JP6825207B2 - 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、収容容器、2次元又は3次元の像形成装置、2次元又は3次元の像形成方法、2次元又は3次元の像、構造体、及び成形加工品 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、収容容器、2次元又は3次元の像形成装置、2次元又は3次元の像形成方法、2次元又は3次元の像、構造体、及び成形加工品 Download PDF

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Description

本発明は、活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、収容容器、2次元又は3次元の像形成装置、2次元又は3次元の像形成方法、2次元又は3次元の像、構造体、及び成形加工品に関する。
活性エネルギー線硬化型組成物からなる活性エネルギー線硬化型インクは、ソルベント系インクと比較して、臭気が少なく、速乾性であり、インクを吸収しない記録媒体に記録することができる。
活性エネルギー線硬化型インクは、水銀ランプやメタルハライドランプといった光源を用いて硬化させるが、近年は省電力化のため、365nmや385nmの波長のUV−LEDが用いられる場合も多くなっている。
活性エネルギー線硬化型インクは硬化させる光源の種類により、通常、吸収波長の異なる数種類の光重合開始剤を用いてインク中のモノマーを結合させて硬化させるが、インク中の顔料も紫外線を吸収するため、特にブラック顔料の場合には優れた硬化性を得ることが困難であった。
例えば、特許文献1では、紫外領域の吸光度の低い顔料を用いることにより、イエローやマゼンタの硬化性を改善したインクが開示されている。
また、カーボンブラックを用いた水系ブラックインクでは、特許文献2で紫外領域の吸光度の低い樹脂被覆カーボンを用いることにより、密着性と耐擦性を向上させたインクが開示されている。
特許文献3では開始剤、増感剤、蛍光増白剤の吸光度を最適化することで硬化性を向上させたインクが開示されている。
特許文献4では、波長500nmの吸光度/波長360nmの吸光度が0.8以上の吸光度のマゼンタ染料を用いることで硬化性を高めたインクが開示されている。
本発明は、印字濃度が高く、活性エネルギー線に対する硬化性、及び基材への密着性が良好な活性エネルギー線硬化型組成物の提供を目的とする。
前記課題を解決するための手段としての本発明の活性エネルギー線硬化型組成物は、吸光度が以下の関係を満たす。
波長400nmの吸光度/波長750nmの吸光度が1.4以上1.6以下、及び
波長365nmの吸光度/波長500nmの吸光度が1.2以下
本発明によると、印字濃度が高く、活性エネルギー線に対する硬化性、及び記録媒体に対する密着性が良好な活性エネルギー線硬化型組成物を提供することができる。
図1は、水銀ランプの紫外線スペクトルの一例を示す説明図である。 図2は、メタルハライドランプの紫外線スペクトルの一例を示す説明図である。 図3は、UV−LEDの紫外線スペクトルの一例を示す説明図である。 図4は、実施例、比較例の吸光度グラフである。 図5は、本発明の収容容器の一例を示す概略図である。 図6は、本発明における像形成装置の一例を示す概略図である。 図7は、本発明における別の像形成装置の一例を示す概略図である。 図8は、本発明における更に別の像形成装置の一例を示す概略図である。
(活性エネルギー線硬化型組成物)
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物は、吸光度が以下の関係を満たす。
波長400nmの吸光度/波長750nmの吸光度が1.4以上1.6以下、及び
波長365nmの吸光度/波長500nmの吸光度が1.2以下
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物は、色材と、重合性不飽和モノマー化合物と、重合開始剤とを含有し、更に必要に応じてその他成分を含有する。
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物は、特許文献1及び4では、ブラックインクの硬化性は改善されておらず、特許文献2では、水系のインクを対象としており非水系のインクでは対応できておらず、特許文献3では、印字濃度が不十分であるという知見に基づくものである。
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物は、活性エネルギー線硬化型インク(以下、「インク」と称することもある)として用いることができる。前記活性エネルギー線硬化型インクの用途としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、インクジェット用が好ましい。
本発明における“活性エネルギー線”は、電波、赤外線、可視光、紫外線、X線、ガンマ線からなる電磁波のうち、電波及びガンマ線を除く電磁波、及び電子線のうち、熱電子放出による電子線と、光電放出による電子線ではそのうちの可視光域より短波長の電子線を意味する。前記活性エネルギー線としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、発光ダイオード光が好ましい。
可視光の波長は約400nm〜750nmであり、前記活性エネルギー線硬化型組成物、インクの吸光度は上記範囲でできるだけ高い方が、高濃度の画像が印字でき好ましい。
本発明では、波長400nmの吸光度/波長750nmの吸光度が1.4以上1.6以下であるが、これは可視光領域での吸光度の近似の傾きを表わしている。この値が上記範囲よりも高い場合は紫外線の吸収が大きくなりやすく硬化性が低下し、この値が上記範囲よりも低い場合は高濃度を出しにくくなる。
また、前記吸光度の近似の傾きが上記範囲の前記活性エネルギー線硬化型組成物、インクは可視光領域での光の吸収が高く、高濃度が出せるポテンシャルを保持している。
更に、本発明では波長365nmの吸光度/波長500nmの吸光度が1.2以下である。通常、可視光領域の吸光度が高いブラック顔料を含有する活性エネルギー線硬化型組成物、インクは波長400nm未満の紫外光の吸収も大きくなってしまい、硬化性が低下してしまう。
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物は、360nm以上400nm以下の波長範囲に発光ピークを有する発光ダイオード光に感応性を有するが、特に、波長365nmはUV−LEDランプのピークの波長であり、UV−LEDを用いて硬化させる場合は、この波長の吸光度が低いことが重要となっている。このため、可視光領域での低い方の代表波長である500nmとの比が1.2よりも低いインクは硬化性が良好になる。
特に、活性エネルギー線硬化型を顔料濃度0.0025質量%に希釈したときの吸光度測定で波長500nmの吸光度と波長700nmの吸光度の2点を選択し、それぞれ1.3以上、1.0以上であることが好ましい。この2点はブラックインクの場合、可視光領域の吸収の代表的な波長であり、この2点が高いかどうかで高濃度が得られるポテンシャルを保持しているか否かが判断できる。
既存インクでも例えばTG/DTA(示差熱熱重量同時測定装置)によりインクの顔料濃度を定量し、0.0025質量%になるように希釈することで吸光度を測定することができる。
TG/DTAの測定は「JIS K 0129」にも記載されているが、例えば以下のようにしてTG/DTAで活性エネルギー線硬化型組成物、インクの顔料濃度を確認できる。
