JP2003144357A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2003144357A
JP2003144357A JP2001345073A JP2001345073A JP2003144357A JP 2003144357 A JP2003144357 A JP 2003144357A JP 2001345073 A JP2001345073 A JP 2001345073A JP 2001345073 A JP2001345073 A JP 2001345073A JP 2003144357 A JP2003144357 A JP 2003144357A
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suction port
vacuum cleaner
dust
floor
dust collector
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JP2001345073A
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Akira Nishinaka
旭 西中
Hiroshi Yoshimura
宏 吉村
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の吸込口を吸込口体に備えさせるととも
に、吸込口の機能を最大限に発揮させることのできる電
気掃除機を提供する。 【解決手段】 吸込口体70は第1の吸込口81と第2
の吸込口82を備える。第2の吸込口82の少なくとも
一部は第1の吸込口81の前方に位置する。第2の吸込
口82の近傍には第1の接地支持部101を設ける。掃
除機本体10の集塵装置保持部12が直立状態にあると
きは第2の接地支持部102が吸込口体70を支え、第
2の吸込口82は床から浮き上がる。集塵装置保持部1
2を傾けて清掃作業態勢にすると吸込口体70の後部が
持ち上がり、第2の吸込口82が床に接近する。第2の
吸込口82と床との隙間は第1の接地支持部101によ
って保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機の吸込口
部の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】電気掃除機では、電動送風機の運転によ
って発生する気流とともに塵埃を吸込口から吸い込み、
吸い込んだ気流を集塵装置に導入して塵埃を捕集する。
カーペットを使用している家庭のため、カーペットから
塵埃をかき出すアジテーターを吸込口に設けた電気掃除
機も多くなっている。アジテーターを備えた電気掃除機
の例を特開昭61−191329号公報や特開平8−1
64095号公報に見ることができる。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】電気掃除機の吸込口は、特定種類の床に適
合する吸込口が必ずしも他の種類の床に適合するとは限
らない。そこで本発明は、複数の吸込口を吸込口体に備
えさせるとともに、吸込口の機能を最大限に発揮させる
ことのできる電気掃除機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、電動送風機の運転によって発生する気
流とともに塵埃を吸込口体の吸込口から吸い込み、吸い
込んだ気流を集塵装置に導入して塵埃を捕集する電気掃
除機において、前記吸込口体に第1の吸込口と第2の吸
込口を設け、この第2の吸込口の少なくとも一部は第1
の吸込口の前方に位置するとともに、この第2の吸込口
の近傍に第1の接地支持部を設けたものである。
【0005】上記構成によれば、第1の接地支持部によ
り第2の吸込口と床との隙間を安定して保つことができ
る。
【0006】また本発明では、前記吸込口体の後部に掃
除機本体が支軸を介して回動可能に連結され、前記掃除
機本体を保管時の姿勢から清掃作業態勢へと姿勢変換し
たとき、前記車輪を支点、前記支軸を作用点として前記
吸込口体の後部が持ち上がり、前記第2の吸込口が床に
接近することとした。この構成によれば、必要なときだ
け第2の吸込口が床に接近する。
【0007】また本発明では、前記清掃作業態勢をとっ
たとき、前記第1の接地支持部が前記第2の吸込口と床
との間に所定の間隔を維持することとした。この構成に
よれば、第2の吸込口と床との隙間を安定して保ちつつ
掃除を行うことができる。
【0008】また本発明では、前記集塵装置保持部を直
立させたときには前記第1の接地支持部の後方に設けら
れた第2の接地支持部が前記吸込口体の支えとなるもの
とした。この構成によれば、集塵装置保持部の直立時に
はそれにふさわしい姿勢で吸込口体を支持することがで
きる。
【0009】また本発明では、前記吸込口体から突出す
るガイド部を前記第2の吸込口の前方に設けるととも
に、このガイド部の下面は前記第2の吸込口に向かって
次第に低くなる斜面とした。これにより、吸込口体にご
みを乗り越えさせ、吸込口に吸い込ませることができ
る。
【0010】また本発明では、前記第1の吸込口にアジ
テーターを設けた。この構成によれば、前方に位置する
第2の吸込口は硬い床用、その後の第1の吸込口はカー
ペット用と、吸込口によって異なる役割を割り当てるこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態であ
