JP6822660B2 - 積分球型減光器 - Google Patents

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かかる課題を解決するために、請求項1の発明に係る積分球型減光器は、所望の光学的性質を有する拡散光を光源光から生成して、出射ポートから出力する積分球型減光器であって、二段以上の積分球が、前段の該積分球との間に設けられた連結開口部を介して順次連結され、初段の該積分球は、前記光源光を入射し、内壁面に形成された第1の反射膜で拡散反射させることによって第1の前記拡散光を生成して、第1の前記出射ポートから外部へ出力するように構成され、n段目(nは2以上の自然数)の前記積分球は、n−1段目の前記積分球から前記連結開口部を介して第n−1の前記拡散光を入射し、内壁面に形成された第nの反射膜で拡散反射させることによって第nの前記拡散光を生成して、第nの前記出射ポートから外部へ出力するように構成され、何れかの前記積分球に形成された前記反射膜は、他の何れかの前記積分球に形成された前記反射膜と、光学的特性が異なるように構成され、前記n段目の積分球に形成された前記第nの反射膜の何れかは、前記初段の積分球に形成された前記第1の反射膜よりも耐熱温度が低い膜となるように構成された、ことを特徴とする。
照明器具等を開発・製造するに当たっては、その照明器具等の光生物学的安全性を正しく評価する必要がある。光生物学的安全性とは、その照明器具等の照射光が人体に及ぼす危害(例えば、紫外光が肌や眼球に及ぼす危害等)に対する安全性である。光生物学的安全性の評価基準としては、例えば、国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission:IEC)が規定したIEC62471が知られている。
光生物学的安全性の評価においては、大型照明器具等の、高輝度光源を評価対象とすることが多い。このため、評価対象の分光放射照度を正確に測定するためには、十分な減光を精度良く行うことが望まれる。
従来、光源光を減光する方法としては、光学フィルタを用いる方法や、拡散板を用いる方法、積分球を用いる方法等が知られている。ここで、積分球を用いて減光を行う技術としては、例えば下記特許文献1に記載されたものが知られている。
特開平7−225150号公報
光学フィルタを用いる方法には、減衰率の大小に拘わらず所望の減衰率を設定し易いという利点がある。しかしながら、光学フィルタは、透過率の波長依存性や入射角依存性を有しているため、放射照度測定など入射角度に依存する測定において、高精度の減光を行おうとすると、光量の減衰量に応じて複数枚のフィルタを重ね合わせて使用する必要がある。このため、光学フィルタを使用する方法には、フィルタを重ね合わせることによる反射・干渉のために減光の精度を確保し難いという欠点や、光源の入射角度を固定に設定する必要があるという欠点がある。
また、拡散板やコサインフィルタを使用する方法では、入射角によって透過率を制御できるので、減光率を高精度に設定できると共に、光源の入射角度を高精度に設定する必要は無い。しかしながら、拡散板やコサインフィルタは大きい減光率を得ることが困難であり、従って、上述のような高輝度光源の評価には適さない。
また、積分球を使用する方法では、積分球の内壁に形成した反射膜を用いて、光源光から、減光された散乱光を得る。このため、積分球を使用する方法では、反射膜の光反射率を適当に選択することで減光率を高精度に設定できると共に、光源の入射角度も高精度に設定する必要は無い。しかしながら、一般に、積分球の反射膜はバインダーを使用するため熱に弱く、劣化や特性変化が起きやすいという欠点があり、従って、上述のような高輝度光源の評価には適さない。例えば、4万ルーメンの高輝度光源を200mm離れた距離で測光する場合、積分球内の温度が60℃以上になることが分かっている。
この発明の課題は、所望の減光率をその大小に拘わらず精度良く得ることができ、且つ、測定作業が容易な、減光器を提供することにある。
かかる課題を解決するために、請求項1の発明に係る積分球型減光器は、所望の光学的性質を有する拡散光を光源光から生成して、出射ポートから出力する積分球型減光器であって、二段以上の積分球が、前段の該積分球との間に設けられた連結開口部を介して順次連結され、初段の該積分球は、前記光源光を入射し、内壁面に形成された第1の反射膜で拡散反射させることによって第1の前記拡散光を生成して、第1の前記出射ポートから外部へ出力するように構成され、n段目(nは2以上の自然数)の前記積分球は、n−1段目の前記積分球から前記連結開口部を介して第n−1の前記拡散光を入射し、内壁面に形成された第nの反射膜で拡散反射させることによって第nの前記拡散光を生成して、第nの前記出射ポートから外部へ出力するように構成された、ことを特徴とする。
