JP6820244B2 - 自転車用変速機およびこれを備える自転車用アシストシステム - Google Patents
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Description
従来の自転車用変速機では、変速比を段階的に大きくする場合に、歯数の少ない太陽ギアから歯数の多い太陽ギアに変更する段階および歯数の多い太陽ギアから歯数の少ない太陽ギアに変更する段階の両方を含む。このため、変速経路の構成が複雑になる。
上記構成によれば、第2変速比よりも大きい変速比で出力体に伝達する第2変速経路では第1遊星機構での変速を経由しない。このため、第2変速比よりも大きい変速比を形成する経路で再び第1遊星機構での変速を経由する場合と比較して、変速経路の構成を簡単にできる。このため、好適に変速比を変更できる。
上記構成によれば、第1遊星機構および第2遊星機構の一方によって入力体からの回転を増速して出力できる。
上記構成によれば、第4変速比よりも大きい変速比で出力体に伝達する変速経路では第3遊星機構での変速を経由しない。このため、第4変速比よりも大きい変速比を形成する経路で再び第3遊星機構での変速を経由する場合と比較して、変速経路の構成を簡単にできる。
上記構成によれば、第3遊星機構によって入力体からの回転を増速して出力できる。
上記構成によれば、第4遊星機構によって入力体からの回転を増速して出力できる。
上記構成によれば、第2所定変速比よりも大きい変速比で出力体に伝達する変速経路では第1変速経路において経由される変速機構での変速を経由する。このため、第2所定変速比よりも大きい変速比を形成する経路で第1変速経路において経由される変速機構での変速を経由しない変速経路に変更されない。このため、変速経路の構成を簡単にできる。このため、好適に変速比を変更できる。
上記構成によれば、第1変速経路において2つの遊星機構を含むため、第1変速経路において実現できる変速比の数を増加させることができる。
上記構成によれば、第1遊星機構および第2遊星機構の一方によって入力体からの回転を増速して出力できる。
上記構成によれば、第1設定部材と第2設定部材とによって第1遊星機構および第2遊星機構の一方のみが規制状態となるため、第1遊星機構および第2遊星機構の一方のみを経由する変速経路が形成される。
上記構成によれば、第1遊星ギアおよび第2遊星ギアが1つの第1遊星ギア部材に形成され、第1リングギアおよび第2リングギアが1つの第1リングギア部材に形成されるため、部品点数の削減に貢献できる。
上記構成によれば、第1ギア部が第1リングギアおよび第2リングギアとして共用されるため、第1リングギア部材の構成を簡単にすることができる。
従来の自転車用変速機では、変速比を段階的に大きくする場合に、歯数の少ない太陽ギアを用いて変速する状態から歯数の多い太陽ギアを用いて変速する状態に変更するときに、歯数の少ない太陽ギアに伝達されるトルクによって太陽ギアの状態を変更しにくい場合がある。
上記構成によれば、第1設定部材によって第1太陽ギアが規制状態から回転状態に設定されるときには、第2設定部材によって第2太陽ギアが規制状態に設定されているため、第1設定部材と第1太陽ギアとの間に働く力を小さくした状態で変速比を変更できる。このため、好適に変速比を変更できる。
上記構成によれば、第3設定部材と第4設定部材とによって第3遊星機構および第4遊星機構の一方のみが規制状態となるため、第3遊星機構および第4遊星機構の一方のみを経由する変速経路が形成される。
上記構成によれば、第3遊星ギアおよび第4遊星ギアが1つの第2遊星ギア部材に形成され、第3リングギアおよび第4リングギアが1つの第2リングギア部材に形成されるため、部品点数の削減に貢献できる。
上記構成によれば、第2ギア部が第3リングギアおよび第4リングギアとして共用されるため、第2リングギア部材の構成を簡単にすることができる。
