JP6815244B2 - 媒体搬送装置、画像読取装置および複合装置 - Google Patents

媒体搬送装置、画像読取装置および複合装置 Download PDF

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Description

本発明は、媒体搬送装置、並びに、媒体搬送装置を有する画像読取装置および複合装置に関する。
画像読取装置で用いられる媒体搬送装置は、媒体(読取原稿)を搬送しながら読取センサで読み取り、原稿を排出してスタッカ上で積載するように構成されている(例えば、特許文献1)。
特開2011−66707号公報(段落0030、図1参照)
しかしながら、媒体には折り目が付いている場合があり、媒体の状態に関わらず積載性を向上することが求められている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、媒体の状態に関わらず積載性を向上することができる媒体搬送装置、画像読取装置および複合装置を提供することを目的とする。
本発明の媒体搬送装置は、媒体を第1の方向に排出する排出部と、排出部から排出された媒体を積載面に積載するスタッカと、第1の方向における排出部の下流側に配置され、スタッカの積載面に向かって媒体を押圧する押さえ部材と、搬送対象の媒体を載置する載置面と、載置面に対向配置され、載置面から媒体を送り出す給送ローラとを有する。押さえ部材は、媒体と当接する第1の当接部と、第1の方向と直交する第2の方向において第1の当接部から離間して配置され、媒体と当接する第2の当接部と、第2の方向において第1の当接部と第2の当接部との間に配置され、第1の当接部および第2の当接部の少なくとも一方が積載面と当接しているときに積載面から離間した位置にある頂部とを有する。給送ローラと載置面との距離は、載置面への媒体のセット時には、距離H2である。第1の当接部および第2の当接部の少なくとも一方が載置面に当接しているときに頂部の所定部分が載置面から離間する距離H1は、距離H2よりも大きい
本発明の媒体搬送装置は、また、媒体を第1の方向に排出する排出部と、排出部から排出された媒体を積載面に積載するスタッカと、第1の方向における排出部の下流側に配置され、スタッカの積載面に向かって媒体を押圧する押さえ部材と、搬送対象の媒体を載置する載置面と、スタッカの積載面に対向する対向面とを有する。押さえ部材は、媒体と当接する第1の当接部と、第1の方向と直交する第2の方向において第1の当接部から離間して配置され、媒体と当接する第2の当接部と、第2の方向において第1の当接部と第2の当接部との間に配置され、第1の当接部および第2の当接部の少なくとも一方が積載面と当接しているときに積載面から離間した位置にある頂部とを有する。スタッカに媒体が最大積載量まで積載されたときに、一番上の媒体から対向面までの距離をH3とすると、第1の当接部および第2の当接部の少なくとも一方が積載面に当接しているときに頂部が積載面から離間する最大距離は、距離H3よりも小さい
本発明による画像読取装置は、上記の媒体搬送装置と、媒体搬送装置によって搬送された媒体を読取位置で読み取る読取手段とを備える。
本発明の複合装置は、上記の画像読取装置と、媒体に画像を形成する画像形成装置とを備える。
本発明によれば、原稿押さえ部材が、第1の当接面、第2の当接面および頂部を有するため、例えば折り目がついた媒体などであっても、スタッカ上での積載性を向上することができる。
第1の実施の形態における媒体搬送装置を備えた画像読取装置を示す斜視図である。 第1の実施の形態における画像読取装置を示す断面図である。 第1の実施の形態における押さえ部材を示す斜視図である。 第1の実施の形態における押さえ部材を示す正面図である。 第1の実施の形態における媒体搬送装置の一部を示す正面図である。 第1の実施の形態における給送ローラおよび媒体トレイを示す図である。 第1の実施の形態における媒体搬送装置の片面読取時の媒体搬送動作を示す図である。 第1の実施の形態における媒体搬送装置の両面読取時の媒体搬送動作を示す図である。 第1の実施の形態における媒体搬送装置の両面読取時の媒体搬送動作を示す図である。 第1の実施の形態における媒体搬送装置の両面読取時の媒体搬送動作を示す図である。 第1の実施の形態における媒体搬送装置のスタッカ上の媒体の積載状態を示す図である。 第1の実施の形態における押さえ部材の作用を示す斜視図(A)および正面図(B)である。 比較例の押さえ部材の作用を示す斜視図(A)および正面図(B)である。 変形例の押さえ部材を示す斜視図である。 第1の実施の形態の画像読取装置が適用可能な複合装置を示す模式図である。
第1の実施の形態.
