JP6815661B2 - 掃除機のヘッド、及び掃除機 - Google Patents

掃除機のヘッド、及び掃除機 Download PDF

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本実施の形態は、掃除機のヘッド、及び掃除機に関する。
被清掃物の表面より塵埃を吸引しながら、吸引した空気を加熱して生成した温風を被清掃物の表面に当てる構造の掃除機がある。例えば、特許文献1には、吸引した空気を加熱して、被清掃物の表面に循環させる構造が記載されている。
特開2016−43239号公報
従来、首振り可能なヘッドを備える掃除機において、使い勝手を向上させることが望まれていた。本実施の形態は、従来に比べ、使い勝手のよい首振り可能な掃除機のヘッド、及び掃除機を提供することを目的とする。
本実施の形態の一態様によれば、吸込口を有するヘッドハウジングと、前記ヘッドハウジングの長手方向に沿った回動軸を中心に、前記ヘッドハウジングに対して回動可能なダクトカバーと、前記ヘッドハウジング側に設けられる係合部と、前記ダクトカバー側に設けられる被係合部とを有し、前記係合部と前記被係合部の係合により、前記ダクトカバーの回動を所定の角度で規制する機構とを備え、前記ダクトカバーは、前記回動軸に沿って突出する軸部にて前記ヘッドハウジングに回動可能に支持され、前記被係合部は、前記軸部の突出方向と交差する方向を延出方向として延びるよう前記軸部に設けられた突出部と、該突出部において前記延出方向に凹むよう設けられた凹部とを有し、前記係合部は、前記凹部に係合する凸部を有し、前記軸部よりも前記突出方向と交差する方向の外方に配され、前記凹部と前記凸部とは、係合状態において、前記延出方向において対向する、掃除機のヘッドが提供される。
また、本実施の形態の他の一態様によれば、前記ヘッドと、前記ヘッドと連通する掃除機本体とを備える、掃除機が提供される。
本実施の形態によれば、従来に比べ、使い勝手のよい首振り可能な掃除機のヘッド、及び掃除機を提供することができる。
実施の形態に係る掃除機の直立状態を示す斜視図。 実施の形態に係る掃除機の断面図。 実施の形態に係る掃除機が備える不織布フィルタの斜視図。 実施の形態に係る掃除機の動作中に排出口から温風が吹き出される様子を示す説明図であり、(a)収納状態、(b)第1の使用状態、(c)第2の使用状態。 実施の形態に係る掃除機が備える吸引ヘッドの分解図。 図5に示される吸引ヘッドの断面図。 図5に示される吸引ヘッドが備える叩きヘッドの上面図。 実施の形態に係る掃除機の直立状態を示す斜視図。 実施の形態に係る掃除機の使用状態を示す側面図。 実施の形態に係る掃除機が備える吸引ヘッドの断面図。 実施の形態に係る掃除機が備える吸引ヘッドの分解図。 実施の形態に係る掃除機の断面図。 実施の形態に係る掃除機が備えるモータ過熱防止用の吸気経路の説明図であり、(a)全体の斜視図、(b)要部の断面図、(c)要部の斜視図。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施の形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[掃除機の外観]
図1は、実施の形態に係る掃除機1の直立状態(収納時の状態)を示す斜視図である。この掃除機1は、ハンディクリーナと称される比較的小型軽量の電気掃除機(例えば布団クリーナ)である。図1に示すように、本体10は略円筒状に形成されている。本体10の一端側には、首振り機構を備えた吸引ヘッド30が回動自在に接続され、本体10の他端側には、U字状のハンドル部50が一体的に形成されている。掃除機1の使用者は、布団などの被清掃物を清掃する際、ハンドル部50を把持して本体10を任意の角度に傾け、吸引ヘッド30を前後方向や左右方向に移動させる。以下、「前後方向」「左右方向」「上下方向」の各方向は、特に断らない限り、掃除機1の使用者を基準にして考えるものとする。
[掃除機の内部構成]
図2は、実施の形態に係る掃除機1の断面図である。以下、図2を用いて、実施の形態に係る掃除機1の内部構成について説明する。
