JP6817613B2 - 遮断範囲可変形のプラグ形漏電遮断器 - Google Patents

遮断範囲可変形のプラグ形漏電遮断器 Download PDF

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Description

本発明は、本体に栓刃を備えたプラグに関する。特に、前記栓刃から得た電力を負荷側電路に供給するコンセントを本体に併せ持つプラグであって、本体に地震を検出する機能を備えたプラグに関する。
造営材等に配設されたコンセントに栓刃を差し込み接続し、負荷側電路に電力を供給するためのコンセントを備えたプラグは周知である。
一方、特許文献1に示されるように、中性極、電圧極、接地極の3極から成る接地極付コンセントに接続する3端子と、地震による揺れを検出する地震検出部と、疑似漏洩電流を発生する擬似漏洩電流発生部と、接地極と中性極とを接続する接点と、地震検出部の地震検出を受けて接点をオン操作して接地極に擬似漏洩電流発生部から発生する電流を流す制御部とを有するプラグが公知である。
また、特許文献2に示されるように、中性極、電圧極の2極から成るコンセントに接続するプラグ刃と、生活等による振動、衝撃をキャンセルして、地震振動か生活振動かを判定する地震判定部を設けるプラグが公知である。
また、内閣府が発行する感震ブレーカー等の性能評価ガイドラインにおいては、感震ブレーカの分類として、センサーが一定の揺れを感知すると、一定時間後に漏電ブレーカーを自動的に遮断する分電盤タイプと、内部に備えられたセンサーが一定の揺れを感知すると、コンセント部の電気の供給をただちに遮断するコンセントタイプと、あらかじめセットした重りが揺れによって自由落下する力を利用して漏電ブレーカーのハンドルを動作させ、電気の供給をただちに遮断する簡易タイプが挙げられている。
特開2015−176755号公報 特開2003−164056号公報
出願時において、内線規程によって、接地極の接続を確実に行うことが特定用途コンセントにおいては義務化されており、またその他のコンセントにおいても推奨とされている。しかしながら、接地極付コンセントは普及が進んでいる途中であり、配線のリニューアルが困難な既設住宅など、未だ接地極を備えていないコンセントが多く見受けられる。
このため、地震検出機能を備えたプラグを配置する場合には、2極のコンセント又は3極のコンセントそれぞれのタイプごとに、該地震検出機能を備えたプラグを準備する必要があった。
上記の点に鑑み、本発明は、接地極がない2極のコンセントにおいても、接地極を備えた3極のコンセントにおいても両方のコンセントに接続することができ、地震に起因する揺れを検出した時には、接続するコンセントに応じて遮断器範囲を可変し得るプラグ形漏電遮断器を提供することを目的とする。
本発明の遮断範囲可変形のプラグ形漏電遮断器は、片手で把持可能な筐体と、前記筐体に、該筐体から突出する突出位置と該筐体内へ収容される収容位置との間でスライド移動可能に支持され、突出位置に向けて付勢されたアースプラグと、前記アースプラグが突出位置にあるときに、前記アースプラグと干渉して該アースプラグの収容位置への移動を規制する移動規制手段と、前記筐体に、片手で操作可能に設けられた操作手段と、前記操作手段の操作に基づいて、前記アースプラグと前記移動規制手段との干渉を解除して、前記アースプラグの収容位置への移動を許容する移動規制解除手段と、電圧極及び中性極の電極プラグとを含む差し込みプラグと、前記差し込みプラグに電気的に接続され、負荷機器のプラグの接続を受けるコンセント部と、前記コンセント部の負荷側における過電流又は漏電電流を検出する異常電流検出部と、地震に起因する揺れを検出する地震検出部と、前記異常電流検出部が過電流または漏電の少なくともいずれか一方を検出したとき、または、前記地震検出部が地震に起因する揺れを検出したときに、前記差し込みプラグと前記コンセント部との間の電気的な接続を遮断する接続遮断部とを備えていることを特徴として構成したものである。
これにより、筐体から突出する突出位置と該筐体内へ収容される収容位置との間でスライド移動可能に支持されたアースプラグを備える一方、異常電流検出部と地震検出部とを備えて構成したから、接地極がない2極のコンセントにおいても、接地極を備えた3極のコンセントにおいても両方のコンセントに接続することができ、なおかつ、地震を検出したときには前記差し込みプラグと前記コンセント部との間の電気的な接続を遮断することができる。
また、前記電極プラグのうち、電圧極と中性極とをバイパスする第一のモードと、電圧極とアースプラグとをバイパスする第二のモードとを選択的に切換える選択スイッチを備えたことを特徴として構成してもよい。
これにより、バイパスさせる電路を選択的に切換えることができるから、前記接続遮断部によってコンセント部分で電路を遮断するモードと、コンセントの上位に設置された漏電ブレーカが漏電を検出することによって電路を遮断するモードとの二つのモードを取り、コンセントに応じて、遮断範囲を可変し得ることができる。
また、前記移動規制解除手段によってアースプラグが収容位置への移動が許容されている時の選択スイッチの第一のモードへの切換え、及び前記アースプラグが突出位置にある時の選択スイッチの第二のモードへの切換えは、前記操作手段によって行われることを特徴として構成してもよい。
