JP7336045B1 - 圧縮気体供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギー効率が改善された圧縮気体供給システムを提供する。【解決手段】圧縮気体供給システム1が、圧縮気体及び液体を貯留可能な第1及び第2リザーバタンク10A,10Bと、圧縮気体を生成する圧縮機11と、圧縮機11から吐出された圧縮気体を第1及び第2リザーバタンク10A,10Bに供給する供給側ライン12と、第1及び第2リザーバタンク10A,10Bから需要家2に圧縮気体を供給する需要側ライン13と、第1及び第2リザーバタンク10A,10Bの下部同士を接続し、第1及び第2リザーバタンク10A,10Bとの間で液体を通流させる接続ライン25と、接続ライン25上に設けられ、接続ライン25を通流する液体を動力源として発電する液流式発電機31とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮気体供給システムに関する。
特許文献1は、圧縮気体が供給される一対のタンクと、一対のタンク間で発生する水流によって発電する発電機とを備えるシステムを開示している。
特開2019-100181号公報
一対のタンクは大気開放されており、タンクに供給された圧縮空気は大気に放出される。上記のシステムには、エネルギー効率について改善の余地がある。
本発明は、エネルギー効率が改善された圧縮気体供給システムを提供することを課題とする。
本発明の一態様は、圧縮気体及び液体を貯留可能な第1及び第2リザーバタンクと、前記圧縮気体を生成する圧縮機と、前記圧縮機を前記第1及び第2リザーバタンクに接続する供給側ラインと、前記供給側ラインに設けられ、前記圧縮機で吐出された前記圧縮気体を前記第1リザーバタンクに供給する第1連通状態と、前記圧縮機で吐出された前記圧縮気体を前記第2リザーバタンクに供給する第2連通状態とを切り換える供給切換機構と、前記第1及び第2リザーバタンクを需要家に接続する需要側ラインと、前記需要側ラインに設けられ、前記第1連通状態における当該需要側ラインの前記圧縮気体を調圧し、前記第2連通状態における当該需要側ラインの前記圧縮気体を調圧する圧力調整機構と、前記第1及び第2リザーバタンクの下部同士を接続し、前記第1及び第2リザーバタンク間で前記液体を通流させる接続ラインと、前記接続ラインに設けられ、前記液体の流れを動力源として発電する液流式発電機と、を備える、圧縮気体供給システムを提供する。
上記構成によれば、圧縮機で生成された圧縮気体が、第1又は第2リザーバタンクを介して需要家に供給される。第1連通状態では、第1リザーバタンクの内圧が圧縮機の吐出圧と同等となる。圧縮気体は、需要側ラインに設けられた圧力調整機構によって調圧される。需要側ラインは、第1及び第2リザーバタンクを需要家と接続しているため、圧縮気体は、第2リザーバタンクからも供給可能に構成される。第1及び第2リザーバタンクは液体を貯留し、液体は、接続ラインを介して第1及び第2リザーバタンク間を往来できる。第1連通状態では、第1リザーバタンクの内圧と、第2リザーバタンクの内圧との差圧に基づいて、第1リザーバタンク内の液体は、第2リザーバタンクに移動する。液流式発電機はこの液流を動力源として発電できる。第2連通状態では、これと逆になる。圧縮機で生成された吐出圧の圧縮気体が第2リザーバタンクに供給され、第2リザーバタンク内の液体が第1リザーバタンクに移動する。
このようなシステム動作において、圧縮気体は大気開放される代わりに、液体を両リザーバタンク間で移動させるために利用される。そしてその液体の運動エネルギーが電気エネルギーとして回収される。したがって、エネルギー効率が向上する。また、需要家の気体使用量が減った場合でも、圧縮機のフルロード運転を継続し、余剰の圧縮気体から電気エネルギーを得ることができる。アンロード運転で発生し得るエネルギー損失(例えば、吸気絞りで発生するメカニカルロス)を抑えることができる。この点からも、エネルギー効率が高い。
前記需要側ラインが、前記第1リザーバタンクに接続される第1需要側分岐ラインと、前記第2リザーバタンクに接続される第2需要側分岐ラインと、前記第1及び前記第2需要側分岐ラインを合流させる需要側主ラインと、を含み、前記圧力調整機構が、前記第1需要側分岐ラインに設けられた第1圧力調整弁と、前記第2需要側分岐ラインに設けられた第2圧力調整弁とを、含んでもよい。
上記構成によれば、第1連通状態および第2連通状態について、圧縮機と連通状態とされて吐出圧の圧縮気体が供給される側のリザーバタンクと供給されない側のリザーバタンクとの圧力差の設定が容易になる。
前記第1及び第2圧力調整弁が、一次圧力を調整する一次圧力調整弁であってもよい。
上記構成によれば、第1連通状態において、第1リザーバタンクの内圧、すなわち第1リザーバタンクの水頭が、一次圧力調整弁によって予め定められた値で安定する。したがって、接続ライン内の液流が安定し、発電動作も安定する。第2連通状態においても、同様の作用効果が得られる。
前記第1及び第2圧力調整弁が、二次圧力を調整する減圧弁であってもよい。
上記構成によれば、需要家により要求される要求圧が、減圧弁によって予め定められた値で安定する。需要家に供給される圧縮気体の圧力が安定する。また、第1連通状態においては第2リザーバタンクの内圧が安定し、第2連通状態においては第1リザーバタンクの内圧が安定する。したがって、接続ライン内の液流が安定し、発電動作も安定する。