本体10は、略円筒状の本体ハウジング10aを備える。本体ハウジング10aの上部にU字状のハンドル部50が一体的に形成されている。本体ハウジング10aの下端の略中央部に吸気口11bが形成され、下方に向けて円筒状のダクトカバー11が延設されている。
ダクトカバー11の内部には、塵埃を検知するためのゴミセンサ11aが設けられている。ゴミセンサ11aは発光素子と受光素子とから構成され、発光素子から射出される光がダクトカバー11を横切って反対側の受光素子に受光されるようになっている。この受光の有無を判定することによって塵埃の通過を検知することができる。ゴミセンサ11aの位置は、ダクトカバー11の内部に限定されず、塵埃が通過するところであればどこでもよい。
モータ室15cは、電動送風機であるファンモータ15を内蔵している。ファンモータ15は、吸引ファン15aと吸引モータ15bとを備える。吸引モータ15bが吸引ファン15aを駆動することによって掃除機1の内部に負圧が発生し、塵埃を吸引するようになっている。ファンモータ15の駆動はPWM制御で行われるが、ファンモータ15の種類に応じてその他の制御方法を採用してもよい。
ファンモータ15の上方には、モータゴム抑え16を介して円環状の不織布フィルタ17が設けられている。不織布フィルタ17の上方はフィルタキャップ18によって閉じられ、不織布フィルタ17の横から本体ハウジング10aの背面側を通って下端の排出口23に至る排出流路19が設けられている。排出流路19の前方には、仕切り壁W1を隔てて制御基板12が配置されている。制御基板12は、掃除機1の各部を制御する制御部である。制御基板12が収容される空間は、仕切り壁W1によって排出流路19と隔離され、また、仕切り壁W1よりも内側の仕切り壁W2によってモータ室15cと隔離されている。すなわち、排出流路19からもモータ室15cからも制御基板12側へは空気70が入り込まないようになっている。
ファンモータ15の下方に形成された本体ハウジング10aの開口は、円錐状の集塵フィルタ13によって閉塞されている。集塵フィルタ13は、樹脂製の枠体にメッシュフィルタがインサート成形されたものであり、空気70と塵埃とを分離する(メッシュフィルタについては記載を省略する)。集塵フィルタ13は、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタであってもよい。
集塵フィルタ13の前方には、透明のダストカップ22が装着されている。ダストカップ22には、吸込口33から吸引された塵埃などが捕集される。ダストカップ22の側面に設けられた解除ボタンB(図1参照)を押すことでダストカップ22を本体10から取り外し、中にたまった塵埃を捨てることができる。
吸引ヘッド30は、上下半割り構造のヘッドハウジング30aを備える。ヘッドハウジング30aの長手方向に沿って回動軸Aが設けられ、回動軸Aを中心に一定の角度範囲で首振り可能にダクトカバー11の一端で支持されている。ヘッドハウジング30aの下面には吸込口33が設けられ、吸込口33の前方には叩きヘッド31や叩きモータ32等からなる叩き機構が設けられている。
吸込口33は、被清掃面から塵埃を吸い込むために、吸引ヘッド30の下面のほぼ中央部に設けられている。吸込口33の構造は、従来から採用されているような単に開口部を有するだけの形状であってもよいが、吸込口33の内部にブラシなどの回転部材を有するものであってもよい。回転部材を有することによって被清掃面、特にカーペットなどの毛足の長いものの中にある塵埃をかきだし、より多くの塵埃を吸い込むことが可能になる。
ハンドル部50の前面には、使用者が指先で操作する操作ボタン51とその操作結果を示すランプ52が設けられている。操作ボタン51を押し操作すると、吸引モータ15bが起動して吸引ファン15aが回転する。吸引ファン15aが回転すると、塵埃がダクトカバー11を通ってダストカップ22内に吸塵される。操作ボタン51を押し操作する度、吸引モータ15bの回転数が変化し、「弱」「標準」「ターボ」の三段階で動作モードを切り替えることができる。もちろん、それぞれの動作モードに対応した複数の操作ボタン51を設けてもよい。ハンドル部50の下側に凸部または凹部を設けて使用者の指がかかるようにしておくと、使用者が持つ位置を一定の位置に誘導することが可能となり、操作ボタン51を押すこともより容易になる。
