JP6824697B2 - 走行体の物体検知装置及び物体検知方法 - Google Patents

走行体の物体検知装置及び物体検知方法 Download PDF

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Description

この発明は、自動車等の走行体に設けられる走行時の物体検知装置及び物体検知方法に関し、特に前方に存在する人等の障害物を光学的に検知する走行体の物体検知装置及び物体検知方法に関する。
人が運転する自動車や周囲の状況をセンサで検出しながら自律的に走行する自立走行体においては、特に前方の障害物を検出するセンサとして光(レーザ)又は超音波を使用するセンサが用いられる。光学的なセンサとしては様々なものが提案されているが、その中でLIDAR(Light Detection and Ranging, Laser Imaging Detection and Ranging)デバイスをセンサとして使用する技術が提案されている。LIDARデバイスは、光、特に波長の短いレーザ光を用いたセンサに用いられる。
LIDARデバイスは、走行体前方にレーザ光が照射されるよう、レーザユニットとして走行体の内部に設置される。
LIDARデバイス等、測距にレーザ光を用いるレーザユニットは、波長が短いため、雨、塵などの影響をある程度抑えることが出来るが、濃霧、大雨等周囲の環境が悪化した場合には、測定精度が悪くなる可能性がある。
そこで、このような問題を解決するために様々な工夫がなされている。例えば、毎回の測定距離を使って補間する等、距離データを操作することで今回の測定精度を高めている(特許文献1)。
特開2014−59834号公報
しかし、従来の装置では以下の問題がある。
レーザユニットを走行体内部に設置する場合、通常はレーザユニット前に保護ガラス面を置く。この保護ガラス面はレーザユニット内に雨滴、塵、埃、泥などが侵入しないために必要であるが、保護ガラス面がこれらの異物で汚れることがある、この場合、保護ガラス面の異物の存在により、レーザ光が前方に照射されなかったり、物体で反射したレーザ光がレーザユニットに届かなかったりするなど、光路に障害が生じる結果、光学測距に大きな影響を及ぼすことになる。
一般に、保護ガラス面はレーザユニットの極く近くに配置されるため、保護ガラス面が異物で汚れると、相対的に遠方にある物体の広い範囲において測距が出来なくなる。
図1はこのことを示している。レーザユニット1の2cm前方に設置された保護ガラス2の表面2に5mmの汚れがあって、この汚れがレーザ光を完全に遮光するとした場合、1mの、3m、5mの各距離では、不可視幅が25cm、75sm、125cmとなってしまう。仮に人の横幅が40cmとすれば、人が2m付近にいた場合、これを略検知できないことになり、走行が危険となる。
このように、レーザユニットの前方に設置されている保護ガラス面が汚れた場合は、その汚れの面積が大きくなくても、従来の装置では本来の被測定物体を正しく測距出来なくなり、走行安全性を確保できない問題があった。
また、物体の測定値にはバラツキがあり、物体の凹凸や複数の物体の重なりなどもあるため、保護ガラス面の汚れをどこまで考慮して測定値を評価すべきか、判断が難しい問題もあった。
この発明の目的は、保護ガラス面が異物で汚れた状態を正しく検知し、その程度に応じた安全な走行制御が可能な物体検知装置及び物体検知方法を提供することにある。
この発明の他の目的は、保護ガラス面が異物で汚れた場合に、物体検知の精度低下を防ぐことの出来る物体検知装置及び物体検知方法を提供することにある。
この発明の物体検知装置は、
レーザ光を発光するレーザ発光部と、前記レーザ発光部から発光されるレーザ光を走査して前方に照射するスキャナ部と、物体から反射されたレーザ光を受光するレーザ受光部と、前記スキャナ部から照射したレーザ光と前記レーザ受光部で受光したレーザ光の位相差に基づいて物体までの距離を計測する計測部、及び計測した距離を画素毎に記憶する受光メモリを備える制御部と、を含むレーザユニットを備えている。
また、前記レーザユニットの前に配置された保護ガラスを備えている。
前記レーザユニットには、典型例としてLIDARデバイスと称されるものがある。このレーザユニットは、レーザ光を高速でスキャンし、前方の物体を検知するとともにその物体までの距離を測定する。通常、走行体は別の走行制御部において、測定した距離に基づいて走行が安全となるようにスピード等を自動制御したり、運転者に警報を発したりする。
