以下に、図面を参照して、本発明にかかる会計処理プログラム、会計処理方法、および会計処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態にかかる会計処理方法の第1の実施例)
図1は、実施の形態にかかる会計処理方法の第1の実施例を示す説明図である。図1において、会計処理装置100は、地方自治体によって用いられるコンピュータである。地方自治体とは、行政機関である。
ここで、近年、地方自治体において、発生主義かつ複式簿記にしたがって、公会計事業の体系でも、会計情報をまとめることが望まれることがある。会計情報とは、地方自治体における歳出の金額を示す情報である。換言すれば、どの施設において、どの公会計事業が行われ、どのような歳出があったかを把握することが望まれることがある。公会計事業は、実際に行われた行政手段の単位となる事業である。
ここで、事業とは、施策が示す具体的な方針を具現化するための行政手段である。施策とは、地方自治体の基本的な方針を実現するための具体的な方針を示し、具体的な方針を実現するための行政活動のまとまりである。施策は、例えば、複数の事業を含む。
しかしながら、従来、地方自治体は、現金主義かつ単式簿記にしたがって、予算科目の体系で、会計情報をまとめている。このため、予算事業ごとに会計情報がまとめられており、どの施設において、どのような公会計事業が行われ、どのような歳出があったかを把握することが難しい。予算事業は、予算割り当ての時点で定められた、予算を割り当てる行政手段の単位となる事業である。
例えば、地方自治体の職員が、公会計事業ごとの会計情報を新たに作成することが考えられるが、作業負担の増大化を招くことがある。また、例えば、地方自治体の職員が、予算事業ごとの会計情報を参考に、予算事業と公会計事業と施設との対応関係を考えながら、公会計事業ごとの会計情報を作成することも考えられるが、作業負担の増大化を招き、ミスが発生する可能性がある。
そこで、施設に対応付けて予算事業の会計情報を記憶し、公会計事業のカテゴリに属させる施設を登録することにより、公会計事業のカテゴリごとに予算事業の会計情報を分類して出力することができる会計処理方法について説明する。
図1の例では、会計処理装置100は、予算科目の体系での予算事業ごとの会計情報を記憶している。会計処理装置100は、例えば、予算科目の体系での予算事業ごとに、地方自治体からの歳出の金額を示す会計情報を記憶する。
(1−1)会計処理装置100は、施設ごとの会計情報111を記憶部110に記憶する。会計処理装置100は、例えば、予算科目の体系での予算事業の事業名と、地方自治体が所有する施設の施設名とを対応付けた情報を受け付ける。そして、会計処理装置100は、受け付けた情報に基づいて、予算科目の体系での予算事業ごとの会計情報を、施設ごとの会計情報111に変換して記憶する。
(1−2)会計処理装置100は、カテゴリごとに、該カテゴリに属させる施設の登録を受け付ける。カテゴリは、公会計事業の体系での公会計事業の種類を示す情報である。カテゴリは、例えば、公会計事業の事業名である。会計処理装置100は、例えば、公会計事業の体系での公会計事業の事業名と、公会計事業の体系での公会計事業に属させる施設の施設名とを対応付けた情報120を受け付けて記憶する。
(1−3)会計処理装置100は、特定のカテゴリについての会計情報の出力指示130に応じて、特定のカテゴリに属する施設に対応する会計情報111を、記憶部110を参照して特定する。会計処理装置100は、例えば、特定の公会計事業の事業名を含む出力指示130を受け付けると、出力指示130に含まれる特定の公会計事業の事業名に対応付けて登録された施設名を特定する。そして、会計処理装置100は、特定した施設名に対応付けて記憶部110に記憶された会計情報111を読み出す。
(1−4)会計処理装置100は、特定した特定のカテゴリに属するすべての施設に対応する会計情報111を含む会計情報を出力する。会計処理装置100は、例えば、読み出した会計情報111を含む会計情報を、会計処理装置100が有するディスプレイや他のコンピュータが有するディスプレイなどに表示する。
これによれば、会計処理装置100は、利用者が登録した情報に基づいて、予算科目の体系での予算事業ごとの会計情報を、施設ごとに分類された会計情報に変換し、記憶することができる。これにより、会計処理装置100は、指定されたカテゴリに属する施設に対応付けられた会計情報を出力することができ、カテゴリごとに会計情報をまとめることができ、カテゴリごとに会計情報を利活用しやすくすることができる。このため、会計処理装置100は、地方自治体の職員の作業負担を低減することができる。
(実施の形態にかかる会計処理方法の第2の実施例)
図2は、実施の形態にかかる会計処理方法の第2の実施例を示す説明図である。図2において、会計処理装置100は、地方自治体によって用いられるコンピュータである。
ここで、上述したように、従来、地方自治体では、予算事業ごとに会計情報がまとめられており、どの施設において、どのような公会計事業が行われ、どのような歳出があったかを把握することが難しい。
そこで、公会計事業と施設とに対応付けて予算事業の会計情報を記憶することにより、施設ごとに予算事業の会計情報を分類して出力することができる会計処理方法について説明する。
図2の例では、会計処理装置100は、予算科目の体系での予算事業ごとの会計情報を記憶している。会計処理装置100は、例えば、予算科目の体系での予算事業ごとに、地方自治体からの歳出の金額を示す会計情報を記憶する。
(2−1)会計処理装置100は、複数のカテゴリのそれぞれのカテゴリについて、該カテゴリの指定と、複数のカテゴリに属する特定の施設の指定とにより、該特定の施設の会計情報の登録を受け付ける。会計処理装置100は、指定されたカテゴリと特定の施設とに対応付けて、登録を受け付けた会計情報を記憶部210に記憶する。
会計処理装置100は、例えば、予算科目の体系での予算事業の事業名と、公会計事業の体系での公会計事業の事業名と、地方自治体が所有する施設の施設名とを対応付けた対応情報を受け付ける。そして、会計処理装置100は、受け付けた対応情報に基づいて、予算事業ごとの会計情報を、公会計事業の体系での公会計事業の事業名と施設とに対応する会計情報211に変換して記憶する。
(2−2)会計処理装置100は、特定の施設に関する会計情報の出力指示220に応じて、該特定の施設に対応付けられ、かつ、該特定の施設が属する複数のカテゴリのそれぞれに対応付けて記憶部210に記憶された、会計情報211を抽出する。
会計処理装置100は、例えば、特定の施設の施設名を含む出力指示220を受け付けると、出力指示220に含まれる施設名に対応付けられ、該施設名の施設が属する公会計事業それぞれの事業名に対応付けられた会計情報211を特定して読み出す。
(2−3)会計処理装置100は、抽出した会計情報を出力する。会計処理装置100は、例えば、読み出した会計情報を含む会計情報を、会計処理装置100が有するディスプレイや他のコンピュータが有するディスプレイなどに表示する。
これによれば、会計処理装置100は、利用者が登録した情報に基づいて、予算科目の体系での予算事業ごとの会計情報を、公会計事業の体系での公会計事業のカテゴリと施設との組み合わせごとに分類された会計情報に変換し、記憶することができる。これにより、会計処理装置100は、指定された施設が属する複数のカテゴリに対応付けられた会計情報を出力することができ、施設ごとに会計情報をまとめることができ、施設ごとに会計情報を利活用しやすくすることができる。さらに、会計処理装置100は、施設ごとの会計情報を、カテゴリごとに分類して出力することもできる。このため、会計処理装置100は、地方自治体の職員の作業負担を低減することができる。
(会計処理システム300の一例)
次に、図3を用いて、図1または図2に示した会計処理装置100を適用可能な、会計処理システム300の一例について説明する。
図3は、会計処理システム300の一例を示す説明図である。図3において、会計処理システム300は、会計処理装置100とクライアント装置301とを含む。会計処理システム300において、会計処理装置100とクライアント装置301は、有線または無線のネットワーク310を介して接続される。ネットワーク310は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
図3の例では、会計処理装置100は、第1の実施例および第2の実施例を実現可能なコンピュータである。会計処理装置100は、予算科目の体系での会計情報などを記憶する。予算科目の体系での会計情報などは、例えば、図6に後述する予算情報テーブル600、図7に後述する決算情報テーブル700、および図8に後述する財産情報テーブル800などを用いて記憶される。
会計処理装置100は、利用者の操作入力により、予算科目の体系での会計情報などから、公会計事業の体系での公会計事業ごとの会計情報などを生成するための登録情報を受け付ける。登録情報は、例えば、図9に後述する施策情報テーブル900、図10に後述する事業情報テーブル1000、図11に後述する施設情報テーブル1100などを用いて記憶される。また、登録情報は、図12に後述するマッピング情報テーブル1200、図13に後述する変換表テーブル1300などを用いても記憶される。