サンプルホルダーに基準物質(Al)と活性エネルギー線硬化型組成物をセットし25℃から500℃まで窒素雰囲気中にて昇温速度10℃/minで昇温したのち、雰囲気を酸素に切り換えて再び700℃まで昇温する。
初めに、活性エネルギー線硬化型組成物中の水分、次いで300℃付近からは樹脂分の熱分解によりTGで重量減少が認められる。
500℃までに水分、界面活性剤、分散剤、重合開始剤(以下、「開始剤」と称することもある)、重合禁止剤(以下、「禁止剤」と称することもある)などのインク中に含有される顔料分以外の成分によるTGでの重量減少が認められる。
500℃〜600℃にかけては顔料が分解し、DTAに大きなピークが現れ、TGで重量減少が認められる。
この部分のTGでの重量減少量から活性エネルギー線硬化型組成物に含有されていた顔料分が定量できる。
上記方法で求めた活性エネルギー線硬化型組成物の顔料濃度から顔料濃度0.0025質量%になるように希釈して吸光度を測定できる。
本発明の吸光度を発現させるためには、前記活性エネルギー線硬化型組成物中の分散質粒子の体積平均粒子径を100nm以上150nm以下にすることが好ましい。前記体積平均粒子径が100nmよりも小さいと、波長400nmの吸光度/波長750nmの吸光度は1.6よりも大きく、波長365nmの吸光度/波長500nmの吸光度は1.2より大きくなりやすい。なお、前記分散質粒子とは、前記活性エネルギー線硬化型組成物中に含まれる固形分である。
逆に150nmよりも大きいと波長365nmの吸光度/波長500nmの吸光度は1.2以下になりやすいが、波長400nmの吸光度/波長750nmの吸光度は1.4よりも小さくなってしまう傾向にある。
前記体積平均粒子径が50nm以下の前記分散質粒子の含有量としては、前記分散質粒子全量に対して、10質量%以下であることが好ましい。前記分散質粒子の含有量が10質量%以下であると、波長365nmの吸光度/波長500nmの吸光度が1.2以下になりやすい。
前記体積平均粒子径が230nm以上の前記分散質粒子の含有量としては、前記分散質粒子全量に対して、10質量%以下であることが好ましい。前記分散質粒子の含有量が10質量%以下であると、波長400nmの吸光度/波長750nmの吸光度が1.4以上になりやすい。
また、前記色材としての顔料として個数平均粒子径が40nm以上60nm以下、DBP吸油量が35g/100g以上55g/100g以下であり、pH3.5以下で酸化処理したカーボンブラックを用いることが好ましい。
カーボンブラックの個数平均粒子径が40nmよりも小さいと、波長400nmの吸光度/波長750nmの吸光度は1.7よりも大きく、波長365nmの吸光度/波長500nmの吸光度は1.2以上になりやすい。
また、分散性が低下し、良好な分散性を保持した前記活性エネルギー線硬化型組成物、インクが得られない場合がある。
個数平均粒子径が60nmよりも大きいと、波長365nmの吸光度/波長500nmの吸光度も1.2以下にできやすいが、波長400nmの吸光度/波長750nmの吸光度は1.4よりも小さくなりやすい。
DBP吸油量は、カーボンのストラクチャーの指標として用いられ、DBP吸油量が少ないとストラクチャーが小さく、多いとストラクチャーが大きい傾向になる。DBP吸油量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、35g/100g以上55g/100gが好ましい。DBP吸油量が35g/100gより少ないと分散性は良好であるが高濃度が出にくく、DBP吸油量が55g/100gより多いと粒子間に流動性のない束縛溶媒が発生し、粘度が高くなり、分散性が低下する傾向になる。
pH3.5以下で酸化処理したカーボンが好ましい。下記構造式のような酸化処理カーボンはキノン、カルボキシル、アルデヒド、ラクトン、フェノールなどの官能基が多く、分散剤の吸着性が高い。pHが3.5よりも高いと分散剤の吸着性が低下し、粒径が大きく、粘性が高くなり、本発明の吸光度が得られない。
Figure 0006825207
本発明に適しているカーボンブラックの一例としてオリオン(デグサ)社のSpecial Black 250やキャボット社のMOGUL−Lが挙げられる。
これらのカーボンブラックは、特許文献5などでは使用できるカーボンブラックの例として記載されていたり、特許文献3では実施例に使用されている。
しかし、従来の活性エネルギー線硬化型組成物、インクでは、上記カーボンブラックを用いても他の材料との組合せ、処方量、工法の違いなどで、本発明の吸光度にならず、本発明の吸光度はこれらの材料、処方量、工法を調整し、最適化して初めて得られるものである。
前記色材の含有量としては、前記活性エネルギー線硬化型組成物全量に対して、2質量%以上5質量%以下が好ましい。2質量%よりも少ないと所定の濃度が得られず、5質量%よりも高いと前記活性エネルギー線硬化型組成物、インクとしての粘度が上昇して、吐出性が低下する。
本発明の吸光度を維持できる範囲でカーボンブラックの他に補色としてシアン系顔料やシアン系顔料誘導体を含有してもよい。
シアン系顔料はC.I.ピグメントブルー15:1、15:2、15:3、15:4、15:5、15:6のなどのフタロシアニ系顔料やピグメントブルー18、56などのアルカリブルー系顔料が好ましい。シアン系顔料誘導体は末端基にカルボキシル基、スルホン基、ニトロ基がついた酸性タイプやアミノ基、酸アミド基のついた塩基性タイプが用いられる。
分散剤としては、高分子系分散剤が好ましい。具体例として、ポリオキシアルキレンポリアルキレンポリアミン、ビニル系ポリマー及びコポリマー、アクリル系ポリマー及びコポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、アミノ系ポリマーなどが挙げられる。
高分子分散剤の市販品として、味の素ファインテクノ社製のアジスパーシリーズ、日本ルーブルリゾール社(アベシア社、ノベオン社)のソルスパースシリーズ(Solsperse 39000等)、ビックケミー社のDISPERBYKシリーズ、BYKJETシリーズ、楠本化成社製のディスパロンシリーズが挙げられる。
特に酸価が5mgKOH/g以上、アミン価が15mgKOH/g以上のアクリル系ブロック重合体が、酸化処理カーボンブラックの吸着性が良好である点が好ましい。酸価が8mgKOH/g、アミン価が18mgKOH/gのビックケミー社のBYKJET−9151が特に好ましい。
分散剤の添加量は顔料に対して1/10〜1/2が好ましい。特に好ましくは1/5〜1/3である。分散剤量が1/10よりも少ないと顔料を充分被覆できずに凝集が起こり分散性が低下して波長700nmの吸光度が1.0よりも低くなってしまう。
1/2よりも多いと過剰な分散剤が重合性不飽和モノマー化合物(以下、「重合性不飽和モノマー」、「モノマー」と称することもある)中に溶け出し、活性エネルギー線硬化型組成物、インクの粘度を上昇させてしまい吐出性が低下する。
本発明で用いる重合性不飽和モノマー化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、一官能の重合性不飽和モノマー化合物、二官能の重合性不飽和モノマー化合物、三官能の重合性不飽和モノマー化合物、四官能以上の重合性不飽和モノマー化合物などが挙げられる。ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート
