JP6820304B2 - コネクタ - Google Patents

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本発明は、コネクタに関する。
従来から、電線に接続された端子と、電線に接続された端子を収容する端子収容部を有するハウジングと、を備えたコネクタが広く知られている(例えば、特許文献1を参照)。この種のコネクタでは、通常、端子を電線に圧着固定し、端子が固定された電線を把持しながら、ハウジングの後方端から端子を端子収容部に挿入することで、電線に接続された端子が、端子収容部の正規挿入位置に収容される。
特開平4−95369号公報
近年、コネクタの小型化の要求に伴い、端子が小型化され、電線も細径化してきている。電線が細い場合、端子が固定された電線を把持して、ハウジングの後方端から端子を挿入する際、電線に座屈が発生し易い。電線に座屈が発生すると、端子を端子収容部の正規挿入位置まで挿入することが困難となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、端子に接続された電線が細い場合であっても、端子をハウジングの端子収容部の正規挿入位置まで挿入可能なコネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記(1)〜(2)を特徴としている。
(1)
電線に接続された端子と、
前記端子を収容する端子収容部を有する板状のハウジングであって、前記端子収容部の前方側部分の上方を塞ぐ天壁部を備え、前記端子収容部の後方側部分の上方が開放されたハウジングと、
前記ハウジングに組み付けられて、前記端子収容部の前記後方側部分の上方を塞ぐ平板状のカバーと、
を備え、
前記カバーの前端部の下面には、下方に突出する突起部であって、前記カバーの前記ハウジングへの組み付け時、1次係止位置にある前記端子の所定箇所を前方へ押圧して前記端子を正規挿入位置まで移動可能な突起部が設けられ、
前記カバーは、
前記カバーの後方側が前方側より前記ハウジングから離れる向きに傾斜した状態を維持しながら、前記カバーの前端縁が前記天壁部の後端縁の下側に進入するまで、前記突起部の押圧によって前記端子を前方へ移動させながら前記カバーを前記ハウジングに対して前方側へ移動させた後、前記カバーの後方側を前記ハウジングに近づけることによって、前記ハウジングに組み付けられるように構成された、コネクタであること。
(2)
電線に接続された端子と、
前記端子を収容する端子収容部を有する板状のハウジングであって、前記端子収容部の前方側部分の上方を塞ぐ天壁部を備え、前記端子収容部の後方側部分の上方が開放されたハウジングと、
前記ハウジングに組み付けられて、前記端子収容部の前記後方側部分の上方を塞ぐ平板状のカバーと、
を備え、
前記カバーは、
前記カバーの前端部の下面には、下方に突出する突起部が設けられ、
前記カバーの前記ハウジングへの組み付け時、1次係止位置にある前記端子と干渉することによって、前記カバーの前方側が後方側より前記ハウジングから離れる向きに傾斜した状態で、前記ハウジングに組み付け可能に構成された、コネクタであること。
上記(1)の構成のコネクタによれば、ハウジングの端子収容部の後方側部分の上方が開放されているので、端子を把持しながら、端子を、端子収容部における正規挿入位置近傍の1次係止位置まで容易に挿入することができる。この状態で、カバーがハウジングに組み付けられる。この組み付け過程において、カバーをハウジングに対して前方側へ移動させる際、カバーに設けられた突起部によって1次係止位置にある端子が前方へ押圧されることで、端子を正規挿入位置まで移動させることができる。
以上より、端子に接続された電線が細い場合であっても、端子を正規挿入位置まで確実に挿入することができる。更には、仮に、端子が1次係止位置にある状態でカバーがハウジングに組み付けられた場合であっても、カバーをハウジングから取り外し、カバーの突起部によって端子を前方へ押圧しながらカバーをハウジングに再び組み付けることで、1次係止位置にあった端子を正規挿入位置まで確実に挿入することができる。
