JP3781661B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は掃除機本体に着脱自在な集塵装置を組み合わせる電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気掃除機には様々な形式がある。広く用いられているのは先端に吸込口体を接続したホースをもって掃除機本体を引き回す形式のもの(シリンダータイプ、キャニスタータイプ)である。また吸込口体に掃除機本体を直接連結した、いわゆるアップライトタイプも古い歴史を持つ。アップライトタイプの電気掃除機例は特開昭61−191329号公報や特開平8−164095号公報に見ることができる。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ホースで本体を引き回すタイプの電気掃除機では集塵装置を本体の中に納めて目立たないようにするのが一般的である。これに対しアップライトタイプでは、集塵装置が本体に対し区分され且つ着脱自在とされ、同時に目につきやすいところ、また着脱しやすいところに配置される場合が多い。このような構造上の特質からアップライトタイプの電気掃除機では、集塵装置の着脱性を良くし、同時に集塵装置に対する通気路の形成がスムーズに行われるようにすることが技術的な課題となる。
【0004】
そこで本発明は、本体に対し集塵装置を着脱するタイプの電気掃除機において、集塵装置に対する通気路の確保がシンプルな構造で実現され、気流の流通がスムーズに行われるようにすることを目的とする。また集塵装置に十分な容量を与えることができ、同時に、使いやすさの向上した電気掃除機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、電動送風機の運転によって発生する気流とともに塵埃を吸込口から吸い込み、吸い込んだ気流を前記吸込口と連通する第1の通気路を介して集塵装置の流入口に導き、この集塵装置の流出口から出た気流を第2の通気路を介して前記電動送風機に導く電気掃除機において、掃除機本体の一部をなす中空の集塵装置保持部と、これに保持される集塵装置を備え、前記集塵装置保持部と集塵装置とは各々長手方向を有する形状であって、互いの長手方向を一致させる形で集塵装置を集塵装置保持部に押しつける動作を通じ、集塵装置の取付が遂行されるものであり、前記集塵装置保持部に対面する前記集塵装置の側面に前記流入口及び流出口を設け、これに対応する位置に前記第1の通気路の出口及び前記第2の通気路の入口を配置するとともに、前記集塵装置保持部の中空部自体を前記第2の通気路として構成したものである。
【0006】
上記構成によれば、大型の集塵装置を掃除機本体に容易に装着できる。また集塵装置を掃除機本体に装着する動作を通じて通気路の接続が簡単に遂行される。さらに、シンプルな構成で大面積の通気路を確保でき、気流の流通効率が向上する。
【0007】
また本発明では、前記集塵装置の内部は水平隔壁により遠心分離室と排気室に区画され、前記遠心分離室に前記流入口が設けられ、前記排気室に前記流出口が設けられていることとした。この構成によれば、遠心分離室でサイクロン方式の塵埃捕集を行うことができる
【0008】
また本発明では、前記水平隔壁には排気筒が設けられ、この排気筒には、前記遠心分離室から前記排気室に抜ける気流より塵埃を濾過するフィルターが貼着されていることとした。この構成によれば、遠心分離されなかった塵埃をフィルターで濾過することができる
【0009】
また本発明では、前記第2の通気路に前記電動送風機の吸入口を気密保持兼用の防振クッションを介して直接接続した。この構成によれば、気流の流動経路がシンプルなものとなり、気流の流通効率が向上する。
【0010】
また本発明では、前記吸込口を有する吸込口体の後部に掃除機本体の一部を構成する筒形の送風機シェルをその軸線まわりに回動可能に連結し、この送風機シェルの正面から見て左右いずれかに偏った位置より前記集塵装置保持部を突出させた。この構成によれば、掃除機本体の正面幅と高さを活用して集塵装置に十分な容量を与えることができる。
【0011】
また本発明では、前記送風機シェルの上方空間に位置を占める如く、前記集塵装置保持部の一側に前記集塵装置の底部及び頂部を支える台座部及びオーバーハング部を設けるとともに、前記台座部とオーバーハング部の間には前記集塵装置の後面を支える後部支持壁を設けた。この構成によれば、上下及び後方に着脱の案内をする部材があるので集塵装置の着脱が容易になる。
【0012】
また本発明では、前記送風機シェルより立ち上がる形で前記台座部を形設するとともに、この台座部の正面に照明手段を設けた。この構成によれば、暗がりを照明することができ、使い勝手が向上する。
【0013】
また本発明では、前記電動送風機からの排気が前記台座部に設けた排気口より排出されるよう構成するとともに、前記排気の少なくとも一部が、前記照明手段を格納した照明手段室の外を通るようにした。この構成によれば、照明手段の放つ熱が排気により放散される。
【0014】
また、前記集塵装置保持部の先端にハンドルを装着するとともに、前記吸込口体と前記集塵装置保持部とを連結する管状体により前記第1の通気路の一部を構成し、前記ハンドルにより前記集塵装置保持部を傾けて清掃作業態勢をとったとき、前記吸込口体から前記集塵装置保持部に至る間の前記管状体の空間内配置が側面から見て略直線状をなすように、前記吸込口体からの管状体導出角度を設定したことにより、清掃作業時に通気路が曲折の少ない形状となり、気流の流通効率が向上する。
【0015】
