JP6815923B2 - 液中の放射性微粒子除去システムおよび液中の放射性微粒子除去方法 - Google Patents

液中の放射性微粒子除去システムおよび液中の放射性微粒子除去方法 Download PDF

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Description

本発明は、液中の放射性微粒子を除去する除去システムおよび液中の放射性微粒子を除去する方法に関する。
原子力発電プラントの廃炉時には機器及び金属配管の処分が必要となり、これらの切断や撤去作業を実施する。例えば、燃料棒周辺の金属配管を切断した時に発生した切削屑は放射線を帯びているため、この放射線が大気中に放出するのを防ぐ必要がある。このため、圧力容器内部に水を充填し、放射線を帯びた材料をこの中に設置して切断作業する。切断時に発生した切り屑等が蓄積していくと作業領域内の放射線量は許容値に達してくるので、これらは作業領域から外へ逐次的に運び出す必要がある。
しかし、これらの微粒子は水分中に分散しているので、これらを集めて系外へ運び出す必要がある。そのために圧力容器内部の水を循環して種々の微粒子除去装置を何度も通過させることで除去する方法をとる。
この微粒子除去装置としては、特許文献1に記載の遠心効果により水と固体を分離し、分離されずに通過した研磨剤及び切削粉がフィルタにより濾過される、サイクロン方式のものがある。また、非特許文献1には、懸濁粒子が無機質の場合はアニオン系の高分子凝集剤により、懸濁粒子を凝集させて沈殿させる凝集法がある。
また、特許文献2に記載されたフィルタ方式の微粒子除去装置がある。この特許文献2には、第1フィルタ及び第2フィルタで固形成分を区分けし、処理水は第3空間を介して核燃料物質トラップ部外に流出させている。そして、特許文献2には、トラップ部の中性子線、ガンマ線を検出し、検出結果により、安全管理等の観点から汚染水処理を停止するか否かを判定することが記載されている。
ここで、微粒子によりフィルタが目詰まりした場合は新品に交換する必要があり、目詰まりしたフィルタには放射性の微粒子が多量に付着しているので放射性廃棄物として管理保管することが必要となる。
目詰まり防止方法としては、非特許文献1に記載されたように、微粒子の付着による炉過流束低下を抑制した中空糸限外炉過膜を用いた分離膜法等が適用可能である。
特許4919694号公報 特開2014−194370号公報
水処理を支える高分子、vol.47、12月号、876−879(1998)
しかしながら、上記特許文献1及び2は、いずれもフィルタを利用して微粒子を除去する方法が記載されているが、フィルタで区分けすることができなかった微粒子を含む処理水に関しては何ら考慮されていない。このような微粒子を含む処理水についても、微粒子を収集する処理が要求される。
本発明の目的は、放射線を測定して安全性を確保可能であり、かつ、フィルタで区分けすることができなかった微粒子を含む処理水についても微粒子を収集可能な液中の放射性微粒子除去システムおよび液中の放射性微粒子除去方法を実現することである。
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成される。
液中の微粒子除去システムにおいて、原子力発電システムの圧力容器内の放射性微粒子を含んだ水を排出し、上記圧力容器に循環させる第1ポンプと、上記第1ポンプから上記放射性微粒子を含んだ水が供給される凝集装置と、上記凝集装置に、上記放射性微粒子を凝集する凝集剤を供給する凝集剤供給装置と、上記凝集装置に対して中性子及びガンマ線の内の少なくとも一方を測定する放射線監視装置と、を備え、上記凝集装置は、液中の微粒子のうち、大の寸法の微粒子を捕捉し、小の寸法の微粒子を通過させる金網が設置された凝集水分離装置であり、上記放射線監視装置は、上記凝集水分離装置に対して中性子を測定する中性子測定装置及びガンマ線を測定するガンマ線測定装置であり、上記凝集水分離装置内の水を上記圧力容器に戻すための第1配管に配置された第1切替弁と、上記凝集水分離装置内の水を上記圧力容器に戻すための第2配管に配置された第2ポンプ及び第2切替弁と、上記第1ポンプ、上記第2ポンプ、上記第1切替弁及び上記第2切替弁の動作を制御するポンプ制御装置と、をさらに備える。
また、液中の微粒子除去システムにおいて、原子力発電システムの圧力容器内の放射性微粒子を含んだ水を排出し、上記圧力容器に循環させる第1ポンプと、上記第1ポンプから上記放射性微粒子を含んだ水が供給される凝集装置と、上記凝集装置に、上記放射性微粒子を凝集する凝集剤を供給する凝集剤供給装置と、上記凝集装置に対して中性子及びガンマ線の内の少なくとも一方を測定する放射線監視装置と、を備え、上記凝集装置は、液中の微粒子を凝集する凝集槽であり、上記放射線監視装置は、上記凝集槽に対してガンマ線を測定するガンマ線測定装置であり、上記第1ポンプと上記凝集槽との間に配置され、上記第1ポンプから上記放射性微粒子を含んだ水が供給され、上記放射性微粒子を分離し、上記凝集槽に供給するサイクロンと、上記サイクロンの上方に配置されるサイクロン上層部中性子測定装置と、上記凝集槽内の水を上記圧力容器に戻すための第1配管に配置された第1切替弁と、上記凝集槽内の水を上記圧力容器に戻すための第2配管に配置された第2ポンプ及び 第2切替弁と、上記第1ポンプ、上記第2ポンプ、上記第1切替弁及び上記第2切替弁の動作を制御するポンプ制御装置と、をさらに備える。
