JP2016077972A - ろ過装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 セシウムなどの放射性物質や六価クロムなどの重金属等の有害物質が付着した微細粒子が混在していても、これらの微細粒子ができるだけフィルタに付着しないようにして効率よく除去できるようにする。【解決手段】 上流側から下流側に向けて処理水が順次流下して収容される収容槽K(K1,K2・・・K12)を隔壁2を介して複数連設し、上流側の収容槽Kから隣接する下流側の収容槽Kに至る途中にフィルタFを設け、最上流端の収容槽Kに処理水を供給して該処理水を流下により連続ろ過するもので、最上流端の収容槽K1の前に、処理水に該処理水中の微細粒子を凝集させる凝集剤を入れて撹拌する前処理槽10を設け、フィルタFを網状部材で形成し、フィルタF(F1,F2・・・F12)の目の粗さを、上流側から下流側に向けて順次細かくした。【選択図】図2
Description
本発明は、湖沼,貯水槽等の水質を浄化するためのろ過装置に係り、特に、放射性物質や重金属などが混入した水を浄化するに適したろ過装置に関する。
従来、図6に示すように、この種のろ過装置Saとしては、例えば、特開平9−108507号公報(特許文献1)に掲載されたものが知られている。これは、上流側から下流側に向けて処理水が順次流下して収容される収容槽100を隔壁101を介して複数連設し、上流側の収容槽100から隣接する下流側の収容槽100に至る途中に空隙のある濾材を集合させたフィルタ102を設けている。具体的には、収容槽100の下流側内部に処理水の通過経路103を形成し、この通過経路103にフィルタ102を装着している。そして、最上流端の収容槽100に処理水を供給し、処理水を流下させ、フィルタ102を通過させて、処理水中の微細粒子や微生物等の不純物を連続してろ過するようにしている。そして、フィルタ102が目詰まりしてきたならば、水を逆流させる所謂逆洗浄により洗浄するようにしている。
ところで、上記従来のろ過装置Saにおいては、ろ過する微細粒子に、例えば、セシウムなどの放射性物質や、六価クロムなどの重金属が付着している場合には、これらはフィルタ102に付着していくが、その洗浄をする際には、水を逆流させる所謂逆洗浄により洗浄を行うので、再び、これらの微細粒子が分散することになるという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、セシウムなどの放射性物質や六価クロムなどの重金属等の有害物質が付着した微細粒子が混在していても、これらの微細粒子ができるだけフィルタに付着しないようにして効率よく除去できるようにしたろ過装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、セシウムなどの放射性物質や六価クロムなどの重金属等の有害物質が付着した微細粒子が混在していても、これらの微細粒子ができるだけフィルタに付着しないようにして効率よく除去できるようにしたろ過装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明のろ過装置は、上流側から下流側に向けて処理水が順次流下して収容される収容槽を隔壁を介して複数連設し、上流側の収容槽から隣接する下流側の収容槽に至る途中にフィルタを設け、最上流端の収容槽に処理水を供給して該処理水を流下により連続ろ過するろ過装置において、最上流端の収容槽の前に、処理水に該処理水中の微細粒子を凝集させる凝集剤を入れて撹拌する前処理槽を設け、上記フィルタを網状部材で形成し、上記凝集剤により凝集させられた凝集体を収容槽に沈殿可能にした構成としている。
これにより、処理水をろ過するときは、処理水を前処理槽に入れるとともに、前処理槽には凝集剤を入れて撹拌する。前処理槽においては、処理水中の微細粒子は、凝集剤により凝集して凝集体(フロック)となり、撹拌されるので処理水中に分散し、一部は前処理槽の底部に沈殿する。その後、処理水は、上流側の収容槽に流入させられ、下流側の収容槽に向けて順次流下していく。この流下の過程では、各収容槽においては、自然流下によるので、凝集体はフィルタを通過しようとするが、フィルタは網状部材で形成されているので、フィルタの目より粗い凝集体は堰きとめられて収容槽の底部に沈殿していく。収容槽に沈殿した沈殿物は、適時に取り出す。そのため、凝集体を沈殿物として取り出すことができるので、セシウムなどの放射性物質や六価クロムなどの重金属等の有害物質が付着した微細粒子が混在していても、これらの微細粒子をできるだけフィルタに付着しないようにして効率よく除去できるようになり、装置の洗浄時などに有害物質が分散してしまう事態を防止することができる。
