JP6823260B2 - シートスライド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートスライド装置に関するものである。
車両用のシートを前後にスライドさせるシートスライド装置は、例えば、特許文献1に開示されている。このシートスライド装置は、車体側に固定されるロアレール部材と、このロアレール部材に対して摺動自在にシート側に固定されるアッパーレール部材と、このアッパーレール部材の内部において後方へ延びるスクリューシャフトと、を備えている。また、シートスライド装置は、スクリューシャフトを挿通させて回動可能に支持し、ボルトを用いてアッパーレール部材に固定されるブラケットを備えている。そして、スクリューシャフトをロアレール部材に固定されたナット部材に螺合させ、スクリューシャフトの回動方向に応じて、アッパーレール部材をロアレール部材に対して前後にスライドさせる構成となっている。
特開2011−173556号公報
ところで、上記特許文献1に開示されるシートスライド装置では、シートをスライド方向端部(最後部)までスライドさせる際にアッパーレール部材がロアレール部材に対して相対移動することで、アッパーレール部材に固定されるブラケットがロアレール部材に固定されるナット部材に衝突する。通常、ナット部材にはダンパーが設けてられているが、このダンパーの弾性変形は、ロアレール部材及びアッパーレール部材間等でのガタの原因ともなることから、ダンパーは、弾性変形し難く形成される。このため、ブラケットとナット部材との衝突がダンパーによって十分に吸収されずに、シートに着座する乗員が衝撃を感じてしまう可能性が有るという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、アッパーレール部材がロアレール部材に対してスライド方向端部まで相対移動した際に生じる衝撃を緩和し得る構成を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の発明は、
車体に固定されるロアレール部材(20)と、
シートに固定されるとともに前記ロアレール部材に対し摺動自在に設けられるアッパーレール部材(30)と、
前記アッパーレール部材の長手方向に沿う回動軸回りに回動するスクリューネジ(40)と、
前記アッパーレール部材に固定されて前記スクリューネジを回動可能に支持する支持部材(50)と、
前記ロアレール部材に固定されて前記スクリューネジの回動に応じて当該スクリューネジに対しその長手方向に相対的に移動するナット部材(45)と、
を備えるシートスライド装置(10)であって、
前記支持部材は、前記アッパーレール部材に係合する係合部(60)と、前記係合部のナット部材側に設けられて弾性変形可能な弾性部(66)とを備え
前記弾性部は、前記係合部に連結する連結部と、前記連結部の両端から前記スクリューネジを介して互いに対向するようにそれぞれ延出する延出片とを備え、
前記アッパーレール部材には、前記延出片に対して反ナット部材側であって前記弾性部の弾性変形時に前記延出片に接触する接触部が設けられることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、アッパーレール部材に固定されてスクリューネジを回動可能に支持する支持部材と、ロアレール部材に固定されてスクリューネジの回動に応じて当該スクリューネジに対しその長手方向に相対的に移動するナット部材と、を備えており、支持部材は、アッパーレール部材に係合する係合部と、係合部のナット部材側に設けられて弾性変形可能な弾性部とを備えている。
これにより、シートをスライド方向端部までスライドさせる際に支持部材とナット部材とが衝突する場合でも、係合部のナット部材側に設けられる弾性部がナット部材に押圧されて弾性変形することで、その衝撃が緩和される。したがって、アッパーレール部材がロアレール部材に対してスライド方向端部まで相対移動した際に支持部材がナット部材に衝突するために生じる衝撃を円滑に緩和することができる。
特に、弾性部は、係合部に連結する連結部と、この連結部の両端からスクリューネジを介して互いに対向するようにそれぞれ延出する延出片とを備え、アッパーレール部材には、延出片に対して反ナット部材側であって弾性部の弾性変形時に延出片に接触する接触部が設けられる。