請求項2の発明は、所望の光学的性質を有する拡散光を光源光から生成して、出射ポートから出力する積分球型減光器であって、二段以上の積分球が、前段の該積分球との間に設けられた連結開口部を介して順次連結され、初段の該積分球は、前記光源光を入射し、内壁面に形成された第1の反射膜で拡散反射させることによって第1の前記拡散光を生成して、第1の前記出射ポートから外部へ出力するように構成され、n段目(nは2以上の自然数)の前記積分球は、n−1段目の前記積分球から前記連結開口部を介して第n−1の前記拡散光を入射し、内壁面に形成された第nの反射膜で拡散反射させることによって第nの前記拡散光を生成して、第nの前記出射ポートから外部へ出力するように構成され、前記積分球における前記光源光の入射ポート又は前記拡散光の入射側の前記連結開口部と前記拡散光の出射側の前記連結開口部が、前記積分球の中心位置を通る直線上に対向して配置されており、前記中心位置に遮光板が設けられている、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項に記載の構成に加え、前記出射ポートが、前記光源光の入射ポート又は前記拡散光の入射側の前記連結開口部から見て前記積分球の半分より後方に配置されており、前記遮光板が、前記光源光の入射ポート又は前記拡散光の入射側の前記連結開口部と前記出射ポートを結ぶ直線を遮る大きさ及び形状に形成されている、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の構成に加え、前記n−1段目の積分球と前記n段目の積分球との間の前記連結開口部に、前記第n−1の拡散光を透過させる光学フィルタを設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、二段以上の積分球を順次連結して光源光を順次減衰させると共に、それぞれの積分球で得られた拡散光を各積分球の出射ポートから出射させることとしたので、低輝度から高輝度まで、広範囲に渡る光源光から拡散光を得ることが可能である。また、光源の距離や光源光の入射角に減光率が依存しないので、測定作業が容易である。
また、請求項の発明によれば、n段目の積分球の反射膜として、初段の積分球の反射膜とは光学的特性が異なるものを使用するので、拡散光の光学的性質の設定が容易となる。
また、請求項の発明によれば、第1の反射膜(すなわち初段の積分球の反射膜)として、高耐熱性膜を使用し、第nの反射膜(すなわちn段目の積分球の反射膜)として耐熱性が低い反射膜を使用することにより、第nの反射膜の選択肢が広がって、拡散光の光学的性質の設定が容易となる。
請求項4の発明によれば、積分球間の連結開口部に光学フィルタを設けるので、所望の光学的性質の拡散光が得やすくなる。
この発明の実施の形態1に係る積分球型減光器の構成を概念的に示す断面図である。 この発明の他の実施の形態に係る積分球型減光器の構成を概念的に示す断面図である。
[発明の実施の形態1]
以下、この発明の実施の形態1について、図1を用いて説明する。
図1に示したように、この実施の形態1に係る積分球型減光器100は、アパーチャ101と、初段の積分球110と二段目の積分球120と、連結開口部130とを備えている。
アパーチャ101は、初段の積分球110へ導かれる拡散光P1の光量を制御するための絞り機構である。すなわち、アパーチャ101の開口面積を制御することで、初段の積分球110へ導かれる拡散光P0の光量を制御できる。光生物学的安全性の安全性評価では、このアパーチャ101を用いることで、図示しない光源から出射された光源光P0を、人間の瞳に入射される光量や入射角と一致するように調整できる。
初段の積分球110は、入射ポート111と、出射ポート112と、出射開口113と、遮光板114とを備えている。また、この積分球110の内壁面には、反射膜115が形成されている。
入射ポート111は、アパーチャ101を通過した光源光P0を、積分球110内に入射するための窓である。
出射ポート112(この発明の「第1の出射ポート」に相当)は、入射ポート111から入射されて積分球110内で拡散された光を、拡散光P1(この発明の「第1の拡散光に相当)として出射するための窓である。出射ポート112から出射された拡散光P1は、例えば、図示しない分光器へ導かれる。
出射開口113は、拡散光P1を、連結開口部130を介して二段目の積分球120へ導くための開口である。
遮光板114は、入射ポート111から入射された光源光P0が出射ポート112や出射開口113から直接出射されることを防止する。この遮光板114を設けることにより、拡散光P1の成分を、十分に拡散されたもののみにすることができる。