本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態の媒体搬送装置2を備えた画像読取装置1の外観を示す斜視図である。画像読取装置1は、スキャナとして単独で用いてもよく、また、例えば、後述するMFP(Multi−Function Peripheral)100の一部として用いてもよい。
<画像読取装置1の構成>
まず、画像読取装置1の構成について説明する。図2は、画像読取装置1の構成を示す断面図である。画像読取装置1は、基台としてのフラットベッド14と、フラットベッド14の上部を覆う透明板12と、フラットベッド14内に配置された読取部11と、フラットベッド14の上側に配置された媒体搬送装置2とを有する。
読取部11は、複数の読取素子を主走査方向に配列した読取センサ(ラインセンサ)を有する。読取部11は、透明板12上を副走査方向(主走査方向に直交する方向)に搬送される媒体Dの画像を、所定の読取位置Rで読み取る。透明板12は、ガラス板等で構成され、読取部11が読取に用いる光を透過する。
なお、画像読取装置1は、媒体搬送装置2を上方に揺動させ、透明板12の上面を開放させることもできる。その場合には、媒体搬送装置2を動作させずに、読取部11を副走査方向(図中左右方向)に移動させながら、ユーザが透明板12上に置いた媒体Dを読み取ることができる。この動作モードについては、説明を省略する。また、フラットベッド14の側面には、ユーザが画像読取装置11を操作するための操作パネル19(図1)が配設されている。
図2において、主走査方向(読取部11の読取素子の配列方向)をX方向(第2の方向)とし、副走査方向をY方向とする。特に、読取部11上を媒体Dが通過する方向を、+Y方向(第1の方向)とする。透明板12の板面は、XY面に平行である。X方向およびY方向の両方に直交する方向をZ方向とする。ここでは、XY面は水平面であり、Z方向は鉛直方向であるが、これに限定されるものではない。
<媒体搬送装置2の構成>
次に、媒体搬送装置2の構成について説明する。媒体搬送装置2は、読取原稿である媒体Dを積載状態で保持する媒体トレイ10と、媒体トレイ10に積載された媒体Dを送り出す給送ローラ21(給送部)と、給送ローラ21によって送り出された媒体Dを搬送路P1に搬送する搬送ローラ22とを有する。
媒体トレイ10は、載置面10a上に搬送対象の媒体Dが積載される部分である。媒体Dは、例えば紙媒体であるが、紙媒体に限定されるものではない。給送ローラ21は、媒体トレイ10の載置面10a上に積載された一番上の媒体Dに当接するように配置されている。給送ローラ21は、媒体トレイ10の載置面10aに積載された媒体Dを一枚ずつ順に送り出す。
搬送ローラ22は、媒体トレイ10の送り出し側(図中左側)に配置され、互いに当接する一対のローラで構成されている。搬送ローラ22は、給送ローラ21から送り出された媒体Dを搬送路P1に搬送する。
媒体搬送装置2は、また、搬送路P1に沿って配置された第1反転ローラ23、レジストローラ24および排出搬送ローラ25と、搬送路P1の終端に配置された排出ローラ26(排出部)とを有する。排出ローラ26の排出側(+Y方向)には、排出された媒体Dを積載するスタッカ16(積載部)が設けられている。
第1反転ローラ23、レジストローラ24および排出搬送ローラ25は、いずれも、互いに当接する一対のローラで構成されている。第1反転ローラ23は、レジストローラ24に向けて媒体Dを搬送する順方向と、その反対の逆方向に回転可能であり、回転方向が切り換えられる。第1反転ローラ23は、両面読み取りモードにおいて、搬送路P3(後述)に沿って搬送されてきた媒体Dを開口部15aから一旦排出したのち、回転方向を反転し、レジストローラ24に向かう搬送路P1に送り込むものである。
レジストローラ24は、媒体Dがニップ部に当接してから所定のタイミングで回転を開始することでスキューを矯正して搬送し、後述する読取位置Rを通過させる。排出搬送ローラ25は、読取位置Rを通過した媒体Dを排出ローラ26に向けて搬送する。
排出ローラ26は、従動ローラであるバックアップローラ27に当接するように配置されている。排出ローラ26は、排出搬送ローラ25から搬送されてきた媒体Dを、排出ローラ26とバックアップローラ27との間(ニップ部)から+Y方向に排出する。
また、バックアップローラ27の排出ローラ26と反対側に当接するように、第2反転ローラ28が配置されている。第2反転ローラ28は、媒体Dを+Y方向(排出方向)に搬送する順方向と、その反対の逆方向に回転可能であり、回転方向が切り換えられる。第2反転ローラ28は、両面読み取りモードにおいて、排出搬送ローラ25から搬送されてきた媒体Dを一旦+Y方向に搬送したのち、回転方向を反転し、第1反転ローラ23に向かう搬送路P2に送り込むものである。
なお、給送ローラ21、搬送ローラ22、第1反転ローラ23、レジストローラ24、排出搬送ローラ25、排出ローラ26、バックアップローラ27および第2反転ローラ28のそれぞれの軸方向は、X方向(媒体Dの幅方向)である。
搬送ローラ22と第1反転ローラ23との間には、媒体Dの搬送路を切り換える第1セパレータ41(第1切換部)が配置されている。第1セパレータ41は、搬送ローラ22から送られてきた媒体Dを搬送路P1に案内する上方位置(図2に示す位置)と、もう一つの搬送路P3に案内する下方位置(図8に破線で示す位置)との間で揺動する。搬送路P3は、媒体Dを、搬送路P1とは反対方向から第1反転ローラ23に導く経路であり、第1反転ローラ23の近傍で搬送路P1と合流する。