会計処理装置100は、受け付けた登録情報を用いて、予算科目の体系での会計情報などから、公会計事業の体系での公会計事業ごとの会計情報などを特定する。公会計事業の体系での公会計事業ごとの会計情報は、例えば、図14に後述する仕訳帳情報テーブル1400を用いて記憶される。
会計処理装置100は、特定した公会計事業の体系での公会計事業ごとの会計情報などを出力する。会計処理装置100は、例えば、特定した公会計事業の体系での公会計事業ごとの会計情報を、クライアント装置301に送信する。会計処理装置100は、例えば、サーバである。
クライアント装置301は、例えば、図5に示すディスプレイ506を有し、会計処理装置100の表示制御に従って、図20に後述する財務書類画面2000などの各種画面を表示可能なコンピュータである。クライアント装置301は、例えば、地方自治体の職員が使用するPC(Personal Computer)、ノートPC、タブレット端末装置、スマートフォンなどである。
(会計処理装置100のハードウェア構成例)
次に、図4を用いて、会計処理装置100のハードウェア構成例について説明する。
図4は、会計処理装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4では、会計処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)401と、メモリ402と、ネットワークI/F(Interface)403と、ディスクドライブ404と、ディスク405と、記録媒体I/F406とを有する。また、各構成部は、バス400によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU401は、会計処理装置100の全体の制御を司る。メモリ402は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU401のワークエリアとして使用される。メモリ402に記憶されるプログラムは、CPU401にロードされることで、コーディングされている処理をCPU401に実行させる。メモリ402は、図6〜図14に後述する各種テーブルを記憶する。
ネットワークI/F403は、通信回線を通じてネットワーク310に接続され、ネットワーク310を介して他のコンピュータ(例えば、図3に示したクライアント装置301)に接続される。そして、ネットワークI/F403は、ネットワーク310と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F403には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスクドライブ404は、CPU401の制御に従ってディスク405に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスクドライブ404は、例えば、磁気ディスクドライブである。ディスク405は、ディスクドライブ404の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。ディスク405は、メモリ402の代わりに、図6〜図14に後述する各種テーブルを記憶してもよい。ディスク405は、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどである。
記録媒体I/F406は、外部の記録媒体407に接続され、外部の記録媒体407と内部のインターフェースを司り、外部の記録媒体407に対するデータの入出力を制御する。記録媒体I/F406は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポートである。記録媒体407は、例えば、USBメモリである。記録媒体407は、実施の形態にかかる圧縮プログラムや復元プログラムを記憶してもよい。
会計処理装置100は、上述した構成部のほか、例えば、SSD(Solid State Drive)、半導体メモリ、キーボード、マウス、ディスプレイなどを有することにしてもよい。また、会計処理装置100は、ディスクドライブ404およびディスク405の代わりに、SSDおよび半導体メモリなどを有していてもよい。また、会計処理装置100は、ディスクドライブ404、ディスク405、記録媒体I/F406を有していなくてもよい。
CD−ROMやDVDディスク、USBメモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブなどについて明細書中で例示記載を行う。
(クライアント装置301のハードウェア構成例)
次に、図5を用いて、クライアント装置301のハードウェア構成例について説明する。
図5は、クライアント装置301のハードウェア構成例を示すブロック図である。図5では、クライアント装置301は、CPU501と、メモリ502と、ネットワークI/F503と、ディスクドライブ504と、ディスク505と、ディスプレイ506と、入力装置507と、を有する。また、各構成部はバス500によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU501は、クライアント装置301の全体の制御を司る。メモリ502は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU501のワークエリアとして使用される。メモリ502に記憶されるプログラムは、CPU501にロードされることで、コーディングされている処理をCPU501に実行させる。
ディスクドライブ504は、CPU501の制御に従ってディスク505に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク505は、ディスクドライブ504の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク505としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
ネットワークI/F503は、通信回線を通じてネットワーク310に接続され、ネットワーク310を介して他のコンピュータ(例えば、図3に示した会計処理装置100)に接続される。そして、ネットワークI/F503は、ネットワーク310と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
ディスプレイ506は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ506は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。
入力装置507は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置507は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
クライアント装置301は、上述した構成部のうち、例えば、ディスクドライブ504、ディスク505などを有さなくてもよい。クライアント装置301は、上述した構成部のほか、例えば、SSD、半導体メモリ、スキャナ、プリンタなどを有してもよい。
(予算情報テーブル600の記憶内容)
次に、図6を用いて、予算情報テーブル600の記憶内容の一例について説明する。予算情報テーブル600は、例えば、図4に示したメモリ402やディスク405などの記憶領域によって実現される。
図6は、予算情報テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図である。予算情報テーブル600は、会計款項目と、予算事業と、経費区分と、予算額と、予算根拠とのフィールドを有する。予算情報テーブル600は、各フィールドに情報を設定することにより、予算情報がレコードとして記憶される。
会計款項目のフィールドには、予算を分類する項目の項目名が会計款項目として設定される。予算事業のフィールドには、予算が用いられる対象になる、予算科目の体系での予算事業の事業名が設定される。経費区分のフィールドには、予算の使途を示す名称が経費区分として設定される。予算額のフィールドには、予算の金額が予算額として設定される。予算根拠のフィールドには、予算を算出した根拠を示すテキストが予算根拠として設定される。
(決算情報テーブル700の記憶内容)
次に、図7を用いて、決算情報テーブル700の記憶内容の一例について説明する。決算情報テーブル700は、例えば、図4に示したメモリ402やディスク405などの記憶領域によって実現される。
図7は、決算情報テーブル700の記憶内容の一例を示す説明図である。決算情報テーブル700は、会計款項目と、予算事業と、経費区分と、決算額と、内訳とのフィールドを有する。決算情報テーブル700は、各フィールドに情報を設定することにより、決算情報がレコードとして記憶される。
