JP7174669B2 - 原子炉圧力容器の再生監視試験片、及びその再生方法 - Google Patents

原子炉圧力容器の再生監視試験片、及びその再生方法 Download PDF

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Description

本開示は、原子炉圧力容器の再生監視試験片、及びその再生方法に関する。
従来、原子炉圧力容器(以下、単に圧力容器とする)の中性子照射脆化の程度を評価するために、圧力容器材料の残材から採取した監視試験片を炉内に複数個配置し、定期的に炉外に取り出して種々の材料特性を評価するための試験が行われている。
近年では、原子炉の使用年数延長が検討されており、運転開始当初に予定されていた圧力容器の使用年数(約40年)の間に行う試験回数に合わせた分の数だけ設置されている既存の監視試験片の数不足を補うために、炉外に取り出して試験した後の監視試験片の残材を監視試験片として再生して炉内に再設置する試みが行われている。例えば特許文献1には、上記のような照射脆化監視試験片を再生するための技術が開示されている。
特開2001-305268号公報
ところで、上述したように、既設の原子炉圧力容器には限られた数の監視試験片しか設置されていないため、既存の監視試験片から可能な限り多数の監視試験片を再生できることが望ましい。一方、監視試験片の残材と、その表面に継ぎ足す所謂タブ材との接合部には、接合面から所定深さに渡って、接合時における熱の影響により熱影響部(heat-affected zone:HAZ)が形成される。そして、監視試験片を再生して再生監視試験片を得る際には、上記熱影響部の幅乃至深さである熱影響部幅WHAZと、これに伴う熱回復幅WANLとを評価し、これらの値が小さいほどより小さな残材を用いて再生監視試験片を形成できることが規定されている。従って、接合時における熱の影響を可能な限り低減し、より小さな残材を監視試験片として再生できれば、多くの監視試験片を再生することができる。
しかし、特許文献1に開示された再生方法は、表面活性化接合法に基づく接合技術を用いるから、接合時の熱の影響を十分に低減できない虞がある。
上述の事情に鑑みて、本開示の少なくとも1つの実施形態は、母材に生じる熱の影響を低減して再生した原子炉圧力容器の再生監視試験片、及びその再生方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも1つの実施形態に係る原子炉圧力容器の再生監視試験片は、
原子炉圧力容器の健全性を評価するための試験に用いられる再生監視試験片であって、
前記原子炉圧力容器の内部から取り出された監視試験片を用いて形成されるインサート材と、
前記インサート材の表面に3Dプリンタを用いて形成された金属層、を含むタブ材と、を備える。
表面活性化接合法やレーザー溶接法等の接合方法では、母材表面が一時的に融点以上に加熱されて溶融されるため、母材の接合面に対する入熱量が多く、熱影響部幅や熱回復幅が大きくなる。一方、一般に、母材を溶融することなく母材上に積層される金属粉末を溶融させたり融点未満で焼結させたりする3Dプリンタを用いてインサート材の表面に金属層を形成した場合は、母材への入熱量を表面活性化接合法やレーザー溶接法等の接合方法より低く抑制することができる。
したがって、上記(1)のように、3Dプリンタを用いてインサート材の表面に形成された金属層を有する構成では、例えば表面活性化接合法やレーザー溶接法等の接合方法を用いる場合に比べて接合時におけるインサート材(母材)の内部への熱の影響を大幅に低減することができるから、インサート材の内部の熱影響部幅及び熱回復幅を低減することができる。よって、従来よりも小さな残材をインサート材として用いることができるから、既存の監視試験片から再生可能な再生監視試験片の数を増加することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記タブ材は、前記金属層から形成されていてもよい。
上記(2)の構成によれば、タブ材全体が、インサート材の表面に形成された金属層で構成されるから、インサート材の表面に3Dプリンタを用いて金属層を形成するだけの簡易な構成によって再生監視試験片を得ることができる。
(3)いくつかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記タブ材は、前記金属層と、前記金属層の表面に接合されたタブ材本体と、から形成されてもよい。
