JP6816882B2 - 楽器用プリアンプ - Google Patents

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Description

本発明は、楽器用プリアンプに関し、特に、アコースティック楽器に好適な楽器用プリアンプに関する。
管楽器、弦楽器、打楽器、鍵盤楽器などのアコースティック楽器は、自ら音を発することが可能であるが、広いステージなどで演奏する場合には、アコースティック楽器にピックアップ又はマイクを取り付けてアナログ音声信号を取得し、スピーカーから出力させることが行われる。
しかし、アコースティック楽器の本来の音響特性を電気的に再現することは容易ではない。例えば、アコースティックギター本来の音響特性は、ピックアップによって失われてしまい、マイクを使えばハウリングが生じやすくなる。そこで、アコースティックギターの音をより良い音質でスピーカーから出力させるために、従来からアコースティックギター用プリアンプが用いられていた。
図7は、従来のアコースティックギター用プリアンプ(製品名「ZOOM A3」)の外観及び信号処理の概略がを示す説明図である。プリアンプ100の側面には、図示しないピックアップ入力端子、マイク入力端子及び出力端子が設けられている。ピックアップ入力端子又はマイク入力端子は、図示しないアコースティックギターに取り付けられたピックアップ又はマイクに接続される。出力端子は、例えば、ギターアンプ又はPA(Public Address)機器に接続される。
ここで、アコースティックギター自体の音は、幅広いダイナミックレンジを有する。また、市場に流通するアコースティックギター用のピックアップ及びマイクは、製品ごとに出力されるアナログ音声信号のレベルが異なる。このため、プリアンプ100は、入力されたアナログ音声信号を適正なレベルに増幅(非反転及び反転増幅を含む。以下同じ)させる必要がある。そこで、プリアンプ100には、ピックアップ用インプットゲインノブ101と、マイク用インプットゲインノブ102とが設けられている。これらのゲインノブ101、102を手動操作することにより、プリアンプ100に内蔵された入力側演算増幅器104の増幅率が変化する。
プリアンプ100に入力されたアナログ音声信号は、入力側演算増幅器104によって増幅され、その後、図示しないA/D変換器によってデジタル音声信号に変換される。プリアンプ100に内蔵されたデジタルシグナルプロセッサ(DSP)105は、デジタル音声信号の音色を変化させる加工処理を実行する。音色の加工処理を経たデジタル音声信号は、図示しないD/A変換器によってアナログ音声信号に変換される。
ここで、上述した音色の加工処理によってデジタル音声信号のレベルが増減し、この結果、プリアンプ100から最終的に出力されるアナログ音声信号のレベルも増減してしまう。このため、プリアンプ100から出力される前に、アナログ音声信号を適正なレベルに増幅させる必要がある。そこで、プリアンプ100には、アウトプットボリュームノブ103が設けられている。アウトプットボリュームノブ103を調整することにより、プリアンプ100に内蔵された出力側演算増幅器106の増幅率が変化する。出力側演算増幅器106は、プリアンプ100から最終的に出力されるアナログ音声信号を適正な信号レベルに増幅させる。
特開2008−076758号公報 特開2006−208954号公報
上述したように、従来のアコースティックギター用プリアンプは、スピーカーから出力される音量を調整するために、インプットゲインノブとアウトプットボリュームノブとの二つのノブを備えた構成となっていた。スピーカーから出力される音量を最適にするためには、二つのノブの調整結果が最適な組み合せとなるように操作しなければならない。このため、専門的な知識のないユーザーは、音量を最適に調整することが難しかった。
すなわち、インプットゲインノブは、プリアンプの入力レベルを調整するためのものであり、その調整結果は、プリアンプの入力感度に影響する。これに対し、アウトプットボリュームノブは、プリアンプの最終的な出力レベルを調整するためのものであり、その調整結果は、スピーカーから出力される音量に影響する。このように、二つのノブは、信号増幅の技術的な意義が互いに異なる。したがって、プリアンプのユーザーは、少なくとも二つのノブの技術的な意義を理解しなければ、音量を最適に調整することは難しい。