る電気掃除機1の構造を図1〜図9に基づき説明する。
なお電気掃除機1の構造を説明するにあたり、電気掃除
機1を前に置き、その後に使用者が立って電気掃除機1
を操作するという形で使用者が立つ側が電気掃除機1の
後方側、その反対側を電気掃除機1の前方側(正面側)
と定義する。左右に関しては、電気掃除機1を前方(正
面)から見たとき、観察者の左手側を電気掃除機1の左
側、その反対側を電気掃除機1の右側と定義する。
【0012】電気掃除機1はアップライトタイプで、大
きく二つの部分に分かれる。その一つは掃除機本体10
であり、他の一つは吸込口体70である。吸込口体70
を形づくるシェル(例えば合成樹脂成型品からなる)は
次のような構造を有する。まず中央に平箱状の中央シェ
ル71があり、その左右に側部シェル72、73の部分
が設けられる。側部シェル72、73の後部は中央シェ
ル71よりも後方に突き出し、後方突出部74、75を
形成している。吸込口体70は全体としてコの字形の平
面形状を有し、後方突出部74、75の間に掃除機本体
10を受け入れる。
【0013】掃除機本体10は二つのシェル部分から形
づくられている。その一つは円筒形の送風機シェル1
1、他の一つは送風機シェル11から突出する集塵装置
保持部12である。送風機シェル11の内部には電動送
風機13が配置される(図5参照)。電動送風機13の
軸線は送風機シェル11の軸線と略平行で、共に略水平
状態にある。
【0014】送風機シェル11は軸線を略水平状態にし
て吸込口体70の後方突出部74、75の間に配置さ
れ、その軸線上に配置した支軸を後方突出部74、75
に嵌合させている。後方突出部74の側では送風機シェ
ル11の端面から突出する支軸14が後方突出部74に
設けた軸受部76に軸支される。後方突出部75の側で
は電動送風機13のモータ軸の延長である駆動軸15が
後方突出部75の中に入り込む。この駆動軸15を包む
筒状の支軸(図示省略)を送風機シェル11の端面から
突出させ、この筒状の支軸を後方突出部75に設けた軸
受部77に軸支させる。これら左右の支軸により送風機
シェル11は水平軸線まわりに回動できるよう吸込口体
70に連結される。
【0015】集塵装置保持部12は中空で、全体として
細長い、すなわち長手方向を有する形状となっており、
その長手方向は送風機シェル11の軸線と略直角状態に
ある。集塵装置保持部12の突出位置は送風機シェル1
1の中央ではなく、左右いずれかに偏っている。第1実
施形態では送風機シェル11の左側から集塵装置保持部
12が突出する。
【0016】集塵装置保持部12の一側には後述する集
塵装置の底部及び頂部を支える台座部16及びオーバー
ハング部17を設ける。台座部16は送風機シェル11
より立ち上がる形で設けられており、オーバーハング部
17は集塵装置保持部12の側面に形設されている。台
座部16とオーバーハング部17は送風機シェル11の
上方空間に位置を占める。すなわち集塵装置保持部12
の右側に位置する。台座部16とオーバーハング部17
の間には後部支持壁18が設けられる(図3、図6参
照)。後部支持壁18は集塵装置保持部12の側面に形
設される。
【0017】20は集塵装置である。集塵装置20は細
長い円筒形のダストカップ21の中で気流を高速旋回さ
せてサイクロン方式で塵埃を捕集するものである。図5
に見られるようにダストカップ21の内部は水平隔壁2
2により上下2室に区画される。下方の区画は遠心分離
室23、上方の区画は排気室24である。
【0018】遠心分離室23の一側には流入口25が設
けられる。流入口25は遠心分離室23の内周壁に沿っ
て旋回気流を生じさせるような位置と角度に設定され
る。
【0019】遠心分離室23の中心には排気筒26が配
置される。排気筒26は下面が閉じ、上面が開口となっ
た円筒形の籠状部材であって、水平隔壁22の中心に形
設した通気口27に上面開口部を接合し、水平隔壁22
から垂下する形で支持される。排気筒26の外周面には
ナイロン等の合成繊維で織った細かいメッシュのフィル
ター28が貼着される。
【0020】排気筒26の下端にはスタビライザー29
が装着される。スタビライザー29は4枚の翼片を放射
状に組み合わせ、水平断面を十字形としたものであり、
その先端はダストカップ21の底面近くまで届く。スタ
ビライザー29は気流からの塵埃の分離を促進し、また
ダストカップ21の底に溜まった塵埃の動きを抑制する
働きをする。
【0021】排気室24には流出口30が形設される。
図6に見られるように、流入口25と流出口30は集塵
装置20の集塵装置保持部12に対面する側の側面に設
けられる。流入口25と流出口30は同じ方向、すなわ
ち略左方を向く。
【0022】集塵装置20の流入口25に対しては第1
の通気路31が設けられ、流出口30に対しては第2の
通気路32が設けられる。第1の通気路31は吸込口体
70の吸込口(詳細は後述する)に連通するものであ
り、吸込口から吸い込んだ気流を流入口25に導く。第
2の通気路32は電動送風機13の吸入口に連通するも
のであり、流出口30から出た気流を電動送風機13に
導く。
【0023】第1の通気路31の主たる部分はフレキシ
ブルホース33によって構成される。フレキシブルホー
ス33の一端は集塵装置保持部12に水平に設けた接続
管34(図6参照)の一端に固定される。接続管34の
他端が第1の通気路31の出口35となり、ここに集塵
