JP6822600B1 - 衝立型間仕切り、及び衝立型間仕切り用の構成物 - Google Patents
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Abstract
Description
この衝立パネルは、両側の支柱と上下の横桟とで形成された枠体内に透過性を有するパネル板を装着した構造となっている。
また、衝立型間仕切りを、飛沫防止用途として使用する場合、座高や椅子の種類などによって、パネル板の高さが変更できることが好ましい。
また、飛沫防止パネルには、支柱(支持具)を交換することでパネル板の高さ調整が可能なものもあるが、高さは、支柱の高さに依存することから、高さ調整の自由度が低く、且つ、パネル板を完全に支柱から分離して高さ調整する必要があり、組立て後の運びが容易ではない。
また、ナット部材が支柱に沿ってスライド可能となっているので、例えば、ネジによる締結を少し緩めることで、支柱に対するパネル板の高さを自由に調整可能となる。
本実施形態の衝立型間仕切りは、衝立型間仕切り用の構成物を組み立てることで構成される組立て体である。
衝立型間仕切り用の構成物は、図1〜図3に示すように、2以上のパネル板1と、そのパネル板1に支持するための2以上の支柱5と、複数のネジ12と、を有する。
本実施形態のパネル板1は、図1に示すように、平面視矩形の板材である。パネル板1の形状は、矩形でなくても良い。
パネル板1は、光透過性であることが好ましい。パネル板1の材質としては、ガラス、PETG、塩ビ、アクリル等の透明度の高い材質が例示できる。なお、これらの材質で作製したパネル板1の透明度(透過率)は、50〜98%程度となる。
パネル板1として、PETGを使用する場合、塩ビやアクリルに比べて柔軟性があるため、仮に落下等の衝撃が加えられても割れにくい。また、PETGは自己消化性を持つため火災などで他の材質に比べて燃えにくい。
パネル板1の厚みは、例えば2mm以上9mm以下とする。
パネル板1の左右両側にネジ止め用の穴2(以下、単純に「穴」とも記載する)が開口している。ネジ止め用の穴2や後述の第2の穴3は、スリット状などの長穴であっても良い。
図1に示す例では、ネジ止め用の穴2がパネル板1の左右両端部側にそれぞれ設けられ、左右方向の各端部にそれぞれ、2つネジ止め用の穴2が上下に離隔して設けられている。各端部に設ける穴2は、1個でも良いが、2以上設けた方が取付けの安定性が良い。
また、パネル板1に形成する穴としては、図4に示すように、パネル板1の左右方向途中位置(例えば中央位置)にも、ネジ止め用の第2の穴3を開口しておいてもよい。
支柱5は、例えば断面が円形、三角形や矩形などの多角形形状等の形状となっている。本実施形態では、図2に示すように、断面正方形形状の場合を例に挙げて説明する。このとき、支柱5の周方向における一辺の寸法は、例えば20〜25mmとする。
支柱5の材質は、パネル板1を支持可能な剛性を有すれば特に限定はないが、アルミ材や木材が例示できる。
支柱5には、軸方向に延びる1又は2以上の案内溝6を有する。案内溝6は、支柱5の周方向に沿って複数箇所に形成されていることが好ましい。この場合、案内溝6は、周方向に沿って等間隔に形成されていることが好ましい。また、同一軸線上に沿って2以上の案内溝6を形成しても良い。また、各面に2以上の案内溝6を形成しても良い。
本実施形態では、支柱5の各面(4面)にそれぞれ案内溝6が形成されている場合を例示している。
本実施形態の案内溝6の断面形状は、図5に示す断面図のように、溝の底面6aから支柱5の表面に向かうにつれて左右の幅が広くなる斜面上の側面6bを有して、略台形形状となっている。これによって、ネジを雄ネジの穴10に螺合させる際の安定性が良くなる。
また、ナット部材7の雌ネジの穴10が、溝の開口を介して外部から見えるようになっている。
ナット部材7は、案内溝6内に設けられ、当該案内溝6に案内されて支柱5の軸方向(溝の延在方向)に移動可能となっている。
なお、ナット部材7の本体が案内溝6の外側に配置されていても良い、案内溝6によって軸方向に案内可能に案内溝6に取り付けられていればよい。
ナット部材7は、パネル板1の上下で並ぶ穴2の数若しくはそれ以上、各案内溝6に設けることが好ましい。
