JP6815974B2 - 残高管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、残高管理システムに関する。
個人口座におけるクレジットカード、家賃、ローンなどの支払いや、法人口座における決済など、口座から様々な引落がある場合、残高不足が生じる恐れがある。残高不足が放置されると引落処理が実行されず、口座の名義人は延滞料金の支払いや信用の損失などの不利益を被ることとなる。
例えば、特許文献1には、カード利用額引落日や、水道及び電気など各種ライフラインの使用料引落日に、顧客口座の残高不足により引落ができないと判断されたとき、顧客に残高不足を通知する金融処理システムが開示されている。上記金融処理システムによれば、顧客に残高不足を認識させるとともに、金融機関のATM(Automatic Teller Machine)やネット金融サービスを通じて不足分の入金を促すことができる。当日の営業時間内に上記口座に不足分を入金し且つ金融機関が再度引落処理を試みた場合、引落処理が実行される。
しかし、顧客が連絡を受け取れなかった場合や営業時間内に入金できなかった場合には引落処理が完了しない。また、金融機関が再度引落処理を試みない場合も、引落処理は完了しない。上記課題を解決する方法の1つとして、特許文献2には、引落の前に残高不足を予想して口座の名義人等に警告することが可能な引落・決済システムが開示されている。
特開2002−92326号公報 特開2010−146487号公報
しかしながら、特許文献2に記載のシステムでは、受信した引落金額と引落日から計算した予測残高を用いて引落が可能か否かを判断し、引落が可能でないと判断した場合に、口座の名義人に警告する。このため、引落情報を取得するまで警告できない、という課題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、取引の安全性向上を図ることが可能な残高管理システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る残高管理システムは、登録されたユーザ情報に基づいて取引先システムから第1口座に関する入出金情報を取得する入出金情報取得部と、第1口座の入出金情報から第1口座の入出金パターンを作成する入出金パターン作成部と、第1口座入出金パターンに基づいて、第1口座の予測残高を算出する残高予測部と、を備える。
本発明によれば、取引の安全性向上を図ることが可能な残高管理システムを提供することが可能となる。
第1実施形態に係る残高管理システムの構成を概略的に示す図である。 第1実施形態に係る残高管理システムに備えられるアグリゲーション部、シミュレーション部、及び通知部の構成を概略的に示す図である。 第1実施形態に係るアグリゲーション部及びシミュレーション部における処理の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るシミュレーション部及び通知部における処理の一例を示すフローチャートである。 入出金パターンの一例を示す図である。 入出金スケジュールの一例を示す図である。 予測残高の一例を示す図である。 補充プランの一例を示す図である。 ユーザ端末における表示例を示す図である。 第2実施形態に係るシミュレーション部及び通知部における処理の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係るシミュレーション部及び通知部における処理の一例を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る残高管理システムにおけるシミュレーション部の構成を概略的に示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。但し、第2実施形態以降において、第1実施形態と同一又は類似の構成要素は、第1実施形態と同一又は類似の符号で表し、詳細な説明を適宜省略する。また、第2実施形態以降の実施形態において得られる効果について、第1実施形態と同様のものについては説明を適宜省略する。各実施形態の図面は例示であり、各部の寸法や形状は模式的なものであり、本願発明の技術的範囲を当該実施形態に限定して解するべきではない。
<第1実施形態>
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る残高管理システム100の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る残高管理システムの構成を概略的に示す図である。図2は、第1実施形態に係る残高管理システムに備えられるアグリゲーション部、シミュレーション部、及び通知部の構成を概略的に示す図である。
残高管理システム100は、ユーザの口座の残高を予測し、その予測残高をユーザに通知するシステムである。例えば、残高管理システム100は、残高不足で引落処理が実行できないと予測される引落日よりも前に残高不足をユーザに通知することで、残高が不足すると予測される口座への入金を促し、残高不足の発生を防止する。また、残高管理システム100は、残高が特定の金額を下回ると予測されるときにユーザに通知することで、口座への入金を促してもよい。本実施形態においてユーザは個人を想定しているが、これに限定されるものではなく、ユーザは法人や任意団体であってもよい。一例を挙げると、後述するユーザ端末151が、法人の財務管理システムにアクセスする為の事務処理端末であってもよい。また、後述する第1口座161、第2口座162、及び第3口座163が、法人口座であってもよい。
図1に示すように、残高管理システム100は、インターネットを介して、取引先システム160,170,180及びユーザ端末151と通信可能に接続されている。取引先システム160,170,180は、それぞれ、1台又は複数台のコンピュータを用いて構成される。なお、残高管理システム100は、通信可能に接続されるのが取引先システム160,170,180に限定されるものではなく、その他のシステムに通信可能に接続されてもよい。
取引先システム160は、ユーザ端末151の利用者が名義人となっている金融機関の口座を管理するシステムに相当する。取引先システム160は、図1に示した例では、第1口座161、第2口座162、及び第3口座163を含む複数の口座を管理する複数のシステムを含む。なお、各口座が同一の金融機関に開設されたものである場合、取引先システム160は、1つのシステムであってもよい。
取引先システム170は、ユーザ端末151の利用者が取引先システム160を引落口座として指定するサービス提供元又は商品提供元の情報処理システムである。残高管理システム100は、取引先システム170から、取引情報の一部を取得してもよい。これによれば、残高管理システム100は、取引先システム160において未だ確定していない入出金情報を取得することができる。図1では、取引先システム170の例として、カード会社171、ECサイト172、及びインフラ提供元173を挙げている。カード会社171は、クレジットカード会社が取引情報を提供する情報処理システムである。ECサイト172は、インターネット等を介した電子商取引の情報を提供する情報処理システムである。インフラ提供元173は、電気、ガス、水道などの利用量・料金などの情報を提供する情報処理システムである。但し、取引先システム170の数及び種類はこれに限定されるものではない。
取引先システム180は、ユーザ端末151の利用者が契約する融資機関の情報処理システムに相当する。取引先システム180は、取引先システム160からの返済金の引落処理、又は取引先システム160への借入金の振込処理が可能な情報処理システムである。取引先システム180は、第1口座161、第2口座162、及び第3口座163のいずれかが開設された金融機関における融資部門を管理するシステムであってもよい。つまり、取引先システム160及び取引先システム180は、少なくとも一部が重複する金融機関によって運営されていてもよい。
ユーザ端末151は、ユーザが利用するコンピュータであり、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。ユーザ端末151は、取引先システム160,170,180へアクセスするためのアカウント情報を、例えばユーザからの入力により、取得することができる。当該アカウント情報とは、例えば、取引先システム160,170,180へパスワード認証によってアクセスするためのアクセスID、パスワード、などである。アカウント情報は、取引先システム160,170,180から取得されてもよい。例えば、取引先システム160,170,180から取得さるアカウント情報としては、認証コード、アクセストークン、リフレッシュトークン、などを挙げることができる。
