JP6813351B2 - Ptpシート用包装体及びptpシート用台紙 - Google Patents

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本発明は、医薬品である薬剤を包装してなるPTP(Press Through Package)シートを包装する包装体及びその包装体を構成する部材からなる台紙に関する。
従来、PTPシートは、ポリプロピレン、塩化ビニルやポリエチレンテレフタレートなどの高分子材料からなり医薬品である服用薬剤を収容し円柱状等に突出した収容部と、その収容部の開口部から薬剤を収容してから開口部をアルミ箔等の破断可能な封止材により構成されており、薬剤を密封している。そして、使用時には、突出した収容部を指等で押し当てて、間接的に薬剤に力を加え、薬剤により封止材を破って、破断した部分から薬剤を取り出している。
幼児が、興味又は菓子であるとの勘違いなどから保護者の監視が届かないところでPTPシートから薬剤を取り出して、誤飲することが問題となっており、それら子供が誤飲しないようにPTPシートを包装する部材が種々開発されている。
例えば、特許文献1には、二片の板状部材によりPTPシートを収納し、一の板状部材に薬剤を取り出すための取出孔が穿設されており、その取出孔を開閉し規制片が、二片の板状部材に一定の方向にのみスライド移動可能に挟持されている包装体が開示されている。
特開2004−299728公報
しかしながら、特許文献1に記載のPTPシート用包装体では、その規制片を一定の方向にスライド移動すれば、一の板状部材における取出孔と規制片における孔が重なり合って薬剤を取り出すことができるので、子供がその包装体を振り回したり規制片に指を掛けたりなどの行為によって、偶発的に規制片が一の板状部材における取出孔と規制片における孔が重なり合う位置に移動してしまい、薬剤が取り出される危険性があった。
その一方で、子供が薬剤を取り出すことが困難な複雑な構造にすると子供の誤飲を防止することができるが、薬剤を服用する機会の多い高齢者もまた取り出すことが困難になり不便であり、薬剤の服用を断念する高齢者が出てくることが懸念される。
〔1〕すなわち、本発明は、PTPシートに封入されている薬剤側の一側面を支持し、前記PTPシートの前記薬剤を保持する保持孔を有する第一支持部と、前記第一支持部に対向して前記PTPシートを挟持し、前記薬剤を取り出すための取出孔又は破線に囲まれた打抜部を有する第二支持部と、前記取出孔又は前記打抜部と対向可能であり前記薬剤が通過可能である通過孔を有し、前記取出孔又は前記打抜部を視認することができる正面視において前記第一支持部及び前記第二支持部に対して少なくとも縦方向及び横方向の二方向以上にスライド移動可能に前記第一支持部及び前記第二支持部に挟持される遮蔽部を備えることを特徴とするPTPシート用包装体である。

〔1〕すなわち、本発明は、PTPシートに封入されている薬剤側の一側面を支持し、前記PTPシートの前記薬剤を保持する保持孔を有する第一支持部と、前記第一支持部に対向して前記PTPシートを挟持し、前記薬剤を取り出すための取出孔又は破線に囲まれた打抜部を有する第二支持部と、前記取出孔又は前記打抜部と対向可能であり前記薬剤が通過可能である通過孔を有し、前記第一支持部及び前記第二支持部に対して少なくとも二方向以上にスライド移動可能に前記第一支持部及び前記第二支持部に挟持される遮蔽部を備えることを特徴とするPTPシート用包装体である。
〔2〕そして、前記遮蔽部は、一の部分より突設された第一把持部と、他の部分より突設された第二把持部を有し、前記第一把持部と前記第二把持部が前記第一支持部又は前記第二支持部の少なくとも一方より露出していることを特徴とする前記〔1〕に記載のPTPシート用包装体である。
〔3〕そして、前記第一把持部と第二把持部のそれぞれの突設方向の成す角度が80〜100度であることを特徴とする前記〔1〕又は前記〔2〕に記載のPTPシート用包装体である。
〔4〕そして、前記遮蔽部は、一の辺より突設された第一把持部と、前記一の辺に隣接する他の辺より突設された第二把持部を有し、前記第一把持部と前記第二把持部が前記第一支持部及び前記第二支持部の外周より露出していることを特徴とする前記〔1〕から前記〔3〕のいずれかに記載のPTPシート用包装体である。
