JP6823334B2 - 高na集光素子の出口波面計測方法及び出口波面計測システム - Google Patents
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Description
焦点面に(x,y)座標系を設定
観察面に(u,v)座標系を設定
各座標系の原点を貫いて光が伝播する方向をZ軸の正
λは光の波長
図15にアライメントを行った結果を示す。このように各アライメントを実施することにより、傾きに起因するコマ収差成分が低減していることがわかる。アライメント回数と波面誤差のコマ収差成分の関係を図16に示す。アライメント調整4回でコマ収差成分がRMSで0.0020λ(1.28nm)に低減している。このことはミスアライメントに起因する波面誤差を想定する軟X線の波長4.2nm以下に抑えられたことを示している。アライメント精度としてミラーの傾きに換算すると1.39μradに相当し、可視光とピンホールのみで構成される簡便な光学系によってこの精度が得られたことは非常に有用である。アライメントが終了した段階で得られた波面誤差はRMSで0.0297λ(λ=632.8nm),P−Vで0.273λであった。
最終的に得られた波面誤差プロファイルの再現性を評価するために、連続2回測定を行った。図17に同一条件において行った2回の波面誤差プロファイルを示す。2回連続測定における波面誤差プロファイルの差の2乗平均平方根は0.00821λ(λ=632.8nm)であった。また、評価対象とするゼルニケ解析における81次項以下の成分でみると0.00491λであり、高い再現性を示している。
計測された波面誤差プロファイルから回転楕円ミラーの3次元形状誤差プロファイルを算出する。光源からミラー反射面,下流開口断面へと進む光線は、回転楕円ミラーの形状誤差が小さい場合、重なることはない。そのためミラー反射面と出口波面は1対1で対応すると近似することができる。図20に示すように,下流開口における波面誤差の半径方向成分と周方向成分は、それぞれ回転楕円ミラーの長手方向形状誤差と周方向形状誤差に相当する。図21(a)にミラー内面全面の形状誤差をプロットした。この図よりミラー上流端10mm及び下流端5mmの領域にそれぞれ形状誤差が集中していることがわかる。
Claims (4)
- 高NA集光素子の出口波面計測方法であって、
前記高NA集光素子とは、下記[1]〜[6]’で得られる式(6)により計算できる高NAの集光素子をいい、
高NA集光素子の焦点面上においてピンホールを走査し、
ピンホールの光源と反対側である下流側に設置された撮像手段により,前記ピンホールの走査で変化する回折光の強度分布を計測し、
前記計測される回折光の強度分布および各走査位置の情報に基づき、前記高NA集光素子の焦点面と前記撮像手段の観察面との間で、タイコグラフィ位相回復法による光の伝播・逆伝播計算の繰り返しにより焦点面上の光の波動場分布を求め、
該焦点面上の光の波動場に基づき、回折積分の逆計算で前記高NA集光素子の出口波面を求める高NA集光素子の出口波面計測方法であり、
前記タイコグラフィ位相回復法による光の伝播・逆伝播計算において、観察面上の設定している測定強度固定の領域の外側に位相とともに強度も変更可能な領域を設定するとともに、前記集光素子の出口形状寸法を拘束条件として加える高NA集光素子の出口波面計測方法。
[1] 観察面D上の点(u,v,z)における複素波動場を、Reighley-Sommerfeld第I種回折公式の式(1)のU(u,v,z)と定義する。U(x,y,0)は焦点面S上の波動場とする。
焦点面に(x,y)座標系を設定
観察面に(u,v)座標系を設定
各座標系の原点を貫いて光が伝播する方向をZ軸の正
λは光の波長
[2] (x,y,0)から点(u,v,z)までの距離は式(2)で表わされる。
[3] 新たに焦点面のピンホール中心(0,0,0)から観察面(u,v,z)までの距離r2を式(3)で定義する。
[4] 振幅係数について、
を用いて
と近似する。
[5] 位相係数について、式(4)及びr2>zから求まる近似式(5)を設定するとともに焦点面上の2次項を無視し、これを近似条件とする。
[6]’ 以上から式(6)が得られる。
- 高NA集光素子の出口波面計測方法であって、
前記高NA集光素子とは、下記[1]〜[6]で得られる式(6)により計算できる高NAの集光素子をいい、
高NA集光素子の焦点面上においてピンホールを走査し、
ピンホールの光源と反対側である下流側に設置された撮像手段により,前記ピンホールの走査で変化する回折光の強度分布を計測し、
前記計測される回折光の強度分布および各走査位置の情報に基づき、前記高NA集光素子の焦点面と前記撮像手段の観察面との間で、タイコグラフィ位相回復法による光の伝播・逆伝播計算の繰り返しにより焦点面上の光の波動場分布を求め、
該焦点面上の光の波動場に基づき、回折積分の逆計算で前記高NA集光素子の出口波面を求める高NA集光素子の出口波面計測方法であり、
前記タイコグラフィ位相回復法による光の伝播・逆伝播計算において、前記計測される回折光の強度分布を、下記[1]〜[7]に示す高NA近似計算法の(ξ、η)座標系に補間した形で出力し、
該出力結果を用いて、下記式(8)の(ξ、η)座標系でタイコグラフィ位相回復法による光の伝播・逆伝播計算を繰り返し行う高NA集光素子の出口波面計測方法。
[1] 観察面D上の点(u,v,z)における複素波動場を、Reighley-Sommerfeld第I種回折公式の式(1)のU(u,v,z)と定義する。U(x,y,0)は焦点面S上の波動場とする。
焦点面に(x,y)座標系を設定
観察面に(u,v)座標系を設定
各座標系の原点を貫いて光が伝播する方向をZ軸の正
λは光の波長
[2] (x,y,0)から点(u,v,z)までの距離は式(2)で表わされる。