これにより、アースプラグが突出位置にある時と、収容位置にある時とで、バイパスさせる電路を変更することができるから、アースプラグが収容位置にある2極のコンセントに接続したときは、前記接続遮断部によってコンセント部分で電路を遮断することができ、アースプラグが突出位置にある3極のコンセントに接続したときは、コンセントの上位に設置された漏電ブレーカが漏電を検出することによって電路を遮断することができる。
また、前記選択スイッチと直列に接続され、地震検出部が地震に起因する揺れを検出した場合には、閉動作するバイパススイッチを備えたことを特徴として構成してもよい。
これにより、地震検出部が地震に起因する揺れを検出した場合には、前記バイパススイッチを閉動作させることによって、アースプラグが突出位置にある時と、収容位置にある時とで、バイパスさせる電路を変更させて、電路を遮断することができる。
本発明によれば、接地極がない2極のコンセントにおいても、接地極を備えた3極のコンセントにおいても両方のコンセントに接続することができ、地震に起因する揺れを検出した時には、接続するコンセントに応じて遮断範囲を可変し得るプラグ形漏電遮断器を提供することができる。
本実施形態に係るプラグ形漏電遮断器の適用電路を説明した図である。 本実施形態に係るプラグ形漏電遮断器をコンセントに装着した図である。 プラグ形漏電遮断器の概略ブロック図を説明した図である。 実施形態に係るプラグを後面左側から見た斜視図である。 実施形態に係るプラグを左斜め上側から見た斜視図である。 極数切換構造を前方の斜め上側から見た斜視図である。 図6のIII-III線断面図である。 極数切換構造を後方の斜め上側から見た斜視図である。 アースプラグの収容動作及び突出動作を説明するための図である。 アースプラグの収容動作及び突出動作を説明するための図である。 アースプラグの収容動作及び突出動作を説明するための図である。 アースプラグの収容動作及び突出動作を説明するための図である。 従来例を示した図である。 従来例を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態に示した電路は、電路に介在する変圧器2の2次巻線の中性線側が大地に第一の電気的端子21を設けて接地されるとともに、該変圧器の負荷側において分電盤1が設けられ、該分電盤1側から大地に向けて設けられた第二の電気的端子104によって電気機器などの接地を行うよう構成された接地系統を有する電路である。
また、本願では、社団法人日本電気協会発行の内線規程 電気技術規程使用設備編 JEAC8001に定められたとおり、中性線は多線式電路の電源の中性極に接続される電線をいい、低圧電路において技術上の必要により接地された中性線又は接地された一線のことを接地側電線という。例えば単相3線式電路においては、電圧極として2つの電圧極、即ちL1極、L2極があり、中性極としてN極がある。また、接地された接地極をE極とする。
図1において、1は分電盤,101は回路遮断器たる主幹ブレーカで漏電検出機能を有しているものである。102は主幹ブレーカ101の負荷側に接続される分岐ブレーカで複数存在する。103は大地に接続される接地線を接続するとともに、分岐回路における接地線を接続するための集中接地端子である。
105は、分岐回路におけるコンセントである。該コンセント105には、通常、前記L1極、L2極のうち一方の電圧極と中性極とアース極とが接続される3極のコンセントである。一方、既設住宅などでは、アース極を設けられない2極のコンセントが存在する。
図3にプラグ形漏電遮断器10の概略ブロック構成図を示した。
プラグ形漏電遮断器10は、その本体20に、電圧極に接続するプラグ刃29aと、中性極に接続するプラグ刃29bと、接地極に接続するプラグ刃(アースプラグ)27とを備えている。
アースプラグ27は、筐体から突出する突出位置と該筐体内へ収容される収容位置との間でスライド移動可能に支持され、突出位置に向けて付勢されている。スライド移動を行う機構については後述する。
また、夫々のプラグ刃に対応して負荷機器のプラグを接続するための受刃が備えられたコンセント部31を備えている。
前記プラグ刃とコンセント部31は電気的に接続されており、途中には接続遮断部337が介在されて、入切操作が行える。
筐体内には、コンセント部31の負荷側における異常電流や、地震の発生を検出した場合に、前記接続遮断部337を駆動させ電路の入切状態を制御する制御部331が設けられている。
前記異常電流は、コンセント部31の負荷側における過電流又は漏電電流である。
過電流を検出する検出部は、前記接続遮断部337の近傍において、前記プラグ刃とコンセント部31とを接続する電路に介在配置されるバイメタルを熱動素子とする熱動引外しによって構成される。過電流が発生すると、バイメタルに流れる電流のジュール熱が上昇しバイメタルが変位し、接続遮断部に作用することによって、電路が遮断される。
また、漏電電流を検出する検出部は、前記プラグ刃とコンセント部31とを接続する電路が貫挿される零相変流器(ZCT)332及び、該ZCTに発生した起電力が入力されて漏電の発生を検出する漏電検出IC333によって構成される。漏電電流が発生すると、ZCTを貫挿する電線の往復電流に差分が生じることによって、誘導起電力が発生する。この誘導起電力が前記漏電検出IC333に伝達され、誘導起電力が所定の閾値を超えた場合には、該漏電検出IC333から出力信号が出力される。