特に、アコースティックギターは、電気的な増幅なしで音を出すことが可能である。このため、アコースティックギターのプレイヤーの多くは、例えば、エフェクター、楽器用アンプ又はPA機器などの電気的な調整の操作に慣れていない。したがって、アコースティックギターのプレイヤーにとって、二つのノブのそれぞれを最適に操作することは極めて困難である。このような操作性の問題は、アコースティックギターに限らず、他のアコースティック楽器のプレイヤーとっても同様に生じ得る。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、単一の操作部を手動操作することにより、入力レベルと出力レベルとの両方を容易に調整することができる楽器用プリアンプを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の楽器用プリアンプは、入力されたアナログ音声信号を増幅させる演算増幅器と、操作部を手動操作することにより前記演算増幅器の増幅率を変化させる可変抵抗器と、増幅された前記アナログ音声信号をデジタル音声信号に変換するA/D変換器と、前記デジタル音声信号をデジタル信号処理する演算処理部と、を備え、前記可変抵抗器には、前記操作部の操作量に応じた検知信号を出力する検知手段が設けられ、前記演算処理部は、前記検知信号の値に基づいて、前記デジタル音声信号を増幅させる第1デジタルゲイン処理、及び/又は、前記デジタル音声信号を減衰させる第2デジタルゲイン処理を実行することが可能である、構成としてある。
(2)好ましくは、上記(1)の楽器用プリアンプにおいて、前記演算処理部は、前記デジタル音声信号の音色を変化させる加工処理を実行することが可能であり、前記加工処理よりも前のタイミングで前記第1デジタルゲイン処理を実行し、前記加工処理よりも後のタイミングで前記第2デジタルゲイン処理を実行する、構成にするとよい。
(3)好ましくは、上記(1)又は(2)の楽器用プリアンプにおいて、前記操作部が所定の可動範囲を有し、前記操作部が前記可動範囲の中央位置にセットされたときに、前記演算増幅器の増幅率が1となり、前記操作部が前記中央位置から一方向に操作されると、前記演算増幅器の増幅率が1よりも大きくなり、また、前記操作部が前記中央位置から他方向に操作されると、前記演算増幅器の増幅率が1よりも小さくなり、前記演算処理部は、前記操作部が前記中央位置から一方向に操作され、前記検知信号の値が第1閾値以上となったときに、前記第1デジタルゲイン処理を実行し、また、前記操作部が前記中央位置から他方向に操作され、前記検知信号の値が前記第1閾値よりも小さい第2閾値以下となったときに、前記第2デジタルゲイン処理を実行する、構成にするとよい。
(4)好ましくは、上記(3)の楽器用プリアンプにおいて、前記演算処理部は、前記検知信号の値が前記第1閾値よりも小さく前記第2閾値よりも大きいときに、前記第1及び第2デジタルゲイン処理をいずれも実行しない、構成にするとよい。
(5)好ましくは、上記(1)乃至(4)のいずれかの楽器用プリアンプにおいて、前記演算処理部は、前記加工処理された前記デジタル音声信号のレベルが第3閾値以上となったときに、前記デジタル音声信号を減衰させるリミッタ処理を実行することが可能である、構成にするとよい。
(6)好ましくは、上記(5)の楽器用プリアンプにおいて、前記演算処理部は、前記リミッタ処理よりも後のタイミングで前記第2デジタルゲイン処理を実行する、構成にするとよい。
(7)好ましくは、上記(1)乃至(6)のいずれかの楽器用プリアンプにおいて、前記可変抵抗器が、回転式操作部と、前記回転式操作部を手動操作することにより抵抗値が変化する第1及び第2可変抵抗器とを備えた二連可変抵抗器であり、前記第1可変抵抗器が、前記演算増幅器の増幅率を変化させ、前記第2可変抵抗器が、前記回転式操作部の操作量に応じたアナログの検知信号を出力する、構成にするとよい。
(8)好ましくは、上記(7)の楽器用プリアンプにおいて、前記回転式操作部が0乃至300°の可動範囲を有し、前記回転式操作部の回転角が150°のときに、前記演算増幅器の増幅率が1となり、前記回転式操作部が150°から300°の方向に回転すると、前記演算増幅器の増幅率が1よりも大きくなり、また、前記回転式操作部が150°から0°の方向に回転すると、前記演算増幅器の増幅率が1よりも小さくなり、前記演算処理部は、前記回転式操作部の回転角が200°を上回るときに、前記第1デジタルゲイン処理を実行し、また、前記回転式操作部の回転角が100°を下回るときに、前記第2デジタルゲイン処理を実行する、構成にするとよい。