更に、ハウジングに対して前方へ移動するカバーの前端縁がハウジングの天壁部の後端縁の下側に進入する段階で、端子が(ほぼ)正規挿入位置に到達するように各部品の形状を設計することによって、傾斜した状態にあるカバーの突起部によって端子を(ほぼ)正規挿入位置まで挿入した後、カバーの先端側を支点にしてカバーを回動させることで、カバーをハウジングに組み付けることができる。また、端子を正規挿入位置に到達させることができる。
上記(2)の構成のコネクタによれば、端子が1次係止位置にある状態では、カバーの前方側が後方側よりハウジングから離れる向きに傾斜した状態で、カバーがハウジングに組み付けられる。従って、カバーがハウジングに対して傾斜しない態様と比べて、カバーの前方側のハウジングからの浮量(上下方向の浮き高さ)を大きくすることができる。従って、チェッカ・フィクスチャ等を用いて前記浮量を計測することで、カバーが適正に組み付けられていないことや、端子の中途挿入を検知する場合において、その検知精度を向上させることができる。更には、コネクタの小型化の要求に伴い、端子及びハウジングが小型化されていても、端子の中途挿入を確実に検知することができるようにもなる。
本発明によれば、端子に接続された電線が細い場合であっても、端子をハウジングの端子収容部の正規挿入位置まで挿入可能なコネクタを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係るコネクタの斜視図である。 図2は、図1に示すコネクタの分解斜視図である。 図3は、図2に示す第1の端子の斜視図である。 図4は、図2に示す第2の端子の斜視図である。 図5は、第2の端子の作製に供される板状金属部材である。 図6は、図2に示すハウジングの斜視図である。 図7は、ハウジングの正面図である。 図8は、図7のA−A線の断面図である。 図9は、ハウジングを後方側からみた斜視図である。 図10は、図9の枠内を拡大した図である。 図11は、端子が1次係止位置にあるハウジングにおける、図8に対応する断面図である。 図12は、図11の枠内を拡大した図である。 図13は、図2に示す上カバーの斜視図である。 図14は、裏返した上カバーの斜視図である。 図15は、図14の枠内を拡大した図である。 図16は、図2に示す下カバーの斜視図である。 図17は、裏返した下カバーの斜視図である。 図18は、図16の枠内を拡大した図である。 図19は、図1に示すコネクタの正面図である。 図20は、図19のB−B線の断面図である。 図21は、図20の枠内を拡大した図である。 図22は、下カバー側における、図21に対応する図である。 図23は、コネクタの組み付け手順を説明するための第1の図である。 図24は、コネクタの組み付け手順を説明するための第2の図である。 図25は、コネクタの組み付け手順を説明するための第3の図である。 図26は、コネクタの組み付け手順を説明するための第4の図である。 図27は、コネクタの組み付け手順を説明するための第5の図である。 図28は、コネクタの組み付け手順を説明するための第6の図である。 図29は、コネクタの組み付け手順を説明するための第7の図である。 図30は、コネクタの組み付け手順を説明するための第8の図である。 図31は、端子が1次係止位置にあるハウジングにおける、図8に対応する断面図である。 図32は、図31の枠内を拡大した図である。 図33は、図30に示す組み付け段階を詳細に説明するための第1の図である。 図34は、図30に示す組み付け段階を詳細に説明するための第2の図である。 図35は、図30に示す組み付け段階を詳細に説明するための第3の図である。 図36は、端子が1次係止位置にある状態で上カバーがハウジングに組み付けた状態における、図31に対応する図である。 図37は、図36の枠内を拡大した図である。 図38は、本実施形態の変形例に係るコネクタの分解斜視図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコネクタ1について説明する。以下、説明の便宜上、コネクタ1の軸方向(嵌合方向)において、相手側端子(図示省略)が嵌合する側(図1において左側)を前方側とし、その反対側(図1において右側)を後方側と呼ぶ。また、図1において上側及び下側をそれぞれ、上側及び下側と呼ぶ。
図2に示すように、コネクタ1は、端子10と、ハウジング20と、カバー30と、を含んで構成される。以下、コネクタ1を構成する各部品について順に説明していく。
