JP6822207B2 - 検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検査装置に関する。
特許文献1には、予めプリント基板のスルーホールの平面的な位置及び大きさを撮像部によって撮像して暗部として第1画像認識部に画像認識しておき、次いで光源から照射された光のプリント基板裏面側における反射光を捉えて、スルーホールの位置及び該スルーホールのリードを除外した部分を暗部として第2画像認識部に画像認識するとともに、この画像と予め認識された画像とを比較して所定のスルーホールに所定の電子部品のリードが挿通されているかどうかを判別することにより、上記プリント基板の検査を行う電子部品付設検査方法が開示されている。
特開平05−180780号公報
本発明は、リード部品を実装する基板の検査装置において、リードのスルーホールへの挿入異常の検査精度が高められた検査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の検査装置は、貫通した孔が形成された基板の裏面に対して斜め方向から光をあてる光源と、該斜め方向とは異なる斜め方向から該裏面を撮像する撮像部と、該光源及び該撮像部を用いて、該基板の表面から該孔に挿入した部品の端子部分を撮像して得た画像と、該基板の表面から該孔に該部品を挿入することなく該端子部分を予め撮像して得た画像と、を該孔の少なくとも一部を含む予め定められた領域において比較して該端子部分の端子の有無を判別する判別部であって、該孔を内部に含んで該孔の外周に隣接する領域を該予め定められた領域とする第1の画像比較と、該孔の一部及び該孔と連続して該基板上に形成された導電パターンの一部を含む領域を該予め定められた領域とする第2の画像比較とによって該比較を行う判別部と、を備えるものである。
また、第1態様の検査装置は、貫通した孔が形成された基板の裏面に対して斜め方向から光をあてる光源と、該斜め方向とは異なる斜め方向から該裏面を撮像する撮像部と、該光源及び該撮像部を用いて、該基板の表面から該孔に挿入した部品の端子部分を撮像して得た画像と、該基板の表面から該孔に該部品を挿入することなく該端子部分を予め撮像して得た画像と、を比較して該端子部分の端子の有無を判別する判別部と、を備えるものである。
また、態様検査装置は、態様検査装置において、前記判別部は、前記孔の少なくとも一部を含む予め定められた領域において前記比較を行うものである。
また、態様検査装置は、態様検査装置において、前記判別部は、前記孔を内部に含んで前記孔の外周に隣接する領域を前記予め定められた領域とする第1の画像比較と、前記孔の一部及び前記孔と連続して前記基板上に形成された導電パターンの一部を含む領域を前記予め定められた領域とする第2の画像比較とによって前記比較を行うものである。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記導電パターンの一部が、前記撮像部が撮像する斜め方向から見た場合に前記端子が重なる前記導電パターンの領域を含むものである。
上記目的を達成するために、第4態様の検査方法は、貫通した孔が形成された基板の裏面に対して斜め方向から光をあてる光源及び該斜め方向とは異なる斜め方向から該裏面を撮像する撮像部を用いて、該基板の表面から該孔に挿入した部品の端子部分を撮像して得た画像と、該基板の表面から該孔に該部品を挿入することなく該端子部分を予め撮像して得た画像と、を比較して該端子部分の端子の有無を判別するものである。
請求項1に記載の発明によれば、リード部品を実装する基板の検査装置、及び検査方法において、リードのスルーホールへの挿入異常の検査精度が高められた検査装置、及び検査方法が提供される、という効果が得られる。
また、請求項1に記載の発明によれば、判別部が第1の画像比較または第2の画像比較の一方によって比較を行う場合と比較して、リードがスルーホールに挿入されない挿入異常や、リードがスルーホールの途中まで挿入された挿入異常がより容易に検出される、という効果が得られる。
第4態様に記載の検査方法によれば、リード部品を実装する基板の検査装置、及び検査方法において、リードのスルーホールへの挿入異常の検査精度が高められた検査装置、及び検査方法が提供される、という効果が得られる。
態様に記載の検査装置によれば、判別部が孔を含まない領域において比較を行う場合と比較して、比較の対象がより容易に特定されるという効果が得られる。
