JP6820402B2 - 画像表示システム - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示システムに関する。
近年、自動車に搭載される情報表示装置等において、表示される情報量が増大し、運転者が一目で情報を識別することが困難になりつつある。そこで、確認したい情報をより目立たせるため、確認したい表示画像を、それ以外の表示画像の上方に浮遊させ、重畳表示させるシステムが望まれている。
また、劇場やコンサート会場等において、2つの異なる画像を重畳して表示させるシステムや、画像を実体物や人物に重畳して表示させるシステムが、視覚トリック効果や演出効果をもたらす目的で利用されている。
上述のように、2つの異なる画像、あるいは画像と実体物を重畳して表示させるシステムとして、一般にペッパーズゴーストが知られている。
図30に、ペーパーズゴーストを利用した画像表示システム10の概略図を示す。画像表示システム10は、第1の画像表示部220に表示された画像が、ビームスプリッター230で正反射されて視認される虚像Aと、第2の画像表示部250に表示された画像が、ビームスプリッター230を透過して視認される透過像Cとが、重畳して視認されるシステムである。
同様に、ペッパーズゴーストを利用したシステムとして、特開2015−210379号公報(以下において、特許文献1とする。)には、ハーフミラーを用いて、画像を実体物に重畳して表示させる方法が記載されている。
また、2つの異なる画像、あるいは画像と実体物を重畳して表示させる他のシステムとして、特許第3460671号(以下において、特許文献2とする。)および特開2011−76121号公報(以下において、特許文献3とする。)には、透過型表示装置および透過型スクリーンを用いる方法が記載されている。
前述のペッパーズゴーストおよび特許文献1に記載の表示方法は、第1の画像表示部220がビームスプリッター230よりも視認側に設置されるため、第1の画像表示部220に表示される画像が直接に視認され、重畳画像の視聴の妨げになってしまう問題があった。
また、特許文献2に記載の透過型表示装置を用いる方法は、一般的に透過型表示装置の透過率が低く、透過型表示装置を透過させて表示する透過像の輝度が著しく低下する問題があった。
また、特許文献3に記載の透過型スクリーンを用いる方法は、透過型スクリーンに像を投影するプロジェクタが必要であり、システムが巨大になり、設置場所が限定される問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、重畳画像の視聴の妨げになる直接像が視認されることなく、省スペースで、高輝度な重畳画像を表示可能な画像表示システムを提供することである。
本発明の第1の画像表示システムは、第1の画像を表示する第1の画像表示面を有し、第1の偏光である第1の出射光を出射する第1の画像表示部と、
入射した光の一部を透過し、他の一部を反射する透過反射面を有し、第1の画像表示部から出射された第1の出射光が入射する位置に透過反射面が配置されたビームスプリッターであって、第1の出射光の偏光を変化させて反射するビームスプリッターと、
第1の出射光のうちビームスプリッターの透過反射面で反射された反射光が入射する位置に配置された、第1の偏光を吸収し、第1の偏光と異なる第2の偏光を透過させる吸収型偏光子とを備えた画像表示システムである。
本発明の第1の画像表示システムにおいては、第1の画像表示部の第1の画像表示面とビームスプリッターの透過反射面とのなす角α
0°<α<90°
を満たすことが好ましい。
本発明の第1の画像表示システムにおいては、第2の画像を表示する第2の画像表示面を有し、第2の出射光を出射する第2の画像表示部をさらに備え、第2の画像表示部は、ビームスプリッターの透過反射面に、第1の出射光が入射する側とは反対の側から第2の出射光を入射させる位置に配置されており、第2の出射光の少なくとも一部がビームスプリッターおよび吸収型偏光子を透過することが好ましい。
本発明の第1の画像表示システムにおいては、第2の画像表示部を備えた場合、第2の画像表示部の第2の画像表示面が、ビームスプリッターの前記透過反射面を挟んで第1の画像表示面と対称な位置に形成される虚像と重畳して視認される位置に配置されていることが好ましい。
本発明の第1の画像表示システムにおいては、第2画像表示部を備えた場合、第2の画像表示部の第2の画像表示面が虚像と平行、かつ、異なる面に位置していることが好ましい。
本発明の第1の画像表示システムにおいては、第2画像表示部を備え、第1の画像表示部の第1の画像表示面とビームスプリッターの透過反射面とのなす角がαである場合、第1の画像表示部の第1の画像表示面と、第2の画像表示部の第2の画像表示面とのなす角が2αであることが好ましい。
本発明の第1の画像表示システムにおいては、第2の画像表示部を備えた場合には、第1の画像と第2の画像とが、互いに情報を補完するものであることが好ましい。
本発明の第1の画像表示システムにおいては、ビームスプリッターがハーフミラーを含むことが好ましい。
この場合、ビームスプリッターがさらに偏光変換素子を含むことが好ましい。
ここで、偏光変換素子としては1/4波長位相差板が特に好ましい。
本発明の第2の画像表示システムにおいては、第1の画像を表示する第1の画像表示面を有し、第1の偏光である第1の出射光を出射する第1の画像表示部と、
第1の画像表示部から出射された第1の出射光が入射する位置に配置された、第1の偏光を反射する反射型偏光子と、
入射した光の一部を透過し、他の一部を反射する透過反射面を有し、反射型偏光子で反射された第1の出射光が入射する位置に、透過反射面が配置されたビームスプリッターであって、第1の出射光の偏光を変化させて反射するビームスプリッターとを備え、
反射型偏光子は、第1の出射光のうち反射型偏光子で反射されビームスプリッターでさらに反射された反射光が入射する位置に配置されていることが好ましい。
本発明の第2の画像表示システムにおいては、第1の画像表示部の第1の画像表示面と反射型偏光子とのなす角α
0°<α<90°
を満たし、かつ、第1の画像表示面と透過反射面とのなす角β
85°<β<95°
であること好ましい。
本発明の第2の画像表示システムにおいては、第2の画像を表示する第2の画像表示面を有し、第2の出射光を出射する第2の画像表示部をさらに備え、第2の画像表示部は、ビームスプリッターの透過反射面に、反射型偏光子が配置されている側とは反対の側から第2の出射光を入射させる位置に配置されており、第2の出射光の少なくとも一部がビームスプリッターおよび反射型偏光子を透過することが好ましい。
本発明の第2の画像表示システムにおいては、第2の画像表示部を備えた場合、第2の画像表示部の第2の画像表示面が、反射型偏光子およびビームスプリッターの透過反射面を介して形成される第1の画像表示面の虚像と重畳して視認される位置に配置されていることが好ましい。
本発明の第2の画像表示システムにおいては、第2の画像表示部を備えた場合、第2の画像表示部の第2の画像表示面が前記虚像と平行、かつ、異なる面に位置していることが好ましい。
本発明の第2の画像表示システムにおいては、第2の画像表示部を備え、第1の画像表示部の第1の画像表示面と反射型偏光子とのなす角がαである場合、第1の画像表示部の第1の画像表示面と、第2の画像表示部の第2の画像表示面とのなす角が2αであることが好ましい。
本発明の第2の画像表示システムにおいては、第2の画像表示部を備えた場合、第1の画像と、第2の画像とが、互いに情報を補完するものであることが好ましい。
本発明の第2の画像表示システムにおいては、反射型偏光子の、第1の出射光が入射する面とは反対の面側に配置された、第1の偏光を吸収する吸収型偏光子を備えていることが好ましい。
本発明の第2の画像表示システムにおいては、ビームスプリッターがハーフミラーを含むことが好ましい。
この場合、ビームスプリッターがさらに偏光変換素子を含むことが好ましい。
ここで、偏光変換素子としては1/4波長位相差板が特に好ましい。
本発明によれば、重畳画像の視聴の妨げになる直接像が視認されることなく、省スペースで、高輝度な重畳画像を表示可能な画像表示システムを提供することができる。
