JP6812719B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6812719B2
JP6812719B2 JP2016190238A JP2016190238A JP6812719B2 JP 6812719 B2 JP6812719 B2 JP 6812719B2 JP 2016190238 A JP2016190238 A JP 2016190238A JP 2016190238 A JP2016190238 A JP 2016190238A JP 6812719 B2 JP6812719 B2 JP 6812719B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
heater pattern
heater
temperature
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016190238A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018053535A (ja
Inventor
佑介 下釜
佑介 下釜
裕之 岩下
裕之 岩下
英典 角田
英典 角田
真太郎 佐藤
真太郎 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2016190238A priority Critical patent/JP6812719B2/ja
Publication of JP2018053535A publication Critical patent/JP2018053535A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6812719B2 publication Critical patent/JP6812719B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Description

本発明は、通水流路を流れる水を所定温度の温水に加熱しながら吐水して局部洗浄をすることができる衛生洗浄装置に関する。
従来から、衛生洗浄装置において、発熱する複数のヒータパターンが設けられた発熱体を用い、所定温度まで洗浄水を加熱しながら温水を吐水して局部洗浄をするための技術が知られている。(例えば、特許文献1参照)洗浄水を所定温度まで加熱しながら温水を吐水できるので、局部を洗浄する場合に洗浄水の冷たさによる不快感を覚えることなく利用者は快適に局部洗浄できる。
特開2015−69693
しかしながら、経年劣化などによりヒータパターンの故障が発生した場合、所定温度まで洗浄水を加熱しながら温水を吐水し局部洗浄をすることができなくなってしまう。所定温度まで十分に加熱されていない非温水を吐水して局部洗浄をすることは、特に冬場の寒い時期や、体調不良のときには、大変不快に感じるものである。
そこで、上述の特有な課題を鑑みて、本発明においては、複数あるヒータパターンの中で、何れかのヒータパターンが故障したとしても、故障していないヒータパターンのみで所定温度の温水を作り出すことで、ヒータパターン故障時においても、所定温度の温水による局部洗浄が可能である衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る衛生洗浄装置は、通水流路を流れる水を所定温度の温水に加熱しながら吐水して局部洗浄をすることができる衛生洗浄装置であって、発熱する複数のヒータパターンが設けられた発熱体と、発熱体が挿入され、供給された水の通水流路が発熱体の周囲に形成されたケース部と、発熱体によって加熱された温水の温度が予め設定された所定温度となるように、ヒータパターンそれぞれに対する単位時間当たりの通電割合を変更する温度制御を実行可能な制御部と、を備え、制御部は、前記ヒータパターンそれぞれの故障を判定し、故障したヒータパターンがないと判定した場合には第一発熱密度で温度制御を実行し、故障有りと判定した場合には故障していないヒータパターンの発熱密度を前記第一発熱密度よりも大きな第二発熱密度に切り替えて温度制御を実行することを特徴としている。
この構成によれば、発熱体には複数のヒータパターンが設けられており、全てのヒータパターンが故障していない正常時においては、ヒータパターンの発熱密度を第一発熱密度として温度制御を実行することで、所定温度の温水を出湯可能である。
そして、ヒータパターンのいずれかが故障したと判断したときには、正常なヒータパターンについて、第一発熱密度よりも大きな第二発熱密度とした状態で温度制御を実行することで、故障したヒータパターンによる発熱がなくなった故障時でも加熱量を確保することが可能となる。
従って、ひとつのヒータパターンが故障時においても通常時と同様に所定温度に加熱した温水を出湯することができ、衛生洗浄装置利用者は所定温度の温水を吐水して局部洗浄を行うことができる。