3Dプリンタを用いて形成される金属層は、点状のスポット溶接痕を連続的に形成することで線状溶接痕又は面状溶接痕を形成し、さらにこの線状溶接痕又は面状溶接痕を厚さ方向に繰り返し積層させることで形成される。このため、所定の厚さの金属層を形成するには所定の時間が必要とされる。
この点、上記(3)の構成によれば、タブ材全体が、インサート材の表面に形成された金属層と、該金属層の表面、すなわち金属層のうち当該金属層を挟んでインサート材とは反対側の面に接合されたタブ材本体とで構成されるから、金属層の形成に時間を要する3Dプリンタを用いた作業量を抑制することができる。よって、インサート材への入熱量を抑制しつつ、再生監視試験片を形成する際の作業の効率化を図ることができる。
(4)いくつかの実施形態では、上記(3)の構成において、
前記金属層は、その積層方向の厚さW’が、前記金属層に前記タブ材本体を接合する際に前記金属層に形成される熱影響部の幅WHAZより大きくてもよい。
上記(4)の構成によれば、金属層が、熱影響部の幅WHAZより大きい厚さW’を有するから、金属層の表面にタブ材本体を接合する際に生じる熱によるインサート材への影響を効果的に抑制することができる。
(5)いくつかの実施形態では、上記(1)~(4)のいずれか一つの構成において、
前記再生監視試験片は、シャルピー衝撃試験に供されるシャルピー衝撃試験片、又は破壊靱性試験に供されるコンパクト試験片であってもよい。
上記(5)の構成によれば、再生監視試験片を、シャルピー衝撃試験又は破壊靱性試験を行うための試験片として適用する際に、上記(1)~(4)の何れか一つで述べた利益を享受することができる。
(6)本発明の少なくとも一実施形態に係る原子炉圧力容器の再生監視試験片の再生方法は、
原子炉圧力容器の健全性を評価するための試験に用いられる再生監視試験片の再生方法であって、
前記原子炉圧力容器の内部から取り出された監視試験片を用いてインサート材を形成するステップと、
前記インサート材の表面に3Dプリンタを用いて形成された金属層、を含むタブ材を形成するステップと、
を備えている。
上記(6)の方法によれば、上記(1)で述べたように、3Dプリンタを用いてインサート材の表面に金属層を形成することにより、例えば表面活性化接合法やレーザー溶接法等の接合方法を用いる場合に比べて接合時におけるインサート材の内部への熱の影響を大幅に低減することができるから、インサート材の内部の熱影響部幅及び熱回復幅を低減することができる。よって、従来よりも小さな残材をインサート材として用いても、試験に必要とされるインサート長さを確保することができるから、既存の監視試験片から再生可能な再生監視試験片の数を増加することができる。
(7)いくつかの実施形態では、上記(6)の方法において、
前記タブ材を形成するステップは、前記金属層によって前記タブ材の全体を形成するステップから構成されていてもよい。
上記(7)の方法によれば、上記(2)で述べたように、金属層の外縁が監視試験用試験片の形状及び大きさを満たすから、インサート材の表面に3Dプリンタを用いて金属層を積層するだけの簡易な構成で再生監視試験片を得ることができる。
(8)いくつかの実施形態では、上記(6)の方法において、
前記タブ材を形成するステップは、
前記インサート材の表面に前記金属層を形成するステップと、
前記金属層の表面にタブ材本体を接合するステップと、を含んでもよい。
上記(8)の方法によれば、上記(3)で述べたように、タブ材全体が、インサート材の表面に形成された金属層と、該金属層の表面、すなわち金属層のうち当該金属層を挟んでインサート材とは反対側の面に接合されたタブ材本体とで構成されるから、金属層の形成に時間を要する3Dプリンタを用いた作業量を抑制することができる。よって、インサート材への入熱量を抑制しつつ、再生監視試験片を形成する際の作業の効率化を図ることができる。
本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、熱の影響を低減して再生した原子炉圧力容器の監視試験片、及びその再生方法を提供することができる。