ハンドル部50から電源コード53が引き出され、コンセントに接続されるようになっている。本体ハウジング10aの内部に充電式のバッテリパックを取り付ければ、それを電源とするコードレスクリーナとして実現することも可能である。
[温風吹出機構]
既に説明したように、従来の掃除機によると、使用者は、温風が吹き付けられる個所を把握することが困難である。また、温風吹き出し口と被清掃物との距離が一定であることから、被清掃物の表面温度を適正に調整することも困難である。
そこで、実施の形態に係る掃除機1は、吸引モータ15bの廃熱を利用して温風を生成し、布団などの被清掃物に向けて吹き出す温風吹出機構を備える。具体的には、本体10の吸引ヘッド30側に温風の排出口23を設けている。首振りヘッドでありながら本体10側から温風が吹き出すため、使用者は、感覚的に温風の当たる個所を把握しやすく、温度の調整も容易となる。
以下、図2を参照しながら、掃除機1内の空気70の流れについて説明する。まず、吸引ヘッド30の吸込口33から吸い込まれた空気70は、ダクトカバー11を通って本体10の吸気口11bを経由してダストカップ22内に流れ込み、集塵フィルタ13によって空気70中の塵埃が除去される。塵埃が除去された空気70はモータ室15cに流れ込み、吸引モータ15bの表面を通り、吸引モータ15bの廃熱によって温められる。温められた空気70は、吸引モータ15bの下流側に設けられた不織布フィルタ17を通って排出流路19に流れ、排出口23から被清掃物に向けて吹き出される。排出口23から吹き出される空気70の温度は40〜50℃程度であるため、布団などの被清掃物を温めることができ、湿度を低減することができる。
図3は、実施の形態に係る掃除機が備える不織布フィルタ17の斜視図である。図3に示すように、不織布フィルタ17は、円環状のプリーツフィルタである。プリーツフィルタは、アコーディオン状のフィルタであるため、少ないスペースにできるだけ大きな表面積のフィルタを装着することができる。不織布フィルタ17の上部17cには円板状の板部が一体的に設けられ、上部17cが閉止されている。不織布フィルタ17の底部17aの開口から流れ込んだ空気70は、不織布フィルタ17の外周17bを抜け、微細な塵埃も除去された後、排出流路19に流れ込む。このような構成によれば、集塵フィルタ13より目の細かい不織布フィルタ17でファンモータ15の排気を浄化することができるため、綺麗な空気70を被清掃物に吹き付けることが可能である。
図4は、実施の形態に係る掃除機1の動作中に排出口23から温風が吹き出される様子を示す説明図であり、(a)は収納状態、(b)は第1の使用状態、(c)は第2の使用状態を示している。以下の説明では、排出口23から吹き出される温風にも符号70を用いることとする。
図4(a)に示すように、収納状態(直立状態)では、本体10と吸引ヘッド30との成す角度がほぼ90°であり、排出口23から被清掃物に対して温風70が垂直に吹き付けられる。排出口23から被清掃物までの距離は、ダクトカバー11の長さ程度である。本体10を吸引ヘッド30の上に直立させたとき、本体10の重心が吸引ヘッド30の投影面積内に位置するようになっている。
図4(b)に示すように、第1の使用状態は、収納状態から本体10を後方に倒し、首振りヘッドのロック機構(後述する。)が解除された状態である。ここでは、本体10と吸引ヘッド30との成す角度が45°程度であり、排出口23から被清掃物に対して温風70が45°程度の角度で吹き付けられている。使用者は、ハンドル部50を操作して適当な角度に首を振りながら温風70の当たる個所を調整することができる。排出口23は、回動軸Aよりも後方に形成されているため、排出口23から被清掃物までの距離は、図4(a)の収納状態よりも短くなる。その結果、被清掃物の表面温度をより高くすることができ、より湿度を低減することができる。
図4(c)に示すように、第2の使用状態は、本体10を後方に最も深く倒した状態である。第2の使用状態では、本体10と吸引ヘッド30との成す角度がほぼ10°であり、被清掃面に近付いた排出口23から被清掃物に対して温風70が直接吹き付けられる。その結果、被清掃物の表面温度をより高くすることができ、より湿度を低減することができる。排出口23が吸引ヘッド30の下面とほぼ同じ高さ位置まで首を振ったとき、首振りヘッドの回動が規制されるようにしてもよい。