会計款項目のフィールドには、予算を分類する項目の項目名が会計款項目として設定される。予算事業のフィールドには、予算が用いられる対象になる、予算科目の体系での予算事業の事業名が設定される。経費区分のフィールドには、予算の使途を示す名称が経費区分として設定される。決算額のフィールドには、予算の金額のうち使用された金額が決算額として設定される。内訳のフィールドには、予算を使用した対象を示すテキストが内訳として設定される。
(財産情報テーブル800の記憶内容)
次に、図8を用いて、財産情報テーブル800の記憶内容の一例について説明する。財産情報テーブル800は、例えば、図4に示したメモリ402やディスク405などの記憶領域によって実現される。
図8は、財産情報テーブル800の記憶内容の一例を示す説明図である。財産情報テーブル800は、施設名と、取得日と、取得価格と、構造と、耐用年数とのフィールドを有する。財産情報テーブル800は、各フィールドに情報を設定することにより、財産情報がレコードとして記憶される。
施設名のフィールドには、地方自治体が所有する施設の施設名が設定される。取得日のフィールドには、地方自治体が施設を取得した日付が取得日として設定される。取得価格のフィールドには、地方自治体が施設を取得した際にかかった金額が取得価格として設定される。構造のフィールドには、施設の構造が設定される。耐用年数のフィールドには、施設の耐用年数が設定される。
(施策情報テーブル900の記憶内容)
次に、図9を用いて、施策情報テーブル900の記憶内容の一例について説明する。施策情報テーブル900は、例えば、図4に示したメモリ402やディスク405などの記憶領域によって実現される。
図9は、施策情報テーブル900の記憶内容の一例を示す説明図である。施策情報テーブル900は、公会計施策と、施策コードとのフィールドを有する。施策情報テーブル900は、各フィールドに情報を設定することにより、施策情報がレコードとして記憶される。
公会計施策のフィールドには、公会計事業の体系での施策の施策名が設定される。公会計事業の体系での施策は、実際に行われた行政手段の単位となる施策である。施策コードのフィールドには、施策を一意に識別する番号が施策コードとして設定される。
(事業情報テーブル1000の記憶内容)
次に、図10を用いて、事業情報テーブル1000の記憶内容の一例について説明する。事業情報テーブル1000は、例えば、図4に示したメモリ402やディスク405などの記憶領域によって実現される。
図10は、事業情報テーブル1000の記憶内容の一例を示す説明図である。事業情報テーブル1000は、公会計事業と、事業コードと、施策コードとのフィールドを有する。事業情報テーブル1000は、各フィールドに情報を設定することにより、事業情報がレコードとして記憶される。
公会計事業のフィールドには、公会計事業の体系での公会計事業の事業名が設定される。事業コードのフィールドには、事業を一意に識別する番号が事業コードとして設定される。施策コードのフィールドには、事業が属する施策を一意に識別する番号が施策コードとして設定される。
(施設情報テーブル1100の記憶内容)
次に、図11を用いて、施設情報テーブル1100の記憶内容の一例について説明する。施設情報テーブル1100は、例えば、図4に示したメモリ402やディスク405などの記憶領域によって実現される。
図11は、施設情報テーブル1100の記憶内容の一例を示す説明図である。施設情報テーブル1100は、公会計施設と、施設コードとのフィールドを有する。施設情報テーブル1100は、各フィールドに情報を設定することにより、施設情報がレコードとして記憶される。
公会計施設のフィールドには、地方自治体が所有する施設の施設名が公会計施設として設定される。施設コードのフィールドには、地方自治体が所有する施設を一意に識別する番号が施設コードとして設定される。
(マッピング情報テーブル1200の記憶内容)
次に、図12を用いて、マッピング情報テーブル1200の記憶内容の一例について説明する。マッピング情報テーブル1200は、例えば、図4に示したメモリ402やディスク405などの記憶領域によって実現される。
図12は、マッピング情報テーブル1200の記憶内容の一例を示す説明図である。マッピング情報テーブル1200は、予算事業と、経費区分と、公有財産と、事業コードと、施設コードと、マッピングコードとのフィールドを有する。マッピング情報テーブル1200は、各フィールドに情報を設定することにより、マッピング情報がレコードとして記憶される。
予算事業のフィールドには、予算科目の体系での予算事業の事業名が設定される。経費区分のフィールドには、予算の使途を示す名称が経費区分として設定される。公有財産のフィールドには、地方自治体が所有する施設の施設名が公有財産として設定される。
事業コードのフィールドには、公会計事業の体系での公会計事業を一意に識別する番号が事業コードとして設定される。施設コードのフィールドには、地方自治体が所有する施設を一意に識別する番号が施設コードとして設定される。マッピングコードのフィールドには、施策コードと、事業コードと、施設コードとを組み合わせた番号がマッピングコードとして設定される。
(変換表テーブル1300の記憶内容)
次に、図13を用いて、変換表テーブル1300の記憶内容の一例について説明する。変換表テーブル1300は、例えば、図4に示したメモリ402やディスク405などの記憶領域によって実現される。
図13は、変換表テーブル1300の記憶内容の一例を示す説明図である。変換表テーブル1300は、経費区分と、借方と、貸方とのフィールドを有する。変換表テーブル1300は、各フィールドに情報を設定することにより、変換表がレコードとして記憶される。
経費区分のフィールドには、予算の使途を示す名称が経費区分として設定される。借方のフィールドには、予算が資産として計上される場合に割り当てられる借方の項目名が設定される。貸方のフィールドには、予算が負債や純資産として計上される場合に割り当てられる貸方の項目名が設定される。
(仕訳帳情報テーブル1400の記憶内容)
次に、図14を用いて、仕訳帳情報テーブル1400の記憶内容の一例について説明する。仕訳帳情報テーブル1400は、例えば、図4に示したメモリ402やディスク405などの記憶領域によって実現される。
図14は、仕訳帳情報テーブル1400の記憶内容の一例を示す説明図である。仕訳帳情報テーブル1400は、予算事業と、経費区分と、決算額と、公有財産と、マッピングコードと、借方と、貸方とのフィールドを有する。仕訳帳情報テーブル1400は、各フィールドに情報を設定することにより、公会計事業の体系での会計情報がレコードとして記憶される。
予算事業のフィールドには、予算科目の体系での予算事業の事業名が設定される。経費区分のフィールドには、予算の使途を示す名称が経費区分として設定される。決算額のフィールドには、予算の金額のうち使用された金額が決算額として設定される。公有財産のフィールドには、地方自治体が所有する施設の施設名が公有財産として設定される。
マッピングコードのフィールドには、施策コードと、事業コードと、施設コードとを組み合わせた番号がマッピングコードとして設定される。借方のフィールドには、予算が資産として計上される場合に割り当てられる借方の項目名が設定される。貸方のフィールドには、予算が負債や純資産として計上される場合に割り当てられる貸方の項目名が設定される。
(会計処理装置100の機能的構成例)
次に、図15を用いて、会計処理装置100の機能的構成例について説明する。
図15は、会計処理装置100の機能的構成例を示すブロック図である。会計処理装置100は、記憶部1501と、受付部1502と、特定部1503と、出力部1504とを含む構成である。記憶部1501〜出力部1504は、制御部となる機能である。
記憶部1501は、具体的には、例えば、図4に示したメモリ402、ディスク405などの記憶領域によって実現される。受付部1502〜出力部1504は、具体的には、例えば、図4に示したメモリ402、ディスク405などの記憶領域に記憶されたプログラムをCPU401に実行させることにより、または、ネットワークI/F403により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、図4に示したメモリ402、ディスク405などの記憶領域に記憶される。
記憶部1501は、会計情報を記憶する。記憶部1501は、例えば、予算事業ごとの会計情報を記憶する。記憶部1501は、具体的には、図7に示した決算情報テーブル700を記憶する。また、記憶部1501は、具体的には、さらに、図6に示した予算情報テーブル600、または図8に示した財産情報テーブル800を記憶してもよい。これにより、記憶部1501は、予算事業の会計情報を記憶しておくことができる。
記憶部1501は、施設ごとの会計情報を記憶する。記憶部1501は、例えば、利用者の操作入力による施設の指定により、施設と、予算事業の会計情報とを対応付けて記憶する。記憶部1501は、具体的には、図12に示したマッピング情報テーブル1200を用いて、施設と、予算事業の会計情報とを対応付けて記憶する。これにより、記憶部1501は、施設に対応付けて、予算事業の会計情報を記憶しておくことができる。