前記一官能の重合性不飽和モノマー化合物としては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシルエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ビニロキシエトキシエチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イルメチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、ベンジルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、フェニルグリコールモノアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、アクリロイルモルホリンなどが挙げられる。
前記二官能の重合性不飽和モノマー化合物としては、例えば、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレートなどが挙げられる。
前記三官能の重合性不飽和モノマー化合物としては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレートなどが挙げられる。
前記四官能以上の重合性不飽和モノマー化合物としては、例えば、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレート、ジペンタエリストールヘキサアクリレートなどが挙げられる。
前記重合性不飽和化合物は、それぞれ1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよく、また、異種の重合性不飽和モノマー化合物を2種以上併用してもよい。前記重合性不飽和化合物は、重合性オリゴマー化合物であってもよい。
前記重合性オリゴマー化合物としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、EBECRYL8402(ダイセル・オルネクス株式会社)などが挙げられる。
一官能の前記重合性不飽和モノマー化合物よりも多官能の方が、硬化速度が速いがインク粘度を高めてしまったり、体積収縮が大きい場合がある。できるだけ低粘度のものが好ましく、できるだけ体積収縮率の少ない重合性不飽和化合物を使用することが望ましい。
前記重合性不飽和モノマー化合物としては、体積収縮率が15%以下のものが好ましい。
前記重合性不飽和モノマー化合物、及び前記重合性オリゴマー化合物のP.I.I.(皮膚刺激性)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1.0以下が好ましい。P.I.I.が5.0以上であると、皮膚への刺激が強すぎて安全性に問題がでることがある。
また、前記重合性不飽和モノマー化合物、及び前記重合性オリゴマーの色相はできるだけ無色透明に近いことが好ましく、ガードナーグレイスケールでは2以下が好ましい。ガードナーグレイスケールが2を超えると、画像部の色彩が変わることがある。
本発明の活性エネルギー線硬化型ブラックインクには、重合開始剤を含有させる必要がある。
重合開始剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ベンゾフェノン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジル、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシアルキルフェノン、α−アミノアルキルフェノン、アシルフォスフィンオキサイド、オキシムエステル、α−ジカルボニル、チオキサントン、ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、クロロチオキサントンなどが挙げられる。市販品の前記重合開始剤としては、例えば、BASF社製のイルガキュア(IRGACURE)819、イルガキュア(IRGACURE)369、イルガキュア(IRGACURE)907、DAROCURE TPO、DarocurITX、ルシリンTPO、Stauffer Chemical社製のVicure 10、30などが挙げられる。
水銀ランプ、メタルハライドランプ、UV−LEDランプなど硬化のための露光ランプの波長特性に合わせて選択することが望ましいが、特にチオキサントン系重合開始剤は、酸素阻害を受けやすい薄膜時において有効であり、好ましい。
チオキサントン系重合開始剤の市販品としては、Speedcure DETX(2,4−ジエチルチオキサントン)、Speedcure ITX(2−イソプロピルチオキサントン)(Lambson社製)、KAYACURE DETX−S(2,4−ジエチルチオキサントン)(日本化薬社製)が挙げられる。
また更に、(i)活性エネルギー線の吸収効率が高い、(ii)前記重合性不飽和化合物への溶解性が高い、(iii)臭気、黄変、毒性が低い、(iv)暗反応を起こさない、などの特性が良好なものが好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物全量に対して、重合開始剤は1.0質量%以上20.0質量%以下含まれることが好ましく、5.0質量%以上15.0質量%以下で含まれることがより好ましい。
重合開始剤の含有量が1.0質量%未満であると硬化性が低下し、20.0質量%を超えると耐擦性といった膜質や重合開始剤自体の色による着色で課題がある。
前記重合性不飽和モノマー化合物と、前記重合開始剤との混合物に活性エネルギー線を照射すると、前記重合開始剤は、下記(I)式、(II)式に示したようにラジカルを発生させる。そのラジカルが、前記重合性オリゴマー、又は前記重合性不飽和モノマー化合物の重合性二重結合への付加反応を起こす。前記付加反応により更にラジカルが生成し、他の前記重合性オリゴマー、又は前記重合性不飽和モノマー化合物の重合性二重結合への付加反応を繰り返すことにより、下記(III)式のように重合反応が進行する。
Figure 0006825207
Figure 0006825207
Figure 0006825207
前記(I)式の水素引抜き型のベンゾフェノン系重合開始剤を用いる場合には、重合開始剤だけでは、反応が遅くなることがあるため、アミン系の増感剤を併用することにより反応性を高めることが好ましい。アミン系の増感剤を含有させることにより、水素引抜き作用により重合開始剤に水素を供給する効果、及び空気中の酸素による反応阻害を防止する効果がある。
前記アミン系の増感剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4,4−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−ジメチルアミノエチル安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアシルなどが挙げられる。
前記活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インクにおける前記増感剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1質量%以上15質量%以下が好ましく、3質量%以上8質量%以下がより好ましい。
前記重合禁止剤は、前記活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インクの保存安定性を高めるために含有させることが望ましい。
