以下、サーバ装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における証憑データ処理システム10のブロック図である。
証憑データ処理システム10は、サーバ装置1、ユーザ端末装置2、登録サーバ装置3、タイムスタンプサーバ装置4、およびキューサーバ装置5を備える。なお、ここでは説明の便宜上、ユーザ端末装置2が一つである場合を例に挙げて説明するが、ユーザ端末装置2は複数であっても良い。
サーバ装置1は、受信部101、蓄積部102、取得部103、更新部104、完了送信部105、追加部106、指示取得部107、サムネイル生成部108、指示受信部109、および送信部110を備える。取得部103は、証憑送信手段1031、およびスタンプ受信手段1032を備える。
ユーザ端末装置2は、証憑データ格納部201、端末送信部202、受付部203、端末受信部204、および出力部205を備える。
登録サーバ装置3は、第一受信部301、登録処理部302、格納部303、および第一送信部304を備える。
タイムスタンプサーバ装置4は、第二受信部401、タイムスタンプ処理部402、および第二送信部403を備える。
キューサーバ装置5は、第三受信部501、キュー502、および第三送信部503を備える。
証憑データ処理システム10のサーバ装置1、ユーザ端末装置2、登録サーバ装置3、タイムスタンプサーバ装置4、およびキューサーバ装置5は、データの通信が可能となるよう有線または無線の通信回線等を介して接続されている。
サーバ装置1は、例えば、証憑データにタイムスタンプを付与し、付与した証憑データを蓄積して管理するサーバ装置である。例えば、コンピュータ等により実現される。
受信部101は、1または2以上のユーザ端末装置2から、1または2以上の証憑データを受信する。証憑データは、証憑書類のデータである。証憑書類とは、例えば、税務上必要となる商取引に関連した書類や、事業において商取引等に関する事実を証明する書類である。証憑書類は、例えば、領収書、契約書、請求書、納品書、切手、約束手形、預り証、借用証書、有価証券受渡計算書、社債申込書、契約申込書(定型外)、預金通帳、送り状、輸出証明書などである。証憑データは、紙の証憑書類を、スキャナでスキャンした画像データや、デジタルスチルカメラ等で撮影した画像データであっても良く、テキストデータやテキストデータと画像データとの組合せで構成される証憑書類の電子データであっても良く、証憑書類を作成、発行する元となる電磁的記録データであっても良い。
受信部101が受信する証憑データは、例えば、e−文書法や、電子帳簿保存法において、紙での保存に変えて、電子データによる保存が認められている証憑書類のデータであって、タイムスタンプの付与が保存の要件である証憑データである。e−文書法とは、有価証券取引法、保険業法等の約250の法律等により、紙による原本保存が義務付けられている書類の電子保存を容認する法律の総称である。電子帳簿保存法とは、国税関係帳簿書類の電子データによる保存を認めた法律である。ただし、これら以外の証憑データであってもよく、例えば、法令では電子データによる保存が認められていない証憑書類のデータ等であってもよい。
証憑データは、例えば、e−文書法や、電子帳簿保存法等の特定の1以上の法令の要件を満たすデータである。法令の要件を満たすデータとは、例えば、法令の要件を満たす形式のデータである。例えば、電子帳保存法の要件を満たす形式の証憑データとは、例えば、解像度が200dpi以上であり、R,G,およびBのそれぞれの階調が256階調以上のカラー画像(すなわち、24ビットカラー以上のビット数のカラー画像)である。また、証憑データは、用紙サイズや、受領者の記録を有するデータであることが好ましい。ただし、証憑データは、どのようなデータであっても良く、例えば、特定の1以上の法令の要件を満たさないデータであってもよい。証憑データのファイル形式等は、問わない。
受信部101が受信する証憑データは、例えば、ユーザが、サーバ装置1により、タイムスタンプを付与させて、所望の格納部(例えば、サーバ装置1が有する図示しない格納部や、登録サーバ装置3等が有する格納部303等)等に蓄積させたいデータである。受信部101は、例えば、証憑データと、この証憑データを送信するユーザ端末装置2を利用するユーザのユーザ識別子との組を受信しても良い。ユーザ識別子は、ユーザを識別可能な情報であれば良く、例えば、ユーザ名であっても良く、ユーザのメールアドレスであっても良く、ユーザに割り当てられた文字列であっても良い。ユーザ識別子は、ユーザが利用するユーザ端末装置2の識別子であっても良い。ここでのユーザは、法人であってもよく、自然人であっても良い。受信部101が一度に受信する証憑データの数は、1以上であれば良く、その数は問わない。
受信部101は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。受信部101は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
蓄積部102は、受信部101が受信した証憑データを蓄積する。蓄積部102は、例えば、サーバ装置1の外部の登録サーバ装置3の格納部303に受信した証憑データを蓄積する。例えば、蓄積部102は、受信部101が受信した証憑データを、登録サーバ装置3に送信して、登録サーバ装置3に、送信した証憑データを格納部303に蓄積させる。この場合、証憑データとともに、この証憑データを蓄積させる指示等を登録サーバ装置3に送信してもよい。この場合、蓄積部102は、例えば、送信手段等を備えていることが好ましい。また、蓄積部102は、例えば、サーバ装置1が有する格納部(図示せず)に受信した証憑データを蓄積するようにしても良い。ただし、蓄積部102が証憑データをどこに蓄積するかは問わない。例えば、証憑データは、データベース等の管理情報を用いて管理される。
蓄積部102は、例えば、受信部101が受信した証憑データを、証憑データを送信したユーザ端末装置2のユーザのユーザ識別子と対応付けて蓄積する。例えば、蓄積部102は、受信部101が、証憑データとともに受信したユーザ識別子を、証憑データと対応付けて蓄積する。また、例えば、ユーザが、サーバ装置1に対してログインしている場合、蓄積部102は、このログイン時に入力されたユーザ識別子または、このユーザ識別子と対応付けられたユーザ識別子とを、受信部101が受信した証憑データと対応付けて蓄積してもよい。例えば、登録サーバ装置3に証憑データを蓄積する場合、蓄積部102は、証憑データと、ユーザ識別子とを、登録サーバ装置3に送信することで、証憑データを、ユーザ識別子と対応付けて蓄積させる。なお、証憑データをユーザ識別子と対応付けて蓄積する、ということは、例えば、格納部303等に蓄積した証憑データと、ユーザ識別子とを対応付けて管理することと考えてもよい。
蓄積部102は、後述するサムネイル生成部108が受信部101が受信した証憑データについて生成したサムネイル画像をこの証憑データと対応付けて蓄積する。証憑データについて生成したサムネイル画像は、通常、証憑データのサムネイル画像である。証憑データをサムネイル画像と対応付けて蓄積する、ということは、例えば、格納部303等に蓄積した証憑データとサムネイル画像とを対応付けて管理することと考えてもよい。なお、登録サーバ装置3に証憑データを蓄積する場合、蓄積部102は、サムネイル画像を、登録サーバ装置3に送信することで、証憑データを、ユーザ識別子と対応付けて蓄積する。
なお、蓄積部102は、証憑データを、証憑データの識別子である証憑データ識別子と対応付けて蓄積しても良い。そして、この証憑データ識別子を、この証憑データ識別子が示す証憑データに関連する情報と対応付けて送受信等を行なうようにすることで、証憑データと、証憑データに関連する情報との対応付けを管理するようにしてもよい。ただし、証憑データと、この証憑データに関連する情報との対応付けをどのように管理するかは問わない。
なお、以下、本実施の形態においては、蓄積部102が、証憑データを登録サーバ装置3に送信して、登録サーバ装置3の格納部303に蓄積させる場合を例に挙げて説明する。また、本実施の形態においては、蓄積部102は、証憑データや、ユーザ識別子、サムネイル画像等を登録サーバ装置3に送信するための送信手段(図示せず)を備えているものとする。
取得部103は、蓄積部102が蓄積した証憑データについてタイムスタンプを取得する。タイムスタンプとは、例えば、電子データがある時刻に確実に存在していたことを証明する電子的な時刻証明書である。証憑データについてタイムスタンプを取得する、ということは、証憑データについてタイムスタンプの情報(以下、タイムスタンプ情報と称す)を取得することであってもよく、証憑データと、この証憑データについて取得されたタイムスタンプ情報とが一体化されたタイムスタンプ付証憑データを取得することであっても良い。タイムスタンプ情報とは、例えば、電子データがある時刻に確実に存在していたことを証明する情報である。タイムスタンプ情報は、例えば、電子データのハッシュ値と、時刻情報との組に、公平な第三者機関(Time Stamp Authority)によるデジタル署名を行なった情報である。タイムスタンプ情報は、例えば、タイムスタンプトークンと呼ばれる情報である。タイムスタンプトークンとは、電子データのハッシュ値に時刻情報を付与し、これに時刻認証業務認定事業者等のデジタル署名をつけたファイルである。タイムスタンプトークンについては、公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。取得部103が証憑データについて取得するタイムスタンプ情報は、例えば、証憑データのハッシュ値に、時刻情報を付与し、これに時刻認証業務認定事業者等のデジタル署名をつけたファイルである。
タイムスタンプ付証憑データに一体化されているタイムスタンプ情報は、タイムスタンプ情報と実質的に同じ情報である。タイムスタンプ情報と証憑データとが一体化された情報とは、例えば、1ファイル化された情報である。証憑データとタイムスタンプ情報とが一体化されたタイムスタンプ付証憑データのファイル形式としては、例えば、PDF形式等が知られている。