記憶部1501は、カテゴリごとの会計情報を記憶する。記憶部1501は、例えば、利用者の操作入力による公会計事業の指定により、公会計事業と、予算事業の会計情報とを対応付けて記憶する。記憶部1501は、具体的には、図12に示したマッピング情報テーブル1200を用いて、公会計事業と、予算事業の会計情報とを対応付けて記憶する。これにより、記憶部1501は、公会計事業に対応付けて、予算事業の会計情報を記憶しておくことができる。
受付部1502は、カテゴリごとに、該カテゴリに属させる施設の登録を受け付ける。受付部1502は、例えば、公会計事業ごとに、該公会計事業に属させる施設の登録を受け付け、記憶部1501に記憶させる。受付部1502は、例えば、公会計事業と施設とを対応付けて、図12に示したマッピング情報テーブル1200に記憶させる。これにより、受付部1502は、施設が、どの公会計事業に属するかを特定可能にすることができる。
受付部1502は、施設ごとの会計情報を記憶部1501に記憶する。受付部1502は、例えば、利用者の操作入力による施設の指定を受け付け、指定された施設と予算事業ごとの会計情報とを対応付けて、記憶部1501に記憶させる。受付部1502は、具体的には、施設と予算事業の会計情報とを対応付けて、図12に示したマッピング情報テーブル1200に記憶させる。これにより、受付部1502は、予算事業の会計情報を、どの施設に対応する会計情報に変換するかを特定可能にすることができる。
受付部1502は、異なる複数のカテゴリのいずれかのカテゴリの指定と特定の施設の指定とにより、該特定の施設の会計情報の登録を受け付け、指定されたカテゴリと特定の施設とに対応付けて登録された会計情報を記憶部1501に記憶する。受付部1502は、例えば、公会計事業の指定と施設の指定とにより、指定された公会計事業と指定された施設とに対応付けて、予算事業の会計情報を記憶する。受付部1502は、具体的には、公会計事業と施設と予算事業の会計情報とを対応付けて、図12に示したマッピング情報テーブル1200に記憶させる。これにより、受付部1502は、予算事業の会計情報を、どの公会計事業と施設とに対応する会計情報に変換するかを特定可能にすることができる。
受付部1502は、施策ごとに該施策に含まれるカテゴリの登録を受け付ける。受付部1502は、例えば、施策の指定と、施策に含まれる公会計事業の指定とを受け付ける。受付部1502は、具体的には、施策と、公会計事業とを対応付けて、図10に示した事業情報テーブル1000に記憶させる。これにより、受付部1502は、施策と公会計事業との対応関係を特定可能にすることができる。
受付部1502は、カテゴリごとの会計情報を記憶部1501に記憶する。受付部1502は、例えば、利用者の操作入力による公会計事業の指定を受け付け、公会計事業と、予算事業の会計情報とを対応付けて記憶部1501に記憶させる。受付部1502は、具体的には、公会計事業と、予算事業の会計情報とを対応付けて、図12に示したマッピング情報テーブル1200に記憶させる。これにより、受付部1502は、公会計事業と予算事業の会計情報との対応関係を特定可能にすることができる。
受付部1502は、特定の施設に関する会計情報の出力指示を受け付け、受け付けた特定の施設に関する会計情報の出力指示を、出力部1504に出力する。これにより、受付部1502は、特定部1503に、どの施設に関する会計情報を出力するかを特定させることができる。
受付部1502は、特定のカテゴリに関する会計情報の出力指示を受け付け、受け付けた特定のカテゴリに関する会計情報の出力指示を、出力部1504に出力する。受付部1502は、例えば、特定の公会計事業に関する会計情報の出力指示を受け付け、出力部1504に出力する。これにより、受付部1502は、特定部1503に、どの公会計事業に関する会計情報を出力するかを特定させることができる。
受付部1502は、特定の施策に関する会計情報の出力指示を受け付け、受け付けた特定の施策に関する会計情報の出力指示を、出力部1504に出力する。これにより、受付部1502は、特定部1503に、どの施策に関する会計情報を出力するかを特定させることができる。
特定部1503は、特定の施設に関する会計情報の出力指示に応じて、該特定の施設が属する複数のカテゴリを特定し、該特定の施設に対応付けられ、かつ、特定した複数のカテゴリのそれぞれに対応付けて記憶部1501に記憶された会計情報を抽出する。特定部1503は、例えば、図12に示したマッピング情報テーブル1200に基づいて、図7に示した決算情報テーブル700から、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400を作成する。そして、特定部1503は、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400に基づいて、特定の施設が属する公会計事業に対応付けられた会計情報を特定する。これにより、特定部1503は、施設ごとの会計情報を出力部1504に出力することができる。
特定部1503は、特定のカテゴリについての会計情報の出力指示に応じて、該特定のカテゴリに属する施設に対応する会計情報を、記憶部1501を参照して特定する。特定部1503は、例えば、図12に示したマッピング情報テーブル1200に基づいて、図7に示した決算情報テーブル700から、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400を作成する。そして、特定部1503は、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400に基づいて、特定の公会計事業に対応付けられた会計情報を特定する。これにより、特定部1503は、公会計事業ごとの会計情報を出力部1504に出力することができる。
特定部1503は、特定のカテゴリについての会計情報の出力指示に応じて、該特定のカテゴリに対応する会計情報と、該特定のカテゴリに属する施設に対応する会計情報とを、記憶部1501を参照して特定する。特定部1503は、例えば、図12に示したマッピング情報テーブル1200に基づいて、図7に示した決算情報テーブル700から、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400を作成する。そして、特定部1503は、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400に基づいて、特定の公会計事業に対応付けられた会計情報と、特定の公会計事業と施設との組み合わせに対応付けられた会計情報を特定する。これにより、特定部1503は、公会計事業ごとの会計情報を出力部1504に出力することができる。
特定部1503は、特定の施策についての会計情報の出力指示に応じて、該特定の施策に含まれるカテゴリに属する施設に対応する会計情報を、記憶部1501を参照して特定する。特定部1503は、例えば、図12に示したマッピング情報テーブル1200に基づいて、図7に示した決算情報テーブル700から、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400を作成する。そして、特定部1503は、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400に基づいて、特定の施策に対応付けられた会計情報を特定する。これにより、特定部1503は、施策ごとの会計情報を出力部1504に出力することができる。
特定部1503は、特定した会計情報が、複数のカテゴリに対応する会計情報である場合、該複数のカテゴリのそれぞれのカテゴリに対応する予算額の比率に基づいて、特定した会計情報を補正する。特定部1503は、特定した予算事業の会計情報が、複数の公会計事業に対応付けられた会計情報である場合、図6に示した予算情報テーブル600に基づいて、それぞれの公会計事業に対応する予算額の比率を算出する。特定部1503は、算出した比率に基づいて、特定した予算事業の会計情報が示す歳出の金額を減算する。これにより、特定部1503は、予算事業の会計情報を、複数の公会計事業に対応する会計情報に分けることができる。
出力部1504は、特定部1503が特定した特定の施設に関する会計情報を出力する。出力部1504は、例えば、特定の施設に関する会計情報を、複数のカテゴリに区分された状態で出力する。出力部1504は、具体的には、特定部1503が特定した特定の施設に対応する会計情報を、クライアント装置301に送信して、クライアント装置301のディスプレイ506に表示させる。これにより、出力部1504は、クライアント装置301の利用者に、施設ごとの会計情報を把握させることができる。
出力部1504は、特定部1503が特定した特定のカテゴリに対応する会計情報を含む会計情報を出力する。出力部1504は、例えば、特定部1503が特定した特定の公会計事業に対応する会計情報を、クライアント装置301に送信して、クライアント装置301のディスプレイ506に表示させる。これにより、出力部1504は、クライアント装置301の利用者に、公会計事業ごとの会計情報を把握させることができる。
