JP6658317B2 - 浸炭部品 - Google Patents
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Description
本実施形態による浸炭部品は、芯部と、表層とを含む。芯部は、浸炭部品のうち表層よりも内部の部分を意味し、より具体的には、浸炭部品の表面から2.0mmよりも深い内部部分を芯部と定義する。浸炭部品の表面から2.0mm以内の部分を表層と定義する。
浸炭部品の芯部の化学組成は、次の元素を含有する。
炭素(C)は、鋼の焼入れ性を高め、芯部の硬さを高める。これにより、浸炭部品の低サイクル衝撃疲労特性が高まる。C含有量が0.10%未満であれば、この効果が得られない。一方、C含有量が0.30%を超えれば、鋼の被削性及び冷間鍛造性が低下する。したがって、C含有量は0.10〜0.30%である。C含有量の好ましい下限は0.15%であり、さらに好ましくは0.18%である。C含有量の好ましい上限は0.25%であり、さらに好ましくは0.23%である。
シリコン(Si)は、鋼を脱酸する。Siはさらに、鋼の焼入れ性を高め、さらに、固溶強化により鋼の強度を高める。そのため、芯部の硬さが高まり、浸炭部品の低サイクル衝撃疲労特性が高まる。しかしながら、Si含有量が0.50%以上であれば、鋼の冷間加工性が低下する。Si含有量が0.50%以上であればさらに、浸炭部品の表層に粒界酸化層が生成して粒界強度が低下し、低サイクル衝撃疲労特性が低下する。したがって、Si含有量は0.50%未満である。Si含有量の好ましい下限は0.02%であり、さらに好ましくは0.05%である。Si含有量の好ましい上限は0.20%であり、さらに好ましくは0.15%である
マンガン(Mn)は鋼を脱酸する。Mnはさらに、鋼の焼入れ性及び強度を高め、浸炭部品の低サイクル衝撃疲労特性を高める。Mn含有量が0.30%未満であれば、この効果が得られない。一方、Mn含有量が1.40%を超えれば、浸炭部品の表層に粒界酸化層が生成して、低サイクル衝撃疲労特性が低下する。したがって、Mn含有量は0.30〜1.40%である。Mn含有量の好ましい下限は0.50%であり、さらに好ましくは0.70%である。Mn含有量の好ましい上限は1.20%であり、さらに好ましくは1.00%である。
リン(P)は不純物である。Pは浸炭時にオーステナイト粒界に偏析して、浸炭層の粒界強度を低下する。この粒界強度の低下により、低サイクル衝撃疲労特性が低下する。P含有量が0.030%未満であれば、芯部だけでなく表層のP含有量の低いため、表層の靭性が高まり、粒界き裂の発生が抑制される。その結果、低サイクル衝撃疲労特性が高まる。したがって、P含有量は0.030%未満である。P含有量の好ましい上限は0.015%である。P含有量はなるべく低い方が好ましい。
硫黄(S)は不純物である。Sは結晶粒界に残存して浸炭層の粒界強度を低下する。Sはさらに、粒界に粗大なMnSを形成して低サイクル衝撃疲労特性を低下する。したがって、S含有量は0.030%未満である。S含有量の好ましい上限は0.015%である。S含有量はなるべく低い方が好ましい。
クロム(Cr)は鋼の焼入れ性を高めて芯部硬さを高め、低サイクル衝撃疲労特性高める。Cr含有量が0.50%未満であれば、この効果が十分に得られない。一方、Cr含有量が2.00%を超えれば、浸炭部品の表層部に粒界酸化層が生成して低サイクル衝撃疲労特性が低下する。したがって、Cr含有量は0.50〜2.00%である。Cr含有量の好ましい下限は0.60%であり、さらに好ましくは0.80%である。Cr含有量の好ましい上限は1.85%であり、さらに好ましくは1.70%である。
アルミニウム(Al)は鋼を脱酸する。Alはさらに、鋼中のNと結合してAlNを形成し、浸炭時のオーステナイト粒の粗大化を抑制する。これにより、浸炭部品の低サイクル衝撃疲労強度が高まる。Al含有量が0.010%未満であればこれらの効果が得られない。一方、Al含有量が0.100%を超えれば、上記効果が飽和する。したがって、Al含有量は0.010〜0.100%である。Al含有量の好ましい下限は0.020%であり、さらに好ましくは0.025%である。Al含有量の好ましい上限は0.080%であり、さらに好ましくは0.065%である。
窒素(N)は鋼中でTi、Al、V及びNbと結合して窒化物や炭窒化物を形成し、浸炭時のオーステナイト粒の粗大化を抑制する。これにより、浸炭部品の低サイクル衝撃疲労特性が高まる。N含有量が0.001%未満であれば、この効果が得られない。一方、N含有量が0.030%を超えれば、上記効果が飽和する。したがって、N含有量は0.001〜0.030%である。N含有量の好ましい下限は0.005%であり、さらに好ましくは0.008%である。N含有量の好ましい上限は0.025%であり、さらに好ましくは0.020%である。