取得部103が、どのように証憑データについてタイムスタンプを取得するかは問わない。取得部103は、例えば、データについてタイムスタンプを取得するタイムスタンプサーバ装置4を用いて、蓄積部102が蓄積した証憑データについてタイムスタンプを取得(例えば、受信)する。例えば、取得部103は、蓄積部102が蓄積した証憑データを、タイムスタンプサーバ装置4に送信して、送信した証憑データについてタイムスタンプ付サーバ装置4が取得したタイムスタンプ情報を受信してもよく、送信した証憑データについてタイムスタンプ付サーバ装置4が取得したタイムスタンプ付証憑データを受信しても良い。また、例えば、取得部103は、蓄積部102が蓄積した証憑データから、証憑データに関する情報であって、タイムスタンプの取得に必要な情報(例えば、証憑データのハッシュ値等)を取得し、取得した情報をタイムスタンプサーバ装置4に送信して、送信した情報についてタイムスタンプ付サーバ装置4が取得したタイムスタンプ情報を受信してもよい。これらの情報を送信する際には、対応する証憑データの識別子等を対応付けて送信することが好ましい。なお、取得部103は、証憑データと、この証憑データについてタイムスタンプサーバ装置4を用いて取得したタイムスタンプ情報とを用いて、タイムスタンプ付情報を取得してもよい。例えば、取得部103は、証憑データと、この証憑データについてタイムスタンプサーバ装置4を用いて取得したタイムスタンプ情報とを一体化してタイムスタンプ付情報を取得してもよい。取得部103は、一度に1つの証憑データをタイムスタンプサーバ装置4に送信しても良く、一度に複数の証憑データをタイムスタンプサーバ装置4に送信しても良い。
取得部103が、蓄積部102が蓄積した証憑データについてタイムスタンプを取得するトリガーやタイミングは問わない。例えば、取得部103は、蓄積部102が証憑データを蓄積した場合に、タイムスタンプを取得しても良い。また、取得部103は、例えば、予め決められた時刻等に、蓄積部102が蓄積した証憑データのうちの、タイムスタンプが取得されていない証憑データについてタイムスタンプを取得しても良い。また、取得部103は、後述する指示取得部107が取得したタイムスタンプ指示に応じて、タイムスタンプを取得しても良い。
なお、取得部103は、タイムスタンプを取得する際に用いる証憑データは、蓄積部102により蓄積された証憑データを読み出したものであってもよく、受信部101が受信した証憑データのうちの、蓄積部102が蓄積した証憑データを同じ証憑データであっても良く、いずれの場合の証憑データも、タイムスタンプを取得する際に用いられる蓄積部102が蓄積した証憑データと考えてもよい。かかることは、以下においても同様である。
以下、本実施の形態においては、取得部103が、証憑送信手段1031と、スタンプ受信手段1032とを有しており、取得部103による証憑データについてのタイムスタンプの取得が、タイムスタンプサーバ装置4を用いて、タイムスタンプサーバ装置4に蓄積部102が蓄積した証憑データを送信して、タイムスタンプサーバ装置4からタイムスタンプ付証憑データを受信することである場合を例に挙げて説明する。また、取得部103が、後述する指示取得部107がタイムスタンプ指示を取得した場合に、タイムスタンプを取得する例について説明する。
証憑送信手段1031は、蓄積部102が蓄積した証憑データを、タイムスタンプサーバ装置4に送信する。証憑送信手段1031が一度にタイムスタンプサーバ装置4に送信する証憑データの数は、1以上であれば良く、その数は問わない。証憑送信手段1031が、蓄積部102が蓄積した証憑データを、タイムスタンプサーバ装置4に送信するトリガーやタイミングは問わない。例えば、証憑送信手段1031は、蓄積部102が証憑データを蓄積した場合に、この証憑データを送信しても良く、予め決められた時刻等に、蓄積部102が蓄積した証憑データのうちの、タイムスタンプが取得されていない証憑データを送信しても良い。以下、本実施の形態においては、証憑送信手段1031が、後述する指示取得部107が取得したタイムスタンプ指示に応じて、蓄積部102が蓄積した証憑データをタイムスタンプサーバ装置4に送信する場合を例に挙げて説明する。
証憑送信手段1031は、例えば、後述する指示取得部107が取得したタイムスタンプ指示が示す証憑データを要求する指示を、登録サーバ装置3に送信する。そして、送信した指示に応じて登録サーバ装置3から送信される証憑データを受信し、受信した証憑データを、タイムスタンプサーバ装置4に送信する。なお、証憑送信手段1031は、蓄積部102が証憑データを蓄積した場合に、この証憑データをタイムスタンプサーバ装置4に送信してもよい。
証憑送信手段1031は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。証憑送信手段1031は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
スタンプ受信手段1032は、タイムスタンプサーバ装置4からタイムスタンプ付証憑データを受信する。例えば、証憑送信手段1031による1以上の証憑データの送信に応じて、この証憑データと、この証憑データについてタイムスタンプサーバ装置4で取得されたタイムスタンプ情報とが一体化された1以上のタイムスタンプ付証憑データを受信する。なお、タイムスタンプ付証憑データは、タイムスタンプが付与された証憑データの1態様と考えて良い。
スタンプ受信手段1032は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。スタンプ受信手段1032は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
なお、上記においては、証憑送信手段1031が、タイムスタンプサーバ装置4に証憑データを送信して、タイムスタンプサーバ装置4においてタイムスタンプ付証憑データを取得し、スタンプ受信手段1032が、タイムスタンプサーバ装置4からタイムスタンプ付証憑データを受信する場合について説明したが、証憑送信手段1031が、タイムスタンプ指示等が示す証憑データから、ハッシュ値等の証憑データ自身以外のタイムスタンプの取得に用いられる情報を取得してタイムスタンプサーバ装置4に送信するようにし、この情報を用いてタイムスタンプサーバ装置4が取得したタイムスタンプ情報またはタイムスタンプ付証憑データを、スタンプ受信手段1032が受信するようにしても良い。また、スタンプ受信手段1032は、受信したタイムスタンプ情報と、タイムスタンプ指示等が示す証憑データとを一体化して、タイムスタンプ付証憑データを生成しても良い。なお、タイムスタンプ情報およびタイムスタンプ付証憑データを取得することや受信することを、タイムコードを取得することや受信することと考えても良い。
更新部104は、蓄積部102が蓄積した証憑データが、取得部103が取得したタイムスタンプが付与された証憑データとなるよう、蓄積部102が蓄積した証憑データに関する情報を更新する。証憑データにタイムスタンプを付与するということは、例えば、結果的に証憑データとこの証憑データについて取得されたタイムスタンプ情報とを対応づけることである。例えば、証憑データにタイムスタンプを付与するということは、証憑データとこの証憑データについて取得されたタイムスタンプ情報とを対応づけることであってもよく、証憑データとこの証憑データについて取得されたタイムスタンプ情報とを一体化してタイムスタンプ付証憑データとすることであってもよく、証憑データを、この証憑データと、この証憑データについて取得されたタイムスタンプ情報とが一体化されたタイムスタンプ付証憑データで上書きすることであってもよく、証憑データを、この証憑データと、この証憑データについて取得されたタイムスタンプ情報とが一体化されたタイムスタンプ付証憑データに対応づけることであっても良い。
証憑データに関する情報とは、証憑データ自身であっても良く、蓄積部102によって蓄積された証憑データを管理する情報や、証憑データとタイムスタンプ情報との対応関係や、証憑データとタイムスタンプ付証憑データの対応関係等を管理する情報(例えば、データベース等のレコードの属性値等)の更新であっても良い。
証憑データが、取得部103が取得したタイムスタンプが付与された証憑データとなるよう、蓄積部102が蓄積した証憑データに関する情報を更新するということは、上述したように、本実施の形態における取得部103によるタイムスタンプの取得がタイムスタンプ付証憑データの取得であるため、
上述したように、本実施の形態においては、取得部103が、蓄積部102が蓄積した一の証憑データについて、タイムスタンプ付証憑データを取得するため、ここでの更新部104により行われる更新、すなわち、証憑データが、取得部103が取得したタイムスタンプが付与された証憑データとなるようにするための蓄積部102が蓄積した証憑データに関する情報の更新は、例えば、取得したタイムスタンプ付証憑データで、このタイムスタンプ付証憑データに対応する既に蓄積されている一の証憑データを上書きすることである。ここでの上書きは、既に蓄積されている証憑データの削除と、更新に用いられるタイムスタンプ付証憑データの蓄積との組合せや、置換等を含む概念と考えても良い。上書きの際に、図示しない格納部等に格納されている証憑データを管理する情報を、適宜更新しても良い。かかることは、以下においても同様である。
また、ここでの更新は、取得したタイムスタンプ付証憑データを対応する証憑データと同じ格納部や、それ以外の予め決められた格納部等に蓄積するとともに、このタイムスタンプ付証憑データと、このタイムスタンプ付証憑データに対応する既に蓄積されている一の証憑データとを対応付けるよう、証憑データと、タイムスタンプ付証憑データとの対応関係を管理する情報を更新することであってもよい。ここでの管理する情報の更新は、上書きであっても良く、修正であっても良く、書込等であっても良い。
本実施の形態においては、証憑データが登録サーバ装置3に蓄積されており、取得部103がタイムスタンプ付証憑データを取得するための、更新部104が、証憑データが蓄積されている登録サーバ装置3にタイムスタンプ付証憑データを送信して、対応する証憑データを更新させる場合を例に挙げて説明する。
なお、例えば、取得部103が、蓄積部102が蓄積した一の証憑データについてのタイムコードとして、タイムスタンプ情報タイムスタンプ(例えば、タイムスタンプトークン等)を取得する場合、更新部104による更新は、このタイムスタンプ情報を、上記の蓄積部102が蓄積した一の証憑データと対応付けて蓄積することであってもよい。タイムスタンプ情報と、証憑データとを対応付けて蓄積するということは、例えば、取得したタイムスタンプ情報を格納部303等に蓄積するとともに、証憑データと、タイムスタンプ情報とを対応関係を管理する情報を更新することである。ここでの管理する情報の更新は、上書きであっても良く、修正であっても良く、書込等であっても良い。この場合、タイムスタンプ情報は、通常、証憑データと同じ格納部に格納されるが、タイムスタンプ情報の蓄積場所は問わない。例えば、更新部104は、取得したタイムスタンプ情報を登録サーバ装置3に送信し、登録サーバ装置3に、送信したタイムスタンプ情報を、このタイムスタンプ情報に対応する証憑データと対応付けて格納部303に蓄積させてもよい。
また、この場合の更新は、証憑データについて取得したタイムスタンプ情報と、証憑データとを一体化したタイムスタンプ付証憑データを作成し、作成したタイムスタンプ付証憑データで、上記と同様に、このタイムスタンプ付証憑データに対応する既に蓄積されている証憑データを更新することであっても良く、このタイムスタンプ付証憑データを対応する証憑データと対応づけて蓄積することであってもよい。例えば、更新部104は、取得部103が取得したタイムスタンプ情報と、対応する証憑データとを用いてタイムスタンプ付証憑データを生成し、生成したタイムスタンプ付証憑データを登録サーバ装置3に送信して、登録サーバ装置3にこのタイムスタンプ付証憑データで、格納部303に格納されている対応する証憑データを上書きさせてもよい。