〔5〕そして、前記〔1〕から前記〔4〕のいずれかに記載のPTPシート用包装体を構成する前記第一支持部と、前記第二支持部と、前記遮蔽部が、分離可能に設けられた一枚のシートとして形成されていることを特徴とするPTPシート用台紙である。
本発明のPTPシート用包装体によれば、幼児が偶発的にPTPシート用包装体に収容されている薬剤を取り出す可能性を低減しながらも、高齢者にとってPTPシート用包装体に収容されている薬剤を容易に取り出すことができる。
本発明の第一実施形態におけるPTPシート用包装体の各構成部材が一体化されたPTPシート用台紙の正面図である。 本発明の第一実施形態におけるPTPシート用包装体の組立て途中の状態を示す正面図である。 本発明の第一実施形態におけるPTPシート用包装体の第一の状態を示す正面図である。 本発明の第一実施形態におけるPTPシート用包装体の第二の状態を示す正面図である。 本発明の第一実施形態におけるPTPシート用包装体の第三の状態を示す正面図である。 本発明の第一実施形態におけるPTPシート用包装体にPTPシートを挟持した状態における斜視図である。 本発明の第二実施形態におけるPTPシート用包装体の各構成部材が一体化されたPTPシート用台紙の正面図である。 本発明の第二実施形態におけるPTPシート用包装体の組立て途中の状態の正面図である。 本発明の第二実施形態におけるPTPシート用包装体の一の状態を示す正面図である。
以下、本発明に係るPTPシート用包装体及びPTPシート用台紙に関する実施の形態について、添付の図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、本発明を実施するに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この形態に限定されるものではない。そして、数値範囲を表す表現は下限と上限を含有するものである。
〔第一実施形態〕
図1〜図6は、本発明の第一実施形態を示している。第一実施形態におけるPTPシート用包装体は、図1に示すように、厚紙等の一枚のブランクシートを打ち抜いて各構成部材が形成されている。具体的には、第一支持部1と第二支持部2が接続され、第二支持部2と遮蔽部3が破断線Bを介して分離可能に接続されている。図1に示すように、一枚のシート状に形成されていると、個々の構成部材を別々に成形することに比べて、製造コストを低減することができ、嵩張らないために流通しやすく流通コストも低減することもできる。薬局にて薬剤師等が、この一枚のシート状に形成されたPTPシート用台紙を組み立て、PTPシート4を挟持させたPTPシート用包装体として、患者に渡すこととなる。
第一支持部1は、PTPシート4に略円筒状に設けられた突設部41側の一側面を支持し、PTPシート4の突設部41を介して薬剤Mを間接的に保持する保持孔11を有する。図1に示すように、第一支持部1の一端側である下側に、第一支持部1を貫通する長孔として、角が丸い矩形状の保持孔11が5個穿設されている。PTPシート4を第一支持部1及び第二支持部2に挟持させたときに、保持孔11を介して、PTPシート4の突設部41に封入されている薬剤Mが露出することになるので、使用者が薬剤Mの在庫を把握しやすくなるとともに指で押し当てて薬剤Mを取り出しやすくすることができる。本実施形態において、第一支持部1の保持孔11と第二支持部2の取出孔21は第一支持1に対して第二支持部2を折りたたむと対向しており、それぞれ対向する保持孔11と取出孔21が同形状であるが、他の実施形態において、保持孔から露出している薬剤Mを収容するPTPシート4の一部に力を加えることにより取出孔から薬剤Mを取り出せる限りにおいて、対向する取出孔と保持孔を異なる形状とすることもできる。

図1、図2に示すように、第一支持部1は、略矩形状を有しており、第二支持部2と当接する一端側以外の三つの辺に、外側に向かって略矩形状に張り出した第一張出部12、第二張出部13、第三張出部14が突設されている。PTPシート用包装体を組み立てたときに、これらの第一張出部12、第二張出部13、第三張出部14が折りたたまれて第一支持部1及び第二支持部2に挟持されることにより、PTPシート4がPTPシート用包装体から抜け落ちないようにすることができる。