反射膜115(この発明の「第1の反射膜」に相当)は、光源光P0を反射・拡散させて拡散光P1を生成するための膜である。この反射膜115は、積分球110の内壁面のほぼ全域に設けられる。この反射膜115の詳細については、後述する。
二段目の積分球120は、入射開口121と、出射ポート122と、遮光板123とを備えている。また、この積分球120の内壁面には、反射膜124が形成されている。
入射開口121は、積分球110の出射開口113から出射された拡散光P1を、積分球120内に入射するための開口である。
出射ポート122(この発明の「第nの出射ポート」に相当)は、入射開口121から入射されて積分球120内で拡散された光を、拡散光P2(この発明の「第nの拡散光に相当)として出射するための窓である。出射ポート122から出射された拡散光P2は、例えば、図示しない分光器へ導かれる。
遮光板123は、入射開口121から入射された拡散光P1が出射ポート112から直接出射されることを防止する。この遮光板123を設けることにより、拡散光P2の成分を、十分に拡散されたもののみにすることができる。
反射膜124(この発明の「第nの反射膜」に相当)は、入射した拡散光P1を反射・拡散させて拡散光P2を生成するための膜である。この反射膜124は、積分球120の内壁面のほぼ全域に設けられる。この反射膜115の詳細については、後述する。
連結開口部130は、初段の積分球110と二段目の積分球120とを連結する機構である。この連結開口部130を介して、拡散光P1が、初段の積分球110の出射開口113から出射されて、二段目の積分球120の入射開口121へ導かれる。この連結開口部130には、アパーチャ131と、光学フィルタ132とが設けられている。
アパーチャ131は、初段の積分球110から二段目の積分球120へ導かれる拡散光P1の光量を制御するための絞り機構である。すなわち、アパーチャ131の開口面積を制御することで、初段の積分球110から二段目の積分球120へ導かれる拡散光P1の光量を制御できる。
光学フィルタ132は、拡散光P1が初段の積分球110から二段目の積分球120へ導かれる際に、例えばこの拡散光P1から所定波長の光成分をカットするためのフィルタである。なお、光学フィルタ132を使用するか否かは任意であり、光源の種類や拡散光P2の光学的性質に応じて決定すればよい。
光学フィルタ132としては、例えば赤外線カットフィルタや紫外線カットフィルタ等を使用できる。
例えば、ハロゲンランプやタングステンランプの光を光源光P0とする場合、赤外光の強度が非常に高くなり、このため、可視領域の光のみを測定したい場合には、この赤外光が迷光(測定波長以外の波長を有する光)となる。このような場合でも、この実施の形態1に係る積分球型減光器100では、光学フィルタ132として赤外線カットフィルタを使用することで、迷光を減らして、測定精度の向上を図ることができる。
なお、この光学フィルタ132としては、複数の光学フィルタを重ね合わせたものを使用しても良い。また、光学フィルタ132を、減光の目的で使用しても良い。
次に、初段の積分球110に設けられる反射膜115と、二段目の積分球120に設けられる反射膜124とについて、詳細に説明する。
初段の積分球110の反射膜115としては、任意であるが、高輝度光源の評価を行う場合には、高耐熱性の膜を使用することが望ましい。
反射膜の形成方法としては、例えば、接着剤に反射材料(例えば硫酸バリウム)を添加して積分球の内壁面に塗布する方法も知られているが、一般に接着剤は溶解温度が低いので、この方法では十分な耐熱性が得られない。
また、反射膜の形成方法として、反射材料を積分球の内壁面にスパッタリングする方法も知られているが、この方法では反射膜の透光率が非常に高くなってしまい、良好な拡散光が得られない。
これに対して、例えば、硫酸バリウムを積分球110の内壁面に溶射することとすれば、耐熱性が非常に優れ且つ反射率も良好な反射膜115を得ることができる。
なお、硫酸バリウムを100重量%とするのでは無く、酸化アルミニウム等の白色材料に硫酸バリウムを所定量含有させたものを、反射膜115の材料としても良い。また、硫酸バリウムを使用せずに、他の材料を用いても良い。更には、反射膜115を、多層構造の反射膜としても良い。
一方、二段目の積分球120の反射膜124としては、例えば、例えば酸化アルミニウム溶射膜等の、波長特性に優れ(反射率の波長依存性が小さく)且つ反射率が低い膜を反射膜124に使用することができる。これにより、積分球型減光器100全体としての、減光率を非常に大きくすることができる。このような反射膜124を使用することは、高輝度光源を評価対象とする場合に、特に有益である。