また、前記集塵装置サイクロン方式で塵埃を捕集することとしたことにより、集塵装置の内部に集塵袋を設ける必要がなく、集塵装置の容量を塵埃集積にフルに生かすことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態である電気掃除機1の構造を図1〜図9に基づき説明する。なお電気掃除機1の構造を説明するにあたり、電気掃除機1を前に置き、その後に使用者が立って電気掃除機1を操作するという形で使用者が立つ側が電気掃除機1の後方側、その反対側を電気掃除機1の前方側(正面側)と定義する。左右に関しては、電気掃除機1を前方(正面)から見たとき、観察者の左手側を電気掃除機1の左側、その反対側を電気掃除機1の右側と定義する。
【0017】
電気掃除機1はアップライトタイプで、大きく二つの部分に分かれる。その一つは掃除機本体10であり、他の一つは吸込口体70である。吸込口体70を形づくるシェル(例えば合成樹脂成型品からなる)は次のような構造を有する。まず中央に平箱状の中央シェル71があり、その左右に側部シェル72、73の部分が設けられる。側部シェル72、73の後部は中央シェル71よりも後方に突き出し、後方突出部74、75を形成している。吸込口体70は全体としてコの字形の平面形状を有し、後方突出部74、75の間に掃除機本体10を受け入れる。
【0018】
掃除機本体10は二つのシェル部分から形づくられている。その一つは円筒形の送風機シェル11、他の一つは送風機シェル11から突出する集塵装置保持部12である。送風機シェル11の内部には電動送風機13が配置される(図5参照)。電動送風機13の軸線は送風機シェル11の軸線と略平行で、共に略水平状態にある。
【0019】
送風機シェル11は軸線を略水平状態にして吸込口体70の後方突出部74、75の間に配置され、その軸線上に配置した支軸を後方突出部74、75に嵌合させている。後方突出部74の側では送風機シェル11の端面から突出する支軸14が後方突出部74に設けた軸受部76に軸支される。後方突出部75の側では電動送風機13のモータ軸の延長である駆動軸15が後方突出部75の中に入り込む。この駆動軸15を包む筒状の支軸(図示省略)を送風機シェル11の端面から突出させ、この筒状の支軸を後方突出部75に設けた軸受部77に軸支させる。これら左右の支軸により送風機シェル11は水平軸線まわりに回動できるよう吸込口体70に連結される。
【0020】
集塵装置保持部12は中空で、全体として細長い、すなわち長手方向を有する形状となっており、その長手方向は送風機シェル11の軸線と略直角状態にある。集塵装置保持部12の突出位置は送風機シェル11の中央ではなく、左右いずれかに偏っている。第1実施形態では送風機シェル11の左側から集塵装置保持部12が突出する。
【0021】
集塵装置保持部12の一側には後述する集塵装置の底部及び頂部を支える台座部16及びオーバーハング部17を設ける。台座部16は送風機シェル11より立ち上がる形で設けられており、オーバーハング部17は集塵装置保持部12の側面に形設されている。台座部16とオーバーハング部17は送風機シェル11の上方空間に位置を占める。すなわち集塵装置保持部12の右側に位置する。台座部16とオーバーハング部17の間には後部支持壁18が設けられる(図3、図6参照)。後部支持壁18は集塵装置保持部12の側面に形設される。
【0022】
20は集塵装置である。集塵装置20は細長い円筒形のダストカップ21の中で気流を高速旋回させてサイクロン方式で塵埃を捕集するものである。図5に見られるようにダストカップ21の内部は水平隔壁22により上下2室に区画される。下方の区画は遠心分離室23、上方の区画は排気室24である。
【0023】
遠心分離室23の一側には流入口25が設けられる。流入口25は遠心分離室23の内周壁に沿って旋回気流を生じさせるような位置と角度に設定される。
【0024】
遠心分離室23の中心には排気筒26が配置される。排気筒26は下面が閉じ、上面が開口となった円筒形の籠状部材であって、水平隔壁22の中心に形設した通気口27に上面開口部を接合し、水平隔壁22から垂下する形で支持される。排気筒26の外周面にはナイロン等の合成繊維で織った細かいメッシュのフィルター28が貼着される。
【0025】
排気筒26の下端にはスタビライザー29が装着される。スタビライザー29は4枚の翼片を放射状に組み合わせ、水平断面を十字形としたものであり、その先端はダストカップ21の底面近くまで届く。スタビライザー29は気流からの塵埃の分離を促進し、またダストカップ21の底に溜まった塵埃の動きを抑制する働きをする。
【0026】
排気室24には流出口30が形設される。図6に見られるように、流入口25と流出口30は集塵装置20の集塵装置保持部12に対面する側の側面に設けられる。流入口25と流出口30は同じ方向、すなわち略左方を向く。
【0027】
集塵装置20の流入口25に対しては第1の通気路31が設けられ、流出口30に対しては第2の通気路32が設けられる。第1の通気路31は吸込口体70の吸込口(詳細は後述する)に連通するものであり、吸込口から吸い込んだ気流を流入口25に導く。第2の通気路32は電動送風機13の吸入口に連通するものであり、流出口30から出た気流を電動送風機13に導く。
【0028】
第1の通気路31の主たる部分はフレキシブルホース33によって構成される。フレキシブルホース33の一端は集塵装置保持部12に水平に設けた接続管34(図6参照)の一端に固定される。接続管34の他端が第1の通気路31の出口35となり、ここに集塵装置20の流入口25が接続する。流入口25接続時の気密を保つため、出口35にはシールリング36が装着されている。フレキシブルホース33の他端は吸込口体70の側部シェル72の上面に突出した接続管78に着脱自在に嵌合する。接続管78は吸込口に連通している。
【0029】
