JP6820788B2 - エネルギ供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて発電する発電部とその発電部の運転を制御する発電側制御部とを有する発電ユニット、及び、マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて熱を発生する熱源部とその熱源部の運転を制御する熱源側制御部とを有する熱源ユニットを備え、マイコンメータは、燃料ガスの通流量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定の判定条件を満たす燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないときには、警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断するように構成されているエネルギ供給システムに関する。
燃料ガスの通流量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定の判定条件を満たす燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じなかった場合、マイコンメータは警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断する。マイコンメータが警報作動した場合、例えば、通報を受けた作業員が、燃料ガスの供給を遮断して、実際に燃料ガスが漏れていないか否かの点検を行わなければならない面倒がある。また、マイコンメータが燃料ガスの供給を遮断した場合には、マイコンメータを燃料ガスの供給状態に復旧する操作を行わなければならない面倒がある。そのため、マイコンメータが、燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じなかったことにより警報作動することを回避できれば及び燃料ガスの供給を遮断することを回避できれば好ましい。
但し、マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて発電する発電部が設けられているエネルギ供給システムでは、発電部の運転と停止とを頻繁に繰り返すのではなく、発電部が比較的長い期間、連続して運転されることが多い。そのため、発電部が漏洩判定用期間(例えば、30日間)を超えて運転を継続すると、燃料ガスの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となることに基づいて求められる燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないため、マイコンメータが警報作動や燃料ガスの供給の遮断をしてしまうという事態が発生する。
特許文献1に記載のエネルギ供給システムは、マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて発電する発電部とその発電部の運転を制御する発電側制御部とを有する発電ユニット、及び、同一のマイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて熱を発生する熱源部とその熱源部の運転を制御する熱源側制御部とを有する熱源ユニットを備える。このエネルギ供給システムでは、発電ユニットは、発電部及び熱源部の両方での燃料ガスの消費量を知ることができる構成になっている。
そして、漏洩判定用期間(30日)の2日前に相当する日(28日)又は1日前に相当する日(29日)に発電部の運転を停止させ、発電部の運転を停止した後においては、発電部及び熱源部へ燃料ガスを供給しない時間が設定継続時間(60分)に対応する所定時間(60分)を継続したか否かを判断し、所定時間を継続した場合には、起動禁止解除条件が満たされたとして、発電部を再起動するように構成されている。
このように、特許文献1に記載のエネルギ供給システムでは、燃料ガス非消費状態が生じない期間が漏洩判定用期間に到達する前に、少なくとも発電部では燃料ガスを消費させない期間を意図的に設けることで、燃料ガス非消費状態を発生させるように試みている。
特開2017−022078号公報
特許文献1に記載のエネルギ供給システムでは、発電ユニットが、発電部及び熱源部の両方での燃料ガスの消費量を知ることができる構成になっているが、発電ユニットが熱源部での燃料ガスの消費量を知ることができない場合もある。例えば、既に給湯器等の熱源ユニットが設置されている利用者宅に、後から発電ユニットを追加で設置する場合、発電ユニットと熱源ユニットとの間での情報通信を行うことはできない。
そのため、発電ユニットは、同一のマイコンメータを経由して燃料ガスが供給される発電部及び熱源部のうち、発電部での燃料ガスの消費量を知ることはできるが、熱源部での燃料ガスの消費量を知ることはできない。その結果、発電ユニットは、起動禁止解除条件が満たされたか否かを正確に判断できないという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、停止実行条件が満たされることで発電部の運転を停止した後、適切なタイミングで発電部の運転を再開できるエネルギ供給システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係るエネルギ供給システムの特徴構成は、マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて発電する発電部と、前記発電部の運転を制御する発電側制御部とを有する発電ユニット、及び、前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて熱を発生する熱源部と、前記熱源部の運転を制御する熱源側制御部とを有する熱源ユニットを備え、前記マイコンメータは、燃料ガスの通流量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定の判定条件を満たす燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないときには、警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断するように構成されているエネルギ供給システムであって、
前記発電ユニットは、前記熱源ユニットから燃料ガスの使用状況に関する情報を受信できる通信可能状態であるか又は情報を受信できない通信不可能状態であるかを識別するための通信状態識別部を備え、
前記発電側制御部は、前記発電部の停止実行条件が満たされると、前記発電部の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行するように構成され、前記通信可能状態であると識別されているとき、前記漏洩判定回避用停止処理によって前記発電部の運転を停止してから第1待機期間の間に、前記発電部及び前記熱源部での燃料ガスの消費量が前記設定判定量以下となる状態が前記設定判定時間以上連続することを含む所定のガス不使用状態があったことを前記起動禁止解除条件とし、前記通信不可能状態であると識別されているとき、前記漏洩判定回避用停止処理によって前記発電部の運転を停止してから第2待機期間が経過したことを前記起動禁止解除条件とし、前記第2待機期間は、前記第1待機期間よりも長く設定されている点にある。
上記特徴構成によれば、発電側制御部は、発電部の停止実行条件が満たされると、発電部の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行する。このように、停止実行条件が満たされた後、起動禁止解除条件が満たされるまで発電部の運転を停止させる、即ち、発電部の運転による燃料ガスの消費を停止させる期間を強制的に設けることで、マイコンメータがその間に燃料ガス非消費状態が発生したと判定する可能性が高まる。