態様に記載の検査装置によれば、判別部が第1の画像比較または第2の画像比較の一方によって比較を行う場合と比較して、リードがスルーホールに挿入されない挿入異常や、リードがスルーホールの途中まで挿入された挿入異常がより容易に検出される、という効果が得られる。
請求項に記載の発明によれば、導電パターンの一部が、撮像部が撮像する斜め方向から見た場合に端子が重なる導電パターンの領域を含まない場合と比較して、判別部による比較がより正確になされる、という効果が得られる。
(a)は実施の形態に係る検査装置の構成の一例を示す図、(b)は実施の形態に係る検査装置の電気的な構成の一例を示すブロック図である。 (a)は部品が基板に正常に挿入された状態を示した図、(b)は部品が基板に正常に挿入されていない状態を示した図である。 (a)は基板裏面から部品のリードが正常に突出した状態を示した図、(b)は基板に設けられたスルーホールとランドを説明する図、(c)は第1画像比較における第1テンプレートを示した図、(d)は第2画像比較における第2テンプレートを示した図である。 実施の形態に係る検査処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図1ないし図4を参照して、本実施の形態に係る検査装置、及び検査方法について詳細に説明する。以下の説明では、本実施の形態に係る検査装置を、リード端子を備えた部品(以下、「部品」)が挿入されたプリント配線基板(以下、「基板」)を検査する検査装置に適用した形態を例示して説明する。なお、リード端子は、端子の一例である。
(検査装置の概略構成)
図1(a)は、本実施の形態に係る検査装置10の概略構成を示している。図1(a)に示すように、本実施の形態に係る検査装置10は、支持板16、カメラ12、照明部14、及び制御部18を含んで構成されている。なお、照明部14は光源の一例であり、カメラ12は撮像部の一例であり、制御部18は判別部の一例である。
支持板16は、検査装置10による検査の実行時において検査対象である基板30を搭載し、固定する板状部材である。支持板16は、カメラ12、照明部14との位置合わせが行えるように支持板16の位置を調整する支持板駆動部50(図1(b)参照)を備えている。むろん支持板16が動く代わりに、あるいは支持板16が動くのに加えてカメラ12、照明部14が動くように、あるいは角度調整がなされるように構成してもよい。本実施の形態に係る検査対象の基板30には、リード端子を備えた部品32を含む部品が搭載(挿入)されている。基板30は、部品32を実装する面(部品面)を支持板16と反対側に向けて支持板16に搭載する。この際、スルーホール30A(図2参照)を介して基板30を貫通する部品32のリード32Aは、基板30の部品32を実装した面とは反対側の面(基板裏面)から突出する。支持板16の、この突出したリード32Aに対応する位置には開口部16Aが設けられている。以下で説明する基板の検査では、この開口部16Aを通して部品32のリード32Aの突出状態を観察する。なお、スルーホール30Aは、孔の一例である。
カメラ12は、基板30の検査の実行時において、検査対象である部品32のリード32Aの基板裏面における状態を開口部16Aを通し撮像する。すなわち、開口部16Aを含む一定の領域が本実施の形態に係る検査領域TAとなっている。照明部14は、基板30の検査の実行時において、カメラ12による撮像を行う際に検査対象に照明光を照射する。
制御部18は、支持板駆動部50、カメラ12、照明部14に接続され、支持板駆動部50、カメラ12、照明部14の各々を制御する。制御部18の構成の詳細については以下で説明する。
(検査装置の電気的構成)
次に、図1(b)を参照して検査装置10の電気的な構成について説明する。図1(b)は、検査装置10の電気的な構成の概要を例示するブロック図である。図1(b)に示すように、検査装置10では制御部18を中心に電気的な接続がなされている。
制御部18は、CPU(Central Processing Unit)40A、ROM(Read Only Memory)40B、RAM(Random Access Memory)40C、入出力インタフェース(I/O)40D、及びバス40Eを含んで構成されている。
CPU40Aは、検査装置10全体の動作を司るものである。ROM40Bは、検査装置10の動作を制御する制御プログラム、後述する検査処理プログラムや検査処理プログラムで用いるテンプレート等を予め記憶する記憶手段として機能するものである。RAM40Cは、各種プログラムの実行時のワークエリア、検査データの一時的な記憶手段等として用いられるものである。