これにより、支持部材とナット部材とが衝突する場合には、弾性部は、連結部の係合部側を起点として延出片が傾斜するように弾性変形した状態で接触部に接触し、この接触状態ではそれ以上の変形が抑制される。このため、弾性部が弾性域を超えて塑性変形し難くなるので、経年劣化等に起因する弾性部の衝撃緩和効果の低下を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るシートスライド装置を概念的に示す正面図である。 図1のシートスライド装置の底面図である。 スクリューネジ等をアッパーレール部材に組み付けた状態を示す斜視図である。 スクリューネジに対して両支持部材、ナット部材及びギヤボックスが組み付けられた状態を示す斜視図である。 図4の状態のスクリューネジ等を正面から見た正面図である。 図4の状態のスクリューネジ等を上方から見た平面図である。 図4の状態のスクリューネジ等を下方から見た底面図である。 ナット部材の正面図である。 前側の支持部材及びその周辺を拡大して示す正面図である。 前側の支持部材及びその周辺を拡大して示す平面図である。 前側の支持部材及びその周辺を拡大して示す底面図である。 後側の支持部材及びその周辺を拡大して示す底面図である。 係合部及び弾性部の斜視図である。 係合部及び弾性部の正面図である。 係合部及び弾性部の平面図である。 係合部及び弾性部の側面図である。 プレートの側面図である。 前側の支持部材の係合部とアッパーレール部材との係合状態を正面側から見た説明図である。 前側の支持部材の係合部とアッパーレール部材との係合状態を底面側から見た断面図である。 図18のX1−X1断面を示す断面図である。 図18のX2−X2断面を示す断面図である。 図18のX3−X3断面を示す断面図である。 図23(A)は、弾性部がナット部材に衝突した直後の状態を説明する説明図であり、図23(B)は、弾性部がナット部材に衝突して弾性変形した状態を説明する説明図である。
以下、本発明に係る車両用のシートスライド装置10の一実施形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るシートスライド装置10を概念的に示す正面図である。図2は、図1のシートスライド装置10の底面図である。図3は、スクリューネジ40等をアッパーレール部材30に組み付けた状態を示す斜視図である。図4は、図3からアッパーレール部材30を取り外した状態に相当するものであり、スクリューネジ40に対して両支持部材50、ナット部材45及びギヤボックス12が組み付けられた状態を示す斜視図であり、図5〜図7は、その正面図、平面図、底面図である。図8は、ナット部材45の正面図である。以下、図1において、図面左側(ギヤボックス側)を前側、図面右側を後側として説明する。
本実施形態に係るシートスライド装置10は、図1及び図2に示すように、フット11等を介して車体(車両フロア)に固定されるロアレール部材20と、車両用シートのフレームSに固定されるアッパーレール部材30と、を備えている。また、シートスライド装置10は、図3〜図7に示すように、駆動源となるモータ(図示略)からギヤボックス12を介して伝達される駆動力に基づいてアッパーレール部材30の長手方向に沿う回動軸回りに回動するスクリューネジ40と、スクリューネジ40を回動可能に支持してアッパーレール部材30に固定される一対の支持部材50,50と、ロアレール部材20に固定されてスクリューネジ40の回動に応じて当該スクリューネジ40に対しその長手方向に相対的に移動するナット部材45と、を備えている。なお、シートスライド装置10は、これらの構成部品をそれぞれ一対備えており、図1及び図2には一方のみを図示する。
そして、シートスライド装置10は、スクリューネジ40に噛合してロアレール部材20に固定されるナット部材45が当該スクリューネジ40の回動に相対して移動することによって、アッパーレール部材30がロアレール部材20に対してスライド(相対移動)するように構成されている。
図3に示すように、アッパーレール部材30は、その断面が下向きに開口した逆U字状でその端部から両外側に向かって鍔部を有するように形成されている。すなわち、アッパーレール部材30は、車両用シートのフレームSにリベットなどを用いて固定される長手状の上壁31と、上壁31における短手方向の両端部からロアレール部材20側にそれぞれ延出する一対の側壁32,32と、各側壁32の下端からそれぞれ上方に屈曲して折れ曲がっている一対の連結部33,33と、を備えている。また、側壁32には、後述する支持部材50の突出部74が嵌り込む被嵌合部32aと、第1係合突部63が嵌り込む係合孔32bと、第2係合突部65が嵌り込む係合孔32cと、がそれぞれ側壁32を貫通するように形成されている。被嵌合部32aは、上下方向に伸びる長孔形状となっており、係合孔32b及び係合孔32cは、角が丸みを帯びた略正方形の断面を有する形状である。