なお、ヒータパターンにおける発熱密度とは、ヒータパターンに対して単位時間当たりの通電割合を全通電とした場合における、ヒータパターン毎の単位時間当たりの発熱量を指すものである。
また、本発明に係る衛生洗浄装置において、好ましくは、衛生洗浄装置は、発熱体によって加熱された水の温度を検出する出湯温検出手段を備え、制御部は、出湯温検出手段の出力に基づいて複数のヒータパターンの発熱状態を判定し、発熱状態が異常であると複数のヒータパターンの中で最も単位時間当たりの通電量が多いヒータパターンが故障したと判定することを特徴とする。
この構成によれば、発熱体によって加熱された水の温度を検出する出湯温検出手段によって複数のヒータパターンの発熱状態を判定し、発熱状態が異常であると複数のヒータパターンの中で最も単位時間当たりの通電量が多いヒータパターンが故障したと判定することで、洗浄水を所定温度に加熱するために利用する出湯温度検出手段を利用してどのヒータパターンが故障したのかを判定することができる。したがって、制御部は、故障していないヒータパターンの発熱密度を第二発熱密度にすることで、故障していないヒータパターンのみで、所定温度まで洗浄水を加熱することが可能となり、故障しているヒータパターンがあったとしても、利用者は所定温度の温水を吐水して局部洗浄を行うことができ、不快にならない。
また、本発明に係る衛生洗浄装置において、好ましくは、制御部は、故障したヒータパターンを記憶しておき、複数のヒータパターンへの通電開始時に記憶に基づいて故障していないヒータパターンの発熱密度をあらかじめ第二発熱密度にすることを特徴とする。
この構成によれば、制御部が故障を特定したヒータパターンを記憶することで、故障していないヒータパターンの発熱密度をあらかじめ第二発熱密度にすることができ、所定温度まで十分に加熱されていない非温水を吐水して局部洗浄をすることがない。したがって、利用者は所定温度の温水を吐水して局部洗浄を行うことができ不快にならない。
本発明によれば、一つのヒータパターンが故障し故障時においても通常時と同様に所定温度に加熱した温水を出湯することができ、衛生洗浄装置利用者は所定温度の温水を吐水して局部洗浄を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す模式的斜視図。 本実施の形態に係る衛生洗浄装置の水路系の要部構成の具体例を例示するブロック図。 本実施の形態に係る熱交換器を例示する模式的断面図。 本実施の形態に係る熱交換器で用いられる発熱体を例示する模式的平面。 本実施の形態に係るヒータパターンへ通電する為の接続構成を例示する回路構成図。 本実施の形態に係るヒータパターンの1系統毎の出力に使用される通電パターンの1例を例示する表。 ヒータパターンへの通電状態の具体例を説明する図。 ヒータパターンへの通電状態の具体例を説明する図。 ヒータパターンへの通電状態の具体例を説明する図。 本実施の形態に係る制御部の制御ロジックを示すフローチャート。 本実施の形態に係る制御部の制御ロジックを示すフローチャート。 本実施の形態に係る制御部の制御ロジックを示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1に表したトイレ装置は、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器1」と称する)と、その上に設けられた衛生洗浄装置3と、を備える。衛生洗浄装置3は、ケーシング5と、便座7と、便蓋9と、を有する。便座7及び便蓋9は、ケーシング5に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。
ケーシング5には、使用者が便座7に座ったことを検知する着座検知センサ15が設けられている。
ケーシング5の内部には、便座7に座った使用者の「おしり」などの洗浄を実現する衛生洗浄装置3などが内蔵されている。衛生洗浄装置3は、水を吐出する洗浄ノズル11と、洗浄ノズル11の先端部に設けられる吐水口13と、洗浄ノズル11の伸出の制御を行う制御部200と、を備える。
なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。
図2は、本実施形態に係る衛生洗浄装置3の水路系の要部構成の具体例を例示するブロック図である。
図2に表したように、本実施形態に係る衛生洗浄装置3は、水道や貯水タンクなどの給水源(図字しない)から供給された水は、まず分岐金具19に導かれる。分岐金具19に導かれた水は、連結ホース(図示しない)及び便器洗浄用のバルブユニット21に分配される。ただし、本実施形態に係る衛生洗浄装置3を備えた便器1は、いわゆる「水道直圧式」に限定されるわけではなく、いわゆる「ロータンク式」であってもよい。そのため、便器1が「ロータンク式」である場合には、分岐金具19に導かれた水は、便器洗浄用のバルブユニット21の代わりにロータンク(図示しない)に導かれる。