装置20の流入口25が接続する。流入口25接続時の
気密を保つため、出口35にはシールリング36が装着
されている。フレキシブルホース33の他端は吸込口体
70の側部シェル72の上面に突出した接続管78に着
脱自在に嵌合する。接続管78は吸込口に連通してい
る。
【0024】なお第1の通気路31の主たる部分をフレ
キシブルホース以外の管状体によって構成することもで
きる。例えば複数本の硬質のパイプを伸縮自在に接続し
たもので置き換えることもできる。要は掃除機本体10
を直立させたときと倒したときとの接続管34と接続管
78の間の距離変動を吸収でき、且つ内部の圧力が大気
圧より低下してもつぶれることのない管状体であればよ
い。
【0025】第2の通気路32は集塵装置保持部12の
中空部自体によって構成される。この中空部の上部は隔
壁12a(図5参照)によって区切られ、従って第2の
通気路32はオーバーハング部17の方には連通しな
い。集塵装置保持部12の側面には、集塵装置20の流
出口30に対応する位置に、第2の通気路32の入口3
7が形設される。流出口30接続時の気密を保つため、
入口37にはシールリング38が装着されている。
【0026】図5に見られるように、第2の通気路32
の下端は送風機シェル11の底まで届く。この第2の通
気路32の下端の側壁に出口39が設けられる。出口3
9には電動送風機13の吸入口13aが気密保持兼用の
防振クッション40を介して直接接続されている。
【0027】集塵装置20は、その長手方向を集塵装置
保持部12の長手方向と一致させる形で集塵装置保持部
12に押しつける動作を通じ、集塵装置保持部12への
取付が遂行される。より具体的に言えば台座部16及び
オーバーハング部17と後部支持壁18とによって囲ま
れた空間に集塵装置20を挿入する動作を通じて取付が
なされるものである。挿入を容易にするため、また保持
を確実なものにするため、次のような工夫が施されてい
る。
【0028】オーバーハング部17の下面は右上がりの
斜面とし、オーバーハング部17の右側ほど台座部16
との間隔が開くようにする。集塵装置20も上面を右上
がりの斜面とし、左の方ほど高さが低く、右の方ほど高
さが高くなるようにする。このように構成することによ
り、集塵装置20を右側から挿入するのが楽になるとと
もに、挿入の最終段階では斜面によるくさび作用で集塵
装置20が下の方に押され、台座部16の上にしっかり
と着座する。
【0029】オーバーハング部17の下面と集塵装置2
0の上面が斜面となっていることは次のような効果もも
たらす。すなわち集塵装置20を挿入する際、集塵装置
20が水平面内で一定の角度になっていないと最後まで
挿入することができない。これは流入口25及び流出口
30を第1の通気路31の出口35及び第2の通気路3
2の入口37にきちんと合わせるのに役立つ。
【0030】台座部16の上面には背の低いガイドリブ
41が左右に延びるよう設けられ、集塵装置20の底面
にはガイドリブ41に係合する溝42が設けられる(図
3参照)。ガイドリブ41は集塵装置保持部12に届く
少し手前で終わり、溝42もそれに対応する長さとなっ
ている。
【0031】ガイドリブ41は集塵装置20を挿入する
際の案内となる。集塵装置20をある地点まで挿入する
とガイドリブ41の端と溝42の端が出会い、集塵装置
20は溝42の深さ分落ち込む。このようになると、集
塵装置20を再び溝42の深さ以上持ち上げないかぎり
集塵装置20を右方へ引き出すことはできない。溝42
とガイドリブ41との係合により、集塵装置20の下部
は前後方向の力(後方には後部支持壁18が控えている
ので、特に前方に向かって加わる力)に対しても抵抗を
生じ、外れにくい。
【0032】集塵装置20の右側面の上端にはスライド
式のラッチ43が装着される。ラッチ43は図示しない
バネにより常時上方に押し上げられており、集塵装置2
0の挿入の最終段階でオーバーハング部17の縁に係合
する。このようになると、前記図示しないバネに抗して
ラッチ43を押し下げ、オーバーハング部17から離脱
させないかぎり、集塵装置20を集塵装置保持部12か
ら取り外すことはできない。
【0033】台座部16の内部構造を図4に示す。台座
部16は送風機シェル11及び集塵装置保持部12とは
別部品として成型され、送風機シェル11に固定される
ものであり、その内部は左右方向に延びる垂直隔壁44
と、垂直隔壁44の前方に設けられた水平隔壁45によ
り、3室に区分されている。その3室とはフィルター室
46、排気室47、及び照明手段室48である。
【0034】フィルター室46は送風機シェル11に設
けた通気口49を介して電動送風機13が排気を行う排
気空間50に連通する。フィルター室46の上部にはフ
ィルター51が挿入されている。フィルター51は集塵
装置20のフィルター28を通り抜けた細かい塵埃を捕
集するためのものであり、フィルター28よりもさらに
濾過性能の高い、例えばHEPA(high-efficiency pa
rticulate air)フィルターが使用される。フィルター
室46の天井部は開閉自在な蓋52となっていて、フィ
ルター51が目詰まりした場合は蓋52を開けてフィル
ター51を取り出し、掃除を行うことができる。
【0035】フィルター51で塵埃を捕捉された気流は
垂直隔壁44に設けた通気口53を通って排気室47に
入る。排気室47の正面には水平なスリットを複数個、
上下方向に並べて配置した形の排気口54が形設されて