ユーザ端末151は、当該アカウント情報に基づき、取引先システム160,170,180へのアクセス専用プログラム又はウェブブラウザ等の汎用プログラムを介して、取引先システム160,170,180へアクセスすることができる。ユーザ端末151は、例えば、ウェブスクレイピングやAPI(Application Program Interface)を用いて、取引先システム160,170,180から取引情報を取得することができる。ユーザ端末151は、残高管理システム100へ当該アカウント情報の少なくとも一部を提供し、残高管理システム100によるウェブスクレイピングやAPI等による取引先システム160,170,180へのアクセスを可能にする。これにより、残高管理システム100は、取引情報を取引先システム160,170,180から直接取得することが可能となる。但し、残高管理システム100は、ユーザ端末151で入力された取引情報を取得・記録することもできる。
残高管理システム100は、他の複数のユーザ端末や他の複数の取引先システムと通信可能に接続されてもよい。接続するユーザ端末や収集する取引情報が増加すればするほど、後述する入出金パターンの作成精度が向上する。
図1に示すように、残高管理システム100は、ユーザ管理部101、アグリゲーション部110、シミュレーション部120、及び通知部130を備える。ユーザ管理部101、アグリゲーション部110、シミュレーション部120、及び通知部130それぞれの構成について、図2を参照しつつ、以下に説明する。なお、ユーザ管理部101、アグリゲーション部110、シミュレーション部120、及び通知部130は、例えば、記憶領域を用いたり、記憶領域に格納されたプログラムをプロセッサが実行したりすることにより実現することができる。以下で説明するユーザ管理部101、アグリゲーション部110、シミュレーション部120、及び通知部130を構成する各部についても、同様に、記憶領域を用いたり、記憶領域に格納されたプログラムをプロセッサが実行したりすることにより実現することができる。図2に示した例では、当該記憶領域は残高管理システム100に内蔵されている。しかし、当該記憶領域は、残高管理システム100の外部に備えられてもよい。
ユーザ管理部101は、残高管理システム100に登録されたユーザの情報を管理する。ユーザ管理部101は、ユーザID登録部103及びユーザID記憶部105を備える。ユーザIDは、残高管理システム100のユーザを識別するための情報である。ユーザID登録部103は、例えば、ユーザによって登録されたユーザIDをユーザID記憶部105に格納する。ユーザID登録部103は、ユーザによって登録されたユーザ情報に基づいてユーザIDを生成し、登録してもよい。ユーザID登録部103は、ユーザ情報の一部(例えば、メールアドレス)をユーザIDとして登録してもよい。
アグリゲーション部110は、取引先システム160,170,180から複数の取引情報を収集する情報処理システムである。アグリゲーション部110は、アカウント情報登録部111、アカウント情報記憶部113、取引情報取得部115、及び取引情報記憶部117を備える。
アカウント情報登録部111は、取引先システム160,170,180にアクセスするためのアカウント情報をユーザ端末151、及び取引先システム160,170,180から受け付けて、アカウント情報記憶部113に登録する。例えば、アカウント情報登録部111は、取引先システム160,170,180にアクセスするためのアクセスID、パスワード、等をユーザ端末151から取得する。また、アカウント情報登録部111は、アクセスID、パスワード、等に基づいて取引先システム160,170,180にアクセスし、認証コード、アクセストークン、リフレッシュトークン、等を取得する。なお、アカウント情報登録部111は、認証コード、アクセストークン、リフレッシュトークン、等をユーザ端末151から取得してもよい。なお、アカウント情報記憶部113にアカウント情報を登録することを、アグリゲーション部110にアカウント情報を「連携」するともいう。
アカウント情報記憶部113は、アカウント情報登録部111から取得したアカウント情報を記憶する。アカウント情報は、ユーザIDに紐付けられる。アカウント情報記憶部113に格納されるアカウント情報は、ユーザが取引先システム160,170,180にアクセスするためのアクセスIDやパスワード、認証コード、アクセストークン、リフレッシュトークン、等の情報である。
取引情報取得部115は、アカウント情報記憶部113に記憶されているアカウント情報に基づいて取引先システム160,170,180にアクセスして、複数の取引情報を取得する。取引情報取得部115は、例えば、ウェブスクレイピングやAPIを用いて、取引先システム160,170,180から取引情報を取得する。取引情報取得部115は、例えばバッチ処理によって自動的に取引情報を取得する。また、取引情報取得部115は、定期的に取引先システム160,170,180にアクセスし、取引情報を取得する。なお、取引情報取得部115は、ユーザ端末151からの指示に基づいて取引情報を取得してもよい。
取引先システム160から取得する取引情報は、第1口座161、第2口座162、及び第3口座163における入金情報及び出金情報(以下、まとめて入出金情報と呼称する。)を含む。当該入出金情報は、口座番号、取引内容(例えば、口座振替の振替項目)、取引日、金額、などの情報を含む。取引情報取得部115は、第1口座161、第2口座162、及び第3口座163それぞれの、入出金情報を取得した時点での口座残高に関する情報も取得する。取引先システム170から取得する取引情報は、カード会社171、ECサイト172、及びインフラ提供元173からの請求情報を含む。当該請求情報は、請求口座、請求日、請求金額、などの情報を含む。取引先システム180から取得する取引情報は、既に取引先システム180から借り入れている場合には、返済口座、返済額、返済日、などを含む。これから借り入れる場合には、借入金額、借入金の入金日、返済開始日、などがさらに含まれる。取引情報取得部115は、当該複数の取引情報を取引情報記憶部117に格納し、取引情報記憶部117は、当該複数の取引情報を記憶する。
シミュレーション部120は、第1口座161、第2口座162、及び第3口座163における残高を予測する情報処理システムである。シミュレーション部120は、入出金情報取得部121、抽出モデル学習部123、入出金パターン作成部125、入出金スケジュール作成部127、及び残高予測部129を備える。
入出金情報取得部121は、取引情報記憶部117に格納された複数の取引情報から、第1口座161、第2口座162、及び第3口座163それぞれに関する入出金情報を取得する。
抽出モデル学習部123は、複数の入出金情報から入出金パターンを抽出する抽出モデルを学習する。抽出モデルは、取引内容のテキスト解析、入出金の発生日や発生周期の分析、等によって定期的な入出金パターンを抽出するプログラムである。例えば、抽出モデルは、取引内容のテキスト解析によって「ローン」、「家賃」、「電気料金」、等の単語が含まれている入出金を定期的な入出金であると判定し、その入出金の履歴から取引内容、入出金の金額、入出金日の原則と例外、入出金頻度、等を分析し、入出金パターンとして抽出する。また、例えば、抽出モデルは、毎月特定の日に行われる振込先が同じ出金や振込元が同じ入金を、定期的な入出金であると判定し、その入出金の履歴から取引内容、入出金の金額、入出金日の原則と例外、入出金頻度、等を分析し、入出金パターンとして抽出する。
抽出モデルは、例えば、教師ありの機械学習によって作成される。つまり、抽出モデル学習部123は、教師データに基づいて、抽出モデルを学習する。教師データは、インプットデータ及びアウトプットデータを含むデータセットである。教師データは、例えば、同じユーザの過去の入出金パターンの抽出に関するものである。つまり、インプットデータは、ユーザ端末151のユーザに関連する過去の入出金情報であり、アウトプットデータは、その過去の入出金情報から抽出された過去の入出金パターンである。ここで、過去の入出金パターンは、例えば、過去の入出金情報から手動で抽出され入力されたものである。このような教師あり学習によれば、抽出モデル学習部123は、手動による抽出を経ることなく、自動的に入出金パターンを抽出可能な抽出モデルを作成することができる。なお、教師データは、他ユーザの入出金パターンの抽出に関するものであってもよい。つまり、インプットデータは、他ユーザの入出金情報であってもよく、アウトプットデータは、他ユーザの入出金情報から抽出された他ユーザの入出金パターンであってもよい。
抽出モデルの作成方法は、上記に限定されるものではない。例えば、抽出モデルは、その他の一般的な機械学習によって作成されてもよく、教師なしの機械学習によって作成されてもよい。なお、シミュレーション部120は、抽出モデルを作成せずに入出金パターンを作成してもよい。