以上のように、実施の形態に係る掃除機1は、本体10に回動自在に接続された吸引ヘッド30を備える掃除機1であって、本体10は、吸引ヘッド30を介して空気70を内部に吸引するファンモータ15と、ファンモータ15によって内部に吸引された空気70を加熱する加熱部と、加熱部によって加熱された空気70を外部に排出する排出口23とを備え、排出口23は、本体10の吸引ヘッド30側に形成されている。これにより、本体10側の使用者に近い位置から温風70が排出されるため、使用者は、温風70の当たる個所を把握しやすく、温度の調整も容易となる。
また、本体10の一端側に吸引ヘッド30が接続されるとともに、本体10の他端側にハンドル部50が形成されている。すなわち、ハンドル部50と反対側に排出口23が形成されているため、使用者に直接温風70が当たらない効果もある。
また、吸引ヘッド30は、当該吸引ヘッド30の長手方向に沿った回動軸Aを中心に回動自在となるように本体10に接続され、排出口23は、回動軸Aよりも後方に形成されている。これにより、使用者は、排出口23を視認しやすいため、温風70の当たる個所をより把握しやすく、温度の調整もより容易となる。
また、加熱部は、ファンモータ15を構成する吸引モータ15bの表面であり、本体10の内部に吸引された空気が吸引モータ15bの表面の少なくとも一部に沿って流れ、排出口23に至る排出流路19が形成されている。これにより、モータ廃熱を利用して温風70が生成されるため、温風70を生成するための加熱部を別途設ける必要がなく、小型化や低コスト化を図るうえで有利である。
また、本体10は、ファンモータ15より上流に集塵フィルタ13を備えるとともに、ファンモータ15より下流に集塵フィルタ13より目の細かい不織布フィルタ17を備える。これにより、ファンモータ15の排気を浄化し、綺麗な空気70を被清掃物に吹き付けることが可能である。
[叩き機構]
従来の掃除機は、床面の塵埃を吸引することが主な目的であったが、最近では、布団などの寝具に付着する塵埃やダニのフンなどを吸引することを目的に、被清掃物を振動させる叩き機構を備えた掃除機が各種提案されている。塵埃やダニのフンなどはアレルギーの原因となることから、より叩き力をアップさせることが望まれている。そこで、実施の形態に係る掃除機1は、より叩き力をアップさせるため、以下の叩き機構を採用している。
図5は、実施の形態に係る掃除機1が備える吸引ヘッド30の分解図である。ここでは、叩き機構を構成する主要な部材のみを図示している。図5に示すように、偏心円板39が取り付けられた叩きモータ32をモータケース40に収容し、モータケース40と叩きヘッドベース37とを直接ネジ(図示せず)で連結する。もちろん、ネジ止め以外の連結方法であってもかまわない。一方、叩きヘッド31の上面から突出した2つの支持部35aの外側に弾性体(パッキン)35を嵌め込み、弾性体35の外周に形成された溝部をヘッドハウジング30aの2つの開口部35bに嵌め込み、支持部35aと叩きヘッドベース37とが当接するようにしてネジ38により固定する。これにより、モータケース40、叩きヘッドベース37、及び叩きヘッド31がヘッドハウジング30aに対して全体的に弾性支持される構造となっている。
図6は、図5に示される吸引ヘッド30の断面図である。図6に示すように、叩きヘッド31の上面から突出した2つの支持部35aの間に叩きモータケース40が配置され、叩きモータ32の重量を2箇所で支持する構造になっている。叩きモータ32の回転軸に偏心させて偏心円板39が取り付けられているため、叩きモータ32を回転させると、回転速度に応じた振動を発生させることができる。この回転速度に応じた振動を叩きヘッドベース37を介して叩きヘッド31に伝え、叩きヘッド31を上下に振動させる。叩きヘッド31の下面には複数の突起が設けられているため、被清掃物の奥にある塵埃などを効果的に叩き出すことができる。振動時にいわゆるビビり音が発生することを防ぐため、各部には振動を吸収する部材を設けてもよい。振動を吸収する部材としては、ゴムやポリウレタン系の材質を用いることができる。