本発明の第1の画像表示システムの一実施形態を示す概略構成図である。 本発明の第1の画像表示システムの一実施形態の説明図である。 本発明の第1の画像表示システムの一実施形態の説明図である。 本発明の第1の画像表示システムの一実施形態の説明図である。 本発明の第1の画像表示システムの他の一実施形態を示す概略構成図である。 本発明の第1の画像表示システムの他の一実施形態の説明図である。 実施形態の画像表示システムで表示される画像の一例である。 本発明の第1の画像表示システムの好ましい実施形態を示す概略構成図である。 本発明の第1の画像表示システムの好ましい実施形態の説明図である。 本発明の第1の画像表示システムの好ましい実施形態の説明図である。 本発明の第2の画像表示システムの一実施形態を示す概略構成図である。 本発明の第2の画像表示システムの一実施形態の説明図である。 本発明の第2の画像表示システムの一実施形態の説明図である。 本発明の第2の画像表示システムの一実施形態の説明図である。 本発明の第2の画像表示システムの他の一実施形態を示す概略構成図である。 本発明の第2の画像表示システムの他の一実施形態の説明図である。 本発明の第2の画像表示システムの好ましい実施形態を示す概略構成図である。 本発明の第2の画像表示システムの好ましい実施形態の説明図である。 本発明の第2の画像表示システムの好ましい実施形態の説明図である 本発明の第2の画像表示システムの好ましい実施形態の説明図である。 実施例1の画像表示システムを表す概略図である。 実施例2の画像表示システムを表す概略図である。 実施例3の画像表示システムを表す概略図である。 実施例4の画像表示システムを表す概略図である。 実施例5の画像表示システムを表す概略図である。 実施例6の画像表示システムを表す概略図である。 実施例7の画像表示システムを表す概略図である。 比較例1の画像表示システムを表す概略図である。 比較例2の画像表示システムを表す概略図である。 従来の画像表示システムの概略図である。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。
[本発明の第1の画像表示システムの一形態]
図1は、本発明の第1の画像表示システムの一実施形態の概略構成を示す図である。本画像表示システム11は、第1の画像表示部20と、吸収型偏光子30と、ビームスプリッター40とを備えている。
第1の画像表示部20は、第1の画像を表示する第1の画像表示面20aを有し、第1の偏光である第1の出射光を出射する。
ビームスプリッター40は、入射した光の一部を透過し、他の一部を反射する透過反射面40aを有し、第1の画像表示部20から出射された第1の出射光が入射する位置に透過反射面40aが配置されている。また、ビームスプリッター40は、第1の出射光の偏光を変化させて反射する機能を有する。ここで、「第1の出射光の偏光を変化させる」とは、第1の偏光である第1の出射光を、第1の偏光以外の偏光を含む光に変化させることを意味し、第1の偏光とは異なる第2の偏光を含む光に変化させる場合のみならず、第1の偏光と第2の偏光の両成分を有する偏光に変換する場合を含む。
吸収型偏光子30は、第1の偏光を吸収し、第1の偏光と異なる第2の偏光を透過させるものであり、第1の出射光のうちビームスプリッター40の透過反射面40aで反射された反射光が入射する位置に配置されている。
本画像表示システム11は、上記構成により、ビームスプリッター40の透過反射面40aに関して第1の画像表示部20の第1の画像表示面20aと対称な位置に形成される虚像を、吸収型偏光子30を介して視認可能としている。ここで形成される虚像は、第1の画像表示面20aに表示される第1の画像の虚像である。図1中において、模式的に示されている人の眼が位置する側が画像視認側である(以下の図において同様である)。
図2を参照して、本画像表示システム11の画像表示の原理を説明する。
図2には、第1の画像表示部20の第1の画像表示面20aの一点から異なる角度で出射した光線101、102および103が図示されている。光線101および102は、ビームスプリッター40の透過反射面40aに入射し、少なくとも一部は、透過反射面40aで反射され、透過反射面40aに関して第1の画像表示面20aと面対称な位置に虚像Bを形成する。その後の光線101、102の光路は、虚像Bから出射した光線の光路と同一であり、透過反射面40aで反射された反射光は吸収型偏光子30の面30aに入射する。ここで、光線101、102は、ビームスプリッター40の作用により第1の偏光以外の偏光を少なくとも一部含む光となっているため、少なくとも一部の光は吸収型偏光子30を透過する。従って、虚像Bが視認可能となる。
なお、第1の画像表示部20から出射した光線103は吸収型偏光子30の面30aに入射し、第1の偏光を吸収する吸収型偏光子30により吸収される。すなわち、第1の画像表示部20から出射し、直接、吸収型偏光子30に入射する光は吸収型偏光子30で吸収されるため、視認者側へは透過しない。従って、第1の画像表示面20a自体は視認者には視認されない。
図3には、本画像表示システム11において、ビームスプリッター40の視認側とは反対側に、実体物55を設置した場合が図示されている。実体物55から出射した光線104、105の少なくとも一部は、ビームスプリッター40を透過し、その後さらに、吸収型偏光子30を透過し、視認側へ出射する。したがって、実体物55の像は、吸収型偏光子30およびビームスプリッター40を介して透過像Cとして視認可能である。
従って、図4に示すように、本画像表示システム11においては、虚像Bと透過像Cとが重畳して視認される。実体物55の設置位置を調整することにより、虚像Bが透過像Cよりも手前に表示されるようにすることもできるし、虚像Bが透過像Cよりも奥に表示されるようにすることもできる。また、実体物55は移動する物体であってもよく、透過像Cが虚像Bを通り抜けるように視認させることもできる。
実体物55は、たとえば、人物であってもよい。このとき、虚像Bとして、人物の動きに合わせた動画を表示することによって、劇場やコンサート会場等における演出効果を高めることができる。
[本発明の第1の画像表示システムの別の一形態]
次に、本発明の第1の画像表示システムにおいて、第2の画像表示部を設置する場合の一実施形態について説明する。なお、先に説明した構成要素と同等の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5に示される本画像表示システム12は、第1の画像表示部20と、吸収型偏光子30と、ビームスプリッター40とを備えた構成である点で先に説明した画像表示システム11と共通する。本画像表示システム12は、さらに、ビームスプリッター40の視認側とは反対の側に、第2の画像表示部50を備える。
第2の画像表示部50は、第2の画像を表示する第2の画像表示面50aを有し、第2の出射光を出射する。第2の画像表示部50は、ビームスプリッター40の透過反射面40aに、第1の出射光が入射する側とは反対の側から第2の入射光を入射させる位置に配置されている。
図5に示すように、第2の画像表示部50から出射した第2の出射光(光線106および107)の少なくとも一部は、ビームスプリッター40を透過し、その後さらに、吸収型偏光子30を透過し、視認側へ出射する。これにより、第2の画像表示部50で表示された第2の画像が、ビームスプリッター40および吸収型偏光子30を介して透過像Cとして視認可能となる。なお、第2の出射光は、吸収型偏光子30を透過するために、少なくとも吸収型偏光子30に入射する際には第1の偏光とは異なる偏光を含む。
また、第1の画像表示部20から出射した光線の少なくとも一部は、図2を用いて説明した場合と同様の光路を通り、第1の画像表示部20の第1の画像表示面20aに表示された第1の画像は、虚像Bとして視認される。
ここで、第2の画像表示部50の第2の画像表示面50aは、ビームスプリッター40の透過反射面40aを挟んで第1の画像表示面20aと対称な位置に形成される虚像Bと平行にかつ異なる面に配置されている。従って、図6に示すように、視認者には虚像Bと透過像Cとが重畳して視認される。第2の画像表示部50の設置位置を調整することにより、虚像Bが透過像Cよりも手前に表示されるようにすることもできるし、透過像Cが虚像Bよりも手前に表示されるようにすることもできる。
画像表示システム12において、図7に示すように、透過像Cとして地図画像300を表示させ、虚像Bとしてナビゲーション情報等の付加画像301を表示させることにより、それらが重なった重畳画像302を生成することができる。このとき、付加画像301は、地図画像300の上方に浮遊しているように視認されるため、地図画像300と付加画像301が一目で識別しやすいという利点がある。