地震に起因する揺れを検出する地震検出部334は、所定の大きさの揺れを検出した場合に出力信号を出力する地震検出センサによって構成される。震度5強相当以上の揺れを検出した場合に、出力信号を出力する。
また、制御部331は、前記漏電検出IC333及び地震検出部334からの出力信号が入力される演算部335と、該演算部335からの出力信号を受けて鉄芯の物理的位置を変化させて接続遮断部337に作用して、該接続遮断部337を開極させるトリップコイル336を備えている。
また、前記電圧極に接続するプラグ刃29aの電路は、前記ZCTの負荷側部分を起点として、前記中性極29b又はアースプラグとバイパス接続される構成となっている。
具体的には、前記電極プラグのうち、電圧極29aと中性極29bとをバイパスする第一のモードと、電圧極29aとアースプラグ27とをバイパスする第二のモードとを選択的に切替える選択スイッチ341と、該選択スイッチ341と直列に接続されるバイパススイッチ351とを備えている。該バイパススイッチ351は、前記演算部335からの出力信号を受けて駆動され、スイッチを閉極する構成となっている。
前記選択スイッチ341は、本体20に設けられた操作手段41によって第一のモードと第二のモードとを切換えられる。具体的には、操作手段41は、筐体に対して突出する方向に付勢されており、該操作手段41を筐体の内部に押し込んだ時には、第一のモードに切換わり、操作手段41を押し込まないときは、選択スイッチ341は第二のモードに切換わっている。
(プラグの外観態様)
プラグ形漏電遮断器10の本体には、コンセント273(区別のために二次側コンセントという)が配設されており、負荷機器等のプラグをプラグ形漏電遮断器10の本体のコンセントに差し込み接続することによって、当該負荷機器等に電力を供給する。
また、プラグ形漏電遮断器10の本体には、前記負荷機器や電気配線等の絶縁劣化によって漏電が発生した場合には、これを瞬時に検知して一次側コンセント200からの電力の負荷機器への供給を遮断する漏電検知部と遮断機構、及び地震に起因する揺れを検出する地震検出部を収容しており、プラグ形漏電遮断器10全体として、地震を検出できるプラグ型の漏電遮断器を構成している。
特に、プラグ形漏電遮断器10は、電圧相および中性相に接続される夫々の栓刃25aと、接地極に接続される栓刃25b(アースピンという)の全部で3つの栓刃を備えたプラグであり、上記一次側のコンセント200が、アースピン差込穴がある3極コンセントである場合及びアースピン差込穴のない2極コンセントである場合の両方において、使用できるプラグとなっている。
なお、以下では、プラグ形漏電遮断器10が一次側コンセント200に差し込まれた状態において、手前側を向くプラグ形漏電遮断器10の面を「前面」、コンセントと対向する面を「後面」と呼称する。プラグ形漏電遮断器10がコンセントに差し込まれた状態を基準に、「上」、「下」、「左」、「右」の各方向を定義する。
図2、図4に示すように、プラグ形漏電遮断器10は、ユーザ(作業者)が片手手指で把持可能な大きさ(例えば110×50×55mm)の略円筒形状のプラグ本体20を備えている。このプラグ本体20の内部に、前記漏電検知部と遮断機構等の内容物を収容している。
プラグ形漏電遮断器10の本体外形は、所定面に栓刃を備えたベース部20b2と、ベース部20b2に連接された内容物収容部20b1および20aとから形成される略円筒形状をしている。
ベース部20b2は、栓刃を備える程度の幅(例えば30mm)を有して形成されている。また、ベース部20b2に連接する内容物収容部20b1はベース部20b2よりも大きな幅(例えば50mm)を有して形成されている。
これらの幅の違いによって、プラグ形漏電遮断器10の本体20には、段差部20b3が形成される。この段差部20b3によって、手指の掛かり部を本体に外形形状として設けることができ、略円筒形状をした内容物収容部20a、20bの形状と相まって、プラグ形漏電遮断器10の本体20の把持部が形成される。
一方、段差部20b3には、栓刃の突出方向において、前記本体20を把持する手指を収納するための手指収納部20b4が備えられる。手指収納部20b4は、ベース部20b2の左右側面部分と、内容物収容部20bとの左右側面部分との凹部にて形成される。
内容物収容部20における左右方向の幅の大きさに対して、ベース部20b2の左右側面の幅が小さく形成されているため、内容物収容部20の周囲を手指で掴んだ時に、前記凹部に手指が収納される。ベース部20b2の左右側面に指先が位置し、本体20をしっかりと掴むことができるとともに、指先がベース部20b2の後面にまで回り込むことを抑制する。
プラグ形漏電遮断器10の本体20の前面の下部及び下面(底面)に設けられたコンセント273は、負荷機器との接続口となる3極コンセントである。電圧相に接続される刃受82、83と、中性相に接続される刃受86、87を備えるとともに、接地極となる刃受94、96を備えている。
前記アースピン25bと接地極となる刃受94、96は、電気的に同電位となるように、プラグ本体10の内部において導体によって電気的に接続されている。
