JP6813323B2 - 炭素繊維強化プラスチックの処理方法及び燃料の製造方法 - Google Patents

炭素繊維強化プラスチックの処理方法及び燃料の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、炭素繊維強化プラスチックの処理方法、及びを炭素繊維強化プラスチックを用いる燃料の製造方法に関する。
炭素繊維強化プラスチック(以下、「CFRP」とも呼ぶ。)は、軽量であり、高強度・高弾性などの機械的強度に優れているため、テニスラケット、ゴルフクラブ用シャフト、釣竿などの小型のものから、自動車や航空機などの産業用の大型のものまで幅広く、大量に使用されている。それらの製品ばかりでなく、その製造工程で発生する不良品等も加わり、今後廃棄されるCFRPの量は増加し続けると考えられ、これらを資源として有効利用することが求められている。
そのような状況下、CFRPを燃料として利用するサーマルリサイクルが提案されている。特許文献1には、炭素繊維を含む廃プラスチックをセメントキルンに供給し、燃焼処理を行うことにより生じる排気ガスを集塵装置に供給して、排気ガス中の煤塵を捕集するようにした炭素繊維を含む廃プラスチックの焼却処理方法において、炭素繊維を含む廃プラスチックを平均粒子径が3mm以下になるように粉砕し、セメントキルンの内部温度が1200℃以上である位置に供給することにより、炭素繊維の分別を施すことなく、セメント製造装置において燃料の一部に使用することができる旨記載されている。また、特許文献2には、炭素繊維を含む廃プラスチックを粉砕し、300〜600℃で加熱、プラスチックを熱分解することにより、炭素繊維を回収することができる旨記載されている。
このようにCFRPを原燃料としてリサイクルする場合、所定の粒子径以下となるように粉砕する必要がある。ところが、粉砕処理中又は粉砕処理後に発塵するため、人体や電気設備に悪影響を及ぼすおそれがある。そのため、発塵を抑制する必要があるが、CFRPにおける発塵抑制技術は確立されていないのが現状である。
他の技術分野における発塵抑制技術としては、例えば、石炭においては、水、界面活性剤水溶液、ワックスエマルジョンを散布することが知られている(特許文献3〜5参照)。
特開2007−131463号公報 特開平06−99160号公報 特開2014−105277号公報 特開2000−80355号公報 特開2011−251782号公報
上記のような石炭における発塵抑制技術は、粉砕前の屋外貯蔵時に行われるもので、石炭はそのまま燃料として利用されるか、あるいは粉砕される場合は乾燥した微粉体となり、容器に密閉保管された状態となる。しかしながら、CFRPの粉砕物は微粉でなく、また絡み合ったりするので必ずしも密閉された容器等に保管できるわけではない。従って、CFRPの粉砕においては、上記の石炭における発塵抑制技術をそのまま適用することはできない。
本発明の目的は、発塵を抑制しつつ粉砕性を向上させることができる炭素繊維強化プラスチックの処理方法、及び燃焼効率の低下を抑えつつ、発塵の抑制が可能な燃料の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、CFRPを粉砕する前に界面活性剤の水溶液を少量添加することで、粉砕性が向上するとともに、少ない水分量で粉砕後も発塵が抑制されることを見出し本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の炭素繊維強化プラスチックの処理方法は以下の通りである。
本発明の炭素繊維強化プラスチックの処理方法は、炭素繊維強化プラスチックに界面活性剤の水溶液を添加するステップと、
次いで、前記水溶液を添加した炭素繊維強化プラスチックをハンマーミル、カッターミル、せん断破砕機、ロールクラッシャー、インパクトクラッシャー、ロータリーミル、ボールミル、ディスクミル、縦型ミルのうちの何れかの粉砕装置を用いて粉砕するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明においては、炭素繊維強化プラスチックに界面活性剤の水溶液を添加することにより、粉砕性が向上するとともに、発塵を抑制することができる。また、界面活性剤の水溶液を粉砕前に一度添加するのみで、粉砕中も粉砕後も発塵を抑制することができる。
本発明の炭素繊維強化プラスチックの処理方法において、発塵を抑制する観点から、前記炭素繊維強化プラスチックに対する前記界面活性剤の水溶液の添加量を1〜10質量%(内割り)である。また、燃料を製造する場合、水分量を低減することができるため、燃焼効率の低下を抑えることができる。