ロアレール部材20は、その断面が上向きに開口し上記アッパーレール部材30の側壁32,32を巻き込むように形成されている。そして、アッパーレール部材30及びロアレール部材20は、図略のスチールボールやローラー等の転動部材の介在により車両前後方向に摺動自在に組み合わされている。
スクリューネジ40は、アッパーレール部材30の前側部位に固定される支持部材50と後側部位に固定される支持部材50とにより、前側端部41よりも後側に位置する前側支持部42と後側端部に位置する後側支持部43とが回動可能に支持された状態で、アッパーレール部材30の長手方向(摺動方向)に沿って側壁32,32の間に配置されている。スクリューネジ40は、その前側端部41にてアッパーレール部材30に取り付けられたギヤボックス12に連結されることで、モータからの回動力が伝達可能な状態となる。そして、スクリューネジ40には、前側支持部42近傍に支持部材50の組み付けに利用される大径部40a(図11参照)が形成されている。
また、スクリューネジ40の前側支持部42と後側支持部43との間には、ナット部材45が挿通螺合されている。このナット部材45は、図8に示すように、スクリューネジ40に螺合するナット46と、ナット46をロアレール部材20に固定するためのナットホルダー47と、ナット46を保持してナットホルダー47に組み付けるためのダンパー48とを備えている。ナットホルダー47は、上壁47aと前側壁47b及び後側壁47cとからなる凹部を有するように帯状の平板部材を曲げて形成されており、この凹部内にナット46を保持したダンパー48が組み付けられる。前側壁47b及び後側壁47cには、ダンパー48によって保持されたナット46に螺合したスクリューネジ40が挿通する円形の挿通穴がそれぞれ設けられている。このように構成されるナット部材45は、ロアレール部材20の底壁の所定位置に、ネジ等を用いて固定されている。
次に、支持部材50について詳しく説明する。図9〜図11は、前側の支持部材50及びその周辺を拡大して示すそれぞれ正面図、平面図、及び底面図である。図12は、後側の支持部材50及びその周辺を拡大して示す底面図である。図13〜図16は、係合部60及び弾性部66のそれぞれの斜視図、正面図、平面図及び側面図である。図17は、プレートの側面図である。
支持部材50は、図9等に示すように、アッパーレール部材30に係合する係合部60と、係合部60のナット部材45側に設けられて弾性変形可能な弾性部66と、係合部60に組み付けられてスクリューネジ40を回動可能に支持するプレート70と、を備えている。そして、支持部材50は、ワッシャ80、メタロブッシュ81及びブッシュ82、あるいはダンパー180及びブッシュ182を利用してスクリューネジ40に組み付けられる構成である。
係合部60は、例えば炭素鋼などの弾性変形可能な材料によって弾性部66とともに一体となるように構成され、図13等に示すように、その断面が下向きに開口した逆U字状となるように形成されている。すなわち、係合部60は、長手板状の上壁61と、上壁61における短手方向の両端部から同じ方向に延出する一対の側壁62,62と、を備えている。上壁61には、図15等に示すように、板面の中央において略四角形状の断面を有する孔61aと、孔61aの弾性部側の縁から湾曲形状で立ち上がる突起部61bと、が設けられている。突起部61bは、後述するように孔61aに入り込んだ突出部73を反弾性部側へ付勢するように形成されている。
一対の側壁62,62は、それぞれの外側の壁面間の距離が、上壁61と連結する基端側では、アッパーレール部材30の側壁32,32の内面間の距離とほぼ等しくなり、延出側(上壁61と連結する基端側とは反対側)ほど大きくなるように上壁61に対して傾斜している。なお、図16等では、便宜上、一対の側壁62,62は、基端側での外側の壁面間の距離と延出側での外側の壁面間の距離とが等しくなるように図示されている。
側壁62の中央には、上壁61の一部へと繋がる切欠き62aが上下方向に伸びる長孔状に形成されている。切欠き62aは、前後方向(図14では左右方向)の幅がアッパーレール部材30の被嵌合部32aの前後方向の幅とほぼ等しくなるように形成されている。