続いて、連結ホース(図示しない)に導かれた水はバルブユニット21に導かれる。バルブユニット21は、給水弁23と、入水サーミスタと25と、を有する。
給水弁23は開閉可能な電磁バルブであり、ケーシング5の内部に設けられた制御部200からの指令に基づいて、熱交換器101への水の供給を制御する。給水弁23の下流側には、入水サーミスタ25が設けられている。入水サーミスタ25は、熱交換器101に導かれる水の温度を検知し、その水温の情報を制御部200へ出力する。
続いて、バルブユニット21に供給された水は、熱交換器101に導かれる。熱交換器101は、発熱体103と、温水サーミスタ27と、を有する。温水サーミスタ27は熱交換器101によって加熱された水の温度を検知し、その水温の情報を制御部200へ出力する。
続いて、熱交換器101によって加熱された水は、ノズル装置10に導かれる。ノズル装置10は、洗浄ノズル11と、洗浄ノズル11内に設けられたひとつあるいは複数のノズル流路12と、洗浄ノズル11の先端に設けられたひとつあるいは複数の吐水口13と、を有する。
ノズル装置10に供給された水は、流路切替弁(図示しない)により、例えば「おしり洗浄」や「やわらか洗浄」や「ビデ洗浄」などに対応するそれぞれのノズル流路12へ通水される。そして、ノズル流路12へ通水された水は、例えば「おしり洗浄」や「やわらか洗浄」や「ビデ洗浄」などに対応するそれぞれの吐水口13から水を吐出して、便座7に座った使用者の「おしり」を洗浄する。
図3は本実施の形態に係る熱交換器101を例示する模式的断面図である。
図4は、本実施の形態に係る熱交換器101で用いられる発熱体103を例示する模式的平面図である。
図4(a)は発熱体103の外観を例示する模式的平面図、図5はヒータパターン105へ通電する為の接続構成を例示する回路構成図である。
図3に表したように本実施形態に係る熱交換器101は、例えばセラミックヒータなどを用いた瞬間加熱式(瞬間式)の熱交換器101であり、筒形状部102を有する発熱体103と、発熱体103を収容するケース部107と、を備えている。
また、本実施形態に係る熱交換器101は、発熱体103により形成される入水口Aと、ケース部107により形成される吐水口Bとを有する。
筒形状部102の一端102aの側は、ケース部107に挿入されている。これにより筒形状部102の周囲に、発熱体103によって加熱される水の流路104a、104bが形成される。また、筒形状部102にはフランジ部106が符設され設けられている。筒形状部102の他端102bの側は、フランジ部106からケース部107の外側に延出している。
発熱体103は、フランジ部106で、ねじ等の締結具によってケース部107に固定されている。フランジ部106とケース部107との間にはOリングR1が設けられ、フランジ部106とケース部107との密閉性を確保している。
筒形状部102には、ひとつあるいは複数のタングステン等からなる帯状のヒータパターン105が設けられている。
なお、本実施の形態では、3つのヒータパターン105a、105b及び105cが設けられた場合を例として説明する。
図4(a)に表したように、発熱体103の筒形状部102は、内側部分PAと、外側部分PBと、を有する。内側部分PA及び外側部分PBは、例えばセラミックスなどによって形成されている。また、この内側部分PAと、外側部分PBと、の間には、中間部PCが挟み込まれている。中間部PCには、ヒータパターン105が形成されている。中間部PCは、例えば絶縁性のフィルム材と、このフィルム材に設けられた導電性のヒータパターン105と、を備える。
図5に表したように、入水サーミスタ25と、温水サーミスタ27から出力された水温の情報を基に、制御部200は3つのヒータパターン105a、105b及び105cに対して通電を行う。その際、制御部200は供給電源109からもたらされた電圧を、複数のヒータパターン105a、105b及び105cに対応する複数のスイッチ手段111a、111b、111cをオン/オフ制御することによって通電制御を行う。さらに、ヒータパターンへの発熱密度を増加させるために、トランス112などの変圧手段を用い、ヒータパターンへ供給される電力量の制御も可能である。
第1のスイッチ手段111aは、第1のヒータパターン105aへ通電される状態と(通電状態)、第1のヒータパターン105aに通電されない状態(非通電状態)と、を切り替える。第2のスイッチ手段111bは、第1のヒータパターン105bへ通電される状態と、第1のヒータパターン105bに通電されない状態と、を切り替える。第3のスイッチ手段111cは、第3のヒータパターン105cへ通電される状態と、第3のヒータパターン105cに通電されない状態と、を切り替える。第四のスイッチ手段113は、ヒータパターン105にトランス112を介して通電される状態と、トランス112を介さないで通電される状態とを切り替える。なお、トランス112を介してヒータパターン105に通電した場合、75Wずつの発熱量増減制御ができる。