そして、必要に応じ、上記フィルタの目の粗さを、上流側から下流側に向けて順次細かくした構成としている。これにより、粒子の大きい凝集体から徐々に各収容槽で沈殿させることができ、フィルタの目詰まりを生じにくくすることができる。
また、必要に応じ、上記収容槽の全部若しくは一部に該収容槽に沈殿した沈殿物を排出する開閉可能なドレン口を設けた構成としている。ドレン口から沈殿物を排出できるので、排出効率が向上させられる。
更に、必要に応じ、上記前処理槽に、処理水を投入する処理水投入口と、液状の凝集剤を注入する凝集剤注入口と、該前処理槽に入れられた処理水及び凝集剤を撹拌する撹拌器とを備えた構成としている。液状の凝集剤を入れやすくすることができるとともに、撹拌を確実に行うことができる。
更にまた、必要に応じ、上流側の収容槽と隣接する下流側の収容槽とを区画する隔壁に開口を形成し、該開口に上記フィルタを設けた構成としている。網状部材からなるフィルタの取付けを容易にすることができる。
また、必要に応じ、上記前処理槽を、上記最上流端の収容槽に隔壁を介して連設し、該前処理槽と上記最上流端の収容槽とを区画する隔壁に開口を形成し、該開口に、上記最上流の収容槽とこれに隣接する下流側の収容槽との間に設けたフィルタよりも目の粗い網状部材で構成されたフィルタを設けた構成としている。前処理槽から最上流側の収容槽との間においても凝集体をフィルタでろ過して前処理槽に沈殿させることができるので、それだけ処理効率が向上させられる。
更に、必要に応じ、上記収容槽を、同形の矩形箱状に形成し、該収容槽の4以上の偶数個を水平方向に行列状に列設した水平収容槽群を設け、該水平収容槽群を垂直方向に複数連設し、最上段の水平収容槽群において、隣接する収容槽間のフィルタの下端の水平設置面に対する高さを、上流側から下流側に向けて順次低くした構成としている。収容槽が8以上になるので、凝集体のろ過,沈殿を段階的に確実に行うことができるようになる。また、最上段の水平収容槽群において、隣接する収容槽間のフィルタの下端の水平設置面に対する高さを、上流側から下流側に向けて順次低くしたので、処理水の流下を円滑に行うことができる。
本発明によれば、凝集体を沈殿物として取り出すことができるので、セシウムなどの放射性物質や六価クロムなどの重金属等の有害物質が付着した微細粒子が混在していても、これらの微細粒子をできるだけフィルタに付着しないようにして効率よく除去できるようになり、装置の洗浄時などに有害物質が分散してしまう事態を防止することができる。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係るろ過装置について詳細に説明する。
図1乃至図5には、本発明の実施の形態に係るろ過装置Sを示している。このろ過装置Sは、上流側から下流側に向けて処理水が順次流下して収容される収容槽K(K1,K2・・・K12)を隔壁2を介して複数連設してなるろ過処理槽1と、ろ過処理槽1の最上流端の収容槽K1の前に付設され処理水に該処理水中の微細粒子を凝集させる凝集剤を入れて撹拌する前処理槽10とを備えている。また、上流側の収容槽K(K1,K2・・・K12)から隣接する下流側の収容槽K(K1,K2・・・K12)に至る途中には、フィルタF(F1,F2・・・F12)が設けられており、最上流端の収容槽K1に前処理槽10から処理水を供給して、処理水を流下により連続ろ過する。
図1乃至図5には、本発明の実施の形態に係るろ過装置Sを示している。このろ過装置Sは、上流側から下流側に向けて処理水が順次流下して収容される収容槽K(K1,K2・・・K12)を隔壁2を介して複数連設してなるろ過処理槽1と、ろ過処理槽1の最上流端の収容槽K1の前に付設され処理水に該処理水中の微細粒子を凝集させる凝集剤を入れて撹拌する前処理槽10とを備えている。また、上流側の収容槽K(K1,K2・・・K12)から隣接する下流側の収容槽K(K1,K2・・・K12)に至る途中には、フィルタF(F1,F2・・・F12)が設けられており、最上流端の収容槽K1に前処理槽10から処理水を供給して、処理水を流下により連続ろ過する。
