JP6822107B2 - 閲覧制御システム、閲覧装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、閲覧制御システム、閲覧装置及びプログラムに関する。
電子書籍のページめくりのためのUI(ユーザインタフェース)として、紙書籍のページめくりのメタファを用いるものが様々に提案されている。
特許文献1に開示された装置は、ユーザが電子書籍のページを表示するタッチパネルに2本の指を接触させ、それら2本の指の接触点の一方を移動させると、それら2本の指の接触点間の距離に応じたページ数だけ、表示するページをめくる。
特許文献2に開示された装置は、画面表示された文書ファイルのページに対し、指などで触れる操作をするとそのページを記憶し、後で所定の復帰操作を受けてそのページに戻る(一時的なしおりとして機能)。また、この装置は、画面表示された文書ファイルの右端や左端に書籍の小口部分を示す画像を表示し、ユーザがその小口画像に触れながら指を移動させると、表示上でパラパラと連続してページをめくる。
これら特許文献1及び2は、タッチパネルとこれに表示する画像を用いて、紙書籍のページめくりのメタファを提供している。これに対し、物理的な機構を用いて、紙書籍のページめくりを構成するいくつかの要素についてのメタファを提供する従来技術も知られている。
例えば非特許文献1は、折り曲げ可能なプラスチックシートに曲げセンサを設け、シートの曲げの大きさに応じて、電子書籍のページめくり量を制御する方式を提案している。
また非特許文献2に開示された装置は、画面の左右にフリップセンサを備えている。フリップセンサは、微小な隙間を隔てて束ねられた複数枚のシートを有し、これらシート間の静電容量の変化によりユーザのページめくり操作を検知する。ユーザは、フリップセンサのシート束の端部を指でぱらぱらとはじくことで、複数枚のページめくりが指示できる。
また非特許文献3には、書籍の表紙を模したゴム板の端部に、モータで回転するパラパラローラを設けた装置が開示されている。パラパラローラがユーザの親指をはじく感触で、ユーザにページめくりの触感を提示する。
また特許文献3及び4には、紙を束ねた書籍のような器具を、電子書籍のページめくり操作のための操作デバイスとして用いる方式が開示されている。
特許文献3の方式では、各ページに電子出版物のページ及びページ内位置を特定可能にするマーカを記載する電子出版物閲覧用書籍と、カメラの取り付けられたヘッドマウントディスプレイとを用意する。そして、電子出版物閲覧用書籍を読取対象として、ヘッドマウントディスプレイに取り付けられるカメラを使って閲覧位置に対応付けられるマーカを読み取り、その読み取ったマーカに基づいて閲覧中のページを特定するとともに、その読み取ったマーカの映像情報とそのマーカの配置情報とに基づいて閲覧中のページ内位置を特定し、電子出版物の情報を蓄積する蓄積手段から、その特定したページ及びページ内位置の指す電子出版物の情報を取得してヘッドマウントディスプレイに表示するように構成する。
特許文献4に開示された方法は、電子出版物のページを特定可能にするマーカを記載する閲覧用書籍を読取るマーカ読取過程と、読み取ったマーカが指す電子出版物のページの情報を電子出版物情報格納部から取得する情報取得過程を含み、取得したページを表示する。
特開2015−111397号公報 特開2013−196312号公報 特開2003−150599号公報 特開2014−126898号公報
Watanabe, J., Mochizuki, A., and Horry, Y.: 「Bookisheet: Bendable device for browsing content using the metaphor of leafing through the pages」, In Proc. UbiComp '08, ACM Press (2008), 360-369 井澤謙介 他:「直接操作可能なめくりインタフェースによる新しいインタラクションの提案」, インタラクション2011 予稿集, (2011) 城所宏行 他:「パランガ: ページをめくる触感を再現する本型デバイス」, インタラクション2011 予稿集, (2011)
閲覧操作用の紙書籍の開いたページ上のページ識別情報をカメラで読み取り、閲覧中の電子文書内の、そのページ識別情報が示すページを画面表示する方式では、操作用の紙書籍は、操作対象である電子文書のページ数以上のページ数を持っている必要がある。仮に操作用の紙書籍のページ数が電子文書のページ数より少ない場合、電子文書のうち紙書籍のページ数より多いページ番号のページを指定して表示することはできない。
本発明は、電子文書よりもページ数が少ない操作用の冊子でも、その電子文書の画面表示におけるページめくりが制御できる仕組みを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、複数枚のシートを束ねた冊子と、前記冊子の開かれているページのページ番号を特定する特定手段と、前記特定手段が、前記冊子のページめくりが行われる前の時点で特定したページ番号と、前記ページめくりが行われた後の時点で特定したページ番号と、の差分に応じて電子文書のページめくりを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記差分に応じて前記電子文書についてのページめくりを制御する第1モード中に、前記特定手段が前記冊子の開かれているページのページ番号を特定できないことが閾値時間以上連続すると、前記特定したページ番号をクリアして前記冊子のページがめくられても前記差分に応じた前記電子文書についてのページめくりを行わない第2モードに切り替わり、前記第2モード中に前記特定手段が前記冊子の開かれているページのページ番号を特定すると、前記第1モードに切り替わる、ことを特徴とする閲覧制御システムである。
請求項2に係る発明は、前記制御手段は、前記差分と、前記電子文書の前記ページめくりにおいてめくるページ数と、の関係を規定する伝播関数を用いて、前記電子文書の前記ページめくりにおいてめくるページ数を求め、求めたページ数だけ前記電子文書のページをめくる、ことを特徴とする請求項1に記載の閲覧制御システムである。
請求項3に係る発明は、前記伝播関数は、前記冊子の総ページ数を前記電子文書の総ページ数以上のページ数に写像する関数である、ことを特徴とする請求項2に記載の閲覧制御システムである。
請求項4に係る発明は、前記伝播関数は、前記差分に関して傾きが単調増加する関数である、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の閲覧制御システムである。
請求項5に係る発明は、前記伝播関数は、前記差分が閾値以下である区間では前記ページめくり量は前記差分と等しい値である、ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の閲覧制御システムである。
