JP6821096B2 - 無線通信システム、無線通信方法およびプログラム - Google Patents

無線通信システム、無線通信方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線基地局間で同期をとる無線通信システムおよび無線通信方法に関する。
無線通信システムを構成する無線基地局は、無線基地局間の干渉を回避したり、無線移動端末がシームレスに通信対象の無線基地局を切り替えるハンドオーバを実現するために、周辺の無線基地局との間で送信フレームタイミングを同期する必要がある。TDMA(Time Division Multiple Access)方式を用いる無線通信システムではもちろん、周波数ホッピング、CDMA(Code Division Multiple Access)のように時間または周波数を無線基地局間、無線移動端末間で共用する無線通信システムでは、無線基地局間の送信フレームタイミングを同期する必要がある。
複数の無線基地局間で同期をとる方法としては、隣接する無線基地局から受信する無線フレームの受信タイミングに基づいて、フレームの先頭を送受信するタイミングであるフレームタイミングを生成する方法が考えられる。各無線基地局は、同期信号を生成するために発振器を用いており、発振器は固有の周波数誤差を有している。このため、無線フレームを送信する際に誤差が生じ、複数の隣接する無線基地局と通信可能な無線基地局では、一方の無線基地局からの受信タイミングから生成するフレームタイミングと、他方の無線基地局からの受信タイミングから生成するフレームタイミングとが異なる場合がある。特許文献1には、複数の隣接する無線基地局と通信可能な無線基地局が、複数の受信タイミングの平均値または中央値をフレームタイミングとすることで、複数の隣接する無線基地局と同期をとることが可能な技術が開示されている。
特開平08−289359号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、同期経路が遮蔽物によって複数の同期経路に分岐した後、複数の同期経路が再び合流する場合、フレームタイミングの誤差が同期経路ごとに独立して蓄積するため、合流点において、同期経路間の同期誤差が大きくなる場合があるという問題があった。この場合、合流点に設けられた無線基地局が複数の受信タイミングの平均値または中央値をフレームタイミングとすると、隣接する複数の無線基地局のそれぞれとの同期誤差が許容タイミング差以上となってしまい、同期外れが発生する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、無線基地局の同期経路が遮蔽物によって複数の同期経路に分岐し、フレームタイミングの誤差が蓄積した場合の同期経路の合流点における同期外れを解消することが可能な無線通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる複数の無線基地局を備える無線通信システムにおいて、複数の無線基地局のうち最上位以外の無線基地局は、上位の無線基地局から通知される同期タイミング情報に基づいてフレームタイミングを決定し、複数の無線基地局のうち最下位以外の無線基地局は、下位の無線基地局に同期タイミング情報を通知し、複数の無線基地局のうちの最上位の無線基地局から複数の無線基地局のうちの最下位の無線基地局に向かう通信経路は、分岐点および合流点を有し、合流点に設けられた無線基地局である合流基地局は、分岐点から合流点に至る複数の通信経路のうちの1つである優先同期経路と、優先同期経路と異なる非優先同期経路との間の同期誤差を測定し、非優先同期経路上に設けられた無線基地局は、同期誤差に基づいて、フレームタイミングを調整することを特徴とする。
本発明にかかる無線通信システムは、無線基地局の同期経路が遮蔽物によって複数の同期経路に分岐し、フレームタイミングの誤差が蓄積した場合の同期経路の合流点における同期外れを解消することが可能であるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる無線通信システムの構成を示す図 図1に示す無線通信システムの同期経路の合流点に設けられる無線基地局の生成するフレームタイミングの説明図 図1に示す無線通信システムの同期経路の説明図 図3に示す無線通信システムを構成する無線基地局の機能構成を示す図 図4に示す基地局制御部および同期誤差測定部の詳細な構成を示す図 図4に示す無線基地局のハードウェア構成例を示す図 図3に示す無線通信システムの動作を示すフローチャート 図3に示す合流基地局である無線基地局の同期追尾動作を示すフローチャート 図3に示す合流基地局である無線基地局のフレームタイミング調整の第1の例を示す図 図3に示す合流基地局である無線基地局のフレームタイミング調整の第2の例を示す図 図3に示す無線基地局のフレームタイミング調整処理を示す図 図3に示す合流基地局である無線基地局が2回目以降に行うタイミング調整指示の開始処理を示す図 本発明の実施の形態2にかかる無線通信システムの構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる無線通信システムおよび無線通信方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる無線通信システム1の構成を示す図である。無線通信システム1は、複数の無線基地局10−1〜10−10を有する。以下、無線基地局10−1〜10−10のそれぞれを区別する必要がない場合、無線基地局10と称する。