詳しくは、ろ過処理槽1において、収容槽K(K1,K2・・・K12)は、同形の矩形箱状に形成されており、収容槽Kの4以上の偶数個を水平方向に行列状に列設した水平収容槽群3が設けられ、この水平収容槽群3は、垂直方向に複数連設されている。実施の形態では、水平収容槽群3は、上流側から下流側に向かう長手方向に沿って3つ列設した収容槽Kの列を、短手方向に2列設けて構成されているとともに、垂直方向に2段設けられている。これにより、上下に6個ずつの、合計全部で12個の収容槽K(K1,K2・・・K12)が設けられている。収容槽K(K1,K2・・・K12)に付された符号の数字は、処理水が流れる順を示している。上段の水平収容槽群3の各収容槽K(K1,K4,K5,K8,K9,K12)の上部は開放されており、これら6個の収容槽K(K1,K4,K5,K8,K9,K12)を同時に塞ぐ着脱可能な蓋4(図2)が備えられている。また、下段の水平収容槽群3の各収容槽K(K2,K3,K6,K7,K10,K11)の上部は、上段の水平収容槽群3の各収容槽(K1,K4,K5,K8,K9,K12)の底壁で塞がれている。実施の形態では、ろ過処理槽1は、長手方向長さ1840mm,短手方向長さ925mm,高さ920mmに形成されている。
上流側の収容槽Kと隣接する下流側の収容槽Kとを区画する隔壁2には、開口5が形成されており、各開口5には、フィルタFが設けられている。収容槽K1及び収容槽K2の隔壁2,収容槽K2及び収容槽K3の隔壁2,収容槽K3及び収容槽K4の隔壁2,収容槽K5及び収容槽K6の隔壁2,収容槽K6及び収容槽K7の隔壁2,収容槽K7及び収容槽K8の隔壁2,収容槽K9及び収容槽K10の隔壁2,収容槽K10及び収容槽K11,収容槽K11及び収容槽K12の隔壁2には、矩形状に形成された開口5が行列状(2×3)に6つ形成されている。また、収容槽K4及び収容槽K5の隔壁2,収容槽K8及び収容槽K9の隔壁2には、矩形状に形成された開口5が上側に2つ並設されている。最下流の収容槽K12には、排出口6が形成されている。
前処理槽10は、ろ過処理槽1の最上流端の収容槽K1の前側において、この最上流端の収容槽K1を含む4つの収容槽K(K1,K2,K3,K4)の隔壁2を介して連設されている。実施の形態では、前処理槽10は、矩形箱状に形成され、長手方向長さ450mm,短手方向長さ925mm,高さ920mmに形成されている。また、前処理槽10には、処理水を投入する処理水投入口11と、液状の凝集剤を注入する凝集剤注入口12と、前処理槽10に入れられた処理水及び凝集剤を撹拌する撹拌器13とが備えられている。処理水投入口11及び凝集剤注入口12は、前処理槽10の上部開放口を覆う天板14に設けられており、下端が前処理槽10の底壁10aに延びて、処理水及び凝集剤を底壁近傍で供給できるようにしている。また、撹拌器13は、天板14に設けられたモータ15と、モータ15によって回転させられる撹拌羽根16とを備えて構成されている。液状の凝集剤を入れやすくすることができるとともに、撹拌を確実に行うことができる。
前処理槽10に入れられる凝集剤としては、例えば、水溶性である限り周知の無機凝集剤,有機凝集剤あるいはこれらの適宜の組み合わせのものを広く利用できる。無機凝集剤としては、例えば、アルミニウム系や鉄系の凝集剤を使用することができる。より具体的には、ポリ塩化アルミニウム(PAC)や塩化第二鉄を使用することができる。有機凝集剤としては、例えばキチンキトサン等の天然高分子化合物、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸イミド等の高分子凝集剤を使用することができる。
また、前処理槽10と最上流端の収容槽K1とを区画する隔壁2には、矩形状に形成された開口5(a)が上側に2つ並設されている。この開口5(a)には、最上流の収容槽K1とこれに隣接する下流側の収容槽K2との間に設けたフィルタF2よりも目の粗い同様の網状部材で構成されたフィルタF1が設けられている。
そして、図5に示すように、上段の水平収容槽群3において、前処理槽10とこれに隣接する収容槽K1との間の開口5(a)の下端,隣接する収容槽K4及び収容槽K5間の開口5(b)の下端,隣接する収容槽K8及び収容槽K9間の開口5(c)の下端の水平設置面Eに対する高さh1,h2,h3(後述のこれらの開口5に設けられるフィルタF(F1,F5,F9)の下端)は、上流側から下流側に向けて順次低くなるように形成されている。