上記構成によれば、第3設定部材によって第3太陽ギアが規制状態から回転状態に設定されるときには、第4設定部材によって第4太陽ギアが規制状態に設定されているため、第3設定部材と第3太陽ギアとの間に働く力を小さくした状態で変速比を変更できる。このため、好適に変速比を変更できる。
上記構成によれば、第1伝達体が規制状態から回転状態に設定されるときには、第2伝達体が規制状態に設定されているため、第2伝達体に働く力を小さくした状態で変速比を変更できる。このため、好適に変速比を変更できる。
上記構成によれば、第1設定部材と第2設定部材とによって第1遊星機構および第2遊星機構の一方のみが規制状態となるため、第1遊星機構および第2遊星機構の一方のみを経由する変速経路が形成される。また、第1設定部材によって第1太陽ギアが規制状態から回転状態に設定されるときに、第2設定部材によって第2太陽ギアを規制状態に設定できるため、第1設定部材と第1太陽ギアとの間に働く力を適切に小さくできる。
上記構成によれば、第3設定部材と第4設定部材とによって第3遊星機構および第4遊星機構の一方のみが規制状態となるため、第3遊星機構および第4遊星機構の一方のみを経由する変速経路が形成される。また、第3設定部材によって第3太陽ギアが規制状態から回転状態に設定されるときに、第4設定部材によって第4太陽ギアを規制状態に設定できるため、第3設定部材と第3太陽ギアとの間に働く力を適切に小さくできる。
上記構成によれば、第1伝達体と爪部材との係合によって好適に第1伝達体の規制状態を形成できる。
上記構成によれば、第1伝達体の溝と爪部材との係合によってより好適に第1伝達体の規制状態を形成できる。
上記構成によれば、第1伝達体を規制状態から回転状態に設定する場合に、爪部材と第1伝達体との間に働くトルクを所定値以下にできるため、第1伝達体を規制状態から回転状態に適切に変更させることができる。
上記構成によれば、第1伝達体を規制状態から回転状態に設定する場合に、爪部材と第1伝達体との間に働くトルクを15Nm以下にできるため、第1伝達体を規制状態から回転状態に適切に変更させることができる。
上記構成によれば、無変速経路を形成することで、自転車用変速機が実現できる変速比を増加させることができる。
上記構成によれば、ハブを備える自転車用変速機においても、すなわち内装変速ハブにおいても、変速経路の構成を簡単にできる。
上記構成によれば、モータによって人力駆動力がアシストされる自転車に搭載される自転車用変速機においても変速経路の構成を簡単にできる。
上記構成によれば、操作部への操作に応じて自転車の変速比を変更する自転車に搭載される自転車用変速機においても変速経路の構成を簡単にできる。
図1〜図19を参照して、第1実施形態の自転車用アシストシステム40を搭載する自転車10について説明する。
図9および表1に示されるとおり、第1変速段では、第1太陽ギア72が回転状態にあり、第2太陽ギア80が回転状態にあり、第3太陽ギア92が回転状態にあり、かつ、第4太陽ギア100が回転状態にある。図10に示されるとおり、第1変速段では、変速経路Sは無変速経路S0を形成する。この場合、変速比は、最小変速比T0である。最小変速比T0は、「1」である。
図15の実線の矢印は、伝達機構52の変速段を上昇する場合に変速経路Sが経由する第1変速経路S10および第2変速経路S20の変化を示す。伝達機構52は、第4変速段から第5変速段に変更する場合、第1遊星変速経路S11から第2遊星変速経路S12に変更する。伝達機構52は、第1遊星変速経路S11から第2遊星変速経路S12に変更した後は、それよりも大きい変速段で再び第1遊星変速経路S11を用いることはない。伝達機構52は、第3変速段から第4変速段に変更する場合、第3遊星変速経路S21から第4遊星変速経路S22に変更する。伝達機構52は、第3遊星変速経路S21から第4遊星変速経路S22に変更した後は、それよりも大きい変速段で再び第3遊星変速経路S21を用いることはない。