無線基地局10−1〜10−10のうち、最上位以外の無線基地局10−2〜10−10は、隣接する無線基地局10のうち上位の無線基地局10から通知される同期タイミング情報に基づいて、フレームの先頭を送受信するタイミングであるフレームタイミングを決定する。無線基地局10−1〜10−10のうち、最下位以外の無線基地局10−1〜10−9は、決定したフレームタイミングに基づく同期タイミング情報を下位の無線基地局10に通知する。これにより、複数の無線基地局10間でフレームタイミングの同期をとることができる。図1の複数の無線基地局10の間に示される矢印は、無線基地局10間の関係を示しており、矢印の左の無線基地局10が矢印の右の無線基地局10の上位の無線基地局10であることを示している。例えば無線基地局10−2は、隣接する無線基地局10−1,10−3のうち上位の無線基地局10−1から通知される同期タイミング情報に基づいてフレームタイミングを決定し、決定したフレームタイミングに基づく同期タイミング情報を下位の無線基地局10−3に通知する。なお、図示していないが、無線基地局10−1の上位にも無線基地局10が配置されていてもよいし、無線基地局10−10の下位にも無線基地局10が配置されていてもよい。
各無線基地局10は、発振器を用いて同期信号を生成しており、発振器は、固有の周波数誤差を有している。このため、各無線基地局10が同期タイミング情報を送信する際にフレームの先頭を送信するタイミングに誤差が発生する。周波数誤差は、温度変化、経年劣化などに起因して大きくなる。最上位の無線基地局10−1から最下位の無線基地局10−10に向かう同期経路の中で、複数の隣接する無線基地局10から同期タイミング情報を受信する無線基地局10が存在すると、複数の同期タイミング情報を受信した無線基地局10は、複数の同期タイミング情報を用いてフレームタイミングの誤差を補正することができる。例えば、フレームタイミングの誤差を補正する方法としては、複数の同期タイミング情報のそれぞれから決定した複数のフレームタイミングの平均値または中央値をとる方法がある。
しかしながら、例えば図1に示すように、無線基地局10−2〜10−5と、無線基地局10−6〜10−9との間が、電波を通さない遮蔽物20によって分断されている場合、同期経路は、無線基地局10−2〜10−5を介する経路と、無線基地局10−6〜10−9を介する経路とに分岐する。無線基地局10−10は、無線基地局10−5,10−9の両方と通信可能である。このような状況は、トンネル、建物などの遮蔽物20を有する鉄道環境、道路環境、または工場などの屋内環境で生じ得る。
この場合、分岐した2つの同期経路においてそれぞれ独立してフレームタイミングの誤差が蓄積してしまい、複数の同期経路の合流点に設けられる合流基地局である無線基地局10−10が受信する2つの同期タイミング情報のそれぞれから生成する2つのフレームタイミングの差である同期誤差が大きくなる。無線基地局10がトンネル内または屋内環境に配置されている場合、GPS(Global Positioning System)を用いてフレームタイミングを補正することもできない。
図2は、図1に示す無線通信システム1の同期経路の合流点に設けられる無線基地局10−10の生成するフレームタイミングの説明図である。無線基地局10−10は、無線基地局10−5,10−9のそれぞれから同期タイミング情報を受信する。フレームタイミングの誤差が各同期経路で蓄積した場合、無線基地局10−5から受信した同期タイミング情報に基づくフレームタイミング31と、無線基地局10−9から受信した同期タイミング情報に基づくフレームタイミング32との差異である同期誤差は大きくなってしまう。この場合、フレームタイミング31,32の平均値であるフレームタイミング33と、フレームタイミング31,32のそれぞれとの差が、同期誤差の許容最大値40よりも大きくなってしまい、同期外れが生じる。
同期外れが生じると、無線通信システム1がTDMAまたは周波数ホッピング方式を用いている場合、隣接する無線基地局10と送信フレームタイミングが重複することによる干渉が発生し、無線通信システム1がCDMA(Code Division Multiple Access)を用いている場合には符号間干渉が発生し、無線通信システム1がFDMAを用いている場合にはチャネル間干渉が発生する。また、同期外れが生じている場合、無線端末が、隣接する無線基地局10間でハンドオーバに失敗することがある。このため、本実施の形態では、無線基地局10の同期経路が遮蔽物20によって複数の同期経路に分岐し、同期誤差が蓄積した場合であっても、同期経路の合流点に設けられた無線基地局10−10における同期外れを解消する方法を提案する。
図3は、図1に示す無線通信システム1の同期経路の説明図である。無線通信システム1において、上位の無線基地局10から下位の無線基地局10に向かう同期経路のうち、無線基地局10−1〜10−5,10−10を介する同期経路を優先同期経路21とし、無線基地局10−6〜10−9を介する同期経路を非優先同期経路22とする。合流基地局である無線基地局10−10は、優先同期経路21と非優先同期経路22との間の同期誤差を測定する。そして、非優先同期経路22上の無線基地局10−6〜10−9のそれぞれは、測定された同期誤差に基づいて、フレームタイミングを調整する。