上記実施形態の第1の画像表示システムに備えられる各要素の詳細について以下に説明する。
[第1の画像表示部]
第1の画像表示部20は、吸収型偏光子30の視認側とは反対側に設置される。第1の画像表示面20aは平面であってもよく、曲面であってもよい。第1の画像表示面20aが曲面である場合、虚像Bも曲面となり、画像を立体的に見せることや、劇場等における演出効果を高めることができる。
第1の画像表示部20は、第1の偏光を出射光として出射する。画像を表示する手段は、静止画あるいは写真等であってもよいし、画像表示装置であってもよい。画像表示装置としては、液晶表示装置あるいは、有機EL表示装置等を好適に用いることができる。液晶表示装置および有機EL表示装置の中には、出射光が直線偏光となるものがあり、これらを第1の画像表示部20として好適に使用することができる。なお、第1の画像表示部20は、静止画、写真、あるいは非偏光の出射光を出射する画像表示装置と、その画像表示面上に第1の偏光を透過し、第1の偏光とは異なる第2の偏光を吸収する出射光偏光調整用の吸収型偏光子とを備えた構成であってもよい。静止画、写真あるいは画像表示装置からの光のうち第2の偏光が出射光偏光調整用の吸収型偏光子において吸収され、結果として第1の偏光である出射光を得ることができる。
なお、第1の偏光は直線偏光であっても、円偏光であってもよい。第1の偏光が直線偏光である場合、第2の偏光は第1の偏光に直交する直線偏光である。第1の偏光が円偏光である場合、第2の偏光は第1の偏光と逆向きの円偏光である。
第1の画像表示部20から第1の偏光が出射されることで、第1の画像表示部20から出射した光線のうち第1の偏光を吸収する吸収型偏光子30に入射した成分は、吸収型偏光子30で吸収されるため、第1の画像表示部20の第1の画像表示面20aの第1の画像を直接視認されないようにすることができる。
なお、第1の画像表示部20が第1の偏光を出射する画像表示装置から構成される場合であっても、画像表示面上に第2の偏光を吸収する吸収型偏光子を設置してもよい。このようにすることで、第1の画像表示部20の第1の画像表示面20aすなわち画像表示領域以外の領域を、直接視認されないようにすることができる。
[吸収型偏光子]
吸収型偏光子30は、第1の画像表示部20およびビームスプリッター40よりも視認側に配置される。吸収型偏光子30は、第1の偏光を吸収し、第1の偏光と異なる第2の偏光を透過する。吸収型偏光子30により吸収される偏光と、第1の画像表示部20から出射される出射光の偏光とが一致していることにより、第1の画像表示部20の第1の画像表示面20aに表示された第1の画像は、直接視認されない。
第1の偏光が直線偏光である場合、吸収型偏光子30は直線偏光を吸収する直線偏光子を用いることができる。また、第1の偏光が円偏光である場合、吸収型偏光子30は円偏光を吸収する円偏光子を用いることができる。円偏光子は、たとえば、直線偏光子に1/4波長位相差板を貼合することによって作製することができる。
吸収型偏光子30は、第1の画像表示部20の画像表示面20aから出射された第1の出射光のうちビームスプリッター40で反射された光が入射される位置であり、第1の画像表示部20からビームスプリッター40への第1の出射光の光路を妨げない位置に配置されていればよく、画像表示面20aと吸収型偏光子30の面30aとのなす角βは限定されない。
また、吸収型偏光子30の表面には、反射防止処理が施されていることが好ましい。反射防止処理としては、可視光の反射率を低減するように、特定の屈折率および膜厚を有する薄層を積層することや、モスアイフィルムを貼合すること等が含まれる。反射防止処理を施すことにより、吸収型偏光子30の表面で生じる不要な反射を抑えることができ、像の視認性を悪化させる迷光の発生や、外光の反射を抑制することができる。
[ビームスプリッター]
ビームスプリッター40は、第1の入射光の一部を正反射し、他の一部を透過させる、半透過性の光学部材である。歪みのない像を得るために、ビームスプリッター40の透過反射面40aは平面であることが好ましい。
ビームスプリッター40は、吸収型偏光子30および第1の画像表示部20の視認側とは反対側に設置される。
第1の画像表示部20の画像表示面20aと、ビームスプリッター40の透過反射面40aとのなす角α
0°<α<90°
を満たすことが好ましい。αが上記範囲にあると、虚像Bが視認者に視認しやすい角度で視認可能になるため、好ましい。なお、第1の画像表示面20aが曲面である場合、上述の第1の画像表示面20aと透過反射面40aとのなす角は、第1の画像表示面20aの最も凸となっている点における接線と透過反射面40aとのなす角とする。
ビームスプリッター40は、第1の出射光の偏光状態を変化させて反射する。第1の出射光の偏光状態を変化させることにより、ビームスプリッター40で反射された第1の出射光のうち少なくとも一部を、吸収型偏光子30を透過させ、視認側に出射させることができる。
第1の偏光が直線偏光である場合、ビームスプリッター40としては円偏光の選択反射性を有する反射型偏光子を用いることが好ましい。円偏光の選択反射性を有する反射型偏光子は、直線偏光が入射した場合、入射光の一部を円偏光に変化させて反射するため、好ましい。
また、ビームスプリッター40として直線偏光の選択反射性を有する反射型偏光子を用い、視認側から見て、吸収型偏光子30の透過軸と、ビームスプリッター40の透過軸とのなす角が、約45°になるように設置することも好ましい。
また、ビームスプリッター40としては、ハーフミラー、偏光選択反射材、または波長選択反射材の視認側の表面に偏光変換素子を貼合したものを用いることも好ましい。この場合も、入射光の偏光状態を変化させて反射することができるため、好ましい。
ビームスプリッター40として波長選択反射材を使用する場合は、第1の画像表示部20からの第1の出射光の波長を含む波長域を、選択的に反射するように設計されていることが好ましい。この場合、第1の出射光の反射率を高めることができ、虚像Bの輝度を向上させることができるため、好ましい。また、ビームスプリッター40の視認側とは反対の側に第2の画像表示部50を設置する場合は、第2の画像表示部50からの第2の出射光の波長を含む波長域を、選択的に透過するように設計されていることが好ましい。この場合、第2の出射光の透過率を高めることができ、透過像Cの輝度を向上させることができるため、好ましい。
[偏光変換素子]
ビームスプリッター40の表面に偏光変換素子を備えた構成とする場合、偏光変換素子としては、偏光解消素子や、位相差板を用いることができる。
偏光変換素子としては、1/4波長位相差板が好ましい。視認側から見て、吸収型偏光子30の透過軸と、1/4波長位相差板の遅相軸とのなす角が、約45°になるように設置することが好ましい。
1/4波長位相差板は、可視域の波長のいずれかにおいて、およそ1/4波長となる位相差を有していればよい。例えば、波長550nmにおいて、およそ138nmの位相差を有する位相差板を好適に用いることができる。また、虚像Bおよび透過像Cの色ムラを低減するため、1/4波長位相差板は波長に対して逆分散性を有していることが好ましい。ここで、波長に対して逆分散性を有するとは、波長が大きくなるに伴い、その波長における位相差の値が大きくなることをいう。
また、ビームスプリッター40の視認側とは反対の側に第2の画像表示部50を設置する場合、第2の画像表示部50から出射された第2の出射光の透過率を高めるために、ビームスプリッターの視認側とは反対の側にも偏光変換素子を設置してもよい。
[第2の画像表示部]
第2の画像表示部50は、ビームスプリッター40の視認側とは反対の側に設置される。第2の画像表示部50の第2の画像表示面50aは、平面であってもよく、曲面であってもよい。また、第2の画像表示部50は、静止画および写真等であってもよいし、画像表示装置であってもよい。
第2の画像表示部50としては、偏光を出射する画像表示装置を用いることが好ましい。この場合、ビームスプリッター40として、偏光選択反射性を有するビームスプリッターを用いることで、第2の画像表示部50から出射した光線の大部分をビームスプリッター40および吸収型偏光子30を透過するように設置することが可能になり、透過像Cの輝度を高めることができる。画像表示装置としては、液晶表示装置や、有機EL表示装置等を好適に用いることができる。
第2の画像表示部50の第2の画像表示面50aと、第1の画像表示部20の第1の画像表示面20aとのなす角γは任意に設定され得るが、虚像Bと透過像Cとが互いに平行になるように設定されることが好ましい。