請求項6に係る発明は、前記伝播関数は、前記差分の大きさが1である場合には、前記電子文書の前記ページめくりにおいてめくるページ数が1となり、前記差分の大きさが1より大きい場合には、前記電子文書の前記ページめくりにおいてめくるページ数が当該差分よりも大きくなる関数である、ことを特徴とする、請求項2に記載の閲覧制御システムである。
請求項7に係る発明は、前記伝播関数は、前記冊子のページをめくる速度が大きいほど、前記電子文書の前記ページめくりにおいてめくるページ数が大きくなる関数である、ことを特徴とする、請求項2に記載の閲覧制御システムである。
請求項8に係る発明は、前記冊子の各シートには、当該シートに対応するページ番号を示す情報が保持され、前記特定手段は、前記開かれているページに対応するシートが保持するページ番号の情報を読み取ることで、前記開かれているページのページ番号を特定する、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の閲覧制御システムである。
請求項9に係る発明は、前記ページ番号を示す情報は、前記冊子の前記シートのページ上に画像コードの形式で印刷され、前記シートのページ上には、更に前記画像コードのデコードをするよりも少ない処理負荷で認識可能なマークが更に示されており、前記特定手段は、撮影された画像から前記マークを認識した場合には、その画像から前記画像コードを検出し、検出した前記画像コードをデコードして前記ページ番号を特定し、前記撮影された画像から前記マークが認識できない場合は、その画像からの前記画像コードの検出を試みない、ことを特徴とする請求項8に記載の閲覧制御システムである。
請求項10に係る発明は、前記制御手段は、前記電子文書のページめくり方式として、前記差分に応じて前記電子文書のページめくりを制御する相対方式と、前記特定手段が特定した前記ページ番号に対応する前記電子文書のページ番号のページを表示するよう前記電子文書のページめくりを制御する絶対方式と、を有し、ユーザから特定の操作を受けるとページめくり方式を切り替える、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の閲覧制御システムである。
請求項11に係る発明は、前記制御手段は、前記ページめくりの一態様として、前記電子文書のうち表示される範囲を、前記差分に対応する移動量だけ移動させる機能を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の閲覧制御システムである。
請求項12に係る発明は、複数枚のシートを束ねた冊子の開かれているページのページ番号を特定する特定手段と、前記特定手段が、前記冊子のページめくりが行われる前の時点で特定したページ番号と、前記ページめくりが行われた後の時点で特定したページ番号と、の差分に応じて電子文書のページめくりを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記差分に応じて前記電子文書についてのページめくりを制御する第1モード中に、前記特定手段が前記冊子の開かれているページのページ番号を特定できないことが閾値時間以上連続すると、前記特定したページ番号をクリアして前記冊子のページがめくられても前記差分に応じた前記電子文書についてのページめくりを行わない第2モードに切り替わり、前記第2モード中に前記特定手段が前記冊子の開かれているページのページ番号を特定すると、前記第1モードに切り替わる、ことを特徴とする閲覧装置である。
請求項13に係る発明は、コンピュータを、複数枚のシートを束ねた冊子の開かれているページのページ番号を特定する特定手段、前記特定手段が、前記冊子のページめくりが行われる前の時点で特定したページ番号と、前記ページめくりが行われた後の時点で特定したページ番号と、の差分に応じて電子文書のページめくりを制御する制御手段、として機能させるためのプログラムであって、前記制御手段は、前記差分に応じて前記電子文書についてのページめくりを制御する第1モード中に、前記特定手段が前記冊子の開かれているページのページ番号を特定できないことが閾値時間以上連続すると、前記特定したページ番号をクリアして前記冊子のページがめくられても前記差分に応じた前記電子文書についてのページめくりを行わない第2モードに切り替わり、前記第2モード中に前記特定手段が前記冊子の開かれているページのページ番号を特定すると、前記第1モードに切り替わる、ことを特徴とするプログラムである。
請求項1、8、12又は13に係る発明によれば、電子文書よりもページ数が少ない操作用の冊子でも、その電子文書の画面表示におけるページめくりが制御できる。また、例えば冊子のページをめくりきっても電子文書の所望のページにたどり着けない場合等に、冊子のページをめくった結果表示された電子文書のページを維持しつつ、冊子のページを戻して電子文書のページを更にめくる余地を作ることができる。
請求項2に係る発明によれば、冊子でめくったページ数と同じページ数を電子文書でめくる方式よりも、冊子でめくったページ数に対して電子文書を何ページめくるかの自由度を高めることができる。
請求項3に係る発明によれば、冊子の一巡のページめくりで、冊子よりページ数の多い電子文書の最後のページまでめくることができる。
請求項4に係る発明によれば、冊子でめくるページ数が少ない範囲では、電子文書をそのページ数に近いページ数だけ精密にめくりつつも、冊子のページを多くめくれば、電子文書のページめくり量を増大させることができる。
請求項5に係る発明によれば、冊子でめくるページ数が少ない(閾値以下)の場合、電子書籍も同じページ数だけめくられるという直感的に分かりやすい操作感をユーザに提供できる。
請求項6に係る発明によれば、(例えばユーザが電子文書を順に1ページずつ読みながら)冊子で1ページめくると電子文書が1ページめくられる、という直感的に分かりやすい操作感を提供できる。また、電子文書の現在表示中のページから離れたページを見たい場合に、冊子でめくったページ数と同じページ数を電子書籍でめくる方式と比べて、同じページ数の冊子を用いる場合でも、電子文書のページ数のより大きい範囲をめくることが可能になる。
請求項7に係る発明によれば、冊子のページをめくる速度に依らずめくったページ数に従って電子文書でめくるページ数を定める方式と比べて、冊子が持つページ数の範囲でめくることが可能な電子文書のページ数の範囲を大きくすることができる。
請求項9に係る発明によれば、毎回の画像に対して必ず画像コードの探索及びデコードの処理を試みる方式と比べて、マークが認識できない画像については画像コードの処理を省略できる分だけ、処理負荷が低減される。
請求項10に係る発明によれば、冊子でめくったページ数に応じて電子書籍のページめくりを行いたい場合と、冊子で開いたページに対応する電子書籍のページを開きたい場合との、ユーザの希望に対応することができる。
請求項11に係る発明によれば、冊子のページめくりにより電子文書をページ単位でめくる場合と比べて、電子文書の表示範囲の移動をより精密に制御することができる。