排出搬送ローラ25と排出ローラ26との間には、媒体Dの搬送路を切り換える第2セパレータ42(第2切換部)が配置されている。第2セパレータ42は、排出搬送ローラ25から送られてきた媒体Dを排出ローラ26とバックアップローラ27とのニップ部に案内する上方位置(図2に示す位置)と、第2反転ローラ28とバックアップローラ27とのニップ部に案内する下方位置(図9に破線で示す位置)との間で揺動する。
媒体搬送装置2は、また、透明板12を挟んで読取部11に対向配置された媒体ガイド部13を有する。媒体ガイド部13は、透明板12から媒体Dが浮き上がらないように、媒体Dを透明板12に押し当てる。
媒体搬送装置2は、また、媒体トレイ10に積載された媒体Dの有無を検知する媒体センサ51を有し、搬送路P1に沿って、媒体Dの通過を検知する媒体センサ52,53,54を有する。媒体センサ52は、搬送路P1に沿って搬送ローラ22の下流側に配置されている。媒体センサ53および媒体センサ54は、搬送路P1に沿ってレジストローラ24の上流側および下流側にそれぞれ配置されている。また、搬送路P3には、媒体センサ55が配置されている。
排出ローラ26の媒体Dの排出側(+Y方向)に、排出された媒体Dを積載するスタッカ16(積載部)が配置されている。スタッカ16は、媒体Dを積載する積載面16aを有する。積載面16aは、ここではXY面に平行な面(水平面)であるが、これに限定されるものではない。スタッカ16は、媒体トレイ10の下側(−Z方向)に対向するように配置されている。
スタッカ16は、Y方向において排出ローラ26に近い側の第1の領域161よりも、排出ローラ26から離れた側の第2の領域162の高さが高く、2つの領域161,162の間に傾斜部163を有する。但し、スタッカ16の形状は、このような形状に限定されるものではなく、全体が平坦であってもよい。
スタッカ16の上方には、スタッカ16に積載される媒体Dを押さえる押さえ部材3が配設されている。押さえ部材3は、媒体トレイ10の下側に設けられた揺動支持部101によって、揺動可能に保持されている。
図3は、押さえ部材3の形状を示す斜視図である。押さえ部材3は、例えば金属製のワイヤを折り曲げて構成されている。押さえ部材3は、揺動支持部101(図2)からスタッカ16の積載面16a(図2)まで直線状に延在する一対の延在部30a,30bを有する。延在部30a,30bは、いずれもYZ面に平行な面内で延在し、X方向に互いに対向している。
延在部30aの積載面16a側の端部には、媒体Dに当接する当接部(第1の当接部)31aが形成されている。同様に、延在部30bの積載面16a側の端部には、媒体Dに当接する当接部(第2の当接部)31bが形成されている。当接部31a,31bは、X方向に互いに対向している。当接部31a,31bをまとめて、当接部31とも称する。
当接部31a,31bは、スタッカ16の積載面16aに積載された媒体Dに当接する。また、スタッカ16の積載面16aに媒体Dが積載されていないときには、当接部31a,31bは、スタッカ16の積載面16aに当接する。
延在部30aの揺動支持部101側の端部には、揺動支持部101(図2)に支持される支軸部(第1の支軸部)35aが形成されている。同様に、延在部30bの揺動支持部101側の端部には、揺動支持部101(図2)に支持される支軸部(第2の支軸部)35bが形成されている。支軸部35a,35bは、いずれも軸方向がX方向に平行であり、X方向に互いに対向しており、互いに同軸である。支軸部35a,35bをまとめて、支軸部35とも称する。
当接部31a,31bからX方向内側に、傾斜部32a(第1の傾斜部)および傾斜部32b(第2の傾斜部)がそれぞれ直線状に延在している。傾斜部32a,32bは、Y方向に対して角度αだけ傾斜している。より具体的には、傾斜部32a,32bは、+Y方向に進むにつれて、スタッカ16の積載面16aから離間するように傾斜している。傾斜部32a,32bをまとめて、傾斜部32とも称する。
図4は、押さえ部材3の先端部(すなわち、当接部31a,31bおよび傾斜部32a,32bを含む端部)を示す正面図である。傾斜部32a,32bは、X方向中心に対して互いに対称に延在し、X方向に対して角度βだけ傾斜している。より具体的には、傾斜部32a,32bは、X方向内側に進むにつれて(当接部31a,31bから離間するにつれて)スタッカ16の積載面16aから離間するように傾斜している。
X方向において傾斜部32a,32bの間には、頂部33が形成されている。頂部33は、当接部31a,31bがスタッカ16の積載面16aに当接している状態で、積載面16aから+Z方向(積載面16aに垂直な方向)に離間している。
なお、ここでは、当接部31a,31bがスタッカ16の積載面16aに当接している状態で、頂部33が積載面16aから+Z方向に離間していると説明したが、製造誤差等により、当接部31a,31bの一方のみがスタッカ16の積載面16aに当接する場合もあり得る。そのため、当接部31a,31bの少なくとも一方がスタッカ16の積載面16aに当接している状態で、頂部33が積載面16aから+Z方向に離間していればよい。
頂部33は、傾斜部32aからX方向中心に向けて延在する湾曲部34a(第1の湾曲部)と、傾斜部32bからX方向中心に向けて延在する湾曲部34b(第2の湾曲部)とを有する。これにより、頂部33は、傾斜部32a,32bの間で滑らかな湾曲形状を描くように形成される。湾曲部34a,34bをまとめて、湾曲部34とも称する。
押さえ部材3の当接部31a,31b、傾斜部32a,32bおよび頂部33(湾曲部34a,34bを含む)により、媒体Dの折り目D1(図12(A))を通過させる部分、すなわち逃げ形状が形成される。これにより、後述するように、媒体Dの折り目D1が押さえ部材3に引っ掛からないようにすることができる。