また、発電ユニットが備える通信状態識別部は、熱源ユニットから燃料ガスの使用状況に関する情報を受信できる通信可能状態であるか又は情報を受信できない通信不可能状態であるかを識別する。つまり、通信可能状態であれば、発電ユニットは、自身の発電部での燃料ガスの消費量に加えて、熱源部での燃料ガスの消費量も知ることができる。これに対して、発電ユニットでは、通信不可能状態であれば熱源部での燃料ガスの消費量を知ることはできない。
そのため、通信可能状態であれば、発電側制御部は、発電部及び熱源部での燃料ガスの消費量に基づいた制御を行うことができる。特に本特徴構成では、発電側制御部は、通信可能状態であると識別されているとき、漏洩判定回避用停止処理によって発電部の運転を停止してから第1待機期間の間に、発電部及び熱源部での燃料ガスの消費量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定のガス不使用状態があったことを起動禁止解除条件とする。つまり、発電側制御部は、燃料ガス非消費状態が発生したか否かをマイコンメータが判定するときの根拠となる情報(発電部及び熱源部及びその他の装置での燃料ガスの消費量)と近い情報(発電部及び熱源部での燃料ガスの消費量)を用いて、起動禁止解除条件が満たされたか否かを判定する。その結果、発電側制御部が第1待機期間の間に起動禁止解除条件が満たされたと判定して発電部の運転を再開するときには、マイコンメータでもその第1待機期間の間に燃料ガス非消費状態が発生したと判定する可能性が高まる。従って、停止実行条件が満たされることで発電部の運転を停止した後、適切なタイミングで発電部の運転を再開できる。
これに対して、通信不可能状態であれば、発電側制御部は、発電部のみでの燃料ガスの消費量しか知ることはできないが、漏洩判定回避用停止処理によって発電部の運転を停止してから第2待機期間が経過したことを起動禁止解除条件として発電部の運転を再開する。ここで、第2待機期間は、上記第1待機期間よりも長く設定されているため、発電部の運転が停止される期間、即ち、少なくとも発電部の運転のための燃料ガス消費が停止される期間は相対的に長くなる。その結果、発電側制御部が第2待機期間が経過した後に発電部の運転を再開するときには、マイコンメータでもその第2待機期間の間に燃料ガス非消費状態が発生したと判定する可能性が高まる。従って、停止実行条件が満たされることで発電部の運転を停止した後、適切なタイミングで発電部の運転を再開できる。
本発明に係るエネルギ供給システムの別の特徴構成は、マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて発電する発電部と、前記発電部の運転を制御する発電側制御部とを有する発電ユニット、及び、前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて熱を発生する熱源部と、前記熱源部の運転を制御する熱源側制御部とを有する熱源ユニットを備え、前記マイコンメータは、燃料ガスの通流量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定の判定条件を満たす燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないときには、警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断するように構成されているエネルギ供給システムであって、
前記発電ユニットは、前記熱源ユニットから燃料ガスの使用状況に関する情報を受信できる通信可能状態であるか又は情報を受信できない通信不可能状態であるかを識別するための通信状態識別部を備え、
前記発電側制御部は、前記発電部の停止実行条件が満たされると、前記発電部の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行するように構成され、前記通信可能状態であると識別されているとき、前記漏洩判定回避用停止処理によって前記発電部の運転を停止してから第1待機期間の間に、前記発電部及び前記熱源部での燃料ガスの消費量が前記設定判定量以下となる状態が前記設定判定時間以上連続することを含む所定のガス不使用状態があったことを前記起動禁止解除条件とし、前記通信不可能状態であると識別されているとき、前記漏洩判定回避用停止処理によって前記発電部の運転を停止してから第2待機期間の間に、前記発電部での燃料ガスの消費量が前記設定判定量以下となる状態が前記設定判定時間以上連続することを含む所定のガス不使用状態があったことを前記起動禁止解除条件とし、前記第2待機期間は、前記第1待機期間よりも長く設定されている点にある。
上記特徴構成によれば、発電側制御部は、発電部の停止実行条件が満たされると、発電部の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行する。このように、停止実行条件が満たされた後、起動禁止解除条件が満たされるまで発電部の運転を停止させる、即ち、発電部の運転による燃料ガスの消費を停止させる期間を強制的に設けることで、マイコンメータがその間に燃料ガス非消費状態が発生したと判定する可能性が高まる。
また、発電ユニットが備える通信状態識別部は、熱源ユニットから燃料ガスの使用状況に関する情報を受信できる通信可能状態であるか又は情報を受信できない通信不可能状態であるかを識別する。つまり、通信可能状態であれば、発電ユニットは、自身の発電部での燃料ガスの消費量に加えて、熱源部での燃料ガスの消費量も知ることができる。これに対して、発電ユニットでは、通信不可能状態であれば熱源部での燃料ガスの消費量を知ることはできない。
そのため、通信可能状態であれば、発電側制御部は、発電部及び熱源部での燃料ガスの消費量に基づいた制御を行うことができる。特に本特徴構成では、発電側制御部は、通信可能状態であると識別されているとき、漏洩判定回避用停止処理によって発電部の運転を停止してから第1待機期間の間に、発電部及び熱源部での燃料ガスの消費量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定のガス不使用状態があったことを起動禁止解除条件とする。つまり、発電側制御部は、燃料ガス非消費状態が発生したか否かをマイコンメータが判定するときの根拠となる情報(発電部及び熱源部及びその他の装置での燃料ガスの消費量)と近い情報(発電部及び熱源部での燃料ガスの消費量)を用いて、起動禁止解除条件が満たされたか否かを判定する。その結果、発電側制御部が第1待機期間の間に起動禁止解除条件が満たされたと判定して発電部の運転を再開するときには、マイコンメータでもその第1待機期間の間に燃料ガス非消費状態が発生したと判定する可能性が高まる。従って、停止実行条件が満たされることで発電部の運転を停止した後、適切なタイミングで発電部の運転を再開できる。
これに対して、通信不可能状態であれば、発電側制御部は、発電部のみでの燃料ガスの消費量しか知ることはできないが、漏洩判定回避用停止処理によって発電部の運転を停止してから第2待機期間の間に、発電部での燃料ガスの消費量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定のガス不使用状態があったことを起動禁止解除条件として発電部の運転を再開する。ここで、第2待機期間は、上記第1待機期間よりも長く設定されているため、発電部の運転が停止される期間、即ち、少なくとも発電部の運転のための燃料ガス消費が停止される期間は相対的に長くなる。その結果、第2待機期間において発電部の運転が停止されている間に、マイコンメータでも燃料ガス非消費状態が発生したと判定する可能性が高まる。従って、停止実行条件が満たされることで発電部の運転を停止した後、適切なタイミングで発電部の運転を再開できる。