先ず、図3〜図5を参照しながら、端子10について説明する。端子10として、本例では、図3に示す端子10Aと、図4に示す端子10Bと、が使用される。端子10A,10Bは共に、板状金属部材にプレス加工・曲げ加工等を施すことで形成された雌端子であり、相手側端子(雄端子、図示省略)が嵌合する接続部11と、接続部11の後方側に連続し電線Wの導体芯線を固定する導体固定部12と、導体固定部12の後方側に連続し電線Wの被覆を固定する被覆固定部13と、を備える。
端子10A,10Bの接続部11は、角筒状の形状を有しており、その上面の幅方向一側の前後方向両端部には、上方に突出する一対の突出部14が形成されている。一対の突出部14のうち特に前方側の突出部14は、後述するように、ハウジング20のランス26(図8参照)と係合して、端子10A,10Bの抜け止め機能を果たす。
端子10Aの導体固定部12には、図3に示すように、一対の圧接刃15が形成されている。これらの圧接刃15に電線Wの導体芯線を圧接することで、導体芯線が導体固定部12に固定されると共に電気的に接続される。一方、端子10Bの導体固定部12には、図4に示すように、一対の加締め片15が形成されている。これらの加締め片15により電線の導体芯線を圧着することで、導体芯線が導体固定部12に固定されると共に電気的に接続される。端子10A,10Bの被覆固定部13には、一対の加締め片16が形成されている。これらの加締め片16により電線Wの被覆を圧着することで、電線Wが被覆固定部13に固定される。
端子10Bは、図5に示す板状金属部材にプレス加工・曲げ加工等を施すことで形成されている。なお、接続部11は、模式的に示されている。図5から理解できるように、端子10Bの導体固定部12には、板厚方向に貫通する複数の貫通孔17が形成されている。このように貫通孔17を設けることで、導体固定部12に導体芯線を圧着した場合に、圧着時の圧力で、導体芯線が、各貫通孔17に入り込んで貫通孔17の内壁面に密着し得る。この結果、導体芯線が導体固定部12に強固に固定され得る。更に、導体芯線と導体固定部12との接触面積が増大するので、両者間の接触抵抗が小さくなる。
次に、図6〜図12を参照しながら、ハウジング20について説明する。特に、図6及び図9に示すように、ハウジング20は、矩形平板状のハウジング本体21を備える。ハウジング本体21の上下面それぞれには、複数の端子10を収容するための複数の端子収容部が形成されている。ハウジング本体21の上面側及び下面側の構成は、若干の相違はあるものの、大略的には同様であるので、以下、ハウジング本体21の上面側の構成についてのみ説明する。
ハウジング本体21の上面には、幅方向に間隔を空けて前後方向に延びる複数の立壁22が一体に形成されている。各立壁22は、幅方向に隣接する2つの端子収容部を仕切る機能を果たす。即ち、ハウジング本体21の上面には、複数の立壁22により仕切られた複数の端子収容部が幅方向に並ぶように形成されている。
ハウジング本体21の前方側部分には、端子収容部の上方を塞ぐように天壁部23が一体に形成されている。即ち、端子収容部の前方側部分は、天壁部23により上方が塞がれた筒状の形状を有し、端子収容部の後方側部分は、その上方が開放されている。各端子収容部の前方側端には開口24が形成されている(図6〜図8参照)。この開口24を介して、相手側端子(雄端子)がハウジング本体21の端子収容部に挿入されることになる。
図8に示すように、天壁部23の後端縁には、後方且つ下方を向くように傾斜するテーパ面25が形成されている。テーパ面25は、後述するように、ハウジング20に上カバー30Aを組み付ける際に利用されることになる(図21参照)。天壁部23の前後方向中央部の下面には、各端子収容部内に向けて下方に突出するランス26が一体に形成されている。
上述のように、ハウジング本体21では、各端子収容部の後方側部分の上方が開放されている。このため、端子10を把持しながら、図9及び図10に示すように、端子10を端子収容部の後方側部分に載置して前方を押し込むことで、端子10を、端子収容部の前方側部分(筒状の部分)における正規挿入位置近傍の1次係止位置(中途挿入位置)まで容易に挿入することができる(図11及び図12参照)。