教師データは、複数ユーザの入出金パターンの抽出に関するものであってもよい。つまり、インプットデータは、複数ユーザの入出金情報であってもよく、アウトプットデータは、複数ユーザの入出金情報から抽出された複数ユーザの入出金パターンであってもよい。これによれば、抽出モデル学習部123は、学習によって作成する抽出モデルの精度を向上させることができる。
教師データは、ユーザ端末151のユーザに関連する第1入出金情報をインプットデータとし、複数の抽出モデルを適用して第1入出金情報から抽出した第1入出金パターンをアウトプットデータとしてもよい。例えば、抽出モデル学習部123は、ユーザ端末152のユーザの第2入出金パターンを抽出するための第2抽出モデルを用いて、ユーザ端末151のユーザに関連する第1入出金情報から第2入出金パターンを抽出する。また、抽出モデル学習部123は、ユーザ端末153のユーザの第3入出金モデルを抽出するための第3抽出モデルを用いて、ユーザ端末151のユーザに関連する第1入出金情報から第3入出金パターンを抽出する。そして、抽出モデル学習部123は、第2入出金パターン及び第3入出金パターンを統合し、第1入出金パターンを作成する。その後、抽出モデル学習部123は、第1入出金情報をインプットデータとし、第1入出金パターンをアウトプットデータとするデータセットを含む教師データに基づいて抽出モデルを学習する。これによれば、教師データの入力を省略することができ、抽出モデル学習部123における抽出モデルの学習を自動化することができる。なお、第1入出金パターンを作成するために統合する入出金パターンの数は3以上であってもよい。また、第1入出金パターンを作成するために統合する入出金パターンは、それぞれ、複数ユーザの入出金情報から抽出された複数ユーザの入出金パターンであってもよい。
なお、抽出モデル学習部123は、入出金パターンの追加又は削除、入出金パターンの一部修正、等の指示をユーザ端末151から受けて、抽出モデルを修正してもよい。これによれば、抽出モデル学習部123は、抽出モデルの精度を向上させることができる。
入出金パターン作成部125は、抽出モデル学習部123によって学習された抽出モデルに基づいて、複数の入出金情報から入出金パターンを生成する。入出金パターン作成部125は、例えば、全ての入出金情報から全ての入出金パターンを抽出し、以前に抽出されている過去の入出金パターンに含まれていない新規な入出金パターンを選別する。そして、過去の入出金パターンと新規な入出金パターンを統合して、入出金パターンを更新する。このように、抽出モデル学習部123及び入出金パターン作成部125を備えているため、残高管理システム100は、入出金パターンの作成の度に、手動による入出金パターンの抽出及び入力をなされる必要がない。つまり、残高管理システム100は、迅速に多数のユーザの入出金情報から入出金パターンを作成することができる。当該入出金パターンは、定期的な入出金情報の規則性(取引日、入出金の金額、入出金の変動額、等)を抽出した情報である。入出金パターン作成部125は、ユーザ端末151からの支持を受けて、入出金パターンの追加又は削除、入出金パターンの一部修正、等を行ってもよい。
入出金パターン作成部125は、以前に入出金パターン作成部125において過去の入出金パターンを抽出するために一度使用された過去の入出金情報を除く新規な入出金情報から、新規な入出金パターンを抽出してもよい。このとき、入出金パターン作成部125は、過去の入出金パターンと新規な入出金パターンを統合して、入出金パターンを更新する。これによれば、入出金パターン作成部125は、入出金パターンを抽出するために処理するデータ量を低減することができる。
入出金パターン作成部125は、入出金パターンの抽出毎に、全ての入出金情報から全ての入出金パターンを抽出し、過去の入出金パターンを全ての入出金パターンに入れ替えてもよい。これによれば、入出金パターン作成部125は、入出金パターンの重複や欠落を抑制することができる。
入出金スケジュール作成部127は、入出金パターンにもとづいて、第1口座161、第2口座162、及び第3口座163のそれぞれにおける入出金スケジュールを作成する情報処理システムである。入出金スケジュールは、一定の期間において実行されると予測される入出金を、時系列に沿って整理した口座残高の変動スケジュールである。当該期間内における入出金の予定日や予定金額を、入出金パターンに基づいて具体的に予測する。入出金予定日は、例えば、土日祝日などの金融機関が休みとなるイレギュラーを考慮する。また、予定金額は、例えば、夏季及び冬季の電気料金の増額、年末のクレジットカード決済の増額、等の時期的な変動を考慮する。
残高予測部129は、第1口座161、第2口座162、及び第3口座163のそれぞれにおいて、入出金スケジュールの作成時点での残高と入出金スケジュールに基づいて予測残高を算出する。このように、入出金パターンに基づいて作成された入出金スケジュールを参照するため、残高管理システム100は、入出金情報の確定前に予測残高を算出することができる。残高予測部129は、予測した入出金情報のうち確定した入出金情報を取引先システムから取得し、各口座の残高を再予測してもよい。このような再予測を、残高管理システム100は定期的に複数回実施してもよい。
通知部130は、予測残高などをユーザ端末151に通知する情報処理システムである。通知部130は、予測残高通知部131、補充プラン作成部133、補充プラン通知部135、及び補充指示部137を備える。
予測残高通知部131は、残高予測部129で算出された予測残高を取得し、ユーザ端末151に予測残高を通知する。予測残高通知部131は、ユーザ端末151へ通知のタイミングを判定してもよい。例えば、予測残高通知部131は、第1口座161の予測残高が不足するとき、すなわち予測残高がマイナスとなるときに、ユーザ端末151に予測残高を通知する。このとき、予測残高通知部131は、予測残高が不足する日付、取引内容、不足する金額、などを通知する。また、例えば、予測残高通知部131は、予測残高が不足する日付の10日前に通知し、予測残高の不足が解消しないときは5日前に再度通知し、予測残高の不足が解消しないときは1日前に再度通知する。
予測残高通知部131は、第1口座161の予測残高が特定の金額(例えば、ユーザが指定する金額)を下回るときに、ユーザ端末151に予測残高を通知してもよい。予測残高通知部131は、予測残高に関係なく、定期的にユーザ端末151に予測残高を通知してもよい。予測残高通知部131は、例えば、予測残高を時系列に沿って並べた表やグラフとしてユーザ端末151に通知してもよい。
補充プラン作成部133は、第1口座161、第2口座162、及び第3口座163のそれぞれの予測残高に基づいて、残高不足などによって入金が必要と予測される口座の資金を補充する補充プランを少なくとも1つ作成する。補充プランは、例えば、資金移動プラン、借入プラン、等である。
補充プラン作成部133は、第1口座161、第2口座162、及び第3口座163のそれぞれの予測残高を比較して、資金を移動させることが可能か否かを判定した上で、補充プランを作成する。例えば、第1口座161の予測残高が不足し且つ第2口座162及び第3口座163が第1口座161の不足分を補充可能な予測残高を保有すると判定した場合に、補充プラン作成部133は、第2口座162及び第3口座163の少なくとも一方から第1口座161へ資金を移動させる資金移動プランを作成する。対して、第1口座161の予測残高が不足し且つ第2口座162及び第3口座163の予測残高が第1口座161の不足分を補充できないと判定した場合に、借入金を第1口座161の補充に充てる借入プランを作成する。
補充プラン作成部133は、第1口座161の予測残高が不足するとき、すなわち予測残高がマイナスとなるときに、少なくとも1つの補充プランを作成する。補充プラン作成部133は、予測残高が特定の金額を下回ると予測されるときに、少なくとも1つの補充プランを作成してもよい。予測残高が不足する場合に補充プランを作成すれば、実際に残高が不足して入出金が滞る前に補充プランを提案することができる。予測残高が特定の金額を下回る場合に補充プランを作成すれば、残高をユーザが望む水準に維持することができる。
資金移動プランは、インターネットを介して各口座へ送金を指示する送金(振替又は振込)プランであってもよい。また、資金移動プランは、ユーザの手によって現金を引き出す出金と、ユーザの手によって現金を預け入れる入金とを組み合わせた入出金プランであってもよい。送金プランであれば、ユーザは残高管理システム100を通してユーザ端末151から補充プランを実行することができるため、ユーザの手間を省くことができる。入出金プランであれば、ユーザは自身の手によって補充プランを実行することができるため、送金のための手数料などによる経済的な負担の発生を抑制することができる。