本発明に係るエネルギ供給システムの更に別の特徴構成は、前記発電側制御部は、前記通信可能状態であると識別されているとき、前記発電部及び前記熱源部での燃料ガスの消費量が前記設定判定量以下となる状態が前記設定判定時間以上連続することを含む所定のガス不使用状態が無い状況が前記漏洩判定用期間よりも短い第1所定期間連続したことを前記停止実行条件とし、前記通信不可能状態であると識別されているとき、前回の前記漏洩判定回避用停止処理を終了した後、前記発電部で燃料ガスの消費を開始してからの期間が、前記漏洩判定用期間よりも短い第2所定期間連続したことを前記停止実行条件とする点にある。
上記特徴構成によれば、発電側制御部は、上記第1所定期間及び上記第2所定期間を設定することで、マイコンメータによって燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないと判定される前に、発電部の停止実行条件が満たされたと判定して、発電部の運転を停止させる。その結果、マイコンメータが警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断するといった事態が回避されることを期待できる。
本発明に係るエネルギ供給システムの更に別の特徴構成は、前記発電ユニット及び前記熱源ユニットとの間で、通信回線を介して情報の送受信を行うことができるサーバー装置を備え、前記サーバー装置は、前記熱源ユニットから前記通信回線を介して受信した前記熱源部での燃料ガスの消費量に関する消費量情報を前記発電ユニットに伝達するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、発電ユニットと熱源ユニットとの間での情報通信を直接的に行えないとしても、発電ユニットがサーバー装置を中継して熱源ユニットから燃料ガスの使用状況に関する情報を受信できる通信可能状態となるエネルギ供給システムを構築できる。
本発明に係るエネルギ供給システムの更に別の特徴構成は、前記サーバー装置は、同一の前記マイコンメータを経由して燃料ガスが供給される前記発電部及び前記熱源部に関して、当該発電部に付与されている固有の第1識別情報と、当該熱源部に付与されている固有の第2識別情報とを関連付けて記憶し、前記熱源側制御部は、前記熱源部での燃料ガスの消費量に関する消費量情報を前記第2識別情報と共に前記サーバー装置に送信する点にある。
上記特徴構成によれば、サーバー装置は、同一のマイコンメータを経由して燃料ガスが供給される発電部及び熱源部に関して、その発電部に付与されている固有の第1識別情報と、その熱源部に付与されている固有の第2識別情報とを関連付けて記憶している。そのため、サーバー装置は、熱源ユニットから、その熱源部での燃料ガスの消費量に関する消費量情報を上記第2識別情報と共に受信すれば、その消費量情報をどの発電部(発電ユニット)に伝達すればよいのかを特定できる。
エネルギ供給システムの構成を示す図である。 熱源ユニットの構成を具体的に記載した図である。 発電ユニットの構成を具体的に記載した図である。 別のエネルギ供給システムの構成を示す図である。 通信可能状態であるときに発電側制御部が行う漏洩判定回避処理を説明するフローチャートである。 通信不可能状態であるときに発電側制御部が行う漏洩判定回避処理を説明するフローチャートである。 第2実施形態において通信不可能状態であるときに発電側制御部が行う漏洩判定回避処理を説明するフローチャートである。 第3実施形態のエネルギ供給システムの構成を示す図である。 第4実施形態のエネルギ供給システムの構成を示す図である。
以下に図面を参照して本発明の実施形態に係るエネルギ供給システムについて説明する。
図1は、エネルギ供給システムの構成を示す図である。図2は、熱源ユニット10の構成を具体的に記載した図である。図3は、発電ユニット40の構成を具体的に記載した図である。エネルギ供給システムは、発電ユニット40及び熱源ユニット10A(10)を備える。発電ユニット40は、マイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGを用いて発電する発電部Aとしての熱電併給部41と、熱電併給部41の運転を制御する発電側制御部92とを有する。熱源ユニット10Aは、マイコンメータMを経由して供給される燃料ガスGを用いて熱を発生する熱源部Bと、熱源部Bの運転を制御する熱源側制御部25とを有する。加えて、本実施形態の発電ユニット40は、発電側通信部93と、発電側記憶部94と、通信状態識別部95と、流量計Faとを有する。また、本実施形態の熱源ユニット10は、熱源側通信部26と、熱源側記憶部27と、流量計Fbとを有する。
発電ユニット40及び熱源ユニット10の具体的な構成については後述する。
本実施形態では、発電ユニット40及び熱源ユニット10は、同一の施設5(例えば、住居や事業所など)内に設置されている。そのため、発電ユニット40の熱電併給部41及び熱源ユニット10の熱源部Bには、同一のマイコンメータMの下流側に接続されるガス管1を経由して燃料ガスGが供給される。尚、ガス管1は、ガスコンロなどの他のガス消費機器2にも接続されて、燃料ガスGが供給される。
マイコンメータMは、燃料ガスGの通流量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定の判定条件を満たす燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないときには、警報作動する又は燃料ガスGの供給を遮断する機能を備えている。例えば、超音波式のマイコンメータMの場合、マイコンメータMの漏洩判定用期間(例えば30日間)において、燃料ガス非消費状態であると見なされるための判定条件(即ち、燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態が設定判定時間以上(例えば、2分以上)である場合の継続時間の積算値が設定値以上(例えば、60分)となる条件)が満たされなければ、マイコンメータMは警報作動する又は燃料ガスGの供給を遮断する。
〔熱源ユニット10〕
図2に例示するように、熱源ユニット10Aは、一般的な給湯暖房器として構成され、熱源側入水部20aを介して供給された湯水Wを、予め設定された設定給湯温度に加熱して給湯栓30に供給する、所謂給湯運転を行うと共に、暖房放熱器33へ加熱した熱媒を循環させる暖房用循環路34を通流する熱媒Hを加熱する暖房運転を行うものである。外部インターフェースとしては、上水管路20の一端側に設けられ外部から湯水Wを当該上水管路20に取り込む熱源側入水部20a、上水管路20の他端側に設けられ当該上水管路20の湯水Wを外部に吐出する熱源側出水部20b、熱媒流路16の一端側に設けられ外部から熱媒Hを当該熱媒流路16に取り込む熱源側熱媒受入部16a、熱媒流路16の他端側に設けられ当該熱媒流路16の熱媒Hを外部に吐出する熱源側熱媒吐出部16b、及び、都市ガス等の燃料ガスGを取り込む燃料ガス供給部14などが設けられている。上水管路20には、給湯熱交換器11bの上流側と下流側とを接続する形態でバイパス調整弁24が設けられている。
熱源側出水部20bは、給湯栓30に接続されることで、当該熱源側出水部20bから吐出された湯水Wが給湯栓30に供給される。また、熱源側熱媒受入部16a及び熱源側熱媒吐出部16bは、温水床暖房パネルなどの暖房放熱器33との間に設けられた暖房用循環路34を循環する熱媒Hを取り込み又は吐出する形態で、当該暖房用循環路34に接続される。当該暖房用循環路34は、熱源側熱媒吐出部16bから吐出された熱媒Hの全量のうち、所定流量が、往きヘッダ31を介して暖房用循環路34に設けられた暖房放熱器33に供給され、一方、暖房放熱器33を通過した熱媒Hが、戻りヘッダ32を通過し、当該戻りヘッダ32を通過した熱媒Hの全量を発電ユニット40へ導く発電側熱媒流路104を通流して、熱源側熱媒受入部16aに戻すように配設されている。