完了送信部105は、蓄積部102が証憑データを蓄積した後であって、取得部103が証憑データについてタイムスタンプを取得する前に、証憑データに対する処理が完了したことを示す情報を、証憑データを送信したユーザ端末装置2に送信する。証憑データに対する処理が完了したことを示す情報とは、例えば、受信部101が受信した証憑データについて、タイムスタンプを取得してタイムスタンプを付与した証憑データを蓄積する処理の受付の完了を示す情報であっても良く、タイムスタンプを付与する証憑データの蓄積の完了を示す情報であっても良い。蓄積部102により受信部101が受信した証憑データを蓄積する処理は、証憑データを登録する処理と考えても良く、この場合の処理の完了を示す情報は、証憑データの登録を完了した旨を示す情報であってもよい。また、証憑データに対する処理が完了したことを示す情報とは、例えば、証憑データに対してタイムスタンプを取得する処理が完了した旨を示す情報であってもよく、証憑データに対してタイムスタンプを付与する処理が完了した旨を示す情報であってもよい。証憑データに対してタイムスタンプを付与する処理は、証憑データに対してタイムスタンプを付与して蓄積する処理も含むと考えてもよい。
証憑データに対する処理が完了したことを示す情報は、どのような情報であっても良く、例えば、テキストを有するデータであっても良く、画像データを有するデータであっても良く、画像データとテキストを有するデータとの組合せであっても良い。画像データは静止画像の画像データであっても良く、動画像の画像データであっても良い。また、この情報は音声データ等であっても良い。例えば、完了送信部105は、予め図示しない格納部等に格納されている証憑データに対する処理が完了したことを示す情報を読み出して、読み出した情報を、蓄積部102が蓄積した証憑データに対応付けられたユーザ識別子が示すユーザに送信する。また、完了送信部105は、予め図示しない格納部等に格納されている証憑データに対する処理が完了したことを示す情報を作成するために用いられるテンプレート等の情報を読み出し、このテンプレート等の情報に、処理対象となった証憑データ等を特定する情報(例えば、証憑データの識別子やファイル名等)や、日付、証憑データを送信したユーザ端末装置2のユーザのユーザ識別子等の情報のうち1以上を配置し、配置した情報を送信しても良い。
完了送信部105が、処理が完了したことを示す情報をどのようにユーザに送信するかは問わない。例えば、完了送信部105は、処理が完了したことを示す情報を、表示用のデータとして送信しても良く、メールで送信しても良く、ショートメッセージングサービス等のメッセージで送信しても良い。
完了送信部105は、蓄積部102が証憑データを蓄積した後であって、取得部103が証憑データについてタイムスタンプを取得する前であれば、どのタイミングで処理が完了したことを示す情報を送信してもよい。例えば、完了送信部105は、蓄積部102が証憑データを蓄積した直後に証憑データに対する処理が完了したことを示す情報を、証憑データを送信したユーザ端末装置2に送信してもよい。例えば、完了送信部105は、後述する追加部106が、証憑データについてのタイムスタンプ指示をキューに追加した直後に証憑データに対する処理が完了したことを示す情報を、証憑データを送信したユーザ端末装置2に送信してもよい。
完了送信部105は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。完了送信部105は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
追加部106は、蓄積部102が蓄積した証憑データについてタイムスタンプを取得する指示であるタイムスタンプ指示を、キューに追加する。タイムスタンプ指示は、例えば、証憑データを示す情報と、この証憑データについてタイムスタンプを取得することを指示する情報との組み合わせである。証憑データを示す情報は、証憑データの識別子や、証憑データのファイル名等である。証憑データの識別子は、例えば、証憑データの登録時に発行する証憑データの識別子である。この証憑データの識別子や、蓄積部102が発行しても良く、登録サーバ装置3等が発行しても良い。証憑データの識別子は、証憑データの格納されている場所を示す情報であっても良い。ただし、証憑データについてタイムスタンプを取得することを指示する情報は、省略しても良い。また、タイムスタンプ指示は、タイムスタンプ指示を送信するサーバ装置1の識別子等を有していても良い。タイムスタンプ指示は、例えば、追加部106が生成する。キューとは、例えば、待ち行列である。キューとは、例えば、追加部106が追加するタイムスタンプ指示を先入れ先出しのリスト構造等で保持するものである。追加部106は、一度に複数のタイムスタンプ指示をキューに追加しても良い。追加部106が追加するキューは、サーバ装置1が有していても良く、キューサーバ装置5等の外部のサーバ装置が有していても良い。キューは、サーバ装置1の外部のサーバ装置が有するものであることが好ましい。以下、本実施の形態においては、追加部106が、キュー502を有するキューサーバ装置5に対してタイムスタンプ指示を送信し、キュー502にタイムスタンプ指示を追加させる場合を例に挙げて説明する。
追加部106は、例えば、通常、無線または有線の通信手段で実現される。完了送信部105は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
指示取得部107は、キューから、タイムスタンプ指示を、追加された順番に取得する。例えば、指示取得部107は、キューサーバ装置5からキュー502に保持されているタイムスタンプ指示を受信する。例えば、キューサーバ装置5が、キュー502に保持されているタイムスタンプ指示をキュー502に追加された順番に送信し、指示取得部107は、キューサーバ装置5が送信するこのタイムスタンプ指示を受信する。指示取得部107は、一度に複数のタイムスタンプ指示を取得しても良い。
指示取得部107は、例えば、通常、無線または有線の通信手段で実現される。完了送信部105は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
サムネイル生成部108は、受信部101が受信した証憑データが示す証憑書類のサムネイル画像を生成する。このサムネイル画像とは、証憑データが示す証憑書類の出力イメージ(例えば表示イメージ)を示す画像である。テキストデータや、画像データ等を有するデータから、サムネイル画像を生成することは、公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。なお、サムネイル生成部108が、受信部101が受信した証憑データについてサムネイル画像を生成するタイミングやトリガー等は問わない。例えば、サムネイル生成部108は、受信部101が受信した証憑データを蓄積部102が蓄積する際に、この証憑データについてサムネイル画像を生成しても良く、このような場合も、受信部101が受信した証憑データが示す証憑書類のサムネイル画像を生成することと考えてもよい。
指示受信部109は、蓄積部102が蓄積した証憑データの呼び出しを含む指示をユーザ端末装置2から受信する。証憑データの呼び出しを含む処理とは、例えば、1以上の証憑データを呼び出して出力する(例えば表示する)処理を含む処理や、1以上の証憑データを呼び出して、呼び出したものに変更等を加える処理等である。蓄積部102が蓄積した証憑データの呼び出しを含む指示は、例えば、タイムスタンプが付与された証憑データの呼び出しを含む指示である。
指示受信部109が受信する証憑データの呼び出しを含む指示は、例えば、呼び出す証憑データを指定する情報を含む情報を含む情報である。証憑データを指定する情報は、例えば、証憑データの識別子やファイル名である。証憑データの識別子は、例えば、証憑データのファイル名や、証憑データに割り当てられたコード等である。証憑データを指定する情報は、証憑データを検索によって特定可能な情報であっても良く、例えば、検索式や、検索条件等であっても良い。証憑データを指定する情報は、例えば、証憑データの作成日や蓄積日等を指定する情報を有する情報であっても良い。また、証憑データを指定する情報は、証憑データと対応付けられたユーザ識別子等を指定する情報を有する情報であっても良い。例えば、証憑データを指定する情報は、証憑データが蓄積された期間と、証憑データに対応付けられたユーザ識別子とを指定する情報を有する情報であっても良い。
指示受信部109が受信する証憑データの呼び出しを含む指示は、例えば、仕訳伝票履歴を表示する指示や、仕訳伝票入力を行なう指示や、仕訳帳や総勘定元帳などを入力したり、表示する指示や、証憑データに付与されたタイムスタンプを一括検証したり、特定の証憑データに付与されたタイムスタンプを検証したりする指示である。タイムスタンプの検証とは、例えば、タイムスタンプが付与された証憑データに変更等が加えられていないか否かを判断する処理である。
指示受信部109は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。指示受信部109は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
送信部110は、指示受信部109が受信した指示に応じて、タイムスタンプが付与された証憑データまたは証憑データに対応付けられたサムネイル画像を送信する。例えば、送信部110は、指示受信部109が受信した指示に応じて、タイムスタンプが付与された証憑データまたは証憑データに対応付けられたサムネイル画像を呼び出して送信する。送信部110は、例えば、指示受信部109が受信した指示が指定する証憑データに対応するタイムスタンプが付与された証憑データ、または指示受信部109が受信した指示が指定する証憑データに対応付けられたサムネイル画像を送信する。タイムスタンプが付与された証憑データまたはサムネイル画像を送信する、ということは、例えば、タイムスタンプが付与された証憑データやサムネイル画像を含む情報や、タイムスタンプが付与された証憑データやサムネイル画像が配置された情報を送信することであってもよい。例えば、送信部110は、指示受信部109が受信した指示が示すテンプレート等に、タイムスタンプが付与された証憑データや、サムネイル画像を配置して作成したデータを送信する。