なお第1の通気路31の主たる部分をフレキシブルホース以外の管状体によって構成することもできる。例えば複数本の硬質のパイプを伸縮自在に接続したもので置き換えることもできる。要は掃除機本体10を直立させたときと倒したときとの接続管34と接続管78の間の距離変動を吸収でき、且つ内部の圧力が大気圧より低下してもつぶれることのない管状体であればよい。
【0030】
第2の通気路32は集塵装置保持部12の中空部自体によって構成される。この中空部の上部は隔壁12a(図5参照)によって区切られ、従って第2の通気路32はオーバーハング部17の方には連通しない。集塵装置保持部12の側面には、集塵装置20の流出口30に対応する位置に、第2の通気路32の入口37が形設される。流出口30接続時の気密を保つため、入口37にはシールリング38が装着されている。
【0031】
図5に見られるように、第2の通気路32の下端は送風機シェル11の底まで届く。この第2の通気路32の下端の側壁に出口39が設けられる。出口39には電動送風機13の吸入口13aが気密保持兼用の防振クッション40を介して直接接続されている。
【0032】
集塵装置20は、その長手方向を集塵装置保持部12の長手方向と一致させる形で集塵装置保持部12に押しつける動作を通じ、集塵装置保持部12への取付が遂行される。より具体的に言えば台座部16及びオーバーハング部17と後部支持壁18とによって囲まれた空間に集塵装置20を挿入する動作を通じて取付がなされるものである。挿入を容易にするため、また保持を確実なものにするため、次のような工夫が施されている。
【0033】
オーバーハング部17の下面は右上がりの斜面とし、オーバーハング部17の右側ほど台座部16との間隔が開くようにする。集塵装置20も上面を右上がりの斜面とし、左の方ほど高さが低く、右の方ほど高さが高くなるようにする。このように構成することにより、集塵装置20を右側から挿入するのが楽になるとともに、挿入の最終段階では斜面によるくさび作用で集塵装置20が下の方に押され、台座部16の上にしっかりと着座する。
【0034】
オーバーハング部17の下面と集塵装置20の上面が斜面となっていることは次のような効果ももたらす。すなわち集塵装置20を挿入する際、集塵装置20が水平面内で一定の角度になっていないと最後まで挿入することができない。これは流入口25及び流出口30を第1の通気路31の出口35及び第2の通気路32の入口37にきちんと合わせるのに役立つ。
【0035】
台座部16の上面には背の低いガイドリブ41が左右に延びるよう設けられ、集塵装置20の底面にはガイドリブ41に係合する溝42が設けられる(図3参照)。ガイドリブ41は集塵装置保持部12に届く少し手前で終わり、溝42もそれに対応する長さとなっている。
【0036】
ガイドリブ41は集塵装置20を挿入する際の案内となる。集塵装置20をある地点まで挿入するとガイドリブ41の端と溝42の端が出会い、集塵装置20は溝42の深さ分落ち込む。このようになると、集塵装置20を再び溝42の深さ以上持ち上げないかぎり集塵装置20を右方へ引き出すことはできない。溝42とガイドリブ41との係合により、集塵装置20の下部は前後方向の力(後方には後部支持壁18が控えているので、特に前方に向かって加わる力)に対しても抵抗を生じ、外れにくい。
【0037】
集塵装置20の右側面の上端にはスライド式のラッチ43が装着される。ラッチ43は図示しないバネにより常時上方に押し上げられており、集塵装置20の挿入の最終段階でオーバーハング部17の縁に係合する。このようになると、前記図示しないバネに抗してラッチ43を押し下げ、オーバーハング部17から離脱させないかぎり、集塵装置20を集塵装置保持部12から取り外すことはできない。
【0038】
台座部16の内部構造を図4に示す。台座部16は送風機シェル11及び集塵装置保持部12とは別部品として成型され、送風機シェル11に固定されるものであり、その内部は左右方向に延びる垂直隔壁44と、垂直隔壁44の前方に設けられた水平隔壁45により、3室に区分されている。その3室とはフィルター室46、排気室47、及び照明手段室48である。
【0039】
フィルター室46は送風機シェル11に設けた通気口49を介して電動送風機13が排気を行う排気空間50に連通する。フィルター室46の上部にはフィルター51が挿入されている。フィルター51は集塵装置20のフィルター28を通り抜けた細かい塵埃を捕集するためのものであり、フィルター28よりもさらに濾過性能の高い、例えばHEPA(high-efficiency particulate air)フィルターが使用される。フィルター室46の天井部は開閉自在な蓋52となっていて、フィルター51が目詰まりした場合は蓋52を開けてフィルター51を取り出し、掃除を行うことができる。
【0040】
フィルター51で塵埃を捕捉された気流は垂直隔壁44に設けた通気口53を通って排気室47に入る。排気室47の正面には水平なスリットを複数個、上下方向に並べて配置した形の排気口54が形設されており、気流はここから排出される。
【0041】
照明手段室48は排気室47の真下に位置し、照明手段55を格納する。照明手段55としては白熱電球、蛍光管、LEDといった一般的なものを用いる。照明手段55の放つ光を透過させるため、台座部16の前半分及びその上面部、すなわち排気室47と照明手段室48の部分は透明又は半透明の合成樹脂により成型された照明カバー16aとなっている。ダストカップ21も透明又は半透明の材料で形成しておけば、照明手段室48から排気室47を通って上面に抜ける光によりダストカップ21の内部が照らし出され、集塵状態の確認が一層容易になる。照明カバー16aを取り外せば照明手段55の交換等のメインテナンス作業を容易に行うことができる。
【0042】
上記のように台座部16の前半分全体を透明又は半透明とするのでなく、照明手段室48の正面だけを透明又は半透明の材料で形成しても構わない。なお照明手段室48の天井や通気口49の側壁面には排気室47に通じる小径の通気口56を設ける。