例示的な操作用冊子の外観を模式的に示す図である。 操作用冊子のページに印刷された画像コードを撮影するカメラを備えた例示的な操作台の模式的な斜視図である。 例示的な操作台の模式的な側面図である。 操作用冊子を用いた電子文書のページめくり制御のためのシステムの機能的な構成の一例を示す図である。 ページ映像テーブルのデータ内容の一例を示す図である。 ページ変更テーブルのデータ内容の一例を示す図である。 ページ番号検出部の処理手順の一例の主要部を示す図である。 ページ番号検出部の処理手順の一例の残りの部分を示す図である。 ページめくり判定部の処理手順の一例を示す図である。 ページめくりの方式を切り替える指示のためのジェスチャの一例を説明するための図である。 ページめくりの方式を切り替える機能を有する閲覧装置の機能的な構成の例を示す図である。 図11の閲覧装置におけるページめくり方式の切り替え制御の手順の例を示す図である。
本実施形態では、電子書籍等の電子文書のページめくり操作のためのシステムを構成する1つの要素として、図1に示すような紙等のシートを書籍のように複数枚束ねた冊子(以下では、操作用冊子100と呼ぶ)を用いる。操作用冊子100は、異なる複数の電子文書に共通のページめくり用ツールである。
操作用冊子100には、見開き2ページ毎に、その2ページのうち少なくとも一方にそのページのページ番号の情報を含む画像コード102が印刷されている。この画像コード102には、例えば、QRコード(登録商標)やバーコード等の画像コード形式を用いればよい。画像コード102が示すページ番号は、操作用冊子100が有するページの通し番号である。操作用冊子100は、ページめくり操作のための道具なので、ページには画像コード102が示されていれば足りるが、このほかにユーザが利用する情報や画像が印刷されていてもよい。例えば、日記帳を操作用冊子100として兼用する場合、各ページには日記帳の日付や罫線等の情報とページ番号を示す画像コード102とが印刷される。
本実施形態では、ユーザは操作用冊子100のページをめくることで、システムに対して電子文書のページめくりを指示する。システムは、ユーザが開いているページの画像コード102をカメラで読み取り、そのページのページ番号を認識する。そして、ユーザのページめくり動作の前後でのページ番号の差分に応じて電子文書のページをめくる。
画像コード102を読み取るカメラは、例えば、電子文書を表示するHMD(ヘッドマウントディスプレイ)に装着されていてもよい。
また別の例として、図2及び図3に例示するように、操作台200に設けられたカメラ202により、画像コード102が印刷された操作用冊子100のページを撮影してもよい。図2は操作台200の斜視図であり、図3は側面図である(いずれも模式図)。例示した操作台200は、基部パネル204と、この基部パネル204の上面に直立状態で固定された支柱206と、その支柱206の上端から横方向に張り出す支持アーム208とを含む。操作台200は、基部パネル204を下にして机やテーブルの上面に設置される。カメラ202は、支持アーム208の先端近傍に支持されており、基部パネル204の中央部の上方に位置している。カメラ202は、基部パネル204(特に支柱206の手前側の広い部分)全体をほぼ視野に収めている。逆に言えば、ユーザが基部パネル204の上で操作用冊子100を広げれば、操作用冊子100の開かれたページがカメラ202により撮影されることになる。
図4に、この実施形態のシステムの機能的構成を例示する。このシステムは、上述したカメラ202と、このカメラ202に対して無線又は有線で通信接続された閲覧装置10とを含む。
カメラ202は、予め定められた時間間隔で到来する撮影時刻ごとに、視野範囲の撮影及び撮影した画像の閲覧装置10への転送、を行う。例えば、カメラ202は、動画を撮影するビデオカメラであってもよい。
閲覧装置10は、例えばパーソナルコンピュータ、タブレット端末、電子書籍端末等が備えるコンピュータに対して、ページ番号検出部12、ページめくり判定部14、文書表示制御部16等の機能を表すプログラムを実行させることにより実現される。閲覧装置10が備えるディスプレイ18は、例えばHMDであってもよい。
閲覧装置10において、ページ番号検出部12は、カメラ202が撮影した画像から撮影時刻が到来するごとに転送されてくる画像から、画像コード102が表すページ番号を認識する。ページめくり判定部14は、ページ番号検出部12が各撮影時刻の画像から認識したページ番号の時間的変化から、ユーザが操作用冊子100でめくったページ数(めくり後のページ番号がめくり前より小さい場合は負値)を求める。ページめくり判定部14は、このめくったページ数の算出のため、ページ映像テーブル142及びページ変更テーブル144(これらについては後で詳述)を用いる。そして、ページめくり判定部14は、そのページ数に対応する、電子ページにおけるページめくり量を求める。
文書表示制御部16は、電子文書の表示制御を実行する。この実施形態では、文書表示制御部16は、ページめくり判定部14が求めたページめくり量に従い、ディスプレイ18に表示するページをめくる(すなわちそれまで表示していたページよりもそのページめくり量だけ進んだ、又は戻ったページをディスプレイ18に表示する)。
図5にページ映像テーブル142のデータ内容の一例を示す。ページ映像テーブル142の個々のエントリには、カメラ202が定期的に撮影した画像の撮影時刻(図中の項目「時刻」)と、その画像からページ番号検出部12が検出したページ番号とが登録されている。図示例では、撮影時刻はミリ秒単位で示されている。この例では撮影の間隔は100ミリ秒である。なお、操作用冊子100がカメラ202の視野の外にある場合や、視野内にあっても閉じられていたり開いたページのカメラ202に対する角度が悪かったりして画像コード102がカメラ202で明確に捉えられない(すなわち撮影した画像からは画像コード102が認識できない)場合等には、ページ番号検出部12はその画像からページ番号を検出できない。そのような場合には、撮影時刻に対応するページ番号の項目には、ページ番号が検出できなかった旨を示す予め定められた値(図では「不検出」と示した)が記録される。
この実施形態のシステムは、「ナビモード」と「非ナビモード」という2つのモードを有する。ナビモードは、ユーザが操作用冊子100のページをめくるとそれに応じてシステムが電子文書のページめくりを行うモードである。これに対し、非ナビモードは、ユーザが操作用冊子100のページをめくっても、システムが電子文書のページめくりを行わないモードである。操作用冊子100のページをめくるとそれに応じて必ず電子文書のページがめくられるようにすると、かえって不便になる場合があるので、非ナビモードを設けている。例えば、操作用冊子100を最後のページまでめくりきっても電子文書の途中のページまでしかめくれなかった場合を考える。この場合、操作用冊子100で開くページをいったん前のページに戻してめくり直すことで、電子文書の更に後ろのページまでめくるようにすることが考えられる。しかし、ナビモードしかない場合、このページ戻しにより電子文書のページも戻ってしまい、先のページに進むことができない。これに対し、非ナビモードに切り替えてから操作用冊子のページ戻しを行えば、このような問題は解消される。