本実施形態の浸炭部品の芯部はさらに、Feの一部に代えて、Mo、Ni及びCuからなる群から選択される1種又は2種以上を含有してもよい。これらの元素は任意元素であり、いずれも、鋼の焼入れ性を高める。
モリブデン(Mo)は任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Moは、鋼の焼入れ性を高めて芯部硬さを高め、浸炭部品の低サイクル衝撃疲労特性を高める。Moはさらに、浸炭層の靱性を高める。Moが少しでも含有されれば、これらの効果が得られる。しかしながら、Mo含有量が0.80%を超えれば、これらの効果は飽和し、原料コストが高くなる。したがって、Mo含有量は0〜0.80%である。上記効果を安定して得るためのMo含有量の好ましい下限は0.01%であり、さらに好ましくは0.10%である。Mo含有量の好ましい上限は0.60%であり、さらに好ましくは0.40%である。
ニッケル(Ni)は任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Niは、鋼の焼入れ性を高めて芯部硬さを高める。Niはさらに、粒界酸化層の深さを浅く抑える。これにより、浸炭部品の低サイクル衝撃疲労特性を高める。Niはさらに、浸炭層の靱性を高める。Niが少しでも含有されれば、これらの効果が得られる。しかしながら、Ni含有量が0.50%を超えれば、残留オーステナイト量が増大して加工性が低下する。したがって、Ni含有量は0〜0.50%である。上記効果を安定して得るためのNi含有量の好ましい下限は0.05%であり、さらに好ましくは0.10%である。Ni含有量の好ましい上限は0.45%であり、さらに好ましくは0.40%である。
銅(Cu)は任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Cuは鋼の焼入れ性を高めて芯部硬さを高め、浸炭部品の低サイクル衝撃疲労特性を高める。Cuが少しでも含有されればこの効果が得られる。一方、Cu含有量が0.50%を超えれば、熱間加工性が低下する。したがって、Cu含有量は0〜0.50%である。上記効果を安定して得るためのCu含有量の好ましい下限は0.10%であり、さらに好ましくは0.15%である。Cu含有量の好ましい上限は0.35%であり、さらに好ましくは0.25%である。
チタン(Ti)は任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Tiは鋼中のC、Sと結合して微細なTiC、TiSを形成し、浸炭時のオーステナイト粒の粗大化を抑制する。これにより、浸炭部品の低サイクル衝撃疲労特性が高まる。Tiが少しでも含有されれば、この効果が得られる。しかしながら、Ti含有量が0.10%を超えれば、TiCが粗大化して鋼の靭性が低下する。この場合、浸炭部品の低サイクル衝撃疲労特性が低下する。したがって、Ti含有量は0〜0.10%である。上記効果を安定して得るためのTi含有量の好ましい下限は0.05%であり、さらに好ましくは0.06%である。Ti含有量の好ましい上限は0.08%であり、さらに好ましくは0.07%である。
ニオブ(Nb)は任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Nbは鋼中のC、Nと結合してNb炭窒化物(Nb(CN))を形成し、浸炭時のオーステナイト粒の粗大化を抑制する。これにより、浸炭部品の低サイクル衝撃疲労特性が高まる。Nbが少しでも含有されれば、この効果が得られる。しかしながら、Nb含有量が0.10%を超えれば、浸炭性が低下する。したがって、Nb含有量は0〜0.10%である。上記効果を安定して得るためのNb含有量の好ましい下限は0.01%であり、さらに好ましくは0.02%である。Nb含有量の好ましい上限は0.07%であり、さらに好ましくは0.05%である。
鉛(Pb)は任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Pbは鋼の被削性を高める。Pbが少しでも含有されれば、この効果が得られる。しかしながら、Pb含有量が0.50%を超えれば、上記効果が飽和する。したがって、Pb含有量は0〜0.50%である。上記効果を安定して得るためのPb含有量の好ましい下限は0.03%であり、さらに好ましくは0.10%である。Pb含有量の好ましい上限は0.40%であり、さらに好ましくは0.30%である。
カルシウム(Ca)任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Caは鋼の被削性を高める。Caが少しでも含有されれば、この効果が得られる。しかしながら、Ca含有量が0.010%を超えれば、上記効果が飽和する。したがって、Ca含有量は0〜0.010%である。上記効果を安定して得るためのCa含有量の好ましい下限は0.001%であり、さらに好ましくは0.003%である。Ca含有量の好ましい上限は0.008%であり、さらに好ましくは0.007%である。