該システムが、前記需要側主ラインを通流する圧縮気体の圧力を検出する需要側圧力センサと、前記液流式発電機を制御する発電機用制御器と、を更に備え、前記発電機用制御器は、前記需要側圧力センサの検出結果に基づいて前記液流式発電機を容量制御してもよい。
上記構成によれば、要求圧の安定化が図られる。
該システムが、前記供給側ラインを通流する圧縮気体の圧力を検出する供給側圧力センサと、前記圧縮機を制御する圧縮機用制御器と、を更に備え、前記圧縮機用制御器は、前記供給側圧力センサの検出結果に基づいて前記圧縮機を容量制御してもよい。
上記構成によれば、吐出圧の安定化が図られる。
前記供給側ラインが、前記圧縮機に接続される供給側主ラインと、前記供給側主ラインから分岐して前記第1リザーバタンクに接続される第1供給側分岐ラインと、前記第2リザーバタンクに接続される第2供給側分岐ラインと、を含み、前記供給切換機構が、前記第1供給側分岐ラインを開閉する第1開閉弁と、前記第2供給側分岐ラインを開閉する第2開閉弁を含んでもよい。
上記構成によれば、
次の2つの構成(1)及び(2)を併せ持つ供給切換機構を容易に実現できる。
構成(1):第1連通状態において、圧縮気体が圧縮機から第1リザーバタンクに供給される一方、圧縮機から第2リザーバタンクへの圧縮気体の供給を停止する構成。
構成(2):第2連通状態において、圧縮気体が圧縮機から第2リザーバタンクに供給される一方、圧縮機から第1リザーバタンクへの圧縮気体の供給を停止する構成。
該システムが、前記第1リザーバタンク内に貯留される前記液体の液位を測定する第1液位センサと、前記第2リザーバタンク内に貯留される前記液体の液位を測定する第2液位センサと、前記供給切換機構を制御する制御器と、を更に備え、前記制御器が、前記第1及び第2液位センサの検出結果に基づいて前記第1連通状態と前記第2連通状態とを切り換えるように前記供給切換機構を作動させてもよい。
上記構成によれば、リザーバタンクが液体で満充填され又は空になる事態を避けて、液体をリザーバタンク間で往来させることができ、液流式発電機が発電を継続できる。
該システムが、前記第1リザーバタンク、前記接続ライン、又は前記第2リザーバタンクへの前記液体の補充可否を切り換える補充弁と、前記第1リザーバタンク、前記接続ライン、又は前記第2リザーバタンクからの前記液体の排出可否を切り換える排出弁と、を更に備え、前記制御器が、前記第1及び第2液位センサの検出結果に基づいて前記補充可否又は前記排出可否を切り換えるように前記補充弁又は前記排出弁を作動させてもよい。
上記構成によれば、リザーバタンク内の液体量が過多になれば液体を排出でき、過少になれば液体を補充できる。システムが安定的に継続的に稼働可能になる。
前記供給側ラインの下流端部は、前記第1及び第2リザーバタンクの少なくとも一方の内部に延設されてもよい。
また、前記第1リザーバタンクに前記圧縮気体を供給する前記供給側ラインの下流端部は、前記第1液位センサの最低検出位置よりも低い位置まで延設され、前記第2リザーバタンクに前記圧縮気体を供給する前記供給側ラインの下流端部は、第2液位センサの最低検出位置よりも低い位置まで延設されてもよい。
上記構成によれば、リザーバタンク内に供給された圧縮気体が液体に放出されるので、システムの静粛性が向上する。
本発明によれば、エネルギー効率が改善された圧縮気体供給システムを提供できる。
実施形態に係る圧縮気体供給システムの概念図。 圧縮気体供給システムの制御系を示すブロック図。 制御系によって実行される処理を示すフローチャート。 圧縮気体供給システムの作用図。 圧縮気体供給システムの作用図。 圧縮気体供給システムの作用図。 圧縮気体供給システムの作用図。 圧縮気体供給システムの作用図。 圧縮気体供給システムの作用図。
図面を参照して実施形態について説明する。なお、同一の又は対応する要素には全図を通じて同一の符号を付して詳細な説明の重複を省略する。
図1は、実施形態に係る圧縮気体供給システム1(以下、単に「システム1」という)の構成を示す。システム1は、圧縮気体を需要家2に供給する。需要家2は、空圧機器あるいは空調機器の動力源として、システム1から供給される圧縮気体を使用する。
圧縮機11から吐出される圧縮気体の圧力(以下、「吐出圧Pc」ともいう)は、需要家2で要求される圧縮気体の圧力(以下、「要求圧Pd」ともいう)よりも高い。例えば、吐出圧Pcは約0.7MPaG、要求圧Pdは約0.6MPaGである。システム1は、吐出圧Pcと要求圧Pdとの差圧を利用して液体の流れを発生させ、この液流を利用して電気エネルギーを発生する。
以下、圧縮気体が空気の圧縮により生成される圧縮空気であって、液体が水である場合を例にとり、実施形態について説明する。
システム1は、第1及び第2リザーバタンク(以下、単に「タンク」という)10A,10Bを備える。第1タンク10Aは、縦長円筒状の圧力容器である。第1タンク10Aは、圧縮空気を貯留可能であり、且つ水を貯留可能である。水は、重力で第1タンク10Aの底から貯留されていく。圧縮空気は、第1タンク10Aにおいて、水面よりも上方に貯留される。第2タンク10Bも、これと同様である。
システム1は、圧縮空気の生成及び供給のため、圧縮機11、供給側ライン12、需要側ライン13、供給切換機構14としての第1及び第2開閉弁14A,14B、及び圧力調整機構15としての第1及び第2圧力調整弁15A,15Bを備える。
圧縮機11は、空気を吸い込み、圧縮空気を吐出する。供給側ライン12は、圧縮機11を第1及び第2タンク10A,10Bに接続する。需要側ライン13は、第1及び第2タンク10A,10Bを需要家2に接続する。