本実施形態では、ナビモード時にページ番号不検出が予め定められた期間(「閾値期間」と呼ぶ)以上連続すると、システムは非ナビモードに切り替わる。ページ映像テーブル142は、このナビモードから非ナビモードへの切替のために用いられる。例えば、カメラ202の撮影間隔を図5の例のように100ミリ秒とし、閾値期間を1秒とした場合、現在時刻から1秒前までの各撮影時刻の情報がページ映像テーブル142にあれば足りるので、ページ映像テーブル142は例えば撮影時刻10回分のエントリを有していれば足りる。なお、非ナビモードからナビモードへの切替は、ページ番号検出部12がページ番号を検出したことにより行われる。
図6にページ変更テーブル144の例を示す。ページ変更テーブル144には、ページ番号検出部12が検出したページ番号が前回検出したページ番号から変化した場合に、その変化の時刻と、そのときの変化後のページ番号とが記録される。したがって、ページ変更テーブル144に含まれるエントリは必ずページ番号を含み(すなわち「不検出」は存在しない)、それら各エントリのページ番号の値は、そのエントリに対して時間的に直前のエントリのページ番号の値と必ず異なる。ページ変更テーブル144は、ナビモードから非ナビモードにモード切替が行われるとクリアされる(すなわち全エントリが削除され、エントリ数が0になる)。
図7を参照して、ページ番号検出部12の処理手順の例を説明する。
この処理は、ページ番号検出部12がカメラ202から新たな画像を取得すると開始される。この場合、ページ番号検出部12は、取得した画像についてのエントリをページ映像テーブル142の末尾に追加する(S10)。このとき追加したエントリを、現エントリEと呼ぶこととする。この時点では、現エントリEの項目「時刻」に、その画像を取得した時刻を登録する。次に、ページ番号検出部12は、ページ映像テーブル142のエントリ数が予め定めた上限数を超えたかどうかを判定し(S12)、超えたと判定した場合は、ページ映像テーブル142の先頭のエントリ(「時刻」が最も古いエントリ)を削除する(S14)。S12でページ映像テーブル142のエントリ数が上限数以下と判定した場合は、ページ番号検出部12はS14をスキップする。
次にページ番号検出部12は、取得した画像から画像コード102を検出し、その画像コード102をデコードしてページ番号を認識する(S16)。そして、S16でページ番号が認識できたかどうかを判定する(S18)。取得した画像から画像コード102が検出できない場合、ページ番号は認識されず、したがってS18の判定結果はNoとなる。S18の判定結果がNoの場合、処理は図8に示す手順(後で説明する)に進む。
S18の判定結果がYesの場合、ページ番号検出部12は、認識したページ番号を、ページ映像テーブル142の現エントリEの項目「検出したページ番号」に登録する(S20)。
次に、ページ番号検出部12は、閲覧装置10の現在の動作モードが非ナビモードであるかどうかを判定し(S22)、この判定結果がYesであれば、動作モードをナビモードに切り替える(S24)。S22の判定結果がNo(現在ナビモード中)である場合には、S24はスキップされる。この後、ページめくり判定部14により、図9に示す手順(後で説明する)が実行される。
なお、図7の手順において、S12及びS14からなる部分と、S16〜S20の部分と、S22及びS24からなる部分とは、相互に依存関係がないので、どのような順序で実行してもよい。
次に図8を参照して、S18でページ番号が認識できなかったと判定された場合の、ページ番号検出部12の処理の例を説明する。
この例では、ページ番号検出部12は、現在の動作モードがナビモードであるかどうかを判定する(S26)。この判定結果がNo(現在は非ナビモード)の場合は、何も行わずに処理を終了する。
一方、この判定結果がYesの場合は、ページ番号検出部12はページ映像テーブル142内のエントリ群を、現エントリEを起点に時間を遡る方向にスキャンし(S28)、ページ番号が検出されない(「不検出」)状態が所定の判定期間以上連続しているかどうかを判定する(S30)。この判定結果がYesの場合、ページ番号検出部12は、動作モードを非ナビモードへと変更し、ページ変更テーブル144をクリア(すなわちすべてのエントリを削除)する(S32)。なお、S30の判定結果がNoの場合は、S32をスキップして、処理を終了する。
次に図9を参照して、ページめくり判定部14の処理手順の例を説明する。
この手順では、ページめくり判定部14は、ページ変更テーブル144にエントリがあるかどうかを判定する(S40)。
この判定の結果がNoの場合、閲覧装置10の現在の動作モードは非ナビモードである(図8のS32参照)。この場合、ページめくり判定部14は、ページ変更テーブル144の末尾に新エントリを追加する(S52)。この追加の前のページ変更テーブル144は空なので、結局、S52では、ページ変更テーブル144の先頭に新エントリが追加されることになる。そして、ページめくり判定部14は、その新エントリに対して、現エントリEの時刻及びページ番号をその新エントリの項目「時刻」及び「ページ番号」に登録する(S52)。S40の判定結果がNoの場合に、S52でページ変更テーブル144に追加した新エントリは、非ナビモードからナビモードに切り替わった時点で検出されたページ番号を示している。このページ番号は、今後続くであろうナビモードの最初に検知されたページ番号であり、「スタートページ」と呼ぶ。スタートページは、ページ変更テーブル144の最初のエントリである。
S40の判定結果がYesの場合、ページめくり判定部14は、ページ変更テーブル144から末尾のエントリ(すなわち時刻が最も後のエントリ)を取得する(S42)。このエントリを最終エントリFと呼ぶこととする。次にページめくり判定部14は、現エントリEのページ番号p1がその最終エントリFのページ番号p2と一致するか否かを判定する(S44)。
S44の判定結果がNoの場合、それは、ユーザが操作用冊子100のページをめくった結果、現時点では、最終エントリFの時点で開いていたページ(p2)とは異なるページ(p2)が開かれたことを示す。この場合、ページめくり判定部14は、ページ番号の差分(p1−p2)を計算する(S46)。めくり前のページ番号p2よりめくり後のページ番号p1が小さい場合、この差分(p1−p2)は負の値となる。
次にページめくり判定部14は、その差分(p1−p2)から、表示中の電子文書についてのページめくり量Peを算出する(S48)。ページめくり量Peは、大略的には差分(p1−p2)に比例し、差分(p1−p2)が負値の場合はページめくり量Peも負値となる。
差分(p1−p2)からのページめくり量Peの算出には、伝播関数を用いる。伝播関数は、差分(p1−p2)が入力されるとそれに対応するページめくり量Peを出力する関数である。伝播関数の実装形態は特に限定されない。例えば、差分(p1−p2)の値ごとに、その値に対応するページめくり量を記憶したテーブルを、伝播関数として用いてもよい。また別の例として、伝播関数を、差分(p1−p2)からページめくり量を求める数式を表すプログラムの形で実装してもよい。
