JP6824647B2 - 充填装置、及び充填方法 - Google Patents

充填装置、及び充填方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6824647B2
JP6824647B2 JP2016131744A JP2016131744A JP6824647B2 JP 6824647 B2 JP6824647 B2 JP 6824647B2 JP 2016131744 A JP2016131744 A JP 2016131744A JP 2016131744 A JP2016131744 A JP 2016131744A JP 6824647 B2 JP6824647 B2 JP 6824647B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
container
filling
upstream
downstream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016131744A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018002249A (ja
Inventor
小野 直人
直人 小野
幹康 木口
幹康 木口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sapporo Breweries Ltd
Original Assignee
Sapporo Breweries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sapporo Breweries Ltd filed Critical Sapporo Breweries Ltd
Priority to JP2016131744A priority Critical patent/JP6824647B2/ja
Publication of JP2018002249A publication Critical patent/JP2018002249A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6824647B2 publication Critical patent/JP6824647B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Description

本発明は、容器に液体を充填する充填装置、及び充填方法に関する。
従来から、様々な飲料等の液体を容器に充填する充填装置について、研究開発が進められている。
例えば、特許文献1には、容器を処理する処理設備であって、搬送路に容器を供給する第1供給装置と、容器を待機させる待機部を含み前記待機部で待機している容器を前記搬送路に供給する第2供給装置とを備え、前記待機部は、複数種類の容器を待機させることができるように構成され、前記第2供給装置は、複数種類の容器のうち、前記第1供給装置が前記搬送路に供給している容器と同一種類の容器を、前記待機部から前記搬送路に供給することを特徴とする処理設備が開示されている。
特許第4391802号公報
特許文献1に開示されている技術のような、充填装置に関する研究開発が進むにつれ、液体を容器に充填して容器を密閉するまでの一連の処理について、処理の速度が大きく向上し、単位時間あたりの処理数が飛躍的に増大している。
しかしながら、充填装置による処理数の飛躍的な増大に伴って、前記の一連の処理における容器の破損・破壊といった異常の発生の確率も大幅に上昇してしまう。よって、充填装置による処理の精密性が向上しているとしても、前記のような異常の発生を完全に防止するのは極めて困難である。
そこで、本発明は、異常の発生を判定することが可能な充填装置、及び充填方法を提供することを課題とする。
前記課題は、以下の手段により解決することができる。
(1)容器に液体を充填する液体充填手段と、液体が充填された容器を密閉する密閉手段と、前記液体充填手段の上流側において、容器を検知する上流検知手段と、前記密閉手段の下流側において、容器を検知する下流検知手段と、前記上流検知手段と前記下流検知手段との検知結果を、容器の配列上における同位置のものどうしで比較し、前記上流検知手段の検知結果が容器「有」であって前記下流検知手段の検知結果が容器「有」の場合、および、前記上流検知手段の検知結果が容器「無」であって前記下流検知手段の検知結果が容器「無」の場合、容器に異常の発生なしと判定し、前記上流検知手段の検知結果が容器「有」であって前記下流検知手段の検知結果が容器「無」の場合、容器に異常の発生ありと判定し、前記上流検知手段の検知結果が容器「無」であって前記下流検知手段の検知結果が容器「有」の場合、システム上の異常が発生していると判定する判定手段と、を備える充填装置。