出力部1504は、特定部1503が特定した特定のカテゴリに属するすべての施設に対応する会計情報を含む会計情報を出力する。出力部1504は、例えば、特定部1503が特定した特定の公会計事業と施設との組み合わせに対応する会計情報を、クライアント装置301に送信して、クライアント装置301のディスプレイ506に表示させる。これにより、出力部1504は、クライアント装置301の利用者に、公会計事業ごとの会計情報を把握させることができる。
出力部1504は、特定した特定の施策に含まれるすべてのカテゴリに属するすべての施設に対応する会計情報を含む会計情報を出力する。出力部1504は、例えば、特定部1503が特定した特定の施策に対応する会計情報を、クライアント装置301に送信して、クライアント装置301のディスプレイ506に表示させる。これにより、出力部1504は、クライアント装置301の利用者に、施策ごとの会計情報を把握させることができる。
出力部1504は、特定部1503が補正した会計情報を含む会計情報を出力してもよい。出力形式は、例えば、会計処理装置100のディスプレイへの表示、会計処理装置100のプリンタへの印刷出力、ネットワークI/F403による外部装置への送信、または、メモリ402やディスク405などの記憶領域への記憶であってもよい。
(会計処理装置100の具体的な動作例)
次に、図16〜図20を用いて、会計処理装置100の具体的な動作例について説明する。
図16〜図20は、会計処理装置100の具体的な動作例を示す説明図である。まず、図16において、会計処理装置100は、図6に示した予算情報テーブル600と、図7に示した決算情報テーブル700と、図8に示した財産情報テーブル800とを記憶している。
(16−1)クライアント装置301は、利用者の操作入力によって、公会計事業の体系での施策の施策名と施策コードとを受け付け、会計処理装置100に送信する。クライアント装置301は、例えば、施策名「まちづくり」と施策コード「91」とを受け付け、施策名「まちづくり」と施策コード「91」とを対応付けた情報を、会計処理装置100に送信する。
会計処理装置100は、クライアント装置301から、公会計事業の体系での施策の施策名と施策コードとを受信する。会計処理装置100は、受信した施策名と施策コードとを対応付けたレコードを生成し、図9に示した施策情報テーブル900を用いて記憶する。
会計処理装置100は、例えば、クライアント装置301から、施策名「まちづくり」と施策コード「91」とを対応付けた情報を受信する。会計処理装置100は、受信した情報に基づいて、施策名「まちづくり」と施策コード「91」とを対応付けたレコードを生成し、生成したレコードを図9に示した施策情報テーブル900を用いて記憶する。これにより、会計処理装置100は、公会計事業の体系での施策の施策名を登録しておくことができる。
ここでは、クライアント装置301が施策コードを受け付ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、クライアント装置301が施策名を会計処理装置100に送信し、会計処理装置100が施策名に対して施策コードを割り当ててもよい。
(16−2)クライアント装置301は、利用者の操作入力によって、公会計事業の体系での公会計事業の事業名と事業コードと、該公会計事業が属する施策の施策コードとを受け付け、会計処理装置100に送信する。クライアント装置301は、例えば、事業名「庁舎管理事業」と事業コード「0001」と施策コード「91」とを受け付け、事業名「庁舎管理事業」と事業コード「0001」と施策コード「91」とを対応付けた情報を、会計処理装置100に送信する。
会計処理装置100は、クライアント装置301から、公会計事業の体系での公会計事業の事業名と事業コードと、該公会計事業が属する施策の施策コードとを受信する。会計処理装置100は、受信した事業名と事業コードと施策コードとを対応付けたレコードを生成し、図10に示した事業情報テーブル1000を用いて記憶する。
会計処理装置100は、例えば、クライアント装置301から、事業名「庁舎管理事業」と事業コード「0001」と施策コード「91」とを対応付けた情報を受信する。会計処理装置100は、受信した情報に基づいて、事業名「庁舎管理事業」と事業コード「0001」と施策コード「91」とを対応付けたレコードを生成し、生成したレコードを図9に示した施策情報テーブル900を用いて記憶する。これにより、会計処理装置100は、公会計事業の体系での公会計事業の施策名を、該公会計事業が属する施策の施策コードに対応付けて登録しておくことができる。
ここでは、クライアント装置301が事業コードを受け付ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、クライアント装置301が事業名を会計処理装置100に送信し、会計処理装置100が事業名に対して事業コードを割り当ててもよい。また、ここでは、クライアント装置301が施策コードを受け付ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、クライアント装置301が施策名を会計処理装置100に送信し、会計処理装置100が図9に示した施策情報テーブル900に基づいて施策名に対応する施策コードを特定してもよい。
(16−3)クライアント装置301は、利用者の操作入力によって、地方自治体が所有する施設の施設名と施設コードとを受け付け、会計処理装置100に送信する。クライアント装置301は、例えば、施設名「本庁舎」と施設コード「A001」とを受け付け、施設名「本庁舎」と施設コード「A001」とを対応付けた情報を、会計処理装置100に送信する。
会計処理装置100は、クライアント装置301から、公会計事業の体系での、地方自治体が所有する施設の施設名と、施設コードとを受信する。会計処理装置100は、受信した施設名と、施設コードとを対応付けたレコードを生成し、図11に示した施設情報テーブル1100を用いて記憶する。
会計処理装置100は、例えば、クライアント装置301から、施設名「本庁舎」と施設コード「A001」とを対応付けた情報を受信すると、施設名「本庁舎」と施設コード「A001」とを対応付けたレコードを生成する。そして、会計処理装置100は、生成したレコードを、図9に示した施設情報テーブル1100を用いて記憶する。
これにより、会計処理装置100は、公会計事業の体系での施設の施設名を登録しておくことができる。ここでは、クライアント装置301が施設コードを受け付ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、クライアント装置301が施設名を会計処理装置100に送信し、会計処理装置100が施設名に対して施設コードを割り当ててもよい。
(16−4)クライアント装置301は、利用者の操作入力によって、予算科目の体系での予算事業の事業名と経費区分と公有財産と、該予算事業に対応する公会計事業の体系での公会計事業の事業コードと施設の施設コードとを受け付ける。クライアント装置301は、受け付けた、予算科目の体系での予算事業の事業名と経費区分と公有財産と、該予算事業に対応する公会計事業の体系での公会計事業の事業コードと施設の施設コードとを、会計処理装置100に送信する。クライアント装置301は、例えば、予算科目の体系での予算事業の事業名「一般管理事業」と経費区分「職員給与」と公有財産「(施設なし)」と、公会計事業の体系での公会計事業の事業コード「0001」と施設コード「Z000」を受け付ける。クライアント装置301は、予算事業の事業名「一般管理事業」と経費区分「職員給与」と公有財産「(施設なし)」と、公会計事業の事業コード「0001」と施設コード「Z000」とを対応付けた情報を、会計処理装置100に送信する。
会計処理装置100は、クライアント装置301から、予算科目の体系での予算事業の事業名と経費区分と公有財産と、該予算事業に対応する公会計事業の体系での公会計事業の事業コードと施設の施設コードとを受信する。会計処理装置100は、図10に示した事業情報テーブル1000に基づいて、受け付けた事業コードから施策コードを特定し、特定した施策コードと受け付けた事業コードと施設コードとを組み合わせてマッピングコードを生成する。会計処理装置100は、受け付けた事業名と施設名と事業コードと施設コードと、生成したマッピングコードとを対応付けたレコードを生成し、図12に示したマッピング情報テーブル1200を用いて記憶する。
会計処理装置100は、例えば、クライアント装置301から、予算事業の事業名「一般管理事業」と経費区分「職員給与」と公有財産「(施設なし)」と、公会計事業の事業コード「0001」と施設コード「Z000」とを対応付けた情報を受信する。会計処理装置100は、事業コード「0001」に基づいて施策コード「91」を特定し、マッピングコード「91−0001−Z000」を生成する。会計処理装置100は、事業名「一般管理事業」と経費区分「職員給与」と公有財産「(施設なし)」と、の事業コード「0001」と施設コード「Z000」とマッピングコード「91−0001−Z000」とを対応付けたレコードを生成する。そして、会計処理装置100は、生成したレコードを、図12に示したマッピング情報テーブル1200を用いて記憶する。