具体的には、接地端子配置部となるアース端子板91の一端部にアース端子用のねじ98aが螺着されるとともに、アース端子板91の他端部において、本体10内部に縦横しアースピンの方向に延設される導体71とアース端子板91とを螺着するねじ98cが設けられ、さらに、導体71の端部とアースピン25bとがリード線によって電気的に接続されることにより、電気的に接続されている。
接地端子配置部となるアース端子板91は、所定面20b4における栓刃25aの突設方向において、後面に向かって一部が露出するように配置されている。すなわち、アース端子板91に螺着されるねじ98cはその操作部となるねじ頭が栓刃25aの突設方向に沿って配置されている。
また、接地端子配置部となるアース端子板91の周囲は、栓刃25aが突設する所定面20b4から凹んで形成されている。また、左側面方向は開放されてベース部20b2が構成されている。
以下、プラグ形漏電遮断器10の本体20の構造について詳述する。
プラグの本体20は、前後方向の中央部分で前後に分離可能であり、図4ではプラグ本体20が前後に分離された状態を示している。
プラグ本体20は、前半分を構成する前カバー20aと後半分を構成する後カバー20bとからなる。前カバー20aは後側に、また後カバー20bは前側にそれぞれ開口した有底箱状とされている。また、前カバー20aの左端部に係合爪部20cが設けられ、後カバー20bには、係合爪部20cと対応する位置に係合爪部20cに係合可能な係合凹部20dが設けられている。そして、両カバー20a,20bを各々の開口同士を突き合わせた状態で、前カバー20aの係合爪部20cと、後カバー20bの係合凹部20dとを係合させる。これにより、両カバー20a,20bが一体的に組み付けられてプラグ本体20となり、その内部に閉空間が形成されるようになっている。上記組み付け後、前カバー20aと後カバー20bとは、図示しないタッピングねじにより、後カバー20bの後面側の4隅においてねじ止め固定される。
以下、単にプラグ本体20という場合には、上記のねじ止め固定後のプラグ本体を指すものとする。すなわち、このねじ止め固定後のプラグ本体20は、前カバー20aの底壁からなる前壁部と、この前壁部の後側に配置され、後カバー20bの底壁からなる後壁部と、前カバー20a及び後カバー20bの双方の周囲壁からなり、前壁部及び後壁部を接続する四周の側壁部とを有する。上記側壁部は、上下及び左右の壁部で構成されている。なお、覆い壁部は、前壁部及び四周の側壁部からなる。
漏電保護部50は、図示しないが、漏電を検出する漏電検出部と、漏電検出部が過電流・漏電を検出したときにプラグの入出力間の接続を遮断する接続遮断部とを備えている。漏電保護部及び接続遮断部の構成は、従来技術の適用が可能であり、ここではその詳細な説明を省略する。
プラグの本体20の後壁部において、上端寄りの位置には、2本の電極プラグ29,29及びアースプラグ27からなる差し込みプラグ25が突設されている。また、同じ後壁部の左下隅角部には、プラグ形漏電遮断器10のアース端子の機能を有する圧着端子26が設けられている。プラグ形漏電遮断器10は、差し込みプラグ25がコンセントに差し込まれ、かつ後述する3極コンセント部271に負荷機器のプラグが差し込まれることで、コンセントと負荷機器とを電気的に繋ぐものである。
プラグの本体20の前壁部において、上下左右方向の中間位置には、プッシュ式のONボタン23及びテストボタン24が記載順に上から並べられて設けられている。ONボタン23は、商用電力の負荷機器への供給をオンさせる(接続状態にする)スイッチである。テストボタン24は、プラグ形漏電遮断器10が正常動作するか(即ち、漏電発生の際に負荷機器への商用電力の供給が遮断されるか)を確かめるために、商用電力の負荷機器への供給をオフ状態(遮断状態)にするスイッチである。
また、プラグ本体20の前壁部において、テストボタン24の下側には、負荷機器等のプラグを挿入するための1つの差込口31(3極プラグ対応)が設けられている。図示しないが、プラグ本体20の側壁部の一部である下壁部の中央にも同様の1つの差込口が設けられている。プラグ本体20内の下部には、両差込口31から差し込まれた負荷機器等の電源プラグ及びアースプラグが嵌められる共通の刃受金具32が設けられている。
プラグ本体20の前壁部において、ONボタン23上側の左端寄り位置には電源表示部21が、また右端寄りの位置には極数表示部22がそれぞれ互いに同じ高さ位置になるように設けられている。
電源表示部21は、例えばLEDで構成されており、ONボタン23を押してコンセントに差し込まれたことが検知されると、すなわち、プラグ形漏電遮断器10を介してコンセントと負荷機器等との間における通電が可能な状態になると点灯する。これにより、プラグ形漏電遮断器10を使用するユーザは、商用電力と負荷機器とが正常に導通されていることを把握することができる。一方で、電源表示部21は、過電流や漏電を検知した漏電保護部50により遮断動作が行われた場合等、プラグ形漏電遮断器10が通電不可の状態になると消灯する。これにより、ユーザは、過電流または漏電が生じたこと、又は、テストが正常に行われたことを把握することができる。
過電流または漏電が生じた後、及びテストボタン24によるプラグ形漏電遮断器10の動作確認が終了した後は、ONボタン23が再度押されることにより、プラグ形漏電遮断器10は再び漏電検知遮断器として使用することが可能となる。