図5は、押さえ部材3を含む媒体搬送装置2の正面図(+Y側から見た図)である。図5に示すように、排出ローラ26は、スタッカ16のX方向中心に対して両側に2箇所ずつ配置されたローラ部(ゴムローラ部)26a,26b,26c,26dを有する。ローラ部26a,26b,26c,26dは、X方向に一列に配列されている。また、バックアップローラ27は、ローラ部26a,26b,26c,26dにそれぞれ当接するローラ部(ゴムローラ部)27a,27b,27c,27dを有する。
押さえ部材3は、X方向において、排出ローラ26の中央のローラ部26b,26cの間に配置されている。すなわち、押さえ部材3は、スタッカ16に積載される媒体Dの幅方向(X方向)の中央部に配置されている。押さえ部材3の頂部33は、スタッカ16に積載される媒体DのX方向中心に位置する。
図6は、媒体トレイ10と給送ローラ21とを示す模式図である。給送ローラ21は、揺動フレーム29によって支持されている。揺動フレーム29はX方向の揺動軸を中心として揺動可能に支持されている。
給送ローラ21は、媒体トレイ10に接近する下方位置(第1の位置)と、媒体トレイ10から離間する上方位置(第2の位置)との間で揺動する。ユーザが媒体トレイ10に媒体Dをセットする際には、図6に示すように、給送ローラ21は上方位置にある。また、媒体Dを送り出す際には、給送ローラ21は下方位置にある。
図6に示したように給送ローラ21が上方位置にある状態で、媒体トレイ10の載置面10aから給送ローラ21までの距離を、距離H2とする。媒体Dは、媒体トレイ10の載置面10aと給送ローラ21との間にセットされるため、仮に媒体Dに折り目があったとしても、媒体Dの折り目の高さが距離H2以上になることはない。
図2に戻り、媒体搬送装置2を上方から覆うように、カバー15が設けられている。カバー15の上面には、両面読取動作において媒体Dを一時的に排出するための開口部15aが形成されている。なお、媒体トレイ10およびスタッカ16は、カバー15から+Y方向に突出するように設けられている。
<画像読取装置1の動作>
次に、媒体搬送装置2を含む画像読取装置1の動作について説明する。まず、媒体(読取原稿)Dの片面の画像を読み取る片面読取動作について、図7を参照して説明する。
片面読取動作が開示されると、まず、給送ローラ21が回転して媒体トレイ10に載置された媒体Dに接触し、1枚の媒体Dを媒体トレイ10から送り出す。給送ローラ21から送り出された媒体Dは、搬送ローラ22により、搬送路P1に沿って搬送される。このとき、第1セパレータ41は、媒体Dを搬送路P1に沿って第1反転ローラ23に案内する位置(下方位置)にある。媒体Dは、第1セパレータ41の上側を通過して、搬送路P1に沿って第1反転ローラ23に向かう。
第1反転ローラ23は、順方向(すなわち、媒体Dをレジストローラ24に向けて搬送する方向)に回転し、搬送路P1に沿って媒体Dをレジストローラ24に搬送する。レジストローラ24は、媒体Dがレジストローラ24のニップ部に突き当たってから所定のタイミングで回転を開始し、これにより媒体Dのスキューを矯正する。レジストローラ24の回転開始のタイミングは、媒体センサ53が媒体Dの先端を検知した時点からのタイマーカウントによって決定される。
レジストローラ24は、スキューを矯正した媒体Dを搬送し、読取部11による読取位置RをY方向に通過させる。読取位置Rでは、媒体ガイド部13が媒体Dを透明板12に押し当て、媒体Dの浮き上がりを抑制する。媒体Dが読取位置RをY方向(副走査方向)に通過する際に、読取部11のX方向に配列された読取素子が、媒体Dの第2面の画像を1ラインずつ読み取る。読取部11の読取動作の開始タイミングは、媒体センサ54が媒体Dの先端を検知した時点からのタイマーカウントによって決定される。
読取位置Rを通過した媒体Dは、排出搬送ローラ25によって搬送され、第2セパレータ42の下側を通って、排出ローラ26とバックアップローラ27とのニップ部に達する。排出ローラ26は、媒体Dを、排出ローラ26とバックアップローラ27との間から+Y方向に排出する。
排出された媒体Dは、押さえ部材3に当接し、押さえ部材3の自重によって積載面16aに押し当てられる。これにより、スタッカ16に既に積載されていた媒体Dが、後から排出された媒体Dに押されて生じる媒体Dの積載状態の乱れが抑制される。これにより、片面読取動作が完了する。
次に、媒体Dの両面の画像を読み取る両面読取動作について、図8〜10を参照して説明する。ここでは、まず、媒体Dの第2面(媒体トレイ10上で下方を向いている面)の画像を読み取り、次に、媒体Dの第1面(媒体トレイ10上で上方を向いている面)の画像を読み取る。
まず、給送ローラ21が回転して媒体トレイ10に載置された媒体Dに接触し、1枚の媒体Dを媒体トレイ10から送り出す。給送ローラ21によって送り出された媒体Dは、搬送ローラ22によって搬送される。
第1面の読取時には、第1セパレータ41は図8に破線で示す上方位置に揺動し、媒体Dを搬送路P3に案内する。媒体Dは、第1セパレータ41の下側を通過して、搬送路P3に沿って第1反転ローラ23に向かう。
第1反転ローラ23は、媒体Dをレジストローラ24に搬送する際の回転方向(順方向)とは反対の方向(逆方向)に回転し、媒体Dをカバー15の開口部15aから排出する。