端子10が、図11及び図12に示す1次係止位置まで挿入される過程において、ランス26は、端子10の前方側の突出部14に当接することで弾性変形を伴いながら当該突出部14に乗り上げ、その後、当該突出部14が通り過ぎることで、初期位置に弾性復帰する。この結果、図12に示すように、当該突出部14がランス26と係合することで、端子10のハウジング20からの抜け止め機能が発揮される。
次に、図13〜図22を参照しながら、カバー30について説明する。カバー30として、本例では、上カバー30Aと、下カバー30Bが使用される(図2参照)。上カバー30Aは、ハウジング本体21の上面側に組み付けられて、上面側の端子収容部の後方側部分の上方を塞ぐ機能を有し、下カバー30Bは、ハウジング本体21の下面側に組み付けられて、下面側の端子収容部の後方側部分の下方を塞ぐ機能を有する。
先ず、図13〜図15を参照しながら、上カバー30Aについて説明する。図13は、ハウジング本体21への組み付け時の向きの上カバー30Aを示し、図14は、裏返した上カバー30Aを示す。
上カバー30Aは、平板状のカバー本体31を備える。カバー本体31の前方側部分の下面には、ハウジング本体21の立壁22に対応して、幅方向に間隔を空けて前後方向に延びる複数の立壁32が一体に形成されている。これにより、上カバー30Aのハウジング20への組み付け状態では、ハウジング本体21の端子収容部の後方側部分の上方が上カバー30Aにより塞がれて、端子収容部の前方側部分及び後方側部分において、前後方向に連続する筒状の形状を有する端子収容部が構成される。
上カバー30Aのカバー本体31の前端縁には、前方且つ上方を向くように傾斜するテーパ面33が形成されている。テーパ面33は、後述するように、ハウジング20に上カバー30Aを組み付ける際に利用されることになる(図21参照)。
上カバー30Aのカバー本体31の前端部の下面には、図15に示すように、下方に突出する複数の突起部34が、幅方向における複数の端子収容部の位置(隣接する立壁32の間の位置)に一体で形成されている。突起部34は、後述するように、上カバー30Aのハウジング20への組み付け時、1次係止位置にある端子10を前方へ押圧して端子10を正規挿入位置まで移動させる機能を有する。
上カバー30Aのカバー本体31の後方側部分は、上カバー30Aのハウジング20への組み付け状態では、ハウジング20の後端面から後方側へ突出することになる。カバー本体31の後方側部分37は、下カバー30Bのカバー本体31の後方側部分37(図16及び図17参照)との協働により、複数の端子収容部に収容された複数の端子10から後方側に延びる複数の電線Wを収容して保護する所謂コネクタカバーとして機能する。
上カバー30Aのカバー本体31の幅方向両端部の複数箇所(本例では、4箇所)には、ハウジング20への組み付け時において、下カバー30Bの係合部36(図16及び図17参照)とそれぞれ係合する係合部35が一体で形成されている(図20参照)。
次に、図16〜図18を参照しながら、下カバー30Bについて説明する。図16は、ハウジング本体21への組み付け時の向きの下カバー30Bを示し、図17は、裏返した下カバー30Bを示す。上カバー30A及び下カバー30Bの構成は、上下方向に対称であることを除き、若干の相違はあるものの、大略的には同様である。従って、下カバー30Bについては、上カバー30Aの各構成に対応する構成に対して上カバー30Aと同じ符号を付すことで、それらの説明に代える。
なお、下カバー30Bについては、図16及び図17に示すように、コネクタカバーとして機能する後方側部分37の更に後方側(後方側端部)に、電線保持部38が一体で形成されている。電線保持部38は、ハウジング20から後方側に延びる複数の電線Wを束ねて保持するために使用される部位である。ハウジング20から後方側に延びる複数の電線Wは、タイバンド等を利用して束ねた状態で電線保持部38に保持されることになる。