具体的には、無線基地局10−10が測定した同期誤差に基づく情報であって、フレームタイミングの調整量を示すタイミング調整情報を、非優先同期経路22上の上位の無線基地局10−9に通知すると、無線基地局10−9は、上位の無線基地局10−8から通知される同期タイミング情報から生成したフレームタイミングを、タイミング調整情報に基づいて調整する。無線基地局10−9は、タイミング調整情報を無線基地局10−8に通知する。無線基地局10−8,10−7,10−6のそれぞれは、下位の無線基地局10から通知されるタイミング調整情報と、上位の無線基地局10から通知される同期タイミング情報とに基づいて、フレームタイミングを調整する。
上記のような無線通信システム1を実現するための構成について説明する。図4は、図3に示す無線通信システム1を構成する無線基地局10の機能構成を示す図である。無線基地局10は、アンテナ11と、無線通信部12と、基地局制御部13と、同期誤差測定部14と、同期誤差測定結果記憶部15とを有する。
アンテナ11は、無線通信部12から入力された無線信号を電波として空中に放射し、空中を伝搬してきた無線信号を受信して、受信した無線信号を無線通信部12に入力する。
無線通信部12は、アンテナ11から入力された無線信号に対して復調、復号といった受信処理を行って基地局制御部13および同期誤差測定部14に入力し、有線ネットワーク側から入力された送信データに符号化、変調といった送信処理を行ってアンテナ11に入力する。
基地局制御部13は、図示しない無線基地局制御局と有線ネットワークを介して接続されている。無線基地局制御局は、無線基地局10の外部にある装置であり、無線基地局10を制御する。基地局制御部13は、無線基地局制御局から入力された送信データを無線通信部12に入力し、無線通信部12から入力された情報を有線ネットワーク側へ出力する。なお基地局制御部13は、無線基地局10が優先同期経路21に属しているか非優先同期経路22に属しているかを示す情報を有している。また基地局制御部13は、上位の無線基地局10および下位の無線基地局10を示す情報を有している。これらの情報は、無線基地局10を初期設定する際に設定される。
同期誤差測定部14は、無線通信部12から入力される受信信号に基づいて、無線基地局10の送信フレームタイミングと、無線通信部12が受信した信号の受信フレームタイミングとの差を同期誤差として測定する。同期誤差測定部14は、測定した同期誤差を、基地局制御部13に通知すると共に、同期誤差測定結果記憶部15に記憶させる。同期誤差測定結果記憶部15は、同期誤差測定部14が測定した同期誤差を記憶する。
図5は、図4に示す基地局制御部13および同期誤差測定部14の詳細な構成を示す図である。基地局制御部13は、メッセージ生成部131とフレームタイミング調整部132とを有する。同期誤差測定部14は、フレームタイミング検出部141とフレームタイミング調整量算出部142とを有する。
フレームタイミング検出部141は、上位の無線基地局10からの受信信号に含まれる同期タイミング情報に基づいて、フレームタイミングを検出する。同期タイミング情報は、例えば、同期専用の制御情報メッセージ、または、図示しない無線端末向けの報知情報メッセージを用いて、上位の無線基地局10から送信される。報知情報メッセージはビーコンとも呼ばれ、無線端末向けのメッセージであるため、無線基地局10は、メッセージを傍受することによって報知情報メッセージを取得する。同期専用の制御情報メッセージは、ブロードキャストされる。フレームタイミング検出部141は、検出したフレームタイミングをフレームタイミング調整量算出部142に入力する。
フレームタイミング調整量算出部142は、フレームタイミング検出部141から入力されるフレームタイミングに基づいて、自身のフレームタイミングを調整するための第1のフレームタイミング調整量を算出し、算出したフレームタイミング調整量をフレームタイミング調整部132に入力する。
また、無線基地局10が合流基地局または非優先同期経路22上の無線基地局10である場合、フレームタイミング調整量算出部142は、自身のフレームタイミングを補正するための第1のフレームタイミング調整量に加えて、非優先同期経路22上の無線基地局10がフレームタイミングを調整するための第2のフレームタイミング調整量を算出する。この場合、フレームタイミング調整量算出部142は、第1のフレームタイミング調整量をフレームタイミング調整部132に入力し、第2のフレームタイミング調整量をメッセージ生成部131に入力する。
図3に示す例において、合流基地局である無線基地局10−10は、複数の上位の無線基地局10−5,10−9からの複数の同期タイミング情報を受信する。無線基地局10−10のフレームタイミング調整量算出部142は、優先同期経路21上の上位の無線基地局10−5から受信する同期タイミング情報に基づいて、第1のフレームタイミング調整量を算出する。また無線基地局10−10のフレームタイミング調整量算出部142は、優先同期経路21上の上位の無線基地局10−5から受信する同期タイミング情報に基づいて検知されたフレームタイミングと、非優先同期経路22上の上位の無線基地局10−9から受信する同期タイミング情報に基づいて検知されたフレームタイミングとの差を用いて、第2のフレームタイミング調整量を算出する。