前記重合禁止剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(BHT)、2,3−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール(IA)、アンスラキノン、ハイドロキノン(HQ)、ハイドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ)、pメトキシフェノールなどが挙げられる。
前記活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インクにおける前記重合禁止剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.0025質量%以上3質量%以下が好ましい。
0.0050質量%よりも少ないと、保存安定性が低下し、高温環境下で粘度が上昇する。3質量%よりも多いと紫外硬化性が低下する。
界面活性剤を前記活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インクに含有させることにより、界面吸着性が付与されたり、活性エネルギー線硬化型ブラックインクの表面張力を下げ、ぬれ性やレベリング性が向上する。
前記界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、シリコーン界面活性剤、フルオロ界面活性剤などが挙げられる。
前記アニオン界面活性剤としては、例えば、スルホコハク酸塩、ジスルホン酸塩、リン酸エステル、硫酸塩、スルホン酸塩、及びこれらの混合物などが挙げられる。
前記ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、イソプロピルアルコール、アセチレン系ジオール、エトキシル化オクチルフェノール、エトキシル化分岐第二級アルコール、ベルフルオロブタンスルホン酸塩、アルコキシル化アルコールなどが挙げられる。
前記シリコーン界面活性剤としては、例えば、ポリエーテル修飾ポリジメチルシロキサン、ポリエステル変性シリコーンやポリエーテル変性シリコーン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン又はポリエステル変性ポリジメチルシロキサンなどが挙げられる。
これらのシリコーン界面活性剤が本発明には好ましい。
具体例としては、BYK−347、BYK−348、BYK−UV 3500、BYK−UV 3510、3530、3570、3576(ビックケミー社製)が特に好ましい。
前記フルオロ界面活性剤としては、例えば、エトキシル化ノニルフェノールなどが挙げられる。
前記活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インクにおける前記界面活性剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記活性エネルギー線硬化型組成物全量に対して0.1質量%以上3質量%以下が好ましく、0.2質量%以上1質量%以下がより好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満であると、ぬれ性が得られないことがあり、3質量%を超えると、硬化性を阻害することがある。前記含有量が前記より好ましい範囲内であると、ぬれ性、レベリング性が向上する点で有利である。
前記活性エネルギー線硬化型組成物、インクの粘度としては、ヘッドからの吐出時の粘度が3mPa・s以上10mPa・s以下が好ましい。吐出時の粘度は、ヘッドを50℃程度までであれば加温して調整することができる。前記粘度が3mPa・s未満であるとチリが多くなり10mPa・sを超えると、吐出安定性が低下する。
前記粘度は、例えば、E型粘度計などにより測定することができる。
本発明の前記活性エネルギー線硬化型組成物、インクは前記材料を用いて作製できる。顔料、分散剤、重合性不飽和モノマーをボールミル、キティーミル、ディスクミル、ピンミル、ダイノーミルなどの分散機に投入し、分散、混練して顔料分散液を調製し、これにさらに重合性不飽和モノマー、開始剤、禁止剤、界面活性剤などを混合させインク化することにより得ることができる。
これらの材料、処方量、分散方法などの違いによって、吸光度の特性は異なってくるため、本発明の吸光度の特性を保持した前記活性エネルギー線硬化型組成物、インクを得るには、適正な材料を選択し、処方量を最適化し、分散方法やインク調整方法を最適条件にして作成する必要がある。
本発明の前記活性エネルギー線硬化型組成物、インクは活性エネルギー線により硬化させるが、活性エネルギー線光を発現させる光源は水銀ランプ、メタルハライドランプ、UV−LEDランプなど用いることができる。
水銀ランプは石英ガラス製の発光管の中に高純度の水銀(Hg)と少量の希ガスが封入されたもので、365nmを主波長とし、254nm、303nm、313nmの紫外線を効率よく放射し、短波長紫外線の出力が高いのが特徴である。
メタルハライドランプは、発光管の中に水銀に加えて金属をハロゲン化物の形で封入したもので、200nm以上450nm以下まで広範囲にわたり活性エネルギー線スペクトルを放射し、水銀ランプに比べ、300nm以上450nm以下の長波長紫外線の出力が高いのが特徴である。
UV−LEDランプは長寿命、低消費電力のLED方式により、環境負荷を低減でき、オゾン発生がなくマシンもコンパクトできる特徴があり、本発明のインクを硬化するランプとしては最も好ましい。
前記光源の波長の一例を図1、図2、及び図3に示す。
<用途>
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物の用途は、一般に活性エネルギー線硬化型材料が用いられている分野であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、成形用樹脂、塗料、接着剤、絶縁材、離型剤、コーティング材、シーリング材、各種レジスト、各種光学材料などが挙げられる。
さらに、本発明の活性エネルギー線硬化型組成物は、インクとして用いて2次元の文字や画像、各種基材への意匠塗膜を形成するだけでなく、3次元の立体像(立体造形物)を形成するための立体造形用材料としても用いることができる。この立体造形用材料は、例えば、粉体層の硬化と積層を繰り返して立体造形を行う粉体積層法において用いる粉体粒子同士のバインダーとして用いてもよく、また、図7や図8に示すような積層造形法(光造形法)において用いる立体構成材料(モデル材)や支持部材(サポート材)として用いてもよい。なお、図7は、本発明の活性エネルギー線硬化型組成物を所定領域に吐出し、活性エネルギー線を照射して硬化させたものを順次積層して立体造形を行う方法であり(詳細後述)、図8は、本発明の活性エネルギー線硬化型組成物5の貯留プール(収容部)1に活性エネルギー線4を照射して所定形状の硬化層6を可動ステージ3上に形成し、これを順次積層して立体造形を行う方法である。
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物を用いて立体造形物を造形するための立体造形装置としては、公知のものを使用することができ、特に限定されないが、例えば、該組成物の収容手段、供給手段、吐出手段や活性エネルギー線照射手段等を備えるものが挙げられる。
<収容容器>
本発明の収容容器は、前記活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記活性エネルギー線硬化型インクを容器中に収容してなる。例えば、前記活性エネルギー線硬化型インクが収容された容器は、インクカートリッジやインクボトルとして使用することができ、これにより、インク搬送やインク交換等の作業において、インクに直接触れる必要がなくなり、手指や着衣の汚れを防ぐことができる。また、インクへのごみ等の異物の混入を防止することができる。また、容器それ自体の形状や大きさ、材質等は、用途や使い方に適したものとすればよく、特に限定されないが、その材質は光を透過しない遮光性材料であるか、または容器が遮光性シート等で覆われていることが望ましい。