また、液中の微粒子除去システムにおいて、原子力発電システムの圧力容器内の放射性微粒子を含んだ水を排出し、上記圧力容器に循環させる第1ポンプと、上記第1ポンプから上記放射性微粒子を含んだ水が供給される凝集装置と、上記凝集装置に、上記放射性微粒子を凝集する凝集剤を供給する凝集剤供給装置と、上記凝集装置に対して中性子及びガンマ線の内の少なくとも一方を測定する放射線監視装置と、を備え、上記凝集装置は、液中の微粒子のうち、大の寸法の微粒子を捕捉し、小の寸法の微粒子を通過させる金網が設置された凝集水分離装置であり、上記放射線監視装置は、上記凝集水分離装置に対して中性子を測定する中性子測定装置及びガンマ線を測定するガンマ線測定装置であり、上記第1ポンプと上記凝集水分離装置との間に配置され、上記第1ポンプから上記放射性微粒子を含んだ水が供給され、上記放射性微粒子を分離し、上記凝集水分離装置に供給するサイクロンと、上記サイクロンの上方に配置されるサイクロン上層部中性子測定装置と、上記凝集水分離装置内の水を上記圧力容器に戻すための第1配管に配置された第1切替弁と、上記凝集水分離装置内の水を上記圧力容器に戻すための第2配管に配置された第2ポンプ及び第2切替弁と、上記第1ポンプ、上記第2ポンプ、上記第1切替弁及び上記第2切替弁の動作を制御するポンプ制御装置と、をさらに備える。
る。
また、液中の微粒子除去システムにおいて、原子力発電システムの圧力容器内の放射性微粒子を含んだ水を排出し、上記圧力容器に循環させる第1ポンプと、上記第1ポンプから上記放射性微粒子を含んだ水が供給される凝集装置と、上記凝集装置に、上記放射性微粒子を凝集する凝集剤を供給する凝集剤供給装置と、上記凝集装置に対して中性子及びガンマ線の内の少なくとも一方を測定する放射線監視装置と、を備え、上記凝集装置は、液中の微粒子を凝集する凝集槽であり、上記放射線監視装置は、上記凝集槽に対してガンマ線を測定するガンマ線測定装置であり、上記凝集槽から上記放射性微粒子を含む水が供給され、上記放射性微粒子を水から分類する金網を有する水分離装置と、上記水分離装置に対して中性子を測定する水分離装置用中性子測定装置と、上記水分離装置に対してガンマ線を測定する水分離装置用ガンマ線子測定装置と、上記凝集槽から上記水分離装置に上記放射性微粒子を含む水を供給する配管に配置される第3切替弁と、上記凝集槽から上記圧力容器に水を供給する配管に配置される第4切替弁と、上記第1ポンプ、上記第3切替弁及び上記第4切替弁の動作を制御するポンプ制御装置と、をさらに備える。
液中の微粒子除去方法において、原子力発電システムの圧力容器内の放射性微粒子を含んだ水を、ポンプを用いて排出し、上記放射性微粒子を凝集する凝集剤を有する凝集装置に供給し、上記凝集装置に対して中性子及びガンマ線の内の少なくとも一方を放射線監視装置により測定し、上記放射線監視装置による測定値が許容値に近い値になったら、上記ポンプの動作を停止し、上記凝集装置を取り外して移動する。
本発明によれば、放射線を測定して安全性を確保可能であり、かつ、フィルタで区分けすることができなかった微粒子を含む処理水についても微粒子を収集可能な液中の放射性微粒子除去システムおよび液中の放射性微粒子除去方法を実現することができる。
本発明の実施例1である放射性微粒子除去システムの概略構成図である。 本発明の実施例2である放射性微粒子除去システムの概略構成図である。 本発明の実施例3である放射性微粒子除去システムの概略構成図である。 本発明の実施例4である放射性微粒子除去システムの概略構成図である。 本発明の実施例5である放射性微粒子除去システムの概略構成図である。 本発明の実施例6である放射性微粒子除去システムの概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1である放射性微粒子除去システムの概略構成図である。
図1において、原子力発電プラントの解体作業時は、圧力容器8の内部に水9を充填し、この放射性微粒子を含む水9をポンプ7a(第1ポンプ)によって凝集水分離装置3を通過させて、再度、圧力容器8へ戻す循環方式を採用する。
凝集水分離装置3には水中の放射性微粒子5を比較的に寸法が大の粒子を捕捉し、寸法が小の粒子とに分離するためのフィルタとして金網10が設置してあり、通水後は金網10の上部には寸法が大の放射性微粒子5が堆積する。金網10は、例えば、0.1mm〜0.5mm程度の網目を有するものである。
放射線監視装置として、中性子測定装置1を放射性微粒子5に対して設置し、ここから発生する中性子を測定する。また、凝集水分離装置3は凝集槽の機能も有しており、凝集剤供給装置60から凝集剤4を凝集水分離装置3内へ投入することにより、水9内に分散する放射性微粒子5を凝集剤4の作用により、微粒子5同士を集めて、より大きな塊に増大させて、凝集水分離装置3の底部に沈殿させる。
凝集剤4の種類としては、高分子凝集剤があり、材質の例としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド部分加水分解物等のアニオン型の高分子凝集剤が適する。凝集剤4の作用により、沈殿した放射性微粒子5に対しては、γ線カメラ(ガンマ線測定装置)2により放射性微粒子5から発生するγ線を、観測窓6を介して測定する。γ線カメラ2も放射線監視装置である。
