JP6823186B2 - 圧縮気体供給装置及び圧縮気体供給装置の制御方法 - Google Patents

圧縮気体供給装置及び圧縮気体供給装置の制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、複数の圧縮機から吐出される圧縮気体を供給可能な圧縮気体供給装置及び圧縮気体供給装置の制御方法に関する。
圧縮気体を生成する圧縮機を複数備える圧縮気体供給装置が知られている。この種の圧縮気体供給装置では、例えば需要先に対して複数の圧縮機が並列に配置されることで、需要先で必要な圧縮空気を供給する。また、この種の圧縮気体供給装置は、特定の圧縮機が故障した場合であっても他の圧縮機で需要先への圧縮気体の供給を継続可能なバックアップを有する。このような圧縮気体供給装置では、各圧縮機の稼働状態を適切に制御することで、省エネを図っている。
例えば特許文献1には、インバータによって回転数制御が可能な複数の圧縮機が並列に配置された圧縮気体供給装置において、回転数が可変制御される圧縮機を1台のみに限定することで、動力消費を最小化して省エネを図ることが記載されている。この文献では、複数の圧縮機のうちいずれか一つの圧縮機において回転数の可変制御が行われており、負荷の減少に従って回転数が下限回転数に到達すると、当該圧縮機を停止させ、続く他の圧縮機の回転数が順次可変制御される。
また特許文献2では、インバータによって回転数制御が可能な複数の圧縮機が並列に配置された圧縮気体供給装置において、運転状態にある複数の圧縮機の全てに対して常時平等に回転数を可変制御することで無駄な消費電力を低減することが記載されている。
特開平11−343986号公報 特開2002−122078号公報
圧縮気体供給装置で使用される圧縮機は、回転数が低下するに従って二次曲線的に効率が低下する。これは、回転数が低下するほど、圧縮室で圧縮される気体がリークし、再圧縮を引き起こしやすくなることに起因している。一般的な圧縮機では、実用的な回転数の下限値は定格回転数の約30%程度である。
上記特許文献1では、圧縮気体供給装置に含まれる複数の圧縮機のうち、一台の回転数のみが可変制御され、他の圧縮機は一律に定格運転がなされる。このような制御では、回転数が可変制御される圧縮機において、定格回転数と下限回転数との間の広い範囲にわたって回転数が変化するため、低回転領域における運転が多くなり、良好な効率が得られにくい。
また上記特許文献2では、運転中の複数の圧縮機の回転数が常時平等に制御される。負荷変動に伴って、これら圧縮機の回転数が下限回転数に到達すると、特定の圧縮機が停止される。このとき、他の圧縮機では、特定の圧縮機が停止された分だけ回転数が増加しなければならない。例えば、定格回転数に対して50%の回転数で運転している2台の圧縮機の一方が停止すると、他方の圧縮機の回転数は50%から100%に急に増加しなければならない。しかしながら、実際の圧縮気体供給装置では、このような急激な変化に追従しきれないため、一時的に圧縮気体の吐出量が不足してしまう事象が発生しまう。
本発明の少なくとも一実施形態は上述の事情に鑑みなされたものであり、負荷変動に対して良好な追従性を有しつつ、消費エネルギを削減可能な圧縮機気体供給装置及び圧縮気体供給装置の制御方法を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するために、本発明の少なくとも一実施形態に係る圧縮気体供給装置は、複数の圧縮機から吐出された圧縮気体を供給可能な圧縮気体供給装置であって、並列に配置された前記複数の圧縮機と、前記圧縮気体供給装置の負荷率を検出する負荷率検出部と、前記負荷率検出部で検出された前記負荷率に基づいて、前記複数の圧縮機の回転率をそれぞれ制御する制御部と、を備える。前記制御部は、(i)前記負荷率が第1閾値以上である共通制御領域において前記複数の圧縮機が共通の回転率を有するように制御し、(ii)前記負荷率が前記第1閾値から前記第1閾値より小さい第2閾値までの独立制御領域において、前記複数の圧縮機のうち少なくとも1つの圧縮機の回転率が他の圧縮機の回転率より小さくなるように独立に制御し、(iii)前記負荷率が前記第2閾値未満である単独制御領域において、前記少なくとも1つの圧縮機を停止させるとともに前記他の圧縮機の回転率を制御する。
