JP6819503B2 - 鋼部材 - Google Patents

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Description

本発明は、焼き入れ・焼き戻し処理をして使用する、鋼部材に関するものである。
機械、自動車等に使用される鋼部材のうち、軸受、歯車など、特に高い耐摩耗性を必要とされるものは、例えば、JIS G4053規定のクロム鋼を素材として、浸炭処理を行ってから焼き入れ・焼き戻し処理をして使用されている。また、JIS G4805規定の高炭素クロム鋼を素材として、焼き入れ・焼き戻し処理をして使用されているものもある。これらの鋼部材は、鋼材をオーステナイト単相域、あるいは、オーステナイトとセメンタイトの二相域となる高温に加熱した後に焼き入れ・低温焼き戻しを行い、表層を750HV以上の高硬度にすることで高い耐摩耗性を得ている。このような鋼部材は、高い面圧で他部材と接触・摺動することで起きる摩耗に強いだけでなく、例えば、歯車の歯元が受ける衝撃的な負荷や、曲げ応力に耐える強度も要求される。
鋼部材の耐摩耗性を向上させる手段として、浸炭処理により表層部のC濃度を上げたり、鋼素材として高炭素鋼を用いる方法がある。また、合金工具鋼、高速度工具鋼のように、鋼素材にCr、Mo、V、Wを添加し、セメンタイトよりも硬い合金炭化物(MoC、WCなど)を鋼中に分散させる方法が知られている。
例えば、特許文献1には、C、Cr、Mo、V、Wを多量に添加した耐摩耗性に優れる鋼粉末に、Ni粉末を配合して成形焼結することで耐衝撃強度を与え、さらに前記焼結体に潤滑油を含浸させることで摺動特性を向上させる発明が記載されている。
特許文献2には、C、Cr、Mo、V、W、Coを多量に添加した鋼に浸炭処理を施し、耐摩耗性、特に300℃〜400℃の高温における耐摩耗性を向上させる発明が記載されている。
特許文献3には、Cr、Mo、Vを多く添加した鋼に浸炭処理を施し、表面から深さ50μm位置までの領域に存在する炭化物の面積率を6〜25%とすることで、耐摩耗性を向上させる発明が記載されている。
特開平5−125497号公報 特開平7−019252号公報 特開2015−105419号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載された従来技術は、鋼の焼き入れ性が高いため内部まで焼きが入りやすく、さらに合金炭化物が多く存在するため、内部の靭性が低いという欠点があった。さらに、特許文献1は、鋼材成分が一様であるため、焼き入れ時、冷却速度の速い表面からマルテンサイト変態を起こし、その後、内部がマルテンサイト変態する。そのため、表面には高い引張残留応力が発生し、曲げ応力に対して著しく弱くなる。特許文献2および特許文献3に記載された従来技術には、耐摩耗性を向上させるためにCr、Mo等の合金炭化物生成元素を多量に添加した場合、浸炭処理の際に、表面から侵入したCが、過剰に存在する合金炭化物生成元素と反応して鋼内部への拡散が阻害され、硬化層深さを深くすることが困難という欠点があった。
本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであり、耐摩耗性と靭性、曲げ疲労強度に優れた鋼部材を提供することを課題とする。
上記の欠点を解決するため、本発明では、以下の2点を解決手段として採用することとした。
(1)鋼部材の耐摩耗性を確保するために、耐摩耗性を必要とする表層部においては、C濃度を高めるとともに、Mo、V等の硬質な合金炭化物生成元素を含有させる成分設計とした。
(2)焼き入れ後に耐摩耗性を必要とする表層部に圧縮残留応力が発生するよう、また、表層部以外の基材部では靭性が損なわれないよう、基材部は表層部と比較してC濃度および合金元素濃度を低減する成分設計とした。