凝集水分離装置3の底部は、配管40a、40b(第2配管)、40c(第1配管)、40dにより圧力容器8の上部に接続されている。配管40aは、凝集水分離装置3の底部に接続されている。また、配管40aは、配管40b及び40cを介して配管40dに接続され、配管40dが圧力容器8の上部に接続されている。また、配管40aには切替弁17が配置され、この切替弁17の一方端(凝集水分離装置3側)は配管40cを介して配管40dに接続される。また、切替弁17(第2切替弁)の他方端は配管40bを介して配管40dに接続される。配管40bには、ポンプ7b(第2ポンプ)が配置され、配管40cには、切替弁16(第1切替弁)が配置されている。
中性子測定装置1が測定した中性子が一定レベルを超えたか否かが放射線判断装置50により判断される。また、γ線カメラ2により測定されたγ線が一定レベルを超えたか否かについても、放射線判断装置50により判断される。
中性子が一定レベルを超えたか、またはγ線が一定レベルを超えた場合には、放射線判断装置50は、その旨をポンプ制御装置51に指令する。
通常のポンプ7aによる循環運転の場合は、切替弁17は閉じ、切替弁16は開であり、ポンプ7bは停止状態となっている。
中性子が一定レベルを超えたか、またはγ線が一定レベルを超えた場合には、放射線判断装置50からの指令により、ポンプ制御装置51はポンプ7aを停止して循環運転を停止し、凝集水分離装置3内部の残留水を装置3内部から排水するために、切替弁17を閉から開として、切替弁16を閉じ、ポンプ7bを起動する。これにより、残留水を可能な限り圧力容器8へ戻す。
その後、ポンプ7bの動作を停止させ、放射性微粒子5を内部に収容した凝集水分離装置3が適切な処分施設等に移動される。
以上のように、本発明の実施例1によれば、フィルタとしての金網10を通過した放射性微粒子5を凝集剤4により、収集して、より大きな塊に増大させて、凝集水分離装置3の底部に沈殿させ、中性子測定装置1及びγ線カメラ2により放射線を検出し、一定レベルを超えた場合には、圧力容器8の水の循環を停止するように構成したので、放射線を測定して安全性を確保可能であり、かつ、フィルタで区分けすることができなかった微粒子を含む処理水についても微粒子を収集可能な液中の放射性微粒子除去システムおよび液中の放射性微粒子除去方法を実現することができる。
さらに、本発明の実施例1によれば、圧力容器8の水の循環を停止した後、凝集水分離装置3内の残留水を圧力容器8に戻すように構成したので、凝集水分離装置3内の残留水を減少することができ、凝集水分離装置3内に収容された放射性微粒子5の処理が容易となるという効果を有する。
なお、凝集剤4は、圧力容器8内の水の循環処理前に、凝集水分離装置3内に予め配置しておいてもよいし、γ線カメラ2の測定結果から収集した微粒子の量を算出し、それに基づいて、凝集剤供給装置60から凝集剤4を追加する構成とすることも可能である。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について説明する。
図2は、本発明の実施例2である放射性微粒子除去システムの概略構成図である。なお、図1の例と同等の部材には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、図1に示した凝集剤供給装置60は、図2では図示を省略したが、実施例2においても、凝集剤供給装置60を備えるものとする(以下に説明する実施例3〜6も同様である)。
図2において、放射性微粒子5を除去するために、サイクロン12と凝集槽11が設置されている。ポンプ7aは、圧力容器8内の水をサイクロン12に供給する。サイクロン12では遠心効果により水分中に分散した放射性微粒子5を集めて、液相部14内のサイクロン12の底部に沈降させる。サイクロン12の上層部では気相部13が形成され、この中に放射性微粒子が飛散していないかを監視するために、中性子測定装置1をサイクロン上層部中性子測定装置として、サイクロン12の出口配管部に設置し、ここから発生する中性子を測定する。
サイクロン12内に沈降して集められた放射性微粒子は、凝集槽11へ供給され、ここでは凝集剤4を凝集槽11へ投入することにより、サイクロン12から供給された放射性微粒子を凝集剤4の凝集作用より、微粒子同士を集めて、より大きな塊に増大させて、凝集槽11の底部に沈殿させる。
これらの放射性微粒子5の沈殿物に対しては、γ線カメラ2により放射性微粒子5から発生するγ線を、観測窓6を介して測定する。図1に示した例と同様に、通常のポンプ7aによる循環運転の場合は、切替弁17は閉じ、切替弁16は開であるが、ポンプ7aを停止して循環運転を停止した場合に、凝集水分離装置3内部の残留水を装置3の内部から排水するために、この時は切替弁7bを開として、切替弁16を閉じ、ポンプ7bを起動することにより、残留水を可能な限り圧力容器8へ戻す。
図2には示していないが、実施例2は、図1の例と同様に、放射線判断装置50と、ポンプ制御装置51とが配置されている。実施例2の場合は、ポンプ制御装置51がサイクロン12の動作も制御し、ポンプ7aの動作停止と共に、サイクロン12の動作も停止させる。
その後、ポンプ7bの動作を停止させ、放射性微粒子5を内部に収容した凝集水分離装置3が適切な処分施設等に移動される。
以上のように、本発明の実施例2によれば、実施例1と同様な効果を得ることができる。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3について説明する。