時刻t11は、第3増速比T3が形成されているときに、制御部材120が変速比の大きくなる方向に移動した時刻を示す。時刻t11までの期間においては、第1アーム部122Aは、突出可能位置に位置し、第2アーム部122Bは、突出不能位置に位置する。このため、第1設定部材112が第1状態、第1太陽ギア72が規制状態、第2設定部材114が第2状態、かつ、第2太陽ギア80が回転状態に維持されている。時刻t11において、第2アーム部122Bは、突出不能位置から突出可能位置に移動する。このため、第2設定部材114が第2状態から第1状態に向かって変化しようとする移行状態になる。第2設定部材114は、回転している第2太陽ギア80の溝80Sに爪部114Aが嵌まり込むと、移行状態から第1状態に変化する。
時刻t21は、第2増速比T2が形成されているときに、制御部材120が変速比の大きくなる方向に移動した時刻を示す。時刻t21までの期間においては、第3アーム部122Cは、突出可能位置に位置し、第4アーム部122Dは、突出不能位置に位置する。このため、第3設定部材116が第1状態、第3太陽ギア92が規制状態、第4設定部材118が第2状態、かつ、第4太陽ギア100が回転状態に維持されている。時刻t21において、第4アーム部122Dは、突出不能位置から突出可能位置に移動する。このため、第4設定部材118が第2状態から第1状態に向かって変化しようとする移行状態になる。第4設定部材118は、回転している第4太陽ギア100の溝100Sに爪部118Aが嵌まり込むと、移行状態から第1状態に変化する。
時刻t32は、第1設定部材112が第1状態、かつ、第2設定部材114が移行状態のまま、第1アーム部122Aが突出可能位置から突出不能位置まで移動した時刻を示す。第1設定部材112の爪部112Aと第1太陽ギア72との間に働くトルクは、所定値M以下であるため、第1設定部材112の爪部112Aと第1太陽ギア72との間に働くトルクが所定値Mよりも大きい場合と比較して、第1設定部材112が滑らかに第2状態に移動する。時刻t32において、第2設定部材114の爪部114Aが第2太陽ギア80の溝80Sに嵌まり込んで第2設定部材114が第1状態に変化すると、第2太陽ギア80が回転状態から規制状態に変化したことによって、変速比は第3増速比T3から第4増速比T4に変化する。第1アーム部122Aが突出可能位置から突出不能位置まで移動したため、第1太陽ギア72は、規制状態から回転状態に変化する。
時刻t42は、第1設定部材112が第1状態、かつ、第2設定部材114が移行状態のまま、第1アーム部122Aが突出可能位置のうちの突出不能位置の直前の位置まで移動した時刻を示す。第1アーム部122Aから第1設定部材112にかかる力が、第1設定部材112の爪部112Aと第1太陽ギア72との間に働くトルクを上回るまで、第1アーム部122Aは、突出不能位置に移動しない。
図20〜図29を参照して、第2実施形態の自転車用変速機50の伝達機構52Aについて説明する。第2実施形態の伝達機構52Aは、第1実施形態の伝達機構52のギアの歯数とスリーブ128の形状が異なる以外は第1実施形態の伝達機構52と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図20および表3に示されるとおり、第1変速段では、第1太陽ギア72が回転状態にあり、第2太陽ギア80が回転状態にあり、第3太陽ギア92が回転状態にあり、かつ、第4太陽ギア100が回転状態にある。図22に示されるとおり、第1変速段では、変速経路Sは無変速経路SX0を形成する。この場合、変速比は、最小変速比R0である。最小変速比R0は、「1」である。