図1、図2に示すように、第一張出部12は、第一支持部1が第二支持部2と当接する一端側の辺と隣接する辺に設けられている。そして、第一支持部1と第一張出部12の境界には、遮蔽部3の第一把持部32を挿通する矩形状の長孔である第一把持部露出部16が穿設されている。PTPシート用包装体を組み立てるときに、第一把持部露出部16へ遮蔽部3の第一把持部32を挿通することにより、図3から図6に示すように、遮蔽部3の第一把持部32が第一把持部露出部16から第一支持部1及び第二支持部2の外周より露出するので、遮蔽版3が使用者によって操作されるようになる。
第二張出部13は、第一支持部1が第二支持部2と当接する一端側の辺と隣接する辺であって、第一張出部12とは第一支持部1を挟んで反対側に設けられている。
第三張出部14は、第一支持部1が第二支持部2と当接する一端側の辺とは第一支持部1を挟んで反対側の辺に設けられている。そして、図1、図2に示すように、第三張出部14には、第一支持部1側とは反対側に外方向へ向かって突出するように略T字状の固定片15が2個設けられている。固定片15が第二支持部2の差込孔22及び切込部221に差し込まれることにより、作業者がPTPシート用包装体を組み立てるときに、接着剤や粘着テープ等の他の物品を使用することなく迅速に組み立てることができる。また、固定片15の先端部が幅広となっていることにより、この部分が差込孔22及び切込部221に差し込まれたときに第二支持部2に係止して、差込孔22及び切込部221から抜けにくくしており、子供が誤ってPTPシート用包装体を展開してしまいPTPシート4を取り出すことを防止している。
第二把持部露出部17が、第一支持部1と第二支持部2の境界に、遮蔽部3の第二把持部33を挿通する矩形状の長孔として穿設されている。PTPシート用包装体を組み立てるときに、第二把持部露出部17へ遮蔽部3の第二把持部33を挿通することにより、図3から図6に示すように、遮蔽部3の第二把持部33が第二把持部露出部17から第一支持部1及び第二支持部2の外周より露出するので、遮蔽版3が使用者によって操作されるようになる。
第二支持部2は、第一支持部1に対向してPTPシート4を挟持し、PTPシート4の突設部41に封入されている薬剤Mを取り出す取出孔21を有する部材である。図1、図2に示すように、第二支持部2の一端側である上側に、第二支持部2を貫通する長孔として、角が丸い矩形状の取出孔21が5個穿設されている。この取出孔21を介して、使用者はPTPシート4の突設部41に封入されている薬剤Mを取り出すことができる。また、他の実施形態において、取出孔21に代えて、PTPシートの収容部の開口部を封止する封止材のうち、開口部に対向する部分を円形又は角形などの形状に破れやすいように破線で囲み、力を加えたときに打ち抜ける打抜部とすることもできる。
そして、図1、図2に示すように、第二支持部2には、第一支持部1側とは反対側の辺近傍に差込孔22が穿設されている。差込孔22は固定片15を差し込む部材であるので、それぞれの固定片15に対応して2個設けられている。前述したように、差込孔22に固定片15が差し込まれることにより、作業者がPTPシート用包装体を組み立てるときに、接着剤や粘着テープ等の他の物品を使用することなく迅速に組み立てることができる。また、差込孔22から湾曲した切込部221が線状に切り込まれており、幅広の固定片15の先端部が切込部221も通って差込孔22に差し込まれると、固定片15が引き抜かれる方向に引っ張られたとしても第二支持部2に係止して差込孔22から抜けにくくしており、子供が誤ってPTPシート用包装体を展開してしまいPTPシート4を取り出すことを防止している。