指示受信部109が受信した指示に応じて、タイムスタンプが付与された証憑データまたは証憑データに対応付けられたサムネイル画像を送信するということは、例えば、受信した指示が、タイムスタンプが付与された証憑データの呼び出しが必要となる処理を実行する指示である場合に、受信した指示が指定する証憑データであってタイムスタンプが付与された証憑データを送信し、受信した指示が、タイムスタンプが付与された証憑データの呼び出しが必要ではない処理を実行する指示である場合に、受信した指示が指定する証憑データに対応付けられたサムネイル画像を送信することである。受信した指示が、タイムスタンプが付与された証憑データの呼び出しが必要となる処理を実行する指示であるか否かは、送信部101がどのように判断しても良く、例えば、受信した指示の識別子やコマンド名等が、予め用意されたタイムスタンプが付与された証憑データの呼び出しが必要となる指示の識別子等と一致するか否か、または、予め用意されたタイムスタンプが付与された証憑データの呼び出しが必要とはない指示の識別子等と一致するか否か、等を判断することにより判断してもよい。また、ユーザ端末装置2が送信する証憑データを呼び出す指示のうちの、タイムスタンプ付証憑データの呼び出しが必要な指示に、予め決められた情報を有するようにし、この情報の有無を検出することで、ユーザ端末装置2が送信する証憑データを呼び出す指示が、タイムスタンプ付証憑データを呼び出す必要のある指示であるか否かを判断してもよい。
例えば、送信部110は、指示受信部109が受信した指示が、タイムスタンプが付与された証憑データの呼び出しが必要となる処理を実行する指示であるか否かを判断し、呼び出しが必要な処理の指示であれば、受信した指示が指定するタイムスタンプが付与された証憑データを送信し、受信した指示が、呼び出しが必要ではない指示であれば、受信した指示が指定する証憑データに対応付けられたサムネイル画像を送信する。例えば、上述した仕訳伝票履歴を表示する指示、仕訳伝票入力を行なう指示、および仕訳帳や総勘定元帳などを入力したり表示する指示は、タイムスタンプが付与された証憑データの呼び出しが不要な処理であり、証憑データに付与されたタイムスタンプを一括検証したり、特定の証憑データに付与されたタイムスタンプを検証したりする指示は、タイムスタンプが付与された証憑データの呼び出しが必要な処理である。
タイムスタンプが付与された証憑データを送信するということは、通常は、証憑データと、この証憑データについて取得されたタイムスタンプ情報とを結果的に送信することであり、例えば、証憑データと、この証憑データについて取得されたタイムスタンプ情報との組を送信することであってもよく、タイムスタンプ付き証憑データを送信することであっても良い。上記のように、本実施の形態においては、タイムスタンプが付与された証憑データが、タイムスタンプ付証憑データであるため、送信部110は、タイムスタンプが付与された証憑データとしてタイムスタンプ付証憑データを送信する。
なお、タイムスタンプが付与された証憑データが、タイムスタンプ情報(例えば、タイムスタンプトークン等)が対応付けられた証憑データである場合、送信部110は、タイムスタンプ情報が付与された証憑データとして、証憑データと、この証憑データについて取得されたタイムスタンプ情報との組を送信する。また、送信部110は、証憑データと、この証憑データについて取得されたタイムスタンプ情報とを一体化してタイムスタンプ付証憑データを生成し、生成したタイムスタンプ付き証憑データを送信してもよい。
なお、送信部110は、タイムスタンプと対応付けられた証憑データとして、タイムスタンプと対応付けられた証憑データだけを送信するようにしても良い。
送信部110が証憑データやサムネイル画像を送信する送信先は、例えば、指示受信部109が受信した指示の送信元となるユーザ端末装置2であってもよく、指示受信部109が受信した指示が指定する送信先であっても良い。
なお、本実施の形態においては、タイムスタンプ付証憑データおよびサムネイル画像は、登録サーバ装置3に格納されているため、送信部110は、タイムスタンプ付証憑データまたはサムネイル画像を送信する際には、タイムスタンプ付証憑データまたはサムネイル画像を登録サーバ装置3から取得して、取得したタイムスタンプ付証憑データまたはサムネイル画像を登録サーバ装置3に送信する。例えば、送信部110は、指示受信部109が受信した指示が、タイムスタンプが付与された証憑データの呼び出しが必要となる処理を実行する指示であれば、受信した指示が示す証憑データに対応するタイムスタンプ付証憑データを要求する指示を登録サーバ装置3に送信する。要求する指示は、送信を要求する情報と考えてもよい。そして、登録サーバ装置3から送信されるタイムスタンプ付証憑データを受信し、ユーザ端末装置2に送信する。また、送信部110は、指示受信部109が受信した指示が、タイムスタンプが付与された証憑データの呼び出しが必要ではない処理を実行する指示であれば、受信した指示が示す証憑データに対応するサムネイル画像を要求する指示を登録サーバ装置3に送信する。そして、登録サーバ装置3から送信されるサムネイル画像を受信し、ユーザ端末装置2に送信する。
送信部110は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。送信部110は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
ユーザ端末装置2は、例えば、ユーザが利用する端末装置である。ユーザ端末装置2は、コンピュータや、タブレット型端末、いわゆるスマートフォン、携帯情報端末、携帯電話等により実現可能である。
証憑データ格納部201には、1以上の証憑データが格納される。証憑データ格納部201に格納される証憑データは、例えば、ユーザが、カメラやスキャナ等で証憑書類を撮影して取得し、蓄積した証憑データや、ユーザが作成した証憑書類を出力するための証憑データである。なお、証憑データ格納部201に証憑データが蓄積される過程は問わない。また、ユーザ端末装置2は、証憑データ格納部201に証憑データを蓄積する蓄積部(図示せず)や、蓄積する証憑データを取得したり受信したりする取得部(図示せず)等を有していても良い。ここでの格納は、一時記憶等であっても良い。例えば、ここでの格納は、証憑書類を撮影して取得された画像データの一時記憶であっても良い。
証憑データ格納部201は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、他の格納部についても同様である。
端末送信部202は、証憑データ格納部201に格納されている証憑データを、サーバ装置1に送信する。端末送信部202が証憑データをサーバ装置1に送信するタイミングやトリガー等は問わない。例えば、証憑データが証憑データ格納部201に格納された場合に、端末送信部202がこの証憑データをサーバ装置1に送信してもよい。また、ユーザ等から、後述する受付部203が証憑データを要求する指示等を受け付けた場合に、端末送信部202が証憑データをサーバ装置1に送信しても良い。また、予め指定された時刻等に、端末送信部202が証憑データをサーバ装置1に送信しても良い。
端末送信部202は、例えば、証憑データにユーザ識別子を対応付けて送信しても良い。また、端末送信部202は、例えば、サーバ装置1にログインするために、ユーザ識別子やパスワード等をサーバ装置1に送信しても良い。
端末送信部202は、証憑データの呼び出しを含む指示をサーバ装置1に送信する。例えば、端末送信部202は、サーバ装置1に送信して蓄積された証憑データの呼び出しを含む指示をサーバ装置1に送信しても良い。例えば、端末送信部202は、受付部203が証憑データの呼び出しを含む指示を受け付けた場合に、証憑データの呼び出しを含む指示をサーバ装置1に送信する。証憑データの呼び出しを含む指示については、上述しているため、ここでは説明を省略する。
端末送信部202は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。端末送信部202は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
受付部203は、証憑データの呼び出しを含む指示を受け付ける。1以上の証憑データを呼び出しを含む指示は、例えば、呼び出しの対象となる証憑データを指定する情報を有する指示である。1以上の証憑データを呼び出しを含む指示は、例えば、1以上の証憑データを呼び出す指示である。例えば、1以上の証憑データを呼び出しを含む指示は、例えば、帳票等の情報を入力する際に、証憑の画像を参照用に出力させるための、1以上の証憑データを呼び出す指示である。また、1以上の証憑データを呼び出しを含む指示は、例えば、1以上の証憑データを呼び出して配置したページや表等を出力する指示であってもよい。証憑データの呼び出しを含む指示については、上述しているため、ここでは詳細な説明は省略する。
なお、受付部203は、証憑データをサーバ装置1に送信するための指示や、サーバ装置1にログインするためのユーザ識別子等の情報を受け付けても良い。
受付部203が指示を受付けるための入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部203は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末受信部204は、処理が完了したことを示す情報を、サーバ装置1から受信する。端末受信部204は、例えば、端末送信部202が送信した証憑データに応じてサーバ装置1が送信する情報であって、処理が完了したことを示す情報を受信する。
また、端末受信部204は、例えば、サーバ装置1から送信されるタイムスタンプが付与された証憑データまたは証憑データのサムネイル画像を受信する。例えば、端末受信部204は、端末送信部202が要求する指示に応じて、サーバ装置1から送信されるタイムスタンプが付与された証憑データまたは証憑データのサムネイル画像を受信する。
端末受信部204は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。端末受信部204は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
出力部205は、端末受信部204が受信した処理が完了したことを示す情報を出力する。また、出力部205は、例えば、端末受信部204がサーバ装置1から受信したタイムスタンプが付与された証憑データまたは証憑データのサムネイル画像を出力する。
ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。出力部205は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部205は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
なお、ユーザ端末装置2は、処理部(図示せず)等を更に備え、受付部203が上記以外の入力等を受け付けるようにし、この入力に応じた処理等を処理部等が行なうようにし、その処理結果を出力部205等が出力するようにしても良い。処理部等が行なう処理は、例えば、証憑データに関連した情報を、予め指定された帳票のデータベースや、フォーム、スプレッドシート等に入力する処理等であってもよい。