上記した設計思想により、本発明の鋼部材は、表層部のC濃度が高く、Mo、V等の硬質な合金炭化物生成元素を含有しているため、焼き入れ後に高い耐摩耗性が得られる。また、基材部はC濃度が低く、合金元素の濃度も低減されているため、焼き入れ後においても基材部は靭性に優れている。さらに、鋼成分が一様ではなく、表層部は基材部よりもC濃度および合金元素の濃度が高いため、Ms点が低い。そのため、焼き入れ時、最初にマルテンサイト変態を起こすのは表層部直下の基材部の低C低合金領域であり、その後、表層部が変態するため、表層部には圧縮残留応力が発生し、曲げ応力に対して強くなる。
上記した本発明の要旨は、以下の通りである。
[1] 基材部と、前記基材部の少なくとも一部を覆う表層部とを備えた鋼部材であって、
前記基材部が、質量%で、
C:0.10〜0.50%、
Si:0.05〜0.50%、
Mn:0.20〜0.90%、
Al:0.005〜0.100%、
N:0.0010〜0.0250%、
P:0.001〜0.030%、
S:0.005〜0.025%および
Cr:0.10〜1.50%
を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、
ビッカース硬さが300〜650HVであり、
前記表層部が、質量%で、
C:0.80〜1.60%、
Si:0.05〜2.00%、
Mn:0.20〜1.50%、
Al:0.005〜0.100%、
N:0.0010〜0.0250%、
P:0.001〜0.030%および
S:0.005〜0.025%
を含有し、さらに、
Cr:0.60〜4.00%、
Mo:0.20〜3.00%、
V:0.40〜2.00%および
W:0.30〜2.50%
からなる群から選択される1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、
ビッカース硬さが750HV以上であり、
前記表層部の表面の面内方向と平行な方向の圧縮残留応力が200MPa以上であり、
厚さが0.30〜2.00mmである、鋼部材。
本発明の鋼部材は、硬く、圧縮残留応力を有する表層部と、靭性が高い基材部とを備えており、耐摩耗性と靭性に優れ、曲げ疲労強度にも優れたものとなる。
ローラーピッチング試験片の形状を説明する図。 Vノッチシャルピー試験片の形状を説明する図。 四点曲げ疲労試験片の形状を説明する図。 四点曲げ疲労試験方法を説明する図。
以下、本発明の実施の形態(以下、単に「実施形態」と称する場合がある)を詳細に説明する。これらの実施形態は、本発明を限定するものではない。また、下記実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。さらに、下記実施形態に含まれる各種形態は、当業者が自明の範囲内で任意に組み合わせることができる。
本実施形態の鋼部材は、基材部と、基材部の少なくとも一部を覆う表層部とを備えた鋼部材である。この鋼部材は、表層部の化学成分を有する鋼と基材部の化学成分を有する鋼とを一体化させた鋼素材を製造した後、鋼素材に対して必要に応じて機械加工を施して部品形状とし、更に、焼き入れ、焼き戻しを施すことにより製造される。このような製造過程を経て得られる鋼部材は、硬く、圧縮残留応力を有する硬化層としての表層部と、靭性が高い基材部とを有するものとなる。このような本実施形態の鋼部材は、例えば、軸受、歯車といった部品に適用することができる。
以下、鋼部材について説明する。
まず、鋼部材を構成する基材部と表層部との化学成分について説明する。以下に示す各元素の割合(%)は全て質量%を意味する。基材部と表層部との化学成分は、表層部と基材部とで同じ範囲の元素もあるし、異なる範囲の元素もある。以下の説明では、化学成分毎にその含有量の限定理由を説明する。
本実施形態に係る基材部は、質量%で、C:0.10〜0.50%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.20〜0.90%、Al:0.005〜0.100%、N:0.0010〜0.0250%、P:0.001〜0.030%、S:0.005〜0.025%およびCr:0.10〜1.50%を含有し、残部がFeおよび不純物からなる。