図3は、本発明の実施例3である放射性微粒子除去システムの概略構成図である。なお、図1及び図2の例と同等の部材には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3において、放射性微粒子5を除去するために、図2の例と同様に、サイクロン12、凝集水分離装置3が設置してある。サイクロン12では遠心効果により水分中に分散した放射性微粒子5を集めて、液相部14内のサイクロン底部に沈降させる。サイクロン12の上層部では気相部13が形成され、この中に放射性微粒子が飛散していないかを監視するために、サイクロン上層部中性子測定装置として中性子測定装置1aをサイクロン12出口配管部に設置し、ここから発生する中性子を測定する。
サイクロンで沈降して集められた放射性微粒子は凝集水分離装置3へ供給され、ここでは水中の放射性微粒子5を分離するための金網10が設置してあり、通水後は金網10の上部には放射性微粒子5が堆積する。この堆積物からの放射線を監視するために、中性子測定装置1bを設置し、ここから発生する中性子を測定する。
図2の例と図3の例との相違点は、図3の例において、凝集水分分離装置3内に、放射性微粒子5を分離するための金網10が設置された点と、この金網10の上部に堆積した放射性微粒子5を監視する中性子測定装置1bが設置された点である。
他の構成及び動作は、図2の例と同様となっている。
実施例3においても、実施例1、2と同様な効果が得られる他、金網10で分離された放射性微粒子5のみにつき、凝集剤4により凝集させるので、同等の量の放射性微粒子5を集める時間を短縮することができる。
(実施例4)
次に、本発明の実施例4について説明する。
図4は、本発明の実施例4を示す模式図である。なお、図1の例と同等の部材には、同一の符号を付している。
図4において、圧力容器8内の水は、ポンプ7によって凝集槽11に供給される。凝集槽11の水は、配管40eを介して水分離装置15に供給される。配管40eには、切替弁17a(第3切替弁)が配置されている。また、配管40eは、切替弁17aの凝集槽11側の部位で配管40fを介して配管40hに接続されている。配管40fには、切替弁16a(第4切替弁)が配置されている。また、配管40hは、圧力容器8の上部に接続されている。水分離装置15は配管40gを介して配管40hに接続されている。
凝集槽11は、放射性微粒子5を除去するためのものであり、凝集剤4を投入することにより、この凝集作用より、微粒子5同士を集めて、より大きな塊に増大させて、凝集槽11の底部に沈殿させる。これらの放射性微粒子5の沈殿物に対しては、γ線カメラ2aにより観測窓6を介して放射性微粒子5から発生するγ線を測定する。
凝集槽11で脱塵された水が水分分離装置15へ供給され、ここでは水中に残存した放射性微粒子5を更に分離するための金網10が設置してあり、通水後は金網10の上部には放射性微粒子5が堆積する。この堆積物からの放射線を監視するために、水分分離装置用中性子測定装置1を設置し、ここから発生する中性子を測定する。また、水分離装置15の底には放射性微粒子5が沈殿する可能性もあるため、ここに対しては水分分離装置用γ線カメラ2bを設置し、観測窓6を介して放射性微粒子5から発生するγ線を測定する。
実施例4によるシステムにおいて、通常の場合(γ線カメラ2bによる計測でγ線が確認できる場合、または中性子測定装置1で中性子を確認できる場合)は、切替弁16aを閉じて切替弁17aを開くことで、凝集槽11及び水分分離装置15の両方を機能させるが、水分離装置15の底部に対するγ線カメラ2bによる計測でγ線が確認できない場合であり、かつ、中性子測定装置1で中性子を確認できない場合は、凝集槽11より後流の、水分分離装置15に通水するのを中断するために、切替弁16aを開け、切替弁17aを閉じて凝集槽11のみを使用する構成となっている。
図4には示していないが、実施例4は、図1、図2、図3の例と同様に、放射線判断装置50と、ポンプ制御装置51とが配置されている。実施例4の場合は、ポンプ制御装置51が切替弁16a、17aの動作を制御する。放射性微粒子5を内部に収容した凝集槽11、水分離装置15は、適切な処分施設等に移動される。
本発明の実施例4においても、実施例1、2、3と同様な効果を得ることができる。
(実施例5)
次に、本発明の実施例5について説明する。
実施例5は、実施例2で示した微粒子除去装置であるサイクロン12の出口の気相部13に、新たに水洗浄塔19と逆洗式フィルタ23から構成される微粒子除去装置を設置し、気相部13に放射性微粒子が飛散するか否かを監視するための中性子測定装置1aを設置した。また、気相部13は、切替弁28(第5切替弁)が配置された配管40iを介して水洗浄棟19の底部に接続される。また、配管40iの気相部13側の部位は、切替弁29(第6切替弁)が配置された配管40jに接続される。また、配管40jは配管40dに接続される。
通常は、切替弁28を閉じて切替弁29を開とするが、中性子測定装置1aで中性子が計測されたら、切替弁28を開いて切替弁29は閉じ、水洗浄塔19と逆洗式フィルタ23を機能させる。
水洗浄塔19は、バブリング槽20、充填層21を備え、これらが微粒子除去機能を有する。バブリング槽20ではサイクロン出口ガスは散気管31から分散されて供給され、ガス中の放射性微粒子は水中で除去される。さらに、バブリング槽20を通過したガスは充填層21に供給される。充填層21にはラシヒリングが数百個以上充填されており、これらにガスが接触することで、ガス中の放射性微粒子は除去される。水洗塔19の出口は、切替弁33(第8切替弁)が配置され、逆洗式フィルタ23に接続された配管40kに接続されている。また、配管40kの切替弁33の上流側は切替弁32(第7切替弁)が配置された配管40lを介して配管40dに接続される。