(9)好ましくは、上記(1)乃至(8)のいずれかの楽器用プリアンプにおいて、前記演算処理部が、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)である、構成にするとよい。
(10)好ましくは、上記(1)乃至(9)のいずれかの楽器用プリアンプにおいて、前記演算増幅器には、アコースティックギターから取得された前記アナログ音声信号が入力される、構成にするとよい。
(11)好ましくは、上記(10)の楽器用プリアンプにおいて、前記演算処理部は、アコースティックギターに適した前記加工処理を実行することが可能である、構成にするとよい。
(12)好ましくは、上記(11)の楽器用プリアンプにおいて、前記加工処理が、アコースティックギターの複数のボディタイプ、複数のモデルタイプ、及び木材の種類の少なくとも一つの音響特性を模擬するものである、構成にするとよい。
本発明の楽器用プリアンプによれば、単一の操作部を手動操作することにより、入力レベルと出力レベルとの両方を容易に調整することができる。すなわち、本発明の楽器用プリアンプでは、操作部の操作量を示す検知信号の値が演算処理部に提供される。操作部が手動操作されると、演算増幅器が、操作部の操作量に応じた増幅率で、ピックアップ又はマイクから入力されたアナログ音声信号を増幅させる。これにより、プリアンプの入力レベルが調整される。その後、演算処理部が、A/D変換されたデジタル音声信号に対して、検知信号の値に基づく第1及び/又は第2デジタルゲイン処理を実行する。これにより、プリアンプの最終的な出力レベルが調整される。
第1デジタルゲイン処理は、デジタル音声信号を増幅させることにより、アナログ音声信号の音量不足を補う。このような増幅処理により、例えば、増幅回路を内蔵していないパッシブピックアップの最終的な出力音量を最適にすることが可能となる。一方、第2デジタルゲイン処理によって、デジタル音声信号を急激に減衰させることができ、また、最終的な出力音量をゼロにすることが可能となる。
本発明は、特に、アコースティックギター用プリアンプに適用することが好ましい。従来のアコースティックギター用プリアンプは、インプットゲインノブを手動操作して入力レベルを調整し、アウトプットボリュームノブを手動操作して最終的な出力レベルを調整しなければならなかった。本発明をアコースティックギター用プリアンプに適用すれば、ノブを一つにすることができ、最終的な出力レベルは、操作部の操作量に基づいて、自動で調整される。これにより、極めて容易な手動操作によって、入力レベルと最終的な出力レベルとの両方を最適な組み合せで調整することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るアコースティックギター用プリアンプの外観を示す上面図である。 前記プリアンプの主要な回路構成を示すブロック図である。 前記プリアンプを構成する二連可変抵抗器を示す回路図である。 ボリュームノブの回転角と、前記プリアンプの信号処理の概略とを示す説明図である。 前記プリアンプの信号処理の詳細を示すフローチャートである。 前記ボリュームノブの回転角に対するゲインの関係を示すグラフである。 従来のアコースティックギター用プリアンプの外観及び信号処理の概略を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態として、アコースティックギター用プリアンプについて、図面を参照しつつ説明する。
<装置の概要>
図1は、本実施形態のアコースティックギター用プリアンプ1の外観を示す上面図である。プリアンプ1の両側面には、入力端子11と出力端子12とが設けられている。入力端子11は、図示しないピックアップ又はマイクに接続される。ピックアップ又はマイクは、図示しないアコースティックギターに取り付けられる。一方、出力端子12は、出力端子は、例えば、ギターアンプ又はPA機器に接続される。
ピックアップは、アコースティックギターの弦の振動を電気信号に変換する。一方、マイクは、アコースティックギターの音(空気振動)を電気信号に変換する。ここで、本実施形態では、ピックアップ又はマイクから出力される電気信号を「アナログ音声信号」と呼ぶ。また、アナログ音声信号がA/D変換された電気信号を「デジタル音声信号」と呼ぶ。さらに、「アナログ音声信号」には、デジタル音声信号がD/A変換された電気信号も含まれる。