(2)前記液体充填手段の上流側において、容器にガスを充填するガス充填手段を備え、前記上流検知手段は、前記ガス充填手段の上流側に設けられている前記1に記載の充填装置。
(3)前記ガス充填手段の下流側であるとともに前記密閉手段の上流側において、容器を検知する中間検知手段を備え、前記判定手段は、前記上流検知手段と前記中間検知手段と前記下流検知手段との検知結果を、容器の配列上における同位置のものどうしで比較し、異常の発生を判定する前記2に記載の充填装置。
(4)前記容器はガラス製容器である前記1から前記3のいずれか1つに記載の充填装置。
(5)容器に液体を充填する液体充填工程と、液体が充填された容器を密閉する密閉工程と、前記液体充填工程の前において、容器を検知する上流検知工程と、前記密閉工程の後において、容器を検知する下流検知工程と、前記上流検知工程と前記下流検知工程とで得られた検知結果を、容器の配列上における同位置のものどうしで比較し、前記上流検知工程の検知結果が容器「有」であって前記下流検知工程の検知結果が容器「有」の場合、および、前記上流検知工程の検知結果が容器「無」であって前記下流検知工程の検知結果が容器「無」の場合、容器に異常の発生なしと判定し、前記上流検知工程の検知結果が容器「有」であって前記下流検知工程の検知結果が容器「無」の場合、容器に異常の発生ありと判定し、前記上流検知工程の検知結果が容器「無」であって前記下流検知工程の検知結果が容器「有」の場合、システム上の異常が発生していると判定する判定工程と、を含む充填方法。
(6)前記液体充填工程の前において、容器にガスを充填するガス充填工程を含み、前記上流検知工程は、前記ガス充填工程の前である前記5に記載の充填方法。
(7)前記ガス充填工程の後であるとともに前記密閉工程の前において、容器を検知する中間検知工程を含み、前記判定工程は、前記上流検知工程と前記中間検知工程と前記下流検知工程とで得られた検知結果を、容器の配列上における同位置のものどうしで比較し、異常の発生を判定する前記6に記載の充填方法。
(8)前記容器はガラス製容器である前記5から前記7のいずれか1つに記載の充填方法。
本発明に係る充填装置は、上流検知手段と下流検知手段とを備えるとともに、検知結果を比較して判定する判定手段を備えることから、上流検知手段と下流検知手段との区間の処理における異常の発生を判定することができる。
また、本発明に係る充填装置は、容器の配列上における同位置の検知結果どうしを比較することによって異常の発生を判定していることから、容器が配列上の所定の位置にそもそも配置されていない場合について異常が発生していると誤って判定することを回避することができる。よって、本発明に係る充填装置によると、容器が断続的に移送されてくる場合についても、異常の発生を適切に判定することができる。
本発明に係る充填方法は、上流検知工程と下流検知工程とを含むとともに、検知結果を比較して判定する判定工程を含むことから、上流検知工程と下流検知工程との間の処理における異常の発生を判定することができる。
また、本発明に係る充填方法は、容器の配列上における同位置の検知結果どうしを比較することによって異常の発生を判定していることから、容器が配列上の所定の位置にそもそも配置されていない場合について異常が発生していると誤って判定することを回避することができる。よって、本発明に係る充填方法によると、容器が断続的に移送されてくる場合についても、異常の発生を適切に判定することができる。
本発明の実施形態に係る充填装置の模式図である。 本発明の実施形態に係る充填装置の判定手段が取得するデータである。 本発明の実施形態に係る充填方法のフローチャートである。
以下、本発明に係る充填装置、及び充填方法を実施するための形態(実施形態)について、図を参照して説明する。
なお、以下の説明において参照する図面は、本実施形態の構成を概略的に示したものであり、各部材のスケールや間隔、位置関係等を誇張したり、部材の一部の図示を省略したりしているものがある。
[容器]
まず、本実施形態に係る充填装置、及び充填方法に使用する容器について、図1を参照して説明する。
容器20は、液体を内部に収容する収容部と、収容部を密閉する密閉部と、を備える器である。そして、容器20の形状、サイズ、材質などについては特に限定されない。
容器20としては、具体的には、ガラス製容器であるビール瓶、合成樹脂製容器であるペットボトル、金属製容器であるボトル缶、アルミ缶、スチール缶等が挙げられるが、異常の発生(破瓶等)の可能性の高いガラス製容器を用いる場合に本発明の効果が顕著に現れる。
[充填物]
次に、本実施形態に係る充填装置、及び充填方法において、容器に充填する充填物(液体、ガス)について説明する。
(液体)
充填物である液体は、特に限定されないものの、例えば、ビール、サワー、炭酸飲料、ソーダ水等の発泡性飲料、ワイン、焼酎、清酒、果汁飲料、茶、水、コーヒー等の非発泡性飲料、さらには、シャンプー、リンス、化粧水、乳液等の化粧品、消毒薬、試薬等、様々な液体が挙げられる。