また、表層部は、質量%で、C:0.80〜1.60%、Si:0.05〜2.00%、Mn:0.20〜1.50%、Al:0.005〜0.100%、N:0.0010〜0.0250%、P:0.001〜0.030%およびS:0.005〜0.025%を含有し、さらに、Cr:0.60〜4.00%、Mo:0.20〜3.00%、V:0.40〜2.00%およびW:0.30〜2.50%からなる群から選択される1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不純物からなる。
C(表層部):0.80〜1.60%
C(基材部):0.10〜0.50%
炭素(C)は鋼部材の強度に大きく影響する重要な元素である。表層部は高い耐摩耗性を実現するため、硬さが750HV以上である必要がある。そのため、表層部のC含有量は0.80〜1.60%とする。表層部のC含有量が0.80%未満では、焼き入れ・焼き戻し後でも750HV以上のビッカース硬さが得られず、一方、1.60%を超えると鋳造・熱間圧延時の延性を劣化させると同時に、鋼素材の鍛造性および機械加工時の被削性を低下させる。そのため、表層部のC含有量を0.80〜1.60%とする。
鋼部材の基材部は硬さと靭性とのバランスが求められるため、硬さは300〜650HVである必要がある。そのため、基材部のC含有量は0.10〜0.50%とし、表層部よりも低くする。基材部のC含有量が0.10%未満では、焼き入れ・焼き戻し後でも300HV以上のビッカース硬さが得られず、一方、0.50%を超えると、焼き入れ・焼き戻し後にビッカース硬さが650HV超となり十分な靭性が得られない。
Si(表層部):0.05〜2.00%
Si(基材部):0.05〜0.50%
シリコン(Si)は焼き戻し軟化抵抗を向上させ、温度上昇に伴う軟化を抑制する有用な元素である。表層部のSi含有量が0.05%未満では前記作用が発揮できず、一方、2.00%を超えると前記作用が飽和し始め、含有量に見合う効果が期待できない。そのため、表層部のSi含有量を0.05〜2.00%とする。
また、基材部には高い焼き戻し軟化抵抗は必要なく、鍛造性および機械加工時の被削性が優先される。そのため、基材部のSi含有量を0.05〜0.50%とする。
Mn(表層部):0.20〜1.50%
Mn(基材部):0.20〜0.90%
マンガン(Mn)は焼き入れ性を高めると同時に、赤熱脆性を抑制し、熱間延性を向上させる元素である。表層部のMn含有量が0.20%未満では前記作用が発揮できず、一方、1.50%を超えると含有量に見合う効果が期待できない。そのため、表層部のMn含有量を0.20〜1.50%とする。
また、基材部には高い焼き入れ性は必要なく、鋼素材の鍛造性および機械加工時の被削性が優先される。そのため、基材部のMn含有量を0.20〜0.90%とする。
Al(表層部および基材部):0.005〜0.100%
アルミニウム(Al)は脱酸作用を有するとともに、熱処理の際、Nと結合してAlNを形成することによりオーステナイト粒の粗大化を防止し、靭性を高める効果を持つ。表層部および基材部のAl含有量が0.005%未満ではこれらの効果が発揮されず、一方、0.100%を超えると上記効果が飽和する。そのため、表層部および基材部のAl含有量をともに0.005〜0.100%とする。
N(表層部および基材部):0.0010〜0.0250%
窒素(N)はAl、Vと結合して窒化物を形成することによりオーステナイト粒の粗大化を防止し、靭性を高める効果を有する。表層部および基材部のN含有量が0.0010%未満ではその効果が小さく、一方、0.0250%を超えると上記効果が飽和する。そのため、表層部および基材部のN含有量をともに0.0010〜0.0250%とする。好ましくは、0.0030〜0.0150%とする。
P(表層部および基材部):0.001〜0.030%
リン(P)は不純物として含まれる元素である。Pは粒界に偏析して粒界強度を下げるため、P含有量はなるべく低い方が良い。そのため、表層部および基材部におけるP含有量の上限を0.030%以下とする。表層部および基材部におけるP含有量の好ましい上限は0.020%以下である。Pは製鋼工程において低減することができるものの、0.001%未満とするには製造コストがかかり、また0.001%未満としても粒界強度が顕著に向上することはないので、表層部および基材部におけるP含有量の下限を0.001%以上とする。