プリアンプ1は、入力端子11に入力されたアナログ音声信号に対して、図4に例示されるアナログ及びデジタルの信号処理を実行する。プリアンプ1の主な信号処理には、アナログ増幅、デジタル増幅、音色の加工、リミッタ、デジタル減衰が含まれる。信号処理されたアナログ音声信号は、出力端子12からギターアンプ又はPA機器に出力される。このようにして、プリアンプ1に調整されたアコースティックギターの音が、スピーカーから出力される。
<操作部>
図1において、プリアンプ1の上面には、各種信号処理の調整を行うための複数のノブ(回転式操作部)が設けられている。ボリュームノブ21は、入力端子11に入力されたアナログ音声信号の増幅率を調整するためのものである。セレクターノブ22は、音色の加工処理の一つであるアコースティックモデリングのタイプを選択するためのものである。イコライザーノブ23は、音色の加工処理の一つであるイコライジングの効果を調整するためのものである。イコライザーノブ23には、低音域、中音域及び高音域の各周波数特性を調整するための三つのノブが含まれる。リバーブノブ24は、音色の加工処理の一つであるリバーブの効果を調整するためのものである。ブーストノブ25は、ブーストスイッチ26をONにしたときの音量の増加量又は減少量を設定するためのものである。
<チューナー>
本実施形態のプリアンプ1は、アコースティックギターの各弦の音程をチューニングするためのチューナーを備えている。チューナーのON/OFFは、チューナースイッチ28によって切り換えられる。ユーザーは、チューナーをONにして、チューニングしたい弦を開放で弾く。すると、チューナー表示部27は、開放弦の音に近い音名、開放弦の音のピッチのずれ又は一致を視覚的に表示する。
<主要な回路構成>
図2は、プリアンプ1の主要な回路構成を示すブロック図である。プリアンプ1の回路には、二連可変抵抗器30、演算増幅器40、二つのA/D変換器51、52、デジタルシグナルプロセッサ60、D/A変換器71が含まれる。
演算増幅器40は、プリアンプ1に入力されたアナログ音声信号を増幅させる。演算増幅器40の増幅率は、二連可変抵抗器30によって決定される。二連可変抵抗器30は、第1及び第2可変抵抗器31、32を備えている。
図3は、二連可変抵抗器30を示す回路図である。第1及び第2可変抵抗器31、32のそれぞれは、抵抗と、この抵抗の上を移動するスライダとを有する。第1及び第2可変抵抗器31、32の各スライダは、図示しない共通の回転軸に設けられている。この回転軸には、図1に示されるボリュームノブ21が取り付けられる。ボリュームノブ21が回転されると、スライダが抵抗の上を移動し、第1及び第2可変抵抗器31、32の抵抗値が変化する。
また、第1及び第2可変抵抗器31、32のそれぞれは、図3中の「1」、「2」及び「3」を付した三つの端子を有する。第1可変抵抗器31の三つの端子は、いずれも演算増幅器40に接続される。すなわち、第1可変抵抗器31は、演算増幅器40とともにアナログ増幅回路を構成する。ボリュームノブ21の回転角に応じて、第1可変抵抗器31の抵抗値が変化する。これにより、入力電圧Vinに対する出力電圧Voutの増幅率が変化する。演算増幅器40によって増幅されたアナログ音声信号は、図2に示すA/D変換器51によってデジタル音声信号に変換される。
一方、第2可変抵抗器32の「1」の端子はGNDに接続され、「2」の端子はA/D変換器52に接続される。第2可変抵抗器32の「3」の端子には、基準電圧VREFが印加される。ボリュームノブ21の回転角に応じて、第2可変抵抗器32の抵抗値が変化する。これにより、第2可変抵抗器32の「2」の端子に印加される電圧が変化する。この電圧は、A/D変換器52によってデジタルの数値に変換される。A/D変換器52のA/D変換値は、ボリュームノブ21の回転角に対応する。
図2に示されるように、A/D変換器51、52は、いずれもデジタルシグナルプロセッサ(DSP)60に接続される。デジタルシグナルプロセッサ60は、デジタル音声信号をデジタル信号処理するためのファームウェアを実行することによって、デジタル増幅手段61、音色加工手段62、リミッタ手段63及びデジタル減衰手段64として機能する。