おり、気流はここから排出される。
【0036】照明手段室48は排気室47の真下に位置
し、照明手段55を格納する。照明手段55としては白
熱電球、蛍光管、LEDといった一般的なものを用い
る。照明手段55の放つ光を透過させるため、台座部1
6の前半分及びその上面部、すなわち排気室47と照明
手段室48の部分は透明又は半透明の合成樹脂により成
型された照明カバー16aとなっている。ダストカップ
21も透明又は半透明の材料で形成しておけば、照明手
段室48から排気室47を通って上面に抜ける光により
ダストカップ21の内部が照らし出され、集塵状態の確
認が一層容易になる。照明カバー16aを取り外せば照
明手段55の交換等のメインテナンス作業を容易に行う
ことができる。
【0037】上記のように台座部16の前半分全体を透
明又は半透明とするのでなく、照明手段室48の正面だ
けを透明又は半透明の材料で形成しても構わない。なお
照明手段室48の天井や通気口49の側壁面には排気室
47に通じる小径の通気口56を設ける。
【0038】オーバーハング部17の内部には制御部6
0が配置される(図5参照)。制御部60と電動送風機
13とはリード線を介して接続される。制御部60は電
気掃除機1全体の動作を司るものである。オーバーハン
グ部17の上面前部は各種スイッチボタンの並んだ操作
パネル部61となる。オーバーハング部17に操作パネ
ル部61を設けたので、操作がしやすい。
【0039】集塵装置保持部12の先端には別成型のハ
ンドル62が固定される。送風機シェル11の下面後部
からは斜め下に向かってブラケット63が突き出し、こ
れに車輪64が取り付けられる(図7参照)。車輪64
は送風機シェル11の左右両端に1個ずつ設けられるも
のである。車輪64の前方には支持脚65が、これも左
右1個ずつ形設される。集塵装置保持部12を垂直に立
てれば、掃除機本体10は車輪64と支持脚65により
床の上に4点支持される。
【0040】次に吸込口体70の構造を説明する。前述
の通り、吸込口体70は平箱状の中央シェル71の左右
に側部シェル72、73の部分を設け、側部シェル7
2、73の後部を後方突出部74、75としたものであ
る。中央シェル71と側部シェル72、73は例えば合
成樹脂により一体成型される。図2に示すように、側部
シェル72、73の内部天井面には前後方向に延びる補
強リブ79が複数条形設されている。補強リブ79の前
端は側部シェル72、73の前方の角まで届く。このた
め、吸込口体70の衝突強度が向上する。
【0041】中央シェル71と側部シェル72、73の
下面は開口となっており、図3に見られるような形状の
底板80がこの開口を閉ざす。底板80の前方部分80
aには複数の吸込口が形設される。底板80の後方部分
80bは後の方ほど高くなる斜面となっている。
【0042】第1実施形態では底板80の前方部分80
aに2個の吸込口が前後に並ぶ形で設けられる。第1の
吸込口81は左右に細長く、後述するベルト駆動部を除
く吸込口体70の幅にほぼ等しい幅を有する。第2の吸
込口82は第1の吸込口81に平行する形で、第1の吸
込口81の前方に位置して形設される。第2の吸込口8
2は複数のスリットを直列に並べた形状をしており、各
スリットの開口面積を合計しても第1の吸込口81の開
口面積よりずっと小さい。
【0043】第1の吸込口81及び第2の吸込口82に
対し、それぞれ独立した吸込通路が設けられる。第1の
吸込口81に対する吸込通路83は中央シェル71側の
下面に形成されている(図7参照)。吸込通路83は漏
斗のような形状を呈し、正面から見て左側に偏った位置
に流出口84が設けられている。
【0044】第2の吸込口82に対する吸込通路85は
吸込通路83の上に重なるように配置される。吸込通路
85は中央シェル71の上面側と、それに対し間隔を置
いて着脱可能に取り付けられた蓋86との間に形成され
る。蓋86は透明又は半透明の材料で成型され、吸込通
路85の中の様子を外からのぞくことができるようにな
っている。吸込通路85の流出口87は吸込通路85の
後部中央付近に設けられる。
【0045】側部シェル72の後方突出部74の内部に
は吸込口切替装置90を配置する。吸込口切替装置90
はそのシェル91の前面に上下2連の流入口92、93
を有する。下の流入口92は吸込通路83の流出口84
に接続され、上の流入口93は図示しないホースを介し
て吸込通路85の流出口87に接続される。
【0046】シェル91の上面には流入口92、93に
共通する流出口94が設けられる。流出口94は第1の
通気路31の始まりとなる接続管78に接続される。接
続管78は側部シェル72に一体成形されている。接続
管78はシェル91と一体に成形してもよい。
【0047】シェル91の中には垂直面内で回動する切
替弁95が配置される。切替弁95は回動軸96に取り
付けられ、回動軸96の回動に伴って回動する。回動に
より切替弁95は流入口92、93の一方を選択的に閉
ざし、他方を開く。回動軸96の一端はシェル91の外
に突き出し、そこにレバー97が固定されている。レバ
ー97の先端は側部シェル72の上面に形設した窓98
から突出する。
【0048】切替弁95の切替動作を歯切れ良く行うた
め、回動軸96又はレバー97に図示しないトグルバネ
を連係させている。なお回動軸96はシェル91の内部
において気流の上流側にあたる箇所に配置され、切替弁
95が塵埃の影響を受けにくくなっている。
【0049】吸込口体70の底面には第1及び第2の接