上記(1)の構成によれば、圧縮気体供給装置を構成する各圧縮機の回転数は、負荷率に応じた3種類の制御領域(共通制御領域、独立制御領域及び単独制御領域)に分かれて制御される。(i)共通制御領域では、負荷率が第1閾値以上である場合に、運転中の複数の圧縮機の回転数が平等に制御される。そのため、各圧縮機の回転数が、効率が悪化する低回転数領域に含まれず、良好な運転効率が得られる。(ii)独立制御領域では、続く単独制御領域に移行した際に停止される少なくとも1つの圧縮機の回転数が、他の圧縮機の回転数より小さくなるように独立に制御する。これにより、負荷率の減少に伴って独立制御領域から単独制御領域に移行した際に、少なくとも1つの圧縮機が停止された分、他の圧縮回転数を増加させる際の変動量を小さく抑えることができる。その結果、運転中の圧縮機の台数を減少させる際に、運転を継続する圧縮機の回転数の追従性を向上させ、一時的に圧縮気体の吐出量が不足してしまう事象を緩和することができる。
(2)幾つかの実施形態では上記(1)の構成において、前記制御部は、前記独立制御領域では、前記少なくとも1つの圧縮機の回転率の前記負荷率に対する変化度が前記共通制御領域に比べて大きくなるように制御する。
上記(2)の構成によれば、独立制御領域では、単独制御領域に移行した際に停止される少なくとも1つの圧縮機について、負荷率に対する変化度を増加させる。これにより、独立制御領域から単独制御領域に移行する際に、停止される圧縮機の回転数が小さくなり、当該圧縮機を停止した際に他の圧縮機で生じる回転数の変動量をより抑えることができる。その結果、運転中の圧縮機の台数を減少させる際に、運転を継続する圧縮機の回転数の追従性をより向上できる。
(3)幾つかの実施形態では上記(1)又は(2)の構成において、前記制御部は、前記負荷率が減少傾向にある場合、前記独立制御領域において、前記少なくとも1つの圧縮機の回転率を一定に維持する。
上記(3)の構成によれば、独立制御領域では単独制御領域に移行した際に運転が継続される圧縮機の回転数が一定に維持される。本願発明者の検証によれば、このような制御を行うことで、圧縮気体供給装置全体において良好な効率が得られることが見出された。
(4)幾つかの実施形態では上記(1)から(3)のいずれか一構成において、前記制御部は、前記負荷率が減少することにより前記独立制御領域から前記単独制御領域に移行した場合、前記負荷率が前記単独制御領域に所定期間保持されることを条件に、前記少なくとも1つの圧縮機を停止させる。
上記(4)の構成によれば、負荷率が減少することにより独立制御領域から単独制御領域に移行した場合に、負荷率が単独制御領域に所定期間保持された場合に、少なくとも1つの圧縮機の停止制御が実施される。これにより、負荷率が独立制御領域と単独制御領域との間を頻繁に行き来することによって圧縮機の停止と始動が頻繁に繰り返される事態を回避できる。
(5)幾つかの実施形態では上記(1)から(4)のいずれか一構成において、前記制御部は、前記負荷率の減少に伴って前記少なくとも1つの圧縮機を停止させる場合、前記他の圧縮機の回転率を最大回転率に制御する。
上記(5)の構成によれば、独立制御領域から単独制御領域に移行することで少なくとも1つの圧縮機が停止された際に、他の運転を継続する圧縮機の回転率が最大回転率に制御されることで、最も効率が良い状態に移行できる。
(6)幾つかの実施形態では上記(1)から(5)のいずれか一構成において、前記制御部は、前記負荷率が増加傾向にある場合、前記独立制御領域において、前記少なくとも1つの圧縮機の回転率を前記負荷率に応じて増加させるとともに、前記他の圧縮機の回転率を前記負荷率に応じて減少させる。
上記(6)の構成によれば、負荷率が増加することで単独制御領域から独立制御領域に移行することにより圧縮機の台数を増やす場合には、停止状態にある圧縮機を下限回転率で始動し、負荷率の増加に伴って増加するように制御される。このとき、他の圧縮機の回転率は、始動された圧縮機の回転率が増加するのと対照的に減少するように制御される。
(7)幾つかの実施形態では上記(1)から(6)のいずれか一構成において、前記制御部は、前記負荷率が増加することにより前記単独制御領域から前記独立制御領域に移行した場合、前記負荷率が前記独立制御領域に所定期間保持されることを条件に、前記少なくとも1つの圧縮機を始動させる。
上記(7)の構成によれば、負荷率が増加することにより単独制御領域から独立制御領域に移行した場合に、負荷率が独立制御領域に所定期間保持された場合に、少なくとも1つの圧縮機が始動するように実施される。これにより、負荷率が独立制御領域と単独制御領域との間を頻繁に行き来することによって圧縮機の停止と始動が頻繁に繰り返される事態を回避できる。