S(表層部および基材部):0.005〜0.025%
硫黄(S)は鋼部材の被削性を向上させるため、0.005%以上を含有させる。しかし、S含有量が多すぎると、Mnによって固定されなかったSがFeSとして粒界に生成することで、熱間延性が低下する。また、大量に生成したMnSによって、耐摩耗性が低下する。そのため、表層部および基材部におけるS含有量の上限を0.025%以下とする。したがって、表層部および基材部のS含有量をともに0.005〜0.025%とする。
Cr(基材部):0.10〜1.50%
基材部には高い焼き入れ性・耐摩耗性は必要なく、部品加工時の鍛造性および被削性が優先される。そのため、基材部のCr含有量を0.10〜1.50%とする。
表層部のCrは、Mo、VおよびWとともに選択的に含有される元素であるため、基材部のCrとは別に説明する。なお、基材部の靭性を確保するため、表層部に選択的に含有させるMo、VおよびWは、基材部には含有させないこととする。Mo、VおよびWは、表層部に対して基材部のMs点を上げるためにも基材部には含有させない。
鋼材の表層部において、Cr、Mo、VおよびWは、1種または2種以上を含有する。以下、各元素について説明する。
Cr(表層部):0.60〜4.00%
クロム(Cr)は鋼材の焼き入れ性を高めると同時に、硬い炭化物を形成し耐摩耗性を向上させる有用な元素である。表層部のCr含有量が0.60%未満では上記作用が発揮できず、一方、4.00%を超えると部品加工時の鍛造性および被削性を低下させる。そのため、表層部のCr含有量を0.60〜4.00%とする。
Mo(表層部):0.20〜3.00%
モリブデン(Mo)は鋼材の焼き入れ性を高めると同時に、硬い炭化物を形成して耐摩耗性を向上させる有用な元素である。表層部のMo含有量が0.20%未満では上記作用が発揮できず、一方、3.00%を超えると部品加工時の鍛造性および被削性を低下させる。そのため、表層部のMo含有量を0.20〜3.00%とする。
V(表層部):0.40〜2.00%
バナジウム(V)は硬い炭化物を形成して耐摩耗性を向上させるとともに、結晶粒を微細化して靭性を向上させる有用な元素である。表層部のV含有量が0.40%未満では耐摩耗性向上効果が発揮できず、一方、2.00%を超えると部品加工時の鍛造性および被削性を低下させる。そのため、表層部のV含有量を0.40〜2.00%とする。
W(表層部):0.30〜2.50%
タングステン(W)は鋼材の焼き戻し軟化抵抗を高めると同時に、硬い炭化物を形成して耐摩耗性を向上させる有用な元素である。表層部のW含有量が0.30%未満では上記作用が発揮できず、一方、2.50%を超えると部品加工時の鍛造性および被削性を低下させる。そのため、表層部のW含有量を0.30〜2.50%とする。
上記鋼材の表層部および基材部における化学組成の残部は鉄(Fe)及び不純物である。不純物とは、鋼の原料として利用される鉱石やスクラップ、又は、製造工程の環境等から混入する成分であって、鋼材に意図的に含有させた成分ではない成分を意味する。
次に、表層部及び基材部の化学成分以外の構成について説明する。
(表層部)
本実施形態の鋼部材における表層部は、他の鋼部材と接触して摺動する部位となる。よって、本実施形態に係る表層部は、鋼部材の表面のうち、摺動を受ける部分を覆ったものでなければならない。表層部には高い耐摩耗性が必要となる。そのため、表層部は、前述のようにMo、V等の硬質な合金炭化物生成元素と、高濃度のCとを含有させ、ビッカース硬さを750HV以上とする。鋼部材の表層部におけるビッカース硬さが750HV未満であると、表層部の耐摩耗性を確保できなくなる。
なお、表層部のビッカース硬さは、表層部の表面から50μm深さの位置におけるビッカース硬さを測定するとよい。