【0043】
オーバーハング部17の内部には制御部60が配置される(図5参照)。制御部60と電動送風機13とはリード線を介して接続される。制御部60は電気掃除機1全体の動作を司るものである。オーバーハング部17の上面前部は各種スイッチボタンの並んだ操作パネル部61となる。オーバーハング部17に操作パネル部61を設けたので、操作がしやすい。
【0044】
集塵装置保持部12の先端には別成型のハンドル62が固定される。送風機シェル11の下面後部からは斜め下に向かってブラケット63が突き出し、これに車輪64が取り付けられる(図7参照)。車輪64は送風機シェル11の左右両端に1個ずつ設けられるものである。車輪64の前方には支持脚65が、これも左右1個ずつ形設される。集塵装置保持部12を垂直に立てれば、掃除機本体10は車輪64と支持脚65により床の上に4点支持される。
【0045】
次に吸込口体70の構造を説明する。前述の通り、吸込口体70は平箱状の中央シェル71の左右に側部シェル72、73の部分を設け、側部シェル72、73の後部を後方突出部74、75としたものである。中央シェル71と側部シェル72、73は例えば合成樹脂により一体成型される。図2に示すように、側部シェル72、73の内部天井面には前後方向に延びる補強リブ79が複数条形設されている。補強リブ79の前端は側部シェル72、73の前方の角まで届く。このため、吸込口体70の衝突強度が向上する。
【0046】
中央シェル71と側部シェル72、73の下面は開口となっており、図3に見られるような形状の底板80がこの開口を閉ざす。底板80の前方部分80aには複数の吸込口が形設される。底板80の後方部分80bは後の方ほど高くなる斜面となっている。
【0047】
第1実施形態では底板80の前方部分80aに2個の吸込口が前後に並ぶ形で設けられる。第1の吸込口81は左右に細長く、後述するベルト駆動部を除く吸込口体70の幅にほぼ等しい幅を有する。第2の吸込口82は第1の吸込口81に平行する形で、第1の吸込口81の前方に位置して形設される。第2の吸込口82は複数のスリットを直列に並べた形状をしており、各スリットの開口面積を合計しても第1の吸込口81の開口面積よりずっと小さい。
【0048】
第1の吸込口81及び第2の吸込口82に対し、それぞれ独立した吸込通路が設けられる。第1の吸込口81に対する吸込通路83は中央シェル71側の下面に形成されている(図7参照)。吸込通路83は漏斗のような形状を呈し、正面から見て左側に偏った位置に流出口84が設けられている。
【0049】
第2の吸込口82に対する吸込通路85は吸込通路83の上に重なるように配置される。吸込通路85は中央シェル71の上面側と、それに対し間隔を置いて着脱可能に取り付けられた蓋86との間に形成される。蓋86は透明又は半透明の材料で成型され、吸込通路85の中の様子を外からのぞくことができるようになっている。吸込通路85の流出口87は吸込通路85の後部中央付近に設けられる。
【0050】
側部シェル72の後方突出部74の内部には吸込口切替装置90を配置する。吸込口切替装置90はそのシェル91の前面に上下2連の流入口92、93を有する。下の流入口92は吸込通路83の流出口84に接続され、上の流入口93は図示しないホースを介して吸込通路85の流出口87に接続される。
【0051】
シェル91の上面には流入口92、93に共通する流出口94が設けられる。流出口94は第1の通気路31の始まりとなる接続管78に接続される。接続管78は側部シェル72に一体成形されている。接続管78はシェル91と一体に成形してもよい。
【0052】
シェル91の中には垂直面内で回動する切替弁95が配置される。切替弁95は回動軸96に取り付けられ、回動軸96の回動に伴って回動する。回動により切替弁95は流入口92、93の一方を選択的に閉ざし、他方を開く。回動軸96の一端はシェル91の外に突き出し、そこにレバー97が固定されている。レバー97の先端は側部シェル72の上面に形設した窓98から突出する。
【0053】
切替弁95の切替動作を歯切れ良く行うため、回動軸96又はレバー97に図示しないトグルバネを連係させている。なお回動軸96はシェル91の内部において気流の上流側にあたる箇所に配置され、切替弁95が塵埃の影響を受けにくくなっている。
【0054】
吸込口体70の底面には第1及び第2の接地支持部が設けられる。第1の接地支持部101は第2の吸込口82の近傍、この場合には第2の吸込口82の両端に設けられた車輪により構成される。
【0055】
第2の接地支持部102は底板80に形設された左右一対の突起により構成される。第2の接地支持部102は第1の吸込口81の後方に設けられる。この箇所は底板80の後方部分80bの傾斜が始まるあたりでもある。集塵装置保持部12を直立させたときは図7に示すように第2の接地支持部102が吸込口体70の支えとなり、第1の接地支持部101は床から浮き上がる。
【0056】
103は吸込口体70の前端から突出するガイド部である。ガイド部103は第2の吸込口82の前方に位置し、ほぼ吸込口体70の全幅に等しい幅を有する。ガイド部103の下面は第2の吸込口82に向かって次第に低くなる斜面104となる。斜面104の前端は先端は第2の吸込口82の入口より3mm程度高くなっている。
【0057】
第1の吸込口81にはアジテーター110が設けられる。アジテーター110としては円筒形の回転体の周囲に所定のスキュー角をもって複数条の剛毛の列を植え込んだものを使用するのが一般的であるが、剛毛の列に代え、ゴムや軟質合成樹脂の薄片を装着したものを使用してもよい。アジテーター110は軸線が第1の吸込口81の横幅方向と同様の方向となり、外周部の一部を第1の吸込口81から外に突出させる形で吸込口体70の内部に軸支される。