伝播関数の例を以下に示す。
(a)入力された差分(p1−p2)の値をそのままページめくり量Peとして出力する伝播関数を用いてもよい。すなわちPe=(p1−p2)。この伝播関数を用いる場合、操作用冊子100の総ページ数が電子文書の総ページ数より少ないと、操作用冊子100ですべてのページをめくっても、電子文書の最後のページまではめくれない。この場合、いったん操作用冊子100をカメラの視界から外して非ナビモードに遷移し、非ナビモードで操作用冊子100を逆方向(すなわちページ番号が小さい方向)にめくってから、再度ナビモードに遷移すれば、電子文書のページを更に正方向にめくることが可能になる。非ナビモードでは操作用冊子100のページめくりが電子文書に反映されないので、この状態で操作用冊子100のページめくり状態をいわばリセットすることが可能になる。
(b)Pe=k(p1−p2)とする伝播関数を用いてもよい。ここで、kは1以外の正の実数。kを1より大きい値とすると、上述のように閲覧途中で非ナビモードに遷移して操作用冊子100をリセットしなくても、操作用冊子100の総ページ数よりも大きいページ番号まで電子文書をめくることが可能になる。またkを1より小さい値とすると、電子文書の微妙な量のページめくりの制御が可能になる。例えば、k=0.5とし、操作用冊子100を1ページめくることで電子文書のページを半めくりする制御がその例である。また、操作用冊子100を1ページめくることで電子文書の表示範囲を例えば予め定めた行数だけ移動させる(この場合k=予め定めた行数/1ページの総行数)という制御も可能であり、このような制御も電子文書についてのページめくり制御の範疇に含まれる。操作用冊子100のめくり量(上記差分)1ページあたりの表示範囲の移動量の単位は行数に限らない。例えば0.2ページ単位で移動させる等のように、1ページに対する割合を単位としてもよい。kの値、又は操作用冊子100のめくり量1ページあたりの表示範囲の移動量等をユーザが設定したり変更したりできるようにしてもよい。
(c)上記(b)の変形として、kを操作用冊子100の総ページ数と電子文書の総ページ数の比としてもよい。すなわち、k=(電子文書の総ページ数)/(操作用冊子100の総ページ数)。このようにすれば、上述のように閲覧途中で非ナビモードに遷移して操作用冊子100をリセットしなくても、操作用冊子100の一巡のページめくりで電子文書の最後のページまでめくることが可能になる。システムの一構成要素である閲覧装置10には、別の構成要素である操作用冊子100の総ページ数は既知であると想定してよいので、閲覧装置10は、これと、ユーザが閲覧のために開いた電子文書の総ページ数とから、kを算出すればよい。なお、電子文書がリフロー型(すなわち固定的なページを持たず、表示領域に対して指定されたフォントサイズで文書をレイアウトすることでページが確定するタイプ)である場合も、表示領域のサイズとフォントサイズ等の情報からその電子文書の総ページ数は求められる。
(d)上記(c)の一般化として、操作用冊子100の総ページ数(すなわち差分(p1−p2)が取り得る最大値)を電子文書の総ページ数(すなわちページめくり量Peが取り得る最大値)以上のページ数に写像する関数を伝播関数として用いてもよい。この場合も、上述のように閲覧途中で非ナビモードに遷移して操作用冊子100をリセットしなくても、操作用冊子100の一巡のページめくりで電子文書の最後のページまでめくることが可能になる。
(d−1)この(d)の意味での伝播関数は、更に、変数であるページ差分(p1−p2)が大きくなるほど傾きが単調増加(すなわち単調非減少)するものであってもよい(「傾き」は、Peの変数(p1−p2)についての微分)。例えば、Pe=q(p1−p2)とするなどである(qは正の実数、rは1より大きい実数)。このように傾きが単調増加する伝播関数を用いれば、操作用冊子100でめくるページ数が少ない範囲では、電子文書をそのページ数に近いページ数だけ精密にめくりつつも、操作用冊子100のページを多くめくれば、電子文書のページめくり量を増大させることができる。
(d−1−1)この(d−1)の意味での伝播関数は、更に、伝播関数は、変数であるページ差分(p1−p2)が閾値t(tは正の整数)以下である区間ではPe=(p1−p2)であり、(p1−p2)が閾値tより大きい区間では変数(p1−p2)が大きくなるほど傾きが単調増加するものであってもよい。これも差分(p1−p2)に関する単調増加の関数の一種である。この伝播関数を用いた場合、操作用冊子100でめくったページ数(p1−p2)が閾値t以下であれば、電子文書でも同じページ数だけめくるという精密なページめくりを可能にしつつも、操作用冊子100でめくったページ数(p1−p2)が閾値tを超える区間では電子文書のページめくり量を増やし、操作用冊子100の一巡のページめくりで電子文書の最後のページまでめくることができる。特に閾値t=1とすれば、操作用冊子100を1ページめくれば電子文書が1ページめくられるという直感的に非常に分かりやすい操作感と、操作用冊子100の一巡のページめくりで電子文書の最後のページまでめくるという機能との両立が可能となる。
(e)変数であるページ差分(p1−p2)が大きくなるにつれて傾きが単調増加する伝播関数を用いてもよい。この伝播関数は、上記(d−1)の伝播関数から操作用冊子100の総ページ数を電子文書の総ページ数以上のページ数に写像するという特徴を除いたものである。例えば、Pe=q(p1−p2)がこの伝播関数の一例である(qは正の実数、rは1より大きい実数)。ここでq=1とすれば、操作用冊子100を1ページめくると電子書籍が1ページめくられるようにしつつも、操作用冊子100でめくるページの数が多くなるほど電子書籍がページめくり量Peより多くなるようにすることができる。またこのように差分の累乗を用いる代わりに、指数関数を用いてもよい。また、累乗や指数関数の代わりに、ページめくり量Peの絶対値が差分(p1−p2)の絶対値に比例するよりももっと急速に増加する関係をテーブルとして表現したものを伝播関数として用いてもよい。
(f)変数であるページ差分(p1−p2)が閾値t(tは正の整数)以下である区間ではページめくり量Pe=(p1−p2)である伝播関数を用いてもよい。この関数では、ユーザが操作用冊子100をめくったページ数がt以下であれば、電子文書は同じページ数だけめくられる。この伝播関数では、操作用冊子100のページめくり量(p1−p2)が閾値tより大きい区間における電子文書のページめくり量Peが(p1−p2)より大きくなるようにしてもよい(例えばPe=k(p1−p2)(ただしk>1)がその一例)。この伝播関数は、操作用冊子100のページめくり量(差分)がt以下であれば電子書籍も同じページ数だけめくられるという直感的に理解しやすい操作感を提供する。また、この伝播関数を(p1−p2)が閾値tより大きい区間で電子文書のページめくり量Peが(p1−p2)より大きくなるものとすれば、電子文書のページ数が操作用冊子100のページ数よりも多い場合に、操作用冊子100の一巡のページめくりで電子文書の最後のページまでめくったり、あるいは少なくとも電子文書の最後のページまでめくるために非ナビモードで操作用冊子100のめくり状態をリセットする回数を少なくしたりすることができる。特に閾値t=1とすれば、操作用冊子100を1ページめくれば電子文書が1ページめくられるという直感的に非常に分かりやすい操作感と、操作用冊子100の一巡のページめくりで電子文書の最後のページまでめくるという機能との両立が可能となる。仮に冊子で多数のページをめくった結果目的とする電子文書のページに正確に到達できなかった場合でも、その後1ページ(あるいは閾値以下のページ)ずつの精密なめくりを行えば、目的のページにたどり着ける。