水洗浄塔19における出口ガス中の中性子は水洗浄塔用中性子測定装置1dで監視し、許容値未満であれば切替弁32を開、切替弁33は閉として圧力容器8へ戻す。中性子測定装置1dでの値が許容値以上であれば、切替弁32を閉、切替弁33は開として、ガスを次の逆洗式フィルタ23へ導入する。
逆洗式フィルタ23は、フィルタ18、逆洗ガス供給装置26、アッシュタンク24を備えている。逆洗式フィルタ23において、差圧計30により計測されるフィルタ差圧が制限値より高くなった時は、逆洗ガス供給装置26から配管40r、バッファタンク25、切替弁(遮断弁)37が配置された配管40pを介してフィルタ18に空気を供給し、フィルタ18上に付着した放射性微粒子を払い落す。払い落とされた放射性微粒子は、切替弁34が配置された配管40mを介して、アッシュタンク24内に蓄積される。
アッシュタンク24内には放射性微粒子が蓄積されていくので放射線量が許容値より高くなることが懸念される。このため、ここにはアッシュタンク用中性子測定装置1cを設置して放射線量を監視する。この値が許容値に達する前に、切替弁(遮断弁)34を閉じて放射性微粒子が蓄積されたアッシュタンク24を逆洗式フィルタ装置から取り外し、系外へ搬出し、新しい空のアッシュタンクを接続する。
通常のポンプ7aによる循環運転の場合は、切替弁17は閉じ、16は開であるが、ポンプ7aを停止して循環運転を停止した場合に、凝集槽11内部の残留水を装置内部から排水するために、この時は切替弁7bを開として、16を閉じ、ポンプ7bを起動することにより、残留水を可能な限り圧力容器8へ戻す。
図5には示していないが、実施例5は、図1、図2、図3、図4の例と同様に、放射線判断装置50と、ポンプ制御装置51とが配置されている。ポンプ制御装置51は、切替弁28、29、32、33、34、37の動作も制御する。
本発明の実施例5によれば、実施例2と同様な効果が得られる他、気相部13に放射性微粒子が飛散するか否かを監視し、中性子が計測されたら、水洗浄塔19と逆洗式フィルタ23を機能させるように構成したので、放射性微粒子の飛散を、さらに抑制することができる。
(実施例6)
次に、本発明の実施例6について説明する。
図6は実施例6を示す模式図である。実施例6においては、実施例5における水洗浄塔19に代えて、第2サイクロン35が配置されている。つまり、実施例2で示した微粒子除去装置のサイクロン12の気相部13出口に、第2サイクロン35と逆洗式フィルタ23を有する微粒子除去装置を設置し、気相部13に放射性微粒子が飛散するか否かを監視するための中性子測定装置1aが設置されている。通常は、切替弁28(第5切替弁)を閉じて切替弁29(第6切替弁)は開くが、中性子測定装置1aで中性子が計測されたら、切替弁28を開いて切替弁29は閉じ、第2サイクロン35と逆洗式フィルタ23を機能させる。
第2サイクロン35の出口ガス中の中性子は第2サイクロン用中性子測定装置1fで監視し、測定した値が許容値未満であれば切替弁32を開、切替弁33は閉として圧力容器8へ戻す。中性子測定装置1fでの値が許容値以上であれば、切替弁32を閉、切替弁33は開として、ガスを次の逆洗式フィルタ23へ導入する。また、第2サイクロン35の第2アッシュタンク24aに対し第2アッシュタンク用中性子測定装置1eで監視し、その値が許容値以上になった場合は遮断弁(切替弁)36を閉にして、アッシュタンク24aを第2サイクロン35から取り外し系外へ搬出する。
逆洗式フィルタ23において、差圧計30により計測されるフィルタ差圧が制限値より高くなった時は、逆洗ガス供給装置26から空気を供給し、フィルタ18上に付着した放射性微粒子を払い落し、第1アッシュタンク24内に蓄積される。第1アッシュタンク24内には放射性微粒子が蓄積されていき、放射線量が許容値より高くなることが懸念されるので、ここには第1アッシュタンク用中性子測定装置1cを設置して放射線量を監視する。この値が許容値に達する前に、弁34を閉じて放射性微粒子が蓄積された第1アッシュタンク24を逆洗式フィルタ装置から取り外し、系外へ搬出し、新しい空のアッシュタンクを接続する。
通常のポンプ7aによる循環運転の場合は、切替弁17は閉じ、16は開であるが、ポンプ7aを停止して循環運転を停止した場合に、凝集水分離装置3内部の残留水を装置内部から排水するために、この時は切替弁7bを開として、16を閉じ、ポンプ7bを起動することにより、残留水を可能な限り圧力容器8へ戻す。
図6には示していないが、実施例6は、図1、図2、図3、図4、図5の例と同様に、放射線判断装置50と、ポンプ制御装置51とが配置されている。ポンプ制御装置51は、切替弁28、29、32、33、34、36、37の動作も制御する。
本発明の実施例6においても、実施例5と同様な効果が得られる。
なお、本発明においては、凝集水分離装置と凝集槽とを総称して凝集装置と定義する。
1・・・中性子測定装置、2・・・γ線カメラ、3・・・凝集水分離装置、4・・・凝集剤、5・・・放射性微粒子、6・・・観測窓、7、7a、7b…ポンプ、8・・・圧力容器、9・・・水、10・・・金網、11・・・凝集槽、12、35・・・サイクロン、13・・・気相部、14・・・液相部、15・・・水分分離装置、16、16a、17、17a、28、29、32、33、34、36、37・・・切換弁、18・・・フィルタ、19・・・水洗浄塔、20・・・バブリング槽、21・・・充填層、23・・・逆洗式フィルタ、24、24a・・・アッシュタンク、25・・・バッファタンク、26・・・洗浄ガス供給装置、30・・・差圧計、31・・・散気管、40a、40b、40c、40e、40f、40g、40h、40i、40j、40k、40l、40m、40p、40r、50・・・放射線判断装置、51・・・ポンプ制御装置、60・・・凝集剤供給装置