登録サーバ装置3は、例えば、証憑データや、タイムスタンプが付与された証憑データが格納されるサーバ装置である。登録サーバ装置3は、コンピュータ等により実現される。
第一受信部301は、サーバ装置1から証憑データを受信する。第一受信部301は、例えば、ユーザ識別子と対応付けられた証憑データを受信する。また、第一受信部301は、サーバ装置1から、タイムスタンプ付証憑データを受信する。また、第一受信部301は、格納部303に蓄積される証憑データに対応するサムネイル画像を受信する。なお、サーバ装置1の取得部103が、タイムスタンプ情報を取得する場合、第一受信部301は、タイムスタンプ付証憑データの代りに、このタイムスタンプ情報を受信するようにしてもよい。
また、第一受信部301は、証憑送信手段1031からタイムスタンプ指示が示す証憑データを要求する指示を受信する。また、第一受信部301は、格納部303に格納されている証憑データや、タイムスタンプ付証憑データ、サムネイル画像の送信を要求する情報を、サーバ装置1から受信する。
第一受信部301は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。第一受信部301は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
登録処理部302は、第一受信部301が受信した証憑データを格納部303に蓄積する。また、登録処理部302は、第一受信部301が受信した証憑データと対応付けられたユーザ識別子や証憑識別子を、証憑データと対応付けて格納部303等に蓄積してもよい。
また、登録処理部302は、第一受信部301が受信したタイムスタンプ付証憑データで、このタイムスタンプ付証憑データに対応する格納部303に格納されている証憑データが、タイムスタンプに対応付けられた情報となるよう、この証憑データに関する情報を更新する。例えば、登録処理部302は、第一受信部301が受信したタイムスタンプ付証憑データで、格納部303に格納されているこのタイムスタンプ付証憑データに対応する証憑データを上書きする。これにより、例えば、受信したタイムスタンプ付証憑データに対応する証憑データであって、蓄積部102により送信されて格納部303に格納された証憑データを、タイムスタンプが付与された証憑データに更新することとなる。
なお、登録処理部302は、第一受信部301が、タイムスタンプ情報を受信する場合、このタイムスタンプ情報に対応する証憑データが、タイムスタンプが付与された証憑データとなるよう、このタイムスタンプ情報に対応する証憑データに関する情報を更新する。例えば、登録処理部302は、第一受信部301が受信したタイムスタンプ情報を、格納部303等に蓄積するとともに、格納されたこのタイムスタンプ情報と、このタイムスタンプ情報に対応する格納部303に格納されている証憑データとが対応付けられるよう、証憑データとタイムスタンプ情報とを管理する管理情報を更新する。また、例えば、登録処理部302は、第一受信部301が受信したタイムスタンプ情報と、このタイムスタンプ情報に対応する格納部303に格納されている証憑データとを一体化したタイムスタンプ付証憑データを生成して、格納部303に格納されている対応する証憑データを上書きしても良い。なお、ここでの更新は更新部104において説明した更新等と同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、登録処理部302は、第一受信部301が受信したサムネイル画像を、このサムネイル画像に対応する受信部101が受信した証憑データに対応付けて、格納部303に蓄積する。
格納部303には、証憑データが格納される。格納部303には、タイムスタンプ付証憑データが格納されても良い。格納部303には、タイムスタンプ情報(例えば、タイムスタンプトークン等)が格納されても良い。また、格納部303には、ユーザ識別子や、証憑データ識別子が、証憑データまたはタイムスタンプ付証憑データと対応付けられて格納されても良い。
第一送信部304は、第一受信部301が受信した証憑データを要求する指示に応じて、この指示が示す証憑データを、格納部303から取得して、サーバ装置1に対して送信する。また、第一受信部301が受信する格納部303に格納されているタイムスタンプ付証憑データ、またはサムネイル画像の送信を要求する情報に応じて、格納部303から要求された情報を取得してサーバ装置1に送信する。
なお、格納部303に、証憑データと、タイムスタンプ情報とが対応付けて格納されている場合、第一送信部304は、第一受信部301が受信したタイムスタンプが付与された証憑データを要求する指示に応じて、この指示が示す証憑データと、これに対応付けられたタイムスタンプ情報との組を格納部303から読み出して、サーバ装置1に送信してもよい。
第一送信部304は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。第一送信部304は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
タイムスタンプサーバ装置4は、例えば、証憑データに対応するタイムスタンプを取得するサーバ装置である。タイムスタンプサーバ装置4は、例えば、コンピュータ等により実現可能である。
第二受信部401は、例えば、サーバ装置1から証憑データを受信する。第二受信部401は、例えば、サーバ装置1からタイムスタンプを付与したい証憑データを受信する。なお、サーバ装置1がタイムスタンプの取得に必要な証憑データに関する情報を送信する場合、第二受信部401は、サーバ装置1から、このタイムスタンプの取得に必要な証憑データに関する情報を受信してもよい。この情報は、例えば、タイムスタンプを付与したい証憑データのハッシュ値である。
第二受信部401は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。第二受信部401は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
タイムスタンプ処理部402は、例えば、第二受信部401が受信した証憑データを用いて、タイムスタンプを取得する。本実施の形態においては、タイムスタンプ処理部402は、例えば、第二受信部401が受信した証憑データを用いて、タイムスタンプトークン等のタイムスタンプ情報を取得し、取得したタイムスタンプ情報と、証憑データとを一体化してタイムスタンプ付証憑データを取得する。ただし、タイムスタンプ処理部402がどのようにタイムスタンプ付証憑データを取得するかは問わない。
なお、タイムスタンプ処理部402は、第二受信部401が受信した証憑データを用いてタイムスタンプ情報を取得し、タイムスタンプ付証憑データは取得しなくても良い。また、タイムスタンプ処理部402は、例えば、第二受信部401が受信したタイムスタンプの取得に必要な証憑データに関する情報(例えば、証憑データのハッシュ値等)を用いて、タイムスタンプ情報やタイムスタンプ付証憑データ等を取得しても良い。なお、証憑データや、タイムスタンプの取得に必要な証憑データに関するハッシュ値等の情報を用いて、タイムスタンプを取得する処理等は公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
第二送信部403は、タイムスタンプ処理部402が取得したタイムスタンプをサーバ装置1に送信する。本実施の形態においては、第二送信部403は、タイムスタンプ処理部402が取得したタイムスタンプ付証憑データを、サーバ装置1に送信する。
なお、例えば、タイムスタンプ処理部402が、タイムスタンプとしてタイムスタンプ情報を取得する場合、第二送信部403は、このタイムスタンプ情報を、サーバ装置1に送信してもよい。
第二送信部403は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。第二送信部403は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
キューサーバ装置5は、キューを備えたサーバ装置である。キューサーバ装置5は、例えば、コンピュータ等により実現される。
第三受信部501は、サーバ装置1からタイムスタンプ指示を受信する。第三受信部501は、受信したタイムスタンプ指示を、キュー502に追加する。第三受信部501は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。第三受信部501は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
キュー502は、第三受信部501が受信したタイムスタンプ指示を待ち行列を管理するものである。キュー502に追加されるタイムスタンプ指示は、例えば、サーバ装置1の追加部106が送信するタイムスタンプ指示である。キュー502には、例えば、第三受信部501が受信したタイムスタンプ指示が追加される。キュー502は、第三受信部501が受信して追加するタイムスタンプ指示を先入れ先出しのリスト構造等で保持するものである。キュー502は、予め決められたタイミングやトリガー等に応じて、追加されたタイムスタンプ指示を先入れ先出しで取り出す。キュー502は、例えば、直前の順番のタイムスタンプ指示が取り出された後、予め指定された時間が経過した後に、次の順番のタイムスタンプ指示を取り出す。キュー502は、一度に予め決められた2以上のタイムスタンプ指示を取り出しても良い。例えば、取出し順番が先である予め決められた2以上のタイムスタンプ指示が取り出された後、予め指定された時間が経過した後に、取出し順番が次の順番である予め決められた2以上のタイムスタンプ指示が取り出してもよい。
なお、キュー502は、例えば、先に取り出されたタイムスタンプ指示が示す処理の実行が終了したことを示す情報を、サーバ装置1や、タイムスタンプサーバ装置4等から第三受信部501等が受信した場合に、次の取出し順番のタイムスタンプ指示を取り出すようにしても良い。例えば、キュー502は、タイムスタンプ指示を格納する格納手段(図示せず)と、タイムスタンプ指示の蓄積および読出しを行なう管理手段(図示せず)とにより構成される。ただし、キュー502がどのように構成されるかは問わない。なお、キューの処理やキューの構成等については、公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
なお、証憑データ処理システム10が、複数のサーバ装置1を有する場合、キューサーバ装置5には、複数のサーバ装置1からタイムスタンプ指示が送信されるようにしてもよい。そして、キューサーバ装置5は、タイムスタンプ指示を、キュー502に追加された順番で、タイムスタンプ指示の送信元となるサーバ装置1に送信するようにしてもよい。この場合、タイムスタンプ指示の送信先のサーバ装置1が特定できるよう、各サーバ装置1の追加部106は、送信するサーバ装置1の識別子等を対応付けたタイムスタンプ指示を送信することが好ましい。