次に、補充プラン作成部133によって作成される資金移動プランについて、幾つか例を挙げて説明する。各々の例において資金移動プランとして送金プランについて説明する。但し、各々の例における資金移動プランは入出金プランでもよい。
(第1の資金移動プラン)
資金移動プランは、第1口座161に対して、第2口座162及び第3口座163から均等に資金を移動させてもよい。具体例として、第1口座161の予測残高が100,000円不足すると予測された場合に、補充プラン作成部133は、第2口座162及び第3口座163のそれぞれから第1口座161への50,000円の資金移動を促す資金移動プランを作成する。
(第2の資金移動プラン)
資金移動プランは、第1口座161に対して、第2口座162及び第3口座163それぞれの予測残高の大きさに応じて、第2口座162及び第3口座163それぞれから移動させる資金額を決定してもよい。
予測残高の大きさに応じて作成される資金移動プランの一例では、第2口座162の予測残高が第3口座163の予測残高よりも多い場合に、第2口座162から第1口座161へ優先的に資金を移動させる。具体例として、第1口座161の予測残高が約100,000円不足し、且つ第2口座162の予測残高が第3口座163の予測残高より多いと予測されたとする。このとき、補充プラン作成部133は、第3口座163の予測残高に余裕があったとしても、第2口座162から第1口座161への約100,000円の送金を促す送金プランを作成する。但し、第2口座162の予測残高が80,000円であり第1口座161の不足分を補充するには足りないと予測される場合、補充プラン作成部133は、第2口座162から第1口座161への約80,000円の送金を促し、且つ第3口座163から第1口座161への約20,000円の送金を促す送金プランを作成する。
(第3の資金移動プラン)
予測残高の大きさに応じて作成される資金移動プランの別の一例では、第2口座162及び第3口座163それぞれの予測残高に比例した資金額を、第2口座162及び第3口座163それぞれから第1口座161へ移動させる。具体例として、第1口座161の予測残高が約100,000円不足し、第2口座162の予測残高が約200,000円、第3口座163の予測残高が約300,000円であると予測されたとする。このとき、第2口座162及び第3口座163の予測残高の比率は2:3なので、補充プラン作成部133は、第2口座162から第1口座161への約40,000円の送金を促し、且つ第3口座163から第1口座161への約60,000円の送金を促す送金プランを作成する。
(第4の資金移動プラン)
資金移動プランは、第2口座162及び第3口座163のうち、他の口座への送金(振替又は振込)頻度の高い口座から優先的に資金を移動させてもよい。具体例として、補充プラン作成部133は、第1口座161の予測残高が不足すると予測された場合に、直近12か月間における第2口座162及び第3口座163それぞれから他の口座への送金回数をカウントする。これにより、第2口座162からの送金頻度が第3口座163からの送金頻度よりも高いと分析されたとする。このとき、補充プラン作成部133は、第2口座162から第1口座161への送金を促す送金プランを作成する。第2口座162の予測残高が第1口座161の不足分を補充するには足りないと予測される場合には、補充プラン作成部133は、第2口座162だけでなく第3口座163からの送金も促す送金プランを作成する。なお、送金回数をカウントする期間は12か月間に限定されるものではなく、適宜設定することができる。
補充プラン作成部133は、送金頻度の分析において、第2口座162及び第3口座163それぞれから、第1口座161を送金先とする送金回数のみをカウントしてもよい。つまり、第2口座162から第1口座161への送金頻度と、第3口座163から第1口座161への送金頻度との比較結果に基づいて、補充プラン作成部133は、第1口座161への送金プランを作成してもよい。これによれば、補充プラン作成部133は、第2口座162及び第3口座163からの送金先を限定しない送金頻度を分析して資金移動プランを作成する場合に比べて、よりユーザの行動パターンに適応した資金移動プランを作成することができる。
補充プラン作成部133は、送金頻度の分析において、残高不足の原因になると予測される定期的な出金の実行日を基準日とし、当該基準日から一定期間内における送金回数をカウントしてもよい。例えば、ローン返済によって第1口座161の予測残高が不足すると予測された場合に、補充プラン作成部133は、当該ローンの月々の返済日前の5日間における第2口座162及び第3口座163から第1口座161への送金回数をカウントする。これにより、第2口座162からの送金頻度が第3口座163からの送金頻度よりも高いと分析されたならば、補充プラン作成部133は、第2口座162から第1口座161への送金を促す送金プランを作成する。このとき、補充プラン作成部133は、当該ローンの月々の返済日後の5日間における送金回数をカウントしてもよく、当該ローンの月々の返済日前後の5日間における送金回数をカウントしてもよい。なお、送金回数をカウントする期間は、5日間に限定されるものではなく、適宜設定することができる。
(第5の資金移動プラン)
資金移動プランは、第2口座162及び第3口座163のうち、第1口座161への預入日を基準日とし、基準日から一定期間内における引出頻度の高い口座から優先的に資金を移動させてもよい。具体例として、第1口座161の予測残高が不足すると予測された場合に、補充プラン作成部133は、直近12か月間における第1口座161への預入日の前の5日間における第2口座162及び第3口座163からの引出回数をカウントする。第1口座161への預入が複数回実行されている場合には、複数の預入日それぞれの前の5日間における第2口座162及び第3口座163からの引出回数をカウントする。このとき、第2口座162からの引出頻度が第3口座163からの引出頻度よりも高い場合に、補充プラン作成部133は、第2口座162から第1口座161への送金を促す送金プランを作成してもよい。
第2口座162及び第3口座163からの過去の引出日が第1口座161への過去の預入日に近い場合、その過去の引出金の一部又は全部が過去の預入金に使われたものと推測される。このように、第1口座161への過去の預入と関連付けることができるユーザの行動に基づいて、送金プランを作成してもよい。
以上説明したように、補充プラン作成部133は、第1口座161、第2口座162、及び第3口座163それぞれの送金(振替又は振込)履歴又は入出金(預入及び引出)履歴から、ユーザの行動パターンを学習し、当該行動パターンに適応する資金移動プラン、すなわち送金プラン又は入出金プランを作成してもよい。
(第6の資金移動プラン)
補充プラン作成部133は、事前にユーザによって登録された優先順位に基づいて選択した口座から資金を移動させる資金移動プランを作成してもよい。例えば、事前にユーザによって、残高管理システム100は、いずれかの口座の残高が不足するときに、送金によって他の口座の残高を補充する送金元としての優先順位は、第1口座161を1位、第2口座162を2位、第3口座を3位、と登録されたとする。このとき、第1口座161の予測残高が不足すると予測された場合、補充プラン作成部133は、第2口座162から第1口座161への送金を促す送金プランを作成する。また、補充プラン作成部133は、第2口座162及び第3口座163の両方から第1口座161への送金を促す送金プランを作成してもよい。第2口座162からの送金額と第3口座からの送金額は、例えば、事前にユーザによって登録された比率とする。
なお、残高管理システム100は、送金先の口座それぞれに送金元の口座として異なる優先順位を登録されてもよい。例えば、第1口座161を送金先とする場合には、送金元としての優先順位は、第2口座162を1位、第3口座163を2位として登録する一方で、第2口座162を送金先とする場合には、送金元としての優先順位は、第3口座163を1位、第1口座161を2位として登録してもよい。
(借入プラン)
借入プランは、資金を融資機関から借り入れて、その借入金を第1口座161へ入金させるプランである。例えば、補充プラン作成部133が、第2口座162及び第3口座163の予測残高が第1口座161の予測残高の不足分を補充するのに足りないと判定したとする。このとき、補充プラン作成部133は、ユーザが有し契約済みである融資機関(取引先システム180)から資金の借入を行い、取引先システム180からの借入金を第1口座161へ入金するよう促す借入プランを作成する。