図19〜図22に示すように、上カバー30A及び下カバー30Bがハウジング20に組み付けられた状態では、上カバー30Aの前端縁のテーパ面33がハウジング20の上面側の天壁部23の後端縁のテーパ面25の下側に進入した状態で、上カバー30Aの前端縁とハウジング20の上面側の天壁部23の後端縁とが係止されている(図21参照)。下カバー30Bの前端縁のテーパ面33がハウジング20の下面側の天壁部23の後端縁のテーパ面25の上側に進入した状態で、下カバー30Bの前端縁とハウジング20の下面側の天壁部23の後端縁とが係止されている(図22参照)。更に、上カバー30Aの複数の係合部35と下カバー30Bの複数の係合部36とが互いに係止されている(図20参照)。これらの協働により、上カバー30A及び下カバー30Bそれぞれがハウジング20に対して相対移動不能に組み付けられ、且つ、上カバー30A及び下カバー30B同士も相対移動不能に組み付けられる。
次に、図23〜図35を参照しながら、コネクタ1の組み付け手順について説明する。先ず、図23に示すように、裏返した状態にあるハウジング20の上面側(正規の向きでは下面側)の所定の端子収容部における上方が開放された後方側部分に、所定の装置を利用して、端子10Aをそれぞれ配置し、上述した図11及び図12に示した1次係止位置まで端子10Aの所定箇所(典型的には、角筒状の接続部11の後端面)を前方に押し込む。これにより、端子10Aの突出部14がハウジング20のランス26と係合することで、端子収容部に挿入された端子10Aのハウジング20からの抜けが防止される状態が得られる。
次に、図24に示すように、所定の装置を利用して、端子収容部に挿入された各端子10Aに電線Wをそれぞれ接続する。具体的には、端子10Aの一対の圧接刃15に電線Wの導体芯線が圧接され、端子10Aの一対の加締め片16により電線Wの被覆が圧着される。
次に、図25に示すように、ハウジング20を裏返す。これにより、ハウジング20の向きが正規の向きとなる。この状態で、上述した図23及び図24に示した手順と同様、図26及び図27に示すように、ハウジング20の上面側の所定の端子収容部に、端子10Aを1次係止位置までそれぞれ挿入し、挿入された各端子10Aに電線Wをそれぞれ接続する。
次に、図28に示すように、未だ端子10Aが挿入されていないハウジング20の上面側又は下面側の所定の端子収容部に、電線Wが予め接続された状態にある端子10Bを、所定の装置を利用して、1次係止位置までそれぞれ挿入する。なお、この作業は、作業者による手作業で行われてもよい。
次に、図29に示すように、下カバー30Bをハウジング20に組み付け、次いで、図30に示すように、上カバー30Aをハウジング20に組み付ける。上カバー30A及び下カバー30Bのハウジング20への組み付け手順は、上下方向に対称であることを除き、大略的には同様である。従って、以下、図31〜図35を参照しながら、上カバー30Aのハウジング20への組み付け手順のみについて説明する。
図31及び図32に示すように、端子収容部に挿入された端子10が1次係止位置にある状態にて、先ず、図33に示すように、上カバー30Aの後方側が前方側より上方に傾斜した状態を維持しながら、上カバー30A(カバー本体31)の前端縁を、ハウジング20の天壁部23の後端縁に向けて近づけ、図34に示すように、上カバー30Aの突起部34を端子10の接続部11の後端に当接させる。
次に、この状態(即ち、上カバー30Aが傾斜した状態、且つ、突起部34が端子10の接続部11に当接した状態を維持しながら、上カバー30Aの前端縁のテーパ面33が天壁部23の後端縁のテーパ面25の下側に進入するまで(上カバー30Aの前端縁と天壁部23の後端縁とが係合するまで)、上カバー30Aをハウジング20に対して前方側に平行移動させる。このとき、突起部34の押圧によって端子10は、上カバー30Aの前方側への移動に伴って、1次係止位置から正規挿入位置まで移動する。
次に、上カバー30Aの前端縁と天壁部23の後端縁とが係合した状態を維持しながら、傾斜した状態にある上カバー30Aを、上カバー30Aの先端側を支点にして、図35に示すように、上カバー30Aの後方側がハウジング20に近づく向きに回動させる。これにより、上カバー30Aの複数の係合部35と下カバー30Bの複数の係合部36とが互いに係止されることで、上述した図20に示すように、ハウジング20に対して上カバー30A及び下カバー30Bが組み付けられた状態が得られる。そして、最後に、ハウジング20から後方側に延びる複数の電線Wを、タイバンド等を利用して束ねた状態で電線保持部38に保持する。これにより、コネクタ1の組み付けが完了する。