また、側壁62の弾性部側には、側壁62の一部を切り欠くことで構成される第1係合突部63が設けられている。この第1係合突部63は、支持部材50をアッパーレール部材30に組み付ける際に側壁32の係合孔32bに係合するもので、側壁62から外側に突出する第1延出部63aと、第1延出部63aの先端から側壁62に沿って延出する第2延出部63bと、を備えるように形成されている。第1係合突部63の弾性部側の縁には延出部64が設けられており、この延出部64は、弾性部66に向けて延出する第1延出部64aと、第1延出部64aの先端から内側(他方の側壁62側)に延出する第2延出部64bと、を備えるように形成されている。
また、側壁62の反弾性部側には、側壁62の一部を切り欠くことで構成される第2係合突部65が設けられている。この第2係合突部65は、支持部材50をアッパーレール部材30に組み付ける際に側壁32の係合孔32cに係合するもので、側壁62から外側に突出する第1延出部65aと、第1延出部65aの先端から内側(他方の側壁62側)に延出する第2延出部65bと、を備えるように形成されている。第1延出部65aは、先端側に向かうにつれて側壁62から外側に向かって突出する距離が大きくなるように形成されている。
弾性部66は、上壁61のナット部材45側に連結する連結部67と、この連結部67の両端からスクリューネジ40を介して互いに対向するようにそれぞれ延出する一対の延出片68,68とを備えている。延出片68は、側壁62の弾性部側の側縁62bに対して所定の隙間W(図14等参照)を介して対向するように配置されている。この所定の隙間Wは、弾性部66に対して係合部60に向かう方向に衝撃等が作用することで両延出片68がそれぞれ側壁62の側縁に押し付けられても、上記衝撃がなくなることで、両延出片68がそれぞれ元の位置に復元するように、弾性部66の弾性域を考慮して設定されている。
プレート70は、例えば鉄などの金属材料によって構成され、図17に示すように、左右対称で板厚が均一の平板状に形成されている。このプレート70は、中央において板厚方向に貫通する孔72が形成される平面視略四角形状の板部71と、板部71の一側(図17では上側)から板面に平行となるように略板状に突出する突出部73と、突出部73の突出方向に略直交する方向においてそれぞれ異なる方向(図17では左右方向)に突出する一対の突出部74,74と、を備えている。突出部73は、前後方向(図17では紙面に直交する方向)及び左右方向の幅が係合部60の孔61aの前後方向及び左右方向の幅とほぼ同じであり、この孔61aに挿通するようになっている。また、突出部74は、前後方向の幅が係合部60の切欠き62aやアッパーレール部材30の被嵌合部32aの前後方向の幅とほぼ同じであり、切欠き62a及び被嵌合部32aに嵌まり込むように形成されている。
図11に示すワッシャ80は、例えば鉄などの金属部材によってリング状に形成されている。このワッシャ80の内径は、スクリューネジ40の大径部40aの外形よりも小さくなっている。
メタロブッシュ81は、例えば鉄などの金属部材によってリング状に形成され、プレート70とブッシュ82との接触を防止するように機能する。このメタロブッシュ81は、平板リング形状の板部81a,81bと、板部81aと板部81bとの間に介在する円筒形状のリング部81cと、によって構成されている(図19参照)。また、リング部81cの外径は、プレート70の孔72の内径とほぼ同じ大きさとなっている。
ブッシュ82は、例えば鉄などの金属部材によってリング状に形成され、プレート70及びメタロブッシュ81を抜け止めするように機能する。このブッシュ82は、図11に示すように、スクリューネジ40に組み付けられる本体部82aと、本体部82aの一端側(径方向に直交する方向の端部)で径方向に突出するリング形状の突出部82bと、を備えている。突出部82bの外径は、メタロブッシュ81の板部81aの外径、及びプレート70の孔72の内径よりも大きくなっている。
図12に示すダンパー180は、例えば樹脂材料によってリング状に形成され、プレート70とブッシュ182との接触を防止するように機能する。このダンパー180は、図12に示すように、平板リング形状の板部180aと、この板部180aの内縁から板厚方向の一側に突出する複数の爪部180bと、を備えている。爪部180bは、その先端(板部180a側とは反対側の端部)において板部180aの径方向と平行な方向に突出する突出部180cを備えている。