γ=2α
となるように第1の画像表示部20、第2の画像表示部50およびビームスプリッター40を設置することで、虚像Bと透過像Cとを互いに平行にすることができる。
[好ましい実施形態の例]
本発明の第1の画像表示システムの好ましい一実施形態について、図8〜図10を用いてさらに詳細に説明する。
図8は、本発明の第1の画像表示システムの好ましい一実施形態である。画像表示システム13は、第1の画像表示部20と、吸収型偏光子30と、ビームスプリッター40とを互いに同一でない面に備え、吸収型偏光子30とビームスプリッター40が視認側からこの順に設置されており、さらに、ビームスプリッター40の視認側とは反対の側に、第2の画像表示部50を備えている。
第1の画像表示部20の第1の画像表示面20aと、ビームスプリッター40の透過反射面40aとのなす角は、αである。例として、αは60°である。
第1の画像表示部20は、直線偏光(第1の偏光)を出射する液晶表示装置である。さらに、第1の画像表示部20の第1の画像表示面20a上に吸収型偏光子21を備えている。吸収型偏光子21は、第1の画像表示部20からの出射光を透過する向きに設置されている。
ビームスプリッター40は、1/4波長位相差板41、ハーフミラー42、および1/4波長位相差板43が、視認側よりこの順で積層されており、視認側から見て、吸収型偏光子30の透過軸と1/4波長位相差板41の遅相軸とのなす角が45°になるように設置され、1/4波長位相差板41の遅相軸と1/4波長位相差板43の遅相軸とのなす角が90°になるように設置されている。
図9は、画像表示システム13において、第1の画像表示面20a上の一点から出射した光線201および光線202の光路を示す。例として、光線201および光線202は、第1の画像表示部20から出射したときs偏光であるとする。
光線201および光線202は吸収型偏光子21を透過し、ビームスプリッター40に入射する。s偏光のままビームスプリッター40に入射した光線201および光線202の一部は、ハーフミラー42の表面、すなわちビームスプリッター40の透過反射面40aで正反射され、透過反射面40aに関して面対称の位置に第1の画像表示面20aに表示されている第1の画像の虚像Bが形成される。このとき、虚像Bは、第1の画像表示部20の画像表示面20aとのなす角が2αである。
また、ビームスプリッター40で正反射した光線201および光線202は、1/4波長位相差板41を2回通過することにより、p偏光へと偏光変換される。そのため、光線201および光線202は吸収型偏光子30に入射する際、大部分が吸収型偏光子30を透過し、視認側から虚像Bが視認される。
図10は、画像表示システム13において、第2の画像表示部50の第2の画像表示面150a上の一点から出射した光線203および光線204の光路を示す。例として、光線203および光線204はp偏光であるとする。光線203および光線204の一部は、1/4波長位相差板43、ハーフミラー42、1/4波長位相差板41をこの順に透過する。このとき、1/4波長位相差板43の遅相軸と1/4波長位相差板41の遅相軸が直交していることにより、ビームスプリッター40を透過した第2の出射光は、p偏光のままである。よって、第2の出射光の大部分が吸収型偏光子30を透過し、第2の画像表示面50aに表示されている第2の画像が透過像Cとして視認される。
また、第2の画像表示部50の第2の画像表示面50aと、第1の画像表示部20の第1の画像表示面20aとのなす角が2αとなるように第1の画像表示部20および第2の画像表示部50が設置されていることにより、虚像Bと透過像Cは、互いに平行であり、視認者には重畳画像として視認される。
このようにして、本実施形態の画像表示システム13は、虚像Bと透過像Cを重畳させて表示することができる。また、重畳画像の視聴の妨げになる直接像が視認されることなく、省スペースで、高輝度な重畳画像を表示可能である。
[本発明の第2の画像表示システムの一形態]
図11は、本発明の第2の画像表示システムの一実施形態である。本画像表示システム111は、第1の画像表示部120と、反射型偏光子130と、ビームスプリッター140とを互いに同一でない面に備えている。本画像表示システム111は、反射型偏光子130とビームスプリッター140が視認側からこの順に設置されている。
第1の画像表示部120は、第1の画像を表示する第1の画像表示面120aを有し、第1の偏光である第1の出射光を出射する。
反射型偏光子130は、第1の偏光を反射し、第1の偏光と異なる第2の偏光を透過するものであり、第1の画像表示部120から出射された第1の出射光が入射する位置に配置されている。なお、反射型偏光子130が配置されている位置は、第1の出射光のうち反射型偏光子130を経てビームスプリッター140でさらに反射された反射光が入射する位置でもある。
ビームスプリッター140は、入射した光の一部を透過し、他の一部を反射する透過反射面140aを有し、反射型偏光子130で反射された第1の出射光が入射する位置に、透過反射面140aが配置されている。また、ビームスプリッター140は、第1の出射光の偏光を変化させて反射する機能を有する。ここで、「第1の出射光の偏光を変化させる」とは、第1の偏光である第1の出射光を、第1の偏光以外の偏光を含む光に変化させることを意味し、第1の偏光とは異なる第2の偏光を含む光に変化させる場合のみならず、第1の偏光と第2の偏光の両成分を有する偏光に変換する場合を含む。
本画像表示システム111は、上記構成により、第1の画像表示部120の第1の画像表示面120aに表示される第1の画像の虚像を、ビームスプリッター140および反射型偏光子130を介して視認可能としている。
図12を参照して、本画像表示システム111の画像表示の原理を説明する。
図12には、第1の画像表示部120の第1の画像表示面120a上の一点から異なる角度で出射した光線211、および光線212の光路が図示されている。光線211および光線212は、反射型偏光子130で正反射され、反射型偏光子130の面130aに関して第1の画像表示面120aと面対称な位置に虚像Aを形成する。その後の光線の光路は、虚像Aから出射した光線の光路と同一であると見なすことができる。なお、虚像Aは視認側からは視認されない像である。
さらに、反射型偏光子130で正反射された光線の少なくとも一部は、ビームスプリッター140で正反射され、ビームスプリッター140の透過反射面140aに関して虚像Aと面対称な位置に虚像Bを形成する。その後の光線の光路は、虚像Bから出射した光線の光路と同一であると見なすことができる。さらにその後、光線の少なくとも一部は反射型偏光子130を透過し、視認側へ出射する。従って、虚像Bが視認可能となる。
図13には、本画像表示システム111において、ビームスプリッター140の視認側とは反対の側に、実体物155を設置した場合が図示されている。実体物155から出射した光線213、および光線214の少なくとも一部は、ビームスプリッター140を透過し、その後さらに、反射型偏光子130を透過し、視認側へ出射する。従って、実体物155の像は反射型偏光子130およびビームスプリッター140を介して、透過像Cとして視認可能である。
以上より、本画像表示システム111においては、図14に示すように、視認者には虚像Bと透過像Cとが重畳して視認される。実体物155の設置位置を調整することにより、虚像Bが透過像Cよりも手前に表示されるようにすることもできるし、虚像Bが透過像Cよりも奥に表示されるようにすることもできる。また、実体物155は移動する物体であってもよく、透過像Cが虚像Bを通り抜けるように視認させることもできる。
実体物155は、たとえば、人物であってもよい。このとき、虚像Bとして、人物の動きに合わせた動画を表示することによって、劇場やコンサート会場等における演出効果を高めることができる。
[本発明の第2の画像表示システムの別の一形態]
次に、本発明の第2の画像表示システムにおいて、第2の画像表示部を設置する場合について説明する。
図15に図示される本画像表示システム112は、第1の画像表示部120と、反射型偏光子130と、ビームスプリッター140とを互いに同一でない面に備えている。そして、反射型偏光子130とビームスプリッター140が視認側からこの順に設置された構成である点で、先に説明した画像表示システム111と共通している。本画像表示システム112においては、さらに、ビームスプリッター140の視認側とは反対の側に、第2の画像表示部150を備える。