地支持部が設けられる。第1の接地支持部101は第2
の吸込口82の近傍、この場合には第2の吸込口82の
両端に設けられた車輪により構成される。
【0050】第2の接地支持部102は底板80に形設
された左右一対の突起により構成される。第2の接地支
持部102は第1の吸込口81の後方に設けられる。こ
の箇所は底板80の後方部分80bの傾斜が始まるあた
りでもある。集塵装置保持部12を直立させたときは図
7に示すように第2の接地支持部102が吸込口体70
の支えとなり、第1の接地支持部101は床から浮き上
がる。
【0051】103は吸込口体70の前端から突出する
ガイド部である。ガイド部103は第2の吸込口82の
前方に位置し、ほぼ吸込口体70の全幅に等しい幅を有
する。ガイド部103の下面は第2の吸込口82に向か
って次第に低くなる斜面104となる。斜面104の前
端は先端は第2の吸込口82の入口より3mm程度高く
なっている。
【0052】第1の吸込口81にはアジテーター110
が設けられる。アジテーター110としては円筒形の回
転体の周囲に所定のスキュー角をもって複数条の剛毛の
列を植え込んだものを使用するのが一般的であるが、剛
毛の列に代え、ゴムや軟質合成樹脂の薄片を装着したも
のを使用してもよい。アジテーター110は軸線が第1
の吸込口81の横幅方向と同様の方向となり、外周部の
一部を第1の吸込口81から外に突出させる形で吸込口
体70の内部に軸支される。
【0053】アジテーター110の回転動力源となるの
は電動送風機13の駆動軸15である。図5に見られる
ように駆動軸15には原動プーリー111が固定され、
この原動プーリー111と、アジテーター110の軸に
固定した駆動プーリー112(図1参照)とにベルト1
13が巻き掛けられる。原動プーリー111及びベルト
113は側部シェル73の内部に位置する。なお、駆動
軸15に別体の原動プーリー111を固定するというこ
とをしないで、ベルト113を駆動軸15に直接巻き掛
けてもよい。
【0054】電動送風機13の運転中にアジテーター1
10の回転を止めることができるよう、駆動プーリー1
12と並べてアイドラー(図示せず)を配置する。ベル
ト113がアイドラーに掛かった状態ではアイドラーが
空転するのみで、アジテーター110には動力が伝わら
ない。
【0055】ベルト113の掛け替えを行うためのベル
ト掛替装置120が側部シェル73の内部に設けられ
る。ベルト掛替装置120はベルト113を図示しない
フォークで挟み、このフォークを動かしてベルト113
を駆動プーリー112からアイドラーへ、またその逆へ
と掛け替えるものであるが、詳細説明は省く。側部シェ
ル73の上面にはベルト掛け替え操作を行うためのレバ
ー121が突出している。
【0056】次に電気掃除機1の動作を説明する。使用
していないとき、すなわち保管時の電気掃除機1は集塵
装置保持部12が直立状態にあり、掃除機本体10は2
個ずつの車輪64と支持脚65により床の上に4点支持
されている。吸込口体70においては第2の接地支持部
102が吸込口体70の支えとなり、第1の接地支持部
101は床から浮き上がっている(図7参照)。アジテ
ーター110も床には接触していない。
【0057】電気掃除機1を使用するときは、図示しな
いコードを伸ばして電源コンセントに接続し、片手でハ
ンドル62を持って図8のように集塵装置保持部12を
傾け、清掃作業態勢へと姿勢変換する。すると掃除機本
体10がてこのように作用する。すなわちハンドル62
がてこの力点、車輪64がてこの支点、支軸14及び駆
動軸15(駆動軸15の外側の筒状の支軸)がてこの作
用点となり、支軸14及び駆動軸15(駆動軸15の外
側の筒状の支軸)が吸込口体70の後部を持ち上げる。
支持脚65は床から離れる。
【0058】ハンドル62の高さが床から60〜80c
m程度になるまで掃除機本体10を傾けると、第2の接
地支持部102が床から離れ、第1の吸込口81及び第
2の吸込口82を有する底板80の前方部分80aが床
とほぼ平行になる。そして第1の接地支持部101及び
アジテーター110が床に接触する(図9参照)。60
〜80cmというのは平均的な体格の成人が清掃作業の
ため電気掃除機1を押したり引いたりするときのハンド
ル62の高さである。
【0059】この状態で第2の吸込口82の入口の床か
らの高さ(図9のH1)が0.8〜2mmになるように
第1の接地支持部101の突出度を調節して設定する。
第2の吸込口82はこの距離(0.8〜2mm)までは
床に接近するが、ここで第1の接地支持部101が床に
当たり、それ以上には接近しない。
【0060】ここで操作パネル部61の所定のスイッチ
を操作し、電動送風機13を駆動する。電動送風機13
は吸入口13aより第2の通気路32、集塵装置20、
第1の通気路31を通じて吸込口体70に吸引力を及ぼ
す。
【0061】吸込口切替装置90が第1の吸込口81を
選択した状態になっていれば第1の吸込口81から気流
が吸い込まれる。吸込口切替装置90が第2の吸込口8
2を選択した状態になっていれば第2の吸込口82から
気流が吸い込まれる。ベルト掛替装置120を操作し、
ベルト113が駆動プーリー112に掛かった状態にす
ればアジテーター110が駆動される。
【0062】吸込口切替装置90とベルト掛替装置12
0を連動させ、第1の吸込口81を選択したときはアジ
テーター110を駆動することも非駆動にすることもで
きるが、第2の吸込口82を選択したときには常にアジ