また、表層部は、曲げ応力に対して強いことも必要不可欠である。従って、表層部の表面の面内方向と平行な方向の圧縮残留応力を200MPa以上とする。鋼部材における表層部の面内方向と平行な方向の圧縮残留応力が200MPa未満であると、曲げ応力に対して弱くなり、曲げ疲労強度が劣化する。本実施形態に係る表層部は、基材部と比較してC濃度および合金元素濃度を高めており、Ms点が基材部よりも低くなっている。これにより、焼き入れの際に表層部は基材部よりも遅れてマルテンサイト変態するため、表層部の表面の面内方向と平行な方向に200MPa以上の圧縮残留応力が付与されることになる。
なお、表層部の表面の面内方向と平行な方向の圧縮残留応力は、X線回折結果を解析することによって求めるとよい。具体的には、表層部の表面にX線を種々の入射角で照射し、回折角の変化から、表層部の面内方向と平行な方向の表面の圧縮残留応力を求めるとよい。
さらに、表層部の厚さ(表面に垂直な方向)も重要である。表層部の厚さが0.30mmより薄いと、接触応力によるピッチングなど、摩耗以外の破損形態で表層部が破壊されてしまう。一方、表層部の厚さが2.00mmを越えると、焼き入れによって生じる圧縮残留応力が弱まる。これにより、表層部の表面の面内方向と平行な方向の圧縮残留応力を200MPa以上とすることができなくなり、曲げ応力に対して弱くなり、曲げ疲労強度が劣化する。よって、表層部の厚さは、0.30〜2.00mmとする。
なお、表層部の厚さは、試料断面にナイタール腐食を行った後、光学顕微鏡観察により断面を観察し、金属組織あるいは腐食度合いが基材部と異なる部分を表層部と判断して、表層部の厚さを測定するとよい。
(基材部)
本実施形態の鋼部材における基材部は、必ずしもその全面が表層部に覆われた領域を指すものではなく、他の部品と接触しない表面や、高い曲げ応力が付与されない表面に基材部が露出していてもよい。例えば、本実施形態の鋼部材なるギヤ付シャフトにおける中心軸方向と垂直な断面上には基材部が露出する場合があるが、この部分には耐摩耗性が要求されないので、基材部が露出していてもよい。
基材部は、鋼部材に加えられる衝撃的な力に耐える必要がある。また、表層部に高い圧縮残留応力を付与するため、基材部は表層部よりもMs点を高くする必要がある。そのため、基材部は、前述のように表層部と比較してC量を下げるとともに、焼き入れ性を高める合金元素も表層部より低減させる。
また、基材部は、靭性を確保するために、ビッカース硬さを300〜650HVとする。なお、基材部のビッカース硬さは、表層部と基材部との境界から、基材部方向に50μm深さの位置におけるビッカース硬さを測定するとよい。
(製造方法)
以下、本実施形態の鋼部材の製造方法を説明する。上述したように、本実施形態の鋼部材は、表層部の化学成分を有する鋼と基材部の化学成分を有する鋼とを一体化させた鋼素材を製造した後、必要に応じて機械加工することで部品形状とし、焼き入れ、焼き戻しを施して製造される。
まず、鋼部材の素材となる鋼素材の製造方法の一例を説明する。
上記表層部の化学成分を有する鋼と、上記基材部の化学成分を有する鋼とを用意する。例えば、基材部の化学成分を有する鋼を棒状に成形し、表層部の化学成分を有する鋼を中空筒状に成形する。そして、中空筒状に成形した鋼の中空部に、棒状に成形した基材部の化学成分を有する鋼を挿入して一体化させる。一体化は、中空筒状の鋼と棒状の鋼とを一体化させた状態での熱間鍛造、熱間押出や、電磁圧接などの手段により一体化する。
また、別の方法として、上記表層部の化学成分を有する鋼板と、上記基材部の化学成分を有する鋼板とを用意し、基材部となる鋼板の表面に、表層部となる鋼板を配置し、熱間圧延や電磁圧接することにより一体化する。
更に、別の方法として、上記表層部の化学成分を有する鋼と、上記基材部の化学成分を有する鋼とを用意し、基材部の化学成分を有する鋼は所定の形状とし、表層部の化学成分を有する鋼は粉末とする。そして、基材部の化学成分を有する鋼の表面に、表層部の化学成分を有する鋼粉末を配置し、鋼粉末を焼結することで一体化する。
更にまた、別の方法として、上記表層部の化学成分を有する鋼と、上記基材部の化学成分を有する鋼とを用意し、これらの鋼を粉末とする。そして、基材部の化学成分を有する鋼の粉末を仮成形して所定の形状とし、その周囲に表層部の化学成分を有する鋼粉末を配置し、これら鋼粉末を焼結することで一体化する。