本開示の一実施形態に係る原子炉圧力容器の再生監視試験片が適用される原子炉圧力容器を示す部分断面図である。 一実施形態に係る再生監視試験片の構成例を示す概略図である。 一実施形態における3Dプリンタ装置の構成例を示す概略図であり、(A)はステージ上に金属粉を順次敷き詰める様子を示す図、(B)はレーザー光により金属粉を溶融又は焼結させて金属造形物を形成する様子を示す図である。 一実施形態に係る再生監視試験片(シャルピー衝撃試験片)の再生方法を示す図である。 一実施形態に係る再生監視試験片(コンパクト試験片)の再生方法を示す図である。 一実施形態に係る再生監視試験片(シャルピー衝撃試験片)の再生方法を示す図である。 一実施形態に係る再生監視試験片(コンパクト試験片)の再生方法を示す図である。 一実施形態に係る原子炉圧力容器の再生監視試験片の再生方法を例示的に示すフローチャートである。 一実施形態に係る原子炉圧力容器の再生監視試験片の再生方法を例示的に示すフローチャートである。 一実施形態に係る原子炉圧力容器の再生監視試験片の再生方法を例示的に示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
先ず、本開示の一実施形態に係る原子炉圧力容器の再生監視試験片の概略構成について説明する。
図1は本開示の一実施形態における原子炉圧力容器を示す部分断面図である。図2は一実施形態に係る再生監視試験片の構成例を示す概略図である。図3は一実施形態における3Dプリンタ装置の構成例を示す概略図であり、(A)はステージ上に金属粉を順次敷き詰める様子を示す図、(B)はレーザー光により金属粉を溶融又は焼結させて金属造形物を形成する様子を示す図である。
図1~図3に示すように、本発明の少なくとも一実施形態に係る原子炉圧力容器100の再生監視試験片1は、原子炉圧力容器100の健全性を評価するための試験に用いられる再生監視試験片1であって、原子炉圧力容器100の内部から取り出された監視試験片5を用いて形成されるインサート材10と、インサート材10の表面11に3Dプリンタ50を用いて形成された金属層30、を含むタブ材20と、を備えている。
原子炉圧力容器100は、例えば図1に示すように、有底円筒状に形成された容器本体101と、該容器本体101の上方開口部に着脱自在に取付けられる蓋体102とを備えた構造物である。容器本体101の側壁上部には、冷却材入口ノズル(不図示)及び冷却材出口ノズル105が設けられている。また、容器本体101の内部には、上方開口部に近い棚部から円筒形の炉心槽106が支持されており、該炉心槽106と容器本体101との間にダウンカマー107が画成されている。容器本体101の底部は、半球殻状の鏡板103として形成されている。
原子炉圧力容器100内には、図1に示すように、密封された長尺の試験片カプセル110が配設されている。試験片カプセル110内には、原子炉圧力容器100に使用される材料の中性子による劣化状態を経年的に監視し、脆化量の評価を行うために用いる監視試験片5が複数列にわたって封入されている。これによって、監視試験片5が原子炉圧力容器100と同一の環境下に置かれるようになっている(厳密には、監視試験片5は原子炉圧力容器100の内壁より内側に配置されるため、原子炉圧力容器100より厳しい環境下に置かれる)。
監視試験片5は、原子炉の運転開始時から上記原子炉圧力容器100内に配置され、定期点検等の際に原子炉圧力容器100外に取り出されて種々の強度試験に供される。例えば加圧水型軽水炉(pressurized-water reactor:PWR)では6個以上の監視試験片5が原子炉圧力容器100内に設置される。
インサート材10は、原子炉圧力容器100の内部から取り出された監視試験片5の一部分である。つまり、インサート材10は、各種強度試験に供されて破壊乃至分断された監視試験片5の残材6のうち、外見上明らかな欠陥(例えば亀裂や破断面、或いは塑性変形部等)を除いた部分で構成される。
タブ材20は、原子炉圧力容器100内での核分裂反応に伴う中性子線を含む放射線の照射に晒されていない未照射(自然放射線の照射を除く)の金属で構成される。このタブ材20は、その少なくとも一部又は全部がインサート材10の表面11に3Dプリンタ50を用いて形成される。
タブ材20とインサート材10との接合部には、インサート材10の表面11から該インサート材10の内部の所定深さに渡って、接合時における熱の影響により熱影響部(heat-affected zone:HAZ)が形成される(例えば図2参照)。なお、監視試験片5を再生して再生監視試験片1を得る際には、上記熱影響部の幅乃至深さである熱影響部幅WHAZと、これに伴う熱回復幅WANLとを評価し、これらの値が小さいほどより小さな、すなわち図2に示すインサート長さWがより短い残材6を用いて再生監視試験片1を形成できることが規定されている。