図35に示すように、上カバー30Aがハウジング20に対して組み付けられた状態では、上カバー30Aの突起部34が端子10の接続部11の後端面に対面接触、或いは、近接している。このため、端子10のハウジング20からの抜け止め機能が発揮される。即ち、端子10の突出部14とランス26と係合に加えて、端子10の接続部11と突起部34との係合により、所謂2重係止の状態が得られる。
なお、上カバー30Aは、上述のように、傾斜した状態にある上カバー30Aを、上カバー30Aの先端側を支点にして回動させることによってのみ、正規の状態でハウジング20に組み付くように設計されている。仮に、上カバー30Aを、ハウジング20に対して平行に維持した状態で、上方から下方に向けて平行移動させてハウジング20に組み付けようとしても、上カバー30Aの前端縁と天壁部23の後端縁とが干渉することで、組み付けることができない。
以上、本発明の実施形態に係るコネクタ1によれば、ハウジング20の端子収容部の後方側部分の上方が開放されているので、端子10を把持しながら、端子10を、端子収容部における正規挿入位置近傍の1次係止位置まで容易に挿入することができる。この状態で、カバー30がハウジング20に組み付けられる。この組み付け過程において、カバー30をハウジング20に対して前方側へ移動させる際、カバー30に設けられた突起部34によって1次係止位置にある端子10が前方へ押圧されることで、端子10を正規挿入位置まで移動させることができる。
以上より、端子10に接続された電線Wが細い場合であっても、端子10を正規挿入位置まで確実に挿入することができる。更には、仮に、端子10が1次係止位置にある状態でカバー30がハウジング20に組み付けられた場合であっても、カバー30をハウジング20から取り外し、カバー30の突起部34によって端子10を前方へ押圧しながらカバー30をハウジング20に再び組み付けることで、1次係止位置にあった端子10を正規挿入位置まで確実に挿入することができる。
更に、ハウジング20に対して前方へ移動するカバー30の前端縁がハウジング20の天壁部23の後端縁の下側に進入する段階で、端子10が(ほぼ)正規挿入位置に到達するように各部品の形状を設計されている。これにより、傾斜した状態にあるカバー30の突起部34によって端子10を(ほぼ)正規挿入位置まで挿入した後、カバー30の先端側を支点にしてカバー30を回動させることで、カバー30をハウジング20に組み付けることができる。また、端子を正規挿入位置に到達させることができる。また、端子10を正規挿入位置に到達させることができる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、図36及び図37に示すように、端子10が1次係止位置にある状態にて、カバー30の突起部34が端子10(より具体的には、接続部11)と干渉することによって、カバー30の前方側が後方側よりハウジング20から離れる向きに傾斜した状態(具体的には、上カバー30Aの前端縁と天壁部23の後端縁とが係合せず、且つ、上カバー30Aの複数の係合部35と下カバー30Bの複数の係合部36とが互いに係止された状態)で、ハウジング20に組み付けられてしまう場合が想定される(組み付け可能になっている)。
これによれば、端子10が1次係止位置にある状態において、カバー30がハウジング20に対して平行に組み付けられ得る(傾斜しない)態様と比べて、カバー30の前方側のハウジングからの浮量H(上下方向の浮き高さ、図37参照)を大きくすることができる。従って、チェッカ・フィクスチャ等を用いて浮量Hを計測することで、カバー30が適正に組み付けられていないことや端子10の中途挿入を検知する場合において、その検知精度を向上させることができる。更には、コネクタ1の小型化の要求に伴い、端子10及びハウジング20が小型化されていても、端子10の中途挿入を確実に検知することができるようにもなる。
更に、上記実施形態では、ハウジング20に組み付けられるカバー30の後方側部分に、コネクタカバーとして機能する後方側部分37及び電線保持部38が一体で設けられている。これに対し、図38に示すように、カバー30とは別に、上記実施形態における後方側部分37及び電線保持部38に相当する部分が一体で構成されたコネクタカバー40が設けられていてもよい。