そして、媒体Dの後端が第1反転ローラ23の近傍に到達すると、図9に示すように、第1反転ローラ23が反転して順方向に回転し、媒体Dをレジストローラ24に向かって搬送する。第1反転ローラ23の反転のタイミングは、搬送路P3に配置された媒体センサ55が媒体Dの後端を検知した時点からのタイマーカウントによって決定される。
レジストローラ24は、所定のタイミングで回転を開始して媒体Dのスキューを矯正し、媒体Dを搬送する。媒体Dが読取位置RをY方向に通過する際に、読取部11が媒体Dの画像を1ラインずつ読み取る。
読取位置Rを通過した媒体Dは、排出搬送ローラ25によって、排出ローラ26に向けて搬送される。第2セパレータ42は、図9に破線で示す下方位置にあり、媒体Dを第2反転ローラ28とバックアップローラ27とのニップ部に案内する。
第2反転ローラ28は、順方向に回転し、反転ローラ28とバックアップローラ27とのニップ部から、媒体Dを+Y方向に排出する。その後、図9に示すように、媒体Dの後端が第2セパレータ42を通過すると、第2反転ローラ28が反転して逆方向に回転し、媒体Dを搬送路P2に沿って第1反転ローラ23に向けて搬送する。第2反転ローラ28の反転のタイミングは、媒体センサ54が媒体Dの後端を検知した時点からのタイマーカウントによって決定される。
この時点で、第1セパレータ41は、上方位置(図8に破線で示す位置)から下方位置に戻っている。第2反転ローラ28によって搬送される媒体Dは、下方位置にある第1セパレータ41の上側を通過し、搬送路P1に沿って第1反転ローラ23に達する。
第1反転ローラ23は、順方向に回転し、搬送路P1に沿って媒体Dをレジストローラ24に搬送する。レジストローラ24は、上述した所定のタイミングで回転を開始して媒体Dのスキューを矯正し、媒体Dを搬送する。媒体Dが読取位置RをY方向に通過する際に、読取部11が媒体Dの第1面の画像を1ラインずつ読み取る。
この時点で、第2セパレータ42は、下方位置(図9に破線で示す位置)から上方位置に戻っている。読取位置Rを通過した媒体Dは、排出搬送ローラ25によって搬送され、第2セパレータ42の下側を通って、排出ローラ26とバックアップローラ27とのニップ部に達する。排出ローラ26は、媒体Dを排出ローラ26とバックアップローラ27とのニップ部から+Y方向に排出する。
排出された媒体Dは、押さえ部材3に当接し、押さえ部材3の自重によって積載面16aに押し当てられる。これにより、スタッカ16に既に積載されていた媒体Dが、後から排出された媒体Dに押されて生じる媒体Dの積載状態の乱れが抑制される。これにより、両面読取動作が完了する。
なお、画像読取装置1の読取部11が読み取った画像データは、画像読取装置1に接続されたパーソナルコンピュータ等に出力するか、または、MFP100(図15)の画像形成装置8に出力して画像形成装置8で印刷する。
また、媒体搬送装置2における媒体Dの搬送に関し、媒体センサ51は、読取開始時に媒体トレイ10上の媒体Dの有無を検知するために用いられる。また、媒体センサ52は、先に給送した媒体Dと、後から給送する媒体Dとの間隔調整のために用いられる。媒体センサ53,54,55については、上述したとおりである。
図11は、スタッカ16に最大積載量の媒体Dが積載された状態を示す図である。媒体搬送装置2は、予め設定された最大積載量の媒体Dがスタッカ16に積載されたことをセンサ等によって検知すると、例えば操作部19のディスプレイ19a(図1)に、スタッカ16上の媒体Dを取り除くようにアラームを表示する。
スタッカ16上に最大積載量の媒体Dが積載された状態で、押さえ部材3は支軸部35を中心として、最も高い位置まで揺動している。この状態で、スタッカ16に積載された一番上の媒体Dから媒体トレイ10の下面までの距離を、距離H3とする。
当接部31a,31bから頂部33までの高さは、後述するように、スタッカ16に最大積載量の媒体Dが積載された状態(図11)で、押さえ部材3の頂部33が媒体トレイ10に当接しないように設定される。
<作用>
図12(A)および(B)は、スタッカ16に排出された折り目のある媒体Dと、押さえ部材3とを示す斜視図および正面図である。画像読取装置1の使用時には、ユーザが、折り畳まれた媒体D(読取原稿)を伸ばして媒体トレイ10にセットする場合がある。
媒体Dの折り畳み方は、2つ折りと4つ折りが一般的であるが、いずれの場合も、媒体Dの幅方向中央部または搬送方向中央部に山型の折り目(折りぐせ)D1が生じる可能性がある。媒体Dの搬送方向中央部の折り目D1であれば積載時の問題は生じないが、媒体Dの幅方向中央部の折り目D1は、押さえ部材3に引っ掛かり、媒体Dの積載状態に乱れが生じる可能性がある。
そこで、この第1の実施の形態では、押さえ部材3の先端に、媒体Dの折り目D1に当接しない形状(逃げ形状)を設けている。言い換えると、押さえ部材3の当接部31a,31bが媒体Dの表面に当接し、頂部33が媒体Dの表面から+Z方向に離間するように構成している。
そのため、図12(A)および(B)に示すように、媒体Dが排出ローラ26から排出された際に、媒体Dの折り目D1が、当接部31a,31bおよび頂部33で囲まれた領域を通過する。これにより、折り目D1が押さえ部材3に引っ掛かることなく、押さえ部材3によって媒体Dを積載面16aに押し当てることができる。
より具体的には、押さえ部材3の当接部31a,31bが積載面16aに当接しているときの積載面16aから頂部33の下面までの距離H1は、図6に示した媒体トレイ10の載置面10aと給送ローラ21との距離H2よりも大きく設定される。