【0058】
アジテーター110の回転動力源となるのは電動送風機13の駆動軸15である。図5に見られるように駆動軸15には原動プーリー111が固定され、この原動プーリー111と、アジテーター110の軸に固定した駆動プーリー112(図1参照)とにベルト113が巻き掛けられる。原動プーリー111及びベルト113は側部シェル73の内部に位置する。なお、駆動軸15に別体の原動プーリー111を固定するということをしないで、ベルト113を駆動軸15に直接巻き掛けてもよい。
【0059】
電動送風機13の運転中にアジテーター110の回転を止めることができるよう、駆動プーリー112と並べてアイドラー(図示せず)を配置する。ベルト113がアイドラーに掛かった状態ではアイドラーが空転するのみで、アジテーター110には動力が伝わらない。
【0060】
ベルト113の掛け替えを行うためのベルト掛替装置120が側部シェル73の内部に設けられる。ベルト掛替装置120はベルト113を図示しないフォークで挟み、このフォークを動かしてベルト113を駆動プーリー112からアイドラーへ、またその逆へと掛け替えるものであるが、詳細説明は省く。側部シェル73の上面にはベルト掛け替え操作を行うためのレバー121が突出している。
【0061】
次に電気掃除機1の動作を説明する。使用していないとき、すなわち保管時の電気掃除機1は集塵装置保持部12が直立状態にあり、掃除機本体10は2個ずつの車輪64と支持脚65により床の上に4点支持されている。吸込口体70においては第2の接地支持部102が吸込口体70の支えとなり、第1の接地支持部101は床から浮き上がっている(図7参照)。アジテーター110も床には接触していない。
【0062】
電気掃除機1を使用するときは、図示しないコードを伸ばして電源コンセントに接続し、片手でハンドル62を持って図8のように集塵装置保持部12を傾け、清掃作業態勢へと姿勢変換する。すると掃除機本体10がてこのように作用する。すなわちハンドル62がてこの力点、車輪64がてこの支点、支軸14及び駆動軸15(駆動軸15の外側の筒状の支軸)がてこの作用点となり、支軸14及び駆動軸15(駆動軸15の外側の筒状の支軸)が吸込口体70の後部を持ち上げる。支持脚65は床から離れる。
【0063】
ハンドル62の高さが床から60〜80cm程度になるまで掃除機本体10を傾けると、第2の接地支持部102が床から離れ、第1の吸込口81及び第2の吸込口82を有する底板80の前方部分80aが床とほぼ平行になる。そして第1の接地支持部101及びアジテーター110が床に接触する(図9参照)。60〜80cmというのは平均的な体格の成人が清掃作業のため電気掃除機1を押したり引いたりするときのハンドル62の高さである。
【0064】
この状態で第2の吸込口82の入口の床からの高さ(図9のH1)が0.8〜2mmになるように第1の接地支持部101の突出度を調節して設定する。第2の吸込口82はこの距離(0.8〜2mm)までは床に接近するが、ここで第1の接地支持部101が床に当たり、それ以上には接近しない。
【0065】
ここで操作パネル部61の所定のスイッチを操作し、電動送風機13を駆動する。電動送風機13は吸入口13aより第2の通気路32、集塵装置20、第1の通気路31を通じて吸込口体70に吸引力を及ぼす。
【0066】
吸込口切替装置90が第1の吸込口81を選択した状態になっていれば第1の吸込口81から気流が吸い込まれる。吸込口切替装置90が第2の吸込口82を選択した状態になっていれば第2の吸込口82から気流が吸い込まれる。ベルト掛替装置120を操作し、ベルト113が駆動プーリー112に掛かった状態にすればアジテーター110が駆動される。
【0067】
吸込口切替装置90とベルト掛替装置120を連動させ、第1の吸込口81を選択したときはアジテーター110を駆動することも非駆動にすることもできるが、第2の吸込口82を選択したときには常にアジテーター非駆動となるようにしておくとよい。
【0068】
吸込口切替装置90で第1の吸込口81が選択され、ベルト掛替装置120ではアジテーター駆動が選択されたものとして説明を進める。回転するアジテーター110は床又は床に敷かれた敷物から塵埃をかき上げる。軟質の床材(例えば毛足の長さが4〜20mmのカーペット)の上でアジテーター110を回転させるときは第1の接地支持部101が軟質床材に沈み込む。このためアジテーター110や第1の吸込口81が軟質床材に近づき、塵埃のかき出しや吸引が力強く行われる。第1の接地支持部101の正面から見た幅に制限を加えておけば(例えば第1の接地支持部101の合計の正面幅を第1の吸込口81の幅の半分以下とする、あるいは接地支持部101の各々の幅を10〜20mmとする)、第1の接地支持部101の軟質床材への沈み込みは確実なものになる。
【0069】
上記のように、カーペットの上では第1の接地支持部101がカーペットの毛足の中に沈み込み、底板80の前方部分80aが吸込口体70を支持する。そのため、カーペットの上での操作性は確保される。アジテーター110の外周と第1の吸込口81の後縁との間隔(図9のG1)を5〜10mmにしておくと操作性と吸込性能が両立する。
【0070】
また床からガイド部103の先端までの高さ(図9のH2)は床から第2の吸込口82の入口までの高さ(図9のH1)より3mm程度(3〜4.5mm程度でよい)高くなっているので、底板80の前方部分80aがカーペットに当たった状態でもカーペットの上の塵埃を排除しない。米粒大のごみであればその上をガイド部103が乗り越え、第1の吸込口81に誘い込む。ごみの乗り越え性能を確保するため、斜面104の傾斜は水平面に対し40〜50゜を超えないようにするのがよい。
【0071】