ここで、上述した本発明に係るコネクタ1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
電線(W)に接続された端子(10)と、
前記端子(10)を収容する端子収容部を有する板状のハウジング(20)であって、前記端子収容部の前方側部分の上方を塞ぐ天壁部(23)を備え、前記端子収容部の後方側部分の上方が開放されたハウジング(20)と、
前記ハウジング(20)に組み付けられて、前記端子収容部の前記後方側部分の上方を塞ぐ平板状のカバー(30)と、
を備え、
前記カバー(30)の前端部の下面には、下方に突出する突起部(34)であって、前記カバー(30)の前記ハウジング(20)への組み付け時、1次係止位置にある前記端子(10)の所定箇所を前方へ押圧して前記端子(10)を正規挿入位置まで移動可能な突起部(34)が設けられている、コネクタ(1)。
[2]
上記[1]に記載のコネクタ(1)において、
前記カバー(30)は、
前記カバー(30)の後方側が前方側より前記ハウジング(20)から離れる向きに傾斜した状態を維持しながら、前記カバー(30)の前端縁が前記天壁部(23)の後端縁の下側に進入するまで、前記突起部(34)の押圧によって前記端子(10)を前方へ移動させながら前記カバー(30)を前記ハウジング(20)に対して前方側へ移動させた後、前記カバー(30)の後方側を前記ハウジング(20)に近づけることによって、前記ハウジング(20)に組み付けられるように構成された、コネクタ(1)。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のコネクタ(1)において、
前記カバー(30)は、
前記端子(10)が1次係止位置にある状態では、前記突起部(34)が前記端子(10)と干渉することによって、前記カバー(30)の前方側が後方側より前記ハウジング(20)から離れる向きに傾斜した状態で、前記ハウジング(20)に組み付け可能に構成された、コネクタ(1)。
1 コネクタ
10 端子
20 ハウジング
23 天壁部
30 カバー
34 突起部
W 電線

Claims (2)

  1. 電線に接続された端子と、
    前記端子を収容する端子収容部を有する板状のハウジングであって、前記端子収容部の前方側部分の上方を塞ぐ天壁部を備え、前記端子収容部の後方側部分の上方が開放されたハウジングと、
    前記ハウジングに組み付けられて、前記端子収容部の前記後方側部分の上方を塞ぐ平板状のカバーと、
    を備え、
    前記カバーの前端部の下面には、下方に突出する突起部であって、前記カバーの前記ハウジングへの組み付け時、1次係止位置にある前記端子の所定箇所を前方へ押圧して前記端子を正規挿入位置まで移動可能な突起部が設けられ、
    前記カバーは、
    前記カバーの後方側が前方側より前記ハウジングから離れる向きに傾斜した状態を維持しながら、前記カバーの前端縁が前記天壁部の後端縁の下側に進入するまで、前記突起部の押圧によって前記端子を前方へ移動させながら前記カバーを前記ハウジングに対して前方側へ移動させた後、前記カバーの後方側を前記ハウジングに近づけることによって、前記ハウジングに組み付けられるように構成された、コネクタ。
  2. 電線に接続された端子と、
    前記端子を収容する端子収容部を有する板状のハウジングであって、前記端子収容部の前方側部分の上方を塞ぐ天壁部を備え、前記端子収容部の後方側部分の上方が開放されたハウジングと、
    前記ハウジングに組み付けられて、前記端子収容部の前記後方側部分の上方を塞ぐ平板状のカバーと、
    を備え、
    前記カバーは、
    前記カバーの前端部の下面には、下方に突出する突起部が設けられ、
    前記カバーの前記ハウジングへの組み付け時、1次係止位置にある前記端子と干渉することによって、前記カバーの前方側が後方側より前記ハウジングから離れる向きに傾斜した状態で、前記ハウジングに組み付け可能に構成された、コネクタ。
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