折り目D1の高さが距離H2を超える媒体Dは、媒体トレイ10の載置面10aと給送ローラ21との間に挿入できない。従って、スタッカ16に排出されてくる媒体Dの折り目D1の高さh(図12(B))は、距離H2以下と考えることができる。そのため、距離H1を距離H2よりも大きく設定すれば、媒体Dの折り目D1の高さが最大であっても、折り目D1が押さえ部材3に引っ掛かることがない。
また、押さえ部材3の当接部31a,31bが積載面16aに当接しているときの積載面16aから頂部33の上面までの距離を、スタッカ16に最大積載量の媒体Dが積載されたときの媒体Dから媒体トレイ10の下面10bまでの距離H3(図11)よりも小さく設定することにより、頂部33と媒体トレイ10との当接を防止することができる。
なお、押さえ部材3の当接部31a,31bが積載面16aに当接しているときの積載面16aから頂部33の上面までの距離は、上記の距離H1に、押さえ部材3を構成するワイヤの径dを加えた距離H1+dであり、最大距離とも称する。
なお、上述した距離H1,H3は、スタッカ16の積載面16aに直交する方向の距離であり、距離H2は、媒体トレイ10の載置面10aに直交する方向の距離である。
図13(A)および(B)は、比較例の押さえ部材6の動作を説明するための斜視図および正面図である。比較例の押さえ部材6は、媒体トレイ10の揺動支持部101からスタッカ16に向けて延在する一対の延在部60a,60bと、その延在部60a,60bの先端同士をつなぐ直線状の先端部61とを有する。延在部60a,60bはX方向に互いに対向している。また、先端部61はX方向に延在し、その全体が媒体Dに当接する。
この比較例の押さえ部材6は、先端部61が全体で媒体Dに当接するため、媒体Dが幅方向中央に折り目D1を有する場合、折り目D1が押さえ部材6の先端部61に引っ掛かり、媒体Dの積載状態が乱れる可能性がある。
これに対し、この第1の実施の形態の押さえ部材3は、押さえ部材3の当接部31a,31bが媒体Dの表面に当接し、頂部33が媒体Dの表面から+Z方向に離間するように構成されているため、媒体Dの折り目D1が押さえ部材3に引っ掛かることがなく、媒体Dの積載性を向上することができる。
<実施の形態の効果>
以上説明したように、本発明の実施の形態1では、押さえ部材3が、媒体Dと当接する当接部31a,31b(第1の当接部および第2の当接部)を有し、X方向において当接部31a,31bの間に、当接部31a,31bが積載面16aと当接しているときに積載面16aから+Z方向に離間する頂部33を有するため、媒体Dの折り目D1が押さえ部材3に引っ掛かることを抑制し、媒体Dの積載性を向上することができる。
また、押さえ部材3の当接部31a,31bが積載面16aに当接している状態で、頂部33の所定部分(X方向中央部)が積載面16aから離間する距離H1が、媒体トレイ10の載置面10aに媒体Dをセットする際の給送ローラ21と載置面10aとの距離H2よりも大きいため、媒体Dが、媒体トレイ10にセット可能な最大の折り目D1を有する場合にも、折り目D1が押さえ部材3に引っ掛かることを抑制し、媒体Dの積載性を向上することができる。
また、頂部33において当接部31a,31のX方向における中間に位置する部分が、媒体トレイ10の載置面10aから最も離間するため、より確実に、媒体Dの折り目D1(幅方向中央部が最も高くなりやすい)が押さえ部材3に引っ掛かることを抑制することができる。
また、押さえ部材3は、当接部31a,31bから頂部33に向かって延在する傾斜部32a,32b(第1の傾斜部および第2の傾斜部)を有するため、媒体Dの折り目D1が、当接部31a,31b、傾斜部32a,32bおよび頂部33で形成される領域を通過するように構成することができる。
また、傾斜部32a,32bは、X方向において当接部31a,31bから離れるに従って積載面16aから離れるように傾斜しているため、当接部31a,31bと傾斜部32a,32bと頂部33とで、媒体Dの折り目D1を通過させる略三角の領域を規定することができる。
また、傾斜部32a,32bは、Y方向において当接部31a,31bの下流に進むに従って積載面16aから離間するように傾斜しているため、延在部30a,30bと傾斜部32a,32bとのなす角が鋭角にならず、押さえ部材3をワイヤの折り曲げによって構成しやすい。
また、頂部33が、傾斜部32aから延在する湾曲部(第1の湾曲部)34aと、傾斜部32bから延在する湾曲部(第2の湾曲部)34bとを有するため、媒体Dの折り目D1を通過させる略三角の領域を確保しながら、頂部33を滑らかに湾曲した形状に形成することができる。
また、押さえ部材3が、ワイヤによって形成されているため、押さえ部材3の構成が簡単になり、製造コストを低減することができる。
また、押さえ部材3が、揺動支持部101で揺動可能に支持され、スタッカ16の積載面16aに向かって延在する延在部30a,30b(第1の延在部および第2の延在部)を有するため、媒体Dの積載量に応じた位置で媒体Dを押し当てることができる。
また、スタッカ16上に媒体Dが最大積載量まで積載された状態で、一番上の媒体Dから媒体トレイ10の下面10b(対向面)までの距離H3よりも、当接部31a,31bが積載面16aに当接しているときに頂部33が積載面16aから離間する最大距離(H1+d)が小さいため、頂部33と媒体トレイ10との当接を抑制することができる。
また、押さえ部材3が、媒体Dの幅方向(X方向)の中央部に配置されているため、媒体Dを効率よく積載面16aに押し当てることができ、媒体Dの積載性が向上する。
なお、ここでは、押さえ部材3をワイヤで構成したが、ワイヤ以外で構成してもよい。また、媒体搬送装置2における媒体Dの搬送路および各ローラは、用途に応じて適宜変更することができる。
変形例.