また、上記表層部の化学成分を有する鋼と、上記基材部の化学成分を有する鋼とを用意し、基材部の化学成分を有する鋼は所定の形状とし、表層部の化学成分を有する鋼を溶射や金属3Dプリンターなどで一体化してもよい。
次いで、得られた鋼素材に対し、機械加工することで部品形状とし、焼き入れ・焼き戻しを施す。このようにして、本実施形態の鋼部材を製造する。本実施形態に係る表層部は、基材部と比較してC濃度および合金元素濃度を高めており、Ms点が基材部よりも低くなっている。このため、焼き入れの際に表層部は基材部よりも遅れてマルテンサイト変態するため、表層部の表面の面内方向と平行な方向に200MPa以上の圧縮残留応力が付与されることになる。
なお、表層部の厚みは、鋼素材の一体化の際に調整してもよく、鋼素材を機械加工する際に鋼素材の表面を切削等することで、表層部の厚みを調整してもよい。
以上、製造方法の一例について説明したが、本実施形態の鋼部材は上記以外の方法によって製造してもよいのはもちろんである。
なお、本実施形態の鋼部材は、表層部と基材部との境界で成分、硬さが急激に変化するため、表層部の厚さや使用条件によっては、当該境界が破壊起点となることが考えられる。そのような場合、鋼部材において、表層部と基材部との中間の成分を有する層を間に挟んで成分を段階的に変化させる、あるいは、高温で拡散処理を行って成分を連続的に変化させるなどの対策を講じることができる。
表1の「表層部」に示す化学成分を有する鋼を溶製し、連続鋳造により鋼片を製造した。この鋼片を外径54mm、内径36mmの中空筒状に加工した。また、表1の「基材部」に示す化学成分を有する鋼を溶製し、連続鋳造により鋼片を製造した。この鋼片を外径36mmの棒状に加工した。次に、それらを嵌め合わせてArガス雰囲気中で1150℃に加熱し、熱間押出加工で外径36mmの棒状に成形して圧着させた後、室温まで徐冷した。得られた棒状素材から、図1に示すローラーピッチング試験片を機械加工にて作製し、焼き入れ温度850℃で油焼き入れを行った後、120℃で焼き戻しを行った。
ただし、表1および表2の比較例Kは、熱間押出後の外径を38.3mmとすることで、ローラーピッチング試験片における表層部の厚さを薄くした。また、表1および表2の比較例Lは、熱間押出後の外径を31mmとすることで、ローラーピッチング試験片における表層部の厚さを厚くした。
次に、焼き入れ・焼き戻し後の上記ローラーピッチング試験片を用いて、すべり率10%、面圧1.5GPa、回転数1000rpm、油温80℃、相手ローラーJIS G4805 SUJ2の条件で、繰り返し数100万回のローラーピッチング試験を行った。その後、相手ローラーと接触していた直径26mmの試験部(表層部)について、試験片長手方向の表面プロファイルを、周囲90°ごとに4回、粗さ計で測定し、最大摩耗深さの平均値を求めた。最大摩耗深さの平均値が5.0μm以下の場合を、耐摩耗性に優れるとして合格と判定した。また、最大摩耗深さの平均値が5.0μm超の場合を、耐摩耗性に劣るとして不合格と判定した。
また、ローラーピッチング試験に供さなかった試験片を、直径26mmの試験部を通り、試験片長手方向に対して垂直な面で切断し、ナイタール腐食を行った後、光学顕微鏡観察により表層部の厚さを測定した。なお、基材部と比較してより黒く腐食された部分を表層部と判断した。表層部の厚さが0.30〜2.00mmの場合を、本発明の範囲内であるとして合格と判定した。また、表層部の厚さが0.30mm未満および、2.00mm超の場合を、本発明の範囲外であるとして不合格と判定した。
さらに、表層部の硬さとして、上記試験片長手方向に対して垂直な面において、半径方向外側の表面から50μm深さの位置で、JIS Z 2244に準拠して、ビッカース硬さを測定した。表層部のビッカース硬さが750HV以上の場合を、本発明の範囲内であるとして合格と判定した。