(8)また、上記課題を解決するために、本発明の少なくとも一実施形態に係る圧縮気体供給装置の制御方法は、並列に配置された複数の圧縮機から吐出された圧縮気体を供給可能な圧縮気体供給装置の制御方法であって、前記圧縮気体供給装置の負荷率を検出する負荷率検出工程と、前記検出された負荷率に基づいて、前記複数の圧縮機の回転数をそれぞれ制御す制御工程と、を備える。前記制御工程では、(i)前記負荷率が第1閾値以上である共通制御領域において前記複数の圧縮機が共通の回転率を有するように制御し、(ii)前記負荷率が前記第1閾値から前記第1閾値より小さい第2閾値までの独立制御領域において、前記複数の圧縮機のうち少なくとも1つの圧縮機の回転率が他の圧縮機の回転率より小さくなるように独立に制御し、(iii)前記負荷率が前記第2閾値未満である単独制御領域において、前記少なくとも1つの圧縮機を停止させるとともに前記他の圧縮機の回転率を制御する。
上記(8)の方法は、上述の圧縮気体供給装置(上記各種態様を含む)によって好適に実施可能である。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、負荷変動に対して良好な追従性を有しつつ、消費エネルギを削減可能な圧縮気体供給装置及び圧縮気体供給装置の制御方法を提供できる。
本発明の少なくとも一実施形態に係る圧縮気体供給装置の全体構成を示す模式図である。 図1の制御装置で実施される圧縮気体供給装置の制御方法を工程毎に示すフローチャートである。 負荷率の減少時における圧縮気体供給装置の負荷率に対する圧縮機の回転率の制御例を示すグラフである。 図3に対応する圧縮気体供給装置の回転率と効率との関係の測定結果を示すグラフである。 図3に対応する圧縮気体供給装置における回転率の各圧縮機の内訳である。 第2比較例における回転率の各圧縮機の内訳である。 負荷率の増加時における圧縮気体供給装置の負荷率に対する圧縮機の回転率の制御例を示すグラフである。 3台の圧縮機を備える圧縮気体供給装置の全体構成を示す模式図である。 図8に対応する圧縮気体供給装置の回転率に対する効率の測定結果を示すグラフである。 図8に対応する圧縮気体供給装置における回転率の各圧縮機の内訳である。 第6比較例における回転率の各圧縮機の内訳である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は本発明の少なくとも一実施形態に係る圧縮気体供給装置1の全体構成を示す模式図である。圧縮気体供給装置1は、筐体(図示は省略)内に複数の圧縮機を備える。図1では、複数の圧縮機2A、2Bを備える圧縮気体供給装置1が例示されている。本実施形態において、複数の圧縮機2A、2Bのそれぞれは、外部から取り入れた気体を用いて圧縮気体を生成するスクリュー型空気圧縮機である(これら2台の圧縮機を総称する場合には、適宜「圧縮機2」と称する)。しかし、本発明において、各圧縮機はスクリュー型空気圧縮機に限定されず、例えばスクロール型空気圧縮機であってもよい。
圧縮機2A、2Bは、生成した圧縮気体が吐出される吐出管4A、4Bをそれぞれ備える。吐出管4A、4Bは、下流側で主吐出管6に合流し、圧縮気体を貯留するための貯留タンク8に接続されている。このように複数の圧縮機2A、2Bは、貯留タンク8に対して互いに並列に接続されており、圧縮機2A、2Bから吐出された圧縮気体は、主吐出管6を介して、貯留タンク8に貯留される。なお、本発明において、貯留タンク8は、筐体内に含まれていてもよいし、筐体外に配置されてもよい。
貯留タンク8には、需要先10に圧縮気体を供給するための供給路12が設けられている。供給路12には、開度を制御可能な調整バルブ14が設置されている。圧縮気体供給装置1は、調整バルブ14の開度を調整することにより需要先10に所定の圧縮気体を供給することができる。また貯留タンク8には、貯留タンク8内の圧力を検出するための圧力センサ15が設けられている。なお、本発明において、調整バルブ14は、筐体内に含まれていてもよいし、筐体外に配置されてもよい。また、本発明において、貯留タンク8が、筐体内に含まれていてもよいし、筐体外に配置されてもよいため、貯留タンク8に設けられた圧力センサ15についても同様に、筐体内に含まれていてもよいし、筐体外に配置されてもよい。
圧縮機2A、2Bは、それぞれ、動力源となる電動モータ16A、16Bと、電動モータ16A、16Bの回転数を制御可能なインバータ装置18A、18Bを備える。インバータ装置18A、18Bは、電動モータ16A、16Bの回転数をそれぞれ無段階に制御可能であり、電動モータ16A、16Bの回転数制御を介して圧縮機2A、2Bの出力をそれぞれ調整する。これにより、圧縮機2A、2Bの回転数は互いに独立的に調整可能に構成されている。
尚、本実施形態では圧縮機2A、2Bの出力を、それぞれインバータ装置18A、18Bによって独立的に調整可能に構成された場合を例示しているが、例えば、圧縮機2A、2Bに共通する単一のインバータ装置を用いて、同様に、圧縮機2A、2Bの出力を独立的に調整可能に構成してもよい。