デジタル増幅手段61は、A/D変換器52のA/D変換値に基づいて、デジタル音声信号を増幅させる第1デジタルゲイン処理を実行する。音色加工手段62は、図1に示されるセレクターノブ22、イコライザーノブ23及びリバーブノブ24の操作に基づいて、デジタル音声信号の音色を変化させる加工処理を実行する。リミッタ手段63は、加工処理されたデジタル音声信号のレベルが所定の閾値以上となったときに、デジタル音声信号を減衰させるリミッタ処理を実行する。デジタル減衰手段64は、A/D変換器52のA/D変換値に基づいて、デジタル音声信号を減衰させる第2デジタルゲイン処理を実行する。以上のデジタル信号処理の詳細については、後述する。
デジタルシグナルプロセッサ(DSP)60は、D/A変換器71に接続される。D/A変換器71は、デジタルシグナルプロセッサ60によってデジタル信号処理されたデジタル音声信号を、再びアナログ音声信号に変換する。
<ボリュームノブとプリアンプの信号処理との関係>
本実施形態のプリアンプ1は、単一のボリュームノブ21を手動操作することにより、入力レベルと出力レベルとの両方が調整されることを特徴とする。以下、ボリュームノブ21とプリアンプ1の信号処理との関係について、図4及び図6を参照しつつ説明する。
図4は、ボリュームノブ21の回転角と、プリアンプ1の信号処理の概略とを示す説明図である。図6は、ボリュームノブ21の回転角[deg]に対するゲイン[dB]の関係を示すグラフである。図6中の実線は、演算増幅器40のアナログ増幅特性を示す。図6中の一点鎖線は、デジタル増幅手段61のデジタル増幅特性を示す。図6中の二点鎖線は、デジタル減衰手段64のデジタル減衰特性を示す。
<<アナログ増幅>>
図4に示されるように、プリアンプ1に入力されたアナログ音声信号は、初めに、演算増幅器40によってアナログ増幅される。プリアンプ1の入力感度は、演算増幅器40の増幅率によって決まる。上述したように、演算増幅器40の増幅率は、ボリュームノブ21の回転角に基づく、第1可変抵抗器31の抵抗値に応じて変化する。本実施形態のボリュームノブ21は、0乃至300°の可動範囲を有する。
図6中の実線で示されるように、ボリュームノブ21の回転角が150°のときに、演算増幅器40の増幅率は、1となる。すなわち、プリアンプ1に入力されたアナログ音声信号は、演算増幅器40によって増幅されない。
次いで、ボリュームノブ21が150°から300°の方向に回転すると、演算増幅器40の増幅率は、1よりも大きくなる。すなわち、プリアンプ1に入力されたアナログ音声信号は、演算増幅器40によって非反転増幅される。
上記とは反対に、ボリュームノブ21が150°から0°の方向に回転すると、演算増幅器40の増幅率は、1よりも小さくなる。すなわち、プリアンプ1に入力されたアナログ音声信号は、演算増幅器40によって反転増幅される。
<<デジタル増幅>>
アナログ増幅されたアナログ音声信号は、A/D変換器51によってデジタル音声信号に変換される。図4に示されるように、デジタル増幅手段61は、ボリュームノブ21の回転角に基づいて、デジタル音声信号を選択的にデジタル増幅する。上述したように、ボリュームノブ21の回転角は、第2可変抵抗器32の電圧の変化によって検知される。
図6中の一点鎖線で示されるように、本実施形態では、ボリュームノブ21の回転角の第1閾値として210°を設定している。デジタル増幅手段61は、ボリュームノブ21の回転角が210乃至300°のときに、デジタル音声信号のデジタル増幅(第1デジタルゲイン処理)を実行する。このようなデジタル増幅によって、プリアンプ1から最終的に出力されるアナログ音声信号のレベルが増大される。
<<音色の加工処理、リミッタ処理>>
図4に示される音色の加工処理及びリミッタ処理は、ボリュームノブ21の回転角に基づいて実行されるものではない。音色加工手段62は、セレクターノブ22、イコライザーノブ23、リバーブノブ24の回転角に基づいて、デジタル音声信号の音色の加工処理を実行する。リミッタ手段63は、音色の加工処理を経たデジタル音声信号のレベルが所定の閾値以上となったときに、デジタル音声信号を減衰させるリミッタ処理を実行する。
<<デジタル減衰>>
図4に示されるように、デジタル減衰手段64は、ボリュームノブ21の回転角に基づいて、デジタル音声信号を選択的にデジタル減衰する。上述したように、ボリュームノブ21の回転角は、第2可変抵抗器32によって検知される。