そして、液体の温度も特に限定されず、ホットパック(熱間充填)の場合は、液温を90℃以上としてもよい。
(ガス)
充填物であるガスとは、容器に充填させる液体の劣化防止(酸化防止)や、液体への酸素混入量を抑制するために、事前に容器内に充填させるガスであり、炭酸ガス、窒素ガス等の不活性ガスが挙げられる。
具体的には、容器に充填させる液体がビール等の発泡性飲料である場合、炭酸ガスを用いればよい。
[本実施形態に係る充填装置の構成]
次に、本実施形態に係る充填装置について、図1を参照して説明する。
本実施形態に係る充填装置10とは、連続(又は断続)して移送されてくる容器に対して液体を充填し、容器を密閉するという一連の処理を連続的に行う装置である。
そして、充填装置10は、上流検知手段1Aと、液体充填手段3と、密閉手段4と、下流検知手段1Cと、判定手段5と、を備える。また、充填装置10は、ガス充填手段2と、中間検知手段1Bと、をさらに備えていてもよい。
(検知手段)
検知手段1(1A、1B、1C)とは、容器を検知する手段である。
そして、検知手段1は、容器の有無を確認できる構成であれば特に限定されず、光電センサ、レーザセンサ、超音波センサ等の非接触型のセンサであっても、接触型のセンサであってもよい。
そして、検知手段1によって得られた検知結果は、判定手段5に送信される。
検知手段1は、容器の異常の発生(破瓶等)の可能性が高い場所、例えば、容器に対して比較的大きな外的負荷のかかる場所に対して、当該場所を挟むように上流側と下流側とに設置するのが好ましい。
図1の充填装置10では、ガス充填手段2の上流側に上流検知手段1A、ガス充填手段2の下流側であるとともに液体充填手段3の上流側に中間検知手段1B、密閉手段4の下流側に下流検知手段1C、が設置されている。
(ガス充填手段)
ガス充填手段2とは、容器にガスを充填する手段である。
ガス充填手段2の構成は、ガスを充填できる構成であれば特に限定されないものの、容器を開口した状態で単に容器にガスを充填する構成(プレパージを行う構成)、容器を密閉した状態で容器内の空気を吸い出してガスを充填する構成(プリエヴァキュエーションを行う構成)等が挙げられる。
また、ガス充填手段2の構成は、前記した処理を複数回行う構成であってもよい。
(液体充填手段)
液体充填手段3とは、容器に液体を充填する手段である。
液体充填手段3の構成は、液体を充填できる構成であれば特に限定されないものの、容器に液体を落下させるように充填する構成(グラビティー方式の構成)、容器内をガスで加圧しつつ、このガス圧を利用して液体に一定の圧力をかけながら充填する構成(カウンタープレッシャー方式の構成)、容器内を減圧し、この減圧によって容器に吸い込ませるように液体を充填する構成(バキューム方式の構成)等が挙げられる。
また、この液体充填手段3の構成は、例えば、シロップを充填した後、炭酸水を充填するというように、複数回に分けて液体(シロップ、炭酸水)を充填するという構成であってもよい。
(密閉手段)
密閉手段4とは、液体が充填された容器を密閉する手段である。
密閉手段4の構成は、容器を密閉できる構成であれば特に限定されないものの、瓶に王冠やマキシキャップを打栓する構成、ペットボトルにキャップをする構成、缶に缶蓋を巻き締めする構成等が挙げられる。
(判定手段)
判定手段5とは、検知手段1(1A、1B、1C)の検知結果を、容器20の配列上における同位置のものどうしで比較し、異常の発生を判定する手段である。
そして、判定手段5は、図2に示すように、各検知手段1(1A、1B、1C)から送信された各検知結果(有、無)を、容器20の配列(P1、P2…)と組み合わせて記憶するとともに、当該配列の同位置の検知結果を比較し異常の発生の有無の判定を行う。
この判定手段5は、例えば、マイクロコンピュータであり、図示はしないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成される。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが判定等の各種処理を実行するようになっている。
なお、判定手段5による詳細な判定の方法については、後記の充填方法において説明する。
(その他)
充填装置10は、容器20を移送する移送手段r1〜r7を備えており(移送経路r1〜r7があり)、前記した検知手段1A、1B、1C、ガス充填手段2、液体充填手段3、密閉手段4による処理は、移送手段r1〜r7上で行われる。
そして、移送手段r1〜r7上では、容器20は一列に整列した状態で連続的(又は断続的)に移送される。
なお、移送手段r1〜r7とは、具体的には、金属コンベアr1、r7、スターホイールr2、r4、r6、ガス充填手段2と液体充填手段3とを備えるフィラーの移送部r3、密閉手段4を備えるホイールの移送部r5であり、従来公知の構成のものであればよい。