また、図3に示す例において、非優先同期経路22上の無線基地局10−6〜10−9のそれぞれは、下位の無線基地局10から、後述するメッセージ生成部131において生成されたタイミング調整情報を含むメッセージを受信し、上位の無線基地局10から同期タイミング情報を受信する。非優先同期経路22上の無線基地局10−6〜10−9のそれぞれが有するフレームタイミング調整量算出部142は、上位の無線基地局10から受信する同期タイミング情報と、タイミング調整情報とに基づいて、第1のフレームタイミング調整量と、第2のフレームタイミング調整量とを算出する。
メッセージ生成部131は、フレームタイミング調整量算出部142から第2のフレームタイミング調整量が入力されると、第2のフレームタイミング調整量に基づいて、他の無線基地局10にフレームタイミングの調整を指示するためのタイミング調整情報を含むメッセージを生成する。メッセージ生成部131は、生成したメッセージを無線通信部12に入力する。メッセージ生成部131が生成したメッセージは、無線通信部12およびアンテナ11を介して、上位の無線基地局10に通知される。
フレームタイミング調整部132は、フレームタイミング調整量算出部142から第1のフレームタイミング調整量が入力されると、第1のフレームタイミング調整量に基づいて、自身のフレームタイミングを調整する。フレームタイミング調整部132は、調整後のフレームタイミングを無線通信部12に通知する。無線通信部12は、フレームタイミング調整部132から通知されたフレームタイミングを用いて、送受信を行うことになる。
図6は、図4に示す無線基地局10のハードウェア構成例を示す図である。無線基地局10は、アンテナ11と、無線通信モジュール91と、CPU(Central Processing Unit)92と、メモリ93と、有線ネットワークインタフェース94と、電源95とを有する。
無線通信モジュール91は、無線通信の高周波回路および変復調回路を有する。CPU92は、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)などとも呼ばれるプロセッサである。メモリ93は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスクなどである。有線ネットワークインタフェース94は、有線ネットワークと接続するためのインタフェースである。電源95は、無線通信モジュール91、CPU92、メモリ93および有線ネットワークインタフェース94のそれぞれに電力を供給する。
無線通信部12は、無線通信モジュール91を用いて実現される。基地局制御部13および同期誤差測定部14は、CPU92がメモリ93に記憶されたコンピュータプログラムを読み出し、読み出したコンピュータプログラムを実行することによって実現される。メモリ93は、CPU92が実行する各処理における一時メモリとしても用いられる。同期誤差測定結果記憶部15は、メモリ93によって実現される。
図7は、図3に示す無線通信システム1の動作を示すフローチャートである。図7に示す処理は、無線基地局10の電源を投入したとき、および、無線基地局10が再起動を行ったときに開始される。まず、各無線基地局10は、上位の無線基地局10から初期同期捕捉用の同期タイミング情報を受信する(ステップS101)。同期タイミング情報を受信すると、各無線基地局10は、受信した同期タイミング情報に基づいて、初期フレームタイミングを生成する(ステップS102)。ステップS101およびステップS102の処理を合わせて、非同期状態から同期を確立する初期同期捕捉処理という。
具体的には、上位の無線基地局10は、電源投入後、電波の送出を始める。上位の無線基地局10が送出する電波によって、同期タイミング情報を含むメッセージである、同期専用の制御メッセージまたは報知情報メッセージが送信される。下位の無線基地局10は、受信した同期タイミング情報を受信し、受信した同期タイミング情報を用いて初期フレームタイミングを生成する。下位の無線基地局10は、初期フレームタイミングを生成すると、電波の送出を始めて、同期タイミング情報を含むメッセージである、同期専用の制御メッセージまたは報知情報メッセージを送信する。
ステップS101およびステップS102の処理は、図3に示す例では、無線基地局10−1から無線基地局10−2,10−3,10−4,10−5,10−10に向けて順に行われ、同時に、無線基地局10−1から無線基地局10−6,10−7,10−8,10−9に向けて順に行われる。
続いて、合流基地局である無線基地局10−10は、同期経路間、つまり優先同期経路21および非優先同期経路22の間の同期誤差を測定する(ステップS103)。無線基地局10−10は、同期経路間の同期誤差の測定結果を非優先同期経路22上の上位の無線基地局10−9に通知し、非優先同期経路22上の各無線基地局10は、測定結果を順次上位の無線基地局10に通知する(ステップS104)。非優先同期経路22上の無線基地局10−6,10−7,10−8,10−9のそれぞれが、同期誤差に基づいてフレームタイミングを調整する(ステップS105)。ステップS103,ステップS104,ステップS105の処理を合わせて、同期を維持、調整するための同期追尾処理と称する。ステップS105の処理は、非優先同期経路22上で、下位の無線基地局10から上位の無線基地局10に向けて、無線基地局10−9,10−8,10−7,10−6の順に行われる。同期追尾処理は、無線基地局10がシステム運用中の場合にも実行される。システム運用中とは、無線基地局10とその周辺にある無線端末とが通信を行っている状態を指す。