本発明では、前記制御部は、前記距離を画素毎に記憶するメモリと、前記メモリ上で前記保護ガラスの表面までに相当する距離の第1画素群をグループ化するグループ化手段と、前記グループ化手段でグループ化された第1画素群の大きさが一定以上であると所定の報知信号を生成する報知手段と、を備える。
メモリには、レーザユニットでレーザ光をスキャンして得られた距離が画素毎に記憶される。画素とは、メモリ上に割り当てられた単位セルを意味し、画素数はレーザ光のスキャン解像度に相関する。グループ化手段は一定のスキャン後に、前記メモリ上で前記保護ガラスの表面までに相当する距離の第1画素群をグループ化する。前記保護ガラスの表面までに相当する距離は、一定のしきい値未満となる。このしきい値は、レーザユニットから保護ガラスの表面までに相当する距離+α程度の値である。また、それらの画素はバラバラではなく、通常は塊となって現れる。そこで、メモリ上で一定のしきい値未満の距離の第1画素群をグループ化する。そして、グループ化された第1画素群の大きさが一定以上であると所定の報知信号を生成する。この報知信号は、走行制御部などに送られ、例えば、第1画素群の大きさに応じて(グループ化された面積の大きさに応じて)、走行を停止したり減速したりする制御に使用される。
また、別の実施態様として、前記制御部は、前記第1画素群中の全部または一部の画素(第1特定画素)の距離を、その第1画素群に隣接する画素から構成される第2画素群の中の所定の画素の距離に置き換える置換処理を行う置換手段を備える。
上記置換処理により、第1画素群中の第1特定画素は、それに隣接している第2画素群の中の所定の画素の距離となる。所定の画素は、例えば、第1特定画素群よりも遠い距離に位置し、且つ該第1特定画素に隣接する画素から構成される第2画素群の中の最も距離が短い画素(第2特定画素)とすることが出来る。
この発明によれば、メモリ上で一定のしきい値以上の距離の第1画素群をグループ化し、このグループ化された第1画素群の大きさが一定以上であると所定の報知信号を生成するため、保護ガラスが大きく汚れているときには走行の安全のための減速、停止などの報知信号を出すことが出来る。
また、この発明によれば、第1画素群の全部または一部が、より正しいと思われる距離に置換されるため、物体検知精度が高くなる。
保護ガラスが汚れた場合の問題を説明する図。 この発明の第1実施形態であるLIDAR装置の概略ブロック図。 レーザユニット1でレーザ光を前方に照射するときのレーザ光の走査範囲を示す図。 前方に障害物が存在し、保護ガラス2の表面に汚れ5が存在する場合の模式図。 メモリ14bのデータ構成を示している。 制御部14の一部動作を示すフローチャート。 この発明の第2実施形態であるLIDAR装置の概略ブロック図。 第2実施形態での置換部14eの動作を示す図。 置換部14eの機能を含む制御部14の一部動作を示すフローチャート。 第2実施形態での置換処理フローチャート。 第3実施形態での置換部14eの動作を示す図。 第3実施形態での置換部14eの動作を示す図。 第3実施形態の第1実施例の置換処理フローチャート。 第3実施形態の第2実施例の置換部14eの動作を示す図。 第3実施形態の第2実施例の置換部14eの動作を示す図。 第3実施形態の第2実施例の置換処理フローチャート。 第4実施形態での選択的全部置換を行う置換部14eの動作を示す図。
図2は、この発明の第1実施形態であるLIDAR装置の概略ブロック図を示している。
LIDAR装置は、LIDARデバイスであるレーザユニット1と、その光学系10の前方に取り付けられている保護ガラス2とを備えている。レーザユニット1と保護ガラス2は、走行体である自動車に固定されている。
レーザユニット1は、パルス状にレーザ光を発光するレーザ発光部11と、前記レーザ発光部11から発光されるレーザ光を、ポリゴンミラー12aと平面ミラー12bの同期回転により、それぞれ水平方向と垂直方向に走査して前方に照射するスキャナ部12と、物体3から反射されたレーザ光を受光するレーザ受光部13と、前記スキャナ部12から照射したレーザ光と前記レーザ受光部13で受光したレーザ光の位相差に基づいて物体までの距離を計測する計測部14a、及び計測した距離を画素毎に記憶するメモリ14bを含む制御部14とを備えている。