また、例えばフッ化マグネシウム等の、紫外線領域の反射率が低い材料を内壁面に溶射等することで、反射膜124を形成してもよい。これにより、紫外光をカットした拡散光P2を、得ることができる。このような反射膜124を使用することは、例えば可視領域の光のみを測定したいような場合に、拡散光P2が導かれる分光器の迷光を減らすことができるため、特に有益である。
なお、この反射膜124としては、上述の反射膜115よりも耐熱性が劣るものを使用しても良い。二段目の積分球120は、初段の積分球110により減光された光であるために、拡散光P1よりも光エネルギーが小さいからである。
また、評価対象となる光源の種類等によっては、反射膜124として、初段の積分球110の反射膜115と同じものを使用しても良い。
続いて、この実施の形態1に係る積分球型減光器100の使用方法の例を説明する。
まず、高輝度光源について低輝度から高輝度までの測定を行う場合の例を説明する。
このような測定を行うためには、積分球型減光器100として、二段目の積分球120に低反射率の反射膜124(上述の酸化アルミニウム等)を設けたものを使用することが望ましい。
そして、低輝度の測定を行う場合(例えば10ルクスから20万ルクスまで)には、初段の積分球110の出射ポート112から拡散光P1を取り出して分光器等で測定する。これにより、低輝度の光源光P0をあまり減光せずに拡散させて、測定することができる。なお、このとき、アパーチャ131を閉じておいて良い。また、光学フィルタ132は、使用しない。
一方、高輝度の測定を行う場合(例えば1万ルクスから100万ルクスまで)には、アパーチャ131の開口を適当に設定し、二段目の積分球120の出射ポート122から拡散光P2取り出して測定する。これにより、高輝度の光源光P0を十分に減光しつつ拡散させて、測定することができる。
なお、更に高輝度の測定を行えるようにしたい場合には、二段目の積分球120に使用する反射膜124を変更することや、光学フィルタ132を用いた減光で、対応すれば良い。
次に、赤外線、紫外線及び可視光の測定を行う場合の例を説明する。
このような測定を行う場合は、光学フィルタ132を使用することや、二段目の積分球120に低反射率の反射膜124を適当に選択することで、拡散光P2として、赤外領域や紫外領域の波長をカットしたものを生成する。
そして、赤外線や紫外線の測定を行う場合には、初段の積分球110の出射ポート112から拡散光P1を取り出して測定する。なお、このとき、アパーチャ131を閉じておいて良い。
一方、可視光の測定を行う場合には、アパーチャ131の開口を適当に設定し、二段目の積分球120の出射ポート122から拡散光P2取り出して測定する。これにより、測定光の迷光を低減することができる。
以上説明したように、この実施の形態1によれば、二段の積分球110,120を連結して光源光P0を順次減光すると共に、それぞれの積分球110,120で得られた拡散光P1,P0を各積分球110,120の出射ポート112,122から出射させることとしたので、光源光P0が低輝度の場合から高輝度の場合まで、広範囲に渡って測定を行うことが可能になる。
また、この実施の形態1によれば、光源の距離や光源光P0の入射角に減光率が依存しないので、従来のような光学フィルタのみを使用して減光する場合と比べ、測定作業が容易である。
更に、この実施の形態1によれば、光源光P0の輝度を下げるために入射開口を変更する方式と比較して、測定の作業負担を低減することができる。
加えて、この実施の形態1によれば、積分球110,120の反射膜115,124として、光学的特性が異なるものを使用することができ、従って、拡散光P1,P2の光学的性質の設定が容易である。
加えて、この実施の形態1によれば、二段目の積分球120で使用する反射膜124として、初段の積分球110の反射膜115よりも耐熱性が低い反射膜を使用することができ、これにより、反射膜124の選択肢が広がって、拡散光P2の光学的性質の設定が容易となる。また、初段の積分球110で反射膜115として高耐熱性膜を使用することにより、高温下での測定が容易になる。
加えて、この実施の形態1によれば、積分球110,120間の連結開口部130に光学フィルタ132を設けることにより、二段目の積分球120で、所望の光学的性質の拡散光P2を得やすく、更には、迷光の少ない拡散光P2を得ることが可能になる。
加えて、この実施の形態1によれば、アパーチャ101を用いたので、光生物学的安全性の測定基準に合わせた測定を、簡単な調整作業のみで行うことができる。
[発明の他の実施の形態]
図2は、この発明の他の実施の形態に係る積分球型減光器200の構成を概念的に示す断面図である。図2において、図1と同じ符号は、図1とほぼ同じ構成を示している。
この積分球型減光器200は、三段の積分球110,120,210が、連結開口部130,220を介して連結されている。