ブッシュ182は、例えば金属材料によってリング状に形成され、ダンパー180を抜け止めするように機能する。このブッシュ182は、図12に示すように、スクリューネジ40に組み付けられる本体部182aと、本体部182aの一端側(径方向に直交する方向の端部)で径方向に突出するリング形状の突出部182bと、を備えている。突出部182bの外径は、ダンパー180の内径、及びプレート70の孔72の内径よりも大きくなっている。
次に、シートスライド装置10の組み立てについて、図9〜図12、図18〜図22等を用いて詳しく説明する。図18は、前側の支持部材50の係合部60とアッパーレール部材30との係合状態を正面側から見た説明図である。図19は、前側の支持部材50の係合部60とアッパーレール部材30との係合状態を底面側から見た断面図である。図20〜図22は、図18のそれぞれX1−X1断面、X2−X2断面、X3−X3断面を示す断面図である。
まず、スクリューネジ40に螺合させたナット46をダンパー48によって保持し、このダンパー48にナットホルダー47を組み付けることで、スクリューネジ40にナット部材45を挿通螺合させる。
次に、スクリューネジ40における前側支持部42に支持部材50を組み付ける。具体的には、まず、ワッシャ80を、スクリューネジ40の前側端部41を挿通させて大径部40aに当接させる。次に、プレート70が組み付けられたメタロブッシュ81を、スクリューネジ40の前側端部41を挿通させてワッシャ80に当接させる。そして、ブッシュ82を、スクリューネジ40の前側端部41を挿通させてメタロブッシュ81の板部81aに当接させた状態で、スクリューネジ40に固定する。
次に、上記のようにスクリューネジ40に組み付けられたプレート70に対して、係合部60及び弾性部66を組み付ける。具体的には、係合部60の側壁62,62を互いに離れる方向に弾性変形するように広げた後、弾性部66がナット部材45に向かうようにして、プレート70を側壁62,62の間に入り込ませる。このとき、図9等に示すように、突出部73を係合部60の孔61aに挿通させた状態で、突出部74を切欠き62aに嵌め込む。この状態では、突出部73は、図10等に示すように、弾性変形した突起部61bによってスクリューネジ40の前側端部41側に向けて付勢されるように当接されている。また、この状態では、弾性部66の両延出片68は、スクリューネジ40を介して互いに対向している。このようにして、係合部60及び弾性部66とプレート70とによって構成される支持部材50がスクリューネジ40の前側支持部42に組み付けられることになる。
次に、スクリューネジ40における後側支持部43にも支持部材50を組み付ける。まず、ダンパー180の突出部180cがプレート70の孔72を通過するようにプレート70が組み付けられたダンパー180を、後側支持部43に組み付ける。そして、ブッシュ182を、ダンパー180の板部180aに当接させた状態で、スクリューネジ40に固定する。そして、上記のようにスクリューネジ40に組み付けられたプレート70に対して、弾性部66がナット部材45に向かうようにして、係合部60及び弾性部66を上述のように組み付ける。
続いて、上述のようにスクリューネジ40に組み付けられた2つの支持部材50を、アッパーレール部材30に組み付ける。具体的には、図18等に示すように、アッパーレール部材30の側壁32,32の間にスクリューネジ40が入り込み、各突出部74が被嵌合部32aにそれぞれ嵌り込むように、両支持部材50を側壁32,32の間にそれぞれ嵌め込む。
このとき、一対の側壁62,62は、それぞれの外側の壁面間の距離が延出側ほど大きくなるように上壁61に対して傾斜しているため、側壁32,32によって側壁62,62が外側から挟まれ押圧される。そのため、側壁62,62が上壁61との連結部分を起点に内側に弾性変形して、側壁32,32の間に嵌り込むことになる。
また、図20に示すように、支持部材50は、突出部74が被嵌合部32aに嵌り込んだ状態では、突出部73にてアッパーレール部材30の上壁31の下面に当接するとともに、突出部74の下端にて切欠き62aの下側の縁に当接する。そのため、アッパーレール部材30の上壁31の下面と、係合部60の切欠き62aの下側の縁とによってプレート70の上下方向における移動が規制されることで、支持部材50の上下方向におけるがたつきが抑制される。