ヒータパターン105への通電制御としては、パターン制御などが用いられる。本願明細書において、「パターン制御方式」とは、供給電源109の正弦波に対する半波を1単位とし、この半波単位でヒータパターン105への通電、非通電とを制御し、半波単位を複数組み合わせて総電力を制御する方式をいう。パターン制御の詳細については後述する。
次に、複数のヒータパターン105a、105b及び105cへの通電制御であるパターン制御について説明する。
制御部200は、熱交換器101の複数のヒータパターン105a、105b及び105cへの通電を制御して、熱交換器101に供給された水を所定の温度まで加熱する。
複数のヒータパターン105a、105b及び105cへの通電制御は、入水サーミスタ25にて検知される熱交換器101への入水温度と、温水サーミスタ27にて検知される加熱された水の温度と、の情報を制御部200が取り込むことによって、フィードフォワード制御とフィードバック制御の組合せにて行われる。
制御部200は、ヒータパターン105a、105b及び105cの一つについて、1セットを複数波(例えば、16波)に分割して通電のON/OFFを制御する。そして、複数セット(例えば、4セット)を制御単位とする。
制御部200は、複数のヒータパターン105a、105b及び105cのそれぞれについて1波単位で通電のON/OFFを制御することで、制御単位における通電時間の割合に応じた出力を得ることができる。
制御部200は、複数のヒータパターン105a、105b及び105cが、発熱密度の分配量が最も多い状態で通電されるヒータパターン105(以下説明の便宜上、「メインヒータ」と称する)として駆動した時間を積算して記憶している。
本実施の形態に係る熱交換器101では、このような制御部200による通電制御において、記憶されたメインヒータの故障を、熱交換器101に供給された水を所定の温度まで加熱することができたかどうかで断定し、メインヒータ故障時においても、所定の温度まで水の加熱を可能にする(以下、メインヒータ故障時制御と称する)。
メインヒータ故障時制御を行うことによって、例えば、所望の出力を得る際、メインヒータとしてヒータパターン105aが故障している場合において、トランス112などの変圧器によりヒータパターンに通電される電力量を上昇させ、ヒータパターン105b、ヒータパターン105cの発熱密度を上げ、ヒータパターン105b、ヒータパターン105cのみで所定温度まで水を加熱することを可能にする。
制御部200は、複数のヒータパターン105a、105b及び105cへの通電を開始してから一定時間経過するまでの立ち上げ制御時、言い換えるとフィードフォワード制御時において、温水サーミスタ27にて検知される加熱された水の温度と、制御部200によって決められた所定の温度と、の差が一定以上であるとき、そのときメインヒータとして用いたヒータパターン105が故障していると判断して、ヒータパターン105b、ヒータパターン105cに対する発熱密度を増加するように制御(以下説明の便宜上、「発熱密度増加制御」と称する)を行う。
発熱密度増加制御を行うことによって、例えば、所望の出力を得る際、メインヒータとして使用したヒータパターン105aが故障し、加熱開始時から所定温度に到達するまでの時間が長くなったとしても、本来ヒータパターン105aに与えるべき発熱密度よりも大きな発熱密度を与えるように制御することで、故障していないヒータパターンのみで、所定温度まで洗浄水を過熱することが可能となり、故障しているヒータパターンがあったとしても、利用者は所定温度の温水を吐水して局部洗浄を行うことができ、不快にならない。
図6〜図8は、制御の具体例を説明する図である。各図において、(a)はヒータパターン105aへの通電状態を例示し、(b)はヒータパターン105bへの通電状態を例示し、(c)はヒータパターン105cへの通電状態を例示している。
この制御例では、1制御単位が4セットであり、1セット当たり16波での通電制御を行っている。また、複数のヒータパターン105a、105b及び105cのそれぞれの出力は、400Wである。
図7〜図9に示す具体的では、1制御単位で25W、37.5W、75Wの出力を得る場合の通電状態を示している。ここで、一例として、25Wの出力を得るためには、3つのヒータパターン105a、105b及び105cのうち一つについて、1セット内で4波分の通電を行えばよい。つまり、1つのヒータパターン105について、400Wの出力を、1セット内の16波のうち4波、すなわち4/16通電する。これにより、1セット当たり400Wの4/16の100Wの出力を得る。また、他の2つのヒータパターン105には、通電を行わない。