補充プラン作成部133は、ユーザの過去の行動に基づいて、上記の資金移動プラン、借入プラン、等の中からユーザに適した補充プランを作成する。補充プラン作成部133は、複数の補充プランを作成してもよい。このとき、補充プラン作成部133は、複数の補充プランのそれぞれに推奨度を付してもよい。推奨度は、ユーザの過去の行動に基づいて付されてもよい。例えば、補充プラン作成部133は、作成した複数の補充プランを比較して、ユーザの過去の行動に近い補充プランに対して高い推奨度を付し、ユーザの過去の行動から乖離する補充プランに対して低い推奨度を付す。また、推奨度は、ユーザに求められる経済的な負担に基づいて付されてもよい。例えば、補充プラン作成部133は、作成した複数の補充プランを比較して、手数料、金利等の経済的負担が低い補充プランに対して高い推奨度を付し、経済的負担が高い補充プランに対して低い推奨度を付してもよい。
補充プラン通知部135は、補充プラン作成部133で作成された少なくとも1つの補充プランをユーザ端末151に通知する。補充プラン通知部135が複数の補充プランをユーザ端末151に通知する場合、補充プラン通知部135は、複数の補充プランと共に、複数の補充プランそれぞれの推奨度も通知してもよい。一例として、補充プラン通知部135は、推奨度の高い補充プランを推奨し、その他の選択肢として推奨度の低い補充プランも一緒に通知する。
補充指示部137は、補充プランに基づいて、残高の補充が必要と判定された口座へ資金を入金させる。例えば、第1口座161の予測残高が不足すると予測される場合に、補充指示部137は、上記の資金移動プラン及び借入プランのいずれか1つに基づき、第1口座161への入金を指示し、第1口座161の残高を補充する。補充指示部137は、第2口座162及び第3口座163の少なくとも一方にアクセスし、API等を用いて送金を指示する。
補充プランが1つの場合、補充指示部137は、ユーザ端末151からの指示に基づいて第1口座161への入金を指示してもよい。同様の場合に、補充指示部137は、ユーザ端末151への補充プラン又は予測残高の通知から一定期間経過後に補充プランに基づいて第1口座161への入金を指示してもよい。補充プランが複数の場合、補充指示部137は、ユーザ端末151によって選択された補充プランに基づいて第1口座161への入金を指示してもよい。同様の場合に、補充指示部137は、ユーザ端末151への複数の補充プラン又は予測残高の通知から一定期間経過後に最も優先順位の高い補充プランに基づいて第1口座161への入金を指示してもよい。このように、補充指示部137は、ユーザ端末151の簡便な操作、例えばワンタップ、ワンスワイプ、等に基づいて、補充プランを指示することができる。もしくは、補充指示部137は、指紋認証、虹彩認証、顔認証等の生体認証等に基づいて、補充プランの実行を指示することができる。又は、補充指示部137は、ユーザ端末151の操作を受けることなく補充プランの実行を自動的に指示することができる。
以上のように、残高管理システム100は、アグリゲーション部110において複数の口座から複数の入出金情報を取得し、シミュレーション部120において複数の入出金情報それぞれが定期的な入出金か否かを判定し、シミュレーション部120において定期的な入出金情報から生成した入出金パターンに基づいて各口座の予測残高を算出する。これによって、残高管理システム100は、各口座の残高の推移を予測することができるため、各口座の残高の効率的な管理を行うことができる。すなわち、残高管理システム100は、取引の不成立や余剰資金の死蔵等を抑制することができ、取引の安全性を向上させることができる。
予測残高通知部131を備えることで、残高管理システム100は、実際の入出金が行われる前に、予測残高に基づいて、ユーザに各口座の残高を調整するよう促すことができる。
補充プラン作成部133及び補充プラン通知部135を備えることで、残高管理システム100は、ユーザにとって好ましい補充プランを通知し、各口座の残高調整を補助することができる。
補充指示部137を備えることで、残高管理システム100は、補充プランを実行するための指示を代行し、ユーザの労力を低減することができる。
なお、残高管理システム100は、補充プランではなく、各口座の口座引落や口座振替等による出金日や出金額の変更を依頼するプランを作成し、ユーザ端末151に通知してもよい。例えば、カード会社171による引落によって第1口座161の予測残高が不足すると予測されたとする。残高管理システム100は、引落日の延期申請や、一括払いの分割払いへの変更申請、等をカード会社171へ連絡するプランを作成し、ユーザ端末151に通知してもよい。
次に、図3〜図9を参照しつつ、残高管理システム100における情報の処理方法の一例について説明する。図3は、第1実施形態に係るアグリゲーション部及びシミュレーション部における処理の一例を示すフローチャートである。図4は、第1実施形態に係るシミュレーション部及び通知部における処理の一例を示すフローチャートである。図5は、入出金パターンの一例を示す図である。図6は、入出金スケジュールの一例を示す図である。図7は、予測残高の一例を示す図である。図8は、補充プランの一例を示す図である。図9は、ユーザ端末における表示例を示す図である。
まず、アカウント情報登録部111は、ユーザ端末151から取得したアカウント情報を登録する(S111)。次に、取引情報取得部115は、アカウント情報登録部111が登録したアカウント情報に基づいて複数の取引情報を取得する(S115)。次に、入出金情報取得部121は、取引情報取得部115が取得した複数の取引情報の中から、入出金情報を取得する(S121)。抽出モデル学習部123は、教師データに基づいて、抽出モデルを学習する(S123)。入出金パターン作成部125は、抽出モデル学習部123が学習した抽出モデルに基づいて、入出金情報取得部121が取得した入出金情報から、入出金パターンを作成する(S125)。
図5に示すように、例えば、入出金パターンは、定期的な入出金が行われる口座を特定する情報として、口座が開設されている金融機関の名称、取扱店(支店名又は本店名)、口座番号、等の情報を含む。さらに、入出金パターンは、入出金の取引内容、入出金の種別、原則取引日、取引日のイレギュラー、入出金の金額、入出金の金額の変動額、等の情報を含む。入出金の金額の算出方法は特に限定されるものではなく、例えば、平均値や中央値である。入出金パターンの一例を挙げると、BBB銀行のB支店に開設した口座番号2222222の口座において、毎月、管理費として原則月初めに20,000円の出金が行われる。この出金は、月初めが土日祝日の場合は翌営業日に行われ、出金額の変動はない。
他にも、口座番号2222222の口座からは、毎月5日(土日祝日の場合は翌営業日)にローンとして50,000円の出金、毎月10日(土日祝日の場合は翌営業日)に電気料金として12,000±3,000円の出金、毎月15日(土日祝日の場合は翌営業日)に生命保険料として20,000円の出金、毎月25日(土日祝日の場合は翌営業日)にローンとして20,000円の出金、及び毎月末(土日祝日の場合は翌営業日)に保育料として25,000円の出金が入出金パターンとして記録されている。また、AAA銀行のA支店に開設した口座番号1111111の口座では、毎月10日(土日祝日の場合は翌営業日)にクレジットカードとして50,000±30,000円の出金、及び毎月25日(土日祝日の場合は前営業日)に給料として350,000±20,000円の入金が入出金パターンとして記録されている。
このように入出金パターン作成部125によって作成された入出金パターンに基づき、入出金スケジュール作成部127は、入出金スケジュールを作成する(S127)。例えば、入出金スケジュール作成部127は、図6に示すように、2017/09/20〜2017/10/20の期間の入出金スケジュールを作成する。入出金スケジュールは、具体的な取引予定日及び予定金額を含む。入出金スケジュール作成部127は、入出金パターンの原則取引日とイレギュラーに基づいて、この期間内において各入出金が実際に行われると予測される取引予定日を算出する。例えば、口座番号2222222の口座から月初めに出金予定の管理費は、2017/10/01が日曜日なので、翌日の2017/10/02が取引予定日となる。また、入出金スケジュール作成部127は、入出金パターンの金額及び変動額に基づいて、この期間内における入出金の予定金額を予測する。例えば、2017/10/10に口座番号2222222の口座から出金予定の電気料金は、季節による変動額を考慮して15,000円と予測する。このとき、入出金スケジュール作成部127は、当該ユーザの過去の同時期における出金額の変動や、他のユーザの出金額の変動、等を考慮して出金額を予測する。
次に、残高予測部129は、入出金スケジュール作成部127が作成した入出金スケジュールに基づいて、各口座の残高を予測する(S129)。また、残高予測部129は、取引先システムから更新取引情報(例えば、出金額の確定情報)を取得し、再度各口座の残高を予測する(S129)。予測残高通知部131は、残高予測部129が予測した予測残高をユーザ端末151に通知する(S131)。