これによって、ナット部材7にネジ12を安定して螺合可能となる。
また、上記金属板には、ネジ穴10の両側が段差状に上方へ突出していて段差部7Baが形成され、該段差部案内溝6が、案内溝6の開口に嵌り込み可能な形状となっている。
これによって、安定して締結可能となり、より締結後のパネル板1がずれにくくなる。
支柱5の軸方向両端部には、樹脂キャップ8が着脱可能に嵌め込まれている。この樹脂キャップ8によって、案内溝6の支柱5の軸方向端部からナット部材7が抜け落ちることが防止されると共に、取扱い時の耐傷性を有する。
このキャップ8を一時的に外すことで、各案内溝6に配置するナット部材7の数を調整することが可能となる。例えば、複数条の案内溝6を形成していても、使用しない案内溝6からナット部材7を外しておいたりすることができる。
ネジ12は、図3に示すように、軸部12bと頭部12aとから構成され、雌ネジを有する穴10に螺合可能な、例えばM4〜7程度のトラス型ボルトビスからなる。
このネジ12は、頭部12aがパネル板1の穴の径(長穴の場合には幅)よりも大きく、且つ軸部12bが、パネル板1の穴の径よりも小さく、パネル板1を介してネジ穴10に螺合可能な長さを有する。
3枚のパネル板1と4本の支柱5を用いた衝立型間仕切りに組み立てる場合を例示する。
3枚のパネル板1は、図1、図7に示すように、幅方向の長さが大きい正面板1aと左右2枚の側面板1bとからなる。
例えば、次の手順にて組み立てる。
先ず、図8のように、各側面板1bの一方に面側(互いに逆側でも良い)における、左右両側にそれぞれ支柱5をネジ止めする。
これによって、図7のような、平面視コ字形状の衝立型間仕切りに組み付けられる。
このとき、図10のように、各案内溝6に設けたナット部材7の位置を適宜、支柱5の軸方向にスライドすることで、各パネル板1の組み付け高さ位置を自由に設定可能となる。
なお、1つの衝立型間仕切りを構成する各パネル板1の高さを、同じ高さとする必要はなし、高さも異なっていても良い。
組み立てた衝立型間仕切りのパターンの例を図11〜図14に示す。
図11の例では、図4のように、左右の側面板1bの左右方向中央部に、ネジ止め用の第2の穴3を形成しておく。そして、3枚のパネル板1をHの字状に組み付けるパターン例である。
図12は、1つの支柱5に4つのパネル板1を取り付けて十の字状としたパターン例である。
図13は、仕切りで区切られた空間が左右方向に複数連続して並ぶように、組み立てたパターンである。この例では、2種類の衝立型間仕切りの組立てパターンを、順番に組み合わせて配置することで、仕切りで区切られた空間が左右方向に複数並ぶように構成している。
また、上記の説明では、一の支柱5に設けた隣り合う案内溝6の角度が90度の場合を例示しているが、これに限定されない。例えば、断面円形の支柱5に対し、周方向に沿って120度間隔で3条の案内溝6を設けて、支柱5に支持されて隣り合うパネル板間の角度を、120度とするようにしても良い。
本実施形態では、ナット部材7を支柱5に沿ってスライドさせることで、高い自由度で且つ簡易に、パネル板1の高さを調整可能となる。
これによって、パネル板1の下側の隙間を、通過させるケーブルや、電話や厚みがある書類などに応じて調整して設置可能となる。
また、パネル板1同士は結合せず独立しているので、1面ずつ取り換えが可能である。
また、パネル板1の透過率が高いので視認性が確保できる。
なお、必要に応じて支柱5を横桟としてパネル板1に取り付けても良い。この場合、横桟用の穴を左右に向けて複数空けておけば対応可能である。
この場合、横桟としての支柱でパネル板1の撓みの強制や補強をしたり、仕切りの転倒防止に繋げたりすることが可能である。
また、支柱5の各面の全てにパネル板1が取付け可能なので多様の組合せができる。例えば、パネル板1と支柱5の組合せで連続性が付与できる。また、長さ方向に調整が可能となるので長机やオフィスの机の並びにも対応可能となる。
2 ネジ取付け用の穴
3 第2の穴
5 支柱
6 案内溝
7 ナット部材
8 樹脂キャップ
10 ネジ穴
12 ネジ
Claims (11)
- パネル板と、そのパネル板を支持する支柱と、を有する衝立型間仕切りであって、
上記パネル板の板厚方向に開口した1又は2以上のネジ止め用の穴と、