図6中の二点鎖線で示されるように、本実施形態では、ボリュームノブ21の回転角の第2閾値として90°を設定している。デジタル減衰手段64は、ボリュームノブ21の回転角が90乃至0°のときに、デジタル音声信号のデジタル減衰(第2デジタルゲイン処理)を実行する。このようなデジタル減衰によって、プリアンプ1から最終的に出力されるアナログ音声信号のレベルが減少される。
<信号処理の流れ>
次に、プリアンプ1の信号処理の流れについて、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
図5に示されるように、プリアンプ1の信号処理には、ステップS1乃至S11からなるメイン処理と、ステップS21乃至S23からなる割込み処理とが含まれる。メイン処理は、アナログ音声信号がプリアンプ1に入力されてから出力されるまでの間に実行される信号処理である。割込み処理は、ボリュームノブ21の回転角を示すA/D変換値を取得するために、一定の周期で実行される信号処理である。
メイン処理のステップS1において、ピックアップ又はマイクから出力されたアナログ音声信号は、入力端子11を介してプリアンプ1に入力される。ステップS2において、プリアンプ1に入力されたアナログ音声信号は、演算増幅器40によってアナログ増幅される。上述したように、演算増幅器40の増幅率は、ボリュームノブ21の回転角0乃至300°に基づく、第1可変抵抗器31の抵抗値に応じて変化する。ステップS3において、アナログ増幅されたアナログ音声信号は、A/D変換器51によってデジタル音声信号に変換される。このデジタル音声信号は、デジタルシグナルプロセッサ60に送信される。
ここで、割込み処理のステップS21乃至S23について説明する。ステップS21において、ボリュームノブ21の回転角0乃至300°は、第2可変抵抗器32の抵抗値に応じて変化する電圧によって検知される。ステップS22において、検知された電圧は、A/D変換器52によってデジタルの数値に変換される。ステップS23において、ボリュームノブ21の回転角を示すA/D変換値が、デジタルシグナルプロセッサ60に送信される。ステップS23におけるA/D変換値の送受信は、28[msec]の周期で繰り返される。
メイン処理のステップS4において、デジタルシグナルプロセッサ60(デジタル増幅手段61)は、A/D変換器52から受信したA/D変換値に基づいて、ボリュームノブ21の回転角が210°以上か否かを判断する。ボリュームノブ21の回転角が210°以上である場合、デジタルシグナルプロセッサ60は、A/D変換値に対応する増幅率でデジタル音声信号をデジタル増幅させる(第1デジタルゲイン処理)。図6に示されるように、ステップS4のデジタル増幅は、ボリュームノブ21の回転角が210乃至300°のときに実行される。
メイン処理のステップS5乃至S7は、いずれもデジタルシグナルプロセッサ60(音色加工手段62)によって実行される音色の加工処理の具体例である。ステップS5のアコースティックモデリング処理では、現存するアコースティックギターのボディタイプ、モデルタイプ、及び木材の種類によって発現される音響特性を模擬したエフェクトが、デジタル音声信号に加えられる。ボディタイプ、モデルタイプ、及び木材の種類の選択は、図1に示されるセレクターノブ22によって行われる。ステップS6のイコライジング処理では、図1に示される三つのイコライザーノブ23の回転角に基づいて、デジタル音声信号の低音域、中音域及び高音域の各周波数特性が調整される。ステップS7のリバーブ処理では、図1に示されるリバーブノブ24の回転角に基づいて、デジタル音声信号にリバーブ効果が加えられる。
メイン処理のステップS8において、デジタルシグナルプロセッサ60(リミッタ手段63)は、音色の加工処理を経たデジタル音声信号のレベルが所定の閾値以上となったときに、デジタル音声信号を減衰させる。ステップS8のリミッタ処理により、プリアンプ1から最終的に出力されるアナログ音声信号の音量を、所定の閾値未満に抑えることができる。
メイン処理のステップS9において、デジタルシグナルプロセッサ60(デジタル減衰手段64)は、A/D変換器52から受信したA/D変換値に基づいて、ボリュームノブ21の回転角が90°以下か否かを判断する。ボリュームノブ21の回転角が90°以下である場合、デジタルシグナルプロセッサ60は、デジタル音声信号をデジタル減衰させる(第2デジタルゲイン処理)。図6に示されるように、ステップS4のデジタル減衰は、ボリュームノブ21の回転角が90乃至0°のときに実行される。