図7に示すように、予測残高は、入出金スケジュールが作成された期間において、実際の残高と入出金スケジュールに基づいて算出される。例えば、口座番号1111111の口座は、予測開始時の残高が650,000円であり、給料の入金予定及びクレジットカードの出金予定を考慮しても950,000円の余裕を有する。口座番号2222222の口座は、予測開始時の残高が60,000円であり、2017/10/5の管理費の出金で5,000円の残高不足となり、最終的には2017/10/16の生命保険料の出金で90,000円の残高不足となると予測される。
このように残高予測部129によって予測された予測残高に基づき、補充プラン作成部133は、補充プランを作成する(S133)。図8に示すように、補充プランは、口座番号2222222の口座が残高不足となると予測される2017/10/5の管理費の出金の前日である2017/10/4に送金を促す。当該補充プランは、口座番号2222222の口座の最終的な不足分を補うことができる100,000円を、口座番号1111111の口座から送金するよう立案されている。口座番号2222222の口座の予測残高に余裕を持たせるために、当該補充プランの送金額は100,000円以上に増額されてもよい。なお、図8に示した補充プランは、口座番号2222222の口座の最終的な不足分を一括で補うように立案されているが、口座番号2222222の口座の残高が不足するたびに不足分のみを補うように立案されてもよい。例えば、補充プラン作成部133は、2017/10/5における管理費の出金前に5,000円を補い、2017/10/10におけるローンと電気料金の出金前に65,000円を補い、2017/10/16における生命保険料の出金前に20,000円を補う補充プランを立案してもよい。
次に、補充プラン通知部135は、補充プラン作成部133が作成した補充プランをユーザ端末151に通知する(S135)。次に、補充指示部137は、ユーザ端末151によって選択された補充プランに基づいて補充プランの実行を各口座に指示する(S137)。
上記フロー中でのユーザ端末151への通知例と、当該通知による表示例を図9にまとめる。図9に示す例では、残高管理システム100は、最初にユーザ端末151に事前通知を表示させる。このとき、事前通知は、残高不足が発生すると予測される日まで時間的余裕があるため、予測残高の通知のみに留め、補充プランは提示しない。残高管理システム100は、残高不足が発生すると予測される日まで時間的余裕がなくなった段階で、ユーザ端末151に送金提案を表示させる。このとき、残高管理システム100は、ユーザ端末151に送金指示の詳細を表示させる。送金額や手数料などに同意するユーザはユーザ端末151を操作して送金指示を残高管理システム100へ送信する。このように、残高不足が発生すると予測される日までの時間的余裕に応じて通知内容を変更することで、残高管理システム100は、ユーザの時間的・経済的負担を抑制しつつ、残高不足による取引不成立の発生を抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、図10を参照しつつ、第2実施形態に係る残高管理システムにおける情報の処理方法の一例について説明する。図10は、第2実施形態に係るシミュレーション部及び通知部における処理の一例を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る残高管理システムは、残高を予測し(S229)、予測残高を通知し(S231)、補充プランを作成する(S233)。次に、第2実施形態に係る残高管理システムは、補充プランを通知し(S235)、通知した補充プランに基づいて補充プランの実行を各口座に指示する(S237)。このように、残高管理システムは、ユーザによる選択を待つことなく、補充プランを自動的に実行してもよい。
<第3実施形態>
次に、図11を参照しつつ、第3実施形態に係る残高管理システムにおける情報の処理方法の一例について説明する。図11は、第3実施形態に係るシミュレーション部及び通知部における処理の一例を示すフローチャートである。
第3実施形態に係る残高管理システムは、入出金スケジュールをユーザ端末に通知する入出金スケジュール通知部をさらに備える点で、第1実施形態に係る残高管理システム100と相違している。入出金スケジュールを作成し(S327)、入出金スケジュールを通知する(S330)。次に、第3実施形態に係る残高管理システムは、入出金スケジュールに基づいて残高を予測し(S329)、予測残高を通知する(S335)。
<第4実施形態>
次に、図12を参照しつつ、第4実施形態に係る残高管理システムにおけるシミュレーション部420の構成について説明する。図12は、第4実施形態に係る残高管理システムにおけるシミュレーション部の構成を概略的に示す図である。
第4実施形態に係る残高管理システムは、抽出モデル学習部が省略され、入出金情報分類部424を備えている点で、第1実施形態に係る残高管理システム100と相違している。シミュレーション部420は、入出金情報取得部421、入出金情報分類部424、入出金パターン作成部425、入出金スケジュール作成部427、及び残高予測部429を備えている。
入出金情報分類部424は、分類ロジックに基づき、複数の入出金情報を、定期的な入出金情報と不定期な入出金情報とに分類する。この分類ロジックは、例えば、予め定められている。但し、分類ロジックは、機械学習等によって、入出金情報分類部424において作成されてもよい。
分類ロジックは、例えば、取引内容をテキスト解析し、同一又は類似の取引内容が複数回出現するとき、当該取引内容に関する入出金情報を、定期的な入出金情報に分類する。分類ロジックは、例えば、複数の取引内容を比較し、一定値以下の表記揺らぎを有する複数の取引内容を、類似の取引内容と判定するロジックを含んでいる。分類ロジックは、事前に与えられた特定の表記揺らぎ(例えば、電気料金1月分、等の請求月に相当する部分)を有する複数の取引内容を、類似の取引内容と判定するロジックを含んでいてもよい。また、分類ロジックは、取引日の規則性、取引頻度、取引金額、等に基づいて、定期的な入出金情報を分類してもよい。例えば、取引内容に「ローン」という単語を含む入出金情報であって、毎月の出金額が一定の場合、分類ロジックは、当該入出金情報を、元利均等返済に相当する定期的な入出金情報に分類する。同様に、毎月の出金額が徐々に減少していた場合、分類ロジックは、当該入出金情報を、元金均等返済に相当する定期的な入出金情報に分類する。
分類ロジックが機械学習によって作成されたものである場合、分類ロジックを用いた入出金情報の分類についての信ぴょう性を、教師データに基づいて評価してもよい。例えば、分類ロジックを用いて分類された定期的な入出金情報と、手作業によって正しく分類された定期的な入出金情報とを比較し、前者の定期的な入出金情報の正答率を求める。当該正答率が向上するように分類ロジックを修正することで、入出金情報分類部424は、分類の精度を改善することができる。
入出金パターン作成部425は、分類された定期的な入出金情報から、取引内容とその表記揺らぎ、取引金額、変動額、原則取引日、取引日の例外、等の規則性を抽出し、入出金パターンを作成する。入出金パターン作成部425は、分類ロジックを参考にして、定期的な入出金情報から、入出金額等の傾向を抽出してもよい。例えば、取引内容に「ローン」という単語を含む定期的な入出金情報が、分類ロジックによって元利均等返済に分類されたとする。このとき、入出金パターン作成部425は、当該分類ロジックに基づき、当該定期的な入出金情報から、毎月の出金額が一定の入出金パターンを作成する。同様に、定期的な入出金情報が分類ロジックによって元金均等返済に分類されたとする。このとき、入出金パターン作成部425は、当該分類ロジックに基づき、当該定期的な入出金情報から、毎月の出金額が徐々に減少する入出金パターンを作成する。毎月の出金額は、過去の出金額に基づいて算出される。
入出金パターンは、外部からの操作により修正されてもよい。また、分類ロジックは、外部からの操作によって修正されてもよく、修正された入出金パターンに基づいて入出金情報分類部424によって更新されてもよい。
入出金スケジュール作成部427は、入出金パターン作成部425において作成された入出金パターンに基づいて、入出金スケジュールを作成する。残高予測部429は、入出金スケジュール作成部427において作成された入出金スケジュールに基づいて、残高を予測する。
分類ロジックは、例えば、与えられた入出金パターンのライブラリを参照し、或る入出金情報と与えられた入出金パターンとの間における類似性に基づいて、当該或る入出金情報が定期的な入出金情報か否かを分類するものであってもよい。例えば、複数のユーザの入出金パターンをライブラリとして記憶する。そして、或る入出金情報の取引情報が、当該ライブラリに格納された入出金パターンの取引内容に含まれるテキストの一部(例えば、銀行名、保険会社名、ローン名、等)と一致したとする。このとき、分類ロジックは、当該或る入出金情報を、定期的な入出金情報に分類する。