[本実施形態に係る充填方法(充填装置の動作)]
次に、本実施形態に係る充填方法について、図1、2、3を参照して説明する。なお、前記した本実施形態に係る充填装置の動作も併せて説明する。
本実施形態に係る充填方法は、上流検知工程S1と、液体充填工程S4と、密閉工程S5と、下流検知工程S6と、判定工程S7と、を含む。また、本実施形態に係る充填方法は、ガス充填工程S2と、中間検知工程S3と、を含んでもよい。
以下、本実施形態に係る充填方法の各工程について説明する。
(上流検知工程)
上流検知工程S1とは、ガス充填手段2の上流側において、移送してくる容器20の有無を検知する工程である。
上流検知工程S1において、上流検知手段1Aが容器20の存在を検知した場合には、「有」との信号を判定手段5に送信し、容器20の存在を検知しなかった場合には、「無」との信号を判定手段5に送信する。
(ガス充填工程)
ガス充填工程S2とは、移送してくる容器20にガスを充填する工程である。
ガス充填工程S2における充填方法は、特に限定されないものの、前記のとおり、容器を開口した状態で単に容器にガスを充填する方法、容器を密閉した状態で容器内の空気を吸い出してガスを充填する方法等が挙げられる。
なお、ガス充填工程S2において、容器20に一つずつガスを充填してもよいが、複数の容器20に同時にガスを充填してもよい。
(中間検知工程)
中間検知工程S3とは、ガス充填手段2の下流側において、移送してくる容器20を検知する工程である。
中間検知工程S3において、中間検知手段1Bが容器20の存在を検知した場合には、「有」との信号を判定手段5に送信し、容器20の存在を検知しなかった場合には、「無」との信号を判定手段5に送信する。
(液体充填工程)
液体充填工程S4とは、移送してくる容器20に液体を充填する工程である。
液体充填工程S4における充填方法は、特に限定されないものの、前記のとおり、容器に液体を落下させるように充填する方法、容器内をガスで加圧しつつ、このガス圧を利用して液体に一定の圧力をかけながら充填する方法、容器内を減圧し、この減圧によって容器に吸い込ませるように液体を充填する方法等が挙げられる。
なお、液体充填工程S4において、容器20に一つずつ液体を充填してもよいが、複数の容器20に同時に液体を充填してもよい。また、液体充填工程S4において、所定の液体(例えば、シロップ)を充填した後に、別の液体(例えば、炭酸水)を充填してもよい。
(密閉工程)
密閉工程S5は、移送してくる容器20を密閉する工程である。
密閉工程S5における密閉方法は、特に限定されないものの、前記のとおり、瓶に王冠やマキシキャップを打栓する方法、ペットボトルにキャップをする方法、缶に缶蓋を巻き締めする方法等が挙げられる。
なお、密閉工程S5において、容器20を一つずつ密閉してもよいが、複数の容器20を同時に密閉してもよい。
(下流検知工程)
下流検知工程S6とは、密閉手段4の下流側において、移送してくる容器20を検知する工程である。
下流検知工程S6において、下流検知手段1Cが容器20の存在を検知した場合には、「有」との信号を判定手段5に送信し、容器20の存在を検知しなかった場合には、「無」との信号を判定手段5に送信する。
(判定工程)
判定工程S7とは、検知工程S1、S3、S6で得られた結果を、容器20の配列上における同位置のものどうしで比較し、異常の発生を判定する工程である。
判定工程S7では、検知手段1A、1B、1Cから送信される検知結果を判定手段5が受信し、容器20の配列(P1、P2…)情報と組み合わせて記憶する。そして、判定手段5が、容器20の配列上における同位置の検知結果を比較して、「有」→「無」というように結果が変化した場合(結果が異なる場合)、異常が発生したと判定する。
なお、各検知手段1A、1B、1Cの所定の検知結果が、いずれの配列(P1、P2…)のものであるかを特定する方法については、特に限定されないものの、例えば、容器20の移送速度、移送開始位置から各検知手段1A、1B、1Cまでの距離等によって特定する構成とすればよい。
図2に示すように、配列P1、P4での各検知手段の検知結果を比較すると、「無」(上流検知手段1Aの検知結果)→「無」(中間検知手段1Bの検知結果)→「無」(下流検知手段1Cの検知結果)であることから、判定手段5は異常が発生していないと判断する。詳細には、判定手段5は、一連の処理において、配列P1、P4には、そもそも容器20は存在せず、破瓶等の異常の発生はなかったと判断する。
また、配列P2、P3、P5、P7、P9での各検知手段の検知結果を比較すると、「有」(上流検知手段1Aの検知結果)→「有」(中間検知手段1Bの検知結果)→「有」(下流検知手段1Cの検知結果)であることから、判定手段5は異常が発生していないと判断する。詳細には、判定手段5は、一連の処理において、配列P2等には容器20が常に存在し、破瓶等の異常の発生はなかったと判断する。