テーター非駆動となるようにしておくとよい。
【0063】吸込口切替装置90で第1の吸込口81が
選択され、ベルト掛替装置120ではアジテーター駆動
が選択されたものとして説明を進める。回転するアジテ
ーター110は床又は床に敷かれた敷物から塵埃をかき
上げる。軟質の床材(例えば毛足の長さが4〜20mm
のカーペット)の上でアジテーター110を回転させる
ときは第1の接地支持部101が軟質床材に沈み込む。
このためアジテーター110や第1の吸込口81が軟質
床材に近づき、塵埃のかき出しや吸引が力強く行われ
る。第1の接地支持部101の正面から見た幅に制限を
加えておけば(例えば第1の接地支持部101の合計の
正面幅を第1の吸込口81の幅の半分以下とする、ある
いは接地支持部101の各々の幅を10〜20mmとす
る)、第1の接地支持部101の軟質床材への沈み込み
は確実なものになる。
【0064】上記のように、カーペットの上では第1の
接地支持部101がカーペットの毛足の中に沈み込み、
底板80の前方部分80aが吸込口体70を支持する。
そのため、カーペットの上での操作性は確保される。ア
ジテーター110の外周と第1の吸込口81の後縁との
間隔(図9のG1)を5〜10mmにしておくと操作性
と吸込性能が両立する。
【0065】また床からガイド部103の先端までの高
さ(図9のH2)は床から第2の吸込口82の入口まで
の高さ(図9のH1)より3mm程度(3〜4.5mm
程度でよい)高くなっているので、底板80の前方部分
80aがカーペットに当たった状態でもカーペットの上
の塵埃を排除しない。米粒大のごみであればその上をガ
イド部103が乗り越え、第1の吸込口81に誘い込
む。ごみの乗り越え性能を確保するため、斜面104の
傾斜は水平面に対し40〜50゜を超えないようにする
のがよい。
【0066】アジテーター110のかき上げた塵埃は第
1の吸込口81から流入する気流とともに吸込口切替装
置90の流入口92に入り、吸込口切替装置90の流出
口94から第1の通気路31に入る。第1の通気路31
を通り抜けた気流は集塵装置20の流入口25から遠心
分離室23に入る。
【0067】流入口25から流入した気流は排気筒26
の周囲を高速で旋回する。気流中の塵埃は遠心力で気流
から分離され、ダストカップ21の底に溜まる。塵埃を
分離した旋回気流は排気筒26に吸い込まれ、排気室2
4に抜ける。遠心分離されなかった塵埃はフィルター2
8で濾過される。排気室24に抜けた気流は流出口30
より流出する。
【0068】遠心分離室23の中で旋回する気流は、排
気筒26の周囲ばかりでなく、スタビライザー29の周
囲も旋回する。その際気流がスタビライザー29の翼片
に衝突すると気流中の塵埃が気流から離れてダストカッ
プ21の底に落ちる。塵埃の吸引を続けるとダストカッ
プ21の底の方から塵埃の塊が成長するが、スタビライ
ザー29はこの塵埃塊の動きを抑制し、塵埃が再び舞い
上がるのを防ぐ役割を果たす。
【0069】集塵装置20を出た気流は第2の通気路3
2に入る。第2の通気路32は電動送風機13の吸入口
13aまで略同一平面でつながっており、気流は何にも
遮られたり邪魔されたりすることなく吸入口13aに直
進する。集塵装置保持部12の中空部自体が第2の通気
路32を構成しているため、大面積の通気路とすること
ができ、この点でも気流の流通効率が向上する。
【0070】電動送風機13に吸い込まれた気流は排気
空間50(図4参照)に吐出され、通気口49を抜けて
台座部16のフィルター室46に入る。フィルター28
で濾過されなかった細かな塵埃をフィルター51で濾過
された後、気流は排気室47に入り、排気口54から排
出される。
【0071】暗がりを掃除するときは照明手段55を点
灯して電気掃除機1の周囲を照らし、状況を確認する。
これにより、吸い込んではならないものを吸い込んでし
まう事故を防ぐことができる。掃除機本体10を回動さ
せれば光が上下に振れ、広い範囲を照らすことができ
る。
【0072】照明手段55を点灯するとその上の水平隔
壁45が熱をもつ。しかしながら第1実施形態の場合、
照明手段室48の外(上)を排気が通過するため、放熱
が十分に行われて水平隔壁45の温度はさほど上昇しな
い。従って明るい照明を得るために消費電力の大きい照
明手段55を配置したとしても過熱を抑えることができ
る。
【0073】また前述の通り、水平隔壁45には排気室
47と照明手段室48を連通する小径の通気口56が設
けられている。この通気口56の存在により、排気室4
7を排気が高速で通過する際に照明手段室48から空気
が吸い出され、冷却効果がさらに増進される。吸い出さ
れた分の空気が埋め合わせられるよう、照明手段室48
の下部に空気の流入口を設けておく。
【0074】照明カバー16aを透明又は半透明の合成
樹脂で成型したことに加えて、集塵装置20のダストカ
ップ21も透明又は半透明の合成樹脂で成型することと
すれば、照明手段55を点灯した際、照明手段55の放
つ光によりダストカップ21の中まで照らし出されるこ
とになる。これにより、ダストカップ21の中の塵埃蓄
積状況を容易に確認することができる。
【0075】部屋の隅を掃除するときにはレバー97を
操作して吸込口切替装置90を第2の吸込口82の方に
切り替える。硬質の床の上では第1の接地支持部101
が第2の吸込口82の入口と床との間隔を安定して所定
の値(0.8〜2mm)に保つ。そのため第2の吸込口