図3は、上記レーザユニット1でレーザ光を前方に照射するときのレーザ光の走査範囲を示している。同図のように、水平方向には角度αで走査しながら、垂直方向に角度βで走査していく。
上記の走査により反射体(物体)から反射したレーザ光は、レーザ受光部13で受光し受光データとして計測部14aに出力する。計測部14aでは、同じタイミングに発光したレーザ光のデータをレーザ発光部11から受け、この発光データと上記受光データとの位相を比較することで、その位相差に基づく距離を算出する。こうして計測した距離(データ)は、メモリ14bに画素毎に記憶される。図3の任意の距離にある走査平面Pの各区画はメモリ14bの各画素に対応している。したがって、走査平面Pの各区画で計測された距離がメモリ14bに記憶される。
なお、走査平面Pの各区画の大きさは、解像度を意味し、大きさが小さいほど解像度は大きくなる、この解像度は、計測部14aの処理速度やメモリ14bの大きさなどで決められる。
前記制御部14は、さらに、グループ化部14cと報知部14dとを備えている。以下、これらについて説明する。
図4は、上記の構成で、前方に障害物(物体)が存在し、保護ガラス2の表面に汚れ6が存在する場合の一例を示す。同図は、理解を容易にするための模式図として示したものであり、レーザユニット1から保護ガラス2までの距離と障害物までの距離との比は実際とは異なっている。
同図に示す例では、レーザユニット1から保護ガラス2までの距離は3センチ、第1の障害物(物体)3までの距離は100センチ、第2の障害物(物体)4までの距離は200センチ、第3の障害物(物体)5までの距離は500センチである。図4に示す例では、第1の障害物3と第3の障害物5が、及び、第2の障害物4と第3の障害物5が、レーザユニット1から前方を見た場合に一部が重なっている。これについては後述する。
レーザユニット1から照射されたレーザ光は保護ガラス2を通過して前方の障害物3〜5で反射し、再び保護ガラス2を通過してレーザユニット1に戻る。このとき、保護ガラス2表面には汚れ6が存在するため、汚れ6の部分ではレーザ光は前方に照射されることなく汚れ6で反射してレーザユニット1に戻る。
以上の状態でレーザ光が発光すると、レーザユニット1のメモリ14bには、図5に示す距離が記憶される。
図5は、上記図4の状態でのメモリ14bの構成を示している。図に示す例では、メモリ14bの一部を示しており、X方向(横方向)に16画素(0〜15)、Y方向(縦方向)に9画素(0〜8)を示す。また、図中の各画素に示される「距離(数値)」は、単位がセンチである。
図5に示す例では、メモリ上にデータ集合体D1とD2がある。
データ集合体D1は5(Y方向)×7(X方向)の大きさで、周囲に距離500のデータと1個の距離200(画素d1))のデータが記憶されている。また、中央部には、3×5の距離3のデータが記憶されている。なお、図5において、ラベル1の標記の部分の画素にも距離3のデータが記憶されている。このデータ配列から、データ集合体D1中の中央部分に保護ガラス2の汚れ6があり、画素d1の部分で障害物4の一部があり、それ以外の部分で障害物5の一部があることがわかる。
また、データ集合体D2は6(Y方向)×5(X方向)の大きさで、周囲に距離500のデータと1個の距離100(画素d2))のデータが記憶されている。また、中央部には、4×3の距離3のデータが記憶されている。なお、図5において、ラベル2の標記の部分の画素にも距離3のデータが記憶されている。このデータ配列から、データ集合体D2中の中央部分に保護ガラス2の汚れ6があり、画素d2の部分で障害物3の一部があり、それ以外の部分で障害物5の一部があることがわかる。
そこで、図5において、グループ化部14cは、データ集合体D1上で、一定のしきい値未満の距離の第1画素群をグループ化する。一定のしきい値は、保護ガラス2までの距離によりもやや大きい値とされ、実験等により予め決定される。ここでは、一定のしきい値は、保護ガラス2までの距離よりやや大きい(長い)3.5(センチ)とされる。図5に示す例においては、データの集合体D1の中央部分に存在する3×5の面積部分が距離3と測定されているが、この距離は一定のしきい値である3.5未満の距離であるから、この面積部分の画素群は第1画素群と判断され、この面積部分をグループ化する。実際には、このグループ化した部分にフラグを立ててラベリングする(図5では第1画素群をラベル1と設定する)。