第三送信部503は、キュー502が取得したタイムスタンプ指示を、サーバ装置1に送信する。第三送信部503は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。第三送信部503は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
次に、サーバ装置1の動作の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。ここでは、取得部103のスタンプ受信手段1032が、タイムスタンプ付証憑データを受信する場合を例に挙げて説明する。かかることは、後述するユーザ端末装置2、登録サーバ装置3、タイムスタンプサーバ装置4の動作の説明についても同様であるとする。
(ステップS101)受信部101は、ユーザ端末装置2から証憑データを受信したか否かを判断する。受信部101は、例えば、ユーザ識別子と対応付けられた証憑データを受信したか否かを判断するようにしてもよい。受信した場合、ステップS102に進み、受信していない場合、ステップS106に進む。
(ステップS102)サムネイル生成部108は、ステップS101で受信した証憑データについてサムネイル画像を生成する。
(ステップS103)蓄積部102は、ステップS101で受信した証憑データと、ステップS102で生成したサムネイル画像とを、登録サーバ装置3に送信する。例えば、蓄積部102は、これらの情報を、ステップS101で受信した証憑データと対応付けられたユーザ識別子と対応付けて登録サーバ装置3に送信する。なお、蓄積部102は、これらの情報とともに、送信した証憑データ等を登録する指示や、格納部等に蓄積する指示を、登録サーバ装置3に送信しても良い。
(ステップS104)完了送信部105は、受信した証憑データについての処理が完了したことを示す情報を、証憑データの送信元となるユーザ端末装置2に対して処理が完了したことを示す情報を送信する。
(ステップS105)追加部106は、ステップS103で蓄積部102が送信した証憑データについてのタイムスタンプ指示を、キューサーバ装置5に送信する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS106)指示取得部107は、キューサーバ装置5からタイムスタンプ指示を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS107に進み、受信していない場合、ステップS112に進む。
(ステップS107)証憑送信手段1031は、ステップS106で受信したタイムスタンプ指示が示す証憑データの送信を要求する指示を登録サーバ装置3に送信する。
(ステップS108)証憑送信手段1031は、ステップS107で送信した指示に応じて証憑データを、登録サーバ装置3から受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS109に進み、受信していない場合、ステップS108に戻る。
(ステップS109)証憑送信手段1031は、ステップS108で受信した証憑データをタイムスタンプサーバ装置4に送信する。
(ステップS110)スタンプ受信手段1032は、ステップS109で送信した証憑データに応じたタイムスタンプ付証憑データを、タイムスタンプサーバ装置4から受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS111に進み、受信していない場合、ステップS110に戻る。
(ステップS111)更新部104は、ステップS110で受信したタイムスタンプ付証憑データを、登録サーバ装置3に送信する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS112)指示受信部109は、ユーザ端末装置2から証憑データの呼び出しを含む指示を受信したか否かを判断し、受信した場合、ステップS113に進み、受信していない場合、ステップS101に戻る。
(ステップS113)送信部110は、ステップS112で受信した指示が、タイムスタンプが付与された証憑データの呼び出しが必要となる処理を実行する指示であるか否かを判断し、呼び出しが必要となる処理を実行する指示である場合、ステップS114に進み、呼び出しが必要でない処理を実行する指示である場合、ステップS117へ進む。
(ステップS114)送信部110は、ステップS112で受信した指示が示す証憑データに対応するタイムスタンプ付証憑データの送信を要求する指示を、登録サーバ装置3に対して送信する。
(ステップS115)送信部110は、ステップS114において送信した指示に応じて、登録サーバ装置3からタイムスタンプ付証憑データを受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS116に進み、受信していない場合、ステップS115に戻る。
(ステップS116)送信部110は、ステップS115で受信したタイムスタンプ付証憑データを、ステップS112で受信した指示を送信したユーザ端末装置2に送信する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS117)送信部110は、ステップS112で受信した指示が示す証憑データに対応するサムネイル画像の送信を要求する指示を、登録サーバ装置3に対して送信する。
(ステップS118)送信部110は、ステップS117において送信した指示に応じて、登録サーバ装置3からサムネイル画像を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS119に進み、受信していない場合、ステップS118に戻る。
(ステップS119)送信部110は、ステップS118で受信したサムネイル画像を、ステップS112で受信した指示を送信したユーザ端末装置2に送信する。そして、ステップS101に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ユーザ端末装置2の動作の一例について説明する。
端末送信部202は、予め指定されたタイミングや、トリガーが発生した場合に、証憑データ格納部201に格納されている証憑データを読み出して、サーバ装置1に送信する。例えば、端末送信部202は、図示しないスキャナやカメラ等により取得された証憑データが、証憑データ格納部201に蓄積された場合に、この証憑データをサーバ装置1に送信する。端末送信部202は、送信した証憑データについては、証憑データ格納部201から削除しても良い。そして、端末受信部204は、送信した証憑データについての処理が完了したことを示す情報を、受信したか否かを判断し、受信した場合に、出力部205が、受信した処理が完了したことを示す情報を出力(例えば表示)する。
また、受付部203は、ユーザから、証憑データの呼び出しを含む指示を受け付けたか否かを判断し、受け付けた場合、端末送信部202は、この証憑データの呼び出しを含む指示をサーバ装置1に送信する。そして、端末受信部204は、この指示に応じてサーバ装置1から送信されるタイムスタンプ付証憑データまたはサムネイル画像を受信したか否かを判断し、受信した場合に、出力部205が受信した情報を出力(例えば表示)する。
次に、登録サーバ装置3の動作について説明する。
第一受信部301は、サーバ装置1から証憑データとサムネイル画像とを受信したか否かを判断し、受信した場合、登録処理部302は、受信された証憑データとサムネイル画像とを格納部303に蓄積する。
また、第一受信部301が、サーバ装置1から、タイムスタンプ指示に応じた指示であって格納部303に格納されている証憑データを要求する指示を受け付けたか否かを判断し、受け付けた場合、第一送信部304は、受け付けた指示が示す証憑データを格納部303から読み出して、サーバ装置1に、具体的には、サーバ装置1の取得部103の証憑送信手段に対して送信する。
また、第一受信部301は、サーバ装置1から、タイムスタンプ付証憑データを受信したか否かを判断し、受信した場合、登録処理部302は、受信されたタイムスタンプ付証憑データで、格納部303に格納されているこのタイムスタンプ付証憑データに対応する証憑データを更新(例えば、上書き)する。
また、第一受信部301は、タイムスタンプ付証憑データを要求する指示を、サーバ装置1から受信したか否かを判断し、受信した場合に、第一送信部304は、受信した指示が示すタイムスタンプ付証憑データを格納部303から読み出して、サーバ装置1に送信する。
また、第一受信部301は、サムネイル画像を要求する指示を、サーバ装置1から受信したか否かを判断し、受信した場合に、第一送信部304は、受信した指示が示すサムネイル画像を格納部303から読み出して、サーバ装置1に送信する。
次に、タイムスタンプサーバ装置4の動作の一例について説明する。
第二受信部401は、サーバ装置1から証憑データを受信したか否かを判断し、受信した場合、タイムスタンプ処理部402が、証憑データについてタイムスタンプ情報を取得し、取得したタイムスタンプ情報と証憑データとを一体化したタイムスタンプ付証憑データを作成し、第二送信部403が、生成されたタイムスタンプ付証憑データをサーバ装置1に送信する。
次に、キューサーバ装置5の動作の一例について説明する。ここでは、キュー502は、予め決められた時間毎に、キューに追加されたタイムスタンプ指示を取り出す場合について説明する。
第三受信部501は、サーバ装置1からタイムスタンプ指示を受信したか否かを判断し、受信した場合、キュー502は、受信したタイムスタンプ指示がキューに追加される。
また、キュー502は、タイムスタンプ指示を送信するタイミングであるか否かを判断し、タイミングである場合、キューに追加された予め指定された数のタイムスタンプ指示を、追加された順番が早いものから順に取り出す。そして、第三送信部503は、キュー502が取り出したタイムスタンプ指示を、サーバ装置1に送信する。なお、キューにタイムスタンプ指示がない場合は、タイムスタンプ指示の取出しや、送信は行なわれない。
以下、本実施の形態における証憑データ処理システム10の具体的な動作の一例について説明する。
ユーザAが、証憑書類である領収書を、ユーザ端末装置2に接続されたスキャナ(図示せず)で読み取らせると、読み取りにより得られた画像データである証憑データが証憑データ格納部201に蓄積されたとする。例えば、この証憑データには、予め決められたルール等に従って「P2213.png」というファイル名が自動的に付加されたとする。このファイル名は、「P2213」という証憑データ識別子と、「.png」という証憑データのファイルの種類を示す拡張子との組合せであるとする。なお、ファイル名が「P2213.png」である証憑データを、以下、証憑データ「P2213.png」と呼ぶ場合がある。かかることは他のデータについても同様である。
図3は、証憑データ格納部201に格納された証憑データの表示例を示す図である。