82と床との間に塵埃の通り道が確保される。第2の吸
込口82は第1の吸込口81に比べ開口面積が小さく、
狭い箇所に吸引力が集中する。従って第2の吸込口82
の入口には高速の吸込気流が発生し、アジテーターの回
転を伴う吸込方式より強力な吸引力が塵埃に及ぼされ
る。
【0076】第2の吸込口82を使用するとき、吸い込
んだ気流は透明又は半透明の蓋86の下を通る。従っ
て、塵埃の吸込状況を直接目視で確認することができ
る。第2の吸込通路85にごみが詰まった場合には蓋8
6を取り外して詰まりの原因となっているごみを取り除
くことができる。
【0077】塵埃の吸い込みに使用できるのは第1の吸
込口81と第2の吸込口82だけではない。フレキシブ
ルホース33も利用できる。図3のようにフレキシブル
ホース33を接続管78から抜き、フレキシブルホース
33の先端に隙間ノズルや家具用ブラシといった吸込ツ
ールを取り付ければ、吸込口体70を届かせにくい狭い
場所や高い場所の掃除を行うことができる。
【0078】清掃作業が済んだら電気掃除機1を不使用
時の置き場所まで運び、集塵装置保持部12を直立させ
る。すると吸込口体70の後部が下がり、第2の接地支
持部102が床に当たって吸込口体70の支えとなり、
第1の接地支持部101は床から浮き上がる。アジテー
ター110の外周も床から浮き上がる。従って、この時
点でまだ電動送風機13が駆動中であったとしても、ア
ジテーター110が床をこすることがなく、床を傷つけ
ない。
【0079】集塵装置保持部12を直立させているかぎ
り、アジテーター110の外周は床に触れない。従って
長時間そのままで置いたとしてもアジテーター110に
植えた剛毛(あるいは、ゴムや軟質合成樹脂の薄片)が
変形することはない。
【0080】集塵装置20に大量の塵埃が蓄積されたら
ラッチ43を外して集塵装置20を引き抜き、内部の塵
埃を捨てる。必要があればフィルター28も清掃する。
それから集塵装置20を元通りにセットする。前述のよ
うにダストカップ21を透明又は半透明の材料で成型す
ることとすれば、塵埃の蓄積具合を確認しやすい。
【0081】図10に本発明の第2実施形態に係る電気
掃除機1aを示す。電気掃除機1aの構造は殆ど第1実
施形態の電気掃除機1と同じなので、第1実施形態の電
気掃除機1と共通する構成要素には第1実施形態の説明
の際に使用したのと同じ符号を付し、説明は省略する。
【0082】電気掃除機1aは吸込口体70からのフレ
キシブルホース33の導出角度に特色を有する。第1実
施形態の電気掃除機1ではフレキシブルホース33を接
続する接続管78はほぼ真上に向かって突出していた。
第2実施形態の電気掃除機1aでは接続管78aが後方
に傾斜して設けられている。
【0083】接続管78aの傾斜角度は、集塵装置保持
部12を傾けて清掃作業態勢をとったとき、すなわちハ
ンドル62を床から60〜80cmの高さに下ろしたと
き、吸込口体70から集塵装置保持部12に至る間のフ
レキシブルホース33の空間内配置が側面から見て略直
線状をなすような角度とされる。言葉を変えれば、側面
から見たとき、接続管78aが接続管34を指向するよ
うな角度とされる。
【0084】吸込口体70からのフレキシブルホース3
3の導出角度を上記のように設定することにより、塵埃
吸引時の第1の通気路31の形状が一層ストレートなも
のとなり、気流の流通効率が向上する。また電気掃除機
1aでは吸込口切替装置90の流出口部を斜め後方に延
長して吸込口体70の外に突出させ、これを接続管78
aとしており、構成のシンプル化と組立性の向上が図ら
れている。
【0085】第1実施形態及び第2実施形態に共通して
言えることであるが、第2の吸込口82、及び吸込通路
85の幅を極限まで広げてもよい。すなわち吸込口体7
0の左右側壁の肉厚しか残らないところまで第2の吸込
口82と吸込通路85(その入口部)の幅を広げるので
ある。吸込口体70の強度は少し低下するが、第2の吸
込口82の吸い込み幅が広くなり、さらなる吸込力の向
上につながる。
【0086】以上、本発明の各種実施形態につき説明し
たが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で更に種々
の変更を加えて実施することができる。
【0087】また、吸込口体を掃除機本体に回動可能に
連結したアップライトタイプの電気掃除機に本発明を適
用して実施形態としたが、本件特許願の特許請求範囲の
うち、掃除機本体と吸込口体の連結を構成要件としない
請求項に係る発明は、掃除機本体と吸込口体をホースで
連結するキャニスタータイプの電気掃除機にも適用可能
である。
【0088】
【発明の効果】本発明は以下に掲げるような効果を奏す
るものである。
【0089】本発明では、電動送風機の運転によって発
生する気流とともに塵埃を吸込口体の吸込口から吸い込
み、吸い込んだ気流を集塵装置に導入して塵埃を捕集す
る電気掃除機において、前記吸込口体に第1の吸込口と
第2の吸込口を設け、この第2の吸込口の少なくとも一
部は第1の吸込口の前方に位置するとともに、この第2
の吸込口の近傍に第1の接地支持部を設けたものである
から、第1の接地支持部により第2の吸込口と床との隙
間を安定して保つことができる。従って吸込性能が安定
する。
【0090】また本発明では、前記吸込口体の後部に掃
除機本体が支軸を介して回動可能に連結され、前記掃除
機本体を保管時の姿勢から清掃作業態勢へと姿勢変換し
たとき、前記車輪を支点、前記支軸を作用点として前記