供給側ライン12は、供給側主ライン12m、及び第1及び第2供給側分岐ライン12a,12bを含む。供給側主ライン12mは、圧縮機11の吐出口に接続される。第1及び第2供給側分岐ライン12a,12bは、供給側主ライン12mから分岐し、第1及び第2タンク10A,10Bの上端部それぞれに接続され、第1及び第2タンク10A,10Bそれぞれの内部に延設されている。
需要側ライン13は、第1及び第2需要側分岐ライン13a,13b、及び需要側主ライン13mを含む。第1及び第2需要側分岐ライン13a,13bも、第1及び第2タンク10A,10Bの上端部それぞれに接続される。需要側主ライン13mは、第1及び前記第2需要側分岐ライン13a,13bを合流させ、需要家2に向けて延びる。
供給切換機構14は、供給側ライン12上に設けられ、圧縮空気を第1タンク10Aに供給する第1連通状態と、圧縮空気を第2タンク10Bに供給する第2連通状態とで切り換える。供給切換機構14は、第1供給側分岐ライン12a上に設けられた第1開閉弁14Aと、第2供給側分岐ライン12b上に設けられた第2開閉弁14Bとを含む。第1開閉弁14Aが開、且つ第2開閉弁14Bが閉のとき、システム1又は供給側ライン12が、第1連通状態となる。第1開閉弁14Aが閉、且つ第2開閉弁14Bが開のとき、システム1又は供給側ライン12が、第2連通状態となる。
圧力調整機構15は、需要側ライン13上に設けられる。圧力調整機構15は、第1需要側分岐ライン13a上に設けられた第1圧力調整弁15Aと、第2需要側分岐ライン13b上に設けられた第2圧力調整弁15Bとを含む。圧力調整機構15は、電磁操作型および機械的操作型のいずれであってもよいが、本実施形態では、特段断らない限り、電磁操作型の圧力調整機構であるものとする。
第1圧力調整弁15Aは、一次圧を調整する一次圧力調整弁でもよいし、二次圧を調整する減圧弁でもよい。第2圧力調整弁15Bも、これと同様である。第1圧力調整弁15Aが減圧弁の場合は、需要家2に供給される需要側ライン13の圧縮空気の圧力を調整し、第1圧力調整弁15Aが一次圧力調整弁の場合は、第1タンク10A内の圧力を調整する。本実施形態では、特段断らない限り、第1圧力調整弁15A及び第2圧力調整弁15Bは、減圧弁であるものとする。
第1連通状態では、第1圧力調整弁15Aが調圧作動する。吐出圧Pcの圧縮空気が、第1タンク10Aに供給され、第1タンク10A内の圧縮空気が、第1圧力調整弁15Aを通過し、要求圧Pdに調整される。要求圧Pdの圧縮空気が、第1需要側分岐ライン13aから需要側主ライン13mに流れ、需要家2に導かれる。このとき、第2タンク10Bには圧縮空気が圧縮機11から供給されない一方、第2圧力調整弁15Bは全開となる。要求圧Pdの圧縮空気が、第1需要側分岐ライン13aから第2需要側分岐ライン13bにも流れ、第2タンク10Bに供給される。第1タンク10Aの内圧(吐出圧Pc)と、第2タンク10Bの内圧(要求圧Pd)との間に、差圧(Pc-Pd)が生じる。第2連通状態ではこれと逆となる。
なお、圧縮機11の吸込側には、可変絞り弁16が設けられている。可変絞り弁16の絞り量を変更することで、圧縮機11の容量が調整される。また、可変絞り弁16による圧縮機11の容量制御に代えて、圧縮機11は図示しないモータの回転数を、図示しないインバータにより制御されており、モータの回転数を制御することにより、圧縮機11の容量を調整することもできる。
システム1は、水量の調整のため、補充ライン21、補充弁22、排出ライン23、排出弁24、及び接続ライン25を備える。
補充ライン21は、第1タンク10Aの上端部に接続され、水を第1タンク10A内へと供給する。補充弁22は、補充ライン21上に設けられた開閉弁であり、水の供給可否を切り換える。排出ライン22は、第1タンク10Aの下端部に接続され、水を第1タンク10A外へと排出する。排出弁24は、排出ライン23上に設けられた開閉弁であり、水の排出可否を切り換える。
接続ライン25は、第1及び第2タンク10A,10Bの下部同士を接続する。水は、第1及び第2タンク10A,10Bの底から貯留されていく。接続ライン25は、第1及び第2タンク10A,10B間で水を通流させる。水流は、第1及び第2タンク10A,10Bの内圧の差圧によって生じる。水は、内圧が高い側のタンクから、接続ライン25を介し、内圧が低い側のタンクに流れる。
システム1は、エネルギー回収のため、水流発電機31、及びインバータ32を備える。水流発電機31は、接続ライン25上に設けられ、水流を動力源として発電する。水流発電機31は、正逆回転自在のポンプ部31aと、ポンプ部31aの回転と連動して発電する発電部31b(発電電動機)とを備えた双方向発電機であり、水流の向きに関わらず発電できる。インバータ32は、水流発電機31の容量を制御するものであり、言い換えると、発電部31bに接続しているポンプ部31aの回転数を調整するものである。
図2を参照して、システム1は、演算処理及び装置全体の制御のため、制御器40を備える。制御器40は、例えば、ソフトウェアと協働して所定の機能を実現するCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。制御器40は、所定の機能を実現するように設計された専用の電子回路または再構成可能な電子回路等のハードウェア回路で構成されてもよいし、種々の半導体集積回路で構成されてもよい。種々の半導体集積回路としては、例えば、CPU、MPUの他に、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、およびASIC(Application Specific Integrated Circuit)等が挙げられる。また、制御器40は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等の記憶装置を含んでもよい。具体的には、制御器40は、例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、ワークステーション、またはタブレット端末のような情報処理装置または同等の機能を有するプリント基板等で構成され得る。