なお、デジタル音声信号の減衰量は、ボリュームノブ21の回転角90乃至0°に比例しなくてもよい。例えば、ボリュームノブ21の回転角が60°を超えた時点で、デジタル音声信号のレベルがゼロとなるようにしてもよい。
メイン処理のステップS10において、D/A変換器71は、デジタルシグナルプロセッサ60によってデジタル信号処理されたデジタル音声信号を、再びアナログ音声信号に変換する。このアナログ音声信号は、出力端子12を介して、プリアンプ1からギターアンプ又はPA機器に出力される。
<プリアンプの作用効果>
本実施形態のプリアンプ1によれば、単一のボリュームノブ21を手動操作することにより、入力レベルと出力レベルとの両方を容易に調整することができる。すなわち、本実施形態のプリアンプ1では、ボリュームノブ21の回転角を示すA/D変換値がデジタルシグナルプロセッサ60に提供される(S21乃至S23)。ボリュームノブ21が手動操作されると、演算増幅器40が、ボリュームノブ21の回転角に応じた増幅率で、ピックアップ又はマイクから入力されたアナログ音声信号を増幅させる(S2)。これにより、プリアンプ1の入力レベルが調整される。その後、デジタルシグナルプロセッサ60が、A/D変換されたデジタル音声信号に対して、A/D変換値に基づく第1又は第2デジタルゲイン処理を実行する(S4又はS9)。これにより、プリアンプ1の最終的な出力レベルされる。
第1デジタルゲイン処理(S4)は、デジタル音声信号を増幅させることにより、アナログ音声信号の音量不足を補う。このような増幅処理により、例えば、増幅回路を内蔵していないパッシブピックアップの最終的な出力音量を最適にすることが可能となる。一方、第2デジタルゲイン処理(S9)によって、デジタル音声信号を急激に減衰させることができ、また、最終的な出力音量をゼロにすることが可能となる。
本発明は、特に、本実施形態のようなアコースティックギター用プリアンプ1に適用することが好ましい。従来のアコースティックギター用プリアンプは、インプットゲインノブを手動操作して入力レベルを調整し、アウトプットボリュームノブを手動操作して最終的な出力レベルを調整しなければならなかった。本実施形態のアコースティックギター用プリアンプ1によれば、ボリュームノブ21を一つにすることができ、最終的な出力レベルは、ボリュームノブ21の回転角に基づいて、自動で調整される(S4、S9、S23)。これにより、極めて容易な手動操作によって、入力レベルと最終的な出力レベルとの両方を最適な組み合せで調整することが可能となる。
<変更例>
本発明の楽器用プリアンプは、上述した本実施形態のアコースティックギター用プリアンプ1に限定されるものではない。例えば、本発明は、アコースティックギターに限らず、管楽器、弦楽器、打楽器、鍵盤楽器などのアコースティック楽器用のプリアンプに適用することが可能である。また、可変抵抗器の操作部は、回転式に限らず、例えば、スライド式に変更することができる。さらに、操作部の操作量を検知するための手段は、二連可変抵抗器に限らない。例えば、単一の可変抵抗器の操作部に、エンコーダのような光学的な検知手段を設けてもよい。
1 楽器用プリアンプ
11 入力端子
12 出力端子
21 ボリュームノブ(回転式操作部)
22 セレクターノブ
23 イコライザーノブ
24 リバーブノブ
25 ブーストノブ
26 ブーストスイッチ
27 チューナー表示部
28 チューナースイッチ
30 二連可変抵抗器
31 第1可変抵抗器
32 第2可変抵抗器(検知手段)
40 演算増幅器
51、52 A/D変換器
60 デジタルシグナルプロセッサ(演算処理部)
61 デジタル増幅手段
62 音色加工手段
63 リミッタ手段
64 デジタル減衰手段
71 D/A変換器

Claims (12)

  1. 入力されたアナログ音声信号を増幅させる演算増幅器と、
    操作部を手動操作することにより前記演算増幅器の増幅率を変化させる可変抵抗器と、
    増幅された前記アナログ音声信号をデジタル音声信号に変換するA/D変換器と、
    前記デジタル音声信号をデジタル信号処理する演算処理部と、を備え、
    前記可変抵抗器には、前記操作部の操作量に応じた検知信号を出力する検知手段が設けられ、