上記支柱に形成され、支柱の軸方向に延びる1又は2以上の案内溝と、
上記案内溝に設けられ、当該案内溝に案内されて上記軸方向に移動可能な1又は2以上のナット部材と、
上記ネジ止め用の穴を介して上記ナット部材に螺合するネジと、
を備え、
上記案内溝は、当該案内溝で案内されるナット部材を、支柱の軸方向に沿って支柱の一端部から支柱の他端部まで案内可能な形状であって、ナット部材が案内方向に直交する方向に変位しても当該ナット部材が案内溝から抜けない構造とする左右一対の内向きフランジ部を有し、
上記ナット部材は、上記内向きフランジ部に接近・離隔可能な状態で上記案内溝に配置されると共に、上記内向きフランジ部に当接可能な部分がワッシャを構成する金属板からなり、
上記金属板には、上記左右一対の内向きフランジ部で形成される開口に嵌り込み可能な段差部が形成されている、
ことを特徴とする衝立型間仕切り。 - 更に、上記案内溝は、支柱の軸方向端部に開口し、その開口に着脱可能に樹脂キャップが嵌め込まれ、その樹脂キャップによって、案内溝の軸方向端部からのナット部材の抜け落ちが防止されると共に、支柱の軸方向端部から案内溝に対しナット部材を出し入れすることで、案内溝に配置するナット部材の数を調整可能となっている、
ことを特徴とする請求項1に記載した衝立型間仕切り。 - 上記案内溝は、上記支柱の周方向に沿って複数箇所に形成され、案内溝毎に上記ナット部材が1又は2以上設けられている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した衝立型間仕切り。
- 上記複数の案内溝は、周方向に沿って等間隔に形成されていることを特徴とする請求項3に記載した衝立型間仕切り。
- 上記案内溝は、支柱の周方向に沿って3箇所又は4箇所形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載した衝立型間仕切り。
- 上記パネル板は、光透過性の樹脂材料から構成される、ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載した衝立型間仕切り。
- 上記パネル板は、左右両端部側にそれぞれ2以上の上記ネジ止め用の穴が開口していることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載した衝立型間仕切り。
- 上記パネル板は、上記ネジ止め用の穴とは別に、左右方向途中位置にネジ止め用の第2の穴が開口していることを特徴とする請求項7に記載した衝立型間仕切り。
- 複数の上記パネル板と複数の上記支柱を備え、
上記複数の支柱のうちの少なくとも1つの支柱に、複数のパネル板が上記ネジと上記ナット部材によってネジ止めされていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載した衝立型間仕切り。 - 一の支柱に対しネジ止めされている複数のパネル板は、それぞれ異なる案内溝に設けたナット部材によってネジ止めされている請求項9に記載した衝立型間仕切り。
- 2以上のパネル板と、そのパネル板を支持するための2以上の支柱と、複数のネジと、を有し、
上記パネル板には、板厚方向に開口した1又は2以上のネジ止め用の穴が設けられ、
上記支柱は、支柱の軸方向に延びる1又は2以上の案内溝と、上記案内溝に設けられ、当該案内溝に案内されて上記軸方向に移動可能な1又は2以上のナット部材と、を備え、
上記ネジの軸部は、上記ネジ止め用の穴を介して上記ナット部材に螺合可能であり、
上記案内溝は、当該案内溝で案内されるナット部材を、支柱の軸方向に沿って支柱の一端部から支柱の他端部まで案内可能な形状であって、ナット部材が案内方向に直交する方向に変位しても当該ナット部材が案内溝から抜けない構造とする左右一対の内向きフランジ部を有し、
上記ナット部材は、上記内向きフランジ部に接近・離隔可能な状態で上記案内溝に配置されると共に、上記内向きフランジ部に当接可能な部分がワッシャを構成する金属板からなり、
上記金属板には、上記左右一対の内向きフランジ部で形成される開口に嵌り込み可能な段差部が形成されている、
衝立型間仕切り用の構成物。
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