制御器40は、供給切換機構14の第1開閉弁14A及び第2開閉弁14B、圧力調整機構15の第1圧力調整弁15A及び第2圧力調整弁15B、可変絞り弁16、補充弁22、排出弁24、及びインバータ32と接続されている。制御器40は、これらデバイスの動作を制御する。
図1及び図2を参照して、システム1は、制御器40によって実行される制御に必要な情報の取得のため、供給側圧力センサ51、需要側圧力センサ52、第1液位センサ53、第2液位センサ54、圧縮機回転数センサ55、及び発電機回転数センサ56を備える。これらのセンサ51~56は、制御器40と接続され、検出結果を所定のサンプリング周期(例えば5msec)で制御器40に逐次出力する。なお、これらのセンサ51~56がすべて、制御器40に接続される例について説明したが、例えば、制御器40は、液流式発電機31を制御する発電機用制御器と、圧縮機11を制御する圧縮機用制御器と等に分かれていてもよい。
供給側圧力センサ51は、吐出圧Pcを検出する。一例として、供給側圧力センサ51は、供給側主ライン12mを流れる圧縮空気の圧力を検出する。需要側圧力センサ52は、要求圧Pdを検出する。一例として、需要側圧力センサ52は、需要側主ライン13mを流れる圧縮空気の圧力を検出する。
第1液位センサ53は、第1タンク10A内の水位LAを検出する。第2液位センサ54は、第2タンク10B内の水位LBを検出する。
第1液位センサ53は、第1高位センサ53H及び第1低位センサ53Lを含む。第1高位センサ53Hは、第1タンク10Aの周壁上部に設けられ、第1タンク10A内の水位LAが第1水位LHに達しているか否かを検出する。例えば、第1水位LHは、第1タンク10Aが許容できる最高水位である。第1低位センサ53Lは、第1タンク10Aの周壁下部に設けられ、第1タンク10A内の水位LAが第1水位LHよりも低い第2水位LLに達しているか否かを検出する。例えば、第2水位LLは、第1タンク10Aが許容できる最低水位である。第1高位センサ53Hは、水が第2タンク10Bから接続ライン25を介して第1タンク10Aに流れている状況下で(すなわち、第2連通状態において)、第1タンク10Aが水である程度満たされたか否かを検出する役割を果たす。第1低位センサ53Lは、水が第1タンク10Aから接続ライン25を介して第2タンク10Bに流れている状況下で(すなわち、第1連通状態において)、水が第1タンク10Aから抜けすぎているか否かを検出する役割を果たす。また、第1低位センサ53Lは、水が第1タンク10Aから接続ライン25を介して第2タンク10Bに流れている状況下で(すなわち、第1連通状態において)、水が第1タンク10Aからある程度抜けたか否かを検出する役割を果たしてもよい。第2液位センサ54も、これと同様に、第2高位センサ54H及び第2低位センサ54Lを含む。第2高位センサ54Hは、第2タンク10Bの周壁上部に設けられ、第2タンク10B内の水位LBが第1水位LHに達しているか否かを検出する。例えば、第1水位LHは、第2タンク10Bが許容できる最高水位である。第2低位センサ54Lは、第2タンク10Bの周壁下部に設けられ、第2タンク10B内の水位LBが第1水位LHよりも低い第2水位LLに達しているか否かを検出する。例えば、第2水位LLは、第2タンク10Bが許容できる最低水位である。
圧縮機回転数センサ55は、圧縮機11の回転数を検出する。発電機回転数センサ56は、水流発電機31の回転数を検出する。
図3を参照して、制御器40によって実行される制御について説明する。図3に示される処理は、所定の制御周期(例えば、5msec)おきに繰り返し実行される。また、図3に示される処理は、需要家2において圧縮空気の利用要求がある状態、そのため圧縮機11を稼働させている状態で実行される。
制御器40は、供給側圧力センサ51から吐出圧Pcを取得し、需要側圧力センサ52から要求圧Pdを取得する(ステップS11)。制御器40は、吐出圧Pcに基づいて圧縮機11の容量を制御する(ステップS12)。例えば、制御器40は、吐出圧Pcが所定値(例えば、0.7MPaG)に保たれるように、可変絞り弁16の絞り量を調整することによって、圧縮機11の容量を制御する。また、可変絞り弁16の絞り量を調整することに代えて、圧縮機11の回転数を調整することによって、圧縮機11の容量を制御してもよく、この圧縮機11の容量制御において、制御器40は圧縮機回転数センサ55の検出結果を参照してもよい。
なお、需要家2の空気使用量が減少すると、要求圧Pdが上昇する。従来一般的には、要求圧Pdが吐出圧Pcに近づくと、圧縮機11の容量を下げて圧縮機11がアンロード運転されている。このとき、圧縮機11でのメカニカルロスが避けられない。すなわち、アンロード運転中も圧縮機11が運転し続けているため、電力が消費される。本実施形態では、圧縮機11は、要求圧Pdに関わらず、基本的にはフルロード運転を継続するように制御される。