尚、本実施形態では圧縮機2A、2Bは同等の仕様を有する場合について例示するが、本発明は、圧縮機2A、2Bが互いに異なる仕様を有する場合にも適用可能である。以下の説明では、圧縮機2A、2Bの仕様に依存しない一般的な説明をするために、定格回転数に対する回転数の比率として定義される回転率を適宜使用することとする(すなわち定格回転数は回転率100%のときの回転数と等価である)。
尚、圧縮機2A、2Bの各々における回転率は0〜100%の間で表し、圧縮機2A及び2Bの回転率を合計した合計回転率は0〜200%の間で表すこととする(例えば、圧縮機2A、2Bがそれぞれ100%の回転率である場合、合計回転率は200%となる)。
また本実施形態では、同等の仕様を有する圧縮機2A、2Bは、上限回転率として100%、下限回転率として30%が規定されている場合を例示する。下限回転率は圧縮機2A、2Bが機械的に可動な下限値として規定されていてもよいし、圧縮機2A、2Bの効率が基準値を下回る下限値として規定されていてもよい。
圧縮機2A、2Bには、それぞれの吐出圧力を検出するための圧力センサ20A、20Bが設置されている。圧力センサ20A、20Bから検出された圧力は、例えば後述する制御装置100に送られ、制御装置100に記憶させておいた目標とする設定圧力と比較される。検出された圧力が設定圧力未満である場合、インバータ装置18A、18Bは、電動モータ16A、16Bの負荷率が増加するように電動モータ16A、16Bを制御する。検出された圧力が設定圧力以上である場合、インバータ装置18A、18Bは、電動モータ16A、16Bの負荷率が減少するように電動モータ16A、16Bを制御する。
また、圧縮気体供給1は、制御装置100を備える。制御装置100は、圧縮気体供給装置1のコントローラであり、例えばコンピュータのような電子演算機に予め所定のプログラムがインストールされることにより、所定の機能が発揮可能に構成される。例えば、制御装置100は、インバータ装置18A、18Bを制御することで、圧縮機2A、2Bの回転数を調整する。また、制御装置100は、調整バルブ14の開度を調整することで、貯留タンク8の圧力を常に需要先10が要求する圧力に制御する。
図1では、このような制御装置100の内部構成のうち、後述する制御内容に関連する機能ブロックが代表的に示されている。制御装置100は、圧縮気体供給装置1の負荷率Lを検出する負荷率検出部102と、負荷率検出部102で検出された負荷率Lに基づいて、複数の圧縮機2A、2Bの回転数をそれぞれ制御する制御部104と、を備える。
続いて制御装置100による圧縮気体供給装置1の制御方法について具体的に説明する。図2は図1の制御装置100で実施される圧縮気体供給装置1の制御方法を工程毎に示すフローチャートである。
まず負荷率検出部102は、圧縮気体供給装置1が備える2台の圧縮機2A、2Bにそれぞれ設けられた圧力センサ20A、20Bの検出値をそれぞれ取得する(ステップS1)。そして負荷率検出部102は、圧力センサ20A、20Bから取得した圧力に基づいて圧縮気体供給装置1の負荷率Lを算出する(ステップS2)。
ここで負荷率とは、定格負荷(電動モータを定格回転数で運転し、仕様圧力を得るときの負荷)に対する負荷(消費電力又は仕事(W))の比率として定義される。負荷率は回転数によって得られ、負荷率と回転数には密接な関係がある。ステップS2では、例えば、圧力センサ20A、20Bで検出された圧縮機2A、2Bのそれぞれの圧力の実測値に基づく負荷を、予め規定された圧縮機2A、2Bの定格負荷で割ることにより、圧縮機2A、2Bのそれぞれの負荷率が算出される。そして、負荷率検出部102は、このように算出された圧縮機2A、2Bのそれぞれの負荷率を加算することで、圧縮気体供給装置1の負荷率Lを算出する(例えば、圧縮機2A、2Bがそれぞれ100%の負荷率である場合、圧縮気体供給装置1の負荷率は200%となる)。
続いて制御部104は、負荷率検出部102で検出された圧縮気体供給装置1の負荷率Lに基づいて、複数の圧縮機2A、2Bの回転数をそれぞれ制御する(ステップS3)。このような制御部104による圧縮機2A、2Bの制御は、それぞれ対応するインバータ装置18A、18Bを制御することにより行われる。
ここで図2のステップS3における制御内容について詳しく説明する。まず圧縮気体供給装置1の負荷率Lが定格負荷Lmax(200%)から次第に減少するように変化した場合を例に説明する。図3は負荷率Lの減少時における圧縮気体供給装置1の負荷率Lに対する圧縮機2A、2Bの回転率の制御例を示すグラフである。