    前記演算処理部は、前記検知信号の値に基づいて、前記デジタル音声信号を増幅させる第1デジタルゲイン処理、及び/又は、前記デジタル音声信号を減衰させる第2デジタルゲイン処理を実行することが可能である、楽器用プリアンプ。
  2. 前記演算処理部は、前記デジタル音声信号の音色を変化させる加工処理を実行することが可能であり、前記加工処理よりも前のタイミングで前記第1デジタルゲイン処理を実行し、前記加工処理よりも後のタイミングで前記第2デジタルゲイン処理を実行する、請求項1に記載の楽器用プリアンプ。
  3. 前記操作部が所定の可動範囲を有し、前記操作部が前記可動範囲の中央位置にセットされたときに、前記演算増幅器の増幅率が1となり、前記操作部が前記中央位置から一方向に操作されると、前記演算増幅器の増幅率が1よりも大きくなり、また、前記操作部が前記中央位置から他方向に操作されると、前記演算増幅器の増幅率が1よりも小さくなり、
    前記演算処理部は、前記操作部が前記中央位置から一方向に操作され、前記検知信号の値が第1閾値以上となったときに、前記第1デジタルゲイン処理を実行し、また、前記操作部が前記中央位置から他方向に操作され、前記検知信号の値が前記第1閾値よりも小さい第2閾値以下となったときに、前記第2デジタルゲイン処理を実行する、請求項1又は2に記載の楽器用プリアンプ。
  4. 前記演算処理部は、前記検知信号の値が前記第1閾値よりも小さく前記第2閾値よりも大きいときに、前記第1及び第2デジタルゲイン処理をいずれも実行しない、請求項3に記載の楽器用プリアンプ。
  5. 前記演算処理部は、前記デジタル音声信号の音色を変化させる加工処理を実行することが可能であり、前記加工処理された前記デジタル音声信号のレベルが第3閾値以上となったときに、前記デジタル音声信号を減衰させるリミッタ処理を実行することが可能である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の楽器用プリアンプ。
  6. 前記演算処理部は、前記リミッタ処理よりも後のタイミングで前記第2デジタルゲイン処理を実行する、請求項5に記載の楽器用プリアンプ。
  7. 前記可変抵抗器が、回転式操作部と、前記回転式操作部を手動操作することにより抵抗値が変化する第1及び第2可変抵抗器とを備えた二連可変抵抗器であり、前記第1可変抵抗器が、前記演算増幅器の増幅率を変化させ、前記第2可変抵抗器が、前記回転式操作部の操作量に応じたアナログの検知信号を出力する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の楽器用プリアンプ。
  8. 前記回転式操作部が0乃至300°の可動範囲を有し、前記回転式操作部の回転角が150°のときに、前記演算増幅器の増幅率が1となり、前記回転式操作部が150°から300°の方向に回転すると、前記演算増幅器の増幅率が1よりも大きくなり、また、前記回転式操作部が150°から0°の方向に回転すると、前記演算増幅器の増幅率が1よりも小さくなり、
    前記演算処理部は、前記回転式操作部の回転角が200°を上回るときに、前記第1デジタルゲイン処理を実行し、また、前記回転式操作部の回転角が100°を下回るときに、前記第2デジタルゲイン処理を実行する、請求項7に記載の楽器用プリアンプ。
  9. 前記演算処理部が、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)である、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の楽器用プリアンプ。
  10. 前記演算増幅器には、アコースティックギターから取得された前記アナログ音声信号が入力される請求項1乃至9のいずれか1項に記載の楽器用プリアンプ。
  11. 前記演算処理部は、前記デジタル音声信号の音色を変化させる加工処理であって、アコースティックギターに適した前記加工処理を実行することが可能である、請求項10に記載の楽器用プリアンプ。
  12. 前記加工処理が、アコースティックギターの複数のボディタイプ、複数のモデルタイプ、及び木材の種類の少なくとも一つの音響特性を模擬するものである、請求項11に記載の楽器用プリアンプ。
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