図27の実線の矢印は、伝達機構52Aの変速段を上昇する場合に変速経路Sが経由する第1変速経路S10および第2変速経路S20の変化を示す。伝達機構52Aは、第2変速段から第3変速段に変更する場合、第1遊星変速経路S11から第2遊星変速経路S12に変更する。伝達機構52Aは、第1遊星変速経路S11から第2遊星変速経路S12に変更した後は、それよりも大きい変速段で再び第1遊星変速経路S11を用いることはない。伝達機構52Aは、第4変速段から第5変速段に変更する場合、第3遊星変速経路S21から第4遊星変速経路S22に変更する。伝達機構52Aは、第3遊星変速経路S21から第4遊星変速経路S22に変更した後は、それよりも大きい変速段で再び第3遊星変速経路S21を用いることはない。第2実施形態の自転車用変速機50によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
時刻t51は、第1増速比R1が形成されているときに、制御部材120が変速比の大きくなる方向に移動した時刻を示す。時刻t51までの期間においては、第1アーム部122Aは、突出可能位置に位置し、第2アーム部122Bは、突出不能位置に位置する。このため、第1設定部材112が第1状態、第1太陽ギア72が規制状態、第2設定部材114が第2状態、かつ、第2太陽ギア80が回転状態に維持されている。時刻t51において、第2アーム部122Bは、突出不能位置から突出可能位置に移動する。このため、第2設定部材114が第2状態から第1状態に向かって変化しようとする移行状態になる。第2設定部材114は、回転している第2太陽ギア80の溝80Sに爪部114Aが嵌まり込むと、移行状態から第1状態に変化する。
時刻t61は、第3増速比R3が形成されているときに、制御部材120が変速比の大きくなる方向に移動した時刻を示す。時刻t61までの期間においては、第3アーム部122Cは、突出可能位置に位置し、第4アーム部122Dは、突出不能位置に位置する。このため、第3設定部材116が第1状態、第3太陽ギア92が規制状態、第4設定部材118が第2状態、かつ、第4太陽ギア100が回転状態に維持されている。時刻t61において、第4アーム部122Dは、突出不能位置から突出可能位置に移動する。このため、第4設定部材118が第2状態から第1状態に向かって変化しようとする移行状態になる。第4設定部材118は、回転している第4太陽ギア100の溝100Sに爪部118Aが嵌まり込むと、移行状態から第1状態に変化する。
上記各実施形態に関する説明は、本発明に従う自転車用変速機およびこれを備える自転車用アシストシステムが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う自転車用変速機およびこれを備える自転車用アシストシステムは、例えば以下に示される上記各実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、各実施形態の形態と共通する部分については、各実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・遊星機構64,64A,66,66A,68,68A,70,70Aの少なくとも1つを入力体58からの回転を減速して出力する減速機構に変更することもできる。
・自転車用変速機50をクランク軸20Aまわりに設けることもできる。この場合、自転車用変速機50は、クランク軸20Aに入力された回転を変速してフロント回転体24に出力する。
Claims (27)
- 入力体の回転を変速して出力体に伝達する自転車用変速機であって、
前記入力体からの回転を変速して前記出力体に出力可能な複数の変速機構を含み、前記入力体からの回転を3段階以上の変速比で前記出力体に伝達する伝達機構と、
前記伝達機構における変速経路を設定する設定機構と、を備え、
前記複数の変速機構は、少なくとも第1変速機構を含み、
前記第1変速機構は、第1遊星機構および第2遊星機構を含み、
前記伝達機構は、