熱源ユニット10Aには、バーナ11a,12aの作動を制御したり、その他弁やポンプなどの各種補機の運転を制御したりするコンピュータからなる熱源側制御部25が設けられている。
熱源ユニット10Aは、熱源側入水部20aに取り込んで熱源側出水部20bから吐出される湯水Wを加熱するための給湯用加熱部11と、熱源側熱媒受入部16aに取り込んで熱源側熱媒吐出部16bから吐出される熱媒Hを加熱するための暖房用加熱部12とを有する。給湯用加熱部11及び暖房用加熱部12は本発明の熱源部Bに対応する。
給湯用加熱部11は、調整弁11cを介して供給される燃料ガスGをファン13により供給される燃焼用空気により燃焼させるバーナ11aと、当該バーナ11aから排出される高温の燃焼ガスとの熱交換により上水管路20を通流する湯水Wを加熱する給湯熱交換器11bとを有して構成されている。
暖房用加熱部12は、調整弁12cを介して供給される燃料ガスGをファン13により供給される燃焼用空気により燃焼させるバーナ12aと、当該バーナ12aから排出される高温の燃焼ガスとの熱交換により熱媒流路16を通流する熱媒Hを加熱する暖房熱交換器12bとを有して構成されている。
また、上水管路20には、熱源側入水部20aから取り込んだ湯水Wの温度(以下「熱源側入水温度」と呼ぶ場合がある。)を検出する第3温度センサ21と、熱源側出水部20bから吐出する湯水Wの温度(以下「熱源側出水温度」と呼ぶ場合がある。)を検出する第4温度センサ22と、湯水Wの通流を検出する水スイッチ23とが配置されている。
一方、熱媒流路16には、熱源側熱媒受入部16aから取り込んだ熱媒Hの温度(以下「熱源側入熱媒温度」と呼ぶ場合がある。)を検出する第1温度センサ17と、熱源側熱媒吐出部16bから吐出する熱媒Hの温度(以下「熱源側出熱媒温度」と呼ぶ場合がある。)を検出する第2温度センサ18と、熱媒Hを送出する熱媒ポンプ19とが配置されている。
このような構成により、熱源側制御部25は、熱源側入水部20aから供給された湯水Wを予めリモコン(図示せず)で設定された設定給湯温度に加熱して給湯栓30に供給する給湯運転や、暖房運転時において暖房放熱器33との間に設けられた暖房用循環路34を循環する熱媒Hを予め設定された目標温度に加熱する暖房運転を実行可能となる。
〔発電ユニット40〕
図3に例示するように、発電ユニット40は、上述した熱源ユニット10Aに並設される一の筐体60内に各種機器を配置した一体型に構成されている。発電ユニット40は、外部インターフェースとして、上水道から湯水W(上水)を取り込む発電側入水部80a、湯水Wを熱源ユニット10A側へ吐出する発電側出水部78a、貯湯タンク90の排水を行う排水路74及び排水弁75、熱源ユニット10A側から暖房用の熱媒Hを取り込む発電側熱媒受入部58a、熱源ユニット10A側へ熱媒Hを吐出する発電側熱媒吐出部58bなどが設けられている。
更に、当該発電ユニット40側に設けられた熱電併給部41並びに弁やポンプなどの各種補機の運転を制御するコンピュータからなる発電側制御部92が設けられている。
発電ユニット40が有する発電部Aとしての熱電併給部41は、燃料電池発電装置やエンジン駆動式発電装置などである。例えば、燃料電池発電装置であれば、供給される燃料ガスGを改質処理する改質処理装置と、改質処理により得られる水素などを用いて発電する燃料電池とを備える。エンジン駆動式発電装置であれば、燃料ガスGを燃料として消費して作動するエンジンとそのエンジンにて駆動される発電機とを備える。熱電併給部41で発生した電力は適宜インバータ等を介して商用電源と連系する形態で外部の電力負荷等に供給される。また、熱電併給部41が発生した熱は湯水Wの加熱に利用され、かかる加熱された湯水Wを貯留する貯湯タンク90が設けられている。
熱電併給部41は、例えば内部に設けられた冷却水ジャケット(図示省略)を通流する冷却水Cにより冷却される構造を有し、その冷却水Cが循環する冷却水循環路42が設けられている。冷却水循環路42には、冷却水Cの循環方向に沿って、冷却水Cを送り出す冷却水ポンプ46、冷却水Cの通流を断続可能な電磁弁47、熱電併給部41における冷却水ジャケット(図示省略)、当該冷却水ジャケットから吐出された冷却水Cで、冷却水ジャケットの下流側に設けられる暖房用熱交換器56への冷却水入温度を検出する第6温度センサ50、後述する熱媒バイパス路104bを通流する熱媒Hと冷却水循環路42で冷却水ジャケットを出た後の冷却水Cとを熱交換する暖房用熱交換器56と、暖房用熱交換器56の出口冷却水温度を検出する第8温度センサ57と、冷却水循環路42の側と冷却水バイパス路43の側とを通流する冷却水Cの配分流量を制御する冷却水三方調整弁45と、冷却水Cを一次的に貯留するバッファタンク51とが、記載の順で配設されている。
バッファタンク51には、一時的に貯留される冷却水Cの温度で、冷却水三方調整弁45にて合流された下流側の冷却水合流温度を検出する第5温度センサ49が設けられている。また、発電側入水部80aに供給された湯水Wが、補充水路53及び電磁弁52を介して適宜冷却水Cとしてバッファタンク51に補充される。冷却水バイパス路43には、貯湯タンク90に貯留される湯水Wと冷却水Cとを熱交換する貯湯用熱交換器55が設けられると共に、貯湯用熱交換器55の出口冷却水温度を検出する第7温度センサ54が設けられている。
即ち、熱電併給部41において熱を発生している状態で、且つ熱媒ポンプ19を作動させて、暖房用熱交換器56に熱媒Hを通流させると共に、冷却水ポンプ46を作動させ、冷却水循環路42に冷却水Cを循環させると、熱電併給部41を通過して加熱された冷却水Cが、貯湯用熱交換器55及び暖房用熱交換器56を通過することで湯水W及び熱媒Hとの間で熱交換を行い、再び熱電併給部41に供給されることになる。
また、冷却水循環路42には、熱電併給部41の上流側と下流側とを繋ぐ熱電併給部バイパス路44と、熱電併給部バイパス路44を通流する冷却水Cの流量を調整する電磁弁48と、熱電併給部41の入口直前での冷却水循環路42の流量を調整する電磁弁47とが設けられている。これにより、冷却水循環路42に冷却水Cが循環している状態において、熱電併給部41の上流側に配置された電磁弁47を閉弁させると共に熱電併給部バイパス路44に配置された電磁弁48を開弁させることで、冷却水Cの全量を、熱電併給部41をバイパスさせて熱電併給部バイパス路44に通流できる。
尚、暖房用熱交換器56の配設位置に関し説明を追加すると、当該暖房用熱交換器56は、冷却水循環路42での冷却水Cの流れ方向で、熱電併給部41の下流側での冷却水循環路42と熱電併給部バイパス路44との接続部位と、冷却水バイパス路43と冷却水循環路42との上流側接続部位(冷却水バイパス路43における冷却水Cの流れ方向での上流側接続部位)との間に、配設されている。
貯湯タンク90は、下部90bに湯水Wが供給され上部90aから発電側出水部78aに湯水Wが取り出される密閉式タンクとして構成されている。
貯湯タンク90の上部90aに接続された上部管路66は、湯水三方調整弁77及び出湯管路78を介して発電側出水部78aに接続されており、その湯水三方調整弁77の上流側には、貯湯タンク90の上部90aから上部管路66に取り出された湯水Wの温度(以下「タンク取出湯水温度」と呼ぶ場合がある。)を検出する第9温度センサ76が設けられている。尚、このタンク取出湯水温度の検出は、第9温度センサ76の代わりに、貯湯タンク90の上下方向に分散配置した複数の温度センサ91のうち最上部に設けられた温度センサ91aで行っても構わない。
