起53が端子固定用フック42の移動(弾性変形)を規制して接続端子3をホルダ4にロックすることが可能になる。また、ホルダ4として従来使用していたものをそのまま使用することが可能であり、リアホルダ5を追加するのみで低コストにモールドコネクタ1を実現できる。
モールドコネクタ1は、例えばABS(アンチロックブレーキシステム)センサ用のコネクタなど、車両の足回りに用いるコネクタとして好適に用いることができる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]複数の絶縁電線(7)を撚り合わせてなるコア(2a)と該コア(2a)の周囲を被覆しているシース(2b)とを有するケーブル(2)の端部に設けられるモールドコネクタ(1)の製造方法であって、前記ケーブル(2)の端部にて露出されている前記複数の絶縁電線(7)の端部にそれぞれ接続端子(3)を設け、前記各接続端子(3)と前記各絶縁電線(7)の導体(7a)とを電気的に接続し、前記複数の接続端子(3)をホルダ(4)に支持させ、前記ホルダ(4)の前記絶縁電線(7)の延出側に、前記ホルダ(4)に固定されており、かつ、前記ケーブル(2)の前記シース(2b)を支持するシース支持部(51)を有するリアホルダ(5)を設け、前記ホルダ(4)と前記リアホルダ(5)と前記ケーブル(2)の先端部とを金型(8)に収容し、前記金型(8)に溶融樹脂を流し込んで、前記ホルダ(4)と前記リアホルダ(5)と前記ケーブル(2)の先端部とを覆うモールド樹脂(6)を形成する、モールドコネクタの製造方法。
[2]前記ホルダ(4)は、前記接続端子(3)を収容する複数の端子収容穴(41)と、前記端子収容穴(41)の内壁の一部を構成すると共に、前記ホルダ(4)の先端側に固定端を有し前記接続端子(3)の挿入側へと開放端が延出されている舌片状の軸部(42a)と、前記軸部(42a)から前記端子収容穴(41)内に突出し前記端子収容穴(41)に収容された接続端子(3)を係止する係止爪(42b)と、を有する端子固定用フック(42)と、前記端子収容穴(41)と前記端子固定用フック(42)を挟んで対向する位置に形成されており、前記接続端子(3)の挿入時又は抜去時における前記端子固定用フック(42)の弾性変形を許容するためのフック逃がし穴(43)と、を有し、前記リアホルダ(5)は、前記シース支持部(51)の前記ホルダ(3)側に形成され、前記ホルダ(3)から延出されている前記複数の絶縁電線(7)を収容する絶縁電線収容部(52)と、前記絶縁電線収容部(52)の前記シース支持部(51)と反対側の端部から先端側に突出している連結用突起(53)と、を有しており、前記連結用突起(53)を前記フック逃がし穴(43)に嵌合させることで、前記ホルダ(4)と前記リアホルダ(5)とを互いに固定する、[1]に記載のモールドコネクタの製造方法。
[3]前記リアホルダ(5)は、前記フック逃がし穴(43)と同数の複数の前記連結用突起(53)を有しており、前記各連結用突起(53)を対応する前記フック逃がし穴(43)にそれぞれ嵌合させることで、前記ホルダ(4)と前記リアホルダ(5)とを互いに固定する、[2]に記載のモールドコネクタの製造方法。
[4]前記絶縁電線収容部(52)は、前記絶縁電線収容部(52)内に前記溶融樹脂を流入させるための開口(52c)を有しており、前記リアホルダ(5)を、前記金型(8)の前記溶融樹脂を流入させるゲート(10)と反対側に前記開口(52c)が向くように、前記金型(8)に配置する、[2]または[3]に記載のモールドコネクタの製造方法。
[5]前記ホルダ(4)を、前記金型(8)の前記溶融樹脂を流入させるゲート(10)と対向する位置に配置して前記モールド樹脂(6)を形成するようにし、かつ、前記ホルダ(4)の前記ゲート(10)と対向する対向部(4c)は、前記溶融樹脂の流入方向に対して垂直な平坦面に形成されている、[1]乃至[4]の何れか1項に記載のモールドコネクタの製造方法。
[6]前記ホルダ(4)に、複数の前記ケーブル(2)の前記絶縁電線(7)に設けられた前記接続端子(3)を一括して支持させ、前記リアホルダ(5)の前記シース支持部(51)に、前記複数のケーブル(2)のシース(2b)をそれぞれ支持させ、前記ホルダ(4)と前記リアホルダ(5)と複数の前記ケーブル(2)の先端部とを一括して覆うようにモールド樹脂(6)を形成する、[1]乃至[5]の何れか1項に記載のモールドコネクタの製造方法。