負荷率Lが定格負荷Lmax(200%)から第1閾値L1で規定される共通制御領域R1では、複数の圧縮機2A、2Bは共通の回転率を有するように制御される。つまり負荷率Lが減少するに従って、圧縮機2A、2Bの回転率は互いに等しい状態を維持したまま減少するように可変制御される。すなわち、共通制御領域R1では、共通のインバータ装置で2つの圧縮機2A、2Bの回転率を制御する場合と実質的に等価な制御が行われる。
負荷率が第1閾値L1から第2閾値L2(100%)で規定される独立制御領域R2では、複数の圧縮機2A、2Bのうち少なくとも1つの圧縮機の回転率が他の圧縮機の回転率より小さくなるように独立に制御される。本実施形態では、圧縮機2Bの回転率が圧縮機2Aの回転率より小さくなるように制御される。このような制御は、インバータ装置18A、18Bによって圧縮機2A、2Bを独立的に制御することによって実現される。
独立制御領域R2において圧縮機2Bでは、回転率の負荷率に対する変化度が共通制御領域R1に比べて大きくなるように制御される。図3に示されるように、圧縮機2Bの回転率推移の負荷率Lに対する傾きは、共通制御領域R1に比べて独立制御領域R2の方が急になっている。
一方、独立制御領域R2において圧縮機2Aでは、回転率は一定に維持されるように制御される。図3では、第1閾値L1における回転率が独立制御領域R2にわたって一定値A1に維持されている。
負荷率Lが第2閾値L2未満である単独制御領域R3では、圧縮機2Bを停止させ、圧縮機2Aの一台のみで単独運転が行われる。ここで独立制御領域R2と単独制御領域R3との境界を規定する第2閾値L2は、圧縮機2Aが一定の回転率A1に維持された状態で、圧縮機2Bが予め設定された下限回転率(例えば30%)に到達する負荷率である。言い換えれば、第2閾値L2は、それ未満では圧縮機2Bを停止させる負荷率として規定される。そのため、独立制御領域R2では2台の圧縮機2A、2Bを用いて運転を行っていたが、単独制御領域R3では、圧縮機2Bを停止することにより運転台数が減少する。
ここで仮に、独立制御領域R2を有さない比較例(すなわち負荷率Lが定格負荷率Lmaxから第2閾値L2において、上述の共通制御領域R1と同様に、圧縮機2A、2Bが共通の回転率を有するように制御される場合)を考えると、第2閾値L2において一方の圧縮機2Bが停止され、他方の圧縮機2Aのみの運転に切り替えられる際に、運転が継続される圧縮機2Aの目標回転率が定格回転率100%に急増する。しかしながら、実際の圧縮機2Aの回転率は、このように急増する目標回転率に追従しきれず、ラグが発生してしまい、一時的に圧縮気体の吐出量が不足してしまう。
これに対して、本実施形態の圧縮気体供給装置1では、図3に示されるように、独立制御領域R2では、単独制御領域R3で停止される圧縮機2Bの回転数は、運転が継続される圧縮機2Aに比べて小さくなっている。そのため、負荷率が第2閾値L2に到達して圧縮機2Bを停止した際に、圧縮機2Aの回転率を増加させるが、その変動量が少なく済む。その結果、圧縮機2の運転台数が変化する際における回転率の追従性が向上し、吐出量不足も軽減できる。
また負荷率Lが第2閾値L2に到達して圧縮機2Bを停止させる際、運転が継続される圧縮機2Aの回転率を増加させるが、この場合の圧縮機2Aの回転率は最大回転率(100%)に設定される。これにより、単独制御領域R3に移行後の圧縮機2Aでは、エネルギ効率が良好な領域での運転が可能となる。
尚、負荷率Lが単調に減少して第2閾値L2に到達したとしても、その後、負荷率Lが変動することにより、頻繁に独立制御領域R2と単独制御領域R3との間の移行が生じる場合も考えられる。このような場合、移行の度に圧縮機2の台数を変更してしまうと無駄にエネルギを消費してしまうとともに、劣化等が進行してしまうおそれがある。そこで、負荷率Lが第2閾値L2に到達した場合には、負荷率Lが単独制御領域R3に所定期間保持されることを条件に、圧縮機2Bを停止させるようにしてもよい。
図4は図3に対応する圧縮気体供給装置1の回転率と効率との関係の測定結果を示すグラフである。