さらに、1制御単位の4セットのうち、他の3セットについては、いずれのヒータパターン105a、105b及び105cにも通電を行わない。つまり、0Wである。
したがって、1制御単位では、4セットのうち1セットだけ100Wの出力になることから、100Wの1/4である25Wの出力を得られる。なお、1制御単位での出力の変更は、トランスなどの変圧器により実現される。
図9は、1制御単位で、3つのヒータパターン105a、105b及び105cのうちヒータパターン105aの第1セットset1だけ100Wを得るための、4/16波分の通電を行っている。一方、他の2つのヒータパターン105b及び105cには、いずれのセットにも通電されていない。
本具体例のように、特定のヒータパターン105aだけをメインヒータとして通電を行うと、ヒータパターン105aが、他の2つのヒータパターン105b及び105cよりも故障しやすい。
そこで、本実施の形態では、発熱密度増加制御によって、3つのヒータパターン105a、105b及び105cのうち何れかのヒータパターン105が故障しても、故障していないヒータパターン105の発熱密度を増加させることによって、故障していないヒータパターン105のみで所定温度まで水を加熱することができる。
例えば、25Wの出力を行った際、特定のヒータパターン105aだけをメインヒータとして通電を行い、温水サーミスタ27にて検知される加熱された水の温度と、制御部200によって決められた所定の温度との差が一定以上であるとき、メインヒータであるヒータパターン105aを故障と断定し、故障していないヒータパターン105b,ヒータパターン105cに対して発熱密度増加制御を行う。なお、ヒータパターンの故障数が、1本でないとき、故障していないヒータパターン105のみの発熱密度増加制御を行い、水を所定の温度まで加熱する。
これにより、1本または2本のヒータパターン105が故障したとしても、熱交換器101が水を所定の温度まで加熱することができる。
図10、11、12は、本発明の一実施形態に係る制御部200の制御ロジックを示すフローチャートである。制御部200は以下に示す制御ロジックを実行する。
まず、制御部200は、ステップS2において、使用者が衛生洗浄装置3のリモコンなどの操作部による洗浄開始指示を受信したか否かを判定する(S2)。洗浄開始指示を受信していない場合(S2、NO)、洗浄開始指示を受信するまでステップS2の処理を繰り返す。
制御部200は、操作部から洗浄開始指示を受信した場合(S2YES)、ステップS3に進みメインヒータ決定処理を開始する。ここでメインヒータとは、複数のヒータパターン105a、105b、105cの中で単位時間当たりの通電量が最も多くなるように通電されるヒータパターンのことであり、故障していないヒータパターンの中から選択される。
具体的には、全てにヒータパターン 105a、105b、105cが故障していない場合は、通電量が400Wを超えるまで単独で通電されるヒータパターンである。1個のヒータパターンが故障していた場合には、通電量が600Wを超えるまで単独で通電されるヒータパターンである。2個のヒータパターンが故障していた場合には、故障していない1個のヒータパターンであり、通電量が1200Wの範囲内で、単位時間当たりの通電量が調整される。
なお、メインヒータは、吐水開始の毎に、または、着座検知が行われた毎に切り替るようになっており、複数のヒータパターン105a、105b、105cがメインヒータとして使用される機会が均等となるようになっている。
ステップS4では、ヒータパターンへ通電する前の初期状態における、熱交換器101に導かれる水の温度を入水サーミスタ25が検知し、熱交換器101によって加熱される前の水の温度を温水サーミスタ27が検知する(S4)。次にステップS5に進む。
ステップS5では、ステップS4において、入水サーミスタ25と、温水サーミスタ27と、が検知した水の温度の情報に基づいて、制御部200がヒータパターン105に対して要求する出力ワット数を決める(S5)。続いて、ステップS6に進む。
ステップS6では、ステップS5で算出された出力ワット数に対応するように、ヒータパターン105への通電を開始する(S6)。具体的に説明すると、図6に示したメインヒータとするヒータパターン105毎に対応する電力の配分テーブルに従って、通電を開始する。例えば、故障したヒータパターンが分かっている場合において、故障ヒータパターンがないときは図6の通電パターンAに、故障ヒータパターンが1個あるときは図6の通電パターンBに、故障ヒータパターンが2個あるときは図6の通電パターンCに基いて通電パターンを決定する。
図11に示す、ステップS71では、熱交換器101によって加熱された後の水の温度すなわち出湯温を温水サーミスタ27で検出し、所定温度に達している場合(S71:NO)は、S8に移行し、所定温度に達していないとき(S71:YES)は、メインヒータパターンが故障していると断定(S72)し、メインヒータパターンが故障していることを制御部200に記憶し(S73)、故障ヒータパターン数をnとしたとき(初期条件ではn=0)に、nに対して1を加算する(S74)。