ビスマス(Bi)は任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Biは鋼の被削性を高める。Biが少しでも含有されれば、この効果が得られる。しかしながら、Bi含有量が0.30%を超えれば、上記効果が飽和する。したがって、Bi含有量は0〜0.30%である。上記効果を安定して得るためのBi含有量の好ましい下限は0.01%であり、さらに好ましくは0.05%である。Bi含有量の好ましい上限は0.25%であり、さらに好ましくは0.20%である。
テルル(Te)は任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Teは鋼の被削性を高める。Teが少しでも含有されれば、この効果が得られる。しかしながら、Te含有量が0.0100%を超えれば、上記効果が飽和する。したがって、Te含有量は0〜0.0100%である。上記効果を安定して得るためのTe含有量の好ましい下限は0.0010%であり、さらに好ましくは0.0020%である。Te含有量の好ましい上限は0.0080%であり、さらに好ましくは0.0060%である。
セレン(Se)は任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Seは鋼の被削性を高める。Seが少しでも含有されれば、この効果が得られる。しかしながら、Se含有量が0.30%を超えれば、上記効果が飽和する。したがって、Se含有量は0〜0.30%である。上記効果を安定して得るためのSe含有量の好ましい下限は0.02%であり、さらに好ましくは0.10%である。Se含有量の好ましい上限は0.25%であり、さらに好ましくは0.20%である。
アンチモン(Sb)は任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Sbは鋼の被削性を高める。Sbが少しでも含有されれば、この効果が得られる。しかしながら、Sb含有量が0.0150%を超えれば、上記効果が飽和する。したがって、Sb含有量は0〜0.0150%である。上記効果を安定して得るためのSb含有量の好ましい下限は0.0005%であり、さらに好ましくは0.0020%である。Sb含有量の好ましい上限は0.0120%であり、さらに好ましくは0.0100%である。
浸炭部品表面のC濃度:0.50〜0.70%
浸炭部品表面のC濃度(以下、表面C濃度)は、質量%で0.50〜0.70%である。表面C濃度が0.70%を超えれば、浸炭層の靭性が低くなるため、低サイクル衝撃疲労試験におけるき裂発生寿命が低下する。一方、表面C濃度が0.50%未満であれば、浸炭部品の表面硬さが低すぎ、耐塑性変形能が低下する。この場合、低サイクル衝撃疲労特性が低下する。表面C濃度が0.50〜0.70%であれば、優れた低サイクル衝撃疲労特性が得られる。表面C濃度の好ましい下限は0.54%であり、さらに好ましくは0.56%である。表面C濃度の好ましい上限は0.66%であり、さらに好ましくは0.64%である。
有効硬化層深さ:0.30〜0.60mm
低サイクル衝撃疲労試験において、初期き裂が発生したとき、初期き裂の深さは有効硬化層深さ(Effective Case Depth:以下、ECDという)とほぼ等しい。ここで、本明細書でいう有効硬化層深さ(ECD)とは、JIS G 0577(2006)で定義された有効硬化層深さであって、焼入れまま、又は、200℃を超えない温度で焼戻しした硬化層の表面から限界硬さが550HVとなる位置までの距離(深さ)を意味する。
上述の化学組成、表面C濃度及びECDを有する浸炭部品では、粒界酸化層の厚さが15μm以下になる。粒界酸化層の厚さが15μm以下と浅いため、き裂の発生が抑制される。その結果、十分な低サイクル衝撃疲労特性が得られる。
本実施の形態による浸炭部品の製造方法の一例を説明する。
本実施形態の浸炭部品で実施される浸炭処理は、ガス浸炭処理でもよいし、真空浸炭処理でもよい。浸炭処理の諸条件を適宜調整することにより、浸炭部品表面のC濃度を0.50〜0.70%に調整できる。以下、一例として、ガス浸炭処理を説明する。
浸炭温度Tc:Ac3点〜1100℃
浸炭工程S1での保持時間t1:0.5〜3.5時間
拡散工程S2での保持時間t2:0.5〜2.5時間
浸炭工程S1でのカーボンポテンシャルCp1:0.7〜0.9
拡散工程S2でのカーボンポテンシャルCp2:0.5〜0.7かつCp1未満
表1に示す化学組成を有する溶鋼を製造した。
初めに、各棒鋼に対して、焼準処理を実施した。焼準処理での処理温度は925℃であり、保持時間は1時間であった。保持時間経過後の棒鋼を大気中で放冷した。