図8は、図3に示す合流基地局である無線基地局10−10の同期追尾動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、同期タイミング情報を含むメッセージは、無線端末に向けて送出される報知情報メッセージとする。無線基地局10−10は、初期同期捕捉では、無線基地局10−5とのみ同期をとっている状態である。
無線基地局10−10は、隣接する上位の無線基地局10−5,10−9の報知情報メッセージの受信を試行する(ステップS201)。続いて無線基地局10−10は、無線基地局10−5,10−9の両方から報知情報メッセージを取得できたか否かを判断する(ステップS202)。無線基地局10−5,10−9の両方から報知情報メッセージを取得できなかった場合(ステップS202:No)、つまり、無線基地局10−5,10−9のうち少なくとも1つから報知情報メッセージの取得に失敗した場合、無線基地局10−10は、受信時間、ウィンドウのうち少なくとも1つを拡張し(ステップS203)、ステップS201の処理に戻る。
無線基地局10−5,10−9の両方から報知情報メッセージを取得できた場合(ステップS202:Yes)、無線基地局10−10は、取得した報知情報メッセージに含まれる同期タイミング情報を再生する(ステップS204)。無線基地局10−10は、再生した同期タイミング情報を用いて、優先同期経路21上の無線基地局10−5のフレームタイミングと、非優先同期経路22上の無線基地局10−9のフレームタイミングとの差である同期経路間の同期誤差を算出する(ステップS205)。
無線基地局10−10は、算出した同期誤差に基づく第2のタイミング調整量を示すタイミング調整情報を報知情報内に含めて、報知情報メッセージを送信する(ステップS206)。タイミング調整情報は、同期誤差が存在するか否かを示す情報、第2のタイミング調整量などを含んでいる。無線基地局10−10が送信した報知情報メッセージは、無線基地局10−9によって受信され、無線基地局10−9では、フレームタイミングの調整が行われる。この間、無線基地局10−10は、無線基地局10−5,10−9の送信する報知情報メッセージの受信を試行する(ステップS207)。
無線基地局10−10は、受信した報知情報メッセージに含まれる同期タイミング情報に基づいて算出した同期誤差が閾値以下であるか否かを判断する(ステップS208)。同期誤差が閾値以下である場合(ステップS208:Yes)、無線基地局10−10は、報知情報内の同期誤差をゼロに設定して送信する(ステップS209)。同期誤差が閾値を超える場合(ステップS208:No)、無線基地局10−10は、ステップS201から処理を繰り返す。
なお、上記のステップS206において、タイミング調整情報を報知情報内に付加する前に、無線基地局10−10は、自身のフレームタイミングを調整してもよい。具体的には、無線基地局10−10は、無線基地局10−5からの同期タイミング情報に基づいて生成するフレームタイミングを、無線基地局10−9からの同期タイミング情報に基づいて生成するフレームタイミングに近づくように調整する。
図9は、図3に示す合流基地局である無線基地局10−10のフレームタイミング調整の第1の例を示す図である。ここでは、優先同期経路21上に設けられた上位の無線基地局10−5のフレームタイミング31から生成するフレームタイミング34を、非優先同期経路22上に設けられた上位の無線基地局10−9のフレームタイミング32に近づくように調整している。具体的には、図9に示す第1の例において、無線基地局10−10の調整後のフレームタイミング33は、無線基地局10−5のフレームタイミング31と無線基地局10−9のフレームタイミング32との中央値である。
また、無線基地局10−10のフレームタイミングは、同期誤差の許容最大値40に基づいて決定することもできる。図10は、図3に示す合流基地局である無線基地局10−10のフレームタイミング調整の第2の例を示す図である。図10に示す第2の例において、無線基地局10−10の調整後のフレームタイミング35は、無線基地局10−5のフレームタイミング31から、同期誤差の許容最大値40だけ、無線基地局10−9のフレームタイミング32に近づけた時点とすることができる。なお、無線基地局10−10は、中央値を用いたフレームタイミング33と、同期誤差の許容最大値40を用いたフレームタイミング35とを比較して、より無線基地局10−9のフレームタイミング32に近い方を無線基地局10−10の調整後のフレームタイミングとすることができる。この場合、図9および図10の例では、無線基地局10−10は、図10に示すフレームタイミング35を用いることになる。
なお、図8のステップS206で送信された報知情報メッセージは、無線基地局10−5,10−9のそれぞれが受信することとなる。無線基地局10−5は、優先同期経路21上にあるため、無線基地局10−10からの報知情報メッセージは破棄する。無線基地局10-9は、非優先同期経路22上にあるため、報知情報メッセージに含まれるタイミング調整情報に基づいて、無線基地局10−9自身のフレームタイミングを調整する。以下、無線基地局10−9のフレームタイミング調整処理について説明する。