遮蔽部3は、取出孔21と対向可能であり薬剤Mが通過可能である通過孔31を有し、第一支持部1及び第二支持部2に対して二方向にスライド移動可能に第一支持部1及び第二支持部2に挟持される部材である。遮蔽部3により、通過孔31と第二支持部2の取出孔21が一致するなど薬剤Mが通過しうる程度に重なり合ったときには、PTPシート4から薬剤Mを通過孔31及び取出孔21を通じて取り出すことができ、通過孔31と第二支持部2の取出孔21が一致しないなど薬剤Mが通過しうる程度に重なり合わないときには、薬剤Mが第一支持部1及び第二支持部2の少なくとも一方に衝突して取り出すことができない。このように、遮蔽部3は、第二支持部2の取出孔21に対する開閉シャッターとして機能している。なお、第二支持部2に取出孔21の代わりに打抜部が設けられているときには、遮蔽部3はその打抜部と対向可能となる。
図1、図2に示すように、遮蔽部3は、略矩形状を有しており、第一支持部1及び第二支持部2の境界と当接する一端側の辺に、外側に向かって略矩形状に突出する第二把持部33が設けられている。そして、第二把持部33が突設さている辺に隣接し、第一張出部12側の辺に、外側に向かって略矩形状に突出する第一把持部32が設けられている。前述したように、PTPシート用包装体を組み立てるときに、遮蔽部3の第一把持部32を第一把持部露出部16へ挿通し、第二把持部33を第二把持部露出部17へ挿通することにより、図3から図6に示すように、遮蔽部3の第一把持部32が第一把持部露出部16から、そして、第二把持部33が第二把持部露出部17から、それぞれ第一支持部1及び第二支持部2の外周より露出するので、遮蔽版3が使用者によって操作されるようになる。また、第一把持部32及び第二把持部33のそれぞれの突設方向の成す角度が90度として形成されている。これにより、第一把持部32及び第二把持部33の操作方向を高齢者にとってもより分かりやすくなっている。なお、本実施形態において、第一把持部32及び第二把持部33のそれぞれの突設方向の成す角度が90度として形成されているが、他の実施形態において、おおよそ直角と認識する80〜100度とすることができる。
さらに、図1、図2に示すように、遮蔽部3には、第二把持部33と同じ側の辺の端部に外側に向かって略矩形状に突出する係止片34が設けられている。PTPシート用包装体を組み立てたときに、使用者が第一把持部32を持って遮蔽部3を横方向にスライド移動するときに第二把持部33が第二把持部露出部17から露出しやすいように、係止片34が第一支持部1及び第二支持部2の境界の端部に切り込まれた係止切欠23と係止と係止して、遮蔽部3の動きを規制している。
PTPシート用包装体の組立て手順としては、以下のとおりである。まず、図1に示されたPTPシート用台紙の遮蔽部3を遮蔽部3と第二支持部2との境界にある破断線Bに沿って破断して第二支持部2から分離する。そして、第一支持部1に対してPTPシート4を、突設部41が保持孔11に挿通されるように載置する。そして、第一把持部32を第一把持部露出部16に挿通して、PTPシート4の薬剤Mが取り出される面に、遮蔽部3を載置する。そして、第一張出部12及び第二張出部13を載置したPTPシート4側に折り畳み、第二支持部2もPTPシート4側に折り畳み、第三張出部14をPTPシート4側に折り畳みながら固定片15を差込孔22及び切込部221に差し込むことにより完成させる。
図3から図5に、使用方法が示されている。図3から図5の各(a)ではPTPシート4が挟持されていない状態を示しており、各(b)ではPTPシート4が第一支持部1と遮蔽部3に挟持されている状態を示している。図3において、第一支持部1の保持孔11と第二支持部2の取出孔21とは対向して完全に重なり合っているが、遮蔽部3の通過孔31は取出孔21とは完全に重なり合っておらず、薬剤Mを遮蔽部3に遮られ取出孔21から取り出せないようになっている。そして、第一把持部32は第一把持部露出部16からおおよそ露出しており、第一把持部32を操作することにより遮蔽部3を長手方向である図3の横方向へのスライド移動することができる。その一方で、第二把持部33は、第二把持部露出部17からほとんど露出しておらず、第二把持部33を操作しても遮蔽部3を長手方向である図3の縦方向へのスライド移動することができない。これにより、遮蔽部3が短手方向である図3の縦方向への動きがロックされていることになるため、子供が誤って操作することを防止している。
そして、図4は、図3の状態から第一把持部32を操作することにより遮蔽部3を長手方向である図3の横方向へのスライド移動した状態を示しており、第二把持部33は、第二把持部露出部17からほとんど露出しており、第二把持部33を操作することにより遮蔽部3を短手方向である図4の縦方向へのスライド移動することができる。