また、この湯水三方調整弁77には、発電側入水部80aに通じる給水管路82が接続されている。更に、出湯管路78と給水管路82とは、バイパス管路86により接続されており、このバイパス管路86には、湯水Wの通流を断続可能な電磁弁87が配置されている。
即ち、上記湯水三方調整弁77は、貯湯タンク90の上部90aから発電側出水部78aに供給される湯水Wに対し、混合比調整を伴って、給水管路82から供給される湯水Wを混合可能な混合部として機能する。
尚、出湯管路78のバイパス管路86との接続部の下流側には、湯水Wの通流方向に沿って、湯水Wの流量を検出する流量センサ79、発電側出水部78aから吐出される湯水Wの温度(以下「発電側出水温度」と呼ぶ場合がある。)を検出する第10温度センサ81が、記載の順に配置されている。
一方、給水管路82のバイパス管路86との接続部の上流側には、湯水Wの通流方向に沿って、湯水Wの圧力を調整する減圧弁84、発電側入水部80aに供給された湯水Wの温度を検出する第11温度センサ85、湯水Wの逆流を阻止する逆止弁83が、記載の順に配置されている。
また、給水管路82は、貯湯タンク90の下部90bに接続された底部管路72に対して逆止弁89を介して接続されており、この構成により、貯湯タンク90では、上部90aから湯水Wが取り出されると同時に、下部90bから湯水Wが、給水管路82、及び底部管路72を介して供給されることになる。
暖房用循環路34に関し説明を加えると、暖房用循環路34は、戻りヘッダ32を通過した熱媒Hの全量を発電ユニット40へ導く発電側熱媒流路104を有すると共に、当該発電側熱媒流路104を通流する熱媒Hの一部又は全部を、暖房用熱交換器56の側へバイパスする熱媒バイパス路104bとを有する。
説明を追加すると、発電側熱媒流路104は、発電側熱媒受入部58a及び発電側熱媒吐出部58bを介して、発電ユニット40の筐体内に配設される筐体内発電側熱媒流路104aに接続されている。更に、当該筐体内発電側熱媒流路104aの側と、熱媒バイパス路104bの側への熱媒Hの配分流量を調整可能な、熱媒三方調整弁113が設けられている。
筐体内発電側熱媒流路104aには、筐体内発電側熱媒流路104aと熱媒バイパス路104bの双方を通流した熱媒が合流する部位の下流側の熱媒温度である熱媒合流温度を検出する第12温度センサ102bが設けられている。
詳細については後述するが、発電側制御部92は、熱媒三方調整弁113により、筐体内発電側熱媒流路104aの側と熱媒バイパス路104bの側への熱媒Hの配分流量を調整する形態で、熱媒循環状態制御を実行するように構成されている。
ここで、当該実施形態に係る発電ユニット40にあっては、その筐体内に熱媒Hを圧送する熱媒ポンプを備えておらず、熱源ユニット10Aの内部に設けられる熱媒ポンプ19の吐出圧力にて熱媒が循環される。
発電ユニット40は、熱源ユニット10Aから燃料ガスGの使用状況に関する情報を受信できる通信可能状態であるか又は情報を受信できない通信不可能状態であるかを識別するための通信状態識別部95を備える。例えば、発電ユニット40の設置者等が、「通信可能状態」であるか又は「通信不可能状態」であるかを切替可能な機械的なスイッチにより通信状態識別部95を実現できる。或いは、コンピュータを発電ユニット40に接続し、そのコンピュータから発電ユニット40の設定を「通信可能状態」又は「通信不可能状態」に切替可能な構成にしてもよい。
図1に示した例では、発電ユニット40と熱源ユニット10とは通信回線3を介して通信可能な構成になっており、実際に通信回線3を介して接続されている。そして、発電ユニット40の通信状態識別部95は「通信可能状態」であると識別している。
尚、既に熱源ユニット10が設置されている利用者の住居等に、後から発電ユニット40を追加で設置する場合、発電ユニット40と熱源ユニット10との間での情報通信を行うことができない場合もある。その場合、発電ユニット40の通信状態識別部95は「通信不可能状態」であると識別することになる。図4は、そのような構成のエネルギ供給システムの構成を示す図である。
図4に示すように、既存の熱源ユニット10B(10)は熱源側通信部26を有していない。尚、熱源ユニット10Aと熱源ユニット10Bとの相違点は熱源側通信部26を備えているか否かだけであるため、熱源ユニット10Bの具体的な構成についての説明は省略する。このような構成のため、発電ユニット40と熱源ユニット10Bとの間での情報通信を行うことができない。このような場合、発電ユニット40の設置者は、通信状態識別部95を構成するスイッチなどで、「通信不可能状態」であることを発電ユニット40に設定する。そのため、発電ユニット40は、同一のマイコンメータMを経由して燃料ガスGが供給される発電ユニット40の熱電併給部41及び熱源ユニット10Bの熱源部Bのうち、自身の熱電併給部41での燃料ガスGの消費量を知ることはできるが、熱源部Bでの燃料ガスGの消費量を知ることはできない。その結果、発電ユニット40は、上述したような起動禁止解除条件が満たされたか否かを正確に判断できないという問題がある。
〔漏洩判定回避処理〕
発電側制御部92は、熱電併給部41の停止実行条件が満たされると、熱電併給部41の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行する。このように、停止実行条件が満たされた後、起動禁止解除条件が満たされるまで熱電併給部41の運転を停止させる、即ち、熱電併給部41の運転による燃料ガスの消費を停止させる期間を強制的に設けることで、マイコンメータMがその間に燃料ガス非消費状態が発生したと判定する可能性が高まる。
但し、発電側制御部92は、通信可能状態であれば熱源部Bでの燃料ガスGの消費量を知ることはできるが、通信不可能状態であれば熱源部Bでの燃料ガスGの消費量を知ることができないという問題に鑑みて、停止実行条件及び起動禁止解除条件を、通信可能状態であるか或いは通信不可能状態であるかに応じて各別に設定する。
詳細は後述するが、本実施形態では、発電側制御部92は、通信可能状態であると識別されているとき、漏洩判定回避用停止処理によって熱電併給部41の運転を停止してから第1待機期間(例えば24時間など)の間に、熱電併給部41及び熱源部Bでの燃料ガスGの消費量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含むガス不使用状態があったことを起動禁止解除条件とする。また、発電側制御部92は、通信不可能状態であると識別されているとき、漏洩判定回避用停止処理によって熱電併給部41の運転を停止してから第2待機期間(例えば32時間など)が経過したことを起動禁止解除条件とする。ここで、第2待機期間は、第1待機期間よりも長く設定されている。
更に、発電側制御部92は、通信可能状態であると識別されているとき、熱電併給部41及び熱源部Bでの燃料ガスGの消費量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含むガス不使用状態が無い状況が漏洩判定用期間(例えば30日など)よりも短い第1所定期間(例えば26日間など)連続したことを停止実行条件とする。また、発電側制御部92は、通信不可能状態であると識別されているとき、前回の漏洩判定回避用停止処理を終了した後、熱電併給部41で燃料ガスGの消費を開始してからの期間が、漏洩判定用期間(30日間)よりも短い第2所定期間(例えば26日間など)連続したことを停止実行条件とする。ここで第1所定期間と第2所定期間とは同じ長さでもよいし、異なる長さでもよい。