ユーザAが、ユーザ端末装置2から、ネットワーク経由で、自分のユーザ識別子である「1002UA」を入力してサーバ装置1にログインし、証憑データ「P2213.png」を送信する操作をユーザ端末装置2に対して行なうと、端末送信部202は、この操作に応じて、証憑データ「P2213.png」をサーバ装置1に送信する。ファイル名と、証憑データ識別子を別途用意し、証憑データ識別子を、証憑データと対応付けて送信んするようにしてもよい。
サーバ装置1の受信部101が、ユーザ端末装置2から証憑データ「P2213.png」を受信すると、サムネイル生成部108は、受信した証憑データのサムネイル画像を生成する。例えば、受信した証憑データを低解像度化してサムネイル画像を生成する。サムネイル画像のファイル名は、証憑データのファイル名が有する証憑データ識別子の末尾に「_s」をつけ、サムネイル画像のファイルの種類を示す拡張子「.png」を付与したものとする。蓄積部102は、受信した証憑データ「P2213.png」と、サムネイル生成部108が生成したサムネイル画像「P2213_s.png」と、ユーザAがログイン時に入力したユーザ識別子「1002UA」との組を、登録サーバ装置3に送信する。
また、完了送信部105は、図示しない格納部から証憑データに対する処理が完了したことを示す情報の作成に用いられるテンプレート情報を読み出し、読み出したテンプレート情報に、受信部101が受信した証憑データのファイル名に含まれる証憑データ識別子「P2213」を配置して、受信部101が受信した証憑データ識別子が「P2213」である証憑データに対する処理が完了したことを示す情報を取得し、取得した情報を、証憑データ「P2213.png」の送信元であるユーザ端末装置2に送信する。
また、追加部106は、タイムスタンプの付与の対象となる証憑データ「P2213.png」を示す情報として証憑データ識別子「P2213」を有するタイムスタンプ指示をキューサーバ装置5に送信する。なお、証憑データ識別子を、タイムスタンプ指示として用いても良く、証憑データ識別子とサーバ装置1の識別子(例えば、IPアドレス等のアドレス情報)等との組を、タイムスタンプ指示として用いても良く、これらに、タイムスタンプを取得する指示を示す情報(例えば、タイムスタンプの取得を要求するコマンド等)を加えたものを、タイムスタンプ指示として用いても良い。
登録サーバ装置3の第一受信部301が、サーバ装置1から、証憑データ「P2213.png」と、サムネイル画像と、ユーザ識別子「1002UA」との組を受信すると、登録処理部302は、受信した情報を対応付けて、格納部303に蓄積する。
図4は、登録処理部302が格納部303に蓄積した証憑データ等の情報を管理する証憑データ管理表である。証憑データ管理表は、「証憑データ」、「サムネイル」、および「ユーザID」という属性を有している。「証憑データ」は証憑データまたはタイムスタンプ付証憑データであり、ここでは証憑データまたはタイムスタンプ付証憑データのファイル名を示している。これらのファイル名は、いずれも、証憑データ識別子と、その後ろに配置されたファイルの拡張子との組合せで構成されているものとする。ここでは、説明の便宜上、タイムスタンプ付証憑データの拡張子は、「.pdf」であり、タイムスタンプ付証憑データ以外の証憑データの拡張子は、「.pdf」以外であるとする。ただし、タイムスタンプ付証憑データとそれ以外の証憑データの拡張子は、同じ拡張子であっても良い。「サムネイル」はサムネイル画像であり、ここでは、サムネイル画像のファイル名を示している、「ユーザID」はユーザ識別子である。証憑データ管理表の各レコード(行)は、第一受信部301が受信した一の証憑データを含む一の情報の組にそれぞれ対応している。
登録処理部302は、第一受信部301が受信した情報であって、格納部303に蓄積した、証憑データと、サムネイル画像と、ユーザ識別子とで構成される一の組の情報を、証憑データ管理表の一のレコードの、それぞれの情報に対応する属性の属性値として蓄積することで、第一受信部301が受信した一の組の情報が対応付けて管理する。図4においては、登録処理部302が蓄積した証憑データ「P2213.png」を含む情報についてのレコードが、追加された直後の状態の証憑データ管理表を示している。
ユーザ端末装置2の端末受信部204が、サーバ装置1から、送信した証憑データに対する処理が完了したことを示す情報を受信すると、出力部205は、受信した処理が完了したことを示す情報を、ユーザ端末装置2が有するモニタ205aに表示する。
図5は、出力部205による処理が完了したことを示す情報の表示例を示す図である。
キューサーバ装置5の第三受信部501は、サーバ装置1から送信される証憑データ識別子「P2213」を有するタイムスタンプ指示を受信する。キュー502は、受信したタイムスタンプ指示をキューに追加する。
図6は、キュー502が管理するタイムスタンプ指示のキューを説明するための、タイムスタンプ指示のリストを示す図である。「タイムスタンプ指示」は、キューに追加されたタイムスタンプ指示を示している。ここでは説明のために、各タイムスタンプ指示に識別子をつけており、「タイムスタンプ指示」の属性値としては、このタイムスタンプ指示の識別子を示している。上記の証憑データ識別子「P2213」を有するタイムスタンプ指示の識別子は、ここでは、「TSF1」であるとする。図6の示したリストにおいて、タイムスタンプ指示は、リストの最も上の行(レコード)から順番に読み出され、読み出された行は削除される。また、新たに追加されたタイムスタンプ指示を含む行は、リストの最も下に追加される。これにより、追加された順にタイムスタンプ指示を読み出すことが可能となる。
キュー502は、予め決められた時間が経過する毎に、図6に示したリストの最も上の行に配置されたタイムスタンプ指示を読み出し、読み出した行は削除する。第三送信部503は、キュー502が読み出したタイムスタンプ指示を、サーバ装置1に送信する。
ここで、時間の経過に伴って、キューへの追加順にタイムスタンプ指示が読み出されていった結果、キュー502がタイムスタンプ指示の識別子が「TSF1」であるタイムスタンプ指示を読み出したとする。第三送信部503は、キュー502が読み出したタイムスタンプ指示の識別子が「TSF1」であるタイムスタンプ指示、すなわち証憑データ識別子「P2213」を有するタイムスタンプ指示を、サーバ装置1に送信する。
サーバ装置1の指示取得部107が、キューサーバ装置5から送信される証憑データ識別子「P2213」を有するタイムスタンプ指示を受信すると、取得部103の証憑送信手段1031は、このタイムスタンプ指示が示す証憑データを要求する指示として、証憑データ識別子「P2213」を有する情報を登録サーバ装置3に送信する。なお、証憑送信手段1031は、例えば、証憑データ識別子「P2213」を、証憑データを要求する指示として送信してもよく、証憑データ識別子「P2213」と、この証憑データ識別子が示す証憑データを取得する指示を示す情報(例えば、証憑データの送信を要求するコマンド等)との組を、証憑データを要求する指示として送信しても良い。
登録サーバ装置3の第一受信部301が、サーバ装置1から証憑データを要求する指示を受信すると、登録処理部302は、格納部303から、この証憑データを要求する指示が有する証憑データ識別子「P2213」に対応する証憑データを読み出す。具体的には、図4に示した証憑データ管理表のレコードの、「証憑データ」の属性値であるファイル名から、拡張子を除いた部分が「P2213」と一致するファイル名「P2213.png」を検出し、検出したファイル名の証憑データを、証憑データを格納部303から読み出す。そして、登録処理部302が読み出した証憑データ「P2213.png」を、第一送信部304がサーバ装置1に送信する。
サーバ装置1の証憑送信手段1031は、証憑データを要求する指示に応じて登録サーバ装置3から送信された証憑データ「P2213.png」を受信し、受信した証憑データ「P2213.png」をタイムスタンプサーバ装置4に送信する。
タイムスタンプサーバ装置4の第二受信部401が、サーバ装置1から送信される証憑データ「P2213.png」を受信すると、タイムスタンプ処理部402は、例えば、この証憑データから取得したハッシュ値の情報と、現在の時刻の情報とを用いて、タイムスタンプ情報であるタイムスタンプトークンを取得し、取得したタイムスタンプトークンと、証憑データとを一体化したタイムスタンプ付証憑データを取得する。このタイムスタンプ付証憑データのファイル名は、元の証憑データ「P2213.png」のファイル名の拡張子を、取得したタイムスタンプ付証憑データのファイル形式の拡張子に変更したファイル名「P2213.pdf」であるとする。つまり、元の証憑データの証憑データ識別子「P2213」に、タイムスタンプ付証憑データのファイル形式の拡張子「.png」を付与したファイル名であるとする。第二送信部403は、タイムスタンプ処理部402が取得したタイムスタンプ付証憑データ「P2213.pdf」を、サーバ装置1に送信する。
サーバ装置1のスタンプ受信手段1032が、タイムスタンプサーバ装置4の第二送信部403からタイムスタンプ付証憑データ「P2213.pdf」を受信すると、更新部104は、受信したタイムスタンプ付証憑データを、登録サーバ装置3に送信する。送信するデータとともに、送信するタイムスタンプ付証憑データで、対応する証憑データを更新する指示等を送信してもよい。
登録サーバ装置3が、サーバ装置1から、タイムスタンプ付証憑データ「P2213.pdf」を受信すると、登録処理部302は、受信したタイムスタンプ付証憑データ「P2213.pdf」のファイル名から証憑データ識別子「P2213」を取得し、この証憑データ識別子に対応する証憑データを、受信したタイムスタンプ付証憑データで更新する。ここでは、登録処理部302は、図4に示した証憑データ管理表のレコードの、「証憑データID」の属性値であるファイル名から、拡張子を除いた部分が、受信したタイムスタンプ付証憑データのファイル名から取得される証憑データ識別子「P2213」と一致するファイル名「P2213.png」を検出し、検出したファイル名の証憑データ「P2213.png」を、受信したタイムスタンプ付証憑データ「P2213.pdf」で上書きする。そして、証憑データ管理表の、検出したファイル名「P2213.png」を、受信したタイムスタンプ付証憑データのファイル名である「P2213.pdf」で上書きする。これにより、格納部303に格納されている証憑データ「P2213.png」が、タイムスタンプと対応付けられた証憑データ「P2213.pdf」に更新される。
図7は、更新された証憑データ管理表を示す図である。