そして、図5は、図4の状態から第二把持部33を操作することにより遮蔽部3を短手方向である図4の縦方向へのスライド移動した状態を示しており、遮蔽部3の通過孔31は保持孔11及び取出孔21と完全に重なり合い、薬剤Mを取出孔21から取り出せるようになっている。
このように、遮蔽部3が長手方向及び短手方向の二方向にスライド移動し、すなわち、遮蔽部3における第一把持部32及び第二把持部33を長手方向である横方向及び短手方向である縦方向へと二段階で操作して遮蔽部3を二方向にスライド移動させることにより、PTPシート4に収容されている薬剤MをPTPシート用包装体から取り出すこととなるので、幼児が偶発的にPTPシート用包装体に収容されている薬剤Mを取り出す可能性を低減しながらも、高齢者にとって薬剤Mを取り出しやすいようになっている。
〔第二実施形態〕
図7〜図9は、本発明の第二実施形態を示している。第二実施形態におけるPTPシート用包装体は、図7に示すように、厚紙等の一枚のブランクシートを打ち抜いて各構成部材が形成されている。具体的には、第一支持部1と第二支持部2が角の部分で接続され、第二支持部2と遮蔽部3が破断線Bを介して角の部分で分離可能に接続されている。
第一支持部1は、PTPシート4の突設部41側の一側面を支持し、PTPシート4の突設部41を介して薬剤Mを間接的に保持する保持孔11を有する。図7に示すように、第一支持部1の中央付近に、第一支持部1を貫通する丸孔として、保持孔11が複数個穿設されている。PTPシート4を第一支持部1及び第二支持部2に挟持させたときに、保持孔11を介して、PTPシート4の突設部41に封入されている薬剤Mが露出することになるので、使用者が薬剤Mの在庫を把握しやすくなるとともに指で押し当てて薬剤Mを取り出しやすくすることができる。本実施形態において、第一支持部1の保持孔11と第二支持部2の取出孔21は第一支持1に対して第二支持部2を折りたたむと対向しており、それぞれ対向する保持孔11と取出孔21が同形状であるが、他の実施形態において、第一実施形態のような長孔などのような形状とすることや、保持孔から露出している薬剤Mを収容するPTPシート4の一部に力を加えることにより取出孔から薬剤Mを取り出せる限りにおいて、対向する取出孔と保持孔を異なる形状とすることもできる。
そして、第一支持部1は、略矩形状であり、各角の部分が外側に突出している。そして、その角の部分に関して、第二支持部2側においては第二支持部2と接続され、第二支持部2と反対側においては外方向へ向かって突出するように略T字状の固定片15がそれぞれ1個ずつ合計で2個設けられている。固定片15が第二支持部2の差込孔22及び切込部221に差し込まれることにより、作業者がPTPシート用包装体を組み立てるときに、接着剤や粘着テープ等の他の物品を使用することなく迅速に組み立てることができる。また、固定片15の先端部が幅広となっていることにより、この部分が差込孔22に差し込まれたときに第二支持部2に係止して、差込孔22及び切込部221から抜けにくくしており、子供が誤ってPTPシート用包装体を展開してしまいPTPシート4を取り出すことを防止している。
第二支持部2は、第一支持部1に対向してPTPシート4を挟持し、PTPシート4の突設部41に封入されている薬剤Mを取り出す取出孔21を有する部材である。図7、図8に示すように、第二支持部2の中央付近に、第二支持部2を貫通する丸孔として、取出孔21が複数個穿設されている。この取出孔21を介して、使用者はPTPシート4の突設部41に封入されている薬剤Mを取り出すことができる。また、他の実施形態において、取出孔21に代えて、PTPシートの収容部の開口部を封止する封止材のうち、開口部に対向する部分を円形又は角形などの形状に破れやすいように破線で囲み、力を加えたときに打ち抜ける打抜部とすることもできる。なお、本実施形態において取出孔21は丸孔であるが、他の実施形態において第一実施形態のような長孔などのような形状とすることもできる。