一方、配列P6での各検知手段の検知結果を比較すると、「有」(上流検知手段1Aの検知結果)→「無」(中間検知手段1Bの検知結果)→「無」(下流検知手段1Cの検知結果)であることから、判定手段5は異常が発生したと判断する。詳細には、判定手段5は、上流検知手段1Aと中間検知手段1Bとの区間、つまり、ガス充填手段2の処理において、破瓶等の異常の発生があったと判断する。
また、配列P8での各検知手段の検知結果を比較すると、「有」(上流検知手段1Aの検知結果)→「有」(中間検知手段1Bの検知結果)→「無」(下流検知手段1Cの検知結果)であることから、判定手段5は異常が発生したと判断する。詳細には、判定手段5は、中間検知手段1Bと下流検知手段1Cとの区間、つまり、液体充填手段3又は密閉手段4の処理において、破瓶等の異常の発生があったと判断する。
[本実施形態に係る充填装置、及び充填方法の効果]
次に、本実施形態に係る充填装置、及び充填方法の効果について、図1〜3を参照して説明する。
本実施形態に係る充填装置10は、上流検知手段1Aと下流検知手段1Cとを備えるとともに、検知結果を比較して判定する判定手段5を備えることから、上流検知手段1Aと下流検知手段1Cとの区間の処理における異常の発生を判定することができる。
また、本実施形態に係る充填装置10は、さらに、中間検知手段1Bを備えることから、異常の発生した箇所が、上流検知手段1Aと中間検知手段1Bとの区間であるのか、中間検知手段1Bと下流検知手段1Cとの区間であるのか、を特定することもできる。
その結果、例えば、異常の発生した箇所が上流検知手段1Aと中間検知手段1Bとの区間であると特定した場合、ガス充填手段2の箇所の確認・清掃・処理等の作業を行えばよく、液体充填手段3や密閉手段4の箇所の確認等の作業を省略することができる。
また、ガス充填手段2(上流検知手段1Aと中間検知手段1Bとの区間)の処理と密閉手段4(中間検知手段1Bと下流検知手段1Cとの区間)の処理において、容器20に対して比較的大きな負荷がかかり、異常の発生の確率が高くなるが、本実施形態に係る充填装置10によると、これらの処理における異常の発生を適切に判定することができる。
本実施形態に係る充填装置10の判定手段5は、容器20の配列上における同位置の検知結果どうしを比較することによって異常の発生を判定していることから、容器20が配列上の所定の位置にそもそも配置されていない場合について、異常が発生していると誤って判定することを回避することができる。
詳細には、充填作業開始直後の容器20が配置されていない場合(図2のP1)、何らかの理由によって配列の途中で容器20が配置されなかった場合(図2のP4)等は、上流検知手段1Aから「無」という検知結果、中間検知手段1Bから「無」という検知結果、下流検知手段1Cから「無」という検知結果が判定手段5に送信され、判定手段5は正常、つまり、異常の発生なしと判断する。よって、本実施形態に係る充填装置10は、容器20が断続的に移送されてくる場合についても、異常の発生の有無を適切に判定することができる。
本実施形態に係る充填方法は、上流検知工程S1と下流検知工程S6とを含むとともに、検知結果を比較して判定する判定工程S7を含むことから、上流検知工程S1と下流検知工程S6との間の処理における異常の発生を判定することができる。
また、本実施形態に係る充填方法は、さらに、中間検知工程S3を備えることから、異常の発生した工程が、上流検知工程S1と中間検知工程S3との間であるのか、中間検知工程S3と下流検知工程S6との間であるのか、を特定することもできる。
その結果、例えば、異常の発生した工程が上流検知工程S1と中間検知工程S3との間であると特定した場合、ガス充填手段2の箇所の確認・清掃・処理等の作業を行えばよく、液体充填手段3や密閉手段4の箇所の確認等の作業を省略することができる。
また、ガス充填工程S2(上流検知工程S1と中間検知工程S3との間)の処理と密閉工程S5(中間検知工程S3と下流検知工程S6との間)の処理において、容器20に対して比較的大きな負荷がかかり、異常の発生の確率が高くなるが、本実施形態に係る充填方法によると、これらの処理における異常の発生を適切に判定することができる。
本実施形態に係る充填方法の判定工程は、容器20の配列上における同位置の検知結果どうしを比較することによって異常の発生を判定していることから、前記した充填装置と同様、容器20が断続的に移送されてくる場合についても、異常の発生の有無を適切に判定することができる。
[本実施形態に係る充填装置、及び充填方法の変形例]
図1に示す充填装置10は、上流検知手段1A、中間検知手段1B、下流検知手段1Cの3つの検知手段を備える構成であるが、検知手段は2つ以上であればよい。よって、充填装置10の中間検知手段1Bを省略してもよい。また、中間検知手段1Bは、ガス充填手段2の下流側であって液体充填手段3の上流側に位置しているが、液体充填手段3の下流側であって密閉手段4の上流側に変更してもよい。