Claims (13)

  1. 原子力発電システムの圧力容器内の放射性微粒子を含んだ水を排出し、上記圧力容器に循環させる第1ポンプと、
    上記第1ポンプから上記放射性微粒子を含んだ水が供給される凝集装置と、
    上記凝集装置に、上記放射性微粒子を凝集する凝集剤を供給する凝集剤供給装置と、
    上記凝集装置に対して中性子及びガンマ線の内の少なくとも一方を測定する放射線監視装置と、を備える液中の微粒子除去システムであって、
    上記凝集装置は、液中の微粒子のうち、大の寸法の微粒子を捕捉し、小の寸法の微粒子を通過させる金網が設置された凝集水分離装置であり、上記放射線監視装置は、上記凝集水分離装置に対して中性子を測定する中性子測定装置及びガンマ線を測定するガンマ線測定装置であり、
    上記凝集水分離装置内の水を上記圧力容器に戻すための第1配管に配置された第1切替弁と、
    上記凝集水分離装置内の水を上記圧力容器に戻すための第2配管に配置された第2ポンプ及び第2切替弁と、
    上記第1ポンプ、上記第2ポンプ、上記第1切替弁及び上記第2切替弁の動作を制御するポンプ制御装置と、
    をさらに備えることを特徴とする液中の微粒子除去システム。
  2. 原子力発電システムの圧力容器内の放射性微粒子を含んだ水を排出し、上記圧力容器に循環させる第1ポンプと、
    上記第1ポンプから上記放射性微粒子を含んだ水が供給される凝集装置と、
    上記凝集装置に、上記放射性微粒子を凝集する凝集剤を供給する凝集剤供給装置と、
    上記凝集装置に対して中性子及びガンマ線の内の少なくとも一方を測定する放射線監視装置と、を備える液中の微粒子除去システムであって、
    上記凝集装置は、液中の微粒子を凝集する凝集槽であり、上記放射線監視装置は、上記凝集槽に対してガンマ線を測定するガンマ線測定装置であり、
    上記第1ポンプと上記凝集槽との間に配置され、上記第1ポンプから上記放射性微粒子を含んだ水が供給され、上記放射性微粒子を分離し、上記凝集槽に供給するサイクロンと、
    上記サイクロンの上方に配置されるサイクロン上層部中性子測定装置と、
    上記凝集槽内の水を上記圧力容器に戻すための第1配管に配置された第1切替弁と、
    上記凝集槽内の水を上記圧力容器に戻すための第2配管に配置された第2ポンプ及び 第2切替弁と、
    上記第1ポンプ、上記第2ポンプ、上記第1切替弁及び上記第2切替弁の動作を制御するポンプ制御装置と、
    をさらに備えることを特徴とする液中の微粒子除去システム。
  3. 原子力発電システムの圧力容器内の放射性微粒子を含んだ水を排出し、上記圧力容器に循環させる第1ポンプと、
    上記第1ポンプから上記放射性微粒子を含んだ水が供給される凝集装置と、
    上記凝集装置に、上記放射性微粒子を凝集する凝集剤を供給する凝集剤供給装置と、
    上記凝集装置に対して中性子及びガンマ線の内の少なくとも一方を測定する放射線監視装置と、を備える液中の微粒子除去システムであって、
    上記凝集装置は、液中の微粒子のうち、大の寸法の微粒子を捕捉し、小の寸法の微粒子を通過させる金網が設置された凝集水分離装置であり、上記放射線監視装置は、上記凝集水分離装置対して中性子を測定する中性子測定装置及びガンマ線を測定するガンマ線測定装置であり、
    上記第1ポンプと上記凝集水分離装置との間に配置され、上記第1ポンプから上記放射性微粒子を含んだ水が供給され、上記放射性微粒子を分離し、上記凝集水分離装置に供給するサイクロンと、
    上記サイクロンの上方に配置されるサイクロン上層部中性子測定装置と、
    上記凝集水分離装置内の水を上記圧力容器に戻すための第1配管に配置された第1切替弁と、
    上記凝集水分離装置内の水を上記圧力容器に戻すための第2配管に配置された第2ポンプ及び第2切替弁と、
    上記第1ポンプ、上記第2ポンプ、上記第1切替弁及び上記第2切替弁の動作を制御するポンプ制御装置と、
    をさらに備えることを特徴とする液中の微粒子除去システム。
  4. 原子力発電システムの圧力容器内の放射性微粒子を含んだ水を排出し、上記圧力容器に循環させる第1ポンプと、
    上記第1ポンプから上記放射性微粒子を含んだ水が供給される凝集装置と、
    上記凝集装置に、上記放射性微粒子を凝集する凝集剤を供給する凝集剤供給装置と、
    上記凝集装置に対して中性子及びガンマ線の内の少なくとも一方を測定する放射線監視装置と、を備える液中の微粒子除去システムであって、
    上記凝集装置は、液中の微粒子を凝集する凝集槽であり、上記放射線監視装置は、上記凝集槽に対してガンマ線を測定するガンマ線測定装置であり、
    上記凝集槽から上記放射性微粒子を含む水が供給され、上記放射性微粒子を水から分類する金網を有する水分離装置と、
    上記水分離装置に対して中性子を測定する水分離装置用中性子測定装置と、
    上記水分離装置に対してガンマ線を測定する水分離装置用ガンマ線子測定装置と、
    上記凝集槽から上記水分離装置に上記放射性微粒子を含む水を供給する配管に配置される第3切替弁と、
    上記凝集槽から上記圧力容器に水を供給する配管に配置される第4切替弁と、
    上記第1ポンプ、上記第3切替弁及び上記第4切替弁の動作を制御するポンプ制御装置と、
    をさらに備えることを特徴とする液中の微粒子除去システム。