尚、図4では本実施形態の測定結果とともに、3つの比較例における測定結果が合わせて示されている。第1比較例は、負荷率Lが定格負荷Lmax(200%)から第1閾値L1に至るまで圧縮機2Aを定格運転(100%の回転率)で維持しながら、圧縮機2Bのみを負荷率Lに応じて可変制御し、第1閾値L1未満では下限回転率に到達した圧縮機2Bを停止させて、圧縮機2Aを負荷率Lに応じて可変制御した例(つまり複数の圧縮機2のうち一台のみを可変制御する制御例)である。第2比較例は、負荷率Lが定格負荷Lmax(200%)から第2閾値L2(100%)に至るまで圧縮機2A、2Bが共通の回転率を有するように可変制御し、第2閾値L2(100%)未満では、一方の圧縮機2Bを停止させ、他方の圧縮機2Aのみを可変制御した例(つまり、負荷率Lが第2閾値L2になるまで本実施形態の共通制御領域R1と同様に、運転状態にある全圧縮機2の回転率が共通になるように制御した例)である。第3比較例は、単一の圧縮機のみを用いた場合であり、本実施形態や他の比較例と同等に比較するために、負荷率及び回転率のスケールが2倍表示されている。
図4に示されるように、圧縮気体供給装置1の回転率が170%以上では、本実施形態と第1乃至第3比較例との間に明確な差はないが、圧縮気体供給装置1の回転率が170%を下回ると、本実施形態と第2比較例はともに、第1比較例に比べて良好な効率が得られている。これは、共通制御領域R1では、2台の圧縮機2A、2Bの回転率が共通に制御されることで、第1比較例のように一方の圧縮機のみを可変制御する場合に比べて良好な効率が得られていることを示している。
また圧縮気体供給装置1の回転率が100%を下回ると、本実施形態は、第2比較例に比べて更に良好な効率が得られている。ここで図5は図3に対応する圧縮気体供給装置1における回転率の各圧縮機2A、2Bの内訳であり、図6は第2比較例における回転率の各圧縮機2A、2Bの内訳である。図5及び図6を比較して明らかなように、本実施形態では、第2比較例に比べて、効率に不利な低回転領域における運転割合が少なくなっており、その結果、良好な効率が得られている。
尚、図5及び図6では横軸に圧縮機2A、2Bの回転率の合計である合計回転率が示されている。
また上述したように、独立制御領域R2では、単独制御領域R3で停止される圧縮機2Bの回転数は、運転が継続される圧縮機2Aに比べて小さくなっているため、負荷率が第2閾値L2に到達した際に、圧縮機2Bの停止に伴う圧縮機2Aの目標回転率の変動量が他の比較例に比べて少なく済む。その結果、圧縮機2の運転台数を減少させる際の回転率の追従性が向上し、一時的に生じる吐出量不足も軽減できる。
また図4に示されるように、本実施形態では30%の回転率に至るまで運転が可能であるため、第3比較例に比べて、より広い回転率をカバーできている(第3比較例では回転率60%が運転限界であるのに対して、本実施形態では回転率30%が運転限界である)。
続いて圧縮気体供給装置1の負荷率を下限負荷率Lmin(30%)から次第に増加するように変化させた場合における回転率の制御内容について具説明する。図7は負荷率Lの増加時における圧縮気体供給装置1の負荷率Lに対する圧縮機2A、2Bの回転率の制御例を示すグラフである。
まず単独制御領域R3では、一方の圧縮機2Aの回転率が負荷率Lに応じて単調に増加するように制御される。このとき他方の圧縮機2Bは停止状態にあるため、無駄なエネルギが消費されず、圧縮気体供給装置1は全体として良好な効率が得られる。
負荷率Lが増加して第2閾値L2に到達すると、圧縮機2Bが始動される。始動時の圧縮機2Bの回転率は、予め仕様として規定された下限回転率(30%)に設定される。そして独立制御領域R2では、圧縮機2Bの回転率を負荷率Lに応じて増加させるとともに、圧縮機2Aの回転率を負荷率Lに応じて減少させる。図3の例では、独立制御領域R2における圧縮機2A、2Bの回転率は負荷率に対して二次関数的に振る舞うように制御される。
このように独立制御領域R2で独立的に制御される圧縮機2A、2Bの回転率は、独立制御領域R2と共通制御領域R1の境界である第1閾値L1で一致するように制御される。第1閾値L1における回転率は、負荷率Lを減少する際に独立制御領域R2で圧縮機2Aの回転率が一定に維持される値A1と等しく設定される(図3を参照)。
そして共通制御領域R1では、圧縮機2A、2Bが共通の回転率を有しながら、負荷率が増加するに従って単調に増加するように制御される。
尚、負荷率Lが増加して第2閾値L2に到達したとしても、その後、負荷率Lが変動することにより、頻繁に単独制御領域R3と独立制御領域R2との間の移行が生じる場合も考えられる。このような場合、移行の度に圧縮機2の台数を変更してしまうと無駄にエネルギを消費してしまうとともに、劣化が進行してしまうおそれがある。そこで、負荷率Lが第2閾値L2に到達した場合には、負荷率Lが独立制御領域R2に所定期間保持されることを条件に、圧縮機2Bを始動させるようにしてもよい。