第2の画像表示部150から出射した光線215、および光線216の少なくとも一部は、ビームスプリッター140を透過し、その後さらに、反射型偏光子130を透過し、視認側へ出射する。従って、第2の画像表示部150で表示された第2の画像は、反射型偏光子130およびビームスプリッター140を介して透過像Cとして視認される。
また、第1の画像表示部120から出射した光線の少なくとも一部は、図12を用いて説明した場合と同様の光路を通り、第1の画像表示部120により表示される第1の画像は、虚像Bとして視認される。従って、図16に示すように、視認者には虚像Bと透過像Cとが重畳して視認される。第2の画像表示部150の設置位置を調整することにより、虚像Bが透過像Cよりも手前に表示されるようにすることもできるし、透過像Cが虚像Bよりも手前に表示されるようにすることもできる。
画像表示システム112において、本発明の第1の画像表示システムの場合と同様に、図7に示すように、透過像Cとして地図画像300を表示させ、虚像Bとしてナビゲーション情報等の付加画像301を表示させることにより、それらが重なった重畳画像302を生成することができる。このとき、付加画像301は、地図画像300の上方に浮遊しているように視認されるため、地図画像300と付加画像301が一目で識別しやすいという利点がある。
上記実施形態の第2の画像表示システムに備えられる各要素の詳細について以下に説明する。
[第1の画像表示部]
第1の画像表示部120は、反射型偏光子の視認側とは反対側に設置される。
第1の画像表示部120の画像表示面120aは平面であってもよく、曲面であってもよい。画像表示部が曲面である場合、虚像Bも曲面となり、画像を立体的に見せることや、劇場等における演出効果を高めることができる。
第1の画像表示部120は、第1の偏光を出射光として出射する。画像を表示する手段は、静止画あるいは写真等であってもよいし、画像表示装置であってもよい。画像表示装置としては、液晶表示装置あるいは、有機EL表示装置等を好適に用いることができる。液晶表示装置および有機EL表示装置の中には、出射光が直線偏光となるものがあり、これらを第1の画像表示部120として好適に使用することができる。なお、第1の画像表示部120は、静止画、写真、あるいは非偏光の出射光を出射する画像表示装置と、その画像表示面上に第1の偏光を透過し、第1の偏光とは異なる第2の偏光を吸収する出射光偏光調整用の吸収型偏光子とを備えた構成であってもよい。静止画、写真あるいは画像表示装置からの光のうち第2の偏光が出射光偏光調整用の吸収型偏光子において吸収され、結果として第1の偏光である出射光を得ることができる。
なお、第1の偏光は直線偏光であっても、円偏光であってもよい。第1の偏光が直線偏光である場合、第2の偏光は第1の偏光に直交する直線偏光である。第1の偏光が円偏光である場合、第2の偏光は第1の偏光と逆向きの円偏光である。
また、第1の画像表示部120から第1の偏光が出射されることで、第1の画像表示部120から出射した光線の大部分が反射型偏光子130で反射されるように設置することが可能になり、第1の画像表示部120の表示が直接視認されないようにすることができる。
なお、第1の画像表示部120が第1の偏光を出射する画像表示装置から構成される場合であっても、画像表示面上に第2の偏光を吸収する吸収型偏光子を設置してもよい。このようにすることで、第1の画像表示部120の第1の画像表示面120aすなわち画像表示領域以外の領域が、直接視認されないようにすることができる。
[反射型偏光子]
反射型偏光子130は、第1の偏光を正反射し、第1の偏光とは異なる第2の偏光を透過する光学部材である。反射および透過する偏光は直線偏光であってもよいし、円偏光であってもよい。中でも、反射型偏光子130としては、直線偏光の選択反射性を有する反射型偏光子が好ましい。第1の画像表示部120からの第1の出射光は第1の偏光であるので、第1の偏光を反射する反射型偏光子で正反射され、視認側へ出射されない。
第1の画像表示部120の画像表示面120aと、反射型偏光子130の面130aとのなす角α
0°<α<90°
を満たすことが好ましい。αが上記範囲にあると、虚像Bが視認者にとって視認しやすい角度で視認可能となるため、好ましい。なお、画像表示面120aが曲面である場合、上述の画像表示面120aと面130aとのなす角は、画像表示面120aの最も凸となっている点における接線と面130aとのなす角とする。
反射型偏光子130としては、特開2011−053705号公報に記載されているような、誘電体多層膜を延伸したフィルムや、ワイヤグリッド偏光子等を用いることができる。市販品としては、3M社製の反射型偏光子(商品名APF)や、旭化成株式会社製のワイヤグリッド偏光子(商品名WGF)等を、好適に用いることができる。
また、反射型偏光子130の視認側の面に、吸収型偏光子を、反射型偏光子と透過軸が一致するように積層してもよい。このようにすることで、視認側から反射型偏光子へ入射する外光の反射を抑制することができ、像の視認性を向上させることができる。
また、反射型偏光子130の表面には、反射防止処理が施されていることが好ましい。反射防止処理としては、可視光の反射率を低減するように、特定の屈折率および膜厚を有する薄層を積層することや、モスアイフィルムを貼合すること等が含まれる。反射防止処理を施すことにより、反射型偏光子130の表面で生じる不要な反射を抑えることができ、像の視認性を悪化させる迷光の発生や、外光の反射を抑制することができる。
[ビームスプリッター]
ビームスプリッター140は、入射光の一部を正反射し、残りの光を透過させる、半透過性の光学部材である。歪みのない像を得るために、ビームスプリッター140の透過反射面140aは平面であることが好ましい。
ビームスプリッター140は、反射型偏光子130および第1の画像表示部120の視認側とは反対側に設置される。第1の画像表示部120の第1の画像表示面120aと、ビームスプリッター140の透過反射面140aとのなす角βは、
85°<β<95°であることが好ましい。この場合、虚像Bが視認しやすい角度で視認されるため、好ましい。
ビームスプリッター140は、反射型偏光子130で反射された光線の偏光状態を変化させて反射するように設置される。このように設置されていると、ビームスプリッター140で反射された光は、偏光状態が変化されるので、再び反射型偏光子130に入射する際に反射型偏光子130を透過し、視認側へ出射することができる。 たとえば、反射型偏光子130として直線偏光の選択反射性を有する反射型偏光子を用いる場合、ビームスプリッター140としては円偏光の選択反射性を有する反射型偏光子を用いることが好ましい。円偏光の選択反射性を有する反射型偏光子は、直線偏光が入射した場合、入射光の一部を円偏光に変化させて反射するため、好ましい。
また、反射型偏光子130として直線偏光の選択反射性を有する反射型偏光子を用いる場合、ビームスプリッター140として直線偏光の選択反射性を有する反射型偏光子を用い、視認側から見て、反射型偏光子の透過軸と、ビームスプリッターの透過軸とのなす角が、約45°になるように設置することも好ましい。
また、ビームスプリッター140としては、ハーフミラー、偏光選択反射材、または波長選択反射材の視認側の表面に偏光変換素子を貼合したものを用いることも好ましい。この場合も、入射光の偏光状態を変化させて反射することができるため、好ましい。
ビームスプリッター140として波長選択反射材を使用する場合は、第1の画像表示部からの出射光の波長を含む波長域を、選択的に反射するように設計されていることが好ましい。この場合、反射型偏光子130で反射された光線の反射率を高めることができ、虚像Bの輝度を向上させることができるため、好ましい。また、ビームスプリッター140の視認側とは反対の側に第2の画像表示部150を設置する場合は、第2の画像表示部150からの出射光の波長を含む波長域を、選択的に透過するように設計されていることが好ましい。この場合、第2の画像表示部150からの出射光の透過率を高めることができ、透過像Cの輝度を向上させることができるため、好ましい。
[偏光変換素子]
ビームスプリッターの表面に偏光変換素子を貼合する場合、偏光変換素子としては、偏光解消素子や、位相差板を用いることができる。