また、前記粉砕された炭素繊維強化プラスチックの水分量が0.5〜4質量%となるように前記界面活性剤の水溶液を添加することが水分量を抑えること及び発塵を防止する観点から好ましい。
本発明の炭素繊維強化プラスチックの処理方法において、界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤若しくはノニオン系界面活性剤、又はそれらの混合物を使用することができる。
本発明の炭素繊維強化プラスチックの処理方法において、界面活性剤の水溶液を添加するステップの前に炭素繊維強化プラスチックに加熱処理を施して、脆化させるステップを含む。そのように脆化させるステップを設けることにより、炭素繊維強化プラスチックの機械強度が低下するため、後の粉砕するステップにおいて粉砕が容易になる。
本発明の燃料の製造方法は、炭素繊維強化プラスチックに界面活性剤の水溶液を添加する工程と、
次いで、前記水溶液を添加した炭素繊維強化プラスチックをハンマーミル、カッターミル、せん断破砕機、ロールクラッシャー、インパクトクラッシャー、ロータリーミル、ボールミル、ディスクミル、縦型ミルのうちの何れかの粉砕装置を用いて粉砕する工程と、
界面活性剤の水溶液を添加するステップの前に炭素繊維強化プラスチックに加熱処理を施して、脆化させる工程と、を含み、前記炭素繊維強化プラスチックに対する前記界面活性剤の水溶液の添加量が1〜10質量%であることを特徴とする。
本発明の燃料の製造方法においては、炭素繊維強化プラスチックを微粉砕して得られる燃料を、発塵を抑制した状態で、かつ簡単に製造することができる。
本発明の燃料の製造方法において、前記炭素繊維強化プラスチックを粉砕する工程において、十分な発熱量が得られる燃料を得る観点から粒子径3mm以下に粉砕することが好ましい。
本発明の炭素繊維強化プラスチックの処理方法を実施するためのシステムの全体構成図。 分散度を測定する装置における要部の説明図。 実施例1〜3及び比較例1〜3における、界面活性剤水溶液の添加量に対する分散度を示すプロット図。 実施例4及び比較例4〜6における、300μmの篩下の試料の質量割合を示すグラフ。 実施例5及び比較例7〜9における、300μmの篩下の試料の質量割合を示すグラフ。
<炭素繊維強化プラスチックの処理方法>
本実施形態のCFRPの処理方法は、CFRPに加熱処理を施して、脆化させる任意のステップ(以下、「ステップA」と呼ぶ。)と、炭素繊維強化プラスチックに界面活性剤の水溶液を添加するステップ(以下、「ステップB」と呼ぶ。)と、界面活性剤の水溶液を添加した炭素繊維強化プラスチックを粉砕するステップ(以下、「ステップC」と呼ぶ。)と、を含むことを特徴とする。以下に、各ステップについて順次説明する。
[ステップA]
ステップAは、CFRPを加熱処理して脆化させるステップであり、必要に応じて設けられる任意のステップである。加熱温度としては300〜500℃とすることが好ましい。そして、例えば、加熱温度を300℃に設定するなら加熱時間を2時間、同様に400℃に設定するなら1時間、500℃に設定するなら10分というように、加熱温度と加熱時間との関係は反比例するように設定することが好ましい。また、CFRPのサイズその他条件により、加熱温度及び加熱時間の好適な関係は異なるため適宜設定することが好ましい。
加熱処理を行う加熱手段としては、例えば300〜500℃の温度範囲に設定できるものであればよく、固定炉、ストーカ炉、ロータリーキルン炉、流動床炉、竪型炉、多段炉などが挙げられる。
加熱処理は、大気中、酸化性雰囲気、還元性雰囲気、及び不活性雰囲気のいずれでもよいが、酸化性雰囲気であるとより短時間でCFRPの機械強度を低下することができ好ましい。
加熱処理において、CFRPの重量減少率が10〜50%となるように加熱処理を施すことが好ましく、10〜40%とすることがより好ましく、15〜35%とすることがさらに好ましい。CFRPの重量が減少するのは樹脂が揮発するためと考えられ、重量減少率は樹脂の種類により異なるが、上記数値範囲はエポキシ樹脂の場合のものである。
なお、上述の通り、本実施形態のCFRPの処理方法によりCFRPの機械強度が低下することで、粉砕性が向上し、とくに微粉砕が容易となる。しかし、処理対象のCFRPが10cmを超えるような場合は、かえって加熱時間が長くなって負荷がかかったり、処理量が減少したりして、加熱時間の調整が困難となってくる。従って、処理対象のCFRPを、数mm程度に粗粉砕したのち、加熱処理を行ってもよい。
[ステップB]
ステップBにおいては、CFRPに界面活性剤の水溶液を添加する。