なお、入出金情報分類部424は、定期的な入出金情報の分類を行う代わりに、分類された定期的な入出金情報を取得してもよい。具体的には、入出金情報分類部424は、入出金情報取得部が取得した複数の入出金情報を外部に出力し、出力した複数の入出金情報に基づき分類された定期的な入出金情報を入力されてもよい。このとき、入出金情報分類部424に入力される定期的な入出金情報は、例えば、経験則、直観、規則性、等に基づいて手作業によって分類される。
以上のように、本発明の一態様によれば、登録されたユーザ情報に基づいて取引先システム160から第1口座161に関する入出金情報を取得する入出金情報取得部121と、第1口座161の入出金情報から第1口座161の入出金パターンを作成する入出金パターン作成部125と、第1口座161の入出金パターンに基づいて、第1口座161の予測残高を算出する残高予測部129と、を備える、残高管理システム100が提供される。
上記態様によれば、残高管理システムは、将来発生し得る入出金に対して適切な残高を口座に保有させることができる。したがって、残高管理システムは、取引の不成立や余剰資金の死蔵等を抑制することができ、取引の安全性を向上させることができる。
残高管理システム100は、第1口座161の入出金情報から第1口座161の入出金パターンを抽出する抽出モデルを学習する抽出モデル学習部123をさらに備え、入出金パターン作成部125は、抽出モデルに基づいて、第1口座161の入出金パターンを作成してもよい。これによれば、残高管理システムは、入出金パターンの作成の度に、手動による入出金パターンの抽出及び入力をなされる必要がない。つまり、残高管理システムは、迅速に多数のユーザの入出金情報から入出金パターンを作成することができる。
抽出モデル学習部123は、インプットデータ及びアウトプットデータを含むデータセットを教師データとして、機械学習によって抽出モデルを学習してもよい。これによれば、抽出モデル学習部は、手動による入出金パターンの抽出を経ることなく、自動的に入出金パターンを抽出可能な抽出モデルを作成することができる。
インプットデータは、ユーザ情報に関連する過去の入出金情報を含み、アウトプットデータは、過去の入出金情報から抽出された過去の入出金パターンを含んでもよい。これによれば、抽出モデル学習部は、特定ユーザの入出金情報から入出金パターンを抽出するのに充分な抽出モデルを作成することができる。
インプットデータは、複数ユーザの入出金情報を含み、アウトプットデータは、複数ユーザの入出金情報から抽出された複数ユーザの入出金パターンを含んでもよい。これによれば、抽出モデル学習部は、学習によって作成する抽出モデルの精度を向上させることができる。
残高管理システム100は、第1口座161の予測残高に基づいて、第1口座161の資金を補充する少なくとも1つの補充プランを作成する補充プラン作成部133と、少なくとも1つの補充プランをユーザ端末151に通知する補充プラン通知部135と、をさらに備えてもよい。これによれば、残高管理システムは、実際の入出金が行われる前に、予測残高に基づいて、ユーザに各口座の残高を調整するよう促すことができる。
補充プラン作成部133は、第1口座161の予測残高が不足するときに、少なくとも1つの補充プランを作成してもよい。これによれば、残高管理システム100は、実際に残高が不足して入出金が滞る前に補充プランを提案することができる。
補充プラン作成部133は、第1口座161の予測残高が特定の金額を下回るときに、少なくとも1つの補充プランを作成してもよい。これによれば、残高管理システム100は、残高をユーザが望む水準に維持することができる。
入出金情報取得部121は、取引先システム160から第2口座162に関する入出金情報を取得し、少なくとも1つの補充プランには、第2口座162から第1口座161へ資金を移動させる資金移動プランが含まれてもよい。これによれば、残高管理システムは、インターネットを介して口座間の送金を指示することができる。
入出金パターン作成部125は、第2口座162の入出金情報から第2口座162の入出金パターンを作成し、残高予測部129は、第2口座162の入出金パターンに基づいて第2口座162の予測残高を算出し、補充プラン作成部133は、第1及び第2口座161,162それぞれの予測残高を比較して、第2口座162から第1口座161へ資金を移動させることが可能かを判定してもよい。これによれば、残高管理システムは、第2口座の残高を必要な水準に維持しつつ、第1口座の残高を補充することができる。
入出金パターン作成部125は、それぞれが第2口座162に相当する複数の口座162,163の入出金情報から複数の口座162,163の入出金パターンを作成し、残高予測部129は、複数の口座162,163の入出金パターンに基づいて複数の口座162,163の予測残高を算出し、補充プラン作成部133は、複数の口座162,163のうち少なくとも1つから第1口座161へ資金を移動させる資金移動プランを作成してもよい。これによれば、残高管理システムは、複数の口座における残高を必要な水準に維持することができる。また、残高管理システムは、複数の口座間において残高バランスを調整することができる。
資金移動プランは、複数の口座162,163から均等に資金を移動させてもよい。
資金移動プランは、複数の口座162,163の予測残高それぞれの大きさに応じて、複数の口座162,163それぞれから移動させる資金額を決定してもよい。
資金移動プランは、複数の口座162,163のうち、予測残高の大きい口座から優先的に資金を移動させてもよい。これによれば、残高管理システムは、各口座の余力を大きくするとともに、第1口座への送金に係る手数料などの経済的負担を低減することができる。
資金移動プランは、複数の口座162,163の予測残高に比例する資金を、複数の口座162,163のそれぞれから移動させてもよい。これによれば、残高管理システムは、複数の口座間での残高バランスを維持することができる。
資金移動プランは、複数の口座162,163のうち、他の口座への送金頻度の高い口座から優先的に資金を移動させてもよい。これによれば、残高管理システムは、ユーザの行動パターンを補充プランに反映することができる。
送金頻度は、第1口座161を送金先とする送金の頻度であってもよい。これによれば、残高管理システムは、より正確に、ユーザの行動パターンを補充プランに反映することができる。
資金移動プランは、複数の口座162,163のうち、第1口座161への預入日を基準日とし、基準日から一定期間内における引出頻度の高い口座から優先的に資金を移動させてもよい。これによれば、残高管理システムは、ユーザの行動パターンを補充プランに反映することができる。
資金移動プランは、登録された優先順位に基づいて選択した口座から資金を移動させてもよい。これによれば、残高管理システムは、ユーザの意向を補充プランに反映することができる。
少なくとも1つの補充プランには、資金を融資機関(取引先システム180)から借り入れて第1口座161へ入金する借入プランが含まれてもよい。これによれば、複数の口座に第1口座の予測残高の不足分を補充することができる資金が残っていない場合であっても、第1口座の残高を補充し、入出金の停滞を抑制し、取引の安全性を向上させることができる。
残高管理システム100は、少なくとも1つの補充プランのうちの1つに基づき、第1口座161へ資金を入金させる補充指示部137をさらに備えてもよい。これによれば、残高管理システムは、補充プランを実行するための指示を代行し、ユーザの労力を低減することができる。
残高管理システム100は、少なくとも1つの補充プランをユーザ端末に通知する補充プラン通知部135をさらに備え、補充指示部137は、ユーザ端末151からの指示に基づき、第1口座161へ資金を入金させてもよい。これによれば、残高管理システムは、ユーザの選択に基づいて補充プランの実行を指示することができる。
残高予測部129は、第1口座161の予測残高を算出した後、新たに確定した更新取引情報を取引先システムから取得し、第1口座161の予測残高を修正してもよい。これによれば、残高予測部129は、予測残高を修正し、予測残高の正確性を向上させることができる。
残高管理システム100は、第1口座161の予測残高をユーザ端末151に通知する予測残高通知部131をさらに備えてもよい。これによれば、残高管理システムは、第1口座の予測残高をユーザに通知し、残高の調整を促すことができる。例えば、残高管理システムが予測残高通知部と補充プラン通知部の両方を備える場合、残高管理システムは、事前に予測残高を通知することでユーザに手動で第1口座の残高を補充する機会を提供することができ、且つ、補充プランを通知することでユーザに代わって補充プランを作成し簡便に第1口座の残高を補充することができる。