図5は、通信可能状態であるときに発電側制御部92が行う漏洩判定回避処理を説明するフローチャートである。図5に示す漏洩判定回避処理には、熱電併給部41の停止実行条件が満たされると、熱電併給部41の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理、及び、燃料ガスの使用を控えるメッセージを発信する処理などの複数の処理が含まれる。
また、本実施形態においては、図1〜図3に示すように、発電ユニット40及び熱源ユニット10Aの夫々に、燃料ガスGの通流量を計測する流量計Fa及び流量計Fbが設けられている。そして、発電側制御部92が、流量計Fa及び流量計Fbの検出情報に基づいて、熱電併給部41及び熱源部Bでの燃料ガスGの消費量を認識できる。
先ず、発電側制御部92は、熱電併給部41及び熱源部Bでの燃料ガスGの消費量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む第1ガス不使用状態が無い状況が漏洩判定用期間(30日間)よりも短い第1所定期間(26日間)連続したか否かを判定する(#10)。本実施形態では、第1ガス不使用状態は、熱電併給部41及び熱源部Bでの燃料ガスGの消費量が設定判定量以下となる状態が60分間連続することが4回存在したという状態である。
そして、第1ガス不使用状態が無い状況が26日間連続している場合には停止実行条件が満たされたと判定して、熱電併給部41の起動を禁止する起動禁止をセットし(#11)、次に、熱電併給部41の運転を停止する運転停止処理を実行する(#12)。
尚、発電側制御部92は、#10にて26日間経過していないと判定したときには、このフローチャートの最初に戻る。
次に、#13において発電側制御部92は、第1設定停止期間(本発明の第1待機期間)T1aの計時を開始し、その第1設定停止期間(第1待機期間)T1aが満了するまでの間に、第2ガス不使用状態があったか否かを判定する(#14,#15)。本実施形態では、第2ガス不使用状態は、熱電併給部41及び熱源部Bでの燃料ガスGの消費量が設定判定量以下となる状態が60分間連続することが2回存在したという状態である。
そして、発電側制御部92は、第1設定停止期間(第1待機期間)T1aが満了するまでの間に第2ガス不使用状態があったと判定した場合には起動禁止解除条件が満たされたと判定して、起動禁止を解除し(#20)、第1設定停止期間(第1待機期間)T1aが満了するまでの間に第2ガス不使用状態がなかったと判定した場合には起動禁止解除条件が満たされていないと判定して、ガス使用を控えるメッセージをリモコン(図示せず)などで利用者に対して発信する(#16)。このように、発電側制御部92は、燃料ガス非消費状態が発生したか否かをマイコンメータMが判定するときの根拠となる情報(熱電併給部41及び熱源部B及びその他のガス消費機器2での燃料ガスの消費量)と近い情報(熱電併給部41及び熱源部Bでの燃料ガスの消費量)を用いて、起動禁止解除条件が満たされたか否かを判定する。その結果、発電側制御部92が第1待機期間の間に起動禁止解除条件が満たされたと判定して熱電併給部41の運転を再開するときには、マイコンメータMでもその第1待機期間の間に燃料ガス非消費状態が発生したと判定する可能性が高まる。従って、停止実行条件が満たされることで熱電併給部41の運転を停止した後、適切なタイミングで熱電併給部41の運転を再開できる。
その後、#17において発電側制御部92は、第2設定停止期間T2の計時を開始し、その第2設定停止期間T2が満了するまでの間に、第3ガス不使用状態があったか否かを判定する(#18,#19)。本実施形態では、第3ガス不使用状態は、熱電併給部41及び熱源部Bでの燃料ガスGの消費量が設定判定量以下となる状態が60分間連続することが1回存在したという状態である。そして、発電側制御部92は、第2設定停止期間T2が満了するまでの間に第3ガス不使用状態があったと判定した場合には起動禁止解除条件が満たされたと判定して、起動禁止を解除し(#20)、第2設定停止期間T2が満了するまでの間に第3ガス不使用状態がなかったと判定した場合には#17に戻る。
図6は、通信不可能状態であるときに発電側制御部92が行う漏洩判定回避処理を説明するフローチャートである。図6に示す漏洩判定回避処理には、熱電併給部41の停止実行条件が満たされると、熱電併給部41の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理が含まれる。
先ず、発電側制御部92は、前回の漏洩判定回避用停止処理を終了した後、熱電併給部41で燃料ガスGの消費を開始してからの期間が、漏洩判定用期間よりも短い第2所定期間(26日間)連続したか否かを判定し(#30)、26日間経過している場合には停止実行条件が満たされたと判定して、熱電併給部41の起動を禁止する起動禁止をセットし(#31)、次に、熱電併給部41の運転を停止する運転停止処理を実行する(#32)。
尚、発電側制御部92は、#30にて26日間経過していないと判定したときには、このフローチャートの最初に戻る。
次に、#33において発電側制御部92は、第1設定停止期間(本発明の第2待機期間)T1bの計時を開始し、その第1設定停止期間(第2待機期間)T1bが満了するまで待機する(#34)。その後、発電側制御部92は、第1設定停止期間(第2待機期間)T1bが満了すると起動禁止解除条件が満たされたと判定して、起動禁止を解除する(#35)。
このように、通信不可能状態であれば、発電側制御部92は、熱電併給部41のみでの燃料ガスの消費量しか知ることはできないが、漏洩判定回避用停止処理によって熱電併給部41の運転を停止してから第2待機期間が経過したことを起動禁止解除条件として熱電併給部41の運転を再開する。ここで、通信不可能状態の場合の第2待機期間(例えば32時間など)は、通信可能状態の場合の上記第1待機期間(例えば24時間など)よりも長く設定されているため、熱電併給部41の運転が停止される期間、即ち、少なくとも熱電併給部41の運転のための燃料ガス消費が停止される期間は相対的に長くなる。その結果、発電側制御部92が第2待機期間が経過した後に熱電併給部41の運転を再開するときには、マイコンメータMでもその第2待機期間の間に燃料ガス非消費状態が発生したと判定する可能性が高まる。従って、停止実行条件が満たされることで熱電併給部41の運転を停止した後、適切なタイミングで熱電併給部41の運転を再開できる。
<第2実施形態>
第2実施形態のエネルギ供給システムは、通信不可能状態であるときに発電側制御部が行う漏洩判定回避処理の内容が上記実施形態と異なっている。以下に、第2実施形態のエネルギ供給システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図7は、通信不可能状態であるときに発電側制御部92が行う漏洩判定回避処理を説明するフローチャートである。図7に示す漏洩判定回避処理には、熱電併給部41の停止実行条件が満たされると、熱電併給部41の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理、及び、燃料ガスの使用を控えるメッセージを発信する処理などの複数の処理が含まれる。
先ず、発電側制御部92は、前回の漏洩判定回避用停止処理を終了した後、熱電併給部41で燃料ガスGの消費を開始してからの期間が、漏洩判定用期間よりも短い第2所定期間(26日間)連続したか否かを判定し(#40)、26日間経過している場合には停止実行条件が満たされたと判定して、熱電併給部41の起動を禁止する起動禁止をセットし(#41)、次に、熱電併給部41の運転を停止する運転停止処理を実行する(#42)。
尚、発電側制御部92は、#40にて26日間経過していないと判定したときには、このフローチャートの最初に戻る。