アジテーター110のかき上げた塵埃は第1の吸込口81から流入する気流とともに吸込口切替装置90の流入口92に入り、吸込口切替装置90の流出口94から第1の通気路31に入る。第1の通気路31を通り抜けた気流は集塵装置20の流入口25から遠心分離室23に入る。
【0072】
流入口25から流入した気流は排気筒26の周囲を高速で旋回する。気流中の塵埃は遠心力で気流から分離され、ダストカップ21の底に溜まる。塵埃を分離した旋回気流は排気筒26に吸い込まれ、排気室24に抜ける。遠心分離されなかった塵埃はフィルター28で濾過される。排気室24に抜けた気流は流出口30より流出する。
【0073】
遠心分離室23の中で旋回する気流は、排気筒26の周囲ばかりでなく、スタビライザー29の周囲も旋回する。その際気流がスタビライザー29の翼片に衝突すると気流中の塵埃が気流から離れてダストカップ21の底に落ちる。塵埃の吸引を続けるとダストカップ21の底の方から塵埃の塊が成長するが、スタビライザー29はこの塵埃塊の動きを抑制し、塵埃が再び舞い上がるのを防ぐ役割を果たす。
【0074】
集塵装置20を出た気流は第2の通気路32に入る。第2の通気路32は電動送風機13の吸入口13aまで略同一平面でつながっており、気流は何にも遮られたり邪魔されたりすることなく吸入口13aに直進する。集塵装置保持部12の中空部自体が第2の通気路32を構成しているため、大面積の通気路とすることができ、この点でも気流の流通効率が向上する。
【0075】
電動送風機13に吸い込まれた気流は排気空間50(図4参照)に吐出され、通気口49を抜けて台座部16のフィルター室46に入る。フィルター28で濾過されなかった細かな塵埃をフィルター51で濾過された後、気流は排気室47に入り、排気口54から排出される。
【0076】
暗がりを掃除するときは照明手段55を点灯して電気掃除機1の周囲を照らし、状況を確認する。これにより、吸い込んではならないものを吸い込んでしまう事故を防ぐことができる。掃除機本体10を回動させれば光が上下に振れ、広い範囲を照らすことができる。
【0077】
照明手段55を点灯するとその上の水平隔壁45が熱をもつ。しかしながら第1実施形態の場合、照明手段室48の外(上)を排気が通過するため、放熱が十分に行われて水平隔壁45の温度はさほど上昇しない。従って明るい照明を得るために消費電力の大きい照明手段55を配置したとしても過熱を抑えることができる。
【0078】
また前述の通り、水平隔壁45には排気室47と照明手段室48を連通する小径の通気口56が設けられている。この通気口56の存在により、排気室47を排気が高速で通過する際に照明手段室48から空気が吸い出され、冷却効果がさらに増進される。吸い出された分の空気が埋め合わせられるよう、照明手段室48の下部に空気の流入口を設けておく。
【0079】
照明カバー16aを透明又は半透明の合成樹脂で成型したことに加えて、集塵装置20のダストカップ21も透明又は半透明の合成樹脂で成型することとすれば、照明手段55を点灯した際、照明手段55の放つ光によりダストカップ21の中まで照らし出されることになる。これにより、ダストカップ21の中の塵埃蓄積状況を容易に確認することができる。
【0080】
部屋の隅を掃除するときにはレバー97を操作して吸込口切替装置90を第2の吸込口82の方に切り替える。硬質の床の上では第1の接地支持部101が第2の吸込口82の入口と床との間隔を安定して所定の値(0.8〜2mm)に保つ。そのため第2の吸込口82と床との間に塵埃の通り道が確保される。第2の吸込口82は第1の吸込口81に比べ開口面積が小さく、狭い箇所に吸引力が集中する。従って第2の吸込口82の入口には高速の吸込気流が発生し、アジテーターの回転を伴う吸込方式より強力な吸引力が塵埃に及ぼされる。
【0081】
第2の吸込口82を使用するとき、吸い込んだ気流は透明又は半透明の蓋86の下を通る。従って、塵埃の吸込状況を直接目視で確認することができる。第2の吸込通路85にごみが詰まった場合には蓋86を取り外して詰まりの原因となっているごみを取り除くことができる。
【0082】
塵埃の吸い込みに使用できるのは第1の吸込口81と第2の吸込口82だけではない。フレキシブルホース33も利用できる。図3のようにフレキシブルホース33を接続管78から抜き、フレキシブルホース33の先端に隙間ノズルや家具用ブラシといった吸込ツールを取り付ければ、吸込口体70を届かせにくい狭い場所や高い場所の掃除を行うことができる。
【0083】
清掃作業が済んだら電気掃除機1を不使用時の置き場所まで運び、集塵装置保持部12を直立させる。すると吸込口体70の後部が下がり、第2の接地支持部102が床に当たって吸込口体70の支えとなり、第1の接地支持部101は床から浮き上がる。アジテーター110の外周も床から浮き上がる。従って、この時点でまだ電動送風機13が駆動中であったとしても、アジテーター110が床をこすることがなく、床を傷つけない。
【0084】
集塵装置保持部12を直立させているかぎり、アジテーター110の外周は床に触れない。従って長時間そのままで置いたとしてもアジテーター110に植えた剛毛(あるいは、ゴムや軟質合成樹脂の薄片)が変形することはない。
【0085】
集塵装置20に大量の塵埃が蓄積されたらラッチ43を外して集塵装置20を引き抜き、内部の塵埃を捨てる。必要があればフィルター28も清掃する。それから集塵装置20を元通りにセットする。前述のようにダストカップ21を透明又は半透明の材料で成型することとすれば、塵埃の蓄積具合を確認しやすい。
【0086】
図10に本発明の第2実施形態に係る電気掃除機1aを示す。電気掃除機1aの構造は殆ど第1実施形態の電気掃除機1と同じなので、第1実施形態の電気掃除機1と共通する構成要素には第1実施形態の説明の際に使用したのと同じ符号を付し、説明は省略する。