図5に、前記活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記活性エネルギー線硬化型インクを容器中に収容してなる前記収容容器としてのインクカートリッジの一例を示す。インク袋11は、インク注入口12及びインク排出口13を有する。インク注入口12からインク袋11にインクを充填し、インク袋11中に残留する空気を排気した後、インク注入口12を融着させて密閉する。
インク袋11の使用時には、インク排出口13に、インクジェット記録装置等のインク吐出装置本体に形成されている針を刺して、当該装置にインクを供給する。インク排出口13は、ゴム部材等から形成されている。インク袋11は、プラスチック製のカートリッジケース14内に収容され、インクカートリッジ10として、インクジェット記録装置に着脱可能に装着される。着脱可能な構成とすることにより、インクの補充、交換等の作業の効率を向上させることができる。
<像の形成装置及び像の形成方法>
本発明の2次元又は3次元の像の形成装置は、前記収容容器と、前記活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記活性エネルギー線硬化型インクに活性エネルギー線を照射するための照射手段を備え、前記収容容器に収容された前記活性エネルギー線硬化型インクを吐出する吐出手段とを更に備えることが好ましい。
本発明の2次元又は3次元の像の形成方法は、吐出された前記活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記活性エネルギー線硬化型インクに活性エネルギー線を照射する照射工程を含み、前記活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記活性エネルギー線硬化型インクを吐出させる吐出工程を更に含むことが好ましい。また、2次元又は3次元の像形成方法としては、前記活性エネルギー線硬化型組成物に照射する前記活性エネルギー線が、発光ダイオード光であることが好ましい。
吐出させる方法は特に限定されないが、連続噴射型、オンデマンド型等が挙げられる。オンデマンド型としてはピエゾ方式、サーマル方式、静電方式等が挙げられる。
図6は、インクジェット吐出手段を備えた像形成装置の一例である。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色活性エネルギー線硬化型インクのインクカートリッジと吐出ヘッドを備える各色印刷ユニット23a、23b、23c、23dにより、供給ロール21から供給された被記録媒体22にインクが吐出される。その後、インクを硬化させるための光源24a、24b、24c、24dから、活性エネルギー線を照射して硬化させ、カラー画像を形成する。その後、被記録媒体22は、加工ユニット25、印刷物巻取りロール26へと搬送される。各印刷ユニット23a、23b、23c、23dには、インク吐出部でインクが液状化するように、加温機構を設けてもよい。また必要に応じて、接触又は非接触により記録媒体を室温程度まで冷却する機構を設けてもよい。また、インクジェット記録方式としては、吐出ヘッド幅に応じて間欠的に移動する記録媒体に対し、ヘッドを移動させて記録媒体上にインクを吐出するシリアル方式や、連続的に記録媒体を移動させ、一定の位置に保持されたヘッドから記録媒体上にインクを吐出するライン方式のいずれであっても適用することができる。
被記録媒体22は、特に限定されないが、紙、フィルム、金属、これらの複合材料等が挙げられ、シート状であってもよい。また片面印刷のみを可能とする構成であっても、両面印刷も可能とする構成であってもよい。
更に、光源24a、24b、24cからの活性エネルギー線照射を微弱にするか又は省略し、複数色を印刷した後に、光源24dから活性エネルギー線を照射してもよい。これにより、省エネ、低コスト化を図ることができる。
本発明のインクにより記録される記録物としては、通常の紙や樹脂フィルムなどの平滑面に印刷されたものだけでなく、凹凸を有する被印刷面に印刷されたものや、金属やセラミックなどの種々の材料からなる被印刷面に印刷されたものも含む。また、2次元の画像を積層することで、一部に立体感のある画像(2次元と3次元からなる像)や立体物を形成することもできる。
図7は、本発明に係る別の像形成装置(3次元立体像の形成装置)の一例を示す概略図である。図7の像形成装置39は、インクジェットヘッドを配列したヘッドユニット(AB方向に可動)を用いて、造形物用吐出ヘッドユニット30から第一の活性エネルギー線硬化型組成物を、支持体用吐出ヘッドユニット31、32から第一の活性エネルギー線硬化型組成物とは組成が異なる第二の活性エネルギー線硬化型組成物を吐出し、隣接した紫外線照射手段33、34でこれら各組成物を硬化しながら積層するものである。より具体的には、例えば、造形物支持基板37上に、第二の活性エネルギー線硬化型組成物を支持体用吐出ヘッドユニット31、32から吐出し、活性エネルギー線を照射して固化させて溜部を有する第一の支持体層を形成した後、当該溜部に第一の活性エネルギー線硬化型組成物を造形物用吐出ヘッドユニット30から吐出し、活性エネルギー線を照射して固化させて第一の造形物層を形成する工程を、積層回数に合わせて、上下方向に可動なステージ38を下げながら複数回繰り返すことで、支持体層と造形物層を積層して立体造形物35を製作する。その後、必要に応じて支持体積層部36は除去される。なお、図7では、造形物用吐出ヘッドユニット30は1つしか設けていないが、2つ以上設けることもできる。
(2次元又は3次元の像)
前記2次元又は3次元の像は、前記活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記活性エネルギー線硬化型インクに、前記活性エネルギー線を照射して硬化させてなる。前記2次元の像としては、例えば、印刷物などが挙げられる。
前記印刷物としては、通常の紙や樹脂フィルムなどの平滑面に印刷されたものだけでなく、凹凸を有する被印刷面に印刷されたものや、金属やセラミックなどの種々の材料からなる被印刷面に印刷されたものも含む。また、本発明の光重合性化合物や光硬化性組成物はインクの材料として好適であるが、成形用樹脂、塗料、接着剤、絶縁材、離型剤、コーティング材、シーリング材、各種レジスト、各種光学材料などに応用することも可能である。
(構造体)
前記構造体は、基材と、前記基材上に形成された前記2次元又は3次元の像と、を有する。
前記基材としては、特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス、又はこれらの複合材料などが挙げられ、加工性の観点からはプラスチック基材が好ましい。
(成形加工品)
前記成形加工品としては、例えば、自動車、OA機器、電気・電子機器、カメラ等のメーターや操作部のパネルなどが挙げられる。これらの中でも、2次元又は3次元の像や構造体のいずれかを延伸加工を施したものが好ましい。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
[実施例1]