制御器40は、要求圧Pdに基づいて水流発電機31の容量を制御する(ステップS13)。本発明において水流発電機31の容量制御とは、ポンプ部31aが液流任せのフリーローテーションをしないように、発電部31bの回転数に制限をかけることをいう。言い換えると、ポンプ部31aの回転数を制御するともいえる。発電部31bの回転数に制限をかけることで、ポンプ部31aがフリーとならず発電部31bにおいて抵抗が発生し、それにより発電が行われる。また、このような容量制御により、要求圧Pdの安定化が図られる。この水流発電機31の容量制御において、制御器40は発電機回転数センサ56の検出結果を参照してもよい。
次に、制御器40が、第1液位センサ53及び第2液位センサ54の検出結果を取得する(ステップS21)。
制御器40は、第1液位センサ53の検出結果から、第1タンク10A内の水位LAが、次の3つの状態(1A)、(2A)、及び(3A)のうちいずれの状態であるのかを判断できる。
状態(1A):水位LAは第1水位LH以上である(第1高位センサ53H:ON、第1低位センサ53L:ON)。
状態(2A):水位LAは第2水位LL未満である(第1高位センサ53H:OFF、第1低位センサ53L:OFF)。
状態(3A):水位LAは第2水位LL以上第1水位LH未満である(第1高位センサ53H:OFF、第1低位センサ53L:ON)。
上記同様に、制御器40は、第2液位センサ54の検出結果から、第2タンク10B内の水位LBが、次の3つの状態(1B)、(2B)、及び(3B)のうちいずれの状態であるのかを判断できる。
状態(1B):水位LBは第1水位LH以上である(第2高位センサ54H:ON、第2低位センサ54L:ON)。
状態(2B):水位LBは第2水位LL未満である(第2高位センサ54H:OFF、第2低位センサ54L:OFF)。
状態(3B):水位LBは第2水位LL以上第1水位LH未満である(第2高位センサ54H:OFF、第2低位センサ54L:ON)。
制御器40は、水位LA,LBに関する判断結果に基づき、システム1内で使用されている水の量が、適正範囲内であるか否かを判断する(ステップS22)。水量が適正範囲外である場合において(S22:NO)、水量の過少時には水が補充され、水量の過多時には水が排出される(ステップS23)。この点については後述する。
一旦水量は適正範囲内であると仮定し(S22:YES)、制御器40は、水位LA,LBが「第1の切換条件」を満たすか否かを判断する(ステップS24)。水位LA,LBが「第1の切換条件」を満たしていなければ(S24:NO)、制御器40は、水位LA,LBが「第2の切換条件」を満たすか否かを判断する(ステップS25)。
第1の切換条件とは、水位LAが状態(2A)であり且つ水位LBが状態(1B)であるとの条件(第1タンク10Aが空に近く第2タンク10Bが満充填に近い)である。第2の切換条件とは、水位LAが状態(1A)であり且つ水位LBが状態(2B)であるとの条件(第1タンク10Aが満充填に近く第2タンク10Bが空に近い)である。水位LA,LBが第1の切換条件も第2の切換条件も満たさない場合、水位LAは状態(3A)であり且つ/又は水位LBが状態(3B)である。
水位LA,LBが第1の切換条件を満たしていれば(S24:YES)、制御器40は、システム1を第2連通状態から第1連通状態に切り換えるように供給切換機構14を制御する(ステップS26)。水位LA,LBが第2の切換条件を満たしていれば(S25:YES)、制御器40は、システム1を第1連通状態から第2連通状態に切り換えるように供給切換機構14を制御する(ステップS26)。水位LA,LBが第1の切換条件も第2の切換条件も満たしていなければ(S24:NO,S25:NO)、現在の連通状態が維持される(ステップS28)。ステップS26~S28において、制御器40は、供給切換機構14の制御に付随して、圧力調整機構15を制御する。
図4Aでは、システム1が第1連通状態にある。第1タンク10A内の水位LAは状態(3A)であり、第2タンク10B内の水位LBは状態(3B)である。制御器40は、システム1を第1連通状態で維持する(ステップS28)。図4Aは、システム1を第1連通状態に切り換えて以降、第1タンク10A内の水位が下降し、且つ第2タンク10B内の水位が上昇する過程を示している。
第1開閉弁14Aが開、第2開閉弁14Bが閉であるため、圧縮機11から吐出された圧縮空気は、第1供給側分岐ライン12aを介して第1タンク10Aに供給される。第1タンク10Aの内部では、水面よりも上方で、吐出圧Pcの圧縮空気が貯留される。
第1供給側分岐ライン12aは、第1タンク10A内に延設されている。一例として、下端は、第2水位LL、すなわち、第1低位センサ53Lよりも低い位置にある。そのため、圧縮空気は、貯留されている水内に放出され、気泡となり水面の上方に導かれる。圧縮空気が水内に放出されるため、システム1の静粛性が増す。
第1タンク10A内の圧縮空気は、第1需要側分岐ライン14aに入り、第1圧力調整弁15Aで調圧される。調圧された圧縮空気は、需要側主ライン14mを介して需要家2に供給される。第2圧力調整弁15Bが開であるため、調圧された圧縮空気は、第2需要側分岐ライン14bを介して第2タンク10Bに供給される。第2タンク10Bの内部では、水面よりも上方で、要求圧Pdの圧縮空気が貯留される。
第1タンク10A内の水には吐出圧Pcが作用し、第2タンク10B内の水には要求圧Pdが作用する。吐出圧Pcは要求圧Pdよりも高いため、第1タンク10A内の水が、接続ライン25を介して第2タンク10Bへと流れる。水流発電機31は、この水流に基づいて交流を発電する。