【0087】
電気掃除機1aは吸込口体70からのフレキシブルホース33の導出角度に特色を有する。第1実施形態の電気掃除機1ではフレキシブルホース33を接続する接続管78はほぼ真上に向かって突出していた。第2実施形態の電気掃除機1aでは接続管78aが後方に傾斜して設けられている。
【0088】
接続管78aの傾斜角度は、集塵装置保持部12を傾けて清掃作業態勢をとったとき、すなわちハンドル62を床から60〜80cmの高さに下ろしたとき、吸込口体70から集塵装置保持部12に至る間のフレキシブルホース33の空間内配置が側面から見て略直線状をなすような角度とされる。言葉を変えれば、側面から見たとき、接続管78aが接続管34を指向するような角度とされる。
【0089】
吸込口体70からのフレキシブルホース33の導出角度を上記のように設定することにより、塵埃吸引時の第1の通気路31の形状が一層ストレートなものとなり、気流の流通効率が向上する。また電気掃除機1aでは吸込口切替装置90の流出口部を斜め後方に延長して吸込口体70の外に突出させ、これを接続管78aとしており、構成のシンプル化と組立性の向上が図られている。
【0090】
第1実施形態及び第2実施形態に共通して言えることであるが、第2の吸込口82、及び吸込通路85の幅を極限まで広げてもよい。すなわち吸込口体70の左右側壁の肉厚しか残らないところまで第2の吸込口82と吸込通路85(その入口部)の幅を広げるのである。吸込口体70の強度は少し低下するが、第2の吸込口82の吸い込み幅が広くなり、さらなる吸込力の向上につながる。
【0091】
以上、本発明の各種実施形態につき説明したが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で更に種々の変更を加えて実施することができる。
【0092】
また、吸込口体を掃除機本体に回動可能に連結したアップライトタイプの電気掃除機に本発明を適用して実施形態としたが、本件特許願の特許請求範囲のうち、掃除機本体と吸込口体の連結を構成要件としない請求項に係る発明は、掃除機本体と吸込口体をホースで連結するキャニスタータイプの電気掃除機にも適用可能である。
【0093】
【発明の効果】
本発明は以下に掲げるような効果を奏するものである。
【0094】
本発明では、電動送風機の運転によって発生する気流とともに塵埃を吸込口から吸い込み、吸い込んだ気流を前記吸込口と連通する第1の通気路を介して集塵装置の流入口に導き、この集塵装置の流出口から出た気流を第2の通気路を介して前記電動送風機に導く電気掃除機において、掃除機本体の一部をなす中空の集塵装置保持部と、これに保持される集塵装置を備え、前記集塵装置保持部と集塵装置とは各々長手方向を有する形状であって、互いの長手方向を一致させる形で集塵装置を集塵装置保持部に押しつける動作を通じ、集塵装置の取付が遂行されるものであり、前記集塵装置保持部に対面する前記集塵装置の側面に前記流入口及び流出口を設け、これに対応する位置に前記第1の通気路の出口及び前記第2の通気路の入口を配置するとともに、前記集塵装置保持部の中空部自体を前記第2の通気路として構成したことにより、次の効果が得られる。第1に、集塵装置を長大にして集塵容量の増加を図ることができる。集塵装置が大型であっても集塵装置保持部はそれを十分に受け入れることができ、集塵装置の装着は容易である。第2に、集塵装置を掃除機本体に装着する動作を通じて通気路の接続が簡単且つ確実に遂行される。第3に、シンプルな構成で大面積の通気路を確保でき、気流の流通効率が向上する。従って強い吸塵力を得ることができる。また構成の簡素化により電気掃除機の軽量化がもたらされ、操作性が向上する。
【0095】
また本発明では、前記集塵装置の内部を水平隔壁により遠心分離室と排気室に区画し、遠心分離室に流入口を設け、排気室に流出口を設けたことにより、遠心分離室でサイクロン方式の塵埃捕集を行うことができる
【0096】
また本発明では、前記水平隔壁に排気筒を設け、この排気筒に、前記遠心分離室から前記排気室に抜ける気流より塵埃を濾過するフィルターを貼着したから、遠心分離されなかった塵埃をフィルターで濾過することができる
【0097】
また本発明では、前記第2の通気路に前記電動送風機の吸入口を気密保持兼用の防振クッションを介して直接接続したから、気流の流動経路がシンプルなものとなり、気流の流通効率が向上する。従って強い吸塵力を得ることができる。また構成の簡素化により電気掃除機の軽量化がもたらされ、操作性が向上する。
【0098】
また本発明では、前記吸込口を有する吸込口体の後部に掃除機本体の一部を構成する筒形の送風機シェルをその軸線を水平にする形で、且つその軸線まわりに回動可能に連結し、この送風機シェルの中に前記電動送風機を、その軸線が送風機シェルの軸線と平行になるよう設置するとともに、この送風機シェルの正面から見て左右いずれかに偏った位置より前記集塵装置保持部を突出させたから、その横に位置する集塵装置には掃除機本体の正面幅と高さを活用して十分な集塵容量を与えることができる。
【0099】
また本発明では、前記送風機シェルの上方空間に位置を占める如く、前記集塵装置保持部の一側に前記集塵装置の底部及び頂部を支える台座部及びオーバーハング部を設けるとともに、前記台座部とオーバーハング部の間には前記集塵装置の後面を支える後部支持壁を設けたから、上下及び後方に着脱の案内をする部材が存在することになり、集塵装置の着脱が容易になる。集塵装置保持部の強度も向上する。集塵装置は掃除機本体の構成部材として扱うことができ、電気掃除機の軽量化と操作性の向上に役立てることができる。
【0100】
また本発明では、前記送風機シェルより立ち上がる形で前記台座部を形設するとともに、この台座部の正面に照明手段を設けたから、暗がりを照明することができ、使い勝手が向上する。掃除機本体を回動させれば光も上下に振れ、広い範囲を照らすことができる。