下記処方の材料を2Φ(直径2mm)ジルコニアビーズを充填した100mlボールミルに入れ70回転/分間で48時間させ更にこれを0.1Φ(直径0.1mm)ジルコニアビーズを充填したサンドミルに入れ周速8m/sで3時間分散させ顔料分散体を得た。
・カーボンブラック(Special Black250:オリオン社製)
45質量部
・分散剤(BYKJET−9151:ビックケミー社製) 18質量部
・モノマー(フェノキシエチルアクリレート:大阪有機化学社製) 162質量部
この顔料分散体15質量部に下記処方の材料を混合し、インクを得た。
・モノマー(ベンジルアクリレート:大阪有機化学社製) 60質量部
・モノマー(トリプロピレングリコールジアクリレート:新中村化学社製) 5質量部
・モノマー(ペンタエリスリトールトリアクリレート:新中村化学社製) 5質量部
・界面活性剤(BYK−UV 3510:ビックケミー社製) 0.3質量部
・開始剤(IRGACURE819:BASF社製) 6質量部
・開始剤(DAROCURE TPO:BASF社製) 5質量部
・開始剤(SpeedcureDETX:Lambson社製) 3.5質量部
・重合禁止剤(pメトキシフェノール:日本化薬社製) 0.2質量部
このインクを印字し、UV−LEDランプで硬化させて印字サンプルを得た。
[実施例2]
下記処方の材料をホモジナイザーで5,000回転で20分間分散後、0.3Φ(直径0.3mm)ジルコニアビーズを充填したサンドミルに入れ周速8m/sで1時間分散させ顔料分散体を得た。
・カーボンブラック(Special Black250:オリオン社製)
45質量部
・分散剤(BYKJET−9151:ビックケミー社製) 18質量部
・モノマー(フェノキシエチルアクリレート:大阪有機化学社製) 162質量部
この顔料分散体15質量部に下記処方の材料を混合し、インクを得た。
・モノマー(ベンジルアクリレート:大阪有機化学社製) 55質量部
・モノマー(トリプロピレングリコールジアクリレート:新中村化学社製)15質量部
・モノマー(ペンタエリスリトールトリアクリレート:新中村化学社製) 7質量部
・界面活性剤(BYK−UV 3510:ビックケミー社製) 0.3質量部
・開始剤(IRGACURE819:BASF社製) 5質量部
・開始剤(DAROCURE TPO:BASF社製) 3質量部
・開始剤(SpeedcureDETX:Lambson社製) 3.5質量部
・重合禁止剤(pメトキシフェノール:日本化薬社製) 0.2質量部
このインクを印字し、UV−LEDランプで硬化させて印字サンプルを得た。
[実施例3]
下記処方の材料を2Φ(直径2mm)ジルコニアビーズを充填した100mlボールミルに入れ70回転/分間で150時間させ顔料分散体を得た。
・カーボンブラック(MOGUL L:キャボット社製) 45質量部
・分散剤(ソルスパース39000:日本ルーブルリゾール社製) 15質量部
・モノマー(アクリロイルモルホリン:興人社製) 165質量部
この顔料分散体15質量部に下記処方の材料を混合し、インクを得た。
・モノマー(アクリロイルモルホリン:興人社製) 35質量部
・モノマー(イソボルニルアクリレート:大阪有機化学社製) 20質量部
・モノマー(ジペンタエリスリトールペンタアクリレート:サトーマ社製)
15質量部
・界面活性剤(BYK−UV 3575:ビックケミー社製) 0.3質量部
・開始剤(IRGACURE819:BASF社製) 5質量部
・開始剤(DAROCURE TPO:BASF社製) 5質量部
・開始剤(SpeedcureITX:Lambson社製) 4.5質量部
・重合禁止剤(2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール:日本化薬社製)
0.2質量部
このインクを印字し、UV−LEDランプで硬化させて印字サンプルを得た。
[実施例4]
下記処方の材料を2Φ(直径2mm)ジルコニアビーズを充填した100mlボールミルに入れ70回転/分で180時間させ顔料分散体を得た。
・カーボンブラック(Special Black250:オリオン社製)
45質量部
・分散剤(BYKJET−9151:ビックケミー社製) 10質量部
・モノマー(2−ビニロキシエトキシエチルアクリレート:日本触媒社製)
170質量部
この顔料分散体15質量部に下記処方の材料を混合し、インクを得た。
・モノマー(テトラヒドロフルフリルアクリレート:日立化成社製) 72質量部
・界面活性剤(BYK−UV 3510:ビックケミー社製) 0.5質量部
・開始剤(IRGACURE819:BASF社製) 8質量部
・開始剤(KAYACURE DETX−S:日本化薬社製)
4.5質量部
このインクを印字し、UV−LEDランプで硬化させて印字サンプルを得た。
[実施例5]
下記処方の材料をホモジナイザーで8,000回転で15分間分散後、0.3Φ(直径0.3mm)ジルコニアビーズを充填したサンドミルに入れ周速8m/sで1時間分散させ顔料分散体を得た。
・カーボンブラック(Special Black250:オリオン社製)
45質量部
・分散剤(ソルスパース39000:日本ルーブルリゾール社製) 14質量部
・モノマー(4−ヒドロキシブチルアクリレート:大阪有機化学社製)
166質量部
この顔料分散体15質量部に下記処方の材料を混合し、インクを得た。
・モノマー(4−ヒドロキシブチルアクリレート:大阪有機化学社製) 40質量部
・モノマー(トリプロピレングリコールジアクリレート:新中村化学社製) 5質量部
・モノマー(ペンタエリスリトールトリアクリレート:新中村化学社製) 5質量部
・界面活性剤(BYK−UV 3510:ビックケミー社製) 0.3質量部
・開始剤(IRGACURE819:BASF社製) 6質量部
・開始剤(DAROCURE TPO:BASF社製) 5質量部
・開始剤(SpeedcureDETX:Lambson社製) 3.5質量部
・重合禁止剤(pメトキシフェノール:日本化薬社製) 0.2質量部
このインクを印字し、UV−LEDランプで硬化させて印字サンプルを得た。
[実施例6]
実施例1の顔料分散体15質量部に下記処方の材料を混合し、インクを得た。
・モノマー(アクリロイルモルホリン:興人社製) 45質量部
・モノマー(トリプロピレングリコールジアクリレート:大阪有機化学社製)
30質量部
・オリゴマー(ウレタンアクリレートオリゴマーEBECRYL8402:ダイセルサイテック社製) 6質量部
・界面活性剤(BYK−UV 3576:ビックケミー社製) 0.3質量部
・開始剤(IRGACURE369:BASF社製) 3.5質量部
・重合禁止剤(pメトキシフェノール:日本化薬社製) 0.2質量部
このインクを印字し、水銀ランプで硬化させて印字サンプルを得た。
[実施例7]
実施例2の顔料分散体15質量部に下記処方の材料を混合し、インクを得た。
・モノマー(2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イルメチルアクリレート:大阪有機化学社製) 30質量部
・モノマー(イソボルニルアクリレート:大阪有機化学社製) 30質量部
・モノマー(ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート:日本化薬社製)
20質量部
・界面活性剤(BYK−UV 3535:ビックケミー社製) 0.3質量部
・開始剤(IRGACURE907:BASF社製) 4.5質量部
・重合禁止剤(pメトキシフェノール:日本化薬社製) 0.2質量部
このインクを印字し、メタルハライドランプで硬化させて印字サンプルを得た。
[比較例1]
実施例1の顔料を三菱化学社製のMA11に代えた点以外は、実施例1と同様にして印字を行なった。