表2に示す試験番号1〜52の落錘試験片に対して、図1及び図2に示すヒートパターンの浸炭処理を実施した。
浸炭焼入れ後の試験片に対して、焼戻しを実施した。焼戻し温度は180℃であり、保持時間は120分であった。
[低サイクル衝撃疲労試験]
各試験番号の落錘試験片に対して、落錘型衝撃疲労試験機を用いて低サイクル衝撃疲労試験を行なった。具体的には、所定の範囲の高さ(20〜80mm)から61kgの重錘を自由落下させて落錘試験片に衝突させ、衝撃的な応力負荷を与えた。この衝突を繰り返し、100回目の応力負荷で落錘試験片が破断に至る応力(100回破断強度という)を求めた。100回破断強度が3200MPa以上であった試験片を評価Aとし、3000〜3200MPa未満であった試験片を評価B、2800〜3000未満MPaであった試験片を評価C、2600〜2800M未満Paであった試験片を評価D、2600MPa未満であった試験片を評価×とした。評価A〜Dの場合、低サイクル衝撃疲労特性に優れると判断した。評価×の場合、低サイクル衝撃疲労特性が低いと判断した。
試験前の落錘試験片のR部の表面のうち、任意の5箇所の測定位置を選定し、選定された測定位置のC濃度をEPMAにより分析した。分析結果の平均を、各試験番号の表面C濃度(質量%)と定義した。
落錘試験片のR部表面を含み、表面から深さ方向の断面(以下、観察面という)を有するサンプルを採取した。サンプルの観察面を研磨した後、1000倍の光学顕微鏡でR部表面近傍の写真画像を作製した。写真画像を用いて、粒界酸化層の深さ(μm)を求めた。具体的には、画像処理により、写真画像の各位置での粒界酸化層の深さを求め、その平均を粒界酸化層深さ(μm)と定義した。
試験前の落錘試験片のR部の任意の2箇所において、上述の方法によりビッカース硬さ試験を実施して、ECD(mm)を求めた。得られた値の平均を、その試験番号のECD(mm)と定義した。
焼準処理後の直径60mmの棒鋼を用いて、被削性評価試験を実施した。被削性は、旋削加工を実施後の工具の摩耗量(μm)で評価した。工具には、超高合金のチップにTi(C、N)−アルミナ−TiNのコーティングを施したものを用いた。旋削加工では、無潤滑、切削速度160m/min、送り量0.255mm/rev、切込み3mm条件で、各試験番号の棒鋼を30分切削した。試験後の工具の摩耗量は、チップ逃げ面にて測定した。
試験結果を表2に示す。表2を参照して、試験番号1〜37では、化学組成が適切であり、かつ、表層C濃度及びECDが適切であった。そのため、焼準処理後の棒鋼では、十分な被削性が得られた。さらに、酸化膜層が浅く、優れた低サイクル衝撃疲労特性が得られた。
Claims (5)
- 芯部の化学組成が質量%で、
C:0.10〜0.30%、
Si:0.50%未満、
Mn:0.30〜1.40%、
P:0.030%未満、
S:0.030%未満、
Cr:0.50〜2.00%、
Al:0.010〜0.100%、
N:0.001〜0.030%、
Mo:0〜0.80%、
Ni:0〜0.50%、
Cu:0〜0.50%、
Ti:0〜0.10%、
Nb:0〜0.10%、
Pb:0〜0.50%、
Ca:0〜0.010%、
Bi:0〜0.30%、
Te:0〜0.0100%、
Se:0〜0.30%、及び、
Sb:0〜0.0150%を含有し、残部はFe及び不純物からなり、
表面のC濃度は0.50〜0.66%であり、
表面から限界硬さがビッカース硬さで550HVとなる位置までの距離である有効硬化層深さは0.30〜0.50mmである、浸炭部品。 - 請求項1に記載の浸炭部品であって、
前記芯部の化学組成は、
Mo:0.01〜0.80%、及び、
Ni:0.05〜0.50%からなる群から選択される1種以上を含有することを特徴とする、浸炭部品。 - 請求項1又は請求項2に記載の浸炭部品であって、
前記芯部の化学組成は、
Cu:0.10〜0.50%を含有することを特徴とする、浸炭部品。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の浸炭部品であって、
Ti:0.05〜0.10%、及び、
Nb:0.01〜0.10%からなる群から選択される1種以上を含有することを特徴とする、浸炭部品。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の浸炭部品であって、
前記芯部の化学組成は、
Pb:0.03〜0.50%、
Ca:0.001〜0.010%、
Bi:0.01〜0.30%、
Te:0.0010〜0.0100%、
Se:0.15〜0.30%、及び、
Sb:0.0005〜0.0150%からなる群から選択される1種又は2種以上を含有することを特徴とする、浸炭部品。
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