フィルタF(F1,F2・・・F12)は、金属製あるいはプラスチック製などの網状部材で形成されており、凝集剤により凝集させられた凝集体を前処理槽10,収容槽K(K1,K2・・・K12)に沈殿可能にしている。フィルタF(F1,F2・・・F12)は、各開口5の開口縁部に夫々枠状の止め部材(図示せず)により止着されている。フィルタF(F1,F2・・・F12)に付された符号の数字は、処理水が流れる順を示している。開口5に取り付けるので、網状部材からなるフィルタF(F1,F2・・・F12)の取付けを容易にすることができる。そして、フィルタF(F1,F2・・・F12)の目の粗さは、上流側から下流側に向けて順次細かくしている。実施の形態では、例えば、フィルタF1の目開きを10.800mm、フィルタF2の目開きを5.938mm、フィルタF3の目開きを1.088mm、フィルタF4の目開きを0.615mm、フィルタF5の目開きを0.219mm、フィルタF6の目開きを0.090mm、フィルタF7の目開きを0.062mm、フィルタF8の目開きを0.032mm、フィルタF9の目開きを10μm、フィルタF10の目開きを8μm、フィルタF11の目開きを4μm、フィルタF12の目開きを1μmにしている。
更に、図5に示すように、収容槽Kの全部若しくは一部、実施の形態においては、下段の水平収容槽群3の各収容槽K(K2,K3,K6,K7,K10,K11)及び前処理槽10には、これらの各槽に沈殿した沈殿物を排出する開閉可能なドレン口20が設けられている。下段の水平収容槽群3の各収容槽K(K2,K3,K6,K7,K10,K11)の底壁及び前処理槽10の底壁は、すり鉢型に形成されており、その最下端にドレン口20が形成され、ドレン口20には手動の開閉バルブ21が接続されている。この開閉バルブ21には、バキューム装置(図示せず)を接続することができる。
従って、この実施の形態に係るろ過装置Sによれば、例えば、図1に示すように、湖沼の水を処理水としてこれを浄化して戻す場合、特に、湖沼の水の除染を行う場合について説明すると、以下のようになる。ろ過装置Sを、湖沼の近傍に設置し、ポンプ30によりある程度大きなゴミを取り除いた湖沼の水を処理水としてくみ上げ、前処理槽10に連続的に供給する。前処理槽10においては、液体の凝集剤が適量連続的に供給される。この場合、処理水中の微細粒子が凝集剤により凝集され、特に、セシウムなどの放射性物質や六価クロムなどの重金属等の有害物質が付着した微細粒子が凝集剤により凝集されていく。
これにより、前処理槽10においては、処理水中の微細粒子は、凝集剤により凝集して凝集体(フロック)となり、撹拌されるので処理水中に分散し、一部は前処理槽10の底部に沈殿する。前処理槽10から最上流側の収容槽K1との間においても凝集体をフィルタF1でろ過して前処理槽10に沈殿させることができるので、それだけ処理効率が向上させられる。その後、処理水は、上流側の収容槽Kに流入させられ、下流側の収容槽Kに向けて順次流下していく。この流下の過程では、各収容槽K(K1,K2・・・K12)においては、自然流下によるので、凝集体はフィルタFを通過しようとするが、フィルタFは網状部材で形成されているので、フィルタFの目より粗い凝集体は堰きとめられて収容槽K(K1,K2・・・K12)の底部に沈殿していく。特に、フィルタF(F1,F2・・・F12)の目の粗さを、上流側から下流側に向けて順次細かくした構成としているので、これにより、粒子の大きい凝集体から徐々に各収容槽K(K1,K2・・・K12)で沈殿させることができ、フィルタFの目詰まりを生じにくくすることができる。
また、このろ過装置Sにおいては、収容槽K(K1,K2・・・K12)が12個もあるので、凝集体のろ過,沈殿を段階的に確実に行うことができるようになる。また、最上位の水平収容槽群3において、フィルタF(F1,F5,F9)の下端の水平設置面に対する高さを、上流側から下流側に向けて順次低くしたので、処理水の流下を円滑に行うことができる。凝集体が沈殿させられろ過された処理水は、最下流の収容槽K12の排出口6から排出されて、湖沼へ戻されていく。