界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、及びノニオン系界面活性剤のいずれも用いることができる。中でも、濡れ性向上の観点からいずれの界面活性剤も分子量が1000以下の低分子の界面活性剤が好ましい。
アニオン系界面活性剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アリールアルキルポリエーテルスルホン酸ナトリウム、3,3−ジスルホンジフェニル尿素−4,4−ジアゾ−ビス−アミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウム、オルト−カルボキシベンゼン−アゾ−ジメチルアニリン、2,2,5,5−テトラメチル−トリフェニルメタン−4,4−ジアゾ−ビス−β−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸塩;ドデシル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウムなどの硫酸エステル塩;オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カルシウムなどのカルボン酸塩などが挙げられる。
カチオン系界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ジアルキルアミン塩、脂肪族アミン塩、ベンザルコニウム塩、第4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニウム塩、などが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリン誘導体、ジメチルアルキルラウリルベタイン、アルキルグリシン、アルキルジ(アミノエチル)グリシン、などが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、エステル型、エーテル型、及びエステル・エーテル型のいずれでもよく、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドとポリエチレンオキサイドなどの組み合わせ、ポリエチレングリコールと高級脂肪酸とのエステル、アルキルフェノールポリエチレンオキサイド、高級脂肪酸とポリエチレングリコールのエステル、高級脂肪酸とポリプロピレンオキサイドのエステル、ソルビタンエステルなどを挙げることができる。
以上のアニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、及びノニオン系界面活性剤は、それぞれ1種単独でもよいし、2種以上を併用してもよい。また、各界面活性剤を組合せて使用してもよい。
界面活性剤の水溶液中の界面活性剤の濃度は、水溶液の粘性の観点から0.1〜30質量%とすることが好ましく、1〜10質量%とすることがより好ましい。
CFRPに対する界面活性剤の水溶液の添加量は、水分量を抑える観点又は運搬中などの固結を防止する観点から10質量%以下(内割り)とすることが好ましく、5質量%以下とすることがより好ましい。CFRPに対する界面活性剤の水溶液の添加量は、発塵を防止する観点から1質量%以上とすることが好ましく、2質量%以上とすることがより好ましい。
また、CFRPに対する界面活性剤の水溶液の添加量は、水分量を抑える観点から粉砕された炭素繊維強化の発塵プラスチックの水分量が4質量%以下となるように調整することが好ましい。また、CFRPに対する界面活性剤の水溶液の添加量は、発塵を防止する観点から粉砕された炭素繊維強化の発塵プラスチックの水分量が0.5質量%以上となるように調整することが好ましい。
CFRPに界面活性剤の水溶液を添加する方法としては、特に限定はなく、例えば、高圧噴霧による産布、スプリンクラーによる散布、浸漬等が挙げられ、中でも、高圧噴霧による散布が好ましい。界面活性剤の水溶液を添加した後は、攪拌してもよいが、そのままステップCにて粉砕を行ってもよい。
以上のように、CFRPを処理することにより、少ない水分量でありながら粉砕性が向上するとともに発塵を抑えることができる。
[ステップC]
ステップCにおいては、ステップBで界面活性剤の水溶液を添加した炭素繊維強化プラスチックを粉砕する。
CFRPを粉砕するために用いる粉砕装置としては、ハンマーミル、カッターミル、せん断破砕機、ロールクラッシャー、インパクトクラッシャー、ロータリーミル、ボールミル、ディスクミル、縦型ミルなどが挙げられる。
ステップAを設けた場合、加熱処理によりCFRPの機械強度が低下しているため微粉砕が容易である。しかも、ステップBにおいて、脆化したCFRPに界面活性剤の水溶液を添加するため粉砕性が向上する。従って、粉砕装置としては、強力な粉砕能を有する装置は必ずしも必要ではない。