図14は、第1の実施の形態の変形例の押さえ部材3Aを示す斜視図である。変形例の押さえ部材3Aは、第1の実施の形態の押さえ部材3と同様の延在部30a,30b、当接部31a,31bおよび支軸部35a,35bを有する。但し、変形例の押さえ部材3Aは、第1の実施の形態の押さえ部材3の傾斜部32a,32bおよび頂部33の代わりに、起立部36a,36bおよび頂部37を有する。
起立部36a,36bは、+Y方向に進むほど積載面16aから離間するように傾斜している点は、第1の実施の形態の傾斜部32a,32bと同様である。但し、第1の実施の形態の傾斜部32a,32bがX方向中央部に向けて傾斜していたのに対し、起立部36a,36bはYZ面内に対して平行である。頂部37は、起立部36a,36bの上端を結ぶように、X方向に直線状に延在している。
すなわち、変形例の押さえ部材3Aの先端部は、起立部36a,36bと頂部37とにより、媒体Dの折り目D1が通過する矩形状の領域を形成している。当接部31a,31bが積載面16aに当接している状態で、積載面16aから頂部37の下面までの距離は、第1の実施の形態で説明した距離H1と同じに設定されている。
この変形例の押さえ部材3Aも、当接部31a,31bが積載面16aと当接している状態で頂部37が積載面16aから距離H1だけ離間しているため、押さえ部材3Aに媒体Dの折り目D1が引っ掛かることがなく、媒体Dの積載性を向上することができる。
<MFPの構成>
次に、上述した媒体搬送装置2を備えた画像読取装置1が適用可能な複合装置について説明する。図15は、媒体搬送装置2を備えた画像読取装置1が適用可能な複合装置としてのMFP100の基本構成を示す模式図である。
複合装置としてのMFP100は、画像読取装置1(スキャナユニット)と、画像形成装置8(プリンタユニット)とを備えている。画像読取装置1は、画像形成装置8の上側に配置されており、画像形成装置8のハウジング8aに対してヒンジ等により開閉可能に連結されている。
画像形成装置8は、例えば電子写真法を用いて印刷用紙(印刷媒体)Pに画像を形成するものであり、ここでは、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)およびK(ブラック)のプロセスユニット80a,80b,80c,80dを備えている。プロセスユニット80a,80b,80c,80dは、使用するトナー(現像剤)を除いて共通の構成を有するため、プロセスユニット80と総称する。
プロセスユニット80は、像担持体として感光体ドラム81と、帯電部材としての帯電ローラ82、現像剤担持体としての現像ローラ83と、供給部材としての供給ローラ84と、現像剤収容部としての現像剤カートリッジ85とを有する。また、感光体ドラム81の上側に対向するように、露光装置86が取り付けられている。
帯電ローラ82は、感光体ドラム81の表面を一様に帯電する。露光装置86は、例えばLED(発光ダイオード)ヘッドを有し、感光体ドラム81の表面を露光して静電潜像を形成する。現像ローラ83は、感光体ドラム81の表面に形成された静電潜像をトナー(現像剤)により現像する。供給ローラ84は、現像ローラ83の表面にトナーを供給する。現像剤カートリッジ85は、供給ローラ84にトナーを補給する。
画像形成装置8は、また、印刷用紙Pを収容する用紙トレイ70と、用紙トレイ70から印刷用紙Pを1枚ずつ分離して送り出す給紙ローラ71と、用紙トレイ70から送り出された印刷用紙Pをプロセスユニット80a,80b,80c,80dに向けて搬送する搬送ローラ72とを備えている。
画像形成装置8は、また、プロセスユニット80a,80b,80c,80dに対向配置された転写ベルト73と、この転写ベルト73が張架された駆動ローラ74および従動ローラ75とを備えている。駆動ローラ74は、図示しない駆動源により回転し、転写ベルト73をプロセスユニット80a,80b,80c,80dに沿って移動させる。さらに、転写ベルト73を挟んでプロセスユニット80a,80b,80c,80dの各感光体ドラム81(後述)に対向するように、転写ローラ76が配設されている。
印刷用紙Pの搬送方向におけるプロセスユニット80a,80b,80c,80dの下流側には、印刷用紙Pにトナー像を定着する定着ユニット77が配設されている。定着ユニット77は、加熱ローラ、加圧ローラ等を有し、トナーに熱および圧力によりトナーを印刷用紙Pに定着させる。定着ユニット77のさらに下流側には、印刷用紙Pを画像形成装置8から排出する排出ローラ対78,79が設けられている。
画像形成装置8には、画像読取装置1が読み取った媒体(読取原稿)Dの画像データが送られる。画像形成装置8は、受信した画像データに基づき、印刷動作を行う。すなわち、給紙ローラ71を回転させて用紙トレイ70から印刷用紙Pを一枚ずつ送り出し、搬送ローラ72によって搬送する。さらに、転写ベルト73によって印刷用紙Pを吸着保持し、プロセスユニット80a,80b,80c,80dに沿って搬送する。
各プロセスユニット80では、帯電ローラ82が感光体ドラム81の表面を一様に帯電し、露光装置86が、画像データに応じて感光体ドラム81の表面を露光して静電潜像を形成する。現像ローラ83は、感光体ドラム81上の静電潜像を現像して、トナー像(現像剤像)を形成する。感光体ドラム81上のトナー像は、転写ローラ76によって印刷用紙Pに転写される。
各色のトナー像が転写された印刷用紙Pは、定着ユニット77に搬送される。定着ユニット77では、印刷用紙Pに転写されたトナー像を印刷用紙Pに定着する。トナー像が定着された印刷用紙Pは、排出ローラ対78,79によって画像形成装置8から排出される。
なお、ここでは、画像読取装置1と画像形成装置8とがMFP100を構成する場合について説明したが、画像読取装置1をスキャナとして単独で用いてもよい。また、図15に示した画像形成装置8はあくまでも一例であり、他の構成の画像形成装置を用いてもよい。
以上、本発明の望ましい実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良または変形を行なうことができる。