これにより、会計処理装置100は、公会計事業の体系での公会計事業と施設との対応関係を特定可能にすることができる。また、会計処理装置100は、予算科目の体系での予算事業と、公会計事業の体系での公会計事業と施設との対応関係を特定可能にすることができる。結果として、会計処理装置100は、予算科目の体系での特定の予算事業に対応する会計情報を、公会計事業の体系での特定の公会計事業と特定の施設とに対応する会計情報に変換可能にすることができる。
(16−5)会計処理装置100は、利用者の操作入力によって、予算科目の体系での経費区分と、公会計事業の体系での借方の項目名と貸方の項目名とを受け付け、会計処理装置100に送信する。クライアント装置301は、例えば、経費区分「職員給与」と借方の項目名「PL人件費」と貸方の項目名「CF人件費支出」とを受け付ける。クライアント装置301は、経費区分「職員給与」と借方の項目名「PL人件費」と貸方の項目名「CF人件費支出」とを対応付けた情報を、会計処理装置100に送信する。
会計処理装置100は、クライアント装置301から、予算科目の体系での経費区分と、公会計事業の体系での借方の項目名と貸方の項目名とを受信する。会計処理装置100は、受信した経費区分と借方の項目名と貸方の項目名とを対応付けたレコードを生成し、図13に示した変換表テーブル1300を用いて記憶する。
会計処理装置100は、例えば、クライアント装置301から、経費区分「職員給与」と借方の項目名「PL人件費」と貸方の項目名「CF人件費支出」とを対応付けた情報を受信する。会計処理装置100は、受信した情報に基づいて、経費区分「職員給与」と借方の項目名「PL人件費」と貸方の項目名「CF人件費支出」とを対応付けたレコードを生成する。そして、会計処理装置100は、生成したレコードを、図13に示した変換表テーブル1300を用いて記憶する。
これにより、会計処理装置100は、予算科目の体系での経費区分と、公会計事業の体系での借方の項目名と貸方の項目名との対応関係を特定可能にすることができる。ここで、図17の説明に移行する。
図17において、(17−1)会計処理装置100は、図7に示した決算情報テーブル700に記憶された予算事業と経費区分と決算額との組み合わせを抽出する。会計処理装置100は、例えば、予算事業「一般管理事業」と経費区分「職員給与」と決算額「24,000千円」との組み合わせを抽出する。
会計処理装置100は、抽出した予算事業と経費区分とに対応する、図12に示したマッピング情報テーブル1200に記憶された公有財産とマッピングコードとを特定する。会計処理装置100は、例えば、抽出した予算事業「一般管理事業」と経費区分「職員給与」との組み合わせに対応するマッピングコード「91−0001−Z000」を特定する。会計処理装置100は、抽出した予算事業「一般管理事業」と経費区分「職員給与」との組み合わせに公有財産は対応付けられていないため、公有財産は特定しない。
会計処理装置100は、抽出した経費区分に対応する、図13に示した変換表テーブル1300に記憶された借方の項目名と貸方の項目名とを特定する。会計処理装置100は、例えば、抽出した経費区分「職員給与」に対応する借方の項目名「PL人件費」と貸方の項目名「CF人件費支出」とを特定する。
会計処理装置100は、抽出した予算事業と経費区分と決算額と、特定した公有財産とマッピングコードと借方の項目名と貸方の項目名とを対応付けたレコードを生成して、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400を用いて記憶する。会計処理装置100は、予算事業「一般管理事業」と経費区分「職員給与」と決算額「24,000千円」とマッピングコード「91−0001−Z000」と借方の項目名「PL人件費」と貸方の項目名「CF人件費支出」とを対応付けたレコードを生成する。会計処理装置100は、生成したレコードを、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400を用いて記憶する。
これにより、会計処理装置100は、予算事業の体系での会計情報を、公会計事業の体系での会計情報に変換することができる。このため、クライアント装置301の利用者は、人手で公会計事業の体系での会計情報を作成しなくてもよいため、作業負担を低減することができる。
また、会計処理装置100が抽出した予算事業と経費区分とに対応する、図12に示したマッピング情報テーブル1200に記憶されたマッピングコードが複数抽出される場合がある。この場合、会計処理装置100は、抽出したマッピングコードの組み合わせに基づく所定の比率に基づいて、決算額を補正してもよい。会計処理装置100は、例えば、図6に示した予算情報テーブル600に基づいて、抽出したマッピングコードが示す公会計事業の予算額の合計を算出し、予算額の比率に基づいて決算額を分割する。所定の比率は、利用者によって設定されてもよい。
これにより、会計処理装置100は、同じ予算事業が複数の公会計事業に対応する場合、予算事業の会計情報を自動で分割することができる。このため、クライアント装置301の利用者は、作業負担を低減することができる。ここで、図18〜図20の説明に移行する。
図18において、(18−1)クライアント装置301は、利用者の操作入力によって、施策コードを含む、財務書類画面の表示要求を受け付け、受け付けた表示要求を会計処理装置100に送信する。クライアント装置301は、例えば、施策コード「91」を含む表示要求を、会計処理装置100に送信する。
会計処理装置100は、クライアント装置301から、施策コードを含む表示要求を受信する。会計処理装置100は、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400のうち、施策コードが含まれるレコードを抽出する。会計処理装置100は、例えば、施策コード「91」を含む表示要求を受信し、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400のうち、マッピングコードに施策コード「91」が含まれるレコードを抽出する。
会計処理装置100は、クライアント装置301の表示制御を行い、クライアント装置301のディスプレイ506に、抽出したレコードの内容を示す財務書類画面を表示する。会計処理装置100は、例えば、クライアント装置301のディスプレイ506に、抽出したレコードの内容を示す財務書類画面1800を表示する。
会計処理装置100は、まず、抽出したレコードの内容に基づいて算出した施策についての決算額の合計と、施策に含まれる公会計事業とを、財務書類画面1800に表示してもよい。そして、会計処理装置100は、公会計事業のいずれかが選択された場合に、抽出したレコードの内容のうち選択された公会計事業に対応するレコードの内容を、財務書類画面1800に表示させてもよい。
会計処理装置100は、さらに、選択された公会計事業に対応するレコードの内容に基づいて算出した公会計事業についての決算額の合計と、公会計事業に属する施設とを、財務書類画面1800に表示してもよい。そして、会計処理装置100は、施設のいずれかが選択された場合に、抽出したレコードの内容のうち選択された施設に対応するレコードの内容を、財務書類画面1800に表示させてもよい。
これにより、会計処理装置100は、クライアント装置301の利用者に、施策ごとに分類した公会計事業の体系での会計情報を把握させることができる。このため、クライアント装置301の利用者は、人手で公会計事業の体系での会計情報を作成しなくてもよいため、作業負担を低減することができる。
図19において、(19−1)クライアント装置301は、利用者の操作入力によって、業務コードを含む、財務書類画面の表示要求を受け付け、受け付けた表示要求を会計処理装置100に送信する。クライアント装置301は、例えば、事業コード「0001」を含む表示要求を、会計処理装置100に送信する。
会計処理装置100は、クライアント装置301から、業務コードを含む表示要求を受信する。会計処理装置100は、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400のうち、業務コードが含まれるレコードを抽出する。会計処理装置100は、例えば、事業コード「0001」を含む表示要求を受信し、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400のうち、マッピングコードに事業コード「0001」が含まれるレコードを抽出する。
会計処理装置100は、クライアント装置301の表示制御を行い、クライアント装置301のディスプレイ506に、抽出したレコードの内容を示す財務書類画面を表示する。会計処理装置100は、例えば、クライアント装置301のディスプレイ506に、抽出したレコードの内容を示す財務書類画面1900を表示する。