そして、収容槽K(K1,K2・・・K12)に沈殿した沈殿物は、適時に取り出す。この場合、前処理槽10及び下段の水平収容槽群3の各収容槽K(K2,K3,K6,K7,K10,K11)においては、開閉バルブ21を開にし、吸引装置などで沈殿した沈殿物をドレン口20から排出する。ドレン口20から沈殿物を排出できるので、排出効率が向上させられる。上段の水平収容槽群3の各収容槽(K1,K4,K5,K8,K9,K12)においては、例えば、バキューム装置により吸引して除去する。そのため、凝集体を沈殿物として取り出すことができるので、セシウムなどの放射性物質や六価クロムなどの重金属等の有害物質が付着した微細粒子が混在していても、これらの微細粒子をできるだけフィルタF(F1,F2・・・F12)に付着しないようにして効率よく除去できるようになり、装置の洗浄時などに有害物質が分散してしまう事態を防止することができる。
尚、上記実施の形態において、収容槽Kの数は上述した12個に限定されるものではなく、例えば、水平収容槽群3を12個にして上下2段にするなど、適宜変更して差支えない。また、上記実施の形態においては、湖沼の水の除染を行う場合について説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、どのような水を対象としても良いことは勿論である。フィルタFの目の粗さにもよるが、排出口6からの処理水は、殺菌すれば飲料水にすることができるなど、汎用性が極めて高いものになる。
S ろ過装置
1 ろ過処理槽
K(K1,K2・・・K12) 収容槽
2 隔壁
3 水平収容槽群
4 蓋
5 開口
6 排出口
10 前処理槽
11 処理水投入口
12 凝集剤注入口
13 撹拌器
F(F1,F2・・・F12) フィルタ
20 ドレン口
21 開閉バルブ
30 ポンプ
1 ろ過処理槽
K(K1,K2・・・K12) 収容槽
2 隔壁
3 水平収容槽群
4 蓋
5 開口
6 排出口
10 前処理槽
11 処理水投入口
12 凝集剤注入口
13 撹拌器
F(F1,F2・・・F12) フィルタ
20 ドレン口
21 開閉バルブ
30 ポンプ
Claims (7)
- 上流側から下流側に向けて処理水が順次流下して収容される収容槽を隔壁を介して複数連設し、上流側の収容槽から隣接する下流側の収容槽に至る途中にフィルタを設け、最上流端の収容槽に処理水を供給して該処理水を流下により連続ろ過するろ過装置において、
最上流端の収容槽の前に、処理水に該処理水中の微細粒子を凝集させる凝集剤を入れて撹拌する前処理槽を設け、上記フィルタを網状部材で形成し、上記凝集剤により凝集させられた凝集体を収容槽に沈殿可能にしたことを特徴とするろ過装置。 - 上記フィルタの目の粗さを、上流側から下流側に向けて順次細かくしたことを特徴とする請求項1記載のろ過装置。
- 上記収容槽の全部若しくは一部に該収容槽に沈殿した沈殿物を排出する開閉可能なドレン口を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のろ過装置。
- 上記前処理槽に、処理水を投入する処理水投入口と、液状の凝集剤を注入する凝集剤注入口と、該前処理槽に入れられた処理水及び凝集剤を撹拌する撹拌器とを備えたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載のろ過装置。
- 上流側の収容槽と隣接する下流側の収容槽とを区画する隔壁に開口を形成し、該開口に上記フィルタを設けたことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載のろ過装置。
- 上記前処理槽を、上記最上流端の収容槽に隔壁を介して連設し、該前処理槽と上記最上流端の収容槽とを区画する隔壁に開口を形成し、該開口に、上記最上流の収容槽とこれに隣接する下流側の収容槽との間に設けたフィルタよりも目の粗い網状部材で構成されたフィルタを設けたことを特徴とする請求項5記載のろ過装置。
- 上記収容槽を、同形の矩形箱状に形成し、該収容槽の4以上の偶数個を水平方向に行列状に列設した水平収容槽群を設け、該水平収容槽群を垂直方向に複数連設し、最上段の水平収容槽群において、隣接する収容槽間のフィルタの下端の水平設置面に対する高さを、上流側から下流側に向けて順次低くしたことを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載のろ過装置。
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2014
- 2014-10-17 JP JP2014212586A patent/JP2016077972A/ja active Pending
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