さらに、ステップCにおいて粉砕に供するCFRPは、その前工程において、界面活性剤の水溶液が添加されているため、粉砕中及び粉砕後において発塵が抑えられる。
粉砕後のCFRPの粒子径は、燃料として使用する場合は3mmふるい残分が10%以下であることが好ましく、0.5mmふるい残分が10%以下であることがより好ましい。CFRPの粒子径が3mmを超えると、排ガス系統に悪影響を与える。具体的には、燃え残った炭素繊維が煤塵を捕集するための電気集塵機に荷電不良を起こし、捕集性能が低下する。なお、本発明において、「粒子径がAmmふるい残分が10%以下である」とは、目開きAmmのふるい上に残る粒子の重量が10%であることを指す。
本実施形態のCFRPの処理方法により処理したCFRPは、界面活性剤の水溶液により粉砕性を向上させたCFRPを粉砕して得られるため、界面活性剤の水溶液を用いずに粉砕した場合と比較して低負荷で目的とする粒径のCFRPが得られる。従って、特に細かい粒径とすることが必要とされる燃料として好適に使用することができる。
<燃料の製造方法>
本実施形態の燃料の製造方法は、CFRPに加熱処理を施して、脆化させる任意の工程A(以下、「工程A」と呼ぶ。)と、炭素繊維強化プラスチックに界面活性剤の水溶液を添加するステップ(以下、「工程B」と呼ぶ。)と、界面活性剤の水溶液を添加した炭素繊維強化プラスチックを粉砕するステップ(以下、「工程C」と呼ぶ。)と、を含むことを特徴とする。ここで、工程Aは、既述の本実施形態のCFRPの処理方法におけるステップAと、工程BはステップBと、工程CはステップCと実質的に同一であり、ステップA〜Cの説明はそれぞれ工程A〜Cの説明にそのまま妥当するので、ここでは各工程の説明を省略する。以下においては、図面を参照して燃料の製造方法について説明する。
図1は、本発明の燃料の製造方法の実施するためのシステムの一例を示し、この処理システム1は、受け入れた加熱処理後のCFRPを貯留するタンク2と、タンク2からのCFRPを段階的に破砕及び粉砕する二軸せん断破砕機3、界面活性剤水溶液添加装置4、カッターミル5、カッターミル5からの粉砕物Pをセメント製造装置10に投入する投入装置7とで構成される。
二軸せん断破砕機3は、2本の軸の各々に鋭利な回転刃が設けられ、処理対象物を噛み込んで破砕する装置である。二軸せん断破砕機3に代えて、一軸せん断破砕機、四軸せん断破砕機、ロールクラッシャー、インパクトクラッシャー等を用いてもよい。
界面活性剤水溶液添加装置4は、界面活性剤の水溶液を添加する装置である。一定量噴霧したり、滴下したりすることができればよい。
カッターミル5は、ロータに装着されたカッタと、ケーシングに装着された固定刃とで、せん断力を利用して挟み切るように処理対象物を破砕する装置であって、衝撃力を受けても力を吸収したり、延びたりして細かく破砕することが困難な物を破砕するのに適する。カッターミル5に代えて、ロータリーミル、ハンマーミル等を用いてもよい。
投入装置7には、スクリュー式、エゼクタ式の空気流動式のものや、ロータリフィーダ、スクリューフィーダ等が用いられる。
上記処理システム1によって得られた粉砕物Pを燃料として用いるセメント製造装置10は、セメント原料CRを予熱するためサイクロンを多段に重ねたプレヒータ16と、セメント原料CRを仮焼する仮焼炉15と、主バーナ12等を備えてセメント原料CRを焼成するセメントキルン(ロータリーキルン)11と、セメントキルン11から排出されたセメントクリンカを冷却するクリンカクーラ13等で構成される。
次に、上記構成を有する処理システム1による燃料の燃焼処理方法について説明する。
受け入れたCFRPをタンク2に一時的に貯留した後、二軸せん断破砕機3、界面活性剤水溶液添加装置4、及びカッターミル5でこの順に、最終的にCFRPの粒子径が3mmふるい残分が10%以下になるように粉砕する。
カッターミル5からの粉砕物Pを、投入装置7を介してセメントキルン11の窯前11a、窯尻11bに投入したり、主バーナ12からセメントキルン11内に投入したりして燃料として使用しセメント原料CRを焼成する(図示例は、窯尻11bに投入した場合を示している)。窯前11a、窯尻11b、主バーナ12のいずれか一箇所からセメントキルン11に投入してもよく、複数箇所から投入してもよい。この中でも炭素繊維の燃え残りをなくすために主バーナ12から投入するのがよい。
以下に、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