会計処理装置100は、さらに、クライアント装置301の表示制御を行い、クライアント装置301のディスプレイ506に、抽出したレコードの内容を、施設ごとに区分けして表示させてもよい。会計処理装置100は、例えば、クライアント装置301のディスプレイ506に、抽出したレコードの内容を、施設コード「Z000」が含まれるレコードと、施設コード「A001」が含まれるレコードとに分類して表示させる。
会計処理装置100は、まず、抽出したレコードの内容に基づいて算出した公会計事業についての決算額の合計と、公会計事業に属する施設とを、財務書類画面1900に表示してもよい。そして、会計処理装置100は、施設のいずれかが選択された場合に、抽出したレコードの内容のうち選択された施設に対応するレコードの内容を、財務書類画面1900に表示させてもよい。
これにより、会計処理装置100は、クライアント装置301の利用者に、公会計事業ごとに分類した公会計事業の体系での会計情報を把握させることができる。このため、クライアント装置301の利用者は、人手で公会計事業の体系での会計情報を作成しなくてもよいため、作業負担を低減することができる。
図20において、(20−1)クライアント装置301は、利用者の操作入力によって、施設コードを含む、財務書類画面の表示要求を受け付け、受け付けた表示要求を会計処理装置100に送信する。クライアント装置301は、例えば、施設コード「A001」を含む表示要求を、会計処理装置100に送信する。
会計処理装置100は、クライアント装置301から、施設コードを含む表示要求を受信する。会計処理装置100は、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400のうち、施設コードが含まれるレコードを抽出する。会計処理装置100は、例えば、施設コード「A001」を含む表示要求を受信し、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400のうち、マッピングコードに施設コード「A001」が含まれるレコードを抽出する。
会計処理装置100は、クライアント装置301の表示制御を行い、クライアント装置301のディスプレイ506に、抽出したレコードの内容を示す財務書類画面を表示する。会計処理装置100は、例えば、クライアント装置301のディスプレイ506に、抽出したレコードの内容を示す財務書類画面2000を表示する。
会計処理装置100は、さらに、クライアント装置301の表示制御を行い、クライアント装置301のディスプレイ506に、抽出したレコードの内容を、公会計事業ごとに区分けして表示させてもよい。会計処理装置100は、例えば、クライアント装置301のディスプレイ506に、抽出したレコードの内容を、事業コード「0001」が含まれるレコードと、事業コード「0002」が含まれるレコードとに分類して表示させる。
これにより、会計処理装置100は、クライアント装置301の利用者に、施設ごとに分類した公会計事業の体系での会計情報を把握させることができる。このため、クライアント装置301の利用者は、人手で公会計事業の体系での会計情報を作成しなくてもよいため、作業負担を低減することができる。
(登録処理手順の一例)
次に、図21を用いて、会計処理装置100が実行する登録処理手順の一例について説明する。
図21は、登録処理手順の一例を示すフローチャートである。図21において、会計処理装置100は、クライアント装置301から、公会計事業の体系での施策名と施策コードとを対応付けた情報を受信し、図9に示した施策情報テーブル900を用いて記憶する(ステップS2101)。
また、会計処理装置100は、クライアント装置301から、公会計事業の体系での公会計事業の事業名と事業コードと施策コードとを対応付けた情報を受信し、図10に示した事業情報テーブル1000を用いて記憶する(ステップS2102)。また、会計処理装置100は、クライアント装置301から、公会計事業の体系での施設名と施設コードとを対応付けた情報を受信し、図11に示した施設情報テーブル1100を用いて記憶する(ステップS2103)。
また、会計処理装置100は、クライアント装置301から、予算事業の事業名や公有財産と、公会計事業の事業コードと施設コードとを対応付けた情報を受信し、図12に示したマッピング情報テーブル1200を用いて記憶する(ステップS2104)。また、会計処理装置100は、クライアント装置301から、予算科目の体系での経費区分と、公会計事業の体系での貸方の項目名と借方の項目名とを対応付けた情報を受信し、図13に示した変換表テーブル1300を用いて記憶する(ステップS2105)。
次に、会計処理装置100は、図7に示した決算情報テーブル700に記憶された予算科目の体系での会計情報を公会計事業の体系での会計情報に変換し、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400を用いて記憶する(ステップS2106)。そして、会計処理装置100は、登録処理を終了する。
これにより、会計処理装置100は、予算科目の体系での会計情報を公会計事業の体系での会計情報に変換し、記憶することができ、公会計事業の体系での会計情報を利活用しやすくすることができる。
(表示制御処理手順の一例)
次に、図22を用いて、会計処理装置100が実行する表示制御処理手順の一例について説明する。
図22は、表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図22において、会計処理装置100は、クライアント装置301から、施策コード、事業コード、または施設コードを含む表示要求を受信する(ステップS2201)。次に、会計処理装置100は、図14に示した仕訳帳情報テーブル1400に記憶された公会計事業の体系での会計情報のうち、受信した表示要求に含まれる施策コード、事業コード、または施設コードに対応する会計情報を抽出する(ステップS2202)。
そして、会計処理装置100は、クライアント装置301の表示制御を行い、抽出した公会計事業の体系での会計情報に基づく財務書類画面を、クライアント装置301のディスプレイ506に表示させる(ステップS2203)。その後、会計処理装置100は、表示制御処理を終了する。
これにより、会計処理装置100は、公会計事業の体系での会計情報のうち、特定の施策、特定の公会計事業、または特定の施設に対応する会計情報を抽出してクライアント装置301のディスプレイ506に表示させることができる。そして、会計処理装置100は、クライアント装置301の利用者に、施策や公会計事業や施設ごとに分類した公会計事業の体系での会計情報を把握させることができる。
以上説明したように、会計処理装置100によれば、施設ごとの会計情報を記憶部1501に記憶することができる。また、会計処理装置100によれば、カテゴリごとに該カテゴリに属させる施設の登録を受け付けることができる。また、会計処理装置100によれば、特定のカテゴリについての会計情報の出力指示に応じて、該特定のカテゴリに属する施設に対応する会計情報を、記憶部1501を参照して特定することができる。また、会計処理装置100によれば、特定した該特定のカテゴリに属するすべての施設に対応する会計情報を含む会計情報を出力することができる。これにより、会計処理装置100は、カテゴリごとに分類された会計情報を出力することができ、クライアント装置301の利用者などにカテゴリごとに会計情報を把握させることができる。このため、会計処理装置100は、クライアント装置301の利用者などが、会計情報を利活用しやすくすることができる。
また、会計処理装置100によれば、施策ごとに該施策に含まれるカテゴリの登録を受け付けることができる。また、会計処理装置100によれば、特定の施策についての会計情報の出力指示に応じて、該特定の施策に含まれるカテゴリに属する施設に対応する会計情報を、記憶部1501を参照して特定することができる。また、会計処理装置100によれば、特定した該特定の施策に含まれるすべてのカテゴリに属するすべての施設に対応する会計情報を含む会計情報を出力することができる。これにより、会計処理装置100は、施策ごとに分類された会計情報を出力することができ、クライアント装置301の利用者などに施策ごとに会計情報を把握させることができる。このため、会計処理装置100は、クライアント装置301の利用者などが、会計情報を利活用しやすくすることができる。
また、会計処理装置100によれば、カテゴリごとの会計情報を記憶部1501に記憶することができる。また、会計処理装置100によれば、特定のカテゴリについての会計情報の出力指示に応じて、該特定のカテゴリに対応する会計情報と、該特定のカテゴリに属する施設に対応する会計情報とを、記憶部1501を参照して特定することができる。また、会計処理装置100によれば、特定した該特定のカテゴリに対応する会計情報と、特定した該特定のカテゴリに属する施設に対応する会計情報とを含む会計情報を出力することができる。これにより、会計処理装置100は、カテゴリごとに分類された会計情報を出力することができ、クライアント装置301の利用者などにカテゴリごとに会計情報を把握させることができる。このため、会計処理装置100は、クライアント装置301の利用者などが、会計情報を利活用しやすくすることができる。