図11は、図3に示す無線基地局10−9のフレームタイミング調整処理を示す図である。無線基地局10−9は、無線基地局10−10の報知情報メッセージを受信する(ステップS301)。無線基地局10−9は、受信した報知情報メッセージ内の同期誤差が0以外であるか否かを判断する(ステップS302)。
同期誤差が0である場合(ステップS302:No)、無線基地局10−9は、フレームタイミングを調整する必要がないため、処理を終了する。同期誤差が0以外である場合(ステップS302:Yes)、無線基地局10−9は、タイミング調整情報に含まれる第2のタイミング調整量に基づいて、無線基地局10−9のフレームタイミング調整量を決定する(ステップS303)。
続いて無線基地局10−9は、無線基地局10−9がシステム運用中であるか否かを判断する(ステップS304)。システム運用中とは、無線基地局10−9が無線端末と通信を行っている状態である。システム運用中である場合(ステップS304:Yes)、無線基地局10−9は、ステップS303で決定したフレームタイミング調整量を一度に調整してしまうと、フレームタイミングが急激に変化するため、通信中の無線端末との通信が途絶してしまったり、無線端末がハンドオーバに失敗してしまったりする可能性がある。このため、システム運用中の場合には、無線基地局10−9は、フレームタイミングを複数回に分けて段階的に調整し、単位時間あたりフレームタイミング調整量のn分の1ずつフレームタイミングを調整する(ステップS305)。nの値は、無線基地局10−9に予め設定しておいてもよいし、無線基地局10−9の起動時に外部装置から設定されてもよい。システム運用中でない場合(ステップS304:No)、無線基地局10−9は、ステップS303で決定したフレームタイミング調整量をもとに無線基地局10−9のフレームタイミングを調整する(ステップS306)。無線基地局10−9は、ステップS305またはステップS206の処理によってフレームタイミングを調整した後、ステップS301の処理に戻る。このため、無線基地局10−9は、報知情報メッセージ内の同期誤差が0となるまで、図11に示す処理を繰り返すことになる。
無線基地局10−9は、自身のフレームタイミングを調整した後、図8に示した処理と同様の処理を行う。ここで、図8の無線基地局10−5は無線基地局10−8、無線基地局10−9は無線基地局10−10と読み替える。また、ステップS204の同期タイミング情報は、同期タイミング情報およびタイミング調整情報と読み替える。
同様に、非優先同期経路22上の無線基地局10−8,10−7,10−6についても、下位の無線基地局10から上位の無線基地局10に向けて、無線基地局10−8,10−7,10−6の順番で、図8に示した処理と同様の処理を行う。これにより、各無線基地局10−8,10−7,10−6は、無線基地局10−10が測定した同期誤差に基づいて、フレームタイミングを調整することとなる。
図12は、図3に示す合流基地局である無線基地局10−10が2回目以降に行うタイミング調整指示の開始処理を示す図である。無線基地局10−10は、図8のステップS208において同期誤差が閾値以下であると判断すると、ステップS209において、報知情報内の同期誤差を0に設定して送信する。ステップS209の処理を行った後、無線基地局10−10は、無線基地局10−9に対するフレームタイミング調整指示を一旦完了している。その後、無線基地局10−10が無線基地局10−5,10−9間の同期誤差を検知した場合、図12の処理が開始される。
無線基地局10−10は、無線基地局10−9の報知情報メッセージを受信する(ステップS401)。無線基地局10−10は、受信した報知情報メッセージに含まれる報知情報内の同期誤差が0であるか否かを判断する(ステップS402)。同期誤差が0である場合(ステップS402:Yes)、無線基地局10−10は、報知情報内に無線基地局10−5,10−9の同期誤差を付加して送信する(ステップS403)。同期誤差が0以外の場合(ステップS402:No)、無線基地局10−10は、ステップS401から処理を繰り返す。
無線基地局10−9の報知情報メッセージに含まれるフレームタイミング調整指示は、無線基地局10−8に向けたものである。このため、ステップS401において受信した報知情報メッセージに含まれる同期誤差が0以外であり、無線基地局10−9が無線基地局10−8に対してフレームタイミングの調整指示を出している状態にある場合、無線基地局10−9にフレームタイミングの調整指示を出してしまうと、無線基地局10−8に対するタイミング調整指示が過制御または指示の不整合となってしまうと考えられる。このため、無線基地局10−10は、無線基地局10−9が無線基地局10−8に対してフレームタイミングの調整指示を出していない状態の場合に限って、ステップS403の処理を実行するようにしている。
無線基地局10−10からフレームタイミングの調整指示を含む報知情報メッセージを受け取った無線基地局10−9は、図11に示す処理および図8に示す処理を再び繰り返す。これにより、優先同期経路21のフレームタイミングと非優先同期経路22のフレームタイミングとの差が縮まっていく。
なお、上記の説明では、無線基地局10−10は、同期誤差が閾値以下となるまで図8に示す処理を繰り返すこととしたが、予め定めた時間が経過しても同期誤差が閾値以下とならない場合、無線基地局10−10は、報知情報内の同期誤差を0に設定して、フレームタイミングの調整を一旦終了してもよい。