2mm以下に破砕したCFRP30gにアニオン系界面活性剤(ライオン株式会社製、ママレモン(登録商標)(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、及びアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム含有))原液を、それぞれ内割りで1質量%、5質量%、10質量%、20質量%となるように添加した。次いで、アニオン系界面活性剤を添加したCFRPをディスクミル(ハルツォク・ジャパン株式会社製、HSM―100A)に投入し、処理速度:低速、処理時間:60秒の条件で粉砕した。
[実施例2]
アニオン系界面活性剤を、ノニオン系界面活性剤(三洋化成工業株式会社製、エマルミンNL―110(ポリオキシエチレンラウリルエーテル含有))原液に代え、内割りで5質量%となるように添加した以外は実施例1と同様にしてCFRPの粉砕した。
[実施例3]
2mm以下に破砕したCFRP30gを箱型電気炉(ヤマト科学社:FP-41)に投入し、400℃、0.5時間の加熱処理を施した。次いで、加熱処理後のCFRP30gにアニオン系界面活性剤(三洋化成工業株式会社製、サンデット END(ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム含有、含有量25%))原液を、内割りで5質量%となるように添加した。次いで、アニオン系界面活性剤を添加したCFRPをディスクミル(ハルツォク・ジャパン株式会社製、HSM―100A)に投入し、処理速度:低速、処理時間:60秒の条件で粉砕した。
[比較例1]
アニオン系界面活性剤を、水に代えたこと以外は実施例1と同様にしてCFRPを粉砕した。
[比較例2]
2mm以下に破砕したCFRP30gをディスクミル(ハルツォク・ジャパン株式会社製、HSM―100A)に投入し、処理速度:低速、処理時間:60秒の条件で粉砕した。次いで、粉砕したCFRP30gにアニオン系界面活性剤(ライオン株式会社製、ママレモン(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、及びアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム含有))原液を、それぞれ内割りで5質量%、10質量%となるように添加した。添加方法としては霧吹きを用いて、試料表面に均一になるように散布した。
[比較例3]
アニオン系界面活性剤を添加しなかったこと以外は実施例3と同様にしてCFRPを粉砕した。
<分散度の評価>
実施例1〜3及び比較例1〜3において、粉砕したCFRPの分散度を測定した。分散度の測定は、ホソカワミクロン(株)製、パウダテスタPT−Xを用いて行った。ここで、分散度とは、3gの試料を高さ0.46mから落下させたとき、落下地点に設置してあるφ50mmの時計皿に残存した試料の質量の割合((残存試料(g)/3(g))×100(%))であり、この割合が大きいほど発塵が少ないことを示す。図2は、パウダテスタPT−Xの試料投入口から時計皿までの寸法を示す図である。試料は、試料投入口から投入され、円筒状部材内側の空間を通過し、時計皿に達する。試料投入口及び時計皿はそれぞれ、円筒状部材と図2に示す間隔を隔てて配されている。
粉砕した各グループのCFRPに対しパウダテスタPT−Xを用いて分散度の評価をした。各グループの分散度を図3のプロット図に示す。
また、分散度を評価したCFRPの水分量を下記表1に示す。なお、水分量は、JIS M8812:2006 石炭類及びコークス類-工業分析方法 水分定量方法 空気中乾燥減量測定方法に準拠し、測定した。
図3より、実施例1及び2は比較例1及び比較例2と比較して、少ない添加量(10質量%以下)であっても分散度が大きく、発塵が少ないことが分かる。
実施例3は、比較例3と比較して、分散度が大きく、発塵が少ないことが分かる。
また、表1より、界面活性剤を添加した後に粉砕したCFRPの水分量(0.5〜4%)が少ない添加量(1〜5%)であっても分散度が大きく、発塵が少ないことが分かる。
[実施例4]
2mmに破砕したCFRP30gにアニオン系界面活性剤(ライオン株式会社製、ママレモン(登録商標))原液を内割りで1質量%となるように添加した。次いで、アニオン系界面活性剤を添加したCFRPをディスクミル(ハルツォク・ジャパン製、HSM―100A)に投入し、処理速度:低速、処理時間:60秒の条件で粉砕した。
[比較例4]
アニオン系界面活性剤を添加しなかったこと以外は実施例4と同様にしてCFRPを粉砕した。
[比較例5]
アニオン系界面活性剤を、水に代えたこと以外は実施例4と同様にしてCFRPを粉砕した。
[比較例6]
アニオン系界面活性剤を、エタノールに代えたこと以外は実施例4と同様にしてCFRPを粉砕した。