ビームスプリッターの表面に設置する偏光変換素子としては、1/4波長位相差板が好ましい。また、反射型偏光子130として直線偏光の選択反射性を有する反射型偏光子を用いる場合、視認側から見て、反射型偏光子の透過軸と、1/4波長位相差板の遅相軸とのなす角が、約45°になるように設置することが好ましい。
1/4波長位相差板は、可視域の波長のいずれかにおいて、およそ1/4波長となる位相差を有していればよい。例えば、波長550nmにおいて、およそ138nmの位相差を有する位相差板を好適に用いることができる。また、虚像Bおよび透過像Cの色ムラを低減するため、1/4波長位相差板は波長に対して逆分散性を有していることが好ましい。ここで、波長に対して逆分散性を有するとは、波長が大きくなるに伴い、その波長における位相差の値が大きくなることをいう。
また、ビームスプリッターの視認側とは反対の側に第2の画像表示部150を設置する場合、第2の画像表示部150からの出射光の透過率を高めるために、ビームスプリッター140の視認側とは反対の側にも偏光変換素子を設置してもよい。
[第2の画像表示部]
第2の画像表示部150は、ビームスプリッター140の視認側とは反対の側に設置される。第2の画像表示部150の第2の画像表示面150aは平面であってもよく、曲面であってもよい。また、第2の画像表示部150は、静止画および写真であってもよいし、画像表示装置であってもよい。
第2の画像表示部150としては、偏光を出射する画像表示装置を用いることが好ましい。この場合、ビームスプリッター140として、偏光選択反射性を有するビームスプリッターを用いることで、第2の画像表示部150から出射した光線の大部分がビームスプリッターおよび反射型偏光子130を透過するように設置することが可能になり、透過像Cの輝度を高めることができる。画像表示装置としては、液晶表示装置や、有機EL表示装置等を好適に用いることができる。
第2の画像表示部150の第2の画像表示面150aと、第1の画像表示部120の第1の画像表示面120aとのなす角γは任意に設定され得るが、虚像Bと透過像Cとが互いに平行になるように設定されることが好ましい。たとえば、第1の画像表示部を含む面と、第2のビームスプリッターを含む面とのなす角βが90°である場合、
γ=2α
とすることで、虚像Bと透過像Cとを互いに平行にすることができる。
[好ましい実施形態の例]
本発明の第2の画像表示システムの好ましい一実施形態について、図17〜図20を用いてさらに詳細に説明する。
図17は、本発明の好ましい一実施形態である。画像表示システム113は、第1の画像表示部120と、反射型偏光子130と、ビームスプリッター140とを互いに同一でない面に備え、反射型偏光子130とビームスプリッター140が視認側からこの順に設置されており、さらに、ビームスプリッター140の視認側とは反対の側に、第2の画像表示部150を備えている。
第1の画像表示部120の第1の画像表示面120aと、反射型偏光子130の面130aとのなす角は、αである。例として、αは60°である。また、第1の画像表示部120の第1の画像表示面120aと、ビームスプリッター140の透過反射面140aとのなす角βは、90°である。
第1の画像表示部120は、直線偏光(第1の偏光)を出射する液晶表示装置である。さらに、第1の画像表示部120の第1の画像表示面120a上に吸収型偏光子121を備えている。吸収型偏光子121が、第1の画像表示部120からの出射光を透過する向きに設置されている。
反射型偏光子130の視認側には吸収型偏光子131が、互いの透過軸の向きが一致するように設置されている。
ビームスプリッター140は、1/4波長位相差板141、ハーフミラー142、および1/4波長位相差板143が、視認側よりこの順で積層されており、視認側から見て、反射型偏光子130の透過軸と1/4波長位相差板141の遅相軸とのなす角が45°になるように設置され、1/4波長位相差板141の遅相軸と1/4波長位相差板143の遅相軸とのなす角が90°になるように設置されている。
なお、第2の画像表示装置150は、第2の画像表示面150aと第1の画像表示装置120の第1の画像表示面120aとのなす角が2αになるように設置されている。
図18は、画像表示システム113において、第1の画像表示部120の第1の画像表示面120a上の一点から出射した光線215および光線216の光路を示す。例として、光線115および光線216は、第1の画像表示部120から出射したときs偏光であるとする。
光線215および光線216は吸収型偏光子121を透過し、反射型偏光子130に入射する。反射型偏光子130はs偏光を反射する向きに設置されており、光線215および光線216の大部分が正反射され、反射型偏光子130の面130aに関して面対称の位置に虚像Aが形成される。このとき、虚像Aは、第1の画像表示部120の第1の画像表示面120aとのなす角が2αである。なお、虚像Aは視認側からは視認されない。また、吸収型偏光子121が設置されていることにより、第1の画像表示部120の第1の画像表示面120aおよびその他の領域が、視認側から直接に視認されることがない。
図19は、反射型偏光子130で正反射した後の光線215および光線216の光路を示す。s偏光のままビームスプリッター140に入射した光線215および光線216の一部は、ハーフミラー142の表面(すなわち、ビームスプリッター140の透過反射面140a)で正反射され、ビームスプリッター40の透過反射面140aに関して虚像Aと面対称の位置に虚像Bが形成される。βが90°であるので、虚像Bは、第1の画像表示部120の第1の画像表示面120aとのなす角が2αである。
また、ビームスプリッター140で正反射した光線215および光線216は、1/4波長位相差板141を2回通過することにより、p偏光へと偏光変換される。そのため、光線215および光線216が再び反射型偏光子130へと入射する際、大部分が反射型偏光子130を透過し、視認側から虚像Bが視認される。
図20は、画像表示システム113において、第2の画像表示部150の第2の画像表示面150a上の一点から出射した光線217および光線218の光路を示す。例として、光線217および光線218はp偏光であるとする。光線217および光線218の一部は、1/4波長位相差板143、ハーフミラー142、1/4波長位相差板141をこの順に透過する。このとき、1/4波長位相差板143の遅相軸と1/4波長位相差板141の遅相軸が直交していることにより、ビームスプリッター140を透過した第2の出射光は、p偏光のままである。よって、大部分が反射型偏光子130を透過し、第2の画像表示面150aに表示されている第2の画像が透過像Cとして視認される。
また、第2の画像表示部150の第2の画像表示面150aと、第1の画像表示部120の第1の画像表示面120aとのなす角が2αとなるように第1および第2の画像表示部120、150が設置されていることにより、虚像Bと透過像Cは、互いに平行であり、視認者には重畳画像として視認される。
このようにして、本実施形態の画像表示システム113は、虚像Bと透過像Cを重畳させて表示することができる。また、重畳画像の視聴の妨げになる直接像が視認されることなく、省スペースで、高輝度な重畳画像を表示可能である。
以上に説明した本発明の第1および第2の画像表示システムは、透過型表示装置を用いないため、高輝度の重畳画像を表示することができる。さらに、本発明の第1および第2の画像表示システムは、吸収型偏光子あるいは反射型偏光子の視認側にプロジェクタ等の装置を設置する必要がなく、省スペースのシステムとすることができる。
以下に実施例を挙げて、本発明の特徴をさらに具体的に説明する。なお、以下に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜、変更することができる。また、本発明の趣旨を逸脱しない限り、以下に示す構成以外の構成とすることもできる。
[ビームスプリッターの作製]
厚み1mmのガラス板60の片面に、アルミニウムを真空蒸着し、透過率50%のハーフミラー70を作製した。
また、厚み1mmのガラス板60の片面に、ワイヤグリッド偏光子(商品名WGF、旭化成株式会社製)61、および吸収型偏光子62を、それぞれの透過軸の方向が一致するように、この順に積層し、偏光ビームスプリッター71(PBS71)を作製した。
また、ハーフミラー70の両面に、逆分散性のポリカーボネート1/4波長位相差フィルム(商品面ピュアエースWR W−142、帝人株式会社製)63および64を、互いの遅相軸の方向が直交する向きで積層し、1/4波長位相差板付きハーフミラー72を作製した。