極数表示部22は、差し込みプラグ25の極数の状態を表すものであり、プラグ本体20の前壁部に貫通形成された極数表示窓22aと、極数表示窓22aの後側のプラグ本体20内に配された後述する色表示部46aとからなる。換言すると、極数表示部22は、極数表示窓22aを通して色表示部46aの表示色が見えるように構成されている。
プラグ本体20の左側壁部において、上端寄りの位置には、断面円弧状の周囲壁部を有する円形の凹部28aが形成されている。凹部28aの底部から前端にかけて、矩形状のボタン挿通孔28bが左側壁部を貫通するように形成されている。ボタン挿通孔28bには、操作手段としてのプッシュ式の解除ボタン41が移動可能に挿通されている。解除ボタン41は、右方向に延びるロッド部41cを有していて、その先端部(左端部)がプラグ本体20外に突出した位置(以下、ボタン基準位置ともいう)でプラグ本体20に抜け止めされている。この解除ボタン41は、ロッド部41c周りの解除ボタンばね42(図6参照)によって常時突出方向に付勢されている。すなわち、解除ボタン41は、操作力が与えられたときにプラグの本体20内に押し込まれ、その操作力が解除されると、突出位置に復帰するように構成されている。
(極数切換構造の構成)
次に、図6〜図7を用いて、極数切換構造について詳細に説明する。
アースプラグ27は、3極コンセントのアース極と対応する位置に設けられている。アースプラグ27は、筐体20から突出する突出位置と、筐体20内に収容される収容位置との間でスライド移動可能に支持された丸棒状のアースプラグ本体27aを有する。アースプラグ本体27aの基端部(前側端部)には、アースプラグ本体27aの径方向外側に向かって延びた後、アースプラグ本体27aの先端側(後側)に向かって延びるように折り返された係止部としてのL字状の切換板27bが一体的に突設されている。図示しないが、筐体20の後壁部には、アースプラグ本体27aの外径よりも若干大きな円形のプラグ挿通孔が貫通形成されている。このプラグ挿通孔には、アースプラグ本体27aが筐体20内から先端部を外側に向けた状態で挿通されている。これにより、アースプラグ27は、切換板27bによって筐体20の後壁部に抜け止めされている。
上記プラグ挿通孔前側の筐体20内には、移動規制解除手段としての表示筒43が設けられている。表示筒43は、上記プラグ挿通孔の前側の筐体20内において、前方向に向かって延びる円筒状の回動体としての表示筒本体43aを有している。表示筒本体43aは、その中心回りに回動可能に筐体20に支持され、その内径は、アースプラグ本体27aの外径よりも若干大きく形成され、表示筒本体43aの後端側の開口は、上記プラグ挿通孔と連通している。
アースプラグ本体27aは、表示筒本体43a内に後端側の開口から挿入され、その状態で表示筒本体43a内を、大半が表示筒本体43a内から抜け出す突出位置と、長さ方向の略全体が表示筒本体43a内に没入する収容位置との間を摺動するようになっている。アースプラグ本体27aが収容位置まで没入したとき、アースプラグ27が筐体20内に収容される収容位置に位置付けられる。
また、表示筒本体43aには、その壁部の一部を後端から前方向に向かって表示筒本体43aの長さ方向の中間位置まで矩形状に切り欠いた切欠部43bが形成されている。切欠部43bの表示筒本体43aの周方向に沿った長さである幅は、切換板27bの横幅よりも若干大に形成されている。切換板27bは、この切欠部43bに、表示筒本体43aの外側に向かって一部を突出させた状態で配置されている。これにより、アースプラグ本体27aと一体の切換板27bが切欠部43b内で切欠部43bに案内されながら移動するようになっている。
また、表示筒本体43aは、筐体20内において、回動可能にかつ前端が筐体20前板の後面に近接状態で対向するように配置されている。表示筒本体43aには、後述する伝達板48の基部48aに形成された中心孔48cの前側から、アースプラグ付勢手段としてのコイルばね44が挿入されている。コイルばね44は、筐体20の前壁部と、アースプラグ本体27aの基端部との間に縮装されており、アースプラグ本体27aを収容位置から突出位置に向かうように付勢している。
筐体20の内部には、ロック板45が配設されており、このロック板45は、例えばタッピングねじ45cにより筐体20に固定されている。ロック板45は、アースプラグ27が筐体20外に向かって十分に突出して突出位置に移動し、3極コンセントに差し込み可能な状態(以下、3極ロック状態ともいう)になったとき、切換板27bの収容方向側に配置される。なお、図2〜図4は、極数切換構造40の3極ロック状態を示している。
具体的に、ロック板45は、上下方向に沿って延びる基部45aと、この基部45aの後端部に連続し、右方向に延びる取付部45bとを有し、この取付部45bがタッピングねじ45cにより筐体20に固定されている。基部45aの下端部には、前後方向に水平に延びる規制部45eが連続している。この規制部45eの後端には、移動規制手段としての被係止部45fが形成されている。被係止部45fは、アースプラグ27が突出位置に移動した際に、アースプラグ27の切換板27bの前側に対向して、その切換板27bと干渉するように配置されている。この干渉状態では、アースプラグ27の収容方向への移動が規制され、3極プラグとして安定的に使用できるようになる。また、規制部45eの前部は、左方向に延びるばね支持部45dが連続している。