I/O40Dには、検査に関する操作を行うための操作ボタン等(キーボードやマウス等)や検査結果等を表示する表示部を含むUI(User Interface)部42、カメラ12、照明部14、及び支持板駆動部50が接続されている。
CPU40A、ROM40B、RAM40C、I/O40Dの各々はバス40Eによって相互に接続され、UI部42、カメラ12、照明部14、支持板駆動部50の各々はI/O40Dを介しCPU40Aによって制御される。
(検査方法)
ところで、リード32Aを備えた部品32は、リード32Aを基板30に設けられたスルーホール30A(孔)に挿入し、基板裏面ではんだ付けすることにより基板30に実装される。このリード32Aの挿入に際しては、リード32Aがスルーホール30Aを貫通し基板裏面に突出していることが必要であり、リード32Aの挿入が正しく行われていないとはんだ付け不良等の実装不良が発生する場合もある。
図2を参照して、上記実装不良について説明する。図2(a)は部品32のリード32Aが基板30のスルーホール30Aに正しく挿入された正常な挿入状態を示している。これに対し、図2(b)は、部品32のリード32Aに曲がり(足折れ)が発生し、リード32Aが基板30のスルーホール30Aに正しく挿入されておらず、挿入不良が発生している状態を示している。図2(b)に示す挿入状態でははんだ付けが正常に行われない可能性がある。このような挿入不良を事前に検出して部品の実装不良を未然に防ぐ手段として、リードを備えた部品の挿入状態を検査する検査装置を用いる場合もある。
上記のような検査装置として、リード部品のリードの基板スルーホールへの挿入前後の基板裏面の画像を比較してスルーホールに挿入したリードの状態を検出し、検出結果により挿入異常の有無を判定する検査装置が知られている。しかしながら、従来は比較する画像として基板裏面を鉛直方向から撮像した画像を用いていたために、リードがスルーホールの領域内にあることは判別できても、スルーホールを貫通しているか否かまでは判定が困難であった。
そこで本実施の形態では、リード部品の挿入前後の基板裏面の撮像において、基板に対し斜め方向から光をあて、斜め方向から撮像するようにした。このことにより、リード部品のリードがスルーホールを介して基板裏面から突出しているか否かがより確実に判別されるので、リードが正常に基板に挿入されていないにもかかわらず正常と判定される虚報が低減され、リードの挿入に起因する実装不良の検出精度が高められる。さらに本実施の形態に係る画像比較では、スルーホールの周囲の比較領域の異なる2段階の画像比較を行っている。このことにより、リードがスルーホールに挿入されていない挿入異常モード、あるいはリードがスルーホールの途中までしか挿入されない挿入異常モードの混入も抑制され、より確実に実装不良を排除することが可能となっている。
(検査装置の動作)
以下、図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る検査装置10の動作についてより詳細に説明する。
図1(a)に示すように、本実施の形態に係る検査装置10では、検査の対象である基板30の裏面における部品32のリード32Aが突出する領域(すなわち検査領域TA)を撮像するカメラ12の光軸Cは、鉛直方向(紙面正面視上下方向)に対し予め定められた角度をもっている、すなわち鉛直方向からずらされている。そのため、カメラ12は検査対象を斜めから撮像するように構成されている。
一方、照明部14から出射された照明光Lも検査領域TAに対し斜めから照射されるように構成されている。本実施の形態において、照明部14による照明光Lを検査領域TAに対して斜め方向から照射し、検査領域TAを斜め方向から撮像するのは以下の理由による。すなわち、鉛直方向から照明光を照射し、鉛直方向から撮像した場合、図2(a)の正常状態と図2(b)の異常状態とを明確に区別することが困難である。鉛直方向から照明光を照射した場合、図2(a)に示す状態においても図2(b)に示す様態においても、スルーホール30A内のリード32Aは明るく撮像され、両者の挿入状態の違いを区別することが困難だからである。
これに対し本実施の形態に係る検査装置10では、図1(a)に示すように照明光Lを斜め方向から照射するので、図2(a)に示す状態においてはリード32Aが明るく撮像される一方、図2(b)に示す状態ではスルーホール30Aが影を伴い暗く撮像されるので、図2(a)の状態と図2(b)の状態とが明確に区別される。この際、カメラ12の光軸も図1(a)に示すように斜めとすることにより、スルーホール30Aの黒部分がより際立つため、図2(a)と図2(b)の違いがより強調される。また、カメラ12の光軸C(撮像方向)を斜め方向とすることにより、突出したリード32Aの判別がより容易となる。