[比較例2]
実施例2の顔料を旭カーボン社製のSBX45に代えた点以外は、実施例2と同様にして印字を行なった。
[比較例3]
実施例3の顔料を三菱化学社製のMA220に代えた点以外は、実施例3と同様にして印字を行なった。
[比較例4]
実施例4の分散剤をアミン価が11mgKOH/gのDISPERBYK−168に代えた点以外は、実施例4と同様にして印字を行なった。
[比較例5]
実施例2の顔料をオリオン社製のSB350に代えた点以外は、実施例2と同様にして印字を行なった。
[比較例6]
実施例2の顔料を三菱化学社製の#5に代えた点以外は、実施例2と同様にして印字を行なった。
[比較例7]
実施例2でホモジナイザー分散を行なわずダイノーミルで用いるビーズをΦ1.0(直径1.0mm)にした点以外は、実施例2と同様にして印字を行なった。
[比較例8]
実施例2の顔料をオリオン社製のSB550に代えた点以外は、実施例2と同様にして印字を行なった。
<評価>
−吸光度−
作製したインクをフェノキシエチルアクリレートで1,200倍に正確に希釈し(0.0025質量%顔料濃度)にして日立ハイテク社製の分光光度計U−3900Hで吸光度を測定した。
各実施例、比較例の結果グラフを図4に示した。
−粒径−
作製したインクを100倍程度に希釈し粒度分布計UPA150(日機装製)にて体積平均粒子径、50nm以下、230nm以上の割合を測定した。
−印刷物の作製−
記録媒体として東洋紡コスモシャインのA4300コートPETフィルム(100μm)に、実施例で作製したインクを用い株式会社リコー製のSG7100プリンタを改造した評価用プリンタで10cm×10cmのベタ画像を出力し、印字サンプルを得た。
−UV硬化処理−
実施例によりウシオ電機社製インクジェットプリンタ用UV−LED装置、又はウシオ電機社製メタルハライドランプUV硬化装置を選択して300mJ/cmの照射強度になるように硬化処理を行なった。
照射強度の測定は、紫外線強度計UM−10、受光部UM−400(コニカミノルタセンシング社製)を使用した。
−印字濃度−
X−Rite939で硬化処理サンプルの濃度を測定し、以下の基準で評価した。結果を表1−1及び表1−2に示す。
[評価基準]
◎:1.80以上
○:1.60以上1.80未満(実使用上問題ないレベル)
△:1.40以上1.60未満
×:1.40未満
−硬化性評価−
クロックメータに白綿布を付け、50g/cmの荷重で10往復させ、白綿布の濃度を測定し、以下の基準で評価した。結果を表1−1及び表1−2に示す。
評価後布濃度−評価前布濃度により下記評価とした。
[評価基準]
◎:0.001未満
○:0.001以上0.006未満
△:0.006以上0.010未満
×:0.010以上
−密着性評価−
硬化後の印字サンプルベタ部をJIS K5400に準じて1mm間隔で100マスの基盤目状にカッターナイフで切り込み、セロハン粘着テープで引き剥がし、ルーペで見ながら剥がれなかったマスをカウントし、下記評価基準にて評価した。結果を表1−1及び表1−2に示す。
[評価基準]
◎:100/100
○:80/100〜99/100
△:40/100〜79/100
×:0/100〜39/100
Figure 0006825207
Figure 0006825207
表1の結果から明らかなように、本発明の吸光度特性を保持した実施例1〜7のブラックインクは印字濃度と硬化性、密着性を両立できる。これに対し、比較例1〜8では、印字濃度が高いものは硬化性や密着性が悪く、硬化性、密着性の良いもの(比較例3、8)は印字濃度が低かった。
また、同一材料を用いても本発明の吸光度を得られる場合と得られない場合があり、材料、処方、作製方法が最適化されて初めて本発明の吸光度特性を保持したインクを得ることができることが分かる。
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1> 吸光度が以下の関係を満たすことを特徴とする活性エネルギー線硬化型組成物である。
波長400nmの吸光度/波長750nmの吸光度が1.4以上1.6以下、及び
波長365nmの吸光度/波長500nmの吸光度が1.2以下
<2> 前記活性エネルギー線硬化型組成物中の分散質粒子の体積平均粒子径が、100nm以上150nm以下であり、
体積平均粒子径が50nm以下である前記分散質粒子の含有量が、前記分散質粒子全量に対して、10質量%以下であり、
体積平均粒子径が230nm以上である前記分散質粒子の含有量が、前記分散質粒子全量に対して、10質量%以下である前記<1>に記載の活性エネルギー線硬化型組成物である。
<3> 個数平均粒子径が40nm以上60nm以下、かつDBP吸油量が35g/100g以上55g/100g以下である、pH3.5以下で酸化処理したカーボンブラックを含有する前記<1>から<2>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物である。
<4> 酸価が5mgKOH/g以上、アミン価が15mgKOH/g以上のアクリル系ブロック重合体を含有する前記<1>から<3>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物である。
<5> 立体造形用材料である前記<1>から<4>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物である。
<6> 360nm以上400nm以下の波長範囲に発光ピークを有する発光ダイオード光に感応性を有する前記<1>から<5>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物である。
<7> 吸光度が以下の関係を満たすことを特徴とする活性エネルギー線硬化型インク。
波長400nmの吸光度/波長750nmの吸光度が1.4以上1.6以下、及び
波長365nmの吸光度/波長500nmの吸光度が1.2以下
<8> インクジェット用である前記<7>に記載の活性エネルギー線硬化型インクである。
<9> 前記<1>から<6>のいずれかに記載された活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記<7>から<8>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクを容器中に収容してなることを特徴とする収容容器である。
<10> 前記<9>に記載の収容容器と、前記活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記活性エネルギー線硬化型インクに活性エネルギー線を照射するための照射手段と、を備えることを特徴とする2次元又は3次元の像形成装置である。
<11> 前記活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記活性エネルギー線硬化型インクを吐出させる吐出手段を更に備える前記<10>に記載の2次元又は3次元の像形成装置である。
<12> 前記<1>から<6>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記<7>から<8>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクに活性エネルギー線を照射する照射工程を含むことを特徴とする2次元又は3次元の像形成方法である。
<13> 前記活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記活性エネルギー線硬化型インクを吐出させる吐出工程を更に含む前記<12>に記載の2次元又は3次元の像形成方法である。