1 画像読取装置、 2 媒体搬送装置、 3 押さえ部材、 3A 押さえ部材、 6 押さえ部材、 8 画像形成装置、 10 媒体トレイ、 10a 載置面、 10b 下面(対向面)、 11 読取部、 12 透明板、 13 媒体ガイド部、 14 フラットベッド、 15 カバー、 15a 開口部、 16 スタッカ(積載部)、 16a 積載面、 21 給送ローラ(給送部)、 22 搬送ローラ、 23 第1反転ローラ、 24 レジストローラ、 25 排出搬送ローラ、 26 排出ローラ、 27 バックアップローラ、 28 第2反転ローラ、 29 揺動フレーム、 30 延在部、 30a 延在部(第1の延在部)、 30b 延在部(第2の延在部)、 31 当接部、 31a 当接部、 31b 当接部(第2の当接部)、 32 傾斜部、 32a 傾斜部(第1の傾斜部)、 32b 傾斜部(第2の傾斜部)、 33 頂部、 34 湾曲部、 34a 湾曲部(第1の湾曲部)、 34b 湾曲部(第2の湾曲部)、 35 支軸部、 35a 支軸部(第1の支軸部)、 35b 支軸部(第2の支軸部)、 36a,36b 起立部、 37 水平部、 41 第1セパレータ、 42 第2セパレータ、 51,52,53,54,55 媒体センサ、 70 用紙トレイ、 71 給紙ローラ、 72 搬送ローラ、 73 転写ベルト、 76 転写ローラ、 77 定着ユニット、 78,79 排出ローラ対、 80,80a,80b,80c,80d プロセスユニット、 81 感光体ドラム(像担持体)、 82 帯電ローラ(帯電部材)、 83 現像ローラ(現像剤担持体)、 84 供給ローラ(供給部材)、 85 現像剤カートリッジ(現像剤収容体)、 86 露光装置、 100 MFP(複合装置)、 101 揺動支持部、 D 媒体、 D1 折り目、 H1,H2,H3 距離、 P1,P2,P3 搬送路、 R 読取位置。

Claims (15)

  1. 媒体を第1の方向に排出する排出部と、
    前記排出部から排出された媒体を積載面に積載するスタッカと、
    前記第1の方向における前記排出部の下流側に配置され、前記スタッカの前記積載面に向かって媒体を押圧する押さえ部材と
    搬送対象の媒体を載置する載置面と、
    前記載置面に対向配置され、前記載置面から媒体を送り出す給送ローラと
    を有し、
    前記押さえ部材は、
    媒体と当接する第1の当接部と、
    前記第1の方向と直交する第2の方向において前記第1の当接部から離間して配置され、媒体と当接する第2の当接部と、
    前記第2の方向において前記第1の当接部と前記第2の当接部との間に配置され、前記第1の当接部および前記第2の当接部の少なくとも一方が前記積載面と当接しているときに前記積載面から離間した位置にある頂部と
    を有し、
    前記給送ローラと前記載置面との距離は、前記載置面への媒体のセット時には、距離H2であり、
    前記第1の当接部および前記第2の当接部の少なくとも一方が前記載置面に当接しているときに前記頂部の所定部分が前記載置面から離間する距離H1は、前記距離H2よりも大きい
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 媒体を第1の方向に排出する排出部と、
    前記排出部から排出された媒体を積載面に積載するスタッカと、
    前記第1の方向における前記排出部の下流側に配置され、前記スタッカの前記積載面に向かって媒体を押圧する押さえ部材と、
    搬送対象の媒体を載置する載置面と、
    前記スタッカの前記積載面に対向する対向面と
    を有し、
    前記押さえ部材は、
    媒体と当接する第1の当接部と、
    前記第1の方向と直交する第2の方向において前記第1の当接部から離間して配置され、媒体と当接する第2の当接部と、
    前記第2の方向において前記第1の当接部と前記第2の当接部との間に配置され、前記第1の当接部および前記第2の当接部の少なくとも一方が前記積載面と当接しているときに前記積載面から離間した位置にある頂部と
    を有し、
    前記スタッカに媒体が最大積載量まで積載されたときに、一番上の媒体から前記対向面までの距離をH3とすると、
    前記第1の当接部および前記第2の当接部の少なくとも一方が前記積載面に当接しているときに前記頂部が前記積載面から離間する最大距離は、距離H3よりも小さい
    ことを特徴とする体搬送装置。
  3. 前記頂部の前記所定部分は、前記第2の方向において前記第1の当接部と前記第2の当接部との中間に位置する部分であることを特徴とする請求項に記載の媒体搬送装置。
  4. 前記押さえ部材は、
    前記第1の当接部から前記頂部に向かって延在する第1の傾斜部を有することを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の媒体搬送装置。
  5. 前記第1の傾斜部は、前記第2の方向において前記第1の当接部から離れるに従って前記積載面から離れるように傾斜することを特徴とする請求項4に記載の媒体搬送装置。
  6. 前記第1の傾斜部は、前記第1の方向において前記第1の当接部の下流に進むに従って前記積載面から離間するように傾斜することを特徴とする請求項4または5に記載の媒体搬送装置。
  7. 前記押さえ部材は、
    前記第2の当接部から前記頂部に向かって延在する第2の傾斜部を有することを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の媒体搬送装置。
  8. 前記第2の傾斜部は、前記第2の方向において前記第2の当接部から離れるに従って前記積載面から離れるように傾斜することを特徴とする請求項7に記載の媒体搬送装置。
  9. 前記第2の傾斜部は、前記第1の方向において前記第2の当接部の下流に進むに従って前記積載面から離間するように傾斜することを特徴とする請求項7または8に記載の媒体搬送装置。
  10. 前記押さえ部材は、前記第1の当接部から前記頂部に向かって延在する第1の傾斜部と、前記第2の当接部から前記頂部に向かって延在する第2の傾斜部とを有し、
    前記頂部は、前記第1の傾斜部から延在する第1の湾曲部と、前記第2の傾斜部から延在する第2の湾曲部とを有することを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の媒体搬送装置。
  11. 前記押さえ部材は、ワイヤによって形成されていることを特徴とする請求項1から10までの何れか1項に記載の媒体搬送装置。
  12. 前記スタッカの前記積載面に対向する対向面に、前記押さえ部材を揺動可能に支持する揺動支持部をさらに備え、
    前記押さえ部材は、
    前記揺動支持部から前記スタッカに向かって延在する第1の延在部と、
    前記揺動支持部から前記スタッカに向かって延在し、前記第1の延在部に前記第2の方向に対向する第2の延在部と
    を有することを特徴とする請求項1から11までの何れか1項に記載の媒体搬送装置。
  13. 前記押さえ部材は、前記スタッカの前記積載面に載置される媒体の前記第2の方向における中央部に配置されていることを特徴とする請求項1から12までの何れか1項に記載の媒体搬送装置。
  14. 請求項1から13までの何れか1項に記載の媒体搬送装置と、
    前記媒体搬送装置によって搬送された媒体を、読取位置で読み取る読取部と
    を備えたこと
    を特徴とする画像読取装置。
  15. 請求項14に記載の画像読取装置と、
    媒体に画像を形成する画像形成装置と
    を備えたことを特徴とする複合装置。
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