図3(a)は、部品32のリード32Aが基板30のスルーホール30Aに正常に挿入された状態を撮像した画像である。図3(a)に示すように、カメラ12により斜め方向から撮像するとリード32Aが基板30上に位置するので、リード32Aの突出状態が判別しやすい。なお、当然ながら、カメラ12の撮像方向を設定する際には、撮像方向から見た場合に各々のリード32Aが重ならない方向を選択することが好ましい。
(検査処理)
以下、図3(b)から(d)及び図4を参照して、本実施の形態に係る検査処理について説明する。図3(b)から(d)は本実施の形態に係るテンプレートを説明する図であり、図4は本実施の形態に係る検査処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、図3(b)から(d)を参照して、本実施の形態に係るテンプレートについて説明する。テンプレートとは、検査対象としての基板30の検査領域TAの画像(以下、「被検査画像」)との画像比較において使用する比較(マッチング)対象を示した画像である。上述したように、本実施の形態に係る検査処理では2種類の画像比較を実行するので、2種類のテンプレートを用いる。
テンプレートは検査領域TAの画像を元に作成するが、図3(b)はこのテンプレートの元となる基準画像を示している。図3(b)に示すように、基準画像は基板30の裏面の検査領域TAの画像であり、スルーホール30A、スルーホール30Aと連続してスルーホール30Aの周囲に形成されたランド30B(導電パターン)の部分を中心にした撮像された画像である。基準画像は、カメラ12により撮像された画像であることが望ましい。本実施の形態に係る基準画像は、一例として左下隅を原点とする予め定められた大きさの矩形形状とされている。この原点Oは、テンプレートの画像内の位置を座標で示す際の原点となる。なお、テンプレートの形状は矩形に限られず、他の形状例えば円形状等であってもよい。
2種類のテンプレートは、基準画像内に配置されたマッチング領域が異なる。本実施の形態に係るマッチング領域とは、被検査画像との画像比較において実際に比較する領域ことをいう。図3(c)は、図3(b)に示す基準画像にマッチング領域MA1を付加した第1テンプレートSG1の一例を、図3(d)はマッチング領域MA2を付加した第2テンプレートSG2を示している。以下、マッチング領域MA1、MA2を総称する場合は「マッチング領域MA」という。マッチング領域MA1、MA2の各々の特徴については後述する。
図3(c)、(d)に示すように、本実施の形態に係るマッチング領域MAはリード32Aが挿入されるスルーホール30Aごとに設けられ、各々が矩形形状とされている。すなわち、本実施の形態に係る検査装置及び検査方法では、部品32のリード32Aごとにマッチングを行う。各々のマッチング領域MAは矩形の縦、横の長さと原点Oに対する矩形形状の中心の座標で特定される。しかしながら、これに限られず、マッチング領域MAの形状は他の形状、例えば円形状であってもよいし、位置を特定する座標は例えば矩形形状のいずれかの隅の座標であってもよい。
次に、図4を参照して、部品32のリード32Aの基板30のスルーホール30Aへの挿入状態を検査する検査処理について説明する。図4は、本実施の形態に係る検査処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。図4に示す処理は、ユーザが検査対象である部品32が搭載された基板30を支持板16セットし、UI部42等を操作して検査の開始を指示することで、CPU40AがROM40Bに記憶された検査処理プログラムを読み込むことにより実行される。なお、本実施の形態では、本検査処理プログラムをROM40B等に予め記憶させておく形態を例示して説明するが、これに限られず、本検査処理プログラムがコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、あるいは有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等を適用してもよい。また、以下では支持板16に検査対象の基板30がすでに搭載されているものとして説明する。
図4に示すように、ステップS100でROM40B等の記憶手段に記憶されている検査領域TAの第1テンプレートSG1及び第2テンプレートSG2を読み出し取得する。