続いて、3Dプリンタ50は、例えば3DCAD(computer-aide design)データ又は3DCG(Three-dimensional computer graphics)データに基づき3次元のオブジェクト(立体造形物:本開示では再生監視試験片1の金属層30)を造形する三次元積層造形装置である。この3Dプリンタ50は、例えば金属3Dプリンタ装置であり、粉末状の材料(金属粉末51)を貯蔵する材料バケット52と、金属造形物(例えば金属層30)を形成するための造形ステージ53と、余剰の粉末を貯留するための余剰分バケット54と、を備えている。
材料バケット52には、金属粉末51を搭載した状態で上昇可能なエレベーター58Aが設けられている。そして、このエレベーター58Aが、造形積層の1ピッチ(1積層サイクル)ごとに僅かに上昇し、コーター59が水平方向に移動することで所定量の金属粉末51が掻き取られ、造形ステージ53に供給されるようになっている(例えば図3(A)参照)。
造形ステージ53には、ベース57及び該ベース57上に敷き詰められた金属粉末51を搭載した状態で下降可能なエレベーター58Bが設けられている。そして、造形積層の1ピッチごとに、例えばミラー56で反射させたレーザー光55により製作対象造形物の輪郭乃至断面に沿って金属粉末51を加熱、溶融及び凝固させ、エレベーター58Bが僅かに下降することを繰り返すことで金属造形物が形成されるようになっている(例えば図3(B)参照)。
なお、3Dプリンタ50としては、上述したパウダーベッド方式のほか、例えばメタルデポジッション方式を採用してもよく、3Dプリンタ50の熱源は上述したレーザー光55のほか、例えば電子ビームを用いてもよい。
ここで、一般に、監視試験片5を再生する際の標準的な接合方法とされている表面活性化接合法やレーザー溶接法等の接合方法では、母材(本開示では、例えばインサート材10)の表面11が一時的に融点以上に加熱されて溶融されるため、母材の接合面に対する入熱量が多く、熱影響部幅WHAZや熱回復幅WANLが大きくなる。一方、一般に、母材を溶融することなく母材上に積層される金属粉末51を溶融させたり融点未満で焼結させたりする3Dプリンタ50を用いてインサート材10の表面11に金属層30を形成する場合は、母材であるインサート材10への入熱量を表面活性化接合法やレーザー溶接法等の接合方法より低く抑制することができる。
したがって、上記のように、3Dプリンタ50を用いてインサート材10の表面11に形成された金属層30を有する構成では、例えば表面活性化接合法やレーザー溶接法等の接合方法を用いる場合に比べて接合時におけるインサート材10(母材)の内部への熱の影響を大幅に低減することができるから、インサート材10の内部の熱影響部幅WHAZ及び熱回復幅WANLを低減することができる。よって、従来よりも小さな残材6をインサート材10として用いることができるから、既存の監視試験片5から再生可能な再生監視試験片1の数を増加することができるのである。
また、例えば比較的高温の環境下で行われる衝撃試験では、監視試験片5に塑性変形が生じることが知られており、塑性変形を生じた部分は再生監視試験片1のインサート材10として用いることができないとされている。一方、上記高温の環境に比べて低温の環境下で行われる衝撃試験では、監視試験片5の脆性が増加するため該監視試験片5が脆性破壊される。よって、インサート材10として再利用できる部分は低温環境下の衝撃試験の残材6の方が一般的に多く、再生監視試験片1のインサート材10として用いる残材6は、低温環境下での衝撃試験による残材6を用いることが多かった。この点、上述した本発明の幾つかの実施形態では、従来よりも小さな残材6を用いることができるから、従来のように低温環境下で行われた衝撃試験の残材6に加えて、例えば高温環境下で行われた衝撃試験の残材6からもインサート材10を形成できる可能性が高まるから、既設の監視試験片5からより多くの再生監視試験片1を形成することができる。
続いて、上記再生監視試験片1の構成例についてさらに詳細に説明する。
図4は一実施形態に係る再生監視試験片(シャルピー衝撃試験片)の再生方法を示す図である。図5は一実施形態に係る再生監視試験片(コンパクト試験片)の再生方法を示す図である。