<14> 前記活性エネルギー線が、発光ダイオード光である前記<12>から<13>のいずれかに記載の2次元又は3次元の像形成方法である。
<15> 前記<1>から<6>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記<7>から<8>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクに、活性エネルギー線を照射して硬化させてなることを特徴とする2次元又は3次元の像である。
<16> 基材と、前記基材上に前記<15>に記載の2次元又は3次元の像と、を有することを特徴とする構造体である。
<17> 前記<15>に記載の2次元又は3次元の像、及び前記<16>に記載の構造体のいずれかを延伸加工してなることを特徴とする成形加工品である。
前記<1>から<6>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物、前記<7>から<8>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インク、前記<9>に記載の収容容器、前記<10>から<11>のいずれかに記載の2次元又は3次元の像形成装置、前記<12>から<14>のいずれかに記載の2次元又は3次元の像形成方法、前記<15>に記載の2次元又は3次元の像、前記<16>に記載の構造体、及び前記<17>に記載の成形加工品によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記本発明の目的を達成することができる。
特開2009−57546号公報 特開2012−207117号公報 特開2012−031254号公報 特開平03−258867号公報 特開2012−144681号公報
10 インクカートリッジ
11 インク袋
12 インク注入口
13 インク排出口
14 カートリッジケース
21 供給ロール
22 被記録媒体
23a、23b、23c、23d 印刷ユニット
24a、24b、24c、24d 光源
25 加工ユニット
26 印刷物巻取りロール

Claims (16)

  1. 分散質粒子を含み、
    前記分散質粒子の体積平均粒子径が、100nm以上150nm以下であり、
    体積平均粒子径が50nm以下である前記分散質粒子の含有量が、前記分散質粒子全量に対して、10質量%以下であり、
    体積平均粒子径が230nm以上である前記分散質粒子の含有量が、前記分散質粒子全量に対して、10質量%以下であり、
    個数平均粒子径が40nm以上60nm以下、かつDBP吸油量が35g/100g以上55g/100g以下である顔料を含み、
    アミン価が15mgKOH/g以上の分散剤を含み、
    吸光度が以下の関係を満たすことを特徴とする活性エネルギー線硬化型組成物。
    波長400nmの吸光度/波長750nmの吸光度が1.4以上1.6以下、及び
    波長365nmの吸光度/波長500nmの吸光度が1.2以下
  2. 前記顔料が、個数平均粒子径が40nm以上60nm以下、かつDBP吸油量が35g/100g以上55g/100g以下である、pH3.5以下で酸化処理したカーボンブラックである請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
  3. 前記分散剤が、酸価が5mgKOH/g以上、アミン価が15mgKOH/g以上のアクリル系ブロック重合体である請求項1から2のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
  4. 立体造形用材料である請求項1から3のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
  5. 360nm以上400nm以下の波長範囲に発光ピークを有する発光ダイオード光に感応性を有する請求項1から4のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
  6. 分散質粒子を含み、
    前記分散質粒子の体積平均粒子径が、100nm以上150nm以下であり、
    体積平均粒子径が50nm以下である前記分散質粒子の含有量が、前記分散質粒子全量に対して、10質量%以下であり、
    体積平均粒子径が230nm以上である前記分散質粒子の含有量が、前記分散質粒子全量に対して、10質量%以下であり、
    個数平均粒子径が40nm以上60nm以下、かつDBP吸油量が35g/100g以上55g/100g以下である顔料を含み、
    アミン価が15mgKOH/g以上の分散剤を含み、
    吸光度が以下の関係を満たすことを特徴とする活性エネルギー線硬化型インク。
    波長400nmの吸光度/波長750nmの吸光度が1.4以上1.6以下、及び
    波長365nmの吸光度/波長500nmの吸光度が1.2以下
  7. インクジェット用である請求項6に記載の活性エネルギー線硬化型インク。
  8. 請求項1から5のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物、又は請求項6から7のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクを容器中に収容してなることを特徴とする収容容器。
  9. 請求項8に記載の収容容器と、
    前記活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記活性エネルギー線硬化型インクに活性エネルギー線を照射するための照射手段と、を備えることを特徴とする2次元又は3次元の像形成装置。
  10. 前記活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記活性エネルギー線硬化型インクを吐出させる吐出手段を更に備える請求項9に記載の2次元又は3次元の像形成装置。
  11. 請求項1から5のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物、又は請求項6から7のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクに活性エネルギー線を照射する照射工程を含むことを特徴とする2次元又は3次元の像形成方法。
  12. 前記活性エネルギー線硬化型組成物、又は前記活性エネルギー線硬化型インクを吐出させる吐出工程を更に含む請求項11に記載の2次元又は3次元の像形成方法。
  13. 前記活性エネルギー線が、発光ダイオード光である請求項11から12のいずれかに記載の2次元又は3次元の像形成方法。
  14. 請求項1から5のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物、又は請求項6から7のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクに、活性エネルギー線を照射して硬化させてなることを特徴とする2次元又は3次元の像。
  15. 基材と、
    前記基材上に請求項14に記載の2次元又は3次元の像と、
    を有することを特徴とする構造体。
  16. 請求項14に記載の2次元又は3次元の像、及び請求項15に記載の構造体のいずれかを延伸加工してなることを特徴とする成形加工品。
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