次に、#43において発電側制御部92は、第1設定停止期間(本発明の第2待機期間)T1bの計時を開始し、その第1設定停止期間(第2待機期間)T1bが満了するまでの間に、第2ガス不使用状態があったか否かを判定する(#44,#45)。本実施形態では、第2ガス不使用状態は、熱電併給部41での燃料ガスGの消費量が設定判定量以下となる状態が60分間連続することが2回存在したという状態である。
そして、発電側制御部92は、第1設定停止期間(第2待機期間)T1bが満了するまでの間に第2ガス不使用状態があったと判定した場合には起動禁止解除条件が満たされたと判定して、起動禁止を解除し(#50)、第1設定停止期間(第2待機期間)T1bが満了するまでの間に第2ガス不使用状態がなかったと判定した場合には起動禁止解除条件が満たされていないと判定して、ガス使用を控えるメッセージをリモコン(図示せず)などで利用者に対して発信する(#46)。このように、発電側制御部92は、熱電併給部41のみでの燃料ガスの消費量しか知ることはできないが、漏洩判定回避用停止処理によって熱電併給部41の運転を停止してから第2待機期間の間に、熱電併給部41での燃料ガスの消費量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む第2ガス不使用状態があったことを起動禁止解除条件として熱電併給部41の運転を再開する。ここで、通信不可能状態の場合の第2待機期間(例えば32時間など)は、通信可能状態の場合の上記第1待機期間(例えば24時間など)よりも長く設定されているため、熱電併給部41の運転が停止される期間、即ち、少なくとも熱電併給部41の運転のための燃料ガス消費が停止される期間は相対的に長くなる。その結果、第2待機期間において熱電併給部41の運転が停止されている間に、マイコンメータMでも燃料ガス非消費状態が発生したと判定する可能性が高まる。従って、停止実行条件が満たされることで熱電併給部41の運転を停止した後、適切なタイミングで熱電併給部41の運転を再開できる。
その後、#47において発電側制御部92は、第2設定停止期間T2の計時を開始し、その第2設定停止期間T2が満了するまでの間に、第3ガス不使用状態があったか否かを判定する(#48,#49)。本実施形態では、第3ガス不使用状態は、熱電併給部41での燃料ガスGの消費量が設定判定量以下となる状態が60分間連続することが1回存在したという状態である。そして、発電側制御部92は、第2設定停止期間T2が満了するまでの間に第3ガス不使用状態があったと判定した場合には起動禁止解除条件が満たされたと判定して、起動禁止を解除し(#50)、第2設定停止期間T2が満了するまでの間に第3ガス不使用状態がなかったと判定した場合には#47に戻る。
<第3実施形態>
第3実施形態のエネルギ供給システムは、熱源ユニット10Aから発電ユニット40への情報の伝達手法が上記実施形態と異なっている。以下に、第3実施形態のエネルギ供給システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図8は、第3実施形態のエネルギ供給システムの構成を示す図である。図示するように、第3実施形態のエネルギ供給システムは、発電ユニット40及び熱源ユニット10Aとの間で、通信回線3を介して情報の送受信を行うことができるサーバー装置4を備える。そして、サーバー装置4は、熱源ユニット10Aから通信回線3を介して受信した熱源部Bでの燃料ガスGの消費量に関する消費量情報を発電ユニット40に伝達するように構成されている。このように構成することで、例えばインターネット接続を可能とする通信ユニット(発電側通信部93、熱源側通信部26)を発電ユニット40及び熱源ユニット10Aに組み込むだけで、発電ユニット40と熱源ユニット10Aとの間での情報通信が可能となる。
具体的には、熱源ユニット10Aは、自身の熱源部Bでの燃料ガスGの消費量に関する消費量情報を所定タイミングでサーバー装置4に送信する。そして、サーバー装置4は、熱源ユニット10Aから受信したその熱源ユニット10Aの熱源部Bでの燃料ガスGの消費量に関する消費量情報を所定タイミングで発電ユニット40に送信する。その結果、発電ユニット40は、自身の熱電併給部41での燃料ガスGの消費量に加えて、熱源ユニット10Aの熱源部Bでの燃料ガスGの消費量も知ることができる。従って、発電側制御部92は、同一のマイコンメータMを経由して燃料ガスGが供給される熱電併給部41及び熱源部Bでの合計の燃料ガスGの消費量を知ることができる。
<第4実施形態>
第4実施形態のエネルギ供給システムは、熱源ユニット10Aから発電ユニット40への情報の伝達手法が上記実施形態と異なっている。以下に、第4実施形態のエネルギ供給システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図9は、第4実施形態のエネルギ供給システムの構成を示す図である。図示するように、第4実施形態のエネルギ供給システムでは、サーバー装置4は、複数の施設5(5A,5B)のそれぞれに設けられた発電ユニット40及び熱源ユニット10Aとの間で、通信回線3を介して情報の送受信を行うことができる。このような場合、サーバー装置4は、どの発電ユニット40及び熱源ユニット10Aの組み合わせが、同一の施設5に設置されているのか、即ち、同一のマイコンメータMから燃料ガスGの供給を受けるのかを判別する必要がある。
第4実施形態のエネルギ供給システムにおいて、サーバー装置4は、同一のマイコンメータMを経由して燃料ガスGが供給される熱電併給部41及び熱源部Bに関して、当該熱電併給部41に付与されている固有の第1識別情報と、当該熱源部Bに付与されている固有の第2識別情報とを関連付けて記憶する。以下の表1に示すように、固有の識別情報は、例えば、発電ユニット40の製造番号や熱源ユニット10Aの製造番号である。そして、サーバー装置4は、表1に示すような情報を記憶しておく。
Figure 0006820788
熱源ユニット10Aの熱源側制御部25は、自身の熱源部Bでの燃料ガスGの消費量に関する消費量情報を熱源ユニット10Aの製造番号(第2識別情報)と共にサーバー装置4に送信する。そうすると、サーバー装置4は、表1に示したような情報を参照して、その消費量情報がどの施設5の熱源ユニット10Aでの消費量情報であるのか、即ち、どの発電ユニット40に関連付けられるのかを識別できる。つまり、サーバー装置4は、熱源ユニット10Aからその熱源部Bでの燃料ガスの消費量に関する消費量情報を上記第2識別情報と共に受信すれば、その消費量情報をどの発電ユニット40に伝達すればよいのかを特定できる。そして、サーバー装置4は、熱源ユニット10Aから受信したその熱源ユニット10Aの熱源部Bでの燃料ガスGの消費量に関する消費量情報を所定タイミングで、対応する発電ユニット40に送信する。その結果、発電ユニット40は、自身の熱電併給部41での燃料ガスGの消費量に加えて、熱源ユニット10Aの熱源部Bでの燃料ガスGの消費量も知ることができる。従って、発電側制御部92は、同一のマイコンメータMを経由して燃料ガスGが供給される熱電併給部41及び熱源部Bでの合計の燃料ガスGの消費量を知ることができる。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、エネルギ供給システムの構成について具体例を挙げて説明したが、その構成については適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、超音波式のマイコンメータMを例示したが、膜式のマイコンメータMについても本発明は適用できる。この場合、マイコンメータMが燃料ガス非消費状態が発生したと判定するための判定条件は、例えば、燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態が設定判定時間以上(例えば、60分以上)連続する条件に定められる。