(g)操作用冊子100のページをめくる速度が大きいほど、電子文書のページめくり量Peが大きくなる伝播関数を用いてもよい。この速度は、例えば、(p1−p2)/(現エントリEの時刻−ページ変更テーブル144の最終エントリFの時刻)で計算すればよい。
(h)各ページの文字数等の情報量に応じて、電子文書でのめくり量を変化させてもよい。例えば、操作用冊子100の1ページあたりに対応する文字数を定めておき、操作用冊子100をめくったページ数(上記差分)に対応する文字数だけ、電子文書の表示範囲を変更(ページを進める又は戻す)するようにしてもよい。
図9の手順の説明に戻ると、S48でページめくり量Peを算出すると、次にページめくり判定部14は、そのページめくり量Peを文書表示制御部16に通知する(S50)。
文書表示制御部16は、通知されたページめくり量Peに従って、画面に表示する電子文書のページをめくる。すなわち、Peが正値であれば、(めくり後のページ番号)=(現在表示しているページ番号)+(Peの絶対値)とし、負値であれば(めくり後のページ番号)=(現在表示しているページ番号)−(Peの絶対値)とする。
ここで、1つのバリエーションとして、文書表示制御部16は、偶数ページ、奇数ページ、図のあるページだけなど、特殊なページに限定して電子文書の表示ページを変化させるようにしてもよい。例えば、現在の電子文書の表示モードが偶数ページだけ表示させるモードであれば、現在表示中のページに対してページめくり量Peだけ変化した偶数ページを新たに表示させる。また、図のあるページのみを表示するモードであれば、電子文書のうち、現在表示中のページから、図のあるページのみをページめくり量Peだけめくったページを新たに表示すればよい。このためには、文書表示制御部16は、電子文書のうち図のあるページのリスト(固定レイアウト型の電子文書の場合)、又は図自体のリスト(ページリフロー型の電子文書の場合)を持っていればよい。
S50の後、ページめくり判定部14は、ページ変更テーブル144の末尾に新しいエントリを追加し、その新エントリに、現エントリE(図7のS10参照)の時刻及びページ番号を登録する(S52)。これにより、ユーザが操作用冊子100をめくった場合に対する処理が終了する。
なお、S44の判定結果がYesの場合、ユーザは操作用冊子100のページをめくっていないので、S46〜S52の処理はスキップされ、図9の処理が終了する。
また、以上の説明では特に言及しなかったが、紙の書籍は見開き2ページがユーザの視界に入り得るのに対し、閲覧装置10は、ディスプレイ18に1ページのみ表示することも、見開き2ページ分を表示することもできる。操作用冊子100の見開き2ページのうち、ユーザがどちらのページに注目しているのかを検知するのは、例えばスマートグラス等を用いた視線検知技術を用いれば可能であるが、システムが高コスト化してしまう。そこで、一つの例では、閲覧装置10は、ディスプレイ18に電子文書の見開き2ページを表示することとする。また別の例として、ディスプレイ18に表示するページは1ページとし、操作用冊子100を1枚めくる(すなわち2ページ進む)と、電子文書の表示ページを1ページ進めるというように、操作用冊子100のめくり量(上記差分)をシート枚数の単位として求めるようにしてもよい。
以上では、操作用冊子100でめくったページ数(差分(p1−p2))に応じたページめくり量Peだけ電子文書のページをめくる方式について説明した。この方式を相対アクセス方式と呼ぶこととする。これに対し、特許文献3や特許文献4に例示されるもののように、開かれた閲覧用書籍のページ番号に対応する電子文書のページ番号のページを表示する方式のことを絶対アクセス方式と呼ぶことにする。
上記実施形態の変形例として、閲覧装置10は、ユーザからの指示に応じて相対アクセス方式と絶対アクセス方式を切り替えて実行してもよい。この方式切替の指示は、例えば操作台200の基部パネル204上で開いている操作用冊子100のページ上(図2参照)でユーザが手で特定のジェスチャを行う方法で行ってもよい。このようなジェスチャの例として、例えば図10に模式的に示すフィンガーアップ(finger-up)ジェスチャを用いてもよい。フィンガーアップジェスチャは、ページの下から上に向かって(すなわち手前側から奥へと)手300の指を一定距離以上スライドさせるジェスチャである。なお、このフィンガーアップジェスチャはあくまで一例に過ぎず、特別なジェスチャとして認識可能な他のジェスチャを用いてもよい。
この変形例の閲覧装置10の機能構成の例を図11に示す。図に例示した閲覧装置10は、図4に示した上記実施形態の閲覧装置10に対して、ジェスチャ検出部20、方式切替部22及び絶対アクセス処理部24を追加したものである。
ジェスチャ検出部20は、カメラ202(図2,図4参照)から所定時間間隔毎に送られてくる画像(動画像)から、公知のジェスチャ検知技術を用いて、方式切替指示を示す特定のジェスチャを検出する。
方式切替部22は、ジェスチャ検出部20が上記特定のジェスチャを検出した場合に、電子文書のページめくりの方式を、現在の方式からもう一方の方式へと切り替える。例えば、現在が相対アクセス方式であれば、そのジェスチャが行われると、絶対アクセス方式に切り替える。
絶対アクセス処理部24は、絶対アクセス方式でのページめくりの制御を行う。すなわち、絶対アクセス処理部24は、ページ番号検出部12が検出したページ番号p1のページを電子文書上で開くよう文書表示制御部16に指示する。絶対アクセス処理部24は、ページめくり判定部14(これが絶対アクセス処理部24に対応する相対アクセス処理部である)と排他的に動作する。
図12に、方式切替部22の処理手順の例を示す。この手順では、ジェスチャ検出部20が特定ジェスチャを検出した場合(S60の判定結果がYes)、方式切替部22は、現在のページアクセス方式が絶対アクセス方式と相対アクセス方式のいずれであるかを判定する(S62)。現在が相対アクセス方式の場合、方式切替部22は、ページめくり判定部14に対してページ変更テーブル144(図4参照)のリセット(全エントリの削除)を指示し(S64)、アクセス方式を絶対アクセス方式に切り替える(S66)。すなわち、今まで動作していたページめくり判定部14を休止させ、今まで休止していた絶対アクセス処理部24を起動する。S62で現在のアクセス方式が絶対アクセス方式であると判定した場合は、方式切替部22はアクセス方式を相対アクセス方式に変更する(S68)。すなわち、今まで動作していた絶対アクセス処理部24を休止させ、今まで休止していたページめくり判定部14を起動する。