[7]複数の絶縁電線(7)を撚り合わせてなるコア(2a)と該コア(2a)の周囲を被覆しているシース(2b)とを有するケーブル(2)の端部に設けられ、前記ケーブル(2)の端部にて露出されている前記複数の絶縁電線(7)の端部にそれぞれ設けられており、前記各絶縁電線(7)の導体(7a)と電気的に接続されている複数の接続端子(3)と、前記複数の接続端子(3)を支持するホルダ(4)と、前記ホルダ(4)の前記絶縁電線(7)の延出側に設けられていると共に前記ホルダ(4)に固定されており、かつ、前記ケーブル(4)の前記シース(2b)を支持するシース支持部(51)を有するリアホルダ(5)と、前記ホルダ(4)と前記リアホルダ(5)と前記ケーブル(2)の先端部とを覆うように設けられているモールド樹脂(6)と、を備えた、モールドコネクタ(1)。
[8]前記ホルダ(4)は、前記接続端子(3)を収容する複数の端子収容穴(41)と、前記端子収容穴(41)の内壁の一部を構成すると共に、前記ホルダ(4)の先端側に固定端を有し前記接続端子(3)の挿入側へと開放端が延出されている舌片状の軸部(42a)と、前記軸部(42a)から前記端子収容穴(41)内に突出し前記端子収容穴(41)に収容された接続端子(3)を係止する係止爪(42b)と、を有する端子固定用フック(42)と、前記端子収容穴(41)と前記端子固定用フック(42)を挟んで対向する位置に形成されており、前記接続端子(3)の挿入時又は抜去時における前記端子固定用フック(42)の弾性変形を許容するためのフック逃がし穴(43)と、を有し、前記リアホルダ(5)は、前記シース支持部(51)の前記ホルダ(4)側に形成され、前記ホルダ(4)から延出されている前記複数の絶縁電線(7)を収容する絶縁電線収容部(52)と、前記絶縁電線収容部(52)の前記シース支持部(51)と反対側の端部から先端側に突出している連結用突起(53)と、を有しており、前記連結用突起(53)を前記フック逃がし穴(43)に嵌合させることで、前記ホルダ(4)と前記リアホルダ(5)とが互いに固定されている、[7]に記載のモールドコネクタ(1)。
[9]前記リアホルダ(5)は、前記フック逃がし穴(43)と同数の複数の前記連結用突起(53)を有しており、前記各連結用突起(53)を対応する前記フック逃がし穴(43)にそれぞれ嵌合させることで、前記ホルダ(4)と前記リアホルダ(5)とが互いに固定されている、[8]に記載のモールドコネクタ(1)。
[10]前記ホルダ(4)は、複数の前記ケーブル(2)の前記絶縁電線(7)に設けられた前記接続端子(3)を一括して支持しており、前記リアホルダ(5)の前記シース支持部(51)は、前記複数のケーブル(2)のシース(2b)をそれぞれ支持しており、前記モールド樹脂は、前記ホルダ(4)と前記リアホルダ(5)と複数の前記ケーブル(2)の先端部とを一括して覆うように形成されている、[7]乃至[9]の何れか1項に記載のモールドコネクタ(1)。
[11]複数の絶縁電線(7)を撚り合わせてなるコア(2a)と該コア(2a)の周囲を被覆しているシース(2b)とを有するケーブル(2)と、[7]乃至[10]の何れか1項に記載のモールドコネクタ(1)と、を備えた、ワイヤハーネス(100)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
1…モールドコネクタ
2…ケーブル
2a…コア
2b…シース
3…接続端子
4…ホルダ
41…端子収容穴
42…端子固定用フック
42a…軸部
42b…係止爪
43…フック逃がし穴
5…リアホルダ
51…シース支持部
52…絶縁電線収容部
53…連結用突起
6…モールド樹脂
7…絶縁電線
7a…導体
7b…絶縁体
8…金型
10…ゲート
100…ワイヤハーネス

Claims (9)

  1. 複数の絶縁電線を撚り合わせてなるコアと該コアの周囲を被覆しているシースとを有するケーブルの端部に設けられるモールドコネクタの製造方法であって、
    前記ケーブルの端部にて露出されている前記複数の絶縁電線の端部にそれぞれ接続端子を設け、前記各接続端子と前記各絶縁電線の導体とを電気的に接続し、
    前記複数の接続端子をホルダに支持させ、
    前記ホルダの前記絶縁電線の延出側に、前記ホルダに固定されており、かつ、前記ケーブルの前記シースを支持するシース支持部を有するリアホルダを設け、
    前記ホルダと前記リアホルダと前記ケーブルの先端部とを金型に収容し、前記金型に溶融樹脂を流し込んで、前記ホルダと前記リアホルダと前記ケーブルの先端部とを覆うモールド樹脂を形成
    前記リアホルダは、前記シース支持部の前記ホルダ側に形成され、前記ホルダから延出されている前記複数の絶縁電線を収容する絶縁電線収容部を有し、
    前記絶縁電線収容部は、前記絶縁電線収容部内に前記溶融樹脂を流入させるための開口を有しており、
    前記リアホルダを、前記金型の前記溶融樹脂を流入させるゲートと反対側に前記開口が向くように、前記金型に配置する、
    モールドコネクタの製造方法。
  2. 前記ホルダは、
    前記接続端子を収容する複数の端子収容穴と、