吐出圧Pcは一定に保たれるように制御され(ステップS12)、要求圧Pdは一定に保たれるように制御される(ステップS13)。吐出圧Pcと要求圧Pdとの差圧は、約0.1MPaGであり、そのため、第2タンク10B内の水位が第1タンク10A内の水位より高くなっても、重力に基づく水頭圧を無視でき、第1タンク10A内の圧縮空気で水を第2タンク10Bに押し込める。
図4Bでは、第1タンク10A内の水位LAは状態(2A)であり、第2タンク10B内の水位LBは状態(1B)である。水位LA,LBが第1の切換条件を満たすため、制御器40は、システム1を第1連通状態から第2連通状態に切り換える(ステップS26)。
第1開閉弁14Aが開から閉となり、圧縮機11から第1タンク10Aへの圧縮空気の供給が停止する。第2開閉弁14Bが閉から開となり、圧縮機11から第2タンク10Bへの圧縮空気の供給が開始する。第2タンク10Bの内部では、水面よりも上方で、吐出圧Pcの圧縮空気が貯留される。第2供給側分岐ライン12bも、第1供給側分岐ライン12aと同様に、第2タンク10B内に延設されているため、システム1の静粛性が増す。一例として、下端は、第2水位LL、すなわち、第2低位センサ54Lよりも低い位置にある。そのため、圧縮空気は、貯留されている水内に放出され、気泡となり水面の上方に導かれる。圧縮空気が水内に放出されるため、システム1の静粛性が増す。

第2タンク10B内の圧縮空気は、第2需要側分岐ライン13bに入り、第2圧力調整弁15Bで調圧される。調圧された圧縮空気は、需要側主ライン13mを介して需要家2に供給される。第1圧力調整弁15Aが開であるため、第2需要側分岐ライン13bは、第1タンク10Aとも流体的に接続される。連通状態が切り換えられた後も、第1タンク10A内の吐出圧Pcの圧縮空気は、より低圧の需要家2側へ流れる。そして、第1タンク10Aと第1需要側分岐ライン13a(需要家2側)とで、圧縮空気の圧力が等しくなる。
第2タンク10B内の水に吐出圧Pcが作用し、第1タンク10A内の水には要求圧Pdが作用する。先ほどと逆に、第2タンク10B内の水が、接続ライン25を介して第1タンク10Aへと流れる。水流が逆向きとなっても、水流発電機31は発電することができる。
図4Cでは、システム1が第2連通状態である。第1タンク10A内の水位LAは状態(3A)であり、第2タンク10B内の水位LBは状態(3B)である。制御器40は、システム1を第2連通状態で維持する(ステップS28)。図4Cは、システム1を第2連通状態に切り換えて以降、第1タンク10A内の水位が上昇し、且つ第2タンク10B内の水位が下降する過程を示している。
図4Dでは、第1タンク10A内の水位LAは状態(1A)であり、第2タンク10B内の水位LBは状態(2B)である。水位LA,LBが第2の切換条件を満たすため、制御器40は、システム1を第2連通状態から第1連通状態に切り換える(ステップS26)。
第2開閉弁14Bが開から閉となり、圧縮機11から第2タンク10Bへの圧縮空気の供給が停止する。第1開閉弁14Aが閉から開となり、圧縮機11から第1タンク10Aへの圧縮空気の供給が開始する。第1タンク10Aの内部では、水面よりも上方で、吐出圧Pcの圧縮空気が貯留される。第1タンク10A内の圧縮空気は、第1需要側分岐ライン13aに入り、第1圧力調整弁15Aで調圧される。調圧された圧縮空気は、需要側主ライン13mを介して需要家2に供給される。第2圧力調整弁15Bが開であるため、第1需要側分岐ライン13aは、第2タンク10Bとも流体的に接続される。連通状態が切り換えられた後も、第2タンク10B内の吐出圧Pcの圧縮空気は、より低圧の需要家2側へ流れる。そして、第2タンク10Bと第2需要側分岐ライン13b(需要家2側)とで、圧縮空気の圧力が等しくなる。
第2タンク10B内の水に吐出圧Pcが作用し、第1タンク10A内の水には要求圧Pdが作用する。再び水流の向きが逆転し、第1タンク10A内の水が、接続ライン25を介して第2タンク10Bへと流れる。水流発電機31は発電する。この後は、図4Aに示す状態に戻る。
このような接続ライン25を介した水の往来中に、水がドレンから不所望に流入し又はタンク内で蒸発する等して、水量が過剰になる又は不足する可能性がある。なお、過剰でも不足でもない適正な水量とは、第1タンク10A内の水位LAが第1水位LHにあるときの第1タンク10A内の水の容積と、第2タンク10B内の水位LBが第2水位LLにあるときの第2タンク10B内の水の容積と、接続ライン25に充填された水の容積との和にほぼ等しい。
そのため、第1連通状態で第1タンク10A内の水位LAが下降し且つ第2タンク10B内の水位LBが上昇している場合には、水位LAが第2水位LLまで下降した時点と、水位LBが第1水位LHまで上昇した時点とが、ほぼ同時点となる。水位LAが第2水位LLを下回っているのに水位LBが第1水位LH未満である状態が継続していれば、水が不足していると判断できる。水位LBが第1水位LHを上回っているのに水位LBが第1水位LH以上である状態が継続していれば、水が過剰であると判断できる。第2連通状態である場合も、これと同様である。ステップS22では、制御器40は、このようにして水量の適正性を判断する。
ステップS23において、水量が不足している場合には、制御器40は、補充弁22を開に制御する。図5Aは、第2連通状態で水量が不足であった場合を例示する。水が第1タンク10A内に補充ライン21を介して補充される。第2タンク10Bから水が供給されていることも相まって、第1タンク10A内の水位LAが上昇する。制御器40は、システム1を現在の連通状態(第2連通状態)で維持する(ステップS28)。第2タンク10B内の水が第1タンク10Aに流れる状態が継続され、水流発電機31は発電を継続する。水位LAの上昇により、水位LA,LBは第1の切換条件を満たすようになる。第1の切換条件が成立すれば、制御器40は、補充弁22を閉に戻す。