以上説明したように本実施形態によれば、圧縮気体供給装置1を構成する各圧縮機2の回転数は、負荷率Lに応じた3種類の制御領域(共通制御領域R1、独立制御領域R2及び単独制御領域R3)に分かれて制御される。(i)共通制御領域R1では、負荷率Lが第1閾値L1以上である場合に、運転中の複数の圧縮機の回転数が平等に制御される。そのため、圧縮気体供給装置が、効率が悪化する低回転数領域で運転される割合が少なくなり、良好な効率が得られる。(ii)独立制御領域R2では、続く単独制御領域R3に移行した際に停止される少なくとも1つの圧縮機2Bの回転数が、他の圧縮機2Aの回転数より小さくなるように独立に制御する。これにより、負荷率Lの減少に伴って独立制御領域R2から単独制御領域R3に移行した際に、少なくとも1つの圧縮機2Bが停止された分、他の圧縮機2Aの回転数を増加させる際の変動量を小さく抑えることができる。その結果、運転中の圧縮機2の台数を減少させる際に、運転を継続する圧縮機2の回転数の追従性を向上させ、一時的に圧縮気体の吐出量が不足してしまう事象を緩和することができる。
上記では圧縮気体供給装置1が2台の圧縮機2A、2Bを有する場合について説明したが、以下のように、より多くの台数の圧縮機2を有してもよい。図8は3台の圧縮機2を備える圧縮気体供給装置1の全体構成を示す模式図である。この例では、図1の場合に対して、圧縮機2A、2Bに加えて、3台目の圧縮機2Cが備えられており、これら3台の圧縮機2は互いに同等の構成を有する。
圧縮機2Cは、インバータ装置18Cによって回転数を制御可能な電動モータ16Cを備えており、生成した圧縮空気を吐出管4Cから吐出する。吐出管4Cは、吐出管4A、4Bとともに主吐出管6に合流している。また圧縮機2Cの負荷は、圧力センサ20Cによって検出可能に構成されている。
負荷率検出部102は、圧力センサ20A、20B、20Cの検出値を取得することにより、圧縮機2A、2B、2Cの負荷率を取得し、これらを合計することにより、圧縮気体供給装置1全体の負荷率Lを算出する。本実施形態では、圧縮気体供給装置1は3台の圧縮機2を有するため、最大負荷率Lmaxは300%となる。
制御部104は、負荷率検出部102で算出される圧縮気体供給装置1の負荷率Lに基づいて、圧縮機2A、2B、2Cの回転率を制御する。このような圧縮機2A、2B、2Cの回転率制御は、上述の2台の圧縮機2A、2Bを有する場合の回転率制御を拡張して適用可能である。すなわち、負荷率Lを定格負荷率(300%)から減少させる場合を考えると、負荷率Lが200%までの間は圧縮機2A、2B、2Cが駆動されるが、負荷率200%に到達すると圧縮機2Cが停止され、負荷率200%未満では圧縮機2A、2Bのみが駆動される。このように負荷率200%にて圧縮機2Cが停止される際には、負荷率が200%より大きな所定値(第1閾値L1に相当)までは3台の圧縮機2A、2B、2Cは共通の回転率を有するように制御されるが、負荷率が当該所定値から200%(第2負荷率L2に相当)では、圧縮機2A、2Bより圧縮機2Cの回転率が小さくなるように独立制御される。このとき、負荷率が200%未満においても運転が継続される圧縮機2A、2Bの回転率は一定に維持されてもよい。これにより、負荷率が200%に到達して圧縮機2Cを停止させるとき、圧縮機2A、2Bの回転率が目標回転率に追従しやすくなり、吐出量不足を抑制できる。
尚、負荷率が200%未満では、運転中の圧縮機2は2台となるので、上述の実施形態と同様となる。
図9は図8に対応する圧縮気体供給装置1の回転率に対する効率の測定結果を示すグラフである。図9では、本実施形態との比較例として、第5比較例(負荷率Lが300%から200%の範囲で圧縮機2A、2Bが100%の回転率を維持されるとともに圧縮機2Cのみが可変制御され、負荷率Lが200%から100%の範囲で圧縮機2Aが100%の回転率を維持されるとともに圧縮機2Bが可変制御されるとともに圧縮機2Cは停止され、負荷率Lが100%未満では圧縮機2Aのみが可変制御されるとともに圧縮機2B、2Cは停止される例)と、第6比較例(負荷率Lが300%から200%の範囲で3台の圧縮機2A、2B、2Cが共通の回転率を有するように制御し、負荷率Lが200%から100%の範囲で2台の圧縮機2A、2Bが共通の回転率を有するように制御するとともに圧縮機2Cは停止され、負荷率Lが100%未満では圧縮機2Aのみが運転されるとともに圧縮機2B、2Cは停止される)と、第7比較例(1台のみの圧縮機2を可変制御し、他の実施形態や比較例と同等に評価するために回転率及び負荷率の表示スケールを三倍にしたもの)とが示されている。
図9に示されるように、本実施形態では第5〜第7比較例に対して、広い範囲で良好な効率が得られている。これは図4を参照して上述した効果と対応しており、圧縮機2の台数が増加した場合であっても、同等の効果が得られることを示している。