[実施例5]
2mm以下に破砕したCFRP30gを箱型電気炉(ヤマト科学社:FP-41)に投入し、400℃、0.5時間の加熱処理を施した。次いで、加熱処理後のCFRP30gにアニオン系界面活性剤(三洋化成工業株式会社製、サンデット END(ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム含有、含有量25%))を、5質量%となるように添加した。次いで、アニオン系界面活性剤を添加したCFRPをディスクミル(ハルツォク・ジャパン株式会社製、HSM―100A)に投入し、処理速度:低速、処理時間:60秒の条件で粉砕した。
[比較例7]
アニオン系界面活性剤を添加しなかったこと以外は実施例5と同様にしてCFRPの粉砕した。
[比較例8]
アニオン系界面活性剤を、水に代えたこと以外は実施例5と同様にしてCFRPの粉砕した。
[比較例9]
アニオン系界面活性剤を、エタノールに代えたこと以外は実施例5と同様にしてCFRPの粉砕した。
<粉砕性の評価>
実施例4及び5、並びに比較例4〜9において、粉砕したCFRPの粉砕性について、以下のようにして評価した。試料を目開き300μmの篩の上に投入し、5分間タッピングした後、篩下の試料の質量の割合を算出した。算出した結果を図4及び図5に示す。この割合が大きいほど、粉砕性に優れると評価した。
図4より、実施例4は、比較例4〜6と比較して、300μmの粒子の割合が高く、粉砕性に優れることが分かる。実施例4は、実施例1におけるアニオン系界面活性剤の添加量が1質量%の場合と同じである。従って、実施例1において粉砕したCFRPは燃焼性が高く、燃料として好適に用いることができる。
図5より、実施例5は、比較例7〜9と比較して、300μmの粒子の割合が高く、粉砕性に優れることが分かる。従って、実施例5と同じ例である実施例3において粉砕したCFRPは燃焼性が高く、燃料として好適に用いることができる。
なお、実施例5は実施例4と比較して、300μmの粒子の割合が高く、粉砕性に優れることが分かる。したがって、炭素繊維強化プラスチックに加熱処理を施すことで容易に粉砕できることが分かる。
1 処理システム
2 タンク
3 二軸せん断破砕機
4 界面活性剤水溶液添加装置
5 カッターミル
7 投入装置
10 セメント製造装置
11 セメントキルン
12 主バーナ
13 クリンカクーラ
15 仮焼炉
16 プレヒータ
CR セメント原料
P 粉砕物
CFRP 炭素繊維強化プラスチック

Claims (5)

  1. 炭素繊維強化プラスチックに界面活性剤の水溶液を添加するステップと、
    次いで、前記水溶液を添加した炭素繊維強化プラスチックをハンマーミル、カッターミル、せん断破砕機、ロールクラッシャー、インパクトクラッシャー、ロータリーミル、ボールミル、ディスクミル、縦型ミルのうちの何れかの粉砕装置を用いて粉砕するステップと、
    界面活性剤の水溶液を添加するステップの前に炭素繊維強化プラスチックに加熱処理を施して、脆化させるステップと、を含み、前記炭素繊維強化プラスチックに対する前記界面活性剤の水溶液の添加量が1〜10質量%であることを特徴とする炭素繊維強化プラスチックの処理方法。
  2. 請求項1に記載の炭素繊維強化プラスチックの処理方法において、前記粉砕された炭素繊維強化プラスチックの水分量が0.5〜4質量%となるように前記界面活性剤の水溶液を添加することを特徴とする炭素繊維強化プラスチックの処理方法。
  3. 請求項1又は2に記載の炭素繊維強化プラスチックの処理方法において、前記界面活性剤が、アニオン系界面活性剤若しくはノニオン系界面活性剤、又はそれらの混合物であることを特徴とする炭素繊維強化プラスチックの処理方法。
  4. 炭素繊維強化プラスチックに界面活性剤の水溶液を添加する工程と、
    次いで、前記水溶液を添加した炭素繊維強化プラスチックをハンマーミル、カッターミル、せん断破砕機、ロールクラッシャー、インパクトクラッシャー、ロータリーミル、ボールミル、ディスクミル、縦型ミルのうちの何れかの粉砕装置を用いて粉砕する工程と、
    界面活性剤の水溶液を添加するステップの前に炭素繊維強化プラスチックに加熱処理を施して、脆化させる工程と、を含み、前記炭素繊維強化プラスチックに対する前記界面活性剤の水溶液の添加量が1〜10質量%であることを特徴とする燃料の製造方法。
  5. 請求項に記載の燃料の製造方法において、前記炭素繊維強化プラスチックを粉砕する工程において、粒子径3mm以下に粉砕することを特徴とする燃料の製造方法。
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