次に、基材部焼入前硬さとして、表1の「基材部」に示す化学成分を有する外径36mmの棒状素材の、素材長手方向に対して垂直な面において、半径方向外側の表面から9mm深さの位置で、JIS Z 2244に準拠して、ビッカース硬さを測定した。基材部焼入前硬さが220HV未満の場合を、基材部の加工性に優れるとして合格と判定した。一方、基材部焼入前硬さが220HV以上の場合を、基材部の加工性に劣るとして不合格と判定した。
次に、ビッカース硬さを測定した上記棒状素材から、図2に示すVノッチシャルピー試験片を機械加工(切削)にて作製し、焼き入れ温度850℃で油焼き入れを行った後、120℃で焼き戻しを行った。
焼き入れ・焼き戻し後の上記Vノッチシャルピー試験片を用いて、JIS Z 2242に準拠して、室温(23℃)でシャルピー衝撃試験を行い、基材部のシャルピー衝撃値を測定した。基材部のシャルピー衝撃値が30J/cm以上の場合を、靭性に優れるとして合格と判定した。また、基材部のシャルピー衝撃値が30J/cm未満の場合を、靭性に劣るとして不合格と判定した。
また、シャルピー衝撃試験に供さなかった試験片を、Vノッチ底を通り、試験片長手方向に対して垂直な面で切断した後、基材部の硬さとして、ノッチ底から50μm深さの位置でビッカース硬さを測定した。基材部のビッカース硬さが300〜650HVの場合を、本発明の範囲内であるとして、合格と判定した。一方、基材部のビッカース硬さが300HV未満および、650HV超の場合を、本発明の範囲外であるとして、不合格と判定した。
次に、四点曲げ疲労試験片を作製して、曲げ応力に対する疲労寿命を測定し、曲げ疲労強度を評価した。
表1の「表層部」に示す化学成分を有する厚さ10mmの鋼板二枚の間に、表1の「基材部」に示す化学成分を有する厚さ14mmの鋼板を重ね合わせてArガス雰囲気中で1150℃に加熱し、熱間圧延で厚さ17mmの鋼板にして圧着させた後、室温まで徐冷した。得られた板状素材から、図3に示すノッチ付き角状試験片を機械加工にて作製した。なお、図3の面Aと、表層部と基材部の境界面が平行になるように、面Aの表面から深さ3.00mmまでが表層部となるように試験片を作製した。つまり、破壊起点となるノッチ底では、表層部の厚さは1.00mmとなる。その後、焼き入れ温度850℃で油焼き入れを行った後、120℃で焼き戻しを行った。
ただし、表1および表2の比較例Kは、面Aの表面から深さ2.23mmまでが表層部となるように試験片を作製して、ノッチ底における表層部の厚さを0.23mmとした。また、表1および表2の比較例Lは、面Aの表面から深さ4.67mmまでが表層部となるように試験片を作製して、ノッチ底における表層部の厚さを2.67mmとした。
次に、図4に示すように、焼き入れ・焼き戻し後の上記四点曲げ疲労試験片を用いて、試験片長手方向に80mm離れた2つの下側支点と、試験片長手方向に20mm離れた2つの上側支点とを配置して、上側支点に、矢印方向aに繰り返し荷重を負荷する四点曲げ疲労試験を行った。試験速度は10Hz、切り欠き底に発生する最大応力は500MPa、応力比は0.05として、疲労寿命(試験片の破断に要した繰り返し数)を調べた。ただし、繰り返し数は100万回を上限とした。100万回の繰り返し荷重を負荷しても破断しなかった場合を、曲げ疲労強度に優れるとして合格と判定した。一方、100万回未満の繰り返し荷重によって破断した場合を、曲げ疲労強度に劣るとして不合格と判定した。
表層部の表面の面内方向と平行な方向の圧縮残留応力は、X線回折結果を解析することによって求めた。具体的には、焼き入れ・焼き戻し後の上記四点曲げ疲労試験片について、図3におけるノッチ付き角状試験片の奥行き方向中央で、ノッチ底表面にビーム径φ0.5mmのX線を種々の入射角で照射し、回折角の変化から試験片長手方向の圧縮残留応力を求めた。表層部の表面の面内方向と平行な方向の圧縮残留応力が200MPa以上の場合を、本発明の範囲内であるとして合格と判定した。一方、表層部の表面の面内方向と平行な圧縮残留応力が200MPa未満の場合を、本発明の範囲外であるとして不合格と判定した。