この積分球型減光器200において、二段目の積分球120は、出射開口125を備えている。この出射開口125は、拡散光P2を、連結開口部220を介して二段目の積分球210へ導くための開口である。
また、三段目の積分球210は、拡散光P3を生成するための積分球であり、入射開口211と、出射ポート212と、遮光板213とを備えている。また、この積分球210の内壁面には、反射膜214が形成されている。これらの各構成部211〜214の構成は、上記実施の形態1の二段目の積分球120の、対応する構成部121〜124とほぼ同様であるので、説明を省略する。
但し、反射膜214は、二段目の積分球120に形成された反射膜124と異なる反射膜としてもよい。
連結開口部220は、二段目の積分球120と三段目の積分球210とを連結する機構であり、アパーチャ221と、光学フィルタ222とが設けられている。アパーチャ221の構成は、連結開口部130のアパーチャ131とほぼ同様である。一方、光学フィルタ222は、連結開口部130の光学フィルタ132とは周波数特性が異なるものを使用しても良い。
このように、この発明は、三段の積分球を連結してなる積分球型減光器200にも適用することができ、上記実施の形態1に係る積分球型減光器100とほぼ同様の効果を得ることができる。
なお、四段以上の積分球を連結してなる積分球型減光器に、この発明を適用することも可能である。
100,200 積分球型減光器
110,120,210 積分球
111 入射ポート
112,122,212 出射ポート
113,125 出射開口
114,123,213 遮光板
115,124,214 反射膜
121,211 入射開口
130,220 連結開口部
131,221 アパーチャ
132,222 光学フィルタ

Claims (4)

  1. 所望の光学的性質を有する拡散光を光源光から生成して、出射ポートから出力する積分球型減光器であって、
    二段以上の積分球が、前段の該積分球との間に設けられた連結開口部を介して順次連結され、
    初段の該積分球は、前記光源光を入射し、内壁面に形成された第1の反射膜で拡散反射させることによって第1の前記拡散光を生成して、第1の前記出射ポートから外部へ出力するように構成され、
    n段目(nは2以上の自然数)の前記積分球は、n−1段目の前記積分球から前記連結開口部を介して第n−1の前記拡散光を入射し、内壁面に形成された第nの反射膜で拡散反射させることによって第nの前記拡散光を生成して、第nの前記出射ポートから外部へ出力するように構成され
    何れかの前記積分球に形成された前記反射膜は、他の何れかの前記積分球に形成された前記反射膜と、光学的特性が異なるように構成され、
    前記n段目の積分球に形成された前記第nの反射膜の何れかは、前記初段の積分球に形成された前記第1の反射膜よりも耐熱温度が低い膜となるように構成された、
    ことを特徴とする積分球型減光器。
  2. 所望の光学的性質を有する拡散光を光源光から生成して、出射ポートから出力する積分球型減光器であって、
    二段以上の積分球が、前段の該積分球との間に設けられた連結開口部を介して順次連結され、
    初段の該積分球は、前記光源光を入射し、内壁面に形成された第1の反射膜で拡散反射させることによって第1の前記拡散光を生成して、第1の前記出射ポートから外部へ出力するように構成され、
    n段目(nは2以上の自然数)の前記積分球は、n−1段目の前記積分球から前記連結開口部を介して第n−1の前記拡散光を入射し、内壁面に形成された第nの反射膜で拡散反射させることによって第nの前記拡散光を生成して、第nの前記出射ポートから外部へ出力するように構成され、
    前記積分球における前記光源光の入射ポート又は前記拡散光の入射側の前記連結開口部と前記拡散光の出射側の前記連結開口部が、前記積分球の中心位置を通る直線上に対向して配置されており、
    前記中心位置に遮光板が設けられている、
    ことを特徴とする積分球型減光器。
  3. 前記出射ポートが、前記光源光の入射ポート又は前記拡散光の入射側の前記連結開口部から見て前記積分球の半分より後方に配置されており、
    前記遮光板が、前記光源光の入射ポート又は前記拡散光の入射側の前記連結開口部と前記出射ポートを結ぶ直線を遮る大きさ及び形状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の積分球型減光器。
  4. 前記n−1段目の積分球と前記n段目の積分球との間の前記連結開口部に、前記第n−1の拡散光を透過させる光学フィルタを設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の積分球型減光器。
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