また、図21に示すように、第1係合突部63は、弾性変形した状態で側壁32,32の間に嵌め込まれた側壁62による付勢に基づいて、係合孔32bに嵌まり込むことになる。このとき、第1係合突部63は、係合孔32bにおけるロアレール部材20側の縁部32dに当接する。具体的には、第1延出部63aが係合孔32bにおけるアッパーレール部材30側の縁部の近傍に位置し、第2延出部63bの全体が係合孔32b内に入り込み、その下端が係合孔32bにおけるロアレール部材20側の縁部32dに当接する。
また、図19に示すように、延出部64は、係合孔32bにおける後側支持部43側の縁部32eに当接する。具体的には、第1延出部64aの全体が係合孔32b内に入り込み、第2延出部64bの先端が係合孔32bから内側(他方の側壁32側)に突き出る。そして、第2延出部64bの外側の面が、係合孔32bにおける後側支持部43側の縁部32eの内側(他方の側壁32側)に当接する。
また、図22に示すように、第2係合突部65は、係合孔32cに入り込み、係合孔32cにおけるロアレール部材20側の縁部32fに当接する。具体的には、第1延出部65aの基端部分以外の部分が係合孔32cに入り込み、第2延出部65bの先端が係合孔32cから内側(他方の側壁32側)に突き出る。そして、第2延出部65bの外側の面が、係合孔32cにおけるロアレール部材20側の縁部32fの内側(他方の側壁32側)に当接する。
このように、支持部材50の第1係合突部63及び延出部64が係合孔32bに入り込んで係合するとともに第2係合突部65が係合孔32cに入り込んで係合することで、支持部材50がアッパーレール部材30に固定されることになる。特に、アッパーレール部材30は、その断面が下向きに開口した逆U字状であり、外部から荷重を加えられる場合に側壁32,32が内側に閉じるように変形し易いため、本実施形態のように支持部材50が側壁32,32の間に嵌り込む構成では、このような変形に対してより側壁62,62の弾性力が高まり、より一層係合状態が強固になる。
このようにして、一対の支持部材50が互いに離間するようにアッパーレール部材30に係合し、スクリューネジ40が回動可能にアッパーレール部材30に組み付けられることになる。続いて、ロアレール部材20によりアッパーレール部材30の鍔部を巻き込むように、ロアレール部材20をアッパーレール部材30に組み付ける。これにより、図1に示すシートスライド装置10が完成する。
次に、支持部材50の弾性部66による作用効果を図23を用いて説明する。図23(A)は、弾性部66がナット部材45に衝突した直後の状態を説明する説明図であり、図23(B)は、弾性部66がナット部材45に衝突して弾性変形した状態を説明する説明図である。
乗員等が車両用シートを後側のスライド方向端部に向けてスライドさせる際、アッパーレール部材30がロアレール部材20に対して相対移動し、アッパーレール部材30の前側に固定される支持部材50がロアレール部材20に固定されるナット部材45に近づくように移動する。
そして、アッパーレール部材30がロアレール部材20に対して後側のスライド方向端部まで相対移動すると、図23(A)に示すように、支持部材50の弾性部66が両延出片68にてナット部材45の前側壁47bに接触(衝突)する。この接触による衝撃に応じて、図23(B)に示すように、弾性部66は、連結部67の係合部60側を起点として両延出片68が傾斜するように弾性変形することで、その衝撃が緩和される。
特に、上述のように弾性変形する両延出片68は、上記所定の隙間Wに応じて変形(傾斜)した後にその端部が側壁62の側縁62bに接触し、この接触状態ではそれ以上の変形が抑制される。なお、側縁62bは、「接触部」の一例に相当し得る。
また、乗員等が車両用シートを前側のスライド方向端部に向けてスライドさせる場合には、アッパーレール部材30の後側に固定される支持部材50がロアレール部材20に固定されるナット部材45に近づくように移動する。そして、アッパーレール部材30がロアレール部材20に対して前側のスライド方向端部まで相対移動すると、支持部材50の弾性部66が両延出片68にてナット部材45の後側壁47cに接触(衝突)する。この接触による衝撃に応じて、弾性部66は、連結部67の係合部60側を起点として両延出片68が傾斜するように弾性変形することで、その衝撃が緩和される。この場合でも、上述のように弾性変形する両延出片68は、上記所定の隙間Wに応じて変形(傾斜)した後にその端部が側壁62の側縁62bに接触し、この接触状態ではそれ以上の変形が抑制される。