次のステップS102では、カメラ12により検査対象の基板30の検査領域TAを撮像して、被検査画像を取得する。その際、上述したように、本実施の形態では照明部14から検査領域TAに照射される照明光Lの方向、及びカメラ12の撮像方向(光軸Cの方向)を鉛直方向に対し斜め方向とする。
次のステップS104では、第1テンプレートSG1を用いた第1画像比較を実行する。図3(c)に示すように、第1テンプレートSG1のマッチング領域MA1は、ランド30Bを極力排除した、スルーホール30Aを含んでスルーホール30Aの周囲に隣接する(接する)領域とされている。この理由は、画像比較した際ランド30Bの部分は差がでず、ランド30Bまで含めると虚報率が上がるためである。第1画像比較においては、被検査画像(図3(a)示すようなリード32Aが突出した画像)と第1テンプレートSG1とを比較し、両画像の一致の程度をみる。本実施の形態において両画像の一致の程度をみる方法は特に限定されないが、一例として以下に説明するマッチング率を用いた方法を採用している。
次のステップS106では、第1画像比較におけるマッチング率Mr1を算出する。マッチング率とは一般に比較対象としての2つの画像の一致の程度を示す指標である。マッチング率の算出方法は、例えば差分相関法等従来種々知られている。本実施の形態に係るマッチング率の算出でもそれらの算出方法を特に制限なく用いられるので、詳細な説明を省略する。マッチング率は、通常完全に一致している場合を100%とし、完全に相違している場合を0%とした百分率で表される。本実施の形態に係るマッチング率Mr1も0%から100%の間の百分率で算出される。
本実施の形態に係るマッチング率Mr1は、図3(c)に示すマッチング領域MA1内において演算される。すなわち、被検査画像とテンプレートSG1の一致度がマッチング領域MA1内に制限して実行される。本実施の形態に係る検査装置10では、図1(a)に示すように照明光Lを斜め方向から検査領域TAに照射し、カメラ12によって斜め方向から撮像するので、マッチング領域MA1内においてリード32Aが突出している場合にはマッチング領域MA1が明るく撮像されるが、リードが突出していない場合には暗く撮像される。すなわち、リード32Aがスルーホール30Aから正常に突出していると、被検査画像とテンプレートSG1の一致度が下がるので、マッチング率Mr1の値が小さいほどリード32Aがスルーホール30Aから正常に突出している蓋然性が高い。そのため、第1画像比較では、リードがスルーホールに挿入されていないもの、スルーホールの途中まで挿入されているもの等が有効に排除される。
次のステップS108では、ステップS106で算出したマッチング率Mr1が閾値Mr1t以上となるリード32Aの数が1以上であるか否か、つまり存在するか否かを判定する。閾値Mr1tは被検査画像とテンプレートSG1とが不一致と判断される最低限度(一致と判断される最高限度)を示す数値であり、10%等の数値で与えられる。ステップS108で肯定判定となった場合にはステップS118に移行しUI部42等に検査不合格の旨表示し、本検査処理プログラムを終了する。つまり、本実施の形態では、リード32Aの挿入において異常があると判断されるリードがひとつでも存在すると検査不合格とする。一方、ステップS108で否定判定となった場合にはステップS110に移行する。
なお、閾値Mr1tは、挿入が良好であるサンプルと挿入が不良であるサンプルとの各々についてマッチング率を算出して分布を作成し、両者を確実に区分け可能なマッチング率として設定してもよい。この点は、後述の閾値Mr2tについても同様である。
ステップS110では、第2テンプレートSG2を用いて第2画像比較を実行する。第2画像比較の具体的な内容は第1画像比較に準ずるが、第2テンプレートSG2は以下の点で第1テンプレートSG1と異なる。すなわち、第1テンプレートSG1のマッチング領域MA1がスルーホール30Aに隣接してスルーホール30Aを含む領域であったのに対し、第2テンプレートSG2のマッチング領域MA2は図3(d)に示すように、スルーホール30Aの一部とランド30Bの一部を含む領域とされている。
さらに、第2テンプレートSG2に含まれるランド30Bの一部は、カメラ12の撮像方向から見た場合にリード32Aと重なると予測される方向のランド30Bを含む領域(例えば、照明光Lの照射方向とは逆方向のランド30Bを含む領域)とされている。この場合、リード32Aが正常に基板30の裏面から突出しているとマッチング領域MA2のランド30Bを覆って撮像されるので、被検査画像と第2テンプレートSG2の一致度が低下する。