少なくとも前記第1変速機構での変速を経由して、前記入力体からの回転を前記3段階以上の変速比のうちの第1変速比および第2変速比の一方で前記出力体に伝達する第1変速経路、および、
前記第1変速経路において経由される前記変速機構とは異なる前記変速機構での変速を経由して、前記入力体からの回転を前記第1変速比および前記第2変速比よりも大きい変速比で前記出力体に伝達する第2変速経路、を少なくとも形成し、
前記第1変速経路は、前記第1遊星機構での変速を経由し前記第2遊星機構での変速を経由せず前記入力体からの回転を前記第1変速比で前記出力体に伝達する第1遊星変速経路、および、前記第1遊星機構での変速を経由せず前記第2遊星機構での変速を経由して前記入力体からの回転を前記第2変速比で前記出力体に伝達する第2遊星変速経路を含み、
前記設定機構は、前記第2変速経路において前記第1遊星機構での変速を経由しないように前記伝達機構を設定する、自転車用変速機。 - 前記第1遊星機構および前記第2遊星機構は、いずれも前記入力体からの回転を増速して出力するように構成される、請求項1に記載の自転車用変速機。
- 前記複数の変速機構は、少なくとも前記第2変速経路において経由される第2変速機構をさらに含み、
前記第2変速機構は、第3遊星機構および第4遊星機構を含み、
前記第2変速経路は、前記第3遊星機構での変速を経由し前記第4遊星機構での変速を経由せず前記入力体からの回転を前記第2変速比よりも大きい第3変速比で前記出力体に伝達する第3遊星変速経路、および、前記第3遊星機構での変速を経由せず前記第4遊星機構での変速を経由して前記入力体からの回転を前記第3変速比よりも大きい第4変速比で前記出力体に伝達する第4遊星変速経路を含み、
前記設定機構は、前記第4変速比よりも大きい変速比と対応する前記変速経路において前記第3遊星機構での変速を経由しないように前記変速経路を設定する、請求項1または2に記載の自転車用変速機。 - 前記第3遊星機構は、前記入力体からの回転を増速して出力するように構成される、請求項3に記載の自転車用変速機。
- 前記第4遊星機構は、前記入力体からの回転を増速して出力するように構成される、請求項3または4に記載の自転車用変速機。
- 入力体の回転を変速して出力体に伝達する自転車用変速機であって、
前記入力体からの回転を変速して前記出力体に出力可能な複数の変速機構を含み、前記入力体からの回転を3段階以上の変速比で前記出力体に伝達する伝達機構と、
前記入力体の回転の前記伝達機構における変速経路を設定する設定機構と、を備え、
前記複数の変速機構は、それぞれ少なくとも1つの遊星機構を含み、
前記伝達機構は、
少なくとも1つの前記変速機構での変速を経由して、前記入力体からの回転を前記3段階以上の変速比のうちの第1所定変速比で前記出力体に伝達する第1変速経路、および、
前記第1変速経路において経由される前記変速機構とは異なる前記変速機構での変速を経由して、前記入力体からの回転を前記第1所定変速比よりも大きい第2所定変速比で前記出力体に伝達する第2変速経路、を少なくとも形成し、
前記設定機構は、前記第2変速経路において前記第1変速経路において経由される前記変速機構での変速を経由する場合、前記第2所定変速比よりも大きい変速比と対応する前記変速経路において前記第1変速経路において経由される前記変速機構での変速を経由するように前記伝達機構を設定する、自転車用変速機。 - 前記第1変速経路において経由される前記変速機構は、第1遊星機構および第2遊星機構を含む、請求項6に記載の自転車用変速機。
- 前記第1遊星機構および前記第2遊星機構は、いずれも前記入力体からの回転を増速して出力するように構成される、請求項7に記載の自転車用変速機。
- 支持部材をさらに備え、
前記第1遊星機構は、前記支持部材に回転可能に支持される第1太陽ギア、前記第1太陽ギアまわりに配置される第1リングギア、および、前記第1太陽ギアと係合し前記第1太陽ギアおよび前記第1リングギアに対して公転可能な第1遊星ギアを含み、