図7は、図5に示される吸引ヘッド30が備える叩きヘッド31の上面図である。図7に示すように、叩きヘッド31は、上面から見ると2つの布団叩きの柄同士を繋ぎ合せたような左右対称の形状である。端部に行くに従って幅広に形成され、多くの開口部31aが形成されている。支持部35a付近は、布団叩きの柄のような役割を果たし、叩きヘッド31の端部において大きな叩き力が得られる構造となっている。
以上のように、実施の形態に係る掃除機1は、偏心円板付きモータの振動によって叩きヘッド31を振動させる叩き機構を備える掃除機1であって、叩きヘッド31の端部を幅広に形成している。これにより、端部に行くに従って大きな振動が得られ、叩き力をアップさせることが可能となる。
また、叩きヘッド31には、複数の開口部31aが形成されている。これにより、布団などの被清掃物に叩きヘッド31が当たる部分と当たらない部分が多くなるため、接圧をアップさせ、被清掃物内部から多くの塵埃を叩き出すことが可能となる。
また、叩きヘッド31の支持部35aを2箇所に形成し、2箇所の支持部35a間に叩きモータケース40を配置している。これにより、叩きモータ32の重量が2つの支持部35aを通じてそのまま叩きヘッド31に伝わるため、叩き力をアップさせ、埃浮きあがり効果をアップさせることが可能となる。
[塵埃量表示機構]
従来の掃除機は、床面の塵埃を吸引することが主な目的であったが、最近では、吸引される塵埃などの量が解る表示機構が各種提案されている。清掃を効率よく行うためには、塵埃量を容易に把握できることが望ましい。そこで、実施の形態に係る掃除機1は、塵埃量の把握を容易化するため、以下の塵埃量表示機構を採用している。
図8は、実施の形態に係る掃除機1の直立状態を示す斜視図である。ここでは、塵埃量表示機構を説明する関係上、ダストカップ22や集塵フィルタ13などの部材を取り外した状態を示している。図8に示すように、塵埃量を表示する塵埃量表示部21をダストカップ22の背面側に配置している。塵埃量表示部21の前方には円錐状の集塵フィルタ13が取り付けられるため、集塵フィルタ13と対向しない下方位置に2つの塵埃量表示部21が設けられている。
塵埃量表示部21は、発光手段が搭載された基板と、その基板を覆うアクリルプレートなどの導光板から構成されている。発光手段は、例えば、赤色と緑色の発光ダイオード(LED)である。複数の色を発光する発光ダイオードを搭載し、且つそれぞれの発光ダイオードの明るさを調整することで複数の色を作り出すことができる。更に、光の拡散機能を有する導光板で覆うことにより発光ダイオードの光が導光板全体から射出されるため、透明のダストカップ22の全体が発光し、視認性が向上する。
ダクトカバー11の内部に塵埃を検知するためのゴミセンサ11aを設け、ゴミセンサ11aによって検知された塵埃量に応じて塵埃量表示部21の発光色が変わるようになっている。このような表示制御は制御基板12によって実現される。制御基板12は、塵埃が多い場合は塵埃量表示部21を赤色に発光させ、塵埃が少なくなるにつれ、赤色、黄色、緑色と変化させてもよい。これにより、同じところを掃除したときに、塵埃の減り具合を視覚で感じることが可能となる。
図9は、実施の形態に係る掃除機1の使用状態を示す側面図である。図9に示すように、ダストカップ22は、本体10に設けられた大きな部材であり、使用者から見やすい前面側に配置されているため、塵埃量を容易に把握することができる。特に、本体10を倒した状態では、ダストカップ22の全体がよく見えるため、布団などの寝具を清掃する場合に効果的である。
なお、ここでは、透明のダストカップ22を例示しているが、ダストカップ22は、スモークをかけたものや、凹凸を設けたもの等、半透明にしたものであってもよい。ダストカップ22を半透明にすれば、光の拡散効果が増し、より効果的である。
以上のように、実施の形態に係る掃除機1は、塵埃量を表示する塵埃量表示機構を備える掃除機1であって、ダストカップ22を透明又は半透明にし、ダストカップ22の背面側に塵埃量を表示する塵埃量表示部21を配置している。これにより、塵埃量に応じた色でダストカップ22の全体を発光させることができるため、塵埃量の把握を容易化できる。また、ダストカップ22内に溜まったゴミ量の把握を容易化できる効果もある。
[首振りヘッドのロック機構]