ユーザAが、ユーザ端末装置2において、タイムスタンプコードを検証するためのアプリケーションソフトウェア等を起動して、証憑データ識別子が「P2213」である証憑データに付与されたタイムスタンプコードを検証するために、証憑データ識別子が「P2213」である証憑データを検証する指示を、ユーザ端末装置2に入力したとする。タイムスタンプコードの検証とは、例えば、タイムスタンプコードが付与された証憑データが存在していた時刻の確認と、この証憑データがタイムスタンプ付与後に改ざんされていないかを確認するための処理であるとする。受付部203はこの検証する指示の入力を受け付け、端末送信部202は、この指示に応じて、検証のために証憑データを呼び出す指示と、証憑データ識別子「P2213」とをサーバ装置1に送信する。この指示は、「検証呼出指示」という識別子がつけられた指示であるとする。以下、この指示を、検証呼出指示と呼ぶ。この指示は、例えば、証憑データの呼び出しを含む指示であって、検証のための証憑データの呼び出しであることを示す情報を含む指示であるとする。なお、指示の識別子は、指示が識別できれば良く、指示のコマンド名や、指示の入力に用いられたメニュー名等であってもよい。なお、ユーザ端末装置2は、例えば、タイムスタンプコードを検証するためのアプリケーションソフトウェア等を実行する処理部(図示せず)等を有しているものとする。
サーバ装置1の指示受信部109は、ユーザ端末装置2から送信される検証呼出指示と証憑データ識別子「P2213」とを受信し、送信部110は、受信した検証呼出指示が、タイムスタンプ付証憑データを呼び出す必要のある指示であるか否かを判断する。
図8は、証憑データを呼び出す指示が、タイムスタンプ付証憑データを呼び出す必要のある指示であるか否かを判断するために用いられる指示判断表である。指示判断表には、タイムスタンプ付証憑データを呼び出す必要なる指示の識別子が格納されているものとする。
送信部110は、受信した検証呼出指示と一致する識別子が、図8に示した指示判断表に含まれるか否かを判断する。そして、ここでは一致する識別子が含まれているため、送信部110は、登録サーバ装置3に対して、証憑データ識別子「P2213」に対応するタイムスタンプ付証憑データを要求する指示を送信する。ここで要求する指示は、例えば、証憑データ識別子「P2213」と、タイムスタンプ付証憑データを要求する指示とを有する情報である。
登録サーバ装置3の第二受信部401が、サーバ装置1から、証憑データ識別子「P2213」に対応するタイムスタンプ付証憑データを要求する指示を受信すると、第一送信部304は、図7に示した証憑データ管理表のレコードの、「証憑データID」の属性値であるファイル名から、拡張子を除いた部分が受信した指示が示す証憑データ識別子「P2213」と一致するファイル名である「P2213.pdf」を検出し、検出したファイル名のタイムスタンプ付証憑データを格納部303から読み出して、サーバ装置1に送信する。
サーバ装置1の送信部110は、登録サーバ装置3からタイムスタンプ付証憑データを受信し、受信したタイムスタンプ付証憑データをユーザ端末装置2に送信する。
図9は、タイムスタンプ付証憑データと検証結果との表示例を示す図である。
ユーザ端末装置2の端末受信部204が、サーバ装置1からタイムスタンプ付証憑データを受信すると、出力部205が、図9に示すように、このタイムスタンプ付証憑データ2051をモニタ205aに表示するとともに、図示しない処理部がアプリケーションソフトウェア等を実行することによってこのタイムスタンプ付証憑データに対して行なった検証結果2052を表示する。
また、ユーザAが、端末装置2において、帳票データの入力に利用されるアプリケーションソフトウェアを起動し、このアプリケーションソフトウェアのメニュー等を用いて、証憑データ識別子が「P2213」である証憑データを帳票データの入力の際に参照するために表示する指示を、ユーザ端末装置2に入力したとする。受付部203はこの証憑データを参照用に表示する指示の入力を受け付け、端末送信部202は、この指示に応じて、参照用に証憑データを呼び出す指示と、証憑データ識別子「P2213」とをサーバ装置1に送信する。この指示は、「参照呼出指示」という識別子がつけられた指示であるとする。以下、この指示を、参照呼出指示と呼ぶ。この指示は、例えば、証憑データの呼び出しを含む指示であって、参照のための証憑データの呼び出しであることを示す情報を含む指示であるとする。なお、ユーザ端末装置2は、例えば、帳票データの入力に用いられるアプリケーションソフトウェア等を実行する処理部(図示せず)等を有しているものとする。
サーバ装置1の指示受信部109は、ユーザ端末装置2から送信される参照呼出指示と証憑データ識別子「P2213」とを受信し、送信部110は、受信した参照呼出指示が、タイムスタンプ付証憑データを呼び出す必要のある指示であるか否かを判断するために、「参照呼出指示」という識別子と一致する識別子が、図8に示した指示判断表に含まれるか否かを判断する。そして、ここでは一致する識別子が含まれていないため、送信部110は、登録サーバ装置3に対して、証憑データ識別子「P2213」に対応するサムネイル画像を要求する指示を送信する。ここで要求する指示は、例えば、証憑データ識別子「P2213」と、サムネイル画像を要求する指示とを有する情報である。
登録サーバ装置3の第二受信部401が、サーバ装置1から、証憑データ識別子「P2213」に対応するサムネイル画像を要求する指示を受信し、第一送信部304は、図7に示した証憑データ管理表の、「証憑データID」の属性値であるファイル名から拡張子を除いた部分が、受信した指示が示す証憑データ識別子「P2213」と一致するレコード(行)を検出し、このレコードの、「サムネイル」の属性値「P2213_s.png」を取得し、ファイル名が「P2213_s.png」であるサムネイル画像を格納部303から読み出して、サーバ装置1に送信する。
サーバ装置1の送信部110は、登録サーバ装置3からサムネイル画像を受信し、受信したタイムスタンプ付証憑データをユーザ端末装置2に送信する。
図10は、サムネイル画像の表示例を示す図である。
ユーザ端末装置2の端末受信部204が、サーバ装置1からサムネイル画像を受信すると、出力部205が、図10に示すように、このサムネイル画像2053をモニタ205aに表示する。ここでは、サムネイル画像2053は、帳票データの入力画面2054の横に表示されている例を示している。
以上、本実施の形態によれば、ユーザ端末装置2から受信した証憑データを蓄積した後であって、証憑データについてタイムスタンプを取得する前に、証憑データに対する処理が完了したことを示す情報を、証憑データを送信したユーザ端末装置に送信するようにしたため、ユーザが、証憑データにタイムスタンプを付与して蓄積する処理について、ユーザにストレスを与えることなく知らせることができる。これにより、ユーザは、例えば、効率良く証憑データにタイムスタンプを付与する処理等を行なうことが可能となる。
なお、上記実施の形態においては、登録サーバ装置3に受信部101が受信した証憑データ等を蓄積させるようにしたが、サーバ装置1に格納部303と同様の格納部(図示せず)を設けるようにして、蓄積部102が、この格納部に証憑データ等を蓄積するようにしても良い。この場合、蓄積部102は、例えば、適宜、登録処理部302と同様の処理を行なって、証憑データや、サムネイル画像等を格納部に蓄積すればよい。この場合、登録サーバ装置3に格納されている証憑データ等のデータについて行なわれる処理(例えば、取得部103が証憑データを読み出す処理や、更新部104がタイムスタンプを付与する処理等)は、この格納部に格納されている証憑データ等の対応するデータに対して行なうようにすればよい。
また、上記実施の形態においては、タイムスタンプサーバ装置4を用いてタイムスタンプを取得するようにしたが、取得部103は、タイムスタンプサーバ装置4を用いずに、蓄積部102が蓄積した証憑データを用いて、タイムスタンプを取得しても良い。例えば、取得部103が、タイムスタンプ処理部402と同様の処理部を備えるようにし、この処理部を用いてタイムスタンプ処理部402と同様の処理を行なって証憑データについてタイムスタンプを取得するようにしても良い。例えば、取得部103は、この処理部を用いてタイムスタンプ処理部402と同様の処理を行なって証憑データについてタイムスタンプ情報、またはタイムスタンプ付証憑データを取得しても良い。また、この場合、証憑送信手段1031やスタンプ受信手段1032等は省略してもよい。なお、タイムスタンプ指示に応じた証憑データを取得する処理等は、適宜、取得部103が行なうようにすればよい。
また、上記実施の形態においては、キューサーバ装置5にタイムスタンプ指示を送信して、キューサーバ装置5のキュー502にタイムスタンプ指示を追加するようにしたが、サーバ装置1がキュー502と同様のキューを有するようにし、このキューに追加部106がタイムスタンプ指示を追加し、このキューから追加された順番に読み出したタイムスタンプ指示を、指示取得部107が受取るようにしてもよい。
なお、上記の場合のように、登録サーバ装置3、タイムスタンプサーバ装置4、およびキューサーバ装置5の少なくとも1つを省略する場合、省略したサーバ装置とサーバ装置1との間でデータ等の送受信に用いられていた送信部、送信手段、受信部、受信手段等は、省略しても良く、入力部や出力部等に適宜置き換えるようにしても良い。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
なお、上記各実施の形態におけるサーバ装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザ端末装置から、証憑書類のデータである証憑データを受信する受信部と、受信部が受信した証憑データを蓄積する蓄積部と、蓄積部が蓄積した証憑データについてタイムスタンプを取得する取得部と、蓄積部が蓄積した証憑データが、取得部が取得したタイムスタンプが付与された証憑データとなるよう、蓄積部が蓄積した証憑データに関する情報を更新する更新部と、蓄積部が証憑データを蓄積した後であって、取得部が証憑データについてタイムスタンプを取得する前に、証憑データに対する処理が完了したことを示す情報を、証憑データを送信したユーザ端末装置に送信する完了送信部と、して機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図11は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるサーバ装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図11において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図12は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図12において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるサーバ装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるサーバ装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。