ただし、異常の発生の可能性の高い箇所が複数存在する場合は、当該箇所を挟むように検知手段を設けるのが好ましい。例えば、図1に示す充填装置10について、ガス充填手段2、液体充填手段3、密閉手段4のいずれにおいても異常の発生の可能性が高い場合は、どの箇所で異常が発生したのかを特定できるよう、液体充填手段3の下流側であって密閉手段4の上流側に、さらに、検知手段(図示せず)を設けてもよい。
図1に示す充填装置10は、ガス充填手段2を備える構成であるが、不活性ガス等を事前に容器に充填する必要のない場合は、ガス充填手段2を省略してもよい。なお、この場合は、液体充填手段3の上流側に1つ検知手段(上流検知手段1A)があれば十分であり、中間検知手段1Bは省略してもよい。
また、容器に液体を充填した後にヘッドスペースを不活性ガス等で満たすために、ヘッドスペースに不活性ガスを充填できる不活性ガス充填手段(図示せず)を液体充填手段3の下流側であって密閉手段4の上流側に設けてもよい。
図1に示す充填装置10の移送手段(移送経路)r1〜r7は、充填装置10の設置場所のスペース等に合わせて、金属コンベアr1、r7やスターホイールr2、r4、r6の増設、減設、変形等を、適宜、行ってもよい。
上流検知手段1Aの検知結果が「無」であって、中間検知手段1B又は下流検知手段1Cの検知結果が「有」である場合、中間検知手段1Bの検知結果が「無」であって、下流検知手段1Cの検知結果が「有」である場合、システム上の異常(検知手段の異常、配列情報と検知結果との組み合わせる際の異常等)が発生していると判定手段5が判定する構成になっていてもよい。
図1に示す充填装置10の判定手段5が異常の発生有りと判定した際、当該判定結果を判定手段5が制御手段(図示せず)に送信し、当該判定結果を受信した制御手段が、各手段(検知手段1、ガス充填手段2、液体充填手段3、密閉手段4、移送手段r1〜r7)の駆動を停止させる構成としてもよいし、さらに警報システム(音、光)を作動させる構成としてもよい。
図3に示す充填処理は、前記した図1に示す充填装置10の変形例と同様、以下のように変形させることができる。
図3に示す充填処理は、適宜、ガス充填工程S2、中間検知工程S3を省略してもよい。また、図3に示す充填処理の中間検知工程S3の順番を、ガス充填工程S2と液体充填工程S4の間から、液体充填工程S4と密閉工程S5の間に変更してもよい。さらに、図3に示す充填処理は、液体充填工程S4と密閉工程S5との間に、さらに、検知工程を設けてもよい。
また、容器に液体を充填した後にヘッドスペースを不活性ガス等で満たすために、ヘッドスペースに不活性ガスを充填できる不活性ガス充填工程(図示せず)を、液体充填工程S4の後であって密閉工程S5の前に設けてもよい。
図3に示す判定工程S7において異常の発生有りと判定した際、当該判定結果を判定手段5が制御手段(図示せず)に送信し、当該判定結果を受信した制御手段が、各手段(検知手段1、ガス充填手段2、液体充填手段3、密閉手段4、移送手段r1〜r7)の駆動を停止させる制御工程(図示せず)を判定工程S7の後に設けてもよい。
なお、本実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、本実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
1 検知手段(上流検知手段、中間検知手段、下流検知手段)
1A 上流検知手段
1B 中間検知手段
1C 下流検知手段
2 ガス充填手段
3 液体充填手段
4 密閉手段
5 判定手段
10 充填装置
20 容器
r1〜7 移送手段(移送経路)
S1 上流検知工程
S2 ガス充填工程
S3 中間検知工程
S4 液体充填工程
S5 密閉工程
S6 下流検知工程
S7 判定工程

Claims (8)

  1. 容器に液体を充填する液体充填手段と、
    液体が充填された容器を密閉する密閉手段と、
    前記液体充填手段の上流側において、容器を検知する上流検知手段と、
    前記密閉手段の下流側において、容器を検知する下流検知手段と、
    前記上流検知手段と前記下流検知手段との検知結果を、容器の配列上における同位置のものどうしで比較し、前記上流検知手段の検知結果が容器「有」であって前記下流検知手段の検知結果が容器「有」の場合、および、前記上流検知手段の検知結果が容器「無」であって前記下流検知手段の検知結果が容器「無」の場合、容器に異常の発生なしと判定し、前記上流検知手段の検知結果が容器「有」であって前記下流検知手段の検知結果が容器「無」の場合、容器に異常の発生ありと判定し、前記上流検知手段の検知結果が容器「無」であって前記下流検知手段の検知結果が容器「有」の場合、システム上の異常が発生していると判定する判定手段と、
    を備える充填装置。
  2. 前記液体充填手段の上流側において、容器にガスを充填するガス充填手段を備え、