ステップS23において、水量が過剰である場合には、制御器40は、排出弁24を開に制御する。図5Bは、第2連通状態で水量が過剰であった場合を例示する。第1タンク10A内の水が排出ライン23を介して排出され、第1タンク10A内の水位LAが下がる。制御器40は、システム1を現在の連通状態(第2連通状態)で維持する(ステップS28)。第2タンク10B内の水が第1タンク10Aに流れる状態が継続され、水流発電機31は発電を継続する。どちらの水位LA,LBも下がっていき、水位LA,LBは第1の切換条件を満たすようになる。第1の切換条件が成立すれば、制御器40は、排出弁24を閉に戻す。
上記実施形態に係るシステム1によれば、圧縮空気は大気開放される代わりに、液体を両リザーバタンク10A,10B間で移動させるために利用される。そしてその液体の運動エネルギーが電気エネルギーとして回収される。したがって、エネルギー効率が改善される。また、需要家2の空気使用量が減った場合でも、圧縮機11のフルロード運転を継続し、余剰の圧縮空気から電気エネルギーを得ることができる。アンロード運転で発生し得るエネルギー損失(例えば、可変絞り弁16で発生するメカニカルロス)を抑えることができる。この点からも、エネルギー効率が向上する。
上記実施形態に係るシステム1において、第1及び第2圧力調整弁15A,15Bが、二次圧力を調整する減圧弁である。そのため、要求圧Pdが、減圧弁によって予め定められた値で安定する。需要家2に供給される圧縮空気の圧力が安定する。また、第1連通状態においては第2タンク10Bの内圧が安定し、第2連通状態においては第1タンク10Aの内圧が安定する。したがって、接続ライン25内の水流が安定し、発電動作も安定する。
上記実施形態に係るシステム1において、制御器40が、需要側圧力センサ52の検出結果に基づいて水流発電機31の容量制御を実行している。このため、要求圧Pdの更なる安定化が図られる。更に、制御器40は、供給側圧力センサ51の検出結果に基づいて圧縮機11の容量制御を実行している。このため、吐出圧Pcの安定化が図られる。吐出圧Pc及び要求圧Pdの安定により、接続ライン25内の水流が一層安定し、発電動作も一層安定する。
上記実施形態に係るシステム1において、制御器40は、第1及び第2液位センサ53,54の検出結果に基づいて第1連通状態と第2連通状態とを切り換えるように供給切換機構14を作動させる。これにより、第1又は第2タンク10A,10Bが液体で満充填され又は空になる事態を避けることができる。水が第1及び第2タンク10A,10B間を継続的に往来し、水流発電機31が発電を継続できる。
これまで本発明の実施形態について説明したが、上記構成は本発明の範囲内で適宜変更可能である。
例えば、第1及び第2圧力調整弁15A,15Bは、減圧弁に代えて、一次圧力を調整する一次圧力調整弁であってもよい。この場合、第1連通状態では第1タンク10Aの内圧が、第2連通状態では第2タンク10Bの内圧が、一次圧力調整弁によって予め定められた値に調整される。水頭が安定し、発電が安定する。
供給側ライン12の下流端部は、必ずしも全てのタンク10A,10Bの内部に延設されていなくてもよく、少なくともいずれか1つのタンク10A,10Bの内部に延設されていてもよい。補充ライン21の接続先は第1タンク10Aに限定されず、補充ライン21は、第1タンク10A、第2タンク10B、又は接続ライン25の少なくとも1つに接続されていればよい。排出ライン23もこれと同様である。リザーバタンクは2つに限定されず、3以上であってもよい。
圧縮機11で圧縮される気体は、空気に限定されず、その他の気体であってもよい。第1及び第2タンク10A,10B間で移動する液体は、水に限定されず、その他の液体であってもよい。例えば、液体は油であってもよい。
1 圧縮気体供給システム
2 需要家
10A 第1リザーバタンク
10B 第2リザーバタンク
11 圧縮機
12 供給側ライン
12a 第1供給側分岐ライン
12b 第2供給側分岐ライン
12m 供給側主ライン
13 需要側ライン
13a 第1需要側分岐ライン
13b 第2需要側分岐ライン
13m 需要側主ライン
14 供給切換機構
14A 第1開閉弁
14B 第2開閉弁
15 圧力調整機構
15A 第1圧力調整弁
15B 第2圧力調整弁
16 可変絞り弁
21 補充ライン
22 補充弁
23 排出ライン
24 排出弁
25 接続ライン
31 水流発電機(液流式発電機)
32 インバータ
40 制御器
51 供給側圧力センサ
52 需要側圧力センサ
53 第1液位センサ
53H 第1高位センサ
53L 第1低位センサ
54 第2液位センサ
54H 第2高位センサ
54L 第2低位センサ
55 圧縮機回転数センサ
56 発電機回転数センサ
LA,LB 水位
LH 第1水位
LL 第2水位
Pc 吐出圧
Pd 要求圧

Claims (10)

  1. 圧縮気体及び液体を貯留可能な第1及び第2リザーバタンクと、
    前記圧縮気体を生成する圧縮機と、
    前記圧縮機を前記第1及び第2リザーバタンクに接続する供給側ラインと、
    前記供給側ラインに設けられ、前記圧縮機で吐出された前記圧縮気体を前記第1リザーバタンクに供給する第1連通状態と、前記圧縮機で吐出された前記圧縮気体を前記第2リザーバタンクに供給する第2連通状態とを切り換える供給切換機構と、
    前記第1及び第2リザーバタンクを需要家に接続する需要側ラインと、