なお、本実施形態において、「干渉」とは、切換板27bとロック板45とが当接すること、及び、切換板27bとロック板45とが近接対向した状態になって両者間が間接的に係止されることの両方を含む概念である。また、2極コンセントに差し込んだ2極プラグの状態から3極プラグに復帰してアースプラグの収容方向への移動が規制される「ロック動作」については、後述する「アースプラグの突出動作」において詳細に説明する。
さらに、ロック板45の規制部45eには、その右側の端面に、被係止部45fの右端から右斜め前側に向かって延びる、すなわちアースプラグ27の突出方向に対して所定の角度傾斜している傾斜面45gが形成されている。この傾斜面45gにより、アースプラグ27が突出位置から収容位置に移動するときに、その切換板27bに摺接して切換板27bと共に表示筒本体43aを回動させるようにしている。
また、表示筒本体43aの前側の端部には、伝達板48が回動一体に設けられている。この伝達板48は、表示筒本体43aに同心状に固定された円板状の基部48aと、この基部48aの外周部の一部から半径方向外側に突出する突出部48bとを有する。突出部48bの幅方向の一側には、表示筒本体43aの回動中心を通る平面と平行に延びる矩形板状の伝動部48dが一体的に突設されている。伝動部48dは、前記解除ボタン41のロッド部41c先端と対向するように配置されている。そして、解除ボタン41を解除ボタンばね42の付勢力に抗して押し操作してそのロッド部41cの先端で伝動部43cを押すことにより、伝達板48を回動させ、その伝達板48と一体の表示筒本体43aを中心回りに回動させるようになっている。すなわち、伝達板48は、解除ボタン41が右側に向かって押された際に、解除ボタン41の押し込み量に応じて、表示筒本体43aと一体的に回動方向(右回り方向)に回動する。
さらに、伝達板48の突出部48bの幅方向の他側には、表示筒本体43aの回動中心周りに延びる円弧板形状の表示板46が周方向の一端部にて一体に形成されている。この表示板46は前記筐体20の極数表示窓22aに対応するように配置されている。表示板46の前面(極数表示窓22a側の面)には、周方向のうち伝動部48d側に位置する端部(一端)から中間位置まで延びる白色シート46bと、その中間位置から他端まで延びる緑色シート46cとからなるシート状の色表示部46aが貼り付けられている。各図では、白色シート46bを右斜め上がりの斜線で示し、緑色シート46cを左斜め上がりの斜線で示している。なお、本実施形態では、色表示部46aは、白色シート46bと緑色シート46cとの2色のシートで構成されているものとしたが、3色以上であってもよく、それぞれのシートが白色、緑色以外の異なる色であってもよい。
本実施形態では、解除ボタン41の押し操作がされていないボタン基準位置にある状態では、表示筒本体43a、伝達板48及び表示板46が後述の自動ロックばね47の回動付勢力により付勢されて非回動状態にあり、この状態では前記極数表示部22に緑色が表示される(極数表示窓22aから緑色シート46cが見える)ように構成されている。さらに、極数表示部22は、解除ボタン41が押し込まれて表示筒本体43a、伝達板48及び表示板46が非回動状態から回動する過程において、緑色の領域が徐々に減る一方で白色の領域が徐々に増加し、後述するロック解除位置まで押し込まれて表示筒本体43a、伝達板48及び表示板46が最大角度まで回動すると、極数表示部22に白色が表示される(極数表示窓22aから白色シート46bが見える)ように構成されている。
表示筒本体43aの基端部で伝達板48の基部48aとの間の外周には、ねじりコイルばねからなる復帰付勢手段としての自動ロックばね47が巻回されている。自動ロックばね47の一端は、表示筒43の伝達板48に、また他端は、ロック板45のばね支持部45hにそれぞれ係止されている。この自動ロックばね47により、表示筒43を3極ロック状態に戻る方向に、換言すると回転方向と反対の復帰方向(図3で反時計回り方向)に向かって付勢するようにしている。
なお、極数切換構造40は、アースプラグ27の切換板27b、解除ボタン41、解除ボタンばね42、表示筒43、アース伸縮ばね44、及びロック板45によって構成されている。
また、案内手段は、ロック板45の傾斜面45g、表示筒43及び自動ロックばね47からなり、切換板27bをロック板45の傾斜面45gに沿って突出方向に案内する。
<プラグの極数切換動作>
次に、プラグ形漏電遮断器10の極数切換動作について、図9〜図12を用いて詳細に説明する。
(アースプラグの収容動作)
図9は、解除ボタン41がボタン基準位置にあり、かつ、アースプラグ27が突出位置にある場合、すなわちプラグが3極ロック状態の場合を示している。図9(b)に示すように、アースプラグ27が突出位置にある場合、切換板27bとロック板45の被係止部45fとが干渉することにより、アースプラグ27の収容方向への移動が規制される。
この干渉状態において、例えば、アースプラグ27の3極コンセントへの差し込みに対するコンセントの刃受け金具からの反力によって、アースプラグ27に収容方向の力が加わっても、切換板27bの前板とロック板45の被係止部45fとが当接係止されているので、アースプラグ27の突出状態が維持される。すなわち、図9には、プラグ形漏電遮断器10が3極コンセントに対応した3極プラグの状態(3極ロック状態)を示している。このとき、筐体20の極数表示部22に表示板46における緑色シート46cによる緑色が表示される。