残高管理システム100は、入出金パターンに基づいて入出金スケジュールを作成し、残高予測部129に提供する入出金スケジュール作成部127と、入出金スケジュールをユーザ端末151に通知する入出金スケジュール通知部とをさらに備えてもよい。これによれば、残高管理システムは、ユーザの資金繰りを補助することができる。
残高管理システム100は、第1口座161の入出金情報から、定期的な入出金情報を分類する入出金情報分類部424をさらに備え、入出金パターン作成部425は、定期的な入出金情報に基づいて、第1口座161の入出金パターンを作成してもよい。これによれば、残高管理システムは、入出金パターンの作成の度に、手動による入出金パターンの抽出及び入力をなされる必要がない。つまり、残高管理システムは、迅速に多数のユーザの入出金情報から入出金パターンを作成することができる。
以上説明したように、本発明の一態様によれば、取引の安全性向上を図ることが可能な残高管理システムを提供することが可能となる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100…残高管理システム
アグリゲーション部…110
111…アカウント情報登録部
113…アカウント情報記憶部
115…取引情報取得部
117…取引情報記憶部
120…シミュレーション部
121…入出金情報取得部
123…抽出モデル学習部
125…入出金パターン作成部
127…入出金スケジュール作成部
129…残高予測部
130…通知部
131…予測残高通知部
133…補充プラン作成部
135…補充プラン通知部
137…補充指示部

Claims (27)

  1. 第1口座に関する入出金情報を取得する入出金情報取得部と、
    前記第1口座の入出金情報に基づいて、前記第1口座の予測残高を算出する残高予測部と、
    前記第1口座の予測残高に基づいて、前記第1口座の資金を補充する複数の補充プランを作成し、前記複数の補充プランの推奨度を判定する補充プラン作成部と、
    前記複数の補充プランと、前記複数の補充プランのそれぞれについて判定された前記推奨度とをユーザ端末に通知する補充プラン通知部と、
    を備え、
    前記補充プラン作成部により作成可能な前記複数の補充プランは、第2口座から前記第1口座へ資金を移動させる少なくとも1つの資金移動プランと、資金を融資機関から借り入れる少なくとも1つの借入プランとを含み、
    前記複数の補充プランの前記作成は、前記第2口座の予測残高が前記第1口座の予測残高のマイナス分を補充可能であるときに、前記資金移動プランを作成し、前記マイナス分を補充可能でないときに、前記借入プランを作成することを含み、
    前記推奨度は、ユーザに求められる経済的な負担に基づいて判定される、残高管理システム。
  2. 前記補充プラン通知部は、前記少なくとも1つの補充プランで補充される金額を通知する、
    請求項1に記載の残高管理システム。
  3. 前記第1口座の予測残高を前記ユーザ端末に通知する予測残高通知部をさらに備える、
    請求項1又は2に記載の残高管理システム。
  4. 前記予測残高と前記少なくとも1つの補充プランとは、前記ユーザ端末の同一画面上に表示される、
    請求項に記載の残高管理システム。
  5. 補充プランの実行を指示する補充指示部をさらに備える、
    請求項1からのいずれか1項に記載の残高管理システム。
  6. 前記補充指示部は、前記ユーザ端末から補充のための入力を受け付ける、
    請求項に記載の残高管理システム。
  7. 前記少なくとも1つの補充プランと前記補充指示部への入力部とは、前記ユーザ端末の同一画面上に表示される、
    請求項に記載の残高管理システム。
  8. 前記残高予測部は、前記第1口座を含む2つ以上の口座のそれぞれの予測残高を算出し、
    前記補充プラン作成部は、前記2つ以上の口座のそれぞれの予測残高に基づいて、前記少なくとも1つの補充プランを作成する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の残高管理システム。
  9. 前記補充プラン作成部は、前記第1口座の予測残高が特定の金額を下回るときに、前記少なくとも1つの補充プランを作成する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の残高管理システム。
  10. 前記入出金情報取得部は、第2口座に関する入出金情報を取得し、
    前記少なくとも1つの補充プランには、前記第2口座から前記第1口座へ資金を移動させる資金移動プランが含まれる、
    請求項1からのいずれか1項に記載の残高管理システム。
  11. 前記残高予測部は、前記第2口座の入出金情報に基づいて前記第2口座の予測残高を算出し、
    前記補充プラン作成部は、前記第1及び第2口座それぞれの予測残高を比較して、前記第2口座から前記第1口座へ資金を移動させることが可能かを判定する、
    請求項10に記載の残高管理システム。
  12. 前記資金移動プランは、前記複数の口座から均等に資金を移動させる、
    請求項11に記載の残高管理システム。
  13. 前記資金移動プランは、前記複数の口座の予測残高それぞれの大きさに応じて、前記複数の口座それぞれから移動させる資金額を決定する、
    請求項11に記載の残高管理システム。
  14. 前記資金移動プランは、前記複数の口座のうち、予測残高の大きい口座から優先的に資金を移動させる、
    請求項13に記載の残高管理システム。
  15. 前記資金移動プランは、前記複数の口座の予測残高に比例する資金を、前記複数の口座のそれぞれから移動させる、
    請求項13に記載の残高管理システム。
  16. 前記資金移動プランは、前記複数の口座のうち、他の口座への送金頻度の高い口座から優先的に資金を移動させる、
    請求項11に記載の残高管理システム。
  17. 前記送金頻度は、前記第1口座を送金先とする送金の頻度である、
    請求項16に記載の残高管理システム。
  18. 前記資金移動プランは、前記複数の口座のうち、前記第1口座への預入日を基準日とし、前記基準日から一定期間内における引出頻度の高い口座から優先的に資金を移動させる、
    請求項11に記載の残高管理システム。
  19. 前記資金移動プランは、登録された優先順位に基づいて選択した口座から資金を移動させる、
    請求項11に記載の残高管理システム。
  20. 前記残高予測部は、前記第1口座の予測残高を算出した後、新たに確定した更新取引情報を取得し、前記第1口座の予測残高を修正する、
    請求項1から19のいずれか1項に記載の残高管理システム。
  21. 前記第1口座の入出金情報から前記第1口座の入出金パターンを作成する入出金パターン作成部をさらに備え、
    前記残高予測部は、前記第1口座の入出金パターンに基づいて、前記第1口座の予測残高を算出する、
    請求項1から20のいずれか1項に記載の残高管理システム。
  22. 前記第1口座の入出金情報から前記第1口座の入出金パターンを抽出するための抽出モデルを学習する抽出モデル学習部をさらに備え、
    前記入出金パターン作成部は、前記抽出モデルに基づいて、前記第1口座の入出金パターンを作成する、
    請求項21に記載の残高管理システム。
  23. 前記抽出モデル学習部は、インプットデータ及びアウトプットデータを含むデータセットを教師データとして、機械学習によって前記抽出モデルを学習する、
    請求項22に記載の残高管理システム。
  24. 前記インプットデータは、前記第1口座の名義人に関連する過去の入出金情報を含み、
    前記アウトプットデータは、前記過去の入出金情報から抽出された過去の入出金パターンを含む、
    請求項23に記載の残高管理システム。
  25. 前記インプットデータは、複数ユーザの入出金情報を含み、
    前記アウトプットデータは、前記複数ユーザの入出金情報から抽出された複数ユーザの入出金パターンを含む、
    請求項23又は24に記載の残高管理システム。
  26. 前記入出金パターンに基づいて入出金スケジュールを作成し、前記残高予測部に提供する入出金スケジュール作成部と、
    前記入出金スケジュールをユーザ端末に通知する入出金スケジュール通知部と
    をさらに備える、
    請求項21から25のいずれか1項に記載の残高管理システム。
  27. 前記第1口座の入出金情報から、定期的な入出金情報を分類する入出金情報分類部をさらに備え、
    前記入出金パターン作成部は、前記定期的な入出金情報に基づいて、前記第1口座の入出金パターンを作成する、
    請求項21に記載の残高管理システム。
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