以上説明したように、本発明の実施の形態1によれば、複数の無線基地局10のそれぞれが、上位の無線基地局10から通知される同期タイミング情報に基づいてフレームタイミングを決定し、下位の無線基地局10に同期タイミング情報を通知する無線通信システム1は、複数の無線基地局10−1〜10−10のうち最上位の無線基地局10−1から複数の無線基地局10−1〜10−10のうち最下位の無線基地局10−10に向かう通信経路が分岐点および合流点を有する。合流点に設けられた無線基地局10−10である合流基地局は、分岐点から合流点に至る複数の通信経路のうちの1つである優先同期経路21と、非優先同期経路22との間の同期誤差を測定する。非優先同期経路22上に設けられた複数の無線基地局10−9,10−8,10−7,10−6のそれぞれは、同期誤差に基づいて、フレームタイミングを調整する。このため、合流基地局である無線基地局10−10における同期誤差が小さくなるように各無線基地局10のフレームタイミングが調整される。したがって、同期経路が遮蔽物20によって複数の同期経路に分岐し、フレームタイミングの誤差が蓄積した場合の同期経路の合流点における同期外れを解消することが可能になる。
実施の形態2.
図13は、本発明の実施の形態2にかかる無線通信システム2の構成を示す図である。無線通信システム2は複数の無線基地局10−1〜10−18を有する。以下、実施の形態1と同様に、無線基地局10−1〜10−18のそれぞれを区別する必要がない場合、単に無線基地局10と称する。また、実施の形態2では実施の形態1と異なる部分について主に説明し、実施の形態1と同様の部分については説明を省略する。
無線通信システム2において、上位の無線基地局10から下位の無線基地局10に向かう通信経路は、複数の分岐点と複数の合流点とを有する。無線基地局10−10,10−14は、複数の上位の無線基地局10から同期タイミング情報を受信することができる。また、無線基地局10−1〜10−5と、無線基地局10−6〜10−9との間は、電波を通さない遮蔽物20−1によって分断されており、無線基地局10−11〜10−13と、無線基地局10−15〜10−18との間は、遮蔽物20−2によって分断されている。このとき、同期経路は、無線基地局10−2〜10−5を介する経路と、無線基地局10−6〜10−9を介する経路とに分岐し、無線基地局10−10において合流する。さらに、同期経路は、無線基地局10−10〜10−13を介する経路と、無線基地局10−15〜10−16を介する経路とに分岐し、無線基地局10−14において再び合流する。
この場合、無線基地局10−1〜10−10は、実施の形態1と同様の動作を行い、無線基地局10−9〜10−18のそれぞれは、実施の形態1の無線基地局10−1〜10−10のそれぞれと同様の動作を行えばよい。
以上説明したように、本発明の実施の形態2によれば、同期経路が複数の分岐点および複数の合流点を有する場合であっても、合流基地局である無線基地局10−10,10−14における同期誤差が小さくなるように各無線基地局10のフレームタイミングが調整される。したがって、同期経路が遮蔽物20−1,20−2によって複数の同期経路に分岐し、フレームタイミングの誤差が蓄積した場合の同期経路の合流点における同期外れを解消することが可能になる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
例えば、無線通信システム1,2で示した無線基地局10の数は一例であり、分岐した経路上に配置される無線基地局10の数も、図示した例に限定されない。分岐した経路上に配置される無線基地局10の数が多いほど、蓄積する誤差が大きくなり、本実施の形態1,2の技術を適用してフレームタイミングを調整することが有用である。
1,2 無線通信システム、10,10−1〜10−14 無線基地局、11 アンテナ、12 無線通信部、13 基地局制御部、14 同期誤差測定部、15 同期誤差測定結果記憶部、20,20−1,20−2 遮蔽物、21 優先同期経路、22 非優先同期経路、31,32,33,34,35 フレームタイミング、40 同期誤差の許容最大値、91 無線通信モジュール、92 CPU、93 メモリ、94 有線ネットワークインタフェース、95 電源、131 メッセージ生成部、132 フレームタイミング調整部、141 フレームタイミング検出部、142 フレームタイミング調整量算出部。

Claims (13)

  1. 複数の無線基地局を備える無線通信システムにおいて、
    前記複数の無線基地局のうち最上位以外の無線基地局は、上位の無線基地局から通知される同期タイミング情報に基づいてフレームタイミングを決定し、前記複数の無線基地局のうち最下位以外の無線基地局は、下位の無線基地局に同期タイミング情報を通知し、
    前記複数の無線基地局のうちの最上位の無線基地局から前記複数の無線基地局のうちの最下位の無線基地局に向かう通信経路は、分岐点および合流点を有し、
    前記合流点に設けられた無線基地局である合流基地局は、前記分岐点から前記合流点に至る複数の通信経路のうちの1つである優先同期経路と、前記優先同期経路と異なる非優先同期経路との間の同期誤差を測定し、