    前記需要側ラインに設けられ、前記第1連通状態における当該需要側ラインの前記圧縮気体を調圧し、前記第2連通状態における当該需要側ラインの前記圧縮気体を調圧する圧力調整機構と、
    前記第1及び第2リザーバタンクの下部同士を接続し、前記第1及び第2リザーバタンク間で前記液体を通流させる接続ラインと、
    前記接続ラインに設けられ、前記液体の流れを動力源として発電する液流式発電機と、
    を備え
    前記需要側ラインが、前記第1リザーバタンクに接続される第1需要側分岐ラインと、前記第2リザーバタンクに接続される第2需要側分岐ラインと、前記第1及び前記第2需要側分岐ラインを合流させる需要側主ラインと、を含み、
    前記圧力調整機構が、前記第1需要側分岐ラインに設けられた第1圧力調整弁と、前記第2需要側分岐ラインに設けられた第2圧力調整弁と、を含む
    圧縮気体供給システム。
  2. 前記第1及び第2圧力調整弁が、一次圧力を調整する一次圧力調整弁である、
    請求項に記載の圧縮気体供給システム。
  3. 前記第1及び第2圧力調整弁が、二次圧力を調整する減圧弁である、
    請求項に記載の圧縮気体供給システム。
  4. 前記需要側主ラインを通流する圧縮気体の圧力を検出する需要側圧力センサと、前記液流式発電機を制御する発電機用制御器と、を更に備え、
    前記発電機用制御器は、前記需要側圧力センサの検出結果に基づいて前記液流式発電機を容量制御する、
    請求項に記載の圧縮気体供給システム。
  5. 前記供給側ラインを通流する圧縮気体の圧力を検出する供給側圧力センサと、前記圧縮機を制御する圧縮機用制御器と、を更に備え、
    前記圧縮機用制御器は、前記供給側圧力センサの検出結果に基づいて前記圧縮機を容量制御する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の圧縮気体供給システム。
  6. 前記供給側ラインが、前記圧縮機に接続される供給側主ラインと、前記供給側主ラインから分岐して前記第1リザーバタンクに接続される第1供給側分岐ラインと、前記第2リザーバタンクに接続される第2供給側分岐ラインと、を含み、
    前記供給切換機構が、前記第1供給側分岐ラインを開閉する第1開閉弁と、前記第2供給側分岐ラインを開閉する第2開閉弁と、を含む、
    請求項1からのいずれか1項に記載の圧縮気体供給システム。
  7. 前記第1リザーバタンク内に貯留される前記液体の液位を測定する第1液位センサと、前記第2リザーバタンク内に貯留される前記液体の液位を測定する第2液位センサと、前記供給切換機構を制御する制御器と、を更に備え、
    前記制御器が、前記第1及び第2液位センサの検出結果に基づいて前記第1連通状態と前記第2連通状態とを切り換えるように前記供給切換機構を作動させる、
    請求項1からのいずれか1項に記載の圧縮気体供給システム。
  8. 前記第1リザーバタンク、前記接続ライン、又は前記第2リザーバタンクへの前記液体の補充可否を切り換える補充弁と、前記第1リザーバタンク、前記接続ライン、又は前記第2リザーバタンクからの前記液体の排出可否を切り換える排出弁と、を更に備え、
    前記制御器が、前記第1及び第2液位センサの検出結果に基づいて前記補充可否又は前記排出可否を切り換えるように前記補充弁又は前記排出弁を作動させる、
    請求項に記載の圧縮気体供給システム。
  9. 前記供給側ラインの下流端部は、前記第1及び第2リザーバタンクの少なくとも一方の内部に延設される、
    請求項1からのいずれか1項に記載の圧縮気体供給システム。
  10. 圧縮気体及び液体を貯留可能な第1及び第2リザーバタンクと、
    前記圧縮気体を生成する圧縮機と、
    前記圧縮機を前記第1及び第2リザーバタンクに接続する供給側ラインと、
    前記供給側ラインに設けられ、前記圧縮機で吐出された前記圧縮気体を前記第1リザーバタンクに供給する第1連通状態と、前記圧縮機で吐出された前記圧縮気体を前記第2リザーバタンクに供給する第2連通状態とを切り換える供給切換機構と、
    前記第1及び第2リザーバタンクを需要家に接続する需要側ラインと、
    前記需要側ラインに設けられ、前記第1連通状態における当該需要側ラインの前記圧縮気体を調圧し、前記第2連通状態における当該需要側ラインの前記圧縮気体を調圧する圧力調整機構と、
    前記第1及び第2リザーバタンクの下部同士を接続し、前記第1及び第2リザーバタンク間で前記液体を通流させる接続ラインと、
    前記接続ラインに設けられ、前記液体の流れを動力源として発電する液流式発電機と、
    前記第1リザーバタンク内に貯留される前記液体の液位を測定する第1液位センサと、
    前記第2リザーバタンク内に貯留される前記液体の液位を測定する第2液位センサと、
    前記供給切換機構を制御する制御器と、
    を備え、
    前記制御器が、前記第1及び第2液位センサの検出結果に基づいて前記第1連通状態と前記第2連通状態とを切り換えるように前記供給切換機構を作動させ、
    前記第1リザーバタンクに前記圧縮気体を供給する前記供給側ラインの下流端部は、前記第1液位センサの最低検出位置よりも低い位置まで延設され、
    前記第2リザーバタンクに前記圧縮気体を供給する前記供給側ラインの下流端部は、第2液位センサの最低検出位置よりも低い位置まで延設される、
    縮気体供給システム。
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