以上説明したように、本実施形態に係るシートスライド装置10では、アッパーレール部材30に固定されてスクリューネジ40を回動可能に支持する2つの支持部材50と、ロアレール部材20に固定されてスクリューネジ40の回動に応じて当該スクリューネジ40に対しその長手方向に相対的に移動するナット部材45と、を備えており、支持部材50は、アッパーレール部材30に係合する係合部60と、係合部60のナット部材45側に設けられて弾性変形可能な弾性部66とを備えている。
これにより、車両用シートをスライド方向端部までスライドさせる際に支持部材50とナット部材45とが衝突する場合でも、係合部60のナット部材45側に設けられる弾性部66がナット部材45に押圧されて弾性変形することで、その衝撃が緩和される。したがって、アッパーレール部材30がロアレール部材20に対してスライド方向端部まで相対移動した際に支持部材50がナット部材45に衝突するために生じる衝撃を円滑に緩和することができる。
特に、弾性部66は、係合部60に連結する連結部67と、この連結部67の両端からスクリューネジ40を介して互いに対向するようにそれぞれ延出する延出片68,68とを備え、アッパーレール部材30には、延出片68に対して反ナット部材側であって弾性部66の弾性変形時に延出片に接触する接触部として側壁62の側縁62bが設けられる。
これにより、支持部材50とナット部材45とが衝突する場合には、弾性部66は、連結部67の係合部60側を起点として両延出片68が傾斜するように弾性変形した状態で側壁62の側縁62bに接触し、この接触状態ではそれ以上の変形が抑制される。このため、弾性部66が弾性域を超えて塑性変形し難くなるので、経年劣化等に起因する弾性部66の衝撃緩和効果の低下を抑制することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)支持部材50に設けられる弾性部66は、その弾性変形に応じて衝撃を緩和するため、上述した連結部67及び両延出片68を備えるように形成されることに限らず、ナット部材45との接触(衝突)時に弾性変形する形状であればよい。
(2)弾性部66は、弾性変形時に連結部67が側壁62の側縁62bに接触することでそれ以上の変形が抑制されることに限らず、例えば、係合部60の他の部位やアッパーレール部材30の部位、アッパーレール部材30に設けられる他の部材に対して弾性変形時に接触することでそれ以上の変形が抑制されてもよい。この場合、係合部60の他の部位やアッパーレール部材30の部位、アッパーレール部材30に設けられる他の部材は、「接触部」の一例に相当し、上記所定の隙間Wを考慮して配置される。
(3)支持部材50の弾性部66を廃止してナット部材45に弾性部66に相当する弾性部を設けてもよいし、支持部材50とナット部材45との双方に弾性部を設けて弾性部同士を衝突させることで衝撃を緩和してもよい。
10…シートスライド装置
20…ロアレール部材
30…アッパーレール部材
40…スクリューネジ
45…ナット部材
50…支持部材
60…係合部
62b…側縁(接触部)
66…弾性部
67…連結部
68…延出片
W…所定の隙間

Claims (1)

  1. 車体に固定されるロアレール部材と、
    シートに固定されるとともに前記ロアレール部材に対し摺動自在に設けられるアッパーレール部材と、
    前記アッパーレール部材の長手方向に沿う回動軸回りに回動するスクリューネジと、
    前記アッパーレール部材に固定されて前記スクリューネジを回動可能に支持する支持部材と、
    前記ロアレール部材に固定されて前記スクリューネジの回動に応じて当該スクリューネジに対しその長手方向に相対的に移動するナット部材と、
    を備えるシートスライド装置であって、
    前記支持部材は、前記アッパーレール部材に係合する係合部と、前記係合部のナット部材側に設けられて弾性変形可能な弾性部とを備え
    前記弾性部は、前記係合部に連結する連結部と、前記連結部の両端から前記スクリューネジを介して互いに対向するようにそれぞれ延出する延出片とを備え、
    前記アッパーレール部材には、前記延出片に対して反ナット部材側であって前記弾性部の弾性変形時に前記延出片に接触する接触部が設けられることを特徴とするシートスライド装置。
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