[実施例1]
実施例1は、本発明の第1の画像表示システムの具体的な構成例である。図21に実施例1の概略構成を示す。
Amazon社製タブレット端末Kindle fire HDXを、表示面20aが上方を向くように設置し、第1の画像表示部20とした(以降、第1の画像表示部20を設置した面を「底面」と呼ぶ。)。Kindle fire HDXから出射する光は直線偏光(第1の偏光)であった。
次に、第1の画像表示部20の表示面20aの上に、吸収型偏光子21を、透過軸が第1の画像表示部20から出射される直線偏光を透過する向きになるように設置した。
次に、吸収型偏光子30を、第1の画像表示部20よりも視認側の位置で、第1の画像表示部20の画像表示面20aと90°をなすように設置した。さらに、ビームスプリッター40として、1/4波長位相差板付きハーフミラー72を、第1の画像表示部20よりも視認側とは反対側の位置で、第1の画像表示部20の画像表示面20aと60°をなし、かつ、1/4波長位相差フィルム63の遅相軸が、視認側から見て、吸収型偏光子30の透過軸と45°をなす向きになるように設置した。
また、1/4波長位相差板付きハーフミラー72の視認側とは反対の側に、Amazon社製タブレット端末Kindle fire HDXを、表示面50aと第1の画像表示部20の画像表示面20aが120°をなすように設置し、第2の画像表示部50とした。
このようにして、実施例1の画像表示システム81を作製した。
実施例2〜6は、本発明の第2の画像表示システムの具体的な構成例である。
[実施例2]
図22に実施例2の画像表示システム82の概略構成を示す。
Amazon社製タブレット端末Kindle fire HDXを表示面120aが上方を向くように設置し、第1の画像表示部120とした。Kindle fire HDXから出射する光は直線偏光であった。
次に、反射型偏光子130として、偏光ビームスプリッター71を、第1の画像表示部120よりも視認側の位置で、第1の画像表示部120の画像表示面120aと60°をなすように設置した。このとき、ワイヤグリッド偏光子61および吸収型偏光子62の透過軸が、第1の画像表示部120から出射される直線偏光を透過しない向きで、吸収型偏光子62が視認側となるように設置した。
また、ビームスプリッター140として、偏光ビームスプリッター71を、ワイヤグリッド偏光子61および吸収型偏光子62の透過軸が、視認側から見て、反射型偏光子130の透過軸と45°をなす向きで、ガラス板60が視認側となるように設置した。
このようにして、実施例2の画像表示システム82を作製した。
[実施例3]
図23に実施例3の画像表示システム83の概略構成を示す。
実施例2の画像表示システム82において、第1の画像表示部120の表示面120aの上に、吸収型偏光子121を、透過軸が第1の画像表示部120から出射される直線偏光を透過する向きになるように設置した。
このようにして、実施例3の画像表示システム83を作製した。
[実施例4]
図24に実施例4の画像表示システム84の概略構成を示す。
実施例3の画像表示システム83において、ビームスプリッター140として1/4波長位相差板付きハーフミラー72を用い、1/4波長位相差フィルム63の遅相軸が、視認側から見て、反射型偏光子130の透過軸と45°をなす向きで設置した。
このようにして、実施例4の画像表示システム84を作製した。
[実施例5]
図25に実施例5の画像表示システム85の概略構成を示す。
実施例4の画像表示システム84において、第1の画像表示部120の画像表示面120aと反射型偏光子130とが45°をなすように設置し、第2の画像表示部50の画像表示面150aが第1の画像表示部120の画像表示面120aと90°をなすように設置した以外は、実施例4と同様にして、実施例5の画像表示システム85を作製した。
[実施例6]
図26に実施例6の画像表示システム86の概略構成を示す。
実施例5の画像表示システム85において、第2の画像表示部50を設置しなかった以外は、実施例5と同様にして、実施例6の画像表示システム86を作製した。
[比較例1]
図27に比較例1の画像表示システム90の概略構成を示す。
Apple社製スマートフォンiPhone(登録商標)6sPlusを、表示面が上方を向くように設置し、第1の画像表示部120とした)。なお、iPhone(登録商標)6sPlusは、出射光が楕円偏光であり、直線偏光ではなかった。
次に、ハーフミラー70を、第1の画像表示部120よりも視認側の位置で、第1の画像表示部120の画像表示面120aと60°をなすように設置した。さらに、もうひとつのハーフミラー70を、第1の画像表示部120よりも視認側とは反対側の位置で、第1の画像表示部120の画像表示面120aと90°をなすように設置した。また、2つ目のハーフミラー70の視認側とは反対の側に、Apple社製スマートフォンiPhone(登録商標)6sPlusを、表示面150aと第1の画像表示部120の画像表示面120aが120°をなすように設置し、第2の画像表示部150とした。
このようにして、比較例1の画像表示システム90を作製した。
[比較例2]
図28に比較例2の画像表示システム91の概略構成を示す。
底面にAmazon社製タブレット端末Kindle fire HDXを、表示面23aが上方を向くように設置し、第1の画像表示部23とした。次に、偏光ビームスプリッター71を、第1の画像表示部23に対し視認側とは反対側の位置で、第1の表示面23aと45°をなすように設置し、ビームスプリッター33とした。なお、このとき、ワイヤグリッド偏光子61および吸収型偏光子62の透過軸が、第1の画像表示部23から出射される直線偏光を反射する向きで、ガラス板60が視認側となるように設置した。また、ビームスプリッター33の視認側とは反対の側に、Amazon社製タブレット端末Kindle fire HDXを、表示面51aと第1の画像表示部23の画像表示面23aが90°をなすように設置し、第2の画像表示部51とした。
このようにして、比較例2の画像表示システム91を作製した。
[比較例3]
図29に比較例3の画像表示システム92の概略構成を示す。
Innolux社製透過型液晶表示装置(製品名:TSM−1020)を、底面に対し垂直に設置し、第1の画像表示部24とした。また、第1の画像表示部24の視認側とは反対の側に、Amazon社製タブレット端末Kindle fire HDXを、底面に対し垂直に設置し、第2の画像表示部52とした。このようにして、比較例3の画像表示システム92を作製した。
<画像評価システムの評価>
[虚像Bまたは直接像Dの輝度の評価]
作製した画像表示システムにおいて、第1の画像表示部の全面を白色表示にし、第2の画像表示部を非表示として、株式会社トプコンテクノハウス社製分光放射計「SR−3」を用いて虚像Bの輝度を測定した。なお、比較例3の画像表示システム92においては、透過型液晶表示装置の直接像Dの輝度を測定した。結果を表1に示す。
[透過像Cの輝度の評価]
作製した画像表示システムにおいて、第1の画像表示部を非表示とし、第2の画像表示部の全面を白色表示にして、株式会社トプコンテクノハウス社製分光放射計「SR−3」を用いて透過像Cの輝度を測定した。結果を表1に示す。
[第1の画像表示部の直接像の視認性の評価]
作製した画像表示システムにおいて、第1の画像表示部の全面を白色表示にし、第2の画像表示部を非表示として、第1の画像表示部の表示領域および非表示領域が視認側から直接視認されるかどうかを目視評価した。評価基準は以下の通りである。なお、結果を表1に示す。
<評価基準>
A:第1の画像表示部の表示領域および非表示領域の両方が視認されない。
B:第1の画像表示部の表示領域が視認されず、非表示領域がわずかに視認される。
C:第1の画像表示部の表示領域および非表示領域の両方がわずかに視認される。
D:第1の画像表示部の表示領域および非表示領域の両方が明瞭に視認される。
各実施例および比較例の主要構成および上記各評価結果を表1に示す。
実施例1〜6の画像表示システム81〜86は、いずれも、虚像Bおよび透過像Cが高輝度で表示され、高い視認性を有していた。また、いずれも、プロジェクタ等の投射機を設置する必要がなく、省スペースの表示システムとなっていた。
実施例1の画像表示システム81は、最も視認側に吸収型偏光子を用いたことにより、第1の画像表示部の表示が直接視認されることがなかった。また、吸収型偏光子を用いているので、不要な正反射が抑制され、二重像やゴースト等が視認されることがなかった。