前記第2遊星機構は、前記支持部材に回転可能に支持される第2太陽ギア、前記第2太陽ギアまわりに配置される第2リングギア、および、前記第2太陽ギアと係合し前記第2太陽ギアおよび前記第2リングギアに対して公転可能な第2遊星ギアを含み、
前記設定機構は、前記支持部材に対して回転可能な回転状態と回転不能な規制状態とのいずれか一方に前記第1太陽ギアを設定する第1設定部材、および前記支持部材に対して回転可能な回転状態と回転不能な規制状態とのいずれか一方に前記第2太陽ギアを設定する第2設定部材を含み、前記第1太陽ギアおよび前記第2太陽ギアの一方が規制状態であれば、前記第1太陽ギアおよび前記第2太陽ギアの他方が回転状態であるように前記第1設定部材と前記第2設定部材とを制御する、請求項1〜5、7、および、8のいずれか一項に記載の自転車用変速機。 - 前記第1遊星ギアおよび前記第2遊星ギアは、第1遊星ギア部材に形成され、
前記第1リングギアおよび前記第2リングギアは、第1リングギア部材に形成される、請求項9に記載の自転車用変速機。 - 前記第1リングギア部材は、第1ギア部を含み、
前記第1ギア部は、前記第1リングギアおよび前記第2リングギアとして共用される、請求項10に記載の自転車用変速機。 - 前記設定機構は、前記第1設定部材によって前記第1太陽ギアを前記規制状態から前記回転状態に設定し、かつ、前記第2設定部材によって前記第2太陽ギアを前記回転状態から前記規制状態に設定する動作において、前記第2設定部材によって前記第2太陽ギアを前記回転状態から前記規制状態に設定した後に、前記第1設定部材によって前記第1太陽ギアを前記規制状態から前記回転状態に設定する、請求項9〜11のいずれか一項に記載の自転車用変速機。
- 支持部材をさらに備え、
前記第3遊星機構は、前記支持部材に回転可能に支持される第3太陽ギア、前記第3太陽ギアまわりに配置される第3リングギア、および、前記第3太陽ギアと係合し前記第3太陽ギアおよび前記第3リングギアに対して公転可能な第3遊星ギアを含み、
前記第4遊星機構は、前記支持部材に回転可能に支持される第4太陽ギア、前記第4太陽ギアまわりに配置される第4リングギア、および、前記第4太陽ギアと係合し前記第4太陽ギアおよび前記第4リングギアに対して公転可能な第4遊星ギアを含み、
前記設定機構は、前記支持部材に対して回転可能な回転状態と回転不能な規制状態とのいずれか一方に前記第3太陽ギアを設定する第3設定部材、および前記支持部材に対して回転可能な回転状態と回転不能な規制状態とのいずれか一方に前記第4太陽ギアを設定する第4設定部材を含み、前記第3太陽ギアおよび前記第4太陽ギアの一方が規制状態であれば、前記第3太陽ギアおよび前記第4太陽ギアの他方が回転状態であるように前記第3設定部材と前記第4設定部材とを制御する、請求項3〜5のいずれか一項に記載の自転車用変速機。 - 前記第3遊星ギアおよび前記第4遊星ギアは、第2遊星ギア部材に形成され、
前記第3リングギアおよび前記第4リングギアは、第2リングギア部材に形成される、請求項13に記載の自転車用変速機。 - 前記第2リングギア部材は、第2ギア部を含み、
前記第2ギア部は、前記第3リングギアおよび前記第4リングギアとして共用される、請求項14に記載の自転車用変速機。 - 前記設定機構は、前記第3設定部材によって前記第3太陽ギアを前記規制状態から前記回転状態に設定し、かつ、前記第4設定部材によって前記第4太陽ギアを前記回転状態から前記規制状態に設定する動作において、前記第4設定部材によって前記第4太陽ギアを前記回転状態から前記規制状態に設定した後に、前記第3設定部材によって前記第3太陽ギアを前記規制状態から前記回転状態に設定する、請求項13〜15のいずれか一項に記載の自転車用変速機。
- 入力体の回転を変速して出力体に伝達する自転車用変速機であって、