S75では、発熱密度変更についての処理を行っている。(図12)故障ヒータパターンがひとつあるとき(S761:YES)、発熱密度を、図6にある通電パターンBのように上昇させる(S762)。故障ヒータパターンが2つあるとき(S763:YES)、発熱密度を、図6にある通電パターンCのように上昇させる(S764)。故障ヒータパターンが2つ以上あるとき、すなわち3つヒータパターン全てが故障しているときは強制終了処理をする(S765)。
続いてステップS8では、ヒータパターンへ通電した後の通電状態における、熱交換器101に導かれる水の温度を入水サーミスタ25が検知し、熱交換器101によって加熱された後の水の温度を温水サーミスタ27が検知する(S8)。続いてステップS9に進む。
ステップS9では、ステップS8において、入水サーミスタ25と、温水サーミスタ27と、が検知した水の温度の情報に基づいて、制御部200がヒータパターン105に対して要求する出力ワット数を決める(S9)。続いて、ステップS10に進む。
ステップS10では、ステップS9で算出された出力ワット数に対応するようにヒータパターン105への通電を制御する(S10)。具体的に説明すると、図6に示したメインヒータとするヒータパターン105毎に対応する電力の配分テーブルに従って、通電を制御する。
ステップS11では、使用者が衛生洗浄装置3のリモコンなどの操作部による洗浄終了指示を受信したか否かを判定する(S11)。洗浄終了指示を受信していない場合(S11、NO)、洗浄終了指示を受信するまでステップS8に戻り、前述した制御を繰り返す。制御部200が操作部から洗浄終了指示を受信した場合(S11、YES)、ステップS12に進み、ヒータパターン105への通電を終了する(S12)。
以上のような、制御フローに従って衛生洗浄装置による洗浄動作を制御することによって、故障していないヒータパターンのみで、所定温度まで洗浄水を過熱することが可能となり、故障しているヒータパターンがあったとしても、利用者は所定温度の温水を吐水して局部洗浄を行うことができ、不快にならない。
1 便器
3 衛生洗浄装置
5 ケーシング
7 便座
9 便蓋
10 ノズル装置
11 洗浄ノズル
12 ノズル流路
13 吐水口
15 着座検知センサ
17 ボウル
19 分岐金具
21 バルブユニット
23 給水弁
25 入水サーミスタ
27 温水サーミスタ
101 熱交換器
102 筒形状部
103 発熱体
104a 水の流路
104b 水の流路
105 ヒータパターン
105a ヒータパターンa
105b ヒータパターンb
105c ヒータパターンc
106 フランジ部
107 ケース部
109 供給電源
111 スイッチ手段
111a 第1のスイッチ手段
111b 第2のスイッチ手段
111c 第3のスイッチ手段
112 トランス112
113a 第4のスイッチ手段
113b 第4のスイッチ手段

Claims (3)

  1. 通水流路を流れる水を所定温度に加熱した温水を吐水して局部洗浄をすることができる衛生洗浄装置であって、
    発熱する複数のヒータパターンが設けられた発熱体と、
    発熱体が挿入され、供給された水の通水流路が発熱体の周囲に形成されたケース部と、
    発熱体によって過熱された温水の温度が予め設定された所定温度となるように、前記ヒータパターンそれぞれに対する単位時間当たりの通電割合を変更する温度制御を実行可能な制御部と、
    を備え、
    制御部は、前記ヒータパターンそれぞれの故障を判定し、故障した前記ヒータパターンがないと判定した場合には第一発熱密度で温度制御を実行し、故障有りと判定した場合には故障していない前記ヒータパターンの発熱密度を前記第一発熱密度よりも大きな第二発熱密度に切り替えて温度制御を実行することを特徴とした衛生洗浄装置。
  2. 前記衛生洗浄装置は、水温を計測する水温計測手段を備え、
    前記制御部は、前記水温計測手段が計測した、給水源から供給された洗浄水の水温と、前記洗浄水を加熱してできた温水の温度とを比較し、前記ヒータパターンの故障を判定することを特徴とした請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記制御部は、故障した前記ヒータパターンを記憶しておき、故障していない前記ヒータパターンの発熱密度をあらかじめ第二発熱密度にすることを特徴とした請求項2記載の衛生洗浄装置。