    前記上流検知手段は、前記ガス充填手段の上流側に設けられている請求項1に記載の充填装置。
  3. 前記ガス充填手段の下流側であるとともに前記密閉手段の上流側において、容器を検知する中間検知手段を備え、
    前記判定手段は、前記上流検知手段と前記中間検知手段と前記下流検知手段との検知結果を、容器の配列上における同位置のものどうしで比較し、異常の発生を判定する請求項2に記載の充填装置。
  4. 前記容器はガラス製容器である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の充填装置。
  5. 容器に液体を充填する液体充填工程と、
    液体が充填された容器を密閉する密閉工程と、
    前記液体充填工程の前において、容器を検知する上流検知工程と、
    前記密閉工程の後において、容器を検知する下流検知工程と、
    前記上流検知工程と前記下流検知工程とで得られた検知結果を、容器の配列上における同位置のものどうしで比較し、前記上流検知工程の検知結果が容器「有」であって前記下流検知工程の検知結果が容器「有」の場合、および、前記上流検知工程の検知結果が容器「無」であって前記下流検知工程の検知結果が容器「無」の場合、容器に異常の発生なしと判定し、前記上流検知工程の検知結果が容器「有」であって前記下流検知工程の検知結果が容器「無」の場合、容器に異常の発生ありと判定し、前記上流検知工程の検知結果が容器「無」であって前記下流検知工程の検知結果が容器「有」の場合、システム上の異常が発生していると判定する判定工程と、
    を含む充填方法。
  6. 前記液体充填工程の前において、容器にガスを充填するガス充填工程を含み、
    前記上流検知工程は、前記ガス充填工程の前である請求項5に記載の充填方法。
  7. 前記ガス充填工程の後であるとともに前記密閉工程の前において、容器を検知する中間検知工程を含み、
    前記判定工程は、前記上流検知工程と前記中間検知工程と前記下流検知工程とで得られた検知結果を、容器の配列上における同位置のものどうしで比較し、異常の発生を判定する請求項6に記載の充填方法。
  8. 前記容器はガラス製容器である請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の充填方法。
JP2016131744A 2016-07-01 2016-07-01 充填装置、及び充填方法 Active JP6824647B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016131744A JP6824647B2 (ja) 2016-07-01 2016-07-01 充填装置、及び充填方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016131744A JP6824647B2 (ja) 2016-07-01 2016-07-01 充填装置、及び充填方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018002249A JP2018002249A (ja) 2018-01-11
JP6824647B2 true JP6824647B2 (ja) 2021-02-03

Family

ID=60947546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016131744A Active JP6824647B2 (ja) 2016-07-01 2016-07-01 充填装置、及び充填方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6824647B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112867433B (zh) * 2018-09-28 2024-07-23 卡尔蔡司医疗技术公司 具有用于对准辅助的集成瞳孔相机的低成本眼底成像器
EP4144652A4 (en) * 2020-04-30 2024-08-21 Toyo Seikan Co Ltd PRODUCTION LINE MANAGEMENT SYSTEM, PRODUCTION LINE MANAGEMENT METHOD, CAN MANAGEMENT SYSTEM, CAN, CAN MANUFACTURING METHOD

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5728728A (en) * 1980-07-10 1982-02-16 Toyo Seikan Kaisha Ltd Method and system for monitoring remaining of vessel in capping machine