同様に、グループ化部14cは、データ集合体D2上で、一定のしきい値未満の距離の第1画素群をグループ化する。図5に示す例においては、データの集合体D2の中央部分に存在する4×3の面積部分が距離3と測定されているが、この距離は一定のしきい値である3.5未満の距離であるから、この面積部分の画素群は第1画素群と判断され、この面積部分をグループ化する。実際には、このグループ化した部分にフラグを立ててラベリングする(図5では第1画素群をラベル2と設定する)。
次に、報知部14dは、メモリ14b上で設定されたラベルの第1画素群の面積の大きさを判定する。面積の大きさが一定以上であると報知信号を作成する。この例では、ラベル面積(ラベルの第1画素群の面積の大きさ)が15以上、30以下で走行体を減速すべきとする報知信号を作成し、ラベル面積(ラベルの第1画素群の面積の大きさ)が30を超えると走行体を停止すべきとする報知信号を作成する。ラベルが複数個ある場合は、各ラベル面積を判定する。したがって、図5の例では、ラベル1の面積が15、ラベル2の面積が12であるため、走行体を減速すべきとする報知信号を作成する。この信号は図示しない走行制御部に送られ、この制御部で減速制御が行われる。
図6は、プログラムにより実現する場合の制御部14の一部動作を示すフローチャートである。
スキャン処理がスタートすると、ST1でレーザ光をスキャンし、画素毎の距離計測を行い(ST2)、メモリ14bに記憶していく(ST3)。1サイクルのスキャン処理が終了すると、次にメモリ14b上でグループ化処理(ラベリング)を行う。具体的には、メモリのデータにしきい値3.5未満の距離があるか否かを検索し(ST4)、なければ、終了し、次のサイクルのST1からのスキャン処理を繰り返す。ST4で、しきい値3.5未満の距離が存在すると、それらの距離の画素を第1画素群としてグループ化し、ラベリングする(ST5)。このとき、グループ化する第1画素群が複数個存在すると、各グループ毎にラベル1、ラベル2という風にラベリングをする。
続いて、ラベリングした第1画素群の各ラベルの面積を求める(ST6)。そして、各ラベルの面積の大きさを判定し(ST7)、いずれかのラベルの面積が、15=<面積<=30であれば走行体を減速すべし走行体減速報知信号を生成し(ST8),面積>30であれば、走行体を停止すべき走行体停止報知信号を生成する(ST9)。面積<15であれば何もせず、図示しない物体検知処理に移る。保護ガラスの汚れの面積の大きさに応じて走行体を減速させたり、停止させる理由は、汚れの面積が大きいほどレーザスキャンの測距精度が低下することになるため、より安全な方向に走行制御するのが望ましいからである。
上記の第1実施形態では、第1画素群の各ラベル毎に面積を求め、いずれかのラベルの面積が一定以上であると報知信号を生成する。この場合、他の実施例として、各ラベルの面積の合計を求め、その合計値が一定以上であるときに報知信号を作成するようにしても良い。
以上の処理で、保護ガラス2に汚れが生じたときに、その大きさに応じて走行体を減速させたり停止させることが可能であるため、安全性が高まる。
図7はこの発明の第2実施形態を示す。
構成において図2に示す第1実施形態と相違する部分は、制御部14が置換部14eを備えていることである。
置換部14eは、グループ化部14cでグループ化された第1画素群の距離を、前記第1特定画素群よりも遠い距離に位置し、且つ第1画素群に隣接している第2画素群の中の所定の画素の距離に置き換える。この例では、所定の画素は、第2画素群の中の最も距離が短い画素としている。第2実施形態では、グループ化された第1画素群を第1特定画素と称し、第2画素群の中の最も距離が短い画素を第2特定画素と称する。第2特定画素は、1画素でも良いし、複数の画素でもよい。
図8は、置換部14eの動作を示している。
データ集合体D1において、距離3の画素がグループ化された中央部分の第1画素群に隣接している第2画素群は、データ集合体D1の中の第1画素群の周囲の画素群である。なお、置換処理では、その前処理としてラベリングをしてもしなくても良いが、図8は分かりやすくするために、ラベリングをしていない図としている。第1画素群の周囲に第2画素群が存在すると、第1画素群の領域は第2画素群の物体の一部の領域であると推認できる。そこで、第1特定画素群よりも遠い距離に位置し、且つ第2画素群の中の最も距離が短い上記の第2特定画素を選択し、第1画素群の全部の画素である第1特定画素の各距離をその第2特定画素の距離に置換する。