また図10は図8に対応する圧縮気体供給装置1における回転率の各圧縮機2A、2B、2Cの内訳であり、図11は第6比較例における回転率の各圧縮機2A、2B、2Cの内訳である。図10においても、本実施形態では図11に比べて低回転率における運転領域が狭くなっていることが示されている。これは、本実施形態では、エネルギ効率が低い低回転領域が削減されることによって、良好なエネルギ効率が得られることを示している。
以上説明したように上述の実施形態によれば、負荷変動に対して良好な追従性を有しつつ、消費エネルギを削減可能な圧縮気体供給装置及び圧縮気体供給装置の制御方法を提供できる。
1 圧縮気体供給装置
2A、2B 圧縮機
4A、4B 吐出管
6 主吐出管
8 貯留タンク
10 需要先
12 供給路
14 調整バルブ
15 圧力センサ
16A、16B 電動モータ
18A、18B インバータ装置
20A、20B 圧力センサ
100 制御装置
102 負荷率検出部
104 制御部

Claims (8)

  1. 複数の圧縮機から吐出された圧縮気体を供給可能な圧縮気体供給装置であって、
    並列に配置された前記複数の圧縮機と、
    前記圧縮気体供給装置の負荷率を検出する負荷率検出部と、
    前記負荷率検出部で検出された前記負荷率に基づいて、前記複数の圧縮機の回転率をそれぞれ制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、(i)前記負荷率が第1閾値以上である共通制御領域において前記複数の圧縮機が共通の回転率を有するように制御し、(ii)前記負荷率が前記第1閾値から前記第1閾値より小さい第2閾値までの独立制御領域において、前記複数の圧縮機のうち少なくとも1つの圧縮機の回転率が他の圧縮機の回転率より小さくなるように独立に制御し、(iii)前記負荷率が前記第2閾値未満である単独制御領域において、前記少なくとも1つの圧縮機を停止させるとともに前記他の圧縮機の回転率を制御する、
    圧縮気体供給装置。
  2. 前記制御部は、前記独立制御領域では、前記少なくとも1つの圧縮機の回転率の前記負荷率に対する変化度が前記共通制御領域に比べて大きくなるように制御する、請求項1に記載の圧縮気体供給装置。
  3. 前記制御部は、前記負荷率が減少傾向にある場合、前記独立制御領域において、前記少なくとも1つの圧縮機の回転率を一定に維持する、請求項1又は2に記載の圧縮気体供給装置。
  4. 前記制御部は、前記負荷率が減少することにより前記独立制御領域から前記単独制御領域に移行した場合、前記負荷率が前記単独制御領域に所定期間保持されることを条件に、前記少なくとも1つの圧縮機を停止させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の圧縮気体供給装置。
  5. 前記制御部は、前記負荷率の減少に伴って前記少なくとも1つの圧縮機を停止させる場合、前記他の圧縮機の回転率を最大回転率に制御する、請求項1から4のいずれか一項に記載の圧縮気体供給装置。
  6. 前記制御部は、前記負荷率が増加傾向にある場合、前記独立制御領域において、前記少なくとも1つの圧縮機の回転率を前記負荷率に応じて増加させるとともに、前記他の圧縮機の回転率を前記負荷率に応じて減少させる、請求項1から5のいずれか一項に記載の圧縮気体供給装置。
  7. 前記制御部は、前記負荷率が増加することにより前記単独制御領域から前記独立制御領域に移行した場合、前記負荷率が前記独立制御領域に所定期間保持されることを条件に、前記少なくとも1つの圧縮機を始動させる、請求項1から6のいずれか一項に記載の圧縮気体供給装置。
  8. 並列に配置された複数の圧縮機から吐出された圧縮気体を供給可能な圧縮気体供給装置の制御方法であって、
    前記圧縮気体供給装置の負荷率を検出する負荷率検出工程と、
    前記検出された負荷率に基づいて、前記複数の圧縮機の回転数をそれぞれ制御す制御工程と、
    を備え、
    前記制御工程では、(i)前記負荷率が第1閾値以上である共通制御領域において前記複数の圧縮機が共通の回転率を有するように制御し、(ii)前記負荷率が前記第1閾値から前記第1閾値より小さい第2閾値までの独立制御領域において、前記複数の圧縮機のうち少なくとも1つの圧縮機の回転率が他の圧縮機の回転率より小さくなるように独立に制御し、(iii)前記負荷率が前記第2閾値未満である単独制御領域において、前記少なくとも1つの圧縮機を停止させるとともに前記他の圧縮機の回転率を制御する、圧縮気体供給装置の制御方法。
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