幾つかの実施形態では、例えば図4及び図5に非限定的に例示するように、上述した構成において、タブ材20は、金属層30から形成されていてもよい。
つまり、再生監視試験片1は、インサート材10を除いた残りの部分が、3Dプリンタ50によって形成される金属層30のみで構成されていてもよい。
このように、タブ材20全体が、インサート材10の表面11に形成された金属層30で構成されれば、インサート材10の表面11に3Dプリンタ50を用いて金属層30を形成するだけの簡易な構成によって再生監視試験片1を得ることができる。
図6は一実施形態に係る再生監視試験片(シャルピー衝撃試験片)の再生方法を示す図である。図7は一実施形態に係る再生監視試験片(コンパクト試験片)の再生方法を示す図である。
いくつかの実施形態では、例えば図6及び図7に非限定的に例示するように、3Dプリンタ50を用いてインサート材10の表面11に形成された金属層30を含むタブ材20を備えた構成において、タブ材20は、金属層30と、該金属層30の表面11に接合されたタブ材本体40と、から形成されてもよい。
この場合、金属層30とタブ材本体40との接合は、例えば表面活性化接合法やレーザー溶接等の接合方法を用いて行ってもよい。
ここで、3Dプリンタ50を用いて形成される金属層30は、点状のスポット溶接痕を連続的に形成することで線状溶接痕又は面状溶接痕を形成し、さらにこの線状溶接痕又は面状溶接痕を厚さ方向に繰り返し積層させることで形成される。このため、所定の厚さの金属層30を形成するには所定の時間が必要とされる。
この点、上述したように、タブ材20全体が、インサート材10の表面11に形成された金属層30と、該金属層30の表面11、すなわち金属層30のうち当該金属層30を挟んでインサート材10とは反対側の面(他端面13)に接合されたタブ材本体40とを含む構成によれば、金属層30の形成に時間を要する3Dプリンタ50を用いた作業量を抑制することができる。よって、インサート材10への入熱量を抑制しつつ、再生監視試験片1を形成する際の作業の効率化を図ることができる。
いくつかの実施形態では、例えば図6及び図7に非限定的に例示するように、タブ材20が金属層30とタブ材本体40とを含む構成において、金属層30は、その積層方向の厚さW’が、金属層30にタブ材本体40を接合する際に金属層30に形成される熱回復幅WANLより大きくてもよい。
このように、金属層30が、熱回復幅WANLより大きい厚さW’を有する構成によれば、金属層30の表面11にタブ材本体40を接合する際に生じる熱によるインサート材10への影響を効果的に抑制することができる。
いくつかの実施形態では、例えば図2及び図4~図7に非限定的に例示するように、本開示のいずれか一つの実施形態において、再生監視試験片1は、シャルピー衝撃試験に供されるシャルピー衝撃試験片5A、又は破壊靭性試験に供されるコンパクト試験片5Bであってもよい。
シャルピー衝撃試験片5A、及びコンパクト試験片5Bには、例えば3Dプリンタ50による金属層30の積層方向(長手方向)における中間部の一側に、ノッチ15(切り欠き部)が形成されている。ノッチ15は、インサート材10(残材6)の表面から所定の深さまで形成されていてもよい。或いは、ノッチ15の直下にインサート材10が配置されるようにして再生監視試験片1が構成されていてもよい。
このように、再生監視試験片1を、シャルピー衝撃試験片5A又はコンパクト試験片5Bとして適用する際に、本開示の何れか一つの実施形態で述べた利益を享受することができる。
なお、試験片は上述したシャルピー衝撃試験片5A又はコンパクト試験片5Bに限定されず、例えば引っ張り試験用の試験片を再生する際に本発明を適用してもよい。
続いて、本発明の少なくとも一実施形態に係る原子炉圧力容器の再生監視試験片の再生方法について説明する。
図8は一実施形態に係る原子炉圧力容器の再生監視試験片の再生方法を例示的に示すフローチャートである。図8に非限定的に例示するように、本発明の少なくとも一実施形態に係る原子炉圧力容器の再生監視試験片の再生方法は、原子炉圧力容器100の健全性を評価するための試験に用いられる再生監視試験片1の再生方法であって、原子炉圧力容器100の内部から取り出された監視試験片5を用いてインサート材10を形成するステップ(ステップS10)と、インサート材10の表面11に3Dプリンタ50を用いて形成された金属層30、を含むタブ材20を形成するステップ(ステップS20)と、を備えている。