先に述べたように、第2実施形態では、第1画素群の全部の画素を第1特定画素と称し、第2画素群の中の最も距離が短い画素を第2特定画素と称する。データ集合体D1においては、第2特定画素はd1であり、その距離は200である。そこで、第1画素群の全部の画素である第1特定画素は、距離200に置換される。
データ集合体D2においても同じような処理を行う。
すなわち、データ集合体D2においては、第2特定画素はd2であり、その距離は100である。そこで、第1画素群の全部の画素である第1特定画素は、距離100に置換される。
以上の置換処理を、グループ化された第1画素群(第1特定画素)の全部の画素を置換する意味から、全部置換と称する。
置換部14eの上記の全部置換の動作により、データ集合体D1においては、d1を見逃す確率が低くなる。また、データ集合体D2においては、d2を見逃す確率が低くなる。その結果、最も近い物体までの距離を100として走行制御を行うことが可能となる。また、最も短い距離を見逃がさないことで、走行制御の安全性が担保されることとなる。
図9は、置換部14eの機能を含む制御部14の一部動作を示すフローチャートである。
ST1〜ST9の処理は第1実施形態と同じである。ST5においてグループ化された第1画素群が生成されると、ST6以下の報知処理に並行してST11の置換処理に移る。このST11の置換処理のステップにおいて、第1画素群を構成する全部の画素(第1特定画素)の距離を、隣接する第2画素群の中の最も距離が短い画素(第2特定画素)の距離に置き換える置換処理を行う。
図10はST11の置換処理の具体的な処理を示している。
ST20にて、第1画素群の周囲に第2画素群が存在するか否かを判定し、第2画素群が存在すれば、その中の最も距離が短い画素(第2特定画素)を選択し(ST21),第1画素群の全部の画素(第1特定画素)の距離をその最も短い画素の距離に置換する(ST22)。
以上の処理は、データ集合体毎に行われる。
次に、この発明の第3実施形態について説明する。
上記第2実施形態では、第1画素群を構成する全部の画素の距離を、第1画素群よりも遠い距離に位置し、且つ第2画素群の中の最も短い距離に置き換える全部置換処理を行っている(図8)。しかし、第3実施形態では、この置換処理を第1画素群の一部の画素についてのみ行う。
この処理を、第1画素群の一部の画素についてのみ置換を行う意味から、一部置換と称する。
第3実施形態では、第1画素群の一部の画素を第1特定画素と称し、第2画素群の中の最も短い距離の画素を第2特定画素と称する。なお、第3実施形態では、レーザユニット1の構成は第2実施形態と同一である。
まず、一部置換を行う第3実施形態の第1実施例について説明する。
第3実施形態の第1実施例では、第1画素群において、第2画素群の中の最も短い距離の画素数と同じ画素数だけ、距離を置換する。この場合、第1画素群の置換画素の位置は、第2画素群の中の最も短い距離の画素に隣接したものとする。
図11、図12は、第1実施例の置換部14eの動作を示している。
図11に示す例のデータ集合体D1においては、第2画素群の中の最も短い距離は200、画素数は1でその位置はd1である。そこで、第1画素群の置換画素の数も1とし、且つ、その位置は、d1に隣接するd1aとする。すなわち、図11のd1aの画素のみが3→200に置換される。また、データ集合体D2においては、第2画素群の中の最も短い距離は100、画素数は1でその位置はd2である。そこで、第1画素群の置換画素の数も1とし、且つ、その位置は、d2に隣接するd2aとする。すなわち、図11のd2aの画素のみが3→100に置換される。
この第1実施例では、グループ化された第1画素群の中のd1a、d2aの画素が第1特定画素と称され、第2画素群の中の最も距離が短いd1、d2の画素が第2特定画素と称される。
また、図12に示す例のデータ集合体D1においては、第2画素群の中の最も短い距離は200、画素数は2でその位置はd1、d3(d1とd3は隣接している)である。そこで、第1画素群の置換画素の数も2とし、且つ、その位置は、d1、d3に隣接するd1aとd3aとする。すなわち、データ集合体D1においては、d1aとd3aの画素のみが3→200に置換される。