吸込口体の後部が持ち上がり、前記第2の吸込口が床に
接近することとしたから、必要なときだけ、すなわち清
掃作業態勢をとったときだけ第2の吸込口が床に接近す
る。
【0091】また本発明では、前記清掃作業態勢をとっ
たとき、前記第1の接地支持部が前記第2の吸込口と床
との間に所定の間隔を維持することとしたから、第2の
吸込口と床との隙間を安定して保ちつつ、安定した吸込
性能をもって掃除を行うことができる。
【0092】また本発明では、前記集塵装置保持部を直
立させたときには前記第1の接地支持部の後方に設けら
れた第2の接地支持部が前記吸込口体の支えとなるもの
としたから、集塵装置保持部の直立時にはそれにふさわ
しい姿勢で吸込口体を支持することができる。
【0093】また本発明では、前記吸込口体から突出す
るガイド部を前記第2の吸込口の前方に設けるととも
に、このガイド部の下面は前記第2の吸込口に向かって
次第に低くなる斜面としたから、吸込口体にごみを乗り
越えさせ、吸込口に吸い込ませることができる。従って
ごみが吸込口体により排除され、吸い込まれないという
ことがない。
【0094】また本発明では、前記第1の吸込口にアジ
テーターを設けたから、前方に位置する第2の吸込口は
硬い床用、その後の第1の吸込口はカーペット用と、吸
込口によって異なる役割を割り当てることができ、電気
掃除機の機能が拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る電気掃除機の外
観斜視図
【図2】 上記電気掃除機の吸込口体の部分垂直断面図
【図3】 上記電気掃除機の分解状態の外観斜視図
【図4】 上記電気掃除機の垂直断面図
【図5】 上記電気掃除機の垂直断面図にして、図4と
直角の方向に断面したもの
【図6】 上記電気掃除機の掃除機本体の部分水平断面
【図7】 上記電気掃除機の側面図にして、吸込口体の
部分を断面したもの
【図8】 図7と同様の側面図にして、異なる動作状況
を示すもの
【図9】 図8の動作状況における吸込口体の部分拡大
断面図
【図10】 本発明の第2実施形態に係る電気掃除機を
示す図8と同様の側面図
【符号の説明】
1、1a 電気掃除機 10 掃除機本体 11 送風機シェル 12 集塵装置保持部 13 電動送風機 14 支軸 15 駆動軸 20 集塵装置 62 ハンドル 64 車輪 70 吸込口体 71 中央シェル 72、73 側部シェル 74、75 後方突出部 81 第1の吸込口 82 第2の吸込口 90 吸込口切替装置 101 第1の接地支持部 102 第2の接地支持部 103 ガイド部 104 斜面 110 アジテーター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動送風機の運転によって発生する気流
    とともに塵埃を吸込口体の吸込口から吸い込み、吸い込
    んだ気流を集塵装置に導入して塵埃を捕集する電気掃除
    機において、 前記吸込口体に第1の吸込口と第2の吸込口を設け、こ
    の第2の吸込口の少なくとも一部は第1の吸込口の前方
    に位置するとともに、この第2の吸込口の近傍に第1の
    接地支持部を設けたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】 前記吸込口体の後部に掃除機本体が支軸
    を介して回動可能に連結され、前記掃除機本体を保管時
    の姿勢から清掃作業態勢へと姿勢変換したとき、前記車
    輪を支点、前記支軸を作用点として前記吸込口体の後部
    が持ち上がり、前記第2の吸込口が床に接近することを
    特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 前記清掃作業態勢をとったとき、前記第
    1の接地支持部が前記第2の吸込口と床との間に所定の
    間隔を維持することを特徴とする請求項2に記載の電気
    掃除機。
  4. 【請求項4】 前記集塵装置保持部を直立させたときに
    は前記第1の接地支持部の後方に設けられた第2の接地
    支持部が前記吸込口体の支えとなることを特徴とする請
    求項2又は請求項3に記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】 前記吸込口体から突出するガイド部を前
    記第2の吸込口の前方に設けるとともに、このガイド部
    の下面は前記第2の吸込口に向かって次第に低くなる斜
    面としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれ
    かに記載の電気掃除機。
  6. 【請求項6】 前記第1の吸込口にアジテーターを設け
    たことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の電気掃除機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008086550A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気掃除機用吸込具およびそれを用いた電気掃除機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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