以下において、アースプラグ27の収容動作について詳細に説明する。すなわち、3極ロック状態から2極プラグへの極数切換動作及び2極コンセントへの差し込み動作について説明する。
まず、ユーザによって、3極ロック状態から2極プラグへプラグ形漏電遮断器10の極数切換操作が行われる。具体的には、図9の3極ロック状態から、筐体20を把持したユーザによって解除ボタン41が、解除ボタンばね42の付勢力及び自動ロックばね47の回動付勢力に抗して押し操作される。すると、解除ボタン41のロッド部41cにより伝達板48の伝動部48dが押されて移動し、表示板46及び伝達板48と一体の表示筒本体43aが回動方向(図9(a)で時計回り方向)に回動する。この回動に伴って、表示筒本体43aの切欠部43bも回動方向に移動するため、切換板27bも表示筒本体43aに押されて回動方向に移動する。ここで、ロック板45は、筐体20に固定されていて追従回動しないため、切換板27bとロック板45の被係止部45fとの回動方向に係る相対位置(収容方向から見た互いの位置)が変化する。図示しないが、このとき、極数表示部22では、緑色の領域が徐々に減る一方で、表示板46における白色シート46bによる白色の領域が徐々に増加する。
さらにユーザによって解除ボタン41が押し進められると、図10(b)に示すように、切換板27bは、切換板27bの左端がロック板45の被係止部45f(被係止部表面)と傾斜面45gとの境界まで移動する。この図10の状態においては、切換板27bは被係止部45fによって係止されなくなる。これにより、アースプラグ27に収容位置に向かう方向の力が加わった場合、切換板27bはアースプラグ27と共に、コイルばね44の付勢力に抗して、傾斜面45gに沿って徐々に回動しながら収容方向に進むことができる。すなわち、図10の状態では、ロック板45によるアースプラグ27の干渉が解除され、アースプラグの収容位置への移動が許容されている。以下、説明の便宜上、図10における各構成要素の位置をロック解除位置と呼び、図10の状態をロック解除状態と呼ぶことがある。このとき、図10(a)に示すように、極数表示部22には、白色が表示される。
図10の状態にした後、ユーザによって、コンセントへのプラグ形漏電遮断器10の差し込み操作が行われる。2極コンセントにはアース極がないため、上記差し込み操作により、アースプラグ27の先端部がコンセントカバーの表面に押し付けられ、該コンセントカバーから収容方向に押す力を受ける。この収容方向に押す力を受けて、アースプラグ27は収容方向に移動し、筐体20外への突出量が次第に減少する。なお、一旦アースプラグ27の表示筒本体43a内への収容が開始された後は、解除ボタン41の操作を解除してもよい。該操作が解除された場合においても、継続して2極コンセントへの差し込み操作を続けることで、アースプラグ27の収容方向への移動を継続させることができる。
図11は、プラグ形漏電遮断器10が2極コンセントに差し込まれる途中(接続途中)における極数切換構造40の状態を示している。図11(b)に示すように、アースプラグ27は、アースプラグ本体27aの中間位置まで筐体20内(表示筒本体43a内)に収容されている。
図12は、プラグ形漏電遮断器10が2極コンセントに接続完了した場合、すなわち、アースプラグ27が収容位置にある場合における極数切換構造40の状態を示している。図8(b)に示すように、アースプラグ27は、アースプラグ本体27aの軸方向の略全体にわたって筐体20内(表示筒本体43a内)に収容されている。このとき、アースプラグ27の後端はコンセントカバーに当接したままの状態である。すなわち、収容位置とは、アースプラグ27が完全に筐体20内に収容されていない状態も含む概念である。なお、図11(a)及び図12(a)に示すように、極数表示部22には、図10の表示状態から継続して白色が表示されている。
(アースプラグの突出動作)
次に、プラグ形漏電遮断器10が2極コンセントに差し込まれた状態から3極ロック状態に復帰するまでの極数切換動作について詳細に説明する。なお、上記の復帰動作に際し、解除ボタン41の操作は不要であり、以下では、解除ボタン41が押されていないものとして説明する。
プラグ形漏電遮断器10が2極コンセントから取外し方向(前方向)に移動すると、主としてアース伸縮ばね44の付勢力に加え、自動ロックばね47の回動付勢力の分力により、切換板27bがロック板45の傾斜面45gに沿って回動しながら突出方向に移動し、アースプラグ27も同様に回動しながら徐々に筐体20外に突出する。具体的には、ロック板45の傾斜面45gが復帰方向に対して傾いているため、アースプラグ27には、自動ロックばね47の回動付勢力のうち、復帰方向の分力と突出方向の分力とが与えられる。切換板27bは、復帰方向の分力により傾斜面45gに押し当てられる。また、上記突出方向の分力により切換板27bが突出方向に押され、アースプラグ27の突出方向の移動がサポートされる。上記切換板27bの移動によって、表示筒本体43aの切欠部43bも復帰方向に回動する。