JP2016190238A 2016-09-28 2016-09-28 衛生洗浄装置 Active JP6812719B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016190238A JP6812719B2 (ja) 2016-09-28 2016-09-28 衛生洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016190238A JP6812719B2 (ja) 2016-09-28 2016-09-28 衛生洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018053535A JP2018053535A (ja) 2018-04-05
JP6812719B2 true JP6812719B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=61832929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016190238A Active JP6812719B2 (ja) 2016-09-28 2016-09-28 衛生洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6812719B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7115153B2 (ja) * 2018-08-31 2022-08-09 Toto株式会社 衛生洗浄装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3675249B2 (ja) * 1998-09-14 2005-07-27 東陶機器株式会社 瞬間加熱温水装置
KR20100042884A (ko) * 2008-10-17 2010-04-27 웅진코웨이주식회사 비데용 순간온수모듈의 온도제어시스템 및 온도제어방법
US8108953B2 (en) * 2009-07-26 2012-02-07 Pin Zeng Toilet warm water and air ejection device
JP5872759B2 (ja) * 2010-09-21 2016-03-01 Toto株式会社 人体洗浄装置
JP5673767B1 (ja) * 2013-09-26 2015-02-18 Toto株式会社 衛生洗浄装置
JP2015227773A (ja) * 2015-07-16 2015-12-17 Toto株式会社 熱交換器及び人体洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018053535A (ja) 2018-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015227773A (ja) 熱交換器及び人体洗浄装置
JP2019065476A (ja) 衛生洗浄装置
JP6812719B2 (ja) 衛生洗浄装置
TWI688305B (zh) 衛生清洗裝置
JP2019065477A (ja) 衛生洗浄装置
JP2004263423A (ja) トイレ装置
JP5872759B2 (ja) 人体洗浄装置
JP6746098B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2019065478A (ja) 衛生洗浄装置
JP7272170B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP4639577B2 (ja) 局部洗浄装置
JP2017218864A (ja) 温水洗浄便座装置
JP2007082659A (ja) 暖房便座
JP6995286B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2023020018A (ja) トイレ装置
JPH1181425A (ja) 衛生洗浄装置の温水器
JP2019065474A (ja) 衛生洗浄装置
JP7363258B2 (ja) 衛生洗浄装置
KR20180028694A (ko) 좌욕기능을 갖는 비데 및 좌욕기능을 갖는 비데의 제어방법
JPH0827871A (ja) 温水タンクの制御方法
JP2008231790A (ja) 衛生洗浄装置
JP2007239201A (ja) 瞬間給湯式のシャワートイレの温度制御装置
JP6812654B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP3973972B2 (ja) 人体局部洗浄装置
KR100808683B1 (ko) 온수세정기의 온수 히터 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6812719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150