図10は、実施の形態に係る掃除機1が備える吸引ヘッド30の断面図であり、図11は、その分解図である。以下、図10及び図11を用いて、実施の形態に係る掃除機1が備える首振りヘッドのロック機構について説明する。
図10及び図11に示すように、ヘッドハウジング30aの長手方向に沿って回動軸Aが設けられ、本体10と吸引ヘッド30との成す角度がほぼ10°〜90°の角度範囲で首振り可能となっている。具体的には、ダクトカバー11の軸部42より外方に延びる板状の突出部43が設けられ、その突出部43の先端に窪みが形成されている。ヘッドハウジング30aには、弾性を有するストッパ44が設けられている。吸引ヘッド30に対して本体10が直立したときだけ(本体10と吸引ヘッド30との成す角度がほぼ90°になったときだけ)、突出部43とストッパ44が対向し、ストッパ44がしなって突出部43の窪みに嵌り込む。この90°より大きい角度範囲には回動が規制されている。このような構成によれば、吸引ヘッド30を床面に設置したまま、安定した状態で掃除機1を自立させることができる。
以上のように、実施の形態に係る掃除機1は、首振りヘッドのロック機構を備える掃除機1であって、吸引ヘッド30に対して本体10が直立したときだけロックがかかるようにしている。そのため、直立時以外は一定の角度範囲で首振り可能となり、使い勝手のよい掃除機1を提供することができる。
[モータ過熱防止機構]
ところで、掃除機1の吸引力が強すぎると、集塵フィルタ13がつまり、ファンモータ15の温度が上昇し過ぎる可能性がある。そのため、ファンモータ15にサーミスタを取り付け、一定以上の温度に到達したことを検知したら、「標準」や「ターボ」で運転しているときでも自動的に「弱」で運転するように制御するのが望ましい。
ただし、このように制御した場合は、ファンモータ15の回転数が低下し、吸引力が低下してしまう。そこで、実施の形態に係る掃除機1では、ファンモータ15の温度が上昇し過ぎることを防止するため、以下のモータ過熱防止機構を採用している。
図12は、実施の形態に係る掃除機1の断面図である。図12に示すように、通常の塵埃吸引経路(符号70の矢印に相当)とは別にモータ過熱防止用の吸気経路71を設けてもよい。この吸気経路71の具体的な構造は限定されるものではないが、集塵フィルタ13よりも下流側であって、且つファンモータ15の吸気口よりも上流側に設けるのが望ましい。このような吸気経路71を設ければ、集塵フィルタ13に塵埃が張り付いた状態になると、吸気経路71から吸い込まれる空気の量が増え、ファンモータ15の温度が上昇し過ぎることを防止することができる。
図13は、実施の形態に係る掃除機1が備えるモータ過熱防止用の吸気経路71の説明図であり、図13(a)は全体の斜視図、図13(b)は要部の断面図、図13(c)は要部の斜視図である。図13(a)では、ダストカップ22と集塵フィルタ13を取り外した状態を示している。
図13に示すように、ダストカップ22上部の前面側に取り付けられた半円形カバー10bと本体ハウジング10aとの間には隙間がある。このダストカップ22の隙間をモータ過熱防止用の吸気経路71として利用してもよい。この例では、集塵フィルタ13と対向して本体ハウジング10aにスリットS1,S2が設けられている。また、集塵フィルタ13と対向してファンモータ15の上流側にフィルタカバー13aが設けられ、フィルタカバー13aの側面にスリット13bが設けられている。
これにより、ダストカップ22の隙間から吸い込まれた隙間風は、モータ室15cの手前まで流れ込み、本体ハウジング10aに設けられたスリットS1,S2を通り、更に、フィルタカバー13aの側面に設けられたスリット13bを通って、通常の塵埃吸引経路からの空気70(図12参照)と一緒になってモータ室15cに流れ込む。ダストカップ22の隙間は、布団などの被清掃物と反対側(本体10の前面側)にのみあるため、綺麗な空気を取り入れることができる。
以上のように、実施の形態に係る掃除機1は、ファンモータ15の温度が上昇し過ぎることを防止するモータ過熱防止機構を備える掃除機1であって、通常の塵埃吸引経路とは別にモータ過熱防止用の吸気経路71を設けている。これにより、ファンモータ15の温度が上昇し過ぎることを防止することができるため、吸引力が低下してしまう問題も生じない。