そして、図7、図8に示すように、第二支持部2には、第一支持部1側とは反対側の各角の部分に差込孔22が穿設されている。差込孔22は固定片15を差し込む部材であるので、それぞれの固定片15に対応してそれぞれ1個ずつ合計2個設けられている。前述したように、差込孔22に固定片15が差し込まれることにより、作業者がPTPシート用包装体を組み立てるときに、接着剤や粘着テープ等の他の物品を使用することなく迅速に組み立てることができる。また、差込孔22から湾曲した切込部221が線状に切り込まれており、幅広の固定片15の先端部が切込部221も通って差込孔22に差し込まれると、固定片15が引き抜かれる方向に引っ張られたとしても第二支持部2に係止して差込孔22から抜けにくくしており、子供が誤ってPTPシート用包装体を展開してしまいPTPシート4を取り出すことを防止している。
第一支持部1及び第二支持部2を重ね合わせたときに四つの角の部分はそれぞれ固定されることとなるが、各辺の部分については固定されてないために、遮蔽部3の一部の出入りが可能となる。このように、第一支持部1及び第二支持部2の各辺の部分の隙間が、第一把持部露出部16及び第二把持部露出部17などとして形成される。第一把持部露出部16は、第一支持部1及び第二支持部2の各辺のうち短手方向の辺の部分の隙間であり、第二把持部露出部17は、第一支持部1及び第二支持部2の各辺のうち長手方向の辺の部分の隙間である。PTPシート用包装体を組み立てたときに、遮蔽部3の第一把持部32が第一把持部露出部16から露出し、第二把持部33が第二把持部露出部17から露出することにより、図9に示すように、遮蔽部3の第二把持部33が第二把持部露出部17から第一支持部1及び第二支持部2の外周より露出するので、遮蔽版3が使用者によって操作されるようになる。
遮蔽部3は、取出孔21と対向可能であり薬剤Mが通過可能である通過孔31を有し、第一支持部1及び第二支持部2に対して二方向以上の多方向にスライド移動可能に第一支持部1及び第二支持部2に挟持される部材である。遮蔽部3の第一把持部32及び第二把持部33の幅に比べて、第一把持部露出部16及び第二把持部露出部17の開口の方がそれぞれ1.5〜5倍程度と大きいために、長手方向及び短手方向の二方向だけでなく、斜めの方向にもスライド移動させることが可能となるために、二方向以上の多方向にスライド移動可能となっている。そして、遮蔽部3により、通過孔31と第二支持部2の取出孔21が一致するなど薬剤Mが通過しうる程度に重なり合ったときには、PTPシート4から薬剤Mを通過孔31及び取出孔21を通じて取り出すことができ、通過孔31と第二支持部2の取出孔21が一致しないなど薬剤Mが通過しうる程度に重なり合わないときには、薬剤Mが第一支持部1及び第二支持部2の少なくとも一方に衝突して取り出すことができない。このように、遮蔽部3は、第二支持部2の取出孔2111に対する開閉シャッターとして機能している。なお、第二支持部2に取出孔21の代わりに打抜部が設けられているときには、遮蔽部3はその打抜部と対向可能となる。
図7、図8に示すように、遮蔽部3は、略矩形状を有しており、それぞれ対角の部分に、外側に向かって略円弧状に突出する第一把持部32及び第二把持部33が設けられている。前述したように、PTPシート用包装体を組み立てたときに、遮蔽部3の第一把持部32が第一把持部露出部16から、そして、第二把持部33が第二把持部露出部17から、それぞれ第一支持部1及び第二支持部2の外周より露出するので、遮蔽版3が使用者によって操作されるようになる。また、第一把持部32及び第二把持部33のそれぞれの突設方向の成す角度が90度として形成されている。これにより、第一把持部32及び第二把持部33の操作方向を高齢者にとってもより分かりやすくなっている。なお、本実施形態において、第一把持部32及び第二把持部33のそれぞれの突設方向の成す角度が90度として形成されているが、他の実施形態において、おおよそ直角と認識する80〜100度とすることができる。
PTPシート用包装体の組立て手順としては、以下のとおりである。まず、図7に示されたPTPシート用台紙の遮蔽部3を遮蔽部3と第二支持部2との境界にある破断線Bに沿って破断して第二支持部2から分離する。そして、第一支持部1に対してPTPシート4を、突設部41が保持孔11に挿通されるように載置する。そして、PTPシート4の薬剤Mが取り出される面に、遮蔽部3を載置する。そして、PTPシート4が第一支持部1と遮蔽部3に挟持された状態で、第二支持部2を第一支持部1側に折り畳み、固定片15を差込孔22及び切込部221に差し込むことにより完成させる。