JP2615205B2 (ja) * 1989-06-30 1997-05-28 三菱重工業株式会社 びん詰打栓機
JP2598526Y2 (ja) * 1993-02-05 1999-08-16 澁谷工業株式会社 ガス詰め充填機の破損容器処理装置
JP4258873B2 (ja) * 1999-01-29 2009-04-30 澁谷工業株式会社 容器処理ラインの容器抜き出し装置
DE102005031794A1 (de) * 2005-07-07 2007-01-25 Khs Ag Verfahren und Vorrichtung zum Überprüfen einer Behälterbehandlungsanlage
JP3168829U (ja) * 2011-04-18 2011-06-30 三和酒類株式会社 容器検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018002249A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6474368B2 (en) Beverage container filling machine, and method for filling containers with a liquid filling material in a beverage container filling machine
US6463964B2 (en) Method of operating a machine for filling bottles, cans or the like beverage containers with a beverage, and a beverage container filling machine
US6470922B2 (en) Bottling plant for bottling carbonated beverages
US9346579B2 (en) Method for determining the integrity and leak tightness of containers in filling lines
JP6824647B2 (ja) 充填装置、及び充填方法
US20070017593A1 (en) Method of operating a beverage bottling plant with a beverage filling machine for filling beverage bottles, and a method and apparatus for monitoring beverage bottle or container handing machines in the beverage bottling plant
US9661872B2 (en) Post fill carbonation with container overpressure limitation
CN110582459B (zh) 用于用填充产品填充容器的装置和方法
EP2594499A1 (en) In-line bottling plant for containers with liquids and bottling process
JP6890400B2 (ja) 液体充填装置、及び液体充填方法
JP2615205B2 (ja) びん詰打栓機
JP2023159739A (ja) 液体充填装置、及び、液体充填方法
JP7283507B2 (ja) 内容物充填システムおよび内容物充填方法
CN108268907A (zh) 一种不良产品检出系统及方法
KR102421032B1 (ko) 액체 충전 시스템 및 제어 방법
WO2017110899A1 (ja) 内容物充填システムおよび内容物充填方法
JP4391804B2 (ja) 試験用ダミー容器
EP4253309A1 (en) Filling machine with inspection system and packaging apparatus comprising such filling machine
JP6703365B2 (ja) 樽洗浄システム及び樽洗浄方法
JP2008213907A (ja) 検査装置
US8365780B2 (en) Method for filling containers
CN114940478B (zh) 容器处理设备及其操作方法
KR200464916Y1 (ko) 용기 캡의 잠김 검사장치
JP2009026009A (ja) 品種切替方法及び品種切替システム
CN208532206U (zh) 一种瓶子填充自动化设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6824647

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250