    前記非優先同期経路上に設けられた無線基地局は、前記同期誤差に基づいて、フレームタイミングを調整することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記合流基地局は、複数の上位の無線基地局から通知される複数の前記同期タイミング情報に基づいて前記同期誤差を測定し、測定した前記同期誤差に基づいて、タイミング調整情報を生成し、生成したタイミング調整情報を前記非優先同期経路上に設けられた上位の無線基地局に通知することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記合流基地局は、前記タイミング調整情報を通知する前に、前記同期誤差に基づいてフレームタイミングを調整することを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記合流基地局は、前記優先同期経路上に設けられた上位の無線基地局から通知される前記同期タイミング情報に基づいて決定したフレームタイミングを、前記非優先同期経路上に設けられた上位の無線基地局のフレームタイミングに近づくように調整することを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記合流基地局は、前記同期誤差の許容最大値に基づいて、前記フレームタイミングを調整することを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記合流基地局は、前記優先同期経路上のフレームタイミングと前記非優先同期経路上のフレームタイミングとの中央値、および、優先同期経路上のフレームタイミングから前記許容最大値を用いて、前記非優先同期経路上のフレームタイミングに近づくように調整したフレームタイミングのうち前記非優先同期経路上のフレームタイミングとの誤差が小さい方を前記合流基地局のフレームタイミングとすることを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 前記合流基地局は、調整後のフレームタイミングと前記非優先同期経路上のフレームタイミングとの差異を前記同期誤差として前記タイミング調整情報を生成することを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  8. 前記タイミング調整情報が通知された無線基地局は、上位の無線基地局から通知される前記同期タイミング情報に基づいて決定したフレームタイミングを、通知されたタイミング調整情報に基づいて調整することを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  9. 前記非優先同期経路上の無線基地局は、当該無線基地局が無線端末と通信中である場合、フレームタイミングを複数回に分けて段階的に調整することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  10. 上位の無線基地局から下位の無線基地局に向かう前記通信経路は、複数の前記分岐点および複数の前記合流点を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  11. 前記同期タイミング情報および前記タイミング調整情報は、同期専用の制御情報メッセージまたは報知情報メッセージを用いて通知されることを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  12. 複数の無線基地局のうち最上位以外の無線基地局が、上位の無線基地局から通知される同期タイミング情報に基づいてフレームタイミングを決定し、前記複数の無線基地局のうち最下位以外の無線基地局が、下位の無線基地局に同期タイミング情報を通知するステップと、
    前記複数の無線基地局のうち最上位の無線基地局から前記複数の無線基地局のうち最下位の無線基地局に向かう通信経路の合流点に設けられた無線基地局である合流基地局が、前記通信経路の分岐点から前記合流点に至る複数の通信経路のうちの1つである優先同期経路と、前記優先同期経路と異なる非優先同期経路との間の同期誤差を測定するステップと、
    前記非優先同期経路上に設けられた複数の無線基地局のそれぞれが、前記同期誤差に基づいて、フレームタイミングを調整するステップと、
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
  13. 複数の無線基地局を備える無線通信システムを制御するプログラムであって、
    前記複数の無線基地局のうちの最上位の無線基地局から前記複数の無線基地局のうちの最下位の無線基地局に向かう通信経路は、分岐点および合流点を有し、
    前記複数の無線基地局のうち最上位以外の無線基地局が、上位の無線基地局から通知される同期タイミング情報に基づいてフレームタイミングを決定する処理、
    前記複数の無線基地局のうち最下位以外の無線基地局が、下位の無線基地局に同期タイミング情報を通知する処理、
    前記合流点に設けられた無線基地局である合流基地局が、前記分岐点から前記合流点に至る複数の通信経路のうちの1つである優先同期経路と、前記優先同期経路と異なる非優先同期経路との間の同期誤差を測定する処理、
    前記非優先同期経路上に設けられた無線基地局が、前記同期誤差に基づいて、フレームタイミングを調整する処理、
    を前記無線通信システムに実行させることを特徴とするプログラム。
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