具体的に、インサート材10を形成するステップS10では、原子炉圧力容器100の内部から取り出された監視試験片5(例えば図4(A)、図5(A)、図6(A)及び図7(A)参照)が、中性子による照射脆化を評価するための種々の強度試験に供された後、破壊乃至分割された残材6(例えば図4(B)、図5(B)、図6(B)及び図7(B)参照)のうち、亀裂や破断面を含まない一部(例えば図4(C)、図5(C)、図6(C)及び図7(C)参照)を切り出して再利用することによりインサート材10を形成する(例えば図4(D)、図5(D)、図6(D)及び図7(D)参照)。
また、タブ材20を形成するステップS20では、まずインサート材10の表面11に3Dプリンタ50を用いて金属層30を形成する(例えば図4(E)、図5(E)、図6(E)及び図7(E)参照)。そして、最終的に、各種強度試験に用いる試験片の形状及び寸法を満たすように加工することで、再生監視試験片1を形成する(例えば図4(F)、図5(F)、図6(F)及び図7(F)参照)。
この方法によれば、上述したように、3Dプリンタ50を用いてインサート材10の表面11に金属層30を形成することにより、例えば表面活性化接合法やレーザー溶接法等の接合方法を用いる場合に比べて接合時におけるインサート材10の内部への熱の影響を大幅に低減することができるから、インサート材10の内部の熱影響部幅WHAZ及び熱回復幅WANLを低減することができる。よって、従来よりも小さな残材6をインサート材10として用いることができるから、既存の監視試験片5から再生可能な再生監視試験片1の数を増加することができる。
次いで、図9は一実施形態に係る原子炉圧力容器の再生監視試験片の再生方法を例示的に示すフローチャートである。いくつかの実施形態では、例えば図9に非限定的に例示するように、上記方法において、タブ材を形成するステップS20は、金属層30によってタブ材20の全体を形成するステップ(ステップS22)から構成されていてもよい。
つまり、タブ材を形成するステップS20では、再生監視試験片1のうち、インサート材10を除いた残りの部分を、3Dプリンタ50によって形成される金属層30のみで構成してもよい(例えば図4(F)及び図5(F)参照)。
この方法によれば、タブ材20全体が、インサート材10の表面11に形成された金属層30で構成されるから、インサート材10の表面11に3Dプリンタ50を用いて金属層30を形成するだけの簡易な方法によって再生監視試験片1を得ることができる。
そして、図10は一実施形態に係る原子炉圧力容器の再生監視試験片の再生方法を例示的に示すフローチャートである。いくつかの実施形態では、例えば図10に非限定的に例示するように、上述の3Dプリンタ50を用いた方法において、タブ材20を形成するステップS20は、インサート材10の表面11に金属層30を形成するステップ(ステップS24)と、金属層30の表面11にタブ材本体40を接合するステップ(ステップS26)と、を含んでもよい。
インサート材10の表面11に金属層30を形成するステップS24では、インサート材10の一端面12と他端面13とに3Dプリンタ50を用いてそれぞれ所定厚さの金属層30を形成してもよい(例えば図6(E)及び図7(E)参照)。
また、金属層30の表面11にタブ材本体40を接合するステップS26では、例えば表面活性化接合法やレーザー溶接等の接合方法を用いることにより、金属層30の表面11にタブ材本体40を接合する(例えば図6(F)及び図7(F)参照)。
この方法によれば、タブ材20全体が、インサート材10の表面11に形成された金属層30と、該金属層30の表面11、すなわち金属層30のうち当該金属層30を挟んでインサート材10とは反対側の面(他端面13)に接合されたタブ材本体40とで構成されるから、金属層30の形成に時間を要する3Dプリンタ50を用いた作業量を抑制することができる。よって、インサート材10への入熱量を抑制しつつ、再生監視試験片1を形成する際の作業の効率化を図ることができる。
なお、図4~図7を参照して説明した上述の幾つかの実施形態では、監視試験片5から再生監視試験片1を再生する例として、シャルピー衝撃試験片5Aの残材6をインサート材10としてシャルピー衝撃試験片5Aを再生したり(例えば図4及び図6参照)、或いは、コンパクト試験片5Bの残材6をインサート材10としてコンパクト試験片5Bを再生したり(例えば図5及び図7参照)する方法について述べたが、本発明の適用範囲はこれらのように同種の試験片に再生する場合に限定されない。つまり、例えばシャルピー衝撃試験片5Aの残材6をインサート材10としてコンパクト試験片5B又は他の試験に用いる試験片(例えば引っ張り試験用の試験片など)を再生してもよいし、コンパクト試験片5Bの残材6をインサート材10としてシャルピー衝撃試験片5A又は他の試験に用いる試験片を再生してもよい。