そして、切換板27bがロック板45の傾斜面45gと被係止部45fとの境界(ロック解除位置)まで到達すると、切換板27bが復帰方向に回動して、図9に示すような3極ロック状態に自動的に復帰する。
以上のように、本実施形態によると、アース伸縮ばね44によってアースプラグ27を突出方向に付勢し、アースプラグ27が突出位置に移動したときに、ロック板45が切換板27bの前側に配されて、切換板27bと被係止部45fとが干渉するようにし、アースプラグ27の収容位置への移動が規制されるようにしている。すなわち、ユーザによる解除ボタン41への操作がされていない限り、プラグ形漏電遮断器10が3極プラグになるように構成されている。これにより、ユーザがプラグ形漏電遮断器10の状態(2極/3極)を気にすることなくプラグ形漏電遮断器10を3極コンセントに差し込むことができる。さらに、3極コンセントに対して2極プラグの状態で差し込む誤差し込みを防止することができる。
また、ユーザの意思により解除ボタン41がロック解除位置まで押されると切換板27bと被係止部45fとの干渉が解除され、アースプラグ27の収容方向(前方向)への移動が許容される。これにより、ユーザは、片手による簡単な操作で、アースプラグ27を収容可能な状態にすることができる、すなわち、プラグ形漏電遮断器10を2極コンセントに差し込むことができるようになる。
また、表示筒本体43aは、自動ロックばね47によって、切換板27bと被係止部45fとが干渉されるように、すなわち復帰方向に付勢されている。これにより、アースプラグ27が突出位置にある場合における切換板27bと被係止部45fとの干渉状態をより確かなものにすることができ、3極ロック状態を安定的に保持することができる。
さらに、ロック板45に対し、被係止部45fの右端から右斜め後側に向かって延びる傾斜面45gを設けているので、アースプラグ27が突出する際に、自動ロックばね47による付勢力に応じた突出方向の分力が生じる。これにより、アースプラグ27の突出動作がサポートされ、該突出動作をよりスムーズにすることができる。加えて、自動ロックばね47及びアース伸縮ばね44ついて、相互間のばね強度のバランス等に関する制約がなくなり、設計容易性が向上する。
また、筐体20の左側壁部における上端寄りの位置に解除ボタン41が突設されている。すなわち、例えば、ユーザによってプラグ形漏電遮断器10が右手(片手)で把持される場合に、親指の位置に解除ボタン41がくるような構成になっており、片手(親指)で解除ボタン41を押した状態で、2極コンセントへの差し込みが簡単にできるようになっている。
本発明のおけるプラグ形漏電遮断器は、接続するコンセントに応じて、遮断範囲を可変できるから、使用状況に照らし合わせて、幅広く適用されるプラグ形漏電遮断器として有用である。
10 プラグ形漏電遮断器
20 本体
27 アースプラグ
27b 切換板(係止部)
29a 電極プラグ
29b 電極プラグ
31 コンセント部
331 制御部
337 接続遮断部
41 操作手段(解除ボタン)
43 表示筒(移動規制解除手段)
43a 表示筒本体(回動体)
45e 規制部(移動規制手段)
45f 被係止部
45g 傾斜面
47 自動ロックばね(復帰手段)

Claims (2)

  1. 片手で把持可能な筐体と、
    前記筐体に、該筐体から突出する突出位置と該筐体内へ収容される収容位置との間でスライド移動可能に支持され、突出位置に向けて付勢されたアースプラグと、
    前記アースプラグが突出位置にあるときに、前記アースプラグと干渉して該アースプラグの収容位置への移動を規制する移動規制手段と、
    前記筐体に、片手で操作可能に設けられた操作手段と、
    前記操作手段の操作に基づいて、前記アースプラグと前記移動規制手段との干渉を解除して、前記アースプラグの収容位置への移動を許容する移動規制解除手段と、
    電圧極及び中性極の電極プラグとを含む差し込みプラグと、
    前記差し込みプラグに電気的に接続され、負荷機器のプラグの接続を受けるコンセント部と、
    前記コンセント部の負荷側における過電流又は漏電電流を検出する異常電流検出部と、
    地震に起因する揺れを検出する地震検出部と、
    前記異常電流検出部が過電流または漏電の少なくともいずれか一方を検出したとき、または、前記地震検出部が地震に起因する揺れを検出したときに、
    前記差し込みプラグと前記コンセント部との間の電気的な接続を遮断する接続遮断部とを備えるとともに、
    前記電極プラグのうち、電圧極と中性極とをバイパスする第一のモードと、
    電圧極とアースプラグとをバイパスする第二のモードとを選択的に切換える選択スイッチとを備え、
    前記移動規制解除手段によってアースプラグが収容位置への移動が許容されている時の選択スイッチの第一のモードへの切換え、及び
    前記アースプラグが突出位置にある時の選択スイッチの第二のモードへの切換えは、前記操作手段によって行われることを特徴とする遮断範囲可変形のプラグ形漏電遮断器。
  2. 請求項記載の遮断範囲可変形のプラグ形漏電遮断器において、
    前記選択スイッチと直列に接続され、地震検出部が地震に起因する揺れを検出した場合には、閉動作するバイパススイッチを備えたことを特徴とする遮断範囲可変形のプラグ形漏電遮断器。
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