また、モータ過熱防止用の吸気経路71として、本体10の前面側のダストカップ22の隙間を利用している。これにより、綺麗な空気を取り入れることができるため、効率的にモータ過熱を防止することが可能である。
なお、上記の説明では特に言及しなかったが、本体10と吸引ヘッド30とは着脱可能であっても着脱可能でなくてもよい。すなわち、本体部分とヘッド部分とを別々に把握することができる構成である以上、本実施の形態を適用することが可能である。
また、一般的な掃除機が備える各種の保護機能を備えていてもよいことはもちろんである。例えば、ファンモータ15の近傍にはバイメタルが設けられ、異常発熱した際には完全に運転が停止するようになっている。
[その他の実施の形態]
上記のように、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
なお、被清掃物の表面より塵埃を吸引しながら、吸引した空気を加熱して生成した温風を被清掃物の表面に当てる構造の掃除機がある。例えば、特許文献1には、吸引した空気を加熱して、被清掃物の表面に循環させる構造が記載されている。
特許文献1に記載された掃除機によると、一体的に構成されたケーシングの下面から温風が吹き出される。そのため、使用者は、温風が吹き付けられる個所を把握することが困難である。また、温風吹き出し口と被清掃物との距離が一定であることから、被清掃物の表面温度を適正に調整することも困難である。
そこで、本実施の形態は、使用者が温風の当たる個所を把握しやすく、温度の調整も容易となる掃除機を提供することを目的とする。
本実施の形態の一態様によれば、本体に回動自在に接続された吸引ヘッドを備える掃除機であって、前記本体は、前記吸引ヘッドを介して空気を内部に吸引する電動送風機と、前記電動送風機によって内部に吸引された空気を加熱する加熱部と、前記加熱部によって加熱された空気を外部に排出する排出口とを備え、前記排出口は、前記本体の前記吸引ヘッド側に形成されている掃除機が提供される。
本実施の形態によれば、使用者が温風の当たる個所を把握しやすく、温度の調整も容易となる掃除機を提供することができる。
本実施の形態に係る掃除機は、電気掃除機全般に利用することができる。特に、ハンディクリーナと称される比較的小型軽量の電気掃除機(例えば布団クリーナ)に適用すると効果的である。
1…掃除機
10…本体
13…集塵フィルタ(第1のフィルタ)
15…ファンモータ(電動送風機)
15b…吸引モータ(加熱部)
17…不織布フィルタ(第2のフィルタ)
19…排出流路
23…排出口
30…吸引ヘッド
50…ハンドル部
70…空気,温風

Claims (4)

  1. 吸込口を有するヘッドハウジングと、
    前記ヘッドハウジングの長手方向に沿った回動軸を中心に、前記ヘッドハウジングに対して回動可能なダクトカバーと、
    前記ヘッドハウジング側に設けられる係合部と、前記ダクトカバー側に設けられる被係合部とを有し、前記係合部と前記被係合部の係合により、前記ダクトカバーの回動を所定の角度で規制する機構と
    を備え、
    前記ダクトカバーは、前記回動軸に沿って突出する軸部にて前記ヘッドハウジングに回動可能に支持され、
    前記被係合部は、前記軸部の突出方向と交差する方向を延出方向として延びるよう前記軸部に設けられた突出部と、該突出部において前記延出方向に凹むよう設けられた凹部とを有し、
    前記係合部は、前記凹部に係合する凸部を有し、前記軸部よりも前記突出方向と交差する方向の外方に配され、
    前記凹部と前記凸部とは、係合状態において、前記延出方向において対向する、掃除機のヘッド。
  2. 前記突出部は、前記軸部とは交差する方向に延びる板状部材である、請求項1に記載の掃除機のヘッド。
  3. 前記係合部は、弾性変形可能なストッパに前記凸部を有し、
    前記ストッパが撓った状態で、前記凸部が前記凹部に係合する、請求項1または2に記載の掃除機のヘッド。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のヘッドと、
    前記ヘッドと連通する掃除機本体とを備える、掃除機。
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