【0101】
また本発明では、前記電動送風機からの排気が前記台座部に設けた排気口より排出されるよう構成するとともに、前記排気の少なくとも一部が、前記照明手段を格納した照明手段室の外を通るようにしたから、照明手段の放つ熱が排気により放散される。従って照明手段の熱でそれを囲むカバー部分が変形したりすることがない。
【0102】
また、前記集塵装置保持部の先端にハンドルを装着するとともに、前記吸込口体と前記集塵装置保持部とを連結する管状体により前記第1の通気路の一部を構成し、前記ハンドルにより前記集塵装置保持部を傾けて清掃作業態勢をとったとき、前記吸込口体から前記集塵装置保持部に至る間の前記管状体の空間内配置が側面から見て略直線状をなすように、前記吸込口体からの管状体導出角度を設定したことにより、清掃作業時に通気路が曲折の少ない形状となり、気流の流通効率が向上する。従って強い吸塵力を得ることができる。
【0103】
また、前記集塵装置サイクロン方式で塵埃を捕集することとしたことにより、、集塵装置の内部に集塵袋を設ける必要がなく、集塵装置の容量を塵埃集積にフルに生かすことができる。また集塵装置が人目につく状態で集塵装置保持部に取り付けられているという特徴を生かし、集塵装置の外殻部を透明又は半透明の材料で成型することとすれば、集塵状況を直接目視で確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る電気掃除機の外観斜視図
【図2】 上記電気掃除機の吸込口体の部分垂直断面図
【図3】 上記電気掃除機の分解状態の外観斜視図
【図4】 上記電気掃除機の垂直断面図
【図5】 上記電気掃除機の垂直断面図にして、図4と直角の方向に断面したもの
【図6】 上記電気掃除機の掃除機本体の部分水平断面図
【図7】 上記電気掃除機の側面図にして、吸込口体の部分を断面したもの
【図8】 図7と同様の側面図にして、異なる動作状況を示すもの
【図9】 図8の動作状況における吸込口体の部分拡大断面図
【図10】 本発明の第2実施形態に係る電気掃除機を示す図8と同様の側面図
【符号の説明】
1、1a 電気掃除機
10 掃除機本体
11 送風機シェル
12 集塵装置保持部
13 電動送風機
13a 吸入口
16 台座部
17 オーバーハング部
18 後部支持壁
20 集塵装置
25 流入口
30 流出口
31 第1の通気路
32 第2の通気路
35 第1の通気口の出口
37 第2の通気口の入口
47 排気室
48 照明手段室
54 排気口
55 照明手段
62 ハンドル
70 吸込口体
81 第1の吸込口
82 第2の吸込口

Claims (8)

  1. 電動送風機の運転によって発生する気流とともに塵埃を吸込口から吸い込み、吸い込んだ気流を前記吸込口と連通する第1の通気路を介して集塵装置の流入口に導き、この集塵装置の流出口から出た気流を第2の通気路を介して前記電動送風機に導く電気掃除機において、
    掃除機本体の一部をなす中空の集塵装置保持部と、これに保持される集塵装置を備え、前記集塵装置保持部と集塵装置とは各々長手方向を有する形状であって、互いの長手方向を一致させる形で集塵装置を集塵装置保持部に押しつける動作を通じ、集塵装置の取付が遂行されるものであり、前記集塵装置保持部に対面する前記集塵装置の側面に前記流入口及び流出口を設け、これに対応する位置に前記第1の通気路の出口及び前記第2の通気路の入口を配置するとともに、前記集塵装置保持部の中空部自体を前記第2の通気路として構成することを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記集塵装置の内部は水平隔壁により遠心分離室と排気室に区画され、前記遠心分離室に前記流入口が設けられ、前記排気室に前記流出口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記水平隔壁には排気筒が設けられ、この排気筒には、前記遠心分離室から前記排気室に抜ける気流より塵埃を濾過するフィルターが貼着されていることを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機。
  4. 前記第2の通気路に前記電動送風機の吸入口を気密保持兼用の防振クッションを介して直接接続したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電気掃除機。
  5. 前記吸込口を有する吸込口体の後部に掃除機本体の一部を構成する筒形の送風機シェルをその軸線まわりに回動可能に連結し、この送風機シェルの正面から見て左右いずれかに偏った位置より前記集塵装置保持部を突出させたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電気掃除機。
  6. 前記送風機シェルの上方空間に位置を占める如く、前記集塵装置保持部の一側に前記集塵装置の底部及び頂部を支える台座部及びオーバーハング部を設けるとともに、前記台座部とオーバーハング部の間には前記集塵装置の後面を支える後部支持壁を設けたことを特徴とする請求項5に記載の電気掃除機。
  7. 前記送風機シェルより立ち上がる形で前記台座部を形設するとともに、この台座部の正面に照明手段を設けたことを特徴とする請求項6に記載の電気掃除機。
  8. 前記電動送風機からの排気が前記台座部に設けた排気口より排出されるよう構成するとともに、前記排気の少なくとも一部が、前記照明手段を格納した照明手段室の外を通るようにしたことを特徴とする請求項7に記載の電気掃除機。
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