実施例2〜6の画像表示システム82〜86は、いずれも、反射型偏光子の視認側に吸収型偏光子62が設置されていることにより、視認側から入射する外光の反射が大幅に抑制され、良好な視認性を有していた。
実施例2の画像表示システム82は、第1の画像表示部として直線偏光を出射する画像表示装置を用い、反射型偏光子として偏光ビームスプリッターを用いたことにより、第1の画像表示部の表示が直接視認されることがなかった。
実施例3の画像表示システム83は、さらに、吸収型偏光子21を設置したことにより、第1の画像表示部の表示領域だけでなく、非表示領域も直接視認されることがなかった。
実施例4の画像表示システム84および実施例5の画像表示システム85は、第2のビームスプリッターとして1/4波長位相差板付きハーフミラーを用いたことにより、虚像Bおよび透過像Cの輝度が特に高く、良好な視認性を有していた。
実施例6の画像表示システム86は、第2の画像表示部を設置しなかったことにより、背後に設置される実物体の透過像が虚像Bと重畳して視認され、高い演出効果を有していた。
10、11、12、13 画像表示システム
20、23、24 第1の画像表示部
20a 第1の画像表示面
21 吸収型偏光子
30 吸収型偏光子
30a 吸収型偏光子の面
40 ビームスプリッター
40a 透過反射面
41、43 1/4波長位相差板
42 ハーフミラー
50、51、52 第2の画像表示部
50a 第2の画像表示面
55 実体物
60 ガラス板
61 ワイヤグリッド偏光子
62 吸収型偏光子
63、64 1/4波長位相差フィルム
70 ハーフミラー
71 偏光ビームスプリッター
72 1/4波長位相差板付きハーフミラー
73 吸収型偏光子
81〜86、90〜92 画像表示システム
101〜106、201〜204、211〜218 光線
111、112、113 画像表示システム
120 第1の画像表示部
120a 第1の画像表示面
121 吸収型偏光子
130 反射型偏光子
130a 反射型偏光子の面
131 吸収型偏光子
140 ビームスプリッター
140a 透過反射面
150 第2の画像表示部
150a 第2の画像表示面
155 実体物
300 地図画像
301 付加画像
302 重畳画像

Claims (20)

  1. 第1の画像を表示する第1の画像表示面を有し、第1の偏光である第1の出射光を出射する第1の画像表示部と、
    入射した光の一部を透過し、他の一部を反射する透過反射面を有し、前記第1の画像表示部から出射された前記第1の出射光が入射する位置に前記透過反射面が配置されたビームスプリッターであって、前記第1の出射光の偏光を変化させて反射するビームスプリッターと、
    前記第1の出射光のうち前記ビームスプリッターの前記透過反射面で反射された反射光が入射する位置に配置された、前記第1の偏光を吸収し、該第1の偏光と異なる第2の偏光を透過させる吸収型偏光子とを備えた画像表示システム。
  2. 前記第1の画像表示部の前記第1の画像表示面と前記ビームスプリッターの前記透過反射面とのなす角α
    0°<α<90°
    を満たす請求項1に記載の画像表示システム。
  3. 第2の画像を表示する第2の画像表示面を有し、第2の出射光を出射する第2の画像表示部をさらに備え、
    該第2の画像表示部は、前記ビームスプリッターの前記透過反射面に、前記第1の出射光が入射する側とは反対の側から前記第2の出射光を入射させる位置に配置されており、
    前記第2の出射光の少なくとも一部が前記ビームスプリッターおよび前記吸収型偏光子を透過する請求項1または2に記載の画像表示システム。
  4. 前記第2の画像表示部の前記第2の画像表示面が、前記ビームスプリッターの前記透過反射面を挟んで前記第1の画像表示面と対称な位置に形成される虚像と重畳して視認される位置に配置されている請求項3に記載の画像表示システム。
  5. 前記第2の画像表示部の前記第2の画像表示面が前記虚像と平行、かつ、異なる面に位置している請求項4に記載の画像表示システム。
  6. 前記第1の画像表示部の前記第1の画像表示面と前記ビームスプリッターの前記透過反射面とのなす角がαである場合、
    前記第1の画像表示部の前記第1の画像表示面と、前記第2の画像表示部の前記第2の画像表示面とのなす角が2αである請求項3から5のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  7. 前記第1の画像と前記第2の画像とが、互いに情報を補完するものである請求項3から6のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  8. 前記ビームスプリッターがハーフミラーを含む請求項1から7のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  9. 前記ビームスプリッターが偏光変換素子を含む請求項8に記載の画像表示システム。
  10. 前記偏光変換素子が1/4波長位相差板である請求項9に記載の画像表示システム。
  11. 第1の画像を表示する第1の画像表示面を有し、第1の偏光である第1の出射光を出射する第1の画像表示部と、
    該第1の画像表示部から出射された前記第1の出射光が入射する位置に配置された、前記第1の偏光を反射する反射型偏光子と、
    入射した光の一部を透過し、他の一部を反射する透過反射面を有し、前記反射型偏光子で反射された前記第1の出射光が入射する位置に、前記透過反射面が配置されたビームスプリッターであって、前記第1の出射光の偏光を変化させて反射するビームスプリッターとを備え、
    前記反射型偏光子は、前記第1の出射光のうち該反射型偏光子で反射され前記ビームスプリッターでさらに反射された反射光が入射する位置に配置されており、
    第2の画像を表示する第2の画像表示面を有し、第2の出射光を出射する第2の画像表示部をさらに備え、
    該第2の画像表示部は、前記ビームスプリッターの前記透過反射面に、前記反射型偏光子が配置されている側とは反対の側から前記第2の出射光を入射させる位置に配置されており、
    前記第2の出射光の少なくとも一部が前記ビームスプリッターおよび前記反射型偏光子を透過する画像表示システム。
  12. 前記第1の画像表示部の前記第1の画像表示面と前記反射型偏光子とのなす角α
    0°<α<90°
    を満たし、かつ、前記第1の画像表示面と前記透過反射面とのなす角β
    85°<β<95°
    である請求項11に記載の画像表示システム。
  13. 前記第2の画像表示部の前記第2の画像表示面が、前記反射型偏光子および前記ビームスプリッターの前記透過反射面を介して形成される前記第1の画像表示面の虚像と重畳して視認される位置に配置されている請求項11または12に記載の画像表示システム。
  14. 前記第2の画像表示部の前記第2の画像表示面が前記虚像と平行、かつ、異なる面に位置している請求項13に記載の画像表示システム。
  15. 前記第1の画像表示部の前記第1の画像表示面と前記反射型偏光子とのなす角がαである場合、
    前記第1の画像表示部の前記第1の画像表示面と、前記第2の画像表示部の前記第2の画像表示面とのなす角が2αである請求項11から14のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  16. 前記第1の画像と、前記第2の画像とが、互いに情報を補完するものである請求項11から15のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  17. 前記反射型偏光子の、前記第1の出射光が入射する面とは反対の面側に配置された、前記第1の偏光を吸収する吸収型偏光子を備えている請求項11から16のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  18. 前記ビームスプリッターがハーフミラーを含む請求項11から17のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  19. 前記ビームスプリッターが偏光変換素子を含む請求項18に記載の画像表示システム。
  20. 前記偏光変換素子が1/4波長位相差板である請求項19に記載の画像表示システム。
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