  5. 請求項に記載の液中の微粒子除去システムにおいて、
    上記サイクロンから排出される気相部中の微粒子を除去する水洗浄塔と、
    上記水洗浄塔からガスが供給される逆洗浄フィルタと、
    上記逆洗浄フィルタに逆洗ガスを供給する逆洗ガス供給装置と、
    上記逆洗浄フィルタに上記逆洗ガスが供給されることにより、上記逆洗浄フィルタから除去された上記放射性微粒子を蓄積するアッシュタンクと、
    上記水洗浄塔の中性子を測定する水洗浄塔用中性子測定装置と、
    上記アッシュタンクの中性子を測定するアッシュタンク用中性子測定装置と、
    上記サイクロンから上記水洗浄塔に上記放射性微粒子を含む水を供給する配管に配置される第5切替弁と、
    上記サイクロンから上記圧力容器に水を供給する配管に配置される第6切替弁と、を備え、
    上記ポンプ制御装置は、上記第1ポンプ、上記第2ポンプ、上記第1切替弁、上記第2切替弁、上記第5切替弁及び上記第6切替弁の動作を制御することを特徴とする液中の微粒子除去システム。
  6. 請求項に記載の液中の微粒子除去システムにおいて、
    上記サイクロンから排出される気相部中の微粒子を除去する第2サイクロンと、
    上記第2サイクロンにより除去された上記放射性微粒子を蓄積する第2アッシュタンクと、
    上記第2サイクロンからガスが供給される逆洗浄フィルタと、
    上記逆洗浄フィルタに逆洗ガスを供給する逆洗ガス供給装置と、
    上記逆洗浄フィルタに上記逆洗ガスが供給されることにより、上記逆洗浄フィルタから除去された上記放射性微粒子を蓄積する第1アッシュタンクと、
    上記第2サイクロンの中性子を測定する第2サイクロン用中性子測定装置と、
    上記第1アッシュタンクの中性子を測定する第1アッシュタンク用中性子測定装置と、
    上記第2アッシュタンクの中性子を測定する第2アッシュタンク用中性子測定装置と、
    上記サイクロンから上記第2サイクロンに上記放射性微粒子を含む水を供給する配管に配置される第5切替弁と、
    上記サイクロンから上記圧力容器に水を供給する配管に配置される第6切替弁と、を備え、
    上記ポンプ制御装置は、上記第1ポンプ、上記第2ポンプ、上記第1切替弁、上記第2切替弁、上記第5切替弁及び上記第6切替弁の動作を制御することを特徴とする液中の微粒子除去システム。
  7. 原子力発電システムの圧力容器内の放射性微粒子を含んだ水を、ポンプを用いて排出し、上記放射性微粒子を凝集する凝集剤を有する凝集装置に供給し、
    上記凝集装置に対して中性子及びガンマ線の内の少なくとも一方を放射線監視装置により測定し、
    上記放射線監視装置による測定値が許容値に近い値になったら、上記ポンプの動作を停止し、上記凝集装置を取り外して移動することを特徴とする液中の微粒子除去方法。
  8. 請求項に記載の液中の微粒子除去方法において、
    上記凝集装置は、液中の微粒子のうち、大の寸法の微粒子を捕捉し、小の寸法の微粒子を通過させる金網が設置された凝集水分離装置であり、上記放射線監視装置は、上記凝集水分離装置対して中性子を測定する中性子測定装置及びガンマ線を測定するガンマ線測定装置であり、
    上記凝集水分離装置内の水を上記圧力容器に戻すための第1配管に配置された第1切替弁と、上記凝集水分離装置内の水を上記圧力容器に戻すための第2配管に配置された第2ポンプ及び第2切替弁と、上記圧力容器内の上記放射性微粒子を含んだ水を排出し上記圧力容器に循環させる第1ポンプ、上記第2ポンプ、上記第1切替弁及び上記第2切替弁の動作を制御するポンプ制御装置と、を備え、
    上記中性子測定装置が測定した測定値及び上記ガンマ線測定装置が測定した測定値の何れもが所定レベルを超えていないときは、上記第1切替弁を開、上記第2切替弁を閉、上記第2ポンプを停止、上記第1ポンプを駆動し、
    上記中性子測定装置が測定した測定値及び上記ガンマ線測定装置が測定した測定値の何れか一方が所定レベルを超えたときは、上記第1切替弁を閉、上記第2切替弁を開、上記第2ポンプを駆動し、上記第1ポンプを停止することを特徴とする液中の微粒子除去方法。
  9. 請求項に記載の液中の微粒子除去方法において、
    上記凝集装置は、液中の微粒子を凝集する凝集槽であり、上記放射線監視装置は、上記凝集槽に対してガンマ線を測定するガンマ線測定装置であり、
    上記圧力容器内の上記放射性微粒子を含んだ水を排出し上記圧力容器に循環させる第1ポンプと上記凝集槽との間に配置され、上記第1ポンプから上記放射性微粒子を含んだ水が供給され、上記放射性微粒子を分離し、上記凝集槽に供給するサイクロンと、上記サイクロンの上方に配置されるサイクロン上層部中性子測定装置と、上記凝集槽内の水を上記圧力容器に戻すための第1配管に配置された第1切替弁と、上記凝集槽内の水を上記圧力容器に戻すための第2配管に配置された第2ポンプ及び 第2切替弁と、上記第1ポンプ、上記第2ポンプ、上記第1切替弁及び上記第2切替弁の動作を制御するポンプ制御装置と、を備え、
    上記サイクロン上層部中性子測定装置が測定した測定値及び上記ガンマ線測定装置が測定した測定値の何れもが所定レベルを超えていないときは、上記第1切替弁を開、上記第2切替弁を閉、上記第2ポンプを停止、上記第1ポンプを駆動し、
    上記サイクロン上層部中性子測定装置が測定した測定値及び上記ガンマ線測定装置が測定した測定値の何れか一方が所定レベルを超えたときは、上記第1切替弁を閉、上記第2切替弁を開、上記第2ポンプを駆動し、上記第1ポンプを停止することを特徴とする液中の微粒子除去方法。