以上により得られた結果を表2に示す。なお、表2の「−」は、ローラーピッチング試験において、繰り返し数100万回までにピッチングが発生して、試験が途中で終了したことを示す。また、表2の「表層部圧縮残留応力」は、表層部の表面の面内方向と平行な圧縮残留応力を示す。
Figure 0006819503
Figure 0006819503
表1および表2のA〜Hが本発明例で、その他(I〜Q)は比較例である。
比較例Iは、表層部のC量が低いため、表層部のビッカース硬さが低くなり、耐摩耗性が低下した例である。
比較例Jは、基材部のC量が高いため、焼き入れ前の基材部のビッカース硬さが高くなり、部品加工時の鍛造性および被削性が低下するとともに、焼き入れ・焼き戻し後の基材部のビッカース硬さが高くなり、靭性が低下した例である。
比較例Kは、表層部が薄いため、ローラーピッチング試験において繰り返し数100万回までにピッチングが発生して試験が途中で終了するとともに、曲げ疲労試験において基材部起点で破壊が起こり、曲げ疲労強度が劣化した例である。
比較例Lは、表層部が厚いため、焼き入れ後、表層部に高い圧縮残留応力が発生せず、曲げ疲労強度が劣化した例である。
比較例Mは、表層部が硬質な合金炭化物生成元素であるCr、Mo、V、Wのいずれも含有していなかったため、表層部の耐摩耗性が低下した例である。
比較例Nは、表層部のCr量が低いため、表層部のビッカース硬さおよび耐摩耗性が低下した例である。
比較例Oは、表層部のMo量が低いため表層部の耐摩耗性が低下したことに加えて、基材部のSi量が高いため焼き入れ前の基材部のビッカース硬さが高くなりVノッチシャルピー試験片作製時の被削性が低下した例である。
比較例Pは、表層部のV量が低いため表層部の耐摩耗性が低下したことに加えて、基材部のMn量が高いため焼き入れ前の基材部のビッカース硬さが高くなりVノッチシャルピー試験片作製時の被削性が低下した例である。
比較例Qは、表層部のW量が低いため表層部のビッカース硬さおよび耐摩耗性が低下したことに加えて、基材部のCr量が高いため焼き入れ前の基材部のビッカース硬さが高くなりVノッチシャルピー試験片作製時の被削性が低下した例である。
本発明によれば、硬く、圧縮残留応力を有する表層部と、靭性が高い基材部とを備えており、耐摩耗性と靭性に優れ、曲げ疲労強度にも優れた鋼部材を得ることができ、産業上の利用価値は大である。

Claims (1)

  1. 基材部と、前記基材部の少なくとも一部を覆う表層部とを備えた鋼部材であって、
    前記基材部が、質量%で、
    C:0.10〜0.50%、
    Si:0.05〜0.50%、
    Mn:0.20〜0.90%、
    Al:0.005〜0.100%、
    N:0.0010〜0.0250%、
    P:0.001〜0.030%、
    S:0.005〜0.025%および
    Cr:0.10〜1.50%
    を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、
    ビッカース硬さが300〜650HVであり、
    前記表層部が、質量%で、
    C:0.80〜1.60%、
    Si:0.05〜2.00%、
    Mn:0.20〜1.50%、
    Al:0.005〜0.100%、
    N:0.0010〜0.0250%、
    P:0.001〜0.030%および
    S:0.005〜0.025%
    を含有し、さらに、
    Cr:0.60〜4.00%、
    Mo:0.20〜3.00%、
    V:0.40〜2.00%および
    W:0.30〜2.50%
    からなる群から選択される1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、
    ビッカース硬さが750HV以上であり、
    前記表層部の表面の面内方向と平行な方向の圧縮残留応力が200MPa以上であり、
    厚さが0.30〜2.00mmである、鋼部材。
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