ここで、部品32のリード32Aの基板30のスルーホール30Aへの挿入に際する不良のモードとしては、リード32Aがスルーホール30Aに挿入されていないことによる、または途中まで挿入されていることによるリード折れ(曲がり)が多く、まずこれを排除する必要がある。そのため、部品32の挿入前後で比較する基板裏面の画像領域をスルーホール30Aの開口部を中心とした領域とする第1画像比較を行う。しかしながら、このスルーホール30Aの開口部を中心としたマッチング領域MA1における比較では、リード32Aのスルーホール30Aからの確実な突出を判別することが必ずしも確実に行われない場合も想定される。そこで、ランド30Bを含むマッチング領域MA2における比較である第2画像比較を行っている。
さらに本実施の形態に係るマッチング領域MA2は、図3(d)に示すようにリード32Aと重なる(リード32Aが覆う)と想定されるランド30Bの部分とされているので、比較するデータ量が削減されるとともに、効果的な画像比較が行われる。ここで、マッチング領域MA2が縦長の長方形とされているのは、カメラ12による撮像方向に対するリード32Aの位置のバラツキを吸収するためである。つまり、マッチング領域MA2は、カメラ12の撮像方向とは交差する方向の長さをスルーホール30Aの直径以上の長さで設定するのが望ましい。
次のステップS112では、マッチング率Mr2を算出する。マッチング率Mr2の算出方法はマッチング率Mr1に準じた算出方法とされ、マッチング率Mr2が低いほどリード32Aが正常にスルーホール30Aに挿入されている蓋然性が高い。
次のステップS114では、ステップS112で算出したマッチング率Mr2が閾値Mr2t以上となるリード32Aの数が1以上であるか否か判定する。ステップS114で肯定判定となった場合にはステップS118に移行し、検査不合格の旨UI部42等に表示して本検査処理プログラムを終了する。一方、ステップS114で否定判定となった場合にはステップS116に移行し、検査合格の旨UI部42等に表示して本検査処理プログラムを終了する。
以上詳述したように、本実施の形態に係る検査装置、及び検査方法によれば検査領域を斜め方向から照明し、斜め方向から撮像した画像を用いた画像比較を行っているので、リード部品を実装する基板の検査装置、及び検査方法において、リードのスルーホールへの挿入異常の検査精度が高められる。また、各々マッチング領域のことなる2段階の画像比較を行っているので、さらに検査精度が高められ、虚報率が低減する。
なお、上記実施の形態で説明した検査装置10の構成(図1参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりしてもよい。
また、上記各実施の形態で説明した検査処理プログラムの処理の流れ(図4参照)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
10 検査装置
12 カメラ
14 照明部
16 支持板
16A 開口部
18 制御部
30 基板
30A スルーホール
30B ランド
32 部品
32A リード
40A CPU
40B ROM
40C RAM
40D I/O
40E バス
42 UI部
50 支持板駆動部
C 光軸
L 照明光
MA1、MA2 マッチング領域
Mr1、Mr2 マッチング率
Mr1t、Mr2t 閾値
SG1 第1テンプレート
SG2 第2テンプレート
TA 検査領域

Claims (2)

  1. 貫通した孔が形成された基板の裏面に対して斜め方向から光をあてる光源と、
    該斜め方向とは異なる斜め方向から該裏面を撮像する撮像部と、
    該光源及び該撮像部を用いて、該基板の表面から該孔に挿入した部品の端子部分を撮像して得た画像と、該基板の表面から該孔に該部品を挿入することなく該端子部分を予め撮像して得た画像と、を該孔の少なくとも一部を含む予め定められた領域で比較して該端子部分の端子の有無を判別する判別部であって、該孔を内部に含んで該孔の外周に隣接する領域を該予め定められた領域とする第1の画像比較と、該孔の一部及び該孔と連続して該基板上に形成された導電パターンの一部を含む領域を該予め定められた領域とする第2の画像比較とによって該比較を行う該判別部と、
    を備える検査装置。
  2. 前記導電パターンの一部が、前記撮像部が撮像する斜め方向から見た場合に前記端子が重なる前記導電パターンの領域を含む請求項に記載の検査装置。
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