また、データ集合体D2においては、第2画素群の中の最も短い距離は100、画素数は2でその位置はd2、d4(d2とd4は隣接している)である。そこで、第1画素群の置換画素の数も2とし、且つ、その位置は、d2、d4に隣接するd2aとd4aとする。すなわち、データ集合体D2においては、d2aとd4aの画素のみが3→100に置換される。
この第1実施例では、グループ化された第1画素群の中のd1aとd3aの画素、及びd2aとd4aの画素が第1特定画素と称され、第2画素群の中の最も距離が短いd1とd3の画素、及びd2とd4の画素が第2特定画素と称される。
図13は、上記第1実施例の置換処理フローチャートである。置換処理は、データ集合体毎に行われる。
ST20で、第1画素群の周囲に第2画素群が存在することを検出すると、ST25において、第2画素群の中の最も距離が短い画素(第2特定画素)の距離L1を選択する。同時に同一距離の画素数nを検出する。図11に示す例のデータ集合体D1では、nは1で、最も距離が短い画素d1の距離Lは200である。データ集合体D2では、nは1で、最も距離が短い画素d1の距離Lは100である。また、図12に示す例のデータ集合体D1では、nは2で、最も距離が短い画素d1、d2の距離L1は200である。データ集合体D2では、nは2で、最も距離が短い画素d1の距離Lは100である。
次の処理のST26では、第1画素群で、画素d1、・・dnに隣接する画素d1a、・・dnaの距離をL1に置換する。図11に示す例のデータ集合体D1では、画素d1aの距離Lを3→200に置換し、それ以外の画素の距離は3のままとする。データ集合体D2では、画素d2aの距離Lを3→100に置換し、それ以外の画素の距離は3のままとする。
また、図12に示す例のデータ集合体D1では、画素d1a、d3aの距離Lを3→200に置換し、それ以外の画素の距離は3のままとする。データ集合体D2では、画素d2a、d4aの距離Lを3→100に置換し、それ以外の画素の距離は3のままとする。
図11〜図13では、d1a・・dnaの画素が第1特定画素と称され、d1、・・dnの画素が第2特定画素と称される。
次に、一部置換を行う第3実施形態の第2実施例について説明する。
第2実施例では、上記第1実施例に加えて、第1画素群の中の画素d1a、・・dna以外の画素(画素d(n+1)a・・・)の距離を、第2画素群の中の画素d1、・・dn以外の画素(画素d(n+1)・・・)の距離L2に置換する処理を行う。すなわち、図14に示す例のデータ集合体D1では、距離L2は500であるから、第1画素群の中の画素d1aの距離を3→200に一部置換するとともに、第1画素群の中の画素d1a以外の画素の距離を3→500に置換する。データ集合体D2では、距離L2は500であるから、第1画素群の中の画素d2aの距離を3→100に一部置換するとともに、第1画素群の中の画素d2a以外の画素の距離を3→500に置換する。
また、図15に示す例のデータ集合体D1では、第1画素群の中の画素d1a、d3aの距離を3→200に一部置換するとともに、第1画素群の中の画素d1a、d3a以外の画素の距離を3→500に置換する。データ集合体D2では、第1画素群の中の画素d2a、d4aの距離を3→100に一部置換するとともに、第1画素群の中の画素d2a、d4a以外の画素の距離を3→500に置換する。
この第2実施例では(図14、図15では)、d1a、d2a、d3a、d4aの画素が第1特定画素と称され、d1、d2、d3、d4の画素が第2特定画素と称される。
図16は、上記第2実施例の置換処理フローチャートである。置換処理は、データ集合体毎に行われる。
図13のフローチャートにおいてST27が加えられる。ST27では、第1画素群で、ST26で一部置換した画素以外の他の画素の距離をL2に置換する。
次に、この発明の第4実施形態について説明する。
第1画素群に最短距離の画素(保護ガラス2上汚れを原因とするもの)が1個しかない場合、その原因が微小な雨や埃が反射したものである可能性がある。この場合、次のスキャン時には微小な雨や埃が消えている可能性がある。そこで、第4実施形態では、第1画素群の最短距離の画素が1画素の孤立画素の場合は距離3を無視し(物体検出で無視する)、またはそのままとし、最短距離の画素が2画素以上連続している場合は置換処理を行う。