また、会計処理装置100によれば、特定した会計情報が、複数のカテゴリに対応する会計情報である場合、該複数のカテゴリのそれぞれのカテゴリに対応する予算額の比率に基づいて、特定した会計情報を補正することができる。また、会計処理装置100によれば、補正した会計情報を含む会計情報を出力することができ、クライアント装置301の利用者などに把握させることができる。これにより、会計処理装置100は、予算事業の会計情報を、複数のカテゴリに対応する会計情報に分けることができる。また、会計処理装置100は、クライアント装置301の利用者などが、予算事業の会計情報を補正しなくてもよいため、作業負担を低減することができる。
また、会計処理装置100によれば、施設の指定と、予算事業の会計情報の指定とにより、指定された該施設に対応付けて、指定された該予算事業の会計情報を記憶することができる。これにより、会計処理装置100は、予算事業の会計情報を、公会計事業の会計情報に変換するために用いられる、予算事業の会計情報と施設との対応関係を記憶することができる。
また、会計処理装置100によれば、カテゴリとして地方自治体において行われた公会計事業の種類を示す情報を採用することができる。これにより、会計処理装置100は、公会計事業ごとの会計情報を特定することができ、クライアント装置301の利用者などに把握させることができる。
また、会計処理装置100によれば、指定されたカテゴリと特定の施設とに対応付けて登録された会計情報を記憶部1501に記憶させることができる。また、会計処理装置100によれば、特定の施設に関する会計情報の出力指示に応じて、該特定の施設が属する複数のカテゴリを特定することができる。また、会計処理装置100によれば、該特定の施設に対応付けられ、かつ、特定した該特定の施設が属する複数のカテゴリのそれぞれに対応付けて記憶部1501に記憶された会計情報を抽出することができる。また、会計処理装置100によれば、抽出した会計情報を出力することができる。これにより、会計処理装置100は、施設ごとに分類された会計情報を出力することができ、クライアント装置301の利用者などに施設ごとに会計情報を把握させることができる。このため、会計処理装置100は、クライアント装置301の利用者などが、会計情報を利活用しやすくすることができる。
また、会計処理装置100によれば、出力される特定の施設に関する会計情報を、特定した特定の施設が属する複数のカテゴリに区分された状態で出力することができる。これにより、会計処理装置100は、施設ごとに分類された会計情報を、さらにカテゴリごとに分類して出力することができ、クライアント装置301の利用者などに把握させることができる。このため、会計処理装置100は、クライアント装置301の利用者などが、会計情報を利活用しやすくすることができる。
なお、本実施の形態で説明した会計処理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本会計処理プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また本会計処理プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)施設ごとの会計情報を記憶部に記憶し、
カテゴリごとに該カテゴリに属させる施設の登録を受け付け、
特定のカテゴリについての会計情報の出力指示に応じて、該特定のカテゴリに属する施設に対応する会計情報を、前記記憶部を参照して特定し、
特定した該特定のカテゴリに属するすべての施設に対応する会計情報を含む会計情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする会計処理プログラム。
(付記2)施策ごとに該施策に含まれるカテゴリの登録を受け付ける処理を前記コンピュータに実行させ、
前記特定する処理は、特定の施策についての会計情報の出力指示に応じて、該特定の施策に含まれるカテゴリに属する施設に対応する会計情報を、前記記憶部を参照して特定し、
前記出力する処理は、特定した該特定の施策に含まれるすべてのカテゴリに属するすべての施設に対応する会計情報を含む会計情報を出力する、
ことを特徴とする付記1に記載の会計処理プログラム。
(付記3)カテゴリごとの会計情報を前記記憶部に記憶する処理を前記コンピュータに実行させ、
前記特定する処理は、特定のカテゴリについての会計情報の出力指示に応じて、該特定のカテゴリに対応する会計情報と、該特定のカテゴリに属する施設に対応する会計情報とを、前記記憶部を参照して特定し、
前記出力する処理は、特定した該特定のカテゴリに対応する会計情報と、特定した該特定のカテゴリに属する施設に対応する会計情報とを含む会計情報を出力する、ことを特徴とする付記1または2に記載の会計処理プログラム。
(付記4)特定した前記会計情報が、複数のカテゴリに対応する会計情報である場合、該複数のカテゴリのそれぞれのカテゴリに対応する予算額の比率に基づいて、特定した前記会計情報を補正する処理を前記コンピュータに実行させ、
前記出力する処理は、補正した前記会計情報を含む会計情報を出力する、ことを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の会計処理プログラム。
(付記5)前記記憶する処理は、施設の指定と、予算事業の会計情報の指定とにより、指定された該施設に対応付けて、指定された該予算事業の会計情報を記憶する、ことを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の会計処理プログラム。
(付記6)前記カテゴリは、地方自治体において行われた公会計事業の種類を示す情報である、ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の会計処理プログラム。
(付記7)施設ごとの会計情報を記憶部に記憶し、
カテゴリごとに該カテゴリに属させる施設の登録を受け付け、
特定のカテゴリについての会計情報の出力指示に応じて、該特定のカテゴリに属する施設に対応する会計情報を、前記記憶部を参照して特定し、
特定した該特定のカテゴリに属するすべての施設に対応する会計情報を含む会計情報を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする会計処理方法。
(付記8)施設ごとの会計情報を記憶する記憶部と、
カテゴリごとに該カテゴリに属させる施設の登録を受け付ける受付部と、
特定のカテゴリについての会計情報の出力指示に応じて、該特定のカテゴリに属する施設に対応する会計情報を、前記記憶部を参照して特定する特定部と、
特定した該特定のカテゴリに属するすべての施設に対応する会計情報を含む会計情報を出力する出力部と、
を有することを特徴とする会計処理装置。
(付記9)異なる複数のカテゴリのそれぞれについて該カテゴリの指定と特定の施設の指定とにより該特定の施設の会計情報の登録がなされると、指定された前記カテゴリと前記特定の施設とに対応付けて登録された前記会計情報を記憶部に記憶させ、
前記特定の施設に関する会計情報の出力指示に応じて、該特定の施設に対応付けられ、かつ、前記複数のカテゴリのそれぞれに対応付けて前記記憶部に記憶された会計情報を抽出し、
抽出した前記会計情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする会計処理プログラム。
(付記10)出力される前記特定の施設に関する前記会計情報は、特定した前記特定の施設が属する複数のカテゴリに区分された状態で出力される、
ことを特徴とする付記9に記載の会計処理プログラム。
(付記11)異なる複数のカテゴリのそれぞれについて該カテゴリの指定と特定の施設の指定とにより該特定の施設の会計情報の登録がなされると、指定された前記カテゴリと前記特定の施設とに対応付けて登録された前記会計情報を記憶部に記憶させ、
前記特定の施設に関する会計情報の出力指示に応じて、該特定の施設に対応付けられ、かつ、前記複数のカテゴリのそれぞれに対応付けて前記記憶部に記憶された会計情報を抽出し、
抽出した前記会計情報を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする会計処理方法。
(付記12)異なる複数のカテゴリのそれぞれについて該カテゴリの指定と特定の施設の指定とにより該特定の施設の会計情報の登録がなされると、指定された前記カテゴリと前記特定の施設とに対応付けて登録された前記会計情報を記憶する記憶部と、
前記特定の施設に関する会計情報の出力指示に応じて、該特定の施設に対応付けられ、かつ、前記複数のカテゴリのそれぞれに対応付けて前記記憶部に記憶された会計情報を抽出する抽出部と、
抽出した前記会計情報を出力する出力部と、
を有することを特徴とする会計処理装置。