図10〜図12は、相対から絶対への切替、及び絶対から相対への切替を同じジェスチャで指示する場合の例であったが、それら各々を異なるジェスチャで指示するようにしてもよい。
また図10〜図12の例では、アクセス方式の切替の指示をカメラ202で捕捉したジェスチャにより受け付けたが、これは一例に過ぎない。この代わりに、閲覧装置10の本体やディスプレイ(例えばタブレット端末やヘッドマウントディスプレイ)に対してタッチ操作やボタン操作でアクセス方式の切り替えを指示する方式を用いてもよい。
さて、図7の手順のS16及びS18では、撮影された画像内から画像コード102を探し、その画像コード102をデコードし、デコードにより得られた情報がページ番号であれば、操作用冊子100のそのページ番号のページが開かれていると判定した。ここで、画像中の任意の位置から画像コード102(例えばQRコード)を探索する処理や、これをデコードする処理は、閲覧装置10に対して相応の処理負荷をかける。また、操作用冊子100とは異なる別のシートに印刷された別目的の画像コードが撮影された場合、その画像コードが操作用冊子100のページ番号を表しているのかどうかはデコードしてみないと分からず、そのための処理負荷もかかってしまう。このような処理負荷の低減のための変形例として、操作用冊子100のページに対して、ページ番号を示す画像コード102に加え、画像コード102よりも検出及び認識のための処理負荷の低いマーク(例えば特定の色の丸印)を付加してもよい。この変形例では、ページ番号検出部12は、撮影された画像からまずマークの検知を試み、そのマークが検知できた場合、画像コード102の検出及び認識を行う。マークが検知できない場合は、画像コード102の検出及び認識は行わない。
また、絶対アクセス方式に関する1つの変形例として、操作用冊子100の特定のページに対し、特定のアプリケーションやコンテンツ(以下「アプリ等」と略称)を対応付けておき、そのページが開かれた場合に、閲覧装置10がそのアプリ等を呼び出すようにしてもよい。ページとアプリ等の対応付けは、例えばそのページ内の画像コード102に、ページ番号の他に、そのアプリ等を特定する識別情報を持たせることにより行えばよい。または、アプリ等の識別情報を示す別の画像コードを追加してもよい。
ここで、特定のページを開くと必ずアプリ等が呼び出されるとかえって不便な場合があるので、閲覧装置10は、ユーザがそのページを開いて特定のジェスチャを行った場合にかぎり、そのページに対応するアプリ等を呼び出すようにしてもよい。
この変形例の具体的な利用シーンは以下のようなものである。1つの例では、操作用冊子100のあるページを開くと閲覧装置10がメールクライアントアプリを起動し、別のページを開くとスケジュール帳アプリを起動する。また別の例では、スケジュール帳を操作用冊子100として用い、スケジュール帳の各ページに、ページ番号と、そのユーザのスケジュールデータのうちそのページに対応する日付の情報へのリンクとを示す画像コード102を印刷する。そして、ユーザがカメラ202の下でスケジュール帳のあるページを開いて特定のジェスチャを行うと、閲覧装置10は、スケジュール帳アプリ(あるいはウェブブラウザ)を起動し、そのリンクが指し示すスケジュールデータを画面表示する。
また、操作用冊子100の特定のページに対してキーワードを対応付けてもよい。この例では、ユーザがそのページを開くと(そして特定ジェスチャ等の特定操作を行うと)、閲覧装置10がウェブブラウザを起動して特定の検索サービスにアクセスし、そのキーワードをその検索サービスに送って検索を実行する。
また以上に説明した実施形態では、操作用冊子100のページにページ番号を示す画像コード102を印刷し、システムは、この画像コード102をカメラ202で撮影して認識することで、開かれているページを特定した。しかし、この方式はあくまで一例に過ぎない。
別の例として、操作用冊子100のページに、ページ番号の情報を記憶した無線タグを装着し、操作用冊子100の一方の表紙にタグリーダを設ける方式を用いてもよい。無線タグ及びタグリーダの通信可能距離と、ページ及び表紙における無線タグ及びタグリーダの配置位置を適切に選ぶことで、操作用冊子100をあるページで開いた状態でタグリーダのある表紙側にあるページ群の無線タグはそのリーダで読み取ることができ、逆の表示側にあるページ群の無線タグはリーダで読み取れないようにすることができる。例えば、通信距離が数センチ程度の無線タグシステムを用い、A5サイズの操作用冊子100の各ページの小口近傍に無線タグを装着すれば、このような関係が成り立つ(ここで挙げた数値はあくまで一例にすぎない)。この例では、ページ番号検出部12は、タグリーダが読み取ることのできたページ番号の最大値(表表紙にタグリーダを設けた場合)又は最小値(裏表紙にタグリーダを設けた場合)を、ユーザが開いているページの番号と判定すればよい。
この無線タグ利用の変形例では、例えば操作用冊子100の表紙や閲覧装置10に、閲覧装置10の動作モード(ナビモード、非ナビモード)を切り替えるスイッチを設けてもよい。
さて、今説明した無線タグを用いる変形例の方式も、画像コード102を用いる上記実施形態の方式も、各ページがページ番号の情報を明示的に有している。しかし、この点は必須のことではない。
各ページがページ番号の情報を明示的に有していなくても、表表紙(あるいは裏表紙)の上に重畳しているページ数(シートの枚数)を検出できれば、このページ数から今開かれているページの番号が特定できる。例えば、表表紙(又は裏表紙)に静電容量センサを設け、そのセンサの検出信号レベルの表表紙に重畳するシートの枚数に応じた変化から重畳しているページ数を判定し、判定したページ数から開かれているページの番号を特定してもよい。
以上に例示した閲覧装置10は、例えば、コンピュータにその装置の上述の機能を表すプログラムを実行させることにより実現される。ここで、コンピュータは、例えば、ハードウエアとして、CPU等のマイクロプロセッサ、ランダムアクセスメモリ(RAM)およびリードオンリメモリ(ROM)等のメモリ(一次記憶)、フラッシュメモリやSSD(ソリッドステートドライブ)、HDD(ハードディスクドライブ)等の二次記憶装置を制御するコントローラ、各種I/O(入出力)インタフェース、ローカルエリアネットワークなどのネットワークとの接続のための制御を行うネットワークインタフェース等が、たとえばバス等を介して接続された回路構成を有する。それら各機能の処理内容が記述されたプログラムがネットワーク等の経由でフラッシュメモリ等の二次記憶装置に保存され、コンピュータにインストールされる。二次記憶装置に記憶されたプログラムがRAMに読み出されCPU等のマイクロプロセッサにより実行されることにより、上に例示した機能モジュール群が実現される。