つまり、図8のような全部置換の処理、または図12のような一部置換の処理を選択的に行う。
図17は、第4実施形態での選択的な全部置換を行う置換部14eの動作を示している。左側のデータ集合体D1では、保護ガラス2の表面までに相当する距離の第1画素群はDx1の孤立した1画素のみである。右側のデータ集合体D2では、保護ガラス2の表面までに相当する距離の第1画素群はDx1とDx2の連続した2画素で構成されている。
上記のデータ集合体D1では、第1画素群はDx1の孤立した1画素のみであるため、その画素は微小な雨や埃に反射したものであると考えられるため、置換処理は行わない。一方、データ集合体D2では、第1画素群はDx1とDx2の連続した2画素で構成されるため、その画素は無視できないものとして、第2画素群の中の最も距離が短い画素の距離200に全部置換する。このように、第1画素群が孤立した単一画素が、2つ以上の連続した画素かにより、選択的に全部置換の処理を行う。
また、第4実施形態で選択的に一部置換を行うことも可能である。この場合は、保護ガラス2の表面までに相当する距離の第1画素群が孤立した1画素である場合は、一部置換処理を行わず、保護ガラス2の表面までに相当する距離の第1画素群が2つ以上の連続している場合は、図12に示すような一部置換処理を行う。
以上、この発明については、実施形態1〜4において幾つかの具体的な処理例を説明した。
レーザユニットと保護ガラスを使用して物体(障害物)の測距を行う場合、障害物(物体)の表面凹凸、複数の障害物の重なり有無、その重なり状況、などを原因として測定値にバラツキが生じるため、障害物(物体)有無の判定や測定距離に信頼性を高めることが必要であるが、上記実施形態のように、グループ化や置換処理を行うことでこれらの信頼性を高めることが可能になる。
1−レーザユニット
2−保護ガラス
5−汚れ
11−レーザ発光部
12−スキャナ部
13−レーザ受光部
14−制御部
14a−計測部
14b−メモリ
14c−グループ化部
14d−報知部
14e−置換部

Claims (3)

  1. レーザ光を発光するレーザ発光部と、前記レーザ発光部から発光されるレーザ光を走査して前方に照射するスキャナ部と、物体から反射されたレーザ光を受光するレーザ受光部と、前記スキャナ部から照射したレーザ光と前記レーザ受光部で受光したレーザ光の位相差に基づいて物体までの距離を計測する計測部、及び計測した距離を画素毎に記憶するメモリを備える制御部と、を含むレーザユニットと、
    前記レーザユニットの前に配置された保護ガラスと、を備え、
    前記制御部は、前記メモリ上で前記保護ガラスの表面までに相当する距離の第1画素群中の一部の画素である第1特定画素の距離を所定の画素の距離に置き換える置換処理を行う置換手段を備え
    前記所定の画素は、前記第1特定画素よりも遠い距離に位置し、且つ該第1特定画素に隣接する画素から構成される第2画素群の中の最も距離が短い第2特定画素であり、
    前記第1特定画素の数は、前記第2特定画素の数と同数であり、前記第1画素群中の前記第1特定画素以外の画素の距離は、前記第2画素群中の前記第2特定画素以外の画素の距離に置き換えられる、走行体の物体検知装置。
  2. 前記置換手段は、前記第1特定画素の数が一定数以上の場合にのみ前記置換処理を行い、前記第1特定画素の数が一定数未満のときは前記置換処理を行わない、請求項1記載の走行体の物体検知装置。
  3. レーザ発光部で発光したレーザ光をスキャンし、保護ガラスを介して前方に照射し、物体から反射されたレーザ光を受光し、
    照射したレーザ光と受光したレーザ光の位相差に基づいて物体までの距離を計測し、前記距離をメモリに画素毎に記憶し、
    前記メモリ上で前記保護ガラスの表面までに相当する距離の第1画素群中の一部の画素である第1特定画素の距離を所定の画素の距離に置き換える置換処理を行
    前記所定の画素は、前記第1特定画素よりも遠い距離に位置し、且つ該第1特定画素に隣接する画素から構成される第2画素群の中の最も距離が短い第2特定画素であり、
    前記第1特定画素の数は、前記第2特定画素の数と同数であり、前記第1画素群中の前記第1特定画素以外の画素の距離は、前記第2画素群中の前記第2特定画素以外の画素の距離に置き換えられる、走行体の物体検知方法。
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