[3] 新たに焦点面のピンホール中心(0,0,0)から観察面(u,v,z)までの距離r2を式(3)で定義する。
[4] 振幅係数について、
を用いて
と近似する。
[5] 位相係数について、式(4)及びr2>zから求まる近似式(5)を設定するとともに焦点面上の2次項を無視し、これを近似条件とする。
[6] 以上から式(6)が得られる。ここで式(7)とおいて、式(8)のフーリエ変換の形の式が得られる。
[7] (u、v)座標系と(ξ、η)座標系の補間の式は、下記式(9)、式(10)となる。
- 高NA集光素子の出口波面計測システムであって、
前記高NA集光素子とは、下記[1]〜[6]’で得られる式(6)により計算できる高NAの集光素子をいい、
ピンホールを有する走査物体と、
前記走査物体を、前記高NA集光素子の焦点面上において走査する走査駆動装置と、
前記走査物体の光源と反対側である下流側に設置され、前記ピンホールの走査で変化する回折光の強度分布を計測する撮像手段と、
前記撮像手段で計測される回折光の強度分布および各走査位置の情報に基づき、前記高NA集光素子の焦点面と前記撮像手段の観察面との間で、タイコグラフィ位相回復法による光の伝播・逆伝播計算の繰り返しにより焦点面上の光の波動場分布を求め、該焦点面上の光の波動場に基づき、回折積分の逆計算で前記高NA集光素子の出口波面を求める演算装置と、
を備えてなり、
前記演算装置は、前記タイコグラフィ位相回復法による光の伝播・逆伝播計算において、観察面上の設定している測定強度固定の領域の外側に位相とともに強度も変更可能な領域を設定するとともに、前記集光素子の出口形状寸法を拘束条件として加えることを特徴とする高NA集光素子の出口波面計測システム。
[1] 観察面D上の点(u,v,z)における複素波動場を、Reighley-Sommerfeld第I種回折公式の式(1)のU(u,v,z)と定義する。U(x,y,0)は焦点面S上の波動場とする。
焦点面に(x,y)座標系を設定
観察面に(u,v)座標系を設定
各座標系の原点を貫いて光が伝播する方向をZ軸の正
λは光の波長
[2] (x,y,0)から点(u,v,z)までの距離は式(2)で表わされる。
[3] 新たに焦点面のピンホール中心(0,0,0)から観察面(u,v,z)までの距離r2を式(3)で定義する。
[4] 振幅係数について、
を用いて
と近似する。
[5] 位相係数について、式(4)及びr2>zから求まる近似式(5)を設定するとともに焦点面上の2次項を無視し、これを近似条件とする。
[6]’ 以上から式(6)が得られる。
- 高NA集光素子の出口波面計測システムであって、
前記高NA集光素子とは、下記[1]〜[6]で得られる式(6)により計算できる高NAの集光素子をいい、
ピンホールを有する走査物体と、
前記走査物体を、前記高NA集光素子の焦点面上において走査する走査駆動装置と、
前記走査物体の光源と反対側である下流側に設置され、前記ピンホールの走査で変化する回折光の強度分布を計測する撮像手段と、
前記撮像手段で計測される回折光の強度分布および各走査位置の情報に基づき、前記高NA集光素子の焦点面と前記撮像手段の観察面との間で、タイコグラフィ位相回復法による光の伝播・逆伝播計算の繰り返しにより焦点面上の光の波動場分布を求め、該焦点面上の光の波動場に基づき、回折積分の逆計算で前記高NA集光素子の出口波面を求める演算装置と、
を備えてなり、
前記演算装置は、前記タイコグラフィ位相回復法による光の伝播・逆伝播計算において、前記計測される回折光の強度分布を、下記[1]〜[7]に示す高NA近似計算法の(ξ、η)座標系に補間した形で出力し、該出力結果を用いて、下記式(8)の(ξ、η)座標系でタイコグラフィ位相回復法による光の伝播・逆伝播計算を繰り返し行うことを特徴とする高NA集光素子の出口波面計測システム。
[1] 観察面D上の点(u,v,z)における複素波動場を、Reighley-Sommerfeld第I種回折公式の式(1)のU(u,v,z)と定義する。U(x,y,0)は焦点面S上の波動場とする。
焦点面に(x,y)座標系を設定
観察面に(u,v)座標系を設定
各座標系の原点を貫いて光が伝播する方向をZ軸の正
λは光の波長
[2] (x,y,0)から点(u,v,z)までの距離は式(2)で表わされる。
[3] 新たに焦点面のピンホール中心(0,0,0)から観察面(u,v,z)までの距離r2を式(3)で定義する。
[4] 振幅係数について、
を用いて
と近似する。
[5] 位相係数について、式(4)及びr2>zから求まる近似式(5)を設定するとともに焦点面上の2次項を無視し、これを近似条件とする。
[6] 以上から式(6)が得られる。ここで式(7)とおいて、式(8)のフーリエ変換の形の式が得られる。
[7] (u、v)座標系と(ξ、η)座標系の補間の式は、下記式(9)、式(10)となる。
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JP2015158575A JP6823334B2 (ja) | 2015-08-10 | 2015-08-10 | 高na集光素子の出口波面計測方法及び出口波面計測システム |
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JP2017037002A JP2017037002A (ja) | 2017-02-16 |
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EP3582009A1 (en) | 2018-06-15 | 2019-12-18 | ASML Netherlands B.V. | Reflector and method of manufacturing a reflector |
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