10 閲覧装置、12 ページ番号検出部、14 ページめくり判定部、16 文書表示制御部、18 ディスプレイ、20 ジェスチャ検出部、22 方式切替部、24 絶対アクセス処理部、100 操作用冊子、102 画像コード、142 ページ映像テーブル、144 ページ変更テーブル、200 操作台、202 カメラ、204 基部パネル、206 支柱、208 支持アーム。

Claims (13)

  1. 複数枚のシートを束ねた冊子と、
    前記冊子の開かれているページのページ番号を特定する特定手段と、
    前記特定手段が、前記冊子のページめくりが行われる前の時点で特定したページ番号と、前記ページめくりが行われた後の時点で特定したページ番号と、の差分に応じて電子文書のページめくりを制御する制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記差分に応じて前記電子文書についてのページめくりを制御する第1モード中に、前記特定手段が前記冊子の開かれているページのページ番号を特定できないことが閾値時間以上連続すると、前記特定したページ番号をクリアして前記冊子のページがめくられても前記差分に応じた前記電子文書についてのページめくりを行わない第2モードに切り替わり、前記第2モード中に前記特定手段が前記冊子の開かれているページのページ番号を特定すると、前記第1モードに切り替わる、ことを特徴とする閲覧制御システム。
  2. 前記制御手段は、前記差分と、前記電子文書の前記ページめくりにおいてめくるページ数と、の関係を規定する伝播関数を用いて、前記電子文書の前記ページめくりにおいてめくるページ数を求め、求めたページ数だけ前記電子文書のページをめくる、ことを特徴とする請求項1に記載の閲覧制御システム。
  3. 前記伝播関数は、前記冊子の総ページ数を前記電子文書の総ページ数以上のページ数に写像する関数である、ことを特徴とする請求項2に記載の閲覧制御システム。
  4. 前記伝播関数は、前記差分に関して傾きが単調増加する関数である、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の閲覧制御システム。
  5. 前記伝播関数は、前記差分が閾値以下である区間では前記ページめくり量は前記差分と等しい値である、ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の閲覧制御システム。
  6. 前記伝播関数は、前記差分の大きさが1である場合には、前記電子文書の前記ページめくりにおいてめくるページ数が1となり、前記差分の大きさが1より大きい場合には、前記電子文書の前記ページめくりにおいてめくるページ数が当該差分よりも大きくなる関数である、ことを特徴とする、請求項2に記載の閲覧制御システム。
  7. 前記伝播関数は、前記冊子のページをめくる速度が大きいほど、前記電子文書の前記ページめくりにおいてめくるページ数が大きくなる関数である、ことを特徴とする、請求項2に記載の閲覧制御システム。
  8. 前記冊子の各シートには、当該シートに対応するページ番号を示す情報が保持され、
    前記特定手段は、前記開かれているページに対応するシートが保持するページ番号の情報を読み取ることで、前記開かれているページのページ番号を特定する、
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の閲覧制御システム。
  9. 前記ページ番号を示す情報は、前記冊子の前記シートのページ上に画像コードの形式で印刷され、
    前記シートのページ上には、更に前記画像コードのデコードをするよりも少ない処理負荷で認識可能なマークが更に示されており、
    前記特定手段は、撮影された画像から前記マークを認識した場合には、その画像から前記画像コードを検出し、検出した前記画像コードをデコードして前記ページ番号を特定し、前記撮影された画像から前記マークが認識できない場合は、その画像からの前記画像コードの検出を試みない、ことを特徴とする請求項8に記載の閲覧制御システム。
  10. 前記制御手段は、前記電子文書のページめくり方式として、前記差分に応じて前記電子文書のページめくりを制御する相対方式と、前記特定手段が特定した前記ページ番号に対応する前記電子文書のページ番号のページを表示するよう前記電子文書のページめくりを制御する絶対方式と、を有し、ユーザから特定の操作を受けるとページめくり方式を切り替える、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の閲覧制御システム。
  11. 前記制御手段は、前記ページめくりの一態様として、前記電子文書のうち表示される範囲を、前記差分に対応する移動量だけ移動させる機能を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の閲覧制御システム。
  12. 複数枚のシートを束ねた冊子の開かれているページのページ番号を特定する特定手段と、
    前記特定手段が、前記冊子のページめくりが行われる前の時点で特定したページ番号と、前記ページめくりが行われた後の時点で特定したページ番号と、の差分に応じて電子文書のページめくりを制御する制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記差分に応じて前記電子文書についてのページめくりを制御する第1モード中に、前記特定手段が前記冊子の開かれているページのページ番号を特定できないことが閾値時間以上連続すると、前記特定したページ番号をクリアして前記冊子のページがめくられても前記差分に応じた前記電子文書についてのページめくりを行わない第2モードに切り替わり、前記第2モード中に前記特定手段が前記冊子の開かれているページのページ番号を特定すると、前記第1モードに切り替わる、ことを特徴とする閲覧装置。
  13. コンピュータを、
    複数枚のシートを束ねた冊子の開かれているページのページ番号を特定する特定手段、
    前記特定手段が、前記冊子のページめくりが行われる前の時点で特定したページ番号と、前記ページめくりが行われた後の時点で特定したページ番号と、の差分に応じて電子文書のページめくりを制御する制御手段、
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記制御手段は、前記差分に応じて前記電子文書についてのページめくりを制御する第1モード中に、前記特定手段が前記冊子の開かれているページのページ番号を特定できないことが閾値時間以上連続すると、前記特定したページ番号をクリアして前記冊子のページがめくられても前記差分に応じた前記電子文書についてのページめくりを行わない第2モードに切り替わり、前記第2モード中に前記特定手段が前記冊子の開かれているページのページ番号を特定すると、前記第1モードに切り替わる、ことを特徴とするプログラム
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