他にも、上記実施形態では、発電ユニット40に貯湯タンク90が設けられる構成を記載したが、貯湯タンク90が設けられないエネルギ供給システムや、発電ユニット40とは別に貯湯タンク90が設けられるエネルギ供給システムなど、エネルギ供給システムの構成は適宜変更可能である。
<2>
上記実施形態では、具体的な数値を挙げてエネルギ供給システムで行われる処理の内容などについて説明したが、それらの数値は例示目的で記載したものであり適宜変更可能である。
例えば、漏洩判定用期間、第1所定期間、第2所定期間、第1待機期間、第2待機期間などについて具体的な数値を挙げて説明を行ったが、それらの数値は適宜変更可能である。
他にも、第1ガス不使用状態及び第2ガス不使用状態及び第3ガス不使用状態の内容についても具体的な数値を挙げて説明したが、それらの数値は適宜変更可能である。
上記実施形態では、製造番号を、熱電併給部41(発電ユニット40)及び熱源部B(熱源ユニット10)に付与されている固有の識別情報とする例を説明したが、他の情報を識別情報としてもよい。例えば、熱電併給部41(発電ユニット40)及び熱源部B(熱源ユニット10)の品番やMACアドレスなどを識別情報としてもよい。
<3>
尚、上記実施形態(別実施形態を含む)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、停止実行条件が満たされることで発電部の運転を停止した後、適切なタイミングで発電部の運転を再開できるエネルギ供給システムに利用できる。
3 通信回線
4 サーバー装置
10 熱源ユニット
11 給湯用加熱部(熱源部 B)
12 暖房用加熱部(熱源部 B)
40 発電ユニット
41 熱電併給部(発電部 A)
92 発電側制御部
95 通信状態識別部
G 燃料ガス

Claims (5)

  1. マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて発電する発電部と、前記発電部の運転を制御する発電側制御部とを有する発電ユニット、及び、
    前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて熱を発生する熱源部と、前記熱源部の運転を制御する熱源側制御部とを有する熱源ユニットを備え、
    前記マイコンメータは、燃料ガスの通流量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定の判定条件を満たす燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないときには、警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断するように構成されているエネルギ供給システムであって、
    前記発電ユニットは、前記熱源ユニットから燃料ガスの使用状況に関する情報を受信できる通信可能状態であるか又は情報を受信できない通信不可能状態であるかを識別するための通信状態識別部を備え、
    前記発電側制御部は、
    前記発電部の停止実行条件が満たされると、前記発電部の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行するように構成され、
    前記通信可能状態であると識別されているとき、前記漏洩判定回避用停止処理によって前記発電部の運転を停止してから第1待機期間の間に、前記発電部及び前記熱源部での燃料ガスの消費量が前記設定判定量以下となる状態が前記設定判定時間以上連続することを含む所定のガス不使用状態があったことを前記起動禁止解除条件とし、
    前記通信不可能状態であると識別されているとき、前記漏洩判定回避用停止処理によって前記発電部の運転を停止してから第2待機期間が経過したことを前記起動禁止解除条件とし、
    前記第2待機期間は、前記第1待機期間よりも長く設定されているエネルギ供給システム。
  2. マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて発電する発電部と、前記発電部の運転を制御する発電側制御部とを有する発電ユニット、及び、
    前記マイコンメータを経由して供給される燃料ガスを用いて熱を発生する熱源部と、前記熱源部の運転を制御する熱源側制御部とを有する熱源ユニットを備え、
    前記マイコンメータは、燃料ガスの通流量が設定判定量以下となる状態が設定判定時間以上連続することを含む所定の判定条件を満たす燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないときには、警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断するように構成されているエネルギ供給システムであって、
    前記発電ユニットは、前記熱源ユニットから燃料ガスの使用状況に関する情報を受信できる通信可能状態であるか又は情報を受信できない通信不可能状態であるかを識別するための通信状態識別部を備え、
    前記発電側制御部は、
    前記発電部の停止実行条件が満たされると、前記発電部の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行するように構成され、
    前記通信可能状態であると識別されているとき、前記漏洩判定回避用停止処理によって前記発電部の運転を停止してから第1待機期間の間に、前記発電部及び前記熱源部での燃料ガスの消費量が前記設定判定量以下となる状態が前記設定判定時間以上連続することを含む所定のガス不使用状態があったことを前記起動禁止解除条件とし、
    前記通信不可能状態であると識別されているとき、前記漏洩判定回避用停止処理によって前記発電部の運転を停止してから第2待機期間の間に、前記発電部での燃料ガスの消費量が前記設定判定量以下となる状態が前記設定判定時間以上連続することを含む所定のガス不使用状態があったことを前記起動禁止解除条件とし、
    前記第2待機期間は、前記第1待機期間よりも長く設定されているエネルギ供給システム。
  3. 前記発電側制御部は、
    前記通信可能状態であると識別されているとき、前記発電部及び前記熱源部での燃料ガスの消費量が前記設定判定量以下となる状態が前記設定判定時間以上連続することを含む所定のガス不使用状態が無い状況が前記漏洩判定用期間よりも短い第1所定期間連続したことを前記停止実行条件とし、
    前記通信不可能状態であると識別されているとき、前回の前記漏洩判定回避用停止処理を終了した後、前記発電部で燃料ガスの消費を開始してからの期間が、前記漏洩判定用期間よりも短い第2所定期間連続したことを前記停止実行条件とする請求項1又は2に記載のエネルギ供給システム。
  4. 前記発電ユニット及び前記熱源ユニットとの間で、通信回線を介して情報の送受信を行うことができるサーバー装置を備え、
    前記サーバー装置は、前記熱源ユニットから前記通信回線を介して受信した前記熱源部での燃料ガスの消費量に関する消費量情報を前記発電ユニットに伝達するように構成されている請求項1〜3の何れか一項に記載のエネルギ供給システム。
  5. 前記サーバー装置は、同一の前記マイコンメータを経由して燃料ガスが供給される前記発電部及び前記熱源部に関して、当該発電部に付与されている固有の第1識別情報と、当該熱源部に付与されている固有の第2識別情報とを関連付けて記憶し、
    前記熱源側制御部は、前記熱源部での燃料ガスの消費量に関する消費量情報を前記第2識別情報と共に前記サーバー装置に送信する請求項4に記載のエネルギ供給システム。
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