  10. 請求項に記載の液中の微粒子除去方法において、
    上記凝集装置は、液中の微粒子のうち、大の寸法の微粒子を捕捉し、小の寸法の微粒子を通過させる金網が設置された凝集水分離装置であり、上記放射線監視装置は、上記凝集水分離装置対して中性子を測定する中性子測定装置及びガンマ線を測定するガンマ線測定装置であり、
    上記圧力容器内の上記放射性微粒子を含んだ水を排出し上記圧力容器に循環させる第1ポンプと上記凝集水分離装置との間に配置され、上記第1ポンプから上記放射性微粒子を含んだ水が供給され、上記放射性微粒子を分離し、上記凝集水分離装置に供給するサイクロンと、
    上記サイクロンの上方に配置されるサイクロン上層部中性子測定装置と、
    上記凝集水分離装置内の水を上記圧力容器に戻すための第1配管に配置された第1切替弁と、
    上記凝集水分離装置内の水を上記圧力容器に戻すための第2配管に配置された第2ポンプ及び 第2切替弁と、
    上記第1ポンプ、上記第2ポンプ、上記第1切替弁及び上記第2切替弁の動作を制御するポンプ制御装置と、を備え、
    上記中性子測定装置が測定した測定値、上記サイクロン上層部中性子測定装置が測定した測定値及び上記ガンマ線測定装置が測定した測定値の何れもが所定レベルを超えていないときは、上記第1切替弁を開、上記第2切替弁を閉、上記第2ポンプを停止、上記第1ポンプを駆動し、
    上記中性子測定装置が測定した測定値、上記サイクロン上層部中性子測定装置が測定した測定値及び上記ガンマ線測定装置が測定した測定値の何れか一つが所定レベルを超えたときは、上記第1切替弁を閉、上記第2切替弁を開、上記第2ポンプを駆動し、上記第1ポンプを停止することを特徴とする液中の微粒子除去方法。
  11. 請求項に記載の液中の微粒子除去方法において、
    上記凝集装置は、液中の微粒子を凝集する凝集槽であり、上記放射線監視装置は、上記凝集槽に対してガンマ線を測定するガンマ線測定装置であり、
    上記凝集槽から上記放射性微粒子を含む水が供給され、上記放射性微粒子を水から分類する金網を有する水分離装置と、
    上記水分離装置に対して中性子を測定する水分離装置用中性子測定装置と、
    上記水分離装置に対してガンマ線を測定する水分離装置用ガンマ線測定装置と、
    上記凝集槽から上記水分離装置に上記放射性微粒子を含む水を供給する配管に配置される第3切替弁と、
    上記凝集槽から上記圧力容器に水を供給する配管に配置される第4切替弁と、
    上記圧力容器内の上記放射性微粒子を含んだ水を排出し上記圧力容器に循環させる第1ポンプ、上記第3切替弁及び上記第4切替弁の動作を制御するポンプ制御装置と、を備え、
    上記水分離装置用中性子測定装置で中性子を確認できる場合、または上記水分離装置用ガンマ線測定装置でガンマ線を確認できる場合は、上記第4切替弁を閉じ、上記第3切替弁を開とし、上記水分離装置用中性子測定装置で中性子を確認できない場合、かつ、上記水分離装置用ガンマ線測定装置でガンマ線を確認できない場合は、上記第4切替弁を開とし、上記第3切替弁を閉とすることを特徴とする液中の微粒子除去方法。
  12. 請求項に記載の液中の微粒子除去方法において、
    上記サイクロンから排出される気相部中の微粒子を除去する水洗浄塔と、
    上記水洗浄塔からガスが供給される逆洗浄フィルタと、
    上記逆洗浄フィルタに逆洗ガスを供給する逆洗ガス供給装置と、
    上記逆洗浄フィルタに上記逆洗ガスが供給されることにより、上記逆洗浄フィルタから除去された放射性微粒子を蓄積するアッシュタンクと、
    上記サイクロンから上記水洗浄塔に上記放射性微粒子を含む水を供給する配管に配置される第5切替弁と、
    上記サイクロンから上記圧力容器に水を供給する配管に配置される第6切替弁と、を備え、
    上記ポンプ制御装置は、上記サイクロン上層部中性子測定装置が測定した測定値が、許容値未満であれば上記第6切替弁を開、上記第5切替弁を閉とし、上記サイクロン上層部中性子測定装置が測定した測定値が、上記許容値以上であれば、上記第6切替弁を閉、上記第5切替弁を開とすることを特徴とする液中の微粒子除去方法。
  13. 請求項に記載の液中の微粒子除去方法において、
    上記サイクロンから排出される気相部中の微粒子を除去する第2サイクロンと、
    上記第2サイクロンにより除去された放射性微粒子を蓄積する第2アッシュタンクと、
    上記第2サイクロンからガスが供給される逆洗浄フィルタと、
    上記逆洗浄フィルタに逆洗ガスを供給する逆洗ガス供給装置と、
    上記逆洗浄フィルタに上記逆洗ガスが供給されることにより、上記逆洗浄フィルタから除去された上記放射性微粒子を蓄積する第1アッシュタンクと、
    上記サイクロンから上記第2サイクロンに上記放射性微粒子を含む水を供給する配管に配置される第5切替弁と、
    上記サイクロンから上記圧力容器に水を供給する配管に配置される第6切替弁と、を備え、
    上記ポンプ制御装置は、上記サイクロン上層部中性子測定装置が測定した測定値が、許容値未満であれば上記第6切替弁を開、上記第5切替弁を閉とし、上記サイクロン上層部中性子測定装置が測定した測定値が、許容値以上であれば、上記第6切替弁を閉、上記第5切替弁を開とすることを特徴とする液中の微粒子除去方法。
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