使用方法としては、第一支持部1及び第二支持部2の外周より露出している遮蔽部3の第一把持部32又は第二支持部33の少なくとも一方を操作することにより、遮蔽部3を短手方向又は長手方向或いは斜め方向へとスライド移動や回転移動させ、遮蔽部3の通過孔31と取出孔21が重なり合ったときに薬剤Mを取出孔21から取り出せるようになる。
このように、遮蔽部3が長手方向及び短手方向を含む二方向以上にスライド移動及び回転移動し、遮蔽部3における第一把持部32及び第二把持部33を短手方向、長手方向だけでなくそれらを組み合わせた斜め方向にも段階を経ずに自由に操作して遮蔽部3を二方向以上にスライド移動及び回転移動させることにより、PTPシート4に収容されている薬剤MをPTPシート用包装体から取り出すこととなるので、幼児が偶発的にPTPシート用包装体に収容されている薬剤Mを取り出す可能性を第一実施形態よりもさらに低減しながらも、高齢者にとって薬剤Mを取り出しやすいようになっている。
なお、図7から図9では、遮蔽部3の動きと第一支持部1及び第二支持部2との関係を見やすくするためにPTPシート4を図示していないが、実際にPTPシート用包装体を組み立てるときには、図3(b)、図4(b)、図5(b)、図6と同様に、また上述したように遮蔽部3と第二支持部2との間にPTPシート4を挟持する。
1・・・第一支持部
11・・・保持孔
12・・・第一張出部
13・・・第二張出部
14・・・第三張出部
15・・・固定片
16・・・第一把持部露出部
17・・・第二把持部露出部
2・・・第二支持部
21・・・取出孔
22・・・差込孔
221・・・切込部
23・・・係止切欠
3・・・遮蔽部
31・・・透過孔
32・・・第一把持部
33・・・第二把持部
34・・・係止片
4・・・PTPシート
41・・・突設部
M・・・薬剤
B・・・破断線

Claims (5)

  1. PTPシートに封入されている薬剤側の一側面を支持し、前記PTPシートの前記薬剤を保持する保持孔を有する第一支持部と、
    前記第一支持部に対向して前記PTPシートを挟持し、前記薬剤を取り出すための取出孔又は破線に囲まれた打抜部を有する第二支持部と、
    前記取出孔又は前記打抜部と対向可能であり前記薬剤が通過可能である通過孔を有し、前記取出孔又は前記打抜部を視認することができる正面視において前記第一支持部及び前記第二支持部に対して少なくとも縦方向及び横方向の二方向以上にスライド移動可能に前記第一支持部及び前記第二支持部に挟持される遮蔽部
    を備えることを特徴とするPTPシート用包装体。
  2. 前記遮蔽部は、一の部分より突設された第一把持部と、他の部分より突設された第二把持部を有し、
    前記第一把持部と前記第二把持部が前記第一支持部又は前記第二支持部の少なくとも一方より露出していることを特徴とする請求項1に記載のPTPシート用包装体。
  3. 前記第一把持部と第二把持部のそれぞれの突設方向の成す角度が80〜100度であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のPTPシート用包装体。
  4. 前記遮蔽部は、一の辺より突設された第一把持部と、前記一の辺に隣接する他の辺より突設された第二把持部を有し、
    前記第一把持部と前記第二把持部が前記第一支持部及び前記第二支持部の外周より露出していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のPTPシート用包装体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のPTPシート用包装体を構成する前記第一支持部と、前記第二支持部と、前記遮蔽部が、分離可能に設けられた一枚のシートとして形成されていることを特徴とするPTPシート用台紙。
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