さらに、幾つかの実施形態では、インサート材10の表面11である一端面12に積層される金属層30と他端面13に積層される金属層30とを、インサート材10を挟んで対称に形成してもよい。この場合、金属層30は、ノッチ15(切欠き部)を挟んで上下(又は左右)対称になるように形成してもよい。
本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、熱の影響を低減して再生した原子炉圧力容器100の再生監視試験片1、及びその再生方法を提供することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変更を加えた形態や、これらの形態を組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した幾つかの実施形態では、原子炉として加圧水型軽水炉を例示したが、沸騰水型軽水炉(boiling-water reactor:BWR)の寿命評価に用いる再生監視試験片に本発明を適用してもよい。
1 再生監視試験片
5 監視試験片
5A シャルピー衝撃試験片
5B コンパクト試験片
6 残材
10 インサート材
11 表面
12 一端面(表面)
13 他端面(表面)
15 ノッチ(切欠き部)
20 タブ材
30 金属層(金属造形物)
40 タブ材本体
50 3Dプリンタ
51 金属粉末
52 材料バケット
53 造形ステージ
54 余剰分バケット
55 レーザー光
56 ミラー
57 ベース
58A、58B エレベーター
59 コーター
100 原子炉圧力容器
101 容器本体
102 蓋体
103 鏡体
105 冷却材ノズル
106 炉心槽
107 ダウンカマー
110 試験片カプセル
インサート長さ
pm 塑性域幅
HAZ 熱影響部幅
ANL 熱回復幅

Claims (8)

  1. 原子炉圧力容器の健全性を評価するための試験に用いられる再生監視試験片であって、
    前記原子炉圧力容器の内部から取り出された監視試験片を用いて形成されるインサート材と、
    前記インサート材の表面に3Dプリンタを用いて形成された金属層、を含むタブ材と、
    を備える
    原子炉圧力容器の再生監視試験片。
  2. 前記タブ材は、前記金属層からなる
    請求項1に記載の原子炉圧力容器の再生監視試験片。
  3. 前記タブ材は、前記金属層と、前記金属層の表面に接合されたタブ材本体と、からなる
    請求項1に記載の原子炉圧力容器の再生監視試験片。
  4. 前記金属層は、その積層方向の厚さW’が、前記金属層に前記タブ本体を接合する際に前記金属層に形成される熱回復幅WANLよりも大きい
    請求項3に記載の原子炉圧力容器の再生監視試験片。
  5. 前記再生監視試験片は、シャルピー衝撃試験に供されるシャルピー衝撃試験片、又は破壊靭性試験に供されるコンパクト試験片である
    請求項1~4の何れか一項に記載の原子炉圧力容器の再生監視試験片。
  6. 原子炉圧力容器の健全性を評価するための試験に用いられる再生監視試験片の再生方法であって、
    前記原子炉圧力容器の内部から取り出された監視試験片を用いてインサート材を形成するステップと、
    前記インサート材の表面に3Dプリンタを用いて形成された金属層、を含むタブ材を形成するステップと、
    を備える
    原子炉圧力容器の再生監視試験片の再生方法。
  7. 前記タブ材を形成するステップは、前記金属層によって前記タブ材の全体を形成するステップからなる
    請求項6に記載の原子炉圧力容器の再生監視試験片の再生方法。
  8. 前記タブ材を形成するステップは、
    前記インサート材の表面に前記金属層を形成するステップと、
    前記金属層の表面にタブ材本体を接合するステップと、を含む
    請求項6に記載の原子炉圧力容器の再生監視試験片の再生方法。
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