    前記端子収容穴の内壁の一部を構成すると共に、前記ホルダの先端側に固定端を有し前記接続端子の挿入側へと開放端が延出されている舌片状の軸部と、前記軸部から前記端子収容穴内に突出し前記端子収容穴に収容された接続端子を係止する係止爪と、を有する端子固定用フックと、
    前記端子収容穴との間に前記端子固定用フックを挟んで前記端子収容穴と対向する位置に形成されており、前記接続端子の挿入時又は抜去時における前記端子固定用フックの弾性変形を許容するためのフック逃がし穴と、を有し、
    前記リアホルダは、前記絶縁電線収容部の前記シース支持部と反対側の端部から先端側に突出している連結用突起を有しており、
    前記連結用突起を前記フック逃がし穴に嵌合させることで、前記ホルダと前記リアホルダとを互いに固定する、
    請求項1に記載のモールドコネクタの製造方法。
  3. 前記リアホルダは、前記フック逃がし穴と同数の複数の前記連結用突起を有しており、
    前記各連結用突起を対応する前記フック逃がし穴にそれぞれ嵌合させることで、前記ホルダと前記リアホルダとを互いに固定する、
    請求項2に記載のモールドコネクタの製造方法。
  4. 前記ホルダを、前記金型の前記溶融樹脂を流入させるゲートと対向する位置に配置して前記モールド樹脂を形成するようにし、
    かつ、前記ホルダの前記ゲートと対向する対向部は、前記溶融樹脂の流入方向に対して垂直な平坦面に形成されている、
    請求項1乃至の何れか1項に記載のモールドコネクタの製造方法。
  5. 前記ホルダに、複数の前記ケーブルの前記絶縁電線に設けられた前記接続端子を一括して支持させ、
    前記リアホルダの前記シース支持部に、前記複数のケーブルのシースをそれぞれ支持させ、
    前記ホルダと前記リアホルダと複数の前記ケーブルの先端部とを一括して覆うようにモールド樹脂を形成する、
    請求項1乃至の何れか1項に記載のモールドコネクタの製造方法。
  6. 複数の絶縁電線を撚り合わせてなるコアと該コアの周囲を被覆しているシースとを有するケーブルの端部に設けられ、
    前記ケーブルの端部にて露出されている前記複数の絶縁電線の端部にそれぞれ設けられており、前記各絶縁電線の導体と電気的に接続されている複数の接続端子と、
    前記複数の接続端子を支持するホルダと、
    前記ホルダの前記絶縁電線の延出側に設けられていると共に前記ホルダに固定されており、かつ、前記ケーブルの前記シースを支持するシース支持部を有するリアホルダと、
    前記ホルダと前記リアホルダと前記ケーブルの先端部とを覆うように設けられているモールド樹脂と、を備え、
    前記ホルダは、
    前記接続端子を収容する複数の端子収容穴と、
    前記端子収容穴の内壁の一部を構成すると共に、前記ホルダの先端側に固定端を有し前記接続端子の挿入側へと開放端が延出されている舌片状の軸部と、前記軸部から前記端子収容穴内に突出し前記端子収容穴に収容された接続端子を係止する係止爪と、を有する端子固定用フックと、
    前記端子収容穴との間に前記端子固定用フックを挟んで前記端子収容穴と対向する位置に形成されており、前記接続端子の挿入時又は抜去時における前記端子固定用フックの弾性変形を許容するためのフック逃がし穴と、
    を有し、
    前記リアホルダは、
    前記シース支持部の前記ホルダ側に形成され、前記ホルダから延出されている前記複数の絶縁電線を収容する絶縁電線収容部と、
    前記シース支持部及び前記絶縁電線収容部と一体に形成され、前記絶縁電線収容部の前記シース支持部と反対側の端部から先端側に突出している連結用突起と、
    を有しており、
    前記連結用突起を前記フック逃がし穴に嵌合させることで、前記ホルダと前記リアホルダとが互いに固定されている、
    モールドコネクタ。
  7. 前記リアホルダは、前記フック逃がし穴と同数の複数の前記連結用突起を有しており、
    前記各連結用突起を対応する前記フック逃がし穴にそれぞれ嵌合させることで、前記ホルダと前記リアホルダとが互いに固定されている、
    請求項に記載のモールドコネクタ。
  8. 前記ホルダは、複数の前記ケーブルの前記絶縁電線に設けられた前記接続端子を一括して支持しており、
    前記リアホルダの前記シース支持部は、前記複数のケーブルのシースをそれぞれ支持しており、
    前記モールド樹脂は、前記ホルダと前記リアホルダと複数の前記ケーブルの先端部とを一括して覆うように形成されている、
    請求項6または7に記載のモールドコネクタ。
  9. 複数の絶縁電線を撚り合わせてなるコアと該コアの周囲を被覆しているシースとを有するケーブルと、
    請求項乃至の何れか1項に記載のモールドコネクタと、を備えた、
    ワイヤハーネス。
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