前記入力体からの回転を変速して前記出力体に出力可能な変速機構を含み、前記入力体からの回転を2段階以上の変速比で前記出力体に伝達する伝達機構と、
前記伝達機構における変速経路を設定する設定機構と、
支持部材と、を備え、
前記変速機構は、回転可能な回転状態と回転が規制される規制状態とのいずれか一方に設定可能に前記支持部材に支持される複数の伝達体を備え、
前記複数の伝達体は、第1伝達体および第2伝達体を含み、
前記伝達機構における前記変速経路は、前記入力体からの回転を前記第1伝達体を介して変速して前記出力体に伝達する第1経路、および、前記入力体からの回転を前記第2伝達体を介して前記第1経路よりも1段階大きい前記変速比で変速して前記出力体に伝達する第2経路を含み、
前記設定機構は、前記変速経路を前記第1経路から前記第2経路に設定する動作において、前記第2伝達体を前記回転状態から前記規制状態に設定した後に、前記第1伝達体を前記規制状態から前記回転状態に設定する、自転車用変速機。 - 前記変速機構は、第1変速機構を含み、
前記第1変速機構は、第1遊星機構および第2遊星機構を含み、
前記第1遊星機構は、前記第1伝達体である第1太陽ギアを含み、
前記第2遊星機構は、前記第2伝達体である第2太陽ギアを含み、
前記設定機構は、
前記回転状態と前記規制状態とのいずれか一方に前記第1太陽ギアを設定する第1設定部材、および、前記回転状態と前記規制状態とのいずれか一方に前記第2太陽ギアを設定する第2設定部材を含み、
前記第1太陽ギアおよび前記第2太陽ギアの一方が前記規制状態であれば、前記第1太陽ギアおよび前記第2太陽ギアの他方が前記回転状態であるように前記第1設定部材と前記第2設定部材とを制御する、請求項17に記載の自転車用変速機。 - 前記変速機構は、第2変速機構を含み、
前記第2変速機構は、第3遊星機構および第4遊星機構を含み、
前記第3遊星機構は、前記第1伝達体である第3太陽ギアを含み、
前記第4遊星機構は、前記第2伝達体である第4太陽ギアを含み、
前記設定機構は、
前記回転状態と前記規制状態とのいずれか一方に前記第3太陽ギアを設定する第3設定部材、および、前記回転状態と前記規制状態とのいずれか一方に前記第4太陽ギアを設定する第4設定部材を含み、
前記第3太陽ギアおよび前記第4太陽ギアの一方が前記規制状態であれば、前記第3太陽ギアおよび前記第4太陽ギアの他方が前記回転状態であるように前記第3設定部材と前記第4設定部材とを制御する、請求項17または18に記載の自転車用変速機。 - 前記設定機構は、前記第1伝達体の内周部に係合可能に前記支持部材のまわりに配置される爪部材を含む、請求項17〜19のいずれか一項に記載の自転車用変速機。
- 前記第1伝達体の前記内周部には、前記爪部材が嵌入可能な溝が形成される、請求項20に記載の自転車用変速機。
- 前記設定機構は、前記爪部材と前記第1伝達体との間に働くトルクが所定値以下の状態において、前記第1伝達体を前記規制状態から前記回転状態に設定するように構成される、請求項20または21に記載の自転車用変速機。
- 前記所定値は、15Nmである、請求項22に記載の自転車用変速機。
- 前記伝達機構は、前記入力体の回転を変速せずに前記出力体に出力する無変速経路をさらに形成する、請求項1〜23のいずれか一項に記載の自転車用変速機。
- 前記自転車用変速機は、前記伝達機構および前記設定機構を収容するハブをさらに備える、請求項1〜24のいずれか一項に記載の自転車用変速機。
- 請求項1〜25のいずれか一項に記載の自転車用変速機と、
人力駆動力をアシストするモータと、を備える、自転車用アシストシステム。 - 前記自転車用変速機を操作するために人手によって操作される操作部をさらに備え、
前記自転車用変速機は、前記操作部への操作に応じて自転車の変速比を変更する、請求項26に記載の自転車用アシストシステム。
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